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技術 蓄電制御装置、蓄電制御方法、および蓄電制御プログラム

出願人 オムロン株式会社
発明者 高塚皓正笠井一希相田冨実二今井紘
出願日 2016年2月25日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2016-034545
公開日 2017年8月31日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2017-153288
状態 特許登録済
技術分野 交流の給配電 予備電源装置
主要キーワード 電力消費体 電力レンジ メンテナンススケジュール メンテナンス計画 使用バッテリ 未使用分 メンテナンス期間 地熱発電装置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

複数の蓄電装置配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することが可能な蓄電制御装置蓄電制御方法、および蓄電制御プログラムを提供する。

解決手段

蓄電制御装置10は、状態判定部11と、信号生成部14と、通信部15とを備えている。状態判定部11は、配電網51上に配備された蓄電装置23の使用状態を判定する。信号生成部14は、状態判定部11における判定結果に応じて、配電網51上において蓄電装置23と接続された蓄電装置33を、蓄電装置23の代わりに使用するための制御信号を生成する。通信部15は、信号生成部14において生成された制御信号を、蓄電装置33に対して送信する。

概要

背景

近年、複数の需要家が接続される配電網上において、一時的に電力を蓄える蓄電装置配備されている。
このような蓄電装置は、性能を維持するために、所定期間ごとメンテナンスが実施される。
ここで、蓄電装置の満充電容量は、充放電制御されるたびに減少していくことが知られている。そして、その時点での蓄電装置の満充電容量を正確に計測するためには、一定期間、未使用の時間を設けて完全放電させた上で微小電流充電を実施する必要がある。

例えば、特許文献1には、スマートグリッドネットワーク上に接続された共有の蓄電装置をシェアすることで、蓄電装置を所有していないユーザが、ネットワークを介して蓄電装置を利用することが可能となる電力ネットワークシステムについて開示されている。

概要

複数の蓄電装置が配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することが可能な蓄電制御装置蓄電制御方法、および蓄電制御プログラムを提供する。蓄電制御装置10は、状態判定部11と、信号生成部14と、通信部15とを備えている。状態判定部11は、配電網51上に配備された蓄電装置23の使用状態を判定する。信号生成部14は、状態判定部11における判定結果に応じて、配電網51上において蓄電装置23と接続された蓄電装置33を、蓄電装置23の代わりに使用するための制御信号を生成する。通信部15は、信号生成部14において生成された制御信号を、蓄電装置33に対して送信する。

目的

本発明の課題は、複数の蓄電装置が配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することが可能な蓄電制御装置、蓄電制御方法、および蓄電制御プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

配電網上に配備された複数の蓄電装置充放電制御を行う蓄電制御装置であって、前記配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する状態判定部と、前記状態判定部における判定結果に応じて、前記配電網上において前記第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、前記第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部において生成された制御信号を、前記第2の蓄電装置に対して送信する通信部と、を備えている蓄電制御装置。

請求項2

前記状態判定部は、前記第1の蓄電装置がメンテナンスを実施されている状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の蓄電制御装置。

請求項3

前記状態判定部は、前記第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かを判定する、請求項1または2に記載の蓄電制御装置。

請求項4

前記状態判定部は、前記第1の蓄電装置に取り付けられた加速度センサ温度センサ電流センサ電圧センサのうち少なくとも1つの検出結果に基づいて、前記第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かを判定する、請求項3に記載の蓄電制御装置。

請求項5

前記状態判定部は、前記第1の蓄電装置に取り付けられた電圧センサの検出結果に基づいて、前記第1の蓄電装置が故障した状態であるか否かを判定する、請求項3に記載の蓄電制御装置。

請求項6

前記状態判定部は、前記第1の蓄電装置が正常稼動状態であるか否かを判定する、請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項7

前記配電網上に配備された前記第2の蓄電装置を検索する検索部を、さらに備えている、請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項8

前記信号生成部は、複数の前記第2の蓄電装置の充放電を制御するための制御信号を生成する、請求項1から7のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項9

前記信号生成部は、前記第2の蓄電装置の蓄電容量の少なくとも一部の使用を予約する予約信号を生成する、請求項1から8のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項10

前記信号生成部は、前記制御信号によって、前記第2の蓄電装置の入出力電流を制御する、請求項1から9のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項11

前記状態判定部における判定結果を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備えている、請求項1から10のいずれか1項に記載の蓄電制御装置。

請求項12

配電網上に配備された複数の蓄電装置の充放電制御を行う蓄電制御方法であって、前記配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する状態判定ステップと、前記状態判定ステップにおける判定結果に応じて、前記配電網上において前記第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、前記第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する信号生成ステップと、前記信号生成ステップにおいて生成された制御信号を、前記第2の蓄電装置に対して送信する通信ステップと、を備えている蓄電制御方法。

請求項13

配電網上に配備された複数の蓄電装置の充放電制御を行う蓄電制御プログラムであって、前記配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する状態判定ステップと、前記状態判定ステップにおける判定結果に応じて、前記配電網上において前記第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、前記第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する信号生成ステップと、前記信号生成ステップにおいて生成された制御信号を、前記第2の蓄電装置に対して送信する通信ステップと、を備えている蓄電制御方法をコンピュータに実行させる蓄電制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、配電網上に配備された複数の蓄電装置を制御する蓄電制御装置蓄電制御方法、および蓄電制御プログラムに関する。

背景技術

0002

近年、複数の需要家が接続される配電網上において、一時的に電力を蓄える蓄電装置が配備されている。
このような蓄電装置は、性能を維持するために、所定期間ごとメンテナンスが実施される。
ここで、蓄電装置の満充電容量は、充放電制御されるたびに減少していくことが知られている。そして、その時点での蓄電装置の満充電容量を正確に計測するためには、一定期間、未使用の時間を設けて完全放電させた上で微小電流充電を実施する必要がある。

0003

例えば、特許文献1には、スマートグリッドネットワーク上に接続された共有の蓄電装置をシェアすることで、蓄電装置を所有していないユーザが、ネットワークを介して蓄電装置を利用することが可能となる電力ネットワークシステムについて開示されている。

先行技術

0004

特開2013−169137号公報
特開2015−177580号公報
特開2015−126564号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来の電力ネットワークシステムでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたシステムでは、ネットワーク上において共有の蓄電装置から、電力調達許可されたユーザに電力供給を行う。
しかし、このようなシステム構成では、例えば、共有の蓄電装置がメンテナンス中、あるいは故障中であって使用できない状況では、共有の蓄電装置からの電力供給を受けることはできない。

0006

本発明の課題は、複数の蓄電装置が配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することが可能な蓄電制御装置、蓄電制御方法、および蓄電制御プログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

第1の発明に係る蓄電制御装置は、配電網上に配備された複数の蓄電装置の充放電制御を行う蓄電制御装置であって、状態判定部と、信号生成部と、通信部と、を備えている。状態判定部は、配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する。信号生成部は、状態判定部における判定結果に応じて、配電網上において第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する。通信部は、信号生成部において生成された制御信号を、第2の蓄電装置に対して送信する。

0008

ここでは、配電網上に配備された複数の蓄電装置に含まれる第1の蓄電装置の使用状態の判定結果に応じて、近隣の配電網上に配備された他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を、第1の蓄電装置の代わりに使用するように制御を行う。
すなわち、本蓄電制御装置では、第1の蓄電装置が使用できない状態であると判定された場合に、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置を使用するように制御信号を生成して、第2の蓄電装置へ送信する。

0009

ここで、第1の蓄電装置の使用状態に応じて、第1の蓄電装置の代わりに使用される第2の蓄電装置は、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、第1の蓄電装置の代わりとして、複数の第2の蓄電装置を用いてもよい。
また、状態判定部において判定される第1の蓄電装置の使用状態としては、蓄電装置として使用可能であるか否かを示す状態であって、例えば、メンテナンスのために使用不可の状態、故障による使用不可の状態、正常な稼動状態等が含まれる。

0010

また、これらの第1の蓄電装置の使用状態の判定は、例えば、第1の蓄電装置に含まれるセル電流電圧等を測定する各種センサの検出結果、あるいはメンテナンススケジュール等の情報を用いて行われる。
さらに、第2の蓄電装置の使用としては、例えば、各需要家において生じた余剰電力を蓄える充電制御、あるいは各需要家における電力消費を賄う放電制御等が含まれる。

0011

なお、第2の蓄電装置が近隣の配電網に配備されているか否かは、例えば、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置との間のインピーダンス値電力網構造等の情報を用いて判断することができる。
これにより、近隣の配電網上に配置された複数の蓄電装置について、特定の蓄電装置(第1の蓄電装置)が使用できない場合には、他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を使用することができる。

0012

第2の発明に係る蓄電制御装置は、第1の発明に係る蓄電制御装置であって、状態判定部は、第1の蓄電装置がメンテナンスを実施されている状態であるか否かを判定する。
ここでは、第1の蓄電装置の状態判定として、第1の蓄電装置がメンテナンス中であるか否か(使用可否)を判定する。
ここで、第1の蓄電装置がメンテナンス中であるか否かの判定は、例えば、予め記憶されているメンテナンススケジュール等の情報、各種センサを用いて検出されるセルの入出力電流値、電圧値等を用いて行われる。

0013

これにより、第1の蓄電装置がメンテンス中であると判定された場合には、メンテナンス作業が終わるまでは第1の蓄電装置を使用できないため、近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置を使用することができる。

0014

第3の発明に係る蓄電制御装置は、第1または第2の発明に係る蓄電制御装置であって、状態判定部は、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かを判定する。
ここでは、第1の蓄電装置の状態判定として、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否か(使用可否)を判定する。
ここで、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かの判定は、例えば、各種センサを用いて検出されるセルの入出力電流値、電圧値等を用いて行われる。
これにより、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であると判定された場合には、第1の蓄電装置を使用できないため、近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置を使用することができる。

0015

第4の発明に係る蓄電制御装置は、第3の発明に係る蓄電制御装置であって、状態判定部は、第1の蓄電装置に取り付けられた加速度センサ温度センサ電流センサ電圧センサのうち少なくとも1つの検出結果に基づいて、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かを判定する。
ここでは、第1の蓄電装置の状態判定として、第1の蓄電装置に取り付けられた加速度センサ、温度センサ、電流センサ、電圧センサのうち少なくとも1つの検出結果を用いて、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かの判定を行う。

0016

ここで、例えば、加速度センサにおいて大きな衝撃が付与されたような検出結果であった場合、温度センサにおいて温度異常が検出された場合、あるいは電流センサ、電圧センサ、温度センサ等を用いて残容量値の異常低下が検出された場合等には、第1の蓄電装置が故障しているおそれがある。
これにより、加速度センサ、温度センサ、電流センサ、電圧センサのうち少なくとも1つにおける検出結果を用いて、第1の蓄電装置が使用不可能な状態であるか否かの判定を実施することができる。

0017

第5の発明に係る蓄電制御装置は、第3の発明に係る蓄電制御装置であって、状態判定部は、第1の蓄電装置に取り付けられた電圧センサの検出結果に基づいて、第1の蓄電装置が故障した状態であるか否かを判定する
ここでは、第1の蓄電装置の故障判定として、第1の蓄電装置に取り付けられた電圧センサの検出結果を用いて、第1の蓄電装置が故障した状態であるか否かの判定を行う。
これにより、電圧センサにおける検出結果を用いて、第1の蓄電装置が故障した状態であるか否かの判定を実施することができる。

0018

第6の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、状態判定部は、第1の蓄電装置が正常稼動状態であるか否かを判定する。
ここでは、第1の蓄電装置の状態判定として、第1の蓄電装置が正常稼動中であるか否か(使用可否)を判定する。

0019

ここで、第1の蓄電装置が正常稼動中であるか否かの判定は、例えば、各種センサを用いて検出されるセルの入出力電流値、電圧値等を用いて行われる。
これにより、第1の蓄電装置が正常稼動中であると判定された場合には、第1の蓄電装置を使用できるため、第2の蓄電装置を使用するための制御信号を生成する必要がない。

0020

第7の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、配電網上に配備された第2の蓄電装置を検索する検索部を、さらに備えている。
ここでは、上述したように、第1の蓄電装置の使用状況の判定の結果、使用不可と判定された場合には、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を検索する。
ここで、第2の蓄電装置の検索条件としては、例えば、第1の蓄電装置との間、あるいは第1の蓄電装置を所有している需要家の電力消費体との間のインピーダンス値、未使用のバッテリ容量等が含まれる。
これにより、第1の蓄電装置が使用不可の状態であっても、近隣の配電網上に配備された所望の第2の蓄電装置を見つけて、第1の蓄電装置の代わりに使用することができる。

0021

第8の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、信号生成部は、複数の第2の蓄電装置の充放電を制御するための制御信号を生成する。

0022

ここでは、上述したように、第1の蓄電装置の使用状況の判定の結果、使用不可と判定された場合には、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された複数の第2の蓄電装置を、第1の蓄電装置の代わりとして使用する。
ここで、複数の第2の蓄電装置を使用する場合としては、例えば、近隣の配電網上に配備された他の第2の蓄電装置と比較して、第1の蓄電装置の容量が大きく、単数の第2の蓄電装置では容量が不足するケースが考えられる。また、使用候補となった第2の蓄電装置の使用可能な容量が少なく、単数の第2の蓄電装置では容量が不足するケースが考えられる。
これにより、第1の蓄電装置が使用不可の状態であっても、近隣の配電網上に配備された複数の第2の蓄電装置を、第1の蓄電装置の代わりとして使用することができる。

0023

第9の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、信号生成部は、第2の蓄電装置の蓄電容量の少なくとも一部の使用を予約する予約信号を生成する。

0024

ここでは、上述したように、第1の蓄電装置の使用状況の判定の結果、使用不可と判定された場合には、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置について、その少なくとも一部の蓄電容量の使用を予約する予約信号を生成する。
これにより、第2の蓄電装置の所有者等がすでに第2の蓄電装置を使用している場合でも、未使用分の蓄電容量の分について使用予約して使用することで、第2の蓄電装置の所有者等に不都合を与えることなく、第2の蓄電装置を使用することができる。

0025

第10の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第9の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、信号生成部は、制御信号によって、第2の蓄電装置の入出力電流を制御する。
ここでは、上述したように、第1の蓄電装置の使用状況の判定の結果、使用不可と判定された場合には、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置について、その入力電流、あるいは出力電流の制御を行う。
これにより、配電網を介して、第2の蓄電装置から電力の供給を受けたり、余剰電力を蓄えたりすることができる。

0026

第11の発明に係る蓄電制御装置は、第1から第10の発明のいずれか1つに係る蓄電制御装置であって、状態判定部における判定結果を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備えている。
ここでは、状態判定部において判定された第1の蓄電装置の使用状態に関する情報を表示部に表示させる。
これにより、例えば、第1の蓄電装置の使用者は、第1の蓄電装置がメンテナンスや故障等によって使用不可の状態であることを容易に認識することができる。

0027

第12の発明に係る蓄電制御方法は、配電網上に配備された複数の蓄電装置の充放電制御を行う蓄電制御方法であって、状態判定ステップと、信号生成ステップと、通信ステップと、を備えている。状態判定ステップは、配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する。信号生成ステップは、状態判定ステップにおける判定結果に応じて、配電網上において第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する。通信ステップは、信号生成ステップにおいて生成された制御信号を、第2の蓄電装置に対して送信する。

0028

ここでは、配電網上に配備された複数の蓄電装置に含まれる第1の蓄電装置の使用状態の判定結果に応じて、近隣の配電網上に配備された他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を、第1の蓄電装置の代わりに使用するように制御を行う。
すなわち、本蓄電制御方法では、第1の蓄電装置が使用できない状態であると判定された場合に、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置を使用するように制御信号を生成して、第2の蓄電装置へ送信する。

0029

ここで、第1の蓄電装置の使用状態に応じて、第1の蓄電装置の代わりに使用される第2の蓄電装置は、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、第1の蓄電装置の代わりとして、複数の第2の蓄電装置を用いてもよい。
また、状態判定ステップにおいて判定される第1の蓄電装置の使用状態としては、蓄電装置として使用可能であるか否かを示す状態であって、例えば、メンテナンスのために使用不可の状態、故障による使用不可の状態、正常な稼動状態等が含まれる。

0030

また、これらの第1の蓄電装置の使用状態の判定は、例えば、第1の蓄電装置に含まれるセルの電流、電圧等を測定する各種センサの検出結果、あるいはメンテナンススケジュール等の情報を用いて行われる。
さらに、第2の蓄電装置の使用としては、例えば、各需要家において生じた余剰電力を蓄える充電制御、あるいは各需要家における電力消費を賄う放電制御等が含まれる。

0031

なお、第2の蓄電装置が近隣の配電網に配備されているか否かは、例えば、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置との間のインピーダンス値、電力網構造等の情報を用いて判断することができる。
これにより、近隣の配電網上に配置された複数の蓄電装置について、特定の蓄電装置(第1の蓄電装置)が使用できない場合には、他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を使用することができる。

0032

第13の発明に係る蓄電制御プログラムは、配電網上に配備された複数の蓄電装置の充放電制御を行う蓄電制御プログラムであって、状態判定ステップと、信号生成ステップと、通信ステップと、を備えている蓄電制御方法をコンピュータに実行させる。状態判定ステップは、配電網上に配備された第1の蓄電装置の使用状態を判定する。信号生成ステップは、状態判定ステップにおける判定結果に応じて、配電網上において第1の蓄電装置と接続された第2の蓄電装置を、第1の蓄電装置の代わりに使用するための制御信号を生成する。通信ステップは、信号生成ステップにおいて生成された制御信号を、第2の蓄電装置に対して送信する。

0033

ここでは、配電網上に配備された複数の蓄電装置に含まれる第1の蓄電装置の使用状態の判定結果に応じて、近隣の配電網上に配備された他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を、第1の蓄電装置の代わりに使用するように制御を行う。
すなわち、本蓄電制御プログラムでは、第1の蓄電装置が使用できない状態であると判定された場合に、第1の蓄電装置の近隣の配電網上に配備された第2の蓄電装置を使用するように制御信号を生成して、第2の蓄電装置へ送信する。

0034

ここで、第1の蓄電装置の使用状態に応じて、第1の蓄電装置の代わりに使用される第2の蓄電装置は、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、第1の蓄電装置の代わりとして、複数の第2の蓄電装置を用いてもよい。
また、状態判定ステップにおいて判定される第1の蓄電装置の使用状態としては、例えば、メンテナンスのために使用不可の状態、故障による使用不可の状態、正常な稼動状態等が含まれる。

0035

また、これらの第1の蓄電装置の使用状態の判定は、蓄電装置として使用可能であるか否かを示す状態であって、例えば、第1の蓄電装置に含まれるセルの電流、電圧等を測定する各種センサの検出結果、あるいはメンテナンススケジュール等の情報を用いて行われる。
さらに、第2の蓄電装置の使用としては、例えば、各需要家において生じた余剰電力を蓄える充電制御、あるいは各需要家における電力消費を賄う放電制御等が含まれる。

0036

なお、第2の蓄電装置が近隣の配電網に配備されているか否かは、例えば、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置との間のインピーダンス値、電力網構造等の情報を用いて判断することができる。
これにより、近隣の配電網上に配置された複数の蓄電装置について、特定の蓄電装置(第1の蓄電装置)が使用できない場合には、他の蓄電装置(第2の蓄電装置)を使用することができる。

発明の効果

0037

本発明に係る蓄電制御装置によれば、複数の蓄電装置が配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することができる。

図面の簡単な説明

0038

本発明の一実施形態に係る蓄電制御装置を含む需要家Aが所有する蓄電装置と、近隣の配電網上に配備された他の需要家が所有する蓄電装置との関係を示すブロック図。
図1の需要家Aが所有する蓄電装置の構成を示すブロック図。
図2の蓄電制御装置による蓄電制御方法の流れを示すフローチャート
図2の蓄電制御装置に含まれる検索部によって検索された近隣の配電網上に配備された他の蓄電装置を示す図。
本発明の他の実施形態に係る蓄電制御装置の構成を示すブロック図。
本発明のさらに他の実施形態に係る蓄電制御装置を所有する需要家Dと、近隣の配電網上に配備された他の需要家が所有する蓄電装置との関係を示すブロック図。

実施例

0039

本発明の一実施形態に係る蓄電制御装置について、図1図4を用いて説明すれば以下の通りである。
ここで、以下の説明において登場する需要家A20は、発電装置ソーラーパネル21)とメンテナンス中の蓄電装置(第1の蓄電装置)23とを所有しており、配電網51上において他の需要家が所有する蓄電装置(第2の蓄電装置)33,43の使用を希望する需要家を意味している。また、需要家B30は、発電装置(ソーラーパネル31)と蓄電装置33とを所有しており、需要家A20によって配電網51上において共有される蓄電装置33を使用される需要家を意味している。そして、需要家C40は、需要家A20,B30の近隣の配電網51に接続されており、需要家A20によって検索される他の蓄電装置43を所有する需要家を意味している。

0040

なお、需要家B30,C40は、需要家A20によって使用される蓄電装置33,43が所定時間ごとに入れ替わってもよい。
また、需要家とは、例えば、電力会社と契約を結んでおり、電力会社から系統50(図1参照)を介して配電網51によって供給される電力を使用する個人、法人、団体等であって、例えば、一般家庭戸建て、マンション)、企業(事業所工場設備等)、地方自治体、国の機関等が含まれる。なお、需要家には、自家発電によって電力をまかなう需要家、ZEB(Zero Energy Building)を実現した需要家も含まれる。

0041

また、以下の実施形態において、系統50(図1参照)とは、電力会社から供給される電力を配電網51によって各需要家に対して供給する電力系統を意味している。
そして、以下の実施形態において、スマートメータ27,37,47(図1参照)とは、各需要家にそれぞれ設置され、発電量蓄電量消費電力量を計測し、通信機能を用いて、計測結果を電力会社等へ送信する計測機器を意味している。スマートメータ27,37,47を設置したことにより、電力会社は、各需要家A20,B30,C40におけるリアルタイム電力状況を正確に把握できるとともに、所定期間ごとに実施される検針業務を自動化することができる。

0042

さらに、以下の実施形態において、負荷24,34,44(図1参照)とは、例えば、需要家が一般家庭の場合には、エアコン冷蔵庫電力レンジ、IHクッキングヒータテレビ等の電力消費体を意味している。また、例えば、需要家が企業(工場等)の場合には、工場内に設置された各種設備、空調設備等の電力消費体を意味している。
さらに、以下の実施形態において、EMS(Energy Management System)26,36,46(図1参照)とは、需要家A20,B30,C40にそれぞれ設置されており、需要家A20,B30,C40における消費電力量を削減するために設けられたシステムを意味している。

0043

(実施形態1)
本実施形態に係る蓄電制御装置10は、需要家A20が所有する蓄電装置23に設けられている。そして、本蓄電制御装置10は、蓄電装置23の使用状態を判定結果に応じて、配電網51に接続された複数の需要家B30,C40が所有する他の蓄電装置33,43を検索して、使用可能な蓄電装置を使用する。

0044

具体的には、蓄電制御装置10は、図2に示すように、需要家A20が所有する蓄電装置23がメンテナンス中であると判定すると、配電網51上に配備され使用可能な他の蓄電装置33,43を検索する。そして、蓄電制御装置10は、最適な蓄電装置33を使用するための制御信号を生成し、蓄電装置33に制御信号を送信する。
なお、図1に示す各需要家A20,B30,C40内の実線は、データ等の情報の流れを示しており、一点鎖線電気の流れを示している。
また、本実施形態の蓄電制御装置10の構成については、後段にて詳述する。

0045

(需要家A)
本実施形態では、需要家A20は、図1に示すように、電力会社から供給される電力を供給する系統50に接続されている。そして、需要家A20は、後述する需要家B30,C40の近隣の配電網51を介して系統50に接続されている。

0046

需要家A20は、図1に示すように、ソーラーパネル(発電装置)21、太陽光発電用電力変換装置PCS)22、発電電力電力センサ22a、蓄電装置(第1の蓄電装置)23、蓄電電力用電力センサ23a、負荷24、負荷用電力センサ24a、分電盤25、EMS(Energy Management System)26、およびスマートメータ27を備えている。
ソーラーパネル21は、太陽光光エネルギーを用いた光起電力効果を利用して電気を発生させる装置であって、需要家A20の屋根等に設置されている。そして、ソーラーパネル21における発電量は、天気予報日照時間に関する情報に基づいて予測することができる。

0047

太陽光発電用電力変換装置(PCS(Power Conditioning System))22は、図1に示すように、ソーラーパネル21と接続されており、ソーラーパネル21において発生した直流電流交流電流に変換する。
発電電力用電力センサ22aは、図1に示すように、太陽光発電用電力変換装置22に接続されており、ソーラーパネル21において発電した電力量を測定する。そして、発電電力用電力センサ22aは、EMS26に対して測定結果(発電量)を送信する。

0048

蓄電装置23は、ソーラーパネル21において発電した電力のうち、負荷24によって消費しきれなかった余剰電力を一時的に蓄えるために設けられている。これにより、ソーラーパネル21によって発電する日中の時間帯において、負荷24による消費電力量が少ない場合でも、余った電力を蓄電装置23へ蓄えておくことで、発電した電力を捨ててしまう無駄を排除できる。

0049

本実施形態では、蓄電装置23は、近隣の配電網51に接続された複数の需要家A20,B30,C40によって共有される蓄電装置であって、メンテナンス中のために使用不可となった蓄電装置として説明される。
なお、蓄電装置23内に設けられた蓄電制御装置10については、後段にて詳述する。
蓄電電力用電力センサ23aは、図1に示すように、蓄電装置23に接続されており、蓄電装置23において蓄えられている電力量を測定する。そして、蓄電電力用電力センサ23aは、EMS26に対して測定結果(蓄電量)を送信する。

0050

また、蓄電装置23は、図2に示すように、センサ23ba,23bb,23bcと、セル23ca,23cb,23ccを有している。
センサ23ba,23bb,23bcは、蓄電装置23の使用状態を判定するために、各セル23ca,23cb,23ccの入出力電流、電圧値、温度等を計測する。
セル23ca,23cb,23ccは、蓄電装置23を構成する電力を蓄える部分であって、充放電制御部16によって入出力電流が制御される。

0051

負荷24は、上述したように、一般家庭におけるエアコンや冷蔵庫等の家電製品、工場等における設備、空調装置等の電力消費体であって、系統50から供給される電力、ソーラーパネル21によって発生した電力、蓄電装置23において蓄えられた電力を消費する。
負荷用電力センサ24aは、図1に示すように、負荷24に接続されており、負荷24によって消費される電力量を測定する。そして、負荷用電力センサ24aは、EMS26に対して測定結果(消費電力量)を送信する。

0052

分電盤25は、図1に示すように、発電電力用電力センサ22a、蓄電電力用電力センサ23a、負荷用電力センサ24a、およびスマートメータ27と接続されている。そして、分電盤25は、ソーラーパネル21において発電した電力、蓄電装置23に蓄えられた電力を、負荷24に対して供給する。
EMS(Energy Management System)26は、上述したように、需要家A20における消費電力量を削減するために設けられたエネルギー管理システムであって、図1に示すように、各センサ22a,23a,24aと接続されている。また、EMS26は、各センサ22a,23a,24aから受信した検出結果を用いて、ソーラーパネル21による発電電力、蓄電装置23における蓄電量を効率よく負荷24に対して供給する。これにより、系統50から供給される電力の消費量を抑制して、需要家A20における電力コストを効果的に削減することができる。

0053

スマートメータ27は、上述したように、需要家A20が所有するソーラーパネル21の発電量、蓄電装置23の蓄電量、および負荷24の消費電力量を計測する。そして、スマートメータ27は、図1に示すように、分電盤25を介して各センサ22a,23a,24aと接続されている。さらに、スマートメータ27は、通信機能を有している。

0054

(需要家B)
本実施形態では、需要家B30は、図1に示すように、需要家A20と同様に、配電網51を介して、系統50に接続されている。
なお、本実施形態では、需要家B30は、蓄電装置(第2の蓄電装置)33を所有している。そして、蓄電装置33は、需要家A20から蓄電装置23の代わりに使用される蓄電装置として選択される。
需要家B30は、需要家A20と同様に、図1に示すように、ソーラーパネル(発電装置)31、太陽光発電用電力変換装置(PCS)32、発電電力用電力センサ32a、蓄電装置(第2の蓄電装置)33、蓄電電力用電力センサ33a、負荷34、負荷用電力センサ34a、分電盤35、EMS(Energy Management System)36、およびスマートメータ37を備えている。

0055

ソーラーパネル31は、太陽光の光エネルギーを用いた光起電力効果を利用して電気を発生させる装置であって、需要家B30の屋根等に設置されている。そして、ソーラーパネル31における発電量は、天気予報の日照時間に関する情報に基づいて予測することができる。
太陽光発電用電力変換装置(PCS(Power Conditioning System))32は、図1に示すように、ソーラーパネル31と接続されており、ソーラーパネル31において発生した直流電流を交流電流に変換する。

0056

発電電力用電力センサ32aは、図1に示すように、太陽光発電用電力変換装置32に接続されており、ソーラーパネル31において発電した電力量を測定する。そして、発電電力用電力センサ32aは、EMS36に対して測定結果(発電量)を送信する。
蓄電装置33は、ソーラーパネル31において発電した電力のうち、負荷34によって消費しきれなかった余剰電力を一時的に蓄えるために設けられている。これにより、ソーラーパネル31によって発電する日中の時間帯において、負荷34による消費電力量が少ない場合でも、余った電力を蓄電装置33へ蓄えておくことで、発電した電力を捨ててしまう無駄を排除できる。

0057

蓄電電力用電力センサ33aは、図1に示すように、蓄電装置33に接続されており、蓄電装置33において蓄えられている電力量を測定する。そして、蓄電電力用電力センサ33aは、EMS36に対して測定結果(蓄電量)を送信する。
負荷34は、上述したように、一般家庭におけるエアコンや冷蔵庫等の家電製品、工場等における設備、空調装置等の電力消費体であって、系統50から供給される電力、ソーラーパネル31によって発生した電力、蓄電装置33において蓄えられた電力を消費する。

0058

負荷用電力センサ34aは、図1に示すように、負荷34に接続されており、負荷34によって消費される電力量を測定する。そして、負荷用電力センサ34aは、EMS36に対して測定結果(消費電力量)を送信する。
分電盤35は、図1に示すように、発電電力用電力センサ32a、蓄電電力用電力センサ33a、負荷用電力センサ34a、およびスマートメータ37と接続されている。そして、分電盤35は、ソーラーパネル31において発電した電力、蓄電装置33に蓄えられた電力を、負荷34に対して供給する。

0059

EMS(Energy Management System)36は、上述したように、需要家B30における消費電力量を削減するために設けられたエネルギー管理システムであって、図1に示すように、各センサ32a,33a,34aと接続されている。また、EMS36は、各センサ32a,33a,34aから受信した検出結果を用いて、ソーラーパネル31による発電電力、蓄電装置33における蓄電量を効率よく負荷34に対して供給する。これにより、系統50から供給される電力の消費量を抑制して、需要家B30における電力コストを効果的に削減することができる。

0060

スマートメータ37は、上述したように、需要家B30が所有するソーラーパネル31の発電量、蓄電装置33の蓄電量、および負荷34の消費電力量を計測する。そして、スマートメータ37は、図1に示すように、分電盤35を介して各センサ32a,33a,34aと接続されている。さらに、スマートメータ37は、通信機能を有している。

0061

(需要家C)
本実施形態では、需要家C40は、図1に示すように、需要家A20,B30の近隣の配電網51を介して、系統50に接続されている。
なお、本実施形態では、需要家C40は、配電網51を介して共有される蓄電装置(第2の蓄電装置)43を所有している。そして、蓄電装置43は、需要家A20から蓄電装置23の代わりに使用される候補として検索されたものの、非選択となった蓄電装置として説明される。
需要家C40は、図1に示すように、ソーラーパネル(発電装置)41、太陽光発電用電力変換装置(PCS)42、発電電力用電力センサ42a、蓄電装置(第2の蓄電装置)43、蓄電電力用電力センサ43a、負荷44、負荷用電力センサ44a、分電盤45、EMS(Energy Management System)46、およびスマートメータ47を備えている。
なお、これらの構成は、需要家A20,B30が所有する各構成と同様の機能を備えていることから、ここでは、それらの詳細な説明を省略する。

0062

(蓄電制御装置10の構成)
本実施形態の蓄電制御装置10は、図2に示すように、配電網51上において複数の需要家A20,B30,C40によって共有可能な蓄電装置23内に設けられている。そして、蓄電制御装置10は、需要家A20によって使用される際に、蓄電装置23の使用状態の判定を実施した結果、メンテナンスや故障等によって使用不可と判定した場合には、配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43等を検索して、使用可能な蓄電装置を使用する。

0063

蓄電制御装置10は、図2に示すように、状態判定部11、データベース12、検索部13、信号生成部14、通信部15、充放電制御部16、表示制御部17、および表示部18を有している。
状態判定部11は、蓄電装置23を構成する複数のセル23ca,23cb,23ccの入出力電流を監視するそれぞれのセンサ23ba,23bb,23bcと接続されている。そして、状態判定部11は、センサ23ba,23bb,23bcにおける検出結果、蓄電装置23のメンテナンス計画現在時刻等の情報に基づいて、蓄電装置23の使用状態を判定する。

0064

ここで、状態判定部11において判定される蓄電装置23の使用状態としては、「正常稼働中」、「メンテナンス中」、「故障中」等が含まれる。そして、本実施形態では、その一例として、状態判定部11において「メンテナンス中」のため蓄電・放電機能が使用不可の状態であると判定された場合について以下で説明する。
例えば、状態判定部11が、データベース12に保存されたメンテナンス計画の情報を参照した結果、現在時刻がメンテナンス期間内である場合には、蓄電装置23はメンテナンス中であるため、蓄電装置23の蓄電・放電機能が使用不可の状態にあると判定する。

0065

なお、蓄電装置23が故障中であるか否かの判定は、状態判定部11が接続されたセンサ23ba,23bb,23bcにおける検出結果に基づいて実施されればよい。つまり、センサ23ba,23bb,23bcにおける電流値あるいは電圧値等が検出できない場合には、蓄電装置23が故障中であると判定すればよい。
データベース12は、状態判定部11、検索部13および表示制御部17と接続されている。そして、データベース12は、状態判定部11における判定に使用される蓄電装置23のメンテナンス計画に関する情報、状態判定部11における判定結果、検索部13における検索結果等の情報を保存する。

0066

検索部13は、状態判定部11において、蓄電装置23がメンテナンス中で使用不可と判定された場合には、配電網51上に配備された他の需要家B30,C40等が所有する共有の蓄電装置33,43等を検索する。
つまり、本実施形態では、需要家A20が所有する蓄電装置23の蓄電・放電機能が使用不可の状態と判定されている。このため、検索部13は、需要家A20が使用したい蓄電装置を確保するために、充電容量余裕のある配電網51上において近隣の蓄電装置33,43を検索して、抽出する。

0067

ここで、検索部13における検索条件としては、
・需要家A20が接続された配電網51上に配備された蓄電装置であること、
・需要家A20が使用を希望している容量分の余裕度がある蓄電装置であること、
・需要家A20に対して配電網51上における距離が近いこと、
・使用したい蓄電池を所有する他の需要家B30,C40が使用許可を出していること、
等が考えられる。

0068

まず、需要家A20と配電網51上に配備された蓄電装置であるか否かは、データベース12に予め保存された配電網51に関する情報に基づいて検索対象絞り込んでもよいし、検索部13において検索可能な範囲として予め設定しておいてもよい。
また、他の蓄電装置の充電容量の余裕度は、例えば、過去1か月に未使用であった充電容量に関する情報を参照して確認することができる。

0069

さらに、需要家A20に対して配電網51上における距離が近いか否かについては、例えば、蓄電装置間インピーダンスの値を参照して確認することができる。つまり、蓄電装置間の距離が大きくなると、インピーダンスの値は大きくなる。よって、インピーダンスが大きい蓄電装置を使用した場合には、例えば、需要家A20へ供給される電力の損失が大きくなってしまうため、効率よく他の蓄電装置33等を使用することができない。

0070

他の需要家B30,C40が使用許可を出しているか否かは、例えば、配電網51に接続された各需要家A20,B30,C40等から予め確認しておいた使用許諾可否に関する情報を用いて行われる。なお、使用許諾に関する情報は、データベース12にその情報を保存しておき、検索時にはその情報を用いればよい。
そして、検索部13は、その検索結果をテーブル化して、データベース12に保存する(図4参照)。

0071

信号生成部14は、状態判定部11における判定結果に基づいて、配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43等のうち、検索部13において条件を満たすとして選択された蓄電装置33に対して、蓄電・放電機能を使用するための制御信号を生成する。また、信号生成部14は、検索部13における検索の結果、検索条件(需要家A20の使用条件)に合致した蓄電装置33を予約するための予約信号を生成する。

0072

通信部15は、信号生成部14において生成された制御信号を、蓄電装置33の通信部33bあるいは蓄電装置43の通信部43bに対して送信する。これにより、制御信号を受信した蓄電装置33あるいは蓄電装置43は、セル33cあるいはセル43cの蓄電・放電機能を需要家A20に対して使用させることができる。
充放電制御部16は、蓄電装置23を構成するセル23ca,23cb,23ccとともに、配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43を構成するセル33c,43cにも接続されている。そして、充放電制御部16は、通信部15から送信された制御信号に基づいて、蓄電装置23の充放電制御を実施するとともに、配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43の充放電制御も実施することができる。

0073

表示制御部17は、状態判定部11、データベース12、検索部13、充放電制御部16および表示部18に接続されている。そして、表示制御部17は、状態判定部11における判定結果、データベース12に保存された各種情報、検索部13に於ける検索結果、充放電制御部16における制御内容等を、表示部18に表示させる。
これにより、蓄電装置23の所有者である需要家A20は、蓄電装置23の使用状態、他の蓄電装置33,43等の使用の可否等に関する情報を容易に把握することができる。
表示部18は、例えば、液晶表示パネル等を用いた表示装置であって、表示制御部17によって表示制御される。

0074

<蓄電制御方法>
本実施形態の蓄電制御装置10では、以上のような構成により、図3に示すフローチャートに従って、状態判定部11が、需要家A20が所有する共有の蓄電装置23の使用状態を判定する。そして、蓄電制御装置10では、状態判定部11における判定結果に基づいて、配電網51上に配備された他の蓄電装置33を使用するために、信号生成部14において制御信号を生成し、通信部15を介して蓄電装置33へ送信する。

0075

すなわち、ステップS11では、まず、需要家A20が所有する蓄電装置23の使用状態を判定する。
ここで、蓄電装置23の使用状態としては、上述したように、メンテナンス中、故障中、あるいは正常稼動中等が含まれる。
そして、メンテナンス中であるか否かの判定は、上述したように、データベース12に保存されたメンテナンス計画に関する情報と現在の日時に関する情報とを参照して実施される。

0076

次に、ステップS12では、蓄電装置23が使用不可の状態であるか否かを判定する。ここで、蓄電装置23がメンテナンス中であるため使用不可と判定された場合には、ステップS13へ進む。一方、蓄電装置23が正常稼動状態であると判定された場合には、ステップS11へ戻る。
次に、ステップS13では、ステップS12において蓄電装置23が使用不可の状態であると判定されているため、近隣の配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43等の中から、需要家A20の使用条件を満たす蓄電装置を検索する。

0077

次に、ステップS14では、ステップS13における検索の結果、検索条件(需要家A20の使用条件)に合致した蓄電装置33を抽出し、信号生成部14が予約信号を生成してその使用(容量、時間等)を予約する。
ここで、図4には、配電網51上に配備された複数の蓄電装置のうち、未使用バッテリ容量100wh以上、インピーダンス値2.0mΩ以下という条件で検索された複数の充電装置の検索結果が示されている。

0078

すなわち、未使用バッテリ容量100wh以上とは、需要家A20が必要としている電力量の条件を意味している。また、インピーダンス値2.0mΩ以下とは、例えば、選択された蓄電装置から需要家A20へ電力を供給してもらう際に生じる送電ロスが少ないという条件を意味している。
また、検索結果に挙げられた複数の蓄電装置には、IDが付されており、例えば、ID10000は、需要家A20が所有する使用不可となった蓄電装置23を示している。

0079

また、図4には、各蓄電装置のインピーダンス、バッテリ容量、未使用容量、使用許諾の有無に関する情報が示されている。
なお、制御信号の送信先は、予約済みの容量が存在する中でインピーダンス値が小さい蓄電装置IDを優先して選択され、選択された蓄電装置に対して制御信号が送信される。
例えば、図4に示す検索結果では、インピーダンス値が0.7mΩと最も小さいID10001,ID10008の蓄電装置のうち、使用許諾を受けているID10001の蓄電装置33が選択される。

0080

次に、ステップS15では、信号生成部14が、ステップS14において使用予約された蓄電装置33に対して送信される制御信号を生成する。
次に、ステップS16では、通信部15が、ステップS15において生成された制御信号を、蓄電装置33に対して送信する。
本実施形態の蓄電制御装置10では、以上のように、需要家A20が所有する蓄電装置23の使用状態を検出してメンテナンス中で使用不可と判定された場合には、配電網51上に配備された他の蓄電装置33,43等を検索して、条件に合致する蓄電装置33の使用を予約する。そして、この蓄電装置33に対して制御信号を送信することで、需要家A20は、配電網51を介して接続された他の蓄電装置33を使用することができる。

0081

この結果、需要家A20は、自ら所有する蓄電装置23が使用できない場合でも、配電網51上において接続された他の需要家B30が所有する蓄電装置33等を使用することができる。
なお、図4に示すように、検索部13において検索された複数の蓄電装置(ID10001〜10009)のうち、使用許諾をもらった蓄電装置(ID10001,10003,10005〜10007)が複数ある場合には、需要家A20が必要とする容量の一部、例えば、10%を、一定期間(5日間)使用する制御信号を各蓄電装置に送信してもよい。

0082

この場合には、制御信号を受信した複数の蓄電装置について、10%の蓄電容量を5日間使用することが可能となる。
また、実際の使用時には、需要家A20が、例えば、昼間に太陽光の発電量を蓄電して夜間に電力を使用したい場合には、配電網51上において近隣に配置された蓄電装置33等に対して、制御信号を送信する。

0083

具体的には、例えば、図4に示すID10001の蓄電装置33が充電制御信号を受信した場合には、ID10001の蓄電装置33の所有者である需要家B30が使用している電流値に対して、ID10000の蓄電装置23の所有者である需要家A20が充電要求する電流値を上乗せして蓄電装置33に充電することができる。
なお、制御信号の内容と制御信号の送信先とは、上述したように、図4に示すインピーダンス値の大きさに基づいて決定されればよい。

0084

また、蓄電装置23,33とは、物理的に離れた場所に配置されている。このため、制御信号は、充放電電流や一定期間後の容量を伝達し、実際の制御は蓄電装置23が実行してもよい。
制御信号の送信先は、予約済みの容量が存在する中でインピーダンス値が小さい蓄電装置IDを優先して選択され、選択された蓄電装置に対して制御信号が送信される。図4に示す状況では、インピーダンス値が0.7mΩと最も小さいID10001,ID10008の蓄電装置のうち、使用許諾を受けているID10001の蓄電装置33が選択される。

0085

[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、本発明に係る蓄電制御方法として、図3に示すフローチャートに従って実行する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図3に示すフローチャートに従って実施される蓄電制御方法をコンピュータに実行させる蓄電制御プログラムとして、本発明を実現してもよい。
また、この蓄電制御プログラムを格納した記録媒体として、本発明を実現してもよい。

0086

(B)
上記実施形態では、本発明に係る蓄電制御装置10が、需要家A20が所有する蓄電装置23内に設けられた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。

0087

例えば、本発明に係る蓄電制御装置を、図5に示すように、蓄電装置123とは別に設けられた蓄電制御装置110として構成してもよい。
この場合には、蓄電制御装置110に、蓄電装置123側の通信部123aを介して蓄電装置123の使用状態を取得する状態取得部119を設けて、状態判定部11における判定に用いる情報を取得すればよい。

0088

(C)
上記実施形態では、需要家A20が、使用不可状態となった自ら所有する蓄電装置23の代わりに、需要家B30が所有する単数の蓄電装置33を使用する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、需要家A20は、使用不可状態となった自ら所有する蓄電装置23の代わりに、需要家B30が所有する蓄電装置33、需要家C40が所有する蓄電装置43等の複数の蓄電装置を使用するように制御信号を生成し、各蓄電装置へ送信してもよい。

0089

(D)
上記実施形態では、需要家A20が、自ら所有する蓄電装置23の使用ができない場合に、配電網51を介して接続された他の需要家B30が所有する蓄電装置33を使用する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、蓄電装置を所有しない需要家D150が、需要家A20が所有する蓄電装置23を使用しようとした際に使用不可と判定された場合に、他の需要家B30,C40が所有する蓄電装置33,43を使用するケースに、本発明を適用してもよい。

0090

この場合には、例えば、需要家D150は、分電盤155および負荷用電力センサ154aを介して負荷154と接続されたスマートメータ157内に、蓄電制御装置210を設ければよい。

0091

(E)
上記実施形態では、配電網51に接続された各需要家A20,B30,C40が、ソーラーパネル21,31,41、蓄電装置23,33,43等の電力供給装置を備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各需要家が所有する電力供給装置としては、上記以外にも、風力発電装置地熱発電装置等の自然エネルギーを用いた他の発電装置であってもよいし、電気自動車(に搭載されたバッテリ)、ヒートポンプ等を用いてもよい。
また、各需要家が所有する電力供給装置は、同じ種類の装置に限らず、異なる種類の電力供給装置が所有されていてもよい。

0092

(F)
上記実施形態では、蓄電制御装置10が表示制御部17および表示部18を備えている構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、表示部としては、PC(Personal Computer)の画面等のように、外部装置表示画面を用いてもよい。

0093

この場合には、蓄電制御装置10が備えている表示制御部17によって、あるいはPC側の表示制御部に表示情報を送信することで、PC画面等の表示を制御することができる。

0094

本発明の蓄電制御装置は、複数の蓄電装置が配電網上に配備された構成において、第1の蓄電置の使用状況に応じて、第1の蓄電装置と配電網上で接続された第2の蓄電装置の使用することができるという効果を奏することから、配電網上に複数の蓄電装置が配備されたシステムに対して広く適用可能である。

0095

10蓄電制御装置
11状態判定部
12データベース(記憶部)
13検索部
14信号生成部
15通信部
16充放電制御部
17表示制御部
18 表示部
20需要家A
21ソーラーパネル
22太陽光発電用電力変換装置(PCS)
22a発電電力用電力センサ
23蓄電装置(第1の蓄電装置)
23a蓄電電力用電力センサ
23ba〜23bcセンサ(電流センサ、電圧センサ、温度センサ)
23ca〜23ccセル
24負荷
24a負荷用電力センサ
25分電盤
26EMS
27スマートメータ
31 ソーラーパネル
32 太陽光発電用電力変換装置(PCS)
32a 発電電力用電力センサ
33 蓄電装置(第2の蓄電装置)
33a 蓄電電力用電力センサ
33b 通信部
33c セル
34 負荷
34a 負荷用電力センサ
35 分電盤
36 EMS
37 スマートメータ
41 ソーラーパネル
42 太陽光発電用電力変換装置(PCS)
42a 発電電力用電力センサ
43 蓄電装置(第2の蓄電装置)
43a 蓄電電力用電力センサ
43b 通信部
43c セル
44 負荷
44a 負荷用電力センサ
45 分電盤
46 EMS
47 スマートメータ
50系統
51配電網
110 蓄電制御装置
119状態取得部
123 蓄電装置(第1の蓄電装置)
123a 通信部
150 需要家D
154 負荷
154a 負荷用電力センサ
155 分電盤
157 スマートメータ
210 蓄電制御装置

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    【課題】車両蓄電装置を搭載する車両を利用することによって、逆潮流が抑制される場合において余剰電力を効率的に利用することを可能とする需要家通信装置、車両及び通信方法を提供する。【解決手段】需要家通信装置... 詳細

  • 東京瓦斯株式会社の「 負荷周波数制御装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】効率的に周波数変動を抑制する。【解決手段】負荷周波数制御装置100は、電力系統200における周波数偏差を減少させるために要するLFC容量を導出する容量導出部130と、容量導出部130によって導... 詳細

  • 東京瓦斯株式会社の「 負荷周波数制御装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】制御応答性をよくする。【解決手段】負荷周波数制御装置300は、電力系統200における周波数偏差を減少させるために要するLFC容量を導出する容量導出部130と、容量導出部130によって導出された... 詳細

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