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技術 鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法

出願人 三井化学産資株式会社
発明者 鈴木英文
出願日 2016年3月9日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-045413
公開日 2017年9月14日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-160317
状態 特許登録済
技術分野 建築環境 ポリウレタン,ポリ尿素
主要キーワード 微小シリカ 独立セル 匂い成分 撃退効果 トリクロロエチルホスフェート イソシアヌレート触媒 温調設備 LPGガス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
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課題

本発明の目的は、人体への影響が限りなく低減されており、且つ、鼠撃退効果持続性に優れている、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法を提供することである。

解決手段

本発明によれば、揮発性鼠成分を有する鼠撃退ウレタンフォームであって、独立気泡率が30%以上であることを特徴とする鼠撃退ウレタンフォームが提供される。

概要

背景

木造住宅等の建造物建築時や改修時には、柱と壁の間等に生じる隙間をウレタンフォームで埋めて気密性を高める作業が広く行われている。また、建築から何年も経過した木造住宅においては、ネズミが住み着いて壁等に穴を開けていることがあるが、ウレタンフォームは、このネズミが開けた穴を塞ぐ際にも利用されている。

しかし、ウレタンフォームには、ネズミにかじられやすいという短所がある。ネズミには一度開けた穴を好んで出入りする習性があることから、ネズミが開けた穴を塞いでいるウレタンフォームは特にかじられやすい。

かかる短所を補うために、特許文献1には、マイクロカプセル化したカプサイシン等の味覚忌避剤を含む防鼠性硬質ウレタン発泡体が開示されている。しかしながら、カプサイシンは刺激の強い劇物であり、ウレタン発泡体製造業者施工業者の皮膚や粘膜組織を強く刺激するため、人体への影響を低減させる必要があった。

人体への影響を低減させた防鼠性ウレタンフォームとして、特許文献2には、ナフタリン及びハッカ油を含有する溶液含浸させたウレタンフォームが開示されている。特許文献2のウレタンフォームは、ネズミが嫌う匂い成分を常に揮発させてウレタンフォーム周辺にネズミを寄せ付けないことで防鼠性を発揮するものである。しかし、特許文献2のウレタンフォームには、数年で匂い成分が全て揮発してしまい、その後は防鼠性を発揮できなくなるという問題があった。また、防鼠性を高くするためには、ナフタリンやハッカ油の使用量を増やして匂い成分の濃度を上げることとなり、そうすると、人間でも感知できるほどに匂いが強くなるという問題もあった。

概要

本発明の目的は、人体への影響が限りなく低減されており、且つ、鼠撃退効果持続性に優れている、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法を提供することである。本発明によれば、揮発性鼠成分を有する鼠撃退ウレタンフォームであって、独立気泡率が30%以上であることを特徴とする鼠撃退ウレタンフォームが提供される。なし

目的

本発明の目的は、人体への影響が限りなく低減されており、且つ、鼠撃退効果の持続性に優れている、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

揮発性鼠成分を有する鼠撃退ウレタンフォームであって、独立気泡率が30%以上であることを特徴とする鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項2

更に臭素系難燃剤および非臭素系難燃剤を有する、請求項1に記載の鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項3

前記臭素系難燃剤が、テトラブロモビスフェノールエチレンオキサイド付加物またはテトラブロモビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物である、請求項2に記載の鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項4

前記非臭素系難燃剤が、トリクロロプロピルホスフェートまたは塩素化パラフィンである、請求項2または3に記載の鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項5

イソシアヌレート構造を有する、請求項1〜4の何れかに記載の鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項6

前記揮発性防鼠成分として、1,8−シネオール、P−シメン、γ−テルピネン酢酸ヘキシルテルピネオールリモネンメントール、α−ピネンメントンベルベノンおよびカンファーからなる群より選ばれる少なくとも1種類の成分を有する、請求項1〜5の何れかに記載の鼠撃退ウレタンフォーム。

請求項7

臭素系難燃剤を非臭素系難燃剤に加熱混合して臭素系/非臭素系難燃剤混合液を調整し、該臭素系/非臭素系難燃剤混合液、ポリオールおよび揮発性防鼠成分を有するポリオール原料液を調整し、且つ、イソシアネートを有するイソシアネート原料液を調整し、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡し、独立気泡率が30%以上である鼠撃退ウレタンフォームを形成することを特徴とする、鼠撃退ウレタンフォームの製造方法。

請求項8

前記ポリオール原料液が、更に、イソシアヌレート触媒を有する、請求項7に記載の鼠撃退ウレタンフォームの製造方法。

請求項9

前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液を別々の耐圧容器充填し、次いで、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡する、請求項7または8に記載の鼠撃退ウレタンフォームの製造方法。

請求項10

前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液を同じ耐圧容器に充填し、次いで、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡する、請求項7または8に記載の鼠撃退ウレタンフォームの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法に関し、より詳細には、ウレタンフォームをかじったネズミに選択的に匂いを嗅がせることでネズミを撃退する、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法に関する。

背景技術

0002

木造住宅等の建造物建築時や改修時には、柱と壁の間等に生じる隙間をウレタンフォームで埋めて気密性を高める作業が広く行われている。また、建築から何年も経過した木造住宅においては、ネズミが住み着いて壁等に穴を開けていることがあるが、ウレタンフォームは、このネズミが開けた穴を塞ぐ際にも利用されている。

0003

しかし、ウレタンフォームには、ネズミにかじられやすいという短所がある。ネズミには一度開けた穴を好んで出入りする習性があることから、ネズミが開けた穴を塞いでいるウレタンフォームは特にかじられやすい。

0004

かかる短所を補うために、特許文献1には、マイクロカプセル化したカプサイシン等の味覚忌避剤を含む防鼠性硬質ウレタン発泡体が開示されている。しかしながら、カプサイシンは刺激の強い劇物であり、ウレタン発泡体製造業者施工業者の皮膚や粘膜組織を強く刺激するため、人体への影響を低減させる必要があった。

0005

人体への影響を低減させた防鼠性ウレタンフォームとして、特許文献2には、ナフタリン及びハッカ油を含有する溶液含浸させたウレタンフォームが開示されている。特許文献2のウレタンフォームは、ネズミが嫌う匂い成分を常に揮発させてウレタンフォーム周辺にネズミを寄せ付けないことで防鼠性を発揮するものである。しかし、特許文献2のウレタンフォームには、数年で匂い成分が全て揮発してしまい、その後は防鼠性を発揮できなくなるという問題があった。また、防鼠性を高くするためには、ナフタリンやハッカ油の使用量を増やして匂い成分の濃度を上げることとなり、そうすると、人間でも感知できるほどに匂いが強くなるという問題もあった。

先行技術

0006

平07−223907号公報
平06−107505号公報

発明が解決しようとする課題

0007

従って、本発明の目的は、人体への影響が限りなく低減されており、且つ、鼠撃退効果持続性に優れている、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明によれば、揮発性鼠成分を有する鼠撃退ウレタンフォームであって、独立気泡率が30%以上であることを特徴とする鼠撃退ウレタンフォームが提供される。

0009

更に臭素系難燃剤および非臭素系難燃剤を有する鼠撃退ウレタンフォームは、本発明の好ましい態様である。前記臭素系難燃剤が、テトラブロモビスフェノールエチレンオキサイド付加物またはテトラブロモビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物である鼠撃退ウレタンフォームは、本発明のより好ましい態様である。前記非臭素系難燃剤が、トリクロロプロピルホスフェートまたは塩素化パラフィンである鼠撃退ウレタンフォームも、本発明のより好ましい態様である。

0010

イソシアヌレート構造を有する鼠撃退ウレタンフォームは、本発明の好ましい態様である。

0011

前記揮発性防鼠成分として、1,8−シネオール、P−シメン、γ−テルピネン酢酸ヘキシルテルピネオールリモネンメントール、α—ピネンメントンベルベノンおよびカンファーからなる群より選ばれる少なくとも1種類の成分を有する鼠撃退ウレタンフォームは、本発明の好ましい態様である。

0012

また、本発明によれば、臭素系難燃剤を非臭素系難燃剤に加熱混合して臭素系/非臭素系難燃剤混合液を調整し、該臭素系/非臭素系難燃剤混合液、ポリオールおよび揮発性防鼠成分を有するポリオール原料液を調整し、且つ、イソシアネートを有するイソシアネート原料液を調整し、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡し、独立気泡率が30%以上である鼠撃退ウレタンフォームを形成することを特徴とする、鼠撃退ウレタンフォームの製造方法が提供される。

0013

ポリオール原料液が、更に、イソシアヌレート触媒を有する鼠撃退ウレタンフォームの製造方法は、本発明の好ましい態様である。

0014

前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液を別々の耐圧容器充填し、次いで、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡する鼠撃退ウレタンフォームの製造方法は、本発明の好ましい態様である。あるいは、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液を同じ耐圧容器に充填し、次いで、前記ポリオール原料液と前記イソシアネート原料液とを混合して発泡する鼠撃退ウレタンフォームの製造方法は、本発明の好ましい態様である。

発明の効果

0015

本発明によれば、人体への影響が限りなく低減されており、且つ、鼠撃退効果の持続性に優れている、鼠撃退ウレタンフォームおよびその製造方法が提供される。

0016

本発明の鼠撃退ウレタンフォーム(以下、本発明のウレタンフォームと略称することがある。)は、イソシアネート、ポリオール、揮発性防鼠成分及び必要に応じて使用されるその他の材料を混合して発泡させることで得られるものであり、独立気泡率が30%以上、好ましくは50%以上である点に重要な特徴を有する。尚、独立気泡率は、JIS K7138測定法1に従って測定することができる。

0017

即ち、本発明のウレタンフォームには独立気泡が多く形成されており、これら独立気泡中に、ネズミが嫌う匂いのする揮発性防鼠成分が揮発して閉じ込められている。ウレタンフォームの独立気泡中に揮発性防鼠成分が閉じ込められるという事実は、本発明者等の非常な努力により得られた、新しい知見である。このように揮発性防鼠成分が独立気泡に閉じ込められている本発明のウレタンフォームをネズミがかじると、揮発性防鼠成分が大気中に解放されてネズミを直撃するので、ネズミはそれ以上かじるのをやめて退散する。

0018

しかも、本発明においては、人間には、揮発性防鼠成分に由来する匂いはほぼ感知されない。ネズミが本発明のウレタンフォームをかじったときに、かじられた部分に閉じ込められていた揮発性成分のみが大気中に解放されるからである。

0019

更に、本発明のウレタンフォームは、ネズミにかじられない限り揮発性防鼠成分を独立セル中に保持し続けるので、鼠撃退効果の持続性という点でも非常に優れている。

0020

<イソシアネート>
本発明において、イソシアネートとしては、従来公知のもの、例えば、TDI(トリレンジイソシアネート)、MDIジフェニルメタンジイソシアネートおよびポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート)またはこれらの変性体等を使用することができる。

0021

<ポリオール>
ポリオールとしては、従来公知のもの、例えば、ポリエーテルポリオールポリエステルポリオールポリカプロラクトンポリオール等を使用することができるが、耐加水分解性に優れ且つ安価に入手できるという観点から、ポリエーテルポリオールが好ましく、特に、官能基数2〜8であり且つ官能基数あたりの分子量60〜3000であるポリエーテルポリオールが好ましい。

0022

イソシアネートとポリオールとの混合比(モル)は、使用する添加剤の種類やその使用量等を案して適宜決定すればよいが、イソシアネート:ポリオール=10:1〜3:1が好ましく、7:1〜4:1が特に好ましい。

0023

<揮発性防鼠成分>
本発明において揮発性防鼠成分としては、ネズミが嫌う匂いのする揮発性成分を使用し、具体的には、1,8−シネオール、P−シメン、γ−テルピネン、酢酸ヘキシル、テルピネオール、リモネン、メントール、α−ピネン、メントン、モノクロールナフタリン、ナラマシンヒノキチオールクレオソート、ベルベノン、カンファー等を使用する。好適には、1,8−シネオール、P−シメン、γ−テルピネン、酢酸ヘキシル、テルピネオール、リモネン、メントール、α−ピネン、メントン、ベルベノンおよびカンファーからなる群より選ばれる少なくとも1種類の成分を使用する。

0024

揮発性防鼠成分は、1種単独で使用してよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、揮発性防鼠成分は、そのまま直接ウレタンフォームに配合してもよい。あるいは、揮発性防鼠成分を有するエッセンシャルオイル精油)、液体または錠剤などをウレタンフォームに配合してもよい。エッセンシャルオイル、液体、錠剤等は、揮発性防鼠成分を有する限りにおいて、公知の組成を有していればよい。例えば、所謂ローズマリー・エッセンシャルオイルは、ローズマリーの葉等から抽出される成分からなり、1,8−シネオール、α−ピネン、ベルベノンおよびカンファーを主に含むが、これら以外にも少量の揮発性成分を含んでいる。同様に、ペパーミント・エッセンシャルオイルは、ペパーミントの葉等から抽出される成分からなり、主にメントール、メントンおよび1,8−シネオールを含むが、これら以外にも少量の揮発性成分を含んでいる(長島司著、「ビジュアルガイド精油の化学イラストで学ぶエッセンシャルオイルのサイエンス」第一版、フレグランスジャーナル社、平成26年5月20日第3刷発行、P.144およびP.127参照)。

0025

ウレタンフォーム全体における揮発性防鼠成分の含有量は、製造直後の時点において、0.3〜5質量%が好ましく、特に0.5〜3質量%が好ましい。揮発性防鼠成分が少なすぎると、十分な鼠撃退効果を得られない虞がある。揮発性防鼠成分が多すぎると、揮発性防鼠成分の均一分散が困難となる虞がある。揮発性防鼠成分をエッセンシャルオイルの形でウレタンフォームに配合する場合には、ウレタンフォーム全体におけるエッセンシャルオイルの含有量を好適には0.5〜5質量%、特に好適には1〜3質量%とすることにより、必要量の揮発性防鼠成分をウレタンフォームに含有させることができる。

0026

難燃剤
更に、本発明のウレタンフォームは、自己消火性向上の観点から、非臭素系難燃剤を有することが好ましく、非臭素系難燃剤と臭素系難燃剤とを有することが特に好ましい。揮発性防鼠成分を有するウレタンフォームは、かかる成分を有さない一般的なウレタンフォームに比べて自己消火性に劣るからである。ネズミは、木造住宅に代表されるように火災への注意が特に必要な建造物に住み着きやすいので、自己消火性の向上は重要である。

0027

非臭素系難燃剤は、それ自体ポリオール等の材料に溶けやすく、更に、本発明の効果(鼠撃退効果、人体への影響低減、持続性)を損なうことなく自己消火性を向上させることができる。一方、臭素系難燃剤は、本発明の効果を損なうことなく非臭素系難燃剤に増して自己消火性を向上させることができるが、それ自体ポリオールなどの材料に溶けにくい。臭素系難燃剤がポリオールにきちんと溶解していないと、貯蔵安定性が損なわれる虞がある。しかし、臭素系難燃剤を非臭素系難燃剤に加熱混合して臭素系/非臭素系難燃剤混合液を調整し、かかる混合液をポリオール等の材料に投入することで、溶解性の問題は解決する。よって、自己消火性を向上させるために、本発明においては、上述の通り、非臭素系難燃剤を単独で使用するか非臭素系難燃剤と臭素系難燃剤とを組み合わせて使用することが好ましく、非臭素系難燃剤と臭素系難燃剤とを組み合わせて使用することが特に好ましいのである。

0028

非臭素系難燃剤としては、トリクロロプロピルホスフェート(TCPP)、トリクロロエチルホスフェートトリエチルホスフェート赤リンポリリン酸アンモニウム等のリン系難燃剤;塩素化パラフィン、無水ヘット酸等の塩素系難燃剤水酸化アルミニウム水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤;等を使用することができるが、安価に入手可能であるという観点から、塩素系難燃剤またはリン系難燃剤が好ましく、トリクロロプロピルホスフェートまたは塩素化パラフィンがより好ましく、耐加水分解性に優れているという観点および環境への配慮から、トリクロロプロピルホスフェートが特に好ましい。

0029

臭素系難燃剤としては、公知のものを用いればよく、例えば、テトラブロモビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、テトラブロモビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物、デカブロモジフェニルオキサイド、2,6−ジブロモアジピン酸ジエチル等を挙げることができるが、非臭素系難燃剤への溶解性の観点から、テトラブロモビスフェノールAエチレンオキサイド付加物またはテトラブロモビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物が好ましく、入手容易性の観点から、テトラブロモビスフェノールAエチレンオキサイド付加物が特に好ましい。

0030

非臭素系難燃剤は、ウレタンフォーム全体に対して5〜40質量%の量で含有されることが好ましく、特に、10〜30質量%の量で含有されることが好ましい。臭素系難燃剤は、非臭素系難燃剤100質量部に対して5〜40質量部加熱混合することが好ましく、10〜30質量部加熱混合することが特に好ましい。

0031

<イソシアヌレート触媒>
更にまた、本発明においては、自己消火性向上の観点から、上述の臭素系難燃剤や非臭素系難燃剤に代えて、あるいは、上述の臭素系難燃剤や非臭素系難燃剤とともに、イソシアヌレート触媒を使用することも好ましい。イソシアヌレート触媒を使用した場合、本発明のウレタンフォームは、イソシアヌレート(イソシアネートの三量体)構造とウレタン結合とを有することとなり、所謂ポリイソシアヌレートフォームとなる。ポリイソシアヌレートフォームはウレタン結合を持っているのでウレタンフォームの一種であるが、ウレタン結合に比べて結合の熱安定性が高いイソシアヌレート構造を有することから、高い自己消火性を有する。

0032

イソシアヌレート触媒としては、イソシアヌレート化を活性する触媒であれば特に制限なく使用することができ、例えば、トリエチルアミントリブチルアミントリエチレンジアミン、2級アミン共重合体{例えば、ジアルキルアミンなどの2級アミン、および、2級アミンと共重合可能単量体(例えば、フェノールホルムアルデヒドなど)の重縮合物}などの3級アミン;例えば、2−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールなどのマンニッヒ塩基;例えば、テトラメチルアンモニウムテトラエチルアンモニウムテトラブチルアンモニウムトリメチルベンジルアンモニウムトリブチルベンジルアンモニウムなどのテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドやその有機弱酸塩;例えば、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム{別名:N−(2−ヒドロキシプロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウム}、トリエチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリエチルヒドロキシエチルアンモニウムなどのトリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウムのハイドロオキサイドやその有機弱酸塩;例えば、酢酸、カプロン酸オクチル酸ミリスチン酸ナフテン酸2−エチルヘキサン酸などのアルキルカルボン酸金属塩アルカリ金属塩マグネシウム塩スズ塩亜鉛塩鉛塩など);例えば、アルミニウムアセチルアセトンリチウムアセチルアセトンなどのようなβ−ジケトン金属キレート化合物;例えば、塩化アルミニウム三フッ化ホウ素などのフリーデルクラフツ触媒;例えば、チタンテトラブチレート、トリブチルアンチモン酸化物などの種々の有機金属化合物;例えば、ヘキサメチルシラザンなどのアミノシリル基含有化合物;などが挙げられる。これらイソシアヌレート触媒は、単独使用または2種類以上併用することができる。

0033

イソシアヌレート触媒は、硬化の時間や程度をコントロールする観点から、ポリオール100質量部あたり0.5〜5質量部の量で使用することが好ましく、1〜3質量部の量で使用することが特に好ましい。

0034

<その他の添加剤>
本発明においては、更に、イソシアヌレート触媒以外の触媒、製泡剤架橋剤、硬化剤劣化防止剤可塑剤、安定剤、着色剤等などの公知の添加剤を必要に応じて適宜使用してもよい。

0035

イソシアヌレート触媒以外の触媒としては、公知のものを使用することができ、例えば、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサンジアミンジメチルシクロヘキシルアミン等のアミン系触媒有機錫化合物有機ビスマス化合物、有機鉛化合物有機亜鉛化合物等の有機金属触媒;を使用することができるが、イソシアネートとポリオールとの樹脂化反応のみならず、ポリオールと後述の発泡剤との泡化反応でも触媒機能を有するという観点から、アミン系触媒が好適に使用できる。触媒の配合量は、ポリオール100質量部あたり0.1〜3.0質量部が好ましく、0.1〜1.2質量部がより好ましい。触媒量が上記範囲以外の場合、硬化の程度や時間のコントロールが困難となる虞がある。

0036

製泡剤としては、公知のものを使用すればよく、例えば、ポリジメチルシロキサンシロキサンオキシアルキレンコポリマー等のシリコーン製泡剤を使用すればよい。製泡剤の配合量は、ポリオール100質量部あたり0.3〜5質量部が好ましく、0.3〜3.0質量部がより好ましい。

0037

尚、既に述べた通り、本発明のウレタンフォームは、独立気泡率を30%以上、特に50%以上と多く有する必要があるので、独立気泡率の数値範囲を満たすウレタンフォームを形成するという観点からは、消泡剤微小シリカ破泡剤、ならびに連続気泡を多くするタイプのシリコーン系整泡剤は使用しない方が好ましい。

0038

<製造方法>
本発明のウレタンフォームは、イソシアネートおよび必要に応じて適宜使用する添加剤を有するイソシアネート原料液と、ポリオール、揮発性防鼠成分および必要に応じて適宜使用する添加剤(例えば、非臭素系難燃剤、臭素系難燃剤、イソシアヌレート触媒など)を有するポリオール原料液とを調整し、これらを公知の方法に従って混合し発泡することにより得られる。公知の方法としては、例えば、スプレー法ハンドミキシング発泡法、(ボンベ式)簡易発泡法、注入法フロス注入法等が挙げられるが、現場での発泡が可能であるため目的の隙間に効率的に施工できるという観点から、スプレー法が好ましい。

0039

スプレー法とは、所謂スプレー缶のような耐圧容器にイソシアネート原料液およびポリオール原料液と発泡剤とを充填し、更に必要に応じて噴射剤も充填し、ノズルを通じてこれらを噴射し或いは棒状に吐出させ、ポリウレタンフォームを形成する方法である。

0040

発泡剤としては、水(空気中の水分を含む);液化石油ガスLPG)、ジメチルエーテルDME)等の低沸点化合物クロロフルオロカーボンハイドロクロロフルオロカーボンハイドロフルオロカーボン等のフルオロカーボン類;等の公知の発泡剤を使用すればよい。これらの発泡剤のうち水は、イソシアネートと反応し炭酸ガスを発生させる、所謂化学的発泡剤であり、低沸点化合物やフルオロカーボン類は、ポリウレタン形成反応によって発生する反応熱気化することにより発泡する、所謂物理的発泡剤である。原材料を混合・発泡する方法として後述のスプレー法を選択する場合の好適な発泡剤は、発泡のタイミングをコントロールしやすいという観点から、水または低沸点化合物であり、特に水または液化石油ガス(LPG)である。尚、スプレー法において発泡剤として水を採用する場合には、空気中の水分を所謂化学的発泡剤として利用する場合も含まれる。

0041

発泡剤の配合量としては、ポリオール原料液とイソシアネート原料液の合計量100質量部あたり、水の場合は0.05〜1質量部が好ましく、LPG等の低沸点化合物やフルオロカーボンの場合は10〜40質量部が好まししい。

0042

噴射剤としては、先に発泡剤として例示した低沸点化合物を使用することができるが、それ以外に本発明の効果を損なわないという条件の下、公知のものを使用することもできる。

0043

スプレー法は、一液型スプレー法と二液型スプレー法に大別できる。一液型スプレー法とは、ポリオール原料液、イソシアネート原料液および発泡剤並びに必要な場合は噴射剤を一つの耐圧容器に充填しておき、これらを混合状態にしてから噴射或いは吐出させる方法である。二液型スプレー法とは、ポリオール原料液とイソシアネート原料液を、発泡剤や適宜使用される噴射剤とともに別々の耐圧容器に充填しておき、これらを混合しながら噴射或いは吐出させ、ポリウレタンフォームを形成する方法である。発泡不良が生じにくいという観点から、二液型スプレー法が好ましい。

0044

混合・発泡時の原材料の混合物の温度は、一液型スプレー法では通常10〜40℃であり、15〜30℃が好ましく、二液型スプレー法では、通常20〜100℃であり、30〜70℃が好ましい。

0045

いずれの方法を採用するにしろ、本発明のウレタンフォームに臭素系難燃剤と非臭素系難燃剤を配合する場合には、予め臭素系難燃剤を非臭素系難燃剤に加熱混合して臭素系/非臭素系難燃剤混合液を調整し、かかる混合液をポリオール原料液に供することが好ましい。既に説明した通り、臭素系難燃剤は、ポリオールにもイソシアネートにも溶けにくいが、加熱下において非臭素系難燃剤には容易に溶け、更に、臭素系/非臭素系難燃剤混合液はポリオールに溶解するからである。

0046

臭素系難燃剤を非臭素系難燃剤中で加熱混合する手段としては、温調設備を備えたプロペラ攪拌機を用いる等、公知の手段を選択すればよい。

0047

加熱混合する際の非臭素系難燃剤の温度は、非臭素系難燃剤の分解温度や臭素系難燃剤の種類及び量等を考慮して適宜決定されるが、50〜150℃が好ましく、50〜100℃が特に好ましい。加熱混合は、所望の温度に昇温しておいた非臭素系難燃剤に臭素系難燃剤を混入することにより行っても良いし、あるいは臭素系難燃剤の混入後に非臭素系難燃剤を加熱することにより行っても良い。

0048

尚、臭素系難燃剤が非臭素系難燃剤に溶けたことは、臭素系難燃剤と非臭素系難燃剤の混合液が透明になったことを目視で確認することにより判断される。

0049

かくして得られる本発明の鼠撃退ウレタンフォームは、家屋等の建造物の建設時や改修時において、柱と壁との間に生じる隙間や、ネズミにかじられてできた穴などを埋めるのに使用される。

0050

以下、実施例および比較例を参照して本発明をさらに説明する。本発明の技術的範囲は、これらによって限定されるものではない。実施例および比較例の結果を表1に示す。

0051

<ネズミ忌避試験方法>
飼育ケージ(底面15cm×23cm、高さ15cm)にマウス1匹を入れ、約1.5gのウレタン断熱材針金支えて設置して10日間放置し、かじらせた後のウレタン断熱材の重量を測定した。なお、試験開始前に、予め、かじらせる前のウレタン断熱材の重量を測定しておいた。また、試験期間中、と水は普段通り与えた。この試験をマウスの個体を変更してn=5で行い平均をとった。重量減少率が50%以下の場合に効果ありとした。
重量減少率(%)=(W0−W)/W0×100
式中、W0は、かじらせる前の重量(g)を表し、
Wは、かじらせた後の重量(g)を表す。

0052

<実施例1>
以下の材料を混合し、ウレタン反応させてウレタンフォームを作製した。
ネズミ忌避剤(ローズマリーエッセンシャルオイル) 5.5g、
非臭素系難燃剤(TCPP) 54g、
臭素系難燃剤(テトラブロムビスフェノールAエチレンオキサイド付加物)
12g、
ポリオール90g、
ウレタン化触媒(トリエチレンジアミン) 0.3g、
ポリイソシアネートコスモネートLL) 200gおよび
LPGガス50g
このフォームからスキン層を除去した試験片を切出し、ネズミ忌避性と、難燃性(JIS A9521燃焼試験)を評価した。ネズミ忌避試験は、前述の方法で実施した。燃焼性試験は、JIS A9521測定方法B法に従って実施した。独立気泡率の測定は、JIS K7138測定法1に従って実施した。

0053

<実施例2>
実施例1において、臭素系難燃剤を添加せず、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0054

<実施例3>
実施例1において、臭素系難燃剤を2,6−ジブロモアジピン酸ジエチル20gに替えて、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0055

<実施例4>
実施例1において、臭素系難燃剤を添加せず、ウレタン化触媒の代わりにイソシアヌレート触媒として2−エチルヘキサン酸カリウムを3g使用し、ポリイソシアネートの量を260gに変えて、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0056

<実施例5>
ネズミ忌避の持続性試験として、実施例1において得られたウレタンフォームの試験片を、70℃の恒温槽に入れ、常時槽内を換気して6か月間の加熱処理をした後、ネズミ忌避試験を実施した。

0057

<比較例1>
実施例1において、ネズミ忌避剤および臭素系難燃剤を添加せず、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0058

<比較例2>
実施例1において、ネズミ忌避剤を添加せず、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0059

<比較例3>
実施例4において、ネズミ忌避剤を添加せず、その他はすべて同じ条件で試験を実施した。

0060

<比較例4>
実施例1において、ウレタンフォームの独立気泡率を低下させるために、破泡剤としてレオソルブU1010(ライオン株式会社製)を3%添加してウレタンフォームを作製し、試験片を切出した。この試験片について、実施例5と同様の加熱処理を実施後に、ネズミ忌避試験を実施した。

実施例

0061

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