図面 (/)

技術 軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物

出願人 住友金属鉱山シポレックス株式会社
発明者 中山淳
出願日 2016年3月18日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2016-054902
公開日 2017年9月21日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2017-166276
状態 特許登録済
技術分野 耐力壁、カーテンウオール
主要キーワード 組み立てキット 組立てキット 縦アングル 垂直支持板 一体化前 継合構造 置金具 部分交換
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

ロッキング機構を備えるALCパネルからなる軽量気泡コンクリートパネル壁体生産性品質定性を向上させるために、ALCパネルからなる軽量気泡コンクリートパネル壁体の施工を、簡略化、容易化された手順で行うことができる軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物を提供すること。

解決手段

自重受け金具11と、パネル置金具12と、からなり、自重受け金具11の垂直支持板112には貫通スリット113が形成されていて、自重受け金具11と、パネル載置金具12と、が貫通スリット113に爪部122が揺動可能に継合されていて、自重受け金具11の自重受け水平板111における自重受け面111a、又は、パネル載置金具12のパネル載置板121における自重受け面側の面121aのうち、いずれか一の面に、ロッキング機構構成用の突起部13が形成されている取付け金物1とする。

概要

背景

従来、建物帳壁ALCパネルによって構成することが広く行われている。このような壁体においては、ALCパネルの自重は、アングル等の下地を介して建物躯体取付けられた自重受け金具によって支持されている。

しかし、ALCパネルを用いてなる軽量気泡コンクリートパネル壁体(ALCパネル壁体)は、地震等により一定以上の外力が加わった場合に、建物の各階に生じる層間変位に伴う自重受け金具の傾き等、パネル取付け部に生じる応力許容応力度を超え、ALCパネルの脱落や局部的破壊が生じてしまう危険性があった。これを回避するため、ALCパネル壁体においては、通常、壁面方向内でのALCパネルの微少な回転により上記の応力を開放することができるロッキング機構によって必要な免震性担保されている(特許文献1参照)。

ALCパネル壁体にロッキング機構を付与する取付け構造として、ALCパネルの自重受け金具と対面する位置に、突起物を有するロッキング機構構成用の金物を配置することにより、ALCパネルの底面と自重受け金具との間に、ロッキング性能の発揮に必要なクリアランス確報した各種の取付け構造、及び、このような取付け構造を構成するために用いることができる各種の取付け金物が提案されている(特許文献1及び2参照)。

しかしながら、特許文献1及び2に記載されているいずれの取付け構造においても、ALCパネル壁体に適切なロッキング性能を発現させるためには、上述のクリアランスを確保するための金物を、自重受け金物と対面するALCパネルの底面に、一つ一つ高い位置精度で留付けする必要があった。このクリアランスを確保するための金物の留め付け作業は、建物の建築現場で、施工者による手作業によるものとなる場合が多く、施工者による品質のばらつきや、作業の繁雑さについて改善が求められていた。

概要

ロッキング機構を備えるALCパネルからなる軽量気泡コンクリートパネル壁体の生産性や品質安定性を向上させるために、ALCパネルからなる軽量気泡コンクリートパネル壁体の施工を、簡略化、容易化された手順で行うことができる軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物を提供すること。自重受け金具11と、パネル載置金具12と、からなり、自重受け金具11の垂直支持板112には貫通スリット113が形成されていて、自重受け金具11と、パネル載置金具12と、が貫通スリット113に爪部122が揺動可能に継合されていて、自重受け金具11の自重受け水平板111における自重受け面111a、又は、パネル載置金具12のパネル載置板121における自重受け面側の面121aのうち、いずれか一の面に、ロッキング機構構成用の突起部13が形成されている取付け金物1とする。

目的

本発明は、ロッキング機構を備えるALCパネル壁体の生産性や品質安定性の向上に寄与するために、ALCパネル壁体の施工を、従来よりも簡略化、容易化された作業手順で行うことができる軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物であって、自重受け金具と、パネル置金具と、からなり、前記自重受け金具は、略矩形板状の自重受け水平板と、該自重受け水平板の一側辺から該自重受け水平板に対して垂直に立ち上がる略矩形板状の垂直支持板と、を含んでなり、前記パネル載置金具は、略矩形板状のパネル載置板と、該パネル載置板の一の側辺から該パネル載置板に対して平行に突出している爪部と、を含んでなり、前記自重受け金具の前記垂直支持板には貫通スリットが形成されていて、前記自重受け金具と、前記パネル載置金具と、が前記貫通スリットに前記爪部が揺動可能に継合されていて、前記自重受け金具の自重受け水平板における自重受け面、又は、前記パネル載置金具のパネル載置板における前記自重受け面側の面のうち、いずれか一の面に、ロッキング機構構成用の突起部が形成されている取付け金物。

請求項2

前記爪部の先端寄りの一部に脱落防止用アンカー部が形成されている請求項1に記載の取付け金物。

請求項3

請求項1又は2に記載の取付け金物に軽量気泡コンクリートパネルが載置されてなる軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造

請求項4

前記軽量気泡コンクリートパネルの下部小口面における幅方向の両端部に請求項3に記載の取付け構造が形成されている軽量気泡コンクリートパネル壁体

請求項5

軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物組立てキットであって、自重受け金具と、パネル載置金具と、からなり、前記自重受け金具は、略矩形板状の自重受け水平板と、該自重受け水平板の一側辺から該自重受け水平板に対して垂直に立ち上がる略矩形板状の垂直支持板と、を含んでなり、前記パネル載置金具は、略矩形板状のパネル載置板と、該パネル載置板の一の側辺から該パネル載置板に対して平行に突出している爪部と、を含んでなり、前記自重受け金具の前記垂直支持板には、貫通スリットが形成されていて、前記貫通スリット及び前記爪部は、相互に揺動可能に継合することができる形状で形成されていて、前記自重受け金具の自重受け水平板における自重受け面、又は前記パネル載置金具のパネル載置面のうち、いずれか一の面上にロッキング機構構成用の突起部が形成されている取付け金物組立てキット。

請求項6

前記爪部の先端寄りの一部に脱落防止用のアンカー部が形成されている請求項5に記載の取付け金物。

請求項7

請求項5又は6に記載の取付け金物組立てキットと、軽量気泡コンクリートパネルと、を用いた軽量気泡コンクリートパネル壁体の形成方法であって、前記取付け金物組立てキットを一体化して取付け金物を組立てる工程と、前記取付け金物に前記軽量気泡コンクリートパネルを載置する工程と、を、いずれも前記軽量気泡コンクリートパネル壁体を設置する建物建設現場において行う軽量気泡コンクリートパネル壁体の形成方法。

技術分野

0001

本発明は、軽量気泡コンクリートパネルALCパネル)用の取付け金物に関する。詳しくは、ALCパネルで帳壁を構成した軽量気泡コンクリートパネル壁体に、適切なロッキング機構を付与することができる取付け金物、及び、それを用いた軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造に関する。

背景技術

0002

従来、建物の帳壁をALCパネルによって構成することが広く行われている。このような壁体においては、ALCパネルの自重は、アングル等の下地を介して建物躯体取付けられた自重受け金具によって支持されている。

0003

しかし、ALCパネルを用いてなる軽量気泡コンクリートパネル壁体(ALCパネル壁体)は、地震等により一定以上の外力が加わった場合に、建物の各階に生じる層間変位に伴う自重受け金具の傾き等、パネル取付け部に生じる応力許容応力度を超え、ALCパネルの脱落や局部的破壊が生じてしまう危険性があった。これを回避するため、ALCパネル壁体においては、通常、壁面方向内でのALCパネルの微少な回転により上記の応力を開放することができるロッキング機構によって必要な免震性担保されている(特許文献1参照)。

0004

ALCパネル壁体にロッキング機構を付与する取付け構造として、ALCパネルの自重受け金具と対面する位置に、突起物を有するロッキング機構構成用の金物を配置することにより、ALCパネルの底面と自重受け金具との間に、ロッキング性能の発揮に必要なクリアランス確報した各種の取付け構造、及び、このような取付け構造を構成するために用いることができる各種の取付け金物が提案されている(特許文献1及び2参照)。

0005

しかしながら、特許文献1及び2に記載されているいずれの取付け構造においても、ALCパネル壁体に適切なロッキング性能を発現させるためには、上述のクリアランスを確保するための金物を、自重受け金物と対面するALCパネルの底面に、一つ一つ高い位置精度で留付けする必要があった。このクリアランスを確保するための金物の留め付け作業は、建物の建築現場で、施工者による手作業によるものとなる場合が多く、施工者による品質のばらつきや、作業の繁雑さについて改善が求められていた。

先行技術

0006

特公平6−23459号公報
特開2006−16841号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、ロッキング機構を備えるALCパネル壁体の生産性や品質安定性の向上に寄与するために、ALCパネル壁体の施工を、従来よりも簡略化、容易化された作業手順で行うことができる軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、特定形状を有する二つの金具、即ち、本発明独自の形状からなる自重受け金具とパネル載置金具とが継合一体化されてなる構造を有する取付け金物によって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。

0009

(1)軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物であって、自重受け金具と、パネル載置金具と、からなり、前記自重受け金具は、略矩形板状の自重受け水平板と、該自重受け水平板の一側辺から該自重受け水平板に対して垂直に立ち上がる略矩形板状の垂直支持板と、を含んでなり、前記パネル載置金具は、略矩形板状のパネル載置板と、該パネル載置板の一の側辺から該パネル載置板に対して平行に突出している爪部と、を含んでなり、前記自重受け金具の前記垂直支持板には貫通スリットが形成されていて、前記自重受け金具と、前記パネル載置金具と、が前記貫通スリットに前記爪部が揺動可能に継合されていて、前記自重受け金具の自重受け水平板における自重受け面、又は、前記パネル載置金具のパネル載置板における前記自重受け面側の面のうち、いずれか一の面に、突起部が形成されている取付け金物。

0010

(1)の発明によれば、従来のALCパネルの取付け構造におけるロッキング機構構成用の金物と自重受け金物とに対応する2つの金具を、爪部と貫通スリットとの継合によって一体化した構造の取付け金物とした。これにより、従来構造におけるロッキング機構構成用の金物のパネル底面への留め付け工程が不要となった。そして、この新規な構造の取付け金物によれば、施工者による品質のばらつきを抑えて、尚且つ、ALCパネルの取付け作業の作業性を著しく向上させることができる。

0011

(2) 前記爪部の先端寄りの一部に脱落防止用アンカー部が形成されている(1)に記載の取付け金物。

0012

(2)の発明によれば、(1)に記載の取付け金物を構成する各金具の継合部分の脱落防止を、螺子固定ピン等の追加部品を用いることなく、単純なアンカー構造によって担保することができる。従来、パネル底面へのロッキング機構構成用の金物の留付けは、通常、止め等により行われていたが、この場合、パネル積み重ねまでの間のいずれかの時点で、この金物のALCパネルからの脱落を完全に防止することも難しかった。(2)の発明によれば、従来構造において問題となっていた、このロッキング機構構成用の金物のALCパネルからの作業中の脱落のリスクも、実質的に回避することができる。これにより、(1)の取付け金物をALCパネル壁体に用いる場合におけるALCパネルの取付け作業の作業性を更に高めることができる。

0013

(3) (1)又は(2)のいずれかに記載の取付け金物に軽量気泡コンクリートパネルが載置されてなる軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造。

0014

(3)の発明によれば、(1)又は(2)の発明の効果を享受することにより、ALCパネル壁体を形成する際の作業の安定性と作業性が顕著に向上する。これにより、ALCパネル壁体の品質安定性と経済性の向上に貢献することができる。

0015

(4) 前記軽量気泡コンクリートパネルの下部小口面における幅方向の両端部に(3)に記載の取付け構造が形成されている軽量気泡コンクリートパネル壁体。

0016

(4)の発明によれば、多数のALCパネルを横積みしてなる壁体において、各ALCパネルの両端下部おいてその自重を受ける多数の取付構造部分において、(4)の発明の効果を享受することができる。これにより、このようなパネルを横積みした壁体の経済性と品質安定性の向上に大きく貢献することができる。

0017

(5)軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物組立てキットであって、自重受け金具と、パネル載置金具と、からなり、前記自重受け金具は、略矩形板状の自重受け水平板と、該自重受け水平板の一側辺から該自重受け水平板に対して垂直に立ち上がる略矩形板状の垂直支持板と、を含んでなり、前記パネル載置金具は、略矩形板状のパネル載置板と、該パネル載置板の一の側辺から該パネル載置板に対して平行に突出している爪部と、を含んでなり、前記自重受け金具の前記垂直支持板には、前記爪部が継合可能な貫通スリットが形成されていて、前記自重受け金具の前記垂直支持板が立ち上がっている側の面である自重受け面、又は前記パネル載置金具のパネル載置面、のうちいずれか一の面上にロッキング機構構成用の突起部が形成されている取付け金物組立てキット。

0018

(5)の発明によれば、ALCパネル壁体に適切なロッキング機構を付与する取付け金物を、従来のロッキング機構構成用の金物と自重受け金物とに対応する2つの金具を、ALCパネルの載置の前に予め一体化して用いることができる取付け金物組立てキットとした。これにより、従来構造におけるロッキング機構構成用の金物のパネル底面への留め付け工程を不要とした。そして、この新規な構造及び構成からなる取付け金物組立てキットによれば、施工者による品質のばらつきを抑えて、尚且つ、ALCパネルの取付け作業の作業性を著しく向上させることができる。

0019

(6) 前記爪部の先端寄りの一部に脱落防止用のアンカー部が形成されている(5)に記載の取付け金物組立てキット。

0020

(6)の発明によれば、(5)に記載の取付け金物組立てキットによる取付け金物の組立て後における、各金具の継合部分からの脱落防止を、螺子や固定ピン等の追加部品を用いることなく、単純なアンカー構造によって担保することができる。これにより、従来の取付け構造の施工において問題となっていたロッキング機構構成用の金物のALCパネルからの脱落のリスクも実質的に回避して、ALCパネルの取付け作業の作業性を更に高めることができる。

0021

(7) (5)又は(6)のいずれかに記載の取付け金物組立てキットと、軽量気泡コンクリートパネルと、を用いた軽量気泡コンクリートパネル壁体の形成方法であって、前記取付け金物組立てキットを一体化して取付け金物を組立てる工程と、前記取付け金物に前記軽量気泡コンクリートパネルを載置する工程と、を、いずれも前記軽量気泡コンクリートパネル壁体を設置する建物の建設現場において行う軽量気泡コンクリートパネル壁体の設置方法

0022

(7)の発明によれば、適切なロッキング機構を有するALCパネル壁体を、施工者による品質のばらつきを抑えながら、高い作業性の下で設置することができる。又、取付け用金物を、組み立てキットを用いて建築現場において組立てる工法であることにより、工場組立て品と比較して、例えば、自重受け金具へのパネル載置金具の最終的な一体化を、現場の状況に合わせて任意の工程段階フレキシブルに行うことができる点や、不具合が生じている一部金物の部分交換が可能であるという点等において、更に有利な効果を享受することができる。

発明の効果

0023

本発明によれば、ALCパネル壁体の施工を、従来よりも簡略化、容易化された作業手順で行うことができる軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物を提供して、ロッキング機構を備えるALCパネル壁体の生産性や品質安定性の向上に寄与することができる。

図面の簡単な説明

0024

本発明の取付け金物を用いた軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造の立面図である。
本発明の取付け金物を用いた軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造の側面図である。
本発明の取付け金物の斜視図である。
本発明の取付け金物を構成する金具からなる取付け金物組立てキットの各金物の斜視図である。
本発明の取付け金物の側面図である。
本発明の取付け金物の他の実施形態に係る側面図である。
本発明の取付け金物を構成する取付け金物組立てキットの各金物の他の実施形態に係る斜視図である。
本発明の取付け金物を構成する金具からなる取付け金物組立てキットの更なる他の実施形態に係る斜視図である。

実施例

0025

以下、本発明の軽量気泡コンクリートパネル壁体(以下、単に、「壁体」とも言う)、軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造(以下、単に、「取付け構造」とも言う)軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物(以下、単に、「取付け金物」とも言う)の好ましい実施形態について説明する。尚、以下においては、主に、複数の長方形のALCパネルを、横積みにして建造物の柱等の建物躯体にパネル両端部を接合することによって建物の帳壁を構成する壁体に本発明を適用する場合の実施形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。自重受け金物と建物の帳壁を構成するプレキャストパネル底面との間に所定のクリアランスを確保することによって構成されるロッキング機構を有する壁体一般に、広く適用することができるものである。

0026

<壁体>
図1は、本発明の壁体100の立面図である。壁体100はロッキング機構を備える。このロッキング機構は、主として取付け構造10によって担保されている。取付け構造10は、取付け金物1にALCパネル2が載置されてなる部分に形成されている両者の接合構造である。

0027

壁体100においては、複数の長方形のALCパネル2が横積み配置されている。ALCパネル2は、主として、壁体100の垂直方向に沿ってパネル数枚ごとの間隔で設置されている取付け金物1によって、その重量を支持されている。取付け金物1は、縦アングルからなる下地鋼材4を介して建物躯体3に固定されている。そして、取付け金物1は、ALCパネル2の下部小口面における幅方向の両端部に対応する位置に配置されることにより、ALCパネル2の重量を有効に支持している。

0028

<取付け構造>
取付け金物1とALCパネル2との接合構造である取付け構造10においては、ALCパネル2が、ロッキング性能を発揮可能な態様で取付け金物1に取り付けられている。より詳しくは、取付け金物1のロッキング機構構成用の突起部13(以下、単に「突起部」とも言う)が適切に形成されていることにより、取付け構造10がロッキング機構を有する構造とされており、これにより、壁体100のロッキング性能が担保されている。

0029

<取付け金物>
取付け金物1は、図3図4に示す通り、自重受け金具11と、パネル載置金具12とが、「揺動可能」に継合されることにより構成されている。本明細書において、「揺動可能」構造とは、取付け金物1を含んでなる取付け構造10によって壁体100を構成する場合において、取付け金物1のパネル載置金具12が自重受け金具11に対して、壁体100のロッキング性能、即ち、上述の通り、ALCパネル2の微少な回転により外力により生ずる応力を開放する性能を発現させるために必要な範囲で、揺動することが可能な構造を意味する。

0030

自重受け金具11は、略矩形板状の自重受け水平板111と、自重受け水平板111の一側辺から自重受け水平板111に対して垂直に立ち上がる略矩形板状の垂直支持板112と、を含んでなる金属部材である。これらの各部分を含んでなる自重受け金具11は、例えば、所定の形状に打ち抜いた一枚の金属板を、所定の位置で垂直に折り曲げ加工することによって上記各部分を含んでなるものとして形成することができる。

0031

自重受け金具11には、パネル載置金具12との継合構造を構成する貫通スリット113が形成されている。貫通スリット113は、垂直支持板112にパネル載置金具12の爪部122を継合可能な形状で形成される。又、貫通スリット113の一部は、例えば図4に示すように、自重受け水平板111の端部にまで拡張されていてもよい。

0032

パネル載置金具12は、略矩形板状のパネル載置板121と、パネル載置板121の一の側辺からパネル載置板121に対して平行に突出している爪部122と、を含んでなる金属部材である。

0033

パネル載置金具12の有する爪部122の先端寄りの一部には、一体化されている状態の取付け金物1において、自重受け金具11の貫通スリット113から、パネル載置金具12が脱落することを防止するためのアンカー部123が形成されていることが好ましい。このアンカー部123は、例えば、図4に示すように、爪部122の先端寄りの一部を、貫通スリットの最小幅より大きくすることによって形成することができる。

0034

アンカー部は、或いは、図7に示すように、先端寄りの一部が略直角に折り曲げられていることにより構成されているアンカー部123Aであってもよい。このとき折り曲げられた部分の長さが、貫通スリット113Aの高さよりも長いことによって、アンカー部分としての機能を発揮することができる。アンカー部123Aによれば、比較的加工容易な単純な折り曲げ構造によって、自重受け金具11からのパネル載置金具12の脱落を防止することができる。

0035

自重受け金具11と、パネル載置金具12との一体化のための継合及び脱落防止のための構造は、上述の各構造に限られない。例えば、図8に示すように、爪部122に貫通孔124を形成してこれに脱落防止用の固定ピン14を挿入して係止する構造であってもよい。パネル載置金具12が脱落することを防止するためのアンカー機能を発揮させるための構造については、壁体100のロッキング性能を担保するための上記の「揺動」を阻害しない範囲の構造であれば、特定の構造に限定されない。

0036

取付け金物1においては、自重受け金具11の自重受け水平板111における自重受け面111a、又は、パネル載置金具12のパネル載置板121における自重受け面側の面121aのうち、いずれか一の面に、対面する面と点接触することによりロッキング機構の構成に寄与する突起部13が形成されている。図5は、突起部13が自重受け面111aに形成されている実施形態、一方、図6は、突起部13がパネル載置板121における自重受け面側の面121aに形成されている実施形態、を示している。

0037

上記いずれの実施形態においても、突起部13の形状は、それぞれが対面する面との間に点接触する凸状の形状であればよく、好ましくは半球形状である。突起部13の高さについては、図5図6に示すクリアランスC、即ち、突起部13によって点接触している自重受け水平板111と、パネル載置板121との間のクリアランスCが、上記態様で揺動可能となり、ロッキング性能を発揮することができるような所定の大きさとする。又、突起部13の頂部が、対面する面と点接触していることにより、パネル載置板121の自重受け水平板111とからの変位の方向に関らず、ALCパネル2の自重を自重受け水平板111に伝えることができる。以上の構造に基づき、取付け金物1は、それを用いた取付け構造10に適切なロッキング機構を備えさせることができる。

0038

取付け構造10に適切なロッキング機構を備えさせることができる取付け金物の具体例として、例えば、長手方向の長さが6mのALCパネル2を横積みした壁体100において、クリアランスC、即ち、突起部13の高さを、3mmとすることによって、自重受け水平板111に対するパネル載置板121の壁面方向内における傾きを最大4.5°まで許容するようにした取付け金物1を挙げることができる。

0039

<取付け金物組立てキット>
本発明の取付け金物1は、自重受け金具11とパネル載置金具12とが、一体化される前の分離した状態で一組の組合せとされている、取付け金物組立てキットとしても、好ましくこれを用いることができる。

0040

例えば、図3に示す取付け金物1は、このように一体化された状態で、壁体100の建設現場に搬入されたものを用いることもできるが、図4のような一体化前部品の組合せである金物組立てキットを建設現場に搬入し、この取付け金物組立てキットを一体化して取付け金物1を組立てる工程と、このようにして組立たてた取付け金物1にALCパネル2を載置する工程と、を、いずれも壁体100の設置現場において行うことにより、壁体100を形成することもできる。

0041

1軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物
11自重受け金具
111 自重受け水平板
111a 自重受け面
112垂直支持板
113貫通スリット
12パネル載置金具
121 パネル載置板
121a 自重受け面側の面
122 爪部
123アンカー部
124貫通孔
13ロッキング機構構成用の突起部
14固定ピン
2 軽量気泡コンクリートパネル
3建物躯体
4下地鋼材
10 軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造
100 軽量気泡コンクリートパネル壁体

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ