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技術 シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置

出願人 株式会社リコー
発明者 島津岳久赤井武志杉山恵介落合恭也
出願日 2016年3月14日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2016-049564
公開日 2017年9月21日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-165505
状態 特許登録済
技術分野 FAXの走査装置 感材、原版の支持 ベルト、ローラ以外の手段による供給
主要キーワード 外周ガイド 内周ガイド 空洞形状 回動ガイド 固定ガイド板 上昇センサ 吸音装置 壁面付近
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (13)

課題

空洞部と連通部とを有する吸音手段を備える構成で、シート搬送時に発生する音の音源の位置がシート搬送路内で変化しても、その音が外部に漏れ出ることを効率的に低減することが可能となるシート搬送装置画像読取装置および画像形成装置を提供する。

解決手段

搬送されるシートである原稿MSが通過するシート搬送路である原稿搬送路306を形成する搬送路形成手段であるターン上流外周ガイド板302を備え、空洞部601と、空洞部601と原稿搬送路306とを連通する連通部である連通孔602と、を有する吸音手段である吸音装置600を備えるシート搬送装置であるADF51において、原稿搬送路306における連通孔602の位置を移動可能とする。

概要

背景

従来、複写機プリンタファクシミリ等の画像形成装置画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。
例えば、特許文献1には、空洞部と、この空洞部と外部とを連通する連通部とを有するヘルムホルツ共鳴器の構造を備えた吸音手段を、シート搬送路に配置したシート搬送装置が記載されている。

概要

空洞部と連通部とを有する吸音手段を備える構成で、シート搬送時に発生する音の音源の位置がシート搬送路内で変化しても、その音が外部に漏れ出ることを効率的に低減することが可能となるシート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供する。搬送されるシートである原稿MSが通過するシート搬送路である原稿搬送路306を形成する搬送路形成手段であるターン上流外周ガイド板302を備え、空洞部601と、空洞部601と原稿搬送路306とを連通する連通部である連通孔602と、を有する吸音手段である吸音装置600を備えるシート搬送装置であるADF51において、原稿搬送路306における連通孔602の位置を移動可能とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

搬送されるシートが通過するシート搬送路を形成する搬送路形成手段を備え、空洞部と、前記空洞部と前記シート搬送路とを連通する連通部と、を有する吸音手段を備えるシート搬送装置において、前記シート搬送路における前記連通部の位置を移動可能とすることを特徴とするシート搬送装置。

請求項2

請求項1のシート搬送装置において、搬送路形成手段は、位置が固定され、空洞形状を形成する搬送路形成固定部材と、前記搬送路形成固定部材に対して移動可能で、前記空洞形状と前記シート搬送路とを連通する穴部を有する搬送路形成可動部材と、を備えることを特徴とするシート搬送装置。

請求項3

請求項2のシート搬送装置において、前記搬送路形成可動部材を前記搬送路形成固定部材に対して移動させる可動部材駆動源を備えることを特徴とするシート搬送装置。

請求項4

請求項1乃至3の何れかに記載のシート搬送装置において、前記シート搬送路における湾曲部に前記連通部を配置することを特徴とするシート搬送装置。

請求項5

請求項1乃至4の何れかに記載のシート搬送装置において、搬送されるシートの種類に応じて、前記シート搬送路における前記連通部の位置を変更することを特徴とするシート搬送装置。

請求項6

請求項1乃至5の何れかに記載のシート搬送装置において、搬送されるシートの厚みを検出するシート厚検出手段を備え、前記シート厚検出手段の検出結果に基づいて、前記シート搬送路における前記連通部の位置を変更することを特徴とするシート搬送装置。

請求項7

表面に原稿画像を有する原稿シートを搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段によって搬送される原稿シートの原稿画像を読み取る搬送原稿取手段とを備えた画像読取装置において、前記原稿搬送手段として、請求項1乃至6の何れかに記載のシート搬送装置を用いることを特徴とする画像読取装置。

請求項8

画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、前記画像読取手段として、請求項7に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項9

シート状の記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、記録媒体収納手段に収納された前記記録媒体を前記画像形成手段に向けて搬送する記録媒体搬送手段とを備えた画像形成装置において、前記記録媒体搬送手段として、請求項1乃至6の何れかに記載のシート搬送装置を用いることを特徴とする画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、シート搬送装置画像読取装置および画像形成装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、複写機プリンタファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。
例えば、特許文献1には、空洞部と、この空洞部と外部とを連通する連通部とを有するヘルムホルツ共鳴器の構造を備えた吸音手段を、シート搬送路に配置したシート搬送装置が記載されている。

発明が解決しようとする課題

0003

シート搬送路を形成するガイド部材等の搬送路形成手段とシート搬送路内を搬送されるシートとが摺擦すると、摺擦音が発生するが、上述した吸音手段をシート搬送路に配置することで、摺擦音が装置の外部に漏れ出ることを抑制できる。
しかしながら、種類が異なるシートを搬送する場合、搬送するシートの厚みや坪量等の物性値が変化すると、シート搬送路内でのシートの姿勢が変化し、シートが搬送路形成手段と摺擦する位置が変化し、摺擦音の発生位置が変化する。
ヘルムホルツ共鳴器の構造を備えた吸音手段は、空洞部と外部とを連通する連通部が音源に近い方ほど吸音効率が高くなる。このため、摺擦音の発生位置が変化すると、最適な位置で吸音することができなくなり、吸音効率が低下するおそれがある。
このような問題は、吸音対象の音がシートの物性値が変化することによって発生位置が変化する摺擦音である場合に限らず、吸音対象の音がシート搬送時に発生し、その発生位置がシート搬送路内で変化する音であれば生じ得る問題である。

課題を解決するための手段

0004

上述した課題を解決するために、本発明は、搬送されるシートが通過するシート搬送路を形成する搬送路形成手段を備え、空洞部と、前記空洞部と前記シート搬送路とを連通する連通部と、を有する吸音手段を備えるシート搬送装置において、前記シート搬送路における前記連通部の位置が移動可能であることを特徴とするものである。

発明の効果

0005

本発明によれば、空洞部と連通部とを有する吸音手段を備える構成で、シート搬送時に発生する音の音源の位置がシート搬送路内で変化しても、その音が外部に漏れ出ることを効率的に低減することが可能となるという優れた効果がある。

図面の簡単な説明

0006

DFにおける吸音装置を配置したターン部の説明図。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。
同複写機における画像形成部の一部を拡大して示す部分構成図。
同画像形成部における四つのプロセスユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図
同複写機のスキャナ及びADFを示す斜視図。
本実施形態のADFをスキャナの上部とともに示す概略構成図。
ADF全体の制御ブロック図。
固定画像読取部の電気回路の要部を示すブロック図。
ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の説明図、(a)は、吸音装置の模式図、(b)は、単振動するバネの系の模式図。
ADFにおける原稿給紙搬搬送時のターン部での摺擦音の発生箇所についての説明図。
可動ガイド板回動機構の説明図。
可動ガイド板を回動させる可動ガイド板駆動モータを備える構成の説明図。

実施例

0007

本発明は、複写機やファクシミリの画像読取部あるいはスキャナ機といった画像読取装置の読取部に原稿を搬送する自動原稿給送装置(ADF)に用いることができる。また、ADFに限らず、複写機内部で転写紙を用紙積載部から複写機内部に搬送する給紙部など、原稿あるいは転写紙などのシートを搬送させるシート搬送装置に関するものである。
本実施形態では、代表例として、複写機に搭載されるシートスルー式の自動原稿給送装置で原稿搬送する場合を取り上げ、本発明の実施形態を説明する。

0008

以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機500という)に適用した実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機500の基本的な構成について説明する。
図2は、複写機500を示す概略構成図である。複写機500は、画像形成手段としての画像形成部1と、転写紙供給装置40と、原稿搬送読取ユニット50とを備えている。原稿搬送読取手段としての原稿搬送読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定された原稿読取装置であるスキャナ150と、これに支持されるシート搬送装置としての原稿自動搬送装置(以下、ADF51という)とを有している。

0009

転写紙供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された二つの転写紙給紙カセット42を有している。また、それぞれの転写紙給紙カセット42から転写紙を送り出す転写紙送出ローラ43、送り出された転写紙を分離して転写紙給紙路44に供給する転写紙分離ローラ45等を有している。さらに、画像形成部1の搬送路としての本体側転写紙給紙路37に、記録媒体としての転写紙を搬送する複数の搬送ローラ対46等も有している。そして、転写紙給紙カセット42内の転写紙を画像形成部1内の本体側転写紙給紙路37内に給紙する。

0010

画像形成部1は、光書込装置2や、黒、イエローマゼンタ及びシアン(K,Y,M及びC)のトナー像を形成する四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)を備えている。さらに、画像形成部1は、転写ユニット24、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、転写紙反転装置36、本体側転写紙給紙路37等を備えている。光書込装置2は、内部に配設されたレーザーダイオードLED等の光源を駆動して、ドラム状の四つの感光体4(K,Y,M,C)に向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、感光体4(K,Y,M,C)の表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。

0011

図3は、画像形成部1の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。
また、図4は、四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)からなるタンデム部の一部を示す部分拡大図である。図2及び図3中のそれぞれの符号の後に付されたK,Y,M,Cという添字は、黒,イエロー,マゼンタ,シアン用の仕様であることを示している。四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、図4においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。

0012

プロセスユニット3(K,Y,M,C)は、それぞれ、感光体4とその周囲に配設される各種装置とを一つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、複写機500本体の画像形成部1に対して着脱可能になっている。図4に示すように、一つのプロセスユニット3は、感光体4の周りに、帯電装置5、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ22等を有している。
複写機500では、四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)を、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。

0013

感光体4としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。

0014

現像装置6は、磁性キャリア非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて感光体4の表面上の潜像を現像するようになっている。現像装置6は、内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ12に供給する攪拌部7と、現像スリーブ12に担持された二成分現像剤中のトナーを感光体4に転移させるための現像部11とを有している。

0015

攪拌部7は、現像部11よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された二本の搬送スクリュ8、これら二本の搬送スクリュ8の間に設けられた仕切り板8a、現像ケース9の底面に設けられたトナー濃度センサ10等を有している。

0016

現像部11は、現像ケース9の開口を通して感光体4に対向する現像スリーブ12、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ13、現像スリーブ12に先端を接近させるドクタブレード14等を有している。現像スリーブ12は、非磁性の回転可能な筒状になっている。マグネットローラ13は、ドクタブレード14との対向位置から現像スリーブ12の回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これらの磁極は、それぞれ現像スリーブ12上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置磁力を作用させる。これにより、攪拌部7から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ12表面に引き寄せて担持させるとともに、現像スリーブ12の表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。

0017

磁気ブラシは、現像スリーブ12の回転に伴ってドクタブレード14との対向位置を通過する際に適正な層厚規制されてから、感光体4に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ12に印加される現像バイアスと感光体4の静電潜像との電位差によって、トナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与させる。さらに、現像スリーブ12に担持され、磁気ブラシを形成し、現像領域を通過した二成分現像剤は、現像スリーブ12の回転に伴って再び現像部11内に戻る。そして、マグネットローラ13の磁極間に形成される反発磁界の影響によって現像スリーブ12の表面から離脱した後、攪拌部7内に戻される。攪拌部7内には、トナー濃度センサ10による検出結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。現像装置6としては、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。

0018

ドラムクリーニング装置15としては、ポリウレタンゴム等の弾性体からなるクリーニングブレード16を感光体4に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。また、本実施形態では、クリーニング性を高める目的で、外周面を感光体4に接触させる接触導電性ファーブラシ17を備えている。ファーブラシ17は、図4中の矢印方向に回転する方式のものを採用している。このファーブラシ17は、固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体4表面に塗布する役割も兼ねている。ドラムクリーニング装置15は、ファーブラシ17にバイアスを印加する金属製の電界ローラ18を備え、電界ローラ18は、図4中の矢示方向に回転するものであり、この電界ローラ18にスクレーパ19の先端を押し当てている。

0019

感光体4からファーブラシ17に付着したトナーは、ファーブラシ17に接触し、ファーブラシ17の回転方向に対してカウンタ方向に回転しながらバイアスが印加される電界ローラ18に転位する。そして、電界ローラ18に転移したトナーは、スクレーパ19によって電界ローラ18から掻き取られ、回収スクリュ20上に落下する。回収スクリュ20は、ファーブラシ17やクリーニングブレード16が感光体4の表面から回収した回収トナーをドラムクリーニング装置15における図4中の紙面に直交する方向の端部に向けて搬送し、外部のリサイクル搬送装置21に受け渡す。リサイクル搬送装置21は、受け渡された回収トナーを現像装置6に送ってリサイクルする。

0020

除電ランプ22は、光照射によって感光体4の表面を除電する。除電された感光体4の表面は、帯電装置5によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。複写機500では、帯電装置5として帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体4に当接させながら回転させるものを用いているが、感光体4に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。

0021

先に示した図3において、四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)のそれぞれの感光体4(K,Y,M,C)には、これまで説明してきたプロセスによって黒、イエロー、マゼンタ及びシアンのトナー像が形成される。

0022

四つのプロセスユニット3(K,Y,M,C)の下方には、転写ユニット24が配設されている。転写ユニット24は、複数のローラによって張架した中間転写ベルト25を、感光体4(K,Y,M,C)に当接させてK,Y,M,C用の一次転写ニップを形成している。また、転写ユニット24では、中間転写ベルト25を張架する複数のローラのうちの一つが駆動ローラとして回転駆動することにより、中間転写ベルト25が図中の矢印A方向(図2及び図3中の時計回り方向)に無端移動する。

0023

それぞれの一次転写ニップの近傍では、中間転写ベルト25のループの内側に配設された一次転写ローラ26(K,Y,M,C)によって中間転写ベルト25を感光体4(K,Y,M,C)に向けて押圧している。これらの一次転写ローラ26(K,Y,M,C)には、それぞれ電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の一次転写ニップには、感光体4(K,Y,M,C)上のトナー像を中間転写ベルト25に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。
図2及び図3中の図中の矢印A方向(時計回り方向)の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト25のおもて面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト25のおもて面には四色重ね合わせトナー像(以下、四色トナー像という)が形成される。

0024

転写ユニット24の図中下方には、紙搬送ベルト駆動ローラ30と二次転写ローラ31との間に、無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット28が設けられている。図2及び図3に示すように、中間転写ベルト25を張架する複数のローラのうちの一つである下部張架ローラ27と二次転写ローラ31との間に、中間転写ベルト25及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト25のおもて面と、紙搬送ベルト29のおもて面とが当接する二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ31には電源によって二次転写バイアスが印加されており、下部張架ローラ27は接地されている。これにより、二次転写ニップに二次転写電界が形成されている。

0025

この二次転写ニップの図2及び図3中の右側には、レジストローラ対33が配設されている。また、レジストローラ対33のレジストニップ入口付近には、レジストローラセンサが配設されている。転写紙供給装置40からレジストローラ対33に向けて転写紙が搬送されてくると、転写紙の先端がレジストローラセンサに検知された所定時間後に転写紙の搬送が一時停止し、レジストローラ対33のレジストニップに転写紙の先端が突き当たる。この結果、転写紙の先端がレジストローラ対33のローラ間に挟み込まれ、転写紙の姿勢が修正され、画像形成との同期をとる準備が整う。

0026

転写紙の先端がレジストニップに突き当たると、レジストローラ対33は、転写紙を中間転写ベルト25上の四色トナー像に同期させ得るタイミングでローラ対の回転駆動を再開して、ローラ間に挟みこんだ転写紙を二次転写ニップに送り出す。転写紙が通過する二次転写ニップ内では、中間転写ベルト25上の四色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙に一括二次転写され、転写紙の白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過した転写紙は、中間転写ベルト25から離間して、紙搬送ベルト29のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。

0027

二次転写ニップを通過した中間転写ベルト25のおもて面には、二次転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、クリーニング部材が中間転写ベルト25に当接するベルトクリーニング装置32によって掻き取り除去される。

0028

定着装置34に搬送された転写紙は、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着される。フルカラー画像が定着された転写紙は、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外排紙トレイ501へと排出される。

0029

図2に示すように、紙搬送ユニット28及び定着装置34の下には、転写紙反転装置36が配設されている。
両面プリントを行う場合には、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙の進路が、切換爪によって転写紙反転装置36側に向かうように切り換えられ、そこで転写紙は反転されて再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙のもう片面にも画像の二次転写処理定着処理とが施された後、転写紙は排紙トレイ501上に排紙される。

0030

次に、画像形成部1の上に固定された原稿搬送読取ユニット50について、説明する。
スキャナ150やこれの上に固定されたADF51からなる原稿搬送読取ユニット50は、後述する二つの固定画像読取部や移動読取部152を有している。移動読取部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された第二コンタクトガラス155の直下に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図2中の左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図2中の左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第二コンタクトガラス155上に載置された原稿の下面で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ150に固定された画像読取センサ153で受光する。

0031

一方、原稿搬送読取ユニット50は固定画像読取部として、スキャナ150の内部に配設された第一固定読取部151と、ADF51内に配設された後述する第二固定読取部95(図6参照)とを有している。光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有する第一固定読取部151は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された第一コンタクトガラス154の直下に配設されている。そして、ADF51によって搬送される原稿MSが第一コンタクトガラス154上を通過する際に、光源から発した光を原稿MSの第一面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサ153で受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿MSの第一面を走査する。また、第二固定読取部95は、第一固定読取部151を通過した後の原稿MSの第二面を走査する。

0032

スキャナ150の上に配設されたADF51は、本体カバー52に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台53、シートとしての原稿MSを搬送するための原稿搬送部54、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台55などを保持している。

0033

図5は、原稿搬送読取ユニット50の斜視説明図である。図5に示すように、ADF51は、スキャナ150に固定された蝶番159によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ150の上面の第一コンタクトガラス154や第二コンタクトガラス155を露出させる。

0034

原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を一枚ずつ分離することができないため、ADF51による搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、ADF51を図5に示すように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにして第二コンタクトガラス155上に載せた後、ADF51を閉じる。そして、スキャナ150の図2に示した移動読取部152によってそのページの画像を読み取らせる。第二コンタクトガラス155の左端には左スケール156が配置されており、原稿を左スケール156の目盛りに合わせて突き当てるように第二コンタクトガラス155上に載せて、画像の読み取りを行う。

0035

一方、互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束の場合には、その原稿MSをADF51によって一枚ずつ自動搬送することができる。そして、自動搬送しながら、スキャナ150内の第一固定読取部151やADF51内の第二固定読取部95に順次読み取らせていくことができる。この場合、原稿画像コピーを行おうとする使用者は、原稿束を原稿載置台53上にセットした後、操作部108のコピースタートボタン158(図5参照)を押す。すると、ADF51が、原稿載置台53上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に原稿搬送部54内に送り、それを反転させながら原稿スタック台55に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させた直後にスキャナ150の第一固定読取部151の真上に通す。このとき、原稿MSの第一面の画像がスキャナ150の第一固定読取部151によって読み取られる。

0036

次に、ADF51について説明する。
図6は、ADF51の要部構成をスキャナ150の上部とともに示す拡大構成図である。ADF51は、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第一読取搬送部E、第二読取搬送部F、排紙部G、スタック部H等を備えている。本実施形態のADF51の原稿搬送部54は、分離給送部Bの下流側の突き当てセンサ72による検知位置から、読取入口ローラ対90までの原稿MSが搬送される経路を構成する部分である。

0037

ADF51を備える原稿搬送読取ユニット50は、被読み取り記録媒体である原稿MSを固定の読み取り装置部である第一固定読取部151及び第二固定読取部95に搬送し、所定の速度で搬送しながら画像読み取りを行う。
原稿セット部Aは、原稿MSの第一面が上方となるように原稿MSの束がセットされる原稿載置台53等を有している。分離給送部Bは、ピックアップローラ80、分離ベルト84及びリバースローラ85等を備え、原稿載置台53にセットされた原稿MSの束から原稿MSを一枚ずつ分離して給送するものである。レジスト部Cは、給送された原稿MSを一次突き当て整合する働きと、整合した後の原稿MSを引き出し搬送する働きとを有するものである。ターン部Dは、C字状に湾曲する湾曲搬送部を有しており、この湾曲搬送部内で搬送される原稿MSを折り返しながらその上下が反転するようにターンさせて、原稿MSの第一面を下方の第一固定読取部151に向けて搬送するものである。

0038

第一読取搬送部Eでは、プラテンガラスからなる第一コンタクトガラス154の上で原稿MSを搬送させる。そして、搬送しながら、第一コンタクトガラス154の下方からスキャナ150の内部に配設されている第一固定読取部151に原稿MSの第一面を読み取らせる。
第二読取搬送部Fは、第一固定読取部151による読取位置を通過した原稿MSを、第二固定読取部95の下方に配置された第二読取部対向ローラ96によって搬送しながら、原稿MSの第二面を第二固定読取部95により上方から読み取らせるものである。
また、排紙部Gは、第一固定読取部151による読取位置、及び、第二固定読取部95による読取位置を通過した原稿MSを機外のスタック部Hに向けて排出するものである。スタック部Hは、読取完了後の原稿MSを原稿スタック台55の上に積載保持するものである。

0039

図7は、ADF51全体の制御ブロック図である。ADF51の制御部は、各モータ、各種センサ部、固定画像読取部300等の、一連の動作を制御するコントローラ100等から構成されている。各モータ(101〜105)は、原稿の搬送動作の駆動を行う駆動部であり、固定画像読取部300は第一固定読取部151または第二固定読取部95である。

0040

図8は、固定画像読取部300の電気回路の要部を示すブロック図である。固定画像読取部300は、光源部200、センサチップ201、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206及びインターフェイス回路(以下、「I/F回路107」と呼ぶ)等から構成されている。
光源部200は、LEDアレイ蛍光灯、あるいは冷陰極管などからなる。センサチップ201は、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に複数並べて配置されている。複数のOPアンプ回路202は、複数のセンサチップ201のそれぞれに個別に接続されている。複数のA/Dコンバータ203は、複数のOPアンプ回路202のそれぞれに個別に接続されている。

0041

センサチップ201は、等倍密イメージセンサと称される光電変換素子集光レンズとを具備するものである。固定画像読取部300による読取位置に原稿MSが進入するのに先立って、コントローラ100から光源部200に点灯信号が送られる。これにより、光源部200が点灯し、その光を原稿の表面(第一固定読取部151の場合は第一面、第二固定読取部95の場合は第二面)に向けて照射する。原稿MSの表面で反射した反射光は、複数のセンサチップ201において、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。それぞれのセンサチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバータ203によってデジタル画像情報に変換される。

0042

このようにして得られたデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶される。その後、出力制御回路206によって本体制御部111(複写機500本体の制御部)に受入可能なデータ形式に変換された後、画像データとして、I/F回路107を経由して本体制御部111に出力される。コントローラ100からは原稿MSの先端が固定画像読取部300による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。

0043

読取を行う原稿MSの束は、第一面が上向きとなるように載せられた状態で原稿載置台53上にセットされる。原稿載置台53は、原稿MSの先端側を支持し、原稿MSの束の厚みに応じて図6中の矢印a−b方向に揺動可能な可動原稿テーブル53bと、原稿MSの後端側を支持する固定原稿テーブル53aとから構成されている。
また、原稿載置台53には、原稿MSの幅方向(原稿MSの搬送方向に直交する方向で、図6の紙面に直交する方向)の両端に対してそれぞれ突き当たる、サイドガイドが設けられている。そして、原稿MSが原稿載置台53にセットされたときには、原稿MSの幅方向の両端に対してそれぞれサイドガイドが突き当てられることで、幅方向における原稿MSの位置決めがなされる。

0044

可動原稿テーブル53bの上方には、レバー部材であるセットフィラー62が揺動可能に配設されている。原稿載置台53に原稿MSがセットされていない状態では、セットフィラー62は、図6中の破線で示す位置にある。この位置は、原稿セットセンサ63による検知位置であり、原稿セットセンサ63がセットフィラー62を検知することで、原稿載置台53に原稿MSがセットされていないことが分かる。

0045

原稿載置台53に原稿MSがセットされると、原稿MSの先端がセットフィラー62を押し上げる。これに伴って、原稿セットセンサ63の検知位置からセットフィラー62が移動し、原稿セットセンサ63がセットフィラー62を検知していない状態の情報を出力する。この出力を受信したコントローラ100は原稿MSがセットされたことを伝達する検知信号を、I/F回路107を介して原稿搬送読取ユニット50の本体制御部111に送信される。

0046

固定原稿テーブル53aには、原稿MSの搬送方向の長さを検知する反射型フォトセンサまたは原稿一枚でも検知可能なアクチュエーター・タイプのセンサからなる複数の原稿長さセンサ(57、58a、58b)が配置されている。これらの原稿長さセンサにより、原稿MSの搬送方向の長さの概略が判定される。原稿長さセンサは、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサ配置となっている。

0047

可動原稿テーブル53bの上方にはピックアップローラ80が配置されている。ピックアップローラ80は、給紙モータ102から駆動が伝達されることによって回転駆動する。また、分離部としての分離ニップを構成する分離ベルト84及びリバースローラ85は、給紙モータ102から駆動が伝達されることによって回転駆動する。

0048

可動原稿テーブル53bは、底板上昇モータ105の駆動により、駆動するカム機構によって図6中の矢印a−b方向に回動する。原稿MSが原稿載置台53にセットされたことをセットフィラー62及び原稿セットセンサ63によって検知すると、コントローラ100は、底板上昇モータ105を正転させる。これにより、可動原稿テーブル53bが図6中の矢印a方向に回動し、可動原稿テーブル53bの自由端側(図6中の左側)が上昇する。可動原稿テーブル53bの自由端側とともに束状の原稿MSも上昇し、原稿MSの束の最上面がピックアップローラ80と接触する。

0049

ピックアップローラ80は、ピックアップブラケット252の一端に回転可能に支持されており、ピックアップブラケット252は、その他端部側の原稿給紙ユニット駆動軸253を中心に図6中の矢印c−d方向に回動可能となっている。ピックアップブラケット252は、ピックアップ昇降モータ101によって駆動するカム機構によって、図6中の矢印c−d方向に回動する構成である。この回動によって、ピックアップローラ80が図6中の矢印c−d方向に移動する構成となっている。
また、ピックアップローラ80を支持するピックアップブラケット252は、ブラケット被検知部254を備えている。さらに、ピックアップブラケット252の上方となる位置には、テーブル上昇センサ59がADF51本体のフレームに配置されている。

0050

テーブル上昇センサ59は、その検知位置におけるブラケット被検知部254の有無を検知することにより、ピックアップローラ80が上昇した位置にあるか否かを検出するセンサである。発光部と受光部との間の検知位置で発光部から発した光が遮られたか否かを検知する光透過型光センサである。そして、ブラケット被検知部254が検知位置で光を遮ることで、テーブル上昇センサ59の検知位置にブラケット被検知部254が有ることを検知する。

0051

ピックアップローラ80は、図6中の矢印d方向に回動して下降した状態で、可動原稿テーブル53bが上昇して可動原稿テーブル53b上の原稿MSの上面により押されると、図中の矢印c方向に回動して上昇する。これをテーブル上昇センサ59で検知することにより、可動原稿テーブル53bが上限まで上昇したことを検知可能となっている。可動原稿テーブル53bが上限まで上昇したことを検知することにより、ピックアップ昇降モータ101が停止するとともに底板上昇モータ105が停止し、可動原稿テーブル53bとピックアップローラ80との間で原稿MSが狭持される。

0052

テーブル上昇センサ59は、底板が上限まで上昇したことを検出して原稿MSの束の上面が適正な給紙高さに保たれていることを検出するセンサである。テーブル上昇センサ59がブラケット被検知部254を検知するONの状態となると底板である可動原稿テーブル53bの上昇を停止し、給紙を繰り返す。給紙を繰り返すことで原稿MSの束の上面位置が下がり、テーブル上昇センサ59の検知状態がOFFになると、可動原稿テーブル53bを上昇させてテーブル上昇センサ59が再びONとなるように制御を繰り返す。このような制御により、原稿MSの束の上面位置を常に給紙に適した高さに維持することができる。

0053

原稿載置台53にセットされた原稿MSが全て給紙されると、底板上昇モータ105を逆転させて、次の原稿MSの束をセットできるようにホームポジション位置へと可動原稿テーブル53bを下降させる。可動原稿テーブル53bがホームポジション位置まで下降すると、可動原稿テーブル53bの下部に設けたフィラーをホームポジションセンサ60が検知する。

0054

本実施形態では、可動原稿テーブル53bとピックアップローラ80との両方に昇降機構を備えている。しかし、原稿MSを狭持する機構としては、可動原稿テーブル53bとピックアップローラ80との何れか一方のみに昇降機構を備える構成であってもよい。

0055

使用者は、両面読取モードか片面読取モードかを指定し、原稿MSを原稿載置台53にセットした状態で、操作部108のコピースタートボタン158を押下する。コピースタートボタン158が押下されると、本体制御部111からI/F回路107を介してADF51の制御部であるコントローラ100に原稿給紙信号が送信される。これにより、給紙モータ102が正転方向に駆動してピックアップローラ80が回転駆動し、原稿載置台53上の数枚(理想的には一枚)の原稿MSをピックアップする。このときのピックアップローラ80の回転方向は、原稿載置台53上の原稿MSの束の最上位の原稿MSを後述する分離ニップに向けて搬送する方向である。

0056

ここで両面読取モードか片面読取モードかを設定する際、原稿載置台53上にセットされた原稿MSに対して全て同じように設定しても良いし、(一枚目、二枚目、・・・n枚目の)それぞれの原稿MSに対して異なる設定をしても良い。異なる設定としては、例えば、全十枚の原稿MSのうち、一枚目と十枚目との原稿MSは両面読取モードとし、その他の原稿MSは片面読取モードとする設定等である。

0057

ピックアップローラ80によって送り出された原稿MSは、分離ベルト84とリバースローラ85との当接位置である分離ニップの分離入口48に送り込まれる。分離ベルト84は、給紙駆動ローラ82と給紙従動ローラ83とによって張架されており、給紙モータ102の正転に伴う給紙駆動ローラ82の回転によって給紙方向図6中の時計回り方向)に無端移動される。

0058

分離ベルト84の下部張架面にはリバースローラ85が当接している。リバースローラ85は、給紙モータ102の正転によって給紙方向とは逆方向(図6中の時計回り方向)に回転する駆動が伝達される。このように、分離ベルト84とリバースローラ85との分離ニップにおける表面移動方向が逆方向であることにより、原稿MSの束の最上位の原稿MSとその下の原稿MSとを分離し、最上位の一枚の原稿MSのみを給紙できる構成となっている。

0059

詳しくは、分離ベルト84とリバースローラ85との当接部である分離ニップにおいては、分離ベルト84の表面が給紙方向に移動する。一方、リバースローラ85の表面は、給紙方向とは逆方向に移動しようとするが、リバースローラ85の駆動伝達部にはトルクリミッタを備える。このため、リバースローラ85の表面が給紙方向に向かう力がトルクリミッタの上限のトルクよりも大きいと、リバースローラ85は給紙方向に表面移動するように図6中の反時計回り方向に回転する。

0060

リバースローラ85は、分離ベルト84に所定の圧力で当接している。そして、リバースローラ85は、分離ベルト84に直接当接している状態、または、原稿MSの一枚だけを介して分離ベルト84に当接している状態(分離ニップに原稿MSが一枚だけ挟み込まれている状態)では、分離ベルト84または原稿MSに連れ回る。すなわち、リバースローラ85が、給紙方向である図6中の反時計周り方向に回転する。

0061

一方、分離ニップに二枚以上の原稿MSが挟み込まれたときには、連れ回り力がトルクリミッタの上限のトルクよりも低くなるように、トルクリミッタが設定されている。このため、リバースローラ85は連れ回り方向とは逆方向である、図6中の時計回り方向に回転駆動する。この回転駆動により、分離ニップに向けて搬送された原稿MSのうち、最上位の原稿MS以外の原稿MSには、リバースローラ85によって給紙方向とは反対方向の移動力が付与される。これにより、余分な原稿MSが押し戻され、複数枚の原稿MSから最上位の原稿MSだけが分離され、重送が防止される。

0062

分離ベルト84とリバースローラ85との作用によって一枚に分離された原稿MSは、レジスト部Cに進入する。そして、この原稿MSは分離ベルト84によって更に送られ、突き当てセンサ72によって先端が検知され、更に進んで、回転が停止しているプルアウトローラ対86に突き当たる。このとき駆動している給紙モータ102は、突き当てセンサ72による先端の検知から所定時間だけ駆動させて、その後停止させる。これにより、原稿MSが突き当てセンサ72による検知位置から所定量定められた距離だけ送られる。そして、結果的には、原稿MSがプルアウトローラ対86に所定量の撓みをもって押し当てられた状態で分離ベルト84による原稿MSの搬送が停止する。

0063

突き当てセンサ72によって原稿MSの先端が検知されたときに、ピックアップ昇降モータ101を回転させることでピックアップローラ80を原稿MSの上面から退避させ、原稿MSを分離ベルト84の搬送力のみで送る。これにより、原稿MSの先端は、プルアウトローラ対86の上下のローラによって形成されるニップに進入し、原稿MSの先端の整合(スキュー補正)が行われる。

0064

プルアウトローラ対86は、上述したように、スキュー補正機能を有すると共に、分離後にスキュー補正された原稿MSを中間ローラ対66まで搬送するためのローラ対である。給紙モータ102を逆転駆動することにより、プルアウトローラ対86を構成する二つのローラのうちの一方が回転駆動し、原稿MSを搬送する。また、このように給紙モータ102を逆転駆動するときには、プルアウトローラ対86と中間ローラ対66とに駆動が入力され、ピックアップローラ80、分離ベルト84及びリバースローラ85には駆動が入力されない。すなわち、給紙モータ102を正転させたときには、ピックアップローラ80、分離ベルト84及びリバースローラ85に駆動を伝達し、給紙モータ102を逆転させたときには、プルアウトローラ対86及び中間ローラ対66に駆動を伝達する構成となっている。

0065

プルアウトローラ対86によって送り出された原稿MSは、原稿幅センサ73の直下を通過する。原稿幅センサ73は、反射型フォトセンサ等からなる紙検知センサを原稿幅方向(図6の紙面に直交する方向)に複数個並べたセンサである。そして、どの紙検知センサが原稿MSを検知するかに基づいて、原稿MSの幅方向のサイズを検出する。また、原稿MSの搬送方向の長さは、原稿MSの先端が突き当てセンサ72によって検知されてから、原稿MSが突き当てセンサ72によって検知されなくなる(原稿MSの後端が通過する)までのタイミングに基づいてモータパルスから検出する。

0066

プルアウトローラ対86及び中間ローラ対66の回転駆動によって搬送される原稿MSは、中間ローラ対66及び読取入口ローラ対90によって搬送されるターン部Dに進入する。
ADF51では、プルアウトローラ対86及び中間ローラ対66の回転駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿MSが搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第一読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定している。これにより、原稿MSを第一読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。

0067

原稿MSの先端が読取入口センサ67により検知されると、給紙モータ102の減速を開始する。これと同時に、読取モータ103を正転駆動する。読取モータ103を正転駆動することで読取入口ローラ対90、読取出口ローラ対92及び第二読取出口ローラ対93が搬送方向にそれぞれ回転駆動する。給紙モータ102を減速することで、給紙モータ102によって回転駆動する中間ローラ対66の回転速度を減速する。これにより、原稿MSの先端が読取入口ローラ対90の上下のローラによって形成されるニップに進入する前に、原稿MSの搬送速度を第一読取搬送部Eでの搬送速度と同速にする。

0068

ターン部Dから第一読取搬送部Eに向かう原稿MSの先端をレジストセンサ65で検知すると、コントローラ100は、所定の時間をかけて各モータの駆動速度を減速する。これにより、原稿MSの搬送速度が所定の搬送距離をかけて減速する。そして、コントローラ100は、第一固定読取部151によって原稿MSの第一面の画像を読み取る第一読取位置400の手前で、原稿MSを一時停止させるように制御する。さらに、この一時停止の制御と共に、コントローラ100は、本体制御部111にI/F回路107を介してレジストローラ対33を停止させる信号を送信する。

0069

続いて、コントローラ100が本体制御部111より読取開始信号を受信すると、読取モータ103の駆動を開始する。このとき、レジストローラ対33で停止していた原稿MSの先端が第一読取位置400に到達するまでに、原稿MSの搬送速度が所定の搬送速度に立ち上がるように、読取モータ103の駆動を制御する。これにより、原稿MSは搬送速度が増速されつつ、第一読取位置400に向かって搬送される。

0070

次に、読取モータ103のパルスカウントに基づいて算出された原稿MSの先端が第一読取位置400に到達するタイミングの検出が成される。そして、検出されたタイミングで、コントローラ100から本体制御部111に対して原稿MSの第一面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が送信される。このゲート信号の送信は、原稿MSの後端が第一読取位置400を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第一面が第一固定読取部151によって読み取られる。

0071

また、図6に示すように、左スケール156の上面は左端側の高さが低くなるように傾斜している。これにより、第一読取位置400を通過した原稿MSの先端は、左スケール156の傾斜にすくい上げられ、読取出口ローラ対92のニップに向かう。

0072

第一読取搬送部Eを通過した原稿MSは、読取出口ローラ対92のニップを通過した後、その先端が排紙センサ61によって検知され、さらに、第二読取搬送部Fへと搬送され、その後、第二読取搬送部Fを通過して排紙部Gへと搬送される。
原稿MSの片面(第一面)のみを読み取る片面読取モードの場合には、第二固定読取部95による原稿MSの第二面の読取が不要である。そこで、排紙センサ61によって原稿の先端が検知されると、排紙モータ104の正転駆動が開始されて、原稿排紙ローラ対94における図6中の上側の排紙ローラが図中反時計回り方向に回転駆動される。

0073

また、排紙センサ61によって原稿MSの先端が検知されてからの排紙モータ104のパルスカウントに基づいて、原稿MSの後端が原稿排紙ローラ対94のニップを抜け出るタイミングが演算される。そして、この演算結果に基づいて、原稿MSの後端が原稿排紙ローラ対94のニップから抜け出る直前のタイミングで、排紙モータ104の駆動速度の減速を開始する。この減速の制御により、原稿MSが原稿スタック台55から飛び出さないような速度で排紙されるように制御される。

0074

一方、原稿MSの両面(第一面及び第二面)を読み取る両面読取モードの場合には、次のように制御がなされる。すなわち、排紙センサ61によって原稿MSの先端が検知された後、第二固定読取部95に到達するまでのタイミングが読取モータ103のパルスカウントに基づいて演算される。そして、そのタイミングでコントローラ100から本体制御部111に対して原稿MSの第二面における副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が送信される。このゲート信号の送信は、原稿MSの後端が第二固定読取部95による第二読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第二面が第二固定読取部95によって読み取られる。

0075

読取手段としての第二固定読取部95は、密着型イメージセンサCIS)からなる。そして、原稿MSに付着している糊状異物が読取面に付着することによる読取縦スジを防止する目的で、読取面にコーティング処理が施されている。また、原稿MSが通過する搬送路を挟んで第二固定読取部95に対向する位置には、原稿MSを非読取面側(第一面側)から支持する原稿支持手段としての第二読取部対向ローラ96が配設されている。この第二読取部対向ローラ96は、第二固定読取部95による第二読取位置での原稿MSの浮きを抑えるとともに、第二固定読取部95におけるシェーディングデータを取得するための基準白部として機能する役割を担っている。

0076

また、本実施形態では、搬送される原稿MSの画像を読み取る搬送原稿読取手段として、第一固定読取部151及び第二固定読取部95の二つの固定画像読取部300を備えている。原稿MSの両面の画像を読み取る構成としては、固定画像読取部300を二つ備える構成に限らない。一つの固定画像読取部300でおもて面の読み取りがなされた原稿MSをスイッチバックさせて、再び固定画像読取部300の読取位置を通過するときに裏面の読み取りを行う構成であっても良い。

0077

ADF51内のシート搬送路を搬送される原稿MSは、シート搬送路を形成するガイド部材と摺擦しながら移動するため、摺擦音が発生する。このような摺擦音が装置外部に伝達すると、周辺の人間に不快感を与える騒音となることがある。
本実施形態のADF51は、ヘルムホルツ共鳴器の構造を備えた吸音装置を設けることで、原稿MSが搬送されることによって発生する摺擦音を吸音する構成である。

0078

図9は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600の説明図である。図9(a)は吸音装置600の模式図であり、図9(b)は、単振動するバネの系の模式図である。

0079

図9(a)に示すように、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600は、入口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部601と、それよりも小さい連通孔602とによって構成される。そして、連通孔602に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。

0080

図9(a)に示すような体積「V」の空洞部601に対し、直径「d」、長さ「L」の連通孔602を設けた構造に対し、外部からの音波が連通孔602に進入すると、音波により連通孔602部分の空気が一体となって空洞部601へ押し込まれる。その際、密閉された空洞部601の内部の圧力が上昇し、押し込まれた連通孔602の空気に対し押し返すような作用をする。押し返された連通孔602の空気は穴の外部側へ押し返されるが、慣性により元に戻ろうとし、この動作を繰り返すことにより、図9(b)に示した質量「m」、ばね定数「k」の単振動するばねの系とみなすことができる。そして、以下の(1)式で共鳴周波数が計算できることが知られている。

0081

(f:共鳴周波数[Hz]、C:音速[m/s]、S:連通孔の断面積(π/4・d2)[m2]、L:連通孔の長さ[m]、δ:開口端による補正項[m]、V:空洞部の堆積[m3])

0082

一つの空洞部601に対して複数の連通孔602が配置された場合でも、連通孔602の断面積を足し合わせたものを連通孔602の断面積「S」として考えることで同様の計算が可能である。

0083

連通孔602の空気は共鳴周波数付近の周波数で激しく振動するが、連通孔602の壁面付近境界層では流体(空気)は粘性によって抵抗を受けるため、振動のエネルギー粘性抵抗により熱エネルギーに変換される。このようなメカニズムにより入射した音波による音のエネルギーが熱のエネルギーに変換されることで音のエネルギーが減少するため、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600では吸音効果が発揮される。

0084

図10は、ADF51における原稿給紙搬搬送時のターン部Dでの摺擦音の発生箇所についての説明図である。図10中の矢印αはターン部Dにおける原稿MSの搬送方向を示している。図10(a)は、中間ローラ対66と読取入口ローラ対90との間における中間ローラ対66に近い位置となる第一摺擦位置N1から摺擦音が発生している状態の説明図である。図10(b)は、原稿MSの搬送方向について第一摺擦位置N1よりも下流側で、読取入口ローラ対90よりも上流側となる第二摺擦位置N2で摺擦音が発生している状態の説明図である。

0085

ADF51ではガイド部材によって形成される原稿搬送路306内を原稿MSが通過する。図10に示すように、ターン部Dにおける原稿搬送路306は、ターン部上流側外周ガイド板302、ターン部上流側内周ガイド板303、ターン部下流側外周ガイド板304及びターン部下流側内周ガイド板305によって形成される。

0086

ADF51は、原稿搬送路306内に複数のローラ対を配置し、ローラ対を回転駆動させることによりローラ対で挟んだシートを送り出し、下流側のローラ対に受け渡し搬送する。ローラ対間の原稿搬送路306はガイド板で形成され、原稿MSを下流側のローラ対ニップに導く構成となっている。
原稿搬送路306がまっすぐな箇所では、ガイド板に原稿MSが摺れる際の力も小さいため摺擦音はあまり大きくないが、搬送方向を変化させる湾曲部ではガイド板と原稿MSが摺れることで大きな摺擦音が発生する。

0087

ADF51で搬送する原稿MSの紙種は、薄紙から厚紙やコート紙、OHPなど多岐に渡っており、それぞれの紙種の厚さやコシ等の物性値が異なることで、原稿搬送路306内における原稿MSが通過する経路が変化する。これにより、原稿MSの搬送方向におけるガイド板と原稿MSとが摺れる位置が変化する。例えば、厚紙等の曲がり難い紙種からなる原稿MSの場合には図10(a)で示すように、第一摺擦位置N1で原稿MSがターン部上流側外周ガイド板302に摺擦して、摺擦音が発生する。一方、薄紙等の曲がり易い紙種からなる原稿MSの場合には、図10(b)で示すように、第一摺擦位置N1よりも搬送方向下流側の第二摺擦位置N2で原稿MSがターン部上流側外周ガイド板302に摺擦して、摺擦音が発生する。
このため、例えば、厚紙搬送時の摺擦音の発生位置に吸音手段を配置すると、厚紙搬送時は効果があるが、薄紙搬送時には摺擦音の発生位置が原稿MSの搬送方向に変わってしまうため、効果的に吸音することができない。

0088

特許文献1には、搬送されるシートの厚みや坪量に応じて、開口面積を変えることで、共鳴吸音構造の形状を変更し、吸音効果の高い周波数を変える構成が記載されている。しかし、搬送されるシートの物性値が異なることにより搬送経路が変わり、摺擦音が発生する音源位置がシートの搬送方向に変わってしまう場合、最適な位置で吸音することができないため、効果が低減するという不具合を抑制することができない。

0089

図1は、本実施形態のADF51における吸音装置600を配置したターン部Dの説明図である。
ADF51のターン部Dは、原稿MSを所定の方向に案内する第一のシートガイド手段であるターン部上流側内周ガイド板303と、第二のシートガイド手段であるターン部上流側外周ガイド板302とを備える。ターン部上流側外周ガイド板302は、ターン部上流側内周ガイド板303に対向して配置されている。

0090

ターン部上流側外周ガイド板302は、水平方向に搬送される原稿MSと摺擦し、原稿MSの搬送方向を曲げて下方に向ける搬送方向変更部を備える。上述した第一摺擦位置N1や第二摺擦位置N2が搬送方向変更部に該当する。ターン部上流側外周ガイド板302は、少なくとも一つの空洞形状からなる空洞部601と、この空洞部601と原稿搬送路306とを連通する少なくとも一つの連通部からなる連通孔602とを備える。

0091

図1に示すように、ターン部Dの原稿搬送路306を形成するガイド板のうちの一つであるターン部上流側外周ガイド板302は、固定ガイド板302aと可動ガイド板302bとから構成される。固定ガイド板302aは、原稿搬送路306に対して背面側に空洞部601を形成し、原稿搬送路306に対して移動しない部材である。また、可動ガイド板302bは、固定ガイド板302aによって形成される空洞部601と原稿搬送路306とを連通する連通孔602が形成されており、原稿搬送路306に対して図1中の矢印β方向に移動可能な部材である。空洞部601と連通孔602とによって共鳴吸音構造の吸音装置600を構成している。

0092

共鳴吸音構造は、音源近傍に連通孔602を配置したときが最も効果が得られるので、シートである原稿MSとガイド板等との摺擦音を吸音したい場合は、摺擦音の発生源近傍に連通孔602を配置するのが望ましい。
図1に示すように、本実施形態のADF51は、摺擦音が発生しやすいターン部Dに共鳴吸音構造の吸音装置600を配置した例である。
ターン部上流側外周ガイド板302は、固定ガイド板302aに対して可動ガイド板302bを図1中の矢印β方向に回動させることができる。この回動によって、可動ガイド板302bに設けた連通孔602の原稿搬送路306における位置を原稿MSの搬送方向に変えることができる。

0093

このような構成にすることで、搬送する原稿MSの紙種が変わり、摺擦音の発生位置が変わった場合でも、摺擦音が発生する位置に応じて連通孔602の位置を移動させることで、原稿MSに対して最適な位置で吸音ができる。このため、効果的に吸音効果を得ることができる。

0094

図11は、可動ガイド板302bの回動機構の説明図である。図11(a)は、連通孔602が搬送方向の下流側に位置する状態の説明図であり、図11(b)は、図11(b)は、図11(a)よりも連通孔602が搬送方向の上流側に位置する状態の説明図である。
図11に示すように、可動ガイド板302bは可動ガイド支持部材310に固定されており、可動ガイド支持部材310は回動ガイド軸311によって回動可能に支持されている。回動ガイド軸311を中心に可動ガイド支持部材310を回動させることによって、可動ガイド支持部材310に固定された可動ガイド板302bが図11中の矢印βの方向に回動する。

0095

搬送する原稿MSの種類が少ない場合や、さほど音源位置がずれない場合など、連通孔602の位置として二箇所の位置変更で賄える場合は、例えばソレノイドで可動ガイド板302bを駆動させると安価に構成することができる。

0096

図12は、可動ガイド板302bを回動させる駆動源として可動ガイド板駆動モータ320を備える構成の説明図である。
搬送する原稿MSの種類が多岐に渡り、連通孔602を多くの位置に動かしたい場合には、可動ガイド板駆動モータ320等の回動駆動する駆動源で可動ガイド板302bを駆動させると、より精密にほぼ無段階で連通孔602の位置を制御することができる。
また、駆動源を有することで、可動ガイド板302bを自動で移動させることができ、操作性の向上を図ることができる。

0097

ソレノイドや可動ガイド板駆動モータ320等の駆動源が可動ガイド板302bを移動させる場合は、操作部108から入力された紙種に基づいて、コントローラ100が連通孔602の位置が入力した紙種に適した位置となるように駆動源の駆動を制御する。
可動ガイド板302bを移動させる構成としては駆動源を用いる構成に限らず、手動によって可動ガイド板302bを移動させる構成としてもよい。

0098

原稿搬送路306における連通孔602を配置した位置よりも原稿MSの搬送方向上流側に原稿MSの厚みを検出する原稿厚検出装置を配置してもよい。そして、コントローラ100は原稿厚検出装置の検出結果に基づいて、連通孔602の位置が検出した厚みの原稿MSに適した位置となるように駆動源の駆動を制御する。
原稿厚検出装置の構成としては、プルアウトローラ対86を構成する二つのローラの軸間距離を測定する軸間測定装置を備える構成を挙げることができる。この構成では、原稿MSがプルアウトローラ対86に挟まれた状態での上記軸間距離を測定することで、原稿MSの厚みを検出することが可能である。

0099

本実施形態の原稿搬送読取ユニット50は、上述した構成を有するADF51を備えることで、原稿MSとガイド部材との摺擦音が原稿搬送読取ユニット50の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。
また、本実施形態の複写機500は、上述した原稿搬送読取ユニット50を備えることで、原稿MSとガイド部材との摺擦音が複写機500の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。

0100

上述した実施形態では、連通孔602を原稿MS等のシートの搬送方向に移動させることで、吸音装置600による吸音対象の音の発生位置がシートの搬送方向に変化しても効率的に吸音できる構成について説明した。連通孔602を移動させる方向としては、シートの搬送方向に限らず、これに直交する方向であってもよい。この構成では、何らかの原因により、吸音装置600による吸音対象の音の発生位置が、シートの搬送方向に直交する方向に変化しても効率的に吸音できる。

0101

上述した実施形態では、シート搬送路に吸音手段を備えるシート搬送装置が、原稿を搬送する原稿搬送手段である自動原稿給送装置(ADF51)である場合について説明した。シート搬送路に吸音手段を備えるシート搬送装置としては、自動原稿給送装置に限るものではない。例えば、転写紙給紙カセット42内に収容された転写紙を、画像形成部1に向けて搬送する転写紙供給装置40にも適用可能である。転写紙供給装置40に適用する場合、例えば、転写紙給紙路44を形成するガイド部材に空洞部と連通部とを有する吸音手段を設ける。そして、転写紙給紙路44に対して連通部を転写紙の搬送方向に移動可能に構成することで、転写紙を給紙するときに生じる転写紙とガイド部材との摺擦音が複写機500の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。

0102

以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。

0103

(態様A)
搬送される原稿MS等のシートが通過する原稿搬送路306等のシート搬送路を形成するターン部上流側外周ガイド板302等の搬送路形成手段を備え、空洞部601等の空洞部と、空洞部とシート搬送路とを連通する連通孔602等の連通部と、を有する吸音装置600等の吸音手段を備えるADF51等のシート搬送装置において、シート搬送路における連通部の位置を移動可能とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シート搬送時に発生する音の音源の位置がシート搬送路内で変化しても、それに合わせて連通部の位置を移動させることが可能となり、最適な位置で吸音することが可能となる。このため、シート搬送時に発生する音が外部に漏れ出ることを効率的に低減することが可能となる。

0104

(態様B)
態様Aにおいて、ターン部上流側外周ガイド板302等の搬送路形成手段は、位置が固定され、空洞形状を形成する固定ガイド板302a等の搬送路形成固定部材と、搬送路形成固定部材に対して移動可能で、空洞形状と原稿搬送路306等のシート搬送路とを連通する穴部を有する可動ガイド板302b等の搬送路形成可動部材と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送路形成固定部材が形成する空洞形状と、可動搬送路形成部材が備える穴部とによって空洞部と連通部とを有する吸音装置600等の吸音手段を形成する。そして、可動搬送路形成部材を移動させることで、穴部によって形成される連通部のシート搬送路における位置を移動させる構成を実現することができる。

0105

(態様C)
態様Bにおいて、可動ガイド板302b等の搬送路形成可動部材を固定ガイド板302a等の搬送路形成固定部材に対して移動させる可動ガイド板駆動モータ320等の可動部材駆動源を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送路形成可動部材を自動で移動させることができ、操作性の向上を図ることができる。

0106

(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、原稿搬送路306等のシート搬送路におけるターン部D等の湾曲部に連通孔602等の連通部を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、摺擦音が生じ易い湾曲部に連通部を配置することで摺擦音を効率的に吸音することが可能となる。さらに、湾曲部では原稿MS等のシートの物性値によってシートとターン部上流側外周ガイド板302等の搬送路形成手段との摺擦音の発生位置が変動し易いが、それに合わせて連通部の位置を移動させることが可能であるため、効率的に吸音することが可能となる。

0107

(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、搬送される原稿MS等のシートの種類に応じて、原稿搬送路306等のシート搬送路における連通孔602等の連通部の位置を変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの種類が変わることに起因して音源の位置が変わることに対応して連通部の位置を変更することが可能となり、吸音効果の向上を図ることができる。

0108

(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、搬送される原稿MS等のシートの厚みを検出するプルアウトローラ対86の軸間測定装置等のシート厚検出手段を備え、シート厚検出手段の検出結果に基づいて、原稿搬送路306等のシート搬送路における連通孔602等の連通部の位置を変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの厚みが変わることに起因して音源の位置が変わることに対応して連通部の位置を変更することが可能となり、吸音効果の向上を図ることができる。また、シート厚検出手段の検出結果に基づいて可動ガイド板駆動モータ320等の可動部材駆動源によって可動ガイド板302b等の搬送路形成可動部材を移動させる構成であれば、シートの厚みに応じてシート搬送路における連通部の位置を変更することができる。これにより、操作性の向上を図ることができる。

0109

(態様G)
表面に原稿画像を有する原稿MS等の原稿シートを搬送する原稿搬送手段と、原稿搬送手段によって搬送される原稿シートの原稿画像を読み取るスキャナ150等の搬送原稿読取手段とを備えた原稿搬送読取ユニット50等の画像読取装置において、原稿搬送手段として、態様A乃至Fの何れかの態様に係るADF51等のシート搬送装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、原稿シートとガイド部材等の搬送路形成手段との摺擦音等のシート搬送時に発生する音が画像読取装置の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。

0110

(態様H)
画像読取手段と、画像読取手段で読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成部1等の画像形成手段とを備える複写機500等の画像形成装置において、画像読取手段として、態様Gに係る原稿搬送読取ユニット50等の画像読取装置を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、原稿シートとガイド部材等の搬送路形成手段との摺擦音等のシート搬送時に発生する音が画像形成装置の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。

0111

(態様I)
転写紙等のシート状の記録媒体に画像を形成する画像形成部1等の画像形成手段と、転写紙給紙カセット42等の記録媒体収納手段に収納された記録媒体を画像形成手段に向けて搬送する記録媒体搬送手段とを備えた複写機500等の画像形成装置において、記録媒体搬送手段として、態様A乃至F何れかの態様に係る転写紙供給装置40等のシート搬送装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シート状の記録媒体とガイド部材等の搬送路形成手段との摺擦音等のシート搬送時に発生する音が画像形成装置の外部に漏れ出ることを抑制することが可能となる。

0112

1画像形成部
3プロセスユニット
24転写ユニット
28紙搬送ユニット
34定着装置
40転写紙供給装置
42 転写紙給紙カセット
50原稿搬送読取ユニット
51 ADF
66中間ローラ対
86プルアウトローラ対
90 読取入口ローラ対
100コントローラ
111 本体制御部
150スキャナ
302ターン部上流側外周ガイド板
302a固定ガイド板
302b可動ガイド板
303 ターン部上流側内周ガイド板
304 ターン部下流側外周ガイド板
305 ターン部下流側内周ガイド板
306原稿搬送路
310可動ガイド支持部材
311回動ガイド軸
320 可動ガイド板駆動モータ
500複写機
600吸音装置
601 空洞部
602連通孔
A原稿セット部
B分離給送部
Cレジスト部
D ターン部
E 第一読取搬送部
F 第二読取搬送部
G 排紙部
Hスタック部
MS原稿
N1 第一摺擦位置
N2 第二摺擦位置

先行技術

0113

特開2015−137142号公報

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