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技術 エレベーターの制御装置

出願人 株式会社日立ビルシステム
発明者 薛祺酒井亮一
出願日 2016年3月30日 (3年3ヶ月経過) 出願番号 2016-068441
公開日 2017年10月5日 (1年9ヶ月経過) 公開番号 2017-178551
状態 特許登録済
技術分野 エレベーターの表示装置及び信号装置 エレベータ制御
主要キーワード 特定姿勢 両開き構造 片開き構造 入力識別 釣合い錘 出入口近傍 持ち物 荷重検出装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができるエレベーター制御装置の提供。

解決手段

本発明は、姿勢検出部194によって検出された利用者の姿勢が、情報DB192に記憶された特定の姿勢と一致するか否かを判定する特定姿勢判定部195と、特定姿勢判定部195によって利用者の姿勢が特定の姿勢に一致すると判定されたとき、位置取得部193によって取得された利用者の位置、及び情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所に基づいて、登録部191によるかご呼びの誤登録の有無を判定する誤登録判定部196と、誤登録判定部196によってかご呼びが誤登録であると判定されたとき、当該かご呼びの登録を解除する登録解除部197とを備えた。

概要

背景

一般に、エレベーターは、乗りかご内操作盤に搭載され、乗りかごの行先階の入力を受け付け行先階入力装置を備えており、利用者がこの行先階入力装置を操作すると、指定した行先階がかご呼びとして登録される。そして、エレベーターは、乗りかごを登録された行先階へ走行させた後、ドア戸開することにより、利用者を目的階輸送することができる。

しかし、利用者の意図とは無関係に、利用者の身体の一部や持ち物等が行先階入力装置に触れてしまうような誤操作が生じると、本来の目的階以外の行先階のかご呼びが登録されてしまうことが問題になっていた。

そこで、行先階釦への行先階入力時間を所定の入力識別時間と比較し、比較結果に応じて、入力された行先階を呼びとして登録するか否かを決定する号機制御部と、行先階釦を備える乗りかご内における混雑度を検出する混雑状況判定部と、混雑状況判定部によって検知された混雑度に応じて、入力識別時間の値を設定する出力変更部を備えるエレベーター装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができるエレベーターの制御装置の提供。本発明は、姿勢検出部194によって検出された利用者の姿勢が、情報DB192に記憶された特定の姿勢と一致するか否かを判定する特定姿勢判定部195と、特定姿勢判定部195によって利用者の姿勢が特定の姿勢に一致すると判定されたとき、位置取得部193によって取得された利用者の位置、及び情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所に基づいて、登録部191によるかご呼びの誤登録の有無を判定する誤登録判定部196と、誤登録判定部196によってかご呼びが誤登録であると判定されたとき、当該かご呼びの登録を解除する登録解除部197とを備えた。

目的

本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができるエレベーターの制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

建物昇降路内を昇降する乗りかごと、前記乗りかご内に設けられ、前記乗りかごの行先階の入力を受け付け行先階入力装置を含む操作盤と、前記行先階入力装置が前記乗りかごの行先階の入力を受け付けたとき、その行先階へのかご呼びを登録する登録部とを備えたエレベーターに設けられ、前記登録部の登録結果に基づいて、前記乗りかごの運転を制御するエレベーターの制御装置において、前記乗りかご内の利用者姿勢を検出する姿勢検出部と、前記利用者の位置を取得する位置取得部と、前記乗りかご内の空間における前記操作盤の設置場所、及び前記行先階入力装置を作動させる特定の姿勢を予め記憶する記憶部と、前記姿勢検出部によって検出された前記利用者の姿勢が、前記記憶部に記憶された前記特定の姿勢と一致するか否かを判定する特定姿勢判定部と、前記特定姿勢判定部によって判定された前記利用者の姿勢の判定結果、前記位置取得部によって取得された前記利用者の位置、及び前記記憶部に記憶された前記操作盤の設置場所に基づいて、前記登録部による前記かご呼びの誤登録の有無を判定する誤登録判定部と、前記誤登録判定部によって前記かご呼びが誤登録であると判定されたとき、当該かご呼びの登録を解除する登録解除部とを備えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。

請求項2

請求項1に記載のエレベーターの制御装置において、前記記憶部に記憶された前記特定の姿勢は、前記利用者が寄り掛かっている姿勢であることを特徴とするエレベーターの制御装置。

請求項3

請求項1に記載のエレベーターの制御装置において、前記記憶部に記憶された前記特定の姿勢は、前記利用者が上半身の一部を身体から伸ばして前記操作盤を操作する姿勢であることを特徴とするエレベーターの制御装置。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエレベーターの制御装置において、前記登録解除部によって前記かご呼びの登録が解除されたとき、その旨を報知する報知装置を備えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。

技術分野

0001

本発明は、乗りかご内行先階入力装置を備えたエレベーター制御装置に関する。

背景技術

0002

一般に、エレベーターは、乗りかご内の操作盤に搭載され、乗りかごの行先階の入力を受け付ける行先階入力装置を備えており、利用者がこの行先階入力装置を操作すると、指定した行先階がかご呼びとして登録される。そして、エレベーターは、乗りかごを登録された行先階へ走行させた後、ドア戸開することにより、利用者を目的階輸送することができる。

0003

しかし、利用者の意図とは無関係に、利用者の身体の一部や持ち物等が行先階入力装置に触れてしまうような誤操作が生じると、本来の目的階以外の行先階のかご呼びが登録されてしまうことが問題になっていた。

0004

そこで、行先階釦への行先階入力時間を所定の入力識別時間と比較し、比較結果に応じて、入力された行先階を呼びとして登録するか否かを決定する号機制御部と、行先階釦を備える乗りかご内における混雑度を検出する混雑状況判定部と、混雑状況判定部によって検知された混雑度に応じて、入力識別時間の値を設定する出力変更部を備えるエレベーター装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開平2015−129026号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上述の特許文献1に開示された従来技術は、混雑状況判定部による乗りかご内の混雑度の検出に、乗りかご内の積載荷重を検出する荷重検出装置を用いているので、この荷重検出装置が設置されていないエレベーターには適用することができない。したがって、そのようなエレベーターに対しては、荷重検出装置を新たに設置しなければならず、その設置費用が嵩むことから、汎用性に乏しいという問題がある。

0007

また、特許文献1の従来技術においては、誤操作によって行先階がかご呼びとして登録されないように、乗りかご内の混雑度に応じて設定された一定の時間の間、行先階入力装置としての行先階釦を押し続ける必要がある。そのため、利用者が行先階を入力するための行先階釦の操作が煩雑となり、乗りかご内の利用者の待ち時間も長くなるので、利便性が損なわれるという問題もある。

0008

本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができるエレベーターの制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記の目的を達成するために、本発明のエレベーターの制御装置は、建物昇降路内を昇降する乗りかごと、前記乗りかご内に設けられ、前記乗りかごの行先階の入力を受け付ける行先階入力装置を含む操作盤と、前記行先階入力装置が前記乗りかごの行先階の入力を受け付けたとき、その行先階へのかご呼びを登録する登録部とを備えたエレベーターに設けられ、前記登録部の登録結果に基づいて、前記乗りかごの運転を制御するエレベーターの制御装置において、前記乗りかご内の利用者の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記利用者の位置を取得する位置取得部と、前記乗りかご内の空間における前記操作盤の設置場所、及び前記行先階入力装置を作動させる特定の姿勢を予め記憶する記憶部と、前記姿勢検出部によって検出された前記利用者の姿勢が、前記記憶部に記憶された前記特定の姿勢と一致するか否かを判定する特定姿勢判定部と、前記特定姿勢判定部によって判定された前記利用者の姿勢の判定結果、前記位置取得部によって取得された前記利用者の位置、及び前記記憶部に記憶された前記操作盤の設置場所に基づいて、前記登録部による前記かご呼びの誤登録の有無を判定する誤登録判定部と、前記誤登録判定部によって前記かご呼びが誤登録であると判定されたとき、当該かご呼びの登録を解除する登録解除部とを備えたことを特徴としている。

発明の効果

0010

本発明のエレベーターの制御装置によれば、汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。

図面の簡単な説明

0011

本発明に係る制御装置の第1実施形態が適用されるエレベーターの構成を示す全体図である。
図1に示す乗りかごの内部の構成を示す図である。
図2に示す操作盤の構成を示す図である。
図1に示す制御盤の主な機能を示す機能ブロック図である。
図4に示す情報DBに記憶された乗りかご内の空間情報を示す図である。
図4に示す情報DBに記憶された利用者の特定の姿勢を示す図である。
図5に示す乗りかご内の空間情報において利用者によりかご呼びが誤登録される状況を示す図である。
本発明の第1実施形態に係る制御盤によるかご呼びの登録処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の第2実施形態に係る情報DBに記憶された利用者の特定の姿勢を示す図である。
本発明の第2実施形態に係る乗りかご内の空間情報において利用者が行先階釦を押下する状況を示す図である。
本発明の第2実施形態に係る制御盤によるかご呼びの登録処理の流れを示すフローチャートである。

実施例

0012

以下、本発明に係るエレベーターの制御装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。

0013

[第1実施形態]
図1は本発明に係る制御装置の第1実施形態が適用されるエレベーター101の構成を示す全体図である。なお、同図はエレベーター101が設置される建物11の階のうち模式的に最下階最上階のみを図示しているが、本実施形態は2階床以上ある建物11に対して設置されたエレベーター101に対して適用可能である。

0014

本発明に係る制御装置の第1実施形態は、例えば、図1に示すエレベーター101に適用される。このエレベーター101は、建物11に形成された昇降路12と、建物11の昇降路12内を昇降する乗りかご13と、一端が乗りかご13に取付けられた主ロープ14と、この主ロープ14の他端が取付けられ、昇降路12内に吊り下げられた釣合い錘15とを備えている。

0015

また、エレベーター101は、昇降路12の上方に位置する機械室16に設けられ、乗りかご13及び釣合い錘15を駆動する巻上機17と、この巻上機17の近傍に配置されたそらせ車18と、巻上機17と同様に機械室16に設けられ、後述の登録部191(図4参照)の登録結果に応じて、乗りかご13の運転を制御する制御盤19とを備えている。

0016

さらに、エレベーター101は、建物11の乗り場21側に開閉可能に設けられ、乗りかご13の後述のかごドア131(図2参照)と連動して出入口を開閉する乗り場ドア211と、乗り場21側の出入口近傍の壁に設けられ、乗りかご13の乗り場呼びの入力を受け付ける乗り場釦212(図4参照)とを備えている。

0017

巻上機17は、主ロープ14が巻き掛けられた駆動シーブ171と、この駆動シーブ171を回転させるモータ172と、駆動シーブ171の回転を制動するブレーキ装置(図示せず)とを有し、これらのモータ172及びブレーキ装置は、制御盤19に電気的に接続されている。したがって、巻上機17は、制御盤19からの制御信号を受けてモータ172及びブレーキ装置を作動させることにより、乗りかご13を釣合い錘15に対して相対的に昇降させるようにしている。

0018

制御盤19は、図示されないが、乗りかご13の昇降動作やかご呼びの登録処理を行うための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、及びCPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)を含むハードウェアと、記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとから構成されている。

0019

このような制御盤19の構成において、ROMやHDD等の記憶装置に格納されたプログラム等がRAMに読み出され、CPUの制御に従って動作することにより、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、制御盤19の各機能を実現する機能ブロックが構成される。なお、制御盤19の各機能を示す具体的な構成については、後で詳細に述べる。

0020

一方、制御盤19は、昇降路12内に配設されたテールコード22、中継器23、及び通信ケーブル24を介して乗りかご13の機器に電気的に接続されている。テールコード22は、一端が乗りかご13の下部に接続され、他端が中継器23に接続されており、昇降路12内においてU字状に垂下されている。中継器23は、昇降路12の壁面に固定されており、乗りかご13の各機器と制御盤19との間で行われる通信中継する装置である。

0021

次に、乗りかご13の内部の構成について、図2図3を参照しながら詳細に説明する。図2は乗りかご13の内部の構成を示す図、図3は操作盤132の構成を示す図である。なお、以下の説明において、前後左右の各方向は、乗りかご13内で正面側(乗り場21側)を向いて待機する利用者の視点に基づくものとする。

0022

図2に示すように、乗りかご13内には、正面側の壁に開閉可能に配置され、乗りかご13と建物11の各階の乗り場21とを連絡する出入口を開閉するかごドア131と、左側の壁のうち利用者のの高さ(例えば、床面から約1mの高さ)に配置され、乗りかご13を昇降させるために利用者が操作する操作盤132とが設けられている。

0023

また、乗りかご13内には、正面側の壁のうちかごドア131の上方に配置され、利用者に提供するための各種の情報を表示する情報表示装置としての液晶CPI(Car Position Indicator)133と、正面側の壁のうち液晶CPI133の上方に配置され、利用者に提供するための各種の情報を音声で出力する音声出力装置としてのスピーカ134とが取り付けられている。

0024

さらに、乗りかご13内には、正面側の上部のうち右隅の角部に配置され、乗りかご13内の利用者及び操作盤132が映し出されるように、3次元立体映像撮影可能なステレオカメラ135が取り付けられている。なお、乗りかご13の上部の外側には、後述のドア開釦132B又はドア閉釦132Cの操作に応じて、かごドア131を駆動するドア駆動装置(図示せず)が設置されている。

0025

かごドア131は、例えば、乗りかご13内の背面側から見て乗りかご13の出入口の中央から左右の両側へ開閉する両開き構造になっている。なお、かごドア131は、このような両開き構造の場合に限らず、例えば、乗りかご13内の背面側から見て左右の一方向へ開閉する片開き構造であってもよい。

0026

図3に示すように、操作盤132は、前後方向に並んで配置された行先階入力装置としての複数の行先階釦(例えば、4つの行先階釦)132Aと、これらの行先階釦132Aの下方において前後方向に並んで配置された前述のドア開釦132B及びドア閉釦132Cとを有している。これらの各行先階釦132A、ドア開釦132B、及びドア閉釦132Cは、テールコード22等を介して制御盤19に通信接続されている。

0027

各行先階釦132Aは、乗りかご13内の利用者によって押下されることにより、乗りかご13の行先階へのかご呼びの入力信号を出力する。ドア開釦132B及びドア閉釦132Cは、乗りかご13内の利用者によって押下されることにより、かごドア131を戸開する戸開信号及びかごドア131を戸閉する戸閉信号をそれぞれ出力する。

0028

図2において、液晶CPI133及びスピーカ134は、乗りかご13内の利用者に対して、予め設定された映像情報及び音声情報をそれぞれ報知する報知装置として機能する。ステレオカメラ135は、例えば、所定の間隔で離隔した複数個レンズを内部に搭載し、これらのレンズによって撮影された映像視差から、撮影対象である利用者及び操作盤132の輪郭や乗りかご13内の空間を認識したり、物体までの距離を計測したりするための撮像装置である。なお、これらの液晶CPI133、スピーカ134、及びステレオカメラ135は、テールコード22等を介して制御盤19に通信接続されている。

0029

次に、本発明の第1実施形態に係る制御盤19の機能構成について、図4を参照しながら詳細に説明する。図4は制御盤19の主な機能を示す機能ブロック図である。

0030

図4に示すように、制御盤19は、登録部191、記憶部としての情報データベース(以下、便宜的に情報DBと略記する)192、位置取得部193、姿勢検出部194、特定姿勢判定部195、誤登録判定部196、登録解除部197、及び出力制御部198を含んで構成されている。

0031

登録部191は、行先階釦132Aの入力信号を受信すると、利用者により選択された階を乗りかご13の行先階として指定するかご呼びの登録を行う。また、登録部191は、乗り場釦212の入力信号を受信すると、当該乗り場釦212が設置された階に乗りかご13を呼び寄せる乗り場呼びの登録を行う。

0032

これらのかご呼び又は乗り場呼びの登録が行われると、乗りかご13のかごドア131が戸閉した後、乗りかご13が、かご呼び又は乗り場呼びに応じて、目的階へ向けて速やかに昇降する。そして、登録部191は、乗りかご13が当該目的階に到着した際に、その目的階へのかご呼び又は乗り場呼びの登録を解除する。

0033

情報DB192は、乗りかご13内の空間における操作盤132の設置場所を含む空間情報、及び行先階釦132Aを作動させる特定の姿勢を示す姿勢情報を予め記憶する。その他、情報DB192は、液晶CPI133及びスピーカ134から出力される各種の情報を予め記憶する。このような情報DB192は、上述したROMやHDD等の記憶装置によって実現される。

0034

以下、情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所及び特定の姿勢の内容について、図5図6を用いて順に説明する。図5は情報DB192に記憶された乗りかご13内の空間情報を示す図である。

0035

図5に示すように、乗りかご13内の空間情報は、例えば、正面側の左下隅の角部を原点Oとし、原点Oを通る前後方向の軸をX軸、原点Oを通る左右方向の軸をY軸、原点Oを通る上下方向の軸をZ軸とする3次元座標(0≦X≦Xmax,0≦Y≦Ymax,0≦Z≦Zmax)で規定される。したがって、情報DB192は、操作盤132の設置場所として、乗りかご13内において操作盤132が占有する領域(Xa≦X≦Xb,0,Za≦Z≦Zb)を記憶している。

0036

また、情報DB192は、図示されないが、各行先階釦132Aの設置場所として、乗りかご13内において1階〜4階の行先階釦132Aが位置する座標(X1,0,Z1)〜(X4,0,Z4)をそれぞれ記憶している。これらの各行先階釦132Aを含む操作盤132の設置場所は、エレベーター101の保守点検の作業時に、作業員携帯する携帯端末等(図示せず)から入力して設定されてもよいし、あるいはステレオカメラ135の映像から取得してもよい。

0037

図6は情報DB192に記憶された利用者の特定の姿勢を示す図である。

0038

図6に示すように、本発明の第1実施形態の対象となる利用者の特定の姿勢は、操作盤132の行先階釦132Aが誤って押下され易い姿勢、例えば、利用者が寄り掛かっている姿勢102である。具体的には、この姿勢102の特徴としては、例えば、利用者の両手が身体から伸びていないこと(特徴1)、及び利用者の足が身体から前後左右のいずれかの方向へ出ていること(特徴2)が挙げられる。したがって、情報DB192は、これらの特徴1及び特徴2が反映された姿勢102の基準画像を記憶している。

0039

位置取得部193は、ステレオカメラ135によって撮影された映像を受信し、この映像から乗りかご13の空間情報における原点Oに対する利用者の位置、すなわち、利用者の位置座標(Xm,Ym,Zm)を取得する。この利用者の位置座標は、X軸、Y軸、及びZ軸の各方向において、利用者の身体の大きさに応じてある程度の幅を持った値となる。

0040

姿勢検出部194は、ステレオカメラ135によって撮影された映像を受信し、この映像と、乗りかご13内に利用者が乗車していない背景画像との差分から人物領域を特定し、その人物領域の中からHDD等の記憶装置に予め記憶された利用者の特徴点を抽出するパターン認識を行うことにより、利用者の輪郭のみを取り出すことで利用者の姿勢を検出する。

0041

特定姿勢判定部195は、姿勢検出部194によって検出された利用者の姿勢が、情報DB192に記憶された特定の姿勢と一致するか否かを判定する。具体的には、特定姿勢判定部195は、姿勢検出部194によって検出された利用者の姿勢を、図6に示す姿勢102に突き合わせて両者の一致度を評価するマッチング処理を行うことにより、利用者が寄り掛かっている姿勢102を取っているか否かを判定する。

0042

誤登録判定部196は、特定姿勢判定部195の判定結果、及び乗りかご13内における利用者と操作盤132との位置関係を組み合わせることにより、登録部191によるかご呼びの誤登録の有無を判定する。図7はそのような組み合わせをイメージとして示す図である。

0043

図7に示すように、乗りかご13内の利用者が操作盤132の正面に寄り掛かっている場合には、かご呼びの登録が利用者により誤って登録されたことが把握される。しかし、利用者が寄り掛かっている姿勢102を取っていても、利用者が、操作盤132が設置されていない壁に寄り掛かっているときのように、操作盤132の設置場所から離れている場合には、必ずしもかご呼びの登録が誤登録であるとは限らない。

0044

そのため、本発明の第1実施形態では、誤登録判定部196は、特定姿勢判定部195によって判定された利用者の姿勢の判定結果、位置取得部193によって取得された利用者の位置、及び情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所に基づいて、登録部191によるかご呼びの誤登録の有無を判定するようにしている。

0045

具体的には、誤登録判定部196は、例えば、特定姿勢判定部195によって利用者の姿勢が特定の姿勢に一致すると判定されたとき、位置取得部193によって取得された利用者の身体の一部である腰の位置座標(Xm1,Ym1,Zm1)、及び情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所のうち、登録部191に登録された行先階釦132Aの位置座標(X1,0,Z1)〜(X4,0,Z4)から、利用者の腰と行先階釦132Aとの距離Lhを演算する。

0046

そして、誤登録判定部196は、利用者の腰と行先階釦132Aとの距離Lhが所定の距離L1(例えば、10cm)未満であれば(Lh<L1)、かご呼びが誤登録であると判定し、利用者の腰と行先階釦132Aとの距離Lhが所定の距離L1以上であれば(Lh≧L1)、かご呼びが誤登録ではないと判定する。

0047

登録解除部197は、誤登録判定部196によってかご呼びが誤登録であると判定されたとき、当該かご呼びの登録を解除し、誤登録判定部196によってかご呼びが誤登録ではないと判定されたとき、当該かご呼びの登録を維持する。出力制御部198は、登録解除部197によってかご呼びの登録が解除されたとき、その旨を利用者に対して報知するために、液晶CPI133及びスピーカ134の出力を制御する。

0048

次に、本発明の第1実施形態に係る制御盤19によるかご呼びの登録処理について、図8のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。

0049

図8に示すように、まずは、制御盤19の登録部191は、行先階釦132Aの入力信号を受信したか否か、すなわち、行先階釦132Aが押下されたか否かを判断する(ステップ(以下、Sと記す)801)。このとき、登録部191は、行先階釦132Aが押下されていないと判断すると(S801/NO)、かご呼びの登録を行わずに、制御盤19によるかご呼びの登録処理を終了する。

0050

S801において、登録部191は、行先階釦132Aが押下されたと判断すると(S801/YES)、当該行先階釦132Aに対応する行先階へのかご呼びを登録する(S802)。次に、制御盤19の特定姿勢判定部195は、姿勢検出部194の検出結果、及び情報DB192に記憶された利用者の姿勢情報を参照し、利用者が寄り掛かっている姿勢102を取っているか否かを判定する(S803)。

0051

このとき、特定姿勢判定部195は、利用者が寄り掛かっている姿勢102を取っていないと判定すると(S803/NO)、かご呼びの登録を維持し(S804)、制御盤19によるかご呼びの登録処理を終了する。一方、S803において、特定姿勢判定部195は、利用者が寄り掛かっている姿勢102を取っていると判定すると(S803/YES)、その判定結果を制御盤19の誤登録判定部196へ送信する。

0052

誤登録判定部196は、特定姿勢判定部195から利用者の姿勢に関する判定結果を受信すると、位置取得部193の取得結果、及び情報DB192に記憶された乗りかご13内の空間情報を参照し、乗りかご13内の利用者の腰と、登録部191によって登録された行先階釦132Aとの距離Lhを演算する(S805)。そして、誤登録判定部196は、演算した距離Lhが所定の距離L1未満であるか否かを判断する(S806)。

0053

このとき、誤登録判定部196は、演算した距離Lhが所定の距離L1以上であると判断すると(S806/NO)、利用者が操作盤132の前面に寄り掛かっておらず、操作盤132に接触していないことが把握されるので、誤登録判定部196は、かご呼びの登録が誤登録ではないと判定し、S804の処理が行われる。

0054

S805において、誤登録判定部196は、演算した距離Lhが所定の距離L1未満であると判断すると(S806/YES)、利用者が操作盤132の前面に寄り掛かっていることが把握されるので、誤登録判定部196は、かご呼びの登録が誤登録であると判定し、その判定結果を制御盤19の登録解除部197及び出力制御部198へそれぞれ送信する。次に、登録解除部197は、誤登録判定部196からかご呼びの誤登録に関する判定結果を受信すると、S802において登録されたかご呼びの登録を解除する(S807)。

0055

そして、出力制御部198は、誤登録判定部196からかご呼びの誤登録に関する判定結果を受信すると、情報DB192に予め記憶された「○○階へのかご呼びの登録を解除しました」の文字情報を液晶CPI133に表示させた後(S808)、情報DB192に予め記憶された「○○階へのかご呼びの登録を解除しました」の音声情報をスピーカ134から出力させる(S809)。これにより、利用者は、自分の姿勢によって行先階釦132Aが誤作動した状況に容易に気付くことができるので、かご呼びの誤登録の再発を抑制することができる。以上のような処理により、制御盤19によるかご呼びの登録処理が終了する。

0056

このように構成した本発明の第1実施形態に係るエレベーター101の制御装置によれば、乗りかご13の行先階へのかご呼びの登録が行われる際に、誤登録判定部196が、乗りかご13内の利用者の姿勢、及び利用者と操作盤132との位置関係から、かご呼びの誤登録の有無を判定し、登録解除部197が、その判定結果に応じて、かご呼びの登録を解除するようにしている。そのため、本発明の第1実施形態に係る制御装置は、乗りかご13内の積載荷重を検出する荷重検出装置等の特別な設備を使用しておらず、このような設備が設置されていないエレベーター101に対しても適用することが可能である。

0057

しかも、利用者は、目的とする行先階へのかご呼びを登録するために、操作盤132の行先階釦132Aを必要以上に押下しなくてもよいので、操作盤132に対する利用者の良好な操作性を維持しつつ、乗りかご13内の利用者の待ち時間を削減することができる。このように、本発明の第1実施形態に係るエレベーター101の制御装置は、汎用性に優れ、かつ、利用者の利便性を向上させることができる。

0058

また、本発明の第1実施形態に係るエレベーター101の制御装置では、誤登録判定部196は、乗りかご13内の利用者が操作盤132の前面に寄り掛かっていると判断した場合に限って、かご呼びが誤登録であると判定することにより、仮に利用者が身体の一部を使って行先階釦132Aを意図的に押下した場合に、登録解除部197によってかご呼びの登録が解除されることがない。これにより、乗りかご13の運転を効率良く行うことができるので、使い勝手がよいエレベーター101を提供することができる。

0059

[第2実施形態]
図9は本発明の第2実施形態に係る情報DB192に記憶された利用者の特定の姿勢を示す図、図10は本発明の第2実施形態に係る乗りかご13内の空間情報において利用者が行先階釦132Aを押下する状況を示す図である。

0060

本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係る情報DB192は、図6に示すように特定の姿勢として、利用者が寄り掛かっている姿勢102を記憶した場合について説明したのに対して、第2実施形態に係る情報DB192は、図9に示すように特定の姿勢として、利用者が上半身の一部を身体から伸ばして操作盤132を操作する姿勢103を記憶していることである。

0061

具体的には、この姿勢103の特徴としては、例えば、利用者の上半身の片腕及び片手が身体から伸びていること(特徴3)、及び利用者の足が身体から前後左右の各方向へ出ていないこと(特徴4)が挙げられる。したがって、情報DB192は、これらの特徴3及び特徴4が反映された姿勢103の基準画像を記憶している。

0062

ここで、図10に示すように、乗りかご13内の利用者が操作盤132の前面に向かい、手を伸ばして行先階釦132Aを押下している場合には、かご呼びの登録が利用者により適切に登録されたことが把握される。

0063

そのため、本発明の第2実施形態に係る誤登録判定部196は、位置取得部193によって取得された利用者の身体の一部である手の指先の位置座標(Xm2,Ym2,Zm2)、及び情報DB192に記憶された操作盤132の設置場所のうち、登録部191に登録された行先階釦132Aの位置座標(X1,0,Z1)〜(X4,0,Z4)から、利用者の手の指先と行先階釦132Aとの距離Lfを演算する。

0064

そして、誤登録判定部196は、利用者の手の指先と行先階釦132Aとの距離Lfが所定の距離L2(例えば、5cm)未満であれば(Lf<L2)、かご呼びが誤登録ではないと判定し、利用者の手の指先と行先階釦132Aとの距離Lfが所定の距離L2以上であれば(Lf≧L2)、かご呼びが誤登録であると判定する。その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

0065

次に、本発明の第2実施形態に係る制御盤19によるかご呼びの登録処理について、図11のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、図11に示すS1101、S1102、S1106〜S1109の処理については、第1実施形態で図8を用いて説明したS801、S802、S804、S807〜S809の処理とそれぞれ同様であるので、重複する説明を省略する。

0066

図11に示すように、本発明の第2実施形態においては、S1102の処理が行われた後、特定姿勢判定部195は、姿勢検出部194の検出結果、及び情報DB192に記憶された利用者の姿勢情報を参照し、利用者が上半身の一部を身体から伸ばして操作盤132を操作する姿勢、つまり、利用者が行先階釦132Aを押下している姿勢103を取っているか否かを判定する(S1103)。

0067

このとき、特定姿勢判定部195は、利用者が行先階釦132Aを押下している姿勢103を取っていないと判定すると(S1103/NO)、S1107からの処理が行われる。一方、S1103において、特定姿勢判定部195は、利用者が行先階釦132Aを押下している姿勢103を取っていると判定すると(S1103/YES)、その判定結果を誤登録判定部196へ送信する。

0068

誤登録判定部196は、特定姿勢判定部195から利用者の姿勢に関する判定結果を受信すると、位置取得部193の取得結果、及び情報DB192に記憶された乗りかご13内の空間情報を参照し、乗りかご13内の利用者の手の指先と、登録部191によって登録された行先階釦132Aとの距離Lfを演算する(S1104)。そして、誤登録判定部196は、演算した距離Lfが所定の距離L2未満であるか否かを判断する(S1105)。

0069

このとき、誤登録判定部196は、演算した距離Lfが所定の距離L2以上であると判断すると(S1105/NO)、利用者の手の指先が操作盤132に接触しておらず、行先階釦132Aを押下していないことが把握されるので、誤登録判定部196は、かご呼びの登録が誤登録であると判定し、S1107からの処理が行われる。

0070

S1105において、誤登録判定部196は、演算した距離Lfが所定の距離L2未満であると判断すると(S1105/YES)、利用者が行先階釦132Aを適切に押下していることが把握されるので、誤登録判定部196は、かご呼びの登録が誤登録ではないと判定し、S1106の処理が行われる。

0071

このように構成した本発明の第2実施形態に係るエレベーター101の制御装置によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、誤登録判定部196は、乗りかご13内の利用者が行先階釦132Aを押下していると判断した場合以外、かご呼びが誤登録であると判定することにより、利用者の身体の一部や持ち物等が行先階釦132Aに触れた場合に、登録解除部197によってかご呼びの登録が解除される。これにより、本来の目的階と異なる行先階へのかご呼びの登録が維持されることがないので、登録部191によるかご呼びの登録に対して、優れた信頼性を確保することができる。

0072

なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。

0073

また、本実施形態では、情報DB192は、特定の姿勢として、利用者が寄り掛かっている姿勢102、及び利用者が上半身の一部を身体から伸ばして操作盤132を操作する姿勢103を記憶した場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、情報DB192は、例えば、利用者が手に持ち物を持っている姿勢を記憶し、特定姿勢判定部195による利用者の姿勢の判定に使用してもよい。

0074

この姿勢の特徴としては、例えば、利用者の手足が身体から前後左右の各方向へ出ていないこと(特徴5)、及び持ち物が利用者の身体から前後左右のいずれかの方向へ出ていること(特徴6)が挙げられる。

0075

さらに、本実施形態では、位置取得部193による利用者の位置の取得、及び姿勢検出部194による利用者の姿勢の検出にステレオカメラ135を用いた場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、ステレオカメラ135以外の装置を用いて利用者の位置を取得したり、利用者の姿勢を検出したりしてもよい。

0076

また、本実施形態では、制御盤19が、情報DB192、位置取得部193、姿勢検出部194、特定姿勢判定部195、及び誤登録判定部196を含む場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず、ステレオカメラ135が、これらの機能構成を制御盤19の代わりに含んでもよい。

0077

11…建物、12…昇降路、13…乗りかご、19…制御盤、21…乗り場、101…エレベーター、131…かごドア、132…操作盤、132A…行先階釦(行先階入力装置)、132B…ドア開釦、132C…ドア閉釦、133…液晶CPI(報知装置)、134…スピーカ(報知装置)、135…ステレオカメラ
191…登録部、192…情報DB(記憶部)、193…位置取得部、194…姿勢検出部、195…特定姿勢判定部、196…誤登録判定部、197…登録解除部、198…出力制御部、211…乗り場ドア、212…乗り場釦

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