図面 (/)

技術 ミシン

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 福嶋将浩
出願日 2016年3月29日 (3年7ヶ月経過) 出願番号 2016-065171
公開日 2017年10月5日 (2年1ヶ月経過) 公開番号 2017-176308
状態 未査定
技術分野 ミシン・縫製
主要キーワード 調整ホルダ 出力ピニオンギヤ 比較グラフ 駆動力伝達用 張力付与装置 押え棒 上流側ガイド 螺合位置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押える。

解決手段

ベッド部と、ベッド部に立設した脚柱部と、ベッド部に対向し、脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、ベッド部上に配置した加工布を押える押え足53を下端部に装着し、アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部51と、下押え棒部51の上方に設け、下押え棒部51に対し上下動可能に係合した上押え棒部52と、上押え棒部52を上下動する駆動手段57と、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して、下押え棒部51をアーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段59とを有する。

概要

背景

ミシンは、加工布の下面側を送り歯送りつつ加工布の上面側を押え足押え、針を上下動させて上糸下糸とで加工布を縫製する。

針の上下動の速度(以下、「縫製速度」とも称する。)は、加工布の厚さ等によって異なるものの、針を上下動させる駆動モータを基準とすると、速い場合には5000rpmという高速処理も可能となっている。

押え足は、縫製速度が早くなればなるほど、加工布に加える圧力を大きくしなければ加工布を精確に送ることができない。

特許文献1では、ミシン本体を上下に貫通する押え棒と、押え棒の上下方向略中央に固定した押え棒抱きと、押え棒抱きの上方で押え棒を通すコイルスプリングと、コイルスプリングの上端を固定する摘み部とを備える押え棒上下動機構を設けている。

押え棒の下端には着脱可能に押え足を装着しており、ナット状の摘み部の螺合位置を変更し、摘み部と押え棒抱きとの相対位置を調整することによってコイルスプリングの付勢力を変更し、押え足による加工布への押圧力を調整する。

通常、押え足は、送り歯との間に加工布を位置させるため、縫製開始前及び縫製終了後には、加工布をこれらの間で挿入及び離脱させる必要がある。押え棒上下動機構は、加工布を挿入及び離脱させる際に押え棒を上昇させ、押え足による加工布への押圧力を解除する。

縫製中においては、送り歯による送り力を確実に加工布に伝達しなければならないため、縫製速度が高速になるほど大きな押圧力が必要となる。したがって、摘み部により設定するコイルスプリングの付勢力は最高縫製速度に合わせて、予めかなり大きく設定せざるを得なかった。

概要

ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押える。ベッド部と、ベッド部に立設した脚柱部と、ベッド部に対向し、脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、ベッド部上に配置した加工布を押える押え足53を下端部に装着し、アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部51と、下押え棒部51の上方に設け、下押え棒部51に対し上下動可能に係合した上押え棒部52と、上押え棒部52を上下動する駆動手段57と、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して、下押え棒部51をアーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段59とを有する。

目的

本発明の目的は、ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押えることができるミシンを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ベッド部と、前記ベッド部に立設した脚柱部と、前記ベッド部に対向し、前記脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、前記ベッド部上に配置した加工布押え押え足下端部に装着し、前記アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部と、前記下押え棒部の上方に設け、前記下押え棒部に対し上下動可能に係合した上押え棒部と、前記上押え棒部を上下動する駆動手段と、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動とは独立して、前記下押え棒部を前記アーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段と、を有することを特徴とするミシン。

請求項2

前記下押え棒部と前記上押え棒部との間を付勢し、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動に応じた付勢力を前記下押え棒部に付与する第2付勢手段を有することを特徴とする請求項1記載のミシン。

請求項3

前記下押え棒部は、上端が開口する円筒状であり、前記上押え棒部は、前記下押え棒部の上端に上方から挿入し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか一方の外周面に、上下方向に長径を有する長穴を形成し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか他方に、径方向に突出し且つ前記長穴に係合するピンを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のミシン。

請求項4

前記駆動手段は、パルスモータであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のミシン。

技術分野

0001

本発明は、ミシンに係わり、特に、加工布を上面から押え付ける押え足を有するミシンに関する。

背景技術

0002

ミシンは、加工布の下面側を送り歯送りつつ加工布の上面側を押え足で押え、針を上下動させて上糸下糸とで加工布を縫製する。

0003

針の上下動の速度(以下、「縫製速度」とも称する。)は、加工布の厚さ等によって異なるものの、針を上下動させる駆動モータを基準とすると、速い場合には5000rpmという高速処理も可能となっている。

0004

押え足は、縫製速度が早くなればなるほど、加工布に加える圧力を大きくしなければ加工布を精確に送ることができない。

0005

特許文献1では、ミシン本体を上下に貫通する押え棒と、押え棒の上下方向略中央に固定した押え棒抱きと、押え棒抱きの上方で押え棒を通すコイルスプリングと、コイルスプリングの上端を固定する摘み部とを備える押え棒上下動機構を設けている。

0006

押え棒の下端には着脱可能に押え足を装着しており、ナット状の摘み部の螺合位置を変更し、摘み部と押え棒抱きとの相対位置を調整することによってコイルスプリングの付勢力を変更し、押え足による加工布への押圧力を調整する。

0007

通常、押え足は、送り歯との間に加工布を位置させるため、縫製開始前及び縫製終了後には、加工布をこれらの間で挿入及び離脱させる必要がある。押え棒上下動機構は、加工布を挿入及び離脱させる際に押え棒を上昇させ、押え足による加工布への押圧力を解除する。

0008

縫製中においては、送り歯による送り力を確実に加工布に伝達しなければならないため、縫製速度が高速になるほど大きな押圧力が必要となる。したがって、摘み部により設定するコイルスプリングの付勢力は最高縫製速度に合わせて、予めかなり大きく設定せざるを得なかった。

先行技術

0009

特開2015−160115号公報

発明が解決しようとする課題

0010

特許文献1のミシンは、レバーを操作して押え足を上昇し、縫製開始前及び縫製終了後に加工布を押え足と送り歯との間で挿入及び離脱する構成を採用している。

0011

しかしながら、押え棒は、押え足を送り歯との間で接近・離間させるために、膝操作レバーの操作に連動する駆動機構駆動力伝達用カムを用いている。故に、コイルスプリングの付勢力を縫製最高速度寄りに合わせて非常に大きく設定すると、操作者(特に、女性)は、コイルスプリングの付勢力に抗して大きな力で膝レバーを操作する必要が生じる。それ故に、操作者への肉体的な負担が大きいという問題があった。

0012

本発明の目的は、ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押えることができるミシンを提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本願第1発明のミシンは、ベッド部と、前記ベッド部に立設した脚柱部と、前記ベッド部に対向し、前記脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、前記ベッド部上に配置した加工布を押える押え足を下端部に装着し、前記アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部と、前記下押え棒部の上方に設け、前記下押え棒部に対し上下動可能に係合した上押え棒部と、前記上押え棒部を上下動する駆動手段と、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動とは独立して、前記下押え棒部を前記アーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段と、を有する。

0014

本願第1発明のミシンは、押え棒は、上押え棒部と下押え棒部との2分割構造である。第1付勢手段は、アーム部に対して下押え棒部を付勢する。故にミシンは、ミシンの停止中である非縫製時に駆動手段を駆動せずに、加工布を押え足で適度に押えることができる。駆動手段が上押え棒部を上昇させることで、ミシンは、加工布を容易に出し入れできる。

0015

本願第2発明のミシンは、前記下押え棒部と前記上押え棒部との間を付勢し、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動に応じた付勢力を前記下押え棒部に付与する第2付勢手段を有する。

0016

本願第2発明のミシンは、上押え棒部と下押え棒部との間を第2付勢手段が付勢する。縫製時には、駆動手段が上押え棒部を適宜に下降させ、下押え棒部に装着した押え足による押圧力を調整する。ミシンは、縫製速度に応じた適正な押圧力によって可変に加工布を押えることができる。

0017

本願第3発明のミシンは、前記下押え棒部は、上端が開口する円筒状であり、前記上押え棒部は、前記下押え棒部の上端に上方から挿入し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか一方の外周面に、上下方向に長径を有する長穴を形成し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか他方に、径方向に突出し且つ前記長穴に係合するピンを設けた。

0018

本願第3発明のミシンは、上押え棒部と下押え棒部とを、ピン及び長穴を用いて係合させる。ミシンは、下押え棒部に対し上押え部が上下動可能に係合する構造を実現することができる。

0019

本願第4発明は、前記駆動手段は、パルスモータである。

0020

本願第4発明のミシンは、パルスモータを有する。パルスモータが上押え棒部を適宜に下降させることで、ミシンは、縫製速度に応じた適正な押圧力によって確実に加工布を押えることができる。

発明の効果

0021

本発明によれば、ミシンの停止中である非縫製時に駆動手段を駆動せずに、加工布を押え足で適度に押えることができる。

図面の簡単な説明

0022

ミシンの正面図である。
ミシンの一部を破断した要部の正面図である。
ミシンの一部を破断した要部の左側面図である。
縫製速度と押え足の押圧力の比較グラフである。

実施例

0023

以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図1紙面(符号基準)の上方、下方、表面、背面、左方、右方を、夫々ミシン1の上方、下方、前方、後方、左方、右方とする。

0024

図1において、ミシン1は、ベッド部(図示略)を含む作業台2、脚柱部3、アーム部4を備える。ベッド部は作業台2の上面(作業面)と面一となるように埋め込み状態で作業台2を支持している。作業台2は、左端部上面に針板21を備える。なお、ベッド部の内部には、釜機構糸切り機構等を備えているが、これらの縫製に関する各種機構等は公知のものを採用しているため、ここでは詳細な説明を省略する。脚柱部3は、作業台2の右方から上方に延びている。

0025

アーム部4は、脚柱部3の上端側から左方に延び、左端部に先端部5を一体に有している。アーム部4の中央部上面には、操作部(図示略)、糸駒立て等の糸供給源(図示略)を必要に応じて設けている。アーム部4の内部には、ミシンモータ(図示略)により回転する主軸(図示略)を長手方向(左右方向)に沿って配置している。

0026

図2及び図3に示すように、先端部5は、下端部がアーム部4よりも下方に突出させた部分である。先端部5は、糸供給源側から供給する上糸6の上糸供給経路として上流側から順に、副調子装置20、主調子装置40、糸案内7、上糸ガイド部材30の上流側ガイドフック31、天秤8、上糸ガイド部材30の下流側ガイドフック32、針棒9、縫針10、押え棒50を備える。

0027

糸案内7は、主調子装置40を経由した上糸6を、上方の天秤8に向けて折り返して案内する。天秤8は、上糸6を引き上げる。天秤8は、針棒9及び縫針10の上下動に連動して上下動する。針棒9は、主軸の回転によって上下に往復移動する。針棒9は、その下端に縫針10を交換可能に設けている。縫針10の下端部は、下降時に針板21に設けた針穴(図示略)を通過し、釜機構に達する。釜機構は針棒9と協働し、縫針10が保持する上糸6に下糸を絡める。天秤8が下糸に絡んだ上糸6を針板21上に引き上げることで、ミシン1は布に縫目を形成する。

0028

副調子装置20は、上糸6の張力を上流側で調節する。副調子装置20は、糸供給源から上糸6の不測な糸出しを抑制し、上糸6に主調子装置40よりも小さい張力を付与する副張力付与装置として機能する。なお、副調子装置20の具体的な構成、作用は公知のものを用いているため、ここではその詳細な説明は省略する。

0029

上糸ガイド部材30は、上流側ガイドフック31と、下流側ガイドフック32とを備えている。上流側ガイドフック31は、糸案内7が案内した上糸6を天秤8に向けて案内する。下流側ガイドフック32は、天秤8を通った上糸6を針棒9に向けて案内する。

0030

主調子装置40は、上糸6の張力を下流側で調節する。主調子装置40は、上糸6に副調子装置20よりも大きく、縫製時に上糸6に張力を付与する主張力付与装置として機能する。なお、主調子装置40の具体的な構成、作用は公知のものを用いているため、ここではその詳細な説明は省略する。

0031

押え棒50は、下押え棒部51と上押え棒部52との2分割構造である。下押え棒部51と上押え棒部52は、夫々略円筒形状であり、上下方向に延びる。

0032

下押え棒部51は、針板21の上面に配置した加工布(図示略)を押える押え足53を下端部に装着している。下押え棒部51は、先端部5の下部に設けた筒状のホルダ54が上下動可能に支持している。下押え棒部51は、下端が閉じ、上端に向けて軸線に沿って中空である。故に、下押え棒部51は、上端が開口する円筒状となっている。下押え棒部51の上端には、座金64を設けてある。

0033

上押え棒部52は、下押え棒部51の上方に設けている。上押え棒部52は、先端部5の上部に設けた筒状の調整ホルダ55が上下動可能に支持している。上押え棒部52は、下押え棒部51の上端開口に上方から挿入することで下押え棒部51に対し係合した状態で上下動可能である。上押え棒部52は、調整ホルダ55の内径と略同一の外径を有する大径部52cと、大径部52cよりも外径が小さく、大径部52cと同一軸線を有する小径部52dを有する。小径部52dは、大径部52cの下方に一体的に設ける。小径部52dは、下押え棒部51の内径と略同一の外径を有する。

0034

小径部52dの下端には、軸線と直交する方向に突出する一対のピン52aを設けている。一対のピン52aは、下押え棒部51の上端近傍の外周面に長穴51aに係合している。長穴51aは、上下方向に長径を有し、軸線と直交する方向に貫通する。上押え棒部52は、長穴51aの範囲において上下動可能となっている。上押え棒部52は、先端部5の上面にブラケット56を介して固定したパルスモータ等の駆動手段57の駆動によって上下動する。ブラケット56は、正面視略L字状の板状部材であり、上押え棒部52の右側で下面を先端部5の上面に螺子締結して固定する。駆動手段57は、ブラケット56の上下方向に延びる部分の右面上端に螺子で締結して固定する。駆動手段57は、出力ピニオンギヤ57aを有し、出力ピニオンギヤ57aはブラケット56の上下方向に延びる部分を左方に突出する。上押え棒部52は、大径部52cの上端が先端部5から上方に突出しており、表面に駆動手段57の出力ピニオンギヤ57aと噛み合うラックギヤ52bを形成している。

0035

上押え棒部52は、先端部5の内部において、小径部52dを第1付勢手段59と第2付勢手段58とに挿通している。第1付勢手段59と第2付勢手段58は夫々コイルバネであり、上下方向に延びる。第2付勢手段58は第1付勢手段59の内側に位置し、且つ互いに同一軸線を有する。第2付勢手段58の上端は、大径部52cの下端と当接している。第2付勢手段58の下端は、下押え棒部51の上端の座金64に当接する。それ故に、第2付勢手段58は、下押え棒部51と上押え棒部52との間を付勢し、駆動手段57による上押え棒部52の上下動に応じた付勢力を下押え棒部51に付与する。

0036

調整ホルダ55は外周に雄螺子55aを形成している。調整ホルダ55は、先端部5にねじ込む量を変更することで上下方向の位置を調整することができる。ナット60は、先端部5の上面にて調整ホルダ55の雄螺子55aにねじ込み、調整ホルダ55の上下位置を位置決めする。調整ホルダ55の下端は、先端部5の内部に臨んでおり、第1付勢手段59の上端が当接している。第1付勢手段59の下端は下押え棒部51の上端の座金64と当接している。それ故に、調整ホルダ55は、平面視時計回り又は反時計回り方向への回転によって軸線方向に沿って上下動すると、第1付勢手段59の付勢力を変更する。したがって、第1付勢手段59は、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して下押え棒部51を先端部5に対して下方に付勢する。

0037

このように、押え棒50は、上押え棒部52と下押え棒部51との2分割構造である。第1付勢手段59は、アーム部4の先端部5に対して下押え棒部51を付勢する。故にミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。駆動手段57が上押え棒部52を上昇させることで、ミシン1は、加工布を容易に出し入れできる。

0038

また、ミシン1は、上押え棒部52と下押え棒部51との間を第2付勢手段58が付勢する。縫製時には、駆動手段57が上押え棒部52を適宜に下降させ、下押え棒部51に装着した押え足53による押圧力を調整する。ミシン1は、縫製速度に応じた適正な押圧力によって可変に加工布を押えることができる。

0039

下押え棒部51は上端が開口する円筒状であり、上押え棒部52は下押え棒部51の上端開口に上方から挿入し、下押え棒部51と上押え棒部52の何れか一方の外周面に、上下方向に長径な長穴51aを形成し、下押え棒部51と上押え棒部52の何れか他方に、径方向に突出し且つ長穴51aに係合するピン52aを設けた。

0040

上押え棒部52と下押え棒部51とは、ピン52a及び長穴51aを用いて係合させている。ミシン1は、下押え棒部51に対し上押え部が上下動可能に係合する構造を実現することができる。

0041

押え足53は、交換可能に螺子61を介して下押え棒部51が支持している。押え足53の下方には、針板21の上面から出没可能かつ前後方向に変位可能な送り歯62を配置している。故に、加工布は、押え足53により上面を押さえつつ、送り歯62によって後方に送られる。なお、押え足53及び送り歯62の縫製に関する具体的な構成、機能等は公知の技術を採用することができる。

0042

駆動手段57はパルスモータである。駆動手段57が上押え棒部52を適宜に下降させることで、ミシン1は、縫製速度に応じた適正な押圧力によって押え足53で確実に加工布を押えることができる。このように、ミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。

0043

下押え棒部51の長穴51aに対して、上押え棒部52の下端を軸線方向と直行する径方向に突出しているピン52aを係合させていることで、ピン52aが長穴51aの軸方向内をスライドし、下押え棒部51と上押え棒部52との結合体である押え棒50の全体が伸縮する。

0044

上押え棒部52の大径部52cの下端と下押え棒部51の上端との間に、第2付勢手段58を配置している。第2付勢手段58は、常に下押え棒部51と上押え棒部52とが互いに離反するように付勢している。故に、縫製作業を開始する前に加工布を出し入れするために第2付勢手段58の付勢に抗して押え足53を上昇させて空中に浮かせた場合には、ピン52aは長穴51aの上端までスライドし、下押え棒部51と上押え棒部52との結合体としての押え棒50は伸長する。

0045

これに対して、縫製の開始から終了までの縫製中においては、押え足53は下降して加工布の上面に接触するとともに、第2付勢手段58の付勢によりピン52aが長穴51aの上端から下がり、結合体としての押え棒50は収縮する。

0046

そして、上押え棒部52の大径部52cには、パルスモータである駆動手段57の出力ピニオンギヤ57aと噛み合うラックギヤ52bを形成している。

0047

駆動手段57を駆動させて出力ピニオンギヤ57aが回転すると、ラックギヤ52bとの噛み合いによって下押え棒部51と上押え棒部52との結合体である押え棒50を上下動させることができる。故に、第2付勢手段58は、駆動手段57による上押え棒部52の上下動に応じた付勢力を下押え棒部51に付与でき、縫製速度の増減に応じて、押え足53による加工布への押圧力を適切に制御することができる。

0048

本実施の形態では、第2付勢手段58に加えて、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して下押え棒部51を先端部5に対して下方に付勢する第1付勢手段59を有している。

0049

第1付勢手段59は、図3に示すように、その上端がミシン1のアーム部4の先端部5に、詳細には調整ホルダ55の下端部に接し、この下端部が第1付勢手段59の上端部に当接する。第1付勢手段59の下端部は下押え棒部51の上端の座金64に当接している。故に、第1付勢手段59は、下押え棒部51を常時下方に付勢することができる。

0050

このように、上下で分割した結合体である押え棒50を下押え棒部51と上押え棒部52との伸縮可能に構成し、第2付勢手段58で下押え棒部51と上押え棒部52とを互いに離間させるよう付勢するとともに、第1付勢手段59で調整ホルダ55と下押え棒部51とを互いに離間させるよう付勢する。

0051

故に、非縫製時において加工布を挟み込むために押え足53を上昇させるときには、駆動手段57への電力供給をOFFにすれば、ラックギヤ52bと噛み合う出力ピニオンギヤ57aもフリーな状態となるため、押え足53に作用している押圧力は第1付勢手段59による付勢力のみとすることができる。

0052

縫製中においては、駆動手段57の駆動によって押え足53による押圧力を大きく確保することができるため、第1付勢手段59による付勢力を必要最小限とすることができる。図4を参照し具体的に説明する。図4に示すグラフ縦軸は縫製時に押え足53により押圧する必要がある押圧力である。グラフの横軸は、縫製速度である。図4の線71は従来のミシンの構成における押圧力と縫製速度との対応を示す。線71では、最高縫製速度(5000rpm)で必要となる押圧力Pmax(70N程度)を、あらかじめ摘み部によりコイルスプリングの付勢力を調整することで設定する。故に線71は、縫製速度に関わらず一定である。

0053

一方、線72は本実施形態のミシン1における押圧力と縫製速度との対応を示す。線72では、最高縫製速度の時の押圧力はPmaxが必要なので線71と同じである。しかし、縫製速度が低くなると、必要な押圧力は下がる。駆動手段57の駆動により第2付勢手段58による付勢力を調整し、押え足53による押圧力を変化できるので、線72に示すように、ミシン1は押圧力を下げることができる。ミシン1の停止中には、押圧力をPo(10N程度)に抑制し得て、非縫製時に加工布を軽く押える程度に小さくすることができる。ミシン1は、押圧力Poを第1付勢手段59による付勢力と略同一にすればよい。

0054

本発明は上記実施形態に限らず、種々変更可能である。第2付勢手段58は設けなくてもよい。該場合、駆動手段57の駆動によって押え足53による押圧力を付与してもよい。該場合でも、ミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。駆動手段57が上押え棒部52を上昇させることで、ミシン1は、加工布を容易に出し入れできる。

0055

上記実施形態では、上押え棒部52の小径部52dの下端には、軸線と直交する方向に突出する一対のピン52aを設け、下押え棒部51の長穴51aに係合した。本発明は下押え棒部51の上端近傍の外周面に一対のピンを設け、上押え棒部52の小径部52dの下端に長穴を設け、ピンが係合してもよい。

0056

駆動手段57は、パルスモータでなく、例えばエアシリンダソレノイド等のアクチュエータでもよい。

0057

1ミシン
2作業台(ベッド部)
3脚柱部
4アーム部
50押え棒
51 下押え棒部
52上押え棒部
53押え足
57 駆動手段
58 第2付勢手段
59 第1付勢手段

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 蛇の目ミシン工業株式会社の「 刺繍ミシン、糸色まとめ方法およびプログラム」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】汎用性に優れ、糸駒の交換回数を低減する刺繍ミシン、糸まとめ方法およびプログラムを提供する。【解決手段】糸色比較部は、糸色記憶部に記憶された所定の模様を構成する所定の糸色を比較対象とし、所定の模... 詳細

  • ブラザー工業株式会社の「 ミシン」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】縫製の邪魔にならず、且つ上糸張力を精度良く検知できる糸張力検出装置を備えたミシンを提供する。【解決手段】ミシン1は、縫針10、天秤23、主糸調子器27を備える。天秤23は、糸供給源から縫針10... 詳細

  • ブラザー工業株式会社の「 ミシン、縫製不良判定装置」が 公開されました。( 2019/09/05)

    【課題】縫目の撮影画像を解析することにより縫製不良の有無を判定するものにおいて、撮影画像の解析処理が間に合わないといった不具合の発生を抑制する。【解決手段】ミシンは、先端に縫針を装着する針棒を上下動さ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ