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技術 車両用シート

出願人 株式会社タチエス
発明者 小池敦戸田直樹
出願日 2016年2月26日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-036291
公開日 2017年8月31日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-149391
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席 車両用シートベルト 乗員・歩行者の保護
主要キーワード 座面部分 樹脂発泡材 付帯装置 変形部材 ベースブラケット クロスフレーム 傾倒角度 斜め衝突
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月31日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

解決手段

車両用シート101は、シートクッション102と、シートバック103と、シートバック103のバックサイドフレーム121,122のそれぞれをシート前後方向に傾倒可能にシートクッション102のクッションサイドフレーム111,112に連結する一対の連結部126,127と、バックサイドフレーム121,122のそれぞれに係留された一対のショルダベルト105c,105dを有するシートベルト105と、を備え、連結部126,127のそれぞれは、ショルダベルト105c,105dに所定値を超える引張荷重負荷された際に塑性変形される変形部材144を含み、変形部材144の塑性変形によってバックサイドフレーム121,122のシート前方に向けた傾倒を許容するフォースリミッタ部131を有する。

概要

背景

車両衝突時に乗員を保護する安全装置としてシートベルトが用いられており、乗員の保護性能を高めるための付帯装置としてシートベルトのフォースリミッタが知られている。フォースリミッタは、乗員の肩部から腰部にかけて乗員の上体に斜めに掛かるショルダベルトを徐々に緩め、ショルダベルトによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃を緩和するものであり、典型的にはシートベルトを巻き取るリトラクタに設けられている。

また、シートフレーム材塑性変形によって、上記のフォースリミッタと同様に、ショルダベルトによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃を緩和するように構成された車両用シートも知られている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に記載された車両用シートは、シートベルトを巻き取るリトラクタが組み込まれた所謂ベルトインシートであって、シートバックフレームが、下部構造と、シート前方傾倒可能に下部構造に支持された上部構造とに分割されており、ショルダベルトの上端が上部構造の片側のサイドフレーム係留されている。そして、ショルダベルトを係留した上部構造の片側のサイドフレームと下部構造の反対側のサイドフレームとの間に捩じり棒が架け渡されている。ショルダベルトに所定値を超える引張荷重負荷された際には、捩じり棒の捩じりを伴って上部構造がシート前方に向けて傾倒し、衝撃が緩和される。

概要

車両用シートの乗員保護性能を高める。車両用シート101は、シートクッション102と、シートバック103と、シートバック103のバックサイドフレーム121,122のそれぞれをシート前後方向に傾倒可能にシートクッション102のクッションサイドフレーム111,112に連結する一対の連結部126,127と、バックサイドフレーム121,122のそれぞれに係留された一対のショルダベルト105c,105dを有するシートベルト105と、を備え、連結部126,127のそれぞれは、ショルダベルト105c,105dに所定値を超える引張荷重が負荷された際に塑性変形される変形部材144を含み、変形部材144の塑性変形によってバックサイドフレーム121,122のシート前方に向けた傾倒を許容するフォースリミッタ部131を有する。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、車両用シートの乗員保護性能を高めることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートクッションと、シート幅方向に間隔をあけて配置された一対のサイドフレームを有するシートバックと、前記一対のサイドフレームのそれぞれをシート前後方向に傾倒可能に前記シートクッションのフレームに連結する一対の連結部と、前記一対のサイドフレームのそれぞれに係留されており、乗員の左右の肩部を支持する一対のショルダベルトを有するシートベルトと、を備え、前記一対の連結部のそれぞれは、当該連結部が支持する前記サイドフレームに係留された前記ショルダベルトに所定値を超える引張荷重負荷された際に塑性変形される変形部材を含み、前記変形部材の塑性変形によって前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒を許容するフォースリミッタ部を有する車両用シート

請求項2

請求項1記載の車両用シートであって、前記変形部材は、前記シートクッションのフレームに対して固定される第1端部、及び前記第1端部とシート前後方向に間隔をあけて配置され且つ前記シートバックの前記サイドフレームに対して固定される第2端部を有しており、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴い、シート前後方向に伸長又は圧縮される車両用シート。

請求項3

請求項2記載の車両用シートであって、前記フォースリミッタ部は、前記シートクッションのフレームに対して固定されるベースブラケットと、前記ベースブラケットとの間に前記変形部材を挟んで配置され且つ前記サイドフレームに接合されたバックブラケットと、をさら含み、前記変形部材の前記第1端部は前記ベースブラケットに接合されており、前記第2端部は前記バックブラケットに接合されている車両用シート。

請求項4

請求項3記載の車両用シートであって、前記ベースブラケットには、前記サイドフレームがシート前方に向けて傾倒する際の前記変形部材の前記第2端部の軌道に沿って延びる長孔が設けられており、前記変形部材の前記第2端部には、前記ベースブラケットの前記長孔に収容される係合ピンが設けられており、前記係合ピンと前記長孔の一方の端面との当接によって、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴う前記変形部材の伸長又は圧縮が規制される車両用シート。

請求項5

請求項1記載の車両用シートであって、前記フォースリミッタ部は、前記シートクッションのフレームに対して固定される少なくとも一つの係合ピンをさらに含み、前記変形部材は、前記サイドフレームに接合されており、前記変形部材には、前記サイドフレームの傾倒軸を中心として円弧状に延び且つ一方の端部が他方の端部よりも幅狭に形成された係合孔であって、相対的に幅広の端部に前記係合ピンを収容する少なくとも一つの係合孔が設けられており、前記係合ピンは、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴い、前記係合孔の幅広の端部側から幅狭の端部側に移動され、前記変形部材は、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴い、前記係合ピンによって前記係合孔の幅狭の端部側の側面が圧壊される車両用シート。

請求項6

請求項5記載の車両用シートであって、前記係合ピンと前記係合孔の幅狭の端部側の端面との当接によって、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴う前記係合孔の幅狭の端部側の側面の圧壊が規制される車両用シート。

請求項7

請求項1記載の車両用シートであって、前記変形部材は、前記サイドフレームの傾倒軸と同軸に設けられたシャフトであり、前記シートクッションのフレームに対して固定される第1端部と、前記サイドフレームに対して固定される第2端部とを有しており、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴い、前記サイドフレームの傾倒軸まわりに捩じられる車両用シート。

請求項8

請求項7記載の車両用シートであって、前記フォースリミッタ部は、前記シートクッションのフレームに対して固定されるベースブラケットをさらに含み、前記ベースブラケットには、前記サイドフレームの傾倒軸を中心として円弧状に延びる長孔が形成されており、前記サイドフレームには、前記長孔に収容される係合ピンが設けられており、前記係合ピンと前記長孔の一方の端面との当接によって、前記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒に伴う前記シャフトの捩じりが規制される車両用シート。

技術分野

0001

本発明は、車両用シートに関する。

背景技術

0002

車両衝突時に乗員を保護する安全装置としてシートベルトが用いられており、乗員の保護性能を高めるための付帯装置としてシートベルトのフォースリミッタが知られている。フォースリミッタは、乗員の肩部から腰部にかけて乗員の上体に斜めに掛かるショルダベルトを徐々に緩め、ショルダベルトによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃を緩和するものであり、典型的にはシートベルトを巻き取るリトラクタに設けられている。

0003

また、シートフレーム材塑性変形によって、上記のフォースリミッタと同様に、ショルダベルトによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃を緩和するように構成された車両用シートも知られている(例えば、特許文献1参照)。

0004

特許文献1に記載された車両用シートは、シートベルトを巻き取るリトラクタが組み込まれた所謂ベルトインシートであって、シートバックフレームが、下部構造と、シート前方傾倒可能に下部構造に支持された上部構造とに分割されており、ショルダベルトの上端が上部構造の片側のサイドフレーム係留されている。そして、ショルダベルトを係留した上部構造の片側のサイドフレームと下部構造の反対側のサイドフレームとの間に捩じり棒が架け渡されている。ショルダベルトに所定値を超える引張荷重負荷された際には、捩じり棒の捩じりを伴って上部構造がシート前方に向けて傾倒し、衝撃が緩和される。

先行技術

0005

特開平9−24756号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ショルダベルトを徐々に緩めるフォースリミッタでは、乗員の上体がシート前方に向けて倒れ、その際に乗員の上体とシートバックとの間に隙間があいてしまい、シート前方に向けて倒れた反動シート後方に向けて仰け反った上体がシートバックに打ち付けられる虞があった。また、後列シートの乗員にあっては、シート前方に向けて倒れた上体が前列シートのシートバックに打ち付けられる虞があった。

0007

これに対し、特許文献1に記載された車両用シートでは、シートバックの上部構造が乗員の上体と共にシート前方に向けて倒れるため、乗員の上体とシートバックとの間に隙間があくことが抑制され、上体がシート前方に向けて倒れた反動でシート後方に向けて仰け反った際の上体とシートバックとの当たりが緩和される。また、後列シートの乗員にあっては、前列シートのシートバックの上部構造がシート前方に向けて倒れることによって上部構造との間の空間が拡大され、上体と前列シートのシートバックとの当たりが抑制される。

0008

しかし、特許文献1に記載された車両用シートでは、乗員の左右の肩部のうち一方の肩部がショルダベルトによって支持されているだけである。このため、斜め衝突時に乗員の上体がショルダベルトによって支持された一方の肩部側に片寄って倒れる場合には、ショルダベルトによる所期拘束性能が発揮され得るが、他方の肩部側に片寄って倒れる場合には、ショルダベルトによる拘束性能が減弱されてしまう虞があった。

0009

そして、特許文献1に記載された車両用シートでは、捩じり棒は、ショルダベルトを係留した上部構造の片側のサイドフレームと下部構造の反対側のサイドフレームとの間に架け渡されている。このため、乗員の上体がショルダベルトによって支持された一方の肩部側に片寄って倒れる場合、即ちショルダベルトを係留した上部構造の片側のサイドフレーム側に片寄って倒れる場合には、ショルダベルトによる所期の拘束性能が発揮されることと相まって、捩じり棒に所期の捩じりが発生し、捩じり棒による衝撃の緩和も有効に機能し得るが、逆に、乗員の上体がショルダベルトを係留する上部構造の片側のサイドフレーム側とは反対側に片寄って倒れる場合には、ショルダベルトによる拘束性能が減弱されることと相まって、捩じり棒の捩じりが不足し、捩じり棒による衝撃の緩和が減弱されてしまう虞があった。

0010

本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、車両用シートの乗員保護性能を高めることを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明の一態様の車両用シートは、シートクッションと、シート幅方向に間隔をあけて配置された一対のサイドフレームを有するシートバックと、上記一対のサイドフレームのそれぞれをシート前後方向に傾倒可能に上記シートクッションのフレームに連結する一対の連結部と、上記一対のサイドフレームのそれぞれに係留されており、乗員の左右の肩部を支持する一対のショルダベルトを有するシートベルトと、を備え、上記一対の連結部のそれぞれは、当該連結部が支持する上記サイドフレームに係留された上記ショルダベルトに所定値を超える引張荷重が負荷された際に塑性変形される変形部材を含み、上記変形部材の塑性変形によって上記サイドフレームのシート前方に向けた傾倒を許容するフォースリミッタ部を有する。

発明の効果

0012

本発明によれば、車両用シートの乗員保護性能を高めることがでる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの一例の斜視図である。
図1の車両用シートの連結部の斜視図である。
図1の車両用シートの連結部の分解斜視図である。
図2のIV−IV線断面図である。
図1の車両用シートの動作を示す斜視図である。
図1の車両用シートの変形例の連結部の斜視図である。
図6の車両用シートの動作を示す斜視図である。
本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例の連結部の斜視図である。
図8の車両用シートの連結部の斜視図である。
図8の車両用シートの連結部の変形部材の斜視図である。
図9のXI−XI線の断面図である。
図8の車両用シートの動作を示す斜視図である。
本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例の連結部の斜視図である。
図13の車両用シートの連結部の斜視図である。
図13の車両用シートの連結部の断面図である。
本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例の斜視図である。

実施例

0014

図1は、本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの一例を示す。

0015

車両用シート101は、座面部分を構成するシートクッション102と、背もたれ部分を構成するシートバック103と、シートベルト105とを備える。

0016

シートクッション102は、シートクッション102の骨格をなすクッションフレーム110を有する。クッションフレーム110は、シート幅方向に間隔をあけて配置された一対のクッションサイドフレーム111,112と、一対のクッションサイドフレーム111,112を相互に接続するクロスフレーム113とを含んで構成されている。なお、クッションフレーム110は、ウレタンフォームなどの比較的軟質樹脂発泡材からなるクッションパッドによって包被され、さらに塩化ビニールなどのシート材からなるトリムカバーによって包被される。

0017

シートバック103は、シートバック103の骨格をなすバックフレーム120を有する。バックフレーム120は、シート幅方向に間隔をあけて配置された一対のバックサイドフレーム121,122と、一対のバックサイドフレーム121,122それぞれの上端部を相互に接続するアッパークロスフレーム123と、バックサイドフレーム121,122それぞれの下端部を相互に接続するロアクロスフレーム124とを含んで構成されている。なお、バックフレーム120もまた、シートクッション102のクッションフレーム110と同様に、クッションパッド及びトリムカバーによって包被される。

0018

バックサイドフレーム121は、連結部126を介して、バックサイドフレーム121と同じ側にあるクッションサイドフレーム111に連結されている。バックサイドフレーム122もまた、連結部127を介して、バックサイドフレーム122と同じ側にあるクッションサイドフレーム112に連結されている。連結部126,127は、連結部126と連結部127との間に跨って設けられたシート幅方向に延びるロッド129を傾倒軸として、バックサイドフレーム121,122をシート前後方向に傾倒可能にクッションサイドフレーム111,112に連結している。

0019

図示は省略するが、連結部126とクッションサイドフレーム111との間、及び連結部127とクッションサイドフレーム112との間には、リクライニング装置がそれぞれ介在している。これらのリクライニング装置は、ロッド129を傾倒軸として、バックサイドフレーム121,122の傾倒角度を調節可能に構成されている。

0020

リクライニング装置によってバックサイドフレーム121,122のロッド129まわりの傾倒角度が調節される際に、同じくロッド129まわりにバックサイドフレーム121,122を傾倒可能に支持する連結部126,127は、バックサイドフレーム121,122と一体にロッド129まわりに回動される。そして、バックサイドフレーム121,122が調節された傾倒角度に保持されるようにリクライニング装置がロックされることにより、連結部126,127もまた固定される。

0021

シートベルト105は、いわゆる4点式のシートベルトであって、車両用シート101に着座した乗員の腰部に巻かれる二分割されたラップベルト105a,105bと、乗員の左右の肩部を支持する一対のショルダベルト105c,105dとを有する。

0022

ラップベルト105aの一端はクッションサイドフレーム111に固定されている。また、ラップベルト105bの一端はクッションサイドフレーム112に固定されている。そして、ラップベルト105a,105bは、バックル107によって、乗員の腰部の幅方向略中央位置にて分離可能に連結される。

0023

シートバック103には、ショルダベルト105c,105dをそれぞれ巻き取るリトラクタ104c,104dが組み込まれている。リトラクタ104cは、バックサイドフレーム121側に配置され、リトラクタ固定ブラケット125を介してバックサイドフレーム121に固定されている。リトラクタ104dは、バックサイドフレーム122側に配置され、リトラクタ固定ブラケット125を介してバックサイドフレーム122に固定されている。

0024

リトラクタ104c,104dは、いわゆる緊急ロック式のリトラクタであって、車両衝突時などで急激な減速が作用した場合などにショルダベルト105c,105dの繰り出しを阻止するように構成されている。なお、リトラクタ104c,104dは、急激な減速が作用した場合などにショルダベルト105c,105dを自動的に巻き取って乗員の上体をシートバック103に積極的に拘束する、いわゆるプリテンショナの機能を有していてもよい。ただし、リトラクタ104c,104dは、ショルダベルト105c,105dに過大な引張荷重が作用した際に、ショルダベルト105c,105dを徐々に繰り出して乗員の上体の拘束を緩める、いわゆるフォースリミッタの機能は有していない。

0025

ショルダベルト105cは、バックサイドフレーム121の上端部に設けられたショルダブラケット106cに係留されてシートバック103の前面側に引き出され、バックル107の近傍にてラップベルト105aに接合されている。ショルダベルト105cは、乗員の左側の肩部から腰部の幅方向略中央にかけて乗員の上体に斜めに掛かり、左側の肩部を含む乗員の上体の左側を支持する。

0026

ショルダベルト105dは、バックサイドフレーム122の上端部に設けられたショルダブラケット106dに係留されてシートバック103の前面側に引き出され、バックル107の近傍にてラップベルト105bに接合されている。ショルダベルト105dは、乗員の右側の肩部から腰部の幅方向略中央にかけて乗員の上体に斜めに掛かり、右側の肩部を含む乗員の上体の右側を支持する。

0027

なお、シートベルト105は、乗員の左右の肩部を支持する一対のショルダベルト105c,105dを有していればよく、例えば乗員の股部を支持するクロッチベルトをさらに有する、いわゆる5点式又は6点式のシートベルトであってもよい。

0028

図2から図4は、クッションサイドフレーム111とバックサイドフレーム121とを連結する連結部126の構成を示す。

0029

連結部126はフォースリミッタ部131を有し、フォースリミッタ部131は、ベースブラケット142と、バックブラケット143と、変形部材144とを含んで構成されている。

0030

ベースブラケット142は、バックサイドフレーム121と連結されるクッションサイドフレーム111の後端部111aのバックサイドフレーム121側に重なって配置されている。そして、ベースブラケット142は、連結部126とクッションサイドフレーム111との間に介在するリクライニング装置109に接合されており、リクライニング装置109がロック状態にあるときは、リクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定される。

0031

バックブラケット143は、クッションサイドフレーム111と連結されるバックサイドフレーム121の下端部121aのクッションサイドフレーム111側に重なって配置されている。そして、バックブラケット143はバックサイドフレーム121に接合されている。

0032

ベースブラケット142には、バックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129と同軸にロッド129の外周に配置されたカラー147が接合されており、バックサイドフレーム121に接合されたバックブラケット143の摺動部150が、カラー147及びカラー147に取り付けられたワッシャ148によって摺動可能に支持されている。

0033

変形部材144は、塑性変形可能な金属材料からなる帯板状の部材であり、ベースブラケット142とバックブラケット143との間に挟み込まれおり、シート前後方向に延びて配置されている。

0034

変形部材144のシート後方側の第1端部144aには係合ピン145が挿通される貫通孔が設けられており、第1端部144aは、この貫通孔に挿通された係合ピン145によってベースブラケット142に接合されている。ベースブラケット142がロック状態にあるリクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定されることにより、変形部材144の第1端部144aもまたクッションサイドフレーム111に対して固定される。

0035

また、変形部材144のシート前方側の第2端部144bには係合ピン146が挿通される貫通孔が設けられており、第2端部144bは、この貫通孔に挿通された係合ピン146によってバックブラケット143に接合されており、バックブラケット143が接合されたバックサイドフレーム121に対して固定される。

0036

ベースブラケット142には、バックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒される際の係合ピン146の軌道に沿って延びる長孔142aが設けられており、長孔142aには、変形部材144の第2端部144bの貫通孔に挿通された係合ピン146の一方の端部が収容されている。

0037

乗員がシートバック103にもたれ掛ることにより、バックサイドフレーム121をシート後方に向けて傾倒させる荷重がバックサイドフレーム121に負荷される。この荷重は、係合ピン146とベースブラケット142の長孔142aのシート後方側の端面との当接によって負担され、バックサイドフレーム121のシート後方に向けた傾倒は阻止される。

0038

なお、変形部材144の第1端部144aの貫通孔に挿通された係合ピン145の一方の端部をバックブラケット143のシート後方側の側面に当接させ、バックサイドフレーム121をシート後方に向けて傾倒させる荷重の一部を係合ピン145によって負担し、係合ピン146に負荷される荷重を軽減するようにしてもよい。好ましくは、図3に示すように、係合ピン145が当接するバックブラケット143の側面部分に、係合ピン145の外周面整合する円弧状の凹部143aが形成される。

0039

車両の衝突時などにおいて、慣性によってシート前方に向けて倒れる乗員の上体をシートバック103に拘束するシートベルト105のショルダベルト105c(図1参照)には引張荷重が負荷され、ショルダベルト105cを係留するショルダブラケット106cが設けられたバックサイドフレーム121には、ショルダベルト105cに負荷される引張荷重に応じた荷重であって、バックサイドフレーム121をシート前方に向けて傾倒させる荷重が負荷される。この荷重は、第1端部144aがクッションサイドフレーム111に対して固定され、且つ第2端部144bがバックサイドフレーム121に対して固定された変形部材144に負荷される。

0040

ショルダベルト105cに負荷された引張荷重が比較的小さい場合であって、変形部材144に作用する応力が変形部材144の降伏応力未満となる場合には、変形部材144に負荷された荷重は変形部材144の剛性によって負担される。これにより、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒は阻止される。

0041

一方、ショルダベルト105cに所定値を超える引張荷重が負荷され、変形部材144に作用する応力が変形部材144の降伏応力を超えた場合には、図5に示すように、変形部材144はシート前後方向に塑性的に伸長される。そして、変形部材144が伸長されることにより、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容され、乗員の上体と共にバックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒する。その際、変形部材144の塑性変形によってエネルギーが吸収される。これにより、ショルダベルト105cによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃が緩和される。

0042

なお、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒に伴い、係合ピン146がベースブラケット142の長孔142aをシート前方に向けて移動し、長孔142aのシート前方側の端面に当接する。係合ピン146が長孔142aのシート前方側の端面に当接した後は、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が阻止される。これにより、変形部材144が過度に伸長して破断することが回避され、フォースリミッタ部131の動作の確実性を高めることができる。

0043

また、変形部材144はベースブラケット142とバックブラケット143との間に挟み込まれており、変形部材144の塑性変形がベースブラケット142とバックブラケット143との間での変形に規定される。これにより、変形部材144を所期のとおり塑性変形させ、より確実に変形部材144にエネルギーを吸収させることができる。

0044

クッションサイドフレーム112とバックサイドフレーム122とを連結する連結部127もまたフォースリミッタ部を有し、連結部127のフォースリミッタ部は、連結部126のフォースリミッタ部131と同様に構成されている。

0045

以上のように構成された車両用シート101では、一対のショルダベルト105c,105dによって乗員の左右の肩部が支持されているので、斜め衝突時に乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、乗員の上体を十分に拘束することができる。そして、ショルダベルト105cを係留しているバックサイドフレーム121の連結部126及びショルダベルト105dを係留しているバックサイドフレーム122の連結部127の双方にフォースリミッタ部が設けられていることから、乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、上記のとおりショルダベルト105c,105dによって乗員の上体を十分に拘束することができることと相まって、フォースリミッタ部による衝撃の緩和を有効に機能させることができる。これにより、車両用シート101の乗員保護性能を高めることができる。

0046

図6は、車両用シート101の変形例を示す。

0047

上述した車両用シート101では、変形部材144がシート前後方向に伸長されることによってバックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容されるが、変形部材144がシート前後方向に圧縮されることによってバックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容されるようにしてもよい。

0048

図6に示す例では、係合ピン145によってベースブラケット142に接合される変形部材144の第1端部144aがシート前方側に配置され、係合ピン146によってバックブラケット143に接合される変形部材144の第2端部144bがシート後方側に配置されている。

0049

この場合に、ショルダベルト105cに所定値を超える引張荷重が負荷され、変形部材144に作用する応力が変形部材144の降伏応力を超えた場合には、図7に示すように、変形部材144はシート前後方向に塑性的に圧縮される。そして、変形部材144が圧縮されることにより、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容され、乗員の上体と共にバックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒する。これにより、ショルダベルト105cによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃が緩和される。

0050

図8から図11は、本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例を示す。本例の車両用シートは、シートバックの一対のバックサイドフレームをシートクッションの一対のクッションサイドフレームに連結する連結部の構成が上述した車両用シート101と異なり、車両用シート101と共通する要素については、共通の符号を付することにより、説明を省略又は簡略する。

0051

バックサイドフレーム121をシート前後方向に傾倒可能にクッションサイドフレーム111に連結している連結部226は、フォースリミッタ部231を有し、フォースリミッタ部231は、ベースブラケット242と、変形部材244とを含んで構成されている。

0052

ベースブラケット242は、バックサイドフレーム121と連結されるクッションサイドフレーム111の後端部111aのバックサイドフレーム121側に重なって配置されている。そして、ベースブラケット242は、連結部226とクッションサイドフレーム111との間に介在するリクライニング装置109に接合されており、リクライニング装置109がロック状態にあるときは、リクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定される。

0053

ベースブラケット242には、クッションサイドフレーム111と連結されるバックサイドフレーム121の下端部121aを貫通する少なくとも一つの係合ピン245が設けられ、図示の例では、バックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129を中心とする円周上において円周方向に間隔をあけて四つの係合ピン245が設けられている。ベースブラケット242がロック状態にあるリクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定されることにより、これらの係合ピン245もまたクッションサイドフレーム111に対して固定される。

0054

また、ベースブラケット242には、バックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129と同軸にロッド129の外周に配置されたカラー147が接合されており、バックサイドフレーム121の摺動部150が、カラー147及びカラー147に取り付けられたワッシャ148によって摺動可能に支持されている。

0055

変形部材244は、塑性変形可能な金属材料からなる円板状の部材であり、バックサイドフレーム121の下端部121aのクッションサイドフレーム111側とは反対側に重なって配置され、且つバックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129と同軸に配置されており、バックサイドフレーム121に接合されている。

0056

変形部材244には、バックサイドフレーム121の下端部121aのクッションサイドフレーム111側とは反対側に突出して配置される係合ピン245の一方の端部を収容する係合孔244aが設けられ、図示の例では、ロッド129を中心とする円周上において円周方向に間隔をあけて、係合ピン245と同数の四つの係合孔244aが設けられている。

0057

係合孔244aはロッド129を中心として円弧状に延びて形成されており、係合孔244aの一方の端部の幅は係合ピン245の直径よりも大きく形成され、係合孔244aの他方の端部の幅は係合ピン245の直径よりも小さく形成されている。係合ピン245は、係合孔244aの幅広な端部に収容されている。なお、図示は省略するが、係合ピン245が貫通されるバックサイドフレーム121の貫通孔も、ロッド129を中心として円弧状に延びて形成されており、バックサイドフレーム121の貫通孔の幅は、全長にわたって係合ピン245の直径よりも大きく形成されている。

0058

乗員がシートバック103にもたれ掛ることにより、バックサイドフレーム121をシート後方に向けて傾倒させる荷重がバックサイドフレーム121に負荷される。この荷重は、係合ピン245と係合孔244aの幅広な端部の端面との当接によって負担される。これにより、バックサイドフレーム121のシート後方に向けた傾倒は阻止される。

0059

車両の衝突時などにおいて、慣性によってシート前方に向けて倒れる乗員の上体をシートバック103に拘束するシートベルト105のショルダベルト105c(図1参照)には引張荷重が負荷され、ショルダベルト105cを係留するショルダブラケット106cが設けられたバックサイドフレーム121には、ショルダベルト105cに負荷される引張荷重に応じた荷重であって、バックサイドフレーム121をシート前方に向けて傾倒させる荷重が負荷される。

0060

バックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒される際に、バックサイドフレーム121に接合された変形部材244もまたバックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129まわりに回動される。そして、変形部材244の回動に伴い、係合ピン245が、係合孔244aの幅広な端部から幅狭な端部側に向けて相対的に移動される。係合孔244aの幅狭な端部の幅は係合ピン245の直径よりも小さいため、係合ピン245と係合孔244aの幅狭な端部の両側面とは干渉する。これにより、バックサイドフレーム121をシート前方に向けて傾倒させる荷重が変形部材244に負荷される。

0061

ショルダベルト105cに負荷された引張荷重が比較的小さい場合であって、係合孔244aの幅狭な端部の両側面にて係合ピン245と干渉する変形部材244に作用する応力が変形部材244の降伏応力未満となる場合には、変形部材244に伝達された荷重は変形部材244の剛性によって負担される。これにより、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒は阻止される。

0062

一方、ショルダベルト105cに所定値を超える引張荷重が負荷され、係合ピン245と係合孔244aの幅狭な端部の両側面との干渉によって変形部材244に作用する応力が変形部材244の降伏応力を超えた場合には、図12に示すように、変形部材244に塑性変形が生じ、係合ピン245と干渉する係合孔244aの幅狭な端部の両側面が圧壊される。そして、係合孔244aの幅狭な端部の両側面が圧壊されることに伴い、係合ピン245が係合孔244aの幅狭な端部の深くに進入し、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容され、乗員の上体と共にバックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒する。その際、変形部材244の塑性変形によってエネルギーが吸収される。これにより、ショルダベルト105cによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃が緩和される。

0063

なお、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒に伴い、係合孔244aの幅狭な端部の深くに進入した係合ピン245が係合孔244aの幅狭な端部の端面に当接し、係合ピン245が係合孔244aの幅狭な端部の端面に当接した後は、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒は阻止される。これにより、係合孔244aの幅狭な端部の両側面の過度に圧壊されて変形部材244が破断することが回避される。

0064

図示は省略するが、クッションサイドフレーム112とバックサイドフレーム122とを連結する連結部もまたフォースリミッタ部を有し、この連結部のフォースリミッタ部は、連結部226のフォースリミッタ部231と同様に構成される。

0065

以上のように構成された車両用シートでは、一対のショルダベルト105c,105dによって乗員の左右の肩部が支持されているので、斜め衝突時に乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、乗員の上体を十分に拘束することができる。そして、ショルダベルト105cを係留しているバックサイドフレーム121の連結部226及びショルダベルト105dを係留しているバックサイドフレーム122の連結部の双方にフォースリミッタ部が設けられていることから、乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、上記のとおりショルダベルト105c,105dによって乗員の上体を十分に拘束することができることと相まって、フォースリミッタ部による衝撃の緩和を有効に機能させることができる。これにより、車両用シートの乗員保護性能を高めることができる。

0066

図13から図15は、本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例を示す。本例の車両用シートは、シートバックの一対のバックサイドフレームをシートクッションの一対のクッションサイドフレームに連結する連結部の構成が上述した車両用シート101と異なり、車両用シート101と共通する要素については、共通の符号を付することにより、説明を省略又は簡略する。

0067

バックサイドフレーム121をシート前後方向に傾倒可能にクッションサイドフレーム111に連結している連結部326は、フォースリミッタ部331を有し、フォースリミッタ部331は、ベースブラケット342と、バックブラケット343と、変形部材としてのシャフト344とを含んで構成されている。

0068

ベースブラケット342は、バックサイドフレーム121と連結されるクッションサイドフレーム111の後端部111aのバックサイドフレーム121側に重なって配置されている。そして、ベースブラケット342は、連結部326とクッションサイドフレーム111との間に介在するリクライニング装置109に接合されており、リクライニング装置109がロック状態にあるときは、リクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定される。

0069

シャフト344は、塑性変形可能な金属材料からなり、バックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129の外側でロッド129と同軸に配置されている。そして、シャフト344は、バックサイドフレーム121の下端部121aを貫通して設けられ、バックサイドフレーム121のクッションサイドフレーム111側に突出する第1端部344aはベースブラケット342に接合されており、ベースブラケット342がロック状態にあるリクライニング装置109を介してクッションサイドフレーム111に対して固定されることにより、シャフト344の第1端部344aもまたクッションサイドフレーム111に対して固定される。また、シャフト344の第2端部344bは、バックブラケット343を介してバックサイドフレーム121に対して固定される。

0070

バックブラケット343は、円筒状に形成されており、シャフト344の外側でシャフト344と同軸に配置されている。バックブラケット343の基端部343aはバックサイドフレーム121に接合されており、バックブラケット343の先端部343bはシャフト344の第2端部344bに接合されている。これにより、シャフト344の第2端部344bは、バックブラケット343を介してバックサイドフレーム121に対して固定されている。

0071

ベースブラケット342には、バックサイドフレーム121の傾倒軸となるロッド129を中心として円弧状に延びる長孔342aが形成されており、バックサイドフレーム121には、長孔342aに収容される係合ピン346が設けられている。

0072

乗員がシートバック103にもたれ掛ることにより、バックサイドフレーム121をシート後方に向けて傾倒させる荷重がバックサイドフレーム121に負荷される。この荷重は、係合ピン346と長孔342aのシート後方側の端面との当接によって負担され、バックサイドフレーム121のシート後方に向けた傾倒は阻止される。

0073

車両の衝突時などにおいて、慣性によってシート前方に向けて倒れる乗員の上体をシートバック103に拘束するシートベルト105のショルダベルト105cには引張荷重が負荷され、ショルダベルト105cを係留するショルダブラケット106cが設けられたバックサイドフレーム121には、ショルダベルト105cに負荷される引張荷重に応じた荷重であって、バックサイドフレーム121をシート前方に向けて傾倒させる荷重が負荷される。この荷重は、第1端部344aがクッションサイドフレーム111に対して固定され、且つ第2端部344bがバックサイドフレーム121に対して固定されたシャフト344に捩じりを生じさせるトルクとしてシャフト344に負荷される。

0074

ショルダベルト105cに負荷された引張荷重が比較的小さい場合であって、シャフト344に作用するトルクがシャフト344の捩じり降伏トルク未満となる場合には、シャフト344に負荷された荷重はシャフト344の剛性によって負担される。これにより、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒は阻止される。

0075

一方、ショルダベルト105cに所定値を超える引張荷重が負荷され、シャフト344に作用するトルクがシャフト344の捩じり降伏トルクを超えた場合には、シャフト344が塑性的に捩じられる。そして、シャフト344の捩じりを伴い、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が許容され、乗員の上体と共にバックサイドフレーム121がシート前方に向けて傾倒する。その際、シャフト344の塑性変形によってエネルギーが吸収される。これにより、ショルダベルト105cによって拘束された乗員の上体に加わる衝撃が緩和される。

0076

なお、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒に伴い、係合ピン346がベースブラケット342の長孔342aを移動し、長孔342aのシート前方側の端面に当接する。係合ピン346が長孔342aのシート前方側の端面に当接した後は、バックサイドフレーム121のシート前方に向けた傾倒が阻止される。これにより、シャフト344が過度に捩じられて破断することが回避される。

0077

図示は省略するが、クッションサイドフレーム112とバックサイドフレーム122とを連結する連結部もまたフォースリミッタ部を有し、この連結部のフォースリミッタ部は、連結部326のフォースリミッタ部331と同様に構成される。

0078

以上のように構成された車両用シートでは、一対のショルダベルト105c,105dによって乗員の左右の肩部が支持されているので、斜め衝突時に乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、乗員の上体を十分に拘束することができる。そして、ショルダベルト105cを係留しているバックサイドフレーム121の連結部326及びショルダベルト105dを係留しているバックサイドフレーム122の連結部の双方にフォースリミッタ部が設けられていることから、乗員の上体が左右いずれの側に片寄って倒れても、上記のとおりショルダベルト105c,105dによって乗員の上体を十分に拘束することができることと相まって、フォースリミッタ部による衝撃の緩和を有効に機能させることができる。これにより、車両用シートの乗員保護性能を高めることができる。

0079

ここまで、ショルダベルト105cはバックサイドフレーム121側に配置されたリトラクタ104cによって巻き取られ、ショルダベルト105dはバックサイドフレーム122側に配置されたリトラクタ104dによって巻き取られるものとして説明したが、図16に示すように、一対のショルダベルト105c,105dを重ね合わせて、共通のリトラクタ104によって巻き取るように構成してもよい。

0080

101車両用シート
102シートクッション
103シートバック
104リトラクタ
104c リトラクタ
104d リトラクタ
105シートベルト
105aラップベルト
105b ラップベルト
105cショルダベルト
105d ショルダベルト
106cショルダブラケット
106d ショルダブラケット
107バックル
109リクライニング装置
110クッションフレーム
111クッションサイドフレーム
111a後端部
112 クッションサイドフレーム
113クロスフレーム
120バックフレーム
121バックサイドフレーム
121a下端部
122 バックサイドフレーム
123アッパークロスフレーム
124ロアクロスフレーム
125 リトラクタ固定ブラケット
126 連結部
127 連結部
129ロッド
131フォースリミッタ部
142ベースブラケット
142a長孔
143バックブラケット
143a 凹部
144変形部材
144a 第1端部
144b 第2端部
145係合ピン
146 係合ピン
147カラー
148ワッシャ
226 連結部
231 フォースリミッタ部
242 ベースブラケット
244 変形部材
244a係合孔
245 係合ピン
326 連結部
331 フォースリミッタ部
342 ベースブラケット
342a 長孔
343 バックブラケット
343a基端部
343b 先端部
344シャフト(変形部材)
344a 第1端部
344b 第2端部
346 係合ピン

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