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技術 監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステム

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 藤松健
出願日 2016年3月11日 (3年6ヶ月経過) 出願番号 2016-048476
公開日 2017年9月14日 (2年0ヶ月経過) 公開番号 2017-163480
状態 特許登録済
技術分野 スタジオ装置 カメラの露出制御 写真撮影方法及び装置 閉回路テレビジョンシステム
主要キーワード 仮想エリア 画角ずれ 基準エリア 代替エリア 操作ウインドウ 認証数 基準ライン 基準物体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

露光制御機能を有する監視カメラにおいて、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行する。

解決手段

監視カメラ2が、撮像範囲の一部に設定された基準エリアA0を参照して露光制御を実行する露光制御部22と、基準エリアA0の変化を検出する変化検出部23と、基準エリアA0の変化が検出された場合、基準エリアA0の代替となる代替エリアA1を設定するエリア設定部21とを備え、露光制御部22は、代替エリアA1が設定された場合、その代替エリアA1を参照して露光制御を実行する構成とする。

概要

背景

従来、所定の監視エリア撮影する監視カメラでは、撮影対象(例えば、監視エリアを通過する人物)を適切に撮影するために、撮影環境の変化(例えば、外光照明入射状況の変化)に応じて露光制御を実行することが知られている。露光制御では、被写体が比較的明るい場合のいわゆる白飛びの発生や、被写体が比較的暗い場合のいわゆる黒潰れの発生を防止するべく、被写体の明るさやイメージセンサ感度等に基づき適切な露光調整が行われる。また、露光制御に関し、ユーザは、例えばカメラの操作ボタン等の操作により、撮影対象における明るさを測定するための測光領域を指定することができる。

一方、そのような操作ボタン等による測光領域の設定は、ユーザにとって非常に煩わしいものであるため、測光領域をより簡易に設定するための技術が開発されている。例えば、撮像映像を表示するモニタに取り付けられたタッチパネルを備え、モニタに映る範囲内で測光領域をタッチパネルで指定することにより測光領域の調整を行ない、その指定領域を映像信号重畳してモニタに表示する技術が存在する(特許文献1参照)。

概要

露光制御機能を有する監視カメラにおいて、意しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行する。監視カメラ2が、撮像範囲の一部に設定された基準エリアA0を参照して露光制御を実行する露光制御部22と、基準エリアA0の変化を検出する変化検出部23と、基準エリアA0の変化が検出された場合、基準エリアA0の代替となる代替エリアA1を設定するエリア設定部21とを備え、露光制御部22は、代替エリアA1が設定された場合、その代替エリアA1を参照して露光制御を実行する構成とする。

目的

本開示は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行可能とする監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

露光制御機能を有する監視カメラであって、撮像範囲の一部に設定された基準エリアを参照して露光制御を実行する露光制御部と、前記基準エリアの変化を検出する変化検出部と、前記基準エリアの変化が検出された場合、前記基準エリアの代替となる代替エリアを設定するエリア設定部とを備え、前記露光制御部は、前記代替エリアが設定された場合、当該代替エリアを参照して前記露光制御を実行することを特徴とする監視カメラ。

請求項2

前記変化検出部は、前記基準エリアに被写体として存在する静止物体の変化に基づき当該基準エリアの変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ。

請求項3

前記静止物体の変化は、前記撮像範囲における前記静止物体の変位であり、前記エリア設定部は、前記静止物体の変位に基づき前記代替エリアを設定することを特徴とする請求項2に記載の監視カメラ。

請求項4

前記エリア設定部は、前記静止物体の少なくとも一部が前記撮像範囲に存在する場合にのみ前記代替エリアを設定することを特徴とする請求項3に記載の監視カメラ。

請求項5

前記基準エリアの変化前の状態を撮像した参照画像を記憶する画像記憶部を更に備え、前記変化検出部は、現在の撮像画像と前記参照画像との画素値の差分に基づき前記基準エリアの変化を検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の監視カメラ。

請求項6

前記撮像範囲には、複数の分割エリアが設定され、前記基準エリアは、ユーザの操作に基づき選択された1以上の前記分割エリアから構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の監視カメラ。

請求項7

前記基準エリアの変化が検出され且つ前記エリア設定部によって前記代替エリアの設定がなされない場合に、ユーザに対して前記基準エリアの再設定を促す報知部を更に備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の監視カメラ。

請求項8

前記撮像範囲には、移動物体の通過を判定するための基準ラインが設定され、前記エリア設定部は、前記基準エリアの変化が検出された場合、前記基準ラインの代替となる代替ラインを設定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の監視カメラ。

請求項9

請求項1から請求項8に記載の監視カメラと、当該監視カメラに対するユーザの設定操作に供される情報機器とを備えたことを特徴とする監視ステム

技術分野

0001

本開示は、露光制御機能を有する監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムに関する。

背景技術

0002

従来、所定の監視エリア撮影する監視カメラでは、撮影対象(例えば、監視エリアを通過する人物)を適切に撮影するために、撮影環境の変化(例えば、外光照明入射状況の変化)に応じて露光制御を実行することが知られている。露光制御では、被写体が比較的明るい場合のいわゆる白飛びの発生や、被写体が比較的暗い場合のいわゆる黒潰れの発生を防止するべく、被写体の明るさやイメージセンサ感度等に基づき適切な露光調整が行われる。また、露光制御に関し、ユーザは、例えばカメラの操作ボタン等の操作により、撮影対象における明るさを測定するための測光領域を指定することができる。

0003

一方、そのような操作ボタン等による測光領域の設定は、ユーザにとって非常に煩わしいものであるため、測光領域をより簡易に設定するための技術が開発されている。例えば、撮像映像を表示するモニタに取り付けられたタッチパネルを備え、モニタに映る範囲内で測光領域をタッチパネルで指定することにより測光領域の調整を行ない、その指定領域を映像信号重畳してモニタに表示する技術が存在する(特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2004−40162号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上記特許文献1に記載された監視カメラでは、カメラ本体に意図しない力が作用すること(例えば、移動物体との接触など)により、測光領域が設定された初期画角に対して画角のずれが生じると、ユーザによって設定された測光領域(露光制御用の基準エリア)にもずれが生じる場合がある。そのような場合、監視エリアに対する外光や照明の入射状況の変化に基づき測光領域の明るさが変動し、被写体を適切に撮影するための露光制御が難しくなることがある。

0006

本開示は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行可能とする監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムを提供することを主目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本開示の監視カメラは、露光制御機能を有する監視カメラであって、撮像範囲の一部に設定された基準エリアを参照して露光制御を実行する露光制御部と、前記基準エリアの変化を検出する変化検出部と、前記基準エリアの変化が検出された場合、前記基準エリアの代替となる代替エリアを設定するエリア設定部とを備え、前記露光制御部は、前記代替エリアが設定された場合、当該代替エリアを参照して前記露光制御を実行することを特徴とする。

発明の効果

0008

本開示によれば、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行することが可能となる。

図面の簡単な説明

0009

第1実施形態に係る監視カメラシステム1の概要を示す構成図
図1に示した監視カメラ2の構成を示すブロック図
監視カメラ2の撮像範囲に設定された基準エリアA0の一例を示す説明図
図3に示した基準エリアA0の設定方法の一例を示す説明図
基準エリアA0の変化の一例を示す説明図
基準エリアA0の補正結果(代替エリアA1)を示す説明図
基準エリアA0の補正に関するユーザへの報知方法の一例を示す説明図
基準エリアA0の再設定に関するユーザへの報知方法の一例を示す説明図
監視カメラシステム1における基準エリアA0の補正処理の流れを示すフロー
第2実施形態に係る監視カメラ2の撮像範囲に設定された基準ラインL0の変化の判定方法を示す説明図
基準ラインの補正結果(代替ラインL1)を示す説明図

0010

上記課題を解決するためになされた第1の発明は、露光制御機能を有する監視カメラであって、撮像範囲の一部に設定された基準エリアを参照して露光制御を実行する露光制御部と、前記基準エリアの変化を検出する変化検出部と、前記基準エリアの変化が検出された場合、前記基準エリアの代替となる代替エリアを設定するエリア設定部とを備え、前記露光制御部は、前記代替エリアが設定された場合、当該代替エリアを参照して前記露光制御を実行することを特徴とする。

0011

この第1の発明に係る監視カメラによれば、基準エリアの変化が検出された場合には、代替エリアを参照して露光制御が実行されるため、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行することが可能となる。

0012

また、第2の発明では、上記第1の発明において、前記変化検出部は、前記基準エリアに被写体として存在する静止物体の変化に基づき当該基準エリアの変化を検出することを特徴とする。

0013

この第2の発明に係る監視カメラによれば、基準エリアの変化を簡易な方法によって検出することが可能となる。

0014

また、第3の発明では、上記第2の発明において、前記静止物体の変化は、前記撮像範囲における前記静止物体の変位であり、前記エリア設定部は、前記静止物体の変位に基づき前記代替エリアを設定することを特徴とする。

0015

この第3の発明に係る監視カメラによれば、静止物体の変位に基づき画角ずれ方向やずれ量(すなわち、基準エリアに存在していた静止物体の位置)を把握できるため、代替エリアを簡易かつ適切に設定することが可能となる。

0016

また、第4の発明では、上記第3の発明において、前記エリア設定部は、前記静止物体の少なくとも一部が前記撮像範囲に存在する場合にのみ前記代替エリアを設定することを特徴とする。

0017

この第4の発明に係る監視カメラによれば、基準エリアに存在していた静止物体が撮像範囲に存在する場合にのみ代替エリアが設定されるため、代替エリアを安定して適切な位置に設定することが可能となる。

0018

また、第5の発明では、上記第1から第4の発明いずれかにおいて、前記基準エリアの変化前の状態を撮像した参照画像を記憶する画像記憶部を更に備え、前記変化検出部は、現在の撮像画像と前記参照画像との画素値の差分に基づき前記基準エリアの変化を検出することを特徴とする。

0019

この第5の発明に係る監視カメラによれば、基準エリアの変化を簡易な処理によって検出することが可能となる。

0020

また、第6の発明は、上記第1から第5の発明のいずれかにおいて、前記撮像範囲には、複数の分割エリアが設定され、前記基準エリアは、ユーザの操作に基づき選択された1以上の前記分割エリアから構成されることを特徴とする。

0021

この第6の発明に係る監視カメラによれば、ユーザは分割エリアの選択により、基準エリアを容易に設定することが可能となる。

0022

また、第7の発明は、上記第1から第6の発明のいずれかにおいて、前記基準エリアの変化が検出され且つ前記エリア設定部によって前記代替エリアの設定がなされない場合に、ユーザに対して前記基準エリアの再設定を促す報知部を更に備えたことを特徴とする。

0023

この第7の発明に係る監視カメラによれば、画角ずれの大きさや方向により代替エリアの自動設定が難しい場合でも、ユーザに基準エリアを速やかに再設定させることが可能となる。

0024

また、第8の発明は、上記第1から第7の発明のいずれかにおいて、前記撮像範囲には、移動物体の通過を判定するための基準ラインが設定され、前記エリア設定部は、前記基準エリアの変化が検出された場合、前記基準ラインの代替となる代替ラインを設定することを特徴とする。

0025

この第8の発明に係る監視カメラによれば、画角ずれにより移動物体の通過を判定するための基準ラインにずれが生じた場合でも、代替ラインに基づき移動物体の通過を適切に判定することが可能となる。

0026

また、第9の発明は、上記第1から第8の発明のいずれかに係る監視カメラと、当該監視カメラに対するユーザの設定操作に供される情報機器とを備えたことを特徴とする監視ステムである。

0027

この第9の発明に係る監視システムによれば、基準エリアの変化が検出された場合には、代替エリアを参照して露光制御が実行されるため、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行することが可能となる。

0028

以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

0029

(第1実施形態)
図1は本開示の第1実施形態に係る監視カメラシステム1の概要を示す構成図である。この監視カメラシステム1は、所定の監視エリアにおける移動物体(例えば、人物)等を監視するためのシステムであり、監視エリアの撮像画像を生成する複数の監視カメラ2と、それら監視カメラ2とインターネット等のネットワーク3を介して通信可能に接続され、監視カメラ2を利用するユーザの設定操作等に供されるPC(情報機器)4等を備える。

0030

監視カメラ2は、IP通信機能を有するネットワークカメラであり、公共施設オフィスその他の監視を必要とする任意の場所に設置される。監視カメラ2では、監視エリアにおいて所望の画角による撮像範囲が設定される。監視カメラ2は、撮像画像(動画像または静止画像)をPC4や、ユーザが所有する携帯電話機スマートフォン)、タブレットPC、PDA等の携帯端末(情報機器)5、レコーダ(図示せず)等に対して適宜送信することが可能である。監視カメラシステム1における監視カメラ2の数や配置については、図1に示した例に限定されず、種々の変更が可能である。

0031

PC4は、公知のハードウエアを備えたコンピュータからなり、図示は省略するが、所定の制御プログラムに基づき監視カメラ2に関連する処理(撮影に関する各種設定、画像処理画像表示等)を統括的に実行するプロセッサ、このプロセッサのワークエリア等として機能する揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)、プロセッサが実行する制御プログラムやデータを格納する不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、ネットワーク3に接続するためのネットワークアダプタからなるネットワークインタフェース(I/F)等を備えている。また、PC4には、周辺機器として、ユーザが入力操作を実行するキーボード及びマウス等から構成される入力デバイス6、ユーザに対して監視カメラ2による撮像画像や監視カメラ2の設定情報等を表示するモニタ7、及びそれら撮像画像や設定情報等を記憶するストレージ8などが付設されている。

0032

図2図1に示した監視カメラ2の構成を示すブロック図である。監視カメラ2は、公知のCCD等のイメージセンサを備えた撮像部11と、撮像部11からの出力信号ノイズを低減するための処理を行うCDS(Correlated Double Sampling)部12と、出力信号に対してゲインの増幅を行って一定の出力レベルを維持するAGC(Automatic Gain Control)部13と、アナログ信号デジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)部14と、その出力信号に対し、ホワイトバランス調整輪郭補正ガンマ補正処理等の処理を実行し、所定の映像信号として出力する画像処理プロセッサを有する画像処理部15と、画像処理部15によって処理された撮像画像を記憶する不揮発性メモリからなる画像記憶部16とを備えている。

0033

また、監視カメラ2には、制御マイコン20が設けられており、制御マイコン20は、ユーザの設定操作に基づき撮像範囲の一部に露光制御用の測光領域としての基準エリアA0(図3参照)を設定するエリア設定部21と、その基準エリアA0を参照して露光制御を実行する露光制御部22と、基準エリアA0の変化を検出する変化検出部23と、基準エリアA0の設定に関する情報をユーザに報知する報知部24とを備える。

0034

露光制御部22は、基準エリアA0における輝度データを参照することにより、公知の技術に基づき露光制御を実行する。例えば、露光制御部22は、撮像部11のイメージセンサが有する電子シャッター(またはメカニカルシャッター)の制御や、AGC部13におけるゲイン制御等に基づき露光を制御することができる。

0035

変化検出部23は、基準エリアA0が設定された際に初期の(すなわち、画角ずれが発生する前の)撮像画像を参照画像として画像記憶部16に記憶し、その参照画像と現在の撮像画像との基準エリアA0における各画素値の差分に基づき、監視カメラ2の画角ずれ等に起因する基準エリアA0の変化を検出することが可能である。或いは、変化検出部23は、1または複数の参照画像に基づきその基準エリアA0から静止物体を抽出する処理を実行し、その静止物体に関し、現在の撮像画像の基準エリアにおいて公知のテンプレートマッチング処理を実行することにより、静止物体の変位(すなわち、基準エリアの変化)を検出することも可能である。

0036

図3は監視カメラの撮像範囲に設定された基準エリアA0の一例を示す説明図であり、図4図3に示した基準エリアA0の設定方法の一例を示す説明図である。

0037

図3の例では、建物出入口を監視エリアとし、正常な画角に基づく(すなわち、画角ずれが発生する前の)撮像画像P0には、人物H、その人物Hが出入りするドア31、観葉植物32、及びドア31の手前において斜め上方に延びる柱33の一部などが含まれる。また、撮像画像P0(すなわち、撮像範囲)は、複数の矩形状をなす分割エリア(仮想エリア)に分割されている。ここで、露光制御用の基準エリアA0は、撮像画像P0の右上角に位置する上下に連なる2つの分割エリアD1、D2によって構成されている。つまり、基準エリアA0は、建物外からの入射光の影響を比較的受けにくい領域(ここでは、常設の静止物体である柱33を含む領域)に設定されており、これにより、監視カメラ2は、天候時間経過(昼または夜)等によりドア31や窓ガラス(図示せず)からの入射光が変化しても、その入射光の変化の影響を大きく受けずに白飛や黒潰れの発生を防止することが可能である。

0038

また、ユーザは、PC4や携帯端末5を介して基準エリアA0を設定(または変更)することが可能である。ユーザは、例えば図4に示すように、監視カメラ2用のアプリケーションプログラムによる操作ウインドウ41において、撮像画像P0を確認しながら所望の分割エリア(ここでは、分割エリアD1、D2)を選択する操作を行うことにより、基準エリアA0を設定することができる。なお、分割エリア35の形状、サイズ、及び数については、図4に示すものに限らず、種々の変更が可能である。

0039

図5は基準エリアA0の変化の一例を示す説明図であり、図6は基準エリアA0の補正結果(代替エリアA1)を示す説明図であり、図7は基準エリアA0の補正(代替エリアA1の設定)に関するユーザへの報知方法の一例を示す説明図であり、図8は基準エリアA0の再設定に関するユーザへの報知方法の一例を示す説明図である。

0040

図5に示すように、監視カメラ2に意図しない画角のずれが発生すると、図3に示した初期(すなわち、正規)の基準エリアA0に変位が生じる。この変位は、撮像範囲内の静止物体に対する基準エリアA0の相対変位である。より詳細には、図5では、監視カメラ2の向き(撮像方向)が図3の監視カメラ2の向きと比べてやや下方に移動することにより画角ずれが発生し、図3に示した初期の基準エリア(図5では符号A0'で示す)の一部(図5では符号D1'で示す)の位置(撮像対象)が現在の撮像画像P1の外に移動した例を示している。これにより、図5では、基準エリアA0を構成する分割エリアD1(図3に示した分割エリアD2に相当(図5では符号D2'で示す))では、依然として柱33が大部分を占めるが、一方で、基準エリアA0を構成する分割エリアD2では、柱33以外の観葉植物32やその背後の窓ガラス等が大きな領域を占めた状態となっている。

0041

そこで、変化検出部23は、図3に示した基準エリアA0に存在する柱33の変位に基づき当該基準エリアA0の変位を検出する。ここでは、変化検出部23は、柱33の変位量に基づき基準エリアA0の変位量(動きベクトル)を推定することができる。これにより、エリア設定部21は、基準エリアA0の変位量に基づき、図6に示すように、基準エリアA0の代替となる代替エリアA1を設定することができる。この場合、代替エリアA1は、初期の基準エリアA0を構成していた少なくとも1つの分割エリアを含むように設定され、ここでは、図3に示した初期の基準エリアA0に含まれる柱33を含む分割エリアD2により構成される。これにより、露光制御部22は、代替エリアA1が設定された後は、その代替エリアA1を参照して露光制御を実行することができる。

0042

このように、エリア設定部21により露光制御用の代替エリアA1が設定されると、報知部24は、ユーザに対して基準エリアA0が補正されたことを報知する。例えば図7に示すように、報知部24は、操作ウインドウ41の撮像画像P1に重畳させるように、ユーザへの報知用画面表示45(ここでは、基準エリアA0が補正された(代替エリアA1が設定された)旨のメッセージ)を表示させることができる。なお、報知部24は、図7に示したような画面表示45の代わりに(あるいは、画面表示45と共に)、携帯端末5や、PC4に付設されたスピーカからユーザへの報知用の音声を出力させることもできる。あるいは、報知部24は、PC4またはユーザの携帯端末5へのメール送信により、ユーザへの報知を行ってもよい。

0043

なお、別法として、監視カメラ2は、撮影画像を元に公知の顔認証処理を実行してその認証数のデータを蓄積し、現在のデータを過去のデータと比較して変動(例えば、単位期間あたりの認証数の変動)が大きい場合に基準エリアの変化が発生したと判断してもよい。この場合、ユーザに対しては、基準エリアの変位が発生した旨と基準エリアを再設定する必要がある旨の表示や報知を行うようにするとよい。

0044

また、監視カメラ2で発生した画角のずれの大きさや方向によっては、初期の基準エリアA0に存在する静止物体(ここでは、柱33)が撮像画像P0の外に完全に出てしまう(すなわち、撮像範囲から柱33の全体が外れてしまう)場合がある。或いは、初期の基準エリアA0に存在する静止物体が消滅した(撤去された)場合もこれと同様である。そのような場合には、代替エリアA1を適切に設定することが難しくなるため、エリア設定部21は、代替エリアA1を設定せず、報知部24は、例えば図8に示すように、操作ウインドウ41の撮像画像P0に重畳させるように、ユーザへの報知用の画面表示46(ここでは、基準エリアA0を補正できない(代替エリアA1を設定できない)旨のメッセージ)を表示させることができる。なお、報知部24は、上述の場合と同様に音声を出力させてもよい。

0045

図9は監視カメラシステム1における基準エリアA0の補正処理の流れを示すフロー図である。監視カメラ2では、まず、ユーザによって基準エリアA0が設定されると(ST101)、その初期の画角にて撮影された画像が参照画像として保存される(ST102)。

0046

そこで、監視カメラ2において画角ずれが発生すると(ST103:Yes)、予め指定された静止物体の位置(変位量)に基づき基準エリアA0を補正可能か否かが判定される(ST104)。ステップST104において基準エリアA0を補正可能な場合(Yes)には、基準エリアA0の補正(すなわち、代替エリアA1の設定)が実行され(ST105)、基準エリアA0を補正した旨が画面表示や音声出力によってユーザに報知される(ST106)。

0047

一方、ステップST104において基準エリアA0を補正不能な場合(No)には、基準エリアA0の補正は実行されず、基準エリアA0の補正ができない(基準エリアA0を再設定する必要がある)旨が画面表示や音声出力によってユーザに報知される(ST106)。

0048

このように、監視カメラシステム1では、基準エリアA0の変化が検出された場合には、代替エリアA1を参照して露光制御が実行されるため、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアA0にずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行することが可能となる。

0049

(第2実施形態)
図10は第2実施形態に係る監視カメラ2の撮像範囲に設定された基準ラインL0の変化の判定方法を示す説明図であり、図11は基準ラインL0の補正結果(代替ラインL1)を示す説明図である。第2実施形態に係る監視カメラシステム1において、以下で特に言及しない事項については、上述の第1実施形態の場合と同様とする。また、図10および図11では、上述の第1実施形態と同様の要素については同一の符号が付されている。

0050

図10(A)に示すように、第2実施形態に係る監視カメラ2では、公知の技術により撮像画像P0(すなわち、撮像範囲)に対して人物H(移動物体)の通過を判定するための基準ラインL0を設定することができる。この基準ラインL0を通過した人数をカウントすることにより、ドア31から進入(または退出)した人物Hの数を把握することが可能となる。ここで、基準ラインL0は撮像範囲の所定の位置に配置されるため、監視カメラ2に意図しない画角のずれが発生すると、図10(B)に示すように、図10(A)に示した初期の位置から基準ラインL0が変位(ドア31等の静止物体に対して相対変位)し、人物Hの通過を判定するのに適さなくなる場合がある。

0051

そこで、変化検出部23は、第1の実施形態の場合と同様に、基準エリアA0の変化を検出し、エリア設定部21は、その基準エリアA0の変化の程度(ここでは、変位量)に基づき、図11に示すように、基準ラインL0の代替となる代替ラインL1を設定することができる。或いは、変化検出部23は、例えば予め設定した基準物体(例えば、ドア31の下枠)の変位に基づき基準ラインL0の変位を検出し、これにより、エリア設定部21は、図11に示すような代替ラインL1を設定することもできる。

0052

なお、本実施形態においても第1実施形態と同様に、監視カメラ2は、基準ラインL0を通過した人数(例えば、単位時間あたりの人数)のデータを蓄積し、現在のデータを過去のデータと比較して変動が大きい場合(例えば、基準ラインL0を通過した人数が所定の閾値よりも大きく減少した場合)に基準ラインL0の変位が発生したと判断してもよい。或いは、監視カメラ2は、人物Hに対する公知の顔認証処理を実行してその認証数のデータを蓄積し、現在のデータを過去のデータと比較して変動(例えば、単位期間あたりの認証数の変動)が大きい場合に基準ラインL0の変位が発生したと判断してもよい。これらの場合、ユーザに対しては、基準ラインL0の変位が発生した旨と基準ラインL0を再設定する必要がある旨の表示や報知を行うようにするとよい。

0053

このように、第2実施形態に係る監視カメラシステム1では、画角ずれにより人物Hの通過を判定するための基準ラインL0にずれが生じた場合でも、代替ラインL1に基づき移動物体の通過を適切に判定することが可能となる。また、第1の実施形態の基準エリアA0の補正と第2の実施形態の基準ラインL0の補正とを併用することも可能である。さらに、ユーザの操作による基本設定(図示せず)に基づいて、基準エリアA0と基準ラインL0とのいずれか一方の補正が有効となるように制御することも可能である。

0054

以上、本開示を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本開示はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本開示に係る監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムの各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。

0055

本開示に係る監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムは、意図しない画角のずれに起因して、撮像範囲の一部に設定された露光制御用の基準エリアにずれが生じた場合でも露光制御を適切に実行可能とし、露光制御機能を有する監視カメラおよびこれを備えた監視カメラシステムなどとして有用である。

0056

1監視カメラシステム
2監視カメラ
4 PC(情報機器)
5携帯端末(情報機器)
11撮像部
15画像処理部
16画像記憶部
21エリア設定部
22露光制御部
23変化検出部
24報知部
32 柱(静止物体)
A0基準エリア
A1代替エリア
D1、D2分割エリア
H人物(移動物体)
L0基準ライン
L1代替ライン
P0 撮像画像

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  • 富士フイルム株式会社の「 撮像装置、撮像用制御方法、及びプログラム」が 公開されました。( 2019/08/08)

    【課題・解決手段】撮像装置は、被写体を示す反射光を被写体像として受光する撮像素子と、装置に与えられた振動を検出する検出部による検出結果に基づいて、振動が被写体像に対して与える影響を抑制する本体側抑制部... 詳細

  • 新生環境株式会社の「 自己行動記録カメラ」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題】簡単な構成で痴漢冤罪等の証拠を立証可能な自己行動記録カメラを提供することにある。【解決手段】人の首にかける首掛け部と、首掛け部を首にかけた状態で手に持たないでその人の首から下の体周辺の領域を撮... 詳細

  • オリンパス株式会社の「 信号処理システムおよび内視鏡」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題・解決手段】さらなる伝送ケーブルの細径化を行うことができる信号処理システムおよび内視鏡を提供する。信号処理システムは、上り信号を同相モードで伝送ケーブル3に出力する同相信号送信部54と、上り信号... 詳細

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