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技術 貯湯装置

出願人 株式会社コロナ
発明者 米山朋之長谷川誠也
出願日 2016年2月19日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-030340
公開日 2017年8月24日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-146078
状態 特許登録済
技術分野 流体加熱器のケーシング・給排気・据付け等
主要キーワード 差し込み形 長手中心軸 正方形板 上端レベル 差し込み作業 受け突起 段取り換え タンク脚
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月24日)のものです。
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図面 (15)

課題

筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置を提供する。

解決手段

図(b)に示すように、筐体脚30は、受け部31と、この受け部31を支え脚柱部35と、この脚柱部35のベースを構成する脚底部46と、受け部31の下に差し込まれる正方形板50とからなる。受け部31には、長孔状の脚側通孔34が設けられている。正方形板50には、正三角形頂点に配置される雌ねじ部55が設けられている。正方形板50は、90°水平旋回した形態でも差し入れ可能である。

概要

背景

貯湯タンク筐体収納した形態の貯湯装置は、各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図1、図9)参照)。

特許文献1を次図に基づいて説明する。
図12は従来の貯湯装置の正面図であり、縦長の貯湯タンク101は、タンク脚102、102を備えた形態で、筐体103に収納される。筐体103は筐体脚104により、設置面105に立てられる。筐体脚104は、タンク脚102の真下に配置されており、タンク脚102にボルト及びナットで連結される。なお、特許文献1では、タンク脚102は、平面視にて120°ピッチで3個配置されている。

特許文献1に開示されている筐体脚104の詳細を次図で説明する。
図13に示されるように、筐体脚104は、筐体103を受ける受け部106と、この受け部106から下へ延びる脚柱部107と、この脚柱部107の下部に設けられる脚底部108とからなる。
この脚底部108は図面表裏方向に延びて、設置面105に対する設置面積が大きくなっている。

特許文献1には開示されていないが、広く採用されているタンク脚102と筐体脚104の接続形態を図14で説明する。
図14(a)に示すように、貯湯タンク101は、θ=120°の等ピッチで3個のタンク脚102を備えている。なお、タンク脚102は、一般に貯湯タンク101に重なるように貯湯タンク101の下に配置されるが、見やすくするために、本図では貯湯タンク101と重ならない位置に配置した。

3個のタンク脚102は、貯湯タンク101の中心101aから放射状に延びる基準線109に沿って配置される。1個のタンク脚102は、基準線109上に配置される第1ボルト穴111と、基準線109に線対称になるように配置される第2ボルト穴112及び第3ボルト穴113を有する。第1〜第3ボルト穴111〜113は正三角形頂点に配置されている。

便宜的に、筐体脚104は、タンク脚102と離れた位置に図示するが、正しくはタンク脚102の真下に配置される。
筐体脚104は受け面に3個の通孔(第1通孔114、第2通孔115、第3通孔116)を有している。筐体脚104の長手中心軸117上に第1通孔114が配置され、長手中心軸117に線対称になるように第2通孔115、第3通孔116が配置されている。

3個の筐体脚104は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚104F、左奥の脚を筐体脚104L、右奥の脚を筐体脚104Rと呼ぶ。
図14(a)にて、筐体脚104Fは、長手中心軸117が基準線109に合致しているため、手前のタンク脚102に連結することができる。
筐体脚104Lは、長手中心軸117が前後に延びているものの、第1〜第3ボルト穴111〜113と第1〜第3通孔114〜116の位置が合致するため、左奥のタンク脚102に連結することができる。筐体脚104Rは、筐体脚104Lと同じ理由で、右奥のタンク脚102に連結することができる。

ところで、手前の筐体脚104Fは、配管配線レイアウト都合やその他の理由で、図14(b)に示すように、長手中心軸117が左右に延びるように配置する場合がある。
この要求を満たす形態の代表例が、図14(c)又は図14(d)である。

すなわち、図14(c)に示すように、筐体脚104Fの第1通孔114は、長手中心軸117に直交する直交軸118上に配置する。第2通孔115と第3通孔116は、直交軸118に線対称となるように配置する。これであれば、筐体脚104Fを手前のタンク脚102に連結することができる。しかし、筐体脚104Fと筐体脚104Lとは形態が異なるため、2種類の筐体脚104F、104L(104Rは104Lと同じ。)を準備する必要がある。2種類の筐体脚104F、104Lを準備するには、2種類の金型が必要であり、段取り換えが必要となり、タンク脚102の製造コストが嵩む。

また、図14(d)では、3個のタンク脚102のうち、手前のタンク脚102については、基準線109に直交する直交軸119上に第1ボルト穴111が配置され、直交軸119に線対称になるように第2ボルト穴112、第3ボルト穴113が配置される。筐体脚104F、104L、104Rは1種類で済む反面、手前のタンク脚102と奥のタンク脚102との形態が異なり、図14(c)と同様に、タンク脚102の製造コストが嵩む。

そこで、筐体脚104F、104L、104Rが1種類でありながら、筐体脚104F、104L、104Rを90°回転させた状態で、1種類のタンク脚102に連結することができる構造が求められる。

概要

筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置を提供する。(b)に示すように、筐体脚30は、受け部31と、この受け部31を支える脚柱部35と、この脚柱部35のベースを構成する脚底部46と、受け部31の下に差し込まれる正方形板50とからなる。受け部31には、長孔状の脚側通孔34が設けられている。正方形板50には、正三角形の頂点に配置される雌ねじ部55が設けられている。正方形板50は、90°水平旋回した形態でも差し入れ可能である。

目的

本発明は、筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

平面視にて120°ピッチで3個のタンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支え筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通す第1〜第3ボルト穴を備え、これらの第1〜第3ボルト穴は正三角形の各頂点に配置され、前記第1ボルト穴は前記貯湯タンクの中心から放射状に延びる基準線上に配置され、前記第2ボルト穴及び前記第3ボルト穴は、前記基準線に線対称になるように配置されており、前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有すると共に別部材であって前記受け部の下方へ差し込まれる正方形板と、を有し、前記脚柱部は、前記正方形板が出し入れできるように、一対の側壁とこれらの奥端繋ぐ奥壁とで構成され、前記脚底部は、前記側壁に沿って延びており、前記正方形板は、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる3個の雌ねじ部を有しており、これらの雌ねじ部が正三角形の各頂点に配置されていることを特徴とする貯湯装置。

請求項2

前記側壁に、前記正方形板を仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の貯湯装置。

請求項3

前記脚柱部は、前記側板の先端部に内側へ折り曲げ折曲部を有し、前記折曲部の上端でも前記正方形板を仮受けさせるようにしたことを特徴とする請求項2記載の貯湯装置。

請求項4

前記受け部又は奥壁に、前記正方形板の差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項3記載の貯湯装置。

技術分野

0001

本発明は、貯湯タンク筐体収納した形態の貯湯装置に関する。

背景技術

0002

貯湯タンクを筐体に収納した形態の貯湯装置は、各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図1図9)参照)。

0003

特許文献1を次図に基づいて説明する。
図12は従来の貯湯装置の正面図であり、縦長の貯湯タンク101は、タンク脚102、102を備えた形態で、筐体103に収納される。筐体103は筐体脚104により、設置面105に立てられる。筐体脚104は、タンク脚102の真下に配置されており、タンク脚102にボルト及びナットで連結される。なお、特許文献1では、タンク脚102は、平面視にて120°ピッチで3個配置されている。

0004

特許文献1に開示されている筐体脚104の詳細を次図で説明する。
図13に示されるように、筐体脚104は、筐体103を受ける受け部106と、この受け部106から下へ延びる脚柱部107と、この脚柱部107の下部に設けられる脚底部108とからなる。
この脚底部108は図面表裏方向に延びて、設置面105に対する設置面積が大きくなっている。

0005

特許文献1には開示されていないが、広く採用されているタンク脚102と筐体脚104の接続形態図14で説明する。
図14(a)に示すように、貯湯タンク101は、θ=120°の等ピッチで3個のタンク脚102を備えている。なお、タンク脚102は、一般に貯湯タンク101に重なるように貯湯タンク101の下に配置されるが、見やすくするために、本図では貯湯タンク101と重ならない位置に配置した。

0006

3個のタンク脚102は、貯湯タンク101の中心101aから放射状に延びる基準線109に沿って配置される。1個のタンク脚102は、基準線109上に配置される第1ボルト穴111と、基準線109に線対称になるように配置される第2ボルト穴112及び第3ボルト穴113を有する。第1〜第3ボルト穴111〜113は正三角形頂点に配置されている。

0007

便宜的に、筐体脚104は、タンク脚102と離れた位置に図示するが、正しくはタンク脚102の真下に配置される。
筐体脚104は受け面に3個の通孔(第1通孔114、第2通孔115、第3通孔116)を有している。筐体脚104の長手中心軸117上に第1通孔114が配置され、長手中心軸117に線対称になるように第2通孔115、第3通孔116が配置されている。

0008

3個の筐体脚104は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚104F、左奥の脚を筐体脚104L、右奥の脚を筐体脚104Rと呼ぶ。
図14(a)にて、筐体脚104Fは、長手中心軸117が基準線109に合致しているため、手前のタンク脚102に連結することができる。
筐体脚104Lは、長手中心軸117が前後に延びているものの、第1〜第3ボルト穴111〜113と第1〜第3通孔114〜116の位置が合致するため、左奥のタンク脚102に連結することができる。筐体脚104Rは、筐体脚104Lと同じ理由で、右奥のタンク脚102に連結することができる。

0009

ところで、手前の筐体脚104Fは、配管配線レイアウト都合やその他の理由で、図14(b)に示すように、長手中心軸117が左右に延びるように配置する場合がある。
この要求を満たす形態の代表例が、図14(c)又は図14(d)である。

0010

すなわち、図14(c)に示すように、筐体脚104Fの第1通孔114は、長手中心軸117に直交する直交軸118上に配置する。第2通孔115と第3通孔116は、直交軸118に線対称となるように配置する。これであれば、筐体脚104Fを手前のタンク脚102に連結することができる。しかし、筐体脚104Fと筐体脚104Lとは形態が異なるため、2種類の筐体脚104F、104L(104Rは104Lと同じ。)を準備する必要がある。2種類の筐体脚104F、104Lを準備するには、2種類の金型が必要であり、段取り換えが必要となり、タンク脚102の製造コストが嵩む。

0011

また、図14(d)では、3個のタンク脚102のうち、手前のタンク脚102については、基準線109に直交する直交軸119上に第1ボルト穴111が配置され、直交軸119に線対称になるように第2ボルト穴112、第3ボルト穴113が配置される。筐体脚104F、104L、104Rは1種類で済む反面、手前のタンク脚102と奥のタンク脚102との形態が異なり、図14(c)と同様に、タンク脚102の製造コストが嵩む。

0012

そこで、筐体脚104F、104L、104Rが1種類でありながら、筐体脚104F、104L、104Rを90°回転させた状態で、1種類のタンク脚102に連結することができる構造が求められる。

先行技術

0013

特開2011−12896号公報

発明が解決しようとする課題

0014

本発明は、筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0015

請求項1に係る発明は、平面視にて120°ピッチで3個のタンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支える筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通す第1〜第3ボルト穴を備え、これらの第1〜第3ボルト穴は正三角形の各頂点に配置され、前記第1ボルト穴は前記貯湯タンクの中心から放射状に延びる基準線上に配置され、前記第2ボルト穴及び前記第3ボルト穴は、前記基準線に線対称になるように配置されており、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有すると共に別部材であって前記受け部の下方へ差し込まれる正方形板と、を有し、
前記脚柱部は、前記正方形板が出し入れできるように、一対の側壁とこれらの奥端繋ぐ奥壁とで構成され、
前記脚底部は、前記側壁に沿って延びており、
前記正方形板は、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる3個の雌ねじ部を有しており、これらの雌ねじ部が正三角形の各頂点に配置されていることを特徴とする。

0016

請求項2に係る発明では、側壁に、正方形板を仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする。ここで仮受けとは、正方形板が連結ボルトで引き上げられる時点まで、受け突起で仮に正方形板を受けることを意味する。

0017

請求項3に係る発明では、脚柱部は、側板の先端部に内側へ折り曲げ折曲部を有し、折曲部の上端でも正方形板を仮受けさせるようにしたことを特徴とする。

0018

請求項4に係る発明では、受け部又は奥壁に、正方形板の差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする。

発明の効果

0019

請求項1に係る発明では、3個の雌ねじ部を有する正方形板を、筐体脚の脚柱部に差し込み自在とした。正方形板は90°水平回転した形態で差し込むことができる。1種類の筐体脚で2つの形態の筐体脚が得られる。1種類の筐体脚で済むため、金型費の低減が図れ、段取りが容易になり、筐体脚の管理などが簡単になる。
よって、本発明によれば、筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置が提供される。

0020

請求項2に係る発明では、側壁に設けた受け突起に、正方形板を仮受けさせることができる。すなわち、連結ボルトをねじ込む前に正方形板を手で持ち上げる必要がなく、組付け作業が容易になる。

0021

請求項3に係る発明では、脚柱部は、側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、折曲部の上端でも正方形板を仮受けさせるようにした。請求項2では、受け突起は左右、前後に合計4個が必要である。請求項3では、2個を折曲部に委ねるため、受け突起は2個で済む。また、折曲部は、脚柱部の剛性を高める役割を果たす。

0022

請求項4に係る発明では、受け部又は奥壁に、正方形板の差し込み距離を規定するストッパを設けた。折曲部に載せる都合上、正方形板を過度に差し込むことはできない。過度に差し込むと正方形板が折曲部から外れるからである。本発明によれば、ストッパに正方形板が当たった時点で差し込み作業が終了するため、組付け作業が容易になる。正方形板が折曲部から外れる心配もない。

図面の簡単な説明

0023

本発明に係る貯湯装置の断面図である。
図1の2部拡大図である。
筐体脚の展開図である。
筐体脚の平面図である。
筐体脚の正面図である。
正方形板の平面図及び断面図である。
受け突起の作用図である。
Aタイプ筐体脚を説明する図である。
Bタイプ筐体脚を説明する図である。
筐体脚の配置を説明する図である。
本発明に係る変更例を説明する図である。
従来の貯湯装置の正面図である。
従来の筐体脚の斜視図である。
従来の筐体脚の配置を説明する図である。

0024

本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。

0025

図1に示すように、貯湯装置10は、タンク脚11を有する縦長の貯湯タンク12と、この貯湯タンク12を収納する筐体13と、この筐体13の底板14から下方へ延びて筐体13及び貯湯タンク12を支える筐体脚30と、この筐体脚30とタンク脚11とを連結する連結ボルト16とを備えている。給水管17で水を貯湯タンク12に供給し、出湯管18で湯を貯湯タンク12から取り出すことができる。

0026

図2に示すように、タンク脚11の底部19は、筐体13の底板14に載っている。また、筐体13の底板14は、筐体脚30の上部を構成する受け部31に載っている。受け部31の下にプレートとしての正方形板50が差し込まれている。プレートとしての正方形板50は雌ねじ部55を有する。例えば、受け部31の板厚は2〜3mmであり、正方形板50の板厚は4〜5mmであって、正方形板50は、受け部31に比較して格段に厚い。すなわち、受け部31は、正方形板50に比較して格段に薄い。

0027

筐体13の底板14には、筐体側通孔15が設けられている。
連結ボルト16は、上から下向きにタンク脚11の底部19に設けられた第1〜第3ボルト穴22〜24の一つを通過し、その下の筐体側通孔15及び脚側通孔34を通過し、雌ねじ部55にねじ込まれている。
結果、底板14を挟んで、筐体脚30とタンク脚11が連結される。

0028

以下、筐体脚30とタンク脚11につき詳しく説明する。
図3(a)に示すように、筐体脚30の要部は、ブランク材32から打ち抜き形成される。
横に延びる谷折り線(線が谷底になるよう折る線。)33より上で、受け部31が形成される。受け部31は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる。中央片31aと、左片31bと、右片31cには、各々脚側通孔34が打ち抜き形成されている。脚側通孔34は長孔である。そして、受け部31は谷折り線33により、図面おもて側に折り曲げられる。

0029

横に延びる谷折り線33より下で、脚柱部35が形成される。脚柱部35は、縦に延びる谷折り線36、37、38、39で谷折りされる。谷折り線37と谷折り線38とで奥壁41が形成され、谷折り線36と谷折り線37とで左の側壁42L(Lは左を示す添え字。以下同)が形成され、谷折り線36で左の折曲部43Lが形成され、谷折り線38と谷折り線39とで右の側壁42R(Rは右を示す添え字。以下同じ)が形成され、谷折り線39で右の折曲部43Rが形成される。

0030

好ましくは、左右の側壁42L、42Rに受け突起44、44を形成する。
図3(b)に示すように、受け突起44は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、受け突起44は短いピンを側壁42L、42Rに溶接はねじ込んでもよい。

0031

さらに好ましくは、中央片31aにストッパ45を設ける。
図3(c)に示すように、ストッパ45は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、ストッパ45は短いピンを中央片31aに溶接又はねじ込んでもよい。
ダボであれば短いピンを準備して接合する作業が省ける。部品点数の削減が図れ、部品(ピン)を紛失する心配は無くなる。なお、ストッパ45は、奥壁41に設けてもよい。

0032

図4に示すように、折り曲げ形成された角筒状の脚柱部35は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる受け部31を一体的に備えている。受け部31は、3個の脚側通孔34を有している。
このような脚柱部35に、側壁42L、42Rに沿って延びる脚底部46を取付ける。

0033

図5に示すように、脚底部46は設置面47に載る部材である。そして、コ字状に曲げ形成された脚底部46は角筒状の脚柱部35の下部に嵌められ、その後に、脚底部46と脚柱部35とは、スポット溶接やかしめ法で連結され一体化される。この連結法は、リベットボルトナットでもよく、任意である。
中央片(図4、符号31a)に、下へ延びるストッパ45を有し、側壁42L、42Rに水平に張り出す受け突起44、44を有する。受け突起44の上端レベルは、折曲部43L、43Rの上端レベルと同じに設定されている。

0034

図6(a)に示すように、正方形板50は、長さが等しく互いに直交する4つの辺51、52、53、54で構成されるプレートである。正方形板50は、連結ボルト16をねじ込むことができる3個の雌ねじ部55を有している。3個の雌ねじ部55、55、55は正三角形の頂点に配置される。
便宜上、辺51、53の中点を通り且つ1つの雌ねじ部55を通る線を、板中心線56と呼ぶ。

0035

好ましくは、空いている部位に、誤差し込み防止用のダボ57、57、57を設ける。
なお、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっている。後に詳しく説明するが、センター位置が重なっていることで、正方形板50を正面向きに差し込んでも、横向きに差し込んでも同一のセンター位置になるため、タンク脚(図10、符号11)の第1〜第3ボルト穴(図10、符号22〜24)で形成する正三角形のセンター位置と重なり、タンク脚11の共通化が可能となる。

0036

図6(b)は、図6(a)のb−b線断面図である。
図6(b)において、雌ねじ部55は、上から下へねじ切りされたものであり、不可避的に下面から下方へ張り出すバリ55bが残る。バリ55bを除去するバリ取り加工が望まれるが、バリ55bが軽微であれば、バリ取り加工を省くことがあり、この場合には、バリ55bは残ったままとなる。

0037

ダボ57、57、57は、バリ55b側に凸になるように設けられ、例えばパンチとダイで形成される。ダボ57は、小ピースを正方形板50の下面に溶接してもよく、ダボ57の形成方法は任意である。

0038

図7に基づいて、正方形板50の差し込み手順を説明する。
図7(a)にて、受け部31と受け突起44との間隔D1は、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。受け部31と折曲部43Rとの間隔D2は、間隔D1とほぼ同じであって、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。

0039

図7(b)に示す正方形板50は誤差し込み防止用のダボ57が下に向いており、正方形板50は、矢印(1)(正しくは、矢印は図面おもてから裏へ延びる。)のように、間隔D1、D2へ差し込むことができる。矢印に○を付した。バリ55bは下面に存在するため、実害はない。

0040

一方、図7(c)に示す正方形板50は誤差し込み防止用のダボ57が上に向いており、バリ55bは上面に存在する。仮に、この向きで正方形板50を受け部31に当てると、バリ55bが噛み込み、受け部31に正方形板50が密着しないという不具合が起こる。
しかし、本実施例では、誤差し込み防止用のダボ57を備えており、正方形板50は、矢印(2)のように、差し込もうとすると、ダボ57が受け部31に当たるため、差し込むことができない。よって、正方形板50の誤差し込みが防止され、結果として正方形板50を確実に受け部31に密着させることができる。

0041

ダボ57は1個でも差し支えないが、本例では3個設けた。ダボ57を上に向けた状態で、図6(a)において、辺51を先頭にして差し込もうとすると、辺51近傍のダボ57、57が受け部31に当たる。辺52を差し込もうとすると、辺52近傍のダボ57が受け部31に当たる。辺53を差し込もうとすると、辺53近傍のダボ57が受け部31に当たる。辺54を差し込もうとすると、辺54近傍のダボ57が受け部31に当たる。すなわち、正方形板50は僅かしか差し込まれない。殆ど差し込まれないため、誤差し込みが確実に防止される。

0042

図7(b)の向きとされた正方形板50において、それの差し込み形態が2種類ある。これらの形態を、図8図9とで各々説明する。
図8(a)に示すように、折曲部43L、43Rの外面からストッパ45までの距離D3は、正方形板50の辺52の長さとほぼ同じに設定しておく。
正方形板50の板中心線56が側壁42L、42Rと平行になる向きで且つ辺51を先頭にして正方形板50を差し込む。この差し込みの際に、左右の折曲部43L、43R上を滑らせるようにし、且つ途中から左右の受け突起44、44上を滑らせるようにしてもよい。辺51がストッパ45に当たると差し込み作業は終了する。正方形板50は、4箇所(左右の折曲部43L、43R及び左右の受け突起44、44)で支持されるため、落下する心配はない。

0043

図8(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺51が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに平行になっている図8(b)の形態を、(Aパターン)筐体脚30と呼ぶ。

0044

図8(a)において、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっているおり、90°回転させてもセンター位置は変わらないため、正方形板50を時計方向に90°回転させることができる。
図9(a)に示すように、辺54を先頭にし、板中心線56が側壁42L、42Rと直角になるようにする。この状態で、正方形板50を差し込む。
図9(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺54が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに直角になっている図9(b)の形態を、(Bパターン)筐体脚30と呼ぶ。

0045

脚側通孔34は、正方形板50を図8(a)のように正面向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置と、正方形板50を図9(a)のように横向きで差し込んだ際にそれぞれ対応する雌ねじ部55の各位置とを結ぶ範囲で開口した長孔である。

0046

なお、図8(a)において、折曲部43L、43Rは、脚柱部35の剛性(曲げ剛性、撓み剛性)を高める役割をも果たす。すなわち、側壁42L、42Rが単なる平壁であるときよりも、折曲部43L、43Rを付属することにより、側壁42L、42Rの剛性が高まる。
ただし、左右2個の受け突起44、44を左右4個にすることにより、折曲部43L、43Rを省くことは可能である。よって、折曲部43L、43Rを設けるか否かは任意である。

0047

図10(a)に示すように、貯湯タンク12は、θが120°となるように等ピッチで3個のタンク脚11を備えている。なお、タンク脚11は、一般に貯湯タンク12に重なるように貯湯タンク12の下に配置されるが、見やすくするために、本図では貯湯タンク12と重ならない位置に配置した。

0048

3個のタンク脚11は、貯湯タンク12の中心12aから放射状に延びる基準線21に沿って配置される。1個のタンク脚11は、基準線21上に配置される第1ボルト穴22と、基準線21に線対称になるように配置される第2ボルト穴23及び第3ボルト穴24を有する。第1〜第3ボルト穴22〜24は正三角形の頂点に配置されている。

0049

便宜的に、筐体脚30は、タンク脚11と離れた位置に図示するが、正しくはタンク脚11の真下に配置される。
3個の筐体脚30は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚30F、左奥の脚を筐体脚30L、右奥の脚を筐体脚30Rと呼ぶ。

0050

図10(a)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図8(b)で説明した(Aタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に各々筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。

0051

図10(b)では、手前の筐体脚30Fが、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。(Bタイプ)筐体脚30であるため、手前のタンク脚11に手前の筐体脚30Fを連結することができる。
図10(c)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。

0052

すなわち、図7に示す正方形板50を備える筐体脚30を準備するだけで、図10(a)〜(c)の形態を実現することができた。結果、筐体脚30F、30L、30Rが1種類でありながら、筐体脚30F、30L、30Rを90°回転させることができる貯湯装置10が提供された。

0053

なお、図2において、仮に、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、ナットの沈み込みが起こらないように、脚側通孔34の孔径を小さくすると共に座金が必要となる。
この点、本発明では、正方形板50が沈み込む心配がないため、脚側通孔34の孔径を大きくすることができる。孔経が大きいため、厳しい位置決めが不要となり、作業性が高まる。正方形板50が座金の役割を発揮するため、座金は不要となり、準備する部品を削減することができる。

0054

また、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、ナットの受圧面積に限りがあるため、局部変形が起こらないように、受け部31の板厚を大きくする必要がある。図3に示すブランク材32を使用する場合、脚柱部35は受け部31と同じ厚さとなる。この場合、受け部31を厚くすると、ブランク材32が重くなり、筐体脚30の重量増加に繋がる。
この点、本発明では、受圧面積がナットよりも格段に大きな正方形板50を採用したため、受け部31に局部変形が発生する心配がない。受け部31を厚くする必要がないため、ブランク材32は薄くでき、筐体脚30の軽量化が図れる。

0055

また、図2において、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、作業者は、一方の手で、ナットを受け部31の下面に当て、他方の手で連結ボルト16を上から差し込んで手締めすることとなる。手締め後に本締めを行う。1つの受け部31当たり、この手順を3回繰り返すが、この間にナットを落とすこともあり、作業が難しくなる。
この点、本発明では、正方形板50に有する3個の雌ねじ部55が上から見えるため、正方形板50は初回のみ位置決めするだけで、3本の連結ボルト16を速やかに手締めすることができ、作業の迅速化が図れる。ナットのように脱落する頻度はごく少ない。よって、作業が容易になる。

0056

次に、変更例を説明する。
図11(a)に示すように、脚側通孔34は、長孔ではなく、正方形板50を図8(a)のように正面向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置と、正方形板50を図9(a)のように横向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置に設けた連結ボルト1本当たり2個の丸孔34、34であってもよい。

実施例

0057

また、図11(b)に示すように、受け部31は、分割されていない形態であってもよい。また、この例では、脚柱部35は、脚底部46に、toxかしめと呼ばれるかしめ部58で固定されている。

0058

本発明は、筐体脚を有する筐体に、貯湯タンクを収納した形態の貯湯装置に好適である。

0059

10…貯湯装置、11…タンク脚、12…貯湯タンク、12a…貯湯タンクの中心、13…筐体、14…筐体の底板、15…筐体側通孔、16…連結ボルト、19…タンク脚の底部、21…基準線、22…第1ボルト穴、23…第2ボルト穴、24…第3ボルト穴、30…筐体脚、31…受け部、34…筐体側通孔、35…脚柱部、41…奥壁、42L、42R…側壁、43L、43R…折曲部、44…受け突起、45…ストッパ、46…脚底部、47…設置面、50…正方形板、55…雌ねじ部。

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