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技術 画像形成装置

出願人 京セラドキュメントソリューションズ株式会社
発明者 奥村孝之
出願日 2016年3月31日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-072085
公開日 2017年10月5日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-177716
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における制御・管理・保安 付属装置、全体制御 情報転送方式
主要キーワード 非同期式シリアル通信 タイミング更新 マスター制御 模倣品 国向け 同期式シリアル リセットパルス信号 シリアル番号情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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図面 (11)

課題

製造者の意図とは異なるサブモジュール画像形成装置の本体部に装着された場合、通信遮断することにより、故障頻度を低減できる画像形成装置を提供する。

解決手段

画像処理装置は、本体部31と、本体部に着脱可能に設けられたサブモジュール28a〜28dと、を備える。本体部31は、非同期式シリアルバス32と、マスター制御部12とを備える。サブモジュール28a〜28dは、スレーブ制御部29a〜29dを備える。マスター制御部12は、検知タイミング変更部41とタイミング更新通知送出部42とを備える。検知タイミング変更部41は、第二の信号を検知する所定のタイミングを変更する。スレーブ制御部は送出信号変更部62を備える。送出信号変更部62は、所定の規則に従って、第二の信号を、変更後のタイミングにおいてマスター制御部12が検出可能な状態に変更する。

概要

背景

従来の画像形成装置においては、トナーインク等の消耗品補給するための交換カートリッジなどの、着脱式サブモジュールを本体部に装着させて使用する画像形成装置が広く採用されている。このような着脱式のサブモジュールが装着される画像形成装置の中には、装着されたサブモジュールの制御を、いわゆるマスタースレーブ方式で行うものがある。マスター−スレーブ方式とは、複数の機器や装置などが連携して動作する際に、一つが管理・制御する側(マスター)、残りが制御される側(スレーブ)、という役割分担を行う方式である。

マスター−スレーブ方式を利用した技術の一例として、特許文献1には、画像形成装置に装着され着脱可能なプロセスカートリッジの接続異常の検出および接続異常の修復を行う画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、シリアル通信ラインと、画像形成装置本体側のマスター通信手段と、シリアル通信ラインを介してマスター通信手段にプロセスカートリッジにあるメモリのデータを送信するスレーブ通信手段とを備える。接続異常の検出は次のように行う。まず、マスター通信手段を介してシリアル通信ラインにプロセスカートリッジを指定するアドレスフォーマットアドレスデータが送出される。スレーブ通信手段は、これに応答してACK信号をシリアル通信ラインに送出する。制御手段は、スレーブ通信手段がACK信号をシリアル通信ラインに送出するタイミングにおいてシリアル通信ラインの電圧を検出し、検出した電圧が所定の正常範囲外れていると、接続異常情報を発生する。

また、特許文献2には、マスター−スレーブ方式による制御システムとしては、マスター装置と、マスター装置にデータ信号を供給するカスケード接続された複数のスレーブ装置とを含み、マスター装置と複数のスレーブ装置とがクロック信号に同期してシリアル通信を行うシステムが開示されている。このシステムにおいて、マスター装置は、各スレーブ装置を識別するためのID情報をデータ信号によって送信するID付与手段を備え、最上流にあるスレーブ装置から順次ID情報が付与される。このシステムは、クロック信号線およびデータ信号線以外に信号線を増やすこと無く、データの送受信の対象となる外部装置を識別することができるという効果を奏する。

概要

製造者の意とは異なるサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合、通信を遮断することにより、故障頻度を低減できる画像形成装置を提供する。画像処理装置は、本体部31と、本体部に着脱可能に設けられたサブモジュール28a〜28dと、を備える。本体部31は、非同期式シリアルバス32と、マスター制御部12とを備える。サブモジュール28a〜28dは、スレーブ制御部29a〜29dを備える。マスター制御部12は、検知タイミング変更部41とタイミング更新通知送出部42とを備える。検知タイミング変更部41は、第二の信号を検知する所定のタイミングを変更する。スレーブ制御部は送出信号変更部62を備える。送出信号変更部62は、所定の規則に従って、第二の信号を、変更後のタイミングにおいてマスター制御部12が検出可能な状態に変更する。

目的

この発明の目的は、製造者が意図したものとは異なるサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合には通信を遮断し、製造者が意図したサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合には正常な動作を維持することにより、故障の頻度を低減できる画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

本体部と、前記本体部に着脱可能に設けられたサブモジュールと、を備えた、用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、前記本体部は、非同期式シリアルバスと、前記非同期式シリアルバスに接続され、前記非同期式シリアルバス上に第一の信号を送出し、かつ前記非同期式シリアルバス上で前記第一の信号に応答して送出された第二の信号を所定のタイミングで検知するマスター制御部と、を備え、前記サブモジュールは、前記非同期式シリアルバスに接続され、前記非同期シリアルバス上で前記マスター制御部から送出された前記第一の信号を検知すると、前記第一の信号に応答して、前記マスター制御部によって前記所定のタイミングで検知可能な第二の信号を前記非同期式シリアルバス上に送出するスレーブ制御部を備え、前記マスター制御部と前記スレーブ制御部との間では、双方向非同期式シリアル通信が行われ、前記マスター制御部は、前記第二の信号を検知する前記所定のタイミングを、所定の規則に従って第一のタイミングから第二のタイミングへと変更する検知タイミング変更部と、前記検知タイミング変更部によって前記所定のタイミングが更新された旨を前記スレーブ制御部に通知する通知信号を前記非同期シリアルバス上に送出するタイミング更新通知送出部と、を備え、前記スレーブ制御部は、前記タイミング更新通知送出部から送出された前記通知信号を前記非同期シリアルバス上で検知するタイミング更新通知検知部と、前記タイミング更新通知検知部により前記通知信号が検知されると、前記第二の信号を、前記第一のタイミングにおいて前記マスター制御部が検出可能な第一の状態から、前記第二のタイミングにおいて検出可能な第二の状態に変更する送出信号変更部と、を備える画像形成装置。

請求項2

前記第一の信号は、前記スレーブ制御部の存在を確認するためのリセットパルス信号であり、前記第二の信号は前記リセットパルス信号に応答して、その存在を示すために前記スレーブ制御部から前記マスター制御部に返信されるプレゼンスパルス信号であり、前記マスター制御部は、さらに、前記リセットパルス信号を前記非同期式シリアルバス上に送出するリセットパルス送出部と、前記リセットパルス送出部から送出されたリセットパルス信号に応答して前記スレーブ制御部から前記非同期式シリアルバス上に送出された前記プレゼンスパルス信号を、前記所定のタイミングで検知するプレゼンスパルス検知部と、を備え、前記スレーブ制御部は、さらに、前記リセットパルス送出部から送出された前記リセットパルス信号を前記非同期式シリアルバス上で検知するリセットパルス検知部と、前記リセットパルス検知部により前記リセットパルス信号が検知されると、前記非同期式シリアルバス上に前記プレゼンスパルス信号を送出するプレゼンスパルス送出部と、を備える、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記第一の信号は、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部に対しデータを送信するよう要求するデータ送信要求信号であり、前記第二の信号は前記データ送信要求信号に応答して、前記スレーブ制御部から前記非同期式シリアルバス上に送出されるデータ信号であり、前記マスター制御部は、さらに、前記データ送信要求信号を前記非同期式シリアルバス上に送出するデータ送信要求信号送出部と、前記データ送信要求信号送出部により送出されたデータ送信要求信号に応答して前記スレーブ制御部から前記非同期式シリアルバス上に送出された前記データ信号を前記所定のタイミングで検知するデータ信号検知部と、を備え、前記スレーブ制御部は、さらに、前記データ送信要求信号送出部から送出された前記データ送信要求信号を前記非同期式シリアルバス上で検知するデータ送信要求信号検知部と、前記データ送信要求信号検知部により前記データ送信要求信号が検知されると、前記非同期式シリアルバス上に前記データ信号を送出するデータ信号送出部と、を備える、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項4

前記スレーブ制御部は、さらに、スレーブ制御部ごとに付与された固有シリアル番号の情報を格納するシリアル番号情報格納部を備え、前記マスター制御部は、さらに、前記シリアル番号情報格納部に問い合せ、前記非同期式シリアルバスに接続されている全てのスレーブ制御部のシリアル番号を取得するシリアル番号取得部と、前記シリアル番号取得部により取得された前記シリアル番号を記憶するシリアル番号記憶部と、あらかじめ前記シリアル番号記憶部に記憶されているシリアル番号情報と、前記シリアル番号取得部により取得されたシリアル番号情報を参照し、比較するスレーブ参照部と、を備え、前記スレーブ参照部による比較の結果、あらかじめ前記シリアル番号記憶部に記憶されているシリアル番号情報と、前記シリアル番号取得部により新たに取得されたシリアル番号情報が少なくとも1つ異なる場合、前記検知タイミング変更部は、前記第二の信号を検知する前記所定のタイミングを、第一のタイミングから第二のタイミングへと変更する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項5

前記スレーブ制御部は、さらに、スレーブ制御部ごとに付与された固有のシリアル番号の情報を格納するシリアル番号情報格納部を備え、前記マスター制御部は、さらに、前記シリアル番号情報格納部に問い合せ、前記非同期式シリアルバスに接続されている全てのスレーブ制御部のシリアル番号を取得するシリアル番号取得部と、前記シリアル番号取得部が取得した前記シリアル番号情報に基づき前記スレーブ制御部を所定のカテゴリー分類する分類部と、を備え、前記検知タイミング変更部は、前記分類部が分類したカテゴリーごとに、前記第一のタイミングおよび前記第二のタイミングの設定を変更する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項6

前記第一のタイミングおよび第二のタイミングのうち少なくとも一方は、前記画像形成装置が使用される仕向地ごとに異なるように設定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項7

前記第一のタイミングおよび第二のタイミングのうち少なくとも一方は、前記画像形成装置の機種ごとに異なるように設定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項8

前記サブモジュールは、トナーカットリッジ転写ユニット定着ユニット、およびベルトユニットから選択される少なくとも一つである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

この発明は、画像形成装置に関するものである。

背景技術

0002

従来の画像形成装置においては、トナーインク等の消耗品補給するための交換カートリッジなどの、着脱式サブモジュールを本体部に装着させて使用する画像形成装置が広く採用されている。このような着脱式のサブモジュールが装着される画像形成装置の中には、装着されたサブモジュールの制御を、いわゆるマスタースレーブ方式で行うものがある。マスター−スレーブ方式とは、複数の機器や装置などが連携して動作する際に、一つが管理・制御する側(マスター)、残りが制御される側(スレーブ)、という役割分担を行う方式である。

0003

マスター−スレーブ方式を利用した技術の一例として、特許文献1には、画像形成装置に装着され着脱可能なプロセスカートリッジの接続異常の検出および接続異常の修復を行う画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、シリアル通信ラインと、画像形成装置本体側のマスター通信手段と、シリアル通信ラインを介してマスター通信手段にプロセスカートリッジにあるメモリのデータを送信するスレーブ通信手段とを備える。接続異常の検出は次のように行う。まず、マスター通信手段を介してシリアル通信ラインにプロセスカートリッジを指定するアドレスフォーマットアドレスデータが送出される。スレーブ通信手段は、これに応答してACK信号をシリアル通信ラインに送出する。制御手段は、スレーブ通信手段がACK信号をシリアル通信ラインに送出するタイミングにおいてシリアル通信ラインの電圧を検出し、検出した電圧が所定の正常範囲外れていると、接続異常情報を発生する。

0004

また、特許文献2には、マスター−スレーブ方式による制御システムとしては、マスター装置と、マスター装置にデータ信号を供給するカスケード接続された複数のスレーブ装置とを含み、マスター装置と複数のスレーブ装置とがクロック信号に同期してシリアル通信を行うシステムが開示されている。このシステムにおいて、マスター装置は、各スレーブ装置を識別するためのID情報をデータ信号によって送信するID付与手段を備え、最上流にあるスレーブ装置から順次ID情報が付与される。このシステムは、クロック信号線およびデータ信号線以外に信号線を増やすこと無く、データの送受信の対象となる外部装置を識別することができるという効果を奏する。

先行技術

0005

特開2010−060978号公報
特開2006−133996号公報

発明が解決しようとする課題

0006

画像形成装置の本体部には、製造者が意図した着脱式サブモジュール(純正品など)だけでなく、製造者が意図したものとは異なる着脱式サブモジュール(非純正品模倣品など)が装着されることがある。しかしながら、本体部に、製造者が意図したものとは異なる着脱式サブモジュールが装着されると、画像形成装置の故障に繋がるおそれがある。そのため、製造者が意図したものとは異なる着脱式サブモジュールの画像形成装置本体部への装着をできる限り防止することにより、画像形成装置の故障を未然に防ぐ必要がある。

0007

上記特許文献1に開示されたシステムにおいては、上述のように、スレーブ通信手段がACK信号をシリアル通信ラインに送出するタイミングで、制御手段がシリアル通信ラインの電圧を検出する。その際に検出した電圧が所定の正常範囲を外れていると、接続異常情報を発生する。しかしながら、その電圧の値を第三者が知ることができれば、非純正品や模倣品であっても上記電圧が上記正常範囲に含まれるよう設計することが可能である。そのような非純正品または模倣品のサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合には、システムはそのサブモジュールが画像形成装置の製造者が意図した着脱式サブモジュールか、あるいはそれ以外のサブモジュールかを明確に識別することができない。

0008

また特許文献2においては、マスター装置とカスケード接続されたスレーブ装置との間では、クロック信号に同期して通信を行う同期式シリアル通信が行われる。しかしながら、クロック信号に同期して通信を行う同期式シリアル通信では、他者が比較的容易に通信データを読み取ることができる。通信データが読み取られると非純正品や模倣品のサブモジュールを作成することも容易となり、そのような非純正品や模倣品のサブモジュールが本体部に装着されると画像形成装置の故障に繋がるおそれもある。そのため、他者に読み取られにくい通信形式を用いたシステムが求められていた。

0009

この発明の目的は、製造者が意図したものとは異なるサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合には通信を遮断し、製造者が意図したサブモジュールが画像形成装置の本体部に装着された場合には正常な動作を維持することにより、故障の頻度を低減できる画像形成装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

この発明においては、画像処理装置は、本体部と、本体部に着脱可能に設けられたサブモジュールと、を備えた、用紙上に画像を形成する画像形成装置である。本体部は、非同期式シリアルバスと、非同期式シリアルバスに接続され、非同期式シリアルバス上に第一の信号を送出し、かつ非同期式シリアルバス上で第一の信号に応答して送出された第二の信号を所定のタイミングで検知するマスター制御部と、を備える。

0011

サブモジュールは、非同期式シリアルバスに接続され、非同期シリアルバス上でマスター制御部から送出された第一の信号を検知すると、第一の信号に応答して、マスター制御部によって上記所定のタイミングで検知可能な第二の信号を非同期式シリアルバス上に送出するスレーブ制御部を備える。マスター制御部とスレーブ制御部との間では、双方向非同期式シリアル通信が行われる。

0012

マスター制御部は、検知タイミング変更部と、タイミング更新通知送出部と、を備える。検知タイミング変更部は、第二の信号を検知する上記所定のタイミングを、所定の規則に従って第一のタイミングから第二のタイミングへと変更する。タイミング更新通知送出部は、検知タイミング変更部によって上記所定のタイミングが更新された旨をスレーブ制御部に通知する通知信号を前記非同期シリアルバス上に送出する。またスレーブ制御部は、タイミング更新通知検知部と、送出信号変更部とを備える。タイミング更新通知検知部は、タイミング更新通知送出部から送出された通知信号を非同期シリアルバス上で検知する。送出信号変更部は、タイミング更新通知検知部により通知信号が検知されると、第二の信号を、第一のタイミングにおいてマスター制御部が検出可能な第一の状態から、第二のタイミングにおいて検出可能な第二の状態に変更する。

発明の効果

0013

この発明に係る画像形成装置では、マスター制御部で信号を検知するタイミングは所定の規則に従って変更される。スレーブ制御部は、そのタイミングの変更を検知する通知信号検知部と、かつその変更されたタイミングでマスター制御部により信号が検知されるよう、送出する信号の状態を変更する送出信号変更部とを備えている。従来の非同期シリアル通信ではマスター制御部における検出タイミング不変であり、タイミングが変更されると通信が遮断される。そのため、上記通知信号検知部と送出信号変更部を備えていないサブモジュールが本体部に装着された場合、信号を検知するタイミングが変更されると、それ以降は正常な通信を行うことができない。

0014

一方、この発明に係るサブモジュールが備えるスレーブ制御部は、上記通知信号検知部と送出信号変更部を備えていることから、マスター制御部での信号検知のタイミングが変更されても、スレーブ制御部はそれに追従して、送出する信号の状態を変更し、その信号は変更後のタイミングでマスター制御部により検知される。それによりマスター−スレーブ間の通信は継続される。画像形成装置の製造者が意図したサブモジュールが本体部に装着された場合のみ正常な動作が継続される。また非同期シリアル通信を利用し、かつタイミングを変更する機構を備えることから第三者による通信データの解析は困難である。そのため、製造者が意図したものとは異なるサブモジュールが装着されて、画像形成装置を作動させるといった状況を回避できることができる。

図面の簡単な説明

0015

この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略図である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合の複合機の構成を示すブロック図である。
マスター制御部とスレーブ制御部の接続状態を簡略的に示すブロック図である。
マスター制御部の構成を示すブロック図である。
スレーブ制御部の構成を示すブロック図である。
非同期式シリアルバス上におけるパルスの状態を説明するための図である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置におけるサブモジュールの認証を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
サブモジュールの認証を行う際の、非同期式シリアルバスのパルスの状態を示す図である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置において、マスター制御部−スレーブ制御部の間でデータ通信を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
マスター制御部−スレーブ制御部間でデータ送信を行う際の非同期式シリアルバスのパルスの状態を示す図である。

実施例

0016

以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略斜視図である。図2は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合の複合機の構成を示すブロック図である。

0017

図1図2を参照して、この発明の一実施形態に係る画像処理装置としての複合機11は、本体部31と、サブモジュール28とを有する。本体部31はさらに、マスター制御部12と、表示操作部13と、画像読み取り部14と、画像形成部15と、排出トレイ30と、ハードディスク16と、ファクシミリ通信部17と、ネットワーク25と接続するためのネットワークインターフェース部18と、非同期式シリアルバス32とを備える。サブモジュール28は、さらにスレーブ制御部29を備える。

0018

マスター制御部12は、複合機11の全体の制御を行う。表示操作部13は、複合機11側から発信する情報やユーザー入力内容を表示する表示部21を含む。表示操作部13は、印刷部数階調性等の画像形成の条件や電源オンまたはオフを入力させる。画像読み取り部14は、セットされた原稿を自動的に読み取り位置へ搬送する自動原稿搬送装置(ADF(Auto Document Feeder))22を含む。画像読み取り部14は、ADF22によって搬送された原稿の画像や載置台上に載置された原稿の画像を読み取る。画像形成部15は、トナーを用いて現像を行う現像装置23を含む。画像形成部15は、読み取った画像や、ネットワーク25を介して送信された画像データを基に画像を形成する。すなわち、画像形成部15は、画像形成要求に応じ、画像データを基に記録媒体、例えば、用紙上に画像を形成する。画像形成部15により画像を形成された記録媒体は、印刷物として排出トレイ30に排出される。ハードディスク16は、送信された画像データや入力された画像形成条件等の格納を行う。ファクシミリ通信部17は、公衆回線24に接続されており、ファクシミリ送信ファクシミリ受信を行う。

0019

なお、複合機11は、画像データの書き出しや読み出しを行うDRAM(Dynamic Random Access Memory)や現像剤によって形成された可視化像転写する用紙を搬送する用紙搬送部等を備えるが、これらについては、図示および説明を省略する。また、図2中の矢印は、制御信号や制御、画像に関するデータの流れを示している。

0020

複合機11は、画像読み取り部14により読み取られた原稿を用いて画像形成部15において画像を形成し、用紙に印刷することにより、複写機として作動する。また、複合機11は、ネットワークインターフェース部18を通じて、ネットワーク25に接続されたコンピューター26a、26b、26cから送信された画像データを用いて、画像形成部15において画像を形成し、用紙に印刷することにより、プリンターとして作動する。また、複合機11は、ファクシミリ通信部17を通じて、公衆回線24から送信された画像データを用いて、画像形成部15において画像を形成することにより、また、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを、ファクシミリ通信部17を通じて公衆回線24に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。すなわち、複合機11は、画像処理に関し、複写機能プリンター機能ファクシミリ機能等、複数の機能を有する。さらに、各機能に対しても、詳細に設定可能な機能を有する。

0021

複合機11を含む画像形成システム27は、複合機11と、複数のコンピューター26a、26b、26cとを備える。具体的には、画像形成システム27は、上記した構成の複合機11と、ネットワーク25を介して複合機11に接続される複数のコンピューター26a、26b、26cとを備える。この実施形態においては、3台のコンピューター26a〜26cを示している。コンピューター26a〜26cはそれぞれ、複合機11に対して、ネットワーク25を介して印刷ジョブの実行を要求して印刷物を出力することができる。複合機11とコンピューター26a〜26cとは、LAN(Local Area Network)ケーブル等を用いて有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよく、ネットワーク25内には、他の複合機や、メールサーバーなどのサーバーが接続されている構成でもよい。

0022

非同期式シリアルバス32には、本体部31内に設けられたマスター制御部12と、サブモジュール28内に設けられたスレーブ制御部29とが接続されている。スレーブ制御部29とマスター制御部12との間では1−Wire(R)通信などの双方向非同期シリアル通信が行われる。マスター制御部12は、非同期式シリアルバス32上に第一の信号を送出する。スレーブ制御部29は、非同期シリアルバス上32でマスター制御部12から送出された第一の信号を検知すると、第一の信号に応答して非同期式シリアルバス32上に、マスター制御部12によって所定のタイミングで検知可能な第二の信号を送出する。マスター制御部12は、第一の信号に応答してスレーブ制御部29から送出された第二の信号を所定のタイミングで検知する。

0023

図3は、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの接続状態を簡略的に示すブロック図である。図3においては非同期式シリアルバス32に、マスター制御部12を備えた本体部31と、スレーブ制御部29a〜29dをそれぞれ備えた4つのサブモジュール28a〜28dとが接続されている。図3に示す例においては、この4つのサブモジュール28a〜28dは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、およびシアン(C)の4色からなるトナーカートリッジである。マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dとの通信は、一方が非同期式シリアルバス32上に送出した信号を、他方が非同期式シリアルバス32上で所定のタイミングで検知し、その信号を読み取ることにより行われる。

0024

なお、図3の例ではサブモジュール28a〜28dが4つのトナーカットリッジである例を示しているが、サブモジュールの数および種類はこれに限定されない。この発明に係る上記サブモジュールの例としては、画像を形成するためのトナーを収容するトナーカットリッジ、光信号を紙の上の画像に変換する感光体を備えた転写ユニットドラムユニット)、熱または熱と圧力によりトナーの樹脂成分を溶着させることで用紙にトナーを定着させる定着ユニット、および用紙を搬送するための搬送ベルトを備えたベルトユニットなどが挙げられる。また本体部31に装着されるサブモジュールは、全て単一の種類のサブモジュールであってもよく、2種類以上の組み合わせであってもよい。

0025

次に、上記したマスター制御部12の構成について説明する。図4は、マスター制御部12の構成を示すブロック図である。図4を参照して、マスター制御部12は、検知タイミング変更部41と、タイミング更新通知送出部42と、リセットパルス送出部43と、プレゼンスパルス検知部44と、データ送信要求信号送出部45と、データ信号検知部46と、シリアル番号取得部47と、シリアル番号記憶部48と、スレーブ参照部49と、分類部50とを備える。

0026

検知タイミング変更部41は、スレーブ制御部29a〜29dから非同期式シリアルバス32上に送出される第二の信号を検知する所定のタイミングを、所定の規則に従って第一のタイミングから第二のタイミングへと変更する。タイミング更新通知送出部42は、検知タイミング変更部41によって上記所定のタイミングが更新されたことをスレーブ制御部29a〜29dに通知する通知信号を非同期シリアルバス32上に送出する。

0027

リセットパルス送出部43は、スレーブ制御部29a〜29dの存在を確認するためのリセットパルス信号を非同期式シリアルバス32上に送出する。プレゼンスパルス検知部44は、リセットパルス送出部43から送出されたリセットパルス信号に応答してスレーブ制御部29a〜29dから非同期式シリアルバス32上に送出されたプレゼンスパルス信号を、上記所定のタイミングで検知する。

0028

データ送信要求信号送出部45は、マスター制御部12からスレーブ制御部29a〜29dに対しデータを送信するよう要求するデータ送信要求信号を非同期式シリアルバス32上に送出する。データ信号検知部46は、データ送信要求信号送出部45により送出されたデータ送信要求信号に応答してスレーブ制御部29a〜29dから非同期式シリアルバス32上に送出されたデータ信号を所定のタイミングで検知する。シリアル番号取得部47は、スレーブ制御部29a〜29dごとに付与された固有のシリアル番号の情報を格納した、スレーブ制御部29a〜29d内のシリアル番号情報格納部67に問い合せ、非同期式シリアルバス32に接続されている全てのスレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号を取得する。シリアル番号記憶部48はシリアル番号取得部47により取得されたシリアル番号を記憶する。

0029

スレーブ参照部49は、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により新たに取得されたシリアル番号情報を参照し、比較する。スレーブ参照部49による比較の結果、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により取得されたシリアル番号情報が少なくとも1つ異なる場合、検知タイミング変更部41は、第二の信号を検知する所定のタイミングを、第一のタイミングから第二のタイミングへと変更する。分類部50は、シリアル番号取得部47が取得したシリアル番号情報に基づきスレーブ制御部29a〜29dを所定のカテゴリーに分類する。このとき、検知タイミング変更部41は、分類部50が分類したカテゴリーごとに、第一のタイミングおよび第二のタイミングの設定を変更する。

0030

次に、上記したスレーブ制御部29a〜29dの構成について説明する。図5は、スレーブ制御部29a,29b,29c,および29dの構成を示すブロック図である。図5を参照して、スレーブ制御部29a〜29dは、タイミング更新通知検知部61と、送出信号変更部62と、リセットパルス検知部63と、プレゼンスパルス送出部64と、データ送信要求信号検知部65と、データ信号送出部66と、シリアル番号情報格納部67とを備える。

0031

タイミング更新通知検知部61は、タイミング更新通知送出部42から送出された通知信号を非同期シリアルバス32上で検知する。送出信号変更部62は、タイミング更新通知検知部61により通知信号が検知されると、第二の信号を、第一のタイミングにおいてマスター制御部12が検出可能な第一の状態から、第二のタイミングにおいて検出可能な第二の状態に変更する。リセットパルス検知部63は、リセットパルス送出部43から送出されたリセットパルス信号を非同期式シリアルバス32上で検知する。プレゼンスパルス送出部64は、リセットパルス検知部63によりリセットパルス信号が検知されると、非同期式シリアルバス32上にプレゼンスパルス信号を送出する。データ送信要求信号検知部65は、データ送信要求信号送出部45から送出されたデータ送信要求信号を非同期式シリアルバス32上で検知する。データ信号送出部66は、データ送信要求信号検知部65によりデータ送信要求信号が検知されると、非同期式シリアルバス32上にデータ信号を送出する。シリアル番号情報格納部67はスレーブ制御部29a〜29dの各々に付与された固有のシリアル番号の情報を格納する。

0032

次にマスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dが接続されている非同期式シリアルバス32上の信号の状態について説明する。図6は、非同期式シリアルバス32上におけるパルスの状態を説明するための図である。

0033

図6を参照して、マスター送出信号101は、マスター制御部12から送出されるリセットパルス信号110のみを示している。マスター制御部12のリセットパルス送出部43は、マスター送出信号101に示すように、一定期間出力をHighからLowに切り替えることにより非同期式シリアルバス32上にリセットパルス信号を送出する。そのリセットパルス信号110はスレーブ制御部29a〜29dのリセットパルス検知部63によって検知される。リセットパルス検知部63によりリセットパルス信号110が検知されると、次にスレーブ制御部29a〜29dのプレゼンスパルス送出部64は、スレーブ送出信号102に示すように、一定期間出力をHighからLowに切り替えることにより、非同期式シリアルバス32上にプレゼンスパルス信号112を送出する。

0034

マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dは同じ通信ライン共有していることから、非同期式シリアルバス32における実際の信号は、リセットパルス信号110とプレゼンスパルス信号112が合成された信号103のような状態となる。マスター制御部12のプレゼンスパルス検知部44は、所定のタイミングで非同期式シリアルバス32上のプレゼンスパルス信号112を検出する。このようにしてマスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dとの間で通信が行われる。

0035

次に、この発明の一実施形態に係る画像形成装置が、複合機11において、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの間でリセットパルス信号およびプレゼンスパルス信号のやり取りをする場合の流れについて説明する。この実施形態においては、図3に示すように、4つのスレーブ制御部29a〜29dが非同期式シリアルバス32に接続されているものとする。

0036

図7は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置におけるサブモジュールの認証を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。図7を参照して、この実施形態においては、マスター制御部12から送出される上記第一の信号が、スレーブ制御部29a〜29dの存在を確認するためのリセットパルス信号である。また上記第二の信号が、リセットパルス信号に応答して、その存在を示すためにスレーブ制御部29a〜29dからマスター制御部12に返信されるプレゼンスパルス信号である。

0037

また図8は、サブモジュールの認証を行う際の、非同期式シリアルバス32上のパルスの状態を示す図である。

0038

図7および図8を参照して、まず画像形成装置としての複合機11が起動される(ステップS11。以下、「ステップ」を省略する)。複合機11が起動されるごとに、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dとの間では、バスリセットと呼ばれる処理が行われる。バス・リセット処理においては、まずマスター制御部12は、出力を一定期間HighからLowに切り替えることにより非同期式シリアルバス32上にリセットパルス信号110を送出する(S12)。このリセットパルス信号110の送出により、マスター制御部12は、スレーブ制御部29a〜29dの存在を確認するとともに、スレーブ制御部29a〜29dに通信の始まりを知らせる。スレーブ制御部29a〜29dは、非同期式シリアルバス32上で、マスター制御部12から送出されたリセットパルス信号110を検知する(S13)。

0039

次に、リセットパルス信号110に応答して、スレーブ制御部29a〜29dは非同期式シリアルバス32上にプレゼンスパルス信号112を送出する(S14)。より具体的には、一定期間スレーブ制御部29a〜29d側の出力をHighからLowに切り替えることにより、図8の「マスター取り込みA」のタイミング(以下、「タイミングA」と呼ぶ)でマスター制御部12が検知できる状態のプレゼンスパルス信号112を送出する。マスター制御部12は、タイミングAにおいて、非同期式シリアルバス32上で出力がHighからLowに切り替わっていることを検知する。これにより、プレゼンスパルス信号112を検知する(S15において、YES)。このように、初期状態では、マスター制御部12にプレゼンスパルス信号112がタイミングAにおいて検出される。この検出のタイミングに関する情報は、マスター制御部12と各スレーブ制御部29a〜29dの間であらかじめ共有されているものとする。

0040

マスター制御部12は、タイミングAにおいて、プレゼンスパルス信号112を検知することにより、非同期式シリアルバス32に少なくとも1つのスレーブ制御部が接続されていること確認する。この実施形態においては4つのスレーブ制御部29a〜29dが非同期式シリアルバス32に接続されている。プレゼンスパルス信号112は、4つのスレーブ制御部29a〜29dから全て同じタイミングで送出されるため、この時点ではマスター制御部12は、接続されているスレーブ制御部がスレーブ制御部29a〜29dであることまでは検知できない。

0041

次にマスター制御部12は、非同期式シリアルバス32に接続されたスレーブ制御部29a〜29dを識別するために、スレーブ制御部29a〜29dのそれぞれのシリアル番号を取得し、記憶する(S16)。これにより、スレーブ制御部29a〜29dがそれぞれ識別される。スレーブ制御部29a〜29dは、それぞれ、スレーブ制御部29a〜29dごとに付与された固有のシリアル番号を有しており、そのシリアル番号は各スレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号情報格納部67に格納されている。マスター制御部12内のシリアル番号取得部47は、スレーブ制御部29a〜29d内のシリアル番号情報格納部67に問い合わせ、非同期式シリアルバス32に接続されている全てのスレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号を取得する。シリアル番号記憶部48は、シリアル番号取得部47により取得されたシリアル番号を記憶する。

0042

スレーブ参照部49は、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により取得されたシリアル番号情報を参照し、比較する(S17)。スレーブ参照部49による比較の結果、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により新たに取得されたシリアル番号情報が少なくとも1つ異なる場合、検知タイミング変更部41は、プレゼンスパルス信号112を検知するタイミングを、図8に示すタイミングAから「マスター取り込みB」(以下、タイミングB)(または「マスター取り込みC」(以下、タイミングC))へと変更する。さらにタイミング更新通知送出部42は、プレゼンスパルス信号112を検知するタイミングがタイミングB(またはタイミングC)に更新された旨をスレーブ制御部29a〜29dに通知する通知信号を非同期シリアルバス32上に送出する(S18)。

0043

スレーブ制御部29a〜29dのタイミング更新通知検知部61は、タイミング更新通知送出部42から送出された通知信号を非同期シリアルバス32上で検知する(S19)。タイミング更新通知検知部61によって通知信号が検知されると、送出信号変更部62は、送出されるプレゼンスパルス信号112を、タイミングAにおいてマスター制御部12が検出可能な状態から、タイミングB(またはC)において検出可能な状態に変更する(S20)。

0044

このようにしてマスター制御部12によるプレゼンスパルス信号112の検知のタイミング、およびスレーブ制御部29a〜29dから送出されるプレゼンスパルス信号112の状態が変更されると、再度リセット・バス処理が行われる(S12〜S15)。このとき、タイミング更新通知検知部61と、送出信号変更部62とを備えていないスレーブ制御部を備えたサブモジュールが本体部31に装着されていると、そのスレーブ制御部からは、変更前のタイミングAでのみ検知可能なプレゼンスパルス信号112が送出されるため(S14)、マスター制御部12は変更後のタイミングB(またはC)においてプレゼンスパルス信号112を検知することができない(S15において、NO)。その結果、マスター制御部12と、スレーブ制御部との間で通信エラーが生じる(S21)。

0045

これに対し、この発明に係るスレーブ制御部29a〜29dを備えたサブモジュール28a〜28dが本体部31に装着されている場合、スレーブ制御部29a〜29dからはタイミングB(またはC)においてマスター制御部12が検知可能なプレゼンスパルス信号112が送出される。その結果、マスター制御部12は、タイミングB(またはC)で非同期式シリアルバス32上のプレゼンスパルス信号112を検知できる。

0046

このように、プレゼンスパルス信号112の検出のタイミングが変更されてもマスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの間の通信が維持される。その後、スレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号がシリアル番号取得部47によって再取得されるが(S16)、この場合、装着されたサブモジュール28a〜28dに変更がないことからシリアル番号にも変更はない。スレーブ参照部49による比較の結果、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47が取得したシリアル番号情報が同一であると判断されると、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの間でデータ通信が開始される(S22)。

0047

次に、この発明の別の一実施形態に係る画像形成装置が、複合機11において、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの間でデータ通信を行う際の流れについて説明する。

0048

図9は、この発明の別の一実施形態に係る画像処理装置において、マスター制御部12と、スレーブ制御部29a〜29dとの間でデータ通信を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。この実施形態においては、マスター制御部12から送出される上記第一の信号が、マスター制御部12からスレーブ制御部29a〜29dに対しデータを送信するよう要求するデータ送信要求信号である。また上記第二の信号が、データ送信要求信号に応答して、スレーブ制御部29a〜29dから非同期式シリアルバス32上に送出されるデータ信号である。

0049

また図10は、マスター制御部12と、スレーブ制御部29a〜29dとの間でデータ送信を行う際の非同期式シリアルバスのパルスの状態を示す図である。

0050

図9および図10を参照して、まず画像形成装置としての複合機11が起動される(S31)。次に、上述のリセット・バス処理(S32)およびシリアル番号識別処理(S33〜S34)が行われる。シリアル番号識別処理においては、まずシリアル番号取得部47がスレーブ制御部29a〜29d内のシリアル番号情報格納部67に問い合せ、非同期式シリアルバス32に接続されている全てのスレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号を取得し、シリアル番号記憶部48はそのシリアル番号を記憶する(S33)。

0051

スレーブ参照部49は、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により新たに取得されたシリアル番号情報を参照し、比較する(S34)。スレーブ参照部49による比較の結果、シリアル番号情報が少なくとも1つ異なる場合(S34において、YES)、検知タイミング変更部41は、スレーブ制御部29a〜29dから送出されるデータ信号212または214が、マスター制御部12により非同期式シリアルバス32上で検知されるタイミングを、図10に示すタイミングAからタイミングB(またはC)へと変更する。タイミング更新通知送出部42は、検知タイミング変更部41によってデータ信号212または214の検知のタイミングがタイミングB(またはC)に更新された旨をスレーブ制御部29a〜29dに通知する通知信号を、非同期シリアルバス32上に送出する(S35)。

0052

スレーブ制御部29a〜29dのタイミング更新通知検知部61は、タイミング更新通知送出部42から送出された通知信号を非同期シリアルバス32上で検知する(S36)。タイミング更新通知検知部61が通知信号を検知すると、送出信号変更部62は、データ信号212または214を、タイミングAにおいてマスター制御部12が検出可能な状態から、タイミングB(またはC)において検出可能な状態に変更する(S37)。

0053

次にマスター制御部12内のデータ送信要求信号送出部45は、マスター制御部12からスレーブ制御部29a〜29dに対しデータを送信するよう要求するデータ送信要求信号210を非同期式シリアルバス32上に送出する(S38)。

0054

スレーブ制御部29a〜29d内のデータ送信要求信号検知部65は、データ送信要求信号送出部45から送出されたデータ送信要求信号210を非同期式シリアルバス32上で検知する(S39)。データ送信要求信号検知部65がデータ送信要求信号210を検知すると、データ信号送出部66は、非同期式シリアルバス32上にデータ信号212または214を送出する(S40)。

0055

マスター制御部12のデータ信号検知部46は、変更されたタイミングBでデータ信号212または214を検知する(S41において、YES)。このとき、この発明に係るスレーブ制御部29a〜29dのように、タイミング更新通知検知部61と、送出信号変更部62とを備えていないスレーブ制御部を備えたサブモジュールが本体部31に装着されていると、そのスレーブ制御部から送出されたデータ信号212または214は、変更後のタイミングB(またはC)においてマスター制御部12により検知されない(S41において、NO)。その結果、マスター制御部12と、スレーブ制御部との間で通信エラーが生じる(S43)。

0056

これに対し、この発明に係るスレーブ制御部29a〜29dを備えたサブモジュール28a〜28dが本体部31に装着されている場合、スレーブ制御部29a〜29dからはタイミングB(またはC)においてマスター制御部12が検知可能なデータ信号212または214が送出される。その結果、マスター制御部12は、タイミングB(またはC)で非同期式シリアルバス32上のデータ信号212または214を検知できる。このように、データ信号212または214を検出するタイミングが変更されてもマスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dの間の通信が継続される(S42)。

0057

なお、S34において、シリアル番号取得部47がシリアル番号情報を参照し、比較した結果、シリアル番号に変更がないと判断した場合(S34において、NO)には、S35〜S37のタイミング変更処理は行わずに、S38において、データ送信要求信号送出部45からデータ送信要求信号210が送出される。

0058

またスレーブ参照部49は、S17またはS34において、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47が取得したシリアル番号情報を比較して、(1)非同期シリアルバス32に接続されたスレーブ制御部の総数が変化した場合、または(2)非同期シリアルバス32に接続されたスレーブ制御部の総数は同じであるが、少なくとも一つのサブモジュール28a〜28dが別のサブモジュールに交換された場合、のいずれかの場合に、シリアル番号が異なると判断する。

0059

(所定の規則について)
説明したように、マスター制御部12は、スレーブ制御部29a〜29dより送出される第二の信号(プレゼンスパルス信号、データ信号など)を所定のタイミングで検知する。この検知のタイミングは、検知タイミング変更部41により、所定の規則に従って第一のタイミング(上記実施形態ではタイミングA)から第二のタイミング(タイミングBまたはC)へと変更される。

0060

上記所定の規則には、(1)マスター制御部12が信号を検知するタイミングを変更する規則と、(2)初期状態の第一のタイミングに関する規則、および(3)タイミング変更後の第二のタイミングに関する規則などが含まれる。

0061

(1)の、タイミングを変更する規則に関しては、上記実施形態においては、スレーブ参照部49による比較の結果、あらかじめシリアル番号記憶部48に記憶されているシリアル番号情報と、シリアル番号取得部47により新たに取得されたシリアル番号情報が少なくとも1つ異なることがタイミングを変更する規則である。ただし、タイミングを変更する規則は、特にこれに限定されない。例えば、各スレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号情報を参照することなく、定期的または非定期的に信号検知のタイミングを変更してもよい。または画像形成装置において所定の回数の画像形成が行われるたびに信号検知のタイミングを変更するように設定してもよい。

0062

(2)の、第一のタイミングに関する規則とは、初期状態における、マスター制御部12によって信号が検知されるタイミングがタイミングAなのか、あるいはそれ以外のタイミングなのか、という、変更前の信号検知タイミングに関する規則である。例えば、第一のタイミングは、画像形成装置が使用される仕向地ごとに異なるように設定されてもよい。例えば、変更前のマスター制御部12が信号を検知するタイミングとして、日本向けの機種であれば第一のタイミングとしてタイミングAを、米国向けの機種であればタイミングBを、欧州向けの機種であればタイミングCを採用するように設定してもよい。また画像形成装置の機種ごとに第一のタイミングが異なるように設定してもよい。

0063

(3)の、タイミング変更後の第二のタイミングに関する規則とは、例えば初期設定の第一のタイミングがタイミングAである場合に、検知タイミング変更部47が、マスター制御部12によって信号が検知されるタイミングをタイミングBにするのか、タイミングCにするのか、あるいはそれ以外のタイミングにするのか、という、変更後の信号検知タイミングに関する規則である。この(3)の規則に関しても、上記(2)の第一のタイミングに関する規則と同様に、画像形成装置が使用される仕向地や、画像形成装置の機種ごとに異なるように設定してもよい。

0064

また上記所定の規則は、あらかじめマスター制御部12と各スレーブ制御部29a〜29d間で共有しておくのが好ましい。例えばその規則を規定するために、マスター制御部12とスレーブ制御部29a〜29dがそれぞれ共通の、または対応するテーブルや乱数表を有していてもよい。非純正品のサブモジュールはこのようなテーブルや乱数表を有していないことから、非純正品のサブモジュールが本体部31に装着された場合の通信を効果的に遮断できる。但し、各スレーブ制御部29a〜29dが上記所定の規則に関する情報を有していなくても、タイミング更新通知送出部42から送出されたる通知信号には更新後の検知のタイミングに関する情報が含まれるため、その通知信号をタイミング更新通知検知部61が通知することにより、各スレーブ制御部29a〜29dは、更新後の信号検知のタイミングに関する情報を取得することができる。その取得した情報に基づいて、送出信号変更部62が、送出する信号の状態を変更することにより正常に機能する。

0065

またプレゼンスパルス信号またはデータ信号を検知する第一のタイミング、および変更後の第二のタイミングは、スレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号に応じてスレーブ制御部29a〜29dを所定のカテゴリーに分類し、そのカテゴリーごとに異なる規則に従って信号を検知するタイミングを変更してもよい。

0066

具体的には、まずスレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号情報格納部67にシリアル番号取得部47が問い合わせ、シリアル番号情報格納部67に格納されているシリアル番号をシリアル番号取得部47が取得する。マスター制御部12内の分類部50は、シリアル番号取得部47が取得したシリアル番号情報に基づき、各スレーブ制御部29a〜29dを所定のカテゴリーに分類する。例えば、シリアル番号に含まれる特定のビットの種類に応じて、初期の信号検知タイミングが図8または図10に示すタイミングAであるカテゴリーA、タイミングBであるカテゴリーB、およびタイミングCであるカテゴリーCのように割り振ることができる。その後、カテゴリーAについては、タイミングA→タイミングB→タイミングCのように信号検知のタイミングを割り振ることができる。カテゴリーBおよびカテゴリーCについても同様にタイミングを変更することができる。

0067

以上が一連の流れである。ただし、上記実施形態は例示であって、上述のステップおよび構造の一部は省略することもできる。例えば、マスター制御部12内のシリアル番号取得部47、シリアル番号記憶部48、およびスレーブ参照部49については、マスター制御部12が必ずしも備えている必要はない。スレーブ制御部29a〜29dのシリアル番号を取得しなくても、マスター制御部12が信号を検知するタイミングを変更する機構を有し、かつスレーブ制御部29a〜29dが、その変更に追従して、送出する信号の状態を変更する機構を有していればよい。例えば、純正品のサブモジュール28a〜28dに上記所定の規則をあらかじめ共有させておき、信号検知のタイミングの変更に追従できるように設定しておいてもよい。

0068

またマスター制御部12は、分類部50を有していなくてもよい。分類部50が無くても発明の効果は発揮される。

0069

またマスター制御部12は、リセットパルス送出部43とプレゼンスパルス検知部44の組み合わせ、およびデータ送信要求信号送出部45とデータ信号検知部46の組み合わせの両方を有している必要はなく、いずれか一方のみを有していてもよい。またマスター制御部12がリセットパルス送出部43とプレゼンスパルス検知部44の組み合わせのみを備える場合、スレーブ制御部29a〜29dは、リセットパルス検知部63とプレゼンスパルス送出部64の組み合わせを備えていれば十分であり、データ送信要求信号検知部65とデータ信号送出部66はなくてもよい。またマスター制御部12がデータ送信要求信号送出部45とデータ信号検知部46の組み合わせのみを備える場合、スレーブ制御部29a〜29dは、データ送信要求信号検知部65とデータ信号送出部66の組み合わせを備えていれば十分であり、リセットパルス検知部63とプレゼンスパルス送出部64はなくてもよい。

0070

今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0071

この発明は、画像形成装置の製造者により意図されたものとは異なるサブモジュールが本体部に装着されて画像形成装置を作動させるといった状況を回避することにより、故障のおそれを未然に低減できる画像形成装置が求められる分野において利用可能である。

0072

11複合機、12マスター制御部、13表示操作部、14画像読み取り部、15画像形成部、16ハードディスク、17ファクシミリ通信部、18ネットワークインターフェース部、21 表示部、22 ADF、23現像装置、24公衆回線、25ネットワーク、26a,26b,26cコンピューター、27画像形成システム、28サブモジュール、28a,28b,28c,28d サブモジュール、29スレーブ制御部、29a,29b,29c,29d スレーブ制御部、30排出トレイ、31 本体部、32非同期式シリアルバス、41検知タイミング変更部、42タイミング更新通知送出部、43リセットパルス送出部、44プレゼンスパルス検知部、45データ送信要求信号送出部、46データ信号検知部、47シリアル番号取得部、48 シリアル番号記憶部、49 スレーブ参照部、50分類部、61 タイミング更新通知検知部、62送出信号変更部、63 リセットパルス検知部、64 プレゼンスパルス送出部、65 データ送信要求信号検知部、66 データ信号送出部、67シリアル番号情報格納部、101マスター送出信号、102 スレーブ送出信号、103 (非同期シリアルバス上の)信号、110リセットパルス信号、112 プレゼンスパルス信号、210 データ送信要求信号、212 データ信号、214 データ信号。

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