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技術 眼科装置

出願人 株式会社ニデック
発明者 名倉章弘清水一成馬場大輔中村健二
出願日 2016年3月31日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-070899
公開日 2017年10月5日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-176628
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード ベースシャフト イニシャル設定 リミット位置 可変アパーチャ 機械式センサ 押圧センサ 上下操作 モード内容
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

初期化動作を好適に行うことができる。

解決手段

被検者眼検査するための装置本体と被検者眼との相対位置を調整するために可動部を可動させる駆動部を備える移動機構と、前記可動部を被検者眼に対して可動させるために検者によって操作される操作部材からの操作信号に応じて前記駆動部を駆動させる駆動制御手段と、前記可動部を初期位置に移動させる初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記初期化設定手段によって初期化動作を作動させるように予め設定された場合、前記駆動部を制御し、前記可動部を初期位置に移動させる。

概要

背景

眼科装置では、被検者眼と装置との位置合わせのために、装置本体或いは受が移動される。例えば、スリットランプと呼ばれる細隙灯顕微鏡では、メカニカル上下動機構が一般的であった(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、電動移動機構が提案されている(例えば、特許文献2参照)。

概要

初期化動作を好適に行うことができる。被検者眼を検査するための装置本体と被検者眼との相対位置を調整するために可動部を可動させる駆動部を備える移動機構と、前記可動部を被検者眼に対して可動させるために検者によって操作される操作部材からの操作信号に応じて前記駆動部を駆動させる駆動制御手段と、前記可動部を初期位置に移動させる初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記初期化設定手段によって初期化動作を作動させるように予め設定された場合、前記駆動部を制御し、前記可動部を初期位置に移動させる。

目的

本開示は、上記問題点を鑑み、初期化動作を好適に行うことができる眼科装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

被検者眼検査するための装置本体と被検者眼との相対位置を調整するために可動部を可動させる駆動部を備える移動機構と、前記可動部を被検者眼に対して可動させるために検者によって操作される操作部材からの操作信号に応じて前記駆動部を駆動させる駆動制御手段と、前記可動部を初期位置に移動させる初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記初期化設定手段によって初期化動作を作動させるように予め設定された場合、前記駆動部を制御し、前記可動部を初期位置に移動させることを特徴とする眼科装置

請求項2

前記駆動制御手段は、前記初期化設定手段によって初期化動作を作動させるように予め設定された場合、電源投入又は電源消去の際に前記駆動部を制御し、前記可動部を初期位置に移動させることを特徴とする請求項1の眼科装置。

請求項3

前記初期化設定手段による設定結果報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1〜2のいずれかの眼科装置。

請求項4

前記報知手段は、前記初期化設定手段による設定内容切り換わりの際、音声を発することを特徴とする請求項3の眼科装置。

請求項5

前記初期化設定手段は、検者によって操作される操作部材からの操作信号に基づいて、前記初期化動作を作動させるか否かを予め設定可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの眼科装置。

請求項6

前記初期化設定手段は、前記装置本体による検査を開始するためのトリガを発する検査開始スイッチからの操作信号に基づいて、前記初期化動作を作動させるか否かを予め設定可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの眼科装置。

請求項7

請求項1〜6のいずれかの眼科装置は、スリットランプであることを特徴とする眼科装置。

請求項8

前記可動部は、装置本体又は受が搭載される可動部であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの眼科装置。

技術分野

0001

本開示は、被検者眼検査するための眼科装置に関する。

背景技術

0002

眼科装置では、被検者眼と装置との位置合わせのために、装置本体或いは受が移動される。例えば、スリットランプと呼ばれる細隙灯顕微鏡では、メカニカル上下動機構が一般的であった(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、電動移動機構が提案されている(例えば、特許文献2参照)。

先行技術

0003

特開2001−83429号公報
特開2014−12034号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、特許文献2の眼科装置においては、電源投入時又は専用のスイッチを用いて、可動部の高さを初期状態に合わせることが記載されている。しかしながら、電源投入時の初期化の場合、従来のメカニカルな移動機構に慣れ検者は、従来と同様な操作感を踏襲したい場合があり、初期化動作を好まない場合があり得る。一方、専用のスイッチからの操作信号に応じて初期化を行う場合、検者は、初期化のたびにスイッチを操作する必要があり煩わしい。

0005

本開示は、上記問題点を鑑み、初期化動作を好適に行うことができる眼科装置を提供することを技術課題とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、本開示は、以下のような構成を備えることを特徴とする。

0007

被検者眼を検査するための装置本体と被検者眼との相対位置を調整するために可動部を可動させる駆動部を備える移動機構と、
前記可動部を被検者眼に対して可動させるために検者によって操作される操作部材からの操作信号に応じて前記駆動部を駆動させる駆動制御手段と、
前記可動部を初期位置に移動させる初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、前記初期化設定手段によって初期化動作を作動させるように予め設定された場合、前記駆動部を制御し、前記可動部を初期位置に移動させることを特徴とする。

実施例

0008

概要
以下、本実施形態に係る眼科装置の概要について説明する。本実施形態に係る眼科装置は、装置本体と被検者眼との相対位置を調整するために可動部を可動させる駆動部を備える移動機構と、駆動部の駆動を制御する制御部と、を備えてもよい。

0009

装置本体は、例えば、被検者眼を検査するための光学系を備えてもよく、より詳細には、被検者眼を観察又は撮影するための光学系を備えてもよい。

0010

可動部は、例えば、装置本体が搭載される可動部であってもよい。つまり、移動機構は、眼に対して装置本体を移動させるための駆動部を備える移動機構であってもよい。
この場合、装置本体を移動させるための移動機構としては、例えば、中空モータを用いた機構が用いられてもよい。もちろん、これに限定されず、駆動部を備える周知の移動機構が用いられてもよい。

0011

可動部は、例えば、顎受が搭載される可動部であってもよい。つまり、移動機構は、装置本体に対して眼を移動させるための駆動部を備える移動機構であってもよい。この場合、顎受を移動させるための移動機構としては、駆動部を備える周知の移動機構が用いられてもよい。この場合、顎受移動機構に限定されず、額当て等を移動させる構成であってもよい。

0012

制御部は、可動部を被検者眼に対して可動させるために検者によって操作される操作部材からの操作信号に応じて、駆動部を駆動させてもよい。操作部材としては、例えば、ジョイスティックトラックボールタッチパネルスイッチ機構等のユーザーインターフェースであってもよい。

0013

操作部材としては、検者による操作を検出するセンサを備えてもよい。制御部は、センサからの操作信号に応じて、駆動部を駆動させてもよい。センサとしては、例えば、ジョイスティックの回転ノブ回転操作を検出するためのセンサ、電動ジョイスティックの傾倒操作を検出するためのセンサ、トラックボールの回転操作を検出するためのセンサ、押圧センサであってもよい。移動機構は、モータを備えてもよい。

0014

移動機構は、モータ駆動によって、上下左右前後の少なくともいずれかに可動部を移動させる移動機構であってもよい。

0015

より詳細には、本実施形態に係る眼科装置は、可動部を上下動させる駆動部を備える上下動機構と、可動部を上下動させるために検者によって操作される上下操作部材と、上下操作部材の操作信号を検出する検出部と、を備えてもよい。この場合、制御部は、検出部で検出された操作信号を、可動部を上下動させるための駆動信号に変換し、駆動信号に基づき駆動部を駆動させてもよい。

0016

本実施形態に係る眼科装置としては、被検者眼を観察又は撮影するための光学系を備えてもよく、例えば、スリットランプ、であってもよい。また、眼科装置は、例えば、眼底撮影装置(例えば、眼底カメラ光干渉断層計)であってもよい。もちろん、これに限定されず、被検者眼を検査するための光学系を備える装置であれば、本実施形態の適用は可能である。

0017

<初期化動作>
本実施形態において、初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定部が設けられてもよい。初期化設定部は、眼科装置の制御部(プロセッサ)であってもよく、駆動部の駆動を制御する制御部と同一であってもよいし、他の制御部であってもよい。

0018

初期化動作を作動させるように予め設定された場合、初期化動作として、例えば、制御部は、駆動部の駆動を制御し可動部を初期位置に移動させる。

0019

一方、初期化動作を作動させないように予め設定された場合、例えば、制御部は、初期化動作を作動させない。そして、制御部は、可動部を移動させるために設けられた操作部材からの操作信号を待機してもよい。操作部材からの操作信号としては、例えば、ジョイスティックの回転ノブの回転操作、電動ジョイスティックの傾倒操作、トラックボールの回転操作、スイッチ操作等に基づく操作信号であってもよい。

0020

なお、初期化設定部にて予め設定された設定内容については、記憶部に記憶されてもよく、制御部は、記憶部に予め記憶された設定内容に基づいて初期化動作を行うか否かを制御してもよい。記憶部の設定内容において、初期化動作を作動させる設定の場合、初期化動作が行われる。

0021

前述の初期化設定部によれば、検者の好みに応じて初期化を行うかどうかを予め設定できると共に、初期化の度にスイッチ操作を行う必要もないので、検者の手間を省くことができる。

0022

より詳細には、初期化動作を作動させるように設定された場合、例えば、複数の検者が同一の装置を扱うような場合において、可動部を一律に初期位置に配置できるので、各検者による個人差(例えば、座高の違い等による検査位置の違い)を平均化でき、複数の検者においても比較的スムーズな検査を行うことができる。また、各被検者による個人差(例えば、座高の違い等による検査位置の違い)を平均化でき、比較的スムーズな検査を行うことができる。

0023

一方、初期化動作を作動させるように設定されなかった場合、従来のメカニカルな移動機構に慣れた検者において、従来と同様の操作感を踏襲でき、検者にとってスムーズな検査を行うことができる。初期化設定部は、メカニカルな移動機構が一般的であるスリットランプにおいて特に有利である。

0024

なお、初期化動作を行うタイミングとして、例えば、制御部は、電源投入又は電源消去の際、初期化動作を行うようにしてもよい。ここで、制御部は、初期化動作を作動させるように予め設定された場合、電源投入又は電源消去の際に駆動部を制御し、可動部を初期位置に移動させてもよい。なお、電源投入又は電源消去の際とは、例えば、電源投入の時点であってもよいし、電源投入から所定時間内(例えば、数秒以内)であってもよい。

0025

例えば、本装置には、装置本体の電源のON/OFFを行うための電源スイッチが設けられ、制御部は、電源スイッチからのスイッチ信号に基づいて装置の電源を制御すると共に、初期化動作を行うようにしてもよい。電源スイッチは、検者によって操作される操作部材であってもよい。また、電源スイッチは、眼科装置が載置されるテーブルに設けられ、テーブル上での眼科装置の移動に連動して、スイッチ信号を制御部に入力してもよい。また、電源スイッチを含む電源ユニットは、眼科装置とは別の位置に配置され眼科装置と電気的に接続された構成であってもよいし、眼科装置の装置本体に搭載されてもよい。なお、電源スイッチに限定されず、他の操作部材が操作されたタイミングにおいて、制御部は、初期化動作を行うようにしてもよい。

0026

初期化動作として、制御部は、予め設定された初期位置に可動部を移動させてもよい。初期位置としては、例えば、可動部の可動範囲の中間位置であってもよいし、リミット位置であってもよいが、これらに限定されない。なお、初期位置は、任意に予め設定可能であってもよい。

0027

なお、初期化動作の具体的構成としては、可動部の位置を検出するための位置検出センサが用いられてもよい。例えば、可動部の位置をリアルタイムで検出可能な位置検出センサ(例えば、エンコーダポテンショメータ)が設けられ、記憶部に記憶された初期位置に可動部が移動されてもよい。また、初期位置に対応する位置に可動部が到達したことを検出するための位置検出センサ(例えば、フォトセンサ)が設けられ、可動部が初期位置に到達したタイミングにて可動部が停止されてもよい。

0028

初期化設定部としては、検者によって操作される操作部材からの操作信号に基づいて、初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定できるようにしてもよい。ここで、初期化設定部は、操作部材と電気的に接続され、操作部材からの操作信号を受け付けてもよい。

0029

例えば、初期化設定部は、初期化動作を作動させるか否かを設定するための検者からの操作信号を受け付け、設定内容を変更してもよい。初期化設定部は、例えば、初期化動作を行う第1のモードと、初期化動作を行わない第2のモードとの間でモード設定を行うようにしてもよい。

0030

初期化動作の設定を予め行うための操作部材としては、初期化動作の設定とは異なる用途のために設けられた操作部材が用いられてもよい。つまり、初期化動作の設定を行うための操作部材は、検査で用いられる操作部材が兼用してもよい。上記のような構成によれば、装置構成の簡略化が可能である。例えば、電気的構成が少ないスリットランプにおいて、特に有利である。もちろん、初期化動作の設定を予め行うための操作部材として、専用スイッチが設けられてもよい。

0031

例えば、初期化設定部は、装置本体による検査を開始するためのトリガを発する検査開始スイッチからの操作信号を受け付け、初期化動作の設定を予め行うようにしてもよい。検査開始スイッチは、例えば、装置本体に設けられた撮影光学系による撮影開始トリガ信号を発するための撮影開始スイッチ(例えば、レリーズスイッチ)であってもよい。

0032

なお、前述の検査開始スイッチは、被検眼に対して可動部を移動させるために検者によって操作される操作部材(例えば、ジョイスティック)のいずれか(例えば、頂部、側部)に設けられてもよいし、装置筐体のいずれかの位置に設けられてもよい。検査で用いられる操作部材としては、検査開始スイッチに限定されず、例えば、照明光源点灯させるためのスイッチであってもよいし、装置の電源をON/OFFするためのスイッチであってもよい。

0033

なお、初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定するための初期化設定モードが設けられてもよい。例えば、制御部は、電源投入の際での指示受付部からの信号に基づいて、初期化設定モードに移行するか否かを判別してもよい。より詳細には、電源投入時における操作部材からの操作信号の有無に応じて、初期化設定モードに移行するか否かを判別してもよい。この場合、操作信号の有無としては、例えば、電源投入の際のスイッチのON/OFFであってもよいし、スイッチONの継続時間であってもよい。より詳細には、操作部材としての操作スイッチが所定時間以上長押しされることによって、初期化設定モードに移行され、スイッチが押された時間が所定時間よりも短い場合、予め設定された通常の用途に対応する動作が行われてもよい。長押し操作によれば、通常のスイッチ操作との区別が容易であり、誤操作を回避しやすい。

0034

なお、初期化設定モードにおいては、スイッチの操作に応じて、初期化動作を作動させるか否かが切り換えられてもよい。また、所定時間内におけるスイッチの操作回数又は操作時間に応じて、初期化動作を作動させるか否かが設定されてもよい。

0035

なお、電源投入の際に初期化設定モードが設けられることで、通常の装置操作と、初期化設定の操作とを分離させることができる。したがって、通常の装置操作における誤操作を回避できる。なお、初期化設定モードが、電源投入の際でなくとも、初期化設定の有無が設定できるという一定の効果は得られる。

0036

なお、上記においては、操作部材からの操作信号に応じて、初期化動作を作動させるか否かを検者が予め設定可能な構成としたが、これに限定されない。つまり、初期化動作とは異なる設定を行う場合においても、本実施形態の適用は可能である。また、初期化動作の設定と、初期化動作とは異なる他の設定(例えば、リミット到達時にブザー音を発生させるかどうかの設定、フィルタ光路への挿入時に照明光量を自動的に調整するかどうかの設定、等)の両方を行えるようにしてもよい。例えば、同一の操作部材からの操作信号に基づいて、複数の設定を可能としてもよく、装置構成を簡略化させることができる。

0037

報知部>
本実施形態に係る眼科装置において、初期化設定部による設定結果を報知する報知部が設けられてもよい。報知部は、初期化動作を行う第1のモードと、初期化動作を行わない第2のモードとの切換を報知してもよい。また、報知部は、切り換えられたモード内容に対応する報知を行うようにしてもよい。

0038

報知部は、音声発生部を備えてもよく、制御部は、音声発生部を制御し、設定内容を音声にて報知してもよい。この場合、初期化設定モードにおける設定内容の切り換わりの際、音声を発するようにしてもよい。これによれば、報知部を簡略化できる。

0039

また、報知部は、可視光源を備えてもよく、制御部は、可視光源を制御し、設定内容を光源の制御(例えば、光源のON/OFF)にて報知してもよい。

0040

上記のような報知部が設けられることによって、ディスプレイを持たない装置であっても、検者は、設定内容、設定の切り換わり等を容易に確認できる。特に、スリットランプは、ディスプレイを持たず顕微鏡部による直接観察が一般的であり、上記のような報知部によれば、簡単な構成で、設定内容を検者に報知可能である。

0041

<実施例>
以下、本実施形態に係る実施例を図面に基づき説明する。ここでは眼科装置としてスリットランプを例に挙げて説明する。図1は、スリットランプの一例を示す外観図である。図2は、スリットランプの光学系及び制御系の一例を示す図である。図3は、図1のスリットランプを軸A−Aで切断して見たときの断面図である。

0042

スリットランプ100は、顔支持ユニット100aと本体100bに大別される。被検者側に設けられた顔支持ユニット100aは、被検者の額を支持する額当て11と、顎を支持する顎台12を持ち、2本の支柱13を介してベース21に固定されている。本体100bは、テーブル1に対して上下方向の高さ位置が調整される可動部200bと、可動部200bを支持する固定部200aを持つ。

0043

可動部200bの筐体内には、照明ユニット60、顕微鏡ユニット(観察・撮影ユニット)70、スリットランプ100全体の動作制御をする制御部85が設けられる。固定部200bの筐体内には、被検者眼Eに対して可動部200bを上下移動させるための上下移動機構200が設けられる。

0044

照明ユニット60は、可視光源(照明用光源)61、コンデンサレンズ62、可変アパーチャ63、可変スリット64、投影レンズ65、プリズムミラー66を備え、被検者眼Eの観察部位照明する。可視光源61からの光束(可視光)は、コンデンサレンズ62を透過して可変アパーチャ63及び可変スリット64を照明する。アパーチャ63及びスリット64を通過した光束は、投影レンズ65を透過してプリズムミラー66で反射され、眼Eに投射される。なお、可視光源61には、ハロゲンランプLED等周知のものが使用される。

0045

顕微鏡ユニット70は、対物レンズ71、変倍光学系72、ハーフミラー73、結像レンズ74、正立プリズム75、視野絞り76、接眼レンズ77を持つ。被検者眼Eで反射された光束は、対物レンズ71、変倍光学系72、ハーフミラー73、結像レンズ74を透過して、正立プリズム75で反射される。プリズム75で反射された光束は、視野絞り76、接眼レンズ77を透過して、検者の眼Fに入射する。ハーフミラー73で反射された光束は、リレーレンズ78を透過してカメラ撮像素子)80に入射する。なお、カメラ80には、可視光に感度を持つCCDを備えた周知のデジタルカメラ等が使用される。制御部85は後述するスイッチ22bからの指令信号に基づきカメラ80の撮影画像を取り込み、モニタ87に表示させる。

0046

上下移動機構200は、テーブル1に固定されるベース21と、ベース21に対して水平方向(前後左右方向)にスライド可能に設置された筐体21aと、筐体21a内に設置され、その一部が筐体21aの図示を略す開口を介して外側に現れる操作部材であるジョイスティック22と、筐体21a内に設置された駆動部50を備える。

0047

ジョイスティック22は、検者に把持されて回転操作される回転ノブ(回転部)22aと、撮影(画像取得)のトリガ信号を入力するスイッチ22bと、ジョイスティック22を略鉛直方向(Y方向)に挿通するシャフト支持部材)22cと、回転ノブ22aの回転角度を検知する周知のロータリーエンコーダ22dから構成される。

0048

駆動部50は、回転軸L1を中心として回転可能に設けられた中空ブラシレスモータ(以下、モータと記す)51を持つ。なお、本実施例の上下移動機構200の詳細については、特開2014−12034号公報を参照されたい。

0049

可動部200bは、ベース21に対して略鉛直に延びるベースシャフト23と、照明ユニット60を支持するアーム24と、顕微鏡ユニット70を支持するアーム25を備える。なおアーム24とアーム25は中心軸Bを中心に個々に水平方向に回転可能に支持されており、これにより照明ユニット60と顕微鏡ユニット70が中心軸Bを中心に個別に回転されるようになる。

0050

更に本実施形態では、本体部100aに、固定部200aに対する可動部200bの上下位置を検知するための位置検出部が設けられている。例えば、位置検出部は、可動部200b側に固定されて可動部200bと連動して上下動される板部54と、固定部200a側に固定され板部54が通過する開口を持つ3つのセンサー55a〜55cとから構成される。

0051

可動部200bが上下動され、板部54が3つのセンサー55a〜55c全てによって検知されると、制御部85によって可動部200bが下限に有ることが検知される。板部54がセンサー55aのみで検知されると可動部200bが上限にあることが検知される。また本実施形態では、板部54がセンサー55a及び55bで検知され、センサー55cで検知されない場合は、本体部100aが可動範囲の中間位置(図示を略すアイレベルマーカーの位置)にあるとする。

0052

初期化動作が行われる場合、モータ51の駆動により、板部54がセンサー55a及び55bで検知されるまで可動部200bが上下動され、初期位置が自動的に簡単に合わせられる。なお、センサーには、フォトインタラプタ等の光センサー磁気センサー機械式センサー等の周知のセンサーが用いられる。

0053

以上の構成により、検者の操作でジョイスティック22が水平方向(前後左右方向)にスライドされると、周知のスライド機構によって、被検者眼Eに対して本体100bが水平方向に移動する。一方、回転ノブ22aがシャフト22bを軸として水平方向に回転されると、エンコーダ22dによってその回転方向及び回転速度等が検知される。制御部85はエンコーダ22dからの出力信号に基づき、モータ51の回転を制御する。制御部85の駆動制御でモータ51が回転すると、中空部51aに形成された雌ネジ51bに沿って雄ネジ52が上下動され、可動部200b全体が上下に移動される。

0054

制御部85は装置全体の駆動制御をする。制御部85には上述の回転ノブ22a、スイッチ22b、エンコーダ22d、センサー55a〜55c、モータ51、センサー56、モニタ87の他、メモリ81、光量調整ノブ300、電源スイッチ400、音声発生部500、等が接続される。メモリ81には、エンコーダ22dで検知されたジョイスティック22(回転ノブ22a)の回転パルス(回転量)に対する、モータ51の回転パルス(回転量)の関係が対応付けて記憶されている。またメモリ81にはエンコーダ22dで検知されるジョイスティック22の回転方向とモータ51の回転方向が関連付けて記憶されている。制御部85は、ジョイスティック22からの入力信号に基づきモータ51の回転量及び回転方向を制御してもよい。なお、メモリ81には、初期化動作に関する設定内容が記憶されてもよい。

0055

光量調整ノブ300は、可視光源61の光量を調整するための回転ノブであり、光量調整ノブ300が操作されると、制御部85は、可視光源61の光量を調整してもよい。なお、光量調整ノブ300は、可視光源61のON/OFFスイッチを兼用してもよい。また、電源スイッチ400は、装置の電源のON/OFFスイッチであり、制御部85は、電源スイッチ400からの信号に基づいて電源のON/OFFを行ってもよい。また、音声発生部500は、音声報知部として用いられてもよい。

0056

図4は、本実施例に係る眼科装置の動作に関する一例を示すフローチャートである。電源スイッチ400が操作されて電源が装置に投入されると、制御部85は、操作スイッチ(例えば、スイッチ22b)からの操作信号に応じて、各種モード設定を行うか否かの判別処理を行う。操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続すると、制御部85は、各種モード設定に移行する(後述する)。

0057

操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続しなければ、上下動イニシャル設定モード(後述する)にて設定されたモードに応じた動作を行う。ここで、電源投入時に初期化動作を行う第1のモードに設定されている場合、制御部85は、モータ51の駆動で本体100bを上下動させ、位置検出部の検出結果に基づき可動部200bの高さを初期位置に合わせる。その後、制御部85は、上記初期化動作を実施せず、センサー56からの操作信号を待機する。

0058

一方、電源投入時に初期化動作を行わない第2のモードに設定されている場合、制御部85は、上記初期化動作を実施せず、センサー56からの操作信号を待機する。この場合、結果として、電源投入の際、前回の電源消去時の位置に本体100bが配置された状態となる。

0059

次に、検者は、顔支持ユニット100aに被検者の顔を固定して、眼Eと本体100bの位置合わせをする。ジョイスティック22の水平移動で、眼Eと本体100bの前後左右の位置合わせが行われる。次に、眼Eに対して本体100b(照明ユニット60及び顕微鏡ユニット70)の高さを合わせる。検者がジョイスティック22の回転ノブ22aを回転すると、その回転量及び回転速度、回転方向が周知のエンコーダ22dで検知され、検知結果が制御部85に出力される。制御部85は、エンコーダ22dの検知結果に基づいてモータ51を駆動させる。

0060

眼Eと本体100bとのアライメントが完了したら、検者は、光量調整ノブ300を操作し、可視光源61を点灯すると共に、可視光源61の光量調整を行う。ここで、制御部85は、照明ユニット60の可視光源61を点灯し、照明光(光束)を被検者眼Eに投光する。これによって顕微鏡ユニット70を介して眼Eが観察されるようになる。検者は、眼Eを観察しながら、必要に応じて回転ノブ22aの回転操作を行い、移動部200b(照明ユニット60及び顕微鏡ユニット70)の細かなアライメントを行う。ここで、検者によってスイッチ22bが操作されると、制御部85は、カメラ80の撮影画像を取り込み、外部のモニタ87に表示させる。

0061

ここで、スリットランプは、眼に対して装置本体を微妙に調整する必要があるので、初期化動作を行うか否かを設定できる構成を設けることによって、検者のニーズに応じた制御が可能となる。また、スリットランプにおいては、他の装置に比べて、電源のON/OFFが頻繁に行われる傾向があり、初期化動作を行うか否かを選択できる構成を設けることによるメリットは大きいといえる。

0062

なお、テーブル上にスリットランプが載置された場合において、テーブル上でのスリットランプのスライドに連動して電源のON/OFFが行われる場合においても、本実施例の適用は可能である。この場合、テーブル上でのスリットランプの位置を検出するためのセンサが用いられてもよい。

0063

<上下動イニシャル設定モード>
ここで、操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続すると、制御部85は、音声発生部500によってブザーを発生させる。ブザー発生後、操作スイッチOFFになると、制御部85は、上下動イニシャル設定モードに移行する。

0064

上下動イニシャル設定モードにおいて、操作スイッチが1回押されると、制御部85は、電源投入時に初期化動作を行う第1のモードに設定し、ブザーを1回鳴らす。これによって、第1のモードに設定されたことが検者に報知される。さらに、操作スイッチが1回押されると、制御部85は、電源投入時に初期化動作を行わない第2のモードに設定し、ブザーを連続して2回鳴らす。これによって、第2のモードに設定されたことが検者に報知される。さらに、操作スイッチが1回押されると、制御部85は、第1のモードに設定し、ブザーを1回鳴らす。

0065

つまり、制御部85は、操作スイッチの操作信号に応じて、第1のモードと第2のモードとの間でのモード切換を行ってもよい。また、制御部85は、設定されたモードを、ブザーを用いて報知してもよい。この場合、設定されたモードに応じて異なる音声を用いることによって、検者は、設定されたモードを容易に確認できる。なお、異なる音声としては、例えば、上記のようにブザーの回数であってもよいし、音の種類(例えば、高音低音)、音の大小であってもよい。

0066

上下動イニシャル設定モードにおいてモード設定が行われた後、電源スイッチ400が操作され電源が消去されると、上下動イニシャル設定モードが終了される。ここで、再度電源が投入され、操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続しなければ、制御部85は、設定されたモードに対応する動作を行う。

0067

なお、上記のように電源投入時において、操作部材の操作に基づくモード設定を可能とすることによって、モード設定完了後においては、操作スイッチを他の用途に用いることができると共に、誤操作を確実に回避できる。

0068

なお、音声によるモード報知は、電気的な構成が照明光源、撮影カメラ等に限定されるスリットランプにおいて、特に有用である。スリットランプにおいても、モニタが利用されうるが、撮影カメラに接続されるのみであり、撮影カメラによって取り込まれた画像が表示される程度である。また、スリットランプに撮影カメラが装着されない場合も十分にあり得る。音声によるモード報知は、電気的にシンプルなスリットランプの構成を複雑化させる必要はなく、簡単な構成で済ますことが可能である。

0069

<他の設定モード>
なお、電源投入の後、操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続してブザーが発生し、さらに、操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続した場合、制御部85は、ブザーを発する共に、上下動イニシャル設定モードとは異なる第2の設定モードに移行してもよい。

0070

第2の設定モードとしては、例えば、本体100bが上下動のリミット位置に達したときのブザー音を設定するためのブザー設定モードであってもよい。ブザー設定モードにおいては、例えば、制御部85は、リミット到達時において音声発生部500によるブザー音を発生させる第1のモードと、リミット到達時においてブザー音を発生させない第2のモードとの間でのモード切換を、操作スイッチの操作信号に応じて行ってもよい。この場合、追加的に、ブザー音の大小を設定できてもよい。

0071

第2の設定モードにおいてモード設定が行われた後、電源スイッチ400が操作され電源が消去されると、第2の設定モードが終了される。ここで、再度電源が投入され、操作スイッチONが所定時間(例えば、5秒間)以上継続しなければ、制御部85は、第2の設定モードにおいて設定されたモードに対応する動作を行う。

0072

上記のように同一の操作スイッチによる操作を経て、初期化動作を行うかどうかを設定するための設定モード(例えば、上下動イニシャル設定モード)とは異なる第2の設定モードに移行可能とすることによって、簡単な構成で複数のモード設定を行うことができる。

0073

また、ブザー設定モードを設けることで、リミット到達時におけるブザー音の有無又は大小を設定できる。これによって、例えば、ブザー音を活用したい検者と、ブザー音を煩わしいと感じる検者の両方のニーズに対応することができる。

図面の簡単な説明

0074

本実施例に係るスリットランプの一例を示す外観図である。
本実施例に係るスリットランプの光学系及び制御系の一例を示す図である。
図1のスリットランプを軸A−Aで切断して見たときの断面図である。
本実施例に係る眼科装置の動作に関する一例を示すフローチャートである。

0075

85 制御部
200上下動機構
200b可動部
500音声発生部

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