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技術 弾性管状体

出願人 住友電装株式会社
発明者 中川哲也
出願日 2016年2月29日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-037230
公開日 2017年9月7日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2017-158232
状態 拒絶査定
技術分野 車両用電気・流体回路 絶縁物体 屋内配線の据付 相対的移動部分間の電線ケ-ブル配列
主要キーワード 蛇腹筒状 フレア形状 弾性管状体 蛇腹筒 円錐筒 車体ドア 突出姿勢 結合解除
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能な弾性管状体を提供すること。

解決手段

弾性管状体1は、支持体の取付孔開口縁部に嵌合するグロメット部10と、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端21がグロメット部10に連結されたフレア形状部20と、フレア形状部20の小径端22の内径よりも小径な蛇腹筒状に形成され、一端がフレア形状部20の小径端22に連通接続された蛇腹筒部30と、を備え、フレア形状部20は、グロメット部10から突出した状態と、外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納された状態とになるように設けられるとともに、蛇腹筒部30は、収納空間11dに収納されたフレア形状部20の内部に収納されている。

概要

背景

例えば、自動車等の車両では、車体側とドア側間のワイヤハーネス配索については止水性屈曲性を考慮したグロメットが使用されている。また、車体側とドア側間にグロメットで外装されたワイヤハーネスを配策する場合には、車体にドアを取り付ける際、車体側とドアとの間にワイヤハーネスを挟み込まないようにする対策が求められる。

ドア取り付け後におけるドア用ワイヤハーネスの挟み込み対策として、ドア用ワイヤハーネスをドアインナーパネルの室内側とドアトリムの間から車体側へ配索し、ドアの貫通孔を通さない配索構造が従来から知られている(例えば、特許文献1)。

図8は、特許文献1の図1に示すものと同等のドア用ワイヤハーネスの配索構造を示したものである。このドア用ワイヤハーネスの配索構造は、ドア80と車体81の車体アウターパネル82との間の空間を挟んで対向するドア80側のドアトリム83の上部に矩形状に窪ませた収容凹部84を設け、ドア閉鎖時には、グロメット85で外装されるワイヤハーネスW/HのS字状に屈曲する屈曲部を収容凹部84に収容する構造である。

概要

支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間に配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能な弾性管状体を提供すること。弾性管状体1は、支持体の取付孔開口縁部に嵌合するグロメット部10と、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端21がグロメット部10に連結されたフレア形状部20と、フレア形状部20の小径端22の内径よりも小径な蛇腹筒状に形成され、一端がフレア形状部20の小径端22に連通接続された蛇腹筒部30と、を備え、フレア形状部20は、グロメット部10から突出した状態と、外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納された状態とになるように設けられるとともに、蛇腹筒部30は、収納空間11dに収納されたフレア形状部20の内部に収納されている。

目的

本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間に配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能な弾性管状体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

支持体取付孔開口縁部に嵌合するグロメット部と、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端が前記グロメット部に連結されたフレア形状部と、前記フレア形状部の小径端の内径よりも小径な環状山部と前記環状山部よりも小径の環状谷部とが交互に連続する蛇腹筒状に形成され、一端が前記フレア形状部の前記小径端に接続された蛇腹筒部と、を備え、前記取付孔に貫通される可撓性を有する線状体を前記グロメット部、前記フレア形状部、前記蛇腹筒部に挿通する弾性管状体であって、前記フレア形状部は、前記グロメット部から突出した状態と、前記外面が反転されて前記内面内に入り込み、前記グロメット部に設けられる収納空間収納された状態とになるように設けられるとともに、前記蛇腹筒部は、前記収納空間に収納された前記フレア形状部の内部に収納されていることを特徴とする弾性管状体。

請求項2

前記グロメット部は、車体に開閉可能にヒンジ結合されるドアおよび前記車体のうちのいずれか一方である前記支持体の前記取付孔の前記開口縁部に嵌合され、前記蛇腹筒部の他端に結合され、前記ドアおよび前記車体のうちのいずれか他方の前記支持体の前記開口縁に嵌合する第2のグロメット部をさらに有し、前記グロメット部と、前記第2のグロメット部とを相互に分離可能に結合する結合部と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の弾性管状体。

請求項3

前記結合部は、前記グロメット部の前記第2のグロメット部に対向する面に形成される係合凸部と、前記第2のグロメット部の前記グロメット部に対向する面に前記係合凸部に対応して設けられ、前記係合凸部に係合する係合凹部とにより構成されることを特徴とする請求項2に記載の弾性管状体。

技術分野

0001

本発明は、支持体を他の支持体に対して開閉可能に取り付ける箇所に配策するワイヤハーネスを保護するための弾性管状体に関する。

背景技術

0002

例えば、自動車等の車両では、車体側とドア側間のワイヤハーネスの配索については止水性屈曲性を考慮したグロメットが使用されている。また、車体側とドア側間にグロメットで外装されたワイヤハーネスを配策する場合には、車体にドアを取り付ける際、車体側とドアとの間にワイヤハーネスを挟み込まないようにする対策が求められる。

0003

ドア取り付け後におけるドア用ワイヤハーネスの挟み込み対策として、ドア用ワイヤハーネスをドアインナーパネルの室内側とドアトリムの間から車体側へ配索し、ドアの貫通孔を通さない配索構造が従来から知られている(例えば、特許文献1)。

0004

図8は、特許文献1の図1に示すものと同等のドア用ワイヤハーネスの配索構造を示したものである。このドア用ワイヤハーネスの配索構造は、ドア80と車体81の車体アウターパネル82との間の空間を挟んで対向するドア80側のドアトリム83の上部に矩形状に窪ませた収容凹部84を設け、ドア閉鎖時には、グロメット85で外装されるワイヤハーネスW/HのS字状に屈曲する屈曲部を収容凹部84に収容する構造である。

先行技術

0005

特開2009−143328号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1に記載されたものは、車体にドアを取り付けた後はワイヤハーネスの挟み込みを防止できるが、車体にドアを取り付ける際にはワイヤハーネスは垂れ下がった状態にあり、ワイヤハーネスの挟み込みを完全に防止することができなかった。特に近年、車体にドアを取り付ける工程を自動化する要望があるところ、特許文献1に記載のものは、当該自動化に適用してもワイヤハーネスの垂れ下がりに起因した挟み込みが生じてしまうという問題点があった。

0007

本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間に配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能な弾性管状体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る弾性管状体は、上記課題を解決するため、支持体の取付孔開口縁部に嵌合するグロメット部と、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端が前記グロメット部に連結されたフレア形状部と、前記フレア形状部の小径端の内径よりも小径な環状山部と前記環状山部よりも小径の環状谷部とが交互に連続する蛇腹筒状に形成され、一端が前記フレア形状部の前記小径端に接続された蛇腹筒部と、を備え、前記取付孔に貫通される可撓性を有する線状体を前記グロメット部、前記フレア形状部、前記蛇腹筒部に挿通する弾性管状体であって、前記フレア形状部は、前記グロメット部から突出した状態と、前記外面が反転されて前記内面内に入り込み、前記グロメット部に設けられる収納空間収納された状態とになるように設けられるとともに、前記蛇腹筒部は、前記収納空間に収納された前記フレア形状部の内部に収納されている構成である。

0009

この構成により、本発明に係る弾性管状体は、グロメット部を取り付けた支持体を取り付ける際、フレア形状部が外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部に設けられる収納空間に収納され、かつ、蛇腹筒部が収納空間に収納されたフレア形状部の内部に収納されるため、グロメット部、フレア形状部および蛇腹筒部に挿通して保護すべきワイヤハーネスがフリー状態となって垂れ下がることを回避でき、ワイヤハーネスが支持体間に挟み込まれることを確実に防止できる。

0010

また、上記構成の弾性管状体は、前記グロメット部が、車体に開閉可能にヒンジ結合されるドアおよび前記車体のうちのいずれか一方である前記支持体の前記取付孔の前記開口縁部に嵌合され、前記蛇腹筒部の他端に結合され、前記ドアおよび前記車体のうちのいずれか他方の前記支持体の前記開口縁に嵌合する第2のグロメット部をさらに有し、前記グロメット部と、前記第2のグロメット部とを相互に分離可能に結合する結合部と、をさらに有する構成としてもよい。

0011

この構成により、本発明に係る弾性管状体は、グロメット部と第2のグロメット部とを結合部によって相互に結合することで、支持体を取り付ける際、フレア形状部および蛇腹筒部の区間長をグロメット部と第2のグロメット部とを結合していない場合に比べて縮めることができ、ワイヤハーネスが支持体間に挟み込まれることをより確実に防止できる。

0012

また、上記構成の弾性管状体は、前記結合部が、前記グロメット部の前記第2のグロメット部に対向する面に形成される係合凸部と、前記第2のグロメット部の前記グロメット部に対向する面に前記係合凸部に対応して設けられ、前記係合凸部に係合する係合凹部とにより構成されていてもよい。

0013

この構成により、本発明に係る弾性管状体は、グロメット部と第2のグロメット部との結合および結合解除の作業を容易に行うことができる。

発明の効果

0014

本発明によれば、支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間に配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能な弾性管状体を提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施の形態に係る弾性管状体の使用状態を示す正面図である。
図1における弾性管状体の断面構造を示す図である。
本発明の実施の形態に係る弾性管状体のフレア形状部収納時の使用状態を示す正面図である。
図3における弾性管状体の断面構造を示す図である。
(a)図は図2における弾性管状体のA−A線による一部断面構造を示す図であり、(b)図は図2における弾性管状体のB−B線による一部断面構造を示す図である。
本発明の実施の形態に係る弾性管状体の車体ドア側への取付時の使用状態を示す正面図である。
本発明の実施の形態に係る弾性管状体の車体ドア側と車体側間への取付時の使用状態を示す正面図である。
従来のドア用ワイヤハーネスの配索構造を示す図である。

実施例

0016

以下、本発明の実施の形態に係る弾性管状体について図面を参照して説明する。

0017

図1図5は、本発明の実施の形態に係る弾性管状体を示す。弾性管状体1は、支持体を他の支持体に対して開閉可能に取り付ける箇所に配策するワイヤハーネスW1を保護するものである。特に、本実施の形態では、自動車の車体側とドア側との間に配策されるワイヤハーネスW1を保護する弾性管状体1を例に挙げて説明する。

0018

図1図4に示すように、弾性管状体1は、グロメット部10と、フレア形状部20と、蛇腹筒部30と、第2のグロメット部40と、を備えている。弾性管状体1において、グロメット部10、フレア形状部20、蛇腹筒部30および第2のグロメット部40の内部にはワイヤハーネスW1が挿通されている。

0019

グロメット部10は、筒部11と、台座部12と、が一体形状成形された例えばゴム製の成形体で構成される。筒部11は、円錐筒部11a、蛇腹筒部11b、円筒部11cを有し、円錐筒部11aの一端側には環状の着座部13が形成されている。グロメット部10は、円錐筒部11aの内部が後述するフレア形状部20を収容する収納空間11d(図2参照)を形成している。グロメット部10は、着座部13が、ヒンジ結合されて相互に開閉可能な支持体の一方である例えばドア71側の取付孔71a(図6図7参照)の開口縁部に嵌合可能な構成となっている。

0020

また、グロメット部10は、台座部12における筒部11の反対側の面に、係合凸部12a,12bが設けられる。係合凸部12a,12bは、図5(a)に示すように、後述する第2のグロメット部40の台座部42に設けられる係合凹部42a,42b(図5(b)参照)にそれぞれ係合可能な形状を有する。

0021

フレア形状部20は、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端21がグロメット部10に連結され、小径端22が蛇腹筒部30の一端に連結されている。

0022

フレア形状部20は、大径端21から小径端22にかけて順に径が小さい複数のリング23が連なって一体に設けられた例えばゴム製の成形体により構成される。フレア形状部20において、各リング23は、相互に小さい径のリング23を隣接する大きい径のリング23に収納可能で、かつ、収納された状態から小さい径のリング23を隣接する大きい径のリング23から引き延ばすことが可能な構成である。図1および図2は、弾性管状体1においてフレア形状部20が小さい径のリング23が隣接する大きい径のリング23からそれぞれ引き延ばされたときの構造を示している。

0023

また、フレア形状部20は、ゴム製の成形体からなる構造上、内面と外面とを逆転可能な変形性を有している。図3及び図4は、弾性管状体1のフレア形状部20において、外面が反転されて内面内に入り込んだときの構造を示している。

0024

このとき、フレア形状部20は、図1および図2に示す状態から小径端22を大径端21側に押圧すると、小さい径のリング23が隣接する大きい径のリング23に順次収容されながら全長が縮まっていく。さらに、小径端22を上記の如く押圧すると、それまでの内面だったものが外面に反転され、小さい径のリング23が隣接する大きい径のリング23からそれぞれ引き延ばされるように裏返された状態(図3および図4参照)となる。

0025

このように、本実施の形態の弾性管状体1において、フレア形状部20は、グロメット部10の台座部12から突出した突出姿勢の状態と、外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納された収納姿勢の状態とになるように設けられている。このとき、後述する蛇腹筒部30は、グロメット部10の収納空間11dに収納されたフレア形状部20の内部に収納されるようになっている。

0026

蛇腹筒部30は、フレア形状部20の小径端22の内径よりも小径な環状山部33と環状山部33よりも小径の環状谷部34とが交互に連続する蛇腹筒状に形成され、一端がフレア形状部20の小径端22に連通接続されている。

0027

蛇腹筒部30は、フレア形状部20がグロメット部10から突出した状態(図1および図2参照)にあっては、環状山部33と環状谷部34とが既定の間隔を維持した蛇腹形状を有し、フレア形状部20がグロメット部10の収納空間11dに収納された状態(図3および図4参照)にあっては、環状山部33と環状谷部34とが上述した既定の間隔より小さい間隔となるように構成されている。

0028

但し、フレア形状部20がグロメット部10の収納空間11dに収納され、蛇腹筒部30の環状山部33と環状谷部34とが既定の間隔より小さい間隔とされる状態(図3および図4参照)は、グロメット部10の台座部12と第2のグロメット部40の台座部42とが後述する結合部50a,50bによって結合されることで実現される。

0029

すなわち、蛇腹筒部30は、他端に第2のグロメット部40が結合されている。第2のグロメット部40は、筒部41と、着座部43を有する台座部42と、が一体形状に成形された例えばゴム製の成形体で構成される。第2のグロメット部40は、着座部43が、ヒンジ結合されて相互に開閉可能な支持体の他方である例えば車体パネル73側の取付孔73a(図5図6参照)の開口縁部に嵌合可能な構成となっている。

0030

また、第2のグロメット部40は、台座部42における筒部41の反対側の面に、係合凹部42a,42bが設けられる。係合凹部42a,42bは、図5(b)に示すように、グロメット部10の台座部12に設けられた係合凸部12a,12bに(図5(a)参照)それぞれ係合可能な形状を有する。係合凸部12aと係合凹部42a、および係合凸部12bと係合凹部42bとは、それぞれ、本発明に係る結合部50a,50b(図5参照)を構成する。

0031

より詳しくは、弾性管状体1の結合部50a,50bは、図5に示すように、グロメット部10の第2のグロメット部40に対向する面に形成される係合凸部12a,12bと、第2のグロメット部40のグロメット部10に対向する面に係合凸部12a,12bに対応して設けられ、係合凸部12a,12bに係合する係合凹部42a,42bとにより構成されている。

0032

上記結合部50a,50bを有する弾性管状体1は、例えば、図5(a)に示すように、第2のグロメット部40(便宜的に点線で示している。)をグロメット部10に対して、係合凹部42aと係合凸部12a、並びに係合凹部42bと係合凸部12bがそれぞれ近接する状態に対向させ、その状態から第2のグロメット部40を矢印cに示す方向に回動させることでグロメット部10と第2のグロメット部40を結合させることができる。

0033

また、上記結合された状態で、例えば、第2のグロメット部40を矢印cに示す方向とは逆の方向に回動させることでグロメット部10と第2のグロメット部40の結合を解除できる。

0034

次に、上記構成を有する弾性管状体1の取付手順について図6および図7を参照して説明する。図6および図7においては、弾性管状体1は、第1の支持体である車両のドア71にグロメット部10が取り付けられる一方で、第2の支持体である車両の車体パネル73に第2のグロメット部40が取り付けられる例を挙げて説明する。

0035

図6および図7に示す車両において、ドア71は、ヒンジ部72により車体パネル73にヒンジ結合され、車体パネル73に対して矢印dに示す双方向に開閉可能となっている。ドア71には、グロメット部10の取付孔71aが設けられ、車体パネル73には第2のグロメット部40の取付孔73aが設けられている。

0036

上記取付け作業に際しては、まず、グロメット部10、フレア形状部20、蛇腹筒部30および第2のグロメット部40の内部にワイヤハーネスW1が挿通され、かつ、結合部50a,50bによりグロメット部10と第2のグロメット部40が結合された弾性管状体1を用意する。

0037

次に、用意した弾性管状体1を、車体に取付前のドア71に取り付ける作業を行う。この作業においては、弾性管状体1を筒部11の側からワイヤハーネスW1の端部ごとドア71の取付孔71aに通し、ワイヤハーネスW1を円錐筒部11aが取付孔71aを通過するまで引っ張る。これにより、グロメット部10は、ドア71に設けられた取付孔71aの開口縁部に着座部13が嵌合され、弾性管状体1をグロメット部10と第2のグロメット部40とが結合された状態にその一端をドア71に取り付けることができる。

0038

その後、取付孔71aにグロメット部10の着座部13が嵌合されたドア71を、図6に示すように、ヒンジ部72により開閉可能となるように車体パネル73に取り付ける。その際、弾性管状体1はグロメット部10と第2のグロメット部40とが結合部50a,50bにより結合された状態となっている。このため、当該車両へのドア71の取付作業に際し、弾性管状体1により外装されているワイヤハーネスW1がドア71と車体パネル73との間に挟み込まれることがなくなる。

0039

ドア71の取り付けが終わった後、グロメット部10と第2のグロメット部40との結合を解除し、図7に示すように、第2のグロメット部40を車体パネル73側に向けて矢印eで示す方向に引き延ばす。

0040

第2のグロメット部40が車体パネル73の取付孔73aに達したら、コネクタ60側から取付孔73aに通し、第2のグロメット部40の台座部42の着座部43が車体パネル73の取付孔73aの開口縁部に嵌合されるまでワイヤハーネスW1を矢印eに示す方向にさらに引っ張る。これにより、弾性管状体1をグロメット部10と第2のグロメット部40とが結合が解かれた状態に当該車体パネル73とドア71間に取り付けることができる。

0041

この状態において、弾性管状体1は、グロメット部10がドア71の取付孔71aに嵌合され、かつ、第2のグロメット部40が車体パネル73の取付孔73aに嵌合されている。この状態で、ワイヤハーネスW1は非フリー状態の弾性管状体1により外装されているため、ドア71の開閉時にワイヤハーネスW1が挟み込まれることもない。

0042

このように、本実施の形態に係る弾性管状体1は、フレア形状部20が外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納された状態とし得る構成を有するため、取り付け前のドア71に、フレア形状部20が上記状態で収納された弾性管状体1を予め取り付けておくことで、ワイヤハーネスW1が垂れ下がらないようにすることができる。このため、その後、自動化工程で当該ドア71を車体に取り付けた場合(図6参照)にも、ワイヤハーネスW1がドア71と車体パネル73とに噛み込まれること、すなわち、ワイヤハーネスW1がドア71と車体パネル73との間に挟み込まれることを抑制できる。

0043

さらに、車体にドア71を取り付けた後は、グロメット部10に対する第2のグロメット部40の結合を解き、フレア形状部20がグロメット部10から突出する状態になるように該フレア形状部20を収納空間11dから所望の長さ分引き出し、第2のグロメット部40を車体パネル73の取付孔73aに取り付けたうえで、先端のコネクタ60を相手コネクタに接続すればよい。

0044

なお、図6および図7においては、車両のドア71にグロメット部10を嵌合し、車体パネル73に第2のグロメット部40を嵌合する弾性管状体1について述べたが、これとは逆に、車体パネル73にグロメット部10を嵌合させ、ドア71に第2のグロメット部40を嵌合させる構成としてもよい。

0045

また、本実施の形態に係る弾性管状体1を配置する対象として、車両における車体パネル73とドア71間に配置する例を挙げているが、本実施の形態は、これに限らず、支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける構造部を有する種々の支持体間に配置可能である。

0046

このように、本実施の形態に係る弾性管状体1は、支持体(例えばドア71)の取付孔71aの開口縁部に嵌合するグロメット部10と、フレア形状に形成され、内面と外面とを逆転可能な変形性を有し、大径端21がグロメット部10に連結されたフレア形状部20と、フレア形状部20の小径端22の内径よりも小径な環状山部33と環状山部33よりも小径の環状谷部34とが交互に連続する蛇腹筒状に形成され、一端がフレア形状部20の小径端22に連通接続された蛇腹筒部30と、を備え、取付孔71aに貫通される可撓性を有する線状体であるワイヤハーネスW1をグロメット部10、フレア形状部20、蛇腹筒部30に挿通する弾性管状体1であって、フレア形状部20は、グロメット部10から突出した状態と、外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納された状態とになるように設けられるとともに、蛇腹筒部30は、収納空間11dに収納されたフレア形状部20の内部に収納されている構成である。

0047

この構成により、本実施の形態に係る弾性管状体1は、グロメット部10を取り付けたドア71他の支持体(例えば、車体パネル73)に取り付ける際、フレア形状部20が外面が反転されて内面内に入り込み、グロメット部10に設けられる収納空間11dに収納され、かつ、蛇腹筒部30が収納空間11dに収納されたフレア形状部20の内部に収納されるため、グロメット部10、フレア形状部20および蛇腹筒部30に挿通して保護すべきワイヤハーネスW1がフリー状態となって垂れ下がることを回避でき、ワイヤハーネスW1が支持体間に挟み込まれることを確実に防止できる。

0048

また、上記構成の弾性管状体1において、グロメット部10が、車体に開閉可能にヒンジ結合されるドア71および車体パネル73のうちのいずれか一方である支持体の取付孔71a,73aの開口縁部に嵌合され、蛇腹筒部30の他端に結合され、ドア71および車体パネル73のうちのいずれか他方の支持体の取付孔71a,73aの開口縁に嵌合する第2のグロメット部40をさらに有し、グロメット部10と、第2のグロメット部40とを相互に分離可能に結合する結合部50a,50bと、をさらに有する構成としてもよい。

0049

上記構成により、グロメット部10と第2のグロメット部40とを結合部50a,50bによって相互に結合することで、ドア71を取り付ける際、フレア形状部20および蛇腹筒部30の区間長をグロメット部10と第2のグロメット部40とを結合していない場合に比べて縮めることができ、ワイヤハーネスW1が支持体間に挟み込まれることをより確実に防止できる。

0050

また、本実施の形態に係る弾性管状体1は、結合部50a,50bが、グロメット部10の第2のグロメット部40に対向する面に形成される係合凸部12a,12bと、第2のグロメット部40のグロメット部10に対向する面に係合凸部に対応して設けられ、係合凸部に係合する係合凹部42a,42bとにより構成されていてもよい。

0051

この構成により、本実施の形態に係る弾性管状体1は、グロメット部10と第2のグロメット部40との結合および結合解除の作業を容易に行うことができる。

0052

なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。

0053

以上説明したように、本発明に係る弾性管状体は、支持体に他の支持体を開閉可能に取り付ける際の支持体間に配策するワイヤハーネスの挟み込みを確実に防止可能であるという効果を有し、種々の支持体間に配策するワイヤハーネスを保護する弾性管状体全般に有用である。

0054

1弾性管状体
10グロメット部
11 筒部
11a円錐筒部
11b蛇腹筒部
11c円筒部
11d収納空間
12台座部
12a,12b係合凸部
13着座部
20フレア形状部
21 大径端
22小径端
23リング
30 蛇腹筒部
33 環状山部
34 環状谷部
40 第2のグロメット部
41 筒部
42 台座部
42a,42b 係合凹部
43 着座部
50a,50b 結合部
60コネクタ
71ドア
71a取付孔
72ヒンジ部
73車体パネル
73a 取付孔
W1 ワイヤハーネス

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