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技術 段ボールシート印刷装置

出願人 株式会社ISOWA
発明者 鮫島悠之岡本勉
出願日 2016年3月1日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-038625
公開日 2017年9月7日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-154335
状態 特許登録済
技術分野 紙容器等紙製品の製造 印刷機の着肉、制御、洗浄 版および印刷用紙の供給、装着、排除
主要キーワード 装着シート 吸引室内 前方軸受 止着溝 ゼネバ歯車 後方軸受 円周領域 打ち抜きパターン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年9月7日)のものです。
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図面 (12)

課題

段ボールシート搬送姿勢を安定化させ、オーダチェンジの作業を簡易にする。

解決手段

各印刷ユニットは、印刷シート交換可能に巻装される印刷シリンダと、印刷シリンダの外周面の全円周領域のうちの所定の送り角度領域に設けられる送り版と、印刷シリンダの回転位相を調整するために作動可能位相調整部と、を含む。複数の印刷ユニットの動作を制御する制御部は、印刷動作を行う印刷ユニットの印刷シートの印刷版が、段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行う印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第1の調整処理と、印刷動作を行わない印刷ユニットの送り版が、段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行わない印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第2の調整処理と、を実行する。

概要

背景

従来、段ボールシート製函機において、印刷シート交換可能に巻装される印刷シリンダを備える段ボールシート印刷装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1に記載の印刷装置では、印刷シートに相当する台座フィルムが、印刷シリンダの外周に交換可能に巻装される。所定の印刷パターンが形成された印刷版が、台座フィルム上に貼り合わされている。

通常、印刷シートの端部は、印刷シリンダの外周に形成された溝などに取り付けられる。たとえば、特許文献2に記載の印版装着用シート止着棒を、印刷シリンダの外周に形成された止着溝に嵌合させることにより、印版装着用シートの端部が印刷シリンダの外周に取り付けられる。オーダチェンジの際に、作業者は、旧オーダの印刷シートを印刷シリンダから取り外して、新オーダの印刷シートを印刷シリンダに取り付ける交換作業を行う。

印刷シリンダに巻装された印刷シートは、段ボールシート押圧されながら回転し、段ボールシートに搬送力を付与する。段ボールシートの搬送姿勢を安定化させるために、特許文献3に記載の印刷シートは、送り版を備える。送り版は、段ボールシートの搬送方向に延びるように配列される。送り版は、印刷シートの回転により、段ボールシートに接触して搬送力を付与する。

概要

段ボールシートの搬送姿勢を安定化させ、オーダチェンジの作業を簡易にする。各印刷ユニットは、印刷シートが交換可能に巻装される印刷シリンダと、印刷シリンダの外周面の全円周領域のうちの所定の送り角度領域に設けられる送り版と、印刷シリンダの回転位相を調整するために作動可能位相調整部と、を含む。複数の印刷ユニットの動作を制御する制御部は、印刷動作を行う印刷ユニットの印刷シートの印刷版が、段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行う印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第1の調整処理と、印刷動作を行わない印刷ユニットの送り版が、段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行わない印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第2の調整処理と、を実行する。

目的

本発明は、段ボールシートの搬送姿勢を安定化させるとともに、オーダチェンジの作業を簡易にすることができる段ボールシート印刷装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート供給装置から所定の搬送方向に搬送される段ボールシートに所定の印刷パターン印刷する段ボールシート印刷装置において、所定の搬送方向に沿って配置される複数の印刷ユニットと、複数の印刷ユニットの動作を制御する制御部と、を備え、複数の印刷ユニットの各印刷ユニットは、所定の搬送方向に従う所定の回転方向に回転可能な印刷シリンダであって、所定の印刷パターンを有する印刷版が固定された印刷シート交換可能に巻装される印刷シリンダと、印刷シリンダの外周面の全円周領域のうち、印刷シートが巻装される巻装角度領域以外の所定の送り角度領域に設けられる送り版と、印刷シリンダに対して段ボールシートを押圧するプレスロールと、プレスロールに対する印刷シリンダの回転位相を調整するために作動可能位相調整部と、を含み、制御部は、複数の印刷ユニットのうちの印刷動作を行う第1の印刷ユニットの印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第1の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第1の調整処理と、複数の印刷ユニットのうちの印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダに設けられる送り版が、搬送される段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第2の調整処理と、を実行することを特徴とする段ボールシート印刷装置。

請求項2

制御部は、オーダチェンジのために、複数の印刷ユニットのうち、印刷動作を行う第1の印刷ユニットと、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットとを決定する決定処理を実行し、決定処理により決定される第1の印刷ユニットについて、第1の調整処理を実行し、決定処理により決定される第2の印刷ユニットについて、第2の調整処理を実行する請求項1に記載の段ボールシート印刷装置。

請求項3

送り版は、印刷シリンダに着脱可能に設けられ、送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、巻装角度領域に巻装される第1の印刷シートより長い第2の印刷シートが、巻装角度領域と、送り角度領域の少なくとも一部の領域とにわたって巻装されるように、印刷シリンダが構成される請求項1または請求項2に記載の段ボールシート印刷装置。

請求項4

印刷シリンダの回転軸方向に平行に延びる第1の印刷シートの両端部をそれぞれ係止するために、印刷シリンダの外周面に設けられる第1および第2の係止部と、第1の係止部に近接して印刷シリンダの外周面に設けられる第3の係止部と、を備え、送り版は、第2の係止部と第3の係止部との間の領域である送り角度領域に、設けられ、送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、第1および第3の係止部は、印刷シリンダの回転軸方向に平行に延びる第2の印刷シートの両端部をそれぞれ係止する請求項3に記載の段ボールシート印刷装置。

請求項5

印刷シリンダとプレスロールとの間で段ボールシートを押圧する押圧位置に対して、所定の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置され、段ボールシートを挟持して送る一対の上流側送りロール、および一対の下流側送りロール、を備え、一対の上流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離、および、一対の下流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離は、予め定められた距離であり、印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の長さは、予め定められた距離に基いて定められる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の段ボールシート印刷装置。

請求項6

送り版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量は、印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量より小さい請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の段ボールシート印刷装置。

請求項7

第2の調整処理は、印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の下流側の先端部が、所定の搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の段ボールシート印刷装置。

請求項8

位相調整部は、印刷シリンダの回転軸に連結される第1の部材と、プレスロールの回転軸に連結される第2の部材と、第2の部材に対する第1の部材の相対的位置を変化させるために回転可能な第3の部材と、第3の部材を回転駆動する位相調整モータと、を含み、制御部は、第1の調整処理、および第2の調整処理を実行するために、位相調整モータの回転駆動を制御する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の段ボールシート印刷装置。

請求項9

印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダの外周面と、プレスロールの外周面との隙間を調整する隙間調整機構、を備え、隙間調整機構は、隙間を設定して記憶する設定部と、印刷シリンダの外周面に対してプレスロールの外周面を変位させるために回転可能な隙間調整モータと、を含み、制御部は、設定部に設定される隙間に基いて、隙間調整モータの回転を制御する隙間調整処理を実行する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の段ボールシート印刷装置。

技術分野

0001

本発明は、シート供給装置による段ボールシート供給動作に同期して段ボールシートに所定の印刷パターン印刷する段ボールシート印刷装置に関する。詳細には、所定の印刷パターンが形成された印刷版が固定された印刷シート交換可能に巻装され、段ボールシートの供給動作に同期して回転する印刷シリンダを備える段ボールシート印刷装置に関する。

背景技術

0002

従来、段ボールシート製函機において、印刷シートが交換可能に巻装される印刷シリンダを備える段ボールシート印刷装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1に記載の印刷装置では、印刷シートに相当する台座フィルムが、印刷シリンダの外周に交換可能に巻装される。所定の印刷パターンが形成された印刷版が、台座フィルム上に貼り合わされている。

0003

通常、印刷シートの端部は、印刷シリンダの外周に形成された溝などに取り付けられる。たとえば、特許文献2に記載の印版装着用シート止着棒を、印刷シリンダの外周に形成された止着溝に嵌合させることにより、印版装着用シートの端部が印刷シリンダの外周に取り付けられる。オーダチェンジの際に、作業者は、旧オーダの印刷シートを印刷シリンダから取り外して、新オーダの印刷シートを印刷シリンダに取り付ける交換作業を行う。

0004

印刷シリンダに巻装された印刷シートは、段ボールシートに押圧されながら回転し、段ボールシートに搬送力を付与する。段ボールシートの搬送姿勢を安定化させるために、特許文献3に記載の印刷シートは、送り版を備える。送り版は、段ボールシートの搬送方向に延びるように配列される。送り版は、印刷シートの回転により、段ボールシートに接触して搬送力を付与する。

先行技術

0005

特開2009−291992号公報
実用新案登録第3074601号公報
実用新案登録第3197946号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、段ボールシート印刷装置は、種々の印刷に対応するために、段ボールシートの搬送方向に配置される複数の印刷ユニットを備える。たとえば、段ボールシートに3色の印刷パターンを印刷するために、3つの印刷ユニットが必要である。通常、印刷パターンの印刷色の数は、オーダに応じて変化することから、3色のオーダから2色のオーダにオーダチェンジされる場合には、1台の印刷ユニットは印刷動作を行わない。

0007

印刷動作を行わない印刷ユニットにおいて、送り版が固定された特別のシートが印刷シリンダの外周に取り付けられる。特別のシートの送り版は、段ボールシートに接触して搬送力を付与することから、段ボールシートの搬送姿勢を安定化させることができる。

0008

しかし、作業者は、印刷動作を行わない印刷ユニットにおいて、オーダチェンジの度に、印刷シートを取り外して特別のシートを取り付ける作業、または、その取り付けられた特別のシートを取り外して印刷シートを取り付ける作業を行う必要がある。このため、印刷シート交換作業のためにオーダチェンジの作業が煩雑になり、その作業時間も長くなる問題がある。

0009

そこで、本発明は、段ボールシートの搬送姿勢を安定化させるとともに、オーダチェンジの作業を簡易にすることができる段ボールシート印刷装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明態様は、シート供給装置から所定の搬送方向に搬送される段ボールシートに所定の印刷パターンを印刷する段ボールシート印刷装置において、所定の搬送方向に沿って配置される複数の印刷ユニットと、複数の印刷ユニットの動作を制御する制御部と、を備え、複数の印刷ユニットの各印刷ユニットは、所定の搬送方向に従う所定の回転方向に回転可能な印刷シリンダであって、所定の印刷パターンを有する印刷版が固定された印刷シートが交換可能に巻装される印刷シリンダと、印刷シリンダの外周面の全円周領域のうち、印刷シートが巻装される巻装角度領域以外の所定の送り角度領域に設けられる送り版と、印刷シリンダに対して段ボールシートを押圧するプレスロールと、プレスロールに対する印刷シリンダの回転位相を調整するために作動可能位相調整部と、を含み、制御部は、複数の印刷ユニットのうちの印刷動作を行う第1の印刷ユニットの印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置おいて段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第1の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第1の調整処理と、複数の印刷ユニットのうちの印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダに設けられる送り版が、搬送される段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第2の調整処理と、を実行する。

0011

本発明態様では、複数の印刷ユニットは、複数の異なる色の印刷を実行するために設けられる構成であってもよいし、印刷シリンダが1回転する間に短い長さの段ボールシートを複数枚供給して各段ボールシートに印刷を実行するために設けられる構成であってもよい。後者の構成を有する複数の印刷ユニットは、特許文献1に開示されている。

0012

本発明態様では、送り版は、所定の送り角度領域に対して着脱可能に取り付けられる構成であってもよいし、所定の送り角度領域に固定される構成であってもよい。

0013

本発明態様では、制御部は、複数の印刷ユニットの全体を統括して制御する構成であってもよいし、複数の印刷ユニットにそれぞれ設けられ、各印刷ユニットを個別に制御する構成であってもよい。

0014

本発明態様では、位相調整部は、プレスロールに対する印刷シリンダの回転位相を調整する構成であれば、いかなる構成であってもよい。たとえば、位相調整部は、「ハーモニックドライブ」(登録商標)と称する差動機構調整モータとを含み、調整モータの回転制御により印刷シリンダの回転位相を設定する構成であってもよいし、各印刷ユニットの印刷シリンダを個別に回転駆動するサーボモータの回転制御により印刷シリンダの回転位相を制御する構成であってもよい。または、位相調整部は、遊星歯車機構を使用する構成であってもよい。

0015

本発明態様では、複数の印刷ユニットのうち、印刷動作を行う印刷ユニットと、印刷動作を行わない印刷ユニットとが、オーダに応じて制御部により決定される構成であってもよいし、オーダチェンジの際に作業者により設定される構成であってもよい。

0016

本発明態様では、複数の印刷ユニットの配置領域において段ボールシートを搬送する搬送機構の構成は、特に限定されない。たとえば、その搬送機構は、上下一対フィードロールを複数対備える構成であってもよいし、段ボールシートを吸引するサクション機構を含む構成であってもよい。

0017

本発明態様では、印刷シリンダは、1回転する間に一定の回転速度で回転する構成であってもよいし、1回転する間に可変速で回転する構成であってもよい。後者の構成の場合、印刷シリンダの全周の長さである周長が、シート供給装置により供給される段ボールシートの供給間隔より長くなるように、印刷シリンダが構成されてもよい。

0018

請求項2に記載の具体的態様では、制御部は、オーダチェンジのために、複数の印刷ユニットのうち、印刷動作を行う第1の印刷ユニットと、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットとを決定する決定処理を実行し、決定処理により決定される第1の印刷ユニットについて、第1の調整処理を実行し、決定処理により決定される第2の印刷ユニットについて、第2の調整処理を実行する。

0019

請求項3に記載の具体的態様では、送り版は、印刷シリンダに着脱可能に設けられ、送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、巻装角度領域に巻装される第1の印刷シートより長い第2の印刷シートが、巻装角度領域と、送り角度領域の少なくとも一部の領域とにわたって巻装されるように、印刷シリンダが構成される。

0020

本具体的態様では、送り版が印刷シリンダに対して着脱可能であれば、その着脱可能な構成は、いかなる構成であってもよい。たとえば、送り版が、マグネットにより印刷シリンダに取り付けられる構成であってもよいし、送り版が、取り外し可能な取付ねじにより印刷シリンダに取り付けられる構成であってもよい。

0021

請求項4に記載の具体的態様は、印刷シリンダの回転軸方向に平行に延びる第1の印刷シートの両端部をそれぞれ係止するために、印刷シリンダの外周面に設けられる第1および第2の係止部と、第1の係止部に近接して印刷シリンダの外周面に設けられる第3の係止部と、を備え、送り版は、第2の係止部と第3の係止部との間の領域である送り角度領域に、設けられ、送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、第1および第3の係止部は、印刷シリンダの回転軸方向に平行に延びる第2の印刷シートの両端部をそれぞれ係止する。

0022

請求項5に記載の具体的態様では、印刷シリンダとプレスロールとの間で段ボールシートを押圧する押圧位置に対して、所定の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置され、段ボールシートを挟持して送る一対の上流側送りロール、および一対の下流側送りロール、を備え、一対の上流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離、および、一対の下流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離は、予め定められた距離であり、印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の長さは、予め定められた距離に基いて定められる。

0023

本具体的態様では、送り版の長さは、予め定められた距離が長くなれば、長くなるように定められるのであれば、予め定められた距離より、常に長く定められる必要はない。ただ、段ボールシートの搬送姿勢を安定化させるために、送り版の長さは、予め定められた距離より長い方が好ましい。

0024

請求項6に記載の具体的態様では、送り版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量は、印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量より小さい。

0025

本具体的態様では、印刷シリンダが回転している間にインク塗布装置からインクが印刷版に塗布される場合に、インク塗布装置からのインクが送り版に付着しない条件と、送り版とプレスロールとの間に段ボールシートを挟持して搬送できる条件とを満たすように、送り版の突出量が定められる。

0026

請求項7に記載の具体的態様では、第2の調整処理は、印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の下流側の先端部が、所定の搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する。

0027

請求項8に記載の具体的態様では、位相調整部は、印刷シリンダの回転軸に連結される第1の部材と、プレスロールの回転軸に連結される第2の部材と、第2の部材に対する第1の部材の相対的位置を変化させるために回転可能な第3の部材と、第3の部材を回転駆動する位相調整モータと、を含み、制御部は、第1の調整処理、および第2の調整処理を実行するために、位相調整モータの回転駆動を制御する。

0028

本具体的態様では、位相調整部は、第3の部材の回転により、第2の部材に対する第1の部材の相対的位置を変化させる構成であれば、いかなる構成であってもよい。

0029

請求項9に記載の具体的態様は、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダの外周面と、プレスロールの外周面との隙間を調整する隙間調整機構、を備え、その具体的態様では、隙間調整機構は、隙間を設定して記憶する設定部と、印刷シリンダの外周面に対してプレスロールの外周面を変位させるために回転可能な隙間調整モータと、を含み、制御部は、設定部に設定される隙間に基いて、隙間調整モータの回転を制御する隙間調整処理を実行する。

0030

本具体的態様では、設定部は、作業者が操作可能な操作部により設定される隙間を記憶する構成であってもよいし、制御部の演算処理により決定される値を隙間として設定して記憶する構成であってもよい。通常、送り版の厚さは、経年変化、および温度などの環境条件により変動することから、設定部に記憶される隙間は、段ボールシートの搬送を安定化させるのに必要な時期に更新される。

発明の効果

0031

請求項1に記載の発明態様では、制御部は、印刷動作を行う第1の印刷ユニットについて、印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第1の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第1の調整処理を実行する。また、制御部は、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットについて、印刷シリンダに設けられる送り版が、搬送される段ボールシートに係合するように、位相調整部の作動を制御して、第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する第2の調整処理を実行する。この結果、印刷動作を行わない印刷ユニットにおいて、印刷シリンダの送り版が、プレスロールとの間で段ボールシートを挟んで搬送することから、段ボールシートの搬送姿勢を安定化させることができる。また、作業者は、印刷動作を行わない印刷ユニットにおいて、オーダチェンジの度に、印刷シートを取り外して特別のシートを取り付ける作業、または、その取り付けられた特別のシートを取り外す作業を行う必要がないことから、オーダチェンジの作業を簡易にすることができる。

0032

請求項2に記載の具体的態様では、制御部は、オーダチェンジのために、複数の印刷ユニットのうち、印刷動作を行う第1の印刷ユニットと、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットとを決定する決定処理を実行する。制御部は、決定処理により決定される第1の印刷ユニットについて、第1の調整処理を実行し、決定処理により決定される第2の印刷ユニットについて、第2の調整処理を実行する。この結果、第1の印刷ユニットと、第2の印刷ユニットとを正確に決定することができ、第1の印刷ユニットと、第2の印刷ユニットとにそれぞれ適した所定の回転位相に、印刷シリンダの回転位相を正確に設定することができる。

0033

請求項3に記載の具体的態様では、着脱可能な送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、巻装角度領域に巻装される第1の印刷シートより長い第2の印刷シートが、巻装角度領域と、送り角度領域の少なくとも一部の領域とにわたって巻装される。この結果、第2の印刷シートを使用して長い段ボールシートに印刷を実行することが可能になる。また、第2の印刷シートを取り付ける場合に、送り版を印刷シリンダから容易に取り外すことができる。

0034

請求項4に記載の具体的態様では、送り版は、第2の係止部と第3の係止部との間の領域である送り角度領域に、設けられる。送り版が印刷シリンダから離脱された状態において、第1および第3の係止部は、印刷シリンダの回転軸方向に平行に延びる第2の印刷シートの両端部をそれぞれ係止する。この結果、印刷シリンダの外周面のほぼ全円周領域にわたって巻装される第2の印刷シートを使用して長い段ボールシートに印刷を実行することが可能になる。

0035

請求項5に記載の具体的態様では、一対の上流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離、および、一対の下流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離は、予め定められた距離である。印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の長さは、予め定められた距離に基いて定められる。この結果、一対の上流側送りロールの挟持位置から一対の下流側送りロールの挟持位置まで搬送される段ボールシートの搬送姿勢を安定化させることができる。

0036

請求項6に記載の具体的態様では、送り版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量は、印刷シリンダに巻装される印刷シートの印刷版が印刷シリンダの外周面から突出する突出量より小さい。この結果、インクが印刷版に塗布される場合にも、インクが送り版に付着することを防止することができる。

0037

請求項7に記載の具体的態様では、第2の調整処理は、印刷シリンダの所定の回転方向における送り版の下流側の先端部が、所定の搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、位相調整部の作動を制御して、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットの印刷シリンダの回転位相を調整する。この結果、印刷動作を行わない第2の印刷ユニットにおいて、段ボールシートの先端部の搬送姿勢を安定化させることができる。

0038

請求項8に記載の具体的態様では、制御部は、第1の調整処理、および第2の調整処理を実行するために、調整モータの回転駆動を制御する。この回転駆動の制御により、第3の部材が回転して第2の部材に対する第1の部材の相対的位置を変化させる。この結果、第1の調整処理、および第2の調整処理において、プレスロールに対する印刷シリンダの回転位相を所定の回転位相に正確に設定することができる。

0039

請求項9に記載の具体的態様では、隙間調整機構は、隙間を設定して記憶する設定部と、印刷シリンダの外周面に対してプレスロールの外周面を変位させるために回転可能な隙間調整モータと、を含む。制御部は、設定部に設定される隙間に基いて、隙間調整モータの回転を制御する隙間調整処理を実行する。この結果、印刷シリンダの外周面とプレスロールの外周面との間の隙間を調整することにより、印刷シリンダに設けられる送り版とプレスロールとの間で段ボールシートを挟持して安定して搬送することができる。

図面の簡単な説明

0040

本発明の実施形態に係る段ボールシート製函機1の全体的構成を示す正面図である。
印刷シート46Aが離脱された状態における印刷シリンダ40Aを拡大して示す正面図である。
印刷シート46Aが巻装された状態における印刷シリンダ40Aを拡大して示す正面図である。
印刷シリンダ40Aから離脱された状態における印刷シート46Aを示す図面である。
印刷シート46Aが離脱された状態における印刷シリンダ40Aを、送り版89Aの上方から見た図面である。
多数の送り版89Aが取り外された状態において、長い印刷シート90Aが巻装された印刷シリンダ40Aを示す正面図である。
プレスロール41Aを支持する隙間調整機構100Aを右方から見た部分断面図である。
アニロックスロール130A、およびゴムロール131Aを後方から見た図面である。
段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。
印刷を行う印刷ユニットの調整処理を示すフローチャートである。
印刷を行わない印刷ユニットの調整処理を示すフローチャートである。

実施例

0041

[実施形態]
給紙装置から送り出された段ボールシートに、印刷、罫入れおよび溝切りなどの加工を行う段ボールシート製函機に本発明を適用した実施形態について、図面を参照して以下に説明する。なお、図面において矢印で示す方向に従って、上下方向、左右方向および前後方向が定められる。

0042

《全体的構成》
図1は、本実施形態の段ボールシート製函機1の全体的構成を示す図面である。段ボールシート製函機1は、段ボールシートSHを搬送経路PLに向かって1枚ずつ供給する給紙装置2と、その給紙装置2から搬送経路PLに沿って搬送される段ボールシートSHに順次加工を行うために搬送経路PLに沿って配列された複数の加工ユニットとからなり、特開2014−30950号公報などにより公知の構成を有する。本実施形態では、複数の加工ユニットとして、段ボールシートSHに3色の印刷を行う3つの印刷ユニット3A〜3Cと、段ボールシートSHに搬送方向の罫線を施すクリザ装置4と、段ボールシートSHの前端および後端に溝切りを行う2つのスロッタユニット5A、5Bと、段ボールシートSHに打ち抜き加工を施すダイカッタ装置6とが設けられる。本実施形態では、3つの印刷ユニット3A〜3Cが、印刷装置3を構成し、2つのスロッタユニット5A、5Bが、スロッタ装置5を構成する。

0043

<給紙装置2の構成>
図1において、給紙装置2は、給紙ユニット20と、一対のフィードロール21、22とを備える。給紙装置2は、給紙ユニット20から1枚ずつ給紙される段ボールシートSHを、フィードロール21、22により順次挟持しながら搬送し、印刷装置3に送り出す。フィードロール21、22の各フィードロールは、同じ直径のロールであり、主駆動モータMTに連結されて駆動される。フィードロール21、22は、主駆動モータMTの回転により図1に示す矢印の方向に回転する。

0044

(給紙ユニット20の詳細な構成)
給紙ユニット20は、給紙テーブル23の上方に、フロントゲート24と、バックガイド25とを備える。フロントゲート24は、給紙方向DFにおいて一定の位置に配置される。フロントゲート24は、積層される多数の段ボールシートの前端、すなわち図1において段ボールシートの左側の端部と当接し、段ボールシートの前端の位置を揃える。バックガイド25は、給紙方向DFにおける段ボールシートの長さに応じて、フロントゲート24に対して左右方向に移動可能に配置される。バックガイド25は、段ボールシートの後端、すなわち図1において段ボールシートの右側の端部と当接し、段ボールシートの後端の位置を揃える。

0045

給紙ユニット20は、給紙テーブル23の下方に、4列の給紙ロール26A〜26Dと、サクション機構27と、グレイト28とを備える。サクション機構27は、積層された段ボールシートを下方に吸引する。サクション機構27は、公知の構成を有し、吸引室と、ダクトと、ブロアモータとを備える。ブロアモータの回転駆動により、大きな負圧が吸引室内に発生し、積層される段ボールシートは、大きな吸引力で給紙ロール26A〜26Dに向かって吸引される。

0046

グレイト28は、図示しないカムの回転により、給紙ロール26A〜26Dに対して昇降運動を行う。グレイト28は給紙ロール26A〜26Dより上方に上昇したとき、段ボールシートSHを給紙ロール26A〜26Dから引き離す。グレイト28は給紙ロール26A〜26Dの上面より下方に下降したとき、段ボールシートSHを給紙ロール26A〜26Dに接触させる。グレイト28を昇降させる上記カムは、駆動軸に固定され、この駆動軸は減速機構を介して主駆動モータMTに連結される。上記カムは、給紙ユニット20が1枚の段ボールシートSHを給紙する間に、1回だけ回転する。なお、グレイト28を昇降させる構成は、米国特許第5184811号明細書および図面などにより公知である。

0047

給紙ロール26A〜26Dは、伝達機構を介して、上記カムが固定される駆動軸に連結される。その伝達機構は、ゼネバ歯車および遊星歯車を備える。伝達機構の構成は、米国特許第5184811号明細書および図面などにより公知である。この伝達機構により、給紙ロール26A〜26Dの周速度は、1枚の段ボールシートの給紙動作を行う間に、回転停止状態から、フィードロール21、22の所定の周速度まで増速し、その所定の周速度を維持し、その後に、所定の周速度から回転停止状態まで減速する。グレイト28が給紙ロール26A〜26Dの上面より下方に下降した時点である給紙動作の開始時点では、給紙ロール26A〜26Dの周速度は、ほぼ回転停止状態にある。

0048

<印刷装置3の構成>
本実施形態では、印刷装置3は、段ボールシートSHに3色の印刷を行うために、3つの印刷ユニット3A〜3Cを備える。また、印刷装置3は、印刷ユニット3Aと、フィードロール21、22との間に、一対のフィードロール31、32を備える。フィードロール31、32の各フィードロールは、フィードロール21、22の各フィードロールと同じ直径のロールであり、主駆動モータMTに連結されて駆動される。フィードロール31、32は、主駆動モータMTの回転により、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。

0049

印刷ユニット3A〜3Cの基本的な構成は同じである。印刷ユニット3Aは、印刷シリンダ40Aと、プレスロール41Aと、インキ塗布装置43Aと、一対のフィードロール44A、45Aと、を主に備える。図3に示す印刷シート46Aが、印刷シリンダ40Aの外周面に巻装される。印刷シリンダ40A、プレスロール41A、および、フィードロール44A、45Aは、印刷ユニット3Aのフレームに回転可能に支持され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結される。その主駆動モータMTの回転により、印刷シリンダ40A、プレスロール41A、および、フィードロール44A、45Aは、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。フィードロール44A、45Aの各フィードロールは、フィードロール21、22の各フィードロールと同じ直径のロールである。本実施形態では、搬送方向において印刷ユニット3Aより少なくとも下流側に配置される一対のフィードロールは、搬送方向に延びる段ボールシートSHの側縁部を挟持して搬送する構成である。

0050

図1において、フィードロール31、32の回転中心と、印刷シリンダ40Aの回転中心との間の距離LA1は、フィードロール44A、45Aの回転中心と、印刷シリンダ40Aの回転中心との間の距離LA2と同じ距離であり、一定の距離に定められる。本実施形態では、一定の距離は、段ボールシート製函機1において加工可能な最も短い段ボールシートの長さより僅かに小さい距離に設定される。たとえば、搬送方向において最も短い段ボールシートの長さは、280mmであり、一定の距離は、270mmに設定される。

0051

印刷ユニット3Aと同様に、印刷ユニット3Bは、印刷シリンダ40Bと、プレスロール41Bと、インキ塗布装置43Bと、一対のフィードロール44B、45Bと、を主に備える。図2に示す印刷シート46Aと同様な印刷シートが、印刷シリンダ40Bの外周面に巻装される。印刷シリンダ40B、プレスロール41B、および、フィードロール44B、45Bは、印刷ユニット3Bのフレームに回転可能に支持され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結される。その主駆動モータMTの回転により、印刷シリンダ40B、プレスロール41B、および、フィードロール44B、45Bは、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。フィードロール44B、45Bの各フィードロールは、フィードロール21、22の各フィードロールと同じ直径のロールである。また、印刷ユニット3Cは、印刷シリンダ40Cと、プレスロール41Cと、インキ塗布装置43Cと、一対のフィードロール44C、45Cと、を主に備える。図2に示す印刷シート46Aと同様な印刷シートが、印刷シリンダ40Cの外周面に巻装される。印刷シリンダ40C、プレスロール41C、および、フィードロール44C、45Cは、印刷ユニット3Cのフレームに回転可能に支持され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結される。その主駆動モータMTの回転により、印刷シリンダ40C、プレスロール41C、および、フィードロール44C、45Cは、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。フィードロール44C、45Cの各フィードロールは、フィードロール21、22の各フィードロールと同じ直径のロールである。

0052

図1において、フィードロール44A、45Aの回転中心と、印刷シリンダ40Bの回転中心との間の距離LB1は、フィードロール44B、45Bの回転中心と、印刷シリンダ40Bの回転中心との間の距離LB2と同じであり、距離LA1と同じ一定の距離に定められる。また、フィードロール44B、45Bの回転中心と、印刷シリンダ40Cの回転中心との間の距離LC1は、フィードロール44C、45Cの回転中心と、印刷シリンダ40Cの回転中心との間の距離LC2と同じであり、距離LA1と同じ一定の距離に定められる。

0053

印刷ユニット3Aにおける印刷シリンダ40A、印刷シート46A、プレスロール41Aの隙間調整機構、インク塗布装置43A、および、印刷シリンダ40Aの位相調整機構などの詳細な構成については、後述する。

0054

<クリーザ装置4の構成>
図1において、クリーザ装置4は、搬送経路PLを挟んで上部罫線ロール50と、下部罫線ロール51とを備える。また、クリーザ装置4は、両ロール50、51の上流側、および下流側に、一対のフィードロール52、53、および、一対のフィードロール54、55を備える。両ロール50、51、フィードロール52、53、および、フィードロール54、55は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。両ロール50、51は、段ボールシートSHの所望の位置に、搬送方向の罫線を施す。

0055

<スロッタ装置5の構成>
本実施形態では、スロッタ装置5は、段ボールシートSHの前端および後端に溝切り加工を行うために、搬送経路PLに沿って、上流側に配置されたスロッタユニット5Aと、下流側に配置されたスロッタユニット5Bとを備える。図1において、スロッタユニット5Aは、搬送経路PLを挟んで配設された上部スロッタ60Aと下部スロッタ61Aとを備える。また、スロッタユニット5Aは、両スロッタ60A、61Aの下流側に、一対のフィードロール62A、63Aを備える。公知のスロッタ刃が、上部スロッタ60Aの外周面に位置調整可能に取り付けられる。スロッタ刃と嵌合する溝が、下部スロッタ61Aの外周面に形成される。両スロッタ60A、61A、および、フィードロール62A、63Aは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。

0056

スロッタユニット5Aと同様に、スロッタユニット5Bは、搬送経路PLを挟んで配設された上部スロッタ60Bと下部スロッタ61Bとを備える。また、スロッタユニット5Bは、両スロッタ60B、61Bの下流側に、一対のフィードロール62B、63Bを備える。公知のスロッタ刃が、上部スロッタ60Bの外周面に位置調整可能に取り付けられる。スロッタ刃と嵌合する溝が、下部スロッタ61Bの外周面に形成される。両スロッタ60B、61B、および、フィードロール62B、63Bは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。

0057

<ダイカッタ装置6の構成>
ダイカッタ装置6は、搬送経路PLを挟んでダイシリンダ70と、アンビルシリンダ71とを備える。段ボールシートSHを打ち抜くための打ち抜きダイ合板ベニヤなどの板状体に取り付けられ、この板状体が、ダイシリンダ70の外周面に巻装される。ダイシリンダ70、および、アンビルシリンダ71は、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、フィードロール21、22の周速度と同じ周速度で、図1に示す矢印の方向に回転する。打ち抜きダイ72は、連続して搬送される段ボールシートSHの所望の位置に打ち抜き加工を施す。打ち抜きダイ72は、オーダ変更の際に、オーダに応じた打ち抜きパターンの打ち抜きダイと交換可能である。

0058

<印刷シリンダ40A、および印刷シート46Aの詳細な構成>
印刷シリンダ40A、および印刷シート46Aの詳細な構成について、図2乃至図5を参照して説明する。図2は、印刷シート46Aが離脱された状態における印刷シリンダ40Aを拡大して示し、図3は、印刷シート46Aが巻装された状態における印刷シリンダ40Aを拡大して示す。図2において、印刷シリンダ40Aは、係止機構80Aと、第1係止溝81Aと、第2係止溝82Aと、を備える。係止機構80Aは、印刷シリンダ40Aの外周面に形成される凹所83Aの内部に配置される。係止機構80Aは、印刷シリンダ40Aに巻装された印刷シート46Aの引っ張り状態を調整するために、係止爪84Aと、図示しないラチェット機構と、を備える。係止爪84Aは、凹所83Aの内部で回動可能に配置され、ラチェット機構に連結される。

0059

第1係止溝81Aは、図2における反時計回り方向に、係止機構80Aから略270度の角度だけ離れた位置において、印刷シリンダ40Aの外周面に形成される。第2係止溝82Aは、図2における反時計回り方向に、第1係止溝81Aから略90度の角度だけ離れた位置において、印刷シリンダ40Aの外周面に形成される。凹所83Aと、第1係止溝81Aと、第2係止溝82Aとは、印刷シリンダ40Aの回転軸線が延びる方向、すなわち印刷シリンダ40Aの幅方向である前後方向に延びて、印刷シリンダ40Aの外周面にそれぞれ形成される。

0060

巻装角度領域AR1は、印刷シリンダ40Aの外周面の全円周領域のうち、図2における反時計回り方向に、係止機構80Aから第1係止溝81Aまでの領域である。送り角度領域AR2は、印刷シリンダ40Aの外周面の全円周領域のうち、図2における反時計回り方向に、第1係止溝81Aから第2係止溝82Aまでの領域である。

0061

図4は、印刷シリンダ40Aから離脱された状態における印刷シート46Aを示す。印刷シート46Aは、台座フィルム85Aと、印刷版86Aと、一対の係止突部87A、88Aと、を備える。印刷版86Aは、台座フィルム85Aに貼り合わされて固定される。印刷版86Aは、紫外線照射により硬化する感光性樹脂により構成される。所定の印刷パターンが、紫外線の照射により印刷版86Aに形成される。係止突部87A、88Aは、台座フィルム85Aの両端部に固定され、印刷シリンダ40Aの幅方向に相当する方向に延びて形成される。本実施形態では、台座フィルム85Aの厚さは、0.2mmに定められ、印刷版86Aの厚さは、7mmに定められる。

0062

図3において、印刷シート46Aの係止突部87Aが、係止機構80Aの係止爪84Aに係止され、印刷シート46Aの係止突部88Aが、第1係止溝81Aに係止される。これらの係止により、印刷シート46Aが、印刷シリンダ40Aの巻装角度領域AR1に巻装される。送り版89Aが、印刷シリンダ40Aの送り角度領域AR2に取り付けられる。送り版89Aは、帯状に長く形成され、ウレタンスポンジ層と、マグネット層とからなる2層構造である。送り版89Aは、マグネット層の磁力により金属製の印刷シリンダ40Aに吸着され、着脱可能に印刷シリンダ40Aに取り付けられる。本実施形態では、送り版89Aの厚さは、5mmから6mmまでの範囲で定められ、印刷版86Aの厚さより小さく設定される。印刷シリンダ40Aの回転方向における送り版89Aの長さは、フィードロール31、32の回転中心と、印刷シリンダ40Aの回転中心との間の距離LA1である270mm、および、段ボールシート製函機1において加工可能な最も短い段ボールシートの長さである280mmより、長く設定される。本実施形態では、送り版89Aの長さは、約312mmに設定される。

0063

図5は、印刷シート46Aが離脱された状態における印刷シリンダ40Aを、送り版89Aの上方から見た図面である。多数の送り版89Aが、印刷シリンダ40Aの幅方向である前後方向に、一定の間隔で配列される。具体的には、1つの送り版89A−1が、印刷シリンダ40Aの幅方向の中央位置CPに配置される。送り版89A−2が、送り版89A−1の前方に一定の間隔をあけて配置され、送り版89A−3が、送り版89A−1の後方に一定の間隔をあけて配置される。同様に、送り版89A−4が、送り版89A−2の前方に一定の間隔をあけて配置され、送り版89A−5が、送り版89A−3の後方に一定の間隔をあけて配置される。印刷シリンダ40Aの幅方向において、多数の送り版89Aが配列される幅領域は、段ボールシート製函機1が加工可能な段ボールシートSHの最大幅に基いて定められる。

0064

<長い印刷シート90Aの構成>
図3に示す印刷シート46Aより長い印刷シート90Aの構成について、図6を参照して説明する。図6は、多数の送り版89が取り外された状態において、長い印刷シート90Aが巻装された印刷シリンダ40Aを示す。多数の送り版89は、マグネット層により印刷シリンダ40Aに吸着されていることから、作業者は、印刷シリンダ40Aから送り版89を容易に取り外すことができる。印刷シート90Aは、印刷シート46Aと同様に、台座フィルム91Aと、印刷版92Aと、一対の係止突部93A、94Aと、を備える。印刷版92Aは、台座フィルム91Aに貼り合わされて固定される。印刷版92Aは、紫外線の照射により硬化する感光性樹脂により構成される。所定の印刷パターンが、紫外線の照射により印刷版92Aに形成される。係止突部93A、94Aは、台座フィルム92Aの両端部に固定され、印刷シリンダ40Aの幅方向に相当する方向に延びて形成される。本実施形態では、台座フィルム91Aの厚さは、0.2mmに定められ、印刷版92Aの厚さは、7mmに定められる。

0065

図6において、印刷シート90Aの係止突部93Aが、係止機構80Aの係止爪84Aに係止され、印刷シート90Aの係止突部94Aが、第2係止溝82Aに係止される。これらの係止により、印刷シート90Aが、印刷シリンダ40Aの巻装角度領域AR1、および送り角度領域AR2にわたって巻装される。本実施形態では、図4における印刷シート46Aの両端部の間の長さである巻装方向の長さは、890mmに設定され、長い印刷シート90Aの両端部の間の長さである巻装方向の長さは、1210mmに設定される。

0066

<プレスロール41Aの隙間調整機構100Aの構成>
プレスロール41Aの隙間調整機構100Aの構成について、図7を参照して説明する。図7は、プレスロール41Aを支持する隙間調整機構100Aを右方から見た部分断面図である。図7において、印刷ユニット3Aの前方フレーム101A、および後方フレーム102Aは、印刷シリンダ40Aの回転軸103Aの前後の両端部を回転可能に支持する。プレスロール41Aは、前方軸部104Aと、後方軸部105Aと、を備える。前方軸部104Aは、前方軸受106Aにより支持され、後方軸部105Aは、後方軸受107Aにより支持される。

0067

隙間調整機構100Aは、隙間調整モータ110Aと、調整軸111Aと、一対の偏心歯車112A、113Aと、を主に備える。隙間調整モータ110Aは、モータ回転軸の回転量、および回転方向を検出するためのエンコーダを内蔵する。調整軸111Aは、前方フレーム101A、および後方フレーム102Aにより回転可能に支持され、隙間調整モータ110Aの回転軸に連結される。前方歯車114A、および後方歯車115Aが、調整軸111Aの前端部、および後方部分にそれぞれ固定される。前方の偏心歯車112Aは、前方フレーム101Aに形成される支持穴116Aに回転可能に支持され、後方の偏心歯車113Aは、後方フレーム102Aに形成される支持穴117Aに回転可能に支持される。両偏心歯車112A、113Aは、前方歯車114A、および後方歯車115Aとそれぞれ噛み合う。

0068

前方の偏心歯車112Aは、軸支持穴118Aを有し、後方の偏心歯車113Aは、軸支持穴119Aを有する。両軸支持穴118A、119Aは、前方軸受106A、および後方軸受107Aをそれぞれ支持する。両軸支持穴118A、119Aの中心線AX1は、両支持穴116A、117Aの中心線AX2から偏心するように、両軸支持穴118A、119Aは形成される。この結果、隙間調整モータ110Aが回転することにより、両偏心歯車112A、113Aが回転する。両偏心歯車112A、113Aの回転により、プレスロール41Aの回転軸線である両軸支持穴118A、119Aの中心線AX1が、印刷シリンダ40Aの回転軸線に対して、上下方向に変位する。隙間調整機構100Aは、隙間調整モータ110Aの回転により、印刷シリンダ40Aに対するプレスロール41Aの隙間を調整する。

0069

プレスロール41Bの隙間調整機構100B、および、プレスロール41Cの隙間調整機構100Cは、プレスロール41Aの隙間調整機構100Aと同じ構成を有し、隙間調整モータ110B、および、隙間調整モータ110Cをそれぞれ備える。プレスロール41Bの隙間調整機構100Bは、隙間調整モータ110Bの回転により、印刷シリンダ40Bに対するプレスロール41Bの隙間を調整する。プレスロール41Cの隙間調整機構100Cは、隙間調整モータ110Cの回転により、印刷シリンダ40Cに対するプレスロール41Cの隙間を調整する。

0070

<インク塗布装置43Aの詳細な構成>
インク塗布装置43Aの詳細な構成について、図1を参照して説明する。印刷ユニット3Aのインク塗布装置43Aは、アニロックスロール130Aと、ゴムロール131Aと、隙間調整機構200Aと、を備える。アニロックスロール130Aは、印刷シリンダ40Aに巻装される印刷シートの印刷版に接触してインクを塗布する。ゴムロール131Aは、アニロックスロール130Aに付着するインクの量を調整する。ゴムロール131Aは、インクの量を調整するために、アニロックスロール130Aの周速より若干遅い周速で、回転する。アニロックスロール130Aは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、図1に示す矢印の方向に回転する。ゴムロール131Aは、図示しない単独の駆動モータにより駆動され、図1に示す矢印方向に回転する。隙間調整機構200Aは、印刷シリンダ40Aに対するアニロックスロール130Aの隙間を調整する機構である。

0071

印刷ユニット3Aのインク塗布機構43Aと同様に、印刷ユニット3Bのインク塗布機構43Bは、アニロックスロール130Bと、ゴムロール131Bと、隙間調整機構200Bと、を備え、印刷ユニット3Cのインク塗布機構43Cは、アニロックスロール130Cと、ゴムロール131Cと、隙間調整機構200Cと、を備える。インク塗布機構43B、3Cのアニロックスロール130B、130Cは、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により、図1に示す矢印の方向に回転する。ゴムロール131B、131Cは、図示しない単独の駆動モータによりそれぞれ駆動され、図1に示す矢印方向に回転する。隙間調整機構200Bは、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間を調整する機構であり、隙間調整機構200Cは、印刷シリンダ40Cに対するアニロックスロール130Cの隙間を調整する機構である。

0072

<アニロックスロール130Aの隙間調整機構200Aの詳細な構成>
アニロックスロール130Aの隙間調整機構200Aの詳細な構成について、図8を参照して説明する。図8は、アニロックスロール130A、およびゴムロール131Aを後方から見た図面である。図8において、隙間調整機構200Aは、隙間調整モータ201Aと、調整軸202Aと、揺動体203Aと、偏心カム204Aと、を主に備える。隙間調整モータ201Aは、モータ回転軸の回転量、および回転方向を検出するためのエンコーダを内蔵する。調整軸203Aは、印刷ユニット3Aのフレームに回転可能に支持され、隙間調整モータ201Aの回転軸に連結される。

0073

揺動体203Aは、アニロックスロール130A、およびゴムロール131Aを回転可能に支持する。揺動体203Aは、ゴムロール131Aの回転軸線と同じ回転軸線を有する揺動軸205Aにより、印刷ユニット3Aのフレームに揺動可能に支持される。揺動体203Aは、アニロックスロール130Aの配置位置の上方に、矩形状の連結開口206Aを有する。連結ブロック207Aが、連結開口206Aに嵌合して固定される。連結ブロック207Aは、円形の嵌合穴208Aを有する。

0074

偏心カム204Aは、嵌合穴208Aに嵌合する円形の外周面を有する。また、偏心カム204Aは、調整軸202Aが挿通される円形の貫通穴209Aを有する。貫通穴209Aの中心PA1は、嵌合穴208Aの中心PA2から偏心するように、貫通穴209Aは形成される。偏心カム204Aは、調整軸202Aに固定される。この結果、隙間調整モータ201Aが回転することにより、偏心カム204Aが回転する。偏心カム204Aの回転により、揺動体203Aが揺動軸205Aを中心に揺動する。この揺動により、アニロックスロール130Aの回転軸線が、印刷シリンダ40Aの回転軸線に対して、上下方向に変位する。隙間調整機構200Aは、隙間調整モータ201Aの回転により、印刷シリンダ40Aに対するアニロックスロール130Aの隙間を調整する。本実施形態では、隙間調整機構200Aは、アニロックスロール130Aが印刷シリンダ40Aから最も離れた離間位置と、アニロックスロール130Aが印刷シリンダ40Aの印刷版46Aにインクを塗布することができる塗布位置と、離間位置と塗布位置との間の待機位置とのいずれかの位置に、アニロックスロール130Aを移動させることができる。

0075

アニロックスロール130Bの隙間調整機構200B、および、アニロックスロール130Cの隙間調整機構200Cは、アニロックスロール130Aの隙間調整機構200Aと同じ構成を有し、隙間調整モータ201B、および、隙間調整モータ201Cをそれぞれ備える。アニロックスロール130Bの隙間調整機構200Bは、隙間調整モータ201Bの回転により、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間を調整する。アニロックスロール130Cの隙間調整機構200Cは、隙間調整モータ201Cの回転により、印刷シリンダ40Cに対するアニロックスロール130Cの隙間を調整する。

0076

<印刷シリンダ40Aの位相調整機構>
印刷ユニット3Aは、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相を調整するために位相調整機構300Aを備える。位相調整機構300Aは、差動機構301Aと、位相調整モータ302Aと、を備える。位相調整モータ302Aは、モータ回転軸の回転量、および回転方向を検出するためのエンコーダを内蔵する。本実施形態では、差動機構301Aは、ハーモニックドライブ(登録商標)から構成される。ハーモニックドライブ(登録商標)は、ウェーブジェネレータと、フレクスプラインと、サーキュラスプラインとから構成される。ウェーブ・ジェネレータが、位相調整モータ302Aの回転軸に連結される。フレクスプラインが、印刷シリンダ40Aが固定された回転軸に連結される。サーキュラ・スプラインが、主駆動モータMTから動力が伝達されるプレスロール41Aに連結される。位相調整モータ302Aが回転することにより、主駆動モータMTから動力伝達されるプレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が、調整される。なお、段ボールシートを加工する加工ユニットの回転主軸に動力を伝達するためにハーモニックドライブ(登録商標)を使用した動力伝達機構は、米国特許第3882745号の明細書および図面(第7図)などにより公知であるので、その動力伝達機構の詳細な構成および動作について説明が省略される。

0077

印刷ユニット3Aと同様に、印刷ユニット3Bは、プレスロール41Bに対する印刷シリンダ40Bの回転位相を調整するために位相調整機構300Bを備える。位相調整機構300Bは、差動機構301Bと、位相調整モータ302Bと、を備える。また、印刷ユニット3Cは、プレスロール41Cに対する印刷シリンダ40Cの回転位相を調整するために位相調整機構300Cを備える。位相調整機構300Cは、差動機構301Cと、位相調整モータ302Cと、を備える。

0078

《電気的構成》
本実施形態の段ボールシート製函機1の電気的構成について、図9を参照して説明する。図9は、段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。図9において、段ボールシート製函機1において段ボールシートの加工を全般的に管理するために、上位管理装置400および下位管理装置410が設けられる。本実施形態では、上位管理装置400は、予め決められた順序で多数のオーダを実行するための管理計画を記憶する。上位管理装置400は、オーダ毎に、主駆動モータMTの回転速度、段ボールシートのサイズ、段ボールシートの総坪量、および加工数量などに関する制御指令情報を、下位管理装置410に送る。

0079

下位管理装置410は、上位管理装置400から送られる制御指令情報に従って、主駆動モータMTおよび給紙ユニット20のブロアモータなどの駆動部の動作を制御するとともに、段ボールシートの加工数量を計数して上位管理装置400に送るなどの管理制御を行う装置である。下位管理装置410は、主プログラムメモリ420と、主作業メモリ430とに接続される。主プログラムメモリ420は、段ボールシート製函機1の全体を制御する制御プログラム、印刷ユニット決定プログラム、および、各種の調整のための初期値を含む所定の設定値などを固定記憶するメモリである。印刷ユニット決定プログラムは、次のオーダを実行するために、3つの印刷ユニット3A〜3Cのうちで、印刷を行う印刷ユニットと、印刷を行わない印刷ユニットとを決定する決定処理と、次のオーダの仕様が過去に実行された多数のオーダのうちで、同じ仕様のオーダが存在するのか否かを判断する判断処理と、を実行するプログラムである。オーダの仕様としては、段ボールシートのサイズ、フルートの種類、および、箱の形式などである。

0080

主作業メモリ430は、制御プログラム、および印刷ユニット決定プログラムを実行する際に、上位管理装置400から送られる種々の情報、後述の各印刷制御装置から送られる種々の情報、および演算処理結果を記憶するメモリである。主作業メモリ430は、過去に実行された多数のオーダの各オーダについて、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値をそれぞれ記憶する記憶領域を有する。プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値は、各印刷制御装置から下位管理装置410に送られる。プレス設定値は、印刷シリンダ40A〜40Cの各印刷シリンダに対するプレスロール41A〜41Cの各プレスロールの隙間を調整するための設定値である。アニロックス設定値は、印刷シリンダ40A〜40Cの各印刷シリンダに対するアニロックスロール130A〜130Cの各アニロックスロールの隙間を調整する設定値である。位相設定値は、プレスロール41A〜41Cの各プレスロールに対する印刷シリンダ40A〜40Cの各印刷シリンダの回転位相を調整するための設定値である。主作業メモリ430は、段ボールシート製函機1の供給電源遮断されたときでも、その記憶内容を保存することができる。

0081

下位管理装置410は、操作パネル440に接続される。操作パネル440は、給紙ボタン441と、オーダ終了ボタン442と、調整開始ボタン443と、テンキーを含む設定入力キー444と、表示部445と、を備える。給紙ボタン441は、給紙ユニット20による段ボールシートSHの給紙を開始させるために操作される。オーダ終了ボタン442は、現在実行されているオーダを終了するために操作される。調整開始ボタン443は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cに調整処理の実行を開始させるために操作される。設定入力キー444は、設定値を変更するために操作される。表示部445は、下位管理装置410による制御結果などの各種の情報を表示する。

0082

制御装置450、460A〜460Cの構成>
下位管理装置410は、駆動制御装置450、および、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cにそれぞれ接続される。下位管理装置410は、図9には図示されないが、スロッタ装置5およびダイカッタ装置6の動作を制御する制御装置と、給紙ユニット20のブロアモータの駆動を制御する制御装置とにも接続される。スロッタ装置5などの制御装置は、よく知られており、本発明に直接に関係しないことから、その構成および動作の説明は省略される。駆動制御装置450は、下位管理装置410からの制御指令情報に従って、主駆動モータMTの駆動および停止と、その回転速度とを制御する。第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cは、下位管理装置410からの制御指令情報に従って、印刷ユニット3A〜3Cの印刷動作をそれぞれ制御する。

0083

<第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cの詳細な構成>
第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cの基本的構成は同じである。第1印刷制御装置460Aは、印刷プログラムメモリ461Aと、印刷作業メモリ462Aとに接続される。印刷プログラムメモリ461Aは、印刷ユニット3Aの全体を制御する制御プログラム、図10に示す調整処理を実行する印刷実行調整プログラム図11に示す調整処理を実行する印刷休止調整プログラム、および所定の設定値などを固定記憶するメモリである。印刷作業メモリ462Aは、制御プログラムなどの各プログラムを実行する際に、下位管理装置410から送られる種々の情報、および演算処理結果を記憶するメモリである。印刷作業メモリ462Aは、段ボールシート製函機1および印刷ユニット3Aの供給電源が遮断されたときでも、その記憶内容を保存することができる。

0084

第1印刷制御装置460Aは、隙間調整機構100Aの隙間調整モータ110A、隙間調整機構200Aの隙間調整モータ201A、および位相調整機構300Aの位相調整モータ302Aにそれぞれ接続される。また、第1印刷制御装置460Aは、ゴムロール131Aを駆動する駆動モータに接続され、その駆動モータが主駆動モータMTの駆動と同期して駆動されるように、ゴムロール131Aの駆動モータを制御する。さらに、第1印刷制御装置460Aは、原点センサ群463Aに接続される。原点センサ群463Aは、シリンダ原点センサと、プレス原点センサと、アニロックス原点センサと、を含む。

0085

シリンダ原点センサは、印刷ユニット3Aのフレームに固定され、印刷シリンダ40Aが所定のシリンダ回転位相に達したときに、印刷シリンダ40A上に定められた原点を検出する。たとえば、所定のシリンダ回転位相は、図2に示すように、係止機構80Aが上方位置に位置する状態における印刷シリンダ40Aの回転位相である。第1印刷制御装置460Aは、シリンダ原点センサからの検出信号と、隙間調整モータ110Aの内蔵エンコーダからの検出信号とに従って、隙間調整モータ110Aの回転量、回転方向、および回転速度を制御する。

0086

プレス原点センサは、印刷ユニット3Aのフレームに固定され、図7に示す偏心歯車112A、113Aうちの一方の偏心歯車が所定の歯車回転位相に達したときに、偏心歯車上に定められた原点を検出する。たとえば、所定の歯車回転位相は、図7において、プレスロール41Aの回転軸線AX1が印刷シリンダ40Aの回転軸線から最も離れる状態における偏心歯車の回転位相である。第1印刷制御装置460Aは、プレス原点センサからの検出信号と、隙間調整モータ201Aの内蔵エンコーダからの検出信号とに従って、隙間調整モータ201Aの回転量、回転方向、および回転速度を制御する。

0087

アニロックス原点センサは、印刷ユニット3Aの揺動体203Aに固定され、図8に示す偏心カム204Aが所定のカム回転位相に達したときに、偏心カム204A上に定められた原点を検出する。たとえば、所定のカム回転位相は、図8において、アニロックスロール130Aの外周面が印刷シリンダ40Aの外周面から最も離れた離間位置に位置する状態における偏心カム204Aの回転位相である。第1印刷制御装置460Aは、アニロックス原点センサからの検出信号と、位相調整モータ302Aの内蔵エンコーダからの検出信号とに従って、位相調整モータ302Aの回転量、回転方向、および回転速度を制御する。

0088

第1印刷制御装置460Aと同様に、第2印刷制御装置460Bは、印刷プログラムメモリ461Bと、印刷作業メモリ462Bとに接続される。また、第2印刷制御装置460Bは、隙間調整機構100Bの隙間調整モータ110B、隙間調整機構200Bの隙間調整モータ201B、および位相調整機構300Bの位相調整モータ302Bにそれぞれ接続される。第2印刷制御装置460Bは、ゴムロール131Bを駆動する駆動モータに接続され、その駆動モータが主駆動モータMTの駆動と同期して駆動されるように、ゴムロール131Bの駆動モータを制御する。さらに、第2印刷制御装置460Bは、原点センサ群463Bに接続される。印刷プログラムメモリ461Aと同様に、印刷プログラムメモリ461Bは、印刷ユニット3Bの全体を制御する制御プログラム、図10に示す調整処理を実行する印刷実行調整プログラム、図11に示す調整処理を実行する印刷休止調整プログラム、および所定の設定値などを固定記憶するメモリである。

0089

第1印刷制御装置460Aと同様に、第3印刷制御装置460Cは、印刷プログラムメモリ461Cと、印刷作業メモリ462Cとに接続される。また、第3印刷制御装置460Cは、隙間調整機構100Cの隙間調整モータ110C、隙間調整機構200Cの隙間調整モータ201C、および位相調整機構300Cの位相調整モータ302Cにそれぞれ接続される。第3印刷制御装置460Cは、ゴムロール131Cを駆動する駆動モータに接続され、その駆動モータが主駆動モータMTの駆動と同期して駆動されるように、ゴムロール131Cの駆動モータを制御する。さらに、第3印刷制御装置460Cは、原点センサ群463Cに接続される。印刷プログラムメモリ461Aと同様に、印刷プログラムメモリ461Cは、印刷ユニット3Cの全体を制御する制御プログラム、図10に示す調整処理を実行する印刷実行調整プログラム、図11に示す調整処理を実行する印刷休止調整プログラム、および所定の設定値などを固定記憶するメモリである。

0090

《実施形態の動作および作用》
本実施形態の段ボールシート製函機1の動作および作用について、図面を参照して以下に説明する。図10は、印刷を行う印刷ユニットの調整処理を示すフローチャートであり、図11は、印刷を行わない印刷ユニットの調整処理を示すフローチャートである。図10、および図11にそれぞれ示す各ステップの処理は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cの各印刷制御装置により実行される処理である。

0091

段ボールシート製函機1が、給紙装置2から送り出される段ボールシートSHに、罫線入れ、溝切り、および打ち抜きの各加工処理を施す動作は、特開2014−30950号公報などにより公知であるので、本発明に関連する印刷装置3による印刷動作についてのみ、以下に説明する。

0092

上位管理装置400は、順次実行される複数のオーダに関する制御指令情報を下位管理装置410に送る。下位管理装置410は、制御指令情報に従って、各オーダを実行するために、駆動制御装置450と、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cとに制御指令情報を送る。作業者が、操作パネル440のオーダ終了ボタン442を操作したとき、下位管理装置410は、オーダの終了操作に従って、現在実行しているオーダを終了するためのオーダ終了処理を実行する。オーダ終了処理により、下位管理装置410が、段ボールシート製函機1の全体の動作を停止させる。

0093

下位管理装置410は、オーダ終了処理を実行した後に、主プログラムメモリ420から印刷ユニット決定プログラムを読み出して実行する。この印刷ユニット決定プログラムの実行により、下位管理装置410は、次のオーダについて、3つの印刷ユニット3A〜3Cのうちで、印刷を行う印刷ユニットと、印刷を行わない印刷ユニットとを決定する。本実施形態において、3色の印刷色で印刷動作を行う場合には、3つの印刷ユニット3A〜3Cのうちで、印刷を行わない印刷ユニットは存在しないことから、印刷ユニット3A〜3Cの全てが、印刷を行う印刷ユニットと決定される。一方、2色の印刷色で印刷動作を行う場合には、3つの印刷ユニット3A〜3Cのうちで、1つの印刷ユニットが、印刷を行わない印刷ユニットと決定され、他の2つの印刷ユニットは、印刷を行う印刷ユニットと決定される。下位管理装置410は、先のオーダにおいて印刷を行わない印刷ユニットが、次のオーダでも印刷を行わない印刷ユニットとして決定されないように、印刷ユニット決定プログラムに従って決定処理を実行する。

0094

また、印刷ユニット決定プログラムの実行により、下位管理装置410は、次のオーダの仕様が過去に実行された多数のオーダのうちで、同じ仕様のオーダが存在するのか否かを判断する。同じ仕様のオーダが過去に存在する場合には、下位管理装置410は、その過去のオーダについて記憶されるプレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値を、主作業メモリ430から読み出す。同じ仕様のオーダが過去に存在しない場合には、下位管理装置410は、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値に関する初期値を、主プログラムメモリ420から読み出す。そして、下位管理装置410は、印刷を行うか否かに関する印刷ユニットの決定結果と、同じ仕様のオーダの存否に関する判断結果と、読み出した設定値または初期値とを含む制御指令情報を、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cにそれぞれ送る。第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cは、受け取った制御指令情報を印刷作業メモリ462A〜462Cにそれぞれ記憶する。

0095

印刷ユニット決定プログラムに従う下位管理装置410の決定結果、および、読み出された設定値または初期値などを含む次のオーダの仕様は、表示部445に表示される。作業者は、表示部445に表示される決定結果を見ることにより、3つの印刷ユニット3A〜3Cの各印刷ユニットが、印刷を行う印刷ユニットであるのか、印刷を行わない印刷ユニットであるのかを知ることができる。また、作業者は、表示部445に表示される次のオーダの仕様、たとえば、印刷パターン、および各種の設定値などの情報を知ることができる。

0096

段ボールシート製函機1の全体の動作が停止している間に、作業者は、次のオーダの実行のために、印刷ユニット3A〜3Cの印刷シートを交換する。たとえば、次のオーダにおいて、印刷ユニット3Aが、印刷を行わない印刷ユニットと決定され、印刷ユニット3B、3Cが、印刷を行う印刷ユニットと決定された場合に、作業者は、印刷ユニット3Aの印刷シートを取り外すとともに、印刷ユニット3B、3Cの印刷シートを、次のオーダのための印刷シートに交換する。印刷シートの交換などの作業が終了したときに、作業者は、操作パネル440の調整開始ボタン443を操作する。

0097

調整開始ボタン443が操作されると、下位管理装置410は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cに調整開始指令をそれぞれ送る。この調整開始指令を受け取ると、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cは、下位管理装置410からの制御指令情報に従って、図10に示す調整処理を実行する印刷実行調整プログラムと、図11に示す調整処理を実行する印刷休止調整プログラムとのいずれかのプログラムを、印刷プログラムメモリ461A〜461Cから読み出して実行する。たとえば、印刷を行わない印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3Aについて、第1印刷制御装置460Aは、印刷休止調整プログラムを読み出して実行する。一方、印刷を行う印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3B、3Cについて、第2および第3印刷制御装置460B、460Cは、印刷実行調整プログラムを読み出してそれぞれ実行する。

0098

<印刷を行う印刷ユニットの調整処理>
印刷実行調整プログラムに従って実行される印刷を行う印刷ユニットの調整処理について、図10を参照して説明する。たとえば、第2印刷制御装置460Bは、印刷実行調整プログラムに従って、図10に示すステップSA1〜SA15を順次実行する。本実施形態では、図10に示す調整処理が開始されるときに、アニロックスロール130Bが離間位置から待機位置に位置決めされるように、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間が制御される。また、図10に示す調整処理が終了するときに、アニロックスロール130Bが塗布位置から待機位置に位置決めされるように、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間が制御される。

0099

次のオーダが実行済の先のオーダと同じか否かが判断される(SA1)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中の判断結果に従って、次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じか否かが判断される。次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じであるとき(SA1:YES)、処理はステップSA9に進む。次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じでないとき(SA1:NO)、処理はステップSA2に進む。

0100

次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じでないとき(SA1:NO)、初期値に従い印刷シリンダの回転位相が調整される(SA2)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、印刷を行う印刷ユニットの位相設定値に関する初期値に従って、位相調整モータ302Bの回転が制御され、プレスロール41Bに対する印刷シリンダ40Bの回転位相が調整される。この回転位相の調整により、印刷ユニット3Bの印刷シリンダ40Bに巻装される印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するようになる。

0101

初期値に従いプレスロールの隙間が調整される(SA3)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、印刷を行う印刷ユニットのプレス設定値に関する初期値に従って、隙間調整モータ110Bの回転が制御され、印刷シリンダ40Bに対するプレスロール41Bの隙間が調整される。

0102

初期値に従いアニロックスロールの隙間が調整される(SA4)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、印刷を行う印刷ユニットのアニロックス設定値に関する初期値に従って、隙間調整モータ201Bの回転が制御され、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間が調整される。

0103

所定のシート枚数の給紙が要求される(SA5)。具体的には、所定のシート枚数の給紙要求が、第2印刷制御装置460Bから下位管理装置410に送られる。下位管理装置410は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cのいずれかの印刷制御装置から給紙要求を受け取ったときに、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置450に送り、主駆動モータMTの駆動を開始させる。主駆動モータMTの駆動により、給紙装置2は、所定のシート枚数の段ボールシートを順次供給する。この段ボールシートの供給により、印刷装置3は、印刷動作を行う。

0104

設定変更があったか否かが判断される(SA6)。具体的には、印刷ユニット3Bについて、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値の各設定値に関する初期値が、ステップSA5の処理が実行されてから所定のシート枚数の給紙の間に、操作パネル440の設定入力キー444の操作により変更されたか否かが、判断される。設定変更があったとき(SA6:YES)、処理はステップSA7に進む。設定変更がなかったとき(SA6:NO)、処理はステップSA8に進む。所定のシート枚数の給紙の間に、作業者が、ステップSA5の実行により給紙されて印刷された所定のシート枚数の段ボールシートの印刷品質、たとえば、印刷ずれ、およびインク塗布量などを確認し、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値の各設定値に関する初期値について、変更が必要か否かを判断することにより、設定入力キー444による設定変更が行われる。変更が必要と判断したときに、作業者は、操作パネル440の設定入力キー444を操作する。一般的に、印刷シート46Aの長さ、印刷版46Aの厚さ、および送り版89Aの厚さは、温度などの環境条件と、使用期間の経過とに応じて、変化することから、最適な印刷品質を確保するために、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値の各設定値を微調整する必要がある。

0105

設定変更があったとき(SA6:YES)、初期値が変更される(SA7)。具体的には、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値の各設定値に関して印刷作業メモリ462Bに記憶された初期値は、設定入力キー444の操作により設定された新たな設定値に変更され、印刷作業メモリ462Bに記憶される。

0106

ステップSA7の処理の実行後に、処理がステップSA2に戻され、ステップSA2〜SA4の調整処理が、印刷作業メモリ462Bに記憶された新たな設定値に従って、再度実行される。

0107

設定変更がなかったとき(SA6:NO)、印刷作業メモリ462Bに記憶された初期値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダの設定値として登録される(SA8)。具体的には、印刷作業メモリ462Bに記憶された初期値、または、変更された新たな設定値が、次に実行されるオーダについて印刷を行う印刷ユニットの設定値として、主作業メモリ430に新たに記憶されるように、印刷作業メモリ462Bに記憶された初期値などの値を含む登録要求が、第2印刷制御装置460Bから下位管理装置410に送られる。ステップSA8の処理が実行された後に、図10に示す調整処理が終了する。

0108

次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じであるとき(SA1:YES)、先のオーダの設定値に従い印刷シリンダの回転位相が調整される(SA9)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、先のオーダについて印刷を行う印刷ユニットの位相設定値に従って、位相調整モータ302Bの回転が制御され、プレスロール41Bに対する印刷シリンダ40Bの回転位相が調整される。この回転位相の調整により、印刷ユニット3Bの印刷シリンダ40Bに巻装される印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合するようになる。

0109

先のオーダの設定値に従いプレスロールの隙間が調整される(SA10)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、先のオーダについて印刷を行う印刷ユニットのプレス設定値に従って、隙間調整モータ110Bの回転が制御され、印刷シリンダ40Bに対するプレスロール41Bの隙間が調整される。

0110

先のオーダの設定値に従いアニロックスロールの隙間が調整される(SA11)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中で、先のオーダについて印刷を行う印刷ユニットのアニロックス設定値に従って、隙間調整モータ201Bの回転が制御され、印刷シリンダ40Bに対するアニロックスロール130Bの隙間が調整される。

0111

所定のシート枚数の給紙が要求される(SA12)。具体的には、所定のシート枚数の給紙要求が、第2印刷制御装置460Bから下位管理装置410に送られる。下位管理装置410は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cのいずれかの印刷制御装置から給紙要求を受け取ったときに、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置450に送り、主駆動モータMTの駆動を開始させる。主駆動モータMTの駆動により、給紙装置2は、所定のシート枚数の段ボールシートを順次供給する。この段ボールシートの供給により、印刷装置3は、印刷動作を行う。

0112

設定変更があったか否かが判断される(SA13)。具体的には、印刷ユニット3Bについて、プレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値が、ステップSA12の処理が実行されてから所定のシート枚数の給紙の間に、操作パネル440の設定入力キー444の操作により変更されたか否かが、判断される。設定変更があったとき(SA13:YES)、処理はステップSA14に進む。設定変更がなかったとき(SA13:NO)、処理はステップSA15に進む。所定のシート枚数の給紙の間に、作業者が、ステップSA12の実行により給紙されて印刷された所定のシート枚数の段ボールシートの印刷品質を確認し、先のオーダのプレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値について、変更が必要か否かを判断することにより、設定入力キー444による設定変更が行われる。変更が必要と判断したときに、作業者は、操作パネル440の設定入力キー444を操作する。

0113

設定変更があったとき(SA13:YES)、先のオーダの設定値が変更される(SA14)。具体的には、印刷作業メモリ462Bに記憶された先のオーダのプレス設定値、アニロックス設定値、および、位相設定値の各設定値は、設定入力キー444の操作により設定された新たな設定値に変更され、印刷作業メモリ462Bに記憶される。

0114

ステップSA14の処理の実行後に、処理がステップSA9に戻され、ステップSA9〜SA11の調整処理が、印刷作業メモリ462Bに記憶された新たな設定値に従って、再度実行される。

0115

設定変更がなかったとき(SA13:NO)、印刷作業メモリ462Bに記憶された設定値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダの設定値として更新される(SA15)。具体的には、印刷作業メモリ462Bに記憶された設定値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダについて印刷を行う印刷ユニットの旧い設定値に代わって、主作業メモリ430に記憶されるように、印刷作業メモリ462Bに記憶された設定値などの値を含む登録要求が、第2印刷制御装置460Bから下位管理装置410に送られる。ステップSA15の処理が実行された後に、図10に示す調整処理が終了する。

0116

印刷ユニット3Bについて実行された図10に示す調整処理は、印刷ユニット3Cについても、同様に実行される。印刷ユニット3B、3Cにおいて、図10に示す調整処理の実行により、印刷シートの印刷版が、搬送される段ボールシートの所定の印刷位置において段ボールシートに係合する。

0117

<印刷を行わない印刷ユニットの調整処理>
印刷休止調整プログラムに従って実行される印刷を行わない印刷ユニットの調整処理について、図11を参照して説明する。たとえば、第1印刷制御装置460Aは、印刷休止調整プログラムに従って、図11に示すステップSB1〜SB15を順次実行する。

0118

次のオーダが実行済の先のオーダと同じか否かが判断される(SB1)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Bに記憶された制御指令情報中の判断結果に従って、次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じか否かが判断される。次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じであるとき(SB1:YES)、処理はステップSB9に進む。次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じでないとき(SB1:NO)、処理はステップSB2に進む。

0119

次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じでないとき(SB1:NO)、初期値に従い印刷シリンダの回転位相が調整される(SB2)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Aに記憶された制御指令情報中で、印刷を行わない印刷ユニットの位相設定値に関する初期値に従って、位相調整モータ302Aの回転が制御され、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。本実施形態では、印刷シリンダ40Aの回転方向における送り版89Aの下流側の先端部が、搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、位相調整モータ302Aの回転が制御され、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。

0120

初期値に従いプレスロールの隙間が調整される(SB3)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Aに記憶された制御指令情報中で、印刷を行わない印刷ユニットのプレス設定値に関する初期値に従って、隙間調整モータ110Aの回転が制御され、印刷シリンダ40Aに対するプレスロール41Aの隙間が調整される。

0121

アニロックスロールが離間位置に位置決めされる(SB4)。具体的には、アニロックスロール130Aが、印刷シリンダ40Aから最も離れた離間位置に位置決めされるように、
隙間調整モータ201Aの回転が制御される。

0122

所定のシート枚数の給紙が要求される(SB5)。具体的には、所定のシート枚数の給紙要求が、第1印刷制御装置460Aから下位管理装置410に送られる。下位管理装置410は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cのいずれかの印刷制御装置から給紙要求を受け取ったときに、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置450に送り、主駆動モータMTの駆動を開始させる。主駆動モータMTの駆動により、給紙装置2は、所定のシート枚数の段ボールシートを順次供給する。この段ボールシートの供給により、印刷装置3は、印刷動作を行う。

0123

設定変更があったか否かが判断される(SB6)。具体的には、印刷ユニット3Aについて、プレス設定値、および位相設定値の各設定値に関する初期値が、ステップSB5の処理が実行されてから所定のシート枚数の給紙の間に、操作パネル440の設定入力キー444の操作により変更されたか否かが、判断される。設定変更があったとき(SB6:YES)、処理はステップSB7に進む。設定変更がなかったとき(SB6:NO)、処理はステップSB8に進む。所定のシート枚数の給紙の間に、作業者が、ステップSB5の実行により給紙されて印刷された所定のシート枚数の段ボールシートの印刷品質を確認し、プレス設定値、および位相設定値の各設定値に関する初期値について、変更が必要か否かを判断することにより、設定入力キー444による設定変更が行われる。変更が必要と判断したときに、作業者は、操作パネル440の設定入力キー444を操作する。

0124

設定変更があったとき(SB6:YES)、初期値が変更される(SB7)。具体的には、プレス設定値、および位相設定値の各設定値に関して印刷作業メモリ462Bに記憶された初期値は、設定入力キー444の操作により設定された新たな設定値に変更され、印刷作業メモリ462Aに記憶される。

0125

ステップSB7の処理の実行後に、処理がステップSB2に戻され、ステップSB2、SB3の調整処理が、印刷作業メモリ462Aに記憶された新たな設定値に従って、再度実行される。

0126

設定変更がなかったとき(SB6:NO)、印刷作業メモリ462Aに記憶された初期値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダの設定値として登録される(SB8)。具体的には、印刷作業メモリ462Aに記憶された初期値、または、変更された新たな設定値が、次に実行されるオーダについて印刷を行わない印刷ユニットの設定値として、主作業メモリ430に新たに記憶されるように、印刷作業メモリ462Aに記憶された初期値などの値を含む登録要求が、第1印刷制御装置460Aから下位管理装置410に送られる。ステップSB8の処理が実行された後に、図11に示す調整処理が終了する。

0127

次のオーダの仕様が先のオーダの仕様と同じであるとき(SB1:YES)、先のオーダの設定値に従い印刷シリンダの回転位相が調整される(SB9)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Aに記憶された制御指令情報中で、先のオーダについて印刷を行わない印刷ユニットの位相設定値に従って、位相調整モータ302Aの回転が制御され、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。本実施形態では、印刷シリンダ40Aの回転方向における送り版89Aの下流側の先端部が、搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、位相調整モータ302Aの回転が制御され、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。

0128

先のオーダの設定値に従いプレスロールの隙間が調整される(SB10)。具体的には、下位管理装置410から送られて印刷作業メモリ462Aに記憶された制御指令情報中で、先のオーダについて印刷を行わない印刷ユニットのプレス設定値に従って、隙間調整モータ110Aの回転が制御され、印刷シリンダ40Aに対するプレスロール41Aの隙間が調整される。

0129

アニロックスロールが離間位置に位置決めされる(SB11)。具体的には、アニロックスロール130Aが、印刷シリンダ40Aから最も離れた離間位置に位置決めされるように、隙間調整モータ201Aの回転が制御される。

0130

所定のシート枚数の給紙が要求される(SB12)。具体的には、所定のシート枚数の給紙要求が、第2印刷制御装置460Aから下位管理装置410に送られる。下位管理装置410は、第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cのいずれかの印刷制御装置から給紙要求を受け取ったときに、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置450に送り、主駆動モータMTの駆動を開始させる。主駆動モータMTの駆動により、給紙装置2は、所定のシート枚数の段ボールシートを順次供給する。この段ボールシートの供給により、印刷装置3は、印刷動作を行う。

0131

設定変更があったか否かが判断される(SB13)。具体的には、印刷ユニット3Aについて、プレス設定値、および位相設定値が、ステップSB12の処理が実行されてから所定のシート枚数の給紙の間に、操作パネル440の設定入力キー444の操作により変更されたか否かが、判断される。設定変更があったとき(SB13:YES)、処理はステップSB14に進む。設定変更がなかったとき(SB13:NO)、処理はステップSB15に進む。所定のシート枚数の給紙の間に、作業者が、ステップSB12の実行により給紙されて印刷された所定のシート枚数の段ボールシートの印刷品質を確認し、先のオーダのプレス設定値、および位相設定値について、変更が必要か否かを判断することにより、設定入力キー444による設定変更が行われる。変更が必要と判断したときに、作業者は、操作パネル440の設定入力キー444を操作する。

0132

設定変更があったとき(SB13:YES)、先のオーダの設定値が変更される(SB14)。具体的には、印刷作業メモリ462Aに記憶された先のオーダのプレス設定値、および位相設定値の各設定値は、設定入力キー444の操作により設定された新たな設定値に変更され、印刷作業メモリ462Aに記憶される。

0133

ステップSB14の処理の実行後に、処理がステップSB9に戻され、ステップSB9、SA10の調整処理が、印刷作業メモリ462Aに記憶された新たな設定値に従って、再度実行される。

0134

設定変更がなかったとき(SB13:NO)、印刷作業メモリ462Aに記憶された設定値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダの設定値として更新される(SB15)。具体的には、印刷作業メモリ462Aに記憶された設定値、または、変更された新たな設定値が、先のオーダについて印刷を行わない印刷ユニットの旧い設定値に代わって、主作業メモリ430に記憶されるように、印刷作業メモリ462Aに記憶された設定値などの値を含む登録要求が、第1印刷制御装置460Aから下位管理装置410に送られる。ステップSB15の処理が実行された後に、図11に示す調整処理が終了する。

0135

印刷ユニット3Aについて実行された図11に示す調整処理の実行により、印刷シリンダ40Aの送り版89Aが、搬送される段ボールシートに係合して段ボールシートに搬送力を付与する。具体的には、図2に示す印刷シリンダ40Aの回転方向、すなわち時計回り方向における送り版89Aの下流側の先端部が、搬送方向における段ボールシートの下流側の先端部に係合するように、印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。また、図11に示す調整処理の実行により、印刷シリンダ40Aに対するプレスロール41Aの間隙が小さくなるように調整され、搬送される段ボールシートが送り版89Aとプレスロール41Aとの間で確実に挟持される。

0136

<印刷ユニット3A〜3Cの印刷動作>
印刷ユニット3Aについて、図11に示す調整処理が終了し、印刷ユニット3B、3Cについて、図10に示す調整処理が終了することにより、次のオーダの実行のための準備処理が完了する。作業者が、操作パネル441の給紙ボタン441を操作すると、下位管理装置410は、主駆動モータMTの駆動指令を駆動制御装置450に送り、主駆動モータMTの駆動を開始させる。主駆動モータMTの駆動により、給紙装置2は、段ボールシートを順次供給する。この段ボールシートの供給により、印刷装置3は、印刷動作を行う。

0137

給紙装置2が、搬送方向において最も短い長さである280mmの段ボールシートを供給する場合に、その段ボールシートに印刷を行う動作について、簡単に説明する。図1において、段ボールシートがフィードロール31、32により挟持されて搬送さている状態で、搬送方向における段ボールシートの上流側の端部、すなわち後端部が、フィードロール31、32の挟持位置を通過するときには、段ボールシートの下流側の端部、すなわち先端部が、印刷を行わない印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3Aの送り版89Aと、プレスロール41Aとにより挟持される。送り版89Aとプレスロール41Aとの間での挟持により、安定した搬送力が、段ボールシートの先端部に付与される。また、段ボールシートの先端部が、フィードロール44A、45Aにより挟持されるまで、送り版89Aとプレスロール41Aとの間での挟持により、段ボールシートの後端部への搬送力の付与が継続される。印刷ユニット3Aのアニロックスロール130Aは、ステップSB4、SB11で離間位置に位置決めされることから、印刷シリンダ40Aの回転中に、送り版89Aにインクが塗布されることはない。

0138

段ボールシートが、印刷を行う印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3B、3Cを順次通過するときには、段ボールシートは、印刷シリンダ40B、40Cの印刷版と、プレスロール41B、41Cとの間に挟持されて搬送される。この搬送の間に、印刷版により所定のパターンの印刷が段ボールシートに行われる。印刷シリンダ3B、3Cの送り版の厚さは、印刷版の厚さより小さく設定されることから、印刷シリンダ40B、40Cの回転中に、アニロックスロール130B、130Cからインクが印刷版に塗布されるが、インクが送り版に付着することを防ぐことができる。

0139

《実施形態の効果》
図2、および図5に示すように、送り版89A、89A−1〜89A−5が、印刷シリンダ40Aの送り角度領域AR2に装着される。印刷を行わない印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3Aについて、ステップSB2、SB9の処理により、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相が調整される。この結果、段ボールシートがフィードロール31、32からフィードロール44A、45Aまで搬送される間に、印刷シリンダ40Aの送り版89Aは、プレスロール41Aとの間で段ボールシートを挟持して安定した搬送力を段ボールシートに付与することができる。また、作業者は、印刷を行わない印刷ユニットにおいて、オーダチェンジの度に、印刷シート46Aを取り外して特別のシートを取り付ける作業、または、その取り付けられた特別のシートを取り外す作業を行う必要がないことから、オーダチェンジの作業を簡易にすることができる。

0140

図2、および図3に示すように、印刷シート46Aは、印刷シリンダ40Aの巻装角度領域AR1に巻装され、送り版89Aは、印刷シリンダ40Aの送り角度領域AR2に装着される。印刷シート46Aは、需要が多いシート長さに合わせて設計され、図6に示す印刷シート90Aは、加工可能な最も長いシート長さに合わせて設計される。送り版89Aは、頻繁に交換される印刷シート46Aの巻装角度領域AR1以外の送り角度領域AR2に装着される。この結果、需要が多いシート長さの段ボールシートに印刷を行う限り、送り版89Aを印刷シリンダ40Aから取り外す必要がないことから、オーダチェンジの作業を簡易にすることができる。また、送り版89Aは、マグネット層を有し、印刷シリンダ40Aに対して着脱可能な構成であることから、送り版89Aを取り外すことにより、長い印刷シート90Aを印刷シリンダ40Aに巻装して使用することもできる。

0141

印刷シリンダ3A〜3Cの送り版の厚さは、印刷版の厚さより小さく設定される。また、印刷を行わない印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3Aについて、図11に示す調整処理のステップSB3、SB10の処理が実行され、印刷シリンダ40Aに対するプレスロール41Aの隙間が調整される。この結果、印刷シリンダ40Aの送り版89Aは、プレスロール41Aとの間で段ボールシートを確実に挟持して安定した搬送力を段ボールシートに付与することができる。また、印刷を行う印刷ユニットとして決定された印刷シリンダ3B、3Cの送り版の厚さは、印刷版の厚さより小さく設定されることから、印刷シリンダ40B、40Cの回転中に、アニロックスロール130B、130Cからインクが印刷版に塗布されるが、インクが送り版に付着することを防ぐことができる。

0142

印刷シリンダ40Aの回転方向における送り版89Aの長さは、フィードロール31、32の回転中心と、印刷シリンダ40Aの回転中心との間の距離LA1、および、段ボールシート製函機1において加工可能な最も短い段ボールシートの長さより、長く設定される。この結果、図1において、最も短い段ボールシートの後端部がフィードロール31、32から離れてから、最も短い段ボールシートの先端部がフィードロール44A、45Aに到達するまでの間に、送り版89Aは、プレスロール41Aとの間で段ボールシートを確実に挟持して安定した搬送力を付与することができる。

0143

[本発明と実施形態との構成の対応関係]
印刷装置3は、本発明の段ボールシート印刷装置の一例である。3つの印刷ユニット3A〜3Cは、本発明の複数の印刷ユニットの一例である。下位管理装置410、および第1乃至第3印刷制御装置460A〜460Cは、本発明の制御部の一例である。印刷シリンダ40A〜40C、印刷版86A、92A、および印刷シート46A、90Aは、本発明の印刷シリンダ、印刷版、および印刷シートの一例である。印刷シート46A、および印刷シート90Aは、本発明の第1の印刷シート、および第2の印刷シートの一例である。送り版89A、巻装角度領域AR1、および送り角度領域AR2は、本発明の送り版、巻装角度領域、および送り角度領域の一例である。プレスロール41A〜41Cは、本発明のプレスロールの一例である。位相調整機構300A〜300Cは、本発明の位相調整部の一例である。図10に示す調整処理のステップSA2、SA9の処理は、本発明の第1の調整処理の一例である。図11に示す調整処理のステップSB2、SB9の処理は、本発明の第2の調整処理の一例である。印刷ユニット決定プログラムに従って下位管理装置410が、印刷を行う印刷ユニットと、印刷を行わない印刷ユニットとを決定する処理が、本発明の制御部の決定処理の一例である。係止機構80A、第1係止溝81A、および第2係止溝82Aは、本発明の第1の係止部、第2の係止部、および第3の係止部の一例である。一対のフィードロール31、32が、本発明の一対の上流側送りロールの一例であり、一対のフィードロール44A、45Aが、本発明の一対の下流側送りロールの一例である。差動機構301A〜301Cの各差動機構を構成するハーモニックドライブ(登録商標)のフレクスプラインが、本発明の位相調整部の第1の部材の一例である。各差動機構を構成するハーモニックドライブ(登録商標)のサーキュラ・スプラインが、本発明の位相調整部の第2の部材の一例である。各差動機構を構成するハーモニックドライブ(登録商標)のウェーブ・ジェネレータが、本発明の位相調整部の第3の部材の一例である。位相調整モータ302A〜302Cは、本発明の位相調整モータの一例である。隙間調整機構100A〜100Cは、本発明の「印刷シリンダの外周面と、プレスロールの外周面との隙間を調整する隙間調整機構」の一例である。隙間調整モータ110A〜110Cは、本発明の隙間調整モータの一例である。設定入力キー444、ステップSB7、SB14の処理、主作業メモリ420、および印刷作業メモリ462A〜462Cの組み合わせは、本発明の設定部の一例である。図11に示す調整処理のステップSB3、SB10の処理は、本発明の隙間調整処理の一例である。距離LA1、LB1、LC1は、本発明の「一対の上流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離」の一例である。距離LA2、LB2、LC2は、本発明の「一対の下流側送りロールの挟持位置と押圧位置との間の距離」の一例である。

0144

[変形例]
本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることができる。

0145

(1)本実施形態では、プレスロール41Aに対する印刷シリンダ40Aの回転位相を調整するための位相調整機構300Aは、差動機構301Aと、位相調整モータ302Aと、を備える。差動機構301Aは、ハーモニックドライブ(登録商標)から構成されるが、この構成に限定されない。たとえば、差動機構として、ハーモニックドライブ(登録商標)の構成に代えて、遊星歯車機構が使用されてもよい。一般的に、遊星歯車機構は、太陽歯車と、複数の遊星歯車を支持する遊星キャリアと、遊星歯車の外に配置され、遊星歯車と噛み合う内歯車と、を備える。たとえば、位相調整モータが第3の部材としての太陽歯車に連結され、印刷シリンダが第1の部材としての遊星キャリアに連結され、プレスロールが第2の部材としての内歯車に連結される構成であってもよい。

0146

(2)本実施形態では、図5に示すように、多数の送り版89A−1〜89A−5が、印刷シリンダ40Aの外周面に個別に取り付けられる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、多数の送り版が、印刷シリンダ40Aの回転軸方向である幅方向に広がる1枚の装着シートにそれぞれ配列されて固定される。この装着シートが、マグネット層を有し、印刷シリンダに着脱可能に吸着される構成であってもよい。

0147

(3)本実施形態では、下位管理装置410が、印刷ユニット決定プログラムの実行により、印刷を行う印刷ユニットと、印刷を行わない印刷ユニットとを、オーダ毎に自動的に決定する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、作業者が、各オーダの仕様に応じて、操作パネルを操作して、印刷を行う印刷ユニットと、印刷を行わない印刷ユニットとをそれぞれ特定する情報を入力する構成であってもよい。

0148

(4)本実施形態では、印刷を行わない印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3Aについて、図11に示す調整処理のステップSB4、SB11の処理により、アニロックスロール130Aが離間位置に位置決めされる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、アニロックスロール130Aが待機位置、または、塗布位置に近い位置に位置決めされる構成であってもよい。この変形例では、送り版89Aの厚さは、印刷版86Aの厚さより小さく設定されることから、アニロックスロール130Aが塗布位置に近い位置に位置決めされるときでも、インクが送り版89Aに付着することを防ぐことができる。

0149

(5)本実施形態では、印刷シリンダ3A〜3Cの送り版の厚さは、印刷版の厚さより小さく設定される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、印刷を行う印刷ユニットとして決定された印刷ユニット3B、3Cにおいて、印刷シリンダの送り版が、アニロックスロールの配置位置を通過するときに、印刷シリンダに対するアニロックロールの隙間が大きくなるように、印刷制御装置460B、460Cが隙間調整モータ201B、201Cの回転を制御する構成であれば、印刷シリンダ3A〜3Cの送り版の厚さは、印刷版の厚さと同じ厚さに設定される構成であってもよい。

0150

1段ボールシート製函機
3印刷装置
3A〜3C印刷ユニット
31、32、44A、45Aフィードロール
40A〜40C印刷シリンダ
41A〜41Cプレスロール
46A、90A印刷シート
80A係止機構
81A 第1係止溝
82A 第2係止溝
86A、92A印刷版
89A送り版
100A〜100C隙間調整機構
300A〜300C位相調整機構
302A〜302C位相調整モータ
410下位管理装置
430 主作業メモリ
444設定入力キー
460A〜460C 第1乃至第3印刷制御装置
462A〜462C印刷作業メモリ
SH段ボールシート
AR1巻装角度領域
AR2送り角度領域
LA1〜LC1、LA2〜LC2 距離

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