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技術 アンカーボルト固定治具、およびそれを用いたコンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定方法

出願人 株式会社八萬
発明者 南恵一
出願日 2017年1月31日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2017-015516
公開日 2017年8月31日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-150297
状態 特許登録済
技術分野 基礎 建築現場における取りはずす型枠、補助部材 現場におけるコンクリートの補強物挿入作業
主要キーワード 切欠きの先端 丸ナット 螺子切り 座付きナット 円錐状部分 胴部側 溶接技能 アンカーロッド
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

金属フレームへの溶接を必要とすることなく、より簡便にアンカーボルトを固定し得る、アンカーボルト固定治具、およびそれを用いたコンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定方法を提供すること。

解決手段

本発明のアンカーボルト固定治具は、少なくとも2つのターンバックル本体とプレート部材とを備える。ターンバックル本体はそれぞれ:一端が第1固定部を有しかつ他端が第1雄螺子部分を有する、第1ロッド;一端が第2固定部を有しかつ他端が第2雄螺子部分を有する、第2ロッド;および両端に第1螺子穴部および第2螺子穴部を有し、該第1螺子穴部が、該第1ロッドの該第1雄螺子部分を螺着して収容可能であり、かつ該第2螺子穴部が、該第2ロッドの第2雄螺子部分を螺着して収容可能である、細長胴部;を備え、そしてプレート部材は、平面上にアンカーボルトが貫通するように設計された少なくとも1つの開口部を備えており、かつ該ターンバックル本体上に配置可能な幅寸法を有する。

概要

背景

従来より、住宅、建造物土木等の基礎工事において、コンクリート基礎構造体構築が必要とされる。このような構造体は、金属フレームを挟持するように型枠を組み、コンクリート打設することにより構築され得る。ここで、コンクリート基礎構造体に、しばしばアンカーボルトの取り付けが所望される場合がある。

コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの取り付けには、例えば、コンクリートの打設前に、金属フレームにアンカーボルトを溶接により固定し、その後に型枠を組んでコンクリートを打設する方法が多く採用されている。

しかし、こうしたフレームへのアンカーボルトの溶接には、熟練した技能を有し、かつ溶接技能者としての資格を有する者が従事する必要がある。また、当該溶接従事者の数は、我が国全体で行われる基礎工事に所望される潜在的な数と比較して、明らかに絶対数不足している。このため、溶接従事者が不在により、現場では一時中断作業工程の変更等を余儀なくされることもしばしば起こり得る。

これに対し、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定に関し、上記のようなアンカーボルトのフレームへの溶接を要しない種々の治具の使用が提案されている。例えば、これらの治具として、組み合される型枠の間隔に応じて予め設計されたもの(特許文献1〜4)、対向する型枠を上回るサイズを有しかつ型枠の両外側から挟持するもの(特許文献5)、型枠の間で予め固定され、コンクリートの打設とともに埋設されるもの(特許文献6および7)がある。

しかし、特許文献1〜4に記載されるような治具は、いわゆる専用品となるため、型枠間の寸法が異なる場合には使用することが困難である。このため、当該寸法に応じて多数の治具を作製することが必要となる。また、特許文献5に記載されるような治具では、使用にあたり、常に組み合される型枠よりも大きな空間が存在することが求められるため、汎用性に富むとは言い難い。さらに、特許文献6および7に記載されるような治具では、コンクリート基礎構造体の構築毎に新たな治具が必要となる。

このように、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの取り付けにおいて、より簡便な工法が所望されている。

概要

金属フレームへの溶接を必要とすることなく、より簡便にアンカーボルトを固定し得る、アンカーボルト固定治具、およびそれを用いたコンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定方法を提供すること。 本発明のアンカーボルト固定治具は、少なくとも2つのターンバックル本体とプレート部材とを備える。ターンバックル本体はそれぞれ:一端が第1固定部を有しかつ他端が第1雄螺子部分を有する、第1ロッド;一端が第2固定部を有しかつ他端が第2雄螺子部分を有する、第2ロッド;および両端に第1螺子穴部および第2螺子穴部を有し、該第1螺子穴部が、該第1ロッドの該第1雄螺子部分を螺着して収容可能であり、かつ該第2螺子穴部が、該第2ロッドの第2雄螺子部分を螺着して収容可能である、細長胴部;を備え、そしてプレート部材は、平面上にアンカーボルトが貫通するように設計された少なくとも1つの開口部を備えており、かつ該ターンバックル本体上に配置可能な幅寸法を有する。

目的

本発明は、上記問題の解決を課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

アンカーボルト固定治具であって、少なくとも2つのターンバックル本体とプレート部材とを備え、該ターンバックル本体がそれぞれ:一端が第1固定部を有しかつ他端が第1雄螺子部分を有する、第1ロッド;一端が第2固定部を有しかつ他端が第2雄螺子部分を有する、第2ロッド;および両端に第1螺子穴部および第2螺子穴部を有し、該第1螺子穴部が、該第1ロッドの該第1雄螺子部分を螺着して収容可能であり、かつ該第2螺子穴部が、該第2ロッドの第2雄螺子部分を螺着して収容可能である、細長胴部;を備え、そして該プレート部材が、平面上にアンカーボルトが貫通するように設計された少なくとも1つの開口部を備えており、かつ該ターンバックル本体上に配置可能な幅寸法を有する、アンカーボルト固定治具。

請求項2

前記第1ロッドの前記第1雄螺子部分に第1座金ナットが設けられており、そして前記第2ロッドの前記第2雄螺子部分に、第2座金ナットが設けられている、請求項1に記載のアンカーボルト固定具

請求項3

前記ターンバックル部材が、前記第1ロッドにおける前記第1固定部と前記第1座金ナットとの間の前記第1雄螺子部分に、第1ナット螺合して備え、そして前記第2ロッドにおける前記第2固定部と前記第2座金ナットとの間の前記第2雄螺子部分に、第2ナットを螺合して備える、請求項2に記載のアンカーボルト固定具。

請求項4

前記第1ロッドの前記第1固定部および前記第2ロッドの前記第2固定部が、それぞれ切欠きされた先端部を有する、請求項1から3のいずれかに記載のアンカーロッド固定治具。

請求項5

アンカーボルトの固定方法であって、設置された金属フレームを挟持するように2つの型枠を配置する工程;該2つの型枠の間に、請求項1から4のいずれかに記載のアンカーボルト固定治具の少なくとも2つのターンバックル本体を配置する工程であって、該ターンバックル本体の該第1ロッドおよび該第2ロッドをそれぞれ旋回して、それにより該第1ロッドの該第1固定部および該第2ロッドの該第2固定部をそれぞれ該型枠の内壁に押し当てる工程;該型枠の間に配置された該少なくとも2つのターンバックル本体上に、該アンカーボルト固定治具の該プレート部材を配置して、該プレート部材の該開口部にアンカーボルトを通す工程;ならびに該型枠の間にコンクリート打設する工程;を含む、方法。

技術分野

0001

本発明は、アンカーボルト固定治具、およびそれを用いたコンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定方法に関する。

背景技術

0002

従来より、住宅、建造物土木等の基礎工事において、コンクリート基礎構造体の構築が必要とされる。このような構造体は、金属フレームを挟持するように型枠を組み、コンクリート打設することにより構築され得る。ここで、コンクリート基礎構造体に、しばしばアンカーボルトの取り付けが所望される場合がある。

0003

コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの取り付けには、例えば、コンクリートの打設前に、金属フレームにアンカーボルトを溶接により固定し、その後に型枠を組んでコンクリートを打設する方法が多く採用されている。

0004

しかし、こうしたフレームへのアンカーボルトの溶接には、熟練した技能を有し、かつ溶接技能者としての資格を有する者が従事する必要がある。また、当該溶接従事者の数は、我が国全体で行われる基礎工事に所望される潜在的な数と比較して、明らかに絶対数不足している。このため、溶接従事者が不在により、現場では一時中断作業工程の変更等を余儀なくされることもしばしば起こり得る。

0005

これに対し、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定に関し、上記のようなアンカーボルトのフレームへの溶接を要しない種々の治具の使用が提案されている。例えば、これらの治具として、組み合される型枠の間隔に応じて予め設計されたもの(特許文献1〜4)、対向する型枠を上回るサイズを有しかつ型枠の両外側から挟持するもの(特許文献5)、型枠の間で予め固定され、コンクリートの打設とともに埋設されるもの(特許文献6および7)がある。

0006

しかし、特許文献1〜4に記載されるような治具は、いわゆる専用品となるため、型枠間の寸法が異なる場合には使用することが困難である。このため、当該寸法に応じて多数の治具を作製することが必要となる。また、特許文献5に記載されるような治具では、使用にあたり、常に組み合される型枠よりも大きな空間が存在することが求められるため、汎用性に富むとは言い難い。さらに、特許文献6および7に記載されるような治具では、コンクリート基礎構造体の構築毎に新たな治具が必要となる。

0007

このように、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの取り付けにおいて、より簡便な工法が所望されている。

先行技術

0008

実開昭50−29013号公報
実開昭56−3956号公報
実開昭57−49149号公報
実開昭47−14825号公報
実開平4−11860号公報
実開平4−46138号公報
特開2001−32523号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、金属フレームへの溶接を必要とすることなく、より簡便にアンカーボルトを固定し得る、アンカーボルト固定治具、およびそれを用いたコンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、アンカーボルト固定治具であって、
少なくとも2つのターンバックル本体とプレート部材とを備え、
該ターンバックル本体がそれぞれ:
一端が第1固定部を有しかつ他端が第1雄螺子部分を有する、第1ロッド
一端が第2固定部を有しかつ他端が第2雄螺子部分を有する、第2ロッド;および
両端に第1螺子穴部および第2螺子穴部を有し、該第1螺子穴部が、該第1ロッドの該第1雄螺子部分を螺着して収容可能であり、かつ該第2螺子穴部が、該第2ロッドの第2雄螺子部分を螺着して収容可能である、細長胴部
を備え、そして
該プレート部材が、平面上にアンカーボルトが貫通するように設計された少なくとも1つの開口部を備えており、かつ該ターンバックル本体上に配置可能な幅寸法を有する、アンカーボルト固定治具である。

0011

1つの実施形態では、上記第1ロッドの上記第1雄螺子部分に第1座金ナットが設けられており、そして上記第2ロッドの上記第2雄螺子部分に、第2座金ナットが設けられている。

0012

さらなる実施形態では、上記ターンバックル部材は、上記第1ロッドにおける上記第1固定部と上記第1座金ナットとの間の上記第1雄螺子部分に、第1ナット螺合して備え、そして上記第2ロッドにおける上記第2固定部と上記第2座金ナットとの間の上記第2雄螺子部分に、第2ナットを螺合して備える。

0013

1つの実施形態では、上記第1ロッドの上記第1固定部および上記第2ロッドの上記第2固定部は、それぞれ切欠きされた先端部を有する。

0014

本発明はまた、アンカーボルトの固定方法であって、
設置された金属フレームを挟持するように2つの型枠を配置する工程;
該2つの型枠の間に、上記アンカーボルト固定治具の少なくとも2つのターンバックル本体を配置する工程であって、該ターンバックル本体の該第1ロッドおよび該第2ロッドをそれぞれ旋回して、それにより該第1ロッドの該第1固定部および該第2ロッドの該第2固定部をそれぞれ該型枠の内壁に押し当てる工程;
該型枠の間に配置された該少なくとも2つのターンバックル本体上に、該アンカーボルト固定治具の該プレート部材を配置して、該プレート部材の該開口部にアンカーボルトを通す工程;ならびに
該型枠の間にコンクリートを打設する工程;
を含む、方法である。

発明の効果

0015

本発明によれば、コンクリート基礎構造体に対し、溶接作業を要することなくアンカーボルトを容易に取り付けることができる。本発明のアンカーボルト固定治具は、ターンバックル本体のロッドの長さを調整することができる。これにより、基礎工事にて配置される型枠の間隔に応じて、専用サイズの固定治具を準備する必要性から解放される。

図面の簡単な説明

0016

本発明のアンカーボルト固定治具の一例を表す模式図である。
図1に示すターンバックル本体を模式的に表す図であって、(a)は1つのターンバックル本体の側面図であり、そして(b)は当該ターンバックル本体の一部切欠き断面図である。
本発明のアンカーボルト固定治具を構成するターンバックル本体のロッド先端部の形態の例を説明するための模式図であって、(a)は当該先端部に切欠きが設けられた状態を示す図であり、(b)は当該先端部が円錐状加工された状態を示す図であり、そして(c)は当該先端部に弾性材料が設けられた状態を示す図である。
本発明のアンカーボルト固定治具を構成するターンバックル本体のロッド先端部の形態のさらに別の例を説明するための模式図であって、(a)当該先端部に円錐板状の固定部材を取り付ける様子を示す図であり、そして(b)は、当該円錐板状の固定部材を取り付けたロッド尖端部の一部切欠き断面図である。
図1に示すプレート部材を模式的に表す図であって、当該プレート部材の正面図である。
本発明のアンカーボルト固定治具の他の例を表す模式図である。
本発明のアンカーボルト固定治具を用いてコンクリート基礎構造体にアンカーボルトを固定する工法の一例を説明するための模式図であって、(a)は、基礎工事のために設置された金属フレームを挟持する2つの型枠に、本発明のアンカーボルト固定治具を構成するターンバックル本体を配置した状態を説明するための図であり;(b)は、プレート部材に設けられた開口部を通じてアンカーボルトを型枠の間に配置した状態を説明するための図であり;(c)は型枠の間にコンクリートを打設する状態を説明するための図であり;そして(d)は、型枠および本発明のコンクリート固定治具が取り外されて、コンクリート基礎構造体内にアンカーボルトが固定された状態を説明するための図である。
図7の(a)に示す基礎工事のために設置された金属フレームを挟持する2つの型枠にターンバックル本体が配置され、かつ当該ターンバックル本体上にプレート部材が配置された際の上方から見た状態を模式的に表す図である。
本発明のアンカーボルト固定治具を用いてコンクリート基礎構造体にアンカーボルトを固定する工法の他の例を説明するための模式図であって、(a)は、基礎工事のために設置された金属フレームを挟持する2つの型枠にターンバックル本体が配置され、かつ当該ターンバックル本体上にプレート部材が配置されて、プレート部材の開口部にアンカーボルトが通された後、当該ターンバックル本体およびプレート本体を埋設するように、型枠の間にコンクリートが打設される状態を説明するための図であり;そして(b)は、コンクリート基礎構造体内に本発明のコンクリート固定治具が埋設したままアンカーボルトが固定された状態を説明するための図である。

実施例

0017

(アンカーボルト固定治具)
まず、本発明のアンカーボルト固定治具について説明する。

0018

図1は、本発明のアンカーボルト固定治具の一例を表す模式図である。

0019

図1において、本発明のアンカーボルト固定治具100は、2つのターンバックル本体110,110’および1枚のプレート部材160を備える。

0020

ここで、本明細書中に用いる用語「アンカーボルト」とは、例えば、鉛直方向に配置され、かつ一方(例えば下部)がコンクリート基礎構造体に埋設される長軸金属製部材を指して言う。アンカーボルトの例としては、当該一方の側(埋設される側)に、コンクリートと係合可能なアンカー部(例えば、屈曲部)を有し、他方の側がネジ切りされているものが挙げられる。また、用語「アンカーボルト固定治具」は、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの固定を補助するための治具を言い、後述するように複数の物品を組み合わせて構成されている。さらに、本明細書中に用いる用語「コンクリート」は広義の意味で使用され、同用語は、例えば、主にセメント、砂、砂利および水を混合して構成される狭義の「コンクリート」、ならびに主にセメント、砂および水を混合して構成される「モルタル」を包含して言う。

0021

本発明において、ターンバックル本体110および110’は、互いに同一であるか、あるいは後述するような部品から構成されている限りにおいて互いに異なるものであってもよい。

0022

本発明のアンカーボルト固定治具は、1枚のプレート部材に対し、少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、および4つ)のターンバックル本体を備える。

0023

図2は、図1に示すターンバックル本体を模式的に表す図である。

0024

図2の(a)に示すように、ターンバックル本体110は、細長い胴部120の両端に第1ロッド130および第2ロッド140が螺着されている。

0025

第1ロッド130は、例えば、細長い円柱状の形態(シャフト)で構成されており、一端が第1固定部132を有しかつ他端が第1雄螺子部分134を有する。一方、第2ロッド140もまた、例えば、細長い円柱状の形態(シャフト)で構成されており、一端が第2固定部142を有しかつ他端が第2雄螺子部分144を有する。

0026

図2の(b)は、ターンバックル本体110の一部を切欠いた断面図である。

0027

胴部120は、軸方向の両側にそれぞれ第1螺子穴部122および第2螺子穴部124を有する。なお、図2の(b)において、第1螺子穴部122および第2螺子穴部124は連通するように記載されているが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されない。胴部において、第1螺子穴部と第2螺子穴部とはそれぞれ独立して設けられていてもよい。

0028

本発明においては、胴部120の第1螺子穴部122は、第1ロッド130の第1雄螺子部分134を螺着して収容し得るように螺子切りされている。胴部120の長さL1は、必ずしも限定されないが、それぞれ独立して好ましくは100mm〜1000mm、より好ましくは120mm〜300mmである。さらに、胴部120は、必ずしも限定されないが、例えば、スチールステンレススチールアルミニウム、またはマグネシウム合金のような金属で構成されている。

0029

一方、胴部120の第2螺子穴部124は、第2ロッド140の第2雄螺子部分144を螺着して収容し得るように螺子切りされている。胴部120内において、第1ロッド130の第1雄螺子部分134と、第2ロッド140の第2雄螺子部分144とは堅固に固定されておらず、当業者が胴部120に対して、第1ロッド130および第2ロッド140をそれぞれ捩じることにより、第1ロッド130および第2ロッド140をそれぞれ独立して胴部120から延出し、かつ胴部120内に引き込むことができる。これにより、ターンバックル本体110の全長L2を当業者は任意のサイズに調整することができる。

0030

本発明において、第1ロッド130の長さL3および第2ロッド140の長さL4は、必ずしも限定されないが、それぞれ独立して好ましくは100mm〜200mm、より好ましくは120mm〜180mmである。また、本発明において、第1ロッド130の第1雄螺子部分の長さおよび第2ロッド140の第2雄螺子部分の長さは、必ずしも限定されないが、それぞれ独立して、好ましくは20mm〜180mm、より好ましくは50mm〜150mmである。さらに、本発明において、第1ロッド130および第2ロッド140の太さは、必ずしも限定されないが、それぞれ独立して、好ましくは4mm〜15mm、より好ましくは6mm〜12mmである。第1ロッド130および第2ロッド140は同一の太さを有していてもよく、異なる太さを有していてもよい。第1ロッド130および第2ロッド140がそれぞれ上記のような長さL3およびL4を有していることにより、ターンバックル本体110の全長L2は、例えば、120mm〜1360mmの範囲で変化し得る。さらに胴部120に対して、第1ロッド130および/または第2ロッド140をそれぞれ捩じることにより、ターンバックル本体110の全長L2を、型枠の間隔に合わせて自由に変動させることが可能となる。

0031

第1ロッド130および第2ロッド140は、必ずしも限定されないが、例えば、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、またはマグネシウム合金のような金属で構成されている。

0032

本発明のアンカーボルト固定治具において、第1ロッド130の第1雄螺子部分134および第2ロッド140の第2雄螺子部分144に、第1座金ナット152および第2座金ナット154がそれぞれ設けられていてもよい。第1座金ナット152および第2座金ナット154は、それぞれ軸に対して時計方向または反時計方向に捩じ込むことにより第1雄螺子部分134または第2雄螺子部分144内を任意に移動させることができる。第1座金ナット152および第2座金ナット154は、後述のようにプレート部材160をターンバックル本体110上に配置する際に、当該プレート部材160を挟み込んで固定するとともに、ターンバックル本体110の軸方向に沿ってプレート部材160を配置する場所を調整することができる。第1座金ナット152および第2座金ナット154は、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、またはマグネシウム合金のような金属で構成されている。さらに、第1雄螺子部分134および第2雄螺子部分144において、第1座金ネット152および第2座金ナット154のさらに内側(胴部120側)には、ゴムなどの弾性材料で構成されるワッシャ156,158が設けられていてもよい。

0033

図3は、本発明のアンカーボルト固定治具を構成するターンバックル本体のロッド先端部の形態の例を説明するための模式図である。

0034

図3の(a)は、上記図2の(a)および(b)に示すターンバックル本体110の第1ロッド130の先端部周辺(第1固定部132の周辺)の模式図に相当する。図3の(a)に示すように、本発明において第1ロッド130の第1固定部132は、当該第1ロッドの一方の端部(すなわち、先端部)において1つまたは複数の鋭利突起部分を形成するように切欠き172が設けられていてもよい。切欠き172は型枠と接触させた際に、突起部分が型枠の中にめり込み易くなり、型枠内でのターンバックル本体をより確実に固定することができる。

0035

図3の(b)は、ターンバックル本体のロッド先端部の形態の他の例を説明するための模式図である。図3の(b)では、ターンバックル本体のロッドは、鋭い円錐状に加工された先端部174を有する。このような鋭い円錐状もまた、円錐状部分が型枠の中にめり込み易くなり、型枠内でのターンバックル本体をより確実に固定することができる。あるいは、ターンバックル本体のロッド先端部は、図3の(c)に示すように先端部に弾性部材176(例えば、ゴム、硬質ウレタンフォーム)が設けられていてもよい。このような弾性部材176は、型枠を適度に押圧して摩擦力を提供し、型枠の傷つきを抑えて、型枠内でのターンバックル本体をより確実に固定することができる。

0036

図4は、本発明のアンカーボルト固定治具を構成するターンバックル本体のロッド先端部の形態のさらに別の例を説明するための模式図である。

0037

本発明においては、ターンバックル本体のロッド先端部は、図4の(a)に示すように先端部に円錐板状の固定部材178を拡径部がロッドの先端部に位置するようにビス179で固定されていてもよい(図4の(b))。このような円錐板状の固定部材178には、ゴム、樹脂、金属などの種々の材料を使用することができる。当該材料の具体的な例としては、天然ゴムシリコーンゴムポリプロピレン、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、およびマグネシウム合金が挙げられる。円錐板状の固定部材178は、型枠に対して適度に押圧して摩擦力を提供し、型枠の傷つきを抑えて、型枠内でのターンバックル本体をより確実に固定することができる。

0038

なお、上記図3および図4では第1ロッド130の先端部(第1固定部132)を例示して説明したが、本発明において、第2ロッド140の先端部(第2固定部142)もまた、上記と同様にして適切な先端部の形状が当業者によって選択され得る。

0039

本発明のアンカーボルト固定治具において、プレート部材160は、例えば、図5に示すような矩形の板から構成されている。プレート部材160の幅寸法W1は、上記ターンバックル本体110上への配置を可能とするために、当該ターンバックル本体110の全長(L2)よりも短くなるように設計されている。プレート部材160の幅寸法W1は、必ずしも限定されないが、好ましくは100mm〜1000mm、より好ましくは120mm〜300mmである。一方、プレート部材160の長さ寸法N1は、特に限定されず、例えば、150mm〜1000mm、好ましくは200mm〜350mmである。プレート部材160の厚みは、特に限定されず、例えば、1mm〜7mm、好ましくは1.5mm〜3.5mmである。

0040

プレート部材160には、その平面上において、固定するアンカーボルトが貫通するように当該アンカーボルトの外径よりも大きい内径を有する開口部162が設けられている。開口部162の内径は、必ずしも限定されないが、好ましくは、10mm〜30mm、より好ましくは12mm〜16mmである。開口部162はまた、アンカーボルトを貫通する限り、その形状は円形でなくてもよく、例えば、楕円形または矩形であってもよい。さらに、プレート部材160に設けられ得る開口部162の数は特に限定されない。図5では、2つの開口部162,162’が設けられているが、1つまたはそれ以上の任意の個数の開口部が設けられていてもよい。開口部の数および配置は、当業者によって任意に選択され得る。

0041

本発明において、プレート部材160には、平面上においてプレート部材160の下方の視認性を高めるための窓孔164が設けられていてもよい。窓孔164は、例えば、コンクリートまたはモルタルの注入口として使用することができるほか、アンカーボルトを開口部162,162’に貫通させた後、プレート部材160の下方の状態を視覚的に確認することを可能にする。窓孔164はまた、運搬する際に把持することにより持ち運びが容易となるとともに、プレート部材160自体の重量を低減することもできる。

0042

なお、図5では、窓孔164は円形の形状で示されているが、本発明において窓孔164の形状は必ずしもこれに限定されない。プレート部材160の下方に視認性を確保することができる限りにおいて、窓孔164は、例えば、円形、楕円形、三角形、および矩形の任意の形状を有していてもよい。

0043

本発明のアンカーボルト固定治具において、プレート部材160は、適切な硬さを有する限りにおいて任意の材料から構成されている。プレート部材160を構成する材料の例としては、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、およびマグネシウム合金のような金属;ポリカーボネート樹脂アクリル樹脂塩化ビニル樹脂、およびアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂のような樹脂;単板および合板のような木材;セラミック;ならびに強化段ボールなどの超硬質紙;が挙げられる。

0044

図6は、本発明のアンカーボルト固定治具の他の例を表す模式図である。

0045

図6に示す本発明のアンカーボルト固定治具180は、2つのターンバックル本体182,182’および1枚のプレート部材160を備える。本発明のアンカーボルト固定治具180において、プレート部材160は図1に示すものと同様である。

0046

ターンバックル本体182,182’は、第1ナット184,184’および第2ナット186,186’を備える点を除き、その他の構成は上記図1に示すターンバックル本体110,110’と同様である。

0047

ここで、図6に示すターンバックル部材182は、第1ロッド130における第1固定部132と第1座金ナット152との間の第1雄螺子部分134に、第1ナット184を螺合して備え、そして第2ロッド140における第2固定部142と第2座金ナット154との間の第2雄螺子部分144に、第2ナット186を螺合して備える。第1ナット184および第2ナット186は、それぞれ第1雄螺子部分134および第2雄螺子部分144上を移動可能であり、例えば、第1座金ナット152および第2座金ネット154をターンバックル部材182の中央方向にそれぞれ押圧し得る。これにより、後述するように第1座金ナット152と第2座金ネット154との間にプレート部材160を配置すると、第1座金ナット152と第2座金ネット154との間で一層強固にプレート部材160を挟持することができる。第1ナット184および第2ナット1867は、例えば貫通ナットであり、より具体的な例としては、六角ナット球面座ナット、座付きナット蝶ナット丸ナット、および溝付き丸ナットが挙げられる。なお、本発明のアンカーボルト固定治具180においては、図6に示すターンバックル部材182’に設けられた第1ナット184’および第2ナット186’についても、ターンバックル部材182の第1ナット184および第2ナット186と同様に機能し得る。

0048

(アンカーボルトの固定方法)
次に、本発明のアンカーボルトの固定方法について説明する。

0049

図7は、図6に示す本発明のアンカーボルト固定治具180を用いてコンクリート基礎構造体にアンカーボルトを固定する工法の一例を説明するための模式図である。

0050

本発明の方法では、基礎工事のために設置された金属フレームを挟持するように2つの型枠が配置される(図7の(a))。

0051

図7の(a)において、金属フレーム210は地面202に予め配置されており、当該フレームを介して2つの型枠222,224が一定の間隔をおいて配置されている。型枠222,224は特に限定されず、金属フレーム210の大きさとともに作業者によって任意に設定され得る。

0052

次いで、これら2つの型枠222,224の間に、上記本発明のアンカーボルト固定治具180を構成する少なくとも2つのターンバックル本体が配置される。なお、図7の(a)では、例示のために1つのターンバックル本体182のみが記載されている。

0053

このターンバックル本体182について、作業者は、型枠222,224の間の所定の位置において、例えば略水平に保ち、その後当該ターンバックル本体182の第1ロッドおよび第2ロッドをそれぞれ旋回する。それにより第1ロッドの第1固定部および第2ロッドの第2固定部がそれぞれ型枠222,224の内壁に押し当てられる。ここで、第1固定部および第2固定部のそれぞれが、例えば、図3の(a)に記載したような切欠きの先端部を有する場合、当該先端部が型枠222,224の内壁にめり込む。このようにして、型枠222,224内でターンバックル本体182が例えば略水平な位置に固定される。そして、上記と同様にして、他のターンバックル本体もまた型枠222,224内に略水平な位置に固定される。

0054

その後、型枠内に押し当てられたターンバックル本体上にプレート部材160が配置され、プレート部材160の開口部162’にアンカーボルト250が通される(図7の(b))。

0055

図7の(b)において、アンカーボルト250はプレート部材160に対してナット252で仮固定されており、例えば、地面202から幾分離れた位置となるように配置されている。なお、作業者は図8に示すように、プレート部材160の窓孔164を通じて、プレート部材160の下方を確認し、アンカーボルト250が適切な方向に指向しているかを確認することができる。

0056

このプレート部材160の配置後、ターンバックル本体の第1ロッドおよび第2ロッド設けられた第1座金ナットおよび第2座金ナットをそれぞれ捩じって内側(すなわち、胴部側)に移動させることにより、プレート部材160は第1座金ナットおよび第2座金ナットに挟持される。さらに、第1ナット184および第2ナット186をそれぞれ捩じって内側(すなわち、胴部側)に移動させることにより、第1ナット184は第1座金ナットを内側に押圧し、第2ナット186は第2座金ナットを内側に押圧する。これにより、プレート部材160は第1座金ナットと第2座金ナットとの間でより強固に挟持され得る。こうして、ターンバックル本体182上にプレート部材160が確実に固定される。

0057

再び図7を参照すると、次いで、型枠222,224の間にコンクリート260が打設される(図7の(c))。

0058

図7の(c)において、コンクリート260は型枠222,224の間に当業者に周知の手段を用いて打設される。このコンクリート260の打設は、本発明の1つの実施形態では、型枠222,224内の本発明のアンカーボルト固定治具(すなわち、図7の(c)におけるターンバックル本体182およびプレート部材160)の取り付け高さよりも下方の位置で停止される。このような位置でコンクリート260の打設を停止することにより、本発明のアンカーボルト固定治具(すなわち、図7の(c)におけるターンバックル本体182およびプレート部材160)はコンクリート260内に埋設されることなく、型枠222,224とともに取り外すことが可能となる。

0059

最終的に、コンクリート260が充分に固まった後、ターンバックル本体182の第1ナット184、第2ナット186、第1座金ナットおよび第2座金ナットの各螺合を緩めることにより、本発明のアンカーボルト固定治具(ターンバックル本体およびプレート部材)および型枠222,224が取り外され、コンクリート260内でアンカーボルト250が固定された、コンクリート基礎構造体を得ることができる。

0060

なお、上記図7に示す実施形態では、使用したターンバックル本体182およびプレート160は型枠222,224とともに取り外される。これにより、取り出されたターンバックル本体182およびプレート160は、別のアンカーボルトの固定に再度使用することができる。

0061

上記では本発明のアンカーボルト固定治具(すなわち、ターンバックル本体およびプレート部材)を取り外して再利用する場合について説明したが、本発明の方法は、必ずしもこれに限定されるものではない。

0062

例えば、図7の(b)に示すように型枠222,224の間にターンバックル本体182、プレート部材160およびアンカーボルト250を所定の位置に配置した後、図9の(a)に示すように、コンクリート262を、型枠222,224内の本発明のアンカーボルト固定治具(すなわち、図9の(a)におけるターンバックル本体182およびプレート部材160)の取り付け高さよりも上方の位置まで打設してもよい。この場合、コンクリート262が充分に固まった後に型枠222,224を取り除くと、コンクリート262内でアンカーボルト250、ターンバックル本体182およびプレート部材160が固定された、コンクリート基礎構造体を得ることができる。

0063

このようにして、コンクリート基礎構造体に、アンカーボルトを簡易かつ効率的に固定することができる

0064

本発明のアンカーボルト固定治具は、コンクリート基礎構造体へのアンカーボルトの取り付けに際し、溶接作業を特に必要としない。このため、本発明は、住宅、建造物、土木等の基礎工事における作業現場で有用である。

0065

100,180アンカーボルト固定治具
110,110’ターンバックル本体
120胴部
130 第1ロッド
132 第1固定部
134 第1雄螺子部分
140 第2ロッド
142 第2固定部
144 第2雄螺子部分
152 第1座金ナット
154 第2座金ネット
156,158ゴム製ワッシャ
160プレート部材
162,162’ 開口部
164窓孔
184,184’ 第1ナット
186,186’ 第2ナット
202 地面
210金属フレーム
222,224型枠
250 アンカーボルト
260,262 コンクリート

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