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技術 パネル部材の固定構造

出願人 株式会社豊田自動織機トヨタ自動車株式会社
発明者 稲垣裕也和田敏尚
出願日 2016年2月12日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2016-024849
公開日 2017年8月17日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2017-141938
状態 特許登録済
技術分野 計器板 板の接続 家具の接続
主要キーワード ガイド用穴 張出面 取付クリップ クラスタパネル 半円弧形状 略角柱状 見切り線 係止方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月17日)のものです。
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図面 (8)

課題

異音が発生することを安価に抑制できるパネル部材固定構造を提供する。

解決手段

パネル部材の固定構造は、ガイド用穴5を有するベース部材1と、ベース部材1に固定されるパネル部材6とを備える。パネル部材6には、ガイド用穴に挿入されるガイドピン9が設けられており、ガイドピン9は、パネル部材がベース部材に取り付けられる際にガイド用穴の内周部分5Sに摺接可能な外形形状を有する。ガイドピン9には、特定方向に凹む形状を有する凹部9Gが設けられている。パネル部材6が取付部を介してベース部材1に固定された状態においては、ガイド用穴5の内周部分5Sは、ガイドピン9の凹部9Gに間隙S3を空けて対向している。

概要

背景

特開2009−154725号公報(特許文献1)には、内装部材位置決めして被取付部材に取り付けるための取付構造に関する発明が開示されている。この取付構造においては、被取付部材に、突出長さが異なり相互に略平行な第1および第2の位置決めピンが設けられている。内装部材には、第1および第2の位置決め孔が設けられている。第1の位置決めピンと第2の位置決めピンとは、これらにそれぞれ対応する第1の位置決め孔と第2の位置決め孔とに嵌入される。同公報は、この構成によれば、内装部材が仮保持された状態(回動規制された状態)で内装部材を被取付部材に取り付けることができるため、製造コストの低減を図ることができると述べている。

特開2003−237491号公報(特許文献2)には、車両の内装部材であるパネル部材を、複数の取付手段により車体パネルへ取り付けた車両用パネル部材の取付構造に関する発明が開示されている。この取付構造においては、取付手段が、係止爪およびガイド部から構成されている。係止爪は、パネル部材に設けられ、車体パネルに穿設された取付孔開口縁弾性的に係止自在である。ガイド部は、係止爪の近傍に立設され、かつ係止爪よりも高い高さを有している。ガイド部には、係止爪が取付孔の係止縁に係止された際に、係止爪を係止方向付勢するガイド面が形成されている。同公報は、この構成によれば、パネル部材を車体パネルに容易に取り付け可能であり、十分な取り付け強度を確保できると述べている。

概要

異音が発生することを安価に抑制できるパネル部材の固定構造を提供する。パネル部材の固定構造は、ガイド用穴5を有するベース部材1と、ベース部材1に固定されるパネル部材6とを備える。パネル部材6には、ガイド用穴に挿入されるガイドピン9が設けられており、ガイドピン9は、パネル部材がベース部材に取り付けられる際にガイド用穴の内周部分5Sに摺接可能な外形形状を有する。ガイドピン9には、特定方向に凹む形状を有する凹部9Gが設けられている。パネル部材6が取付部を介してベース部材1に固定された状態においては、ガイド用穴5の内周部分5Sは、ガイドピン9の凹部9Gに間隙S3を空けて対向している。

目的

本発明は、異音が発生することを安価な手段にて抑制することができるパネル部材の固定構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ガイド用穴を有するベース部材と、取付部を有し、前記取付部を介して前記ベース部材に固定されるパネル部材とを備え、前記パネル部材には、前記ガイド用穴に挿入されるガイドピンが設けられており、前記ガイドピンは、前記パネル部材が前記ベース部材に取り付けられる際に前記ガイド用穴の内周部分に摺接可能な外形形状を有し、前記ガイドピンが前記ガイド用穴に挿入される方向を軸方向と規定し、前記軸方向に対して交差する方向を特定方向と規定すると、前記ガイドピンには、前記特定方向に凹む形状を有する凹部が設けられており、前記パネル部材が前記取付部を介して前記ベース部材に固定された状態においては、前記ガイド用穴の前記内周部分は、前記ガイドピンの前記凹部に間隙を空けて対向している、パネル部材の固定構造

請求項2

前記ベース部材は、前記パネル部材が前記ベース部材に固定された状態において、前記軸方向における前記ガイドピンの延出方向とは反対側の方向に張り出すように延びる張出面を有し、前記パネル部材は、前記パネル部材が前記ベース部材に固定された状態において、前記張出面に対向するパネル端部を有し、前記凹部は、前記特定方向において、前記パネル端部が前記張出面に対向している方向とは反対方向に凹む形状を有している、請求項1に記載のパネル部材の固定構造。

請求項3

前記ガイドピンのうち、前記特定方向において前記凹部が設けられている側とは反対側に位置する部分は、平坦表面形状を有している、請求項2に記載のパネル部材の固定構造。

請求項4

前記パネル部材は、車室内の前部に配置されるクラスタパネルであり、前記クラスタパネルは、車載機器が取り付けられる中央部と、前記中央部から車幅方向に延びる延在部と、を含み、前記ガイドピンは、前記延在部の車幅方向における中央部分よりも外側に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のパネル部材の固定構造。

技術分野

0001

本発明は、パネル部材ベース部材に固定するための構造に関する。

背景技術

0002

特開2009−154725号公報(特許文献1)には、内装部材位置決めして被取付部材に取り付けるための取付構造に関する発明が開示されている。この取付構造においては、被取付部材に、突出長さが異なり相互に略平行な第1および第2の位置決めピンが設けられている。内装部材には、第1および第2の位置決め孔が設けられている。第1の位置決めピンと第2の位置決めピンとは、これらにそれぞれ対応する第1の位置決め孔と第2の位置決め孔とに嵌入される。同公報は、この構成によれば、内装部材が仮保持された状態(回動規制された状態)で内装部材を被取付部材に取り付けることができるため、製造コストの低減を図ることができると述べている。

0003

特開2003−237491号公報(特許文献2)には、車両の内装部材であるパネル部材を、複数の取付手段により車体パネルへ取り付けた車両用パネル部材の取付構造に関する発明が開示されている。この取付構造においては、取付手段が、係止爪およびガイド部から構成されている。係止爪は、パネル部材に設けられ、車体パネルに穿設された取付孔開口縁弾性的に係止自在である。ガイド部は、係止爪の近傍に立設され、かつ係止爪よりも高い高さを有している。ガイド部には、係止爪が取付孔の係止縁に係止された際に、係止爪を係止方向付勢するガイド面が形成されている。同公報は、この構成によれば、パネル部材を車体パネルに容易に取り付け可能であり、十分な取り付け強度を確保できると述べている。

先行技術

0004

特開2009−154725号公報
特開2003−237491号公報

発明が解決しようとする課題

0005

互いに固定されたパネル部材とベース部材とは、振動する場合がある。たとえば、パネル部材とベース部材とが車両の内装部材として用いられている場合には、走行に起因する影響や、エンジン等の振動源に起因する影響を受けることによって、パネル部材とベース部材とはしばしば振動する。車両用に限られず、パネル部材とベース部材とは、機械電気機器筺体を構成する場合もある。パネル部材とベース部材とは、これらの機器の動作に起因する影響を受けることによってもしばしば振動する。パネル部材とベース部材とが振動した際に、パネル部材とベース部材とが部分的に接触することによって異音が発生することがあり得る。

0006

本発明は、異音が発生することを安価な手段にて抑制することができるパネル部材の固定構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に基づくパネル部材の固定構造は、ガイド用穴を有するベース部材と、取付部を有し、上記取付部を介して上記ベース部材に固定されるパネル部材とを備え、上記パネル部材には、上記ガイド用穴に挿入されるガイドピンが設けられており、上記ガイドピンは、上記パネル部材が上記ベース部材に取り付けられる際に上記ガイド用穴の内周部分に摺接可能な外形形状を有し、上記ガイドピンが上記ガイド用穴に挿入される方向を軸方向と規定し、上記軸方向に対して交差する方向を特定方向と規定すると、上記ガイドピンには、上記特定方向に凹む形状を有する凹部が設けられており、上記パネル部材が上記取付部を介して上記ベース部材に固定された状態においては、上記ガイド用穴の上記内周部分は、上記ガイドピンの上記凹部に間隙を空けて対向している。

0008

上記パネル部材の固定構造において好ましくは、上記ベース部材は、上記パネル部材が上記ベース部材に固定された状態において、上記軸方向における上記ガイドピンの延出方向とは反対側の方向に張り出すように延びる張出面を有し、上記パネル部材は、上記パネル部材が上記ベース部材に固定された状態において、上記張出面に対向するパネル端部を有し、上記凹部は、上記特定方向において、上記パネル端部が上記張出面に対向している方向とは反対方向に凹む形状を有している。

0009

上記パネル部材の固定構造において好ましくは、上記ガイドピンのうち、上記特定方向において上記凹部が設けられている側とは反対側に位置する部分は、平坦表面形状を有している。

0010

上記パネル部材の固定構造において好ましくは、上記パネル部材は、車室内の前部に配置されるクラスタパネルであり、上記クラスタパネルは、車載機器が取り付けられる中央部と、上記中央部から車幅方向に延びる延在部と、を含み、上記ガイドピンは、上記延在部の車幅方向における中央部分よりも外側に設けられている。

発明の効果

0011

パネル部材とベース部材とが振動した場合であっても、ガイドピンの凹部とガイド穴の内周部分との間には間隙が設けられているため、ガイドピンとガイド穴の内周部分とが接触することはほとんどない。したがって、ガイドピンとガイド穴の内周部分とが接触することに起因して異音が発生することを抑制可能となる。

図面の簡単な説明

0012

実施の形態におけるパネル部材の固定構造の正面側から見た様子を示す図である。
図1に示すパネル部材の固定構造に関し、パネル部材をベース部材に取り付ける際の様子を示す斜視図である。
図1に示すパネル部材の固定構造に関し、パネル部材および車載機器の正面側から見た様子を示す図である。
図1中のIV−IV線に沿った断面図である。
実施の形態におけるパネル部材の固定方法の第1工程を示す断面図である。
比較例におけるパネル部材の固定構造を示す断面図である。
実施の形態の変形例におけるパネル部材の固定構造を示す断面図である。

実施例

0013

実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図1は、実施の形態におけるパネル部材の固定構造10の正面側から見た様子を示す図である。図2は、パネル部材の固定構造10に関し、パネル部材6をベース部材1に取り付ける際の様子を示す斜視図である。

0014

図1および図2に示すように、パネル部材の固定構造10においては、パネル部材6(クラスタパネル)がベース部材1に固定される。ベース部材1には、受入部1Sが設けられている。パネル部材6と車載機器7とは、互いに一体化された状態で、受入部1Sに組み付けられる(図2参照)。本実施の形態の車載機器7は、タッチパネル式表示器や、エアコンを操作するためのエアコンパネルなどを含んでいる。車載機器7の背面側に位置する本体部7Dには、図示しないブラケットなどが設けられている。

0015

図3は、パネル部材の固定構造10に関し、パネル部材6および車載機器7の正面側から見た様子を示す図である。本実施の形態のパネル部材6は、車載機器7が取り付けられる中央部6Cと、中央部6Cから車幅方向の一方側(左側)に延びる延在部6Lと、中央部6Cから車幅方向の他方側(右側)に延びる延在部6Rと、を含んでいる。

0016

延在部6L,6Rは、いずれも帯状の形状を有する。延在部6Rは、車幅方向において長さ2L(=L+L)を有している。延在部6Rは、車幅方向(長手方向)における真ん中の位置に、中央部分6Qを有している。詳細は後述するが、パネル部材6に設けられたガイドピン9は、延在部6Rの車幅方向における中央部分6Qよりも車幅方向における外側(ここでは中央部分6Qよりも右側、つまり車載機器7から遠い側)に位置している。

0017

パネル部材6の車幅方向における寸法Wは、たとえば900mmであり、パネル部材6および車載機器7の全体としての合計重量は、たとえば7kgである。パネル部材6は、その表面にいわゆる分割線(部品見切り線)を有しておらず、さらに、パネル部材6に車載機器7が一体化されるという構成が採用されているため、意匠性という観点で優位性を発揮することができる。

0018

図4は、図1中のIV−IV線に沿った断面図である。図1図2および図4を参照して、本実施の形態のベース部材1は、インストルメントパネル2および台座3(図2参照)を含む。インストルメントパネル2は、車室内の前部に配置され、台座3は、インストルメントパネル2の裏面側に配置される。台座3は、インストルメントパネル2の外周縁から部分的に露出するように配置される。パネル部材6は、台座3を覆い隠すようにして、ベース部材1に固定される(図1および図4参照)。パネル部材6をベース部材1から取り外した状態においては、台座3は露出している(図2および図4参照)。

0019

本実施の形態の台座3は、複数の開口部4と、1つのガイド用穴5とを有している。一方で、パネル部材6には、複数の取付クリップ8(取付部)と、1つのガイドピン9とが設けられている。複数の取付クリップ8は、ベース部材1(台座3)に設けられた複数の開口部4に一対一対応関係で差し込まれ、係止する。当該係止によって、パネル部材6は、複数の取付クリップ8および複数の開口部4を介してベース部材1に固定されることができる。

0020

ガイドピン9は、略角柱状の形状を有しており、ベース部材1に設けられたガイド用穴5に挿入される。ガイドピン9は、取付クリップ8を開口部4に差し込む際に、取付クリップ8の開口部4への移動(接近)を案内するためのものである。好ましくは、ガイドピン9の先端は、先細りテーパー形状を有しているとよい。上述のとおり、パネル部材6に設けられたガイドピン9は、延在部6Rの車幅方向における中央部分6Qよりも車幅方向における外側(ここでは中央部分6Qよりも右側、つまり車載機器7から遠い側)に位置している。

0021

図4を参照して、本実施の形態のパネル部材6は、前面部6Dおよび支持部6Bを有している。前面部6Dは、主たる意匠面を構成しており、車室内側に向かって半円弧状に膨出する形状を有する。支持部6Bは、前面部6Dの上端に接続され、この上端から車両前後方向の前方側図4紙面左側)に向かって延びている。

0022

支持部6Bの上方には、半円弧形状を有する上方前面部6Eが設けられており、上方前面部6Eの上端には、パネル端部6Uが連続している。パネル端部6Uの背面側には、垂下部6Fが設けられている。ガイドピン9は、垂下部6Fの略中央から、車両前後方向の前方やや斜め下側に向かって延びるように設けられている。

0023

本実施の形態のベース部材1は、インストルメントパネル2の内周側(車室内側)に、張出面2Tを有している。張出面2Tは、ベース部材1のうちのガイド用穴5が設けられている部分の高さ位置よりも、重力方向における上方に設けられている。ガイドピン9がガイド用穴5に挿入される方向を、軸方向ARと規定したとする。ベース部材1に設けられた張出面2Tは、パネル部材6がベース部材1に固定された状態において(詳細は後述する)、軸方向ARにおけるガイドピン9の延出方向とは反対側の方向に張り出すように延びている。

0024

ガイドピン9は、ガイド用穴5の内周部分5Sの形状よりも小さな外形形状を有している。ガイドピン9は、パネル部材6がベース部材1に取り付けられる際に、ガイド用穴5の内周部分5Sに摺接可能な外形形状を有している。略角柱状の形状を有するガイドピン9は、挿入の際に、矩形状のガイド用穴5の内周部分5Sに面接触することができ、ガイドピン9のガイド用穴5への安定した挿入が実現可能となる。

0025

なお、挿入の際に線での接触となりやすいが(接触面積が上記の場合に比べて小さくなりやすいが)、円柱状の形状を有するガイドピン9を、円形状のガイド用穴5(内周部分5S)に挿入するように構成してもよい。パネル部材6が複数の取付クリップ8および複数の開口部4を介してベース部材1に固定された状態においては、ガイド用穴5に挿入されたガイドピン9は、ガイド用穴5の内周部分5Sに接触しない位置に配置されており、ガイドピン9と内周部分5Sとの間には間隙が設けられる。ここでは、説明上の便宜のため、ガイドピン9の下方に位置する間隙を間隙S1とし、ガイドピン9の上方に位置する間隙を間隙S3としている。

0026

具体的には、ガイドピン9がガイド用穴5に挿入される方向を軸方向ARと規定し、軸方向ARに対して交差する方向(本実施の形態においては直交する方向)を特定方向DRと規定すると、本実施の形態のガイドピン9の根元9K(垂下部6Fの側)の位置には、特定方向DRに凹む形状を有する凹部9Gが設けられている。凹部9Gの表面は、ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9Sよりも、ガイドピン9の内径側に位置している。本実施の形態においては、凹部9Gは、特定方向DRにおいて、パネル端部6Uが張出面2Tに対向している方向(対面している方向)とは反対方向に凹む形状を有している。

0027

ガイドピン9のうちの凹部9Gが設けられている側とは反対側の表面9Uは、ガイドピン9の先端からガイドピン9の根元部分にかけて段差凹凸あるいは傾斜面などは形成されておらず、全体として平坦な面形状を有している。パネル部材6が複数の取付クリップ8および複数の開口部4を介してベース部材1に固定された状態においては、ガイドピン9の先端側の部分9Tはガイド用穴5を通過しており、ガイド用穴5の内周部分5Sは、凹部9Gに間隙(間隙S3)を空けて対向している。

0028

張出面2Tは、パネル部材6がベース部材1に固定された状態において、軸方向ARにおけるガイドピン9の延出方向とは反対側の方向に張り出すように延びている。パネル部材6が複数の取付クリップ8および複数の開口部4を介してベース部材1に固定された状態においては、パネル部材6のパネル端部6Uは、張出面2Tに対向する。本実施の形態においては、パネル部材6のパネル端部6Uは、張出面2Tに対向しているだけでなく、さらに当接している。

0029

(パネル部材の固定方法)
図2および図5を参照して、上述のとおり、パネル部材6と車載機器7とは、互いに一体化された状態で、ベース部材1の受入部1Sに組み付けられる。車室内の前部に配置されるパネル部材6に関し、分割線(部品見切り線)が入らないようにパネル部材6を構成し、パネル部材6をできるだけ大型化することで、意匠性を向上させることが可能となる。しかしながら、大型化したパネル部材6と車載機器7とを一体化した状態で車両本体(ベース部材1)に一体的に組み付ける場合には、何らの対策を施していない場合には、組み付け作業が難しくなることが考えられる。

0030

本実施の形態においては、たとえば作業者は、車載機器7と正面から正対するようにして(車載機器7と正面から向かい合うようにして)、一体化されたパネル部材6および車載機器7を持ち上げる。作業者は、取付クリップ8を開口部4に差し込む前に、ガイドピン9をガイド用穴5に差し込み、パネル部材6のおおよその位置決めを行なう(図5参照)。したがって、ガイドピン9は、取付クリップ8よりも長い長さを有している。

0031

一般的に、作業者は、車載機器7の近傍部分には十分な注意払うことが可能であるが、車載機器7から遠くの部分に十分な注意を払うことはしばしば難しい。本実施の形態においては、パネル部材6に設けられたガイドピン9は、延在部6R(図3)の車幅方向における中央部分6Qよりも車幅方向における外側(車載機器7から遠い側)に位置している。ガイドピン9が設けられている箇所において位置決めを行うように構成することによって、作業者はパネル部材6の端の方まで注意を払うことが可能となる。ガイドピン9が車載機器7の近傍に設けられている場合に比べて、当該構成によれば、パネル部材6をベース部材1(インストルメントパネル2)に接触させてしまったり、接触によってインストルメントパネル2の表面を傷付けてしまったりすることを抑制できる。

0032

本実施の形態では、ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9Sを挿入時の高さ方向における基準として設定している。ガイドピン9をガイド用穴5に挿入する際に、ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9Sをガイド用穴5の内周部分5Sに摺接させながら、ガイドピン9をガイド用穴5の中に挿入する。重力方向におけるガイドピン9の下側に、余裕(間隙S1に対応する空間)が設けられた状態となる。この状態で、パネル端部6Uとインストルメントパネル2との間には、ある程度の大きさを有する間隙S2が形成されている。

0033

ガイドピン9は、軸方向ARに沿ってガイド用穴5の中に進入する。ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9Sを内周部分5Sに摺接させていくと、凹部9Gの位置にガイド用穴5の内周部分5Sが配置されるよりも前に(換言すると、ガイドピン9の表面9Sがガイド用穴5の内周部分5Sから離れるよりも前に)、取付クリップ8(図2)の先端が開口部4(図2)に挿入される。本実施の形態の凹部9Gは、特定方向DRにおいて、パネル端部6Uが張出面2Tに対向している方向(対面している方向)とは反対方向に凹む形状を有しているが、パネル部材6をベース部材1に安定して組み付けることが可能となる。

0034

仮に、パネル端部6Uがインストルメントパネル2に近づく方向に、作業者がパネル部材6の全体を不意に移動させようとしたとしても、ガイドピン9の表面9Sがガイド用穴5の内周部分5Sに接触していることによって、ベース部材1の同方向への移動は規制され、パネル部材6のパネル端部6Uをベース部材1(インストルメントパネル2)に接触させてしまったり、接触によってインストルメントパネル2の表面を傷付けてしまったりすることを抑制できる。

0035

上記とは反対に、ガイドピン9のガイド用穴5への挿入時に、ガイドピン9が下にずれるように動いたとしても、これは、パネル端部6Uがインストルメントパネル2から遠ざかる方向である。したがって、パネル部材6のパネル端部6Uがベース部材1(インストルメントパネル2)に接触することはない。

0036

本実施の形態においては、パネル端部6Uが張出面2Tに接近する方向の側が、ガイドピン9の挿入時の高さ方向における基準として設定される。ガイドピン9とガイド用穴5とを摺接させながらガイドピン9をガイド用穴5に挿入し、そのまま挿入していくと、取付クリップ8が開口部4に入り込むように構成されている。そのため、凹部9Gはガイド用穴5の内周部分5Sに接触させる側に形成されている。

0037

図4を再び参照して、パネル部材6が複数の取付クリップ8および複数の開口部4を介してベース部材1に固定された状態においては、ガイド用穴5に挿入されたガイドピン9は、ガイド用穴5の内周部分5Sに接触しない位置に配置されており、ガイドピン9と内周部分5Sとの間には間隙(図4)が設けられる。図4において、ガイドピン9の上面とガイド用穴5の内周部分5Sとの間の間隙S3は、ガイドピン9に凹部9Gを設けることで発生する間隙であり、ガイドピン9の下面(表面9U)とガイド用穴5の内周部分5Sとの間の間隙S1は、ガイド用穴5を大きくしたことによる間隙(下に余裕を設けている)である。ガイドピン9とガイド用穴5の内周部分5Sとの相対的なこの位置関係は、複数の取付クリップ8が複数の開口部4に係止していることによって保持される。

0038

冒頭で述べたとおり、互いに固定されたパネル部材6とベース部材1とは、振動する場合がある。たとえば、パネル部材6とベース部材1とが車両の内装部材として用いられている場合には、走行に起因する影響や、エンジン等の振動源に起因する影響を受けることによって、パネル部材6とベース部材1とはしばしば振動する。本実施の形態においては、パネル部材6がベース部材1に固定された状態においては、ガイドピン9は、ガイド用穴5の内周部分5Sに接触しない位置に配置されており、ガイドピン9と内周部分5Sとの間には間隙S1(図4)が設けられている。したがって、ガイドピン9が内周部分5Sに接触することはほとんどない。パネル部材6とベース部材1とが振動したとしても、ガイドピン9がガイド用穴5の内周部分5Sに接触することに起因して異音が発生することは、効果的に抑制されている。

0039

(比較例)
図6を参照して、比較例におけるパネル部材の固定構造10Aについて説明する。固定構造10Aにおいては、ガイドピン9Aの周りフェルトなどの緩衝材9Fが設けられている。当該構成によれば、異音の発生を抑制できるという点では上述の実施の形態と同様の効果を得られる。しかしながら、本比較例の場合にはフェルトなどの緩衝材9Fを必要としている。したがって上述の実施の形態は、フェルトなどを特段必要としていない分、製造コストおよび製造効率という点において本比較例よりも優れていると言える。

0040

(変形例)
図7を参照して、変形例におけるパネル部材の固定構造10Bについて説明する。上述の実施の形態においては、ガイドピン9に設けられた凹部9Gは、特定方向DRにおいて、パネル端部6Uが張出面2Tに対向している方向(対面している方向)とは反対方向に凹む形状を有している。

0041

これに対して本変形例においては、凹部9Gが特定方向DRにおいて、パネル端部6Uが張出面2Tに対向している方向(対面している方向)と同じ方向に凹む形状を有している。ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9S(本実施の形態では、表面9Sは下面に相当する)を挿入時の高さ方向における基準として設定している。ガイドピン9をガイド用穴5に挿入する際に、ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9S(下面)をガイド用穴5の内周部分5Sに摺接させながら、ガイドピン9をガイド用穴5の中に挿入する。

0042

ガイドピン9は、軸方向ARに沿ってガイド用穴5の中に進入する。ガイドピン9の先端側の部分9Tの表面9Sを内周部分5Sに摺接させていくと、凹部9Gの位置にガイド用穴5の内周部分5Sが配置されるよりも前に(換言すると、ガイドピン9の表面9Sがガイド用穴5の内周部分5Sから離れるよりも前に)、取付クリップ8(図2)の先端が開口部4(図2)に挿入される。本変形例の凹部9Gは、特定方向DRにおいて、パネル端部6Uが張出面2Tに対向している方向(対面している方向)と同じ方向に凹む形状を有しているが、パネル部材6をベース部材1に安定して組み付けることが可能となる。

0043

上述の実施の形態では、ガイドピン9のガイド用穴5への挿入時にガイドピン9の下面側に余裕を設ける設計となっており、上述の変形例では、ガイドピン9のガイド用穴5への挿入時にガイドピン9の上面側に余裕を設ける設計となっている。これらの構成に限られず、ガイドピン9の上側や下側以外の表面に、あるいはガイドピン9の上側および下側の双方または全周面に、凹部を設ける構成としても良い。

0044

以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0045

1ベース部材、1S受入部、2インストルメントパネル、2L 長さ、2T張出面、3台座、4 開口部、5ガイド用穴、5S内周部分、6パネル部材、6B 支持部、6C 中央部、6D,6E 前面部、6F 垂下部、6L,6R 延在部、6Q 中央部分、6Uパネル端部、7車載機器、7D 本体部、8取付クリップ(取付部)、9,9Aガイドピン、9F緩衝材、9G 凹部、9K根元、9S,9U 表面、9T 部分、10,10A,10B固定構造、AR 軸方向、DR 特定方向、S1,S2間隙、W 寸法。

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    【課題】ブラケットと筐体との嵌合をより継続的に維持できる嵌合構造を提供すること。【解決手段】本発明の実施形態に係る嵌合構造FSは、硬質材料で構成されたブラケット10の一部である板状の被挟持部11と軟質... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 情報処理方法」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】より適切に情報を提示できる情報処理方法を提供する。【解決手段】情報処理方法は、ユーザによる複数のアプリケーションの操作傾向を学習するステップと、複数のアプリケーションからの複数の表示要求が競合... 詳細

  • 日本電産サンキョー株式会社の「 駆動装置及びヘッドアップディスプレイ装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】可動部材の移動方向へのガタツキを抑制する駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置68は、駆動部54と、前記駆動部54により回転駆動されるリードスクリュー56と、前記駆動部54の駆動力によって前... 詳細

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