図面 (/)

技術 撮影装置

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 塩原隆一
出願日 2016年3月11日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-047939
公開日 2017年9月14日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-163449
状態 特許登録済
技術分野 スタジオ装置 TVの同期
主要キーワード ND情報 参照法 撮影ライン 既定数 一周期内 撮影周期 表示遅延 バックポーチ期間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

センサーディスプレイとを所定の位相差を設けた状態で正確に同期させる。

解決手段

発振器と、前記発振器の出力信号に基づいて、第1タイミング信号を生成する第1タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、第2タイミング信号を生成する第2タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号との位相差が所定の位相差になるように制御する位相差制御部と、前記第1タイミング信号に基づいて駆動されるセンサーと、前記センサーの出力に基づいて表示対象の画像を生成する画像処理部と、前記第2タイミング信号に基づいて駆動され、前記センサーで撮影された画像を表示する表示部と、を備える撮影装置を構成する。

概要

背景

従来、センサー撮影した画像をディスプレイで表示する撮影装置が知られている。近
年の撮影装置においては、撮影された画像に対して画像処理を行い、画像処理によって得
られた画像をディスプレイで表示させる構成が一般的に採用されている。このような構成
において、センサーで撮影された画像がディスプレイで表示されるまでの遅延を防止する
ために、各種の技術が開発されている。例えば、特許文献1には、センサーの駆動タイミ
ングからΔTだけ遅延した再生タイミングでディスプレイでの画像表示を開始させる構成
記述されている。

なお、特許文献2には、回路規模を小さくするとともに、放射される電磁波ノイズを低
減するために、同一発生器の出力信号によってセンサーとディスプレイとを駆動する構成
が開示されている。

概要

センサーとディスプレイとを所定の位相差を設けた状態で正確に同期させる。発振器と、前記発振器の出力信号に基づいて、第1タイミング信号を生成する第1タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、第2タイミング信号を生成する第2タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号との位相差が所定の位相差になるように制御する位相差制御部と、前記第1タイミング信号に基づいて駆動されるセンサーと、前記センサーの出力に基づいて表示対象の画像を生成する画像処理部と、前記第2タイミング信号に基づいて駆動され、前記センサーで撮影された画像を表示する表示部と、を備える撮影装置を構成する。

目的

以上の構成によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号と所定の位相差とが、
全て共通の発振器30aの出力信号に基づいて生成、制御される撮影装置1を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

発振器と、前記発振器の出力信号に基づいて、第1タイミング信号を生成する第1タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、第2タイミング信号を生成する第2タイミング信号生成部と、前記発振器の出力信号に基づいて、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号との位相差が所定の位相差になるように制御する位相差制御部と、前記第1タイミング信号に基づいて駆動されるセンサーと、前記センサーの出力に基づいて表示対象の画像を生成する画像処理部と、前記第2タイミング信号に基づいて駆動され、前記センサーで撮影された画像を表示する表示部と、を備える撮影装置

請求項2

前記第1タイミング信号の周期と、前記第2タイミング信号の周期とは一致している、請求項1に記載の撮影装置。

請求項3

前記所定の位相差は、前記表示部における任意のラインの表示を行うために必要なライン数分の情報を前記センサーで撮影する期間および当該情報を前記画像処理部で処理する期間の長さに相当する差である、請求項1または請求項2に記載の撮影装置。

請求項4

前記所定の位相差は、前記センサーにおける1ラインの撮影期間または前記表示部における1ラインの表示期間整数倍に相当する差である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の撮影装置。

請求項5

前記第1タイミング信号生成部および前記第2タイミング信号生成部は、前記発振器の出力信号に基づいて水平同期信号を生成し、前記位相差制御部は、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号との位相差が前記水平同期信号の1周期の整数倍に相当する前記所定の位相差となるように制御する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮影装置。

請求項6

前記位相差制御部は、前記所定の位相差を示す値を受け付け、受け付けた値に基づいて前記所定の位相差を設定する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮影装置。

技術分野

0001

本発明は、表示部に被写体の像を表示する撮影装置に関する。

背景技術

0002

従来、センサー撮影した画像をディスプレイで表示する撮影装置が知られている。近
年の撮影装置においては、撮影された画像に対して画像処理を行い、画像処理によって得
られた画像をディスプレイで表示させる構成が一般的に採用されている。このような構成
において、センサーで撮影された画像がディスプレイで表示されるまでの遅延を防止する
ために、各種の技術が開発されている。例えば、特許文献1には、センサーの駆動タイミ
ングからΔTだけ遅延した再生タイミングでディスプレイでの画像表示を開始させる構成
記述されている。

0003

なお、特許文献2には、回路規模を小さくするとともに、放射される電磁波ノイズを低
減するために、同一発生器の出力信号によってセンサーとディスプレイとを駆動する構成
が開示されている。

先行技術

0004

特開2007−243615号公報
特開平9−307786号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1において、センサーとディスプレイは別個クロック発生手段(クロック発
生手段75、クロック発生回路27)の出力信号によって駆動される。このように、別個
のクロック発生手段によって発生したそれぞれのクロック信号を完全に同期させることは
困難であり、撮影および表示の過程で相互のタイミングが相対的にずれてしまう。従って
、それぞれのクロックで決定されたタイミングでディスプレイとセンサーとが駆動され、
ディスプレイがセンサーに対してΔTだけ遅延するように両者のタイミングが設定されて
いたとしても、撮影および表示の過程で両者の駆動タイミング理想的なタイミングから
ずれてしまう。この結果、ディスプレイがセンサーに対してΔTだけ遅延した状態を維持
することが困難であり、結果としてΔTよりも長い表示遅延(例えば1フレームを超える
遅延等)が発生してしまう。

0006

なお、特許文献2においては、同一発生器の出力信号によってセンサーとディスプレイ
とを駆動する構成が開示されているが、当該特許文献2においては、センサーで撮影され
た画像を画像処理した後にディスプレイで表示する構成において表示遅延を防止するため
の構成は一切開示されていない。
本発明は上記課題にかんがみてなされたもので、センサーとディスプレイとを所定の位
相差を設けた状態で正確に同期させることを目的の1つとする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、本発明においては、共通の発振器の出力信号を利用して第1
タイミング信号と当該第1タイミング信号に対して所定の位相差を有する第2タイミング
信号を生成する。ここで、所定の位相差は、上述の共通の発振器の出力信号に基づいて制
御される。そして、第1タイミング信号に基づいてセンサーが駆動され、第2タイミング
信号に基づいて表示部が駆動される。

0008

この構成によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号と所定の位相差とが、全
て共通の発振器の出力信号に基づいて生成、制御されるため、第1タイミング信号と第2
タイミング信号との相対的なタイミングが極めて正確な状況で撮影および表示を継続する
ことができる。例えば、温度変化等によって発振器の出力信号の周期がずれるなどの変動
が生じたとしても、この変動に応じて第1タイミング信号と第2タイミング信号と所定の
位相差との全てに同様の変動が発生するため、第1タイミング信号と第2タイミング信号
との位相差が所定の位相差である状態が維持される。従って、所定の位相差を設けた状態
でセンサーと表示部とを正確に同期させることができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施形態にかかるブロック図である。
タイミングジェネレーターの構成例を示す図である。
タイミングジェネレーターが扱う信号のタイミングチャートである。
タイミングジェネレーターの構成例を示す図である。

実施例

0010

ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)撮影装置の構成:
(2)タイミングジェネレーターの構成:
(3)エラー情報取得部の構成:
(4)他の実施形態:

0011

(1)撮影装置の構成:
図1は本発明の一実施形態にかかる撮影装置1には、光学系10、センサー(エリア
メージセンサー)15、タイミングジェネレーター30、表示部40、CPU50、VR
AM51、SD−RAM52、ROM53、RAM54、操作部55、エラー情報取得部
60が備えられている。CPU50は、VRAM51、SD−RAM52、RAM54を
適宜利用してROM53に記録されたプログラムを実行可能であり、当該プログラムによ
りCPU50は、操作部55に対する操作に応じてセンサー15にて撮影された被写体を
示す画像データを生成する機能を実行する。なお、操作部55はシャッタータンと、モ
ードを切り換えるためのモード切換手段としてのダイヤルスイッチと、絞りとシャッター
速度を切り換えるためのダイヤルスイッチと、各種の設定メニューを操作するためのプッ
シュボタンとを備えており、利用者は当該操作部55に対する操作によって撮影装置1に
対して各種の指示を与えることができる。

0012

光学系10は、センサー15に被写体画像結像させるレンズ11、絞り12、シャ
ター13およびローパスフィルター14を備える。このうち、レンズ11と絞り12とは
図示しない筐体交換可能に取り付けられる。センサー15としては、ベイヤー配列され
カラーフィルターと、光量に応じた電荷光電変換によって画素ごとに蓄積する複数の
フォトダイオードとを備えるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イ
メージセンサー、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の固体撮像素子
が用いられる。

0013

センサー15の画素の位置は直交座標系における座標で規定され、一方の座標軸に平行
な方向に並ぶ複数の画素によってラインが構成され、画素が並ぶ方向に垂直な方向に複数
のラインが並ぶように構成されている。本明細書では、ラインに平行な方向を水平方向、
ラインに垂直な方向を垂直方向と呼ぶ。センサー15は、水平方向に所定数、垂直方向に
所定数(むろん、水平方向、垂直方向の画素数が異なっていてよい)の画素を備えている
。ここでは、全画素によって構成される1画面を1フレームと呼ぶ。

0014

本実施形態においてセンサー15は、タイミングジェネレーター30が出力する各種信
号に同期した動作を行う。すなわち、タイミングジェネレーター30は、1フレーム分の
フォトダイオードの検出結果を読み出すための期間を規定する垂直同期信号SVsync)、
1ライン分のフォトダイオードの検出結果を読み出すための期間を規定する水平同期信号
(SHsync)、各画素の画像データの読み出しタイミング等を規定するデータクロック信号
(SDotclock)を出力する(詳細は後述)。

0015

なお、本実施形態においては、垂直同期信号SVsyncを第1タイミング信号とも呼ぶ。セ
ンサー15は、垂直同期信号SVsyncに応じて1フレーム分の出力データの出力を開始する
。そして、センサー15は、水平同期信号SHsyncの期間内のデータアクティブ信号SDacti
veで規定される期間にデータクロック信号SDotclockに応じたタイミングでセンサー15
の一部の画素に対応するフォトダイオードの検出結果を示す出力データを逐次読み出す。

0016

画像処理部20は、SD−RAM52に予め確保された1または複数ライン分のライン
バッファ52a〜52c,VRAM52d,51を利用し、後述する表示部40にて被写
体の像を表示するための画像データをパイプライン処理によって生成する回路を備えてい
る。本実施形態においては、センサー15と表示部40が備える画素数が異なり、両者の
縦横比も異なっている。そこで、画像処理部20においてセンサー15が出力する出力デ
ータを表示部40にて表示可能な画像データに変換する(センサー15においては、飛び
越し走査加算器による処理等により、水平方向および垂直方向の画素を間引く処理を行
ってもよい)。

0017

当該変換のために画像処理部20は、画素補間部20a、色再現処理部20b、フィル
ター処理部20c、ガンマ補正部20d、リサイズ処理部20e、画像データ出力部20
fを備えている。ラインバッファ52aは、センサー15から出力される出力データを一
時記録するバッファメモリであり、センサー15から出力データが出力されると当該出力
データがラインバッファ52aに一時記録される。画素補間部20aは、ラインバッファ
52aからベイヤー配列において各画素で欠落している2チャネルの色を生成するために
必要なライン数のデータを取り込みながら補間処理によって当該2チャネルの色を生成す
る。この結果、各画素において3チャネルのデータが生成される。

0018

次に、色再現処理部20bは、生成されたデータに基づいて3×3の行列演算を行うこ
とによってカラーマッチングのための色変換処理を行う。すなわち、3ライン分のデータ
に基づいて1ライン分のデータを生成する。色変換処理によって生成されたデータはライ
ンバッファ52bに一時記録される。次にフィルター処理部20cは、シャープネス調整
ノイズ除去処理などをフィルター処理によって実行する。すなわち、フィルター処理に
必要なライン数のデータを参照してフィルター処理を実行する。次にガンマ補正部20d
はセンサー15の出力データの階調値が示す色と表示部40で扱う画像データの階調値が
示す色との特性差補償するガンマ補正を実行する。ガンマ補正によって生成されたデー
タはラインバッファ52cに一時記録される。

0019

当該ラインバッファ52cに線順次で記録されていくデータの画素数(ライン数および
水平方向の画素数)はセンサー15が備える素子の数に依存しており、表示部40におけ
る画素数と異なり得る。そこで、リサイズ処理部20eは当該ラインバッファ52cに記
録されていくデータを逐次参照して補間演算処理を行い、画素の間の位置における各チャ
ネルの階調値を特定することによってリサイズを行う。生成された画像データはVRAM
52d(ラインバッファでもよい)に線順次で記録される。

0020

画像データ出力部20fは、VRAM52dに記録された画像データ(Data)を表示部
40に対して線順次に出力する。なお、CPU50は、被写体の像と並べて各種の情報を
表示するためのOSDデータを生成することが可能であり、VRAM51に対してOSD
データを記録する。画像データ出力部20fは、所定のタイミング(1フレーム分の被写
体の画像データが出力される前、出力された後等)において、VRAM51に記録された
OSDデータを取得し、画像データ(Data)として表示部40に対して線順次に出力する
。なお、画像データとOSDデータの結合は省略されてもよい(OSD表示が行われなく
てもよい)。

0021

表示部40は、撮影対象となる被写体を示す画像を表示して利用者に撮影前の被写体の
様子および撮影条件等の情報を把握させるEVF(Electronic View Finder)であり、本
実施形態にかかる撮影装置1はEVFを備えたミラーレスデジタルカメラである。表示部
40は、図示しないインターフェイス回路液晶パネルドライバー41、液晶パネル42
、図示しない接眼レンズ等を備えている。本実施形態において液晶パネル42は、画素ご
とに3色のカラーフィルターに対応する3つのサブピクセルを備える高温ポリシリコン
FT(Thin Film Transistor)であり、画素の位置は直交座標系における座標で規定され
る。また、一方の座標軸に平行な方向に並ぶ複数の画素によってラインが構成され、画素
が並ぶ方向に垂直な方向に複数のラインが並ぶように構成されている。本明細書では、ラ
インに平行な方向を水平方向、ラインに垂直な方向を垂直方向と呼び、液晶パネル42の
全画素によって構成される1画面を1フレームと呼ぶ。

0022

液晶パネルドライバー41は、各サブピクセルに電圧印加して液晶を駆動するための
信号を液晶パネル42に対して出力する。液晶パネル42は、図示しないゲートドライバ
およびソースドライバを備えており、液晶パネルドライバー41から出力される信号に応
じてゲートドライバが各ラインの各画素における表示タイミングを制御し、ソースドライ
バが表示タイミングとされているラインの各画素に対して各画素の画像データに対応した
電圧を印加することによって表示を行う。

0023

すなわち、液晶パネルドライバー41は、液晶パネル42における表示を行うための各
種信号、例えば、1フレーム分の表示を行うための期間を規定する垂直同期信号(DVsync
)、1ライン分の表示を行うための期間を規定する水平同期信号(DHsync)、各ライン内
での画像データの取り込み期間を規定するデータアクティブ信号(DDactive)、各画素の
画像データの取り込みタイミング等を規定するデータクロック信号(DDotclock)、各画
素の画像データ(Data)を出力するように構成されている。

0024

液晶パネル42は、垂直同期信号DVsyncに応じて1フレーム分の画像データに基づく表
示を開始し、水平同期信号DHsyncおよびデータアクティブ信号DDactiveで規定される期間
内にデータクロック信号DDotclockに応じたタイミングで画素毎の画像データDataに対応
する電圧を各画素に印加して表示を行う。なお、本実施形態にかかる撮影装置1は、タイ
ミングジェネレーター30を備えており、上述の垂直同期信号DVsync、水平同期信号DHsy
nc、データアクティブ信号DDactive、データクロック信号DDotclockは当該タイミングジ
ェネレーター30によって生成される(詳細は後述)。なお、本実施形態においては、垂
同期信号DVsyncを第2タイミング信号とも呼ぶ。

0025

また、本実施形態における液晶パネル42は、水平方向に所定数、垂直方向に所定数の
有効画素(むろん、水平方向、垂直方向の画素数が異なっていてよい)を備えたパネル
あり、液晶パネルドライバー41が出力する画像データDataの内容および出力タイミング
を調整することによって、任意の位置にDataに対応した階調の表示を行うことができる。
本実施形態においては、液晶パネル42の予め決められた被写体像表示領域にセンサー1
5の出力データに基づいて被写体の画像を表示し、また、当該被写体像表示領域以外の情
報表示領域に撮影条件等の情報を示す文字を表示する構成となっている。すなわち、液晶
パネル42には、被写体の画像とともに撮影条件等の情報を示す文字がOSD(On Scree
n Display)表示される。なお、液晶パネル42は水平方向および垂直方向に有効画素よ
りも多数の画素を備えているが、本明細書では簡単のため有効画素以外の画素に関する処
理は省略して説明する。

0026

本実施形態にかかる撮影装置1は、通常時において、センサー15が出力する出力デー
タに基づいて生成された画像データを表示部40にて表示する。従って、利用者は、表示
部40をEVFとして利用しながら被写体を確認することが可能である。また、利用者が
操作部55を操作して撮影指示を行った場合、撮影指示に応じてセンサー15は、全有効
画素に対応するフォトダイオードの検出結果を示す出力データを逐次読み出す。そして画
像処理部20は、SD−RAM52等を利用しJPEG等の形式の画像データを生成する
。生成された画像データは図示しないリムーバブルメモリ等に記録される。すなわち、利
用者は、被写体を示す画像データを生成することが可能である。

0027

(2)タイミングジェネレーターの構成:
以上のように構成された撮影装置1において、タイミングジェネレーター30は、過度
の表示遅延や表示遅延期間の不安定化が生じないように第1タイミング信号と第2タイミ
ング信号との位相差を制御する。具体的には、タイミングジェネレーター30は、図1
よび図2に示すように発振器30aと第1タイミング信号生成部30bと第2タイミング
信号生成部30cと位相差制御部30dとを備えている。

0028

発振器30aは、水晶振動子を備え、所定の周波数の出力信号CLKを出力する。図3
は、タイミングジェネレーター30が扱う信号の一部についてのタイミングチャートであ
る。第1タイミング信号生成部30bは、発振器30aの出力信号CLKに基づいて、第
1タイミング信号等の信号を生成する回路である。具体的には、第1タイミング信号生成
部30bは、SDotclock生成部31bとSVsync生成部32bとSHsync生成部33bとSDact
ive生成部34bとを備えている。

0029

SDotclock生成部31bは、図示しない位相比較器、ローパスフィルター、電圧制御
振器、分周器を含むPLL回路を備えている。本実施形態において、SDotclock生成部3
1bは、出力信号の周波数をn/m倍(n,mは1以上の整数)することが可能であり、
SDotclock生成部31bは、発振器30aの出力信号CLKを取得し、所定のパラメータ
n,mで周波数を変換してデータクロック信号SDotclockを出力する。

0030

例えば、SDotclock生成部31bは、27MHzの出力信号CLKを8倍の周波数であ
る216MHzのデータクロック信号SDotclockに変換する等の処理が可能である。図3
においては、出力信号CLKの周波数が整数倍されてデータクロック信号SDotclockが生
成された例を示している。むろん、データクロック信号SDotclockの周波数は、センサー
15の構成等に応じて任意であり、撮影モード等によって可変であっても良いし、利用者
等がパラメータn,mを直接的、または間接的に指示することによって可変であっても良
い。

0031

SDotclock生成部31bが生成したデータクロック信号SDotclockは、タイミングジェネ
レーター30の外部に出力される。また、データクロック信号SDotclockは、SVsync生成
部32bとSHsync生成部33bとSDactive生成部34bとに入力される。

0032

SHsync生成部33bは、SDotclock生成部31bが出力したデータクロック信号SDotclo
ckに同期したタイミングで1ラインの撮影周期TSHを示す水平同期信号SHsyncを生成する
。すなわち、1ラインの撮影周期TSHは予め決められており(撮影モードや利用者の指示
等によって可変であっても良い)、本実施形態においては、1ラインの撮影周期TSHに相
当する期間がデータクロック信号SDotclockのカウント数によって規定されている。SHsyn
c生成部33bは、データクロック信号SDotclockをトリガにして水平同期信号SHsyncを出
力し、当該水平同期信号SHsyncの出力後、データクロック信号SDotclockをカウントする
ことによって1ラインの撮影周期TSHを計測し、当該撮影周期TSHが経過した場合に、再
度、データクロック信号SDotclockをトリガにして水平同期信号SHsyncを出力する処理を
繰り返す。図3においては、このようにして生成された水平同期信号SHsyncを例示してい
る。水平同期信号SHsyncはタイミングジェネレーター30の外部、位相差制御部30d、
SVsync生成部32bおよびSDactive生成部34bに出力される。

0033

SVsync生成部32bは、SDotclock生成部31bが出力したデータクロック信号SDotclo
ckに同期したタイミングで1フレームの撮影周期TSVを示す垂直同期信号SVsyncを生成す
る。すなわち、1フレームの撮影周期TSVは予め決められており(撮影モードや利用者の
指示等によって可変であっても良い)、本実施形態においては、1フレームの撮影周期T
SVに相当する期間が水平同期信号SHsyncのカウント数によって規定されている。SVsync生
成部32bは、SHsync生成部33bが出力する水平同期信号SHsyncをカウントし、1フレ
ームの撮影周期TSVに相当する水平同期信号SHsyncがカウントされるたびに垂直同期信号
SVsyncを出力する処理を繰り返す。図3においては、このようにして生成された垂直同期
信号SVsyncを例示している。垂直同期信号SVsyncはタイミングジェネレーター30の外部
、位相差制御部30dおよびSDactive生成部34bに出力される。

0034

SDactive生成部34bは、SDotclock生成部31bが出力したデータクロック信号SDotc
lockに同期したタイミングで各ラインにおいて実際に撮影が行われる期間を示すデータア
クティブ信号SDactiveを生成する。すなわち、1フレームの撮影周期TSV内において、垂
ブランキング期間BLは予め決められており、垂直同期信号SVsync以後、1ライン目
データアクティブ信号SDactiveまでに挿入される水平同期信号SHsyncの数Cshが予め決め
られている。さらに、1ラインの撮影周期TSH内において、バックポーチ期間フロント
ポーチ期間とを除いた撮影期間は予め決められており、本実施形態においては、バック
ーチ期間がデータクロック信号SDotclockのカウント数Cscによって規定されている。

0035

SDactive生成部34bは、垂直同期信号SVsyncを取得した後、SHsync生成部33bが出
力する水平同期信号SHsyncをカウントする。水平同期信号SHsyncのカウント数がCshとな
った場合、SDactive生成部34bは、その後の水平同期信号SHsync以後のデータクロック
信号SDotclockをカウントする。そして、SDactive生成部34bは、データクロック信号S
Dotclockのカウント数がCscに達した場合、データアクティブ信号SDactiveをアクティブ
にする。データアクティブ信号SDactiveがアクティブとなった後、データクロック信号SD
otclockのカウント数が既定数になるとSDactive生成部34bは、データアクティブ信号S
Dactiveを非アクティブにする。SDactive生成部34bは、この処理を繰り返すことによ
り、有効な撮影期間を示すデータアクティブ信号SDactiveを出力する。データアクティブ
信号SDactiveはタイミングジェネレーター30の外部に出力される。

0036

位相差制御部30dは、発振器30aの出力信号に基づいて、第1タイミング信号とし
ての垂直同期信号SVsyncと第2タイミング信号としての垂直同期信号DVsync(後に詳述)
の間に所定の位相差を与えるための回路である。本実施形態において、位相差制御部30
dは、所定の位相差を示す値を受け付けインターフェイスを備え、当該インターフェイ
スによって、受け付けた値に基づいて所定の位相差を設定することが可能である。具体的
には、利用者が位相差制御部30dに対して値Kを指示すると、位相差制御部30dは、
センサー15におけるK本のラインを撮影する撮影期間に相当する差が所定の位相差とな
るように動作する。

0037

本実施形態においては、第1タイミング信号を基準とし、当該第1タイミング信号に対
してセンサー15におけるK本のラインを撮影する期間(すなわち、水平同期信号SHsync
の周期×K)だけ位相を遅延させて第2タイミング信号を出力する。このために、位相差
制御部30dは、SVsync生成部32bおよびSHsync生成部33bの出力を監視しており、
SVsync生成部32bによって第1タイミング信号としての垂直同期信号SVsyncが出力され
た後、SHsync生成部33bから出力される水平同期信号SHsyncの数をカウントし、水平同
期信号SHsyncがK回カウントされた場合に、第2タイミング信号の出力タイミングを示す
信号をDVsync生成部32cおよびDHsync生成部33cに対して出力する。

0038

図3においては、K=Csh+4(Cshは、垂直同期信号SVsync以後、1ライン目のデー
タアクティブ信号SDactiveまでに挿入される水平同期信号SHsyncの数)である場合の例を
示している。すなわち、位相差制御部30dは、時刻t1で垂直帰線期間SVsyncを検出し
た場合、その後の垂直ブランキング期間TBLで発生する水平同期信号SHsyncをCsh回カウ
ントし、さらに水平同期信号SHsyncを4回カウントした時刻t2において、第2タイミン
グ信号の出力タイミングを示す信号をDVsync生成部32cおよびDHsync生成部33cに対
して出力する。本実施形態においては、以上のようにして生成される水平同期信号SHsync
の周期のCsh+4回分に相当する期間ΔTに相当する位相差が所定の位相差である。むろ
ん、Kの設定法は種々の手法が採用可能であり、既知のCshを省略して上述の4に相当す
る部分をKとして入力した場合に、水平同期信号SHsyncの周期のCsh+K回分に相当する
期間が得られるように構成されていても良い。

0039

第2タイミング信号生成部30cは、発振器30aの出力信号CLKに基づいて、第2
タイミング信号等の信号を生成する回路である。具体的には、第2タイミング信号生成部
30cは、DDotclock生成部31cとDVsync生成部32cとDHsync生成部33cとDDactiv
e生成部34cとを備えている。

0040

DDotclock生成部31cは、図示しない位相比較器、ローパスフィルター、電圧制御発
振器、分周器を含むPLL回路を備えている。本実施形態において、DDotclock生成部3
1cは、出力信号の周波数をi/j倍(i,jは1以上の整数)することが可能であり、
DDotclock生成部31cは、発振器30aの出力信号CLKを取得し、所定のパラメータ
i,jで周波数を変換してデータクロック信号DDotclockを出力する。

0041

例えば、DDotclock生成部31cは、27MHzの出力信号CLKを2倍の周波数であ
る54MHzのデータクロック信号DDotclockに変換する等の処理が可能である。図3
おいては、出力信号CLKの周波数が整数倍されてデータクロック信号DDotclockが生成
された例を示している。むろん、データクロック信号DDotclockの周波数は、表示部40
の構成等に応じて任意であり、撮影モード等によって可変であっても良いし、利用者等が
パラメータi,jを直接的、または間接的に指示することによって可変であっても良い。
なお、センサー15の画素数と表示部40の画素数は異なる場合、一般的には、データク
ロック信号SDotclock、DDotclockの周期は異なる。

0042

DDotclock生成部31cが生成したデータクロック信号DDotclockは、タイミングジェネ
レーター30の外部に出力される。また、データクロック信号DDotclockは、DVsync生成
部32cとDHsync生成部33cとDDactive生成部34cとに入力される。

0043

DHsync生成部33cは、位相差制御部30dから第2タイミング信号の出力タイミング
を示す信号を受け取ると、DDotclock生成部31cが出力したデータクロック信号DDotclo
ckに同期したタイミングで1ラインの表示周期TDHを示す水平同期信号DHsyncを生成する
。すなわち、1ラインの表示周期TDHは予め決められており(撮影モードや利用者の指示
等によって可変であっても良い)、本実施形態においては、1ラインの表示周期TDHに相
当する期間がデータクロック信号DDotclockのカウント数によって規定されている。DHsyn
c生成部33cは、第2タイミング信号の出力タイミングを示す信号およびデータクロ
ク信号DDotclockをトリガにして水平同期信号DHsyncを出力し、当該水平同期信号DHsync
の出力後、データクロック信号DDotclockをカウントすることによって1ラインの表示周
期TDHを計測し、当該表示周期TDHが経過した場合に、再度、データクロック信号DDotcl
ockをトリガにして水平同期信号DHsyncを出力する処理を繰り返す。図3においては、こ
のようにして生成された水平同期信号DHsyncを例示している。水平同期信号DHsyncはタイ
ミングジェネレーター30の外部、DVsync生成部32cおよびDDactive生成部34cに出
力される。

0044

DVsync生成部32cは、位相差制御部30dから第2タイミング信号の出力タイミング
を示す信号を受け取ると、DDotclock生成部31cが出力したデータクロック信号DDotclo
ckに同期したタイミングで1フレームの表示周期TDVを示す垂直同期信号DVsyncを生成す
る。すなわち、DVsync生成部32cは、第2タイミング信号の出力タイミングを示す信号
およびデータクロック信号DDotclockをトリガにして垂直同期信号DVsyncを出力する処理
を繰り返す。図3においては、このようにして生成された垂直同期信号DVsyncを例示して
いる。垂直同期信号DVsyncはタイミングジェネレーター30の外部およびDDactive生成部
34cに出力される。なお、垂直同期信号DVsyncは、垂直同期信号SVsyncに対して一定の
位相差(遅延期間ΔTに相当)が与えられて出力されるため、本実施形態において1フレ
ームの撮影周期TSVと1フレームの表示周期TDVとの長さは一致している。

0045

DDactive生成部34cは、DDotclock生成部31cが出力したデータクロック信号DDotc
lockに同期したタイミングで各ラインにおいて実際に表示が行われる期間を示すデータア
クティブ信号DDactiveを生成する。すなわち、1フレームの表示周期TDV内において、垂
直ブランキング期間は予め決められており、垂直同期信号DVsync以後、1ライン目のデー
タアクティブ信号DDactiveまでに挿入される水平同期信号DHsyncの数Cdhが予め決められ
ている。さらに、1ラインの表示周期TDH内において、バックポーチ期間とフロントポー
チ期間とを除いた表示期間は予め決められており、本実施形態においては、バックポーチ
期間が水平同期信号DHsyncのカウント数Cdcによって規定されている。

0046

DDactive生成部34cは、垂直同期信号DVsyncを取得した後、DHsync生成部33bが出
力する水平同期信号DHsyncをカウントする。水平同期信号DHsyncのカウント数がCdhとな
った場合、DDactive生成部34cは、その後の水平同期信号DHsync以後のデータクロック
信号DDotclockをカウントする。そして、DDactive生成部34cは、データクロック信号D
Dotclockのカウント数がCdcに達した場合、データアクティブ信号DDactiveをアクティブ
にする(図3には図示せず)。データアクティブ信号DDactiveがアクティブとなった後、
データクロック信号DDotclockのカウント数が既定数になるとDDactive生成部34cは、
データアクティブ信号DDactiveを非アクティブにする。DDactive生成部34cは、この処
理を繰り返すことにより、有効な撮影期間を示すデータアクティブ信号DDactiveを出力す
る。データアクティブ信号DDactiveはタイミングジェネレーター30の外部に出力される

0047

本実施形態においては、以上のようにして生成された垂直同期信号SVsync等によってセ
ンサー15が駆動され、垂直同期信号DVsync等によって表示部40が駆動される。ここで
、垂直同期信号DHsyncは、垂直同期信号SVsyncに対して期間ΔTに相当する位相差を有す
るため、センサー15に対して表示部40がK−Cshライン分遅延した状態で駆動される
ことになる。

0048

ここで、期間ΔTに相当する所定の位相差は、センサー15における撮影完了から表示
部40の表示開始までの遅延が極小化されるように、また、当該位相差が維持されること
によって過度の表示遅延や表示遅延期間の不安定化が生じないように設定される。すなわ
ち、本実施形態においては、当該位相差に相当する非常に短い期間ΔTだけ表示が撮影よ
りも遅れるものの、1フレームなど、過度の表示遅延が表示しないように位相差が設定さ
れる。また、撮影から表示までの遅延があるラインでは表示遅延が短く、他のラインでは
表示遅延が長いなどの不安定化が生じないように位相差が設定される。

0049

具体的には、本実施形態においては、表示部40における任意のラインの表示を行うた
めに必要なライン数分の情報をセンサー15で撮影する期間および当該必要なライン数分
の情報を画像処理部20で処理する期間の長さが特定される。そして、当該これらの期間
の和の期間がK−Cshライン分の撮影期間となるように所定の位相差が設定される。

0050

すなわち、本実施形態においては、センサー15および表示部40が複数のラインで構
成され、ライン毎に画像が扱われる。例えば、センサー15で撮影された画像を示す出力
データは、ライン単位でラインバッファ52aに蓄積され、1または複数のラインのデー
タに基づいて画素補間部20a等における処理が行われる。このため、1ラインの表示に
必要とされるライン数の撮影期間をセンサー15の1ラインの撮影周期の整数倍で表現
ることは容易である。また、センサー15による撮影と画像処理部20による画像処理を
行って、ライン毎の撮影時間や画像処理時間を解析しながら、1または複数のラインのデ
ータに基づいて画像処理部による処理が行われる期間をセンサー15の1ラインの撮影周
期を単位にして計測することは容易である。

0051

例えば、画像処理部20において、画素補間部20a〜リサイズ処理部20eにおいて
は、処理に必要なライン数分のデータがラインバッファに記録された後に処理を開始する
。従って、処理の開始までに必要とされる待機時間を1ラインの撮影周期の整数倍(TSV
×L:Lは整数)で容易に定義することができる。リサイズ処理部20eにおける処理と
画像データ出力部20fにおける処理に必要とされる待機時間は、必ずしも1ラインの撮
影周期の整数倍にならないが、当該待機時間が例えば1ラインの撮影周期の0.3倍なの
であれば、当該待機時間を1ラインの撮影周期の1倍と見なすことで当該待機時間を1ラ
インの撮影周期の整数倍(TSV×M:Mは整数)で定義することができる。以上の結果、
1ラインの表示に必要とされるライン数の撮影期間をセンサー15の1ラインの撮影周期
の整数倍で表現することが可能である。

0052

このように、撮影および画像処理に要する期間が1ラインの撮影周期の整数倍(L+M
)倍で表現されると、L+M+上述のカウント数Cshが値Kとなる。従って、表示ライン
撮影ラインを追い越さない(表示開始タイミングまでに表示対象の画像が生成されてい
る)ようにするために、最小限の位相差を、センサー15における1ラインを撮影する撮
影期間の整数倍(すなわち、Kライン分の撮影期間)として予め決めることができる。そ
こで、本実施形態においては、最小限の位相差に相当する当該K本のラインの撮影期間を
予め決めておき、利用者が当該Kの値を位相差制御部30dに対して入力するようになっ
ている。この結果、第1タイミング信号としての垂直同期信号SVsyncと第2タイミング信
号としての垂直同期信号DVsyncとの間に所定の位相差が与えられる。この結果、任意のラ
インの表示に充分な期間であるとともに、必要以上に長期化しないように位相差が与えら
れる。

0053

さらに、本実施形態においては、位相差制御部30dに対して値Kが与えられることに
よって所定の位相差であるΔTがセンサー15におけるKライン分の撮影期間であると設
定される。そして、位相差制御部30dは、SVsync生成部32bが出力する垂直同期信号
SVsyncおよびSHsync生成部33bが出力する水平同期信号SHsyncに基づいて、第2タイミ
ング信号の出力タイミングを示す信号を出力する。すなわち、位相差制御部30dは、垂
直同期信号SVsyncから、水平同期信号SHsyncのカウント数Kだけ遅延したタイミングを第
2タイミング信号の出力タイミングとする。

0054

ここで、これらの垂直同期信号SVsyncおよび水平同期信号SHsyncは、データクロック信
号SDotclockに基づいて生成され、データクロック信号SDotclockはさらに発振器30aの
出力信号CLKに基づいて生成される。従って、位相差制御部30dにおいては、第1タ
イミング信号としての垂直同期信号SVsyncからの位相差としての期間ΔTを、発振器30
aの出力信号CLKに基づいて計測しているといえる。また、水平同期信号SHsyncは、1
ライン分の撮影周期を示すため、当該水平同期信号SHsyncをカウントすることにより、位
相差制御部30dは、1ラインの撮影期間の整数倍に相当する所定の位相差を有するタイ
ミングを容易に特定することが可能になり、第1タイミング信号に対して当該所定の位相
差を持つ第2タイミング信号を、容易に生成することができる。

0055

以上の構成によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号と所定の位相差とが、
全て共通の発振器30aの出力信号に基づいて生成、制御される撮影装置1を提供するこ
とができる。また、当該撮影装置1においては、第1タイミング信号と第2タイミング信
号との相対的なタイミングが極めて正確な状況で撮影および表示を継続することができる
。例えば、温度変化等によって発振器30aの出力信号の周期がずれるなどの変動が生じ
たとしても、この変動に応じて第1タイミング信号と第2タイミング信号と所定の位相差
との全てに同様の変動が発生するため、第1タイミング信号と第2タイミング信号との位
相差が所定の位相差である状態が維持される。従って、所定の位相差を設けた状態でセン
サー15と表示部40とを正確に同期させることができる。

0056

(3)エラー情報取得部の構成:
エラー情報取得部60は、液晶パネル42で表示するラインの画像が画像処理部20で
生成されていないエラーの有無を示す情報を取得するための回路である。エラー情報取得
部60は、図示しないメモリを備えている。また、画像処理部20は、1ライン分の画像
処理が終了すると、画像処理が終了したラインを示す情報をエラー情報取得部60に対し
て出力する。具体的には、本実施形態においては、リサイズ処理部20eで1ライン分の
画像データの処理が終了すると、VRAM52dにおける保存位置を示すアドレスととも
に処理後の画像データがVRAM52dに出力される。さらに、この際、リサイズ処理部
20eは、処理されたラインを示す情報(例えば、アドレス情報であってもよいし、ライ
ン番号を示す情報であってもよい)をエラー情報取得部60に出力する。図1では、当該
処理されたラインを示す情報が破線の矢印で示されている。エラー情報取得部60は当該
処理されたラインを示す情報が入力されると、図示しないメモリに記憶させる。この結果
画像処理済み(本実施形態における画像処理の最終工程であるリサイズ処理済み(出力
待機待ちの工程は除く))の最新のラインを示す情報がメモリに記録されることになる。

0057

さらに、画像データ出力部20fには1ライン分の画像の表示を行うタイミングを指示
する信号(DHsyncやDDactive等)が入力され、画像データ出力部20fは当該信号に応じ
て1ライン分の画像データDataを液晶パネルドライバー41に出力する。この際、画像デ
ータ出力部20fは、液晶パネルドライバー41に出力したラインを示す情報(例えば、
VRAM52dに当該ラインのデータが保存されていたときのアドレス情報であってもよ
いし、ライン番号を示す情報であってもよい)をエラー情報取得部60に出力する。図1
では、当該液晶パネルドライバー41に出力したラインを示す情報が一点鎖線の矢印で示
されている。エラー情報取得部60は当該液晶パネルドライバー41に出力したラインを
示す情報が入力されると、図示しないメモリに記憶させる。この結果、表示済みの最新の
ラインを示す情報がメモリに記録されることになる。ここでは、画像処理済みの最新のラ
インを示す情報と表示済みの最新のラインを示す情報との比較によりエラーの有無を特定
可能であれば良く、当該情報がライン番号を示す情報であれば、液晶パネル42における
垂直帰線期間など、実効的な表示期間ではない期間は除外されるなどの処理が適宜行われ
る。

0058

画像処理済みの最新のラインを示す情報と表示済みの最新のラインを示す情報との比較
によりエラーの有無を特定する処理の一例を以下に記載する。リサイズ処理部20eは、
N−1ライン目の画像データの処理が終了すると、VRAM52dにおける保存位置を示
すアドレスとともに処理後の画像データをVRAM52dに出力し、N−1ライン目の画
像データのVRAM52dへの出力が終了した際に、N−1ライン目のWRITE-EN
D情報(N−1ライン目のライン番号を示す情報)をエラー情報取得部60に出力する。
同様に、Nライン目の画像データのVRAM52dへの出力が終了した際に、Nライン目
のWRITE-END情報(Nライン目のライン番号を示す情報)をエラー情報取得部6
0に出力し、N+1ライン目の画像データのVRAM52dへの出力が終了した際に、N
+1ライン目のWRITE-END情報(N+1ライン目のライン番号を示す情報)をエ
ラー情報取得部60に出力する。ここで、WRITE-END情報が、前記画像処理済み
の最新のラインを示す情報に対応する。

0059

他方、画像データ出力部20fは、N−1ライン目の画像データDataを液晶パネルドラ
イバー41に出力し、その出力が終了した際に、N−1ライン目のREAD−END情報
(N−1ライン目のライン番号を示す情報)をエラー情報取得部60に出力する。同様に
、Nライン目の画像データDataを液晶パネルドライバー41に出力し、その出力が終了し
た際に、Nライン目のREAD−END情報(Nライン目のライン番号を示す情報)をエ
ラー情報取得部60に出力し、N+1ライン目の画像データDataを液晶パネルドライバー
41に出力し、その出力が終了した際に、N+1ライン目のREAD−END情報(N+
1ライン目のライン番号を示す情報)をエラー情報取得部60に出力する。ここで、RE
AD−END情報が、前記表示済みの最新のラインを示す情報に対応する。

0060

エラーの有無を特定する場合、エラー情報取得部60は、最新のWRITE-END情
報と最新のREAD-END情報とを比較して、エラーの有無を特定する。具体的には、
関係式「WRITE-END情報≧READ−END情報+1」が成り立たない場合は、
エラーと判断する。例えば、N+1ライン目のWRITE-END情報が、エラー情報取
得部60に出力される前に、N+1ライン目の画像データを液晶パネルドライバー41に
出力しようとした場合、その際、WRITE-END情報≧READ-END情報+1は、
N≧N+1となるため、関係式が成り立たたなくなり、エラーと判断されることになる。
尚,一画面の上部と下部は,特殊な判定をする必要があり、あくまでも表示するべきライ
ンデータの書き込みが完了した後で表示を行うという判定を行う事になるが,特殊判定の
詳細はここでは省略する。

0061

本実施形態においては、エラー情報取得部60において取得した情報を表示部40に表
示することが可能である。すなわち、利用者は操作部55によってエラーの有無を示す情
報を表示部40に表示させる指示を撮影装置1に与えることができる。当該指示が行われ
ると、CPU50は、エラー情報取得部60のメモリに記録された情報を取得し、画像処
理済みの最新のラインを示す情報と表示済の最新のラインを示す情報とに基づいて画像処
理済みの最新のライン番号と表示済の最新のライン番号との差分を取得する。そして、C
PU50は、当該情報を表示するためのOSDデータを生成し、VRAM51に対して当
該OSDデータを記録する。この結果、画像処理済みの最新のライン番号と表示済の最新
のライン番号との差分を示す情報、すなわち、画像処理部20における画像生成進捗
表示部40における画像表示の進捗の差を示す情報が表示部40に表示される。

0062

この結果、利用者は表示された内容によって所定の位相差が意図通り運用されているか
否かを確認することができる。すなわち、進捗の差が0より大きければ(または所定のマ
ジンより大きければ)、表示が撮影(画像処理を含む)を追い越しておらず、所定の位
相差が適正であると判断することが可能である。むろん、エラーの有無を示す情報の表示
態様は、種々の態様を想定可能であり、進捗の差を示す数値であってもよいし、エラーの
有無を示すアイコンであってもよいし、エラーの有無を示す色等の表示であってもよい。
むろん、エラー情報の利用は、本実施形態のような表示に限定されず、エラー情報に基づ
いてエラーの発生が検出された場合に、CPU50に割込信号が入力され、特定の処理が
実行されてもよい。特定の処理は、例えば、エラーの発生を記録する処理や、エラーの発
生に応じた処理等が挙げられる。当該処理は、任意の制御部、例えば、エラー処理に対応
した専用ファームウェア等によって実行されてよい。

0063

(4)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、共通の発振器に基づいて第1タ
イミング信号および第2タイミング信号と両信号の位相差を生成する限りにおいて、他に
も種々の実施形態を採用可能である。

0064

例えば、信号周期の整数倍によって所定の位相差の期間を特定する構成において、信号
周期は、上述のような1ラインの撮影周期の他、1ラインの表示周期であってもよい。図
4は、このための構成例を示しており、図2に示すタイミングジェネレーター30に対し
て、信号の入出力関係とSVsync生成部32bおよびSHsync生成部33bの機能を若干修正
することで当該図4に示す構成を実現可能である。

0065

具体的には、図4に示す構成において、図2と同一符号の回路はほぼ同様の機能を有す
る。ただし、位相差の形成において第1タイミング信号生成部30bと第2タイミング信
号生成部30cの役割図2図4とでは入れ替わっている。すなわち、第2タイミング
信号生成部30cにおいては、データクロック信号DDotclockに基づいて垂直同期信号DVs
ync、水平同期信号DHsyncおよびデータアクティブ信号DDactiveを生成する。垂直同期信
号DVsyncおよび水平同期信号DHsyncは位相差制御部30dに入力され、位相差制御部30
dはこれらの信号に基づいて、第2タイミング信号としての垂直同期信号DVsyncからK−
Cdh本のラインの表示期間だけ遅延したタイミングで第1タイミング信号の出力タイミン
グを示す信号を出力する。

0066

当該第1タイミング信号の出力タイミングを示す信号は、SVsync生成部32bおよびSH
sync生成部33bに入力され、SVsync生成部32bは当該タイミングで垂直同期信号SVsy
ncを出力し、SHsync生成部33bは当該タイミングに同期した水平同期信号SHsyncの出力
を開始する。この結果、第2タイミング信号としての垂直同期信号DVsyncに対して第1タ
イミング信号としての垂直同期信号SVsyncが所定の位相差だけ遅延した状態でタイミング
ジェネレーター30を駆動することができる。ここでも垂直同期信号DVsyncと垂直同期信
号SVsyncの周期は一致しているため、以上の構成によれば、センサー15による撮影から
一定期間遅延した状態で表示部40が駆動される状態が維持される撮影装置1を提供する
ことができる。

0067

さらに、所定の位相差を決定するためのパラメータの参照法は、上述の例に限定されず
、他にも種々の参照法を採用可能である。例えば、図2に示す構成において位相差制御部
30dに対してDVsync生成部32cが出力する垂直同期信号DVsyncとSHsync生成部33b
が出力する水平同期信号SHsyncとを入力し、これらの信号および1ラインの撮影周期のK
倍に基づいて位相差を制御する構成であっても良い。

0068

すなわち、位相差制御部30dは垂直同期信号DVsyncが入力された場合に水平同期信号
SHsyncのカウントを開始し、カウント数がMAXSHsync−Kとなった場合にSVsync生成部
32bに指示を出し、垂直同期信号SVsyncを出力させるように構成されていても良い。な
お、ここで、MAXSHsyncは、垂直同期信号SVsyncの一周期内の水平同期信号SHsyncの数
(垂直同期信号SVsyncの周期TSV/水平同期信号SHsyncの周期)である。この結果、第1
タイミング信号としての垂直同期信号SVsyncに対してΔTだけ遅延したタイミングで第2
タイミング信号としての垂直同期信号DVsyncが出力される構成となる。

0069

むろん、図4に示す構成において位相差制御部30dに対してSVsync生成部32bが出
力する垂直同期信号SVsyncとDHsync生成部33cが出力する水平同期信号DHsyncとを入力
し、これらの信号および1ラインの表示周期のK倍に基づいて位相差を制御する構成であ
っても良い。

0070

さらに、画像処理部20における処理内容はラインバッファの構成は一例であり、他の
処理やバッファの構成が採用されてもよい。例えば、歪曲収差に必要なライン数分のデー
タを蓄積できるようにラインバッファが設けられ、画像処理部20がレンズ11の歪曲
補正を実行できるように構成されていてもよい。

0071

さらに、上述の実施形態において表示部40は液晶パネルを用いたEVFであったが、
表示部40はEVF以外の表示部、例えば、撮影装置1の背面に取り付けられる液晶パネ
ルを用いた表示部であっても良いし、液晶パネル以外の方式を用いたものであっても良い
。また、撮影装置1はミラーを備えた一眼レフカメラでも良く、さらにムービーカメラ
あっても良いし、撮影機能を備えた携帯電話等の装置であっても良い。さらに、撮影装置
1は、他の装置、例えば、車両に搭載されてもよい。この場合、例えば、車両の外部をセ
ンサー15で撮影し車両の内部の利用者に表示部40の表示画像視認させる構成等が挙
げられる。

0072

さらに、上述のセンサー15において、カラーフィルターはベイヤー配列であったが、
ベイヤー配列以外の配列で構成されたセンサーを利用した撮影装置に本発明を適用しても
良い。さらに、VRAM52d,51の容量は限定されず、ラインバッファでも良いし、
1フレーム分の画像データを記録するための記録容量を備えるメモリであってもよい。こ
の構成によれば、表示対象となる画像データに基づく各種処理を行うことが可能になる。
さらに、タイミングジェネレーター30から表示部40への各種信号の転送形態は種々の
形態を採用可能であり、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)等に
よって転送しても良い。また、上述の実施形態における方向を逆にしてもよく、例えば水
平方向において、左から右に表示しても、右から左に表示しても良い。

0073

さらに、OSDデータは表示部の情報表示領域において表示対象となる所定の情報を示
した画像データであれば良く、撮影条件以外の各種情報、例えば、撮影装置1に搭載され
バッテリーの残量を示す情報等を表示対象となる所定の情報とする構成としても良い。

0074

さらに、所定の位相差が意図通りに設定されているか否かをチェックできるように構成
されていても良い。このための構成としては、例えば、所定の位相差を直接的、間接的に
示す値等を示す情報が出力される構成が挙げられる。後者としては、位相差が意図通りで
あるか否かをチェックすることが可能な情報を出力する構成を採用可能である。例えば、
撮影装置1が、画像処理対象のラインと表示対象のラインとを出力できるように構成され
ていても良い。

0075

この構成は、例えば、図1に示す撮影装置において、VRAM51等のメモリに、画像
処理対象のラインを示す情報と表示対象のラインを示す情報とを書き込み、利用者の指示
等によってこれらの情報をOSD表示等によって表示部40に表示する構成等によって実
現可能である。すなわち、画像処理部20においては、画像データ出力部20fが1ライ
ンのデータを出力するたびに出力済のラインを示す値(初期値は1)をインクリメント
、当該値をVRAM51に出力し、記憶させる。この結果、画像処理済みの最新のライン
を示す値がVRAM51等に記録されることになる。

0076

一方、表示部40においては、液晶パネル42で1ラインの画像を表示するたびに表示
済のラインを示す値(初期値は1)をインクリメントし、当該値をVRAM51に出力し
、記憶させる。この結果、表示済みの最新のラインを示す値がVRAM51等に記録され
ることになる。この状態において、利用者の指示等によってこれらの情報を表示させれば
、利用者は表示された内容によって所定の位相差が意図通り運用されているか否かを確認
することができる。すなわち、画像処理済みの最新のラインを示す値が表示済みの最新の
ラインを示す値より大きければ、表示が撮影(画像処理を含む)を追い越しておらず、所
定の位相差が適正であると判断することが可能である。

0077

第1タイミング信号生成部は、発振器の出力信号に基づいて、第1タイミング信号を生
成することができればよい。すなわち、第1タイミング信号生成部は、発振信号に分周器
逓倍器等を作用させるPLL(位相同期回路)等によって構成することができる。第1
タイミング信号は、センサーを駆動するための信号であれば良く、上述の垂直同期信号以
外にも、センサーの動作が同期する各種の信号が第1タイミング信号として機能してもよ
い。

0078

第2タイミング信号生成部は、発振器の出力信号に基づいて、第2タイミング信号を生
成することができればよい。すなわち、第2タイミング信号生成部は、発振信号に分周器
や逓倍器等を作用させるPLL(位相同期回路)等によって構成することができる。第2
タイミング信号は、表示部を駆動するための信号であれば良く、上述の垂直同期信号以外
にも、表示部の動作が同期する各種の信号が第2タイミング信号として機能してもよい。

0079

むろん、第1タイミング信号と第2タイミング信号の特性(周期等)は異なっていても
良いし、第1タイミング信号の周期と第2タイミング信号の周期とが一致していてもよい
。前者は、例えば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とのいずれか一方が他方の
整数倍の周期である構成が挙げられる。後者であれば、1フレームの撮影画像を1フレー
ムの表示期間で表示する撮影装置を提供することができる。

0080

位相差制御部は、発振器の出力信号に基づいて、第1タイミング信号と第2タイミング
信号との間に所定の位相差を与えることができればよい。所定の位相差を有する信号を生
成するための構成は、種々の構成を採用可能であり、例えば、第1タイミング信号と第2
タイミング信号との一方を基準とし、基準を検知してから所定の位相差に相当する期間が
経過した後に他方の信号が発生するように信号の生成タイミングを制御する構成等が挙げ
られる。

0081

なお、所定の位相差を生成するためには、第1タイミング信号と第2タイミング信号と
が撮影中に一定の位相差を持つように信号の開始タイミング等を制御することができれば
よく、位相差は任意の単位(例えば、時間であっても良いし、クロックの個数であっても
良い)で計測されてよい。いずれにしても、当該位相差は、発振器の出力信号に基づいて
定義される。すなわち、所定の位相差に相当する期間やクロックの個数が定義され、発振
器の出力信号に基づいて当該定義に従った位相差が計測され、当該位相差に同期したタイ
ミングで第1タイミング信号と第2タイミング信号との少なくとも一方のタイミングが制
御されればよい。

0082

所定の位相差は、表示部における遅延が極小化され、当該位相差が維持されることによ
って過度の表示遅延や表示遅延期間の不安定化が生じないように設定されていればよい。
すなわち、当該位相差に相当する非常に短い期間だけ表示が撮影よりも遅れるものの、1
フレームなど、過度の表示遅延が表示しないように位相差が設定される。また、撮影から
表示までの遅延が、あるラインでは短く、他のラインでは長いなどの不安定化が生じない
ように位相差が設定される。所定の位相差は、予め決められても良いし、利用者等の指示
によって決められても良いし、動作モード等によって決められてもよい。

0083

このような所定の位相差としては、例えば、表示部における任意のラインの表示を行う
ために必要なライン数分の情報をセンサーで撮影する期間および当該情報を画像処理部で
処理する期間の長さに相当する位相差が挙げられる。すなわち、一実施形態においては、
センサーおよび表示部が複数のラインで構成され、ライン毎に画像が扱われる。具体的に
は、撮影された画像がライン毎に出力され、画像処理部による処理が行われる。そして、
処理後の画像が表示部においてライン毎に表示される。このため、表示ラインが撮影ライ
ンを追い越さない(表示開始タイミングまでに表示対象の画像が生成されている)ように
するためには、ライン毎の撮影時間や画像処理時間を解析すればよく、解析の結果、任意
のラインにおいて表示ラインが撮影ラインを追い越さないような最小限の位相差を予め決
めることができる。この構成によれば、任意のラインの表示に充分な期間であるとともに
、必要以上に長期化しないように位相差を決定することができる。

0084

発振器の出力信号に基づいて所定の位相差を定義する際の構成例として、センサーにお
ける1ラインの撮影期間または表示部における1ラインの表示期間の整数倍に相当する差
を所定の位相差とする構成を採用してもよい。すなわち、複数のラインで構成されるセン
サーからライン毎に画像が出力され、ライン毎に画像処理部による処理が行われる構成に
おいて、画像処理は既定ライン数(1個または複数個)の撮影が終了しなければ開始でき
ない。また、1ラインの撮影期間は極めて短い期間であるため、当該既定ライン数の画像
に対する画像処理に要する期間とほぼ等価な期間を撮影期間の整数倍によって定義するこ
とができる。従って、1ラインの撮影期間を単位にして所定の位相差を定義することは容
易であるとともに、表示部における遅延を極小化するような位相差を容易に定義すること
ができる。

0085

さらに、1ラインの撮影期間や1ラインの表示期間は、発振器の出力信号に基づいて容
易に計測可能である。すなわち、センサーや表示部を駆動するためには一般的には、周期
的な同期信号が使用される。例えば、第1タイミング信号生成部および第2タイミング信
号生成部が、第1タイミング信号や第2タイミング信号としての垂直同期信号に加え、水
平同期信号等を生成する構成が想定される。この構成においては、これらの同期信号も発
振器の出力信号に基づいて生成される。

0086

そして、1ラインの撮影期間はセンサーの水平同期信号の1周期に相当し、1ラインの
表示期間は表示部の水平同期信号の1周期に相当する。従って、これらの水平同期信号の
1周期の整数倍に相当する差によって所定の位相差を定義すれば、これらの水平同期信号
を利用して第1タイミング信号または第2タイミング信号の開始タイミングを制御するこ
とにより、1ラインの撮影期間や1ラインの表示期間の整数倍に相当する所定の位相差を
有する信号を、容易に生成することができる。

0087

所定の位相差が可変である構成は、例えば、位相差制御部が、所定の位相差を示す値を
受け付け、受け付けた値に基づいて所定の位相差を設定する構成等を採用可能である。こ
の構成は、例えば、位相差制御部が、利用者の指示値動作モード毎の値を受け付け、当
該値に基づいて所定の位相差を設定する構成等によって実現可能である。また、当該値は
種々の単位で入力できるように構成して良く、例えば、1ラインの撮影期間や1ラインの
表示期間を単位にして所定の位相差を可変にする構成において、ライン数を入力できるよ
うにする構成等が挙げられる。以上の構成によれば、容易に所定の位相差を設定すること
が可能である。

0088

センサーは、第1タイミング信号に基づいて駆動され、画像を撮影するセンサーであれ
ば良い。むろん、画像を撮影するためのレンズや絞り等の構成を備えていてもよい。いず
れにしても、センサーは、第1タイミング信号によって駆動されればよい。すなわち、第
1タイミング信号に基づいて画像の撮影や出力のタイミングが制御され、表示対象の画像
の元となる情報が生成されればよい。

0089

画像処理部は、センサーの出力データに基づいて被写体の像を示す画像データを生成す
ることができればよく、表示部において当該画像データに基づいて被写体の像を表示する
ことができればよい。画像処理は、任意の種類の処理によって構成可能であり、処理に要
する期間は予め統計等によって特定されればよい。

0090

表示部は、第2タイミング信号に基づいて駆動され、センサーで撮影された画像を表示
することができればよい。すなわち、第2タイミング信号に基づいて画像の表示タイミン
グが制御され、センサーで撮影された画像が表示部に表示されればよい。

0091

さらに、本発明のように、共通の発振器に基づいて第1タイミング信号および第2タイ
ミング信号と両信号の位相差を生成する手法は、プログラムや方法としても適用可能であ
る。また、以上のような装置、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合も
あれば、複合的な機能を有する装置において共有部品を利用して実現される場合もあり
、各種の態様を含むものである。

0092

10…光学系、11…レンズ、13…シャッター、14…ローパスフィルター、15…セ
ンサー、20…画像処理部、20a…画素補間部、20b…色再現処理部、20c…フィ
ルター処理部、20d…ガンマ補正部、20e…リサイズ処理部、20f…画像データ出
力部、30…タイミングジェネレーター、30a…発振器、30b…第1タイミング信号
生成部、30c…第2タイミング信号生成部、30d…位相差制御部、31b…SDotcloc
k生成部、31c…DDotclock生成部、32b…SVsync生成部、32c…DVsync生成部、3
3b…SHsync生成部、33c…DHsync生成部、34b…SDactive生成部、34c…DDacti
ve生成部、40…表示部、41…液晶パネルドライバー、42…液晶パネル、52a…ラ
インバッファ、52b…ラインバッファ、52c…ラインバッファ、52d…VRAM、
55…操作部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 萬里科技股ふん有限公司の「 指輪撮影用ターンテーブル及びライトボックス」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】真空ポンプの吸着力により指輪を立たせて撮影を行うターンテーブル及びライトボックスを提供する。【解決手段】本発明の指輪20撮影用ターンテーブル100は、真空ポンプ110と、中空軸122を備えるモ... 詳細

  • 广州欧享科技有限公司の「 調節に便利な自撮り棒」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明は調節に便利な自撮り棒を開示した。【解決手段】本体を含み、前記本体の外側をポリプロピレンスリーブで包んでおり、前記本体の頂端にはシャッターがスライド可能に設置され、前記シャッターの底端に... 詳細

  • 富士フイルム株式会社の「 撮像装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題・解決手段】処理負荷をかけずに所望の合成画像を撮像段階で生成できる撮像装置を提供する。デジタルカメラ(1)に備えられたファインダ装置(10)は、ファインダ接眼部から観察される光学ファインダ像に情... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ