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技術 農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物

出願人 住友化学園芸株式会社
発明者 川瀬穂高柳沼大鈴木志門安西正人
出願日 2016年3月28日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-063119
公開日 2017年10月5日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2017-178788
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード 窒息効果 ポリオキシエチレンアルキルエーテルホスフェート カスターオイル 昆虫防除剤 Nメチル 有機臭 合成殺虫剤 エーピー
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この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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課題

殻に覆われ、特に冬場低温期)の感受性の低いたカイガラムシに対して優れた効力を有する農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物を提供する。

解決手段

水溶性有機溶剤グリコールエーテル系溶剤)を基剤とし、ネオニコチノイド系及びピレスロイド系殺虫成分(特にクロチアニジン及びフェンプロパトリン)を含有する農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

概要

背景

農園芸場面においてカイガラムシ上科に属する昆虫(以下、カイガラムシと略記することがある。)は吸汁害虫として植物に害をもたらす。植物体の水分や養分を奪うだけでなく、分泌物誘引し、また、すす病を誘発するなどその被害は大きい。現在、農作物のカイガラムシ上科昆虫防除剤殺虫剤)の代表例としては、有機リン系合成ピレスロイド系などの合成殺虫剤が挙げられる(特許第5651105号公報;特許文献1)。

現在、有機リン系、ネオニコチノイド系あるいはピレスロイド系などの殺虫剤を有効成分とする水を基剤とする組成物が殺カイガラムシ上科昆虫用組成物として製造販売されているが(アクテリック乳剤;日本農薬(株))、カイガラムシは成長に伴い疎水性の硬い殻に覆われていくため、水を基剤とする製剤では薬剤生体内に到達しづらく、特に冬場低温期は薬剤感受性が低くなり十分な効果が得にくいのが実情である。

また、殺カイガラムシ上科昆虫剤としてマシン油製剤も知られている。マシン油はカイガラムシを包み込み、窒息効果を狙った製剤である。抵抗性が出にくい製剤であるが、合成殺虫剤と比較して効果が緩慢であること、また植物種生育状態により薬害が発生しやすいという問題を抱えていた(農薬ハンドブック2016年版,176〜178頁;非特許文献1)。

概要

殻に覆われ、特に冬場(低温期)の感受性の低いたカイガラムシに対して優れた効力を有する農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物を提供する。水溶性有機溶剤グリコールエーテル系溶剤)を基剤とし、ネオニコチノイド系及びピレスロイド系の殺虫成分(特にクロチアニジン及びフェンプロパトリン)を含有する農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。なし

目的

本発明の課題は、殻に覆われたカイガラムシ(カイガラムシ上科昆虫)に対する薬効の高い農園芸用殺虫組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

水溶性有機溶剤がグリコールエーテル系溶剤である請求項1に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

請求項3

グリコールエーテル系溶剤がプロピレングリコールモノメチルエーテルである請求項1または2に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

請求項4

殺虫成分として、ネオニコチノイド系殺虫成分及びピレスロイド系殺虫成分から選択される1成分以上を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

請求項5

ネオニコチノイド系殺虫成分がクロチアニジンであり、ピレスロイド系殺虫成分がフェンプロパトリンである請求項4に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

技術分野

0001

本発明は農園芸用カイガラムシ上科昆虫組成物に関する。さらに詳しく言えば、水溶性有機溶剤基剤とすることによりネオニコチノイド系またはピレスロイド系殺虫剤を有効成分とする殺カイガラムシ上科昆虫の効果を高めた農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物に関する。

背景技術

0002

農園芸場面においてカイガラムシ上科に属する昆虫(以下、カイガラムシと略記することがある。)は吸汁害虫として植物に害をもたらす。植物体の水分や養分を奪うだけでなく、分泌物誘引し、また、すす病を誘発するなどその被害は大きい。現在、農作物のカイガラムシ上科昆虫防除剤(殺虫剤)の代表例としては、有機リン系合成ピレスロイド系などの合成殺虫剤が挙げられる(特許第5651105号公報;特許文献1)。

0003

現在、有機リン系、ネオニコチノイド系あるいはピレスロイド系などの殺虫剤を有効成分とする水を基剤とする組成物が殺カイガラムシ上科昆虫用組成物として製造販売されているが(アクテリック乳剤;日本農薬(株))、カイガラムシは成長に伴い疎水性の硬い殻に覆われていくため、水を基剤とする製剤では薬剤生体内に到達しづらく、特に冬場低温期は薬剤感受性が低くなり十分な効果が得にくいのが実情である。

0004

また、殺カイガラムシ上科昆虫剤としてマシン油製剤も知られている。マシン油はカイガラムシを包み込み、窒息効果を狙った製剤である。抵抗性が出にくい製剤であるが、合成殺虫剤と比較して効果が緩慢であること、また植物種生育状態により薬害が発生しやすいという問題を抱えていた(農薬ハンドブック2016年版,176〜178頁;非特許文献1)。

0005

特許第5651105号公報

先行技術

0006

農薬ハンドブック2016年版,176〜178頁

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の課題は、殻に覆われたカイガラムシ(カイガラムシ上科昆虫)に対する薬効の高い農園芸用殺虫組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、これまで試みられていない有機溶剤、特に水溶性有機溶剤を基剤とした組成物とすることにより、水を基剤とするネオニコチノイド系及びピレスロイド系殺虫剤組成物に比べて殺虫活性飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成した。

0009

すなわち、本発明は下記1〜5の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物を提供する。
1.水溶性有機溶剤を基剤とし、殺虫成分を含有することを特徴とする農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。
2.水溶性有機溶剤がグリコールエーテル系溶剤である前項1に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。
3.グリコールエーテル系溶剤がプロピレングリコールモノメチルエーテルである前項1または2に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。
4.殺虫成分として、ネオニコチノイド系殺虫成分及びピレスロイド系殺虫成分から選択される1成分以上を含有する前項1〜3のいずれかに記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。
5.ネオニコチノイド系殺虫成分がクロチアニジンであり、ピレスロイド系殺虫成分がフェンプロパトリンである前項4に記載の農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物。

発明の効果

0010

有機溶剤、特に水溶性有機溶剤を基剤とする殺虫成分(ネオニコチノイド系及びピレスロイド系)を含む本発明の組成物は、農園芸害虫であるカイガラムシ、特に薬剤が効きにくい殻を形成したカイガラムシに対しても高い殺虫活性を有する。

0011

本発明に係る農園芸用殺虫組成物は有機溶剤を基剤とする。好ましい基剤は水溶性の有機溶剤であり、具体的には、グリコールエーテル系溶剤が好ましく、さらに好ましくはプロピレングリコールモノメチルエーテルである。このような水溶性有機溶剤は両親媒性が強く、安定した効果を得られやすく、かつ殺虫成分の溶解性が比較的高いので製剤化が容易である。
グリコールエーテル系溶剤とは、水酸基を2つ持つ鎖式または環式炭化水素の総称であるグリコールと水酸基を持つ他の化合物とが縮合した有機物質である。

0012

グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルエチレングリコールジメチルエーテルエチレングリコールモノエチルエーテルエチレングリコールジエチルエーテルエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテルエチレングリコールモノブチルエーテルエチレングリコールジブチルエーテルエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールジフェニルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコールジメチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールジエチルエーテルジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルプロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールジフェニルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル、ブチレングリコールジエチルエーテル、ブチレングリコールモノプロピルエーテル、ブチレングリコールジプロピルエーテル、ブチレングリコールモノブチルエーテル、ブチレングリコールジブチルエーテル、ブチレングリコールモノフェニルエーテル、ブチレングリコールジフェニルエーテル、ジブレングリコールモノエチルエーテル、ジブチレングリコールジエチルエーテル、ジブチレングリコールモノプロピルエーテル、ジブチレングリコールジプロピルエーテル、ジブチレングリコールモノブチルエーテル、ジブチレングリコールジブチルエーテル、ジブチレングリコールモノフェニルエーテル、ジブチレングリコールジフェニルエーテルなどが挙げられ、これらを1種または2種以上を混合して使用することができる。
これらの中でも好ましいのは、プロピレングリコールモノメチルエーテルであり、具体的には、メチルプロピレングリコール(日本乳化剤(株))、などを利用することができる。

0013

本発明に係る農園芸用殺虫組成物では、殺虫有効成分として下記に挙げる有機リン系、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系のものを利用することができる。
具体例としては、フェンプロパトリン((RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート)、クロチアニジン((E)−1−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン)、ペルメトリン((3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、シベルメトリン((RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、フェンバレレエート(α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブタノエート)、バイスイド(シアノ(4−フルオロ−3−フェノキシフェニルメチル−3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、CYAP(O,O−ジメチル−O−p−シアノフェニルチオホスフェート)、DMTP(O,O−ジメチル−S[5−メトキシ−1,3,4−チアジアゾル−2(3H)オニル−(3)−メチル]ジチオホスフェート)、BRP(ジメチル−1,2−ジブロム−2,2−ジクロロエチルホスフェート)、サリチオン(2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−2−スルフィド)、DDVP(ジメチル2,2−ジクロルビニルホスフェート)、スミチオン(MEP)(O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニルチオフォスフェート)、マラソン(S−〔1,2,−ビスエトキシカルボニルエチル〕ジメチルホスホロチオールチオネート)、ジメトエート(ジメチルS−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート)、エルサン(S−〔α−(エトキシカルボニル)ベンジル〕ジメチルホスホロチオールチオネート)、バイジット(O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニルチオホスフェート))、バッサ(O−sec−ブチルフェニルメチルカーバメート)、MTMC(m−トリルメチルカーバメート)、メオパール(3,4−ジメチルフェニル−N−メチルカーバメート)、NAC(1−ナフチル−N−メチルカーバメート)、メソミル(S−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセトイミド)、カルタップ(1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミノプロパンハイドロクロライド)等が挙げられる。これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせ使用できる。これらの中でも、ネオニコチノイド系のクロチアニジン、及びピレスロイド系のフェンプロパトリンが好ましい。

0014

本発明に係る農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物では、所望により界面活性剤凍結防止剤防腐剤酸化防止剤増粘剤及びエアゾール用噴射剤等を添加することができる。また、両有効成分共に既存の農薬を混用することもできる。

0015

界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤陰イオン性界面活性剤等を用いることができる。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルポリオキシエチレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーアルキルフェニルエーテルソルビタン脂肪酸エステル(例、ソルビタンモノオレートソルビタンラウレート)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンカスターオイルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、硫酸アルキル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンベンジル(またはスチリル)フェニルエーテル硫酸またはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー硫酸のナトリウムカルシウムまたはアンモニウムの各塩;スルホン酸アルキルジアルキルスルホサクシネートアルキルベンゼンスルホン酸(例、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなど)、モノ−またはジ−アルキルナフタレンスルホン酸ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物リグニンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸またはポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホサクシネートのナトリウム、カルシウム、アンモニウムまたはアルカノールアミン塩の各塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテルホスフェートポリオキシエチレンモノ−またはジ−アルキルフェニルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンベンジル(またはスチリル)フェニルエーテルホスフェートまたはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーホスフェートのナトリウムまたはカルシウム塩などの各塩が挙げられる。

0016

凍結防止剤としては、例えば、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチルセロソルブブチルカルビトール、3−メチル−メトキシブタノール等が挙げられる。

0017

防腐剤としては、例えば、プリベントール(登録商標)D2(化学名:ベンジルアルコールモノ(ポリヘミホルマル)、PROXEL(登録商標) GXL(S)(化学名:1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン,20%)、バイオホープ(登録商標)及びバイオホープL(化学名:有機窒素硫黄複合物有機臭素系化合物)、ベストサイド(登録商標)−750(化学名:イソチアゾリン系化合物、2.5〜6.0%)、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ2−ニトロプロパン−1,3−ジオール安息香酸ナトリウムソルビン酸カリウムデヒドロ酢酸ナトリウムパラクロロメタキシレノール、2,6−ジメチルフェノール等が挙げられる。

0018

酸化防止剤としては、テトラキスメチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネートメタン(トミノックス(登録商標)TT,(株)エーピーアイコポレーション商品名/IRGANOX(登録商標)1010 または IRGANOX1010EDS,チバ・ジャパン(株),商品名)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、及びビタミンE混合トコフェロール、α−トコフェロールエトキシキン及びアスコルビン酸等が挙げられる。

0019

増粘剤としてはPVP K−15(化学名:ポリビニルピロリドン)、キサンタンガムポリビニルアルコールグアーガムカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。

0020

エアゾール用噴射剤としては液化石油ガスジメチルエーテル炭酸ガス窒素ガスなどが用いられる。

0021

本発明に係る水溶性有機溶剤を基剤とした農園芸用殺カイガラムシ上科昆虫組成物は慣用の方法により慣用の製剤(剤型)として使用することができる。
製剤としては、例えば、油剤、乳剤、エアゾール剤などが挙げられる。

0022

油剤について以下に調製方法を説明する。
殺虫成分を十分な効果が得られる濃度(例えば、0.0001〜10%程度)となるように水溶性有機溶剤に混合し、必要に応じて加温、撹拌を行い溶解する。必要に応じて他の溶剤(例えば溶解助剤などとしてNメチルピロリドンなど)、界面活性剤、凍結防止剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤及び増粘剤等などを添加混合して組成物(油剤)を調製する。

0023

また、殺虫成分を高濃度で含む組成物(濃縮液)を調製し、これを使用時に希釈して使用してもよい。具体的には、希釈した後に十分に効果が得られる濃度の殺虫成分(例えば0.0002〜80%程度)を水溶性有機溶剤に混合し、必要に応じて加温、撹拌を行い溶解する。必要に応じて、他の溶剤(例えば溶解助剤などとしてNメチルピロリドンなど)、界面活性剤、凍結防止剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤及び増粘剤等などを添加して濃縮液を調製する。この濃縮液は、本発明で使用する水溶性有機溶剤や農薬で一般的に使用される溶剤、例えばパラフィン系溶剤(IPソルベント1620、出光興産(株)など)や芳香族系炭化水素溶剤(日石ハイゾール(登録商標)SAS−296、JXエネルギー(株)など)などで、例えば2倍〜50000倍量に希釈して使用することができる。

0024

上記のような組成物を対象害虫(カイガラムシ上科昆虫)に適用する方法としては、エアゾール、噴霧器散布等で塗布する方法が挙げられる。これらの中でも、前述の油剤などの組成物を原液として噴射ガス(ジメチルエーテルなど)と共に金属缶などに封入害虫噴霧する形態であるエアゾールが好ましい。

0025

以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。なお、下記の例中、部は質量部を表わす。
実施例及び比較例の処方で用いた成分は以下の通りである。

0026

(1)フェンプロパトリン原体:住友化学(株)製
(2)クロチアニジン原体:住友化学(株)製
(3)メチルプロピレングリコール:日本乳化剤(株)製
(4)ジメチルエーテル:住友精化(株)製
(5)ロディ(登録商標)乳剤:住友化学(株)製,有効成分含量10%(フェンプロパトリン)
(6)ベニカマケア(登録商標):住友化学園芸(株)製,有効成分含量2%(クロチアニジン)
(7)水道水
以下、メチルプロピレングリコール(プロピレングリコールモノメチルエーテル)はPGME、ジメチルエーテルはDMEと略記する。

0027

実施例1:
フェンプロパトリン原体0.02部、DME40部及びPGME残部とし、実施例1の組成物(100部)を調製した。

0028

実施例2:
クロチアニジン原体0.03部、DME40部及びPGME残部とし、実施例2の組成物(100部)を調製した。

0029

比較例1:
水を基材としたフェンプロパトリン含有組成物としてロディ乳剤0.2部及び水道水残部とした比較例1の組成物を調製した。

0030

比較例2:
水を基材としたクロチアニジン含有組成物としてベニカマツケア(商品名、住友化学園芸(株)製)1.5部及び水道水残部とした比較例1の組成物を調製した。

0031

比較例3:
有効成分を含まない組成物としてDME40部及びPGME残部とした比較例3の組成物を調製した。

0032

比較例4:
薬剤処理を一切しない試験区として、比較例4を設けた。

0033

試験例:
ルビーロウカイガラムシが発生した樹高1メートルゲッケイジュに対し、30cmの距離から十分量散布処理をし、処理8週後(56日後)に調査を行った。効果判定供試虫生存虫数を計測し、補正密度指数から効果判定を行った。試験の反復数は3とした。試験結果を表1に示す。

0034

実施例

0035

表1の通り、有機溶剤のみの製剤(比較例3)では薬効(補正密度指数75.5)は低いが、有効成分を含有する実施例1及び2では、高い防除価(補正密度指数がそれぞれ16.1及び14.7)が得られることが確認された。一方、水を基剤とした比較例1及び2の防除価(補正密度指数がそれぞれ45.1及び21.1)は低く、水溶性有機溶剤を基剤とすることにより薬効が高まることが明らかとなった。

0036

基剤として有機溶剤、特に水溶性有機溶剤を使用した殺虫成分(ネオニコチノイド系及びピレスロイド系)を含有する組成物はカイガラムシに対して優れた殺虫活性を示し、冬場(低温期)の薬剤感受性が低いカイガラムシ上科昆虫にも十分な効力を示す。

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