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技術 マルチディスプレイ、それに用いられる表示装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法

出願人 シャープ株式会社
発明者 大谷明義尾ノ上博樹
出願日 2016年3月15日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2016-050497
公開日 2017年9月21日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-167241
状態 特許登録済
技術分野 表示装置の制御、回路 電気信号の光信号への変換 デジタル計算機の表示出力
主要キーワード デイジーチェーン状 取得情報量 モニタ台 リレー送信 映像コントローラ マルチモニタシステム 設定ユニット 取出処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (19)

構成

マルチディスプレイ1は、外部の記憶媒体40に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置10(10a、10b、10c、10d)で構成される画面の全体に表示する。複数の表示装置の各々は、マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶し、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部(20)に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に転送する。また、各表示装置は、前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する。

効果

後段の表示装置において不要な画像データを削除して転送するため、データ転送にかかる時間を低減することができる。

概要

背景

特許文献1に開示される情報表示装置では、映像コントローラ複数個ディスプレイデイジーチェーン状に接続される。また、映像コントローラは、接続情報を保持する第1の画面構成情報保持部と、接続情報に応じて、映像コンテンツを各ディスプレイがそれぞれ表示すべき映像情報に分割する映像分割処理部と、分割された映像情報を含む映像信号を各ディスプレイに送信する第1の通信部とを備える。各ディスプレイは、映像信号を次のディスプレイに転送可能な第2の通信部と、自端末位置情報取得情報量情報と接続情報とを保持する第2の画面構成情報保持部と、保持した情報に基づき映像信号の中から自ディスプレイが表示すべき映像情報を取り出す映像取出処理部と、取り出された前記映像情報を表示する表示部とを備える。

また、特許文献2に開示されるマルチモニタシステムは、複数の表示装置で構成され、各表示装置に対応して配置位置情報設定ユニットが取り付けられる。複数の配置位置情報設定ユニットのそれぞれには、水平モニタ台数と、垂直モニタ台数と、モニタ設置番号とが記憶される。したがって、各表示装置は、配置位置情報設定ユニットから水平モニタ台数と、垂直モニタ台数と、モニタ設置番号とを取り込むことにより、マルチモニタシステムにおける配置位置を判定し、判定された位置に適応した画面の表示を行う。

概要

マルチディスプレイ1は、外部の記憶媒体40に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置10(10a、10b、10c、10d)で構成される画面の全体に表示する。複数の表示装置の各々は、マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶し、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部(20)に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に転送する。また、各表示装置は、前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する。 後段の表示装置において不要な画像データを削除して転送するため、データ転送にかかる時間を低減することができる。

目的

この発明の主たる目的は、新規な、表示装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイであって、前記複数の表示装置の各々は、前記マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、前記判断手段によって前記後段の表示装置が存在することが判断された場合に、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に基づいて、自身の前記表示部に表示する部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、マルチディスプレイ。

請求項2

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイであって、前記複数の表示装置の各々は、前記マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、前記判断手段によって前記後段の表示装置が存在することが判断され、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、マルチディスプレイ。

請求項3

前記複数の表示装置のうち、最前段に接続される表示装置は親機として機能し、当該親機以外の当該表示装置は子機として機能し、末尾の前記子機は、前段の前記子機の前記転送手段によって転送された前記画像データを受信したとき、当該画像データを受信したことを通知する受信完了通知を前記親機に送信する受信通知手段をさらに備え、前記親機は、前記受信通知手段によって送信された前記受信完了通知を受信する受信完了通知受信手段をさらに備える、請求項1または2記載のマルチディスプレイ。

請求項4

前記親機は、前記末尾の子機からの前記受信完了通知を受信したとき、すべての前記子機に前記画像データの表示を指示する表示指示手段をさらに備え、前記子機の前記表示制御手段は、前記表示指示手段の指示に応じて、前記画像データの一部または全部を前記表示部に出力する、請求項3記載のマルチディスプレイ。

請求項5

前記所定の条件は、横方向に並ぶ複数の表示装置が直列にデイジーチェーン接続されている場合に、後段の表示装置が並ぶ行が自身の並ぶ行と異なることである、請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチディスプレイ。

請求項6

前記所定の条件は、縦方向に並ぶ複数の表示装置が直列にデイジーチェーン接続されている場合に、後段の表示装置の並ぶ列が自身の並ぶ列と異なることである、請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチディスプレイ。

請求項7

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられる当該表示装置であって、前記マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、前記判断手段によって前記後段の表示装置が存在することが判断された場合に、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に基づいて、自身の前記表示部に表示する部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、表示装置。

請求項8

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられる当該表示装置であって、前記マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、前記判断手段によって前記後段の表示装置が存在することが判断され、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、表示装置。

請求項9

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理プログラムであって、前記表示装置のプロセッサに、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断ステップ、前記判断ステップにおいて前記後段の表示装置が存在することを判断した場合に、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に基づいて、自身の前記表示部に表示する部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送ステップ、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御ステップを実行させる、情報処理プログラム。

請求項10

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理プログラムであって、前記表示装置のプロセッサに、後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断する判断ステップ、前記判断ステップにおいて前記後段の表示装置が存在することを判断し、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送する転送ステップ、および前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御ステップを実行させる、情報処理プログラム。

請求項11

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置の情報処理方法であって、(a)後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断し、(b)前記(a)において前記後段の表示装置が存在することを判断した場合に、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に基づいて、自身の前記表示部に表示する部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送し、そして(c)前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する、情報処理方法。

請求項12

外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の前記表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理方法であって、(a)後段の前記表示装置が存在するかどうかを判断し、(b)前記(a)において前記後段の表示装置が存在することを判断し、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く前記画像データを当該後段の表示装置に前記送受信手段を用いて転送し、そして(c)前段の前記表示装置から受信した画像データのうち、前記接続情報に含まれる全体構成および前記配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する、情報処理方法。

技術分野

0001

この発明は、マルチディスプレイ、それに用いられる表示装置情報処理プログラムおよび情報処理方法に関し、特にたとえば、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を表示する、マルチディスプレイ、それに用いられる表示装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。

背景技術

0002

特許文献1に開示される情報表示装置では、映像コントローラ複数個ディスプレイデイジーチェーン状に接続される。また、映像コントローラは、接続情報を保持する第1の画面構成情報保持部と、接続情報に応じて、映像コンテンツを各ディスプレイがそれぞれ表示すべき映像情報に分割する映像分割処理部と、分割された映像情報を含む映像信号を各ディスプレイに送信する第1の通信部とを備える。各ディスプレイは、映像信号を次のディスプレイに転送可能な第2の通信部と、自端末位置情報取得情報量情報と接続情報とを保持する第2の画面構成情報保持部と、保持した情報に基づき映像信号の中から自ディスプレイが表示すべき映像情報を取り出す映像取出処理部と、取り出された前記映像情報を表示する表示部とを備える。

0003

また、特許文献2に開示されるマルチモニタシステムは、複数の表示装置で構成され、各表示装置に対応して配置位置情報設定ユニットが取り付けられる。複数の配置位置情報設定ユニットのそれぞれには、水平モニタ台数と、垂直モニタ台数と、モニタ設置番号とが記憶される。したがって、各表示装置は、配置位置情報設定ユニットから水平モニタ台数と、垂直モニタ台数と、モニタ設置番号とを取り込むことにより、マルチモニタシステムにおける配置位置を判定し、判定された位置に適応した画面の表示を行う。

先行技術

0004

特開2012−124759号公報
WO 2014/115298 A1

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1および特許文献2は、いずれも、映像コントローラから出力される一つの映像(動画像)を複数のディスプレイ(マルチモニタ)に表示するものであり、外部メモリ内の画像(静止画像)を一枚ずつマルチモニタに表示することについては考慮されていない。

0006

また、特許文献1では、映像コントローラで、接続情報に応じて、映像コンテンツを各ディスプレイがそれぞれ表示すべき映像情報に分割する必要があるため、映像コンテツを分割するための時間および処理コストがかかってしまう。

0007

一方、特許文献2では、マルチモニタシステムを構成する複数の表示装置は、それぞれ、映像コントローラから出力される映像信号のうち、自身の配置位置を判定し、判定された位置に適応した画面を表示するようにしてあるため、映像を分割するための時間および処理コストを削減できるが、すべての表示装置に映像コントローラから出力される映像信号を送信する必要があるため、データ送信に時間がかかってしまうという問題がある。

0008

このように、いずれの場合にも、映像をマルチモニタに表示するまでに時間がかかっていた。

0009

それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、表示装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することである。

0010

また、この発明の他の目的は、外部メモリに記憶された画像をマルチディスプレイに表示するまでの時間を短縮できる、表示装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

第1の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイである。複数の表示装置の各々は、記憶手段、送受信手段、判断手段、転送手段、および表示制御手段を備える。記憶手段は、マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する。送受信手段は、他の表示装置との間でデータを送受信する。判断手段は、後段の表示装置が存在するかどうかを判断する。転送手段は、判断手段によって後段の表示装置が存在することが判断された場合に、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する。表示制御手段は、前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する。

0012

第1の発明によれば、転送される画像データから後段の表示装置において不要な画像データが削除されるため、すべての表示装置に記憶媒体に記憶された画像データを転送する場合よりも、データ転送にかかる時間が低減することができる。したがって、外部メモリに記憶された画像データに対応する画像を一枚の画像としてマルチディスプレイに表示するまでの時間を出来る短縮することができる。

0013

第2の発明は、転送手段の内容が異なる以外は、第1の発明と同じである。具体的には、転送手段は、判断手段によって後段の表示装置が存在することが判断され、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する。

0014

第2の発明においても、第1の発明と同様に、外部メモリに記憶された画像データに対応する画像を一枚の画像としてマルチディスプレイに表示するまでの時間を短縮することができる。

0015

第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、複数の表示装置のうち、最前段に接続される表示装置は親機として機能し、当該親機以外の当該表示装置は子機として機能する。末尾の子機は、前段の子機の転送手段によって転送された画像データを受信したとき、当該画像データを受信したことを通知する受信完了通知を親機に送信する受信通知手段をさらに備える。親機は、受信通知手段によって送信された受信完了通知を受信する受信完了通知受信手段をさらに備える。

0016

第4の発明は、第3の発明に従属し、親機は、末尾の子機からの受信完了通知を受信したとき、すべての子機に画像データの表示を指示する表示指示手段をさらに備える。子機の表示制御手段は、表示指示手段の指示に応じて、画像データの一部または全部を表示部に出力する。

0017

第4の発明によれば、末尾の子機からの受信完了通知を受信したことに応じて、親機がすべての子機に画像データの表示を指示するので、複数の表示装置間で画像を表示する際のタイムラグを出来る限り少なくすることができる。

0018

第5の発明は、第2ないし第4の発明のいずれかに従属し、所定の条件は、横方向に並ぶ複数の表示装置が直列にデイジーチェーン接続されている場合に、後段の表示装置が並ぶ行が自身の並ぶ行と異なることである。したがって、マルチディスプレイを四角形状に形成する場合に、後段の表示装置以降で表示されない部分を除く画像データに対応する画像も四角形状にされる。

0019

第5の発明によれば、転送される画像データに対応する画像の形状を四角形状にするので、画像データの管理が簡単である。

0020

第6の発明は、第2ないし第4の発明のいずれかに従属し、所定の条件は、縦方向に並ぶ複数の表示装置が直列にデイジーチェーン接続されている場合に、後段の表示装置の並ぶ列が自身の並ぶ列と異なることである。

0021

第6の発明においても、第5の発明と同様に、画像データの管理が簡単である。

0022

第7の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられる当該表示装置であって、マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、判断手段によって後段の表示装置が存在することが判断された場合に、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、表示装置である。

0023

第8の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられる当該表示装置であって、マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段、後段の表示装置が存在するかどうかを判断する判断手段、判断手段によって後段の表示装置が存在することが判断され、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する転送手段、および前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御手段を備える、表示装置である。

0024

第9の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理プログラムであって、表示装置のプロセッサに、後段の表示装置が存在するかどうかを判断する判断ステップ、判断ステップにおいて後段の表示装置が存在することを判断した場合に、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する転送ステップ、および前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御ステップを実行させる、情報処理プログラムである。

0025

第10の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理プログラムであって、表示装置のプロセッサに、後段の表示装置が存在するかどうかを判断する判断ステップ、判断ステップにおいて後段の表示装置が存在することを判断し、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送する転送ステップ、および前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する表示制御ステップを実行させる、情報処理プログラムである。

0026

第11の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置の情報処理方法であって、(a)後段の表示装置が存在するかどうかを判断し、(b)(a)において後段の表示装置が存在することを判断した場合に、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に基づいて、自身の表示部に表示する部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送し、そして(c)前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する、情報処理方法である。

0027

第12の発明は、外部の記憶媒体に記憶された画像データに対応する画像を、デイジーチェーン接続された複数の表示装置で構成される画面の全体に表示するマルチディスプレイに用いられ、当該マルチディスプレイの全体構成および当該マルチディスプレイにおける自身の配置位置を含む接続情報を記憶する記憶手段、および他の表示装置との間でデータを送受信する送受信手段を備える当該表示装置で実行される情報処理方法であって、(a)後段の表示装置が存在するかどうかを判断し、(b)(a)において後段の表示装置が存在することを判断し、当該後段の表示装置の配置位置が所定の条件を満たす場合に、当該後段の表示装置以降で表示されない部分を除く画像データを当該後段の表示装置に送受信手段を用いて転送し、そして(c)前段の表示装置から受信した画像データのうち、接続情報に含まれる全体構成および配置位置に応じた当該画像データの一部または全部を表示部に出力する、情報処理方法である。

0028

第7ないし第12の発明においても、第1の発明と同様に、外部メモリに記憶された画像データに対応する画像を一枚の画像としてマルチディスプレイに表示するまでの時間を短縮することができる。

発明の効果

0029

この発明によれば、データ転送にかかる時間を低減することにより、外部メモリに記憶された画像データに対応する画像を一枚の画像としてマルチディスプレイに表示するまでの時間を短縮することができる。

0030

この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。

図面の簡単な説明

0031

図1(A)は第1実施例のマルチディスプレイの接続態様の一例を示す図解図であり、図1(B)は図1(A)に示すマルチディスプレイの表示パネルを説明するための図解図である。
図2は第1実施例の表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図3(A)はマルチディスプレイに表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図3(B)は図3(A)に示す表示画像の画像サイズを説明するための図解図である。
図4(A)は親機が外部メモリに記憶された画像ファイルから読み出し原画像の一例を示す図解図であり、図4(B)は先頭の親機から2番目の子機に転送される差分画像の一例を示す図解図である。
図5(A)は2番目の子機から3番目の子機に転送される差分画像の一例を示す図解図であり、図5(B)は3番目の子機から末尾の子機に転送される差分画像の一例を示す図解図である。
図6(A)は先頭の親機で表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図6(B)は2番目の子機で表示される表示画像の一例を示す図解図である。
図7(A)は3番目の子機で表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図7(B)は4番目で表示される子機の表示画像の一例を示す図解図である。
図8図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
図9は親機のCPUの画像転送処理の一例を示すフロー図である。
図10は子機のCPUの画像転送処理の一例を示すフロー図である。
図11は親機のCPUの画像表示処理の一例を示すフロー図である。
図12は子機のCPUの画像表示処理の一例を示すフロー図である。
図13は第2実施例のマルチディスプレイの接続態様の一例を示す図解図である。
図14(A)は第2実施例に示す先頭の親機で読み出される原画像およびこの親機で表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図14(B)は第2実施例に示す2番目の子機で受信される差分画像およびこの子機で表示される表示画像の一例を示す図解図である。
図15(A)は第2実施例の3番目の子機で受信される差分画像およびこの子機で表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図15(B)は第2実施例の4番目の子機で受信される差分画像およびこの子機で表示される表示画像の一例を示す図解図である。
図16は第3実施例のマルチディスプレイであって、各表示装置が横優先接続される場合の表示パネルの一例を示す図解図である。
図17は第3実施例における親機のCPUの画像転送処理の一例を示すフロー図である。
図18は第3実施例における子機のCPUの画像転送処理の一例を示すフロー図である。

実施例

0032

[第1実施例]
図1は、この発明の一実施例であるマルチディスプレイ1の構成を示す図解図であり、図1(A)はマルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10の接続態様を説明するための図解図であり、図1(B)はマルチディスプレイ1の構成を説明するための図解図である。

0033

図1に示すように、マルチディスプレイ1は、複数の(この第1実施例では、4台)の表示装置10を備え、複数の表示装置10がケーブル3を用いて直列に接続(デイジーチェーン接続)される。この第1実施例では、4台の表示装置10は、正面から見た場合に、左上の表示装置10を親機として、時計回り順序でデイジーチェーン接続される。この第1実施例では、親機は、デイジーチェーン接続された場合の先頭(最前段)に配置される。ただし、親機以外の3台の表示装置10は子機として機能する。

0034

以下においては、説明の便宜上、図1(A)および図1(B)に示す配列で、左上に配置される表示装置10を表示装置10aまたは親機10aと呼び、右上に配置される表示装置10を表示装置10bまたは子機10bと呼び、左下に配置される表示装置10を表示装置10cまたは子機10cと呼び、右下に配置される表示装置10を表示装置10dまたは子機10dと呼ぶことにする。

0035

ただし、表示装置10a、10b、10cおよび10dを区別する必要が無い場合には、単に表示装置10と呼ぶことにする。

0036

このように、表示装置10a〜10dはデイジーチェーン接続され、データ転送はバケツリレー方式で行われる。したがって、表示装置10aと表示装置10bの間、表示装置10bと表示装置10dの間、および表示装置10dと表示装置10cの間で情報(データ)を送受信することができる。

0037

たとえば、ケーブル3は、Thunderbolt(登録商標) 3用のケーブルであり、画像データのみならず、制御信号コマンド)を送受信できる。ただし、ケーブル3としては、USB Type-C用のケーブルを用いることもできる。このUSB Type-Cでは、USB 3.0以降の信号線が2系統設けられるとともに、USB 2.0の信号線が1系統設けられる。

0038

第1実施例では、図1(A)および(B)に示すように、マルチディスプレイ1において、4台の表示装置10は縦方向および横方向に2台ずつ並べられる。つまり、4台の表示装置10の配列は2×2である。また、4台の表示装置10は、図示しないフレームを用いて固定され、4台の表示装置10の各々の表示部20を構成する4つの表示パネルが隙間なく並べられることによって、1枚の大きな表示パネル1aが形成される。

0039

なお、この第1実施例では、4台の表示装置10をデイジーチェーン接続したマルチディスプレイ1について説明するが、5台以上の表示装置10をデイジーチェーン接続したマルチディスプレイ1を構成するようにしてもよい。

0040

このようなマルチディスプレイ1を正面から見た場合において、各表示装置10の配置位置(位置情報)を行列と同様に、行と列の要素で表現すると、図1(B)に示す例では、左上(上段の左)に配置された表示装置10の配置位置が(1,1)に設定される。また、右上(上段の右)に配置された表示装置10の配置位置は(1,2)に設定される。さらに、左下(下段の左)に配置された表示装置10の配置位置が(2,1)に設定される。さらにまた、右下(下段の右)に配置された表示装置10の配置位置は(2,2)に設定される。

0041

このようなマルチディスプレイ1は、USBメモリのような外部メモリ40に記憶された画像ファイルから画像データを読み出して、読み出した画像データに対応する一枚の画像(以下、「原画像」という。)を表示パネル1aに表示する。

0042

この場合、原画像を予め各表示装置10に表示する画像に分割し、分割した画像(以下、「分割画像」という。)に対応する画像データ(以下、「分割画像データ」という。)を各表示装置10に送信して、各表示装置10で分割画像データに対応する分割画像を表示することが考えられる。

0043

または、マルチディスプレイ1を構成する各表示装置10に、マルチディスプレイ1の構成およびマルチディスプレイ1における自身の配置位置を記憶させておき、すべての表示装置10に原画像に対応する画像データ(以下、「原画像データ」という。)を送信して、各表示装置10で自身が表示するべき部分(領域)を原画像から切り出して、切り出した画像を表示することも考えられる。

0044

前者の場合には、原画像を予め分割する必要があるため、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから画像データを読み出す場合には、たとえば、親機10aでそのような分割処理等を実行する必要があり、子機10b〜10dに比べて親機10aの処理負荷が高くなってしまう。

0045

また、後者の場合には、すべての表示装置10に原画像データを送信するため、原画像データを送信するのに時間がかかり、この場合にも、原画像がマルチディスプレイ1に表示されるまでにかなりの時間を要してしまう。このような不都合は、表示装置10の数が増えるに従って顕著になる。

0046

そこで、この第1実施例では、原画像を予め分割せずに、しかも画像データの送信にかかる時間を低減し、画像ファイルから読み出した原画像をマルチディスプレイ1に表示するまでの時間を短縮するようにしてある。

0047

図2図1に示した表示装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。この第1実施例では、マルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10は、親機10aと子機10b、10c、10dとに拘わらず、すべて同じ構成にされる。

0048

図2に示すように、表示装置10はCPU12を含み、CPU12には、バス30を介して、RAM14、表示駆動部16、第1通信部18a、第2通信部18bおよびメモリインターフェイスメモリI/F)22が接続される。また、表示駆動部16には、表示部20が接続される。

0049

図示は省略するが、表示装置10には、HDDやROMなどの不揮発性のメモリも設けられ、バス30を介してCPU12に接続される。

0050

CPU12は、表示装置10の全体的な制御を司る。RAM14は、CPU12のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。

0051

表示駆動部16は、表示部20に表示される画像に対応する画像データを生成および出力するためのコントローラである。表示部20は、表示パネルおよびバックライトを含み、表示駆動部16から与えられる画像データを出力する。

0052

第1通信部18aおよび第2通信部18bは、それぞれ、他の表示装置10または他のコンピュータと通信するためのインターフェイスであり、この第1実施例では、Thunderbolt 3またはUSB Type-Cなどのインターフェイスを用いることができる。

0053

この第1実施例では、第1通信部18aには、この表示装置10の前段の表示装置10が接続され、第2通信部18bには、この表示装置10の後段の表示装置10が接続される。したがって、親機10aの第1通信部18aには表示装置10は接続されない。また、子機10cの第2通信部18bには表示装置10は接続されない。

0054

メモリI/F22は、USBメモリのような外部メモリ40との間で通信するためのインターフェイスである。

0055

なお、外部メモリ40はUSBメモリに限定される必要はない。たとえば、外部メモリ40は、SDカードのような汎用メモリカードメモリスティックマルチメディアカード(登録商標)または外付けのHDDのような他の記憶媒体であってもよい。ただし、使用する外部メモリ40に応じて表示装置10に設けられる接続部(図示せず)は適宜変更される。たとえば、SDカードが用いられる場合には、カードスロットが設けられる。または、複数種類の記憶媒体が表示装置10に装着可能な構成にされてもよい。かかる場合には、表示装置10には、各種の記憶媒体を装着するための複数の接続部が設けられる。

0056

ただし、外部メモリ40として、SDカード、メモリカード、メモリスティックまたはマルチメディアカードを用いる場合には、それに応じたインターフェイスが設けられる。

0057

また、外部メモリ40には、画像ファイルが記憶される。この画像ファイルは、予め定められたファイル形式(たとえば、JPEG形式)により生成されたデータである。したがって、たとえば、原画像の画像サイズ(画像の幅および画像の高さ)のような原画像に関する属性情報は、画像ファイルに含まれるExifデータに含まれる。ただし、これに限定される必要はなく、画像サイズを含む属性情報は、原画像データのメタ情報として当該原画像データに関連付けて外部メモリ40に記憶されればよい。

0058

なお、図示は省略するが、表示装置10には、他のコンピュータから与えられる映像(または画像)および音声についてのデータを入力するためのインターフェイス(DisplayPort、HDMI(登録商標)、DVIおよびD−SUBなど)も設けられる。

0059

また、この第1実施例では、マルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10はすべて同じ構成にされるが、これに限定される必要はない。親機10aでは、第1通信部18aを省略することができる。また、子機10b、10c、10dでは、メモリI/F22を省略することができる。さらに、末尾の子機(第1実施例では、子機10c)では、第2通信部18bを省略することができる。

0060

このような構成のマルチディスプレイ1では、外部メモリ40が表示装置10(親機10a)に装着されると、親機10aのCPU12は、この外部メモリ40に記憶された画像ファイルから画像データを読み出して、RAM14に一旦記憶する。

0061

図3(A)はマルチディスプレイ1に表示される表示画像の一例を示す図解図であり、図3(B)は画像ファイルから読み出される原画像の画像サイズの一例を示す図解図である。

0062

なお、図3(B)では、(図4(A)、(B)および図5(A)、(B)も同様)、原画像(表示画像)を分割する縦横の直線を点線で示してあるが、各表示装置10で表示される部分を分かり易く示すためであり、実際にはこのような点線は存在しない。

0063

図3(A)に示すように、表示画像は、4つの異なる図形を含む。この表示画像は一例であり、限定されるべきでない。また、この第1実施例では、表示画像のうち、各表示装置10で表示される部分(以下、「部分画像」という。)を分かり易くするために、4つの異なる図形が縦横に並んで配置される表示画像を示してある。ただし、この表示画像は、画像ファイルから読み出した原画像に相当する。

0064

たとえば、マルチディスプレイ1は、所定の画像サイズの原画像を表示パネル1aの全体に表示可能な画面サイズであり、第1実施例では、図3(B)に示すように、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから読み出される原画像データに対応する原画像の画像サイズは4K(3840ピクセル×2160ピクセル)である。ただし、上述したように、画像サイズは、Exifデータを参照して取得される。

0065

したがって、図3(A)および(B)に示す表示画像(原画像)を、その中心を通る縦横の直線で分割すると、左上の部分画像が図1(B)に示した(1,1)に配置される親機10aに表示される。また、上記のように表示画像を分割すると、図3(B)に示す右上の部分画像が図1(B)に示した(1,2)に配置される子機10bに表示される。さらに、上記のように表示画像を分割すると、図3(B)に示す左下の部分画像が図1(B)に示した(2,1)に配置される子機10cに表示される。さらにまた、上記のように表示画像を分割すると、図3(B)に示す右下の部分画像が図1(B)に示した(2,2)に配置される子機10dに表示される。

0066

各表示装置10では、RAM14に一旦記憶された画像データは、表示駆動部16に内蔵されるVRAM16bのバックバッファ展開される。バックバッファに展開された画像データの一部または全部は、VRAM16bのフロントバッファコピーされ、フロントバッファにコピーされた画像データが表示部20に出力されるとともに、後段の表示装置10が接続される場合には、バックバッファに展開された画像データが当該後段の表示装置10に転送される。

0067

しかし、後続の表示装置10で表示される画像は、外部メモリ40から読み出された原画像データに対応する原画像の一部であるため、後続するすべての表示装置10に原画像データが転送されると、上述したように、通信に時間がかかり、マルチディスプレイ1に表示画像(原画像)が表示されるまでに時間がかかってしまう。

0068

このような不都合を回避するために、この第1実施例では、表示装置10は前段の表示装置10から転送された画像データを受信し、バックバッファに展開すると、受信した画像データから自身で表示する部分画像についての画像データを差し引いた画像データ(以下、「差分画像データ」という。)を後段の表示装置10に転送するようにしてある。

0069

図4(A)は外部メモリ40から親機10aが読み出した原画像である。上述したように、この第1実施例では、親機10aは、原画像のうちの左上の部分画像を表示する。このため、図4(B)に示すように、原画像データから自身が表示する部分画像に対応する画像データを差し引いた差分画像が、親機10aからこの親機10aに接続された後段の子機10bに転送される。

0070

なお、図4(B)(図5(A)および(B)も同様)では、差分画像を分割する縦横の直線を点線で示すとともに、原画像に相当する外形線の一部も点線で示してあるが、これは画像が転送される度に、その大きさが小さくなる様子を表現するために示してあり、実際にはこのような点線は存在しない。

0071

子機10bは、親機10aから差分画像データを受信すると、VRAM16bのバックバッファに展開し、受信した差分画像データから自身が表示する部分画像に対応する画像データを差し引いた差分画像データを後続の子機10dに転送する。

0072

子機10dは、子機10bから差分画像データを受信すると、VRAM16bのバックバッファに展開し、受信した差分画像データから自身が表示する部分画像に対応する画像データを差し引いた差分画像データを後続の子機10cに転送する。

0073

子機10cは、子機10dから差分画像データを受信すると、VRAM16bのバックバッファに展開する。ただし、子機10cは、デイジーチェーン接続された複数の表示装置10のうちの末尾の表示装置10であるため、差分画像データを転送することはない。

0074

このように、すべての子機(第1実施例では、子機10b〜10d)に画像データ(差分画像データ)が転送されると、画像表示処理を実行する。このため、第1実施例では、末尾の子機10cにおいて、前段の子機10dから差分画像データを受信したときに、受信したことを親機10aに通知する。親機10aは、末尾の子機10cからの通知を受信すると、画像表示処理を実行するとともに、各子機10b〜10dに画像表示を指示する(表示リクエストを送信する)。したがって、外部メモリ40から読み出した原画像データに対応する原画像(表示画像)がマルチディスプレイ1に表示される。

0075

ここで、各表示装置10における画像表示処理について具体的に説明する。図6(A)は親機10aに表示される部分画像を説明するための図解図であり、図6(B)は子機10bに表示される部分画像を説明するための図解図である。また、図7(A)は子機10dに表示される部分画像を説明するための図解図であり、図7(B)は子機10cに表示される部分画像を説明するための図解図である。

0076

図6(A)、図6(B)および図7(A)では、バックバッファに展開された原画像または差分画像のうち、表示部20に表示されない部分については斜線を付して示してある。また、図6(A)、図6(B)、図7(A)および図7(B)では、原画像および差分画像の外形線を太線で示すことにより、座標軸と区別してある。

0077

また、原画像および差分画像は、基本的には、それらの画像の左上の頂点がバックバッファに設定された原点Oの位置に配置されるように、先頭ライン(最上段のライン)から末尾のライン(最下段のライン)まで、このバックバッファに展開される。ただし、子機10bのバックバッファに展開される差分画像では、画像の左上の頂点は存在しないが、先頭ラインの一部には画像が存在するため、この差分画像もまた、原点Oを基準として、その先頭のラインから末尾のラインまでバックバッファに展開される。

0078

さらに、バックバッファに設定される座標系は、原点Oに対して横方向にx軸が設定され、原点Oに対して縦方向にy軸が設定される。また、x軸のプラス方向が図面の右方向であり、y軸のプラス方向が図面の下方向である。以下、同様である。また、図示は省略するが、フロントバッファにも同じ座標系が設定される。

0079

図6(A)に示すように、親機10aでは、原画像を4分割した場合の左上の部分画像が表示される。つまり、親機10aの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された原画像のうち、原点Oからx軸方向に1920画素分の長さ(幅)および原点Oからy軸方向に1080画素分の長さ(高さ)を有する部分画像をフロントバッファにコピーし、表示部20の表示パネルに表示する。

0080

また、図6(B)に示すように、子機10bでは、親機10aから転送された差分画像のうち、上段の部分画像が表示される。ただし、この上段の部分画像は、原画像を4分割した場合の右上の画像に相当する。子機10bの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された差分画像のうち、x成分の1920番目の画素からx軸方向に1920画素分の長さ(幅)および原点Oからy軸方向に1080画素分の長さ(高さ)を有する部分画像をフロントバッファにコピーし、表示部20の表示パネルに表示する。

0081

さらに、図7(A)に示すように、子機10dでは、子機10bから転送された差分画像のうち、右側の部分画像が表示される。ただし、この右側の部分画像は、原画像を4分割した場合の右下の画像に相当する。子機10dの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された差分画像のうち、x成分の1920番目の画素からx軸方向に1920画素分の長さ(幅)および原点Oからy軸方向に1080画素分の長さ(高さ)を有する部分画像をフロントバッファにコピーし、表示部20の表示パネルに表示する。

0082

さらに、図7(B)に示すように、子機10cでは、子機10dから転送された差分画像がそのまま部分画像として表示される。ただし、この部分画像は、原画像を4分割した場合の左下の画像に相当する。子機10cの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開され、原点Oからx軸方向に1920画素分の長さ(幅)および原点Oからy軸方向に1080画素分の長さ(高さ)を有する、差分画像(部分画像)をフロントバッファにコピーし、コピーした差分画像(部分画像)のすべてを表示部20の表示パネルに表示する。

0083

この第1実施例では、CPU12が、数1および数2に従って、自身の表示装置10で表示すべき範囲ないし領域、すなわち、部分画像の読み出し開始の位置(表示開始座標)、部分画像の幅および部分画像の高さを算出してある。

0084

以下に示す数1および数2は、図1に示したように、マルチディスプレイ1を正面から見た場合に、親機10aを先頭に、横方向に並ぶ表示装置10を優先的に接続し、横の段(列)の表示装置10のすべてを接続すると、次の段(列)の表示装置10を接続するように、デイジーチェーン接続した場合(以下、「横優先接続」ということにする)に適用される。つまり、横優先接続では、横方向に並ぶ複数の表示装置10が直列に接続される。また、この第1実施例においては、マルチディスプレイ1において、左上に配置される表示装置10が親機10aに決定されるものとする。

0085

ただし、数1では、x_startは、x軸の表示開始座標である。また、数1では、sum_columnは、マルチディスプレイ1の横の段数(横方向に並ぶ表示装置10の台数)であり、第1実施例では「2」である。さらに、数1では、widthは、対象となる表示装置10で表示される画像の幅の画素数である。さらにまた、数1では、pic_widthは、マルチディスプレイ1に表示される原画像(表示画像)の幅の画素数であり、この第1実施例では、原画像の画像サイズは4Kなので、pic_widthは3840である。そして、self_columnは、対象となる表示装置10が配置される列数であり、親機10aを一列目として決定される。

0086

また、数2では、y_startは、y軸の表示開始座標である。上記の説明からも分かるように、横優先接続の場合には、y_startは常に0である。また、数2では、heightは、対象となる表示装置10で表示される画像の高さの画素数である。さらに、数2では、pic_heightは、マルチディスプレイ1に表示される原画像(表示画像)の高さの画素数であり、この第1実施例では、原画像の画像サイズは4Kなので、pic_heightは2160である。そして、数2では、sum_rowは、マルチディスプレイ1の縦の段数(縦方向に並ぶ表示装置10の台数)であり、第1実施例では「2」である。
[数1]
x_start = (self_column - 1) * width
width = pic_width / sum_column
[数2]
y_start = 0
heigt = pic_height / sum_row
このようにして、各表示装置10では、自身の表示装置10で表示すべき範囲ないし領域が算出される。したがって、上述したように、画像を転送する場合には、自身の表示装置10で表示すべき範囲も数1および数2に従って算出され、受信した原画像または差分画像から表示するべき範囲の画像が差し引かれる。

0087

図8図2に示すRAM14のメモリマップ300の一例を示す図解図である。ただし、この第1実施例では、表示装置10は親機または子機として動作可能に制御される。したがって、RAM14に記憶されるプログラムおよびデータは、親機または子機として動作可能なプログラムおよびデータである。

0088

図8に示すように、RAM14はプログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。プログラム記憶領域302には、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから原画像データを読み出し、読み出した原画像データに対応する原画像をマルチディスプレイ1の表示パネル1aに表示するためのプログラム(情報処理プログラム)を記憶する。この第1実施例では、情報処理プログラムは、通信プログラム302a、表示プログラム302b、デコードプログラム302c、データ抽出プログラム302dおよびデータ転送プログラム302eなどを含む。

0089

通信プログラム302aは、他の表示装置10または他のコンピュータと通信するためのプログラムである。表示プログラム302bは、画像データバッファ304aに記憶された画像データを用いて、表示部20の表示パネルに画像を表示するためのプログラムである。具体的には、この表示プログラム302bに従って、CPU12からの指示の下、GPU16aが、画像データバッファ304aに記憶された画像データをVRAM16bのバックバッファに展開し、バックバッファの画像データの一部または全部をフロントバッファにコピーした後に、表示部20に出力する。ただし、フロントバッファにコピーする画像データの一部または全部は数1および数2に従って算出される。

0090

デコードプログラム302cは、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから原画像データを読み出して、画像データバッファ304aに一時記憶し、VRAM16bのバックバッファに展開するためのプログラムである。データ抽出プログラム302dは、バックバッファに展開された画像データから、表示装置10自身で表示する部分画像の部分画像データを差し引いた差分画像データを抽出するためのプログラムである。上述したように、表示装置自身で表示する部分画像(範囲)は数1および数2に従って算出される。

0091

データ転送プログラム302eは、通信プログラム302aに従って通信することにより、データ抽出プログラム302dに従って抽出した差分画像データを後段の表示装置10に転送(送信)するためのプログラムである。また、データ転送プログラム302eは、通信プログラム302aに従って通信することにより、末尾の表示装置10まで転送が完了したことを、末尾の表示装置10からリレー送信して親機10aへ通知するためのプログラムである。

0092

図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、マルチディスプレイ1に原画像を表示するために必要な他のプログラムも記憶される。

0093

データ記憶領域304には、画像データバッファ304aが設けられる。また、データ記憶領域304には、構成データ304bが記憶される。画像データバッファ304aは、送受信する画像データを一時記憶する。ただし、親機10aでは、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから読み出した(デコードした)画像データが一時記憶される。

0094

構成データ304bは、マルチディスプレイ1の全体構成、マルチディスプレイ1における表示装置10自身の配置位置および接続方法(第1実施例では、横優先接続)についてのデータである。ただし、全体構成は、マルチディスプレイ1に含まれる表示装置10の台数および配列(横の段数および縦の段数)である。また、配置位置は、マルチディスプレイ1の配列における、表示装置10自身の行数および列数である。

0095

図示は省略するが、マルチディスプレイ1に原画像を表示するために必要な他のデータが記憶されたり、マルチディスプレイ1に原画像を表示するために必要なフラグおよびタイマカウンタ)が設けられたりする。

0096

図9は親機10aのCPU12の画像転送処理の一例を示すフロー図である。ただし、上述したように、画像転送処理の一部の処理は、CPU12の指示の下、GPU16aによって実行される。

0097

図9に示すように、親機10aのCPU12は画像転送処理を開始すると、ステップS1で、外部メモリ40内の画像ファイルの表示リクエストを受信したかどかを判断する。たとえば、表示リクエストのコマンドは、外部メモリ40から親機10aに送信(入力)されてもよいし、図示は省略したが、親機10aに設けられた操作ボタンをユーザが操作したことによって入力されてもよい。

0098

ステップS1で“NO”であれば、つまり外部メモリ40内の画像ファイルの表示リクエストを受信していなければ、同じステップS1に戻る。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり外部メモリ40内の画像ファイルの表示リクエストを受信すれば、ステップS3で、原画像データをデコードし、バックバッファに展開する。ここでは、CPU12は、外部メモリ40に記憶された画像ファイルから画像データ(原画像データ)を読み出し、読み出した原画像データを画像データバッファ304aに一旦記憶した後、CPU12の指示の下、GPU16aがVRAM16bのバックバッファに展開する。

0099

続いて、ステップS5では、後段に表示装置10(この第1実施例では、子機10b)が接続されているかどうかを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり後段の表示装置10が接続されていない場合には、マルチディスプレイ1が構成されていないと判断し、そのまま画像転送処理を終了する。

0100

一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり後段の表示装置10が接続されている場合には、ステップS7で、親機10a自身が表示するべき部分を原画像データから差し引いた差分画像データを後段の表示装置10(子機10b)に転送して、画像転送処理を終了する。ただし、差分画像データの転送先の表示装置10は、第2通信部18bに接続された他の表示装置10である。また、親機10a自身が表示するべき部分は、上述したように、数1および数2に従って算出される。このとき、構成データ304bが参照され、算出に必要な情報が取得される。

0101

図10は子機(第1実施例では、子機10b、10c、10d)のCPU12の画像転送処理を示すフロー図である。以下、この画像転送処理について説明するが、図9に示した親機10aのCPU12の画像転送処理と同じ処理については簡単に説明することにする。また、図10に示す画像転送処理は、各子機のCPU12が個別に実行する。

0102

図10に示すように、子機(10b、10cまたは10d)のCPU12は、画像転送処理を開始すると、ステップS21で、差分画像データを受信したかどうかを判断する。ここでは、CPU12は、画像データバッファ304aに差分画像データが記憶されているかどうかを判断する。

0103

ステップS21で“NO”であれば、つまり差分画像データを受信していなければ、同じステップS21に戻る。一方、ステップS21で“YES”であれば、つまり差分画像データを受信していれば、ステップS23で、受信した差分画像データをバックバッファに展開する。ここでは、CPU12の指示の下、GPU16aが、画像データバッファ304aに記憶された差分画像データをVRAM16bのバックバッファに展開する。

0104

続くステップS25では、後段に表示装置10(第1実施例では、子機10cまたは10d)が接続されているかどうかを判断する。ステップS25で“YES”であれば、ステップS27で、受信した差分画像データから、子機(第1実施例では、10bまたは10d)自身が表示するべき部分を差し引いた差分画像データを後段の表示装置10に転送し、画像転送処理を終了する。

0105

一方、ステップS25で“NO”であれば、後段に表示装置10が接続されていなければ、子機自身が末尾に配置されていると判断して、ステップS29で、受信完了を親機10aに通知して、画像転送処理を終了する。

0106

図11は親機10aのCPU12の画像表示処理を示すフロー図である。ただし、上述したように、画像表示処理の一部の処理は、CPU12の指示の下、GPU16aによって実行される。

0107

図11に示すように、親機10aのCPU12は、画像表示処理を開始すると、ステップS51で、末尾の子機(第1実施例では、子機10c)から受信完了の通知を受信したかどうかを判断する。

0108

ステップS51で“NO”であれば、つまり、末尾の子機から受信完了の通知を受信していない場合には、そのままステップS51に戻る。

0109

一方、ステップS51で“YES”であれば、つまり、末尾の子機から受信完了の通知を受信すれば、ステップS53で、表示リクエストをすべての子機(この第1実施例では、子機10b、10cおよび10d)に送信する。

0110

次のステップS55では、上述した数1に従って、x軸の表示開始座標x_startと部分画像の幅width(ドット数)を算出する。続いて、ステップS57で、上述した数2に従って、y軸の表示開始座標y_startと部分画像の高さheight(ドット数)を算出する。ただし、上述したように、横優先接続では、表示開始座標y_startは0であるため、ここでは、y_startに0が代入される。このことは、後述する子機(10b、10c、10d)の画像表示処理においても同じである。

0111

そして、ステップS59で、CPU12の指示の下、GPU16aは、ステップS55およびS57で算出した表示情報(x軸の表示開始座標x_start、y軸の表示開始座標x_start、幅widthおよび高さheight)に従って、バックバッファの原画像データの一部をフロントバッファにコピーし、表示部20に出力して、画像表示処理を終了する。したがって、原画像のうち、この表示装置10(ここでは、親機10a)で表示されるべき部分画像が表示部20に表示される。

0112

図12は子機(第1実施例では、子機10b、10c、10d)のCPU12の画像表示処理を示すフロー図である。ただし、上述したように、画像表示処理の一部の処理は、CPU12の指示の下、GPU16aによって実行される。また、子機10b〜10dは、それぞれ、図10に示した転送処理を実行した後に、画像表示処理を開始する。

0113

図12に示すように、子機(子機10b、10cまたは10d)のCPU12は、画像表示処理を開始すると、ステップS81で、親機10aから表示リクエストを受信したかどうかを判断する。

0114

ステップS81で“NO”であれば、つまり、親機10aから表示リクエストを受信していなければ、そのままステップS81に戻る。一方、ステップS81で“YES”であれば、つまり、親機10aから表示リクエストを受信すれば、ステップS83で、上記の数1に従って、x軸の表示開始座標x_startと表示部分の幅width(ドット数)を算出する。

0115

次のステップS85では、上記の数2に従って、y軸の表示開始座標y_startと表示部分の高さheight(ドット数)を算出する。

0116

そして、ステップS87で、ステップS83およびS85で算出した表示情報に従って、差分画像データの一部を表示部20に出力して、画像表示処理を終了する。

0117

この第1実施例によれば、後段の表示装置10に画像データを転送するとき、上段の表示装置10から受信した画像データから、後段の表示装置10の画像表示処理に不要な画像データを差し引くので、後段の表示装置10に転送される画像データのデータ量を低減することができる。したがって、すべての表示装置10に画像ファイルから読み出した原画像データをそのまま転送する場合に比べて転送完了までの時間を短くすることができる。つまり、画像ファイルから読み出した原画像をマルチディスプレイ1に表示するまでの時間を短縮することができる。

0118

また、第1実施例によれば、末尾の子機から画像データの受信完了の通知を受信したことに応じて、親機は自身の画像表示処理を実行するとともに、すべての子機に画像データの表示リクエストを送信するので、複数の表示装置10間で画像を表示する際のタイムラグを出来る限り少なくすることができる。

0119

なお、この第1実施例では、1つの画像ファイルから読み出した原画像をマルチディスプレイ1に表示する場合について説明したが、これに限定される必要はない。たとえば、外部メモリ40に複数の画像ファイルを記憶しておき、この複数の画像ファイルから順次原画像を読み出して、マルチディスプレイ1に順次出力するスライドショー機能を実行することもできる。

0120

[第2実施例]
第2実施例のマルチディスプレイ1は、このマルチディスプレイ1を構成する各表示装置10を縦優先接続するようにした以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する、または、簡単に説明することにする。

0121

図13は第2実施例のマルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10の接続態様を説明するための図解図である。

0122

第2実施例では、マルチディスプレイ1を正面から見た場合に、親機10aを先頭に、縦方向に並ぶ表示装置10を優先的に接続し、縦の段(行)の表示装置10のすべてを接続すると、次の段(行)の表示装置10を接続するように、デイジーチェーン接続するようにしてもよい。以下、このようなデイジーチェーン接続を「縦優先接続」ということにする。つまり、縦優先接続では、縦方向に並ぶ複数の表示装置10が直列に接続される。

0123

したがって、図13に示すように、第2実施例では、親機10aの後段には、子機10cが接続され、子機10cの後段には、子機10dが接続される。そして、子機10dの後段には、子機10bが接続される。

0124

ただし、図1(B)に示したように、マルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10はそれぞれの表示パネルが隙間なく配置され、表示パネル1aを構成する。

0125

このように、縦優先接続されたマルチディスプレイ1の場合には、図14(A)、図14(B)、図15(A)および図15(B)に示すように、差分画像が転送されるとともに、各表示装置10で部分画像が表示される。

0126

図14(A)は原画像および親機10aで表示される部分画像を説明するための図解図であり、図14(B)は親機10aから転送された差分画像および子機10cで表示される部分画像を説明するための図解図である。また、図15(A)は子機10cから転送された差分画像および子機10dで表示される部分画像を説明するための図解図であり、図16(B)は子機10dから転送された差分画像および子機10bで表示される部分画像を説明するための図解図である。

0127

なお、図14(A)、図14(B)および図15(A)では、バックバッファに展開された原画像または差分画像のうち、表示部20に表示されない部分については斜線を付して示してある。また、図14(A)、図14(B)、図15(A)および図15(B)では、原画像および差分画像の外形線を太線で示すことにより、座標軸と区別してある。

0128

また、原画像データおよび差分画像データが、VRAM16bのバックバッファおよびフロントバッファに展開される方法については、上記の第1実施例と同じである。

0129

図14(A)に示すように、親機10aでは、原画像を4分割した場合の左上の部分画像が表示される。つまり、親機10aの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された原画像データのうち、原点Oからx軸方向に1920画素分の幅および原点Oからy軸方向に1080画素分の幅を有する部分画像データをフロントバッファにコピーし、表示部20に出力する。

0130

また、図14(B)に示すように、子機10cでは、親機10aから転送された差分画像のうち、左側の部分画像が表示される。ただし、この左側の部分画像は、原画像を4分割した場合の左下の画像に相当する。子機10cの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された差分画像データのうち、原点Oからx軸方向に1920画素分の幅およびy成分の1081番目の画素からy軸方向に1080画素分の幅を有する部分画像データをフロントバッファにコピーし、表示部20に出力する。

0131

さらに、図15(A)に示すように、子機10dでは、子機10cから転送された差分画像のうち、下側の部分画像が表示される。ただし、この下側の部分画像は、原画像を4分割した場合の右下の画像に相当する。子機10dの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された差分画像データのうち、原点Oからx軸方向に1920画素分の幅およびy成分の1081番目の画素からy軸方向に1080画素分の幅を有する部分画像データをフロントバッファにコピーし、表示部20に出力する。

0132

さらに、図15(B)に示すように、子機10bでは、子機10cから転送された差分画像がそのまま部分画像として表示される。ただし、この部分画像は、原画像を4分割した場合の右上の画像に相当する。子機10bの表示駆動部16では、GPU16aは、バックバッファに展開された、原点Oからx軸方向に1920画素分の幅および原点Oからy軸方向に1080画素分の幅を有する、差分画像(部分画像)データのすべてをフロントバッファにコピーし、表示部20に出力する。

0133

このように、縦優先接続の場合には、横優先接続の場合とは、転送される差分画像の形状が一部異なるため、上述したように、バックバッファからフロントバッファにコピーする部分画像の範囲も異なる。したがって、縦優先接続の場合には、数3および数4に従って、x軸の表示開始座標x_start、y軸の表示開始座標y_start、幅widthおよび高さheightが算出される。上記の説明からも分かるように、横優先接続の場合には、x_startは常に0である。

0134

なお、数3および数4では、数1および数2で用いた変数と同じ変数を用いてある。ただし、数4において、self_rowは、対象となる表示装置10が配置される行数であり、親機10aが一行目に配置されているものとして決定される。

0135

[数3]
x_start = 0
width = pic_width / sum_column
[数4]
y_start = (self_row - 1) * height
height = pic_height / sum_row
したがって、縦優先接続の場合には、図11に示した親機のCPU12の画像表示処理および図12に示した子機のCPU12の画像表示処理の一部の処理内容が異なる以外は、第1実施例と同じである。

0136

図11に示した親機(10a)の画像表示処理において、ステップS55では、数3に従って、幅widthのみが算出され、x軸の表示開始座標を算出せずに、start_xに0が代入される。また、ステップS57では、数4に従って、y軸の表示開始座標y_startおよび高さheightが算出される。

0137

同様に、図12に示した子機(10b、10c、10d)の画像表示処理において、ステップS83では、数3に従って、幅widthのみが算出され、x軸の表示開始座標を算出せずに、start_xに0が代入される。また、ステップS85では、数4に従って、y軸の表示開始座標y_startおよび高さheightが算出される。

0138

なお、親機のCPU12の画像転送処理および子機のCPU12の画像転送処理は、転送される後段の表示装置10および転送される一部の差分画像の形状が異なる以外は第1実施例と同じである。したがって、これらの画像転送処理についての説明は省略する。

0139

ただし、第2実施例では、画像転送処理において、表示装置10自身で表示する部分画像(範囲)は数3および数4に従って算出される。

0140

第2実施例においても、第1実施例と同様に、外部メモリに記憶された画像ファイルから読み出した1枚の原画像をマルチディスプレイ1に表示するまでの時間を短縮することができる。また、複数の表示装置間で画像を表示する際のタイムラグを出来る限り少なくすることができる。
[第3実施例]
第3実施例のマルチディスプレイ1は画像データの転送方法が異なる以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する、または、簡単に説明する。

0141

マルチディスプレイ1を構成する複数の表示装置10が横優先接続される場合には、この第3実施例では、後段の表示装置10に転送される画像データは、配置位置の行数が異なるときに、この後段の表示装置10以降に接続される表示装置10の表示処理に不要な画像データが差し引かれる。

0142

たとえば、図1に示したマルチディスプレイ1では、親機10aが後段の子機10bに画像データを転送する場合には、親機10aと後段の子機10bでは行数が変化しないため、原画像データがそのまま転送される。

0143

また、子機10bが子機10dに画像データを転送する場合には、子機10bと子機10dでは行数が変化するため、子機10dおよび子機10cの画像表示処理に必要無い画像データが原画像データから差し引かれる。したがって、図5(A)に示したような差分画像に対応する差分画像データが子機10bから子機10dに転送される。

0144

そして、子機10dが子機10cに画像データを転送する場合には、子機10dと子機10cとは同じ行であるため、子機10dは子機10bから受信した差分画像データがそのまま子機10cに転送する。

0145

図16は、第3実施例のマルチディスプレイ1の他の構成例を示す図解図である。図16に示すマルチディスプレイ1では、9台の表示装置10が3×3で配列される。このマルチディスプレイ1では、最小の四角枠に相当する表示装置10の表示パネルに示す番号に従って、各表示装置10が接続される。

0146

このようなマルチディスプレイ1においては、上記の転送方法に従えば、1行目の3台の表示装置10の各々には、原画像データがそのまま転送される。2行目の3台の表示装置10の各々には、原画像データから1行目の3台の表示装置10の各々で表示される部分画像に対応する部分画像データが差し引かれた差分画像データが転送される。そして、3行目の3台の表示装置10の各々には、2行目の表示装置10に転送された差分画像データから2行目の3台の表示装置10の各々で表示される部分画像に対応する部分画像データがさらに差し引かれた差分画像データが転送される。

0147

以上のように、画像データを転送すれば、転送される画像は四角形状であり、階段(L字)形状になることがないため、バックバッファおよびフロントバッファへの展開(コピー)および表示部20への表示の各処理において、画像データの取り扱いが容易である。

0148

図17は第3実施例の親機10aのCPU12の画像転送処理のフロー図である。図18は第3実施例における横優先接続の場合の子機10b、10c、10dのCPU12の画像転送処理のフロー図である。以下、親機および子機の画像転送処理について説明するが、第1実施例と同じ処理には同じ参照符号を付し、重複した説明は省略する、または、簡単に説明することにする。

0149

なお、画像表示処理は、第1実施例で示した内容と同じであるため、図示および重複した説明は省略する。

0150

図17に示すように、親機10aのCPU12は、ステップS5で“YES”の場合に、ステップS7aで、原画像データをそのまま後段の表示装置10に転送して、画像転送処理を終了する。

0151

また、図18に示すように、子機(たとえば、子機10b、10c、10d)のCPU12は、ステップS21aで、画像データ(原画像データまたは差分画像データ)を受信したかどうかを判断する。ステップS21aで“NO”であれば、同じステップS21aに戻る。一方、ステップS21aで“YES”であれば、ステップS23aで、受信した画像データ(原画像データまたは差分画像データ)をバックバッファに展開する。

0152

また、ステップS25で“YES”の場合に、ステップS101で、後段の表示装置10の行数が異なるかどうかを判断する。ステップS101で“YES”であれば、つまり、後段の表示装置10の行数が異なる場合には、ステップS103で、受信した原画像データまたは受信した差分画像データから、自身が配置されている行の複数の表示装置10の各々で表示するべき部分画像に対応する部分画像データを差し引いた差分画像データを後段の表示装置10に転送して、画像転送処理を終了する。

0153

一方、ステップS101で“NO”であれば、つまり、後段の表示装置10の行数が同じである場合には、ステップS105で、前段の表示装置10から受信した画像データをそのまま後段の表示装置10に転送して、画像転送処理を終了する。

0154

第3実施例によれば、画像データを後段の表示装置10に転送するときに、後段の表示装置10と行数が異なる場合に、この後段の表示装置10以降の表示装置10における画像表示処理に不要な画像データを差し引くようにするので、送受信される画像データに対応する画像は四角形であり、画像データの取り扱いが容易である。

0155

また、第3実施例においても、画像データを転送する後段の表示装置と行数または列数が異なる場合に、転送される画像データのサイズが小さくなるため、原画像データをすべての表示装置10に転送する場合よりも、転送にかかる時間を短縮することができる。したがって、第1実施例と同様に、1枚の画像をマルチディスプレイ1に表示するまでの時間を短縮することができる。

0156

さらに、第3実施例においても、複数の表示装置間で画像を表示する際のタイムラグを出来る限り少なくすることができる。

0157

なお、第3実施例では画像データを転送する後段の表示装置と行数が異なる場合に、この後段の表示装置以降の表示装置における画像表示処理に不要な画像データを差し引くようにしたが、最後の行の表示装置10では、行数は異ならないが、後段の表示装置10に画像データを転送する度に画像表示処理に不要な画像データを差し引くようにしてもよい。

0158

また、第2実施例で示したように、マルチディスプレイ1を構成する各表示装置10が縦優先接続される場合には、画像データを後段の表示装置10に転送するときに、後段の表示装置10と列数が異なる場合に、この後段の表示装置以降の表示装置における画像表示処理に不要な画像データが差し引かれる。

0159

図示は省略するが、このように、縦優先接続の場合には、ステップS101において、後段の表示装置の列数が異なるかどうかを判断し、“YES”であれば、ステップS103で、受信した原画像データまたは受信した差分画像データから、自身が配置されている列の複数の表示装置10の各々で表示するべき部分画像に対応する部分画像データを差し引いた差分画像データを後段の表示装置10に転送して、ステップS29に進む。

0160

なお、縦優先接続の場合であっても、親機のCPU12の画像転送処理は、横優先接続の場合と同様である。
[第4実施例]
第4実施例は、画像表示処理が異なる以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。

0161

第4実施例では、親機10aは外部メモリ40から画像データを読み出すと、各表示装置10における表示情報を上述した数1および数2に従って算出し、画像データとともに算出した各表示装置10における表示情報を、後段の表示装置10に転送する。したがって、子機(10b、10c、10d、…)では、親機10aからの表示リクエストを受信すると、受信した表示情報に従って部分画像を表示する。

0162

つまり、第4実施例では、親機(10a)は、図9に示した転送制御処理において、各表示装置10についての表示情報を算出する処理を実行してから、ステップS7において、差分画像データおよび算出した表示情報を後段の表示装置10に転送する。

0163

また、子機(10b、10c、10d、…)は、図10の画像転送処理において、前段の表示装置10から送信される画像データおよび表示情報を受信し、図12に示した画像表示装置において、親機10aからの表示リクエストを受信すると、受信した画像データと表示情報とに基づいて画像データを表示部20に出力する。つまり、ステップS83およびS85の処理が省略され、ステップS81で“YES”の場合に、ステップS87で、受信した表示情報に従って、バックバッファの画像データの一部を表示部20に出力する。

0164

第4実施例においても、第1実施例と同様に、1枚の画像をマルチディスプレイ1に表示するまでの時間を短縮することができる。また、複数の表示装置間で画像を表示する際のタイムラグを出来る限り少なくすることができる。

0165

なお、第4実施例の変形は第2実施例および第3実施例に適用することも可能である。

0166

また、上述の各実施例で挙げた具体的な数値等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。また、同じ効果が得られる場合には、フロー図に示した各ステップの順番は適宜変更されてもよい。

0167

1 …マルチディスプレイ
10 …表示装置
12 …CPU
14 …RAM
16 …表示駆動部
18 …通信部
20 …表示部
40 …外部メモリ

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