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技術 支援装置、支援方法および支援プログラム

出願人 富士通株式会社
発明者 有岡孝祐宇野和史笠嶋丈夫安部純一岩崎哲嗣越後慎也
出願日 2016年3月10日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2016-047526
公開日 2017年9月14日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-162307
状態 特許登録済
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード Y座標 運転データベース 時系列データベース 操業者 石油化学工場 石油精製プラント セメント製造工場 視線センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
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図面 (16)

課題

運転状態に応じた支援を行うことができる支援装置支援方法および支援プログラムを提供する。

解決手段

支援装置は、制御装置によって制御される制御対象運転パラメータを表示する画面と、前記制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを前記画面において提示する提示部と、を備える。

概要

背景

プラント発電所等の管理システムにおける監視者は、製造や発電、制御の現場で様々な機器運転パラメータ(温度、圧力等)を画面で確認し、必要な操作を行っている。例えば、熟練監視者の視線を予め記憶し、他の監視者が操作を行う際に、当該視線を画面上に示す技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。

概要

運転状態に応じた支援を行うことができる支援装置支援方法および支援プログラムを提供する。 支援装置は、制御装置によって制御される制御対象の運転パラメータを表示する画面と、前記制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを前記画面において提示する提示部と、を備える。

目的

本発明は、運転状態に応じた支援を行うことができる支援装置、支援方法および支援プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

制御装置によって制御される制御対象運転パラメータを表示する画面と、前記制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを前記画面において提示する提示部と、を備えることを特徴とする支援装置

請求項2

前記記憶装置は、前記所定の操作に基準となる1以上の運転パラメータを関連付けて第1モデルとして予め記憶し、さらに、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、前記第1モデルに含まれていない運転パラメータを第2モデルとして記憶し、前記提示部は、前記ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記第1モデルと、前記第2モデルのうち前記制御対象の運転状態に応じたモデルとを前記画面において提示することを特徴とする請求項1記載の支援装置。

請求項3

前記提示部は、前記ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記制御対象の運転状態と、前記第2モデルに関連付けられた運転状態との類似度閾値以上となる場合に、当該第2モデルを前記画面において提示することを特徴とする請求項2記載の支援装置。

請求項4

前記提示部は、前記運転パラメータを前記画面において提示する際に、順序に係る情報を提示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の支援装置。

請求項5

前記提示部は、前記画面に対する視線を検出する視線センサの検出結果を用いて、前記順序と異なる順序で前記運転パラメータに視線が向けられた場合に、前記順序で視線が向けられなかった運転パラメータについて提示内容を変更することを特徴とする請求項4記載の支援装置。

請求項6

前記記憶装置は、前記制御装置に対するユーザの所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、前記画面に対する視線を検出する視線センサによって検出された当該ユーザの視線に対応する運転パラメータを関連付けて予め記憶することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の支援装置。

請求項7

制御対象を制御する制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶装置が記憶し、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記制御対象の運転パラメータを表示する画面において、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを、提示部が提示する、ことを特徴とする支援方法

請求項8

コンピュータに、制御装置によって制御される制御対象の運転パラメータを画面に表示する処理と、前記制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて記憶装置に予め記憶する処理と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを前記画面において提示する処理と、を実行させることを特徴とする支援プログラム

請求項9

制御対象を制御する制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記制御対象の運転パラメータを表示する画面において、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを提示する提示部と、を備えることを特徴とする支援装置。

技術分野

0001

本件は、支援装置支援方法および支援プログラムに関する。

背景技術

0002

プラント発電所等の管理システムにおける監視者は、製造や発電、制御の現場で様々な機器運転パラメータ(温度、圧力等)を画面で確認し、必要な操作を行っている。例えば、熟練監視者の視線を予め記憶し、他の監視者が操作を行う際に、当該視線を画面上に示す技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。

先行技術

0003

特開2013−200440号公報
国際公開第2010/137165号

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、同じ操作を行う場合であっても、プラントなどの運転状態によっては、視線を向けるべき運転パラメータが変動する。

0005

1つの側面では、本発明は、運転状態に応じた支援を行うことができる支援装置、支援方法および支援プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

1つの態様では、支援装置は、制御装置によって制御される制御対象の運転パラメータを表示する画面と、前記制御装置に対する所定の操作に、前記制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置と、ユーザが前記所定の操作を行う際に、前記記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、前記制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを前記画面において提示する提示部と、を備える。

発明の効果

0007

運転状態に応じた支援を行うことができる。

図面の簡単な説明

0008

(a)は支援装置の全体構成を表すブロック図であり、(b)は画面、視線センサおよび入力装置の模式図であり、(c)は画面の表示内容を例示する図であり、(d)は(c)の画面の表示内容の説明図である。
(a)および(b)は汎用モデル作成手順について例示する図である。
汎用モデルに関連する運転パラメータを例示する図である。
非汎用モデルの作成およびデータベース化を例示する図である。
(a)は記憶装置に記憶されている汎用モデルデータベースを例示する図であり、(b)は記憶装置に記憶されている非汎用モデルデータベースを例示する図である。
(a)は記憶装置に記憶されている運転データベースであり、(b)は記憶装置に記憶されている視線時系列データベースである。
運転支援を例示する図である。
(a)は汎用モデルデータベースおよび非汎用モデルデータベースの作成手順を表すフローチャートを例示する図であり、(b)は運転支援の手順を表すフローチャートを例示する図である。
(a)はユーザの視線移動データ化したものであり、(b)は視線が向けられた運転パラメータの順序を例示する図である。
(a)は視線順序データを例示する図であり、(b)は汎用モデルを例示する図である。
汎用モデルに関連する運転データを例示する図である。
非汎用モデルの作成およびデータベース化を例示する図である。
(a)は汎用モデルデータベースおよび非汎用モデルデータベースの作成手順を表すフローチャートを例示する図であり、(b)は運転支援の手順を表すフローチャートを例示する図である。
データベース作成部および提示部のハードウェア構成の一例を説明するためのブロック図である。
支援システムについて例示する図である。

0009

以下、図面を参照しつつ、実施例について説明する。

0010

図1(a)は、支援装置100の全体構成を表すブロック図である。図1(a)で例示するように、支援装置100は、制御システム10、画面20、視線センサ30、入力装置40、データベース作成部50、提示部60、記憶装置70などを備える。

0011

制御システム10は、例えば、分散制御システム(DCS:Distributed Control System)であり、制御対象を構成する複数の設備のそれぞれに制御装置を備えるシステムである。例えば、制御システム10は、複数の設備によって構成される石油精製プラント石油化学工場、発電所、製薬工場食品製造工場、セメント製造工場製鋼所などの制御対象の分散制御システムとして用いられる。

0012

図1(b)は、画面20、視線センサ30および入力装置40の模式図である。図1(b)で例示するように、画面20上に視線センサ30が配置されている。視線センサ30は、例えば赤外LEDと赤外カメラとを組み合わせたものであり、画面20を監視するユーザの眼球の位置や動きから画面上のどこを見ているかを検知する。したがって、視線センサ30は、ユーザが画面20のどこに視線を向けているかを検出することができる。入力装置40は、マウスキーボードなどであり、ユーザが各設備に対する操作を入力するための装置である。

0013

図1(c)は、画面20の表示内容を例示する図である。制御システム10は、複数の(例えば数千以上の)I/O(入出力)を備えている。これらのI/Oは、各設備のセンサデータ制御パラメータなどとして接続されており、画面20上では、数値グラフ、色が変化するライト等として表示される。図1(c)の例では、画面20において、制御システム10が収集した各設備の制御パラメータ、センサ情報アラームなどが表示されている。これらの制御パラメータ、センサ情報、アラームなどの、制御対象の運転に係るパラメータを、運転パラメータと総称する。ユーザは、画面20の各運転パラメータに視線を向けることで、制御対象の運転状態を把握することができる。図1(d)は、図1(c)の画面20の運転パラメータの名称の説明図である。

0014

運転パラメータには、図1(d)で例示する原料流量配管温度、アラームなどの各項目が含まれる。また、画面20で表示される各運転パラメータの内容を数値化したものを、運転データと称する。運転データは、運転状態に応じて時間とともに変化する。そこで、各サンプリング周期で取得される運転データのことを、時系列の運転データと称する。

0015

ユーザは、画面20の各運転パラメータの表示内容に視線を向けることで、制御対象の運転状態を把握する。次に、ユーザは、画面20の表示内容に視線を向けることで得た情報に基づいて入力装置40に制御指示を入力することで操作Aを行う。制御システム10は、操作Aに従った制御を行う。次に、ユーザは、画面20の各運転パラメータの表示内容に視線を向けることで、制御対象の運転状態を把握する。次に、ユーザは、画面20の表示内容に視線を向けることで得た情報に基づいて入力装置40に制御指示を入力することで操作Bを行う。制御システム10は、操作Bに従った制御を行う。以下、同様に、ユーザは、画面20の必要箇所に視線を向けることによる運転状態の把握と、制御指示の入力による操作とを繰り返す。なお、操作とは、制御対象の各設備のパラメータ変更、OnまたはOffの変更のことである。同一の操作とは、同一の設備に対する操作のことを意味し、パラメータ値やOn,Offの内容は異なっていてもよい。

0016

ユーザは、操作と操作との間(以下、操作間と称する)において、必要な情報を得る必要があるため、画面20に対して所定の視線移動を行う。初心者は、運転状態の把握に慣れていないため、各操作に必要な運転パラメータの表示内容に視線を向けないことがある。この場合、必要な情報が得られないおそれがある。これに対して、ベテランのユーザは、運転状態の把握に慣れているため、操作に必要な運転パラメータを熟知している。したがって、ベテランのユーザの視線移動をモデル化し、画面20において当該モデルを示すことで、初心者の操作を支援することができる。しかしながら、同一の操作間であっても、制御対象の運転状態によっては、必要な運転パラメータが異なる場合がある。そこで、本実施例においては、運転状態に応じてユーザが把握すべき運転パラメータを示すことによって支援を行う例について説明する。

0017

まず、同一操作間における複数回の視線移動を平均化することによって得られるモデルを、当該操作間の汎用モデルとして作成する。同一操作間であっても、運転状態に応じて、ユーザの視線移動に差が生じる。例えば、同一操作間であっても、運転状態が異なっていれば、画面20において視線を向けるべき箇所が変動する。同一操作間において、複数の異なる運転状態のそれぞれにおいて、視線移動のモデルと汎用モデルとの差分を、非汎用モデルとして作成する。

0018

図2(a)および図2(b)は、汎用モデルの作成手順について例示する図である。データベース作成部50は、操作Aと操作Bとの間の操作間における操業者の視線移動を、当該視線移動に要した時間で正規化する。正規化された視線移動を、正規化視線データと称する。同一操業者による複数回の視線移動の正規化視線データを取得してもよく、異なる操業者による複数回の視線移動の正規化視線データを取得してもよい。

0019

図2(a)では、ベテラン操業者1の正規化視線データ、ベテラン操業者2の正規化視線データ、およびベテラン操業者3の正規化視線データが例示されている。また、図2(a)の例では、視線ヒートマップ群を用いて、視線の時間的な集中箇所濃淡で表されている。すなわち、視線がとどまる時間が長い領域が濃く表されており、視線がとどまる時間が短い領域が薄く表されている。

0020

データベース作成部50は、得られた複数の正規化視線データをスコアリングして平均化し、フィルタ処理を施すことで、汎用モデルMA→Bを作成する。例えば、フィルタリングによって、数%以下の視線データをカットする効果が得られる。図2(b)は、作成された汎用モデルMA→Bを例示する図である。データベース作成部50は、他の操作間(例えば、操作Bと操作Cとの間の操作間や操作Cと操作Dとの間の操作間)についても、同様の手順により汎用モデル(MB→C,MC→D)を作成する。データベース作成部50は、各操作間について、汎用モデルを1つずつ作成する。

0021

図3は、汎用モデルMA→Bに関連する運転パラメータを例示する図である。画面20においては、複数の運転パラメータが表示されているため、ユーザがどの運転パラメータを注視しているか、視線センサ30の検出結果に基づいて特定することができる。図3では、アラーム1、配管温度、原料流量1、および原料流量2が汎用モデルMA→Bに関連する運転パラメータとして例示されている。

0022

図4は、非汎用モデルの作成およびデータベース化を例示する図である。データベース作成部50は、運転状態ごとのユーザの正規化視線データと汎用モデルとの差分を、非汎用モデルとして生成する。汎用モデルは平均化されたモデルであるため、運転状態によっては視線を向けるべき運転パラメータが増える傾向にある。そこで、正規化視線データに関する運転パラメータから、汎用モデルの運転パラメータを差し引くことで、当該正規化視線データに特有の運転パラメータが得られる。図4の例では、所定の運転状態(ケース1)における正規化視線データに関する運転パラメータから、汎用モデルの運転パラメータが差し引かれている。

0023

データベース作成部50は、各操作間に対して、異なる複数の運転状態ごとに、非汎用モデルを作成する。また、データベース作成部50は、各非汎用モデルに、汎用モデルに関連する時系列の運転データを関連付ける。すなわち、データベース作成部50は、運転状態ごとに、操作開始から所定の時間を遡った時系列の運転データを正規化視線データと関連付けて、非汎用モデルデータベースに格納する。時間範囲は状況によって変化させてもよいし、1点だけでもよい。これにより、制御対象の運転状態における時系列の運転データと、非汎用モデルに関連付けられた運転データとを比較して類似度を求めることができる。類似度として、マハラノビス距離ユークリッド距離コサイン距離相関係数等を状況に合わせて用いることができる。

0024

図4の例では、ある所定の運転状態(ケース1)の正規化視線データと、操作Aと操作Bとの間の操作間の汎用モデルMA→Bとの差分が、非汎用モデルSA→B,1として作成される。また、データベース作成部50は、汎用モデルMA→Bに関連する時系列の運転データを当該非汎用モデルSA→B,1に関連付けて、非汎用モデルデータベースに格納する。例えば、データベース作成部50は、操作Aまでのある時間範囲Tの時系列の運転データを、当該非汎用モデルSA→B,1に関連付ける。図4の例では、アラーム1、配管温度、原料流量1、および原料流量2の時系列の運転データが非汎用モデルSA→B,1に関連付けられた運転データとして例示されている。

0025

図5(a)は、記憶装置70に記憶されている汎用モデルデータベースを例示する図である。汎用モデルデータベースは、各操作間に対して、汎用モデル、当該反応モデルに関連する運転パラメータ、および当該汎用モデルの非汎用モデルが関連付けられたデータベースである。図5(a)で例示するように、各操作間に対して、1つの汎用モデルおよび複数の非汎用モデルが関連付けられている。図5(b)は、記憶装置70に記憶されている非汎用モデルデータベースを例示する図である。非汎用モデルデータベースは、各非汎用モデルに対して時系列の運転データが関連付けられたデータベースである。

0026

図6(a)は、記憶装置70に記憶されている運転データベースである。図6(a)で例示するように、運転データベースは、各サンプリング時刻(例えば10秒ごと)において制御システム10によって収集される各運転データのデータベースである。図6(b)は、記憶装置70に記憶されている視線時系列データベースである。図6(b)で例示するように、視線時系列データベースは、各サンプリング時刻(例えば30msecごと)において視線センサ30が検出する視線データのデータベースである。視線データは、画面20におけるXY座標として検出されるが、当該XY座標は、画面20における運転パラメータに変換することができる。

0027

制御対象の運転を継続していれば、運転データベースの運転データおよび視線時系列データベースの視線データは、各サンプリング周期で蓄積される。運転データベースには過去の時系列の運転データが蓄積され、視線時系列データベースには過去の時系列の視線データが蓄積されている。したがって、運転データベースおよび視線時系列データベースを用いて汎用モデルデータベースおよび非汎用モデルデータベースを作成することができる。また、運転データベースには時系列の運転データが継続して蓄積されるため、運転データベースを用いて運転支援を行うことができる。

0028

図7は、運転支援を例示する図である。ユーザが操作Aを行った後に操作Bを行う場合について説明する。まず、提示部60は、操作Aと操作Bとの間の操作間に対応する汎用モデルMA→Bを汎用モデルデータベースから抽出する。次に、提示部60は、汎用モデルMA→Bに関する運転データのある時間Tまで遡った時系列の運転データを運転データベースから抽出する。提示部60は、非汎用モデルデータベースの中で、抽出した運転データ群の近々の時系列データと類似度の高い非汎用モデルSA→B,Nを抽出する。提示部60は、抽出した汎用モデルMA→Bおよび非汎用モデルSA→B,Nを画面20上で示す。図7では、汎用モデルMA→Bとして、アラーム1、配管温度、原料流量1、および原料流量2が強調表示され、非汎用モデルSA→B,Nとして、他の運転パラメータが強調表示されている。

0029

図8(a)は、記憶装置70に記憶される汎用モデルデータベースおよび非汎用モデルデータベースの作成手順を表すフローチャートを例示する図である。まず、データベース作成部50は、運転データベースを参照し、ベテランユーザの視線データと時系列の運転データをスコアリングする(ステップS1)。この場合、ベテランユーザの複数回の視線データを用いることが好ましく、複数のベテランユーザの視線データを用いることも好ましい。

0030

次に、データベース作成部50は、操作間ごとの正規化視線データを作成する(ステップS2)。ステップS2で作成される正規化視線データを、元データと称する。元データには、同一操作間に対して複数回分の時系列の運転データも含まれる。次に、データベース作成部50は、元データから操作間ごとに汎用モデルを作成する(ステップS3)。次に、データベース作成部50は、ステップS3で作成した汎用モデルと元データとから、複数の運転状態ごとに非汎用モデルを作成し、時系列の運転データと関連付けることで、非汎用モデルデータベースを作成する(ステップS4)。

0031

図8(b)は、運転支援の手順を表すフローチャートを例示する図である。まず、提示部60は、ユーザによる操作状況に応じて次に行う操作を抽出し、当該操作に関する汎用モデルを汎用モデルデータベースから抽出する(ステップS11)。次に、提示部60は、ステップS11で抽出した汎用モデルに関連する現在の運転データ群を取得する(ステップS12)。

0032

次に、提示部60は、ステップS12で取得した運転データとの類似度が高い運転データに関連付けられた非汎用モデルを非汎用モデルデータベースから抽出する(ステップS13)。例えば、類似度が閾値以上となる運転データに関連付けられた非汎用モデルが抽出される。次に、提示部60は、画面20において、汎用モデルに関連する運転パラメータおよび非汎用モデルに関連する運転パラメータを示す(ステップS14)。

0033

本実施例によれば、汎用モデルおよび非汎用モデルの作成後にユーザが所定の操作を行う際に、制御対象の運転状態に応じて、記憶装置70に予め記憶された運転パラメータが提示される。それにより、運転状態に応じた支援を行うことができる。また、運転状態ごとにユーザが視線を向けた運転パラメータをモデル化するのではなく、基本となる汎用モデルを作成し、当該汎用モデルと上記運転パラメータとの差分だけを非汎用モデルとして作成するため、容量を抑えることができる。

0034

(変形例1)
変形例においては、各操作間において、視線を向けるべき運転パラメータの順序についても支援する。図9(a)、図9(b)、図10(a)および図10(b)は、汎用モデルデータベースの作成手順について例示する図である。同一ユーザによる視線移動を基にデータベースを作成してもよく、異なるユーザによる視線移動を基にデータベースを作成してもよい。

0035

図9(a)は、あるユーザの視線移動をデータ化したものである。XY座標は、画面20において視線が向けられている位置を表す。このデータを基に、当該ユーザの視線移動を、運転パラメータの順序に変換することができる。図9(b)は、視線が向けられた運転パラメータの順序を例示する図である。この手順により、データベース作成部50は、運転データベースおよび視線時系列データベースから、各操作間において視線が向けられた運転パラメータの順序(視線順序データ)を取得することができる。

0036

図10(a)では、ベテラン操業者1の視線順序データ、ベテラン操業者2の視線順序データ、およびベテラン操業者3の視線順序データが例示されている。データベース作成部50は、必ず視線が向けられる運転パラメータおよびその順序を汎用モデルMA→Bとする。図10(b)は、汎用モデルMA→Bを例示する図である。汎用モデルMA→Bは、図10(b)の順序と、当該順序に係る運転パラメータとを含む。データベース作成部50は、他の操作間(例えば、操作Bと操作Cとの間の操作間や操作Cと操作Dとの間の操作間)についても、同様の手順により汎用モデル(MB→C,MC→D)を作成する。データベース作成部50は、各操作間について、汎用モデルを1つずつ作成する。

0037

図11は、汎用モデルMA→Bに関連する運転データを例示する図である。画面20においては、複数の運転パラメータが表示されているため、操業者がどの運転パラメータを注視しているか、視線センサ30の検出結果に基づいて特定することができる。図11では、1番目の運転パラメータとしてアラーム履歴、2番目の運転パラメータとして配管温度、3番目の運転パラメータとして原料流量1が汎用モデルMA→Bとして例示されている。

0038

図12は、非汎用モデルの作成およびデータベース化を例示する図である。データベース作成部50は、運転状態ごとのユーザの視線順序データと汎用モデルとの差分を、非汎用モデルとして生成する。データベース作成部50は、各操作間に対して、複数の非汎用モデルを作成する。また、データベース作成部50は、各非汎用モデルに、汎用モデルに含まれる運転パラメータの時系列の運転データを関連付ける。すなわち、データベース作成部50は、運転状態ごとに、操作開始から所定の時間を遡った時系列の運転データを非汎用モデルデータベースに格納する。時間範囲は状況によって変化させてもよいし、1点だけでもよい。これにより、制御対象の運転状態における時系列の運転データと、非汎用モデルに関連付けられた運転データとを比較して類似度を求めることができる。類似度として、マハラノビス距離、ユークリッド距離、コサイン距離、相関係数等を状況に合わせて用いることができる。

0039

図12の例では、ある所定の運転状態(ケース1)の視線順序データと、操作Aと操作Bとの間の操作間の汎用モデルMA→Bとの差分が、非汎用モデルSA→B,1として作成される。また、データベース作成部50は、汎用モデルMA→Bに関連する時系列の運転データを当該非汎用モデルSA→B,1に関連付けて、非汎用モデルデータベースに格納する。例えば、データベース作成部50は、操作Aまでのある時間範囲Tの時系列の運転データを、当該非汎用モデルSA→B,1に関連付ける。図12の例では、アラーム履歴、配管温度、および原料流量1が非汎用モデルSA→B,1に関連付けられた運転データとして例示されている。

0040

図13(a)は、記憶装置70に記憶される汎用モデルデータベースおよび非汎用モデルデータベースの作成手順を表すフローチャートを例示する図である。まず、データベース作成部50は、運転データベースを参照し、ベテランユーザの視線データと時系列の運転データをスコアリングする(ステップS21)。この場合、ベテランユーザの複数回の視線データを用いることが好ましく、複数のベテランユーザの視線データを用いることも好ましい。

0041

次に、データベース作成部50は、操作間ごとの視線順序データを作成する(ステップS22)。ステップS22で作成される視線順序データを、元データと称する。元データには、同一操作間に対して複数回分の時系列の運転データも含まれる。次に、データベース作成部50は、元データから操作間ごとに汎用モデルを作成する(ステップS23)。次に、データベース作成部50は、ステップS23で作成した汎用モデルと元データとから、複数の運転状態ごとに非汎用モデルを作成し、時系列の運転データと関連付けることで、非汎用モデルデータベースを作成する(ステップS24)。

0042

図13(b)は、運転支援の手順を表すフローチャートを例示する図である。まず、提示部60は、ユーザによる操作状況に応じて次に行う操作を抽出し、当該操作に関する汎用モデルを汎用モデルデータベースから抽出する(ステップS31)。次に、提示部60は、ステップS31で抽出した汎用モデルに関連する現在の運転データ群を取得する(ステップS32)。

0043

次に、提示部60は、ステップS32で取得した運転データとの類似度が高い非汎用モデルを非汎用モデルデータベースから抽出する(ステップS33)。次に、提示部60は、画面20において、汎用モデルに関連する運転パラメータおよび非汎用モデルに関連する運転パラメータの順序を示す(ステップS34)。次に、提示部60は、示された運転パラメータに順番通りに視線が向けられなかった場合に、視線が向けられなかった運転パラメータを強調するなどして再表示する(ステップS35)。

0044

本変形例によれば、汎用モデルおよび非汎用モデルの作成後にユーザが所定の操作を行う際に、制御対象の運転状態に応じて、記憶装置70に予め記憶された運転パラメータが提示される。それにより、運転状態に応じた支援を行うことができる。視線を向けるべき運転パラメータの順序が提示されることから、適切な運転支援を実現することができる。また、運転パラメータに順番通りに視線が向けられなかった場合に、視線が向けられなかった運転パラメータが再表示されることから、より適切な運転支援を実現することができる。

0045

(変形例2)
図14は、データベース作成部50および提示部60のハードウェア構成の一例を説明するためのブロック図である。図14で例示するように、データベース作成部50および提示部60は、CPU101、RAM102、記憶装置103、インタフェース104などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッドステートドライブSSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。インタフェース104は、外部機器との信号の送受信を行う機器である。CPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムを実行することによって、データベース作成部50および提示部60の各部が実現される。または、データベース作成部50および提示部60は、専用の回路などであってもよい。
(変形例3)
図15は、変形例3にかかる支援システムについて例示する図である。上記各例においては、データベース作成部50および提示部60は、視線センサ30から直接視線データを取得している。これに対して、データベース作成部50および提示部60の機能を有するサーバが、電気通信回線を通じて視線センサ30から視線データを取得してもよい。変形例3の支援システムは、制御システム10、サーバ202、および監視サーバ203を含む。制御システム10は、インターネットなどの電気通信回線201を通じてサーバ202と接続された構成を有する。また、画面20、視線センサ30および入力装置40を備える監視サーバ203は、電気通信回線201に接続されている。サーバ202は、図14のCPU101、RAM102、記憶装置103、インタフェース104などを備え、データベース作成部50、提示部60および記憶装置70としての機能を実現する。

0046

このような判定ステムにおいて、例えば、日本に設置されているサーバ202は、他国のプラントなどの制御対象の運転データを受信し、監視サーバ203で検出された視線データを受信し、各データベースを作成する。また、サーバ202は、当該データベースを用いて、監視サーバ203において当該制御対象を監視するユーザの運転支援を行う。

実施例

0047

以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。なお、上記各例において、画面20が、制御装置によって制御される制御対象の運転パラメータを表示する画面の一例として機能する。記憶装置70が、制御装置に対する所定の操作に、制御対象の異なる運転状態ごとに、1以上の運転パラメータを関連付けて予め記憶する記憶装置の一例として機能する。提示部60が、ユーザが所定の操作を行う際に、記憶装置に予め記憶された運転パラメータのうち、制御対象の運転状態に応じた運転パラメータを画面において提示する提示部の一例として機能する。汎用モデルが、所定の操作に基準となる1以上の運転パラメータが関連付けられた第1モデルの一例である。非汎用モデルが、制御対象の異なる運転状態ごとに、第1モデルに含まれていない運転パラメータを含められた第2モデルの一例である。

0048

10 制御システム
20画面
30視線センサ
40入力装置
50データベース作成部
60提示部
70記憶装置
100 支援装置

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