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技術 取鍋傾転装置、取鍋整備設備及び取鍋の整備方法

出願人 日本製鉄株式会社九築工業株式会社
発明者 福村公基岡村昌幸永松陽一
出願日 2016年3月18日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2016-056074
公開日 2017年9月28日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2017-171408
状態 特許登録済
技術分野 鋳造用とりべ クレーンの荷物係合要素 クレーンの細部(制御,安全)
主要キーワード 除去治具 正面フレーム 傾動用 傾転装置 打ち抜き作業 背面フレーム 吹付装置 近接離反
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することができる取鍋傾転装置を提供する。

解決手段

傾動用金具60の一端側は、取鍋の側面に設けられたブラケット57上に軸支ピン62が載置されることによって取鍋の側面に保持された構造とされており、傾動用金具60を備えた取鍋を保持する取鍋保持部と、取鍋保持部を取鍋とともに傾転軸回りに傾転させる傾転駆動部と、を有し、取鍋保持部には、ブラケット57の載置面に向けて配置された保持アーム31と、この保持アーム31を載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部35と、を備えた傾動用金具固定手段30が設けられている。

概要

背景

一般に、鋼等の金属の鋳造設備等においては、溶融金属を搬送する手段として、例えば図1及び図2に示すような取鍋50が使用されることがある。
この取鍋50は、図1及び図2に示すように、溶融金属が貯留される取鍋本体51と、この取鍋本体51の側面から外方に向けて突出した一対の軸部52と、を備えている。取鍋本体51の底部には、ポーラスプラグおよびノズルが配設されている。また、取鍋本体51には、貯留された溶融金属の注出口55が設けられている。

そして、この取鍋50には、クレーン70を用いて傾動させる際に使用される傾動用金具60が配設されている。この傾動用金具60は、その一端にクレーン70のフック71が係止される吊手61とこの吊手61を軸支する軸支ピン62とが設けられ、その他端が取鍋本体51の底面側に固定された構造とされている。そして、傾動用金具60の一端側は、取鍋本体51の側面に設けられたブラケット57の載置面に軸支ピン62が載置されることにより取鍋本体51の側面に保持されている。

このような構造の取鍋50を用いて溶融金属および鋼滓注ぐ際には、取鍋本体51の側面に設けられた一対の軸部52をクレーン等によって軸支した状態で、傾動用金具60の一端に設けられた吊手61にクレーン70のフック71を係止し、クレーン70によって傾動用金具60を上方に移動させることで取鍋50を軸部52中心に傾動させる。これにより、注出口55から溶融金属および鋼滓が注ぎ出される。

ここで、取鍋は高温環境下で使用されることから、使用後の取鍋においては、ポーラスプラグおよびノズルの交換や、内壁面耐火物補修などの整備作業を行う必要がある。
このような取鍋の整備作業を行う場合には、取鍋を傾転させた複数の姿勢で作業を行う必要があるため、例えば特許文献1に示すような取鍋傾転装置が用いられる。この取鍋傾転装置においては、取鍋を保持する取鍋保持部と、この取鍋保持部を傾転させる傾転駆動部と、を備えており、傾動用金具を用いることなく取鍋を傾転させることが可能な構成とされている。

概要

傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することができる取鍋傾転装置を提供する。傾動用金具60の一端側は、取鍋の側面に設けられたブラケット57上に軸支ピン62が載置されることによって取鍋の側面に保持された構造とされており、傾動用金具60を備えた取鍋を保持する取鍋保持部と、取鍋保持部を取鍋とともに傾転軸回りに傾転させる傾転駆動部と、を有し、取鍋保持部には、ブラケット57の載置面に向けて配置された保持アーム31と、この保持アーム31を載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部35と、を備えた傾動用金具固定手段30が設けられている。

目的

本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することができる取鍋傾転装置、この取鍋傾転装置を備えた取鍋整備設備及び取鍋の整備方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋整備を行う際に用いられる取鍋傾転装置であって、前記傾動用金具は、その一端に前記クレーンのフック係止される吊手とこの吊手を軸支する軸支ピンとが設けられるとともに、その他端が前記取鍋の底面に固定されており、前記傾動用金具の一端側は、前記取鍋の側面に設けられたブラケット上に前記軸支ピンが載置されることによって前記取鍋の側面に保持された構造とされており、前記傾動用金具を備えた前記取鍋を保持する取鍋保持部と、前記取鍋保持部を前記取鍋とともに傾転軸回りに傾転させる傾転駆動部と、を有し、前記取鍋保持部には、前記ブラケットの前記載置面に向けて配置された保持アームと、この保持アームを前記載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部と、を備えた傾動用金具固定手段が設けられていることを特徴とする取鍋傾転装置。

請求項2

前記保持アームは、前記載置面に向けて開口した切欠部を有しており、この切欠部の開口長さが前記軸支ピンの直径の2倍以上5倍以下の範囲内とされ、前記切欠部の深さが前記軸支ピンの直径の0.1倍以上2倍以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載の取鍋傾転装置。

請求項3

クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋の整備を行う取鍋整備設備であって、請求項1又は請求項2に記載された取鍋傾転装置を有し、この取鍋傾転装置の傾転方向一方側に一の整備治具が配設され、前記取鍋傾転装置の傾転方向他方側に他の整備治具が配設されていることを特徴とする取鍋整備設備。

請求項4

クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋の整備を行う取鍋の整備方法であって、請求項1又は請求項2に記載された取鍋傾転装置を用いて、前記傾動用金具固定手段によって前記傾動用金具を固定した状態で、前記取鍋を一の方向に傾転させて一の整備作業を行うとともに、前記取鍋を他の方向に傾転させて他の整備作業を行うことを特徴とする取鍋の整備方法。

技術分野

0001

本発明は、クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋整備を行う際に用いられる取鍋傾転装置、及び、この取鍋傾転装置を備えた取鍋整備設備及び取鍋の整備方法に関するものである。

背景技術

0002

一般に、鋼等の金属の鋳造設備等においては、溶融金属を搬送する手段として、例えば図1及び図2に示すような取鍋50が使用されることがある。
この取鍋50は、図1及び図2に示すように、溶融金属が貯留される取鍋本体51と、この取鍋本体51の側面から外方に向けて突出した一対の軸部52と、を備えている。取鍋本体51の底部には、ポーラスプラグおよびノズルが配設されている。また、取鍋本体51には、貯留された溶融金属の注出口55が設けられている。

0003

そして、この取鍋50には、クレーン70を用いて傾動させる際に使用される傾動用金具60が配設されている。この傾動用金具60は、その一端にクレーン70のフック71が係止される吊手61とこの吊手61を軸支する軸支ピン62とが設けられ、その他端が取鍋本体51の底面側に固定された構造とされている。そして、傾動用金具60の一端側は、取鍋本体51の側面に設けられたブラケット57の載置面に軸支ピン62が載置されることにより取鍋本体51の側面に保持されている。

0004

このような構造の取鍋50を用いて溶融金属および鋼滓注ぐ際には、取鍋本体51の側面に設けられた一対の軸部52をクレーン等によって軸支した状態で、傾動用金具60の一端に設けられた吊手61にクレーン70のフック71を係止し、クレーン70によって傾動用金具60を上方に移動させることで取鍋50を軸部52中心に傾動させる。これにより、注出口55から溶融金属および鋼滓が注ぎ出される。

0005

ここで、取鍋は高温環境下で使用されることから、使用後の取鍋においては、ポーラスプラグおよびノズルの交換や、内壁面耐火物補修などの整備作業を行う必要がある。
このような取鍋の整備作業を行う場合には、取鍋を傾転させた複数の姿勢で作業を行う必要があるため、例えば特許文献1に示すような取鍋傾転装置が用いられる。この取鍋傾転装置においては、取鍋を保持する取鍋保持部と、この取鍋保持部を傾転させる傾転駆動部と、を備えており、傾動用金具を用いることなく取鍋を傾転させることが可能な構成とされている。

先行技術

0006

特開平08−215833号公報

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、特許文献1に記載された取鍋傾転装置を用いて取鍋を傾転させた際に、取鍋の傾転方向やその角度によっては、傾動用金具の一端に設けられた吊手及び軸支ピンがブラケットから外れて落下してしまう。すなわち、傾動用金具が保持された面が下側を向くように傾転した場合や、傾転角度が90°を超えた場合には、傾動用金具が落下してしまう。このため、特許文献1に記載された取鍋傾転装置を用いて取鍋を傾転させる場合には、傾動用金具が落下しないように、その傾転方向やその角度を限定する必要があり、複数の整備作業を効率的に行うことができなかった。

0008

例えば、取鍋の内壁面の耐火物を補修する際には、耐火物の吹付装置を取鍋内に挿入するために、取鍋の開口部が吹付装置側を向くように取鍋を傾転させる必要がある。また、取鍋の底部に設けられたポーラスプラグを取り外す際には、取鍋内にポーラスプラグ除去治具を挿入する必要があるため、取鍋の開口部がポーラスプラグ除去治具側を向くように取鍋を傾転させる必要がある。ここで、取鍋の傾転方向が一方向のみの場合、作業スペースの関係から上述の吹付装置やポーラスプラグ除去治具を取鍋傾転装置に対して同一方向に配設することができない。このため、複数の整備作業を行う場合には、取鍋を他の場所に移動させて、それぞれの整備作業を行う必要があった。

0009

本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することができる取鍋傾転装置、この取鍋傾転装置を備えた取鍋整備設備及び取鍋の整備方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、本発明に係る取鍋傾転装置は、クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋の整備を行う際に用いられる取鍋傾転装置であって、前記傾動用金具は、その一端に前記クレーンのフックが係止される吊手とこの吊手を軸支する軸支ピンとが設けられるとともに、その他端が前記取鍋の底面に固定されており、前記傾動用金具の一端側は、前記取鍋の側面に設けられたブラケット上に前記軸支ピンが載置されることによって前記取鍋の側面に保持された構造とされており、前記傾動用金具を備えた前記取鍋を保持する取鍋保持部と、前記取鍋保持部を前記取鍋とともに傾転軸回りに傾転させる傾転駆動部と、を有し、前記取鍋保持部には、前記ブラケットの前記載置面に向けて配置された保持アームと、この保持アームを前記載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部と、を備えた傾動用金具固定手段が設けられていることを特徴としている。

0011

この構成の取鍋傾転装置によれば、前記取鍋保持部に、前記ブラケットの前記軸支ピンの載置面に向けて配置された保持アームと、この保持アームを前記載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部と、を備えた傾動用金具固定手段を備えているので、傾動用金具の一端に設けられた軸支ピンを、取鍋のブラケットと保持アームとで挟持することで固定でき、取鍋を傾転させた際に、ブラケットから軸支ピンや吊手が落下することを抑制できる。よって、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することが可能となる。

0012

ここで、本発明の取鍋傾転装置においては、前記保持アームは、前記載置面に向けて開口した切欠部を有しており、この切欠部の開口長さが前記軸支ピンの直径の2倍以上5倍以下の範囲内とされ、前記切欠部の深さが前記軸支ピンの直径の0.1倍以上2倍以下の範囲内とされていることが好ましい。

0013

この場合、保持アームは、前記載置面に向けて開口した切欠部を有しており、この切欠部の開口長さが前記軸支ピンの直径の2倍以上5倍以下の範囲内とされているので、ブラケット位置が異なる取鍋であっても、保持アームによって軸支ピンを的確に固定することが可能となる。
また、前記切欠部の深さが前記軸支ピンの直径の0.1倍以上2倍以下の範囲内とされているので、保持アームとブラケットによって軸支ピンを的確に挟持して固定することができる。

0014

本発明に係る取鍋整備設備は、クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋の整備を行う取鍋整備設備であって、上述の取鍋傾転装置を有し、この取鍋傾転装置の傾転方向一方側に一の整備治具が配設され、前記取鍋傾転装置の傾転方向他方側に他の整備治具が配設されていることを特徴としている。

0015

この構成の取鍋整備設備によれば、上述の取鍋傾転装置を有し、この取鍋傾転装置の傾転方向一方側に一の整備治具が配設され、前記取鍋傾転装置の傾転方向他方側に他の整備治具が配設されているので、前記取鍋を一の方向に傾転させて一の整備治具を用いて整備作業を行うとともに、前記取鍋を他の方向に傾転させて他の整備治具を用いて整備作業を行うことができ、複数の整備作業を効率的に行うことができる。

0016

本発明に係る取鍋の整備方法は、クレーンを用いて傾動させる際に使用される傾動用金具を備えた取鍋の整備を行う取鍋の整備方法であって、上述の取鍋傾転装置を用いて、前記傾動用金具固定手段によって前記傾動用金具を固定した状態で、前記取鍋を一の方向に傾転させて一の整備作業を行うとともに、前記取鍋を他の方向に傾転させて他の整備作業を行うことを特徴としている。

0017

この構成の取鍋の整備方法によれば、上述の取鍋傾転装置を用いているので、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定しても、傾動用金具が落下することを抑制できる。また、前記取鍋を一方向に傾転させて一の整備作業を行うとともに、前記取鍋を反対方向に傾転させて他の整備作業を行う構成とされているので、複数の整備作業を効率的に行うことができる。

発明の効果

0018

上述のように、本発明によれば、傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することができる取鍋傾転装置、この取鍋傾転装置を備えた取鍋整備設備及び取鍋の整備方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の対象となる取鍋の一例を示す側面図である。
図1に示す取鍋の背面図である。
本発明の実施形態である取鍋傾転装置の正面図である。
図3に示す取鍋傾転装置の上面図である。
本発明の実施形態である取鍋傾転装置に備えられた傾動用金具固定手段の説明図である。
図5に示す傾動用金具固定手段の背面図である。
本発明の実施形態である取鍋傾転装置を備えた取鍋整備設備の概略説明図である。

0020

以下に、本発明の実施形態である取鍋傾転装置、取鍋整備設備及び取鍋の整備方法について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態である取鍋傾転装置10及び取鍋の整備方法が適用される取鍋50は、例えば図1及び図2に示すように、溶融金属が貯留される取鍋本体51と、この取鍋本体51の側面から外方に向けて突出した一対の軸部52と、を備えている。取鍋本体51の底部には、ポーラスプラグおよびノズルが配設されている。また、取鍋本体51には、貯留された溶融金属の注出口55が設けられている。

0021

そして、この取鍋50には、クレーン70を用いて傾動させる際に使用される傾動用金具60が配設されている。この傾動用金具60は、その一端にクレーン70のフック71が係止される吊手61とこの吊手61を軸支する軸支ピン62とが設けられ、他端が取鍋本体51の底面に固定された構造とされており、傾動用金具60の一端側は、取鍋本体51の側面に設けられたブラケット57上に軸支ピン62が載置されることで、取鍋本体51の側面に保持されている。なお、この傾動用金具60は、取鍋50の上部開口部を上面視して、注出口55に対して180°の位置に配設されている。また、一対の軸部52は、それぞれ注出口55及び傾動用金具60に対して90°位置に配設されている。

0022

次に、本実施形態である取鍋傾転装置10について、図3から図6を参照して説明する。本実施形態である取鍋傾転装置10は、使用後の取鍋50を整備する際に用いられるものである。
この取鍋傾転装置10は、図3および図4に示すように、取鍋50が保持される取鍋保持部20と、この取鍋保持部20を取鍋50とともに傾動させる傾転駆動部11と、を有している。

0023

取鍋保持部20には、図3および図4に示すように、取鍋50の軸部52を収容する軸収容部21と、軸収容部21よりも下方側に位置し、外方に向けて延出する一対の傾転軸部22と、が設けられている。
また、この取鍋保持部20には、保持された取鍋50の正面側(注出口55側)に位置する正面フレーム23と、取鍋50の背面側に位置する背面フレーム24と、が設けられている。
傾転駆動部11は、取鍋保持部20の傾転軸部22を受ける軸受部12と、この傾転軸部22を傾転駆動させる傾転駆動手段13と、を備えている。

0024

そして、本実施形態である取鍋傾転装置10は、取鍋50に付属された傾動用金具60を固定する傾動用金具固定手段30を備えている。本実施形態では、この傾動用金具固定手段30は、図4に示すように、取鍋保持部20の背面フレーム24に配設されており、取鍋50及び取鍋保持部20とともに傾動する構成とされている。

0025

傾動用金具固定手段30は、図5および図6に示すように、取鍋50のブラケット57の載置面に対して対向するように配置される保持アーム31と、この保持アーム31を載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部35と、を備えている。
この傾動用金具固定手段30は、載置面に載置された傾動用金具60の軸支ピン62を、ブラケット57と保持アーム31とで挟持することにより、ブラケット57に固定する構成とされている。

0026

本実施形態では、保持アーム31の背面に突出部32が形成されるとともに、保持アーム31の基端側が回転軸39に軸支されている。また、アーム駆動部35として、シリンダ本体36とシリンダ本体36から出没するロッド部37とを備えたエアシリンダ35が配設されている。このエアシリンダ35のロッド部37の先端に保持アーム31の突出部32が結合されており、ロッド部37を出没させることで、保持アーム31が回転軸39中心に回転し、載置面に向けて近接離反するように構成されている。

0027

また、本実施形態では、保持アーム31の先端側には、載置面側に向けて開口した切欠部33が設けられている。
図5に示すように、この切欠部33の開口長さLは、傾動用金具60の軸支ピン62の直径Rに対して、2×R≦L≦5×Rの範囲内に設定されている。
また、切欠部33の深さDは、傾動用金具60の軸支ピン62の直径Rに対して、0.1×R≦D≦2×Rの範囲内に設定されている。

0028

ここで、取鍋50に設けられるブラケット57の高さ位置は、複数の取鍋50でそれぞれ異なっている。これは、使用過程において傾動用金具60に伸びが生じた場合に、傾動用金具60が緩んで固定されることを抑制するために、ブラケット57の設置位置を高くしているためであり、取鍋50の使用状況に応じてブラケット57の高さ位置が変化することになる。そこで、本実施形態では、切欠部33の開口長さLを軸支ピン62の直径Rに対して2倍以上とすることにより、ブラケット57の高さ位置に変動があった場合でも、軸支ピン62をブラケット57の載置面と保持アーム31とで挟持して固定することが可能となる。
一方、切欠部33の開口長さLを軸支ピン62の直径Rに対して5倍以下とすることにより、軸支ピン62をブラケット57の載置面と保持アーム31とで的確に挟持して固定することが可能となる。
なお、このような作用効果を確実に奏功せしめるためには、切欠部33の開口長さLの下限を軸支ピン62の直径Rに対して2倍以上とすることが好ましく、3倍以上とすることがさらに好ましい。また、切欠部33の開口長さLの上限を軸支ピン62の直径Rに対して5倍以下とすることが好ましく、4倍以下とすることがさらに好ましい。

0029

また、切欠部33の深さDを軸支ピン62の直径Rに対して0.1倍以上とすることにより、保持アーム31の切欠部33を軸支ピン62に十分に係合させることができ、軸支ピン62をブラケット57の載置面と保持アーム31とで的確に挟持して固定することが可能となる。
一方、切欠部33の深さDを軸支ピン62の直径Rに対して2倍以下とすることにより、保持アーム31が載置面と干渉することを抑制して軸支ピン62を十分に挟持して固定することが可能となる。
なお、このような作用効果を確実に奏功せしめるためには、切欠部33の深さDの下限を軸支ピン62の直径Rに対して0.1倍以上とすることが好ましく、0.5倍以上とすることがさらに好ましい。また、切欠部33の深さDの上限を軸支ピン62の直径Rに対して2倍以下とすることが好ましく、1倍以下とすることがさらに好ましい。

0030

次に、本実施形態である取鍋整備設備40について、図7を参照にして説明する。
本実施形態である取鍋整備設備40は、図7に示すように、上述の取鍋傾転装置10を備え、この取鍋傾転装置10の傾転方向一方側(図7において左側)に一の整備治具として耐火物の吹付装置41が配設されており、この取鍋傾転装置10の傾転方向他方側(図7において右側)に他の整備治具としてポーラスプラグ打抜装置42が配設されている。さらに、取鍋傾転装置10の下方側には、地金および鋼滓排出用バケット43が配設されている。

0031

吹付装置41は、図7に示すように、傾転方向一方側に向けて傾転された取鍋50の開口部から取鍋50の内部に挿入され、取鍋50の内壁面に対して耐火物を吹き付けて補修を行う構成とされている。
一方、ポーラスプラグ打抜装置42は、傾転方向他方側に向けてほぼ90°に傾転された取鍋50の開口部から導入され、取鍋50の底面に配設されたポーラスプラグを押圧して除去する構成とされている。
すなわち、本実施形態においては、取鍋傾転装置10により取鍋50を一の方向に傾転させて一の整備作業として耐火物の吹付を行うとともに、取鍋50を他の方向に傾転させて他の整備作業としてポーラスプラグの打ち抜きを行う構成とされている。
また、取鍋50を90°を超えて大きく傾動させることで、取鍋50内の地金を地金排出用バケット43に排出する構成とされている。

0032

以上のような構成とされた本実施形態である取鍋傾転装置10によれば、取鍋50のブラケット57の載置面に対して対向するように配置される保持アーム31と、この保持アーム31を載置面に向けて近接離反させるアーム駆動部(エアシリンダ)35と、を備え、載置面に載置された傾動用金具60の軸支ピン62を、ブラケット57と保持アーム31とで挟持して固定する傾動用金具固定手段30を備えているので、取鍋50をいずれの傾転方向に傾転させても、あるいは、いずれの傾転角度にまで傾転されても、傾動用金具60がブラケット57から落下することが防止される。よって、取鍋50の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定することが可能となり、取鍋50を複数の傾転姿勢で保持することができる。

0033

また、本実施形態では、保持アーム31の先端側に、載置面側に向けて開口した切欠部33が設けられており、この切欠部33の開口長さLが、傾動用金具60の軸支ピン62の直径Rに対して、2×R≦L≦5×Rの範囲内に設定されているので、ブラケット57の高さ位置が異なる取鍋であっても、保持アーム31によって軸支ピン62を的確に固定することが可能となる。
また、切欠部33の深さDが、傾動用金具60の軸支ピン62の直径Rに対して、0.1×R≦D≦2×Rの範囲内に設定されているので、保持アーム31とブラケット57によって軸支ピン62を的確に挟持して固定することができる。

0034

また、本実施形態である取鍋整備設備40及び取鍋の整備方法によれば、上述の取鍋傾転装置10を備え、この取鍋傾転装置10の傾転方向一方側(図7において左側)に一の整備治具として耐火物の吹付装置41が配設されており、この取鍋傾転装置10の傾転方向他方側(図7において右側)に他の整備治具としてポーラスプラグ打抜装置42が配設されているので、本実施形態である取鍋傾転装置10に取鍋50を保持したままで、耐火物の吹付作業とポーラスプラグの打ち抜き作業とを行うことができ、整備作業を効率的に行うことができる。また、取鍋50の整備作業に必要な作業スペースを大幅に削減することが可能となる。
さらに、本実施形態では、取鍋傾転装置10の下方側に地金および鋼滓排出用バケット43が配設されているので、取鍋を90°を超えて大きく傾動させることで、取鍋50内の地金および鋼滓を地金および鋼滓排出用バケット43に排出することができる。

0035

以上、本発明の実施形態である本実施形態である取鍋傾転装置、取鍋整備設備及び取鍋の整備方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、図1及び図2に示す取鍋を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、傾動用金具を備えていれば、他の構造の取鍋であってもよい。

0036

また、本実施形態では、アーム駆動部としてエアシリンダを用いたものとして説明したが、これに限定されることはなく、油圧シリンダボールねじ等の他の構造の駆動手段を適用してもよい。
さらに、整備治具として、耐火物の吹付装置及びポーラスプラグ打抜装置を例に挙げて説明したが、その他の整備治具を配設してもよい。

0037

以下に、本発明の効果を確認すべく、実施した実験結果について説明する。
本発明例として、本実施形態で説明した取鍋傾転装置を用いて取鍋の傾転作業を実施した。取鍋の傾転方向及び傾転角度に関わらず、傾動用金具の落下は認められなかった。

0038

比較例として、傾動用金具固定治具を備えていない従来の取鍋傾転装置を用いて取鍋の傾転作業を実施した。傾動用金具が配置された面が下側を向くように傾転した場合や、傾転角度が90°を超えた場合には、傾動用金具の落下が発生し、取鍋の傾動を行うことができなかった。

実施例

0039

以上のように、本発明の取鍋傾転装置によれば、傾動用金具の落下を抑制でき、取鍋の傾転方向や傾転角度を比較的自由に設定できることが確認された。

0040

10取鍋傾転装置
11傾転駆動部
20 取鍋保持部
30傾動用金具固定手段
31保持アーム
33切欠部
35アーム駆動部
40 取鍋整備設備
41吹付装置(一の整備治具)
42ポーラスプラグ打抜装置(他の整備治具)
50 取鍋
57ブラケット
60 傾動用金具
61吊手
62軸支ピン
70クレーン
71 フック

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