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技術 ギア装置

出願人 ナブテスコ株式会社
発明者 高橋昌宏中井悠人中村江児
出願日 2016年3月16日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2016-052022
公開日 2017年9月21日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-166562
状態 特許登録済
技術分野 減速機2
主要キーワード 軸長寸法 リーマボルト 保持ディスク 出力軸周り 揺動歯車 円形輪郭 円形貫通孔 センタークランク
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (5)

課題

入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することを可能にする技術を提供することを目的とする。

解決手段

本出願は、所定の出力軸周りに環状に形成された複数の内歯を有する外筒と、複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、揺動歯車の中心が、出力軸周りで周回するように、揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸と、揺動歯車の揺動回転下で、外筒に対して出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、クランク軸を回転させるための入力歯車と、を備えるギア装置を開示する。クランク軸は、所定の伝達軸周りで回転するジャーナルと、揺動歯車が取り付けられ、且つ、伝達軸に対して偏心回転し、揺動歯車に揺動回転を与える偏心部と、ジャーナルと偏心部との間に位置し、入力歯車が固定される固定部と、を含む。固定部は、偏心部よりも直径において大きい。

概要

背景

産業用ロボット工作機械といった様々な技術分野において、様々なギア装置が開発されている(特許文献1を参照)。特許文献1は、揺動歯車を有するギア装置を開示する。

特許文献1は、外筒内に配置された入力歯車を有する。入力歯車は、2つの揺動歯車の間に位置する。モータ回転シャフトに形成されたギア部は、入力歯車に噛み合う。モータが、ギア部を回転させると、入力歯車も回転する。この結果、入力歯車が取り付けられたクランク軸も回転する。クランク軸は、2つの揺動歯車に揺動回転を与える。揺動回転の間、2つの揺動歯車は、外筒内壁に形成された複数の内歯に噛み合い、外筒内で周回移動する。この結果、外筒又はクランク軸に連結されたキャリアは、出力軸周りに回転することができる。

特許文献1の開示技術によれば、入力歯車は、外筒内に配置されるので、クランク軸は、短くてもよい。したがって、特許文献1のギア装置は、出力軸の延設方向において、小さな寸法を有することができる。

概要

入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することを可能にする技術を提供することを目的とする。本出願は、所定の出力軸周りに環状に形成された複数の内歯を有する外筒と、複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、揺動歯車の中心が、出力軸周りで周回するように、揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸と、揺動歯車の揺動回転下で、外筒に対して出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、クランク軸を回転させるための入力歯車と、を備えるギア装置を開示する。クランク軸は、所定の伝達軸周りで回転するジャーナルと、揺動歯車が取り付けられ、且つ、伝達軸に対して偏心回転し、揺動歯車に揺動回転を与える偏心部と、ジャーナルと偏心部との間に位置し、入力歯車が固定される固定部と、を含む。固定部は、偏心部よりも直径において大きい。

目的

本発明は、入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することを可能にする技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

所定の出力軸周りに環状に形成された複数の内歯を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記揺動歯車の中心が、前記出力軸周りで周回するように、前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸と、前記揺動歯車の前記揺動回転下で、前記外筒に対して前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記クランク軸を回転させるための入力歯車と、を備え、前記クランク軸は、所定の伝達軸周りで回転するジャーナルと、前記揺動歯車が取り付けられ、且つ、前記伝達軸に対して偏心回転し、前記揺動歯車に前記揺動回転を与える偏心部と、前記ジャーナルと前記偏心部との間に位置し、前記入歯車が固定される固定部と、を含み、前記固定部は、前記偏心部よりも直径において大きいギア装置

請求項2

前記固定部は、前記偏心部よりも軸長において短い請求項1に記載のギア装置。

請求項3

前記固定部は、前記入力歯車に形成されたスプライン穴相補的スプライン軸であり、前記スプライン軸の小径は、前記偏心部の直径と前記伝達軸からの前記偏心部の偏心量との和よりも大きい請求項1又は2に記載のギア装置。

請求項4

前記ジャーナルが嵌入する第1軸受と、前記ジャーナルが貫通し、且つ、前記第1軸受と前記スプライン軸とによって挟まれる第1保持リングと、を更に備え、前記第1保持リングの外径は、前記スプライン軸の大径よりも大きい請求項3に記載のギア装置。

請求項5

前記偏心部が嵌め込まれる第2軸受と、前記偏心部が貫通し、且つ、前記第2軸受と前記スプライン軸とによって挟まれる第2保持リングと、を更に備え、前記第2保持リングの外径は、前記スプライン軸の大径よりも大きい請求項4に記載のギア装置。

請求項6

前記外筒と前記キャリアとの間に形成された環状空間に嵌め込まれる主軸受を更に備え、前記外筒は、前記複数の内歯が形成された第1内周面と、前記主軸受を保持する第2内周面と、を含み、前記入力歯車は、前記第2内周面によって囲まれる請求項1乃至5のいずれか1項に記載のギア装置。

請求項7

前記入力歯車の歯先円は、前記複数の内歯によって定められる歯先円からはみ出す請求項6に記載のギア装置。

技術分野

0001

本発明は、歯車揺動回転を与えるクランク軸を有するギア装置に関する。

背景技術

0002

産業用ロボット工作機械といった様々な技術分野において、様々なギア装置が開発されている(特許文献1を参照)。特許文献1は、揺動歯車を有するギア装置を開示する。

0003

特許文献1は、外筒内に配置された入力歯車を有する。入力歯車は、2つの揺動歯車の間に位置する。モータ回転シャフトに形成されたギア部は、入力歯車に噛み合う。モータが、ギア部を回転させると、入力歯車も回転する。この結果、入力歯車が取り付けられたクランク軸も回転する。クランク軸は、2つの揺動歯車に揺動回転を与える。揺動回転の間、2つの揺動歯車は、外筒内壁に形成された複数の内歯に噛み合い、外筒内で周回移動する。この結果、外筒又はクランク軸に連結されたキャリアは、出力軸周りに回転することができる。

0004

特許文献1の開示技術によれば、入力歯車は、外筒内に配置されるので、クランク軸は、短くてもよい。したがって、特許文献1のギア装置は、出力軸の延設方向において、小さな寸法を有することができる。

先行技術

0005

特開2009−185986号公報

発明が解決しようとする課題

0006

入力歯車からクランク軸へ伝達されるトルク最大値は、入力歯車が取り付けられるクランク軸の取付部位の直径と軸長寸法との積に依存する。積値が大きいならば、大きなトルクが、入力歯車からクランク軸へ伝達され得る。積値が小さいならば、小さなトルクが、入力歯車からクランク軸へ伝達され得る。

0007

ギア装置を設計する設計者が、特許文献1に開示される構造の下で、クランク軸の全体長を大きくすることなく、積値の増大を試みるならば、設計者は、入力歯車が取り付けられるクランク軸の取付部位の直径に大きな値を与える必要がある。しかしながら、取付部位の直径の増大は、入力歯車と外歯の内歯との間の干渉帰結する。したがって、特許文献1の開示技術は、入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することには不向きである。

0008

本発明は、入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することを可能にする技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の一局面に係るギア装置は、所定の出力軸周りに環状に形成された複数の内歯を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記揺動歯車の中心が、前記出力軸周りで周回するように、前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸と、前記揺動歯車の前記揺動回転下で、前記外筒に対して前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記クランク軸を回転させるための入力歯車と、を備える。前記クランク軸は、所定の伝達軸周りで回転するジャーナルと、前記揺動歯車が取り付けられ、且つ、前記伝達軸に対して偏心回転し、前記揺動歯車に前記揺動回転を与える偏心部と、前記ジャーナルと前記偏心部との間に位置し、前記入力歯車が固定される固定部と、を含む。前記固定部は、前記偏心部よりも直径において大きい。

0010

上記構成によれば、入力歯車が固定される固定部は、ジャーナルと、揺動歯車が取り付けられる偏心部と、の間に位置するので、固定部が、偏心部よりも直径において大きくても、入力歯車と外歯の複数の内歯との間での干渉は、生じにくい。ギア装置を設計する設計者は、固定部に大きな直径を与えることができるので、入力歯車からクランク軸への大きなトルク伝達が可能になる。

0011

上記構成に関して、前記固定部は、前記偏心部よりも軸長において短くてもよい。

0012

上記構成によれば、固定部は、偏心部よりも軸長において短いので、クランク軸は、短い軸長を有することができる。このことは、ギア装置の短い軸長に帰結する。

0013

上記構成に関して、前記固定部は、前記入力歯車に形成されたスプライン穴相補的スプライン軸であってもよい。前記スプライン軸の小径は、前記偏心部の直径と前記伝達軸からの前記偏心部の偏心量との和よりも大きくてもよい。

0014

上記構成によれば、スプライン軸の小径は、偏心部の直径と伝達軸からの偏心部の偏心量との和よりも大きいので、スプライン軸の加工において、切り上げ部は、生じない。入力歯車は、スプライン軸の軸長全体に亘ってスプライン軸と噛み合うことができるので、クランク軸は、不必要に長くならない。

0015

上記構成に関して、ギア装置は、前記ジャーナルが嵌入する第1軸受と、前記ジャーナルが貫通し、且つ、前記第1軸受と前記スプライン軸とによって挟まれる第1保持リングと、を更に備えてもよい。前記第1保持リングの外径は、前記スプライン軸の大径よりも大きくてもよい。

0016

上記構成によれば、第1軸受とスプライン軸とによって挟まれる第1保持リングの外径は、スプライン軸の大径よりも大きいので、入力歯車は、ジャーナルへ脱落しにくい。

0017

上記構成に関して、ギア装置は、前記偏心部が嵌め込まれる第2軸受と、前記偏心部が貫通し、且つ、前記第2軸受と前記スプライン軸とによって挟まれる第2保持リングと、を更に備えてもよい。前記第2保持リングの外径は、前記スプライン軸の大径よりも大きくてもよい。

0018

上記構成によれば、第2軸受とスプライン軸とによって挟まれる第2保持リングの外径は、スプライン軸の大径よりも大きいので、入力歯車は、偏心部へ脱落しにくい。

0019

上記構成に関して、ギア装置は、前記外筒と前記キャリアとの間に形成された環状空間に嵌め込まれる主軸受を更に備えてもよい。前記外筒は、前記複数の内歯が形成された第1内周面と、前記主軸受を保持する第2内周面と、を含んでもよい。前記入力歯車は、前記第2内周面によって囲まれてもよい。

0020

上記構成によれば、外筒の第2内周面は、主軸受を保持するので、第1内周面とは異なり、内歯は、第2内周面に形成されない。入力歯車は、第2内周面によって囲まれるので、入力歯車と外歯の複数の内歯との間での干渉は、生じにくい。ギア装置を設計する設計者は、固定部に大きな直径を与えることができるので、入力歯車からクランク軸への大きなトルク伝達が可能になる。

0021

上記構成に関して、前記入力歯車の歯先円は、前記複数の内歯によって定められる歯先円からはみ出してもよい。

0022

上記構成によれば、入力歯車の歯先円は、複数の内歯によって定められる歯先円からはみ出してもよいので、設計者は、固定部に大きな直径を与えることができる。したがって、ギア装置は、大きなトルクを、入力歯車からクランク軸へ伝達することができる。

発明の効果

0023

上述のギア装置は、入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することを可能にする。

図面の簡単な説明

0024

ギア装置として例示される減速機の概略的な断面図である。
図1に示されるA−A線に沿う減速機の概略的な断面図である。
図1に示される減速機のクランク軸組立体の概略的な部分断面図である。
複数の内歯ピンによって形成される内歯環の歯先円と入力歯車の歯先円との間の関係を表す概念図である。

実施例

0025

<第1実施形態>
第1実施形態において、入力歯車からクランク軸へ大きなトルクを伝達することができる例示的なギア装置が説明される。

0026

図1及び図2は、第1実施形態のギア装置として例示される減速機100を示す。図1は、減速機100の概略的な断面図である。図2は、図1に示されるA−A線に沿う減速機100の概略的な断面図である。図1及び図2を参照して、減速機100が説明される。

0027

減速機100は、外筒200と、キャリア300と、歯車部400と、3つのクランク軸組立体500(図1は、3つのクランク軸組立体500のうち1つを示す)と、2つの主軸受610,620と、を備える。モータ(図示せず)や他の駆動源(図示せず)が生成した駆動力は、3つのクランク軸組立体500にそれぞれ入力される。3つのクランク軸組立体500それぞれに入力された駆動力は、外筒200及びキャリア300によって囲まれた内部空間内に配置された歯車部400に伝達される。

0028

図1に示される如く、2つの主軸受610,620は、外筒200と、外筒200によって取り囲まれたキャリア300との間に形成された環状空間に嵌め込まれる。2つの主軸受610,620それぞれは、外筒200とキャリア300との間での相対的な回転運動を可能にする。2つの主軸受610,620の共通の中心軸は、出力軸OAXに相当する。外筒200及びキャリア300は、歯車部400に伝達された駆動力によって、出力軸OAX周りに相対的に回転される。

0029

図2に示される如く、外筒200は、略円筒状ケース210と、複数の内歯ピン220と、を含む。ケース210は、キャリア300、歯車部400及びクランク軸組立体500が収容される円柱状の内部空間を規定する。複数の内歯ピン220は、ケース210の内周面に沿って環状に並べられ、内歯環を形成する。

0030

内歯ピン220それぞれは、出力軸OAXの延出方向に延びる円柱状の部材である。内歯ピン220それぞれは、ケース210の内壁に形成された溝部に嵌入される。したがって、内歯ピン220それぞれは、ケース210によって適切に保持される。

0031

図2に示される如く、複数の内歯ピン220は、出力軸OAX周りに環状に略一定間隔で配置される。複数の内歯ピン220それぞれの半周面は、ケース210の内壁から出力軸OAXに向けて突出する。したがって、複数の内歯ピン220は、歯車部400と噛み合う内歯として機能する。本実施形態において、複数の内歯は、複数の内歯ピン220によって例示される。

0032

図1に示される如く、キャリア300は、基部310と、端板320と、を含む。キャリア300は、全体的に、円筒状である。端板320は、略円板形状である。キャリア300は、外筒200内で出力軸OAX周りに回転することができる。あるいは、外筒200は、キャリア300の周囲で出力軸OAX周りに回転することができる。

0033

基部310は、略円板状の基板部311(図1を参照)と、3つのシャフト部312(図2を参照)と、を含む。基板部311は、端板320と略同軸である。すなわち、出力軸OAXは、基板部311及び端板320の中心軸に相当する。

0034

基板部311は、内面313と、内面313とは反対側の外面314と、を含む。内面313は、歯車部400に対向する。内面313及び外面314は、出力軸OAXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。

0035

中央貫通孔315(図1を参照)及び3つの保持貫通孔316(図1は、3つの保持貫通孔316のうち1つを示す)は、基板部311に形成される。中央貫通孔315は、出力軸OAXに沿って、内面313と外面314との間で延びる。出力軸OAXは、中央貫通孔315の中心軸に相当する。3つの保持貫通孔316の中心は、出力軸OAXを中心とする仮想円(図示せず)上で、略等間隔に配置される。

0036

図1は、出力軸OAXに加えて、伝達軸TAXを示す。伝達軸TAXは、出力軸OAXから離れた位置で規定される。伝達軸TAXは、出力軸OAXに略平行である。保持貫通孔316は、伝達軸TAXに沿って内面313と外面314との間で延びる。伝達軸TAXは、クランク軸組立体500の回転中心軸及び保持貫通孔316の中心軸に相当する。クランク軸組立体500の一部は、保持貫通孔316内に配置される。

0037

端板320は、内面323と、内面323とは反対側の外面324と、を含む。内面323は、歯車部400に対向する。内面323及び外面324は、出力軸OAXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。

0038

中央貫通孔325(図1を参照)及び3つの保持貫通孔326(図1は、3つの保持貫通孔326のうち1つを示す)は、端板320に形成される。中央貫通孔325は、出力軸OAXに沿って、内面323と外面324との間で延びる。出力軸OAXは、中央貫通孔325の中心軸に相当する。3つの保持貫通孔326の中心は、出力軸OAXを中心とする仮想円(図示せず)上で、略等間隔に配置される。3つの保持貫通孔326それぞれは、伝達軸TAXに沿って内面323と外面324との間で延びる。伝達軸TAXは、保持貫通孔326の中心軸に相当する。クランク軸組立体500の一部は、保持貫通孔326内に配置される。端板320に形成された3つの保持貫通孔326は、基板部311に形成された3つの保持貫通孔316とそれぞれ略同軸である。

0039

3つのシャフト部312それぞれは、基板部311の内面313から端板320の内面323に向けて延びる。端板320は、3つのシャフト部312それぞれの先端面に接続される。端板320は、リーマボルト位置決めピンや他の適切な固定技術によって、3つのシャフト部312それぞれの先端面に接続されてもよい。本実施形態の原理は、端板320と3つのシャフト部312それぞれとの間の特定の接続技術に限定されない。

0040

図1に示される如く、歯車部400は、基板部311の内面313と端板320の内面323との間に配置される。3つのシャフト部312は、歯車部400を貫通し、端板320に接続される。

0041

図1に示される如く、歯車部400は、2つの揺動歯車410,420を含む。揺動歯車410は、端板320と揺動歯車420との間に配置される。揺動歯車420は、基板部311と揺動歯車410との間に配置される。揺動歯車410,420は、共通の設計図面に基づいて形成されてもよい。

0042

揺動歯車410,420それぞれは、ケース210の内壁に向けて突出する複数の外歯430(図2を参照)を含む。クランク軸組立体500が、伝達軸TAX周りに回転すると、揺動歯車410,420は、複数の外歯430を複数の内歯ピン220に噛み合わせながら、ケース210内を周回移動(すなわち、揺動回転)する。この間、揺動歯車410,420の中心は、出力軸OAX周りを周回することとなる。外筒200とキャリア300との間の相対回転は、揺動歯車410,420の揺動回転によって引き起こされる。

0043

中央貫通孔411は、揺動歯車410の中心に形成される。中央貫通孔421は、揺動歯車420の中心に形成される。中央貫通孔411は、端板320の中央貫通孔325と揺動歯車420の中央貫通孔421とに連通する。中央貫通孔421は、基板部311の中央貫通孔315と揺動歯車410の中央貫通孔411とに連通する。揺動歯車410,420の中央貫通孔411,421は、基板部311及び端板320の中央貫通孔315,425よりも直径において大きい。

0044

図2に示される如く、3つの円形貫通孔422が、揺動歯車420に形成される。同様に、3つの円形貫通孔が、揺動歯車410に形成される。揺動歯車420の円形貫通孔422及び揺動歯車410の円形貫通孔は、基板部311及び端板320の保持貫通孔316,326と協働して、クランク軸組立体500が収容される収容空間を形成する。

0045

3つの台形貫通孔413(図1は、3つの台形貫通孔413のうち1つを示す)は、揺動歯車410に形成される。3つの台形貫通孔423(図2を参照)は、揺動歯車420に形成される。キャリア300のシャフト部312は、台形貫通孔413,423を貫通する。台形貫通孔413,423の大きさは、シャフト部312と干渉しないように定められる。

0046

図3は、クランク軸組立体500の概略的な部分断面図である。図1乃至図3を参照して、クランク軸組立体500が説明される。

0047

3つのクランク軸組立体500それぞれは、入力歯車510と、クランク軸520と、2つのジャーナル軸受531,532と、2つのクランク軸受541,542と、を含む。入力歯車510は、中央貫通孔315,325,411,421によって形成される中央空間内で、モータ(図示せず)のシャフト(図示せず)に形成されたギア部(図示せず)と噛み合う。モータがシャフトを回転させると、入力歯車510は、伝達軸TAX周りに回転する。

0048

クランク軸520は、第1ジャーナル521と、第2ジャーナル522と、第1偏心部523と、第2偏心部524と、保持ディスク525と、を含む。第1ジャーナル521は、端板320の保持貫通孔326に挿入される。第2ジャーナル522は、基板部311の保持貫通孔316に挿入される。ジャーナル軸受531は、第1ジャーナル521と保持貫通孔326を形成する端板320の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。ジャーナル軸受532は、第2ジャーナル522と保持貫通孔316を形成する基板部311の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。

0049

第1偏心部523は、第1ジャーナル521と第2偏心部524との間に位置する。第2偏心部524は、第2ジャーナル522と第1偏心部523との間に位置する。クランク軸受541は、第1偏心部523と円形貫通孔を形成する揺動歯車410の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。クランク軸受542は、第2偏心部524と円形貫通孔422を形成する揺動歯車420の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。

0050

第1ジャーナル521は、第2ジャーナル522と同軸であり、伝達軸TAX周りで回転する。第1偏心部523及び第2偏心部524それぞれは、円柱状に形成され、伝達軸TAXから偏心している。第1偏心部523及び第2偏心部524それぞれは、伝達軸TAXに対して偏心回転し、揺動歯車410,420に揺動回転を与える。揺動歯車410,420間の周回位相差は、第1偏心部523と第2偏心部524との間の偏心方向差異によって決定される。本実施形態において、偏心部は、第1偏心部523によって例示される。

0051

保持ディスク525は、第1ジャーナル521と第1偏心部523との間に位置する。保持ディスク525の両端面は、第1ジャーナル521及び第1偏心部523の周面から半径方向に突出する。保持ディスク525は、第1ジャーナル521及び第2ジャーナル522と略同軸であり、伝達軸TAX周りに回転する。入力歯車510は、保持ディスク525に取り付けられる。端板320の内面323は、端板320と基部310との接続部位から凹設されている。保持ディスク525及び入力歯車510は、内面323の凹設部位と揺動歯車410との間の空間で回転することができる。本実施形態において、固定部は、保持ディスク525によって例示される。

0052

入力歯車510からクランク軸520へ伝達されるトルクの最大値は、保持ディスク525の直径と軸長(伝達軸TAXに沿う方向の寸法)との積によって決定される。保持ディスク525の直径と軸長との積値が大きいならば、大きなトルクが、入力歯車510からクランク軸520へ伝達され得る。図3に示される如く、保持ディスク525は、第1偏心部523、第2偏心部524、第1ジャーナル521及び第2ジャーナル522それぞれよりも直径において大きいので、減速機100を設計する設計者は、保持ディスク525の軸長に小さな値を与えてもよい。図3に示される如く、設計者は、保持ディスク525の軸長を、第1ジャーナル521、第2ジャーナル522、第1偏心部523及び第2偏心部524それぞれの軸長よりも遙かに短くすることができる。このことは、クランク軸520全体の短い軸長に帰結する。したがって、キャリア300の外面314,324間の寸法も小さな値に設定され得る。

0053

図1に示される如く、ケース210は、第1内周面211と、第2内周面212と、を含む。複数の内歯ピン220は、第1内周面211に形成された複数の溝部に嵌め込まれる。一方、第2内周面212は、主軸受610の保持に用いられ、溝部を有さない平滑な円形輪郭を描く。主軸受610は、端板320の外周面と第2内周面212との間で形成された環状空間に嵌め込まれる。

0054

図4は、複数の内歯ピン220によって形成される内歯環の歯先円と入力歯車510の歯先円との間の関係を表す概念図である。図1及び図4を参照して、減速機100が更に説明される。

0055

図1に示される如く、入力歯車510は、第2内周面212によって囲まれる。したがって、入力歯車510は、内歯ピン220と干渉することなく伝達軸TAX周りに回転することができる。このことは、図4に示される如く、入力歯車510の歯先円が、内歯環の歯先円からはみ出すように、入力歯車510が配置されてもよいことを意味する。したがって、設計者は、保持ディスク525の直径に大きな値を与えることができる。この結果、大きなトルクが、入力歯車510からクランク軸520へ伝達されることになる。

0056

<第2実施形態>
減速機を設計する設計者は、入力歯車と保持ディスクとの間の機械的接続に、スプライン結合キー結合といった様々な構造を採用することができる。スプライン結合は、大きなトルクを伝達するのに好適な結合構造として知られている。第2実施形態において、入力歯車と保持ディスクとの間のスプライン結合が説明される。

0057

図3に示される如く、入力歯車510は、保持ディスク525にスプライン結合される。保持ディスク525の外周面には、スプライン加工施与される。入力歯車510の中心には、スプライン穴が形成される。保持ディスク525は、入力歯車510のスプライン穴に挿入され、スプライン穴に相補的なスプライン軸として機能する。

0058

図3に示される如く、スプライン軸(保持ディスク525)の小径は、第1偏心部523の直径と伝達軸TAXからの第1偏心部523の偏心量との和よりも大きい。したがって、スプライン軸の加工に用いられる工具は、クランク軸520の他の部位と干渉しない。この結果、保持ディスク525は、軸長全体に亘って、スプライン軸として機能することができる。

0059

図3に示される如く、クランク軸組立体500は、入力歯車510を保持ディスク525上で固定する薄板状のストッパリング551,552を更に備える。第1ジャーナル521は、ストッパリング551及びジャーナル軸受531を貫く。クランク軸組立体500を組み立てる作業者は、第1ジャーナル521をストッパリング551に挿入した後、ジャーナル軸受531と第1ジャーナル521とを嵌合させる。この結果、ストッパリング551は、ジャーナル軸受531と保持ディスク525とによって挟まれる。ストッパリング551は、外径において、スプライン軸(保持ディスク525)の大径よりも大きい。したがって、ストッパリング551は、第1ジャーナル521へ向かう入力歯車510の変位を防止することができる。本実施形態において、ジャーナルは、第1ジャーナル521によって例示される。第1軸受は、ジャーナル軸受531によって例示される。第1保持リングは、ストッパリング551によって例示される。

0060

第1偏心部523は、ストッパリング552及びクランク軸受541を貫く。クランク軸組立体を組み立てる作業者は、第1偏心部523をストッパリング552に挿入した後、第1偏心部523とクランク軸受541とを嵌合させる。この結果、ストッパリング552は、クランク軸受541と保持ディスク525とによって挟まれる。ストッパリング552は、外径において、スプライン軸(保持ディスク525)の大径よりも大きい。したがって、ストッパリング552は、第1偏心部523へ向かう入力歯車510の変位を防止することができる。本実施形態において、偏心部は、第1偏心部523によって例示される。第2軸受は、クランク軸受541によって例示される。第2保持リングは、ストッパリング552によって例示される。

0061

上述の実施形態において、保持ディスク525は、第1ジャーナル521や第1偏心部523と一体的に形成される。代替的に、保持ディスク525は、クランク軸520とは別異に形成された円板部材であってもよい。この場合、保持ディスク525は、クランク軸520に対して、スプライン結合或いはキー結合されてもよい。

0062

上述の様々な実施形態に関連して説明された設計原理は、様々なギア装置に適用可能である。上述の様々な実施形態のうち1つに関連して説明された様々な特徴のうち一部が、他のもう1つの実施形態に関連して説明されたギア装置に適用されてもよい。上述の設計原理は、センタークランクタイプのギア装置にも適用可能である。

0063

上述の実施形態の原理は、様々なギア装置に好適に利用される。

0064

100・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・減速機
200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外筒
211・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1内周面
212・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2内周面
220・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内歯ピン
300・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キャリア
410・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・揺動歯車
510・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・入力歯車
520・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸
521・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1ジャーナル
523・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1偏心部
525・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保持ディスク
531・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジャーナル軸受
541・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸受
551,552・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ストッパリング
610・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主軸受
OAX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力軸
TAX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伝達軸

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