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技術 固定リング

出願人 能美防災株式会社
発明者 吉田享介村上匡史
出願日 2016年2月17日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-028141
公開日 2017年8月24日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-145618
状態 特許登録済
技術分野 建築環境 天井構造 防災
主要キーワード 仮止めネジ ネジ固定孔 仮止め孔 取付ガイド 切り離し用 設置作業者 穴内面 外側側壁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月24日)のものです。
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図面 (10)

課題

天井板に開けた天井穴のように板に空けた穴に容易に部材を取り付けることができる固定リングを提供する。

解決手段

固定ネジ31用の複数のネジ固定孔7を有し、円形の一部に開放部を有するC型形状であることを特徴とする固定リング1を用いることにより、固定リング1を屋内から天井板121の上部に挿入して、天井板121に開けた天井穴の近傍に固定ネジ31によって容易に部材を取り付けることができる。

概要

背景

消火設備設置の作業者は、スプリンクラヘッドパッケージ型自動消火設備における消火薬剤の放出口を、天井裏固定部材により固定して天井板に空けた穴から室内に露出させて設置することが多い。しかし、固定する高さの調整や穴の位置との調整を行わなくてはならず、施工に時間と技術を要する。そこで、接続する配管を柔軟性のある樹脂性としたうえで天井板を利用してスプリンクラヘッド等を固定すると、設置の際の位置合わせが容易となり施工しやすい。また、このようなスプリンクラヘッドの取り付け手段では、地震等の際に配管等が損傷することがない。このような消火設備としては、特許文献1の固定装置を用いることができる。

特許文献1の固定装置はスプリンクラヘッドを容易に天井板へ取り付けることができるものであるが、円筒部アーム等の構造があるためにややコストがかかってしまう。また、立体的な構造を有しているために輸送時にスペースを要するものであった。

<従来の取り付け>
そこで、スプリンクラヘッドを取り付けた取付プレートを天井板にネジ止めする手段が考えられる。 図1は、従来における、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図であり、図1(a)は横方向から見た図である。取付プレート101、天井板121、木片131、ナット114は切断部端面で記載している。また、図1(b)は天井板121の上方から取付状態を見た図である。図1(a)に示すように、取付プレート101の中央にはスプリンクラヘッドを取り付ける取付口102が設けられ、外周付近には複数のネジ孔103が設けられている。また、取付プレート101はテーパー部104によって窪みを有しており、取り付けたスプリンクラヘッドが天井板から室内へ突出しない。

設置作業者は、配管115の先端に設けられたスプリンクラヘッド111を取付プレート101の取付口102に通し、固定したうえで、取付プレート101をネジ孔103により天井板121に固定する。しかし、天井板121は防火性の観点から石膏ボード等を材質としている場合が多く、固定ネジが抜けやすい。これを防ぐため、まず天井板121の上面に複数の木片131を図1(a),図1(b)の位置に仮止めしておく。そして、取付プレート101を室内側から天井板121に接触させた状態で、図1(a)のように取付プレート101のネジ孔103から天井板121と木片131に固定ネジ31を螺入することによって固定していた。

概要

天井板に開けた天井穴のように板に空けた穴に容易に部材を取り付けることができる固定リングを提供する。固定ネジ31用の複数のネジ固定孔7を有し、円形の一部に開放部を有するC型形状であることを特徴とする固定リング1を用いることにより、固定リング1を屋内から天井板121の上部に挿入して、天井板121に開けた天井穴の近傍に固定ネジ31によって容易に部材を取り付けることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

固定ネジ用の複数のネジ固定孔を有し、円形の一部に開放部を有するC型形状であることを特徴とする固定リング

請求項2

前記固定リングの内側に、前記固定リングの取付面を越えて突出した突出部を有する、複数の取付ガイドを備えたことを特徴とする請求項1の固定リング。

請求項3

切り離し用の開口を有することを特徴とする請求項1または2の固定リング。

請求項4

仮止めネジ用の仮止め孔を有し、前記固定リングの内側において、前記仮止め孔に対応する位置に仮止めマークを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの固定リング。

請求項5

底板と、前記底板の内側に立設された内側側壁と、前記底板の外側に立設された外側側壁と、を備え、目安孔が前記底板に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの固定リング。

技術分野

0001

本発明は、スプリンクラヘッドや、パッケージ型自動消火設備における消火薬剤の放出口天井への取り付け等に関するものである。

背景技術

0002

消火設備設置の作業者は、スプリンクラヘッドやパッケージ型自動消火設備における消火薬剤の放出口を、天井裏固定部材により固定して天井板に空けた穴から室内に露出させて設置することが多い。しかし、固定する高さの調整や穴の位置との調整を行わなくてはならず、施工に時間と技術を要する。そこで、接続する配管を柔軟性のある樹脂性としたうえで天井板を利用してスプリンクラヘッド等を固定すると、設置の際の位置合わせが容易となり施工しやすい。また、このようなスプリンクラヘッドの取り付け手段では、地震等の際に配管等が損傷することがない。このような消火設備としては、特許文献1の固定装置を用いることができる。

0003

特許文献1の固定装置はスプリンクラヘッドを容易に天井板へ取り付けることができるものであるが、円筒部アーム等の構造があるためにややコストがかかってしまう。また、立体的な構造を有しているために輸送時にスペースを要するものであった。

0004

<従来の取り付け>
そこで、スプリンクラヘッドを取り付けた取付プレートを天井板にネジ止めする手段が考えられる。図1は、従来における、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図であり、図1(a)は横方向から見た図である。取付プレート101、天井板121、木片131、ナット114は切断部端面で記載している。また、図1(b)は天井板121の上方から取付状態を見た図である。図1(a)に示すように、取付プレート101の中央にはスプリンクラヘッドを取り付ける取付口102が設けられ、外周付近には複数のネジ孔103が設けられている。また、取付プレート101はテーパー部104によって窪みを有しており、取り付けたスプリンクラヘッドが天井板から室内へ突出しない。

0005

設置作業者は、配管115の先端に設けられたスプリンクラヘッド111を取付プレート101の取付口102に通し、固定したうえで、取付プレート101をネジ孔103により天井板121に固定する。しかし、天井板121は防火性の観点から石膏ボード等を材質としている場合が多く、固定ネジが抜けやすい。これを防ぐため、まず天井板121の上面に複数の木片131を図1(a),図1(b)の位置に仮止めしておく。そして、取付プレート101を室内側から天井板121に接触させた状態で、図1(a)のように取付プレート101のネジ孔103から天井板121と木片131に固定ネジ31を螺入することによって固定していた。

先行技術

0006

特開平10−263106号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし上記の取り付けでは木片131を複数用いるため、仮止めのネジを多く使用しなくてはならない。たとえば、図1の取付プレート101では4カ所のネジ孔103を備えているため、図1(b)のように木片131は4つ必要となる。一つの木片131を仮止めするために2カ所をネジで止めるとすると、仮止めのためにネジを8本使用しなければならない。そのため、施工の際に作業者の手間を要した。また、木片131は、小さいものを使用すると消火薬剤を散布する時や、地震の時などにスプリンクラヘッド111から伝わる力が分散されずに、天井板121が割れやすくなる。逆に大きいものを使用すると、力は分散され天井板121への負担は軽減されるが、天井板121の上部にある野縁等に干渉しやすくなる。さらに、木ネジを用いた仮止めの際には、木片131に上向きに力を加えてネジを螺入しなければならない。木片131には仮止め用の孔は開いておらず、仮に設置前に開けておくとしても天井板121越しに孔の位置を把握することは難しい。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、以下の構成を有する。

0009

(1)本発明は、固定ネジ用の複数のネジ固定孔を有し、円形の一部に開放部を有するC型形状であることを特徴とする固定リングである。

0010

本発明によって、C型形状の開放部を利用して、天井板の穴よりも直径が大きい固定リングを室内から天井板の上部に入れ込むことができる。そして、天井板の穴に沿った形状であるため、野縁等の天井板上部の構造物に干渉する可能性が少ない。しかも固定リングの取付面と取付プレートとの間で広い面積により天井板を挟むことができるため、スプリンクラヘッド等に力が加わっても天井板が割れにくい。また、仮止めは天井板の1つの穴に対して2カ所程度で行えばよく、施工が容易である。さらに、特許文献1の固定装置と比べると立体的でないため、搬送等の際に場所をとらない。本発明は特に、スプリンクラヘッド設置のための取付プレートを天井板へ取り付ける際に好適である。

0011

(2)また、本発明は、前記固定リングの内側に、前記固定リングの取付面を越えて突出した突出部を有する、複数の取付ガイドを備えたことを特徴とする(1)の固定リングである。

0012

本発明によって、突出部を使用して固定リング取り付けの位置決めができるため、施工しやすい。また、ネジを螺入する位置の目印を天井板の下面につける際に、天井板穴内面に取付ガイドが接することにより天井穴に対して正確な位置となるため、天井板に目印をつけやすくなる。

0013

(3)また、本発明は、切り離し用の開口を有することを特徴とする(1)または(2)の固定リングである。

0014

本発明によって、野縁近くに天井板の穴を開けた場合でも、固定リングの野縁と干渉する部分を切り離すことで取付プレートの固定のために使用することができる。

0015

(4)また、本発明は、仮止めネジ用の仮止め孔を有し、前記固定リングの内側において、前記仮止め孔に対応する位置に仮止めマークを設けたことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかの固定リングである。

0016

本発明によって、固定リングを仮止めする際にネジを螺入する位置を仮止めマークにより確認することができ、施工が容易になる。

0017

(5)また、本発明は、底板と、前記底板の内側に立設された内側側壁と、前記底板の外側に立設された外側側壁と、を備え、目安孔が前記底板に設けられていることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかの固定リングである。

0018

本発明によって、ネジを螺入する目安となる目印を天井板の下面につける際に、深さの浅い目安孔を利用することができる。ネジ固定孔と仮止め孔はネジを固定するために厚肉部に設けられているので孔が深い。そのため、ネジ固定孔や仮止め孔を利用してネジの目印をつける場合には、筆記具の芯を伸ばすなどして先端が細長い筆記具を用いなければならない。しかし、本発明では、底板に設けられた深さが浅い目安孔を天井板に密着させることにより、一般的な筆記具を用いて容易に天井板に目印をつけることができる。

発明の効果

0019

本発明によれば、天井板に開けた天井穴のように板に空けた穴の近傍に固定ネジによって容易に部材を取り付けることができる。

図面の簡単な説明

0020

従来における、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図。
本発明の実施例1における固定リング1の平面図。
本発明の実施例1における固定リング1の切断部端面図
本発明の実施例1における固定リング1を天井板121に固定する工程を示す図。
本発明の実施例1における固定リング1を用いて、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図。
本発明の実施例2における固定リング11の平面図。
本発明の実施例2における固定リング11の切断部端面図。
本発明の実施例2における固定リング11を天井板121に固定する工程を示す図。
本発明の実施例2における固定リング11を用いて、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図。

0021

以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形が行われてもよい。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
なお、説明の便宜のため、固定リング1、11を設置した状態での上下方向を「上下」と称することとする。また、固定リング1、11の中心方向を「内側」、固定リング1、11の中心から離れる方向を「外側」とし、固定リング1、11の中心と同心円に沿った方向を「円周方向」とする。

0022

<固定リング1の構造>
図2は、本発明の実施例1における固定リング1の平面図である。固定リング1は樹脂製であり、開放部2を有したC型の形状を有している。C型形状の内側には内側側壁3が、外側には外側側壁4が設けられ、間を中板5で接続している。内側側壁3と外側側壁4の間には6カ所の厚肉部6が設けられ、それぞれの厚肉部6の中心にはネジ固定孔7または仮止め孔8が設けられている。ネジ固定孔7は、図2に示した固定リング1おける上下左右の十字の方向に全部で4カ所に設けられている。また、仮止め孔8は、図2に示した固定リング1おける右上と左下の方向の、ネジ固定孔7に挟まれた2カ所に設けられている。なお、ネジ固定孔7は、取付プレート101を天井板121に固定するために用いられ、仮止め孔8は固定リング1を天井板121の上面に仮止めするために用いられるが、ネジ固定孔7と仮止め孔8は位置が違うだけで構造は同じである。また、固定リング1は表裏が同じ構造を有しており、どちらの面も同じように使用できる。

0023

図3は、本発明の実施例1における固定リング1の切断部端面図である。図3(a)は、図2のA−A線における切断部端面図を、図3(b)は、B−B線における切断端面図を示す。図3(a)に示すように、A−A線の部分では、内側側壁3と外側側壁4が中央部を中板5で接続したH型の構造を有している。

0024

また、図3(b)は厚肉部6での切断部端面図であり、中心を貫いてネジ固定孔7が設けられている。ネジ固定孔7の入り口は、固定リング1の両面においてネジが入りやすいようにテーパー状に形成されている。また、ネジ固定孔7の内部には雌ネジは形成されていない。仮止め孔8の構造は、図3(b)のネジ固定孔7と同様である。

0025

<固定リング1による取り付け>
図4は、本発明の実施例1における固定リング1を天井板121に仮止めするまでの工程を示す図である。図4(a)は、本発明の実施例1における固定リング1により、ネジを螺入する場所の目印をつける工程の断面図であり、図4(b)は固定リング1を室内から天井板121の上部へ挿入する工程を示す図であり、図4(c)は固定リング1を天井板121に仮止めする工程を示す図である。図4(a)、図4(c)では固定リング1と天井板121を、図4(b)では天井板121を切断部端面図で記載している。

0026

固定リング1を取り付ける際には、まず、スプリンクラヘッド111の設置位置となる天井板121に円形の天井穴122を開ける。開ける天井穴122の直径は取付プレート101の直径よりも小さく、テーパー部104の外径よりも大きく、固定リング1の内側側壁3の直径より小さい。そして、図4(a)に示されているように、天井板121へ下方から天井穴122を囲むように固定リング1を押し当てた状態で、ネジ固定孔7と仮止め孔8に筆記具141の芯を伸ばして差し込み、天井板121に目印をつける。その結果、天井穴122の周辺の6カ所に、ネジ固定孔7と仮止め孔8に対応する目印がつけられる。

0027

次に、図4(b)のように開放部2を利用して固定リング1を天井板121の上部へ挿入する。固定リング1の直径は天井穴122よりも大きいが、開放部2があるために天井穴122を通して天井板121の上側に挿入することができる。その後、天井板121下面の仮止め用の目印に仮止めネジ32を螺入し、天井板121の上まで貫通させる。仮止め用の目印は、天井板121の下面につけた6カ所の目印のうち、両隣の目印との間隔が狭い2カ所である。そして、図4(c)のように仮止めネジ32を天井板121に貫通させ、固定リング1の2カ所の仮止め孔8に螺入することにより、固定リング1を天井板121の上面に仮止めする。

0028

この際、固定リング1は表裏がなくどちらの面でも同じ形状であるため、作業者は表裏を考えずに取り付けることができる。また、ネジ固定孔7および仮止め孔8が点対称に配置されているため、目印をつけた際の固定リング1の位置から180度回転して取り付けることもできる。固定リング1は樹脂製であり、仮止めネジ32のネジ山により仮止め孔8の内部が変形して固定がなされる。

0029

その後、固定リング1を使用して天井穴122にスプリンクラヘッド111を取り付ける。図5は、本発明の実施例1における固定リング1を用いて、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図である。固定リング1、取付プレート101、天井板121、ナット114は切断部端面で表し、その他は横面で表している。

0030

スプリンクラヘッド111を取り付ける際は、まず、配管115が繋がるスプリンクラヘッド111を天井穴122から室内へ引き出し、ナット114で取付プレート101の取付口102に取り付ける。スプリンクラヘッド111は、取付プレート101の凸方向側(図5の上方)から取付口102へ通す。スプリンクラヘッド111の側面には図5のように、下方から上方へ向けて順に雄ネジ112と部113が設けられており、雄ネジ112の部分を通過した取付口102は、顎部113の下面に当接する。この状態で図5の下方からナット114を雄ネジ112に取り付けることにより、スプリンクラヘッド111と取付プレート101との取り付けがなされる。

0031

次に、取付プレート101の4カ所のネジ孔103を、天井板121の下面に残った目印に重ね合わせ、固定ネジ31を螺入する。このとき、固定ネジ31は天井板121を貫通して固定リング1のネジ固定孔7に螺入される。ネジ固定孔7の端部はテーパー状に形成されているため、ネジを螺入する際にネジの先端が少しずれていても、ネジ固定孔7の内部に誘導されて固定がなされる。取付プレート101の4つのネジ孔103全てに固定ネジ31を螺入して、スプリンクラヘッド111の固定作業が終了する。

0032

取付プレート101の固定は、取付プレート101の外周部と固定リング1の間に、天井穴122周囲の天井板121を挟み込むことによってなされる。このとき、取付プレート101は固定ネジ31を介して固定リング1に固定され、固定リング1はリング状の広い面積で天井板121に支えられるので、スプリンクラヘッド111を強い構造で天井板121に取り付けることができる。このように取り付けることにより、スプリンクラヘッド111からの消火薬剤の放出時や、地震の時などにおいて、天井板121が割れにくい。

0033

<固定リング11の構造>
図6は、本発明の実施例2における固定リング11の平面図である。固定リング11も実施例1の固定リング1と同様に樹脂製であり、開放部12を有したC型形状を有している。C型形状の内側には内側側壁13が、外側には外側側壁14が設けられ、間を底板15で接続している。内側側壁13と外側側壁14の間には7カ所の厚肉部16が設けられ、それぞれの厚肉部16の中心にはネジ固定孔17、仮止め孔18又は第二仮止め孔19が設けられている。ネジ固定孔17は図6における上下左右の十字の方向に全部で4カ所に設けられ、仮止め孔18は図6の右上と左下に設けられている。また、図6の左上には第二仮止め孔19が設けられている。

0034

図6のように、ネジ固定孔17が設けられた厚肉部16は正方形に形成され、固定リング11の円周方向に2つの辺を向けている。仮止め孔18が設けられた厚肉部16も正方形に形成されているが、固定リング11の円周方向には2つの角を向けている。また、第二仮止め孔19が設けられた厚肉部16は円形に形成されている。このように、厚肉部16は各孔の用途により形状が異なっており、見た目だけでなく、作業者が指で触れた感触でも違いが判るようになっている。ネジ固定孔17は取付プレート101を天井板121に取り付けるために用いられ、仮止め孔18、第二仮止め孔19は固定リング11を天井板121の上面に仮止めするために用いられる。しかし、孔の内部構造は全て同じであるため、固定リング11の仮止めに用いるか、取付プレート101を天井板121に取り付けるために用いるかは作業者が適宜決めることができる。

0035

また、天井板121に目印をつける際の目安孔として、底板15に固定目安孔27と仮止め目安孔28が、隣り合う厚肉部16の中間位置に設けられている。仮止め目安孔28の孔の形は、仮止め孔18のある厚肉部16の形と同様に円周方向に角を向けた正方形をしている。固定目安孔27の孔の形は円形をしている。この形状で目印をつけることで、作業者は仮止めの際にネジを螺入する場所を見分けることができる。さらに、固定リング11の内側には、切断面がL字型の取付ガイド20が、厚肉部16から突出して設けられている。

0036

図7は、本発明の実施例2における固定リング11の切断部端面図である。図7のいずれの図も、左方は固定リング11の外側、右方は固定リング11の内側となっている。図7(a)は、図6のC−C線における切断部端面図を、図7(b)は、D−D線における切断端面図を、図7(c)は、E−E線における切断端面図を、図7(d)は、F−F線における切断端面図を示す。固定リング11は天井板121の下面に目印をつける際も天井板121の上面に固定する際も、取付面22を天井板121に接するようにして用いられる。

0037

図7(a)に示すように、固定リング11のC−C線の部分では底板15の内側に内側側壁13が立設され、外側に外側側壁14が立設された構造を有している。また、図7(b)に示すようにD−D線の部分では、底板15に固定目安孔27が形成されている。図7(c)に示すように、E−E線の部分では厚肉部16の中心を貫いてネジ固定孔17が設けられており、ネジ固定孔17の両端部はテーパー状に形成されている。さらに、厚肉部16には取付ガイド20が設けられている。取付ガイド20は厚肉部16から固定リング11の内側へ突出してから曲折しており、固定リング11の取付面22を越えて下方へ突出する突出部21を有している。突出部21の厚肉部16側の面には天井穴内面123が当接して(図8図9)、固定リング11が天井穴122に対し位置決めされる。さらに図7(d)に示すように、固定リング11のF−F線の部分は内側側壁13と外側側壁14だけで構成されており、間は底板15がない開口となっている。

0038

<固定リング11による取り付け>
図8は、本発明の実施例2における固定リング11を天井板121に固定する工程を示す図である。図8(a)は、本発明の実施例2における固定リング11を使用してネジを螺入する目安となる目印をつける工程の断面図であり、図8(b)は固定リング11を天井板121の上部へ挿入する工程を示す図であり、図8(c)は固定リング11を天井板121に仮止めする工程を示す図である。図8(a)、図8(c)では固定リング11と天井板121を断面図で記載している。

0039

固定リング11を取り付ける際には、まず、天井板121に円形の天井穴122を空ける。天井穴122の直径は、突出部21が接する大きさである。そして、図8(a)に示されているように、室内から取付面22が天井板121に接するように固定リング11を押しつける。その際に突出部21を天井穴122に差し込んで天井穴内面123に当接させる。この当接により天井穴122と同心円状の位置に固定リング11が配置される。そして、固定目安孔27と仮止め目安孔28に筆記具141の先端を挿入して天井板121に目印をつける。図8(a)における固定リング11は、仮止め目安孔28の位置を通過するG−G線での断面である。四角い仮止め目安孔28では四角い目印が天井板121につけられる。また、丸い固定目安孔27の位置では丸い目印が天井板121につけられる。目印をつける時、作業者は固定リング11が動かないように注意しなければならないが、突出部21が天井穴122に嵌っているために固定リング11がずれにくく、作業しやすい。

0040

固定目安孔27と仮止め目安孔28により目印をつけ終えた後、開放部12を利用して図8(b)のように固定リング11を天井穴122から天井板121の上部へ挿入する。固定リング11の直径は天井穴122よりも大きいが、開放部12があるために天井穴122を通して天井板121の上側に挿入することができる。そして、天井板121の上では突出部21が下方となる方向に固定リング11を向けて、突出部21を天井穴122に嵌め込む。その結果、突出部21が天井穴内面123と当接して、固定リング11は天井穴122と同心円状の位置に配置される。

0041

複数の取付ガイド20のなかで2つの突出部21の表面には、図8(a)に示すように厚肉部16の形と同様である四角い形状の仮止めマーク23が設けられている。そこで、天井板121の上方から取り付けた固定リング11を水平に回転させ、仮止めマーク23を天井板121に付与した四角い目印の方向に合わせる。そうすると、仮止めの四角い目印の真上に、天井板121を挟んで仮止め孔18が配置される。この状態で、図8(c)のように四角い目印の場所に仮止めネジ32を螺入し、天井板121を貫通させて、固定リング11の仮止め孔18に螺入する。この作業を2カ所の四角い目印で行うことにより、固定リング11は天井板121の上面に仮止めされる。この際、ネジ固定孔17および仮止め孔18は点対称に配置されているため、180度回転して取り付けることもできる。固定リング11は樹脂製であり、仮止めネジ32のネジ山により仮止め孔18の内部が変形してネジ止めすることができる。

0042

その後、実施例1と同様にスプリンクラヘッド111と取付プレート101とを接続し、取付プレート101の4つのネジ孔103を天井板121下面の丸い目印に位置合わせした後に、ネジ孔103の全てに固定ネジ31を螺入して、スプリンクラヘッド111の固定作業が終了する。図9は、本発明の実施例2における固定リング11を用いて、スプリンクラヘッド111を天井板121に固定した状態を示す図である。取付プレート101の固定は、取付プレート101の外周部と固定リング11の間に、天井穴122周囲の天井板121を挟み込むことによってなされる。このとき、取付プレート101は固定ネジ31を介して固定リング11に固定され、固定リング11は取付面22全体が接するリング状の広い面積で天井板121に支えられるので、スプリンクラヘッド111を十分な強度で天井板121に取り付けることができる。このように取り付けることにより、実施例1と同様にスプリンクラヘッド111からの消火薬剤の放出時や地震の時などにおいて、天井板121が割れにくい。

0043

実施例1の固定リング1では、図3(b)に示されている厚肉部6に形成されたネジ固定孔7及び仮止め孔8を用いて目印をつけるため、図4(a)のように筆記具の芯を伸ばすなどして作業をする必要があった。一方、実施例2では、図7(b)に示すように、固定目安孔27と仮止め目安孔28が薄い底板15に設けられているため、孔が浅くなっている。これにより、作業者が目印をつける際に、図8(a)に示すように筆記具141の先端が固定目安孔27及び仮止め目安孔28を通過して天井板121に届きやすくなるため、作業しやすい。実施例2は実施例1と比べると、固定目安孔27と仮止め目安孔28、仮止めマーク23、取付ガイド20を有しているため、天井板121に目印をつけやすく、目印をつける際と仮止めの際に固定リング11の位置決めを行いやすい。

0044

<固定リング11の一部を切り離した使用>
天井板121の上側には一般的に野縁等の部材が配置されているが、これらの部材が障害となり、実施例1の固定リング1では取り付けることができない場合がある。実施例2の固定リング11はこのような場合にも使用することができる。図7(d)に示したように図6のF−F線の部分は底板15がなく、内側側壁13と外側側壁14だけで構成されている。底板15がない部分は切り離し用の開口となっており、内側側壁13と外側側壁14を切断することによって、固定リング11の一部を容易に切り離すことができる。固定リング11を天井板121の上側に取り付けようとした時に、一部が野縁に当たって取り付けられない場合には、ニッパ等で図6のF−F線の部分を切断する。そうすると、短い固定リングが得られるため、野縁を避けて仮止めすることができる。短い固定リングの仮止めの際には、図6右上の仮止め孔18と左上の第二仮止め孔19の2カ所を用いることができる。そして、3ヶ所のネジ固定孔17を用いて取付プレート101を天井板121に固定する。また、野縁の場所に相当する残ったネジ孔103については、固定ネジ31を野縁に螺入することで固定することができる。このように、固定リング11を切り離して用いる場合にも、基本的には上記のように仮止めと取付プレート101の固定を行う。ただし、ネジ固定孔17、仮止め孔18、第二仮止め孔19の内部構造は全て同じであるため、どの孔を固定リング11の仮止めに用いどの孔を取付プレート101の天井板121への取り付けに用いるかは、作業者が適宜決めることができる。

実施例

0045

上記の実施例1,2ではネジ固定孔7と仮止め孔8の内面ネジ構造を有していないが、ネジ固定孔7と仮止め孔8に雌ネジを形成してもよい。また、仮止めをネジで行う代わりに、他の手段で仮止めしてもよい。
また、上記の実施例1,2は樹脂で形成されているが、他の材質で形成しても良い。
さらに、本発明の固定リングは、天井穴に取付プレートを設置する場合に好適であるが、天井板や天井板以外の板に空けた穴に部材を取り付ける際に使用することができる。

0046

1固定リング、2開放部、3内側側壁、4外側側壁、5中板、6厚肉部、7ネジ固定孔、8仮止め孔、11 固定リング、12 開放部、13 内側側壁、14 外側側壁、15底板、16 厚肉部、17 ネジ固定孔、18 仮止め孔、19 第二仮止め孔、20取付ガイド、21 突出部、22取付面、23 仮止めマーク、27 固定目安孔、28 仮止め目安孔、31固定ネジ、32仮止めネジ、101取付プレート、102取付口、103ネジ孔、104テーパー部、111スプリンクラヘッド、112雄ネジ、113顎部、114ナット、115配管、121天井板、122天井穴、123 天井穴内面、131木片、141 筆記具

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