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技術 血圧脈波測定装置およびプログラム

出願人 フクダ電子株式会社
発明者 森尚樹金田真由子湯本将彦松居和寛
出願日 2016年3月16日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2016-052597
公開日 2017年9月21日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-164300
状態 特許登録済
技術分野 脈拍・心拍・血圧・血流の測定
主要キーワード 圧力変動信号 各検出ユニット アップストローク 座談会 加圧過程 収納ワゴン 表題欄 血圧脈波
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月21日)のものです。
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図面 (14)

課題

一般的な患者等に対して動脈硬化進行段階直感的に分かり易く表示できる血圧脈波測定装置を提供すること。

解決手段

被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度(baPWV)を取得する。被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比ABI)を取得する。被験者の下肢上肢血圧比(ABI)が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ46上で、脈波伝播速度(baPWV)を表す点(Px)を表示する一方、被験者の下肢上肢血圧比(ABI)が第1の閾値以下であるとき、1次元グラフ46上で、脈波伝播速度(baPWV)を表す点に代えて、下肢上肢血圧比(ABI)を表す点を表示する。

概要

背景

従来、この種の血圧脈波測定装置としては、例えば特許文献1(特開2000−316821号公報)に開示されているように、被験者動脈硬化進行段階を表すために、血管の硬さを表す指標である上腕足首脈波伝播速度(baPWV;brachial-ankle Pulse Wave Velocity)と、血管の詰まりを表す指標である足関節上腕血圧比(ABI;Ankle Brachial Index)とを取得した上、前者を縦軸、後者を横軸にとって、2つの指標を2次元グラフ上の1つの点として表示する装置が知られている。

概要

一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる血圧脈波測定装置を提供すること。被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度(baPWV)を取得する。被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比(ABI)を取得する。被験者の下肢上肢血圧比(ABI)が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ46上で、脈波伝播速度(baPWV)を表す点(Px)を表示する一方、被験者の下肢上肢血圧比(ABI)が第1の閾値以下であるとき、1次元グラフ46上で、脈波伝播速度(baPWV)を表す点に代えて、下肢上肢血圧比(ABI)を表す点を表示する。

目的

この発明の課題は、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる血圧脈波測定装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被験者動脈硬化進行段階を表示する血圧脈波測定装置であって、上記被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度を取得する脈波伝播速度取得部と、上記被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比を取得する下肢上肢血圧比取得部と、上記被験者の下肢上肢血圧比が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点を表示する一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が上記第1の閾値以下であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比を表す点を表示する処理を行う表示処理部とを備えたことを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項2

請求項1に記載の血圧脈波測定装置において、ステノ・スティフネスチャートに基づいて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)について、上記第1の閾値が0.90に設定されていることを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項3

請求項2に記載の血圧脈波測定装置において、上記被験者の足首脈波アップストローク時間(UT)を取得するアップストローク時間取得部と、上記被験者の足首の脈波の波形について正規化脈波面積(%MAP)を取得する正規化脈波面積取得部とを備え、上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、上記第1の閾値0.90を超え、かつ、第2の閾値1.00未満である場合に、上記アップストローク時間(UT)が180ミリ秒以上、または、上記正規化脈波面積(%MAP)が45%以上であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)を表す点を表示する処理を行うことを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項4

請求項2または3に記載の血圧脈波測定装置において、上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、第3の閾値1.40を超えていれば、血管が石灰化していることを表す表示を行うことを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項5

請求項2から4までのいずれか一つに記載の血圧脈波測定装置において、上記脈波伝播速度および上記下肢上肢血圧比の複数回の測定の結果、上記下肢上肢血圧比が上記第1の閾値を横切って遷移したとき、上記表示処理部は、上記1次元グラフ上で上記脈波伝播速度を表す点と上記下肢上肢血圧比を表す点とが同じ向きに段階的に移動するように、上記1次元グラフの目盛を設定することを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項6

請求項1から4までのいずれか一つに記載の血圧脈波測定装置において、上記表示処理部は、上記1次元グラフに併せて、動脈硬化の進行段階に応じた血管の状態を表すイラストレーションを表示する処理を行うことを特徴とする血圧脈波測定装置。

請求項7

被験者の動脈硬化の進行段階を表示する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、上記方法は、上記被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度を取得するとともに、上記被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比を取得し、上記被験者の下肢上肢血圧比が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点を表示する一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が上記第1の閾値以下であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比を表す点を表示する処理を行うことを特徴とするプログラム。

技術分野

0001

この発明は血圧脈波測定装置に関し、より詳しくは、被験者動脈硬化進行段階を表すために、血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度と、血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比とを取得して表示する血圧脈波測定装置に関する。

0002

また、この発明は、被験者の動脈硬化の進行段階を表すために、脈波伝播速度と下肢上肢血圧比とを表示する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。

背景技術

0003

従来、この種の血圧脈波測定装置としては、例えば特許文献1(特開2000−316821号公報)に開示されているように、被験者の動脈硬化の進行段階を表すために、血管の硬さを表す指標である上腕足首間脈波伝播速度(baPWV;brachial-ankle Pulse Wave Velocity)と、血管の詰まりを表す指標である足関節上腕血圧比(ABI;Ankle Brachial Index)とを取得した上、前者を縦軸、後者を横軸にとって、2つの指標を2次元グラフ上の1つの点として表示する装置が知られている。

先行技術

0004

特開2000−316821号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述の2次元グラフを見れば、循環器系専門医であれば、患者の動脈硬化の進行段階を的確に把握できる。しかしながら、例えば一般的な患者や、医療関係者であっても専門外の者(以下「一般的な患者等」という。)であれば、動脈硬化の進行段階を直感的に把握しづらいという問題がある。

0006

そこで、この発明の課題は、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる血圧脈波測定装置を提供することにある。

0007

また、この発明の課題は、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するため、この発明の血圧脈波測定装置は、
被験者の動脈硬化の進行段階を表示する血圧脈波測定装置であって、
上記被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度を取得する脈波伝播速度取得部と、
上記被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比を取得する下肢上肢血圧比取得部と、
上記被験者の下肢上肢血圧比が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点を表示する一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が上記第1の閾値以下であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比を表す点を表示する処理を行う表示処理部とを備えたことを特徴とする。

0009

本明細書で、脈波伝播速度とは、典型的には、上腕−足首間脈波伝播速度baPWV(brachial-ankle Pulse Wave Velocity)を指すが、心臓足関節間動脈脈波伝播速度(heart-ankle pulse wave velocity:haPWV)、または、それに基づく心臓足首血管指数(cardio-ankle vascular index:CAVI)であってもよい。また、下肢上肢血圧比は、典型的には、足関節上腕血圧比ABI(Ankle Brachial Index)を指す。

0010

脈波伝播速度取得部は、脈波伝播速度を測定して取得しても良いし、または、測定された脈波伝播速度を入力して取得しても良い。同様に、下肢上肢血圧比取得部は、下肢上肢血圧比を測定して取得しても良いし、または、測定された下肢上肢血圧比を入力して取得しても良い。

0011

第1の閾値が「予め定められ」ているとは、動脈硬化の進行段階を判定するための判定規則、典型的には、「山科 章, ほか. 第14 回臨床血圧脈波研究会座談会レポート. 「Arterial Stiffness 2014」、; 20 : 36 -9」などに開示されているステノ・スティフネス(Steno-Stiffness)チャートで定められていることを指す。

0012

表示処理部による「表示」の対象となる表示媒体は、例えば液晶表示素子(LCD)などの表示画面であっても良いし、または、プリンタによって出力される用紙であっても良い。

0013

また、脈波伝播速度を表す「点」、下肢上肢血圧比を表す「点」とは、実質的に1次元グラフ上の点、すなわち座標位置を表していれば足りる。例えば、その「点」を表すために、○印、△印などの記号や、マークなどを用いてもよい。

0014

この発明の血圧脈波測定装置では、脈波伝播速度取得部が被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度を取得する。また、下肢上肢血圧比取得部が、上記被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比を取得する。表示処理部は、上記被験者の下肢上肢血圧比が第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点を表示する一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が上記第1の閾値以下であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比を表す点を表示する処理を行う。

0015

一般的に、医療上の観点から、動脈硬化の進行の比較的初期の段階では、下肢上肢血圧比よりも脈波伝播速度が注目され、動脈硬化の進行が末期段階に近づくと、脈波伝播速度よりも下肢上肢血圧比が注目される。ここで、この発明の血圧脈波測定装置では、上記被験者の下肢上肢血圧比が第1の閾値を超えているとき、すなわち動脈硬化の進行の比較的初期の段階では、上記1次元グラフ上で、脈波伝播速度を表す点が表示される。一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が第1の閾値以下であるとき、すなわち動脈硬化の進行が末期段階に近づくと、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、下肢上肢血圧比を表す点が表示される。つまり、動脈硬化の進行段階に合わせて、注目されるべき上記脈波伝播速度を表す点と注目されるべき上記下肢上肢血圧比を表す点とが、上記1次元グラフ上で切り替えて表示される。この結果、一般的な患者等は、上記1次元グラフ上で表示されている点の座標位置に応じて、動脈硬化の進行段階を容易に把握できる。このように、この血圧脈波測定装置によれば、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

0016

一実施形態の血圧脈波測定装置では、ステノ・スティフネスチャートに基づいて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)について、上記第1の閾値が0.90に設定されていることを特徴とする。

0017

ここで、ステノ・スティフネスチャートでは、足関節上腕血圧比(ABI)について、小数点以下2桁を有効数字として、
1.00≦ABI≦1.40
正常範囲であるとされている。また、ABI=0.90は境界域の下限であるとされている。

0018

この一実施形態の血圧脈波測定装置では、ステノ・スティフネスチャートに基づいて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)について、上記第1の閾値が0.90に設定されている。したがって、上記1次元グラフ上での上記脈波伝播速度と上記下肢上肢血圧比との切り替えを、上記ステノ・スティフネスチャートに応じて適切に行うことができる。

0019

一実施形態の血圧脈波測定装置では、
上記被験者の足首の脈波アップストローク時間(UT)を取得するアップストローク時間取得部と、
上記被験者の足首の脈波の波形について正規化脈波面積(%MAP)を取得する正規化脈波面積取得部とを備え、
上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、上記第1の閾値0.90を超え、かつ、第2の閾値1.00未満である場合に、上記アップストローク時間(UT)が180ミリ秒以上、または、上記正規化脈波面積(%MAP)が45%以上であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)を表す点を表示する処理を行うことを特徴とする。

0020

本明細書で、アップストローク時間(UT)(Upstroke Time)とは、図5(A)に例示するように、脈波波形PWの立ち上がりからピークまでの時間を指す(単位はミリ秒)。アップストローク時間(UT)は、正常で鋭い波形であれば短いが、血管の狭窄閉塞があると長くなる。また、正規化脈波面積(%MAP)とは、図5(B)に例示するように、足首の脈波波形PWの面積平均値Sを振幅Aで除した割合(単位は%)を指す。正規化脈波面積(%MAP)は、正常で鋭い波形であれば低い値となるが、血管の狭窄・閉塞があると波形にメリハリが無くなって高い値となる。

0021

この一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、上記第1の閾値0.90を超え、かつ、第2の閾値1.00未満である場合に、上記アップストローク時間(UT)が180ミリ秒以上、または、上記正規化脈波面積(%MAP)が45%以上であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比としての足関節上腕血圧比(ABI)を表す点を表示する処理を行う。したがって、上記1次元グラフ上での上記脈波伝播速度と上記下肢上肢血圧比との切り替えを、上記ステノ・スティフネスチャートに応じてさらに適切に行うことができる。

0022

一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、第3の閾値1.40を超えていれば、血管が石灰化していることを表す表示を行うことを特徴とする。

0023

この一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記表示処理部は、上記足関節上腕血圧比(ABI)が、第3の閾値1.40を超えていれば、血管が石灰化していることを表す表示を行う。したがって、被験者の血管が石灰化している特に深刻な症状にあることを報知できる。

0024

一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記脈波伝播速度および上記下肢上肢血圧比の複数回の測定の結果、上記下肢上肢血圧比が上記第1の閾値を横切って遷移したとき、上記表示処理部は、上記1次元グラフ上で上記脈波伝播速度を表す点と上記下肢上肢血圧比を表す点とが同じ向きに段階的に移動するように、上記1次元グラフの目盛を設定することを特徴とする。

0025

この一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記脈波伝播速度および上記下肢上肢血圧比の複数回の測定の結果、上記下肢上肢血圧比が上記第1の閾値を横切って遷移したとき、上記表示処理部は、上記1次元グラフ上で上記脈波伝播速度を表す点と上記下肢上肢血圧比を表す点とが同じ向きに段階的に移動するように、上記1次元グラフの目盛を設定する。したがって、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階をさらに直感的に分かり易く表示できる。

0026

一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記表示処理部は、上記1次元グラフに併せて、動脈硬化の進行段階に応じた血管の状態を表すイラストレーションを表示する処理を行うことを特徴とする。

0027

一実施形態の血圧脈波測定装置では、上記表示処理部は、上記1次元グラフに併せて、動脈硬化の進行段階に応じた血管の状態を表すイラストレーションを表示する処理を行う。したがって、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階をさらに直感的に分かり易く表示できる。

0028

別の局面では、この発明のプログラムは、
被験者の動脈硬化の進行段階を表示する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記方法は、
上記被験者の血管の硬さを表す指標である脈波伝播速度を取得するとともに、上記被験者の血管の詰まりを表す指標である下肢上肢血圧比を取得し、
上記被験者の下肢上肢血圧比が予め定められた第1の閾値を超えているとき、1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点を表示する一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が上記第1の閾値以下であるとき、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、上記下肢上肢血圧比を表す点を表示する処理を行う
ことを特徴とする。

0029

この発明のプログラムによって、上記方法をコンピュータに実行させれば、上記被験者の下肢上肢血圧比が第1の閾値を超えているとき、すなわち動脈硬化の進行の比較的初期の段階では、上記1次元グラフ上で、脈波伝播速度を表す点が表示される。一方、上記被験者の下肢上肢血圧比が第1の閾値以下であるとき、すなわち動脈硬化の進行が末期段階に近づくと、上記1次元グラフ上で、上記脈波伝播速度を表す点に代えて、下肢上肢血圧比を表す点が表示される。つまり、動脈硬化の進行段階に合わせて、注目されるべき上記脈波伝播速度を表す点と注目されるべき上記下肢上肢血圧比を表す点とが、上記1次元グラフ上で切り替えて表示される。この結果、一般的な患者等は、上記1次元グラフ上で表示されている上記点の座標位置に応じて、動脈硬化の進行段階を容易に把握できる。このように、この発明のプログラムによる方法をコンピュータに実行させれば、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

発明の効果

0030

上より明らかなように、この発明の血圧脈波測定装置によれば、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

0031

また、この発明のプログラムによる方法をコンピュータに実行させれば、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

図面の簡単な説明

0032

この発明の一実施形態の血圧脈波測定装置が収納ワゴン収納された状態を示す斜視図である。
上記血圧脈波測定装置が使用される態様を示す斜視図である。
上記血圧脈波測定装置の制御系ブロック構成を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による処理フローを示す図である。
図5(A)はアップストローク時間UTを説明する図である。図5(B)は正規化脈波面積%MAPを説明する図である。
上記血圧脈波測定装置の圧力センサによって検出される脈波波形を示す図である。
動脈硬化の進行段階を判定するためのステノ・スティフネスチャートを示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例1を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例2を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例3を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例4を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例5を示す図である。
上記血圧脈波測定装置による表示例6を示す図である。

実施例

0033

以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。

0034

図1は、本発明の一実施形態の血圧脈波測定装置100が収納ワゴン300に収納された状態を示している。この血圧脈波測定装置100は、メインユニット101と、アンクルユニット102と、4つのカフ24ar,24al,24br,24blとを含んでいる。収納ワゴン300は、キャスター付きの脚301と、この脚301に立設された支柱302と、支柱302の先端に取り付けられた載置台303と、支柱302の途中に取り付けられ、上方に向かって開口した収納ボックス304とを含んでいる。載置台303には、メインユニット101が載置されている。収納ボックス304には、アンクルユニット102と、右足首(右下肢)、左足首(左上肢)用のカフ24ar,24alが収容されている。右上腕(右上肢)、左上腕(左上肢)用のカフ24br,24blは、メインユニット101の後部に設けられたフック101e,101f(図2中に示す)に引っ掛けられて保持されている。

0035

アンクルユニット102と、右足首(右下肢)、左足首(左上肢)用のカフ24ar,24alとは、カフ加圧用の空気を通すための配管22ar,22alによって接続されている。同様に、メインユニット101と右上腕(右上肢)、左上腕(左上肢)用のカフ24br,24blとは、カフ加圧用の空気を通すための配管22br,22blによって接続されている。また、メインユニット101は、アンクルユニット102に対して、接続ケーブル23によって電力供給および通信可能に接続されている。

0036

図2は、血圧脈波測定装置100が使用される態様を示している。被験者200はベッド310上に仰向けに横たわっている。アンクルユニット102は、収納ボックス304から取り出され、被験者200の右足首と左足首との間のベッド310上に載置されている。

0037

カフ24ar,24al,24br,24blは、それぞれ被験者200の肢部に装着される。具体的には、それぞれ、右足首(右下肢)、左足首(左上肢)、右上腕(右上肢)、左上腕(左上肢)に装着される。なお、以下の説明では、専ら、右足首、左足首、右上腕、左上腕に装着される例について説明する。ただし、「肢部」とは、四肢に含まれる部位を表わし、手首や指尖部などであってもよい。カフ24ar,24al,24br,24blは、特に区別する必要がない限り、これらを総称して、「カフ24」と呼ぶ。

0038

図3は、血圧脈波測定装置100の制御系のブロック構成を示している。アンクルユニット102は、2つの検出ユニット20ar,20alを含む。メインユニット101は、情報処理ユニット1と、2つの検出ユニット20br,20blとを含む。

0039

検出ユニット20ar,20al,20br,20blは、それぞれ、被験者200の肢部の脈波を検出するために必要なハードウェアを含む。検出ユニット20ar,20al,20br,20blの構成は全て同様であってよいので、特に区別する必要がない限り、これらを総称して、「検出ユニット20」と呼ぶ。

0040

情報処理ユニット1は、制御部2と、出力部4と、操作部6と、記憶装置8とを含む。

0041

制御部2は、血圧脈波測定装置100全体の制御を行う装置であり、代表的に、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)14とを含むコンピュータで構成される。

0042

CPU10は、演算処理部に相当し、ROM12に予め格納されているプログラムを読出して、RAM14をワークメモリとして使用しながら、当該プログラムを実行する。

0043

また、制御部2には、出力部4、操作部6および記憶装置8が接続されている。出力部4は、測定された脈波や脈波解析結果などを出力する。出力部4は、LED(Light Emitting Diode)またはLCD(Liquid Crystal Display)などで構成される表示デバイスであってもよいし、プリンタ(ドライバ)であってもよい。この例では、図1図2中に示すように、メインユニット101の上面に、出力部4としてLCDの表示画面40が設けられている。

0044

図3中に示す操作部6は、ユーザからの指示を受付ける。この例では、図1図2中に示すように、メインユニット101の上面に、操作部6として操作スイッチ60が設けられている。ユーザは操作スイッチ60によって電源オンオフ血圧測定開始などの指示を入力することができる。

0045

図3中に示す記憶装置8は、各種データやプログラムを保持する。制御部2のCPU10は、記憶装置8に記録されたデータやプログラムの読み出しや書き込みを行う。記憶装置8は、たとえば、ハードディスク不揮発性メモリ(たとえば、フラッシュメモリ)、あるいは、着脱可能な外部記録媒体などにより構成されてよい。

0046

次に、各検出ユニット20の構成について具体的に説明する。

0047

検出ユニット20brは、被験者200の右上腕に装着されたカフ24brの内圧(以下、「カフ圧」という)の調整および検出を行うことで、右上腕における脈波を検出する。カフ24brは、図示のない流体袋(この例では、空気袋)を内包している。

0048

検出ユニット20brは、圧力センサ28brと、調整弁26brと、圧力ポンプ25brと、A/D(Analog to Digital)変換部29brと、配管27brとを含む。カフ24brと、圧力センサ28br,調整弁26brとは、配管22brによって接続されている。

0049

圧力センサ28brは、配管22brを介して伝達される圧力変動を検出するための検出部位であり、一例として、単結晶シリコンなどからなる半導体チップ所定間隔に配列された複数のセンサエレメントを含む。圧力センサ28brによって検出された圧力変動信号は、A/D変換部29brによってデジタル信号に変換されて、脈波信号pbr(t)として制御部2に入力される。

0050

調整弁26brは、圧力ポンプ25brとカフ24brとの間に介挿され、測定時にカフ24brの加圧に用いられる圧力を所定の範囲に維持する。圧力ポンプ25brは、制御部2からの検出指令に応じて作動し、カフ24brを加圧するためにカフ24br内の流体袋(図示せず)に空気を供給する。

0051

この加圧によって、カフ24brは測定部位押圧され、右上腕の脈波に応じた圧力変化がそれぞれ配管22brを介して検出ユニット20brへ伝達される。検出ユニット20brは、この伝達される圧力変化を検出することで、右上腕の脈波を検出する。

0052

検出ユニット20blも同様に、圧力センサ28blと、調整弁26blと、圧力ポンプ25blと、A/D変換部29blと、配管27blとを含む。カフ24blと、圧力センサ28bl,調整弁26blとは、配管22blによって接続されている。

0053

また、検出ユニット20arは、圧力センサ28arと、調整弁26arと、圧力ポンプ25arと、A/D変換部29arと、配管27arとを含む。カフ24arと、圧力センサ28ar,調整弁26arとは、配管22arによって接続されている。

0054

検出ユニット20alも同様に、圧力センサ28alと、調整弁26alと、圧力ポンプ25alと、A/D変換部29alと、配管27alとを含む。カフ24alと、圧力センサ28al,調整弁26alとは、配管22alによって接続されている。

0055

検出ユニット20bl,20ar,20al内の各部の機能は、検出ユニット20brと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。また、検出ユニット20内の各部についても、特に区別する必要がない限り、“ar”,“br”などの記号は省略して説明する。

0056

この血圧脈波測定装置100は、制御部2(特にCPU10)による制御によって、図4の処理フローに示すように、公知のオシロメトリック法による血圧値測定を行う。また、脈波検出を行って、脈波伝播速度として上腕−足首間脈波伝播速度baPWV(brachial-ankle Pulse Wave Velocity)を求めるとともに、下肢上肢血圧比として足関節上腕血圧比ABI(Ankle Brachial Index)を求める。知られているように、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVは血管の硬さを示す指標であり、また、足関節上腕血圧比ABIは血管の詰まりを示す指標である。

0057

具体的には、測定を開始すると、CPU10は、図4のステップS1に示すように、各検出ユニット20内のポンプ25を駆動して、各カフ24の昇圧を開始する。そして、ステップS2に示すように、圧力センサ28でカフ圧を監視しながら、カフ圧を所定の圧力(被験者200の最高血圧より高い圧力)まで加圧してポンプ25を停止する(カフ昇圧完了)。次に、ステップS3に示すように、調整弁26を制御して、各カフ24の降圧を開始し、カフ圧を徐々に減圧してゆく。この減圧過程において、測定部位の動脈で発生する動脈容積の変動を各カフ24を介して、圧力センサ28で脈波信号として検出する。そして、ステップS4に示すように、この脈波信号の振幅に基づいて、公知のオシロメトリック法による所定のアルゴリズムを適用して最高血圧(収縮期血圧:Systolic Blood Pressure)と最低血圧拡張期血圧:Diastolic Blood Pressure)とを算出する(血圧測定)。これとともに、CPU10が下肢上肢血圧比取得部として働いて、被験者200の左半身右半身について、それぞれ足関節上腕血圧比ABI=(足関節収縮期血圧)/(上腕収縮期血圧)を算出する。また、この例では、脈拍(単位;拍/分)も算出する。なお、血圧の算出は、減圧過程に限らず、加圧過程において行われてもよい。

0058

次に、ステップS5に示すように、調整弁26を閉鎖して、カフ圧を規定圧(例えば50mmHg程度)に保持する。この状態で、ステップS6に示すように、CPU10が脈波伝播速度取得部として働いて、圧力センサ28によって脈波を測定する。このとき、例えば図6に示すような脈波波形が得られる。この例では、被験者200の右上腕の波形の立ち上がりに対する左足関節の波形の立ち上がりの遅れがΔTlになっている。また、被験者200の右上腕の波形の立ち上がりに対する右足関節の波形の立ち上がりの遅れがΔTrになっている。この遅れΔTl、ΔTrに基づいて、被験者200の右上腕−左足関節間、右上腕−右足関節間について、それぞれ上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを次式により算出する。
baPWV=(La−Lb)/ΔT
ここで、Laは大動脈起始部から足関節までの距離を表し、また、Lbは大動脈起始部から上腕までの距離を表している。ΔTは、ΔTlまたはΔTrを表している(簡単のため、“l”,“r”の記号を省略している)。ΔTl、ΔTrを用いて算出される上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを、それぞれ左半身についての上腕−足首間脈波伝播速度baPWV、右半身についての上腕−足首間脈波伝播速度baPWVと呼ぶ。

0059

この例では、さらに、CPU10がアップストローク時間取得部として働いて、図5(A)に示すような、脈波波形PWの立ち上がりからピークまでのアップストローク時間UT(単位はミリ秒;ms)を取得する。さらに、CPU10が正規化脈波面積取得部として働いて、図5(B)に示すような、正規化脈波面積%MAP(単位は%)を取得する。

0060

測定が完了すると、図4のステップS7に示すように、調整弁26を全開してカフ圧を開放する。そして、ステップS8に示すように、CPU10が表示処理部として働いて、メインユニット101の上面に設けられた表示画面40(図2参照)に測定結果を表示する。

0061

図8図13は、測定結果として表示画面40に表示される表示例を示している。例えば、図8に示すように、表示画面40には、左上隅に配置された「動脈硬化検査」という文字列を掲げる表題欄41と、その下方に配置された被験者特定欄42と、それらの欄41,42の右側に配置された、被験者200の血管年齢数値で示す血管年齢欄43と、さらにその右側に配置された、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVおよび足関節上腕血圧比ABIの測定結果を数値で示す測定結果欄44と、さらにその右側に配置された、上腕、足首についての最高血圧、最低血圧、および、脈拍を数値で表示する血圧・脈拍欄45とが設けられている。さらに、それらの欄41〜45の下側に沿って、表示画面40の左側から右側へ向かって延びる1次元グラフ46が設けられている。さらに、この1次元グラフ46の下側に沿って、動脈硬化が進行する血管のイメージをイラストレーションで表示するイメージ欄50が設けられている。

0062

被験者特定欄42には、例えば「59163cm男性」というように、被験者200の年齢身長性別が表示されるとともに、例えば「ID:5611458」というように、被験者200を特定する識別番号が表示される。

0063

血管年齢欄43には、例えば「あなたの血管年齢 59歳実年齢相当」というように、被験者200の血管年齢(被験者200の血管の状態が、平均的な人間の何歳の血管の状態に相当するかを示す数値)が表示される。

0064

測定結果欄44には、被験者200の右半身、左半身について、それぞれ図4フローによって測定された上腕−足首間脈波伝播速度baPWV、足関節上腕血圧比ABIを示す数値が表示される。図8の例では、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVは、右半身、左半身について、「血管の硬さ(baPWV)cm/s (右)1398 (左)1296」と表示されている。また、足関節上腕血圧比ABIは、右半身、左半身について、「血管の詰まり(ABI) (右)1.16 (左)1.20」と表示されている。

0065

血圧・脈拍欄45には、被験者200の右半身、左半身について、それぞれ図4のフローによって測定された上腕の最高血圧、最低血圧、足首の最高血圧、最低血圧(単位:mmHg)、および、脈拍(単位:拍/分)が数値で表示される。図8の例では、上腕について、「最高(右)109 (左)113」、「最低(右)77 (左)75」、また、足首について「最高 (右)131 (左)136」、「最低 (右)78 (左)73」と表示されている。

0066

1次元グラフ46は、「血管の硬さ」を表す指標である上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを示すための右向きで幅広の矢印47と、「血管の詰まり」を表す指標である足関節上腕血圧比ABIを示すための右向きで幅広の矢印48とを含んでいる。これらの矢印47,48は、それぞれ幅方向(矢印の向きに垂直な方向)に関して互いにオーバラップしている。矢印47の幅の中に「血管の硬さ(baPWV)cm/s」と表示され、また、矢印48の幅の中に「血管の詰まり(ABI)」と表示されている。以下では、矢印47を「baPWV指標」と呼び、また、矢印48を「ABI指標」と呼ぶ。図8図10では、baPWV指標47が前面側に表示され、ABI指標48が背面側に殆ど隠れて表示されている。逆に、図11図13では、ABI指標48が前面側に表示され、baPWV指標 47が背面側に殆ど隠れて表示されている。この点については、後に詳述する。

0067

例えば図8中に示すように、baPWV指標47は、矢印の向きに関して、「低リスク」、「中リスク」、「高リスク」の3領域(これらの領域を符号47−1,47−2,47−3で示す。)に区分されている。また、例えば図11中に示すように、ABI指標48は、矢印の向きに関して、「正常」、「境界域」、「閉塞性動脈硬化症疑い」の3領域(これらの領域を符号48−1,48−2,48−3で示す。)に区分されている。

0068

これらの領域47−1〜47−3、48−1〜48−3は、動脈硬化の進行段階を判定するための図7に示すステノ・スティフネス(Steno-Stiffness)チャートにおける「判定条件(右足)」に対応している(なお、左足用の判定条件でも同様である。)。すなわち、図8図10中のbaPWV指標47の「低リスク」領域47−1、「中リスク」領域47−2、「高リスク」領域47−3は、図7中の左下部分(「baPWV判定」部分)に示すように、それぞれ上腕−足首間脈波伝播速度baPWVが「1399以下」、「1400〜1799」、「1800以上」の範囲にそれぞれ対応している。これに応じて、例えば図8では、「低リスク」領域47−1と「中リスク」領域47−2との境界に「1400」と表示されている。また、「中リスク」領域47−2と「高リスク」領域47−3との境界に「1800」と表示されている。また、図11図13中のABI指標48の「正常」領域48−1、「境界域」領域48−2、「閉塞性動脈硬化症疑い」領域48−3は、図7中の左上部分(「ABI判定」部分)に示すように、それぞれ足関節上腕血圧比ABIが「1.00〜1.40」、「0.91〜0.99」、「0.90以下」の範囲にそれぞれ対応している。これに応じて、例えば図11では、「正常」領域48−1と「境界域」領域48−2との境界に「1.0」と表示されている。また、「境界域」領域48−2と「閉塞性動脈硬化症疑い」領域48−3との境界に「0.9」と表示されている。なお、図7中に示すように、足関節上腕血圧比ABIが「1.41以上」であれば、特に深刻な症状として、動脈硬化の進行段階が「6石灰化の疑い」であることに対応する。小数点以下2桁を有効数字として、ABI=0.90、1.00、1.40をそれぞれ第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値と呼ぶ。

0069

図8中のイメージ欄50は、1次元グラフ46に沿って4つのイメージ領域(これらのイメージ領域を符号50−1,50−2,50−3,50−4で示す。)に区分されている。左端のイメージ領域50−1には「1 ○血管がやわらかい」D1と表示され、その右隣のイメージ領域50−2には「2 ○血管がやや硬い」D2と表示され、その右隣のイメージ領域50−3には「3 ○血管が硬い」D3および「4 ○血管がやや狭い」D4と表示され、最も右側のイメージ領域50−4には「5 ○血管が狭い」D5および「6 ○血管の壁が石灰化」D6と表示されている。

0070

これらの表示D1〜D6は、図7に示すステノ・スティフネス(Steno-Stiffness)チャートにおける判定結果(図7の右半分 の「動脈硬化判定」部分)に対応している。すなわち、図8中の「1 ○血管がやわらかい」との表示D1、「2 ○血管がやや硬い」との表示D2、「3 ○血管が硬い」との表示D3、「4 ○血管がやや狭い」との表示D4、「5 ○血管が狭い」との表示D5、「6 ○血管の壁が石灰化」との表示D6は、それぞれ図7中の判定結果である「1正常範囲内」、「2生活習慣改善」、「3臓器障害のリスクが高い」、「4ABI境界域」、「5末梢動脈疾患の疑い」、「6 石灰化の疑い」にそれぞれ対応している。

0071

また、図8中のイメージ欄50には、1次元グラフ46に沿った4つのイメージ領域50−1,50−2,50−3,50−4にまたがって、それらのイメージ領域における表示D1〜D6に対応した血管の状態を表すイラストレーション70と、このイラストレーション70についての表題「動脈硬化が進行する血管イメージ」51とが表示されている。このイラストレーション70は、血管61と、この血管61の内部を流れる赤血球(血液を表す)62とを含んでいる。イメージ領域50−1からイメージ領域50−4へ進むに連れて、血管61の内壁に付着したLDLコレステロールまたは中性脂肪63が徐々に厚くなっている。これにより、動脈硬化が進行するに連れて、血管61の内壁に赤血球62が衝突69を起こして徐々に流れ難くなる様子が描かれている。さらに、イメージ領域50−4では、血管61の内壁にプラーク64が描かれている。このように、1次元グラフ46に併せて、動脈硬化の進行段階に応じたイラストレーション70が表示されるので、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

0072

なお、表示画面40では、例えば人体における測定箇所(右足首、左足首、右上腕、左上腕)を示すイラストレーションなどを併せて表示しても良い。また、過去に測定された上腕−足首間脈波伝播速度baPWVの経過(トレンドグラフ)などを併せて表示しても良い。

0073

次に、具体的に、表示画面40に表示される表示例について説明する。

0074

(表示例1)
図8は、その測定結果欄44に強調表示矩形枠で囲まれた表示。以下同様。)されているように、被験者(ID:5611458)の右半身について、血管の硬さ(baPWV)が1398cm/s、血管の詰まり(ABI)が1.16であった場合の表示例を示している。この場合、図7中の「ABI判定」部分でABIが「1.00〜1.40」の「正常」に該当する。さらに、図7中の「baPWV判定」部分でbaPWVが1399cm/s以下に該当する。これに応じて、動脈硬化の進行段階は「1正常範囲内」と判定される。

0075

この判定結果に応じて、特にABIが第1の閾値0.90を超えていることに応じて、図8中の1次元グラフ46では、baPWV指標47が前面側に表示され、ABI指標48が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、baPWV指標47のうち「低リスク」領域47−1上に、baPWV=1398cm/sを表す点Pxが表示される。

0076

また、図8中のイメージ領域50−1が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「1 ○血管がやわらかい」との表示D1と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D1が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「硬さ 1398cm/s」と表示される。

0077

(表示例2)
図9は、その測定結果欄44に強調表示されているように、被験者(ID:11395192)の右半身について、血管の硬さ(baPWV)が1699cm/s、血管の詰まり(ABI)が1.02であった場合の表示例を示している。この場合も、図7中の「ABI判定」部分でABIが「1.00〜1.40」の「正常」に該当する。さらに、図7中の「baPWV判定」部分でbaPWVが1400〜1799cm/sに該当する。これに応じて、動脈硬化の進行段階は「2生活習慣改善」と判定される。

0078

この判定結果に応じて、特にABIが第1の閾値0.90を超えていることに応じて、図9中の1次元グラフ46では、baPWV指標47が前面側に表示され、ABI指標48が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、baPWV指標47のうち「中リスク」領域47−2上に、baPWV=1699cm/sを表す点Pxが表示される。また、baPWV指標47のうち「低リスク」領域47−1上に、被験者200と同年齢(この場合、57歳)の人間の平均的なbaPWVを表す点P0が表示される。なお、この点P0の表示は、図8(動脈硬化の進行段階が「1正常範囲内」の場合)には省略された。

0079

また、図9中のイメージ領域50−2が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「2 ○血管がやや硬い」との表示D2と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D2が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「硬さ 1699cm/s」と表示される。

0080

(表示例3)
図10は、その測定結果欄44に強調表示されているように、被験者(ID:08573450)の右半身について、血管の硬さ(baPWV)が5000cm/s、血管の詰まり(ABI)が1.03であった場合の表示例を示している。この場合も、図7中の「ABI判定」部分でABIが「1.00〜1.40」の「正常」に該当する。また、図7中の「baPWV判定」部分でbaPWVが1800cm/s以上に該当する。これに応じて、動脈硬化の進行段階は「3臓器障害のリスクが高い」と判定される。

0081

この判定結果に応じて、特にABIが第1の閾値0.90を超えていることに応じて、図10中の1次元グラフ46では、baPWV指標47が前面側に表示され、ABI指標48が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、baPWV指標47のうち「高リスク」領域47−3上に、baPWV=3000cm/sを表す点Pxが表示される。また、baPWV指標47のうち「中リスク」領域47−2上に、被験者200と同年齢(この場合、77歳)の人間の平均的なbaPWVを表す点P0が表示される。

0082

また、図10中のイメージ領域50−3が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「3 ○血管が硬い」との表示D3(および「4 ○血管がやや狭い」との表示D4)と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D3が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「硬さ 3000cm/s」と表示される。

0083

(表示例4)
図11は、その測定結果欄44に強調表示されているように、被験者(ID:8987726)の左半身について、血管の詰まり(ABI)が0.98であった場合の表示例を示している。この場合、図7中の「ABI判定」部分でABIが0.91〜0.99(すなわち、第1の閾値0.90超、第2の閾値1.00未満)に該当する。このとき、正規化脈波面積%MAPが45%以上、または、アップストローク時間UTが180ms以上であるか否かに応じて、判定結果が分かれる。この例では、被験者200の%MAPが45%以上、または、アップストローク時間UTが180ms以上であった(図示せず)ことから、図7中の動脈硬化の進行段階は「4 ABI境界域」と判定される。

0084

この判定結果に応じて、図11中の1次元グラフ46では、ABI指標48が前面側に表示され、baPWV指標47が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、ABI指標48のうち「境界域」領域48−2上に、ABI=0.98を表す点Qxが表示される。

0085

また、図11中のイメージ領域50−3が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「4 ○血管がやや狭い」との表示D4(および「3 ○血管が硬い」との表示D3)と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D4が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「あなたのABI0.98」と表示される。

0086

なお、この図11の被験者(ID:8987726)について、仮に、%MAPが45%未満、かつ、アップストローク時間UTが180ms未満であれば、図7中の「baPWV判定」部分でbaPWVの値に応じて、動脈硬化の進行段階は「1正常範囲内」〜「3臓器障害のリスクが高い」のいずれかとして判定される。その場合は、図8図10の例と同様に、1次元グラフ46では、baPWV指標47が前面側に表示され、ABI指標48が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、baPWV指標47上には、図8図10の例と同様に、baPWVを表す点Pxが表示される。これにより、1次元グラフ46上でのbaPWV指標47とABI指標48との切り替えを、ステノ・スティフネスチャートに応じて適切に行うことができる。

0087

(表示例5)
図12は、その測定結果欄44に強調表示されているように、被験者(ID:2215080)の左半身について、血管の詰まり(ABI)が0.67であった場合の表示例を示している。この場合、図7中の「ABI判定」部分でABIが第1の閾値0.90以下に該当する。これに応じて、動脈硬化の進行段階は「5末梢動脈疾患の疑い」と判定される。

0088

この判定結果に応じて、特にABIが第1の閾値0.90以下であることに応じて、図12中の1次元グラフ46では、ABI指標48が前面側に表示され、baPWV指標47が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、ABI指標48のうち「閉塞性動脈硬化症疑い」領域48−3上に、ABI=0.67を表す点Qxが表示される。

0089

また、図11中のイメージ領域50−4が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「5 ○血管が狭い」との表示D5(および「6 ○血管の壁が石灰化」との表示D6)と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D5が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「あなたのABI0.67」と表示される。

0090

(表示例6)
図13は、その測定結果欄44に強調表示されているように、被験者(ID:9015220)の左半身について、血管の詰まり(ABI)が1.59であった場合の表示例を示している。この場合、図7中の「ABI判定」部分でABIが1.41以上(すなわち、第1の閾値1.40超)に該当する。これに応じて、動脈硬化の進行段階は「6石灰化の疑い」と判定される。

0091

この判定結果に応じて、特にABIが第1の閾値1.40超であることに応じて、図13中の1次元グラフ46では、ABI指標48が前面側に表示され、baPWV指標47が背景側に殆ど隠れて表示される。さらに、ABI指標48のうち「閉塞性動脈硬化症疑い」領域48−3上に、ABI=1.59を表す点Qxが表示される。

0092

また、図11中のイメージ領域50−4が判定結果表示枠Fxで囲まれる。この判定結果表示枠Fx内には、「6 ○血管の壁が石灰化」との表示D6(および「5 ○血管が狭い」との表示D5)と、イラストレーション70のうちの判定結果に対応する部分が含まれる。また、その表示D5が含む○印箇所にチェックが付される。また、強調のため、判定結果表示枠Fxの上部には、「あなたのABI1.59」と表示される。さらに、警告のため、判定結果表示枠Fxと1次元グラフ46との間に、「ABIが1.4を超えています」と表示される。これにより、被験者200の血管が石灰化している特に深刻な症状にあることを報知できる。

0093

このように、この血圧脈波測定装置100では、被験者200の足関節上腕血圧比ABIが第1の閾値0.90を超えているとき、すなわち動脈硬化の進行の比較的初期の段階では、1次元グラフ46上で、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを表す点が表示される。一方、被験者200の足関節上腕血圧比ABIが第1の閾値0.90以下であるとき、すなわち動脈硬化の進行が末期段階に近づくと、1次元グラフ46上で、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを表す点に代えて、足関節上腕血圧比ABIを表す点が表示される。つまり、動脈硬化の進行段階に合わせて、注目されるべき上腕−足首間脈波伝播速度baPWVを表す点Pxと、注目されるべき足関節上腕血圧比ABIを表す点Qxとが、1次元グラフ46上で切り替えて表示される。この結果、一般的な患者等は、1次元グラフ46上で表示されている点Px,Qxの座標位置に応じて、動脈硬化の進行段階を容易に把握できる。このように、この血圧脈波測定装置100によれば、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階を直感的に分かり易く表示できる。

0094

また、この血圧脈波測定装置100では、足関節上腕血圧比ABIについて、第1の閾値が0.90に設定されている。したがって、1次元グラフ46上での上腕−足首間脈波伝播速度baPWVと足関節上腕血圧比ABIとの切り替えを、ステノ・スティフネスチャート(図7)に応じて適切に行うことができる。

0095

また、この血圧脈波測定装置100では、また、baPWV指標47上のbaPWVを表す点Pxと、ABI指標48上のABIを表す点Qxとが同じ向きに段階的に移動するように、1次元グラフ46の目盛が設定されている。したがって、一般的な患者等に対して動脈硬化の進行段階をさらに直感的に分かり易く表示できる。

0096

なお、baPWV指標47上のbaPWVを表す点Pxと、ABI指標48上のABIを表す点Qxは、それぞれ実質的にbaPWV指標47上、ABI指標48上の点、すなわち座標位置を表していれば足りる。例えば、その「点」を表すために、○印や△印などの様々な記号や、マークなどを用いてもよい。

0097

また、本実施形態では、圧力センサ28を用いて脈波を検出する構成について説明したが、動脈容積センサ(図示せず)を用いて脈波を検出する構成であってもよい。この場合、動脈容積センサは、例えば、動脈に対して光を照射する発光素子と、発光素子によって照射された光の動脈の透過光または反射光受光する受光素子とを含んでよい。あるいは、複数の電極を含み、被験者200の測定部位に微少一定電流を流すとともに、脈波の伝播に応じて生じるインピーダンス生体インピーダンス)の変化によって生じる電圧変化を検出するようにしてもよい。

0098

また、本実施形態では、上腕−足首間脈波伝播速度baPWVと足関節上腕血圧比ABIとを測定して取得したが、これに限られるものではない。測定された上腕−足首間脈波伝播速度baPWVと足関節上腕血圧比ABIとを、例えばインターネットローカルエリアネットワークなどのネットワークなどを介して、入力して取得しても良い。

0099

上述の血圧脈波測定装置100が実行する表示の方法は、アプリケーションソフトウェアコンピュータプログラム)として、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、フラッシュメモリなどの非一時的にデータを記憶可能な記録媒体に記録され得る。このような記録媒体に記録されたアプリケーションソフトウェアを、パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)、スマートフォンなどの実質的なコンピュータ装置インストールすることによって、それらのコンピュータ装置に、上述の方法を実行させることができる。

0100

以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。

0101

40表示画面
46 1次元グラフ
47 baPWV指標
48ABI指標
70イラストレーション
Fx判定結果表示枠
Px,Qx 点

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