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技術 受信装置および放送システム

出願人 シャープ株式会社
発明者 鈴木秀樹西垣智夫吉山和良櫻井涼二藤根俊之
出願日 2017年2月2日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2017-017437
公開日 2017年9月14日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-163536
状態 特許登録済
技術分野 双方向TV,動画像配信等 TV受信機回路
主要キーワード 輝度調整ボタン 輝度割合 タブレット端末装置 MT形 アプリケーション制御情報 視覚処理装置 グラディエーション 超過量
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

表示部の能力を超えた広い輝度範囲を有する映像が受信されるとき、映像の輝度番組に応じて適切に調整することができる受信装置及び放送ステムを提供する。

解決手段

サービス情報処理部はコンテンツのサービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得し、輝度調整部は、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する。

概要

背景

放送の高度化の一環として、従来よりも広い範囲の輝度再現することができる映像データの導入が提案されている。かかる映像データは、具体的にはHDR(High Dynamic Range;ハイダイナミックレンジ高ダイナミックレンジ広帯域ダイナミックレンジとも呼ばれる)映像信号である。HDR映像データは、従来から採用されているSDR(Standard Dynamic Range;通常ダイナミックレンジ)映像信号よりも大幅に広い範囲の輝度を表現することができる。HDR映像データは、いわゆる4K/8K放送において採用される見込みである。4K/8K放送とは、画素数が3840×2160個または7680×4320個の映像を放送する超高精細テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television)の通称である。

ディスプレイの性能によっては、広い範囲の輝度を表すHDR映像データに基づいて制作者が意図した映像を再現できないことがある。そこで、映像の輝度が、ディスプレイが表現可能な範囲内に収まるように、受信したHDR映像データを変換する処理を行うことが期待される。この処理には大きく分けて次の2通りの方法がある。1つは、ディスプレイが表現可能な範囲内にHDR映像データにより表現される輝度の全範囲圧縮されるように、信号値を変換する方法である。この方法は、一般に圧縮もしくはコンプレッションと呼ばれる。この方法では、信号値に基づく輝度の階調を保った映像が再現されるが、圧縮前の元の映像よりも全体として暗く表示される。例えば、特許文献1には、受信したデータが表す画素の色成分がデバイス色空間にない場合にデバイス色空間内の値に変換する段階を含む画像信号変換について記載されている。もう1つは、ディスプレイが表現可能な範囲外の輝度を示す信号値を、表現可能な範囲内の所定の輝度を示す信号値に置き換える方法である。この方法は、一般にクリッピングと呼ばれる。この方法では、ディスプレイが表現可能な範囲内の輝度を正確に表現することができるが、表現可能な範囲外の輝度、主に高輝度の階調が失われてしまう。例えば、特許文献2には、所定の制限値で制限したゲイン信号に基づいて画像信号補正する視覚処理装置について記載されている。

概要

表示部の能力を超えた広い輝度範囲を有する映像が受信されるとき、映像の輝度を番組に応じて適切に調整することができる受信装置及び放送システムを提供する。サービス情報処理部はコンテンツのサービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得し、輝度調整部は、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

コンテンツサービス情報に基づいて前記コンテンツの映像輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部と、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する輝度調整部と、を備える受信装置

請求項2

前記輝度調整部は、前記第2輝度範囲の最大値と前記第1輝度範囲の最大値との比較結果に基づいて前記映像の輝度の調整方法を定める請求項1に記載の受信装置。

請求項3

前記輝度調整部は、前記比較結果が所定の閾値を超えるとき前記調整方法として圧縮処理を選択し、前記比較結果が所定の閾値を超えないとき前記調整方法としてクリッピング処理を選択する請求項2に記載の受信装置。

請求項4

前記輝度調整部は、前記輝度情報に前記コンテンツの映像の輝度範囲がより狭い所定の輝度範囲から拡大したことを示す変換情報が含まれるとき、前記映像の輝度範囲を伸長する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信装置。

請求項5

前記輝度調整部は、前記映像の輝度が低い部分ほど輝度を低下させる請求項4に記載の受信装置。

請求項6

前記サービス情報は、前記映像の制作に用いられた表示部である制作表示装置の映像の表示能力の情報を含み、前記輝度調整部は、前記表示部の映像の表示能力よりも前記制作表示装置の映像の表示能力の方が高いとき、前記映像の輝度をさらに高くする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の受信装置。

請求項7

前記輝度調整部は、前記表示部の映像の表示能力と前記制作表示装置の映像の表示能力の差が大きいほど、前記映像の輝度の増加量を大きくする請求項6に記載の受信装置。

請求項8

前記サービス情報はアプリケーション制御情報を含み、前記サービス情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器コンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記輝度情報を前記輝度調整部に出力させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の受信装置。

請求項9

前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置と接続する他の機器のコンピュータにさらに、前記第1輝度範囲の情報と前記第2輝度範囲の情報を表示させ、ユーザの操作に応じて指示された前記第2輝度範囲の情報を前記輝度調整部に出力させる請求項8に記載の受信装置。

請求項10

送信装置と受信装置を備える放送ステムであって、前記送信装置は、映像を含むコンテンツと前記コンテンツのサービス情報を送信し、前記受信装置は、前記サービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部と、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する輝度調整部と、を備える放送システム。

請求項11

前記輝度情報を通信で送信する第2の送信装置を備え、前記サービス情報はアプリケーション制御情報を含み、前記サービス情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記輝度情報を前記輝度調整部に出力させる請求項10に記載の放送システム。

技術分野

0001

本発明は、受信装置および放送ステムに関する。

背景技術

0002

放送の高度化の一環として、従来よりも広い範囲の輝度再現することができる映像データの導入が提案されている。かかる映像データは、具体的にはHDR(High Dynamic Range;ハイダイナミックレンジ高ダイナミックレンジ広帯域ダイナミックレンジとも呼ばれる)映像信号である。HDR映像データは、従来から採用されているSDR(Standard Dynamic Range;通常ダイナミックレンジ)映像信号よりも大幅に広い範囲の輝度を表現することができる。HDR映像データは、いわゆる4K/8K放送において採用される見込みである。4K/8K放送とは、画素数が3840×2160個または7680×4320個の映像を放送する超高精細テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television)の通称である。

0003

ディスプレイの性能によっては、広い範囲の輝度を表すHDR映像データに基づいて制作者が意図した映像を再現できないことがある。そこで、映像の輝度が、ディスプレイが表現可能な範囲内に収まるように、受信したHDR映像データを変換する処理を行うことが期待される。この処理には大きく分けて次の2通りの方法がある。1つは、ディスプレイが表現可能な範囲内にHDR映像データにより表現される輝度の全範囲圧縮されるように、信号値を変換する方法である。この方法は、一般に圧縮もしくはコンプレッションと呼ばれる。この方法では、信号値に基づく輝度の階調を保った映像が再現されるが、圧縮前の元の映像よりも全体として暗く表示される。例えば、特許文献1には、受信したデータが表す画素の色成分がデバイス色空間にない場合にデバイス色空間内の値に変換する段階を含む画像信号変換について記載されている。もう1つは、ディスプレイが表現可能な範囲外の輝度を示す信号値を、表現可能な範囲内の所定の輝度を示す信号値に置き換える方法である。この方法は、一般にクリッピングと呼ばれる。この方法では、ディスプレイが表現可能な範囲内の輝度を正確に表現することができるが、表現可能な範囲外の輝度、主に高輝度の階調が失われてしまう。例えば、特許文献2には、所定の制限値で制限したゲイン信号に基づいて画像信号補正する視覚処理装置について記載されている。

先行技術

0004

特表2012−520050号公報
特開2007−312349号公報

発明が解決しようとする課題

0005

受信したHDR映像データが表す輝度の範囲に応じて、変換処理の方法、例えば、圧縮とクリッピングとを切り替えることが考えられる。他方、放送される映像の輝度の範囲は時々刻々と変化する。そのため、同じ被写体の輝度が番組の進行に従って変化するおそれがある。
そのため、表示部の能力を超えた広い輝度範囲を有する映像が受信されるとき、映像の輝度を適切に調整することができないという課題が生じていた。

課題を解決するための手段

0006

本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様はコンテンツサービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部と、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する輝度調整部と、を備える受信装置である。

発明の効果

0007

本発明の実施形態によれば、表示部の能力を超えた広い輝度範囲を有する映像が受信されるとき、映像の輝度を番組に応じて適切に調整することができる。

図面の簡単な説明

0008

第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。
第1の実施形態に係る送信装置の構成を示す概略ブロック図である。
第1の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。
第1の実施形態に係るMHEITデータ構造の一例を示す図である。
第1の実施形態に係る輝度記述子のデータ構造の一例を示す図である。
第1の実施形態に係るEPGの一例を示す図である。
輝度値と輝度の対応関係の一例を示す図である。
第1の実施形態に係る輝度情報取得処理を示すフローチャートである。
第1の実施形態に係る輝度変換処理の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態の一変形例に係るMPTのデータ構造の一例を示す図である。
第1の実施形態の一変形例に係る輝度情報取得処理を示すフローチャートである。
第2の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態に係るアプリケーション制御の一例を示す図である。
第2の実施形態に係るアプリケーション制御の他の例を示す図である。
第2の実施形態に係る輝度情報と適用例を示す図である。
第2の実施形態に係るアプリケーション制御の一例を示すフローチャートである。
第2の実施形態に係るアプリケーション制御の他の例を示すフローチャートである。
第2の実施形態に係るアプリケーションの一実行例を示す図である。
第2の実施形態の一変形例に係るアプリケーションの一実行例を示す図である。
第3の実施形態に係るマスターモニター情報を示す説明図である。

実施例

0009

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る放送システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置10と受信装置20とを含んで構成される。
送信装置10は、放送番組のコンテンツを表す番組データを、放送伝送路BTを介して受信装置に送信する。コンテンツとして、映像と音声が含まれる。放送伝送路BTは、番組データを不特定多数の受信装置20に一方的かつ一斉に送信する伝送路である。放送伝送路BTは、例えば、所定の周波数帯域を有する放送波である。放送伝送路BTは、放送波を中継する放送衛星BSを含んで構成されてもよい。放送伝送路BTには、その一部にネットワーク、例えば、専用回線、VPN(Virtual Private Network)が含まれてもよい。受信装置20は、放送伝送路BTを介して伝送された番組データを受信する。受信装置20は、受信した番組データに基づく映像を表示する。受信装置20は、例えば、テレビジョン受信装置セットトップボックスなど、番組データを受信し、受信した番組データに係る映像を表示部に表示することができる電子機器である。図1に示す送信装置10、受信装置20の数は、それぞれ1個であるが、一般には複数である。また、放送システム1は、メディアトランスポート方式としてMMTMPEG Media Transport)方式を用いる場合を例にする。

0010

放送システム1は、輝度のダイナミックレンジが、互いに異なる複数の放送番組を放送することができる。言い換えれば、放送システム1において、HDR放送番組とSDR放送番組が放送される。HDR放送番組は、輝度範囲がHDRであるHDR映像を構成要素として含む放送番組である。SDR放送番組は、輝度範囲がSDRであるSDR映像を構成要素として含む放送番組である。HDR映像を表す映像データ、SDR映像を表す映像データを、それぞれHDR映像データ、SDR映像データと呼ぶ。

0011

(映像の輝度)
映像の輝度には、光学輝度と画像輝度との2種類がある。光学輝度とは、光源の明るさを表す物理量の1つである。光学輝度は、例えば、ディスプレイから発光される映像の明るさを表すときに用いられる。本実施形態では、一例として、0〜10000cd/m2の輝度範囲をHDRと称し、0〜100cd/m2の輝度範囲をSDRと称する。つまり、HDRは、SDRによりも広い光学輝度のダイナミックレンジを有する。なお、HDR、SDRの輝度範囲は上述したものに限定されず、例えば、放送システムに応じて任意に定められてよい。以下では、光学輝度のダイナミックレンジを単にダイナミックレンジと呼ぶことがある。画像輝度とは、映像の明るさを表す信号レベルまたはその相対値を意味する。以下の説明では、光学輝度、画像輝度を、それぞれ輝度、輝度値と呼ぶことがある。

0012

放送システム1は、HDR映像データまたはSDR映像データを含む放送番組データを伝送する。HDR映像データは、例えば、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers、米国映画テレビ技術者協会)ST.2084−2014により規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、この映像フォーマットをHDR形式と呼ぶ。HDR映像データでは、HDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。図7に示す例では、画素毎の輝度値が10ビットで表されるとき、0〜1023の輝度値が0〜10000cd/m2の輝度に対応する。SDR映像データは、例えば、Rec.ITU−RBT.709により規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、この映像フォーマットをSDR形式と呼ぶ。SDR映像データでは、SDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。SDR映像データでは、画素毎の輝度値を表すためのビット数はHDR映像データよりも少ない。例えば、画素毎の輝度値が8ビットで表されるとき、0〜255の輝度値が0〜100cd/m2の輝度に対応する。

0013

(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置10の構成を示す概略ブロック図である。
送信装置10は、番組データとサービス情報とを多重化し、多重化した多重化データを放送伝送路BTに送信する。番組データには、映像データと音声データが含まれる。送信装置10は、符号化制御部110、映像符号化部120、音声符号化部130、サービス情報取得部140、多重化部150、暗号化部160および送信部170を含んで構成される。

0014

符号化制御部110は、映像符号化部120に入力される映像データの符号化処理、音声符号化部130に入力される音声データの符号化処理を制御する。符号化制御部110は、映像データで表される輝度値、当該輝度値が示す番組毎の輝度範囲を検出する。符号化制御部110は、例えば、検出した輝度範囲が所定のSDRの輝度範囲を超えるときHDR形式を選択し、検出した輝度範囲が所定のSDRの輝度範囲を超えないときSDR形式を選択する。符号化制御部110は、映像符号化部120に選択した形式を指示する。なお、符号化制御部110は、音声符号化部130には所定の形式(例えば、ISO/IEC14496−3MPEG−4 AUDIOで規定されたデータ形式)を指示する。
符号化制御部110は、選択した映像データならびに音声データのデータ形式の情報と検出した輝度範囲の情報をサービス情報取得部140に出力する。

0015

映像符号化部120は、入力される映像データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC23008−2HEVC:High Efficiency Video Coding)を用いて符号化する。映像符号化部120は、符号化によって得られた映像符号化データを含み符号化制御部110が指示する形式を有する映像データを生成する。映像符号化部120は、生成した映像データを多重化部150に出力する。

0016

音声符号化部130は、入力される音声データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC14496−3MPEG−4 AUDIO)を用いて符号化する。音声符号化部130は、符号化によって得られた音声符号化データを含み符号化制御部110が指示する形式を有する音声データを多重化部150に出力する。

0017

サービス情報取得部140は、符号化制御部110から入力されたデータ形式の情報と輝度範囲の情報に基づいてサービス情報を生成する。サービス情報とは、番組の提供形態、構成など放送サービスの提供に関する情報である。サービス情報は、例えば、MMT(MPEG Media Transport)方式におけるMMT−SI(Service Information)に含まれる。MMT−SIには、例えば、MPT(MMT Package Table;MMTパッケージテーブル)、MH−EIT(MH−Event Information Table、MH−イベント情報テーブル)が含まれる。MPTは、番組の構成要素であるアセット、つまり映像、音声のリストや、それらの提供条件を示す情報を含むデータテーブルである。

0018

MH−EITは、番組毎にその番組に関する情報、例えば、番組の名称放送日時、放送内容の説明などを示す情報を含むデータテーブルである。サービス情報取得部140は、番組を構成する映像の輝度範囲に関する情報である輝度情報をMH−EITに含める。サービス情報の例については、後述する。サービス情報取得部140は、取得したサービス情報を所定時間(例えば、0.1〜0.5ms)毎に多重化部150に出力する。サービス情報は、番組の進行に応じて更新される。更新されない場合には、同一のサービス情報が複数回繰り返される。これにより、受信装置20は、任意の時点で受信した放送信号に基づいて番組を提示することができる。
なお、サービス情報取得部140には、他の機器から予め生成されたサービス情報が入力されてもよい。

0019

多重化部150には、映像符号化部120から入力される映像データ、音声符号化部130から入力される音声データおよびサービス情報取得部140から入力されるサービス情報を多重化して所定の形式(例えば、MMT形式)を有する多重化データを生成する。多重化部150は、生成した多重化データを暗号化部160に出力する。なお、多重化部150には、他の機器から映像データと音声データのいずれかまたは両方が入力されてもよい。他の機器からの映像データの形式が映像符号化部120からの映像データの形式と同様であれば、映像符号化部120は省略されてもよい。他の機器からの音声データの形式が音声符号化部130からの音声データの形式と同様であれば、音声符号化部130は省略されてもよい。

0020

暗号化部160は、多重化部150から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES:Advanced Encryption Standard)を用いて暗号化する。暗号化部160は、暗号化により得られた暗号化データを送信部170に出力する。
送信部170は、暗号化部160から入力された暗号化データを変調して所定の周波数帯域を有する放送信号を生成する。送信部170は、生成した放送信号を放送伝送路BTに送信する。放送信号は、放送波として伝送される。よって、番組データとサービス情報を多重化した多重化データを搬送する放送信号が放送伝送路BTを介して伝送される。送信部170は、例えば、送信器を含んで構成される。なお、番組データとその番組に係るサービス情報とが整合していれば、送信される番組データは必ずしもその時点において送信装置10に入力された番組データでなくてもよい。番組データが送信される時点は、予め送信装置10が備える記憶部に記憶され、送信装置10に入力されるスケジュールデータが示す番組毎の放送時間に基づいて指示されてもよい。

0021

(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
受信装置20は、放送受信部210、復号部211、分離部212、入力部215、映像復号部221、輝度調整部222、表示処理部223、音声復号部231、制御部240、記憶部250、表示部22および拡声部23を含んで構成される。表示部22および拡声部23の一方または両方は、受信装置20の本体と着脱可能であってもよい。

0022

放送受信部210には、制御部240の選局部241からの選局信号が入力される。放送受信部210は、選局信号で指示されるチャンネルで伝送される放送信号を受信する。放送受信部210は、例えば、放送波を受信するチューナーを含んで構成される。チューナーは、選局信号で指定されたチャンネルに対応した周波数帯域の放送波を受信する。放送受信部210は、受信した放送信号を復調し、復調により得られた暗号化データを復号部211に出力する。

0023

復号部211は、放送受信部210から入力される暗号化データを所定の復号方式を用いて復号する。所定の復号方式は、暗号化部160が用いた暗号化方式に対応する復号方式である。復号部211は、復号により得られた多重化データを分離部212に出力する。

0024

分離部212は、復号部211から入力される多重化データから番組データとサービス情報とを分離する。また、分離部212は、番組データから映像データと音声データとを分離する。分離部212は、分離した映像データを映像復号部221に出力し、分離した音声データを音声復号部231に出力する。分離部212は、分離したサービス情報をサービス情報処理部242に出力する。

0025

入力部215には、ユーザの操作によって生成された操作信号が入力される。入力部215は、例えば、リモートコントローラ制御装置)RCからの操作信号を赤外線で受信する赤外線インタフェースを含んで構成される。操作信号は、例えば、電源オンオフ、放送波を受信するチャンネル、輝度や輝度範囲などの情報を指定する。入力部215は、操作信号を制御部240に出力する。なお、入力部215は、ユーザの操作を受け付けるための物理的な部材、例えば、各種のボタン、つまみなどを含んで構成され、操作に応じた操作信号を生成してもよい。入力部215は、入力された操作信号を制御部240に出力する。

0026

映像復号部221には、サービス情報処理部242から指示される形式の映像データが分離部212から入力される。映像復号部221は、入力された映像データについて所定の映像復号方式を用いて復号する。所定の映像復号方式は、映像符号化部120が用いた符号化方式に対応する復号方式である。映像復号部221は、復号後の映像データを輝度調整部222に出力する。

0027

輝度調整部222は、映像復号部221から入力された映像データが示す映像の輝度を、サービス情報処理部242から入力される輝度情報に基づいて所定の表示可能輝度範囲内に調整する。輝度情報には、番組の映像の輝度に関する情報として映像の輝度範囲の情報が含まれる。表示可能輝度範囲は、表示部22が表示可能な輝度範囲である。輝度調整部222は、映像の輝度範囲の表示可能輝度範囲の超過量に基づいて、映像データが示す映像の輝度の調整方法を定める。輝度調整部222は、輝度を調整した映像を示す映像データを表示処理部223に出力する。輝度の調整方法については、後述する。

0028

表示処理部223は、輝度調整部222から入力された映像に表示情報取得部243から入力された表示情報を重畳して表示映像を生成する。表示情報には、各種のダイアログ画面、設定画面などがある。表示処理部223は、生成した表示映像を示す映像データを表示部22に出力する。

0029

表示部22は、表示処理部223から入力される映像データに基づく映像を表示する。表示部22は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。有機ELディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を発光素子として有するディスプレイである。表示部22として、表示可能な輝度範囲が様々なディスプレイが用いられることがある。
HDR映像の全輝度範囲の輝度が表示可能なディスプレイが用いられることもあるし、SDR映像の輝度範囲内の輝度が表示可能であるが、その輝度範囲を超える輝度が表示できないディスプレイが用いられることもある。輝度調整部222は、表示処理部223に接続された表示部22を検出し、検出した表示部から機種情報を検出し、予め設定された輝度設定テーブルに基づいて機種情報に対応する輝度範囲を特定してもよい。輝度設定テーブルは、機種情報と輝度範囲の情報とが対応付けて形成されるデータである。

0030

音声復号部231には、サービス情報処理部242から指示される形式の音声データが分離部212から入力される。音声復号部231は、入力された音声データについて所定の音声復号方式を用いて復号する。所定の音声復号方式は、音声符号化部130が用いた符号化方式に対応する復号方式である。音声復号部231は、復号後の音声データを拡声部23に出力する。

0031

拡声部23は、音声復号部231から入力される音声データに基づく音声を再生する。拡声部23は、例えば、スピーカを含んで構成される。

0032

制御部240は、受信装置20の動作に係る各種の制御を行う。制御部240は、選局部241、サービス情報処理部242および表示情報取得部243を含んで構成される。
選局部241は、入力部215から入力された操作信号から放送信号を受信するチャンネルを識別する。選局部241は、識別したチャンネルを指示する選局信号を生成し、生成した選局信号を放送受信部210に出力する。

0033

サービス情報処理部242は、分離部212から入力されるサービス情報に基づいて番組の提示に係る種々の制御を行う。サービス情報処理部242は、サービス情報からMH−EITを抽出する。サービス情報処理部242は、MH−EITから輝度情報が検出されるとき、検出される輝度情報を輝度調整部222に出力する。サービス情報処理部242は、抽出したMH−EITを表示情報取得部243に出力する。また、サービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMPTに基づいて番組データの構成要素として映像データの形式と音声データの形式を特定する。サービス情報処理部242は、特定した映像データの形式を映像復号部221に通知し、特定した音声データの形式を音声復号部231に通知する。

0034

表示情報取得部243は、入力部215から入力される操作信号、サービス情報処理部242から入力される各種の情報のいずれかまたは両方を用いて表示部22に表示させる表示情報を取得する。表示情報取得部243は、例えば、サービス情報処理部242から入力されるMH−EITから、チャンネル別放送時間帯の順に番組毎の番組情報を配列して電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を生成する。表示情報取得部243は、生成した電子番組表を示す表示情報を表示処理部223に出力する。電子番組表を構成する番組情報には、当該番組の輝度情報が含まれてもよい。その他、表示情報取得部243は、入力部215から設定を指示する操作信号が入力されるとき、記憶部250に予め記憶された設定画面情報読み取り、読み取った設定画面情報を表示情報として表示処理部223に出力してもよい。その他、他の構成部からの要求に応じて各種の警告(コーション)画面情報を読み取り、読み取った警告画面情報を表示情報として表示処理部223に出力してもよい。

0035

記憶部250は、制御部240で用いられる設定データ、制御部240において取得されたデータなど各種のデータを記憶する。記憶部250は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−only Memory)などの各種の記憶媒体を含んで構成される。また、記憶部250は、受信した放送番組の映像データや、予め制作された映画などのコンテンツの映像データを記憶する記憶媒体(例えば、BD(Blu−ray(登録商標)Disc))を含んで構成されてもよい。記憶部250には、放送番組データと、当該放送番組データに多重化されたサービス情報とが対応付けて記憶されてもよい。

0036

(MH−EIT)
次に、サービス情報に含まれるMH−EITのデータ構造について説明する。図4は、本実施形態に係るMH−EITのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示す例では、MH−EIT(MH−Event_Information_Table())は、イベント毎イベント識別(event_ID)、開始時刻(start_time)、継続時間(duration)および記述子領域(descriptor())を含む。イベント識別とは、イベントの識別番号、つまり番組の識別情報を示す。開始時刻は、番組の開始時刻を示す。開始時刻には日時の情報も含まれる。継続時間は、番組の放送時間長を示す。

0037

また、MH−EITは、イベント識別毎に記述子領域(descriptor())を含む。記述子領域は、番組に関する各種の情報を表す記述子を格納する領域である。記述子領域には、例えば、輝度記述子が記述される。従って、送信装置10のサービス情報取得部140は、放送される番組の映像の輝度に関する輝度情報を記述した輝度記述子を含めたMH−EITを生成する。受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMH−EITから輝度記述子を検出し、検出した輝度記述子に記述された輝度情報を読み取る。
なお、記述子領域には、MH−拡張形式イベント記述子(MH−Extended_Event_Descriptor())が含まれてもよい。MH−拡張形式イベント記述子には、各番組に関する詳細情報が記述される。詳細情報には、番組の表題出演者、制作者、などの情報を含むことができる。

0038

(輝度記述子)
次に、輝度記述子のデータ構造について説明する。図5は、本実施形態に係る輝度記述子のデータ構造の一例を示す図である。
図5に示す例では、輝度記述子(Luminance_Descriptor())は、記述子タグ(descriptor_tag)、記述子長(descriptor_length)、記述子番号(descriptor_number)、最終記述子番号(last_descriptor_number)、輝度記述長(text_length)および輝度記述(text_char)を含んで構成される。記述子タグには、当該記述子が輝度記述子であることを示すタグ(識別子)として、例えば、「0x803A」が記述される。記述子長は、当該記述子のバイト長を示す。記述子番号は、輝度情報を表すために複数の輝度記述子が用いられるとき個々の輝度記述子を区別するための番号である。個々の記述子の記述子番号は、0から順に1番ずつ昇順に採番される。最終記述子番号は、複数の輝度記述子が用いられる場合における、当該輝度記述子の直前の輝度記述子の記述子番号である。輝度記述長は、直後の輝度記述のバイト長を示す。輝度記述は、一連の輝度情報が記述される1バイト単位フィールドである。

0039

上述したようにサービス情報を構成するMH−EITに輝度情報を含めることは、送信装置10、その他、送信設備を構成するハードウェア改変を伴わず、サービス情報取得部140の制御プログラムの改変により実現することができる。また、受信装置20において、サービス情報から輝度情報を取得することも、ハードウェアの改変を伴わずサービス情報の解析プログラムの改変により実現することができる。
MH−EITを利用することによって、輝度情報は番組毎に伝送可能となる。受信装置20においては、輝度情報を取得する際、EPGの生成過程に含まれるMH−EITを解析する処理を利用することができる。そのため、改変規模が比較的小さくて済む。

0040

また、受信装置20の表示情報取得部243は、受信したMH−EITに基づいてEPGを生成するとき、番組毎の輝度情報を含めることができる。図6は、本実施形態に係るEPGの一例を示す図である。EPGは、例えば、操作信号によりEPGの提示が指示されるとき、表示部22に表示される。
図6に示す例では、EPGは、チャンネル毎に放送時間が先行する順に各番組の記述欄が配列されてなる。記述欄には、当該番組の番組名、放送時間、出演者および内容の他、輝度情報としてHDRおよび4000Cdが含まれる。HDR、4000Cdは、それぞれ輝度範囲がHDRであること、当該番組の映像の最大輝度が4000Cd/m2であることを示す。輝度の大きさは、具体的な数値に代えて所定の段階数(例えば、4〜12段階)で離散化されたレベル輝度レベル)で表されてもよい。これにより、ユーザは、各番組において提供される輝度範囲のおよそのレベルを把握することができる。

0041

また、輝度範囲に応じて、当該番組の記述欄の背景の輝度、色相模様などの表示態様が異なっていてもよい。例えば、図6に示す例では、HDR映像が提供される番組の記述欄が網掛けで表示され、その他の番組、つまりSDR映像が提供される番組の記述欄が無地で表される。これにより、HDR映像が提供される番組とSDR映像が提供される番組が容易に識別される。また、番組において提供される映像の輝度範囲が広いほど記述欄の背景が明るく表されてもよい。これにより、ユーザは、直感的に提供される映像の輝度範囲を知得することができる。そして、EPGの利用によりチャンネルを跨いで番組毎の輝度情報が提示されるので、ユーザは切り替えようとするチャンネルで提供される番組の映像の輝度範囲を知得することができる。そして、輝度調整部222にはチャンネル切替後に放送される番組において提供される映像の輝度範囲を調整するための手がかりが与えられる。

0042

次に、輝度記述子に記述される輝度情報の例について説明する。輝度記述子に記述される輝度情報には、例えば、(1)輝度値の最小値最大値、(2)輝度の最小値、最大値、(3)輝度割合、(4)その他の情報、が含まれうる。(1)輝度値の最小値、最大値は、番組において提供される映像データが表す画素毎の輝度値の最小値、最大値を意味する。画素毎の輝度値が10ビットで表される場合には、輝度値の最小値、最大値は、0〜1023のいずれかの値で表される。(2)輝度の最小値、最大値は、番組において提供される映像データが表す画素毎の輝度の最小値、最大値(単位:Cd/m2)を意味する。(3)輝度割合は、番組において提供される映像データが示す輝度値の代表値をIRE値として表された値(単位:%)である。代表値は、例えば、最大値または平均値である。IRE値は、基準黒レベルを表す所定の信号値を0%とし、基準白レベルを表す所定の信号値を100%として輝度値を正規化した値である。(4)その他の情報として、ディスプレイの方式と輝度レベルの組が含まれる。

0043

(1)、(2)、(3)、(4)は、輝度記述子において、それぞれ次に例示されるように記述されてもよい。(4)のディスプレイの方式には、機種型番バージョン番号、メーカ名もしくはメーカIDなどの機種やメーカを特定するための付帯情報が含まれてもよい。
次に示す(1)、(2)などの符号は、輝度記述子には記述されない。
(1) 70.800 (2)20.3000 (3)40 (4)P−LED 6,M−LCD 8

0044

(1)の70.800は、それぞれ輝度値の最小値、最大値を示す。(2)の20.3000は、それぞれ輝度の最小値、最大値を示す。(3)の40は、輝度値の最大値をIRE値で表した値である。(4)のP−LED 6は、機種PのLEDディスプレイについて放送される映像の輝度レベルが6であること、M−LCD 8の機種MのLCDディスプレイについて放送される映像の輝度レベルが8であることを示す。この例では、表示部22として用いられるディスプレイの輝度レベルは、輝度調整部222に予め設定され、輝度レベルが表す輝度範囲との関係が異なることを前提としている。輝度レベルが表す輝度範囲(輝度の最大値)との関係を示す輝度レベルテーブルが記憶部250に予め記憶されていれば、輝度調整部222は、輝度レベルテーブルを参照して特定した輝度レベルに対応する輝度範囲を特定することができる。ディスプレイの方式やメーカが数種に限定される場合、番組制作者は、輝度レベルに接することで当該ディスプレイにより表現可能な輝度範囲を予め知ったうえで、映像を制作することができる。(4)のディスプレイの方式と輝度レベルの組の数は、上述したように複数組であってもよいし、1組であってもよい。

0045

輝度記述子に記述される輝度情報には(1)−(4)のうち少なくともいずれか1つが含まれればよい。図7に示す例では、輝度値の最小値、最大値である70、800は、それぞれ映像の輝度の最小値、最大値、20、3000cd/m2に対応付けられる。また、(1)の輝度値の最大値、最小値のうち最小値、(2)の輝度の最大値、最小値のうち最小値は省略されてもよい。そのような場合でも、最小値を0もしくは0から所定範囲内の十分に小さい値とみなすことで、番組に提供される映像の輝度範囲が近似的に表されるためである。これらの輝度範囲を表す情報は、輝度調整部222における輝度調整に用いられる。

0046

(輝度情報取得処理)
次に、本実施形態に係る輝度情報取得処理について説明する。図8は、本実施形態に係る輝度情報取得処理を示すフローチャートである。図8に示す処理は、サービス情報処理部242には、分離部212から入力されたサービス情報からMH−EITを抽出した後で開始される。

0047

(ステップS101)サービス情報処理部242は、抽出したMH−EITの記述子領域から1個の記述子を抽出する。初回に抽出される記述子は、記述子領域の先頭に記述される記述子である。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)サービス情報処理部242は、抽出した記述子の記述子タグ(descriptor_tag)に記述された記述子タグが輝度記述子のタグ「0x803A」と一致するか否かを判定する。これにより、抽出した記述子が輝度記述子であるか否かが判定される。一致すると判定するとき(ステップS102 YES)、ステップS103の処理に進む。一致しないと判定するとき(ステップS102 NO)、ステップS104の処理に進む。

0048

(ステップS103)サービス情報処理部242は、抽出した輝度記述子に記載された輝度情報を抽出し、抽出した輝度情報を輝度調整部222に出力する。その後、図8に示す処理を終了する。
(ステップS104)サービス情報処理部242は、記述子領域に次の記述子が存在するか否かを判定する。存在すると判定するとき(ステップS104 YES)、注目する記述子を次の記述子に変更し、ステップS101の処理に戻る。存在しないと判定するとき(ステップS104 NO)、図8の処理を終了する。
図8に示す処理により、MH−EITに輝度情報が含まれているか否かが判定され、含まれている場合に輝度情報が輝度調整部に出力される。

0049

(輝度変換処理)
次に、本実施形態に係る輝度変換処理の例について説明する。図9は、本実施形態に係る輝度変換処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す例は、映像の輝度情報において明示的に最大輝度を表す情報、つまり(1)輝度値の最大値、(2)輝度の最大値が記述されている場合を例にする。次の説明では、輝度値の最大値と輝度の最大値を最大輝度と総称する。

0050

(ステップS111)輝度調整部222は、サービス情報処理部242から入力された映像の輝度情報が示す映像の最大輝度と、表示部22(ディスプレイ)が表示可能な最大輝度とを比較する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)映像の最大輝度が表示部22の最大輝度よりも大きい場合(ステップS112 YES)、ステップS113の処理に進む。映像の最大輝度が表示部22の最大輝度以下である場合(ステップS112 NO)、ステップS116の処理に進む。
(ステップS113)映像の最大輝度が表示部22の最大輝度より所定の超過量以上大きい場合(ステップS113 YES)、ステップS114の処理に進む。超過量は、例えば、輝度値の領域において最大値の10〜30%、輝度の領域において最大値の23〜78%である(ガンマ値が2.2である場合)。映像の最大輝度が表示部22の最大輝度よりも大きい度合いが所定の超過量未満である場合(ステップS113 NO)、ステップS115の処理に進む。

0051

(ステップS114)輝度調整部222は、映像復号部221から入力された映像データが示す映像の最大輝度が表示部22の最大輝度以下となるように圧縮処理を行う。圧縮処理において、輝度調整部222は、例えば、映像の最小輝度に係る輝度値から最大輝度に係る輝度値までの輝度値の範囲が、表示部22の最小輝度に係る輝度値から最大輝度に係る輝度値までの輝度値の範囲となるように画素毎の輝度値を線形変換する。輝度調整部222は、圧縮処理により得られた画素毎の輝度値を表す映像データを表示処理部223に出力する。その後、図9に示す処理を終了する。

0052

(ステップS115)輝度調整部222は、映像復号部221から入力された映像データが表す映像について、表示部22の最大輝度を超える輝度が、その最大輝度となるようにクリッピング処理を行う。クリッピング処理において、輝度調整部222は、例えば、映像の画素毎の輝度値のうち、表示部22の最大輝度に係る輝度値を超える画素の輝度値を、表示部22の最大輝度に係る輝度値に置き換える。輝度調整部222は、クリッピング処理により得られた画素毎の輝度値を表す映像データを表示処理部223に出力する。その後、図9に示す処理を終了する。

0053

(ステップS116)輝度調整部222は、映像復号部221から入力された映像データについて変換処理を行わずに、表示処理部223に出力する。その後、図9に示す処理を終了する。

0054

なお、クリッピング処理によれば、表示される映像のうち輝度が高い部分が、表示部22が表示可能な最大輝度に均一化してしまう。番組で提供される映像の輝度範囲が、表示部22が表示可能な輝度範囲よりも格段に大きい場合には、そのような部分が映像全体に占める割合が大きくなる。そのため、処理後の映像が表示される白潰れした映像として認識される。但し、番組で提供される映像の輝度範囲が、表示部22が表示可能な輝度範囲を超える度合いが少ない場合には、その部分が画像全体に占める割合が小さい。そのため、処理後の映像でも本来表示されるべきHDR映像に近い品質を有する映像が表示される。さらに、番組で提供される映像の輝度範囲が、表示部22が表示可能な輝度範囲を超えない場合には、本来のHDR映像が表示される。

0055

他方、圧縮処理によれば、番組で提供される映像の輝度範囲が表示部22によって表示可能な輝度範囲内になるように、映像全体の階調の空間変化グラディエーション)が表現される。そのため、番組で提供される映像の輝度範囲が、表示部22が表示可能な輝度範囲よりも格段に大きい場合でも、処理後の映像はクリッピング処理により得られた映像のように白潰れした映像として認識されない。しかしながら、番組で提供される映像の輝度範囲のディスプレイが表示可能な輝度範囲からの超過量が比較的に少ない場合には、本来表示されるべきHDR映像よりも輝度が映像全体にわたり低下する現象が比較的顕著に認識される。

0056

図9に示す処理によれば、番組で提供される映像の輝度範囲の表示部22が表示可能な輝度範囲からの超過量が大きい場合に圧縮処理が行われ、超過量が少ない場合にクリッピング処理が行われる。そのため、超過量が大きい場合には映像全体の階調の輝度範囲が表現されるという圧縮処理の利点と、超過量が小さい場合には本来のHDR映像に近い品質を有する映像が表示されるというクリッピング処理の利点が両立する。そして、番組で提供される映像の輝度範囲が、表示部22が表示可能な輝度範囲を超えない場合には、処理は行われないので、本来のHDR映像が完全に表示される。

0057

輝度情報に(3)輝度割合、(4)ディスプレイの方式と輝度レベルの組、が含まれる場合においても、輝度調整部222は図9に示す処理を実行することができる。但し、輝度情報に代表値として最大値の(3)輝度割合、が含まれる場合には、輝度調整部222は、輝度割合を輝度値の最大値に換算し、換算した輝度値の最大値を上述した映像の最大輝度として用いればよい。輝度情報に(4)ディスプレイの方式と輝度レベルの組、が含まれる場合には、輝度調整部222は、輝度情報から表示部22として用いられるディスプレイの方式を特定し、特定した方式と一致する方式に対応する映像の輝度レベルを特定する。
輝度調整部222は、特定した方式の輝度レベルテーブルを参照して、表示部22と映像それぞれの輝度レベルに対応する輝度範囲に係る最大輝度を特定すればよい。

0058

また、輝度または輝度値の大きさが輝度レベルとして表されている場合には、図9に示す処理において、輝度調整部222は、輝度レベルとして表された映像の最大輝度と輝度レベルとして表された表示部22のディスプレイの最大輝度とが直接比較されてもよい。例えば、表示部22の輝度レベルが0から10までの11段階のうち6である場合を仮定する。その場合、輝度調整部222は、映像の輝度レベルが9または10であるとき圧縮処理を選択し、映像の輝度レベルが7または8であるときクリッピング処理を選択し、映像の輝度レベルが6以下であるとき処理を行わない。

0059

なお、輝度情報には、HDR映像データにおいて所定の輝度値よりも大きい輝度値の出現頻度の情報が含まれてもよい。所定の輝度値は、例えば、SDR映像において表現される輝度の最大値(例えば、100cd/m2)を示す輝度値(例えば、10ビットの場合512)である。そこで、ステップS113の処理において、輝度調整部222が、映像の最大輝度がディスプレイの最大輝度より所定の超過量以上大きいと判定した場合において、出現頻度が所定の出現頻度の閾値よりも低い場合にステップS115の処理に進んでもよい。この処理により、クリッピング処理が選択される。最大輝度が大きい場合でも輝度が大きい画素が少ない場合には、本来のHDR映像に近い品質を有する映像が表示される。

0060

輝度値の出現頻度の情報として、HDR映像における輝度値の最大値(例えば、10ビットの場合940)からの輝度値毎の累積頻度の情報が含まれてもよい。その場合には、輝度調整部222は、表示部22の最大輝度に係る輝度値として所定の輝度値に定めてもよい。また、輝度値の出現情報の情報として、ディスプレイの方式毎にその最大輝度に係る輝度値よりも大きい輝度値の出現頻度の情報が含まれてもよい。その場合には、輝度調整部222は、輝度情報から表示部22として用いられているディスプレイの方式の最大輝度に係る輝度値よりも大きい輝度値の出現頻度を所定の輝度値として定めてもよい。

0061

(輝度情報の追加情報および輝度調整)
なお、輝度情報には、追加情報として、さらに(5)SDR映像データから変換されたHDR映像データであることを示す変換情報変換フラグ)が含まれてもよい。その場合、輝度調整部222は、映像データについて輝度の伸長処理を行ってもよい。輝度の伸長処理において、輝度調整部222は、画素毎の輝度値が表す輝度について所定の伸長率(例えば、2)を乗じて得られる伸長後の輝度に対応する輝度値を算出する。輝度調整部222は、算出した画素毎の輝度値を示す映像データを表示処理部223に出力する。この処理により、表示部22は、当該伸長率で伸長された輝度の画像を表示することができる。SDR映像データで表示される映像の輝度範囲(例えば、0〜100cd/m2)を与えるSDR映像データにおける輝度値の範囲(例えば、8ビットの場合16〜240)と、その輝度範囲を与える変換されたHDR映像データにおける輝度値の範囲(例えば、10ビットの場合64〜512)とは一意に対応付けられている。本来、変換されたHDR映像データに基づく映像の輝度は、SDR映像データに基づく輝度と等しくなるはずである。

0062

しかしながら、SDR映像データに基づく映像の輝度範囲が、従来のSDR映像データに基づく映像を表示する受信装置において表示可能な輝度範囲(例えば、0〜200cd/m2)と同等の輝度範囲に伸長されるように表示部22において輝度が調整されることがある。そのため、輝度の伸長処理を行わないと他の番組において提供されるSDR映像データに基づくSDR映像の輝度よりも変換されたHDR映像データに基づくHDR映像の輝度が相対的に低下してしまう。上述した輝度の伸長処理によれば、SDR映像データに基づくSDR映像の輝度範囲と等しくなるように変換されたHDR映像データに基づくHDR映像の輝度範囲が調整される。なお、輝度調整部222は、所定の伸長率として、SDR映像データの輝度値の最大値(例えば、8ビットの場合240)に対応するHDRデータの輝度値(例えば、10ビットの場合510)で与えられる輝度に対するSDR映像データに基づく輝度の最大値の比を用いてもよい。

0063

輝度調整部222は、輝度の伸長処理を行って得られた映像データについて、さらにゲイン調整処理を行ってもよい。ゲイン調整処理において、輝度調整部222は、画素毎の輝度値に所定のゲイン値を乗じる。ゲイン値は、その輝度値が大きいほど大きい値である。ゲイン調整処理によれば、処理前の映像の輝度が低いほど輝度が低下する。輝度調整部222は、一例として、所定の輝度値(例えば、10ビットの場合256)よりも小さい輝度値(低階調域)に対して1よりも小さいゲイン値を乗じることで、所定の輝度値よりも大きい輝度値(高階調域)に対しては、当該輝度値を維持する(ゲイン値が1であることに相当)。ゲイン調整処理によれば、映像に混入され輝度の伸長によって増幅されるノイズに対する知覚を抑制できる。人間の視覚特性によれば、輝度が高い明部よりも暗部の方が輝度の変化に対する知覚が鋭敏であるためである。なお、ゲイン値は、乗じられる輝度値が大きいほど大きく、輝度値が小さいほど小さければ、3段階以上であってもよい。輝度調整部222は、輝度の伸長処理を行って得られた映像処理またはゲイン調整処理を行って得られた映像データに、さらに平滑化処理スムージング)を行ってもよい。平滑化処理において、輝度調整部222は、例えば、低域フィルタリングを行って空間周波数が所定のカットオフ周波数よりも低い成分を通過させる。空間周波数が高いノイズ成分が除去または低減されるので、ノイズに対する知覚が抑制される。

0064

なお、上述した輝度の伸長処理とゲイン調整処理が、輝度値の調整に基づく処理である場合を例にしたが、これには限られない。輝度調整部222は、表示部22の画素毎に発光する画像光の輝度を調整してもよい。輝度の伸長処理において、輝度調整部222は、画素毎の輝度を上述した伸長率で増幅すればよい。ゲイン調整処理において、輝度調整部222は、特許4991949号に記載の映像表示装置と同様に、表示部22の画素について輝度値が高い画素の輝度よりも輝度値が低い画素の輝度を減衰させればよい。

0065

また、輝度調整部222が行う輝度の伸長処理の要否は、ユーザの操作に基づいて設定可能であってもよい。設定において、表示情報取得部243は、例えば、設定項目として輝度の伸長処理の要否を含む設定画面(図示せず)を表示部22に表示させる。設定画面が表示されているとき、入力部215から入力された操作信号に基づいて輝度の伸長処理が指示される。輝度調整部222が行う輝度の伸長処理の要否は、表示部22として用いられるディスプレイの機種(モデル)に応じて定められてもよい。ここで、輝度調整部222は、SDR映像の輝度の調整を行う所定の機種については、輝度の伸長処理と判定し、SDR映像の輝度の調整を行わない機種については、輝度の伸長処理を行わないと判定する。なお、ゲイン調整処理についても、輝度の伸長処理と同様にユーザの操作もしくはディスプレイの機種に応じて定められてもよい。

0066

また、輝度情報には、さらに(6)SDR映像データからHDR映像データへの変換に用いたパラメータの情報、が含まれてもよい。(6)の情報には、例えば、変換後の輝度値の最大値もしくは輝度の最大値がある。輝度調整部222は、これらの情報を用いて、上述した輝度変換処理を行ってもよい。(6)の情報が含まれる場合には、(1)〜(4)の情報が省略されてもよい。

0067

(変形例)
次に、本実施形態の一変形例について説明する。送信装置10のサービス情報取得部140は、輝度情報をMH−EITに代えて、MPTに含めてサービス情報を生成してもよい。ここで、MPTのデータ構造について説明する。図10は、本変形例に係るMPTのデータ構造の一例を示す図である。
図10に示す例では、MPT(MMT_Package_Table())には、番組データの構成を示す構成情報が格納される。MPTは、バーション(version)、MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)およびアセット毎のアセットタイプ(asset_type)を含んで構成される。バージョンは、MPTのバージョン番号を示す。MPTに格納される情報が更新される毎にバージョン番号が昇順に更新される。MPT記述子領域は、MPTの記述子である。MPT記述子には、その時点において伝送される番組データに関する記述子が記述され、本変形例では輝度記述子が記述される。従って、受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMPTから輝度記述子を検出し、検出した輝度記述子に記述された輝度情報を読み取る。輝度情報は、上述したように番組毎に設定される。

0068

MPTに記述される輝度記述子のデータ構造は、図5に示すデータ構造と同様であってもよい。記述子タグには、当該記述子がMPTに記述される輝度記述子であることを示すタグとして、図5に示すものとは異なる記述子タグ、例えば、「0xF0」が記述されてもよい。
なお、アセットタイプ(asset_type)は、アセットの種類を示す情報である。アセットとは、番組の構成要素を意味する。例えば、アセットタイプとして「hvc1」が記述されるアセットは映像を示し、アセットタイプとして「mp4a」が記述されるアセットは音声を示す。

0069

(輝度情報取得処理)
次に、本変形例に係る輝度情報取得処理について説明する。図11は、本変形例に係る輝度情報取得処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、サービス情報処理部242には、分離部212から入力されたサービス情報からMPTを抽出した後で開始される。

0070

(ステップS121)サービス情報処理部242は、抽出したMPTのMPT記述子領域から1個の記述子を抽出する。初回に抽出される記述子は、MPT記述子領域の先頭に記述される記述子である。その後、ステップS122に進む。
(ステップS122)サービス情報処理部242は、抽出した記述子の記述子タグ(descriptor_tag)に記述された記述子タグが輝度記述子のタグ「0x803A」と一致するか否かを判定する。一致すると判定するとき(ステップS122 YES)、ステップS123の処理に進む。一致しないと判定するとき(ステップS122 NO)、ステップS124の処理に進む。

0071

(ステップS123)サービス情報処理部242は、抽出した輝度記述子に記載された輝度情報を抽出し、抽出した輝度情報を輝度調整部222に出力する。その後、図8に示す処理を終了する。
(ステップS124)サービス情報処理部242は、MPT記述子領域に次の記述子が存在するか否かを判定する。存在すると判定するとき(ステップS124 YES)、注目する記述子を次の記述子に変更し、ステップS121の処理に戻る。存在しないと判定するとき(ステップS124 NO)、図11の処理を終了する。

0072

その後、輝度調整部222は、サービス情報処理部242から入力された輝度情報を用いて上述した輝度調整に係る処理を行う。輝度調整に係る処理は、例えば、図9に示す輝度変換処理である。
MPTは、その時点に伝送される番組データの構成を示す情報を格納するため、各番組内において可変な輝度情報の伝送が可能となる。例えば、ある本編番組の放送時間内において、一時的に広告番組(CM:Commercial Message)が挿入される場合を考える。この場合、送信装置10のサービス情報取得部140は、本編番組に係る輝度情報を、広告番組の開始に際して当該広告番組の輝度情報に変更し、本編番組の再開に際して当該本編番組の輝度情報に戻す。

0073

なお、輝度記述子は、MPT記述子領域に代えて、輝度情報において番組を構成する映像に係るアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に記述されてもよい。サービス情報処理部242は、MPT記述子領域に代えてアセット毎のアセット記述子領域について図11に示す処理を行う。これにより、番組を構成する映像が複数系統ある場合において、輝度調整部222は、記述される輝度情報を用いる輝度変換処理の対象となる映像を特定することができる。

0074

以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20は、番組のサービス情報に基づいて番組の映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部242を備える。また、受信装置20は、表示部22が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲から第1輝度範囲の超過量に基づいて映像の輝度を第2輝度範囲内に調整する輝度調整部222を備える。
この構成により、番組のサービス情報に含まれる輝度情報に基づいて映像を表示できない輝度範囲の超過量を定め、定めた超過量に応じた映像の輝度が調整される。その時々の映像の状況に関わらず番組毎に映像の輝度が適切に調整される。また、輝度の調整に用いる輝度範囲は、複雑な解析を行うことなく容易に定められる。

0075

また、輝度調整部222は、第2輝度範囲の最大値から第1輝度範囲の最大値の超過量に基づいて前記映像の輝度の調整方法を定める。
この構成により、映像を表示できない輝度範囲の超過量に応じて適切な調整方法が選択され、選択された調整方法を用いて番組全体として映像の輝度が適切に調整される。

0076

また、輝度調整部222は、超過量が所定の超過量の閾値を超えるとき調整方法として圧縮処理を選択し、超過量が所定の超過量を超えないとき前記調整方法としてクリッピング処理を選択する。
この構成により、超過量が大きいとき圧縮処理により映像の階調が維持され、超過量が小さいときクリッピング処理により表示可能な最大輝度に制限される領域が限られるので番組全体として映像の輝度が適切に調整される。

0077

また、輝度調整部222は、前記輝度情報に前記コンテンツの映像の輝度範囲がより狭い所定の輝度範囲から拡大したことを示す変換情報が含まれるとき、前記映像の輝度範囲を伸長する。
この構成により、変換情報が含まれる番組全体の映像が明るくなる。他の番組で提供される所定の輝度範囲の映像について標準の輝度よりも明るく表示されるとき、その映像との輝度の差が抑制または解消される。

0078

また、輝度調整部222は、輝度範囲を伸長した映像の輝度が低い部分ほど輝度を低下させる。
この構成により、輝度が低い領域においてより顕著に知覚されるノイズの成分が低減するので、映像全体として視認される品質を向上させることができる。

0079

(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図12は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。図12に示す例では、放送システム1は、送信装置10、受信装置20およびサーバ装置30を含んで構成された放送通信連携システムである。サーバ装置30は、例えば、放送事業者または番組提供者が管理するサーバ装置である。

0080

通信伝送路CTは、サーバ装置30と受信装置20との間で各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路CTは、例えば、インターネット公衆無線通信網、等の広域通信網を含む。通信伝送路CTには、一部に構内通信網(LAN:Local Area Network)や専用のアクセス網が含まれてもよい。なお、通信伝送路CTを介して各種のデータを伝送(または、送信、受信)することを、「通信で伝送(または、送信、受信)する」と呼ぶことがある。

0081

サーバ装置30は、受信装置20からアプリケーション要求信号を受信するとき、その応答としてアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を受信装置20に送信する。アプリケーション要求信号は、対象のアプリケーションの要求を指示する信号である。当該アプリケーションは、所定の記述言語(例えば、HTML5)で記述され、番組の提示に係る各種の機能を実現するための命令が記述される。アプリケーションの機能例については、後述する。

0082

本実施形態に係る送信装置10のサービス情報取得部140(図2参照)は、さらにアプリケーション制御情報を取得し、取得したアプリケーション制御情報の存在を示す情報をMPTに記述し、そのMPTを含んだサービス情報を生成する。アプリケーション制御情報は、アプリケーションの取得先情報としてサーバ装置30のURL(Uniform Resource Locator)、アプリケーションの起動、停止、等の実行を制御するための情報が含まれる。制御情報は、例えば、所定のデータ形式を有するアプリケーション情報テーブル(MH−AIT:Application Information Table)として表される。本実施形態では、アプリケーションに当該番組の映像の輝度情報の取得コマンドが含まれてもよい。受信装置20の輝度調整部222は、アプリケーションによって取得された輝度情報を用いて映像の輝度を調整する。取得コマンドには、例えば、取得先情報として輝度情報が配置された機器のアドレスと当該輝度情報が格納されたデータファイルファイル名が含まれる。アプリケーションに輝度情報の取得コマンドが含まれる場合もしくはアプリケーションに輝度情報が含まれる場合には、MH−EITまたはMPTにおいて輝度記述子が省略されてもよい。

0083

アプリケーション制御情報ならびにアプリケーションにも、放送サービスの提供に係るサービス情報が含まれるが、MMT−SIとは別個情報単位として処理される。多重化部150は、さらにアプリケーション制御情報を多重化して多重化データを生成する。受信装置20の分離部212(図13参照)は、復号部211から入力される多重化データからさらにアプリケーション制御情報を分離し、分離したアプリケーション制御情報をサービス情報処理部242に出力する。

0084

(受信装置)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。図13は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る受信装置20は、通信部260を含んで構成される。
通信部260は、通信伝送路CTを介して接続されたサーバ装置30から受信した各種の受信データを制御部240に出力し、制御部240から入力された各種の送信データをサーバ装置30に送信する。通信部260は、例えば、通信インタフェースである。

0085

サービス情報処理部242は、さらにアプリケーション制御部244とアプリケーション実行部245を含んで構成される。
アプリケーション制御部244は、分離部212から入力されるアプリケーション制御情報に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。なお、アプリケーションに記述された命令で指示される処理を行わせることを、「アプリケーションを実行する」または「アプリケーションの実行」と呼ぶ。
アプリケーション制御部244は、アプリケーション制御情報からアプリケーションの取得先情報を抽出し、抽出した取得先情報で指示されるサーバ装置30にアプリケーション要求信号を送信する。アプリケーション制御部244は、その応答としてサーバ装置30からアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションをアプリケーション実行部245に出力する。アプリケーション制御部244は、アプリケーション制御情報に含まれる各種のコマンドに基づいてアプリケーション実行部245におけるアプリケーションの実行を制御する。

0086

アプリケーション実行部245は、アプリケーション制御部244から入力されたアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部245は、アプリケーションに記述された命令に基づいて、番組データが示す映像の提示に関する処理を他の機能部に実行させる。アプリケーション実行部245は、例えば、当該アプリケーションに記述された取得コマンドで指示された機器に通信部260を介して輝度情報要求信号を送信する。アプリケーション実行部245は、輝度情報要求信号の応答として当該機器から通信部260を介して輝度情報を受信する。なお、アプリケーションには、輝度情報が記述されてもよい。その場合には、アプリケーションにおいて取得コマンドが省略されてもよい。アプリケーション実行部245は、輝度調整部222に取得した輝度情報に基づく上述の輝度調整処理を実行させる。また、アプリケーション実行部245は、表示情報取得部243に表示情報として輝度調整画面を生成させ、生成させた輝度調整画面を表示部22に表示させてもよい。そして、入力部215から入力される操作信号で指示される輝度範囲を用いて輝度調整部222に上述した輝度調整処理を実行させてもよい。以下の説明では、操作信号で指示される輝度範囲をユーザ設定輝度範囲と呼ぶことがある。

0087

(アプリケーション制御)
次に、本実施形態に係るアプリケーション制御の例について説明する。アプリケーション制御情報には、起動指示(AUTOSTART)、待機(PRESENT)、終了(KILL)などの制御情報が含まれる。図14図15は、それぞれ本実施形態に係るアプリケーション制御の例を示す図である。図14に示す例は、既に取得したアプリケーション0について、アプリケーション制御部244が起動指示に基づいて実行を開始させ、終了指示に基づいて実行を終了させることを示す。起動が指示されるアプリケーション0には、輝度情報を取得するための取得コマンドが含まれ、取得した輝度情報を輝度調整部222に出力するための提供コマンドが含まれる。アプリケーション制御部244が起動を指示する時期は、例えば、当該番組の開始時刻とアプリケーション0の取得が完了した時点(放送時間の途中から受信開始する時点)の遅い方である。アプリケーション制御部244が終了を指示する時期は、例えば、当該番組の終了時刻または放送時間の途中において当該番組の受信を終了する時点の早い方である。

0088

図15に示す例は、アプリケーション制御部244が、既に取得したアプリケーション1について実行を開始させ、アプリケーション2について実行を待機させることを示す。アプリケーション1には、輝度情報の取得コマンドが含まれる。アプリケーション2には、輝度情報設定コマンドが含まれる。輝度情報設定コマンドの実行に基づく輝度調整処理については後述する。アプリケーション制御部244がアプリケーション1の起動ならびにアプリケーション2の待機を指示する時期は、例えば、当該番組の開始時刻と当該アプリケーションの取得が完了した時点の遅い方である。待機により、アプリケーション実行部245は、ユーザ操作に応じて操作信号が入力される時点において、アプリケーション2の実行が開始される。そして、アプリケーション制御部244が終了を指示する時期は、アプリケーション1、2ともに、例えば、当該番組の終了時刻または放送時間の途中において当該番組の受信を終了する時点の早い方である。

0089

アプリケーションの実行により取得される輝度情報は、その輝度情報に基づく輝度調整の開始時刻を示す時刻情報と対応付けられてもよい。時刻情報として、システムクロックSTC:System Time Clock)で規定された時刻が用いられてもよい。STCは、送信装置10が受信装置20における動作との同期を目的として生成したシステムクロックである。メディアトランスポート方式としてMMT方式が用いられる場合には、多重化データを細分化して格納するIP(Internet Protocol)パケットには、NTP(Network Time Protocol)形式のタイムスタンプとしてシステムクロックに基づく時刻を示す時刻情報が受信装置20に通知される。輝度調整部222は、通知されたタイムスタンプを参照して輝度情報に対応付けられた時刻情報が示す時刻を、当該輝度情報を適用する時刻として特定することができる。送信装置10から伝送される映像データと同期をとることで、映像フレーム単位の精密な輝度調整が可能になる。図16に示す例では、輝度調整部222が、輝度情報としてSTC(1)で規定される時刻以降の映像から輝度(1)を用いる。輝度調整部222は、STC(2)で規定される時刻以降の映像から輝度(2)を、STC(3)で規定される時刻以降の映像から輝度(3)を、それぞれ輝度調整に用いる。

0090

次に、本実施形態に係るアプリケーション制御の手順について説明する。
図17は、本実施形態に係るアプリケーション制御の一例を示すフローチャートである。図17に示す処理は、図14に示す制御例を実現するための手順である。
(ステップS131)アプリケーション制御部244は、分離部212から入力されるアプリケーション制御情報において指定された時刻においてアプリケーション0を起動し、指示された動作を開始させる。その後、ステップS132の処理に進む。
(ステップS132)アプリケーション実行部245は、アプリケーション0に記述された取得先からネットワークを介して輝度情報を取得する。その後、ステップS133の処理に進む。
(ステップS133)アプリケーション実行部245は、取得した輝度情報を輝度調整部222に出力する。その後、ステップS134の処理に進む。
(ステップS134)アプリケーション制御部244は、アプリケーション0に記述された処理を終了させる。その後、図17に示す処理を終了する。

0091

図18は、本実施形態に係るアプリケーション制御の他の例を示すフローチャートである。図18に示す処理は、図15に示す制御例を実現するための手順である。
(ステップS141)アプリケーション制御部244は、分離部212から入力されるアプリケーション制御情報において指定された時刻においてアプリケーション1を起動し、アプリケーション1に記述された動作を開始させる。他方、アプリケーション制御部244は、その時刻においてアプリケーション2の起動を待機させる。このとき、アプリケーション実行部245は、アプリケーション2の起動に係る起動確認画面情報を表示情報取得部243に取得させ、表示部22に起動確認画面を表示させてもよい。その後、ステップS142の処理に進む。

0092

(ステップS142)アプリケーション実行部245は、アプリケーション1に記述された取得先からネットワークを介して輝度情報を取得する。その後、ステップS143の処理に進む。
(ステップS143)アプリケーション実行部245は、入力部215からアプリケーション2の起動を指示する操作信号が入力されるときアプリケーション2を起動し、アプリケーション2に記述された動作を開始する。その後、ステップS144の処理に進む。

0093

(ステップS144)アプリケーション実行部245は、アプリケーション2に記述された輝度情報設定コマンドに従って表示情報取得部243に表示情報として輝度調整画面を生成させ、生成させた輝度調整画面を表示部22に表示させる。ユーザの操作に応じて、入力部215からユーザ設定輝度範囲を示す操作信号が入力される。その後、ステップS145の処理に進む。
(ステップS145)アプリケーション実行部245は、ユーザ設定輝度範囲を示す輝度範囲情報を輝度調整部222に出力する。輝度調整部222は、アプリケーション実行部245から入力されたユーザ設定輝度範囲に基づく輝度調整を行う。その後、ステップS146の処理に進む。

0094

(ステップS146)アプリケーション制御部244は、アプリケーション2に記述された動作を終了させる。その後、ステップS147の処理に進む。
(ステップS147)アプリケーション制御部244は、アプリケーション1に記述された処理を終了させる。その後、図18の処理を終了する。

0095

(アプリケーションの実行例)
次に、アプリケーションの実行例について説明する。図19は、本実施形態に係るアプリケーションの一実行例を示す図である。
図19(a)は、アプリケーション2の実行が待機されるとき表示部22に表示される起動確認画面の例(起動確認画面Dg01)を示す。図19(a)に示す例では、起動確認画面Dg01は、番組の映像の右下端から所定範囲内に重なって表示されている。この表示位置に表示された起動確認画面Dg01は、ユーザによる番組の映像の視認を著しく妨げない。起動確認画面Dg01には、アプリケーション2の機能を示す文字列「輝度を調整する」、「はい」ボタンおよび「いいえ」ボタンが配置されている。ユーザの操作に応じて「はい」ボタンが押下されるとき、アプリケーション実行部245はアプリケーション2を起動する。「いいえ」ボタンが押下されるときと起動確認画面Dg01の右上端の×印が押下されるときには、アプリケーション制御部244は、アプリケーション2で指示された動作を終了させる。このとき、アプリケーション実行部245は、表示処理部223に起動確認画面Dg01の表示を停止させる。なお、「押下」とは、ユーザの操作に応じて入力部215から、その表示領域内の位置を示す操作信号を取得することを意味する。

0096

図19(b)は、アプリケーション2に記述された輝度情報設定コマンドに従って表示部22に表示される輝度調整画面の例(輝度調整画面Dg02)を示す。図19(b)に示す例では、輝度調整画面Dg02は、番組の映像の右下端から所定範囲内に重なって表示されている。輝度調整画面Dg02には、長手方向が水平方向に向けられた帯状の3本のバーBr01、Br02、Br03とスクロールバーSc01が上方から下方に順に配列されている。バーBr01、Br02、Br03の長さは、それぞれ表示部22として用いられるディスプレイが表示可能な輝度範囲、放送において提供される映像の輝度範囲、ユーザ設定輝度範囲を示す。バーBr01、Br02、Br03の直上には、それぞれ表示可能な輝度範囲、映像の輝度範囲、ユーザ設定輝度範囲であることを示す文字列「パネルの能力」、「映像の輝度範囲」、「変換後の表示範囲」が表示される。スクロールバーSc01は、ユーザ設定輝度範囲を押下に応じて設定するための画面部品である。スクロールバーSc01の左端のアローは、押下によりユーザ設定輝度範囲の下限として設定される値をより小さくもしくは大きくするための画面部品である。スクロールバーSc01の右端のアローは、押下によりユーザ設定輝度範囲の上限として設定される値をより大きくもしくは小さくするための画面部品である。スクロールバーSc01の中央部に表されているノブは、押下されながら押下される位置が移動すると、その移動に伴い表示位置を移動して表示させるための画面部品である。その移動量に応じて変化したユーザ設定輝度範囲の上限と下限の両者が同時並行に設定される。但し、移動方向は水平方向に制限されている。従って、スクロールバーSc01への操作により、ユーザは、バーBr01を見ながら表示部22が表示可能な輝度範囲を、バーBr02で表される映像の輝度範囲内にバーBr03で表されるユーザ設定輝度範囲を指示することができる。図19(b)に示す例では、ユーザ設定輝度範囲は、放送で提供される映像の輝度範囲内に制限されるが、表示部22が表示可能な輝度範囲を超えてもよいし、超えなくてもよい。

0097

図19に示す例では、輝度調整部222が輝度調整に用いるパラメータとして、輝度情報が示す映像の最大輝度がユーザ設定輝度範囲の上限に更新される。つまり、輝度調整部222は、映像の最大輝度に代えてユーザ設定輝度範囲の上限を用いて輝度調整処理を行う。図9に例示される輝度調整処理では、ユーザ設定輝度範囲の上限が表示部22の最大輝度よりも所定の超過量以上大きい場合、輝度調整部222は圧縮処理を行う。設定輝度範囲の上限が表示部22の最大輝度よりも大きく、かつ表示部22の最大輝度からの超過量が所定の超過量未満である場合、輝度調整部222はクリッピング処理を行う。ユーザ設定輝度範囲の上限が表示部22の最大輝度よりも小さい場合、輝度調整部222は変換処理を行わない。従って、本実施形態によれば、ユーザ所望のユーザ設定輝度範囲について表示部22が表示可能な輝度範囲からの超過量が大きい場合には映像全体の階調の輝度範囲が表現される。その超過量が小さい場合には本来のHDR映像に近い品質を有する映像が表示される。そして、ユーザ設定輝度範囲が、表示可能な輝度範囲を超えない場合には、本来のHDR映像が完全に表示される。

0098

(変形例)
次に、本実施形態の一変形例について説明する。
本変形例に係る受信装置20のアプリケーション制御部244は、取得したアプリケーションを、所定の他の機器に送信し、他の機器が送信したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。つまり、本変形例ではアプリケーション制御部244は、アプリケーション実行部245におけるアプリケーションの実行に代え(例えば、図14図15図17図18)、他の機器におけるアプリケーションの実行を制御する。他の機器が通信部(図示せず)を備える場合には、アプリケーション制御部244は、他の機器にアプリケーション制御情報に記述された取得先からアプリケーションを受信させてもよい。通信部は、通信伝送路CTを介してサーバ装置30と接続して各種のデータを送受信する。その場合には、受信装置20において通信部260が省略されてもよい。

0099

他の機器は、受信装置20が受信する番組の提示を制御するための各種の制御情報を受信装置20に提供し、受信装置20から番組の提示に関する各種の表示情報を表示する制御機能を実現するセカンドディスプレイとして機能する。受信装置20の入力部215は、リモートコントローラRCに代えて他の機器から受信した操作信号を制御部240に出力する。入力部215は、制御部240からの各種のデータを他の機器に送信する入出力インタフェースとして構成される。表示情報取得部243は、取得した表示情報を表示処理部223に出力する代わりに他の機器に送信する。他の機器は、視覚情報を表示する表示部と操作入力を受け付ける操作部とを備える情報機器であればよい。表示部であるディスプレイパネルと操作部であるタッチセンサとして一体化されたタッチパネルが用いされてもよい。他の機器は、例えば、携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置パーソナルコンピュータ、などの情報機器である。以下、他の機器が情報機器40である場合を例にする。

0100

(表示例)
次に、本変形例に係るアプリケーションの実行例について説明する。次の説明では、情報機器40においてアプリケーション3に基づいて実行される動作を例にする。アプリケーション3は、受信装置20のアプリケーション制御部244からの指示により情報機器40が通信伝送路CTを介してサーバ装置30から受信したアプリケーションである。
図20は、本変形例に係るアプリケーション3の一実行例を示す図である。情報機器40の主面のほぼ全体にタッチセンサが設置されている。
図20(a)は、情報表示画面の一例を示す。図20(a)に示す情報表示画面は、アプリケーション3の実行開始後に初めて表示される初期画面である。情報表示画面には、番組情報Pg01、受信機情報Tm01および輝度調整ボタンBt01を示す。番組情報Pg01は、受信装置20がその時点において受信している番組の番組情報である。番組情報Pg01には、番組名、放送時間、出演者、番組内容および輝度情報が含まれる。映像情報を示す文字列「20Cd⇔3000Cd」は、輝度の最小値、最大値が、それぞれ20Cd/m2、3000Cd/m2であることを示す。受信機情報Tm01は、受信装置20の機種名を示す文字列「$$$$$」と、パネル性能を表す文字列として「30Cd」ならびに「2500Cd」が記述されている。文字列「30Cd」、「2500Cd」は、表示部22が表示可能な輝度の最小値、最大値が、それぞれ20Cd/m2、2500Cd/m2であることを示す。番組情報Pg01は、受信装置20のサービス情報処理部242がMH−EITから、その時点において放送信号を受信するチャンネルで提供される番組の部分を抽出して得られる。

0101

受信機情報Tm01は、記憶部250に予め記憶された受信装置20の機器情報の一部である。情報機器40は、アプリケーション3の起動指示とともに受信装置20のアプリケーション制御部244から番組情報Pg01と受信機情報Tm01を受信する。情報機器40は、アプリケーション3に記述された情報表示画面生成指示に従って番組情報Pg01と受信機情報Tm01を用いて情報表示画面を生成する。輝度調整ボタンBt01は、押下により輝度調整画面を表示させるためのボタンである。情報機器40は、アプリケーション3に記述された輝度情報設定コマンドに従って、輝度調整ボタンBt01の押下に応じて情報表示画面の消去と、輝度調整画面の表示を実行する。

0102

図20(b)は、情報表示画面の一例を示す。情報表示画面には、長手方向に水平方向に向けられた帯状のバーBr11、Br12、Br13が画面のほぼ中央部において上方から下方に順に表示されている。バーBr11、Br12、Br13の長さは、それぞれ表示部22として用いられるディスプレイが表示可能な輝度範囲、放送において提供される映像の輝度範囲、ユーザ設定輝度範囲を示す。画面の下部には、バーBr11、Br12、Br13の説明として、それぞれのバーの表示態様を示すマーカと表示可能な輝度範囲、映像の輝度範囲、ユーザ設定輝度範囲であることを示す文字列「パネルの能力」、「映像の輝度範囲」、「変換後の表示範囲」が表示される。バーBr13は、その左端と右端が押下されながら押下される位置が移動すると、その移動に伴い左端と右端の表示位置が移動して表示される。図20(b)に示す例では、Br12とBr13の長さが等しい。このことは、ユーザ設定輝度範囲が映像の輝度範囲が等しいことを示す。図20(c)に示す例では、図20(b)に示す例よりもバーBr13の右端が左方に移動している。このことは、ユーザ設定輝度範囲の上限がより小さく設定されたことを意味する。バーBr13への操作により、ユーザは、バーBr11を見ながら表示可能な輝度範囲を、バーBr12で表される映像の輝度範囲内にバーBr13で表されるユーザ設定輝度範囲を指示することができる。情報機器40は、輝度情報設定コマンドに従って設定されたユーザ設定輝度範囲の情報を受信装置20の輝度調整部222に送信する。輝度調整部222は、映像の最大輝度に代えてユーザ設定輝度範囲の上限を用いて輝度調整処理を行う。

0103

輝度調整画面は情報機器40の表示部に表示され、表示部22には表示されないので、表示部22に表示される番組の映像の視聴が妨げられない。また、情報機器40が備える操作入力機能情報表示機能活用して、よりユーザビリティの高い輝度情報の設定が実現する。

0104

以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20において、サービス情報はアプリケーション制御情報を含む。また、サービス情報処理部242は、アプリケーションプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部244を備える。アプリケーションプログラムは、受信装置20または受信装置20に接続された情報機器40のコンピュータに輝度情報を通信で取得し、取得した輝度情報を輝度調整部222に出力させる。
この構成により、アプリケーションプログラムに基づいて通信で取得される輝度情報を用いて映像の輝度が調整される。そのため、放送事業者もしくはコンテンツ提供者から通信を介して提供される輝度情報によってユーザは輝度が適切に調整された映像を享受することができる。また、情報機器40に輝度情報を取得させることにより受信装置20の機能の複雑化を回避し、輝度調整を放送における付加サービスとしてユーザに認識させることができる。

0105

また、アプリケーションプログラムは、受信装置20または受信装置20に接続する他の情報機器40のコンピュータにさらに、映像の輝度範囲である第1輝度範囲の情報と表示部22が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲の情報を表示させる。また、アプリケーションプログラムは、ユーザの操作に応じて指示された第2輝度範囲の情報を輝度調整部222に出力させる.
この構成により、ユーザは、表示される第1輝度範囲の情報、第2輝度範囲の情報を見ながら、所望の適切な第2輝度範囲の情報を設定することができる。輝度調整部222は、設定された第2輝度範囲に基づいて所望の輝度範囲に応じた輝度調整を行うことができる。

0106

(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。

0107

本実施形態に係る受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報として、上述した輝度情報の他、マスターモニター情報を取得する。マスターモニター情報は、マスターモニターが映像を表示する表示能力を示す情報である。マスターモニターとは、番組の映像データの制作に用いられる表示装置である。以下の説明では、マスターモニター、マスターモニター情報を、それぞれ制作表示装置、制作表示能力情報と呼ぶことがある。
マスターモニター情報は、図21に示すように、マスターモニターMMの最大輝度と画面サイズのいずれか一方又は両方が含まれる。最大輝度は、表示可能とする輝度の最大値である。マスターモニターMMの表示能力、特にHDR映像信号の制作に用いられる表示装置は、通例、市販される受信装置の表示部の表示能力よりも高い。サービス情報処理部242は、取得したマスターモニター情報を輝度調整部222に出力する。

0108

輝度調整部222は、上述した輝度調整に係る処理により輝度が調整された映像データについて、さらに次の処理を行うことにより、その輝度を再調整する。
ここで、輝度調整部222は、表示部22の表示能力よりもマスターモニターMMの表示能力の方が高いとき、その映像データに係る映像の輝度をさらに高くする。そして、輝度調整部222は、表示部22の表示能力とマスターモニターMMの表示能力の差が大きいほど、映像の輝度の調整量を大きくしてもよい。

0109

より具体的には、輝度調整部222は、次の処理を行う。
(i)マスターモニター情報においてマスターモニターMMの画面サイズのみが指示されるときであって、表示部22の画面サイズよりもマスターモニターMMの画面サイズが大きいとき、輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値に所定の1以上の係数1(例えば、1.03〜1.1)を乗じて再調整後の輝度値を算出する。
(ii)マスターモニター情報においてマスターモニターMMの最大輝度のみが指示され、表示部22の最大輝度よりもマスターモニターMMの最大輝度が高いとき、輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値に所定の1以上の係数1を乗じて再調整後の輝度値を算出する。

0110

マスターモニター情報において、マスターモニターMMの表示能力として最大輝度と画面サイズの両方が指示されていることがある。サービス情報処理部242は、(iii)、(iv)、(v)、(vi)のそれぞれの場合、その場合に応じた処理を行う。
(iii)表示部22の画面サイズよりもマスターモニターMMの画面サイズが大きく、かつ、表示部22の最大輝度がマスターモニターMMの最大輝度以下であるとき。輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値に所定の1以上の係数1を乗じて再調整後の輝度値を算出する。
(iv)表示部22の画面サイズがマスターモニターMMの画面サイズ以下であり、かつ、表示部22の最大輝度がマスターモニターMMの最大輝度よりも高いとき。輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値に所定の1以上の係数1を乗じて再調整後の輝度値を算出する。
(v)表示部22の画面サイズよりもマスターモニターMMの画面サイズが大きく、かつ、表示部22の最大輝度がマスターモニターMMの最大輝度よりも高いとき。輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値に係数2を乗じて再調整後の輝度値を算出する。係数2は、係数1よりも大きい値、例えば、1.06〜1.2であればよい。
(vi)表示部22の画面サイズがマスターモニターMMの画面サイズ以下であり、かつ、表示部22の最大輝度がマスターモニターMMの最大輝度以下であるとき。輝度調整部222は、例えば、画素毎の輝度値を調整せず、その輝度値を再調整後の輝度値とする。
サービス情報処理部242は、再調整後の輝度値を示す映像データを表示処理部223に出力する。

0111

なお、上述した例では、輝度調整部222は、輝度値に所定の係数を乗じることによって表示部22に表示させる輝度を調整する場合を例にしたが、これには限られない。輝度調整部222は、調整前の輝度値に所定の電光伝達関数EOTF:Electro−Optical Transfer Function)を作用して、その輝度値に対応する輝度に所定の係数を乗じて輝度を伸張し、その後、伸張された輝度に所定の光電伝達関数(OETF:Opto−Electronic Transfer Function)を作用して、その伸張された輝度に対応する輝度値を求めてもよい。
なお、再調整後の輝度値が、表示部22が表示可能とする最大輝度に係る最大輝度値よりも大きい場合には、サービス情報処理部242は、その再調整後の輝度値を最大輝度値以下となるように、その輝度値をさらに再調整してもよい。

0112

マスターモニター情報は、図21に示すように、放送信号に多重化して伝送されてもよい。例えば、第1の実施形態で説明した輝度情報と同様に、送信装置10のサービス情報取得部140は、MH−EIT又はMPTにマスターモニター情報を含める。マスターモニター情報は、上述した輝度記述子に記述されてもよいし、別個の記述子に記述されてもよい。サービス情報処理部242は、MH−EIT又はMPTに含まれるマスターモニター情報を検出する。
マスターモニターMMの最大輝度は、輝度記述子において上述の輝度の最大値又は輝度値の最大値と同様な形式で記述されてもよい。また、輝度記述子において、マスターモニターMMの画面サイズが、その対角線の長さ(単位:インチ)、水平方向の幅(単位:cm)、垂直方向の高さ(単位:cm)、面積(単位:cm2)などで記述されてもよい。

0113

マスターモニター情報は、第2の実施形態で説明した輝度情報と同様に、通信で伝送されてもよい。そこで、サーバ装置30の所定のURLで指定される取得先にマスターモニター情報を含むアプリケーションを格納させておいてもよい。
サービス情報処理部242のアプリケーション制御部244は、例えば、アプリケーション制御情報に基づいて取得したアプリケーションに含まれるマスターモニター情報を検出し、検出したマスターモニター情報を輝度調整部222に出力する。
また、放送番組に関するアプリケーションに記述された取得コマンドで指示された機器に、制作表示能力情報を格納させておいてもよい。サービス情報処理部242のアプリケーション実行部245は、その取得コマンドで指示された機器にマスターモニター情報要求信号を通信で送信し、その機器からの応答としてマスターモニター情報を取得してもよい。アプリケーション実行部245は、取得したマスターモニター情報を輝度調整部222に出力する。

0114

以上に説明したように、サービス情報処理部242は、サービス情報として映像の制作に用いられたマスターモニターMMによる映像の表示能力の情報であるマスターモニター情報を取得する。輝度調整部222は、表示部22による映像の表示能力よりもマスターモニターMMの表示能力の方が高いとき、表示部22に表示させる映像の輝度をさらに高くする。
一般に、表示部22による映像の表示能力よりもマスターモニターMMの映像の表示能力の方が高いとき、表示される映像の輝度が両者間で物理的に同一であっても、マスターモニターMMの映像の方が観視者に与える心理的印象が強くなる。そのため、表示部22に表示させる映像の輝度を高くすることで、表示部22の映像が観視者に与える印象の強さを、マスターモニターMMの映像が観視者に与える印象の強さに近づけることができる。従って、本実施形態によれば、映像制作に用いられるマスターモニターMMと表示部22の表示能力による印象の強さの差が吸収される。

0115

また、輝度調整部222は、表示部22の表示能力とマスターモニターMMの表示能力の差が大きいほど、表示部22に表示させる映像の輝度の増加量を大きくする。
この構成によれば、表示部22の表示能力とマスターモニターMMの表示能力の差が大きいほど大きくなりがちな、映像が観視者に与える印象の強さの差が抑制される。従って、映像制作に用いられるマスターモニターMMや受信装置20の表示部22により異なりうる映像の表示能力による印象の差がさらに吸収される。

0116

以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。

0117

なお、上述した実施形態では、放送システム1がメディアトランスポート方式としてMMT方式を用いる例について説明したが、これには限られない。放送システム1は、例えば、MPEG−2 TS方式やRTP(Real−time Transport Protocol)方式などを用いてもよい。
また、上述した実施形態では、輝度調整部222が、主に表示部が映像を表示可能とする輝度範囲である第2輝度範囲と、コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲との比較結果として、第1輝度範囲の第2輝度範囲からの超過量に基づいてコンテンツの映像の輝度を調整する場合を例にしたが、これには限られない。コンテンツによっては、第2輝度範囲は、第1輝度範囲よりも狭くなることもありうる。そこで、輝度調整部222は、比較結果として、第2輝度範囲の第1輝度範囲からの超過量に基づいて、コンテンツの映像の輝度を第2輝度範囲内に調整してもよい。つまり、調整後のコンテンツの映像の最大輝度、最小輝度は、それぞれ第2輝度範囲の最大輝度以下、最小輝度以上となればよい。

0118

なお、上述した発明は、次の態様でも実施することができる。
(1)コンテンツのサービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部と、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する輝度調整部と、を備える受信装置。

0119

(2)前記輝度調整部は、前記第2輝度範囲の最大値と前記第1輝度範囲の最大値との比較結果に基づいて前記映像の輝度の調整方法を定める(1)の受信装置。

0120

(3)前記輝度調整部は、前記比較結果が所定の閾値を超えるとき前記調整方法として圧縮処理を選択し、前記比較結果が所定の閾値を超えないとき前記調整方法としてクリッピング処理を選択する(2)の受信装置。

0121

(4)前記輝度調整部は、前記輝度情報に前記コンテンツの映像の輝度範囲がより狭い所定の輝度範囲から拡大したことを示す変換情報が含まれるとき、前記映像の輝度範囲を伸長する(1)から(3)のいずれかの受信装置。

0122

(5)前記輝度調整部は、前記映像の輝度が低い部分ほど輝度を低下させる(4)の受信装置。

0123

(6)前記サービス情報は、前記映像の制作に用いられた表示部である制作表示装置の映像の表示能力の情報を含み、前記輝度調整部は、前記表示部の映像の表示能力よりも前記制作表示装置の映像の表示能力の方が高いとき、前記映像の輝度をさらに高くする(1)から(5)のいずれかの受信装置。

0124

(7)前記輝度調整部は、前記表示部の映像の表示能力と前記制作表示装置の映像の表示能力の差が大きいほど、前記映像の輝度の増加量を大きくする(6)の受信装置。

0125

(8)前記サービス情報はアプリケーション制御情報を含み、前記サービス情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記輝度情報を前記輝度調整部に出力させる(1)から(7)のいずれかの受信装置。

0126

(9)前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置と接続する他の機器のコンピュータに前記第1輝度範囲の情報と前記第2輝度範囲の情報を表示させ、
ユーザの操作に応じて指示された前記第2輝度範囲の情報を前記輝度調整部に出力させる(8)の受信装置。

0127

(10)送信装置と受信装置を備える放送システムであって、前記送信装置は、映像を含むコンテンツと前記コンテンツのサービス情報を送信し、前記受信装置は、前記サービス情報に基づいて前記コンテンツの映像の輝度範囲である第1輝度範囲に関する輝度情報を取得するサービス情報処理部と、表示部が映像を表示可能な輝度範囲である第2輝度範囲と前記第1輝度範囲との比較結果に基づいて前記映像の輝度を前記第2輝度範囲内に調整する輝度調整部と、を備える放送システム。

0128

(11)前記輝度情報を通信で送信する第2の送信装置を備え、前記サービス情報はアプリケーション制御情報を含み、前記サービス情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記輝度情報を前記輝度調整部に出力させる(10)の放送システム。

0129

また、上述の送信装置10、受信装置20、サーバ装置30および情報機器40の機能を実現するためのプログラムコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより送信装置10、受信装置20、サーバ装置30および情報機器40を実現してもよい。当該プログラムは、第2の実施形態において説明したアプリケーションプログラムとは別個のプログラムであるが、その一部の機能が当該アプリケーションプログラムに基づいて実現されてもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。

0130

また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。

0131

なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で一体化する構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えば、RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル差分プログラム)であってもよい。

0132

1…放送システム、10…送信装置、110…符号化制御部、120…映像符号化部、130…音声符号化部、140…サービス情報取得部、150…多重化部、160…暗号化部、170…送信部、20…受信装置、22…表示部、23…拡声部、210…放送受信部、211…復号部、212…分離部、215…入力部、221…映像復号部、222…輝度調整部、223…表示処理部、231…音声復号部、240…制御部、241…選局部、242…サービス情報処理部、243…表示情報取得部、244…アプリケーション制御部、245…アプリケーション実行部、250…記憶部、260…通信部、30…サーバ装置、40…情報機器、BT…放送伝送路、BS…放送衛星、CT…通信伝送路、RC…制御装置

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