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技術 熱交換器

出願人 カルソニックカンセイ株式会社
発明者 丹野良城有本隆哉
出願日 2016年3月14日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2016-049507
公開日 2017年9月21日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2017-166715
状態 特許登録済
技術分野 圧縮機、蒸発器、凝縮器、流体循環装置 一般的な熱交換又は熱伝導装置の細部2
主要キーワード チューブシート 板面側 入口配管 出口配管 流路抵抗 送風空気 チューブ オフセット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (7)

課題

部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる熱交換器を提供する。

解決手段

タンクチューブとが、タンクの長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚チューブシート7を積層することによって形成された熱交換器において、チューブシート7が、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴9を有しこの貫通穴9の外周側が板面11から板厚方向の一側に向けて突出されタンクを形成した膨出部13を有し、膨出部13を、チューブシート7の長手方向と直交する方向に沿って複数設け、少なくとも隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分に、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が膨出部13の他の部分より小さく設定された傾斜部15を設けた。

概要

背景

従来、熱交換器としては、内部に冷媒流通され送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置された一対のタンクと、両端部が一対のタンクに連通され冷媒が流通されて送風空気との間で熱交換を行いタンクの長手方向に沿って配列された複数のチューブとを備え、タンクとチューブとが、タンクの長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚チューブシートを積層することによって形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

この熱交換器では、チューブシートが、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴を有しこの貫通穴の外周側が板面から板厚方向の一側に向けて突出されタンクを形成した膨出部を有し、膨出部が、チューブシートの長手方向と直交する方向に沿って複数設けられている。

このような膨出部が設けられたチューブシートは、膨出部を板面から板厚方向の一側に向けて突出するように、プレスなどによって絞り加工が施されており、膨出部は他の板厚を減じるように形成されるので、膨出部の板厚が薄くなってしまう。

この膨出部の薄肉によって膨出部に亀裂などが発生することを防止するために、上記特許文献1の熱交換器では、チューブシートの膨出部を形成させる部分に別体の補強板を設けて2枚重ねとし、膨出部を補強している。

概要

部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる熱交換器を提供する。タンクとチューブとが、タンクの長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚のチューブシート7を積層することによって形成された熱交換器において、チューブシート7が、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴9を有しこの貫通穴9の外周側が板面11から板厚方向の一側に向けて突出されタンクを形成した膨出部13を有し、膨出部13を、チューブシート7の長手方向と直交する方向に沿って複数設け、少なくとも隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分に、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が膨出部13の他の部分より小さく設定された傾斜部15を設けた。

目的

本発明によれば、部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる熱交換器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部に冷媒流通され送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置された一対のタンク(3,3)と、両端部が前記一対のタンク(3,3)に連通され前記冷媒が流通されて送風空気との間で熱交換を行い前記タンク(3)の長手方向に沿って配列された複数のチューブ(5)とを備え、前記タンク(3)と前記チューブ(5)とは、前記タンク(3)の長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚チューブシート(7)を積層することによって形成された熱交換器であって、前記チューブシート(7)は、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴(9)を有しこの貫通穴(9)の外周側が板面から板厚方向の一側に向けて突出され前記タンク(3)を形成した膨出部(13)を有し、前記膨出部(13)は、前記チューブシート(7)の長手方向と直交する方向に沿って複数設けられ、少なくとも隣り合う前記膨出部(13,13)の最も近接する部分には、前記チューブシート(7)の板面(11)との間に成す角度(θ1)が前記膨出部(13)の他の部分より小さく設定された傾斜部(15)が設けられていることを特徴とする熱交換器。

請求項2

請求項1記載の熱交換器であって、前記チューブシート(7)は、両端が長手方向両側に位置する前記膨出部(13)に連通され板面(11)から板厚方向の一側に向けて前記膨出部(13)より低く突出され前記チューブ(5)を形成したチューブ部(17)を有し、前記傾斜部(15)は、隣り合う前記膨出部(13,13)の最も近接する部分と、前記膨出部(13)と前記チューブ部(17)とが連通された部分との間に設けられていることを特徴とする熱交換器。

請求項3

請求項1又は2記載の熱交換器であって、前記タンク(3)は、隣り合う前記チューブシート(7,7)の前記膨出部(13,13)の突出方向の面(19,19)同士と、隣り合う前記チューブシート(7,7)の前記膨出部(13,13)の突出方向の反対側の面(21,21)同士とを交互に接合することによって形成され、前記膨出部(13)の突出方向の面(19)は、平面で形成されていることを特徴とする熱交換器。

請求項4

請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱交換器であって、前記貫通穴(9)は、前記膨出部(13)の突出方向側の中心(O1)が前記チューブシート(7)の板面(11)側の中心(O2)より前記チューブシート(7)の長手方向と直交する方向の外側に配置されていることを特徴とする熱交換器。

技術分野

0001

本発明は、車両に適用される熱交換器に関する。

背景技術

0002

従来、熱交換器としては、内部に冷媒流通され送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置された一対のタンクと、両端部が一対のタンクに連通され冷媒が流通されて送風空気との間で熱交換を行いタンクの長手方向に沿って配列された複数のチューブとを備え、タンクとチューブとが、タンクの長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚チューブシートを積層することによって形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

0003

この熱交換器では、チューブシートが、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴を有しこの貫通穴の外周側が板面から板厚方向の一側に向けて突出されタンクを形成した膨出部を有し、膨出部が、チューブシートの長手方向と直交する方向に沿って複数設けられている。

0004

このような膨出部が設けられたチューブシートは、膨出部を板面から板厚方向の一側に向けて突出するように、プレスなどによって絞り加工が施されており、膨出部は他の板厚を減じるように形成されるので、膨出部の板厚が薄くなってしまう。

0005

この膨出部の薄肉によって膨出部に亀裂などが発生することを防止するために、上記特許文献1の熱交換器では、チューブシートの膨出部を形成させる部分に別体の補強板を設けて2枚重ねとし、膨出部を補強している。

先行技術

0006

特開平9−113171号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記特許文献1のような熱交換器では、チューブシートの膨出部を形成させる部分に別体の補強板を設けているので、チューブシートの他に補強板が必要であり、部品点数が増加していた。

0008

そこで、この発明は、部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる熱交換器の提供を目的としている。

課題を解決するための手段

0009

請求項1記載の発明は、内部に冷媒が流通され送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置された一対のタンクと、両端部が前記一対のタンクに連通され前記冷媒が流通されて送風空気との間で熱交換を行い前記タンクの長手方向に沿って配列された複数のチューブとを備え、前記タンクと前記チューブとは、前記タンクの長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚のチューブシートを積層することによって形成された熱交換器であって、前記チューブシートは、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴を有しこの貫通穴の外周側が板面から板厚方向の一側に向けて突出され前記タンクを形成した膨出部を有し、前記膨出部は、前記チューブシートの長手方向と直交する方向に沿って複数設けられ、少なくとも隣り合う前記膨出部の最も近接する部分には、前記チューブシートの板面との間に成す角度が前記膨出部の他の部分より小さく設定された傾斜部が設けられていることを特徴とする。

0010

この熱交換器では、少なくとも隣り合う膨出部の最も近接する部分に、チューブシートの板面との間に成す角度が膨出部の他の部分より小さく設定された傾斜部が設けられているので、膨出部を絞り加工する際に、傾斜部によって膨出部の絞り角度が小さくなり、膨出部の減肉が抑制され、膨出部における亀裂の発生を抑制することができる。

0011

従って、このような熱交換器では、他の部材を用いることなく、膨出部に傾斜部を設けることにより、部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる。

0012

請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱交換器であって、前記チューブシートは、両端が長手方向両側に位置する前記膨出部に連通され板面から板厚方向の一側に向けて前記膨出部より低く突出され前記チューブを形成したチューブ部を有し、前記傾斜部は、隣り合う前記膨出部の最も近接する部分と、前記膨出部と前記チューブ部とが連通された部分との間に設けられていることを特徴とする。

0013

この熱交換器では、傾斜部が、隣り合う膨出部の最も近接する部分と、膨出部とチューブ部とが連通された部分との間に設けられているので、チューブシートにチューブ部を設けたとしても、絞り加工による膨出部の減肉を抑制でき、膨出部における亀裂の発生を抑制することができる。

0014

請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の熱交換器であって、前記タンクは、隣り合う前記チューブシートの前記膨出部の突出方向の面同士と、隣り合う前記チューブシートの前記膨出部の突出方向の反対側の面同士とを交互に接合することによって形成され、前記膨出部の突出方向の面は、平面で形成されていることを特徴とする。

0015

この熱交換器では、膨出部の突出方向の面が、平面で形成されているので、チューブシートを重ねたときの膨出部の突出方向の面同士の接触面積を増大させることができ、チューブシートを積層した状態の接合を安定化することができる。

0016

請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱交換器であって、前記貫通穴は、前記膨出部の突出方向側の中心が前記チューブシートの板面側の中心より前記チューブシートの長手方向と直交する方向の外側に配置されていることを特徴とする。

0017

この熱交換器では、貫通穴の膨出部の突出方向側の中心が、チューブシートの板面側の中心よりチューブシートの長手方向と直交する方向の外側に配置されているので、膨出部に傾斜部を設けても、貫通穴の膨出部の突出方向側の形状を維持することができ、複数枚のチューブシートを積層したときの隣り合うチューブシート同士の接触代を確保することができる。

発明の効果

0018

本発明によれば、部品点数を増加することなく、膨出部の減肉を抑制することができる熱交換器を提供することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施の形態に係る熱交換器の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る熱交換器のフィンを外したときの要部拡大正面図である。
本発明の実施の形態に係る熱交換器のチューブシートの要部拡大斜視図である。
本発明の実施の形態に係る熱交換器のチューブシートの要部拡大正面図である。
本発明の実施の形態に係る熱交換器のチューブシートの側面図である。
本発明の実施の形態に係る熱交換器のチューブシートの断面図である。

実施例

0020

図1図6を用いて本発明の実施の形態に係る熱交換器について説明する。

0021

本実施の形態に係る熱交換器1は、内部に冷媒が流通され送風空気流れ方向と直交する方向の両側に配置された一対のタンク3,3と、両端部が一対のタンク3,3に連通され冷媒が流通されて送風空気との間で熱交換を行いタンク3の長手方向に沿って配列された複数のチューブ5とを備えている。

0022

また、タンク3とチューブ5とは、タンク3の長手方向に沿って長方形の板状に形成された複数枚のチューブシート7を積層することによって形成されている。

0023

さらに、チューブシート7は、長手方向の両端側に板厚方向に貫通する貫通穴9を有しこの貫通穴9の外周側が板面11から板厚方向の一側に向けて突出されタンク3を形成した膨出部13を有し、膨出部13は、チューブシート7の長手方向と直交する方向に沿って複数設けられている。

0024

そして、少なくとも隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分には、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が膨出部13の他の部分より小さく設定された傾斜部15が設けられている。

0025

また、チューブシート7は、両端が長手方向両側に位置する膨出部13,13に連通され板面11から板厚方向の一側に向けて膨出部13より低く突出されチューブ5を形成したチューブ部17を有する。

0026

そして、傾斜部15は、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分と、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分との間に設けられている。

0027

さらに、タンク3は、隣り合うチューブシート7,7の膨出部13,13の突出方向の面19,19同士と、隣り合うチューブシート7,7の膨出部13,13の突出方向の反対側の面21,21同士とを交互に接合することによって形成されている。

0028

そして、膨出部13の突出方向の面19は、平面で形成されている。

0029

また、貫通穴9は、膨出部13の突出方向側の中心O1がチューブシート7の板面11側の中心O2よりチューブシート7の長手方向と直交する方向の外側に配置されている。

0030

なお、本実施の形態においては、図1における手前側を送風空気流れの上流側とし、図1における奥側を送風空気流れの下流側として説明する。

0031

ここで、本実施の形態に係る熱交換器1は、例えば、車両用空調装置に適用され、図1に示すように、送風空気流れ方向に対して直交する方向に複数のチューブ5を配列させる。

0032

この複数のチューブ5間に送風空気を流すことにより、チューブ5の幅方向に沿った流通面を流れる送風空気とチューブ5の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行い、送風空気を冷却する。

0033

このように本実施の形態に係る熱交換器1は、送風空気を冷却するエバポレータとして機能する。

0034

このような熱交換器1は、図1図6に示すように、1枚のチューブシート7に対して、長手方向の両端部に一対のタンク3,3を構成する膨出部13が形成され、一対のタンク3,3を連結するように長手方向に沿ってチューブ5を構成するチューブ部17が形成されている。

0035

このようなチューブシート7は、複数枚を重ね合わせて積層されることにより、チューブシート7の長手方向の両端側の膨出部13が一対のタンク3,3を構成すると共に、チューブシート7の長手方向に沿ったチューブ部17がタンク3の長手方向に沿って配列された複数のチューブ5を構成する。

0036

以下、このように複数のチューブシート7を積層することによって構成される熱交換器1について説明する。

0037

図1図6に示すように、熱交換器1は、一対のタンク3,3と、複数のチューブ5と、複数のフィン23などを備えている。

0038

一対のタンク3,3は、長方形の板状の1枚のチューブシート7の長手方向の両端部にそれぞれ設けられた膨出部13が、複数枚のチューブシート7を重ね合わせることによって複数の膨出部13が連通されて構成される。

0039

膨出部13は、プレスなどの絞り加工により、チューブシート7の板面11から板厚方向の一側に向けて円筒状に延設され、突出方向の面19が平面で形成され、この面19の中央部に板厚方向に貫通する貫通穴9が形成されている。

0040

この膨出部13は、隣り合うチューブシート7,7の膨出部13,13の突出方向の面19,19同士と、隣り合うチューブシート7,7の膨出部13,13の突出方向の反対側の板面11である面21,21同士とが接触するように複数のチューブシート7を交互に積層させた後、ろう付けすることにより、チューブシート7の積層方向に沿って延設された1つのタンク3を構成する。

0041

このとき、膨出部13の突出方向の面19は、平面で形成されているので、突出方向の面19,19同士を接触させたときの接触面を増大させることができ、ろう付け安定性を向上することができる。

0042

このような一対のタンク3,3は、送風空気流れ方向と直交する方向(ここでは図1における上下方向)の両側に配置され、1つのタンク3が送風空気流れ方向と直交する方向(ここでは図1における左右方向)に沿って配置された状態となる。

0043

このようなタンク3を構成する膨出部13は、1枚のチューブシート7の長手方向の端部において、送風空気流れ方向であるチューブシート7の長手方向と直交する方向の幅方向に2つ設けられている。

0044

このため、一対のタンク3,3は、それぞれ送風空気流れ方向に沿って2つのタンク3,3が並列に配置された状態となる。すなわち、本実施の形態に係る熱交換器1では、タンク3が4つ配置された状態となっている。

0045

この4つのタンク3のうち送風空気流れ方向に沿って配置されたタンク3,3は、例えば、長手方向の端部にろう付けされタンク3の内部を閉塞する閉塞部材25を介して連通される。

0046

一方、4つのタンク3のうちいずれか1つのタンク3の長手方向の端部には、タンク3の内部に冷媒を流入させる入口配管27が接続され、4つのタンク3のうちいずれか1つのタンク3の長手方向の端部には、4つのタンク3や複数のチューブ5を流れた冷媒を流出させる出口配管29が接続される。

0047

複数のチューブ5は、1枚のチューブシート7の中央部に長手方向に沿って設けられたチューブ部17が、2枚のチューブシート7,7を対称、すなわち隣り合うチューブシート7,7の膨出部13,13の突出方向の反対側の面21,21同士とが接触するように重ね合わせることによって2つのチューブ部17,17から1つのチューブ5が構成される。

0048

チューブ部17は、プレスなどの絞り加工により、チューブシート7の板面11から板厚方向の一側、すなわち膨出部13と同方向に向けて膨出部13より突出高さが低くなるように断面凹状の溝状に延設され、長手方向の両端側がそれぞれ膨出部13,13に連通されている。

0049

このチューブ部17は、複数のチューブシート7を膨出部13,13の突出方向の面19,19同士と、膨出部13,13の突出方向の反対側の面21,21同士とが交互に接触するように積層させた後にろう付けすることにより、チューブシート7の積層方向に沿って等間隔に配列された複数のチューブ5を構成する。

0050

このチューブ5を構成するチューブ部17は、膨出部13と同様に、送風空気流れ方向であるチューブシート7の幅方向に2つ設けられ、チューブ5の長手方向の両端部が4つのタンク3と連通されている。

0051

このような複数のチューブ5には、内部にタンク3の内部に流入された冷媒が流通され、チューブ5の外周を流れる送風空気と冷媒との間で熱交換を行い、送風空気を冷却する。

0052

なお、タンク3の内部には、貫通穴9を閉塞する仕切板(不図示)が複数箇所に設けられており、タンク3と複数のチューブ5とを流通する冷媒の流路が区画され、送風空気と冷媒との間の熱交換効率が向上されている。

0053

このような複数のチューブ5の幅方向に沿った送風空気の流通面間には、複数のフィン23がそれぞれ配置されている。

0054

複数のフィン23は、隣り合うチューブ5,5の送風空気の流通面にろう付けされ、チューブ5の外側を流れる送風空気を攪拌し、冷媒と送風空気との熱交換効率を向上する。

0055

このように熱交換器1を構成する複数のチューブシート7には、タンク3とチューブ5とを構成する膨出部13とチューブ部17とが絞り加工によって突出されており、特に、突出高さが高い膨出部13では絞り加工によって大きな減肉が生じ、膨出部13に亀裂が発生する恐れがあった。

0056

ここで、膨出部13は、従来、チューブシート7の板面11との間に成す角度がほぼ90°となるように、チューブシート7に絞り加工を施すことによって形成されていた。

0057

このため、1枚のチューブシート7の長手方向の端部に対して、1つしか膨出部13が設けられていない場合には、膨出部13の周囲に位置する肉部を均一に減肉しながら膨出部13の肉厚を均一にすることができていた。

0058

しかしながら、1枚のチューブシート7の長手方向の端部に対して、膨出部13を2つ以上のような複数設ける場合には、隣り合う膨出部13,13が隣り合う膨出部13,13間に位置する肉部を引っ張り合う状態となり、それぞれの膨出部13,13で十分な肉厚を確保することが難しくなっていた。

0059

そこで、膨出部13には、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が膨出部13の他の部分より小さく設定された傾斜部15が設けられている。

0060

傾斜部15は、少なくとも隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分に設けられ、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が、膨出部13の他の部分のチューブシート7の板面11との間に成す角度θ2より小さく設定されている。

0061

この傾斜部15の近傍は、貫通穴9の中心を通りチューブ部17と平行な直線L1と交差する膨出部13の部分から傾斜部15に向けて、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ2が徐々に小さくなるように傾斜されている。

0062

なお、傾斜部15とチューブシート7の板面11との間に成す角度θ1は、膨出部13の他の部分とチューブシート7の板面11との間に成す角度θ2のうち最も高い部分がほぼ90°であるのに対して、70°程度に設定されている。

0063

このように隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分のチューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が、膨出部13の他の部分のチューブシート7の板面11との間に成す角度θ2より小さく設定された傾斜部15を膨出部13に設けることにより、隣り合う膨出部13,13が隣り合う膨出部13,13間に位置する肉部を強く引っ張り合うことがなくなる。

0064

このため、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分の減肉を抑制することができ、膨出部13の全体の肉厚を均一化させ、膨出部13に亀裂が生じることを抑制することができる。

0065

ここで、傾斜部15は、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分だけでなく、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分、詳細には傾斜部15を貫通穴9に沿ってチューブ部17側に45°程度移動した部分までの範囲Eにわたって傾斜部15を膨出部13に設けてもよい。

0066

このように傾斜部15を、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分と、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分との範囲Eにわたって設けることにより、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分だけでなく、膨出部13とチューブ部17との近傍に位置する部分、すなわち突出高さが最も低いチューブシート7の板面11が位置する肉部を強く引っ張り合うことを抑制することができる。

0067

一方、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分に傾斜部15を設けることにより、タンク3内を流れる冷媒が傾斜部15に沿ってチューブ5内に流れ易くなり、冷媒の流路抵抗を低減することができる。

0068

なお、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分と、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分との範囲Eにわたって設けられた傾斜部15の近傍は、直線L1と交差する膨出部13の部分から傾斜部15に向けて、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ2が徐々に小さくなるように傾斜させてもよいが、直線L1を45°程度回転させた直線L2と交差する膨出部13の部分から傾斜部15に向けて、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ2が徐々に小さくなるように傾斜させてもよい。

0069

ここで、貫通穴9は、膨出部13の突出方向側の中心O1が、チューブシート7の板面11側の中心O2よりチューブシート7の長手方向と直交する方向の外側であるチューブシート7の幅方向の両端側に向けて離間するようにオフセットして配置されている。

0070

従来のような膨出部13とチューブシート7の板面11との間に成す角度が膨出部13の周方向全域でθ2のようにほぼ90°に設定された膨出部13では、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の中心O1と、貫通穴9のチューブシート7の板面11側の中心O2とが同一であるので、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の中心O1の配置を変更しなくとも、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の形状が変わらずに、膨出部13の突出方向の面19を平面で形成することができる。

0071

しかしながら、膨出部13に傾斜部15を設けた場合には、膨出部13の傾斜部15を設けた突出方向の面19がチューブシート7の幅方向の両端側に移動することになるので、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の形状を変更しなければ、膨出部13を設けた部分のろう付け代となる平面で形成される面19を確保することができなかった。

0072

そこで、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の中心O1を、貫通穴9のチューブシート7の板面11側の中心O2よりチューブシート7の幅方向の両端側に向けて離間するようにオフセットして配置することにより、膨出部13に傾斜部15を設けても、貫通穴9の形状を変更せずに、膨出部13を設けた部分の面19を平面で形成することができ、ろう付け代となる隣り合うチューブシート7,7との接触代を確保することができ、ろう付け性を安定化することができる。

0073

このような熱交換器1では、少なくとも隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分に、チューブシート7の板面11との間に成す角度θ1が膨出部13の他の部分より小さく設定された傾斜部15が設けられているので、膨出部13を絞り加工する際に、傾斜部15によって膨出部13の絞り角度が小さくなり、膨出部13の減肉が抑制され、膨出部13における亀裂の発生を抑制することができる。

0074

従って、このような熱交換器1では、他の部材を用いることなく、膨出部13に傾斜部15を設けることにより、部品点数を増加することなく、膨出部13の減肉を抑制することができる。

0075

また、傾斜部15が、隣り合う膨出部13,13の最も近接する部分と、膨出部13とチューブ部17とが連通された部分との間に設けられている場合には、チューブシート7にチューブ部17を設けたとしても、絞り加工による膨出部13の減肉を抑制でき、膨出部13における亀裂の発生を抑制することができる。

0076

さらに、膨出部13の突出方向の面19は、平面で形成されているので、チューブシート7を重ねたときの膨出部13の突出方向の面19,19同士の接触面積を増大させることができ、チューブシート7を積層した状態の接合を安定化することができる。

0077

また、貫通穴9は、膨出部13の突出方向側の中心O1がチューブシート7の板面11側の中心O2よりチューブシート7の長手方向と直交する方向の外側に配置されているので、膨出部13に傾斜部15を設けても、貫通穴9の膨出部13の突出方向側の形状を維持することができ、複数枚のチューブシート7を積層したときの隣り合うチューブシート7,7同士の接触代を確保することができる。

0078

なお、本発明の実施の形態に係る熱交換器では、膨出部が、チューブシートの長手方向と直交する方向に沿って2つ設けられているが、これに限らず、膨出部をチューブシートの長手方向と直交する方向に沿って2つ以上設けてもよい。

0079

また、傾斜部とチューブシートの板面との間に成す角度や傾斜部が膨出部に設けられる範囲などは、上記の数値に限定されるものではなく、傾斜部の角度が膨出部の他の部分の角度より小さく設定され、傾斜部の膨出部に対する範囲が膨出部とチューブ部とが連通されている範囲に設定されていれば、どのようなものであってもよい。

0080

1…熱交換器
3…タンク
5…チューブ
7…チューブシート
9…貫通穴
11…板面
13…膨出部
θ1…チューブシートの板面との間に成す角度
15…傾斜部
17…チューブ部
19…傾斜部の突出方向の面
21,21…傾斜部の突出方向の反対側の面

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