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技術 媒体処理装置

出願人 沖電気工業株式会社
発明者 柏渕雅史門田健志鈴木人
出願日 2016年2月25日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2016-034732
公開日 2017年8月31日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-151808
状態 特許登録済
技術分野 紙幣の取り扱い 堆積物収容具
主要キーワード 挟持部間 センサ接触 ベルト駆動プーリ 押出機構 媒体束 集積空間 後ろ下がり 集積庫
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月31日)のものです。
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図面 (5)

課題

信頼性を向上する。

解決手段

紙幣出金機1は、引渡方向に長さの異なる複数種類紙幣が重ねられた紙幣束Wを利用者に引き渡す出金口4と、紙幣束Wにおける引渡方向後端側の端面を揃えた状態で出金口4から紙幣束Wを利用者に引き渡す制御部6を設ける。

概要

背景

従来、金融機関店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣硬貨等の現金入金させ、また顧客へ現金を出金する。そのような現金自動取引装置においては、ステージに載置された紙幣束を背押し板出金口へ移動させ、紙幣の短手方向を引渡方向に沿わせて該紙幣束を外部へ出金するものがある(例えば、特許文献1参照)。そのような現金自動取引装置においては、出金口から紙幣束が飛び出す飛び出し量を、複数サイズの紙幣において一定にした状態で保持部で保持することにより、複数サイズの紙幣が積み重ねられた紙幣束における先端側の端面を揃えた状態で出金口から利用者に引き渡すものがあった。

概要

信頼性を向上する。紙幣出金機1は、引渡方向に長さの異なる複数種類の紙幣が重ねられた紙幣束Wを利用者に引き渡す出金口4と、紙幣束Wにおける引渡方向後端側の端面を揃えた状態で出金口4から紙幣束Wを利用者に引き渡す制御部6を設ける。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

引渡方向に長さの異なる複数種類媒体が重ねられた媒体束利用者に引き渡す引渡口部と、前記媒体束における引渡方向後端側の端面を揃えた状態で前記引渡口部から前記媒体束を利用者に引き渡す制御部とを有する媒体処理装置

請求項2

前記引渡口部から前記媒体束が外部に露出した状態で保持する保持部をさらに有し、前記制御部は、前記媒体束における前記保持部よりも前記引渡方向後側の長さを揃える請求項1に記載の媒体処理装置。

請求項3

前記保持部は、互いの接触部で前記媒体束を挟持することにより前記媒体束を保持し、前記制御部は、前記媒体束における前記接触部よりも前記引渡方向後側の長さを揃える請求項2に記載の媒体処理装置。

請求項4

前記引渡口部内に設けられ、前記媒体の位置を検出するセンサをさらに有し、前記制御部は、前記センサから前記引渡方向へ向かって前記媒体束を搬送させる搬送距離である飛出長さを、前記媒体束を構成する前記媒体のうちの前記引渡方向の最大の長さである短手最大長さから、前記接触部から前記センサまでの距離であるセンサ接触部間長さと、前記接触部から前記引渡方向の逆側に前記媒体束を残す量である接触部内側長さとを減算して求める請求項3に記載の媒体処理装置。

請求項5

前記制御部は、前記センサにより前記媒体束の前記引渡方向の先端を検出してから、前記媒体束を前記飛出長さだけ前記引渡方向へ移動させて、停止させる請求項4に記載の媒体処理装置。

請求項6

前記制御部は、前記媒体束を構成する前記媒体のうち、前記引渡方向の長さが長い媒体を該媒体束の下側に、前記引渡方向の長さが短い紙幣を該媒体束の上側にした状態で、該媒体束を利用者に引き渡す請求項1に記載の媒体処理装置。

請求項7

前記制御部は、前記媒体束を構成する前記媒体のうち、前記引渡方向の長さが短い媒体ほど該媒体束の上側に集積した状態で利用者に引き渡す請求項6に記載の媒体処理装置。

請求項8

前記引渡方向は、水平方向である請求項1に記載の媒体処理装置。

請求項9

前記媒体束の前記引渡方向後端側と接触しながら前記引渡方向へ移動し、該媒体束を前記引渡口部へ向かって前記引渡方向へ搬送する押出機構をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。

請求項10

傾斜したステージに前記媒体の前記引渡方向後端側が揃うよう集積させる集積部をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。

請求項11

前記引渡方向は、前記媒体の短手方向である請求項1に記載の媒体処理装置。

技術分野

0001

本発明は媒体処理装置に関し、例えば媒体としての紙幣出金する紙幣出金機に適用して好適なものである。

背景技術

0002

従来、金融機関店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金入金させ、また顧客へ現金を出金する。そのような現金自動取引装置においては、ステージに載置された紙幣束を背押し板出金口へ移動させ、紙幣の短手方向を引渡方向に沿わせて該紙幣束を外部へ出金するものがある(例えば、特許文献1参照)。そのような現金自動取引装置においては、出金口から紙幣束が飛び出す飛び出し量を、複数サイズの紙幣において一定にした状態で保持部で保持することにより、複数サイズの紙幣が積み重ねられた紙幣束における先端側の端面を揃えた状態で出金口から利用者に引き渡すものがあった。

先行技術

0003

特許第5156097号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながらそのような現金自動取引装置においては、該現金自動取引装置において取り扱われる紙幣のうち、例えば短手方向の長さが最も短い最小紙幣に飛び出し量を合わせると、現金自動取引装置内における保持部よりも内部に多く紙幣が残ってしまう。このとき、顧客が保持部の抵抗に逆らって紙幣を引き出す距離が長くなるため、短手方向の長さが長い紙幣を抜き取りにくかった。一方短手方向の長さが最も長い最大紙幣に飛び出し量を合わせると、現金自動取引装置外に多く紙幣を送ってしまい、短手方向の長さが短い紙幣が該現金自動取引装置外に落下してしまう可能性があった。また、現金自動取引装置では、出金した紙幣を顧客が取り忘れた場合には装置内部に取り込んで保管する取忘れ取込動作を行うものもあるが、紙幣が現金自動取引装置外に落下してしまうと、現金自動取引装置内部に取り込むことができなくなってしまう。

0005

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。

課題を解決するための手段

0006

かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、引渡方向に長さの異なる複数種類の媒体が重ねられた媒体束を利用者に引き渡す引渡口部と、媒体束における引渡方向後端側の端面を揃えた状態で引渡口部から媒体束を利用者に引き渡す制御部とを設けるようにした。

0007

本発明は、引渡方向の長さが長い紙幣が保持部よりも奥側に多く残ることで、顧客が紙幣を抜き取りにくくなってしまうことを防止しつつ、引渡方向の長さが短い紙幣が保持部よりも手前側に多く飛び出し、媒体処理装置の外部に紙幣が落下してしまうことを防止できる。

発明の効果

0008

本発明によれば、信頼性を向上し得る媒体処理装置を実現できる。

図面の簡単な説明

0009

紙幣出金機の構成を示す右側面図である。
搬送ユニット及び集積部の構成を示す右側面図である。
引渡口部における紙幣束の様子を示す右側面図である。
出金処理手順を示すフローチャートである。

実施例

0010

以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。

0011

[1.実施の形態]
[1−1.紙幣出金機の構成]
図1に示すように、紙幣出金機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、利用者(すなわち金融機関の顧客)の操作に応じて紙幣を出金する。筐体2は、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である出金口4がその前側に設けられている。

0012

筐体2内には、紙幣出金機1全体を統轄制御する制御部6や、紙幣に関する種々の処理を行う出金ユニット8等が設けられている。制御部6は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラム読み出して実行することにより、各部を制御して出金取引等の種々の処理を行う。記憶部は、紙幣出金機1において取り扱われる全ての紙幣の短手方向の長さである短手長さを記憶している。以下では、紙幣出金機1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。

0013

[1−2.出金ユニットの内部構成]
出金ユニット8は、直方体状の出金ユニット筐体10内に、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれており、紙幣を収納すると共に、利用者に引き渡すべき紙幣を集積して紙幣束を生成する。この出金ユニット筐体10内には、4個の紙幣収納庫12、搬送部14、鑑別部16、集積部18、リジェクト収納庫20及び束搬送部22が設けられている。

0014

紙幣収納庫12は、上下方向に互いに積み重なるように取り付けられている。各紙幣収納庫12は、その内部に、紙面を前後方向に向けて前後方向に沿って並んだ状態で、それぞれ複数金種の紙幣を一金種ずつ収納する。

0015

搬送部14は、図示しないローラベルト、或いはこれらを駆動するモータ等により、紙幣を搬送する経路である搬送路を構成している。この搬送路は、図中に実線で示すように、各紙幣収納庫12と集積部18及びリジェクト収納庫20とを接続しており、各紙幣収納庫12から繰り出された紙幣を、短辺に沿う方向を進行方向に沿わせて搬送する。

0016

鑑別部16は、搬送部14の搬送路に沿って設けられている。この鑑別部16は、内部に複数種類のセンサが組み込まれており、各センサから得られた情報を基に、搬送される紙幣の金種や走行状態等を鑑別し、その鑑別結果を制御部6へ供給する。制御部6は、得られた鑑別結果を基に、各紙幣の搬送先を決定する。具体的に制御部6は、出金すべき正常な紙幣の搬送先を集積部18に、出金すべきで無い紙幣(以下これをリジェクト紙幣と呼ぶ)の搬送先をリジェクト収納庫20に、それぞれ決定する。

0017

集積部18は、出金すべき紙幣を内部に積み重ね紙幣束を生成し束搬送部22へ受け渡す。リジェクト収納庫20は、搬送部14から搬送されたリジェクト紙幣や束搬送部22から搬送された取忘れ紙幣を内部に収納する。

0018

束搬送部22は、集積部18から受け取った紙幣束を、短辺に沿う方向を引渡方向である前方向に沿わせて搬送し、出金口4から出金する。

0019

[1−3.集積部及び束搬送部の構成]
図2に示すように集積部18は、集積庫24、ステージ26及び放出部30を有している。集積庫24は、断面が略U字形状の部材で形成されており、紙幣を集積する集積空間28を形成している。この集積庫24は、図示しない駆動手段により、図中時計回り及び反時計回り回動可能に構成されている。集積庫24内部には、紙幣を集積する平板状のステージ26が、昇降移動可能に設けられている。ステージ26は、後ろ下がりに傾斜して設けられており、紙幣の後端を揃えて集積させる。

0020

また集積部18における後側上寄りには、搬送部14(図1)から搬送されてきた紙幣を集積空間28内へ放出する対向するローラである放出部30が設けられている。このため集積部18は、放出部30により集積空間28内へ放出された紙幣を、ステージ26上に集積させ、紙幣束Wを生成する。また集積部18は、ステージ26に紙幣束Wを載置した状態で集積庫24を図中反時計回りに回動させ該ステージ26を上方へ移動させることにより、紙幣束Wを束搬送部22の受渡部32まで持ち上げる。

0021

束搬送部22は、全体として、上下方向に短く前後方向に長い、扁平な直方体状に形成されており、直方体状の束搬送筐体34内に、主にモータ36、上ベルト駆動機構38、下ベルト駆動機構40、最終プーリ42及び紙幣検知センサ44が設けられている。

0022

モータ36は、図示しない駆動系により上ベルト駆動機構38及び下ベルト駆動機構40にそれぞれ連結しており、該モータ36が回転駆動することにより上ベルト駆動機構38及び下ベルト駆動機構40を動作させる。

0023

上ベルト駆動機構38は、上ベルト46、上ベルト駆動プーリ48及び複数の上ベルト従動プーリ50により構成されている。上ベルト46は、上ベルト駆動プーリ48及び上ベルト従動プーリ50の周囲に束搬送筐体34内の前端部から後端部までに亘って掛け回された無端ベルトであり、この上ベルト駆動プーリ48及び上ベルト従動プーリ50が回転することにより、その下面を水平方向に沿った前後方向に沿って走行させる。説明の都合上、以下では、上ベルト46における下面部分の走行方向を、該上ベルト46の走行方向と見なす。

0024

下ベルト駆動機構40は、下ベルト52、下ベルト駆動プーリ54及び下ベルト従動プーリ56により構成されている。下ベルト52は、上ベルト46よりも前後方向の長さが短く形成され、下ベルト駆動プーリ54及び下ベルト従動プーリ56の周囲に束搬送筐体34内の前端部から受渡部32の前側までに亘って掛け回された無端ベルトであり、この下ベルト駆動プーリ54及び下ベルト従動プーリ56が回転することにより、その上面を水平方向に沿った前後方向に沿って走行させる。説明の都合上、以下では、下ベルト52における上面部分の走行方向を、該下ベルト52の走行方向と見なす。束搬送部22は、上ベルト46と下ベルト52とにより上下方向から挟まれ水平方向に沿う束搬送路を形成する。

0025

保持部としての最終プーリ42は、上ベルト駆動機構38において搬送路に上側から対向し出金口4に最も近い位置に配された上ベルト従動プーリ50と、下ベルト駆動機構40において搬送路に下側から対向し出金口4に最も近い位置に配された下ベルト従動プーリ56とにより構成されている。

0026

受渡部32は、ステージ26が上方へ移動した際に、該ステージ26に集積された紙幣束Wと上ベルト46とが接触する位置に設けられた空間であり、該受渡部32においてステージ26から束搬送部22に紙幣束Wが受け渡される。

0027

また束搬送部22内には、背押し板58が設けられている。背押し板58は、その一部を上ベルト46の下面よりも下方に突出させており、図示しない移動機構により、前後方向に沿って、すなわち搬送路に沿って移動する。すなわち背押し板58は、引渡方向である前方へ移動することにより紙幣束Wの束ずれや紙幣残留等を防止しつつ引渡方向に沿って該紙幣束Wの後端を押す。束搬送筐体34の前端には、搬送路内を引渡方向へ搬送されてきた紙幣束Wを利用者に引き渡す出金口4が形成されている。

0028

このように紙幣出金機1は、モータ36の駆動力により上ベルト46及び下ベルト52を走行させると共に、出金口4へ水平方向に沿って向かう前方向へ背押し板58を移動させることにより、該紙幣束Wを搬送路に沿ってステージ26から出金口4へ向けて引渡方向へ搬送する。

0029

束搬送部22は、図3に示すように上ベルト駆動機構38における上ベルト従動プーリ50である上側最終プーリ60と、下ベルト駆動機構40における下ベルト従動プーリ56である下側最終プーリ62とが接触する箇所である挟持部64において、出金する紙幣束Wを上下から挟持する。このため束搬送部22は、出金口4の外部へ紙幣束Wの前側の一部を露出させた状態で挟持部64により紙幣を保持することにより、利用者が該紙幣束Wの前側を指で摘んで前方へ向かって引き出し該紙幣束Wを受け取るまで所定時間だけ待機する。

0030

このとき束搬送部22は、紙幣束Wの後端を上下方向に沿って揃えた状態で、すなわち紙幣束Wを構成する全ての紙幣における、挟持部64よりも後方の距離を一定にした状態で、挟持部64により紙幣を保持する。

0031

紙幣検知センサ44は、例えば光学センサであり、最終プーリ42よりも出金口4側(前側)の近傍に配置され、搬送路に直交するよう発光部から照射された光を受光部で受光したか否かを検出し、検出結果を制御部6(図1)へ送出する。制御部6は、この検出結果に基づいて紙幣束Wの有無を判断する。また制御部6は、紙幣検知センサ44の検出結果に基づき所定時間経過後も紙幣束Wが存在することを検出すると、出金した紙幣束Wを顧客が取り忘れたものと判断し、該紙幣束Wを紙幣出金機1内に取り込みリジェクト収納庫20へ収納する取忘れ取込動作を行う。

0032

[1−4.出金処理方法]
次に、紙幣出金機1による出金処理の具体的な処理手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。顧客の操作により出金の指示がされると、制御部6は記憶部から出金処理プログラムを読み出して実行することにより出金処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。ステップSP1において制御部6は、顧客が指定した出金額によりどの金種をどの紙幣収納庫12から繰り出すかを決定し、ステップSP2へ移る。

0033

ステップSP2において制御部6は、短手長さが最も長い金種の紙幣である最大紙幣が最も下側になり、そこから短手長さが短い金種の紙幣が順次上側に集積され、短手長さが最も短い金種の紙幣である最小紙幣が最も上側になるように、各紙幣収納庫12から繰り出す順番を決定し、ステップSP3へ移る。

0034

ステップSP3において制御部6は、ステップSP2で決定した紙幣を繰り出す順番に従い、各紙幣収納庫12から短手長さが長い紙幣から順番に紙幣を1枚ずつ繰り出して集積部18のステージ26に集積し、ステップSP4へ移る。ここで、ステージ26に集積された出金すべき紙幣束Wは、後端が揃った積層状態となっている。またステージ26には、紙幣束Wが下側から上側へ向かって紙幣サイズ順に並んだ積層状態となっている。ステップSP4において制御部6は、集積部18から束搬送部22へ紙幣束Wを受け渡し、ステップSP5へ移る。

0035

ステップSP5において制御部6は、束搬送部22においてモータ36を駆動させ紙幣束Wを出金口4へ向けて引渡方向へ搬送し、紙幣束Wの引渡方向先端側を紙幣検知センサ44で検出するまで紙幣束Wを搬送し、ステップSP6へ移る。

0036

ステップSP6において制御部6は、紙幣束Wのうち最大紙幣の短手長さの情報を使用することにより、最終プーリ42(すなわち挟持部64)から紙幣束Wの長さを紙幣出金機1内部に一定量残すための、紙幣検知センサ44の位置から引渡方向への搬送距離である飛出長さを算出し、ステップSP7へ移る。

0037

具体的に、図3に示すように、紙幣検知センサ44から引渡方向へ向かって紙幣束Wが搬送される搬送距離を飛出長さL0とし、最終プーリ42の挟持部64から紙幣検知センサ44までの距離をセンサ挟持部間長さL1とし、紙幣束Wを構成する紙幣の短手長さの最大サイズを短手最大長さL2とし、最終プーリ42の挟持部64から紙幣出金機1内部に紙幣束Wが残される量を挟持部内側長さL3と規定する。ここで、挟持部内側長さL3は、例えば10mmに設定されている。制御部6は、飛出長さL0を、短手最大長さL2−挟持部内側長さL3−センサ挟持部間長さL1により求める。このとき制御部6は、本実施の形態のように、センサ挟持部間長さL1を、挟持部64よりも紙幣検知センサ44の方が出金口4に近接する側に位置している場合はプラスの値として扱い、一方、挟持部64よりも紙幣検知センサ44の方が出金口4よりも離隔する側に位置している場合はマイナスの値として扱う。

0038

ステップSP7において制御部6は、紙幣束Wを、引渡方向先端側が紙幣検知センサ44に検出された位置から、飛出長さL0だけ引渡方向へ搬送することにより、挟持部64から紙幣束Wの長さを紙幣出金機1内部に挟持部内側長さL3だけ残した状態でモータ36を停止させ、顧客に紙幣束Wを受け渡して出金動作を完了し、ステップSP8へ移り、出金処理手順RT1を終了する。

0039

[1−5.効果等]
以上の構成において紙幣出金機1は、引渡方向に異なる長さの複数種類の紙幣が重ねられた紙幣束Wを利用者に引き渡す際に、全ての紙幣における挟持部64よりも紙幣出金機1の奥側(すなわち引渡方向後側)の長さを一定にすることにより、紙幣束Wにおける引渡方向後端側の端面を揃えた状態で出金口4から紙幣束Wを利用者に引き渡すようにした。このように紙幣出金機1は、紙幣束Wの全ての紙幣における挟持部64よりも奥側の距離を一定にするため、搬送方向の長さが長い紙幣が挟持部64よりも奥側に多く残って該紙幣を顧客が抜き取りにくくなってしまうことを防止しつつ、搬送方向の長さが短い紙幣が挟持部64よりも手前側に多く飛び出し該紙幣が紙幣出金機1の外部に落下してしまうことを防止できる。これは、例えばユーロ紙幣のように短手長さが62〜82mmと幅広い範囲の紙幣を取り扱う紙幣出金機の場合、本発明の効果を顕著に奏する。また紙幣出金機1は、全ての紙幣を挟持部64から紙幣出金機1の奥側に一定量残すことにより、取り忘れが発生した際に紙幣束Wを適切に紙幣出金機1内部へ取り込むことができる。

0040

また紙幣出金機1は、紙幣束Wの下側から上側に向かって、紙幣の短手長さが長い順番に、すなわち紙幣のサイズの大きい順に下から紙幣を集積した状態で、紙幣束Wを出金するようにした。このため紙幣出金機1は、短手長さが短い紙幣が長い紙幣に隠れてしまうことを防止し、短手長さが短い紙幣を顧客に視認させやすくでき、見落とさせにくくできる。また紙幣出金機1は、受渡方向の後端が揃った状態の紙幣束Wにおいて、少なくとも最も上側に載置された紙幣を摘める程度に紙幣束Wを摘めば、紙幣束Wにおける全ての紙幣を顧客に摘ませることができるため、どの程度の奥方向まで紙幣束Wを摘めば良いかを顧客に視認させやすくできる。

0041

ここで、紙幣束Wの前端を揃えた状態で出金する紙幣出金機の場合、引渡方向に長さの異なる複数種類の紙幣により紙幣束Wが構成されていても、短手長さが短い紙幣が長い紙幣に隠れてしまうことは発生せず、且つどの程度の奥方向まで紙幣束Wを摘めば良いかは顧客は視認しやすい。これに対し紙幣出金機1のように、紙幣束Wの後端を揃えて出金する場合、引渡方向に長さの異なる複数種類の紙幣により紙幣束Wが構成されていると、紙幣束Wの前端は揃っていないため、短手長さが短い紙幣が長い紙幣に隠れてしまう可能性がある。このため紙幣束Wの下側から上側に向かって、紙幣の短手長さが長い順番に下から紙幣を集積した状態で出金することは、本実施の形態のように、紙幣束Wの後端を揃えて出金する場合に特に有用である。

0042

以上の構成によれば紙幣出金機1は、引渡方向に長さの異なる複数種類の媒体としての紙幣が重ねられた紙幣束Wを利用者に引き渡す出金口4と、紙幣束Wにおける引渡方向後端側の端面を揃えた状態で出金口4から紙幣束Wを利用者に引き渡す制御部6を設けるようにした。

0043

これにより紙幣出金機1は、引渡方向の長さが長い紙幣が挟持部64よりも奥側に多く残ることで、顧客が紙幣を抜き取りにくくなってしまうことを防止しつつ、引渡方向の長さが短い紙幣が挟持部64よりも手前側に多く飛び出し、紙幣出金機1の外部に紙幣が落下してしまうことを防止できる。

0044

[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、紙幣の短手長さが長い順に下から紙幣を集積した状態で紙幣束Wを出金する場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣の短手長さに関わらない順番で紙幣を集積した状態で紙幣束Wを出金しても良い。

0045

また本発明においては、全ての紙幣束Wにおいて挟持部内側長さL3を一定にする必要はなく、少なくとも所定の一束の紙幣束Wにおいて後端を揃えれば良い。

0046

さらに本発明においては、紙幣束Wの集積枚数が多いほど挟持部内側長さL3を長くしたり、紙幣束Wを構成する紙幣のしわ等の状態に応じて挟持部内側長さL3を変化させたり、紙幣束Wを構成する紙幣が最大紙幣のみの場合と最小紙幣のみの場合とで挟持部内側長さL3を変化させたり、紙幣束Wを構成する紙幣の摩擦係数に応じて挟持部内側長さL3を変化させたりしても良い。

0047

さらに上述した実施の形態においては、上側最終プーリ60と下側最終プーリ62とで紙幣束Wを挟持することにより紙幣束Wを保持する場合について述べた。本発明はこれに限らず、他の種々の機構により紙幣束Wを挟持しても良い。

0048

さらに上述した実施の形態においては、紙幣を出金する紙幣出金機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば種々の金券証券、或いは各種チケットなど、紙葉状の媒体を収納しておき、これを利用者に引き渡す種々の装置に適用しても良い。

0049

さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。

0050

さらに上述した実施の形態においては、引渡口部としての出金口4と、制御部としての制御部6とによって、媒体処理装置としての紙幣出金機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる引渡口部と、制御部とによって、媒体処理装置を構成しても良い。

0051

本発明は、例えば着脱可能な紙幣収納庫に紙幣を収納しておき、利用者の操作に応じこの紙幣を出金する紙幣出金機でも利用できる。

0052

1……紙幣出金機、2……筐体、4……出金口、6……制御部、8……出金ユニット、10……出金ユニット筐体、12……紙幣収納庫、14……搬送部、16……鑑別部、18……集積部、20……リジェクト収納庫、22……束搬送部、24……集積庫、26……ステージ、28……集積空間、30……放出部、32……受渡部、34……束搬送筐体、36……モータ、38……上ベルト駆動機構、40……下ベルト駆動機構、42……最終プーリ、44……紙幣検知センサ、46……上ベルト、48……上ベルト駆動プーリ、50……上ベルト従動プーリ、52……下ベルト、54……下ベルト駆動プーリ、56……下ベルト従動プーリ、58……背押し板、60……上側最終プーリ、62……下側最終プーリ、64……挟持部、L0……飛出長さ、L1……センサ挟持部間長さ、L2……短手最大長さ、L3……挟持部内側長さ、W……紙幣束。

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    【課題】収納部の収納量を増大させる。【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類がテープと共にドラムに巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納部である第1の収納部と、前記紙葉類を収納する第2の収納部と、前... 詳細

  • グローリー株式会社の「 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題】収納部の収納量を増大させる。【解決手段】紙葉類処理装置は、搬送部によって搬送される紙葉類を収納する紙葉類処理装置であって、テープの第1の端部側が巻かれるリールと、前記リールの回転軸を中心に前記... 詳細

  • グローリー株式会社の「 紙葉類収納ユニット」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題】紙葉類収納ユニットの性能を向上する。【解決手段】紙葉類を収納する紙葉類収納ユニットは、テープが巻回されたリールと、リールを回転軸線を中心に回転させる第1駆動部と、テープを介してリールと接続され... 詳細

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