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技術 車両用レジスタ装置

出願人 しげる工業株式会社
発明者 田島孝悟
出願日 2016年3月31日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-070027
公開日 2017年10月5日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-178120
状態 特許登録済
技術分野 車両用空気調和 空気流制御部材
主要キーワード 初動操作 屋外通路 水平回動軸 スリット形 下流側す 通路群 ガイド通路 中間通路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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図面 (8)

課題

吹き出し方向の調整のみならず、スポット送風モード拡散送風モードの切り替えを、簡単な構造かつ簡単な操作で実行できる車両用レジスタ装置を提供する。

解決手段

車両用レジスタ装置は、フィンアッセンブリを備えている。フィンアッセンブリは、左右方向(第1方向)に間隔をおいて配置されるとともに上下方向(第2方向)に延びる複数のフィン21〜23と、これらフィンを連結する連結リンク25とを有している。装置本体には、フィン21〜23の軸部21a〜23aをそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持するガイド通路61〜63が形成されている。ガイド通路は、車室に向かうにしたがって左右方向に互いに離れるように形成されている。操作つまみ26を掴んで中央のフィン22を引き出すと、両側のフィン21,23が左右に広がるようにして引き出され、これによりスポット送風モードから拡散送風モードに切り替えることができる。

概要

背景

特許文献1には、車両のクラスタパネル内装パネル)に設置されたレジスタ装置が開示されている。このレジスタ装置は、通風路を有する装置本体と、通風路の吹出口側に配置された吹出口側フィンアッセンブリと、通風路の奥に配置された奥側フィンアッセンブリとを備えている。吹出口側フィンアッセンブリは、上下に間隔をおいて配置されるとともに互いに平行をなして左右方向に延びる複数のフィンと、上下方向に延びてこれらフィンに回動可能に連結される連結リンクとを有している。奥側フィンアッセンブリは、左右に間隔をおいて配置されるとともに互いに平行をなして上下方向に延びる複数のフィンと、左右方向に延びてこれらフィンに回動可能に連結される連結リンクとを有している。

上記吹出口側フィンアッセンブリの中央のフィンには操作つまみが設けられており、この操作つまみを掴んで上下に動かすと、中央のフィンが回動するとともに、連結リンクを他のフィンが回動し、これにより吹き出し方向を上下に調整することができる。
上記操作つまみは、左右方向にスライド可能であり、奥側フィンアッセンブリの中央のフィンに係合されている。この操作つまみを左右にスライドすると、奥側フィンアッセンブリの中央のフィンが回動するとともに連結リンクを介して他のフィンも回動し、これにより、吹き出し方向を左右に調節することができる。

特許文献1のレジスタ装置では、空気の吹き出し方向を変えることができるものの、各フィンアッセンブリにおいて全てのフィンが平行をなしているため狭い角度範囲で吹き出すようになっており(スポット送風)、乗員が不快に感じることがある。

特許文献2に開示されたレジスタ装置は、複数のフィンがほぼ平行をなして空気を吹き出すスポット送風モードと、吹き出しの角度範囲を広げた拡散送風モードとを選択できる機能を備えている。具体的には、複数(フィンと同数)のカム溝を周面に形成してなる円筒形状のカム部材と、カム部材にその長手方向にスライド可能に支持された複数(フィンと同数)のスライダと、カム部材を回転駆動するアクチュエータとを備えている。スライダはカム溝に嵌る突起を有している。複数のスライダには互いに平行をなす係合溝が形成されており、この係合溝にフィンの突起が嵌るようになっている。これらフィンの突起は、その回転軸線より奥側に位置している。

特許文献2のレジスタ装置において、アクチュエータの駆動によりカム部材が回動すると、所定の角度範囲では、全てのスライダが同量だけスライドし、これに伴い全てのフィンが同角度だけ回動する。その結果、フィンが平行をなした状態でスポット送風が実行され、吹き出し方向が調整される。カム部材が他の角度範囲で回動する時には、複数のスライダのスライド量が異なり、これに伴い複数のフィンの回動量が異なるため、複数のフィンは車室側に向かって互いに離れるように広げられ、拡散送風が実行される。

概要

吹き出し方向の調整のみならず、スポット送風モードと拡散送風モードの切り替えを、簡単な構造かつ簡単な操作で実行できる車両用レジスタ装置を提供する。車両用レジスタ装置は、フィンアッセンブリを備えている。フィンアッセンブリは、左右方向(第1方向)に間隔をおいて配置されるとともに上下方向(第2方向)に延びる複数のフィン21〜23と、これらフィンを連結する連結リンク25とを有している。装置本体には、フィン21〜23の軸部21a〜23aをそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持するガイド通路61〜63が形成されている。ガイド通路は、車室に向かうにしたがって左右方向に互いに離れるように形成されている。操作つまみ26を掴んで中央のフィン22を引き出すと、両側のフィン21,23が左右に広がるようにして引き出され、これによりスポット送風モードから拡散送風モードに切り替えることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

通風路を有しこの通風路の上流端が空調装置に接続され下流端が車室への吹出口として提供される装置本体と、上記通風路に配置されたフィンアッセンブリとを備え、上記フィンアッセンブリが、上記通風路での空気の流通方向と交差する第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記流通方向および上記第1方向と交差する第2方向に延び、その両端に第1、第2の軸部を有し、これら第1,第2の軸部を介して上記装置本体に回動可能に支持される複数のフィンと、上記第1方向に延びるとともに上記複数のフィンに回動可能に連結された連結リンクと、を有する車両用レジスタ装置において、上記複数のフィンの各々は、上記第1、第2軸部を通る回動軸線より奥側において、上記連結リンクに連結され、上記装置本体には、上記複数のフィンの上記第1,第2軸部の少なくとも一方を回動可能かつスライド可能に支持する複数のガイド通路が形成され、上記複数のガイド通路は、上記車室に向かうにしたがって上記第1方向に互いに離れるように形成されていることを特徴とする車両用レジスタ装置。

請求項2

上記装置本体には、上記複数のフィンの上記第1軸部をそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持する上記複数のガイド通路を含む第1ガイド通路群と、上記複数のフィンの上記第2軸部をそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持する上記複数のガイド通路を含む第2ガイド通路群が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用レジスタ装置。

請求項3

上記複数のフィンは、上記第1方向において中間に位置する基準フィンと、この基準フィンの両側に位置するフィンとを含み、これら基準フィンと両側のフィンに対応して、上記第1、第2ガイド通路群の各々の上記複数のガイド通路は、上記第1方向において中間に位置する基準ガイド通路と、この基準ガイド通路の両側に位置するガイド通路を含み、上記基準ガイド通路は上記流通方向に沿って直線状に延び、上記両側のガイド通路は上記車室に向かうにしたがって上記基準ガイド通路から互いに逆向きに離れることを特徴とする請求項2に記載の車両用レジスタ装置。

請求項4

上記第1、第2ガイド通路群の各々において、少なくとも上記基準ガイド通路は、上記基準フィンの第1軸部又は第2軸部を当該ガイド通路の奥端規制する第1狭隘部と、当該軸部をガイド通路の車室側の端で規制する第2狭隘部を有し、これら第1,第2狭隘部の通路幅は当該軸部の径より小さく、当該軸部は、上記装置本体の弾性変形を伴って上記第1、第2狭隘部を通過可能であることを特徴とする請求項3に記載の車両用レジスタ装置。

請求項5

上記基準フィンには、操作つまみが設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用レジスタ装置。

請求項6

上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記複数のガイド通路の全てが、直線状に延びていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。

請求項7

上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記両側のガイド通路の奥側通路部分は、上記基準ガイド通路と平行か又は上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が小さく、上記両側のガイド通路の車室側通路部分は、上記奥側通路部分に比べて上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が大きいことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。

請求項8

上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記両側のガイド通路は、上記奥側通路部分と上記車室側通路部分の間に中間通路部分を有し、この中間通路部分では、上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が、上記奥側通路部分に比べて大きく、上記車室側通路部分に比べて小さいことを特徴とする請求項7に記載の車両用レジスタ装置。

請求項9

さらに、上記通風路において上記フィンアッセンブリの奥側に他のフィンアッセンブリが配置され、当該奥側のフィンアッセンブリは、上記第2方向に間隔をおいて配置されるとともに上記第1方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に上記装置本体に支持された他の複数のフィンと、上記第2方向に延びるとともに当該他の複数のフィンに回動可能に連結された他の連結リンクとを有し、上記操作つまみは上記基準フィンにおいて第2方向にスライド可能であり、上記他の複数のフィンのうちの1つに連携されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用レジスタ装置。

技術分野

0001

本発明は、車両において空調装置からの空気を車室に吹き出すためのレジスタ装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、車両のクラスタパネル内装パネル)に設置されたレジスタ装置が開示されている。このレジスタ装置は、通風路を有する装置本体と、通風路の吹出口側に配置された吹出口側フィンアッセンブリと、通風路の奥に配置された奥側フィンアッセンブリとを備えている。吹出口側フィンアッセンブリは、上下に間隔をおいて配置されるとともに互いに平行をなして左右方向に延びる複数のフィンと、上下方向に延びてこれらフィンに回動可能に連結される連結リンクとを有している。奥側フィンアッセンブリは、左右に間隔をおいて配置されるとともに互いに平行をなして上下方向に延びる複数のフィンと、左右方向に延びてこれらフィンに回動可能に連結される連結リンクとを有している。

0003

上記吹出口側フィンアッセンブリの中央のフィンには操作つまみが設けられており、この操作つまみを掴んで上下に動かすと、中央のフィンが回動するとともに、連結リンクを他のフィンが回動し、これにより吹き出し方向を上下に調整することができる。
上記操作つまみは、左右方向にスライド可能であり、奥側フィンアッセンブリの中央のフィンに係合されている。この操作つまみを左右にスライドすると、奥側フィンアッセンブリの中央のフィンが回動するとともに連結リンクを介して他のフィンも回動し、これにより、吹き出し方向を左右に調節することができる。

0004

特許文献1のレジスタ装置では、空気の吹き出し方向を変えることができるものの、各フィンアッセンブリにおいて全てのフィンが平行をなしているため狭い角度範囲で吹き出すようになっており(スポット送風)、乗員が不快に感じることがある。

0005

特許文献2に開示されたレジスタ装置は、複数のフィンがほぼ平行をなして空気を吹き出すスポット送風モードと、吹き出しの角度範囲を広げた拡散送風モードとを選択できる機能を備えている。具体的には、複数(フィンと同数)のカム溝を周面に形成してなる円筒形状のカム部材と、カム部材にその長手方向にスライド可能に支持された複数(フィンと同数)のスライダと、カム部材を回転駆動するアクチュエータとを備えている。スライダはカム溝に嵌る突起を有している。複数のスライダには互いに平行をなす係合溝が形成されており、この係合溝にフィンの突起が嵌るようになっている。これらフィンの突起は、その回転軸線より奥側に位置している。

0006

特許文献2のレジスタ装置において、アクチュエータの駆動によりカム部材が回動すると、所定の角度範囲では、全てのスライダが同量だけスライドし、これに伴い全てのフィンが同角度だけ回動する。その結果、フィンが平行をなした状態でスポット送風が実行され、吹き出し方向が調整される。カム部材が他の角度範囲で回動する時には、複数のスライダのスライド量が異なり、これに伴い複数のフィンの回動量が異なるため、複数のフィンは車室側に向かって互いに離れるように広げられ、拡散送風が実行される。

先行技術

0007

特開2007−76481号公報
特開2009−292459号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献2のレジスタ装置では、カム機構を構成する部品が多く、構造が複雑かつ高コストになる欠点を有している。

課題を解決するための手段

0009

本発明は上記課題を解決するためになされたもので、通風路を有しこの通風路の上流端が空調装置に接続され下流端が車室への吹出口として提供される装置本体と、上記通風路に配置されたフィンアッセンブリとを備え、上記フィンアッセンブリが、上記通風路での空気の流通方向と交差する第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記流通方向および上記第1方向と交差する第2方向に延び、その両端に第1、第2の軸部を有し、これら第1,第2の軸部を介して上記装置本体に回動可能に支持される複数のフィンと、上記第1方向に延びるとともに上記複数のフィンに回動可能に連結された連結リンクと、を有する車両用レジスタ装置において、
上記複数のフィンの各々は、上記第1、第2軸部を通る回動軸線より奥側において、上記連結リンクに連結され、上記装置本体には、上記複数のフィンの上記第1,第2軸部の少なくとも一方を回動可能かつスライド可能に支持する複数のガイド通路が形成され、上記複数のガイド通路は、上記車室に向かうにしたがって上記第1方向に互いに離れるように形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、フィンアッセンブリのうちの1つのフィンを車室に向かって引き出すことにより、フィンをスポット送風モードから拡散送風モードに切り替えることができ、フィンを奥に向かって押し込むことにより、拡散送風モードからスポット送風モードに切り替えることができる。このように、簡単な操作で送風モードを切り替えることができる。また、拡散送風モードへの切り替えの際に、フィンが吹出口に近づきながら広がるので、送風の拡散効果を高めることができる。しかも、送風モード切り替えのための構成は、装置本体にガイド通路を形成するだけで済むので簡単かつ低コストである。

0010

好ましくは、上記装置本体には、上記複数のフィンの上記第1軸部をそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持する上記複数のガイド通路を含む第1ガイド通路群と、上記複数のフィンの上記第2軸部をそれぞれ回動可能かつスライド可能に支持する上記複数のガイド通路を含む第2ガイド通路群が形成されている。
上記構成によれば、送風モードへの切り替え時に、フィンの両端が移動するので、安定した切り替え操作を実現でき、しかも送風の拡散効果をより一層高めることができる。

0011

好ましくは、上記複数のフィンは、上記第1方向において中間に位置する基準フィンと、この基準フィンの両側に位置するフィンとを含み、これら基準フィンと両側のフィンに対応して、上記第1、第2ガイド通路群の各々の上記複数のガイド通路は、上記第1方向において中間に位置する基準ガイド通路と、この基準ガイド通路の両側に位置するガイド通路を含み、上記基準ガイド通路は上記流通方向に沿って直線状に延び、上記両側のガイド通路は上記車室に向かうにしたがって上記基準ガイド通路から互いに逆向きに離れる。
上記構成によれば、基準フィンをほぼ直線的に移動させることにより、円滑に送風モードの切り替えを行なうことができる。

0012

好ましくは、上記第1、第2ガイド通路群の各々において、少なくとも上記基準ガイド通路は、上記基準フィンの第1軸部又は第2軸部を当該ガイド通路の奥端規制する第1狭隘部と、当該軸部をガイド通路の車室側の端で規制する第2狭隘部を有し、これら第1,第2狭隘部の通路幅は当該軸部の径より小さく、当該軸部は、上記装置本体の弾性変形を伴って上記第1、第2狭隘部を通過可能である。
上記構成によれば、第1狭隘部によりスポット送風モードを安定して維持することができ、第2狭隘部により拡散送風モードを安定して維持することができる。

0013

好ましくは、上記基準フィンには、操作つまみが設けられている。
上記構成によれば、上記操作つまみを掴んで基準フィンを操作することにより、スポット送風モードでの風向き調整と、送風モードの切り替えを行なうことができる。

0014

一態様では、上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記複数のガイド通路の全てが、直線状に延びている。
上記構成によれば、モード切り替え過程でのフィンアッセンブリの移動を円滑に行なうことができる。

0015

他の態様では、上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記両側のガイド通路の奥側通路部分は、上記基準ガイド通路と平行か又は上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が小さく、上記両側のガイド通路の車室側通路部分は、上記奥側通路部分に比べて上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が大きい。
上記構成によれば、スポット送風モードから拡散送風モードへの切り替えの際に、初動操作を楽に行なうことができる。

0016

上記他の態様において、好ましくは、上記第1、第2ガイド通路群の各々において、上記両側のガイド通路は、上記奥側通路部分と上記車室側通路部分の間に中間通路部分を有し、この中間通路部分では、上記基準ガイド通路に対する傾斜角度が、上記奥側通路部分に比べて大きく、上記車室側通路部分に比べて小さい。
上記構成によれば、スポット送風モードから拡散送風モードへの切り替えの過程で操作抵抗を高めることができる。

0017

好ましくは、さらに、上記通風路において上記フィンアッセンブリの奥側に他のフィンアッセンブリが配置され、当該奥側のフィンアッセンブリは、上記第2方向に間隔をおいて配置されるとともに上記第1方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に上記装置本体に支持された他の複数のフィンと、上記第2方向に延びるとともに当該他の複数のフィンに回動可能に連結された他の連結リンクとを有し、上記操作つまみは上記基準フィンにおいて第2方向にスライド可能であり、上記他の複数のフィンのうちの1つに連携されている。
上記構成によれば、操作つまみの操作により、スポット送風モードでの2方向(例えば左右方向と上下方向)の風向き調整と、送風モードの切り替えを行なうことができる。

発明の効果

0018

本発明によれば、簡単な構造で、簡単な操作により、スポット送風モードと拡散送風モードの切り替えを実行することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の第1実施形態に係る車両用レジスタ装置の正面図であり、カバーフレームを省略して示す。
同レジスタ装置の分解斜視図であり、奥側フィンアッセンブリを省略して示す。
図1のA−A矢視断面図である。
同レジスタ装置の上側ガイド通路群を示す拡大平面図である。
同レジスタ装置の吹出口側フィンアッセンブリの拡大平面図であり、(A)はスポット送風モードを実行している時の状態、(B)は拡散送風モードを実行している時の状態をそれぞれ示す。
本発明の第2実施形態に係る車両用レジスタ装置における上側ガイド通路群の拡大平面図である。
同第2実施形態のレジスタ装置における吹出口側フィンアッセンブリの拡大平面図であり、(A)はスポット送風モードを実行している時の状態、(B)は拡散送風モードを実行している時の状態をそれぞれ示す。

実施例

0020

以下、本発明の第1実施形態について図1図5を参照しながら説明する。図1図3に示すレジスタ装置は、車両のインストルメントパネル(内装パネル)に設置されており、空調装置からの温度調節された空気を車室に向かって吹き出す。以下のレジスタ装置の説明では、レジスタ装置の前後左右を、車両の前後左右に準拠して定めている。

0021

レジスタ装置は、前後方向に延びる通風路15を有する筒形状のケーシングからなる装置本体10と、吹出口側フィンアッセンブリ20と、奥側フィンアッセンブリ30(図3にのみ示す)とを、主たる構成として備えている。
装置本体10の周縁部を車室側から覆うようにして、カバーフレーム40(図2にのみ示す)がインストルメントパネルに取り付けられている。

0022

装置本体10の通風路15の上流端が、空調装置からのダクトに接続される空気導入口15xとなり、下流端が吹出口15yとなっている。
上記吹出口側フィンアッセンブリ20は、通風路15の下流側すなわち吹出口15y側に配置され、奥側フィンアッセンブリ30は、通風路15において吹出側フィンアッセンブリより上流側すなわち奥側に配置されている。

0023

吹出口側フィンアッセンブリ20は、複数例えば3枚のフィン21,22,23と、これらフィン21,22,23を連結する2本の連結リンク25と、中央(中間)のフィン22(基準フィン)にその長手方向にスライド可能に支持された操作つまみ26とを有している。フィン21,22,23は、左右方向(第1方向)に互いに離間して配置され、上下方向、より具体的には図3に示すように前後に傾斜した方向(第2方向)に延びる細長板形状をなしている。

0024

フィン21,22,23の上端には、それぞれ軸部21a,22a,23a(第1軸部)が形成され、下端にもそれぞれ軸部21b、22b、23b(第2軸部)が形成されている。後述するように、上記フィン21,22,23はそれぞれ、軸部21a,21bを通る回動軸線L1、軸部22a,22bを通る回動軸線L2、軸部23a,23bを通る回動軸線L3を中心に、回動可能に装置本体1に支持されている。

0025

フィン21,22,23にはそれぞれ、上下2箇所に突起21x,22x,23xが形成されている。これら突起21x,22x,23xは、上記回動軸線L1,L2,L3より奥に位置しており、これら回動軸線L1〜L3と平行に突出している。上下の突起21x,22x,23xには、それぞれ連結リンク25の係合穴25aが回動可能に嵌め込まれており、これにより、フィン21,22,23は連結リンク25を介して互いに連結されている。フィン21の突起21xと回動軸線L1との間の距離と、フィン22の突起22xと回動軸線L2との間の距離と,フィン23の突起23xと回動軸線L3との間の距離は、互いに等しい。

0026

上記吹出口側フィンアッセンブリ20の支持構造について説明する。図1図4に示すように、装置本体10の上壁には、左右方向に離れるとともに前後方向に延びるスリット61A,62A,63Aが形成されている。図4に示すように、これらスリット61A,62A,63Aの車室側開口を、カバーフレーム40に形成された凸部41,42,43で塞ぐことにより、上側ガイド通路群60(第1ガイド通路群)のガイド通路61,62,63が形成されている。

0027

ガイド通路61,62,63は、直線状をなしているが互いに平行ではなく、奥端から車室側に向かって徐々に互いの間隔が広がるように形成されている。より具体的には、中央(中間)のガイド通路62(基準ガイド通路)が通風路15の軸線方向(空気の流通方向)に沿って延び、左右のガイド通路61,63が、車室に向かうにしたがってガイド通路62から左右に離れるように延びている。

0028

上記ガイド通路61,62,63に上記フィン21,22,23の上端の軸部21a,22a,23aがそれぞれ回動可能かつスライド可能に挿入されている。
中央のガイド通路62は、軸部22aをガイド通路62の奥端で保持するための狭隘部62x(第1狭隘部)と、軸部22aをガイド通路62の車室側の端で保持するための狭隘部62y(第2狭隘部)を有している。これら狭隘部62x、62yの通路幅は軸部21a,22a、23aの径より小さい。本実施形態では、狭隘部62x、62yはガイド通路62の両壁面から突出する小突起により形成されているが、一方の壁面から突出する小突起により形成してもよい。

0029

図2に示すように、装置本体10の下端部には、互いに左右方向に離れた凸部71A,72A,73Aが形成されており、これら凸部71A,72A,73Aには前後方向に延びるとともに両端が閉じられたスリット形状のガイド通路71,72,73が、それぞれ形成されている。これらガイド通路71,72,73により、下側ガイド通路群70(第2ガイド通路群)が構成されている。

0030

上記回動軸線L1〜L3方向から見た時、下側のガイド通路71,72,73は、それぞれ対応する上側のガイド通路61,62,63と重なる位置にあり、ほぼ同形状をなしている。具体的には、ガイド通路71,72,73も、直線状をなしているが平行ではなく、奥端から車室側に向かって徐々に互いの間隔が広がるように形成されており、中央のガイド通路72は第1,第2狭隘部(図示しない)を有している。
上記ガイド通路71,72,73に、フィン21,22,23の下端の軸部21b,22b,23bがそれぞれ回動可能かつスライド可能に挿入されている。

0031

図3に示すように、奥側フィンアッセンブリ30は、複数例えば5枚のフィン31・・と、これらフィン31・・を連結する連結リンク35とを有している。フィン31・・は、上下方向に互いに離間して配置され、左右方向に延びる細長い板形状をなしている。フィン31・・はその幅方向のほぼ中央で、左右に水平に延びる回動軸線を中心に回動可能に、装置本体10の左右の側壁に支持されている。連結リンク35は上下方向に延び、フィン31・・の奥端近傍で、上記回動軸線と平行な軸線を中心として回動可能に連結されている。フィン31・・は互いに略平行をなしている。

0032

奥側フィンアッセンブリ30は、操作つまみ26に連携されている。簡単に説明すると、操作つまみ26の奥端部には前後方向に延びるスリット26aが形成されており、このスリット26aに、中央のフィン31の車室側端部に設けられた左右に延びるピン31aが、回動可能に挿入されている。

0033

上記構成をなすレジスタ装置において、最初に奥側フィンアッセンブリ30の作用を説明する。図3に示すように、操作つまみ26を中央のフィン22に沿って上下にスライドさせると、奥側フィンアッセンブリ30の中央のフィン31のピン31aが上下方向に移動し、これに伴い、中央のフィン31が水平回動軸線を中心に回動し、さらに連結リンク35を介して他の全てのフィン31が回動する。その結果、吹き出し方向が上下に調整される。

0034

次に、吹出口側フィンアッセンブリ20の作用について説明する。
図3図5(A)に示すように、フィン21の軸部21a,21bがガイド通路61,71の奥端に位置し、フィン22の軸部22a,22bがガイド通路62,72の奥端に位置し、フィン23の軸部23a,23bがガイド通路63,73の奥端に位置した状態では、フィン21,22,23は互いに平行をなし、吹出口側フィンアッセンブリ20は平行リンク機構を構成している。

0035

図5(A)は、フィン21,22,23は、通風路15の軸線方向(空気の流通方向)に沿った基準姿勢を示している。この基準姿勢では、通風路15を通る空気は左右に曲げられずに吹き出される。
図5(A)の矢印で示すように、操作つまみ26を掴んで左右に動かすと、中央のフィン22が回動軸線L2を中心に回動し、他のフィン21,23も連結リンク25を介して回動軸線L1.L3を中心に回動する。その結果、吹き出し方向を左右方向に調整することができる。

0036

図5(A)に示すように、フィン21,22,23は平行を維持されているので、空気は拡散せず調整された方向に吹き出される(スポット送風モード)。
図4想像線で示すように、軸部22a,22bが中央のガイド通路62,72の第1狭隘部62x(ガイド通路72の第1狭隘部は図示せず)により上記奥端に保持されているので、上記スポット送風モードを安定して維持することができる。

0037

図5(A)の基準姿勢において、操作つまみ26を掴んで中央のフィン22を車室側に引き出すと、図5(B)に示すように、中央のフィン22の軸部22a,22bがガイド通路62,72をスライドして車室側の端に達する。フィン22は装置本体10の軸線に沿う姿勢を維持したまま、直線的に車室に向かって移動する。フィン22が引き出された時、連結リンク25を介してフィン21,23も車室側に移動する。これにより、フィン21の軸部21a,21bがガイド通路61,71をスライドして車室側の端に達し、フィン23の軸部23a,23bがガイド通路63,73をスライドして車室側の端に達する。

0038

ガイド通路61,62,63は、車室に向かうにしたがって離れるように形成されており、ガイド通路71,72,73も同様であるから、上記フィン21,22,23が車室に向かって引出された時に、軸部21a,22a,23aがスポット送風時より互いに左右方向に離れ、軸部21b,22b,23bも互いに左右方向に離れるため、フィン21,22,23はスポット送風時の平行状態から、図5(B)に示すように車室に向かって広がった状態になる。その結果、左右に広い角度範囲で送風が行なわれ(拡散送風モード)、乗員は穏やかな送風を受けることができる。

0039

上述したように、フィン22を引き出す際に、軸部22aはガイド通路62の狭隘部62x、62yを通過するが、この通過は樹脂製の装置本体10の弾性変形により可能である。ガイド通路62の車室側の端に達した軸部22aは、狭隘部62yにより規制され、軸部22bも同様にしてガイド通路72の室内側の端で規制されるため、上記拡散送風モードを安定して維持できる。

0040

上記とは逆に操作つまみ26を押し込むと、フィン21,22,23は奥に向かって移動し、拡散送風モードからスポット送風モードに切り替えることができる。

0041

図6図7は、本発明の第2実施形態に係るレジスタ装置を示す。本実施形態において第1実施形態に対応する構成部には、同番号または同番号に「’」を付して、その詳細な説明を省略する。
中央のガイド通路62’は、第1実施形態のガイド通路62と同様に直線状をなし空気の流通方向に沿って延びているが、両側のガイド通路61’,63’は屈曲形状をなしている。以下、詳述する。

0042

図6に示すように、両側のガイド通路61’,63’はそれぞれ、奥側通路部分61a,63aと中間通路部分61b,63bと車室側通路部分61c,63cを連ねることにより構成されている。奥側通路部分61a,63aは、中央のガイド通路62’と平行である。中間通路部分61b,63bでは、車室に向かうにしたがって互いに左右に離れるように、中央のガイド通路62’に対して傾斜している。車室側通路部分61c,63cでも車室に向かうにしたがって互いに左右に離れるように傾斜しているが、その傾斜角度は、中間通路部分61b,63bの傾斜角度より大きい。

0043

本実施形態では、両側のガイド通路61’,63’も、中央のガイド通路62’と同様に第1狭隘部61x,63xと、第2狭隘部61y,63yを、それぞれ有している。
図示しないが、下側のガイド通路群も同様に構成されている。

0044

上記構成において、図7(A)に示すスポット送風モードと図7(B)に示す拡散送風モードの切り替えについては、第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。ただし本実施形態では、操作つまみ26を掴んで中央のフィン22および両側のフィン21,23を引き出す際に、両側のガイド通路61’、63’の奥側通路部分61a,63aが中央のガイド通路62’と平行をなしているので、狭隘部61x,62x,63xの他に抵抗がなく、初動操作が楽になる。さらに引き出すと、段階的に操作抵抗が大きくなる。
フィン21,22,23の下側軸部と下側ガイド通路の作用も同様である。

0045

上記第2実施形態において、両側のガイド通路61’、63’は曲線状に湾曲してもよいし、中間通路部分を省いて屋外通路部分と車室側通路部分だけで構成してもよい。
また、両側のガイド通路61’、63’の奥側通路部分61a,63aも、車室側に向かうにしたがって互いに離れるように中央のガイド通路62’に対して傾斜してもよい。この場合、奥側通路部分61a,63aの中央のガイド通路62’に対する傾斜角度は、中間通路部分61b,63bの傾斜角度より小さくする。

0046

本発明は上記実施形態に制約されず、さらに種々の態様が可能である。
上記実施形態では、装置本体となるケーシングにガイド通路を形成したが、装置本体をケーシングとこのケーシングに取り付けられたガイド部材により構成し、このガイド部材にガイド通路を形成してもよい。
上記実施形態では、フィンの両端の軸部すなわち第1、第2軸部を第1,第2ガイド通路群のガイド通路に沿ってスライドさせているが、装置本体に、一方の軸部例えば第1軸部をガイドする第1ガイド通路群のみを形成してもよい。この場合、他方の軸部である第2軸部は装置本体に形成された穴に回動可能に支持される。この構成では、フィンの引出しに際して、第2軸部が穴に保持されたまま、第1軸部が第1ガイド通路群のガイド通路に沿ってスライドすることにより、フィンは傾きながら車室に向かって広がる。
フィンが多数装備され、ガイド通路が多数形成されている場合、例えば中間の2つのガイド通路は平行に延びていてもよい。
連結リンク25は1つだけでもよい。
吹出口側フィンアッセンブリで上下方向に風向きを調整し、奥側フィンアッセンブリで左右方向に風向きを調整してもよい。この場合、吹出口側フィンアッセンブリは、左右方向に延びるとともに上下方向に間隔をおいて配置された複数のフィンを備え、車室側に引き出される際に、装置本体の左右壁に形成されたガイド通路に案内されて、上下に広がるように構成される。
吹出口側フィンアッセンブリのフィンの数に制約はなく、装置本体の形状にも制約はない。
奥側フィンアッセンブリは省いてもよい。

0047

本発明は、車両の空調のためのレジスタ装置に適用できる。

0048

1レジスタ装置
10 装置本体
15通風路
15y吹出口
20吹出口側フィンアッセンブリ
21,22,23フィン
21a,22a,23a 上側の軸部(第1軸部)
21b,22b,23b 下側の軸部(第2軸部)
25連結リンク
30 奥側フィンアッセンブリ
31 フィン
35 連結リンク
60,60’ 上側ガイド通路群(第1ガイド通路群)
61,62,63,61’,62’,63’ 上側のガイド通路
61a,63a 奥側通路部分
61b,63b中間通路部分
61c,63c 車室側通路部分
62x第1狭隘部
62y 第2狭隘部
70 下側ガイド通路群(第2ガイド通路群)
71,72,73 下側のガイド通路

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