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技術 スラットおよびシャッター装置

出願人 東洋シヤッター株式会社
発明者 石田忠司
出願日 2016年2月22日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-031155
公開日 2017年8月31日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-150152
状態 特許登録済
技術分野 シャッタ等の閉鎖部材
主要キーワード 遊び隙間 内側巻 擦過音 開口幅方向 巻き取りシャフト 上げ下ろし 係合受 音鳴り
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月31日)のものです。
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図面 (10)

課題

屋外で用いられるシャッター装置であって、シャッターを閉めた状態で気密性防音性防水性を向上させたシャッター装置と、そのようなシャッター装置に用いるスラットを提供する。

解決手段

スラット本体21の上端部より内側に向かってスラット本体21との角度が直角以上の角度で折り曲げて平面の第1の平坦部22を設け、連続して係合部23を設けている。また、スラット本体21の下端部より内側に向かってスラット本体21との角度が直角以下の角度で折り曲げて平面の第2の平坦部24を設け、連続して係合受部25を設けている。第1の平坦部22と第2の平坦部23とは略平行になるように形成される。シャッターを閉めた状態で、下位スラットの第1の平坦部22と上位スラットの第2の平坦部23とが面接触し、気密性、防音性、防水止水性が向上する。

概要

背景

図7は、一般的なシャッター装置の一例の説明図である。図中、1はシャッター装置、2はシャッターカーテン、3はスラット、4はガイドレール、5は巻き取り部である。一般的なシャッター装置1では、シャッターカーテン2をガイドレール4に従って降下させて開口部を閉め、またシャッターカーテン2を巻き取り部5に巻き取って上昇させることにより開口部を開放する。

シャッターカーテン2は、開口幅方向に延在するスラット3を複数連接して構成されている。その各スラット3の連接部は、巻き取り部5で巻き取られた際に回動可能に構成されている。

図8は、従来のシャッター装置におけるスラットの連接部の一例の説明図である。図8(A)に示した例は従来の防煙シャッターにおけるスラットの連結部の一例を示しており、上位のスラットの下端部に係合受部を、下位のスラットの上端部に係合部を設け、係合部を係合受部内に巻き込むように構成している。これにより、上位のスラットと下位のスラットとは回動自在に連接されることになる。

図8(A)に示したスラットは、通常、屋内に用いられており、連接部は内側へ向けて下がるように構成されている。屋外で使用すると、スラットの連接部から雨水などの水が内部に入り込んでしまうという問題がある。特許文献1の従来技術として類似の構成が記載されているが、上位のスラットと下位のスラットとの間には隙間が生じ、外側に向かって開口している旨が記載されており、雨水などの水が内部へ浸入するという問題を含んでいる。

また、図8(B)に示すように、下位のスラットの上端部により上位のスラットの下端部を巻き込んだ構造によりスラットの連接を図る構造も考えられている。この構成の場合、下位のスラットの上端部が外側となる。そのため、巻き取り部5に巻き取ったり降下させたりする際に下位のスラットが回動すると、巻回されている他のスラットと連接部が擦れるなどにより音鳴りする場合があった。

このような音鳴りを防ぎ、また水の浸入も防ぐ構造として、例えば特許文献2に記載されている構成がある。

図9は、防水性を有する従来のシャッターの連結部の一例の説明図である。図中、101は上位スラット、102は下位スラット、111は折り返し部、112は係合受部、113は係合部、114〜117は第1〜第4傾斜部である。この図9に示した例は、特許文献2に記載されている構成である。

上位スラット101の下部はU字に内部側に折り返された折り返し部111があり、さらに内部へ向けて湾曲した巻状部として形成された係合受部112が形成されている。また、下位スラット102の上部は、やはり内部側に折り返されて係合部113が形成されている。この係合部113は、第1傾斜部114〜第4傾斜部117によりW字状に形成されている。そして、係合部113が係合受部112に内包されるように組み合わされ、上位スラット101と下位スラット102とが連結されている。

このような従来のシャッターにおいては、閉じた状態では、上位スラット101の折り返し部111が、下位スラット102の第1傾斜部114に当接する。上位スラット101の折り返し部111はU字状に形成されていることから、上位スラット101と下位スラット102とは線状に当接することになる。このような線状の当接だけでは、スラットの連結部における気密性が不十分であった。

特許文献2と類似の構成が、例えば特許文献3や特許文献4にも記載されている。いずれも、上位スラットの下部において係合受部を形成する際に内部へ向けてU字状に折り曲げており、シャッターを閉じた状態ではスラット同士が線状にしか当接しない。そのため、ラットの連接部における気密性が不十分であった。

また、上述の特許文献1でも下位スラットの上部に巻状部として設けられた係合部を上位スラットの下部に巻状部として設けられた係合受部が内包する構成となっている。このような構成でも係合受部側はすべて曲面であり、係合部と係合受部の当接は回動の際の摩擦などを考慮すると線状になされるにとどまる。そのため、十分な気密性、防水性、防音性を得ることができない。

なお、折り曲げ加工とは異なるが、成形品では例えば特許文献5に記載されているようにスラットの上部と下部が平面として構成されたものもある。しかし、この場合にも特許文献5に記載されているように、回動しやすくするために遊び隙間を形成しており、水の浸入などを防ぐことはできなかった。そのため、特許文献5ではパッキンなどの別部材を使用して防水性を向上させている。

概要

屋外で用いられるシャッター装置であって、シャッターを閉めた状態で気密性、防音性、防水性を向上させたシャッター装置と、そのようなシャッター装置に用いるスラットを提供する。スラット本体21の上端部より内側に向かってスラット本体21との角度が直角以上の角度で折り曲げて平面の第1の平坦部22を設け、連続して係合部23を設けている。また、スラット本体21の下端部より内側に向かってスラット本体21との角度が直角以下の角度で折り曲げて平面の第2の平坦部24を設け、連続して係合受部25を設けている。第1の平坦部22と第2の平坦部23とは略平行になるように形成される。シャッターを閉めた状態で、下位スラットの第1の平坦部22と上位スラットの第2の平坦部23とが面接触し、気密性、防音性、防水止水性が向上する。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、屋外で用いられるシャッター装置であって、シャッターを閉めた状態で気密性、防音性、防水性を向上させたシャッター装置と、そのようなシャッター装置に用いるスラットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

板状部材を折り曲げ加工してなるシャッター装置に用いるスラットであって、開口幅方向に延在するスラット本体と、該スラット本体の上端部より内側に向かって前記スラット本体との角度が直角以上の角度で折り曲げられ平面が形成された第1の平坦部と、該第1の平坦部に連続して設けられた係合部と、前記スラット本体の下端部より内側に向かって前記スラット本体との角度が直角以下の角度で折り曲げられ平面が形成された第2の平坦部と、該第2の平坦部に連続して設けられ内部で他のスラットの係合部と係合する係合受部を有し、前記第1の平坦部と前記第2の平坦部とが略平行になるように形成されていることを特徴とするスラット。

請求項2

前記係合部は、前記第1の平坦部の終端から上方へ向けて折り曲げられた立ち上がり部を有することを特徴とする請求項1に記載のスラット。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のスラットを複数連接してなり、下位のスラットの前記係合部が上位のスラットの前記係合受部の内部で回動自在に係合することを特徴とするシャッター装置。

請求項4

シャッターを閉めた状態で、上位のスラットの前記第2の平坦部と、下位のスラットの前記第1の平坦部とが面接触することを特徴とする請求項3に記載のシャッター装置。

請求項5

スラットの前記係合部は、先端が下方へ向けて折り曲げられており、上げ下ろしの際に当該先端が上位のスラットの前記係合受部と当接して回動の支点となることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のシャッター装置。

請求項6

スラットの少なくとも左右端部の外側面は略平板状であり、ガイドレール内面あるいはガイドレールに設けられた気密材と前記平板状部が接触することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載のシャッター装置。

技術分野

0001

本発明は、複数のスラット連接してなるシャッター装置およびそのスラットに関するものである。

背景技術

0002

図7は、一般的なシャッター装置の一例の説明図である。図中、1はシャッター装置、2はシャッターカーテン、3はスラット、4はガイドレール、5は巻き取り部である。一般的なシャッター装置1では、シャッターカーテン2をガイドレール4に従って降下させて開口部を閉め、またシャッターカーテン2を巻き取り部5に巻き取って上昇させることにより開口部を開放する。

0003

シャッターカーテン2は、開口幅方向に延在するスラット3を複数連接して構成されている。その各スラット3の連接部は、巻き取り部5で巻き取られた際に回動可能に構成されている。

0004

図8は、従来のシャッター装置におけるスラットの連接部の一例の説明図である。図8(A)に示した例は従来の防煙シャッターにおけるスラットの連結部の一例を示しており、上位のスラットの下端部に係合受部を、下位のスラットの上端部に係合部を設け、係合部を係合受部内に巻き込むように構成している。これにより、上位のスラットと下位のスラットとは回動自在に連接されることになる。

0005

図8(A)に示したスラットは、通常、屋内に用いられており、連接部は内側へ向けて下がるように構成されている。屋外で使用すると、スラットの連接部から雨水などの水が内部に入り込んでしまうという問題がある。特許文献1の従来技術として類似の構成が記載されているが、上位のスラットと下位のスラットとの間には隙間が生じ、外側に向かって開口している旨が記載されており、雨水などの水が内部へ浸入するという問題を含んでいる。

0006

また、図8(B)に示すように、下位のスラットの上端部により上位のスラットの下端部を巻き込んだ構造によりスラットの連接を図る構造も考えられている。この構成の場合、下位のスラットの上端部が外側となる。そのため、巻き取り部5に巻き取ったり降下させたりする際に下位のスラットが回動すると、巻回されている他のスラットと連接部が擦れるなどにより音鳴りする場合があった。

0007

このような音鳴りを防ぎ、また水の浸入も防ぐ構造として、例えば特許文献2に記載されている構成がある。

0008

図9は、防水性を有する従来のシャッターの連結部の一例の説明図である。図中、101は上位スラット、102は下位スラット、111は折り返し部、112は係合受部、113は係合部、114〜117は第1〜第4傾斜部である。この図9に示した例は、特許文献2に記載されている構成である。

0009

上位スラット101の下部はU字に内部側に折り返された折り返し部111があり、さらに内部へ向けて湾曲した巻状部として形成された係合受部112が形成されている。また、下位スラット102の上部は、やはり内部側に折り返されて係合部113が形成されている。この係合部113は、第1傾斜部114〜第4傾斜部117によりW字状に形成されている。そして、係合部113が係合受部112に内包されるように組み合わされ、上位スラット101と下位スラット102とが連結されている。

0010

このような従来のシャッターにおいては、閉じた状態では、上位スラット101の折り返し部111が、下位スラット102の第1傾斜部114に当接する。上位スラット101の折り返し部111はU字状に形成されていることから、上位スラット101と下位スラット102とは線状に当接することになる。このような線状の当接だけでは、スラットの連結部における気密性が不十分であった。

0011

特許文献2と類似の構成が、例えば特許文献3や特許文献4にも記載されている。いずれも、上位スラットの下部において係合受部を形成する際に内部へ向けてU字状に折り曲げており、シャッターを閉じた状態ではスラット同士が線状にしか当接しない。そのため、ラットの連接部における気密性が不十分であった。

0012

また、上述の特許文献1でも下位スラットの上部に巻状部として設けられた係合部を上位スラットの下部に巻状部として設けられた係合受部が内包する構成となっている。このような構成でも係合受部側はすべて曲面であり、係合部と係合受部の当接は回動の際の摩擦などを考慮すると線状になされるにとどまる。そのため、十分な気密性、防水性、防音性を得ることができない。

0013

なお、折り曲げ加工とは異なるが、成形品では例えば特許文献5に記載されているようにスラットの上部と下部が平面として構成されたものもある。しかし、この場合にも特許文献5に記載されているように、回動しやすくするために遊び隙間を形成しており、水の浸入などを防ぐことはできなかった。そのため、特許文献5ではパッキンなどの別部材を使用して防水性を向上させている。

先行技術

0014

実開平6−063792号公報
特許第3713592号公報
特許第3974864号公報
特許第5283258号公報
実開平6−063792号公報

発明が解決しようとする課題

0015

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、屋外で用いられるシャッター装置であって、シャッターを閉めた状態で気密性、防音性、防水性を向上させたシャッター装置と、そのようなシャッター装置に用いるスラットを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0016

本願請求項1に記載の発明は、板状部材を折り曲げ加工してなるシャッター装置に用いるスラットであって、開口幅方向に延在するスラット本体と、該スラット本体の上端部より内側に向かって前記スラット本体との角度が直角以上の角度で折り曲げられ平面が形成された第1の平坦部と、該第1の平坦部に連続して設けられた係合部と、前記スラット本体の下端部より内側に向かって前記スラット本体との角度が直角以下の角度で折り曲げられ平面が形成された第2の平坦部と、該第2の平坦部に連続して設けられ内部で他のスラットの係合部と係合する係合受部を有し、前記第1の平坦部と前記第2の平坦部とが略平行になるように形成されていることを特徴とするスラットである。

0017

本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記係合部が、前記第1の平坦部の終端から上方へ向けて折り曲げられた立ち上がり部を有することを特徴とするスラットである。

0018

本願請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスラットを複数連接してなり、下位のスラットの前記係合部が上位のスラットの前記係合受部の内部で回動自在に係合することを特徴とするシャッター装置である。

0019

本願請求項4に記載の発明は、本願請求項3に記載の発明において、シャッターを閉めた状態で、上位のスラットの前記第2の平坦部と、下位のスラットの前記第1の平坦部とが面接触することを特徴とするシャッター装置である。

0020

本願請求項5に記載の発明は、本願請求項3または請求項4に記載の発明におけるスラットの前記係合部が、先端が下方へ向けて折り曲げられており、上げ下ろしの際に当該先端が上位のスラットの前記係合受部と当接して回動の支点となることを特徴とするシャッター装置である。

0021

本願請求項6に記載の発明は、本願請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明におけるスラットの少なくとも左右端部の外側面は略平板状であり、ガイドレール案内面あるいはガイドレールに設けられた気密材と前記平板状部が接触することを特徴とするシャッター装置である。

発明の効果

0022

本発明によれば、屋外での使用が可能であって、シャッターを閉めた状態で下位のスラットの第1の平坦部と上位のスラットの第2の平坦部とが面で当接し、従来の線状に当接する場合に比べて気密性、防音性、防水性を向上させることができる効果がある。

0023

また、第1の平坦部の終端から上方へ向けて折り曲げた立ち上がり部を有すると、さらに防水性を向上させることができる。

0024

さらに、スラット本体の少なくとも左右端部の外側面を略平板状とし、ガイドレール案内面あるいはガイドレールに設けられた気密材と平板状部が接触するように構成することにより、スラットとガイドレール案内面あるいは気密材との接触部における気密性、防音性、防水性についても向上させることができ、シャッター装置全体としてのこれらの性能を向上させることができる。

0025

さらにまた、係合部の先端を下方へ向けて折り曲げ、上げ下ろしの際にその先端が上位のスラットの係合受部と当接して回動の支点となるように構成すれば、気密性、防音性、防水性を向上させても、回動などの支障になることなく、上げ下ろしの際の音鳴りを防止することができる。

図面の簡単な説明

0026

本発明の実施の一形態におけるスラットの一例の断面図である。
本発明の実施の一形態におけるスラットの連接部の一例(全閉時)の説明図である。
本発明の実施の一形態におけるスラットの連接部の一例(昇降時)の説明図である。
本発明の実施の一形態におけるガイドレール及びスラットの一例の説明図である。
本発明の実施の一形態におけるガイドレール及びスラットの一例の説明図(気密材使用)である。
本発明の実施の一形態におけるスラットの別の例の断面及び連接部の一例の説明図である。
一般的なシャッター装置の一例の説明図である。
従来のシャッター装置におけるスラットの連接部の一例の説明図である。
防水性を有する従来のシャッターの連結部の一例の説明図である。

実施例

0027

図1は、本発明の実施の一形態におけるスラットの一例の断面図である。図中、11はスラット、21はスラット本体、22は第1の平坦部、23は係合部、24は第2の平坦部、25は係合受部、31は立ち上がり部、32は回動支持部である。

0028

スラット11は、例えば金属板などを折り曲げ加工して形成されるものである。スラット11は、開口幅方向にスラット本体21が延在し、そのスラット本体21の上端部に第1の平坦部22および係合部23が、下端部に第2の平坦部24および係合受部25が、それぞれ形成されている。

0029

第1の平坦部22は、スラット本体21の上端部より内側に向かってスラット本体21との角度θが直角以上の角度となるように折り曲げられて形成された平面である。この第1の平坦部22は第2の平坦部24と略平行になるように形成される。スラット11を連接したシャッターカーテン2を下ろし、開口部を閉じた状態では、この第1の平坦部22の平面と、上位のスラットの第2の平坦部24の平面とが面で当接する。なお、図1に示した例では、スラット本体21に対して略直角に折り曲げて第1の平坦部22を形成した例を示している。

0030

係合部23は、第1の平坦部22に連続して設けられ、スラット11を連接する際に上位のスラットの係合受部25と係合される。この係合部23は、この例では、第1の平坦部22の終端から上方へ向けて折り曲げられた立ち上がり部31と、それに続く回動支持部32により構成されている。立ち上がり部31は、第1の平坦部22と第2の平坦部24の当接部を水分が通過してしまったとしても、それより内部には浸入させないようにする、水切りの機能を有する。

0031

また回動支持部32は、シャッターカーテン2の上げ下ろしの際に、その先端が上位のスラット11に設けられている係合受部25の底部に当接して係合する。この係合により、連接するスラット11が上昇あるいは下降することになる。また回動支持部32は、その先端が係合受部25に当接した点を支点として、スラット11を回動自在に支持している。巻き取りシャフトにシャッターカーテン2を巻き取り、あるいは巻き取られているシャッターカーテン2を繰り出す際に、スラット11は回動するが、その際には回動支持部32の先端を支点として、上位のスラットと下位のスラットが相対的に回動することになる。

0032

なお、図1に示した例では、回動支持部32は、立ち上がり部31の端部から内側へ向かって下降し、その後、外側へ向かって下降する形状に折り曲げ加工されている。立ち上がり部31から続く回動支持部32の構造については種々の変形が可能であり、例えば立ち上がり部31の端部からストレートに下方へ向かう構成や、さらに1以上折り曲げられたり曲面を有する構成、係合受部25との当接部が折り返された構成など、様々な形状を適用してもよい。もちろん、公知の種々の構造を適用してよいことは言うまでもない。

0033

第2の平坦部24は、スラット本体21の下端部より内側に向かってスラット本体21との角度ψが直角以下の角度となるように折り曲げられて形成された平面である。この第2の平坦部24は、第1の平坦部22と略平行になるように形成されている。スラット11を連接したシャッターカーテン2を下ろし、開口部を閉じた状態では、この第2の平坦部24の平面と、下位のスラットの第1の平坦部22の平面とが面で当接する。なお、図1に示した例では、スラット本体21に対して略直角に折り曲げて第2の平坦部24を形成した例を示している。

0034

係合受部25は、第2の平坦部24に連続して設けられ、スラット11を連接する際に下位のスラットの係合部23と内部で係合される。この係合受部25は、下位のスラットの係合部23と係合された際に、その係合部23を内包するように巻き状に形成されている。この例では、下位のスラットの係合部23と係合された状態で、係合部23の上部から、係合部23よりも内側、さらに係合部23の下部へと延在し、さらにその先で上方へ向く形状となっている。

0035

シャッターカーテン2の上げ下ろしの際には、下位のスラットの係合部23の回動支持部32先端が、係合部23の下部に存在する係合受部25の面に当接して係合する。この係合により、下位のスラットを係合受部25でつり下げることになる。また、下位のスラットの回動支持部32の先端と係合受部25との当接点が回動の支点となり、スラット11と下位のスラットの相対的な回動を実現している。

0036

さらに、下位のスラットの回動支持部32の先端が当接する部分の内側及び外側において、係合受部25は上方に向く形状となっている。これによって、スラット11が回動する際の支点が安定するとともに、回動によって係合が外れないようにしている。また、シャッターカーテン2を下ろし切って開口部を閉じた状態では、係合受部25と下位のスラットの回動支持部32の先端は離間した状態となるが、その状態でも、スラット11のズレなどによって連接が外れることはない。

0037

上述のスラットを上下に複数連接して、例えば図7に示したシャッターカーテン2を構成する。図2図3は、本発明の実施の一形態におけるスラットの連接部の一例の説明図である。図中、41は上位スラット、42は下位スラットである。図2における上位スラット41および下位スラット42は、ともに図1に示したスラット11であり、2つのスラットを連接した連接部について示している。また、図2にはシャッターカーテン2を下ろし切って開口部を閉じた状態での連接部を示している。

0038

2つのスラット11の連接部は、図2に示すように、下位スラット42の係合部23を上位スラット41の係合受部25が包み込むように組み合わされている。シャッターカーテン2を下ろし切って開口部を閉じた状態では、図2に示したように下位スラット42の第1の平坦部22の平面と上位スラット41の第2の平坦部24の平面とが当接する。第1の平坦部22の平面と第2の平坦部24の平面とは略平行になるように形成されていることから、両者は面で接触し、また各スラットの自重により密接する。

0039

このような第1の平坦部22の平面と上位スラット41の第2の平坦部24の平面との当接によって、従来の線接触に比べて気密性を向上させることができる。また、気密性の向上によって防音性能防水性能も向上させることができる。

0040

このようなシャッター装置を屋外で使用した場合、外側は風雨にさらされることになるが、第1の平坦部22の平面と上位スラット41の第2の平坦部24の平面との当接によって雨水などの水の浸入も防ぐことができ、防水性を向上させることができる。また、当接部は上述のようにスラット11の自重により密接するので、洪水などによる内部への浸水についても防ぐことができる。

0041

さらに、この例では第1の平坦部22に連続して立ち上がり部31が設けられている。第1の平坦部22と第2の平坦部24との当接部を通じて内部に水が染み込んだとしても、その水は少量であるが、その少量の水も立ち上がり部31を越えて内部に浸入することはない。

0042

なお、上位スラット41と下位スラット42との当接位置が外側あるいは内側にずれたとしても、面接触しているため、気密性が確保しやすい。また、下位スラット42の回動支持部32と上位スラット41の係合受部25とで規制され、あるいは下位スラット42の立ち上がり部31によって規制され、第1の平坦部22と第2の平坦部24とが接触しなくなることはない。また、下位スラット42の回動支持部32の先端が、上位スラット41の係合受部25の内側巻状部と上方に向いている先端部との間でしか移動しないことから、スラット同士がずれたとしても連接部が外れることはない。

0043

図3には、シャッターカーテン2の上げ下ろし中における連接部の状態を示している。シャッターカーテン2の上げ下ろしの途中においては、上位スラット41は吊り下げられて上方へ向かう力が働き、下位スラット42は自重により下方へ向かう力が働く。これにより、下位スラット42の第1の平坦部22と上位スラット41の第2の平坦部24とは離間するが、下位スラット42の係合部23に設けられている回動支持部32の先端が、上位スラット41の係合受部25の底部の面に当接して係合する。この状態を図3(A)に示している。スラット11が上下する際には、この状態で連接するスラットが動くことになる。

0044

図3(C)に示すように、上昇させたシャッターカーテン2を図示しない巻き取りシャフトに巻き取る際、および、巻き取りシャフトに巻き取られた状態から下降させる際には、巻き取りシャフトの回動方向上下動方向とで連接している各スラットの位置関係が変化するため、連接している各スラットが回動することになる。その際には、上位スラット41の係合受部25の底部に当接している、下位スラット42の回動支持部32の先端が支点となって回動する。巻き取りシャフトに巻き取られている場合の連接部の状態を図3(B)に示している。図3(A)と図3(B)の状態の間で連接している各スラットが回動する。

0045

巻き取りシャフトに巻き取られた状態では、スラット11は内側に巻き取られているスラットと当接する。その際に当接するのは係合受部25である。もちろん、さらに外側のスラットの係合受部25がスラット本体21に当接することになる。上述のスラットの回動の際には、係合部23の回動支持部32の先端が支点となって係合部23が係合受部25内で回動するだけであり、巻き取られている内側のスラットとの間で衝突音擦過音などは軽減できる。また回動自体も、回動支持部32の先端を支点にして係合受部25内で回動するだけであり、音はほとんど発生しない。そのため、全体として回動による音鳴りなどの不具合は抑えられる。

0046

図4図5は、本発明の実施の一形態におけるガイドレール及びスラットの一例の説明図である。図中、51は案内面、52は気密材である。図7にも示したように、スラット11を連接したシャッターカーテン2は、ガイドレール4に沿って昇降させる。上述の説明ではスラット11間の気密性、防音性、防水性などの向上を図ったが、ガイドレールとスラットの間でもこれらの向上を図ると良い。

0047

図4(A)には上下方向の断面の一例を、図4(B)には水平方向の断面の一例を、それぞれ示している。スラット11を連接したシャッターカーテン2は、ガイドレール4の案内面51に沿って昇降する。少なくともシャッターカーテン2を下ろした状態では、スラット本体21の平板状部の外側面と、ガイドレール4の外側の案内面51とを接触させるとよい。これにより、外側の空間と内側の空間とを遮断し、気密性や防音性を向上させることができる。

0048

図5に示した例では、スラット11の外側面に当接する気密材52をガイドレール4に上下方向に設けた例を示している。シャッターカーテン2を下ろした状態で、スラット本体21の外側面と、ガイドレール4に設けた気密材52とが接触している。これにより、外側の空間と内側の空間とを遮断し、気密性や防音性を向上させることができる。気密材52は、例えば弾性材などによって形成するとよい。

0049

図5(A)に示している気密材52の例は、ガイドレール4にはめ込む基部と、その基部から延在する突起部を有している。この気密材52を、ガイドレール4の外側の案内面51の裏側にはめ込み、突起部がスラット11の外側面に当接するように構成している。

0050

また図5(B)に示した例では、図5(A)に示した気密材52と同様のものを用い、ガイドレール4の外側の案内面51に設けた溝部に気密材52をはめ込み、突起部がスラット11の外側面に当接するように構成している。洪水などによる浸水に対しても、水圧により突起部がスラット11に圧接され、防水性能を発揮する。

0051

さらに図5(C)に示した例では、ガイドレール4の外側の案内面に突起状の気密材52を設けた例を示している。この突起状の気密材52にシャッターカーテン2を当接させればよい。

0052

もちろん、気密材52としては上述の例に限られるものではなく、スラット11と当接する構造であれば任意の形状であってよい。また、気密材52のガイドレール4への取り付けも、種々の形態で行えばよい。

0053

なお、上述のようにスラット本体21の外側面とガイドレール4の案内面51または気密材52とを接触させることから、スラット本体21の外側面のうち、少なくとも外側の案内面51または気密材52と当接する部分については、平板状であることが望ましい。

0054

本発明のスラットにおける係合部23及び係合受部25の構成は、図1に示した例に限られるものではない。例えば、特許文献2や特許文献3に記載されている係合部及び係合受部の構成を、第1の平坦部22及び第2の平坦部24に続けて設けてもよい。このように構成すれば、特許文献2や特許文献3に記載されているスラットを用いる場合に比べて、気密性や防音性、防水性などの性能を向上させることができる。もちろん、このほかにも種々の公知の係合部及び係合受部の構成を適用してよいことは言うまでもない。

0055

図6は、本発明の実施の一形態におけるスラットの別の例の断面及び連接部の一例の説明図である。上述の各例においては、第1の平坦部22および第2の平坦部24を、スラット本体21との角度が略直角となるように折り曲げて形成した場合の例を示した。本発明では、これに限らず、第1の平坦部22をスラット本体21との角度が直角よりも大きい角度で折り曲げて形成し、また第2の平坦部24をスラット本体21との角度が直角よりも小さい角度で折り曲げて形成してもよい。この場合でも、第1の平坦部22と第2の平坦部は平行となるように形成する。

0056

図6(A)に示す例では、スラット本体21の上端部より内側に向かってスラット本体21との角度θが直角より大きい角度となるように折り曲げて平面を形成し、第1の平坦部22としている。この第1の平坦部22に連続して係合部23が設けられている。また、スラット本体21の下端部より内側に向かってスラット本体21との角度ψが直角よりも小さい角度となるように折り曲げて平面を形成し、第2の平坦部24としている。この第2の平坦部24に連続して係合受部25が設けられている。第1の平坦部22と第2の平坦部24とは、略平行になるように形成する。

0057

なお、この例における係合部23は、第1の平坦部22の終端から下方内部側へ折り曲げられた後、下方外部側へ折り曲げられて回動支持部32が設けられている。また、係合受部25は下位のスラットの係合部23と係合された際に、係合部23を内包するように巻き状に形成されている。この例では、下位のスラットの係合部23と係合された状態で、係合部23の上部から、係合部23よりも内側、さらに係合部23の下部へと延在し、さらにその先で上方へ向く形状となっている。

0058

このようなスラット11を上下に複数連接して、例えば図7に示したシャッターカーテン2を構成する。図6(B)において、上位スラット41及び下位スラット42は、ともに図6(A)に示したスラット11である。上位スラット41の係合受部25と下位スラット42の係合部23とを係合させ、2つのスラットを連接させている。

0059

図6(B)にはシャッターカーテン2を下ろし切って開口部を閉じた状態での連接部を示している。第1の平坦部22の平面と第2の平坦部24の平面とは略平行になるように形成されていることから、それぞれの平面が斜面であっても両者は面で当接することになる。これにより、従来の線での接触に比べて気密性を向上させることができ、また、防音性や防水性なども向上する。さらに、第1の平坦部22と第2の平坦部24の平面は内部に向かって高くなるように形成される。そのため、上述した第1の平坦部22および第2の平坦部24を、スラット本体21と略直角となるように折り曲げて形成した場合に比べて、第1の平坦部22の平面と第2の平坦部24の平面の当接部での防水性が向上している。

0060

なお、上位スラット41と下位スラット42との当接位置は、第1の平坦部22及び第2の平坦部24が内部に向かって高くなっていることにより、上位スラット41が外側にずれやすい構造となっている。そのため、ガイドレールの外側の案内面もしくは気密材と密接しやすく、気密性及び防音性等を確保しやすい構造といえる。

0061

シャッターカーテン2の上げ下ろしの際には、下位スラット42の係合部23に設けられている回動支持部32の先端が、上位スラット41の係合受部25の底部の面に当接して係合する。この状態でシャッターカーテン2を構成する各スラットは上昇または下降する。

0062

上昇させたシャッターカーテン2を巻き取りシャフトに巻き取る際、および、巻き取りシャフトに巻き取られた状態から下降させる際には、連接しているスラットが相対的に回動する。その際には、上位スラット41の係合受部25の底部に当接している、下位スラット42の回動支持部32の先端が支点となって、上位スラット41または下位スラット42が回動する。回動支持部32の先端を支点とする回動であり、係合受部25内での回動となるため、回動による音はほとんど発生せず、全体として音鳴りなどの不具合は抑えられる。

0063

なお、図6に示したように第1の平坦部22及び第2の平坦部24をスラット本体21に対して直角以外の角度で折り曲げて形成した場合も、係合部23と係合受部25の構造は任意であり、図示の構造に限られるものではない。例えば、図1に示した立ち上がり部31を有する構造のものであってもよいし、そのほかの公知の係合部及び係合受部の構造であってもよい。

0064

1…シャッター装置、2…シャッターカーテン、3…スラット、4…ガイドレール、5…巻き取り部、11…スラット、21…スラット本体、22…第1の平坦部、23…係合部、24…第2の平坦部、25…係合受部、31…立ち上がり部、32…回動支持部、41…上位スラット、42…下位スラット、51…案内面、52…気密材、101…上位スラット、102…下位スラット、111…折り返し部、112…係合受部、113…係合部、114〜117…第1〜第4傾斜部。

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