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技術 画像形成装置

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 鈴木貴史岡野哲也
出願日 2016年3月15日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-050481
公開日 2017年9月21日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-167238
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における紙送り 電子写真における制御・管理・保安 シート,ウェブの制御
主要キーワード 周波数生成器 各電磁クラッチ ジャム検出処理 クラッチ制御回路 ホール信号 負荷増加 継続処理 レジ後センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (9)

課題

ジャムの悪化およびスループットの低下を抑制することができる画像形成装置を提供すること。

解決手段

テップS17において、制御部100はモータM1の負荷が増加したと判断すると、ジャムが発生した可能性があるため、ステップS21において、N回目シート給紙トレイからの送出保留する。これにより、ジャムが悪化するのを抑制することができる。また、(N−1)回目とN回目の搬送を継続することにより、(N−1)枚目とN枚目のシートPへの画像形成は継続することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。

概要

背景

特許文献1には、紙送りを行う駆動モータに流れる電流基準値を超えてからの時間が規定時間に達すると、ジャム紙詰まり)であると判断するプリンタが記載されている。

概要

ジャムの悪化およびスループットの低下を抑制することができる画像形成装置を提供すること。ステップS17において、制御部100はモータM1の負荷が増加したと判断すると、ジャムが発生した可能性があるため、ステップS21において、N回目シート給紙トレイからの送出保留する。これにより、ジャムが悪化するのを抑制することができる。また、(N−1)回目とN回目の搬送を継続することにより、(N−1)枚目とN枚目のシートPへの画像形成は継続することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。

目的

本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、ジャムの悪化およびスループットの低下を抑制することができる画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートを支持するトレイと、シートに画像形成する画像形成部と、前記トレイから前記画像形成部へ至るシートの搬送経路と、前記トレイから前記搬送経路へシートを送出する第1ローラと、前記搬送経路において、シートを搬送する第2ローラと、前記搬送経路において、シートの有無に応じた信号を出力するセンサと、前記第1ローラおよび前記第2ローラを駆動するモータと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記モータにかかる負荷を取得する取得処理と、前記トレイから第1シートの送出を開始するに先立って、前記負荷が増加したか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において、前記負荷が増加したと判断することに応じて、前記第1シートより先行して送出された先行シートであって、前記センサより搬送方向上流側にあり前記センサに最も近い第2シートの前記第2ローラによる搬送を継続する継続処理と、前記判断処理において、前記負荷が増加したと判断することに応じて、前記第1シートの前記第1ローラによる前記トレイからの送出を保留する第1保留処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置

請求項2

前記制御装置は、前記第1保留処理の実行後、前記センサの信号に基づいて、前記第2シートは正常に搬送されていると判断することに応じて、前記第1シートの送出を再開する再開処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記センサは、前記第1保留処理の実行時、シート無の前記信号を出力しており、前記制御装置は、前記再開処理において、前記信号がシート無からシート有へ遷移することに応じて、前記第2シートは正常に搬送されていると判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記センサは、前記第1保留処理の実行時、シート有の前記信号を出力しており、前記制御装置は、前記再開処理において、前記信号が所定時間の経過後、シート有からシート無へ遷移することに応じて、前記第2シートは正常に搬送されていると判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

請求項5

前記制御装置は、前記第1保留処理において、前記第2シートより上流側に位置する前記第2ローラを保留することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像形成装置。

請求項6

前記第1ローラの下流側に設けられ、前記第1ローラにより送出されたシートの通過に応じた信号を出力する通過センサを備え、前記制御装置は、前記先行シートが通過センサを通過してからの経過時間と、搬送速度と、に基づき、前記第2シートの位置を特定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

請求項7

前記制御装置は、前記判断処理において、前記第1シートの前に送出された第3シートの送出開始から送出終了までの期間の前記負荷の大きさの平均値が、前記第3シートの前に送出された第4シートの送出開始から送出終了までの期間の前記負荷の大きさの平均値より大きい場合に、前記負荷が増加したと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の画像形成装置。

請求項8

前記モータの駆動力を前記第1ローラへ伝達する伝達状態にするか否かを切替える給紙電磁クラッチを備え、前記制御装置は、前記判断処理において、前記伝達状態に切替えてからの第1所定時間を除いて、前記平均値を求めることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

請求項9

前記画像形成部は現像ローラを有し、前記モータの駆動力を前記現像ローラへ伝達するための伝達経路であって、前記現像ローラを所定速度で回転させる第1伝達経路と、前記伝達経路であって、前記現像ローラを前記所定速度よりも高速で回転させる第2伝達経路と、前記伝達経路を前記第1伝達経路および第2伝達経路の何れかに切替える現像電磁クラッチと、を備え、前記制御装置は、前記判断処理において、前記第1伝達経路から前記第2伝達経路に切替えてからの第2所定時間を除いて、前記平均値を求めることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の画像形成装置。

請求項10

前記モータはDCブラシレスモータであり、前記DCブラシレスモータは回転速度に応じた回転信号を出力し、前記制御装置は、前記回転信号に基づいて、前記回転速度が目標速度となるようにPWM制御信号を出力し、前記PWM制御信号のデューティを前記負荷の大きさとすることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の画像形成装置。

請求項11

前記画像形成部を通過したシートの裏面に画像形成するために前記画像形成部に搬送する用紙反転搬送経路を備え、前記制御装置は、シートが前記用紙反転搬送経路を搬送されている期間に、前記負荷が増加したと判断することに応じて、前記搬送経路において前記センサより上流側にあるシートの搬送を保留する第2保留処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置に関するものである。

背景技術

0002

特許文献1には、紙送りを行う駆動モータに流れる電流基準値を超えてからの時間が規定時間に達すると、ジャム紙詰まり)であると判断するプリンタが記載されている。

先行技術

0003

特開平01−232078号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、連続して給紙が行われる場合には、ジャムを早期に検出することにより、詰まる紙の枚数を減らすことができるため、ジャムの悪化を抑制することが期待できる。ジャムを早期に検出するには、程度の小さいジャムを検出することが有効である。駆動モータに流れる電流はジャムの程度が大きいほど大きくなる傾向があるため、程度の小さいジャムを検出するために上記の基準値を小さくすることが考えられる。しかし、基準値を小さくすると、ジャム起因でない過電流をも検出してしまい、ジャムを誤検出するおそれがある。誤検出であるにもかかわらず、プリンタの動作を停止させてしまうと、スループットの低下を招くおそれがある。

0005

本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、ジャムの悪化およびスループットの低下を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

(1)本願に係る画像形成装置は、シートを支持するトレイと、シートに画像形成する画像形成部と、トレイから画像形成部へ至るシートの搬送経路と、トレイから搬送経路へシートを送出する第1ローラと、搬送経路において、シートを搬送する第2ローラと、搬送経路において、シートの有無に応じた信号を出力するセンサと、第1ローラおよび第2ローラを駆動するモータと、制御装置と、を備え、制御装置は、モータにかかる負荷を取得する取得処理と、トレイから第1シートの送出を開始するに先立って、負荷が増加したか否かを判断する判断処理と、判断処理において、負荷が増加したと判断することに応じて、第1シートより先行して送出された先行シートであって、センサより搬送方向上流側にありセンサに最も近い第2シートの第2ローラによる搬送を継続する継続処理と、判断処理において、負荷が増加したと判断することに応じて、第1シートの第1ローラによるトレイからの送出を保留する第1保留処理と、を実行することを特徴とする。

0007

このようにすれば、負荷が増加した場合、ジャムが発生した可能性があるため、第1シートの給紙トレイからの送出を保留することにより、ジャムが悪化するのを抑制することができる。また、第2シートの搬送を継続することにより、第2シートへの画像形成は継続することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。

0008

(2)また、制御装置は、第1保留処理の実行後、センサの信号に基づいて、第2シートは正常に搬送されていると判断することに応じて、第1シートの送出を再開する再開処理を実行することを特徴とする。

0009

制御装置は、第2シートは正常に搬送されていると判断した場合には、ジャムは発生していないと判断し、第1シートの搬送を再開する。このようにすれば、保留していた第1シートの搬送を再開することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。

0010

(3)センサは、第1保留処理の実行時、シート無の信号を出力しており、制御装置は、再開処理において、信号がシート無からシート有へ遷移することに応じて、第2シートは正常に搬送されていると判断することを特徴とする。

0011

シート無からシート有へ遷移した場合とは、センサより上流に位置していた第2シートがセンサ位置まで搬送された場合であり、第2シートは正常に搬送されていると制御装置は判断することができる。

0012

(4)センサは、第1保留処理の実行時、シート有の信号を出力しており、制御装置は、再開処理において、信号が所定時間の経過後、シート有からシート無へ遷移することに応じて、第2シートは正常に搬送されていると判断することを特徴とする。

0013

シート有の信号の継続時間が所定時間に達した後、シート有からシート無へ遷移した場合とは、既にセンサ位置に達していた第3シートがセンサ位置を通過した場合であり、第2シートは正常に搬送されていると制御装置は判断することができる。

0014

(5)制御装置は、第1保留処理において、第2シートより上流側に位置する第2ローラを保留することを特徴とする。

0015

このようにすれば、第2シートより上流側の搬送経路に位置するシートの搬送を保留することができ、ジャムを生じさせているシートに後続のシートが搬送されてしまうことが回避される。これにより、ジャムの悪化を抑制することができる。

0016

(6)第1ローラの下流側に設けられ、第1ローラにより送出されたシートの通過に応じた信号を出力する通過センサを備え、制御装置は、先行シートが通過センサを通過してからの経過時間と、搬送速度と、に基づき、第2シートの位置を特定することを特徴とする。

0017

このようにすれば、経過時間と搬送速度により第2シートの位置を特定することができ、第2シートより上流側の第2ローラを特定することができる。

0018

(7)制御装置は、判断処理において、第1シートの前に送出された第3シートの送出開始から送出終了までの期間の負荷の大きさの平均値が、第3シートの前に送出された第4シートの送出開始から送出終了までの期間の負荷の大きさの平均値より大きい場合に、負荷が増加したと判断することを特徴とする。

0019

第1シートの搬送を開始するまでの期間の任意の時点の負荷の大きさを用いて判断処理を実行しても良いが、(7)の構成のように、平均値を用いることにより、負荷の大きさのバラツキによる影響を低減し、制御装置は負荷の増加を正確に判断することができる。

0020

(8)モータの駆動力を第1ローラへ伝達する伝達状態にするか否かを切替える給紙電磁クラッチを備え、制御装置は、判断処理において、伝達状態に切替えてからの第1所定時間を除いて、平均値を求めることを特徴とする。

0021

伝達状態に切替えられると、例えばモータのトルクが増加することなどにより、モータの負荷が増加する。伝達状態に切替えられたことによる負荷の増加を除くことにより、ジャム起因の負荷の増加を検出する精度が上がり、不要な搬送の保留を回避することができる。

0022

(9)画像形成部は現像ローラを有し、モータの駆動力を現像ローラへ伝達するための伝達経路であって、現像ローラを所定速度で回転させる第1伝達経路と、伝達経路であって、現像ローラを所定速度よりも高速で回転させる第2伝達経路と、伝達経路を第1伝達経路および第2伝達経路の何れかに切替える現像電磁クラッチと、を備え、制御装置は、判断処理において、第1伝達経路から第2伝達経路に切替えてからの第2所定時間を除いて、平均値を求めることを特徴とする。

0023

第2伝達経路に切替えられると、例えばモータのトルクが増加することなどにより、モータの負荷が増加する。第2伝達経路に切替えられたことによる負荷の増加を除くことにより、ジャム起因の負荷の増加を検出する精度が上がり、不要な搬送保留を回避することができる。

0024

(10)モータはDCブラシレスモータであり、DCブラシレスモータは回転速度に応じた回転信号を出力し、制御装置は、回転信号に基づいて、回転速度が目標速度となるようにPWM制御信号を出力し、PWM制御信号のデューティを負荷の大きさとすることを特徴とする。

0025

制御装置がPWM制御信号により、モータを制御する場合、PWM制御信号のデューティが大きくなる程、負荷が大きくなるため、負荷の大きさとすることができる。

0026

(11)画像形成部を通過したシートの裏面に画像形成するために画像形成部に搬送する用紙反転搬送経路を備え、制御装置は、シートが用紙反転搬送経路を搬送されている期間に、負荷が増加したと判断することに応じて、搬送経路においてセンサより上流側にあるシートの搬送を保留する第2保留処理を実行することを特徴とする。

0027

例えば、両面印刷のための用紙反転搬送経路を備えている場合、用紙反転搬送経路でジャムが発生する場合がある。負荷が増加した場合には、用紙反転搬送経路でジャムが発生している可能性があるため、制御装置はシートの搬送を保留する。これにより、ジャムの悪化を抑制することができる。

発明の効果

0028

本願に係る画像形成装置によれば、ジャムの悪化およびスループットの低下を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0029

実施形態に係るプリンタの概略構成を示す断面図である。
実施形態に係るプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
小さいサイズのシートがジャムを発生させた場合のモータ負荷の変化を説明する図である。
大きいサイズのシートがジャムを発生させた場合のモータ負荷の変化を説明する図である。
検出処理処理内容を示すフローチャート(1/2)である。
検出処理の処理内容を示すフローチャート(2/2)である。
モータ負荷と検出処理のステップとの対応を説明するタイミングチャート図である。
反転処理の処理内容を示すフローチャートである。

実施例

0030

<プリンタの概略>
図1を用いて、本願に係るレーザプリンタ(以下、プリンタと略記する。)1の構成について説明する。以下の説明において、方向は、プリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。即ち、図1で左側を「前」、右側を「後」とし、上側を「上」、下側を「下」とする。

0031

図1に示すように、プリンタ1は、略箱状の本体装置2、3つのオプション給紙部70を有しており、本体装置2は、給紙部10、画像形成部20、およびモータM1等を有している。また、本体装置2の上面には排出されたシートPが積載される排紙トレイ3が形成されている。排紙トレイ3は後側から前側に向かって上方に傾斜している。

0032

給紙部10は、シートPが載置される給紙トレイ11、本体圧板12、給紙ローラ13、搬送ローラ14等を有している。本体圧板12は後側端部に回動中心を有し、図1にて2点鎖線で示す待機位置から、実線で示す上昇位置に回動することができる。シートPは上昇位置にリフトアップされた本体圧板12によって給紙ローラ13に押圧される。給紙ローラ13がシートPに接触しつつ回転することにより送出されたシートPは、搬送経路Rに沿って、搬送ローラ14,15などにより、画像形成部20に搬送される。搬送ローラ14は、給紙ローラ13より搬送方向下流側において、給紙ローラ13の近傍に設置されている。搬送ローラ15は、画像形成部20の感光体ドラム31より搬送方向上流側に設置されている。搬送ローラ16は、排紙トレイ3の近傍に設置されている。

0033

画像形成部20は、本体装置2の略中央部であって、給紙部10の上部に配置されており、プロセスカートリッジ30、露光部40、および定着部60等を有している。

0034

プロセスカートリッジ30は、感光体ドラム31、転写ローラ32、現像ローラ33、トナー収容室34、不図示の帯電器、および層厚規制ブレードなどを有している。

0035

露光部40は、感光体ドラム31の上方に備えられており、不図示のレーザ光源ポリゴンミラー等を有している。レーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、感光体ドラム31表面に照射される。

0036

定着部60は本体装置2の後方に配置されている。定着部60は加熱ローラ61および加圧ローラ62等を有している。

0037

モータM1は、給紙ローラ13および搬送ローラ14などを駆動する駆動源である。モータM1の駆動力は駆動伝達機構80を介して給紙ローラ13および搬送ローラ14へ伝達される。駆動伝達機構80は第1伝達部81、電磁クラッチ82,86、および第2伝達部83、第3伝達部84、第4伝達部85、第5伝達部87などを有する。第1伝達部81はモータM1の駆動力を搬送ローラ14へ伝達する。電磁クラッチ82は入力側に第1伝達部81が接続され、出力側に第2伝達部83が接続されている。電磁クラッチ82は給紙ローラ13に駆動力を伝達可能な状態と、駆動力の伝達を切断する状態とに切替えられる。第3伝達部84は、第1伝達部81から分岐しており、後段に接続されるオプション給紙部70に駆動力を伝達可能に構成されている。第5伝達部87は、電磁クラッチ86を介して、モータM1の駆動力を現像ローラ33へ伝達する。電磁クラッチ86は入力側に第4伝達部85が接続され、出力側に第5伝達部87が接続されている。電磁クラッチ86は第5伝達部87に駆動力を伝達可能な状態と、駆動力の伝達を切断する切断状態とに切替えられる。第5伝達部87は駆動力を現像ローラ33へ伝達する。尚、電磁クラッチ86の切断状態においても、現像ローラ33は回転するように構成されており、電磁クラッチ86の切断状態における現像ローラ33の回転速度は、電磁クラッチ86の伝達状態における現像ローラ33の回転速度よりも低速となるように構成されている。

0038

本体装置2の下に設置されているオプション給紙部70はオプション給紙トレイ71、オプション圧板72、オプション給紙ローラ73、および搬送ローラ74を有している。オプション圧板72は後側端部に回動中心を有し、図1にて2点鎖線で示す待機位置から、実線で示す上昇位置に回動することができる。シートPはリフトアップされたオプション圧板72によってオプション給紙ローラ73に押圧される。オプション給紙ローラ73がシートPに接触しつつ回転することにより、シートPは搬送経路Rに送出される。尚、以降の説明において、給紙トレイ11をトレイT1、3つのオプション給紙トレイ71を上から順にトレイT2、トレイT3、トレイT4と記載する場合がある。また、以降の説明において、給紙ローラ13によりトレイT1からシートPが搬送経路Rへ送出されること、およびオプション給紙ローラ73によりトレイT2〜T4からシートPが搬送経路Rへ送出されることを給紙と記載する。

0039

オプション給紙部70は、上記の他に駆動伝達機構90を有する。駆動伝達機構90は、第1伝達部92、第2伝達部98、第3伝達部97、第4伝達部94、および電磁クラッチ93,96を有する。第1伝達部92は、上段が本体装置2の場合には本体装置2の駆動伝達機構80に接続され、上段にオプション給紙部70が設置された場合にはオプション給紙部70の第2伝達部98に接続される。電磁クラッチ96は入力側に第1伝達部92が接続され、出力側に第4伝達部94が接続されている。電磁クラッチ96は第3伝達部97に駆動力を伝達可能な状態と、駆動力の伝達を切断する状態とに切替えられる。第3伝達部97は駆動力を搬送ローラ74へ伝達する。電磁クラッチ93は入力側に第3伝達部97が接続され、出力側に第4伝達部94が接続されている。電磁クラッチ93はオプション給紙ローラ73に駆動力を伝達可能な伝達状態と、駆動力の伝達を切断する切断状態とに切替えられる。第2伝達部98は第3伝達部97から分岐しており、後段に接続されるオプション給紙部70に電磁クラッチ96を介して駆動力を伝達可能に構成されている。

0040

尚、本体装置2が有する第1伝達部81、第2伝達部83、第3伝達部84、第4伝達部85、第5伝達部87、およびオプション給紙部70が有する第1伝達部92、第2伝達部98、第3伝達部97、第4伝達部94は例えば複数のギヤで実現されている。

0041

次に、プリンタ1における画像形成時の動作について説明する。プリンタ1は印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行し、シートPに画像形成する。感光体ドラム31の表面は、帯電器により一様に正帯電され、印刷データに基づいて露光部40によりレーザビームが照射されることにより露光される。これにより、感光体ドラム31の表面には、静電潜像が形成される。次に、現像ローラ33により、感光体ドラム31表面に形成されている静電潜像にトナーが供給される。これにより、感光体ドラム31の表面の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム31の表面にはトナー像担持される。

0042

一方、所定のタイミングで、給紙部10またはオプション給紙部70から、シートPは搬送経路Rに送出される。搬送経路Rに送出されたシートPは、搬送ローラ74,14,15などにより搬送経路Rに沿って画像形成部20に給紙される。感光体ドラム31の表面に担持されたトナー像は、転写ローラ32によりシートPに転写される。そして、搬送経路Rに沿って定着部60に搬送され、トナーはシートPに熱定着される。その後、シートPは搬送経路Rに沿って搬送され、搬送ローラ16により、排紙トレイ3に排紙される。

0043

また、プリンタ1は両面印刷を行うための再搬送経路Raが設けられている。再搬送経路Raは、一方の面である第1面に印刷が行われたシートPの裏面である第2面に印刷を行うために、定着部60を通過したシートPを画像形成部20に再搬送するための搬送経路である。再搬送経路Raは、加熱ローラ61よりも搬送方向下流側であって搬送ローラ16の上流側の位置の分岐点Aで搬送経路Rから分岐している。また、分岐点Aから画像形成部20と給紙トレイ11との間を通り再搬送経路Raの搬送ローラ14よりも上流側の合流点Bで搬送経路Rと合流する。

0044

次に、プリンタ1における両面印刷時の動作について説明する。搬送経路Rを経由して第1面に画像が形成されたシートPは、搬送ローラ16まで搬入される。シートPの後端が分岐点Aを通過した後、シートPを挟持した状態で搬送ローラ16は回転を一旦停止する。次に、搬送ローラ16の回転方向切り換えてシートPの搬送方向を反転させ、分岐点Aを経由してシートPを再搬送経路Raに搬送する。次に、搬送経路Rの画像形成部20よりも上流側で、合流点Bを経由してシートPを搬送経路Rに戻す。これにより、シートPの表裏が反転され、第2面に画像が形成される。

0045

後端センサSe1〜Se4は夫々トレイT1〜T4に設置されている。レジ前センサSe5は搬送ローラ15の搬送方向上流側に設置されている。第1レジ後センサSe6は搬送ローラ15と感光体ドラム31との間に設置されている。第2レジ後センサSe7は加熱ローラ61の搬送方向下流側に設置されている。後端センサSe1〜Se4、レジ前センサSe5、第1レジ後センサSe6、第2レジ後センサSe7は何れも、シートPが有る場合にはON信号を出力し、シートPが無い場合にはOFF信号を出力する。

0046

尚、図示していないが、搬送経路Rには、搬送ローラ14,15,16,74だけでなく、複数の搬送ローラが設置されている。以降の説明において、図示していない搬送ローラ、および搬送ローラ14,15,16,74を総称して搬送ローラと記載する。

0047

<電気的構成>
次に、図2を用いて、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は図1で示した給紙部10、画像形成部20、および定着部60等の他に制御部100、操作表示部111、モータ制御回路112、クラッチ制御回路113などを備える。制御部100はCPU101、RAM102、ROM103、AISC104などを有する。CPU101はROM103に記憶されている後述する検出処理および反転処理を含む各種のプログラムを実行することによって、バス105を介して接続されている給紙部10、画像形成部20、定着部60、および操作表示部111等を制御する。RAM102はCPU101が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。ROM103には制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。ASIC104は、CPU101から入力されるモータM1の回転速度に基づいて、モータ制御回路112へ出力するPWM信号デュディを算出する。操作表示部111は電源タンなどの各種ボタンおよびタッチパネル等を有し、印刷等の設定画面や装置の動作状態等を表示する。また、操作表示部111はユーザにより操作された印刷等の設定を受け付ける。

0048

モータ制御回路112はモータM1(図1)にDC電圧駆動電圧の供給を制御することにより、モータM1を制御する。また、後述するホール信号およびFG信号を制御部100へ出力する。詳しくは、後述する。クラッチ制御回路113は電磁クラッチ86,82,93,96にDC電圧の供給を制御することにより、電磁クラッチ86,82,93,96を制御する。センサSeとは、図1に示した、後端センサSe1〜Se4、レジ前センサSe5、第1レジ後センサSe6、第2レジ後センサSe7の総称である。センサSeは、上記したように、シートPの有無に応じたONおよびOFFの信号を制御部100出力する。

0049

次に、モータM1およびモータ制御回路112について詳しく説明する。
モータM1は、例えば、U相、V相、W相の3相のDCブラシレスモータである。モータM1は、U相、V相、W相の各コイル中点スター結線により配置されたステータ回転子ホール素子周波数生成器などを備えている。回転子は、ステータの周囲に配置されており、N極とS極とを交互に配置した磁石を有している。ホール素子は、回転子の近傍に例えば120度おきに等間隔で計3個置かれている。このホール素子は、回転子の回転により変化する磁界に基づいて回転子の回転位相を検知する。周波数生成器は、回転子の回転速度に比例した周波数の信号であるFG信号を発生させる。

0050

モータ制御回路112は、インバータ112aを備え、モータM1が有するホール素子および周波数生成器と電気的に接続されている。モータ制御回路112はホール素子から出力される信号を用いて、回転子の極数に関するパルス信号であるホール信号を取得し、制御部100へ出力する。また、モータ制御回路112は周波数生成器からFG信号を取得し、制御部100へ出力する。

0051

モータ制御回路112は、PWM制御により、モータM1が有する各コイルへの通電を制御し、モータM1を駆動する。モータ制御回路112が備えるインバータ112aは、モータM1の備える各コイルに接続されている。インバータ112aは、3組のスイッチ回路を備えている。スイッチ回路は、電源電圧と、接地電圧との間に直列接続される、2つのトランジスタで構成されており、2つのトランジスタの接続点がコイルの一端に接続されている。ここで、トランジスタは、例えばバイポーラトランジスタMOSFETなどにより実現されている。モータ制御回路112は、各トランジスタのゲート端子あるいはベース端子に、各々に対応するPWM信号を入力する。各トランジスタは、例えば、PWM信号のON期間、通電する。例えば、U相のコイルに接続されているスイッチ回路のうち、電源電圧側に接続されているトランジスタと、W相のコイルに接続されているスイッチ回路のうち、接地電圧側に接続されているトランジスタとに、通電を指示するPWM信号を出力する。これにより、U相のコイルからV相のコイルに電流が流れ、例えば、U相はN極に、V相はS極に励磁される。これにより、回転子は回転する。また、PWM信号のデューティは大きいほど、回転速度は上がる。上記したように、CPU101は目標の回転速度をASIC104へ入力すると、ASIC104は目標の回転速度となるPWM信号のデューティを計算し、モータ制御回路112へ出力する。モータ制御回路112は、入力されるデューティのPWM信号をモータM1へ出力する。尚、ASIC104は、モータ制御回路112からフィードバックされるホール信号もしくはFG信号と、目標の回転速度とを比較して、PWM信号のデューティを調整する。これにより、制御部100は、モータM1を目標の回転速度に制御することができる。

0052

さて、画像形成時の動作において、シートPが搬送中に、搬送経路Rで詰まること、所謂ジャムが発生する場合がある。制御部100はジャムが発生したか否をセンサSeが出力する信号に基づいて判断することができる。例えば、制御部100は、レジ前センサSe5を通過したシートPが所定時間後に、第1レジ後センサSe6に到達すれば、シートPは詰まっていないと判断することができる。プリンタ1は、3つのオプション給紙部70を備えており、トレイT4から画像形成部20までの搬送経路Rの経路長は、トレイT1から画像形成部20までの搬送経路Rの経路長と比較して長いものとなっている。しかしながら、トレイT4に備えられる後端センサSe4からレジ前センサSe5までの間の搬送経路Rにはセンサが設置されていない。このため、センサの信号による判断だけでは、トレイT4から画像形成部20までの搬送経路Rにおけるジャムの検出が遅れるおそれがあった。制御部100はジャムが発生したと判断すると、画像形成動作中断する。また、操作表示部111にエラーメッセージを表示させ、ユーザに詰まったシートPを取り除くことを促す。ジャムが発生しているにもかかわらず、画像形成動作を継続した場合には、ジャムの発生個所に後続のシートPが搬送され、ジャムを悪化させるおそれがある。ジャムが悪化した場合には、ユーザがシートPを取り除くのが大変になる。そこで、後述するジャム検出処理では、モータM1の負荷の増加に基づいて、ジャムを検出する。ジャムが発生した場合には、例えば詰まったシートPが搬送ローラの回転を妨げることなどにより、モータM1の負荷が増加する。次に、ジャムが発生した場合のモータM1の負荷増加について詳しく説明する。

0053

モータM1の負荷の大きさは、モータM1に流れる電流などにより検出することもできるが、ここでは、PWM信号のデューティに基づいて検出する場合を説明する。PWM信号のデューティは、モータM1の負荷の大きさを反映したものとなる。ジャムが発生すると、ジャムの発生個所の搬送ローラは、回転を妨げられるため、モータM1のトルクが増す。このため、モータM1へ流す電流を増加させないと、目標の回転速度を維持できなくなる。つまり、ASIC104は、PWM信号のデューティを上げることになる。従って、制御部100は、PWM信号のデューティが大きい場合には、モータM1の負荷の大きさが大きい場合であると判断することができる。また、このようにすることにより、プリンタ1がモータM1に流れる電流の電流値を検出する構成を備えない場合であっても、制御部100は、ASIC104計算するPWM信号のデューティを取得して、モータM1の負荷の大きさを測定することができる。

0054

図3および図4は、レジ前センサSe5付近において搬送経路Rを塞ぎ、ジャムを再現して、モータM1の負荷の変動を調査した実験結果である。図3図4とでは使用したシートPのサイズが異なり、図3の方が小さい。また、画像形成時の給紙トレイはトレイT4を指定して、連続して3枚のシートPの印刷を行った結果である。

0055

図3および図4横軸は経過時間であり、縦軸はモータ負荷を示している。ここでは、PWM信号のデューティの大きさをモータM1の負荷の大きさとしている。プリンタ1の電源がONされた後、制御部100はモータM1の回転を開始させる。図3および図4における大きなピークは、モータM1の回転開始時によるものである。図3における、時刻ta1,ta2,ta4は夫々、1枚目の給紙、2枚目の給紙、3枚目の給紙が行われた時刻である。時刻ta3は、現像ローラ33へ駆動力の伝達を切替える電磁クラッチ86をONにした時刻であり、時刻ta3付近で、一時的に負荷が増加している。また、時刻ta3付近から徐々に負荷が増加している。図4における時刻tb1,tb3,tb4は夫々、1枚目の給紙、2枚目の給紙、3枚目の給紙が行われた時刻である。時刻tb2は、電磁クラッチ86をONにした時刻であり、時刻tb2付近で、負荷が増加している。図4では、時刻tb3でステップ状に大きくなっている。

0056

図3図4を比較すると、給紙のタイミングに対して負荷が増加するタイミングが異なっている。これは、シートPのサイズが異なるためである。シートPのサイズが小さい場合(図3)では、1枚目のシートPが搬送経路Rを塞いでいるレジ前センサSe5付近まで到達し、負荷の増加が始まる時刻までに、既に2枚目の給紙が終わっている。これに対して、シートPのサイズが大きい場合(図4)では、負荷の増加が始まる時刻と2枚目の給紙の時刻とがほぼ同じタイミングとなっている。尚、図3図4では、シートPの大きさが異なることなどにより、負荷が増加する傾向は異なるが、負荷が増加する現象は同じであり、発明者らは、負荷の変動を用いて、ジャムの検出を行えることを見出した。次に、ジャムの検出を行うための、検出処理について、図5,6を用いて説明する。

0057

プリンタ1は電源がONされると、印刷ジョブを待つ待機状態となる。制御部100はモータ制御回路112にモータM1を動作状態とするよう命令する。これにより、モータM1は動作状態となる。また、クラッチ制御回路113に、トレイT2〜T4の各電磁クラッチ96を伝達状態にするように命令する。これにより、トレイT2〜T4の各電磁クラッチ96を伝達状態となり、モータM1の駆動力はトレイT2〜T4の各搬送ローラ74に伝達され、トレイT2〜T4の各搬送ローラ74は回転を開始する。

0058

印刷ジョブを受信すると、制御部100はRAM102に記憶するカウント値Nを0に設定し、検出処理を開始する。ここでは、印刷枚数が3枚であり、給紙トレイがトレイT4である印刷ジョブを受付け、3枚連続して印刷し、2枚目の給紙後にモータM1の負荷が増加した場合を例に説明する。

0059

まず、制御部100は、印刷を行うか否かを判断する(S1)。ここでの印刷とは、1枚のシートPを給紙して画像形成を行う処理を示す。制御部100は、印刷を行うと判断し(S1:YES)、カウント値Nをカウントアップし(S3)、カウント値Nを1とする。次に、カウント値Nは1であるか否かを判断する(S4)。カウント値Nは1であるので、カウント値Nは1でないと判断することに応じて(S4:YES)、PWMデューティ計測する(S5)。ここで、PWMデューティを計測とは、所定期間における、上記したASIC104が算出したPWM信号のデューティを取得することである。所定期間において、ASIC104は、複数回PWM信号のデューティを算出しているため、複数個のデューティを取得することになる。次に、1回目のPWMデューティを計算する(S13)。詳しくは、ステップS5で取得した複数個のPWM信号のデューティの平均値を計算する。尚、例えば、現像ローラ33へ駆動力を伝達する電磁クラッチ86がONするなど、モータM1の負荷の増加の原因が明確な場合には、増加する期間を除いて計算する。この場合の計算方法については、後述する。次に、カウント値Nは1であるか否かを判断する(S15)。カウント値Nは1であるので、カウント値Nは1であると判断し(S15:YES)、1枚目のシートPの給紙を開始させるため、クラッチ制御回路113にトレイT4にある電磁クラッチ93を伝達状態とするように、1回目のON命令を行う(S16)。これにより、クラッチ制御回路113にトレイT4にある電磁クラッチ93を所定期間、伝達状態とする。次に、2枚目のシートPの給紙を行うため、ステップS1へ戻る。

0060

ここまで説明したステップについて、図7を用いて説明する。図7に示す「モータ負荷」とは、モータM1の負荷の大きさを示し、「M1」、「86」、「93(T4)」とは、夫々モータM1、電磁クラッチ86、トレイT4の電磁クラッチ93の動作状態を示す。また、「Se4」、「Se5」とは夫々、後端センサSe4、レジ前センサSe5が出力する信号を示している。

0061

プリンタ1の電源がONされると、制御部100の命令により、モータM1がONし、回転を開始する。「モータ負荷」の最初のピークは、モータM1の回転開始に伴うものである。次に、制御部100の命令により、トレイT2〜T4の各電磁クラッチ96は伝達状態となる。尚、詳しくは、制御部100は、上段から順に、つまり、トレイT2,T3,T4の順に、各々に備えられる各電磁クラッチ96が伝達状態となるように命令する。これにより、「モータ負荷」は徐々に増加する。検出処理を開始し、印刷があると判断すると(S1:YES)、1枚目のシートPの給紙の前の所定期間におけるPWM信号のデューティを取得して(S5)、平均値を算出する(S13)。次に、時刻t1において、1枚目のシートPを給紙する(S16)。

0062

図5戻り、フローチャートの説明を続ける。2枚目の印刷を行うので、制御部100は、印刷はあると判断し(S1:YES)、カウント値Nをカウントアップし、カウント値Nを2とする(S3)。次に、カウント値Nは2であるので、カウント値Nは1でないと判断することに応じて(S4:NO)、給紙トレイであるトレイT4の後端センサSe4がONしたか否かを判断する(S7)。後端センサSe4がONしていないと判断することに応じて(S7:NO)、後端センサSe4がONするまで待機し、後端センサSe4がONしたと判断すると(S7:YES)、2回目のPWMのデューティの計測を開始する(S9)。次に、後端センサSe4がOFFしたか否かを判断する(S11)。後端センサSe4がOFFしていないと判断することに応じて(S11:NO)、後端センサSe4がOFFするまで待機し、後端センサSe4がOFFしたと判断すると(S11:YES)、2回目のPWMのデューティの計測を終了し、2回目のPWMのデューティを計算し、RAM102に記憶する(S13)。

0063

次に、カウント値Nは2であるので、カウント値Nは1ではないと判断し(S15:NO)、1回目と2回目のPWMのデューティの差が一定以上であるか否かを判断する(S17)。制御部100は、2回目のPWMのデューティの平均値から、1回目のPWMのデューティの平均値を減じた値である、デューティの平均値の差がROM103に記憶されている基準値以上であるか否かを判断する。2回目と1回目とのデューティの平均値の差が、基準値以上でないと判断すると(S17:NO)、モータM1の負荷は増加しておらず、ジャムは発生していないと判断し、2枚目のシートPの給紙を行うため、クラッチ制御回路113に電磁クラッチ93を伝達状態とするように、2回目のON命令を行い(S16)、ステップS1へ戻る。

0064

上記したように、制御部100はカウント値Nを3として、ステップS1〜S4,S7〜S17を実行する。ステップS17において、3回目のPWMのデューティから2回目のPWMのデューティを減じた値が基準値以上であると判断すると(S17:YES)、モータM1の負荷は増加しており、ジャムが発生した可能性があると判断し、ステップS19へ進む。ステップS19では、印刷があるか否かを判断する。3枚目の印刷があるため、印刷はあると判断し(S19:YES)、3枚目の給紙を保留する(S21)。ここで、搬送ローラ74へ駆動力を伝達する電磁クラッチ96は伝達状態を維持している。これにより、既に給紙された、1枚目および2枚目のシートPの搬送は継続される。次に、1回目、2回目のシートPの搬送が成功したか否かを判断する(S23)。

0065

制御部100は、レジ前センサSe5から出力される信号に基づき、シートPの搬送が成功しているか否かを判断する。制御部100は、検出処理とは別に、レジ前センサSe5から出力される信号に基づき、シートPの搬送が成功しているか否かを判断する搬送確認処理を実行している。搬送確認処理において、制御部100は、給紙トレイに指定されたトレイT4の後端センサSe4で、シートPの後端が通過してからの経過時間をカウントする。制御部100は、シートPの後端が後端センサSe4を通過してから、シートPの前端がレジ前センサSe5に到達するまでに要する搬送時間を、シートPのサイズおよび、例えばROM103に記憶されている搬送速度に基づいて計算することができる。従って、制御部100は、シートPの後端が通過してから搬送時間が経過した後、レジ前センサSe5がシートPの前端によりON信号に遷移しない場合、搬送が失敗し、ジャムが発生したと判断する。一方、レジ前センサSe5がシートPの前端によりON信号に遷移した場合、搬送が成功したと判断する。

0066

ステップS23において、制御部100は、搬送確認処理でシートPの搬送が成功していると判断している場合にはYESと判断し、搬送確認処理でシートPの搬送が失敗していると判断している場合にはNOと判断する。制御部100は、シートPの搬送が成功していると判断することに応じて(S23:YES)、3枚目の給紙を再開し(S25)、ステップS1へ戻る。印刷枚数は3枚であるので、印刷はないと制御部100は判断し(S1:NO)、処理を終了する。

0067

ここまで説明したステップについて、図7を用いて説明する。時刻t1で、1枚目のシートPが給紙された後、後端センサSe4は1枚目のシートPが通過している期間、ONとなる。2枚目のシートPの給紙の前の期間TD1におけるPWM信号のデューティを取得して(S5)、平均値を算出する(S13)。ここで、電磁クラッチ93が伝達状態に切り替わることによる負荷の増加を除外するために、時刻t1からの所定時間でのデューティは除外する。また、ここでモータM1の負荷の増加はないと判断し(S17:NO)、1枚目のシートPが通過し、後端センサSe4がOFFとなってから所定時間後の時刻t3で、電磁クラッチ93に2回目のOn命令を行う(S16)。これにより、2枚目のシートPが給紙される。1枚目と同様に、2枚目のシートPが給紙された後、後端センサSe4は1枚目のシートPが通過している期間、ONとなる。ここで、2枚目のシートPの給紙の前の期間TD1におけるPWM信号のデューティを取得する(S9)。尚、図示していないが、時刻t4から時刻t7までの期間は期間TD1と同じ期間である。ここでは、時刻t5で現像ローラ33へ駆動力を伝達する電磁クラッチ86がONし、伝達状態に切り替わった場合を例示している。図3および図4で説明したように、電磁クラッチ86がONするとモータM1の負荷が増加する。そこで、電磁クラッチ86がONしたことによる負荷が増加している、時刻t5から時刻t6までの期間は除外して平均値を算出する(S13)。つまり、時刻t4から時刻t5までの期間TD2aと時刻t6から時刻t7までの期間TD2bに出力されたデューティの平均値を算出する。尚、除外する方法としては、電磁クラッチ86がONしてからの所定期間を除外する。3回目のPWMのデューティから2回目のPWMのデューティを減じた値が基準値以上であると判断すると(S17:YES)、基準値以上でないと判断する場合(S17:NO)において、後端センサSe4がOFFとなってから所定時間後の時刻t7に命令する設定である、電磁クラッチ93への3回目のON命令を保留する(S21)。次に、時刻t8でレジ前センサSe5がONすると、搬送が成功し、1枚目および2枚目のシートPがレジ前センサSe5に到達したと判断し(S23)、時刻t9で、保留していた電磁クラッチ93への3回目のON命令を再開する(S25)。

0068

次に、図6に戻り、フローチャートの説明を続ける。制御部100は、シートPの搬送が成功していないと判断することに応じて(S23:NO)、タイムアウトであるか否かを判断する(S27)。所定時間経過するまで、タイムアウトではないと判断し(S27:NO)、ステップS23へ戻る。一方、所定時間経過し、タイムアウトであると判断することに応じて(S27:YES)、処理を終了する。尚、ステップS23でNOと判断し、ステップS27でYESと判断した場合には、例えば、RAM102に記憶しているジャムの発生を示すフラグの値を変更する構成として、制御部100はフラグの値に基づいて、エラーメッセージを111に表示する構成とする。

0069

検出処理によれば、制御部100はモータM1の負荷が増加したと判断すると、給紙を保留する。仮に、1枚目あるいは2枚目のシートPがジャムを発生させていた場合、3枚目の給紙が行われると、詰まるシートPが増えてしまうため、ジャムを悪化させるおそれがある。そこで、3枚目の給紙を保留することで、ジャムの悪化を抑制することができる。しかしながら、負荷の増加の原因がジャムではない場合もある。そこで、1枚目、2枚目の搬送を継続する。これにより、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。1枚目、2枚目がジャムを発生しているか否かはレジ前センサSe5の信号により確実に確認することができる。1枚目、2枚目のシートPがジャムを発生させていないと確認すると、制御部100は3枚目の給紙を再開する。

0070

ここで、検出処理の変形例について説明する。上記では、ステップS21において、搬送ローラ74へ駆動力を伝達する電磁クラッチ96は伝達状態を維持すると説明したが、1枚目のシートよりも上流側にある2枚目のシートの搬送を保留する構成としても良い。これにより、1枚目のシートがジャムを発生させていた場合に、2枚目のシートがジャムの発生個所に搬送されてしまい、詰まってしまうことが抑制される。詳しくは、制御部100は、後端センサSe4で、シートPの上流端が通過してからの経過時間をカウントする。制御部100は、シートPの上流端が後端センサSe4を通過してからステップ21を実行するまでの経過時間と例えばROM103に記憶されている搬送速度により、シートPの搬送経路Rにおける位置を特定することができる。特定したシートPの位置から上流側に位置する搬送ローラの回転を保留させる。これにより、ジャムの悪化が抑制される。

0071

次に、反転処理について説明する。
印刷ジョブを受信すると、制御部100は反転処理を開始する。制御部100は、反転があるか否かを判断する(S31)。印刷ジョブに、両面印刷が含まれている場合、反転があると判断する。制御部100は、反転があると判断することに応じて(S31:YES)、反転を開始する(S33)。制御部100は、搬送ローラを制御し、両面印刷にかかる処理を開始する。次に、PWMデューティを所定時間毎に計測する(S35)。反転処理において、再搬送経路Raの分岐点Aから合流点BをシートPが搬送されるのに要する搬送時間は設定されているため、搬送時間を所定の分割数で分割し、所定時間とする。次に、PWMデューティに急な変化があるか否かを判断する(S37)。検出処理を同様に、所定時間毎にデューティを取得し、平均値を算出し、2区間の差を計算し、所定値以上の場合に、急な変化があると判断する(S37:YES)。急な変化があると判断することに応じて(S37:YES)、次に給紙トレイからの給紙を保留する(S39)。次に、再搬送されているシートPの再搬送が成功したか否かを確認する(S41)。第2レジ後センサSe7でシートPのシートの後端の通過を確認してから、所定時間後にレジ前センサSe5でシートPが確認されると、成功したと判断する。再搬送の成功を確認することに応じて(S41:YES)、保留していたシートPの給紙を再開し(S43)、ステップS31に戻る。一方、急な変化がないと判断することに応じて(S37:NO)ジャムは発生していないと判断し、ステップS31へ戻る。また、制御部100は、シートPの搬送が成功していないと判断することに応じて(S41:NO)、タイムアウトであるか否かを判断する(S45)。所定時間経過するまで、タイムアウトではないと判断し(S45:NO)、ステップS41へ戻る。一方、所定時間経過し、タイムアウトであると判断することに応じて(S45:YES)、処理を終了する。

0072

ここで、プリンタ1は画像形成装置の一例である。制御部100は制御装置の一例であり、給紙トレイ11およびオプション給紙トレイ71はトレイの一例である。搬送経路Rは搬送経路の一例である。給紙ローラ13およびオプション給紙ローラ73は第1ローラの一例である。搬送ローラ14,15,16,74は第2ローラの一例である。レジ前センサSe5はセンサの一例である。検出処理におけるステップS5,S9は取得処理の一例であり、検出処理におけるステップS17は判断処理の一例であり、検出処理におけるステップS21は継続処理および第1保留処理の一例であり、検出処理におけるステップS25は再開処理の一例である。また、後端センサSe1〜Se4は通過センサの一例であり、電磁クラッチ86の切断状態における第5伝達部87は第1伝達経路の一例であり、電磁クラッチ86の伝達状態における第5伝達部87は第2伝達経路の一例である。また、電磁クラッチ86は、現像電磁クラッチの一例である。ホール信号およびFG信号は回転信号の一例であり、再搬送経路Raは用紙搬送経路の一例であり、反転処理におけるステップS39は第2保留処理の一例である。また、PWM信号はPWM制御信号の一例である。また、1枚目のシートPは第2シートおよび第4シートの一例であり、2枚目のシートPは第3シートの一例であり、3枚目のシートPは第1シートの一例である。

0073

以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
ステップS17において、制御部100はモータM1の負荷が増加したと判断すると、ジャムが発生した可能性があるため、ステップS21において、N回目のシートの給紙トレイからの送出を保留することにより、ジャムが悪化するのを抑制することができる。また、(N−1)回目とN回目の搬送を継続することにより、(N−1)枚目とN枚目のシートPへの画像形成は継続することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。また、ステップS25において、制御部100は保留していた(N−1)枚目の搬送を再開することができるため、画像形成に係るスループットの低下を抑制することができる。また、ステップS13において、デューティの平均値を計算し、ステップS17では、計算した平均値を比較することにより、負荷の大きさのバラツキによる影響を低減し、制御部100は負荷の増加を正確に判断することができる。また、ステップS13において、オプション給紙ローラ73に駆動力を伝達する電磁クラッチ93および現像ローラ33に駆動力を伝達する電磁クラッチ86を伝達状態に切替えられたことによる負荷の増加を除いて平均値を計算することにより、ジャム起因の負荷の増加を検出する精度が上がり、不要な搬送の保留を回避することができる。また、ステップS37においてモータM1の負荷が増加したと判断することに応じて、再搬送経路Raでジャムが発生している可能性があるため、ステップS39において、制御部100はシートPの搬送を保留する。これにより、ジャムの悪化を抑制することができる。

0074

尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
上記では、モータM1の負荷をPWM信号のデューティとすると説明したが、これに限定されず、モータM1に流れる電流の電流値に基づいて判断しても良い。また、モータM1の負荷をPWM信号のデューティの平均値を計算すると説明したが、これに限定されず、期間TD1における任意時点のデューティを用いても良いし、複数の時点のデューティの和を算出してもよい。

0075

また、ステップS23において、(N−1)回目とN回目の搬送の確認をするのではなく、N回目の搬送の確認をする構成としても良い。この場合、以下の2つの場合に、搬送が成功したと判断すると良い。1つ目は、OFFの信号を出力していたレジ前センサSe5が、ONの信号に遷移した場合に、シートPの搬送が成功したと判断する。この場合、ステップS23の実行時に、シートPがレジ前センサSe5に到達していない場合であり、レジ前センサSe5の信号がONに遷移したことにより、シートPがレジ前センサSe5に到達したと判断することができる。2つ目は、ONの信号を出力していたレジ前センサSe5が、OFFの信号に遷移した場合に、シートPの搬送が成功したと判断する。この場合、ステップS23の実行時に、シートPは既にレジ前センサSe5に到達していた場合であり、レジ前センサSe5の信号がOFFに遷移したことにより、シートPの後端がレジ前センサSe5を通過したと判断することができる。

0076

また、正常に搬送されているか否かの判断は、上記に限定されない。例えば、負荷の大きさにより判断する構成としても良い。詳しくは、負荷の大きさが基準値以下であれば、正常に搬送されていると判断することができる。

0077

また、ステップS13において、PWM信号のデューティの平均値を算出する際に、電磁クラッチ86がONしてからの所定期間を除外すると説明したが、これに限定されない。例えば、デューティと基準値とを比較し、デューティが基準値以上となる期間が所定期間未満である場合には、その期間を除外する構成としても良い。

0078

また、ステップS5において、1枚目のシートPの給紙の前の所定期間におけるPWM信号のデューティを取得すると説明したが、モータM1をONした後の所定時間経過後からの所定期間のPWM信号のデューティを取得する構成としても良い。

0079

また、実施形態では、レーザプリンタ1を例に説明したが、これに限定されるものではない。スキャナ機能コピー機能ファクシミリ機能等を備える所謂複合機であっても良い。

0080

また、実施形態では、制御部100がCPU101およびASIC104を備える場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。複数のCPUを備えてもよいし、複数のASICによって構成されても良い。さらに、CPUとASICとの任意の組み合わせによって構成されても良い。

0081

1レーザプリンタ
本体筐体
11給紙トレイ
13給紙ローラ
14,15,16,74搬送ローラ
20画像形成部
33現像ローラ
71オプション給紙トレイ
73 オプション給紙ローラ
86電磁クラッチ
87 第5伝達部
100 制御部
101 CPU
104ASIC
112モータ制御回路
113クラッチ制御回路
R搬送経路
Ra再搬送経路
M1モータ
Se5レジ前センサ
Se1,Se2,Se13,Se4 後端センサ

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    【課題】画像形成条件の調整用のテストパターンの読取画像に異常が生じた場合であっても、画像形成条件の調整を高精度に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置(プリンタ300)は、A... 詳細

  • 富士ゼロックス株式会社の「 画像読取装置および画像形成システム」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】後続する原稿束の原稿が装置内に引き込まれても、少なくとも先行する原稿束の原稿を正常に読み取ることができる画像読取装置等を提供する。【解決手段】原稿を搬送する搬送手段としての搬送ロール113、捌... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】予め定められた処理の結果の適切な把握を支援することを目的とする。【解決手段】接続された可搬記憶媒体に予め定められた装置に対する予め定められた処理の結果の情報である履歴情報が存在する場合、履歴情... 詳細

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