図面 (/)

技術 車椅子固定構造

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 上田篤古田容造
出願日 2016年3月8日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-044538
公開日 2017年9月14日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-158701
状態 特許登録済
技術分野 特殊荷物運搬車両 傷病者運搬具
主要キーワード 係止バンド 下り面 接続バンド 車幅方向内側寄り 荷台スペース シート固定用 面部同士 荷台部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

軽量で且つ荷台スペースを有効活用できる車椅子固定構造を提供する。

解決手段

車体2に車椅子3を固定する車椅子固定構造1において、車椅子3を覆う保護カバー10と、保護カバー10を車体2に固定するバンド30とを備えており、保護カバー10は、車椅子3を載置可能な展開状態と車椅子を保護する被覆状態とで相互に変形可能であることを特徴とする。さらに、バンド30の下端部は、車体2のフロア5に固定されているとともに、バンド30の上端部は、車体2の内部側面6に固定されていることが好ましい。

概要

背景

従来、車両に車椅子を固定する構造としては、車両後部の荷台部分に車椅子の固定装置が設けられた構造が知られている。固定装置は、種々の構造のものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の固定装置は、荷台部分に固定される基台に、車椅子の支承台が昇降可能に取り付けられている。この固定装置では、車両後部のテールゲートを開けた状態で、支承台を車両後方に降ろし、支承台に車椅子を固定する。そして、車椅子ごと支承台を基台上に上昇させる。

その他の構成としては、固定装置の軽量化を図るために、昇降機構を備えないパイプ製の車椅子固定治具もあった。この固定治具を用いる場合、車両後部のテールゲートを開けて、車椅子を持ち上げて荷台部分の固定治具に取り付ける。車椅子を持ち上げる際には、車両後部のバンパー等を傷付けないように、荷台内からバンパーを覆う保護カバーを広げていた。

概要

軽量で且つ荷台スペースを有効活用できる車椅子固定構造を提供する。車体2に車椅子3を固定する車椅子固定構造1において、車椅子3を覆う保護カバー10と、保護カバー10を車体2に固定するバンド30とを備えており、保護カバー10は、車椅子3を載置可能な展開状態と車椅子を保護する被覆状態とで相互に変形可能であることを特徴とする。さらに、バンド30の下端部は、車体2のフロア5に固定されているとともに、バンド30の上端部は、車体2の内部側面6に固定されていることが好ましい。

目的

本発明は、軽量で且つ荷台スペースを有効活用できる車椅子固定構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

車体に車椅子を固定する車椅子固定構造において、前記車椅子を覆う保護カバーと、保護カバーを前記車体に固定するバンドとを備えており、前記保護カバーは、前記車椅子を載置可能な展開状態と前記車椅子を保護する被覆状態とで相互に変形可能であることを特徴とする車椅子固定構造。

請求項2

前記保護カバーは、前記車椅子の下方に敷かれる底面部と、前記車椅子の側部を覆う側面部とを有しており、前記側面部は、前記車椅子を覆った状態で前記側面部同士を固定するための面ファスナーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子固定構造。

請求項3

前記保護カバーは、前記車椅子の下方に敷かれる底面部と、前記車椅子の側部を覆う側面部とを有しており、前記側面部の一部は、前記保護カバーを展開した状態で前記車体の後部バンパーを覆う垂下り面であることを特徴とする請求項1に記載の車椅子固定構造。

請求項4

前記バンドの下端部は、前記車体のフロアに固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車椅子固定構造。

請求項5

前記バンドの下端部は、前記車体のフロアに固定された下部留め具係止されていることを特徴とする請求項4に記載の車椅子固定構造。

請求項6

前記下部留め具は、シート固定用ストライカであって、前記ストライカには、前記バンドの下端部に設けられた鉤型フックが係止されていることを特徴とする請求項5に記載の車椅子固定構造。

請求項7

前記バンドの上端部は、前記車体の内部側面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車椅子固定構造。

請求項8

前記バンドの上端部は、前記車体の内部側面に固定された側部留め具に係止されていることを特徴とする請求項7に記載の車椅子固定構造。

請求項9

前記側部留め具は、折り畳まれた状態のシートを固定するためのシート固定バンドフックであって、前記シート固定バンド用フックには、前記バンドの上端部に設けられた鉤型フックが係止されていることを特徴とする請求項8に記載の車椅子固定構造。

技術分野

0001

本発明は、車椅子固定構造に関する。

背景技術

0002

従来、車両に車椅子を固定する構造としては、車両後部の荷台部分に車椅子の固定装置が設けられた構造が知られている。固定装置は、種々の構造のものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の固定装置は、荷台部分に固定される基台に、車椅子の支承台が昇降可能に取り付けられている。この固定装置では、車両後部のテールゲートを開けた状態で、支承台を車両後方に降ろし、支承台に車椅子を固定する。そして、車椅子ごと支承台を基台上に上昇させる。

0003

その他の構成としては、固定装置の軽量化を図るために、昇降機構を備えないパイプ製の車椅子固定治具もあった。この固定治具を用いる場合、車両後部のテールゲートを開けて、車椅子を持ち上げて荷台部分の固定治具に取り付ける。車椅子を持ち上げる際には、車両後部のバンパー等を傷付けないように、荷台内からバンパーを覆う保護カバーを広げていた。

先行技術

0004

特開平10−119631号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1の固定装置や固定治具のいずれも車椅子に近い大きさであるため、荷台スペースの広い範囲を占有してしまう。そのため、荷物積載量が制限されるという問題があった。一方、特許文献1の固定装置は、重量が嵩む。固定治具は、固定装置と比較して軽量化が図られているものの、さらなる軽量化の余地は残されていた。

0006

このような観点から、本発明は、軽量で且つ荷台スペースを有効活用できる車椅子固定構造を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

前記の目的を達成するための本発明は、車体に車椅子を固定する車椅子固定構造において、前記車椅子を覆う保護カバーと、保護カバーを前記車体に固定するバンドとを備えており、前記保護カバーは、前記車椅子を載置可能な展開状態と前記車椅子を保護する被覆状態とで相互に変形可能であることを特徴とする。

0008

このような構成によれば、軽量の保護カバーとバンドのみで車椅子を固定していて、従来用いていたフロア固定式の固定治具を設けていないので、大幅な軽量化を図ることができる。また、収容スペースは、折り畳んだ状態の車椅子を保護カバーで覆った空間があれば足りるので、荷台スペースを占有する空間が小さい。したがって、荷台スペースを有効活用することができる。さらに、車椅子を積載しない際には、保護カバーを小さく折り畳むことができるので、荷台スペースのさらなる有効活用を達成できる。また、保護カバーが、展開状態と被覆状態を相互に変形可能であるので、車椅子の搬入および固定を容易に行うことができる。

0009

そして、本発明に係る車椅子固定構造は、前記保護カバーが、前記車椅子の下方に敷かれる底面部と、前記車椅子の側部を覆う側面部とを有しており、前記側面部は、前記車椅子を覆った状態で前記側面部同士を固定するための面ファスナーを備えていることが好ましい。このような構成によれば、保護カバーで車椅子を巻いて袋を形成する際に、車椅子の大きさに応じて保護カバーの側面部同士を任意の場所で容易に固定することができる。

0010

また、本発明に係る車椅子固定構造は、前記保護カバーが、前記車椅子の下方に敷かれる底面部と、前記車椅子の側部を覆う側面部とを有しており、前記側面部の一部は、前記保護カバーを展開した状態で前記車体の後部バンパーを覆う垂下り面であることが好ましい。このような構成によれば、車両後部の荷台スペースに車椅子を積み込む際に後部バンパーが傷付くのを防止できる。

0011

本発明に係る車椅子固定構造は、前記バンドの下端部が、前記車体のフロアに固定されていることが好ましい。このような構成によれば、車椅子および保護カバーの下部を安定して固定することができる。

0012

また、本発明に係る車椅子固定構造は、前記バンドの下端部が、前記車体のフロアに固定された下部留め具係止されていることが好ましい。このような構成によれば、バンドを容易にフロアに固定することができる。

0013

さらに、本発明に係る車椅子固定構造は、前記下部留め具が、シート固定用ストライカであって、前記ストライカには、前記バンドの下端部に設けられた鉤型フックが係止されていることが好ましい。このような構成によれば、後部シートを折り畳んで空いたスペースに車椅子を収容するときに、既存のストライカを利用できるため、下部留め具を別途設ける必要がない。よって、構造の複雑化を防止できる。

0014

本発明に係る車椅子固定構造は、前記バンドの上端部が、前記車体の内部側面に固定されていることが好ましい。このような構成によれば、車椅子および保護カバーの上部を安定して固定することができる。

0015

また、本発明に係る車椅子固定構造は、前記バンドの上端部が、前記車体の内部側面に固定された側部留め具に係止されていることが好ましい。このような構成によれば、バンドを容易に車体の内部側面に固定することができる。

0016

さらに、本発明に係る車椅子固定構造は、前記側部留め具が、折り畳まれた状態のシート固定バンドフックであって、前記シート固定バンド用フックには、前記バンドの上端部に設けられた鉤型フックが係止されていることが好ましい。このような構成によれば、後部シートを折り畳んで空いたスペースに車椅子を収容するときに、既存のシート固定バンド用フックを使用できるため、側部留め具を別途設ける必要がない。よって、構造の複雑化を防止できる。

発明の効果

0017

本発明によれば、底部収容スペースへの荷物の落下を防止することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の実施形態に係る車椅子固定構造の車椅子を固定した状態(保護カバーの被覆状態)を車内斜め前方から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る車椅子固定構造の車椅子を固定した状態(保護カバーの被覆状態)を後方から見た斜視図である。
保護カバーを広げた状態を示した展開図である。
本発明の実施形態に係る車椅子固定構造の保護カバーの展開状態を後方から見た斜視図である。
車椅子を保護カバーで覆ってバンドで固定した状態を右側斜め後方から見た斜視図である。
本発明の他の実施形態に係る車椅子固定構造の保護カバーを広げた状態を示した展開図である。
本発明の他の実施形態に係る車椅子固定構造の保護カバーの被覆状態を車体後方側から見た斜視図である。
本発明の他の実施形態に係る車椅子固定構造の保護カバーの被覆状態を後方内側から見た斜視図である。

実施例

0019

本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際は、運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。

0020

図1および図2に示すように、本発明の実施形態に係る車椅子固定構造1は、車体2の後部スペースに車椅子3を固定する構造である。車椅子固定構造1は、保護カバー10と、バンド30とを備えている。保護カバー10は、車椅子3を載置可能な展開状態と、車椅子3を保護する被覆状態とで相互に変形可能である。

0021

保護カバー10は、底面部11(図3参照)と側面部12とを備えており、上部が開口した袋状を呈している。図3の展開図に示すように、保護カバー10は、たとえば不燃性の不織布製カーペットからなり、一枚のシート材から構成されている。なお、図3の展開図における各部の名称は、保護カバー10を車体2の内部に設置した状態の左右前後の方向を基準とする。底面部11は、折り畳んだ状態の車椅子3(図1および図2参照)の投影面を含む矩形形状を呈している。

0022

側面部12は、左側面部13と後側面部14と第二後側面部15と右側面部16と前側面部17とを備えている。左側面部13は、展開図の状態で底面部11の左側に連続している。左側面部13は、矩形形状を呈しており、底面部11と同等の前後方向長さを備えている。左側面部13は、車椅子3の車輪を覆い隠せる程度の高さ(左右幅方向長さ)を備えている。

0023

後側面部14は、左側面部13の後側に連続している。後側面部14は、矩形形状を呈している。後側面部14は、左側面部13と同様の左右幅方向長さを備えており、車椅子3の車輪を覆い隠せる程度の高さとなる。後側面部14の前後方向長さは、底面部11の左右幅方向長さよりも長くなっている。後側面部14の展開状態における後端部は、被覆状態では車椅子3を覆った状態で右側面部16の外側に回り込むようになっている(図5参照)。後側面部14の後端部には、面ファスナー18が取り付けられている。面ファスナー18は、後側面部14の後端部の展開状態の上面の左右両端部の二箇所に設けられている。面ファスナー18が右側面部16の外側に固定されることで、後側面部14が右側面部16に固着される。後側面部14は、展開状態では、車体2の後部バンパー4を覆う垂下り面となる(図4参照)。

0024

第二後側面部15は、展開図の状態で底面部11の後側に連続している。第二後側面部15は、矩形形状を呈しており、底面部11と同等の左右方向長さを備えるとともに後側面部14と同等の前後方向長さを備えている。第二後側面部15は、後側面部14と左右方向に隣り合っているが分離されている。第二後側面部15は、展開状態では、車体2の後部バンパー4の端部を覆う第二垂下り面となる(図4参照)。第二後側面部15は、後側面部14の外側に隣り合って、後部バンパー4の端部が傷付くのを防止する。第二後側面部15は、車椅子3を固定する際には(被覆状態では)、車椅子3の後部に係止され、後側面部14の前方(袋の内側)に位置する。このように第二後側面部15が後側面部14と重なるので、後側面部14の補強の役目も果たし、保護カバー10の形状を保持することができる。

0025

右側面部16は、展開図の状態で底面部11の右側に連続している。右側面部16は、矩形形状を呈していて、被覆状態で車体2の側面に沿って配置される。右側面部16は、左側面部13と同様に、底面部11と同等の前後方向長さを備えているとともに、車椅子3の車輪を覆い隠せる程度の高さ(左右幅方向長さ)を備えている。右側面部16の右縁端部には、長尺補強部材19が敷設されている。補強部材19は、右側面部16を補強する部材である。補強部材19は、ポリプロピレン製板材からなり、所定の硬さ(側面部12の上端縁略直線状にできるとともに左側面部13と後側面部14との間では屈曲可能な硬さ)を有している。このような補強部材19を設けることで、被覆状態での右側面部16の上端縁が垂れ下らないようになり、右側面部16の型崩れを防止して、保護カバー10の形状を保持することができる。

0026

前側面部17は、右側面部16の前側に連続している。前側面部17は、矩形形状を呈している。前側面部17は、右側面部16と同様の左右幅方向長さを備えており、車椅子3の車輪を覆い隠せる程度の高さとなる。前側面部17の前後方向長さは、後側面部14と同様に、底面部11の左右幅方向長さよりも長くなっている。前側面部17の展開状態における前端部は、車椅子3を覆った状態で左側面部13の外側に回り込むようになっている。前側面部17の後端部には、面ファスナー18が取り付けられている。面ファスナー18は、前側面部17の前端部の左右両端部の二箇所に設けられている。面ファスナー18が左側面部13の外側に固定されることで、前側面部17が左側面部13に固着される。

0027

バンド30は、保護カバー10を車体2に固定する部材である。バンド30は、上部バンド31と第一下部バンド32と第二下部バンド33とを備えている。上部バンド31は、バンド30の上部を構成する部分である。上部バンド31の上端部は、車体2の内部側面6に固定されている。具体的には、上部バンド31の上端部には、鉤型フック31aが設けられており、内部側面6に固定された側部留め具35に係止されている。側部留め具35は、たとえば三列目シート7を折り畳んだときに、三列目シート7から延在する係止バンド8を係止するためのシート固定バンド用フックである。係止バンド8の先端部には、鉤型フック31aが設けられており、側部留め具(シート固定バンド用フック)35に係止されている。上部バンド31の下端部には、第一下部バンド32を接続するためのリング部材34が設けられている。

0028

第一下部バンド32は、バンド30の下部の一部を構成する部分であって、上部バンド31の下端部に接続されている。第一下部バンド32は、保護カバー10の車体2の車幅方向中心寄りを通過しており、車椅子3および保護カバー10を、内部側面6側に押さえることで固定している。第一下部バンド32は、長尺バンド部材が中間部で折り返されており、二股形状となっている。第一下部バンド32は、上部バンド31の下端部に折返し部分が接続されている。第一下部バンド32の折返し部分(上端部)は、長尺バンド部材がリング部材36を挿通して折り返されている。リング部材36には、鉤型フック32bが設けられており、鉤型フック32bがリング部材34に係止されている。つまり、第一下部バンド32は、上部バンド31の下端部に着脱可能となっている。第一下部バンド32の下端部(長尺バンド部材の両端部)は、車体2のフロア5に固定されている。具体的には、二股状の第一下部バンド32の各下端部には、鉤型フック32aがそれぞれ設けられており、フロア5に固定された下部留め具37に係止されている。下部留め具37は、たとえば三列目シート7を使用状態にしたときに、座席の脚部を固定するためのストライカである。ストライカは前後に間をあけて二箇所に設けられており、第一下部バンド32の下端部の鉤型フック32a,32aがそれぞれ係止されている。

0029

第二下部バンド33は、バンド30の下部の一部を構成する部分であって、上部バンド31の下端部に接続されている。図5に示すように、第一下部バンド32は、保護カバー10の車体2の車幅方向外側寄りに配置されている。第一下部バンド32の下端部は、側面部12の右側面部16の外面に縫い付けられている。第二下部バンド33は、長尺バンド部材が中間部で折り返されており、二股形状となっている。第二下部バンド33の折返し部分は、上部バンド31の下端部を折り返して形成された挿通部に挿通されている。これによって、第二下部バンド33は、上部バンド31に固定されているとともに、保護カバー10と一体になっている。

0030

以上のような構成の保護カバー10とバンド30を用いて、車椅子3を車体2に固定するに際しては、まず、図4に示すように、バンドの上端部の鉤型フック31aを側部留め具(シート固定バンド用フック)35に係止して、保護カバー10をフロア5上で広げる(展開状態)。そして、後側面部14と第二後側面部15は車体2の後方に広げて垂れ下がらせて、後部バンパー4を覆う。このとき、保護カバー10の右側面部16は、上部バンド31および第二下部バンド33によって、内部側面6に沿って立ち上げられている。このとき、保護カバー10の右側面部16と前側面部17の上端縁は、補強部材19によって垂れ下がらない。

0031

その後、車体2の後方で車椅子3を折り畳んで、車内に運び込む。このとき、後部バンパー4は保護カバー10で覆われているので、車椅子3が後部バンパー4にぶつかるのを防止できる。したがって、車椅子3や後部バンパー4が傷付くのを防止できる。特に、本実施形態では後側面部14と第二後側面部15の両方で後部バンパー4の広い範囲を覆っているので、車椅子3が後部バンパー4に当たり難い。

0032

また、底面部11がフロア5を覆っているので、車椅子3がフロア5上に直接載置されない。したがって、車椅子3やフロア5が傷付くのを防止できる。さらに、右側面部16が内部側面6に沿って立ち上がっているので、車椅子3が内部側面6や折り畳まれたシートにぶつかるのを防止できる。したがって、車椅子3や内部側面6やシートが傷付くのを防止できる。

0033

車椅子3を車内に運び込んだ後は、図1および図2に示すように、第二後側面部15を車椅子3の後部に係止し、左側面部13と後側面部14と右側面部16と前側面部17とで車椅子3を取り囲む。そして、後側面部14の面ファスナー18を右側面部16の外表面に貼り付けるとともに、前側面部17の面ファスナー18を左側面部13の外表面に貼り付ける。これによって、保護カバー10が袋状に成形される(被覆状態)。

0034

その後、第一下部バンド32の上端部の鉤型フック32bを上部バンド31のリング部材34に係止するとともに、下端部の鉤型フック32aを下部留め具(ストライカ)37に係止する。これによって、第一下部バンド32が保護カバー10を内部側面6に向けて押えることになるので、保護カバー10および車椅子3を固定できる。また、第二下部バンド33が、右側面部16に接続されているので、保護カバー10の左右両側面が安定する。したがって、車椅子3が走行中に転倒したり、ずれたりするのを防止できる。

0035

このような車椅子固定構造1によれば、軽量の保護カバー10とバンド30のみで車椅子3を固定することができる。つまり、従来用いていたフロア固定式の固定治具を設ける必要はないので、大幅な軽量化を図ることができる。また、車椅子3の収容スペースは、折り畳んだ状態の車椅子を保護カバー10で覆った空間があれば足りるので、荷台スペースを占有する空間を小さくできる。したがって、車体2の荷台スペースを有効活用することができる。さらに、車椅子3を積載しない際には、保護カバー10を小さく折り畳むことができるので、荷台スペースのさらなる有効活用を達成できる。

0036

また、保護カバー10が、展開状態と被覆状態を相互に変形可能であるので、車椅子3の搬入および固定を容易に行うことができる。さらに保護カバー10が、面ファスナー18で側面部12同士を固定するので、任意の場所で容易に固定することができる。これによって、車椅子3の大きさに応じて保護カバー10の袋状態の大きさを調整できる。

0037

本実施形態では、バンド30の下端部は、車体2のフロア5に固定されているので、車椅子3および保護カバー10の下部が安定した状態となる。また、バンド30の下端部の鉤型フック32aが下部留め具37に係止されるので、バンド30をフロア5に容易に固定することができる。さらに、下部留め具37は、シート固定用のストライカであるので、下部留め具を別途設ける必要がない。よって、構造の複雑化および車体の重量化を防止できる。

0038

一方、バンド30の上端部は、車体2の内部側面6に固定されているので、車椅子3および保護カバー10の上部が安定した状態となる。また、バンド30の上端部の鉤型フック31aが側部留め具35に係止されるので、バンド30を車体2の内部側面6に容易に固定することができる。さらに、側部留め具35が、シート固定バンド用フックであるので、側部留め具を別途設ける必要がない。よって、構造の複雑化および車体の重量化を防止できる。

0039

次に、本発明の他の実施形態について、図6乃至図8を参照しながら説明する。他の実施形態の車椅子固定構造は、保護カバー10の形状が前記実施形態と若干異なる。図6に示すように、保護カバー10は、前記実施形態と同様に、底面部11と左側面部13と後側面部14と第二後側面部15と右側面部16と前側面部17とを備えている。なお、各部の寸法は、収容する車椅子の形状に応じて、適宜設定されるものであって、本実施形態では、図3の保護カバー10よりも、底面部11と左側面部13と右側面部16の前後方向寸法が大きくなっている。

0040

前側面部17の前部右側(被覆状態で前側面部17の左上側となる)の内側には面ファスナー18が設けられている。この面ファスナー18は、被覆状態で、左側面部13の前部の外側面に貼り付けられる。前側面部17の前側面部17の前部左側(被覆状態で前側面部17の左下側となる)には、縫合部120aが設けられている。この縫合部120aは、左側面部13の前部右側(被覆状態で左側面部13の前端左下側となる)に設けられた縫合部120bと縫い付けられる。図7および図8に示すように、縫合部120a,120b同士が縫い付けられたことによって、前側面部17と左側面部13とが立上った状態で一体化されるので、被覆状態での、保護カバー10の形状保持の機能がより一層高められる。

0041

図6および図7に示すように、本実施形態では、バンド130が保護カバー10に予め固定されている。バンド130は、第一バンド131と第二バンド132とを備えている。第一バンド131は、1本のバンド部材の中間部がフック接続バンド133に支持されており、バンド部材の両端部が右側面部16の外面(保護カバー10の車体2の車幅方向外側寄り)に取り付けられている。第一バンド131の下端部は、補強部材19に相当する位置の保護カバー10に縫い付けられており、保護カバー10との接合強度が高められている。第一バンド131の中間部には、フック接続バンド133が取り付けられている。第一バンド131は、フック接続バンド133の下端部の挿通孔に挿通されている。フック接続バンド134の上端部には、側部留め具(シート固定バンド用フック)35に係止される鉤型フック131aが取り付けられている。鉤型フック131aは、前記実施形態の鉤型フック31aと同じ形状である。

0042

第二バンド132は、左側面部13の外面(保護カバー10の車体2の車幅方向内側寄り)に取り付けられている。第二バンド132は、1本のバンドの中間部がフック接続バンド134に支持されており、両端部が下方に延在している。第二バンド132の二股状の下端部には、鉤型フック132aがそれぞれ設けられており、フロア5に固定された下部留め具(ストライカ)37に係止されている。第二バンド132が左側面部13と接する部分では、第二バンド132が左側面部13に縫い付けられている。第二バンド132の中間部は、左側面部13から上方に突出していて、フック接続バンド134が取り付けられている。第二バンド132は、フック接続バンド134の下端部の挿通孔に挿通されている。フック接続バンド134の上端部には、側部留め具(シート固定バンド用フック)35に係止される鉤型フック134aが取り付けられている。フック接続バンド134は、フック接続バンド133と同じ形状である。

0043

以上のように、バンド130を予め保護カバー10に取り付けたことによって、バンド130の係止作業を容易に行うことができる。また、第二バンド132を保護カバー10に縫い付けているので、左側面部13と右側面部16とが立上った状態で固定される。これによって、保護カバー10の形状保持の機能が高くなり、車椅子を安定した状態で固定することができる。

0044

第二バンド132は、左側面部13の前後方向中間部よりも後方に固定されている。これは、車椅子3の取っ手が後方になるように配置されることを想定して、車椅子の重心近くに第二バンド132が位置するようにしている。これによって、バンド130が車椅子を重心近くで支持するので、より一層安定した状態で固定することができる。

0045

以上、本実施形態に係る車椅子固定構造1について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、前記実施形態では、バンド30の下端部を係止する下部留め具37がストライカであって、上端部を係止する側部留め具35がシート固定バンド用フックであるがこれに限定されるものではない。三列目シートがない単なる荷台スペースに車椅子を収容する場合には、下部留め具と側部留め具を別途設ければよい。

0046

また、保護カバー10の形状は前記実施形態のように袋状形状に限定されるものではない。たとえば、車椅子の上部を覆う蓋部を有する形状であってもよいし、側面部のみの形状であってもよい。

0047

1車椅子固定構造
2 車体
3 車椅子
4後部バンパー
5フロア
6内部側面
10保護カバー
11 底面部
12 側面部
30バンド
35 側部留め具(シート固定バンド用フック)
37 下部留め具(ストライカ)
130 バンド

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ