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技術 媒体給送装置、画像読取装置、記録装置

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 宮内敬輔
出願日 2016年3月9日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-045293
公開日 2017年9月14日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-159992
状態 特許登録済
技術分野 シート、マガジン及び分離 ベルト,ローラによる搬送
主要キーワード カム当接部材 引っ掛かり部分 上流寄り グリップ面 高摩擦材料 テンション調整 ノンフィード ドキュメントスキャナ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
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図面 (5)

課題

適切に分離性を向上する効果が得られる給送装置を提供する。

解決手段

媒体給送装置は、媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップすることにより媒体を分離する分離ベルトを備えたベルトユニットとを備えている。前記ベルトユニットは、回転に抵抗が与えられた第1プーリーと、自由回転可能な第2プーリーとを備え、前記分離ベルトが、前記第1プーリーと前記第2プーリーと掛け回されている。前記第1プーリーは媒体給送方向上流側に設けられ、前記第2プーリーは媒体給送方向下流側に設けられている。前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置は、前記分離ベルトにおいて媒体給送方向上流寄りにある。

概要

背景

以下、画像読取装置の一例であるスキャナーを例に説明する。スキャナーには、媒体の一例である原稿自動送りする給送装置(ADF(Auto Document Feeder)とも呼ばれる)が設けられ、複数枚の原稿の自動送りと読み込みとを行える様に構成される場合がある。

その様な給送装置の構成としては、特許文献1に示される様に、原稿を載置するトレイ(特許文献1では「シュータ14」)と、当該トレイにセットされた原稿の面に接触して回転することにより、前記原稿を送り出す給送ローラー(特許文献1では「セットローラ2」)と、当該給送ローラーに接して原稿を分離する分離ローラー(特許文献1では「分離ローラ12」)と、を備えたものがある。

特許文献1記載の給送ローラーは、トレイに積載された複数枚の用紙(用紙束)のうち、下側の用紙、すなわちトレイの載置面側の用紙から順に送るように構成されている。そして上側の用紙、すなわち分離されるべき用紙は、その先端が分離ローラーに当接して下流側への進行が妨げられる様になっている。

概要

適切に分離性を向上する効果が得られる給送装置を提供する。媒体給送装置は、媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップすることにより媒体を分離する分離ベルトを備えたベルトユニットとを備えている。前記ベルトユニットは、回転に抵抗が与えられた第1プーリーと、自由回転可能な第2プーリーとを備え、前記分離ベルトが、前記第1プーリーと前記第2プーリーと掛け回されている。前記第1プーリーは媒体給送方向上流側に設けられ、前記第2プーリーは媒体給送方向下流側に設けられている。前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置は、前記分離ベルトにおいて媒体給送方向上流寄りにある。

目的

本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、適切に分離性を向上する効果が得られる給送装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップすることにより媒体を分離する分離ベルトを備えたベルトユニットと、を備えることを特徴とする媒体給送装置。

請求項2

請求項1に記載の媒体給送装置において、前記ベルトユニットは、回転に抵抗が与えられた第1プーリーと、自由回転可能な第2プーリーとを備え、前記分離ベルトが、前記第1プーリーと前記第2プーリーとに掛け回されている、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項3

請求項2に記載の媒体給送装置において、前記第1プーリーは媒体給送方向上流側に設けられ、前記第2プーリーは媒体給送方向下流側に設けられている、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項4

請求項2または請求項3に記載の媒体給送装置において、前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置は、前記分離ベルトにおいて媒体給送方向上流寄りにある、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項5

請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記ベルトユニットを前記給送ローラーに対して付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする媒体給送装置。

請求項6

請求項5に記載の媒体給送装置において、前記調整手段を制御する制御部は、媒体の種類に応じて前記付勢手段の付勢力を調整する、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項7

請求項6に記載の媒体給送装置において、前記制御部は、エンボス加工が施された媒体を給送する場合、前記エンボス加工が施されていない媒体を給送する場合に比して前記付勢力を大きくする、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項8

請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記第1プーリー及び分離ベルトのテンションを調整するテンション調整手段を備える、ことを特徴とする媒体給送装置。

請求項9

媒体を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段の側へ媒体を給送する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の媒体給送装置と、を備えた画像読取装置。

請求項10

媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段の側へ媒体を給送する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の媒体給送装置と、を備えた記録装置

技術分野

0001

本発明は、媒体給送する媒体給送装置、並びにこれを備えた画像読取装置および記録装置に関する。

背景技術

0002

以下、画像読取装置の一例であるスキャナーを例に説明する。スキャナーには、媒体の一例である原稿自動送りする給送装置(ADF(Auto Document Feeder)とも呼ばれる)が設けられ、複数枚の原稿の自動送りと読み込みとを行える様に構成される場合がある。

0003

その様な給送装置の構成としては、特許文献1に示される様に、原稿を載置するトレイ(特許文献1では「シュータ14」)と、当該トレイにセットされた原稿の面に接触して回転することにより、前記原稿を送り出す給送ローラー(特許文献1では「セットローラ2」)と、当該給送ローラーに接して原稿を分離する分離ローラー(特許文献1では「分離ローラ12」)と、を備えたものがある。

0004

特許文献1記載の給送ローラーは、トレイに積載された複数枚の用紙(用紙束)のうち、下側の用紙、すなわちトレイの載置面側の用紙から順に送るように構成されている。そして上側の用紙、すなわち分離されるべき用紙は、その先端が分離ローラーに当接して下流側への進行が妨げられる様になっている。

先行技術

0005

特許4820314号公報

発明が解決しようとする課題

0006

分離ローラーによる用紙の分離効果は、重送されようとする用紙と分離ローラーとの間の摩擦力によって発揮される。分離性能を向上させる為に前記摩擦力を増やすには、分離ローラーを給送ローラーに向けて付勢する付勢力を増やすことが考えられる。

0007

しかしながら分離ローラーを給送ローラーに向けて付勢する付勢力を増やすと、重送されようとする用紙と分離ローラーとの間の摩擦力が増える為、それによる重送防止向上効果が得られる反面、用紙間の摩擦力も増えることから、重送傾向も一緒に増加してしまうという弊害がある。

0008

また、前記摩擦力を増やす方策として、分離ローラーの材質を柔らかくし、重送されようとする用紙と分離ローラーとの間の接触長を増やすことが考えられる。分離ローラーの材質を柔らかくすると、それによる重送防止効果が得られる反面、重送されようとする用紙が分離ローラーを押し退け易くなり、やはり重送傾向も一緒に増加してしまうという弊害がある。

0009

そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、適切に分離性を向上する効果が得られる給送装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体給送装置は、媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で媒体をニップすることにより媒体を分離する分離ベルトを備えたベルトユニットとを備えることを特徴とする。

0011

本態様によれば、分離ベルトを分離部材として、当該分離ベルトにより媒体を給送ローラーとの間でニップすることで媒体の分離を行うので、分離部材を給送ローラーに向けて付勢する付勢力を必要以上に増やすことなく、また、分離部材の材質を必要以上に柔らかくすることなく、媒体と分離部材との接触長を確保することができ、ひいては適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0012

本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ベルトユニットは、回転に抵抗が与えられた第1プーリーと、自由回転可能な第2プーリーとを備え、前記分離ベルトが、前記第1プーリーと前記第2プーリーと掛け回されていることを特徴とする。

0013

本態様によれば、第1プーリーと第2プーリーとに前記分離ベルトを掛け回す構成である為、前記ベルトユニットを構造簡単にして低コストに構成できる。

0014

本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記第1プーリーは媒体給送方向上流側に設けられ、前記第2プーリーは媒体給送方向下流側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、回転に抵抗が付与された第1プーリーが媒体給送方向上流側に設けられ、自由回転可能な第2プーリーが媒体給送方向下流側に設けられているので、媒体が前記分離ベルトを動かす際、分離ベルトに弛みが生じ難く、適切な分離を行うことができる。

0015

本発明の第4の態様は、第2のまたは第3の態様において、前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置は、前記分離ベルトにおいて媒体給送方向上流寄りにあることを特徴とする。
本態様によれば、前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置は、前記分離ベルトにおいて媒体給送方向上流寄りにあるので、媒体が前記分離ベルトと前記給送ローラーとの接触位置に突入する際に前記分離ベルトが邪魔になり難く、ノンフィードを抑制できる。

0016

本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記ベルトユニットを前記給送ローラーに対して付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力を調整する調整手段とを備えることを特徴とする。

0017

本態様によれば、前記ベルトユニットを前記給送ローラーに対して付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力を調整する調整手段とを備えるので、前記付勢力を調整することで、より適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0018

本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記調整手段を制御する制御部は、媒体の種類に応じて前記付勢手段の付勢力を調整することを特徴とする。
本態様によれば、前記調整手段を制御する制御部は、媒体の種類に応じて前記付勢手段の付勢力を調整するので、媒体の種類に応じて前記付勢力を調整することで、更に適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0019

本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記制御部は、エンボス加工が施された媒体を給送する場合、前記エンボス加工が施されていない媒体を給送する場合に比して前記付勢力を大きくすることを特徴とする。

0020

エンボス加工が施された媒体は、媒体表面に凸部が形成されているので、分離時に前記凸部が引っ掛かりノンフィードになり易い。しかし本態様によれば、前記調整手段を制御する制御部は、エンボス加工が施された媒体を給送する場合、前記エンボス加工が施されていない媒体を給送する場合に比して前記付勢力を大きくすることで、引っ掛かり部分摩擦抵抗を上回る程度に媒体の搬送力を向上させることができ、上述した様なノンフィードの発生を抑制できる。

0021

本発明の第8の態様は、第2から第4の態様のいずれかにおいて、前記第1プーリー及び分離ベルトのテンションを調整するテンション調整手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1プーリー及び分離ベルトのテンションを調整するテンション調整手段を備えるので、前記テンションを調整することで、より適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0022

本発明の第9の態様に係る画像読取装置は、媒体を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段の側へ媒体を給送する、第1から第8の態様のいずれかに係る媒体給送装置と、を備えたことを特徴とする。

0023

本発明の第10の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段の側へ媒体を給送する、第1から第8の態様のいずれかに係る媒体給送装置と、を備えたことを特徴とする。

0024

上記第9の態様によれば、画像読取装置において、また上記第10の態様によれば、記録装置において、それぞれ上述した第1から第8の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明に係る画像読取装置の媒体給送経路を示す側面図。
本発明に係るベルトユニットに付勢力を付与する付勢手段と当該付勢力を調整する調整手段とを説明する模式図。
本発明に係るベルトユニットのテンションを調整するテンション調整手段を説明する模式図。
本発明に係るベルトユニットを備える記録装置の模式図。

実施例

0026

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。

0027

図1は本発明に係る画像読取装置の媒体給送経路を示す側面図であり、図2は本発明に係るベルトユニットに付勢力を付与する付勢手段と当該付勢力を調整する調整手段とを説明する模式図であり、図3は本発明に係るベルトユニットのテンションを調整するテンション調整手段を説明する模式図であり、図4は本発明に係るベルトユニットを備える記録装置の模式図である。

0028

また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であるとともに用紙幅方向、Y方向が画像読取装置における用紙搬送方向、Z方向がY方向と直交する方向であり、概ね搬送される用紙の面と直交する方向を示している。尚、各図において−Y方向側を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。

0029

■■■第1の実施例■■■■
<<<画像読取装置の概要>>>
図1を参照して画像読取装置10について説明する。本実施例において画像読取装置10は、「媒体」としての用紙Pの表面及び裏面の少なくとも一面を読み取り可能なドキュメントスキャナーとして構成されている。また、図1において符号Pが付された太い実線は、画像読取装置10内において媒体給送経路30に沿って搬送される用紙の案内経路を示している。

0030

画像読取装置10は、装置本体12に設けられた媒体給送装置14と、搬送ローラー対16と、「読み取り手段」としての画像読取部18と、排出ローラー対20とを備えている。また、装置本体12の前面側には、排出ローラー対20から送り出される用紙Pを排出する排出口22が設けられている。

0031

本実施例において、媒体給送装置14は、媒体載置部24と、給送ローラー26と、ベルトユニット28とを備えている。媒体載置部24に載置された用紙Pは、給送ローラー26とベルトユニット28とによりニップされて媒体給送経路30に沿って給送方向下流側に給送される。本実施例において給送ローラー26は、不図示の駆動源により回転駆動させられる。また、ベルトユニット28については後述する。

0032

給送ローラー26及びベルトユニット28にニップされて給送方向下流側に送られた用紙Pは、搬送ローラー対16にニップされて、搬送ローラー対16の下流側に位置する画像読取部18に搬送される。

0033

尚、搬送ローラー対16は搬送駆動ローラー16aと、搬送駆動ローラー16aに対して従動回転する搬送従動ローラー16bを備えている。本実施例において、搬送駆動ローラー16aは、不図示の駆動源により回転駆動させられる。

0034

ここで、画像読取部18は、媒体給送経路30に沿って搬送される用紙Pの上面と対向するように設けられた上部読み取りユニット32と、媒体給送経路30に沿って搬送される用紙Pの下面と対向するように設けられた下部読み取りユニット34とを備えている。本実施例において、上部読み取りユニット32及び下部読み取りユニット34は読み取りユニットとして構成され、一例として密着型イメージセンサーモジュールCISM)として構成されている。

0035

用紙Pは、画像読取部18において用紙Pの表面及び裏面の少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、画像読取部18の搬送方向下流側に位置する排出ローラー対20にニップされて排出口22から排出される。

0036

また、本実施例において排出ローラー対20は排出駆動ローラー20aと、排出駆動ローラー20aに対して従動回転する排出従動ローラー20bを備えている。本実施例において、排出駆動ローラー20aは、不図示の駆動源により回転駆動させられる。尚、搬送駆動ローラー16aと排出駆動ローラー20aとは、共通の駆動源により回転駆動させられてもよく、別々の駆動源により別個に回転駆動させられてもよい。

0037

また、本実施例において装置本体12内には制御部36が設けられている。本実施例において制御部36は、複数の電子部品を備える電気回路として構成されている。制御部36は、上部読み取りユニット32、下部読み取りユニット34及び給送ローラー26、搬送駆動ローラー16a及び排出駆動ローラー20aを回転駆動させる駆動源を制御している。

0038

また、本実施例において制御部36は、画像読取装置10における用紙Pの搬送及び画像読取動作を制御するように構成されている。また、制御部36は外部(PCなど)からの指示で画像読取装置10における原稿読取動作の実行に必要な動作を制御してもよい。

0039

<<<ベルトユニットについて>>>
図1に加えて、図2及び図3を参照して、本実施例に係るベルトユニット28について説明する。ベルトユニット28は、第1プーリー38と、第2プーリー40と、「分離部材」としての分離ベルト42とを備えている。本実施例において、第1プーリー38は、媒体給送経路30において給送方向上流側に設けられている。そして、第2プーリー40は、媒体給送経路30において給送方向下流側に設けられている。分離ベルト42は、第1プーリー38と第2プーリー40とに掛け回されている。

0040

本実施例において、第1プーリー38は、一例としてトルクリミッタ(不図示)を備えており、このトルクリミッタにより、第1プーリー38の回転に抵抗が与えられた状態、即ち分離ベルト42の移動に抵抗が与えられた状態となっている。本実施例において第2プーリー40は、自由回転が可能に構成されている。

0041

次に、本実施例において、第1プーリー38と第2プーリー40とに掛け回された分離ベルト42の外周面は、高摩擦材料(例えば、ゴムなどのエラストマ等)により構成されている。また、図2及び図3を参照するに、本実施例では、分離ベルト42における給送ローラー26との接触位置W1は、媒体の給送方向において第1プーリー38寄り、すなわち媒体給送方向上流側に設定されている。具体的には、分離ベルト42は給送ローラー26と給送方向に沿って接触長Wの範囲で接触している。尚、本実施例において接触位置W1は分離ベルト42と給送ローラー26との接触長Wの範囲における給送方向最上流側の位置としている。

0042

本実施例では、回転抵抗が付与された第1プーリー38を自由回転可能な第2プーリー40よりも給送方向上流側に配置する構成であるので、分離ベルト42を動かす際、分離ベルト42に弛みを生じ難くすることができる。

0043

また、本実施例では分離ベルト42と給送ローラー26との接触位置W1は、分離ベルト42において媒体給送方向上流寄りにあるので、図2に示すように用紙Pが分離ベルト42と給送ローラー26との接触位置W1に突入する際に分離ベルト42が邪魔になり難く、ノンフィードを抑制できる。

0044

<<<付勢手段及び調整手段について>>>
図2を参照するに、媒体給送装置14は、ベルトユニット28を給送ローラー26に向けて付勢する「付勢手段」としての第1付勢手段44及び調整手段46を備えている。図2に示すように、軸受部材48には、第1プーリー38の回転軸38a及び第2プーリー40の回転軸40aが回転可能に取り付けられている。そして、軸受部材48には第1付勢手段44の一端が接続されている。

0045

また、調整手段46は、第1カム部材50と、第1カム当接部材52とを備えている。第1付勢手段44の他端は、第1カム当接部材52に接続されている。尚、本実施例において第1付勢手段44は一例として圧縮ばねとして構成されている。

0046

本実施例において第1カム部材50は、回転中心からの外周面50aまでの半径方向の距離が周方向に沿って変化する円盤状の偏芯カムとして構成されている。本実施例において外周面50aはカム面として構成されている。

0047

第1カム部材50は、制御部36により制御される駆動モーター54により回転駆動される。第1カム部材50の回転駆動により、第1カム部材50の外周面(カム面)50aと当接する第1カム当接部材52は、給送ローラー26に対して接離する方向(図2におけるZ軸方向)において進退する。これにより、第1付勢手段44の長さが変化し、第1付勢手段44の付勢力が調整される。

0048

本実施例において第1付勢手段44の付勢力は、軸受部材48を介して第1プーリー38の回転軸38a及び第2プーリー40の回転軸40aに作用する。これにより、分離ベルト42、ひいてはベルトユニット28が給送ローラー26に向けて付勢される。そして、第1付勢手段44の付勢力を調整することにより、分離ベルト42の給送ローラー26への付勢力を調整できる。

0049

ここで、分離ベルト42による用紙Pの給送について説明する。本実施例において分離ベルト42が給送ローラー26と直接接触している状態では、給送ローラー26から受ける回転トルクが第1プーリー38のトルクリミッタのリミットトルクを超える為、第1プーリー38、ひいては分離ベルト42が給送ローラー26に従動して回転する(図1ないし図3において時計回り方向)。

0050

そして図2に示すように媒体載置部24から用紙Pの給送が開始され、給送ローラー26と分離ベルト42との間に複数枚の原稿が入り込むと、分離ベルト42、ひいては第1プーリー38は給送ローラー26から回転トルクを受けなくなり、給送ローラー26に従動した回転が止まる。これにより給送されるべき最下位の原稿を除く上位の原稿(重送を防止すべき原稿)は、下流側へ進む為の搬送力を受けず、その先端が分離ベルト42に当接した状態のまま給送方向下流側に進むことができない。これにより、原稿の重送が防止される。尚、給送されるべき最下位の原稿は、給送ローラー26と直接接触している為、給送ローラー26から受ける搬送力によって下流側に進む。

0051

ここで、本実施例では、分離ベルト42は第1付勢手段44により給送ローラー26に向けて付勢されているので、給送ローラー26に対する分離ベルト42の接触長Wを長くすること、すなわち用紙Pをグリップするためのグリップ面積を増加させることができる。その結果、用紙Pの分離性を向上させることができ、用紙Pの重送を防止、あるいは抑制できる。

0052

また、本実施例では、分離部材を分離ベルト42として構成することにより、分離ベルト42を給送ローラー26に向けて付勢する付勢力を必要以上に増やすことなく、また分離ベルト42の材質を必要以上に柔らかくすることなく、給送ローラー26に対する分離ベルト42の接触長Wを長くすることができ、用紙Pをグリップするためのグリップ面積を増加させることができる。

0053

また、本実施例において、制御部36は、予めユーザーが画像読取装置10に入力した、あるいは外部機器から入力された用紙Pの種類に基づいて、用紙Pの給送前に駆動モーター54を回転駆動させて第1カム部材50、すなわち調整手段46により第1付勢手段44の付勢力を調整する。これにより、入力された種類の用紙Pに対する適切な付勢力で分離ベルト42は給送ローラー26に対して付勢されるので、入力された種類の用紙Pに対する分離性を向上させることができる。

0054

具体的には、例えば用紙間の摩擦係数が大きく重送の生じ易い用紙(例えばコート層を有する専用紙など)の場合には、第1付勢手段44の付勢力を強くし、例えばジャムの生じ易い薄手の用紙の場合には、第1付勢手段44の付勢力を弱くする。
尚、用紙Pの種類は、より具体的には用紙厚分類することができ、この用紙厚は、超音波センサーなどの検出手段によって検出することができる。

0055

さらに、制御部36は、入力された用紙Pの種類がエンボス加工をされた用紙である場合、エンボス加工をされていない用紙に比べて分離ベルト42の給送ローラー26に対する付勢力が大きくなるように駆動モーター54、ひいては調整手段46を制御する。

0056

その結果、用紙表面に凸部が形成されたエンボス加工の用紙Pにおいて、分離時に凸部が給送ローラー26や分離ベルト42に引っ掛かっても、引っ掛かり部分の摩擦抵抗を上回る程度に搬送力を向上させることができ、ノンフィードとなることを防止、あるいは抑制できる。

0057

■■■第2の実施例■■■■
<<<テンション調整手段について>>>
次いで、図3を参照して、画像読取装置10の第2の実施例について説明する。本実施例では、媒体給送装置14は、テンション調整手段56を備えている。テンション調整手段56は、第2カム部材58と、第2カム当接部材60と、第2付勢手段62とを備えている。本実施例において、第2付勢手段62の一端は、第1プーリー38の回転軸38aに接続されている。尚、本実施例において第2付勢手段62は一例として引っ張りばねとして構成されている。

0058

本実施例において第2カム部材58は、回転中心からの外周面58aまでの半径方向の距離が周方向に沿って変化する円盤状の偏芯カムとして構成されている。本実施例において外周面58aはカム面として構成されている。第2カム部材58は、制御部36により制御される駆動モーター64により回転駆動される。

0059

第2カム当接部材60には、揺動軸60aが設けられている。そして、第2カム当接部材60は揺動軸60aを揺動中心として揺動可能に構成されている。第2カム当接部材60の一端には、第2付勢手段62の他端が接続されている。また、揺動軸60aを挟んで第2カム当接部材60の一端と反対側の他端は、第2カム部材58の外周面(カム面)58aと当接している。尚、第2カム当接部材60の他端は、第2付勢手段62の付勢力により第2カム部材58に向けて付勢されている。

0060

第2カム部材58が駆動モーター64により回転駆動させられると、第2カム当接部材60は、揺動軸60aを揺動中心として揺動する。そして、第2カム当接部材60の一端が第2付勢手段62の付勢力に抗して第1プーリー38から離間する方向に揺動すると、第2付勢手段62の他端が第2カム当接部材60に引っ張られる。これにより、第2付勢手段62の付勢力が増大する。

0061

一方、第2カム当接部材60の一端が第1プーリー38に接近する方向に揺動すると、第1プーリー38を付勢する第2付勢手段62の付勢力が減少する。つまり、第2カム部材58を回転駆動させて、第2カム当接部材60を揺動させると、第2付勢手段62のY軸方向における長さが変化し、第2付勢手段62の付勢力が調整される。

0062

また、第2付勢手段62により第1プーリー38の回転軸38aは、本実施例では給送方向上流側に付勢されている。そして、第2カム当接部材60の一端を第1プーリー38から離間する方向に揺動させて、第2付勢手段62の他端を第2カム当接部材60に引っ張らせると、分離ベルト42のテンションが増大する。

0063

一方、第2カム当接部材60の一端を第1プーリー38に接近する方向に揺動させると、第1プーリー38を付勢する第2付勢手段62の付勢力が減少する。その結果、分離ベルト42のテンションが減少する。つまり、第2付勢手段62の付勢力を調整することにより、第1プーリー38及び分離ベルト42のテンションを調整できる。

0064

<<<各実施例における変更例>>>
(1)上記各実施例においてベルトユニット28の第1プーリー38にはトルクリミッタを備える構成としたが、この構成に代えて、制御部36により制御される駆動源により第1プーリー38を給送ローラー26の回転方向図1ないし図3における反時計周り方向)と逆方向(図1ないし図3における反時計回り方向)に回転させる構成としてもよい。
(2)上記各実施例において第1プーリー38にトルクリミッタを備える構成としたが、この構成に代えて、第2プーリー40にトルクリミッタを備える構成としてもよい。
(3)第1の実施例において、第1付勢手段44の付勢力を第1カム部材50で調整する構成としたが、この構成に代えて、第1付勢手段44の軸線方向に沿って伸縮するシリンダ部材ソレノイド等で構成してもよい。
(4)第2の実施例において、第2付勢手段62の付勢力を第2カム部材58で調整する構成としたが、この構成に代えて、第2付勢手段62の軸線方向に沿って伸縮するシリンダ部材やソレノイド等で構成してもよい。
(5)また、上記各実施例において媒体給送装置14を画像読取装置10に適用したが、この構成に代えて、図4に示すように記録装置の一例であるプリンター70に媒体給送装置14を適用する構成としてもよい。具体的には、プリンター70は用紙Pに向けてインク吐出して記録を行う記録ヘッド66と、装置幅方向(図4における紙面と交差する方向)に移動可能であり、その下部に記録ヘッド66が設けられたキャリッジ68とを備えている。そして、媒体載置部24から媒体給送装置14により記録ヘッド66と対向する領域に用紙Pを給送する構成としてもよい。

0065

上記説明をまとめると、媒体給送装置14は、用紙を載置する媒体載置部24と、媒体載置部24から用紙Pを送り出す給送ローラー26と、給送ローラー26との間で用紙Pをニップすることにより用紙Pを分離する分離ベルト42を備えたベルトユニットとを備える。

0066

上記構成によれば、分離ベルト42を分離部材として、当該分離ベルト42により用紙Pを給送ローラー26との間でニップすることで用紙Pの分離を行うので、分離ベルト42を給送ローラー26に向けて付勢する付勢力を必要以上に増やすことなく、また、分離ベルト42の材質を必要以上に柔らかくすることなく、用紙Pと分離ベルト42との接触長Wを確保することができ、ひいては適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0067

ベルトユニット28は、回転に抵抗が与えられた第1プーリー38と、自由回転可能な第2プーリー40とを備え、分離ベルト42が、第1プーリー38と第2プーリー40とに掛け回されている。この構成によれば、第1プーリー38と第2プーリー40とに分離ベルト42を掛け回す構成である為、ベルトユニット28を構造簡単にして低コストに構成できる。

0068

第1プーリー38は媒体給送方向上流側に設けられ、第2プーリー40は媒体給送方向下流側に設けられている。この構成によれば、用紙Pが分離ベルト42を動かす際、分離ベルト42に弛みが生じ難く、適切な分離を行うことができる。

0069

分離ベルト42と給送ローラー26との接触位置W1は、分離ベルト42において媒体給送方向上流寄りにある。この構成によれば、用紙Pが分離ベルト42と給送ローラー26との接触位置に突入する際に分離ベルト42が邪魔になり難く、ノンフィードを抑制できる。

0070

ベルトユニット28を給送ローラー26に対して付勢する第1付勢手段44と、第1付勢手段44の付勢力を調整する調整手段46とを備える。この構成によれば、付勢力を調整することで、より適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0071

調整手段46を制御する制御部36は、用紙の種類に応じて第1付勢手段44の付勢力を調整する。この構成によれば、用紙Pの種類に応じて付勢力を調整することで、更に適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0072

制御部36は、エンボス加工が施された用紙Pを給送する場合、エンボス加工が施されていない用紙を給送する場合に比して第1付勢手段44の付勢力を小さくする。

0073

エンボス加工が施された用紙Pは、用紙Pの表面に凸部が形成されているので、分離時に凸部が引っ掛かりノンフィードになり易い。しかし上記構成によれば、調整手段46を制御する制御部36は、エンボス加工が施された用紙Pを給送する場合、エンボス加工が施されていない用紙Pを給送する場合に比して第1付勢手段44の付勢力を大きくするので、引っ掛かり部分の摩擦抵抗を上回る程度に搬送力を向上させることができ、上述した様なノンフィードの発生を抑制できる。

0074

第1プーリー38及び分離ベルト42のテンションを調整するテンション調整手段56を備える。この構成によれば、テンションを調整することで、より適切に分離性を向上する効果を得ることができる。

0075

画像読取装置10は、媒体を読み取る画像読取部18と、画像読取部18の側へ用紙Pを給送する媒体給送装置14と、を備えている。

0076

プリンター70は、用紙Pに記録を行う記録ヘッド66と、記録ヘッド66の側へ用紙Pを給送する媒体給送装置14と、を備えている。

0077

尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。

0078

10…画像読取装置、12…装置本体、14…媒体給送装置、16…搬送ローラー対、16a…搬送駆動ローラー、16b…搬送従動ローラー、18…画像読取部、20…排出ローラー対、20a…排出駆動ローラー、20b…排出従動ローラー、22…排出口、24…媒体載置部、26…給送ローラー、28…ベルトユニット、30…媒体給送経路、32…上部読み取りユニット、34…下部読み取りユニット、36…制御部、38…第1プーリー、38a、40a…回転軸、40…第2プーリー、42…分離ベルト、44…第1付勢手段、46…調整手段、48…軸受部材、50…第1カム部材、50a、58a…外周面(カム面)、52…第1カム当接部材、54、64…駆動モーター、56…テンション調整手段、58…第2カム部材、60…第2カム当接部材、60a…揺動軸、62…第2付勢手段、66…記録ヘッド、68…キャリッジ、70…プリンター、P…用紙、W…接触長、W1…接触位置

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