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技術 不良品排紙装置

出願人 東京給紙機株式会社ダックエンジニアリング株式会社
発明者 山田邦雄青木孝典
出願日 2016年2月19日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-029782
公開日 2017年8月24日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2017-145126
状態 特許登録済
技術分野 ベルト、ローラ以外の手段による供給 堆積物収容具 シートの分離、振分け、減速、湾曲
主要キーワード 本使用形態 押し釦操作 良品領域 メイン支柱 エアー層 密着位置 パイプ軸方向 エア噴射ノズル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月24日)のものです。
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図面 (20)

課題

薄紙の印刷紙の場合にも、回収の際に折れや皺が生じにくく、複数取り良品領域の使用や再検査による良品としての使用、見本紙や検品としての抜き取りのための使用に支障が生じない不良品排紙装置を提供せんとする。

解決手段

前当て板が開いて通過する印刷紙を斜め下方に案内するための案内手段と、前記案内手段により案内された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢収納する収納部とを備え、前記収納部が、印刷紙の下面側を支持する、前後方向の先端側ほど下方に位置する傾斜した支持面を有する支持台と、前記支持台の上側に配され、該支持台とともに印刷紙の前端部を挟持する側面視略V字状の前端挟持底を形成する押さえ部とより構成してなる。

概要

背景

印刷機は、印刷部で印刷された印刷紙がグリッパーチェーンのグリッパーに咥えられた状態で良紙集積部まで搬送され、良品の場合、グリッパーから放された後、良紙集積部の下流側の前縁部に設置される前当て板にあたり、該板に沿って下降して良紙集積部に積載される。不良品の場合、同じくグリッパーから放された後、あらかじめ倒れ開放された前当て板の位置をそのまま飛行して通過し、下流側に設けられる不良品排紙装置回収される。

不良品排紙装置としては、従来、前当て板を通過した印刷紙を吸引によりキャッチし、そのまま斜め下方に向けて搬送するサクションベルトと、該サクションベルトによって搬送された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢収納する収納部とを備える装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

このような不良品排紙装置によって回収される印刷紙は、そのすべてが不良品として廃棄されるのではなく、例えば、複数の領域に同じ印刷が行われる複数個取りの印刷紙の場合に、印刷不良が存在する領域を除いた他の領域のみ製品化に用いたり、或いは不良の程度を再検査した結果、良品として扱われることもある。また、不良品排紙装置は不良品の回収に限らず、見本紙として印刷紙を抜き取る場合や、検品のために抜き取る場合にも用いられる。

ところで、グリッパーチェーンによる印刷紙の搬送スピードは、印刷機の近年の高効率化により、1分あたり200枚程度、1秒あたり3枚以上に達している。このスピードで前当て板を通過して飛行する印刷紙は、ほぼ同スピードで走行するサクションベルトに吸引・キャッチされ、そのまま斜め下方に向けて搬送され、収納部の開口付近解放された後、そのまま収納部に回収されるが、この際に印刷紙はほぼ同じスピードで収納部の底板衝突する。

印刷紙が厚紙であれば問題は少ないが、薄紙の場合、この衝突で撓みが生じやすく、その上から次の印刷紙が重なることで折れや皺が生じてしまう。また薄紙は剛性が弱いため、クリッパーチェーンより放たれてサクションベルトに吸引されるまでの飛行途中に姿勢が不安定化しやすく、サクションベルトにより搬送される姿勢はさまざまな方向を向き、予測ないし制御不可能である。したがって、収納部の底板にもさまざまな姿勢で衝突し、角が大きく折れてしまったり大きな皺が発生することを従来の不良品排紙装置で防止することは困難である。

このように大きな折れや皺が入ると、複数取りの印刷紙の良品領域も使えなくなったり、再検査で良品となるべきものが不良品となってしまい、或いは見本紙や検品としても使えなくなる。

概要

薄紙の印刷紙の場合にも、回収の際に折れや皺が生じにくく、複数取りの良品領域の使用や再検査による良品としての使用、見本紙や検品としての抜き取りのための使用に支障が生じない不良品排紙装置を提供せんとする。前当て板が開いて通過する印刷紙を斜め下方に案内するための案内手段と、前記案内手段により案内された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢で収納する収納部とを備え、前記収納部が、印刷紙の下面側を支持する、前後方向の先端側ほど下方に位置する傾斜した支持面を有する支持台と、前記支持台の上側に配され、該支持台とともに印刷紙の前端部を挟持する側面視略V字状の前端挟持底を形成する押さえ部とより構成してなる。

目的

本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、薄紙の印刷紙の場合にも、回収の際に折れや皺が生じにくく、複数取りの良品領域の使用や再検査による良品としての使用、見本紙や検品としての抜き取りのための使用に支障が生じない不良品排紙装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

印刷機の良紙集積部の開閉可能な前当て板より下流側に設けられる不良品排紙装置であって、前記前当て板が開いて通過する印刷紙を斜め下方に案内するための案内手段と、前記案内手段により案内された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢収納する収納部とを備え、前記収納部が、印刷紙の下面側を支持する、前後方向の先端側ほど下方に位置する傾斜した支持面を有する支持台と、前記支持台の上側に配され、該支持台とともに印刷紙の前端部を挟持する側面視略V字状の前端挟持底を形成する押さえ部とより構成してなることを特徴とする不良品排紙装置。

請求項2

前記押さえ部が、前記前端挟持底を形成する前記支持台上の位置と前記支持台から上側に離間した所定の位置との間に可撓性部材を前後方向に張設してなる請求項1記載の不良品排紙装置。

請求項3

前記押さえ部が、前記可撓性部材の長手前後方向途中部を支持台上に押圧して密着させる圧着手段を設けてなり、前記可撓性部材が、当該支持台上の密着位置と前記所定の位置との間で張設される請求項2記載の不良品排紙装置。

請求項4

前記圧着手段が、前記可撓性部材を押圧する前後方向の位置が変更される縦位置調整機構を備えている請求項3記載の不良品排紙装置。

請求項5

前記押さえ部が、前記可撓性部材を左右対称な位置に複数対設けるとともに、前記圧着手段に、左右にそれぞれ設けられた複数の前記可撓性部材のうち一の可撓性部材を選択的に押圧する横位置調整機構を設けてなる請求項3又は4記載の不良品排紙装置。

請求項6

前記可撓性部材の基端部が、前記所定の位置に対して上流側で且つ前記支持台からより上側に離間した位置に固定されており、前記押さえ部が、前記可撓性部材の前記支持台上の位置と前記固定された基端部の位置との間の長手前後方向途中部を支持台に近づく方向に押圧する押圧手段を設けてなり、前記可撓性部材が、前記支持台上の位置と前記押圧手段で押圧された前記所定の位置との間で張設されるとともに、該可撓性部材における前記押圧手段で押圧される位置から基端部までの部位が、前記案内手段を構成する請求項2〜5の何れか1項に記載の不良品排紙装置。

請求項7

前記案内手段が、上面上流側が前記前当て板の開閉位置の近くまで延設され、該当て板を通過する印刷紙の下面を吸引した状態で前記斜め下方に向けて搬送するサクションベルト、及び該サクションベルトと前記支持台との間に介装される案内部材をさらに備え、前記可撓性部材が、その基端部が前記サクションベルトの上面下流側端部よりも上流側に位置するように延設されてなる請求項6記載の不良品排紙装置。

請求項8

前記押圧手段が、前記可撓性部材を押圧する位置について前記支持台からの距離が変更される位置調整機構を備える請求項6又は7記載の不良品排紙装置。

請求項9

前記可撓性部材が、帯体である請求項2〜8の何れか1項に記載の不良品排紙装置。

請求項10

前記支持台の支持面が、水平に対して下方に20度以上45度以下傾斜した傾斜面に設定される請求項1〜9の何れか1項に記載の不良品排紙装置。

請求項11

前記案内手段の下方の所定位置に、該案内手段に案内されて前記収納部の入り口を通過する印刷紙の下面に沿うように収納部内に向けてエアーを吹き付けるエアー噴射手段を設けてなる請求項1〜10の何れか1項に記載の不良品排紙装置。

技術分野

0001

本発明は、印刷機の良紙集積部の開閉可能な前当て板より下流側に設けられる不良品排紙装置係り、特に、薄い印刷紙であっても折れや皺が生じることなく良品と同じようにきれいな状態で回収できる不良品排紙装置に関する。

背景技術

0002

印刷機は、印刷部で印刷された印刷紙がグリッパーチェーンのグリッパーに咥えられた状態で良紙集積部まで搬送され、良品の場合、グリッパーから放された後、良紙集積部の下流側の前縁部に設置される前当て板にあたり、該板に沿って下降して良紙集積部に積載される。不良品の場合、同じくグリッパーから放された後、あらかじめ倒れ開放された前当て板の位置をそのまま飛行して通過し、下流側に設けられる不良品排紙装置に回収される。

0003

不良品排紙装置としては、従来、前当て板を通過した印刷紙を吸引によりキャッチし、そのまま斜め下方に向けて搬送するサクションベルトと、該サクションベルトによって搬送された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢収納する収納部とを備える装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

0004

このような不良品排紙装置によって回収される印刷紙は、そのすべてが不良品として廃棄されるのではなく、例えば、複数の領域に同じ印刷が行われる複数個取りの印刷紙の場合に、印刷不良が存在する領域を除いた他の領域のみ製品化に用いたり、或いは不良の程度を再検査した結果、良品として扱われることもある。また、不良品排紙装置は不良品の回収に限らず、見本紙として印刷紙を抜き取る場合や、検品のために抜き取る場合にも用いられる。

0005

ところで、グリッパーチェーンによる印刷紙の搬送スピードは、印刷機の近年の高効率化により、1分あたり200枚程度、1秒あたり3枚以上に達している。このスピードで前当て板を通過して飛行する印刷紙は、ほぼ同スピードで走行するサクションベルトに吸引・キャッチされ、そのまま斜め下方に向けて搬送され、収納部の開口付近解放された後、そのまま収納部に回収されるが、この際に印刷紙はほぼ同じスピードで収納部の底板衝突する。

0006

印刷紙が厚紙であれば問題は少ないが、薄紙の場合、この衝突で撓みが生じやすく、その上から次の印刷紙が重なることで折れや皺が生じてしまう。また薄紙は剛性が弱いため、クリッパーチェーンより放たれてサクションベルトに吸引されるまでの飛行途中に姿勢が不安定化しやすく、サクションベルトにより搬送される姿勢はさまざまな方向を向き、予測ないし制御不可能である。したがって、収納部の底板にもさまざまな姿勢で衝突し、角が大きく折れてしまったり大きな皺が発生することを従来の不良品排紙装置で防止することは困難である。

0007

このように大きな折れや皺が入ると、複数取りの印刷紙の良品領域も使えなくなったり、再検査で良品となるべきものが不良品となってしまい、或いは見本紙や検品としても使えなくなる。

先行技術

0008

特開2011−79603号公報

発明が解決しようとする課題

0009

そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、薄紙の印刷紙の場合にも、回収の際に折れや皺が生じにくく、複数取りの良品領域の使用や再検査による良品としての使用、見本紙や検品としての抜き取りのための使用に支障が生じない不良品排紙装置を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、前述の課題解決のために、印刷機の良紙集積部の開閉可能な前当て板より下流側に設けられる不良品排紙装置であって、前記前当て板が開いて通過する印刷紙を斜め下方に案内するための案内手段と、前記案内手段により案内された印刷紙を前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢で収納する収納部とを備え、前記収納部が、印刷紙の下面側を支持する、前後方向の先端側ほど下方に位置する傾斜した支持面を有する支持台と、前記支持台の上側に配され、該支持台とともに印刷紙の前端部を挟持する側面視略V字状の前端挟持底を形成する押さえ部とより構成してなることを特徴とする不良品排紙装置を構成した。

0011

ここで、前記押さえ部が、前記前端挟持底を形成する前記支持台上の位置と前記支持台から上側に離間した所定の位置との間に可撓性部材を前後方向に張設してなるものが好ましい。ここに前後方向とは45度未満で若干傾いているものも含み、また、途中で横方向にカーブしたり屈曲しているものも含む。

0012

特に、前記押さえ部が、前記可撓性部材の長手前後方向途中部を支持台上に押圧して密着させる圧着手段を設けてなり、前記可撓性部材が、当該支持台上の密着位置と前記所定の位置との間で張設されるものが好ましい。

0013

さらに、前記圧着手段が、前記可撓性部材を押圧する前後方向の位置が変更される縦位置調整機構を備えているものが好ましい。

0014

また、前記押さえ部が、前記可撓性部材を左右対称な位置に複数対設けるとともに、前記圧着手段に、左右にそれぞれ設けられた複数の前記可撓性部材のうち一の可撓性部材を選択的に押圧する横位置調整機構を設けてなるものが好ましい。

0015

また、前記可撓性部材の基端部が、前記所定の位置に対して上流側で且つ前記支持台からより上側に離間した位置に固定されており、前記押さえ部が、前記可撓性部材の前記支持台上の位置と前記固定された基端部の位置との間の長手前後方向途中部を支持台に近づく方向に押圧する押圧手段を設けてなり、前記可撓性部材が、前記支持台上の位置と前記押圧手段で押圧された前記所定の位置との間で張設されるとともに、該可撓性部材における前記押圧手段で押圧される位置から基端部までの部位が、前記案内手段を構成するものが好ましい。

0016

特に、前記案内手段が、上面上流側が前記前当て板の開閉位置の近くまで延設され、該当て板を通過する印刷紙の下面を吸引した状態で前記斜め下方に向けて搬送するサクションベルト、及び該サクションベルトと前記支持台との間に介装される案内部材をさらに備え、前記可撓性部材が、その基端部が前記サクションベルトの上面下流側端部よりも上流側に位置するように延設されてなるものが好ましい。

0017

また、前記押圧手段が、前記可撓性部材を押圧する位置について前記支持台からの距離が変更される位置調整機構を備えるものが好ましい。

0018

また、前記可撓性部材が、帯体であるものが好ましい。

0019

また、前記支持台の支持面が、水平に対して下方に20度以上45度以下傾斜した傾斜面に設定されるものが好ましい。

0020

また、前記案内手段の下方の所定位置に、該案内手段に案内されて前記収納部の入り口を通過する印刷紙の下面に沿うように収納部内に向けてエアーを吹き付けるエアー噴射手段を設けたものが好ましい。

発明の効果

0021

以上にしてなる本願発明に係る不良品排紙装置によれば、収納部が底側ほど狭い側面視略V字状の空間になっているため、印刷紙が当該収納部に回収される際、当該空間の内面
に当たることで撓みなどの変形が抑えられる。また、印刷紙は収納部の側面視略V字状の
挟持底を為す前記支持面と押さえ部の下面との間、二枚目以降はすでに回収されている印刷紙の上面と押さえ部の下面との間に、徐々に挟み込まれることによってブレーキがかかり、スピードが落ちるとともに、最終的にも従来のように底板に衝突するのではなく、上記支持面又は二枚目挟み込まれて停止することとなるため、衝突による撓みが生じない。したがって、印刷紙が薄紙の場合でも、折れや皺の発生が防止され、複数取りの印刷紙の良品領域の使用や再検査での良品化が可能となり、見本紙や検品としても使用することが可能となる不良品排紙装置を提供できる。

0022

また、前記押さえ部が、前記前端挟持底を形成する前記支持台上の位置と前記支持台から上側に離間した所定の位置との間に可撓性部材を前後方向に張設したものである場合、側面視略V字状の収納部内部の空間に印刷紙が収納される際、印刷紙の撓みなどの変形を
前記可撓性部材によって印刷紙を痛めることなく抑えることができ、また、当該可撓性部材と支持台との間で徐々に挟持される際も可撓性部材が若干変形等することでブレーキもソフトに作用し、印刷紙の上下面の品質を損なうことなく速度を落とさせ、さらに印刷紙前端部についてもその縁部を痛めることなくソフトに挟持することができ、印刷紙の品質をより確実に維持した状態で回収することができる。

0023

また、前記押さえ部が、前記可撓性部材の長手前後方向途中部を支持台上に押圧して密着させる圧着手段を設けてなり、前記可撓性部材が、当該支持台上の密着位置と前記所定の位置との間で張設されるものでは、押さえ部を低コストで容易に実現できるとともに、例えば、前記圧着手段の位置を変更することで前記挟持底の位置も容易に変更することができ、印刷紙のサイズ等に容易に対応できる構造とすることができる。

0024

具体的には、前記圧着手段が、前記可撓性部材を押圧する前後方向の位置が変更される縦位置調整機構を備えることで、印刷紙の前後長さ寸法に応じて前端挟持底の形成位置、すなわち押圧位置を調整することができる。

0025

また、前記押さえ部が、前記可撓性部材を左右対称な位置に複数対設けるとともに、前記圧着手段に、左右にそれぞれ設けられた複数の前記可撓性部材のうち一の可撓性部材を選択的に押圧する横位置調整機構を設けたものでは、印刷紙の左右横の長さ寸法に応じてこれを押さえるのに適した可撓性部材を選択することで、前記挟持底を形成する左右の押圧位置を調整することができる。

0026

また、前記可撓性部材の基端部が、前記所定の位置に対して上流側で且つ前記支持台からより上側に離間した位置に固定されており、前記押さえ部が、前記可撓性部材の前記支持台上の位置と前記固定された基端部の位置との間の長手前後方向途中部を支持台に近づく方向に押圧する押圧手段を設けてなり、前記可撓性部材が、前記支持台上の位置と前記押圧手段で押圧された前記所定の位置との間で張設されるとともに、該可撓性部材における前記押圧手段で押圧される位置から基端部までの部位が、前記案内手段を構成する場合、前記押圧手段によって押さえ部を低コストに容易に実現できるとともに、例えば、前記押圧手段の前後方向の位置を変更することで収納部の印刷紙を受け入れる開口位置を前後方向に変更したり、押圧手段の支持台からの位置を変更することで可撓性部材の角度を印刷紙の厚さ等に応じた適した角度に変更・調整することができる。

0027

また、同じ可撓性部材を用いて、その押圧手段の押圧位置から基端部までの部位を前記案内手段として機能させることができ、効率的に構成できるとともに収納部との継ぎ目がなく連続的に印刷紙を収納部内部に案内させることができ、印刷紙を安定した姿勢で回収することが可能となる。

0028

また、前記案内手段が、上面上流側が前記前当て板の開閉位置の近くまで延設され、該当て板を通過する印刷紙の下面を吸引した状態で前記斜め下方に向けて搬送するサクションベルト、及び該サクションベルトと前記支持台との間に介装される案内部材をさらに備え、前記可撓性部材が、その基端部が前記サクションベルトの上面下流側端部よりも上流側に位置するように延設されたものでは、サクションベルトから飛び出す印刷紙を、前記可撓性部材によってスムーズに安定した姿勢で収納部内部まで案内することができる。

0029

また、前記押圧手段が、前記可撓性部材を押圧する位置について前記支持台からの距離が変更される位置調整機構を備えるものでは、印刷紙の厚さなどに応じて可撓性部材の角度を調整することができる。

0030

また、前記可撓性部材が、帯体である場合、印刷紙を挟持する際の面積あたりの力を弱めることができ、印刷紙の品質をより確実に維持した状態で撓み等の変形を抑え、上記ブレーキもソフトに作用し、印刷紙前端部についてもソフトに且つ安定して挟持することができ、印刷紙の品質をより確実に維持した状態で回収することができる。

0031

また、前記支持台の支持面が、水平に対して下方に20度以上45度以下傾斜した傾斜面に設定されると、印刷紙が薄紙の場合でも撓みをより確実に抑え、安定した姿勢で前端部をソフトに挟持することができる。

0032

また、前記案内手段の下方の所定位置に、該案内手段に案内されて前記収納部の入り口を通過する印刷紙の下面に沿うように収納部内に向けてエアーを吹き付けるエアー噴射手段を設けたものでは、収納部の支持面と印刷紙との間、もしくは支持面に印刷紙がすでに収納されている場合には収納済みの印刷紙と新たに収納される印刷紙との間に、エアー層が形成され、印刷紙のより円滑な収納が実現できるとともに、すでに収納済みの印刷紙が新たに収納される印刷紙によって擦りキズが生じることを防止できる。

図面の簡単な説明

0033

本発明の代表的実施形態に係る不良品排紙装置を示す側面図。
同じく不良品排紙装置の平面図。
同じく不良品排紙装置の要部を示す側面図。
同じく不良品排紙装置の要部を示す平面図。
(a)は同じく不良品排紙装置の使用形態の一例を示す要部の平面図、(b)は同じく要部の側面図。
(a)は同じく不良品排紙装置の使用形態の他の例を示す要部の平面図、(b)は同じく要部の側面図。
(a)は同じく不良品排紙装置の使用形態の更に他の例を示す要部の平面図、(b)は同じく要部の側面図。
(a)は同じく不良品排紙装置の使用形態の更に他の例を示す要部の平面図、(b)は同じく要部の側面図。
同じく不良品排紙装置のサクションダクトを示す要部の平面図。
同じくサクションダクトを示す要部の斜視図。
同じくサクションダクトを示す説明図。
(a),(b)は同じくサクションダクトの切り替えシャッタを示す説明図。
同じく横断面説明図。
(a)〜(e)は同じく不良品排紙装置の収納部に印刷紙が回収される様子を示す説明図。
(a),(b)は同じく不良品排紙装置の収納部において印刷紙の前端部が底部に挟持される様子を示す説明図。
同じく不良品排紙装置の非使用時の折り畳み姿勢を示す説明図。
同じく不良品排紙装置の非使用時の退避姿勢を示す説明図。
エアー噴射手段を設けた変形例を示す要部側面図。
同じく変形例を示す要部平面図。

実施例

0034

次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。

0035

本発明の不良品排紙装置1は、図1及び図2に示すように、印刷機の良紙集積部9の開閉可能な前当て板91よりも搬送方向下流側に設けられ、前当て板91が開いて通過する印刷紙Pを斜め下方に案内するための案内手段2と、案内手段2により案内された印刷紙Pを前端側ほど下方に位置する斜めに傾斜した姿勢で収納する収納部3とを備えている。不良品排紙装置1は、不良品の回収以外にも、例えば見本紙や検品のための抜き取り、或いは枚葉印刷機始業時や再起動時の品質安定化用の無駄(試し)刷りの回収などに使用でき、その他、各種目的で印刷紙を抜き取る場合などにも好適に用いられる。

0036

印刷機や良紙集積部9、前当て板91等については、従来から公知のものを広く適用することができる。印刷機の適宜な箇所には不良印刷紙を判別するための品質検査装置を設けることができ、該品質検査装置からの制御信号に基づいて前当て板91を開閉制御させることができる。前当て板91の開閉は、完全な自動制御でも押し釦操作による開閉式でも完全な手動でもよい。印刷機は枚葉印刷機が基本となる。

0037

また、図中符号10は印刷終了後の印刷紙を図示しない紙取り胴から左右循環式伸び搬送用のグリッパーチェーンであり、所定間隔おきに印刷紙の前端部を咥えるグリッパー11が左右に渡設されている。印刷紙はグリッパーチェーン10のグリッパー11に前端部が咥えられた状態で良紙集積部9まで順次搬送されてくる。この搬送手段についても、このような例に限定されず、従来から公知の搬送手段を広く採用できる。

0038

また、従来と同様、グリッパー11開放後に印刷紙の後端側を吸引してブレーキをかける図示しないブレーキ用サクションホイールや、良紙集積部9上方の同じく図示しない紙落し小型ファン、左右紙揃え板なども同じく設けることもできる。これらは良品の印刷紙が高速のまま前当て板91に衝突することを緩和したり、後から送られてくる印刷紙が衝突する前に確実に下方の良紙収納部に収納するために設けられるものであり、不良品排紙装置1で印刷紙を回収するべく開放された前当て板を通過させる際には、従来と同様、これらブレーキ用サクションホイールや紙落し用小型ファン、左右紙揃え板を機能停止させればよい。

0039

印刷紙Pの素材縦横寸法、厚み寸法などは特に限定なく適用できる。本発明に係る不良品排紙装置1は、特に薄紙の印刷紙の場合にも回収の際に折れや皺が生じにくく、複数取りの良品領域の使用や再検査による良品としての使用、見本紙や検品としての抜き取りのための使用に支障が生じないようにできることを特徴としているが、薄紙に限定されるものではなく、厚紙など公知の印刷紙に対して広く適用できることは勿論である。

0040

本実施形態では、図2からも分かるように、良紙集積部9のフレーム92に連結支持される鉛直なメイン支柱12が該フレーム92下流側の左右対称な外寄りの位置にそれぞれ立設されるとともに、各メイン支柱12の左右内側に、それぞれ立体状枠フレーム13が各メイン支柱12を軸に回動自在に取り付けられ、これら枠フレーム13に、それぞれ上記した案内手段2及び収納部3がユニット構成されている。

0041

この案内手段2及び収納部3が枠フレーム13に一体構成された一対のユニットU1,U1は、互いに左右対称な構造とされている。そして、図17に示すように各ユニットU1をメイン支柱12中心に外側に回動させて観音開きし、良紙集積部9の前当て板91よりも下流側の空間が空いた退避姿勢とすることにより、良紙集積部9からの印刷紙の取り出しやメンテナンス作業を効率良く行うことが可能に構成されている。

0042

尚、本発明はこのような観音開きできる構造に限定されるものではなく、例えば左右のユニットを共通フレーム一体化し、メイン支柱を左右のどちらか1本にして、ここを中心として全体が回動するように片聞きタイプとして構成することも勿論できる。このような片開きする構造は、印刷機のレイアウト建家の関係や印刷機付帯色見台の配置の関係)上、片側にしかスペースが無い場合に適する。

0043

案内手段2は、図1及び図2に示すように、上面上流側が前当て板91の開閉位置の近くまで延設され、印刷紙Pの下面を吸引した状態で斜め下方に向けて搬送するサクションベルト20A,20Bと、サクションベルト20A,20Bの下流側端部と支持台4の支持面40との間に介装されて印刷紙Pの下面を案内する案内部材21と、サクションベルト20A,20Bの上方に略平行に配置され、印刷紙Pの上方への移動を規制する規制ガイド板22と、該規制ガイド板22の下流側に連設され、後述の可撓性部材50における押圧手段54で押圧される位置L2から基端部50b(位置L3)までの部位50cから構成され、同じく印刷紙Pの上方への移動を規制する規制ガイド部23とが設けられている。

0044

サクションベルト20A,20Bは、前後方向(搬送方向)に沿って比較的長い内側寄り搬送路中央寄り)のサクションベルト20Aと、前後方向に沿って比較的短い外側寄りのサクションベルト20Bとの組より構成されている。各サックションベルト20A,20Bには吸引用の穴が多数設けられており、吸着領域のベルト下面側には、各ベルトの吸引用の穴を介してエアーを吸引するサクションダクト24A,24Bが各ベルトに沿うように設けられている。

0045

サクションダクト24A,24Bは、サクションベルト20A,20Bに対面する上面側において、図9図11に示すように、各ベルトの吸引用の穴に対応する位置に搬送方向(前後方向)に長い長穴形状吸引溝24a,24bが複数開設されており、図示しないサクションポンプにより吸引路25A、25Bを通じてエアー吸引することで、吸引溝24a,24bを介して相対移動する各ベルトの吸引用の穴からベルト上面側のエアーを吸引し、当該ベルト上に印刷紙Pを吸着したまま搬送できるように構成されている。

0046

本例では、図2に示すように比較的長い内側のサクションベルト20Aが、その吸着領域である上面の上流側が前当て板91の開閉位置の近くまで延設されている。これに対し、比較的短い外側のサクションベルト20Bは、前当て板91との間に間隔をおいて配設されている。したがって、前当て板91を通過した印刷紙Pは、まず内側のサクションベルト20Aに吸着された後、サクションベルト20Bが機能している場合、すなわち幅広な印刷紙を搬送する場合には、さらにサクションベルト20Bに吸着され、そのまま斜め下方に搬送されることになる。

0047

このように長さの異なる二種類のサクションベルト20A、20Bを内側のものを先に印刷紙を吸着するように配置することで、印刷紙Pが撓んだ状態で飛行してきても中央寄りで吸着することで外寄りの撓みを解消させた上で、さらに幅広な印刷紙の場合には外側も吸着させ、より安定した姿勢で搬送することができる。また、サクションベルト20A,20Bは、図9図11に示すように互いに独立したサクションダクト24A,24Bでエア吸引され、選択的に吸引機能を作動させることができるように構成されている。本例ではサクションベルト20Aは印刷紙Pのサイズに係わらず常に吸引機構を作動させ、サクションベルト20Bについては、印刷紙Pの横幅が短い場合には吸引機能を停止させ、効率化を図ることができるように構成されている。

0048

さらに、サクションダクト24Bは、幅方向に隣接する独立した一対のダクト部26、27により構成されており、エアー吸引するダクト部26/27を選択することで、各ダクト部26、27に対応するサクションベルト20Bの吸引用の穴が選択的に機能されるように構成されている。本例では、サクションベルト20Bがサクションベルト20Aよりも幅広に設定され、その中央位置に対する左右の2領域に各ダクト部26、27を対応させている。

0049

したがって、印刷紙Pの横幅に応じて、サクションベルト20Bの左右の2領域のいずれかのみ機能させたり、双方機能させたり、双方機能させないようにすることも可能となる。サクションベルト20Bとして各ダクト部26、27に対応するサックションベルトを合計2本設けてサクションベルト20Bとして構成してもよい。

0050

機能させるダクト部26、27を選択するための機構としては、本例では図11に示すように、双方のダクト部26、27を貫く流路管28を設けるとともに、該流路管28の周壁の各ダクト部26、27に対応する位置に、それぞれ各ダクト部26、27内部に連通させるための貫通穴28aが形成され、さらに、この流路管28の外側に貫通穴28aを選択的に塞ぐシャッター用切り替え筒29が同軸に回動可能に外装されてなる機構である。

0051

切り替え筒29の周壁には、図12及び図13に示すように、ある回動角度位置において、前記貫通穴28aのうちダクト部26に対応する貫通穴28aに合致してダクト部26内と流路管28内とを連通させる連通穴29a、及びダクト部27に対応する貫通穴28aを塞ぐシャッター壁部29bを備える第1の領域R1と、別の回動角度位置において、ダクト部27に対応する貫通穴28aに合致してダクト部27内と流路管28内とを連通させる連通穴29a、及びダクト部26に対応する貫通穴28aを塞ぐシャッター壁部29bを備える第2の領域R2と、さらに別の回動角度位置において、貫通穴28aのすべてに各々合致してダクト部26内と流路管28内、ダクト部27内と流路管28内とを双方連通させる連通穴29aを備える第3の領域R3と、さらに別の回動角度位置において、貫通穴28aのすべてを塞ぐシャッター壁部29bを備える第4の領域R4とが設けられている。

0052

これにより、切り替え筒29を回動させて各回動角度位置に合わせることで、貫通穴28aを選択的に塞いだり、すべて塞いだり、或いはすべて連通させるなどを選択することが可能とされている。本例では外側の切り替え筒29を回動させるが、内側の流路管28側を回動させるようにしてもよい。また、内側の流路管28の周壁に上記複数の領域R1〜R4を設け、外側の切り替え筒29の周壁に上記複数の貫通穴を設け、いずれかを回動させるように構成することも勿論できる。

0053

このように機能させるダクト部26、27を選択するための機構として双方のダクト部26、27を貫く流路管28とシャッター用の切り替え筒29を同軸に回動可能に外装した構成とすることで、同一の吸引路25Bを用いて効率よく双方のダクト部26、27の吸引切り替え(選択)を行うことが可能とされている。符号29cは切り替え筒29を回動させる際の大径の把持部である。

0054

案内手段2としての案内部材21は、本例では一枚の金属プレートで構成されるが、これに限定されるものではなく、複数の金属プレートを横方向に間隔をあけて複数配置したものでもよい。また、規制ガイド板22は、複数の金属プレートを横方向に間隔をあけて複数配置したものであるが、一枚の金属プレートで構成することもできる。

0055

また本例では、図1に示すように、案内手段2として、さらにサクションベルト20Aへの吸着補助のため上方からエアーを印刷紙P上に吹き付けるエア噴射ノズル14が設けられている。このエア噴射ノズル14によるエアーの吹き付けのタイミング等については従来から公知のものと同様に行うことができる。

0056

収納部3は、図3及び図4にも示すように、印刷紙Pの下面側を支持する、前後方向の先端側ほど下方に位置する傾斜した支持面40を有する支持台4と、支持台4の上側に配され、該支持台4とともに印刷紙Pの前端部Paを挟持する側面視略V字状の挟持底30
を形成する押さえ部5とより構成されている。このような収納部3に回収される印刷紙Pは、図14(a)〜(e)及び図15(a)に示すように、略V字状の挟持底30を為す
前記支持面40と押さえ部5の下面との間、二枚目以降はすでに回収されている印刷紙Pの上面と押さえ部5の下面との間に、徐々に挟み込まれることによってブレーキがかかり、最終的に支持面40又はすでに回収されている印刷紙Pの上面に挟み込まれて停止することとなるため、薄型であっても衝突による撓みが生じない。

0057

支持台4は、図1から分かるようにフレーム13から延びるアクチュエータ15により支持面40が水平に対して下方に20度以上45度以下傾斜した傾斜面になるように支持されている。アクチュエータ15は油圧又は空気圧シリンダーを用いることができ、その伸びを変更することで上記傾斜の角度を調整することが可能であり、例えば図16のように非使用時に折り畳むこともできるように構成されている。このような水平に対し下方20度以上45度以下の緩い傾斜にすることで薄い紙も撓んだり変形しない安定した姿勢で収納できることになる。

0058

押さえ部5は、図3にも示すように、挟持底30を形成する支持台4上の位置L1と、支持台4から上側に離間した所定の位置L2との間に、可撓性部材50を前後方向に張設して構成されている。可撓性部材50は、好ましくは合成樹脂合成ゴムエラストマ、金属など様々な素材から選択されるベルト、ウレタン板PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製の板などの帯体とされるが、これに限定されず、棒状体索条紐状体など種々の形態の部材とすることができる。

0059

可撓性部材50は、図1及び図4に示すように、支持台4上において、左右のユニットU1,U1で左右対称な位置に対を為すように、左右幅方向に間隔をあけて複数本、本例では3本設けられている。各可撓性部材50の先端部は支持台4の先端部で下面側に折り返され、下面側で取り付けネジ16により固定されている。この折り返された支持台4の先端部が上記「支持台4上の位置L1」となる。

0060

また、支持台4の基端部の外側縁部には、図3及び図4にも示すように、支持面40側に支持杆41が立設されており、各可撓性部材50の基端部50bは支持杆41から基端側に向けて支持面に略平行に延設されたL字状の支持部材42にそれぞれ取り付けネジ17により固定されている。さらに、支持杆41から可撓性部材50が延びている前後方向に直交する左右横方向に向けて、支持面40に平行にシャフト70が延設されており、該シャフト70の各可撓性部材50に対応する軸方向位置には、各可撓性部材50を支持台4に近づく下方に押圧する押圧コロ71が設けられている。

0061

このシャフト70及び押圧コロ71が、可撓性部材50の長手前後方向途中部を押圧する押圧手段54となる。シャフト70は上記支持杆41の複数の上下高さ位置に選択的に取り付けることができ、このような支持台4からの距離を変更できる位置調整機構を備えることで、可撓性部材50を押圧する程度を調整し、可撓性部材50の角度を印刷紙Pの厚さ等に応じた適した角度に変更・調整することが可能とされている。押圧手段54の前後方向の位置を変更可能に構成し、収納部の印刷紙を受け入れる開口位置を前後方向に変更することも好ましい。

0062

この押圧手段54で可撓性部材50を押圧する位置L2に対し、上記した基端部50bの固定位置L3は、支持台4からより上側に離間した位置に設定されている。したがって、図3からも分かるように、各可撓性部材50は支持台4上の位置L1と前記押圧手段54で押圧された所定の位置L2との間で真っ直ぐに張設されている。この押圧手段54で押圧される位置L2が収納部3の開口位置となり、また、可撓性部材50における前記押圧手段54で押圧される位置L2から基端部50b(位置L3)までの部位50cは、前述のとおり印刷紙Pを導く案内手段2の一部を構成する。

0063

このような可撓性部材の部位50cは収納部3との継ぎ目がなく連続的に印刷紙Pを収納部3内部に案内させることができ、印刷紙を安定した姿勢で回収することが可能となるのである。可撓性部材50の基端部50bは、このように案内手段2として効果的に機能するべく、サクションベルト20A/20Bの上面下流側端部よりも上流側に位置するように延設されている。

0064

また、本実施形態では、押さえ部5として、前記した可撓性部材50の長手前後方向途中部を支持台4上に押圧して密着させる圧着手段51も設けられている。図1図4に示す使用形態では、圧着手段51は機能させずに、挟持底30を形成する支持台4上の位置L1は、可撓性部材50が下面側に折り返されている支持台4の先端部とされているが、圧着手段51を機能させることで、この挟持底30を形成する位置L1を該圧着手段51の押圧による可撓性部材50の支持台4上の密着位置に変更することが可能となる。

0065

すなわち、印刷紙Pの長さに応じて該位置L1を調整し、印刷紙Pの後端の位置を一定の位置に設定することが可能となる。これは、回収された印刷紙Pの後端の位置が先端側になると、次に回収される印刷紙Pの先端がこの後端に引っ掛かりやすくなるという問題が生じるが、このような問題を回避できるのである。

0066

圧着手段51は、ニップコロ60でベルトを密着させる構造である。より詳しくは、図3及び図4に示すように、先端にニップルコロ60を取り付けたブラケット63がその基端側を左右横方向に延びる支持軸62に対して回動可能に支持されている。このブラケット63の回動角度位置で上下の傾斜角度を変更することにより、ニップルコロ60が可撓性部材50を押圧する下方位置と押圧しない上方位置とに切り替えることができる。ブラケット63は支持軸62に対してネジ締め付けるクランプ構造を備えており、所定の回動角度位置で固定できるように構成されている。

0067

また、圧着手段51は、可撓性部材50を押圧する前後方向の位置が変更される縦位置調整機構52と、左右にそれぞれ設けられた複数の前記可撓性部材50のうち一の可撓性部材50を選択的に押圧する横位置調整機構53を備えている。

0068

より詳しくは、支持杆41の先端側の適宜な高さ位置に、上記シャフト70と平行に同じく左右横方向に向けて支持軸69が延設され、該支持軸69に沿って基端部61b側がスライド可能に支持され、且つ先端部61aが支持台4先端に各ベルトの位置に対応して複数設けられた固定部66の一に着脱自在に固定されるシャフト61が設けられている。シャフト61の基端部61bは、ブラケット67を介して筒状部68が設けられ、支持軸69は筒状部68を介してシャフト61の基端部61bを左右横方向に移動自在に案内する。

0069

また、上記した支持軸62を先端側に備えた支持ブラケット64の基端側に、前記シャフト61を挟持して位置固定できるクランプ部65が設けられている。このクランプ部65の固定位置をシャフト61の適宜な軸方向位置に変更することで、印刷紙Pの前後方向の長さに応じて、可撓性部材50を押圧する前後方向の位置を変更することができ(縦位置調整機構52)、

0070

また、シャフト61の先端部61aを固定する固定部66を選択することで、印刷紙Pの左右幅方向の寸法に応じて、3本の可撓性部材50のうち一の可撓性部材50を選択的に押圧し(横位置調整機構53)、該可撓性部材50の位置に挟持底30を形成し、印刷紙Pをより適した横方向の位置で安定的に挟持することが可能となる。シャフト61は、先端側の固定部66の固定を解除するだけで支持軸69に沿って左右に容易に移動させることができ、先端部61aを選択した可撓性部材50に対応する対応する固定部66に取り付けることで効率よく設定することができる。

0071

図5は、図1図4に示す使用形態よりも短い印刷紙Pを回収する際に、圧着手段51の縦位置は変更せず、すなわちクランプ部65は移動させずに、ニップルコロ60のブラケット63を支持軸62に対して回動させ、ニップルコロ60が可撓性部材50を押圧する下方位置に切り替えた状態である。挟持底30を形成する位置L1は圧着手段51の押圧による可撓性部材50の密着位置に変更されており、図1図4の使用形態に比べて挟持底30が基端側に移動している。

0072

図15(b)は、圧着手段51により密着された可撓性部材50と支持面40との間に形成される略V字状の挟持底30に印刷紙Pを挟み込んだ状態に回収した状態を示してい
る。本使用形態によれば、前後方向の寸法が短い印刷紙Pを後端の位置が図1図4に示す使用形態と同じになるように回収することができる。

0073

図6は、図5に示した使用形態よりもさらに前後方向の寸法が短い印刷紙Pを回収する場合の使用形態を示しており、圧着手段51の縦位置を基端側に変更した使用形態である。具体的には、上記のとおりクランプ部65をシャフト61に沿って基端側に移動させて適宜な位置で固定し、圧着手段51による挟持底30の形成位置もこれに応じて基端側に移動させている。これにより前後方向の寸法がさらに短い印刷紙Pを、後端の位置が図1図5に示す使用形態と同じになるように回収することができる。

0074

図7は、図6に示した使用形態よりも左右横方向の寸法(幅寸法)が短い印刷紙Pを回収する場合の使用形態を示しており、圧着手段51により押圧する可撓性部材50を3本のうち最も外側のものから真ん中のものに変更し、幅の短い印刷紙Pをより安定した姿勢で回収できるようにした形態である。具体的には、上記のとおりシャフト61の先端側を固定する固定部66を、真ん中の可撓性部材50に対応するものとし、シャフト61を圧着手段51ごと内側に平行移動させた形態である。

0075

図8は、図7に示した使用形態よりもさらに前後方向の寸法及び左右横方向の幅寸法の双方とも短い印刷紙Pを回収する場合の使用形態を示しており、圧着手段51の縦位置をさらに基端側に変更するとともに、圧着手段51により押圧する可撓性部材50を3本のうち最も内側(搬送路中央寄り)のものに変更した使用形態である。これにより前後左右の寸法が短い印刷紙Pを、後端の位置が図1図7に示す使用形態と同じになり且つ安定した姿勢で回収することができる。

0076

以上、各種の使用形態を説明したが、このような形態に何ら限定されるものではなく、縦位置調整機構52と横位置調整機構53を印刷紙に応じた適宜な組み合わせで調整することができる。また、縦位置調整機構52と横位置調整機構53は上記のような構成に何ら限定されず、他の機構としてもよい。縦位置調整機構52と横位置調整機構53の一方又は双方を省略することもできる。また、圧着手段51を各可撓性部材50に選択的に取り付けるのではなく、あらかじめすべてにそれぞれ設けられ、使用しない圧着手段51は可撓性部材50を押圧しない上方位置に退避させておくようにしてもよい。

0077

図18及び図19は、案内手段2の下方の所定位置に、該案内手段2に案内されて収納部3の入り口を通過する印刷紙Pの下面に沿うように収納部3内に向けてエアーを吹き付けるエアー噴射手段8を設けた変形例を示している。より具体的には、案内手段2を構成している案内部材21の下面側の位置に、左右横方向に延びるエアー吹き用パイプ80が設けられており、該エアー吹き用パイプ80の周壁の収納部3を臨む方向には、エアーを噴射するエアーノズル81が該パイプ軸方向に間隔をあけて複数開設されている。

0078

エアーノズル81から噴射されるエアーは、印刷紙Pの下面に沿って案内手段2による案内方向、すなわち斜め下方である収納部3の挟持底30に向かう方向に流れ、収納部3の支持面40と印刷紙Pとの間、もしくは支持面40に印刷紙Pがすでに収納されている場合には収納済みの印刷紙Pと新たに収納される印刷紙Pとfの間にエアー層を形成する。このようなエアー層により、印刷紙Pの円滑な収納が実現されるとともに、すでに収納済みの印刷紙Pの印刷面に新たに収納される印刷紙Pにより擦りキズが生じてしまうことを未然に防止することができる。

0079

エアーノズル81からのエアーの噴射は、印刷紙Pが案内部材21から収納部3に突入する寸前に吹き始め、印刷紙Pを連続的に排出する場合は、そのままエアーを噴射しぱなしにするのではなく、印刷紙Pが収納されるごとに一旦エアーの噴射を停止させ、また新たな印刷紙Pがくれば噴射を開始するといったように断続的に噴射することが好ましい。

0080

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態の例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

0081

1不良品排紙装置2 案内手段
3収納部 4支持台
5押さえ部 8エアー噴射手段
9 良紙集積部
10グリッパーチェーン11 グリッパー
12メイン支柱13枠フレーム
14エア噴射ノズル15アクチュエータ
16,17取り付けネジ20A,20Bサクションベルト
21案内部材22規制ガイド板
23規制ガイド部 24A,24Bサクションダクト
24a,24b吸引溝25A,25B吸引路
26,27ダクト部 28流路管
28a貫通穴29切り替え筒
29a連通穴29bシャッター壁部
29c把持部30 挟持底
30前端挟持底 40支持面
41支持杆42支持部材
50 可撓性部材50b基端部
50c 部位 51圧着手段
52縦位置調整機構53横位置調整機構
54押圧手段 60ニップコロ
61シャフト61a 先端部
61b 基端部 62支持軸
63ブラケット64支持ブラケット
65クランプ部 66 固定部
67 ブラケット 68 筒状部
69 支持軸 70 シャフト
71押圧コロ80エアー吹き用パイプ
81エアーノズル91前当て板
92フレームL1〜L3 位置
P印刷紙 Pa 前端部
R1-R4 領域 U1,U1 ユニット

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