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技術 織機の再起動準備方法

出願人 津田駒工業株式会社
発明者 山根政男志武豊
出願日 2016年2月12日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2016-024858
公開日 2017年8月17日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2017-141530
状態 特許登録済
技術分野 織機の開口装置 織機
主要キーワード 停止段 揺動レバ 抜き取り後 低速逆転 レベリング機 停止原因 正転指令 運転釦
関連する未来課題
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図面 (6)

課題

経糸開口装置レベリング機能を有すると共に前記緯糸除去装置を備えない織機において、停止原因緯入れ不良を含む織機の停止時において停止段が発生する虞を可及的に排除すると共に、その停止時における不良緯糸の除去以外の作業の容易化を図ることを目的とする。

解決手段

織機において、停止原因に緯入れ不良を含む織機の停止時に、その最初の停止時点から経糸開口装置におけるレベリング機能を無効とした状態で主軸逆転されて停止原因が発生した製織サイクルで織機が待機状態とされ、その待機状態での作業者による逆転釦の操作によって主軸が逆転されて不良緯糸が口出しされた口出し状態とされ、その口出し状態において不良緯糸の抜き取りが行われると共に、その不良緯糸の抜き取り後に行われる釦操作によって経糸開口装置におけるレベリング機能を有効とした状態で主軸が逆転されて経糸レベリング状態とされることを特徴とする。

概要

背景

織機において、停止原因となる緯入れ不良が発生した場合、織機が停止され、その後、緯入れ不良となった不良緯糸の除去等の補修作業が行われる。そして、その補修作業の完了後、織機は、予め設定された再起動に向けた動作(起動動作)を行い、その後に再起動される。但し、前記の不良緯糸の除去を自動的に行う(自動)緯糸除去装置を備えない織機、すなわち、不良緯糸の抜き取り作業者によって行われる織機においては、緯入れ不良の発生に伴う織機の最初の停止(一次停止)後、経糸レベリング状態(全ての経糸が同じ高さ位置で揃った状態)として織機を待機状態とする場合がある。そして、その場合は、その機における経糸に開口運動を与える経糸開口装置は、そのレベリング状態を実現するためのレベリング機能を有する構成となっている。その上で、その織機においては、前記一次停止からの逆転動作に伴って経糸がレベリング状態となるように経糸開口装置が駆動され、その経糸がレベリングされた状態で織機は再び停止(二次停止)して前記の待機状態とされる。

そして、作業者による補修作業にあたっては、先ずそのレベリング状態が解除され、その後、織機を逆転させて不良緯糸を織前に露出させる所謂口出しのための操作が行われ、その口出しされた状態(口出し状態)で不良緯糸を手作業で抜き取るといった作業が行われる。また、必要に応じて、不良緯糸の前に緯入れされた緯糸を同様にして抜き取る作業が行われる場合もある。そして、その不良緯糸等の抜き取り作業が完了した後、織機は、前記した所定の起動動作を伴って再起動される。

そのような織機における前記一次停止からの再起動に向けた再起動準備のための動作(方法)が特許文献1に開示されている。なお、特許文献1に開示されているのは、経糸開口装置が電子ドビー開口装置である織機における再起動準備動作である。そして、特許文献1にも開示されているように、電子ドビー開口装置を備えた織機においては、前記した待機状態から前記補修作業を行うにあたり、先ず、主軸1回転分の織機の正転動作が行われ、その織機の正転に伴って経糸のレベリング状態の解除が行われ、その後、前記口出しのために織機の逆転が行われる。

また、織機においては、前記のような緯入れ不良が、経糸切れと共に発生する場合がある。それは、例えば、経糸切れが発生した結果として経糸が緩み、経糸開口内で緯入れされている緯糸がその経糸と接触して緯入れ不良も発生するといった場合である。すなわち、その場合は、織機において、経糸切れと緯入れ不良とが共に発生し、その2つの停止原因によって織機が停止された状態となる。そして、その場合は、特許文献1に開示されているように、経糸がレベリング状態となっている織機の待機状態において経糸切れの補修が行われ、その後、前記のようなレベリング状態の解除を伴う緯入れ不良を補修するための操作が行われる。

しかし、それらの場合、前記一次停止からの経糸をレベリング状態とするため逆転、レベリング状態を解除するための正転及び前記口出しのための逆転が行われる結果として、非製織状態にある織機において、不良緯糸の前記口出しまでの間に、織布の織前に対し筬を打ち付ける動作が複数回に亘って行われることとなる。そのため、製織中の織布に織段(停止段)が発生する虞が高まる。そこで、そのような停止段が発生する虞を排除するために、緯入れ不良を伴う織機の停止時において、前記のレベリング機能が無効(OFF)とされるように織機を設定することが考えられる。

但し、そのように停止原因に緯入れ不良が含まれる全ての場合において、織機の停止時におけるレベリング機能を無効としてしまうと、前記のような経糸切れと緯入れ不良とが共に発生した場合には、経糸がレベリング状態とされないため、経糸切れの補修が困難となってしまう。何故なら、経糸切れの補修にあたっては、経糸が同一平面上に揃った状態となっている方が、切れた経糸の発見やその切れた経糸の補修が容易に行えるが、経糸が揃っていない状態(開口した状態)では、その切れた経糸の発見が難しく、また、その切れた経糸の補修も他の経糸が補修の妨げとなって行い難い場合があるからである。

また、緯入れ不良による織機の停台時において、不良緯糸を除去する補修作業を行った後、何らかの理由により、直ぐには再起動を行わずに織機を待機状態とする必要が生じる場合がある。その場合、その待機状態においては、経糸をレベリング状態としておくのが望ましい。しかし、前記のようにレベリング機能を無効とする設定が行われている場合には、経糸をレベリング状態とすることができない。そこで、不良緯糸除去の補修作業後にレベリング機能の設定を変更して経糸をレベリング状態とし、再起動前に再び設定を変更して(戻して)レベリング機能を無効とすることも考えられる。しかし、そのような操作は作業の煩雑さを招くと共に、また、作業者が設定を戻すことを失念してレベリング機能が有効のままで織機が再起動されてしまう虞もある。

概要

経糸開口装置がレベリング機能を有すると共に前記緯糸除去装置を備えない織機において、停止原因に緯入れ不良を含む織機の停止時において停止段が発生する虞を可及的に排除すると共に、その停止時における不良緯糸の除去以外の作業の容易化をることを目的とする。 織機において、停止原因に緯入れ不良を含む織機の停止時に、その最初の停止時点から経糸開口装置におけるレベリング機能を無効とした状態で主軸が逆転されて停止原因が発生した製織サイクルで織機が待機状態とされ、その待機状態での作業者による逆転釦の操作によって主軸が逆転されて不良緯糸が口出しされた口出し状態とされ、その口出し状態において不良緯糸の抜き取りが行われると共に、その不良緯糸の抜き取り後に行われる釦操作によって経糸開口装置におけるレベリング機能を有効とした状態で主軸が逆転されて経糸がレベリング状態とされることを特徴とする。

目的

本発明は、経糸開口装置が前記のようなレベリング機能を有すると共に前記緯糸除去装置を備えない織機において、停止原因に前記緯入れ不良を含む織機の停止時において前記のような停止段が発生する虞を可及的に排除すると共に、その停止時における不良緯糸の除去以外の作業の容易化を図ることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

織機主軸駆動源として前記主軸の回転に連動するように駆動されると共に前記主軸の逆転に伴って経糸レベリングされた状態とするレベリング機能を有する経糸開口装置を備えた織機であって、緯入れ不良の発生時における不良緯糸抜き取り作業者によって行われる織機において、停止原因に前記緯入れ不良を含む織機の停止時に、その最初の停止時点から前記経糸開口装置における前記レベリング機能を無効とした状態で前記主軸が逆転されて停止原因が発生した製織サイクルで織機が待機状態とされ、その待機状態での作業者による逆転釦の操作によって前記主軸が逆転されて不良緯糸が口出しされた口出し状態とされ、その口出し状態において不良緯糸の抜き取りが行われると共に、その不良緯糸の抜き取り後に行われる釦操作によって前記経糸開口装置における前記レベリング機能を有効とした状態で前記主軸が逆転されて経糸がレベリング状態とされることを特徴とする織機における再起動準備方法

請求項2

前記待機状態での作業者による逆転釦の操作に伴い、レベリング指令が出力されることを特徴とする請求項1に記載の織機における再起動準備方法。

技術分野

0001

本発明は、織機主軸駆動源として前記主軸の回転に連動するように駆動されると共に前記主軸の逆転に伴って経糸レベリング状態とするレベリング機能を有する経糸開口装置を備えた織機であって、緯入れ不良の発生時における不良緯糸抜き取り作業者によって行われる織機における再起動準備方法に関する。

背景技術

0002

織機において、停止原因となる緯入れ不良が発生した場合、織機が停止され、その後、緯入れ不良となった不良緯糸の除去等の補修作業が行われる。そして、その補修作業の完了後、織機は、予め設定された再起動に向けた動作(起動動作)を行い、その後に再起動される。但し、前記の不良緯糸の除去を自動的に行う(自動)緯糸除去装置を備えない織機、すなわち、不良緯糸の抜き取りが作業者によって行われる織機においては、緯入れ不良の発生に伴う織機の最初の停止(一次停止)後、経糸をレベリング状態(全ての経糸が同じ高さ位置で揃った状態)として織機を待機状態とする場合がある。そして、その場合は、その機における経糸に開口運動を与える経糸開口装置は、そのレベリング状態を実現するためのレベリング機能を有する構成となっている。その上で、その織機においては、前記一次停止からの逆転動作に伴って経糸がレベリング状態となるように経糸開口装置が駆動され、その経糸がレベリングされた状態で織機は再び停止(二次停止)して前記の待機状態とされる。

0003

そして、作業者による補修作業にあたっては、先ずそのレベリング状態が解除され、その後、織機を逆転させて不良緯糸を織前に露出させる所謂口出しのための操作が行われ、その口出しされた状態(口出し状態)で不良緯糸を手作業で抜き取るといった作業が行われる。また、必要に応じて、不良緯糸の前に緯入れされた緯糸を同様にして抜き取る作業が行われる場合もある。そして、その不良緯糸等の抜き取り作業が完了した後、織機は、前記した所定の起動動作を伴って再起動される。

0004

そのような織機における前記一次停止からの再起動に向けた再起動準備のための動作(方法)が特許文献1に開示されている。なお、特許文献1に開示されているのは、経糸開口装置が電子ドビー開口装置である織機における再起動準備動作である。そして、特許文献1にも開示されているように、電子ドビー開口装置を備えた織機においては、前記した待機状態から前記補修作業を行うにあたり、先ず、主軸1回転分の織機の正転動作が行われ、その織機の正転に伴って経糸のレベリング状態の解除が行われ、その後、前記口出しのために織機の逆転が行われる。

0005

また、織機においては、前記のような緯入れ不良が、経糸切れと共に発生する場合がある。それは、例えば、経糸切れが発生した結果として経糸が緩み、経糸開口内で緯入れされている緯糸がその経糸と接触して緯入れ不良も発生するといった場合である。すなわち、その場合は、織機において、経糸切れと緯入れ不良とが共に発生し、その2つの停止原因によって織機が停止された状態となる。そして、その場合は、特許文献1に開示されているように、経糸がレベリング状態となっている織機の待機状態において経糸切れの補修が行われ、その後、前記のようなレベリング状態の解除を伴う緯入れ不良を補修するための操作が行われる。

0006

しかし、それらの場合、前記一次停止からの経糸をレベリング状態とするため逆転、レベリング状態を解除するための正転及び前記口出しのための逆転が行われる結果として、非製織状態にある織機において、不良緯糸の前記口出しまでの間に、織布の織前に対し筬を打ち付ける動作が複数回に亘って行われることとなる。そのため、製織中の織布に織段(停止段)が発生する虞が高まる。そこで、そのような停止段が発生する虞を排除するために、緯入れ不良を伴う織機の停止時において、前記のレベリング機能が無効(OFF)とされるように織機を設定することが考えられる。

0007

但し、そのように停止原因に緯入れ不良が含まれる全ての場合において、織機の停止時におけるレベリング機能を無効としてしまうと、前記のような経糸切れと緯入れ不良とが共に発生した場合には、経糸がレベリング状態とされないため、経糸切れの補修が困難となってしまう。何故なら、経糸切れの補修にあたっては、経糸が同一平面上に揃った状態となっている方が、切れた経糸の発見やその切れた経糸の補修が容易に行えるが、経糸が揃っていない状態(開口した状態)では、その切れた経糸の発見が難しく、また、その切れた経糸の補修も他の経糸が補修の妨げとなって行い難い場合があるからである。

0008

また、緯入れ不良による織機の停台時において、不良緯糸を除去する補修作業を行った後、何らかの理由により、直ぐには再起動を行わずに織機を待機状態とする必要が生じる場合がある。その場合、その待機状態においては、経糸をレベリング状態としておくのが望ましい。しかし、前記のようにレベリング機能を無効とする設定が行われている場合には、経糸をレベリング状態とすることができない。そこで、不良緯糸除去の補修作業後にレベリング機能の設定を変更して経糸をレベリング状態とし、再起動前に再び設定を変更して(戻して)レベリング機能を無効とすることも考えられる。しかし、そのような操作は作業の煩雑さを招くと共に、また、作業者が設定を戻すことを失念してレベリング機能が有効のままで織機が再起動されてしまう虞もある。

先行技術

0009

特開平06−116841号公報

発明が解決しようとする課題

0010

そこで、本発明は、経糸開口装置が前記のようなレベリング機能を有すると共に前記緯糸除去装置を備えない織機において、停止原因に前記緯入れ不良を含む織機の停止時において前記のような停止段が発生する虞を可及的に排除すると共に、その停止時における不良緯糸の除去以外の作業の容易化を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

前記目的を達成すべく、本発明による再起動準備方法は、前記織機において、停止原因に緯入れ不良を含む織機の停止時に、その最初の停止時点から前記経糸開口装置における前記レベリング機能を無効とした状態で前記主軸が逆転されて停止原因が発生した製織サイクルで織機が待機状態とされ、その待機状態での作業者による逆転釦の操作によって前記主軸が逆転されて不良緯糸が口出しされた口出し状態とされ、その口出し状態において不良緯糸の抜き取りが行われると共に、その不良緯糸の抜き取り後に行われる(作業者による)釦操作によって前記経糸開口装置における前記レベリング機能を有効とした状態で前記主軸が逆転されて経糸がレベリング状態とされることを特徴とする。

0012

また、本発明の再起動準備方法は、前記待機状態での作業者による逆転釦の操作に伴ってレベリング指令が出力されるものであっても良い。

発明の効果

0013

本発明によれば、停止原因に緯入れ不良が含まれる織機の停止時において、最初の停止時点、すなわち、停止指令信号が発生した時点以降の織機の惰性回転後の最初の停止時点(所謂、一次停止の時点)からの待機状態とされる位相へ向けた織機の逆転が、経糸開口装置におけるレベリング機能を無効とした状態で行われる。それにより、その待機状態からの不良緯糸の口出しのための織機の操作を、レベリング状態の解除を伴うことなく、逆転のみの操作とすることができるため、そのレベリング状態の解除動作が織機において行われない分だけ停止段発生の可能性が低くなる。また、本発明によれば、その緯入れ不良の補修作業(不良緯糸の除去作業)後に経糸がレベリング状態とされるため、その状態でそのまま織機を待機状態としたり、経糸切れが発生している場合には切断経糸の補修作業を容易に行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0014

本発明が適用される織機を概略的に示す側面図。
織機及び制御装置の一部を示すブロック図。
電子ドビー開口装置における選択パターンについての説明図。
本発明による起動準備方法の一例を示す説明図。
本発明による起動準備方法の他の例を示す説明図。

実施例

0015

図1は、本発明が適用される織機1の全体的な構成を概略的に示している。織機1において、多数の経糸Tは、経糸ビーム3からシート状に送り出され、バックロール4を経由して後、複数の綜絖5及び筬6を通過して織物Wの織前CFに至っている。また、その経糸Tを送り出す経糸ビーム3は、送出モータM2を駆動源としており、その送出モータM2は、主軸2の回転数、予め設定された織布Wの設定緯糸密度、検出された経糸Tの張力等に基づき、予め設定された設定張力に従った張力で経糸Tが経糸ビーム3から送り出されるように、その駆動が制御される。但し、主軸2は、主モータMMにより、予め設定された回転数に従って回転駆動される。

0016

また、経糸Tが挿通される各綜絖5は、それぞれが対応する綜絖枠7に支持されており、その各綜絖枠7は、経糸開口装置によって上下方向に往復駆動される。そして、各綜絖枠7(綜絖5)が上下方向に駆動されることによって形成される経糸Tの開口内に、緯入れ機構(図示略)によって緯糸Yが緯入れされると共にその緯糸Yが筬6によって織前CFに筬打ちされることで、織布Wが形成される。

0017

その上で、その織布Wは、ガイドロール9、服巻ロール11及びプレスロール12、12を経て布巻ロール13に導かれ、その布巻ロール13によって巻き取られる。そのとき、織布Wは、服巻ロール11が回転駆動されることによって牽引されており、その牽引による送り速度に応じた緯糸密度で製織される。そして、その服巻ロール11は、巻取モータM1を駆動源としており、その巻取モータM1は、主軸2の回転数、予め設定された織布Wの設定緯糸密度に基づき、製織される織布Wの緯糸密度が設定緯糸密度と一致するように、その駆動が制御される。

0018

図2は、織機1における制御構成を示すブロック図であり、織機1は、主制御装置21を備える。その主制御装置21は、記憶部21aを含んでおり、その記憶部21aには、主軸2の設定回転数や、前記した織布Wの設定緯糸密度、経糸Tの設定張力等を含む製織条件が設定されている。そして、その主制御部21には、前記した主モータMMの駆動を制御する主軸制御部25、送出モータM2の駆動を制御する送出制御装置27、及び巻取モータM1の駆動を制御する巻取制御装置29が接続されている。

0019

また、本実施例では、前記した各綜絖枠7(綜絖5)に開口運動を与える経糸開口装置は、電子ドビー開口装置(以下、単に「ドビー開口装置」とも言う。)23である。因みに、そのドビー開口装置は、綜絖枠毎に設けられた駆動機構駆動状態を予め設定された開口パターンに従って切り換えることで、織機の製織サイクル毎の各綜絖枠の上下位置(経糸Tの最大開口時における上下方向に関する位置)が開口パターンに設定された位置となるように各綜絖枠を駆動する開口装置である。但し、製織サイクルとは、主軸2の一回転毎に繰り返される製織動作の1単位であり、1製織サイクルは、主軸2の回転角度(以下、「クランク角度」とも言う。)0°から360°(次のクランク角度0°)までに相当する。また、開口パターンとは、製織サイクル毎の各綜絖枠の前記上下位置が織り組織の1リピート分として設定されたものであり、後述の選択パターンは、その1製織サイクル分の各綜絖枠の上下位置の設定状態である。

0020

そこで、ドビー開口装置23は、製織すべき織布Wの織り組織を実現するための開口パターンが設定されるドビー制御装置23aと、ソレノイド揺動レバー、選択レバー等を含む駆動機構であって各綜絖枠7に対応させるかたちで複数設けられた駆動機構(図示略)を含む開口駆動部23bとを備えている。そして、ドビー開口装置23は、そのドビー制御装置23aにおいて主制御装置21と接続されている。

0021

なお、そのドビー開口装置23について、その構成自体は周知であることから詳細な構成の図示及び説明は省略するが、ドビー開口装置23は、開口駆動部23bに含まれる各駆動機構が、主軸2に接続されて主軸2の回転によって揺動駆動される揺動レバーを有しており、その揺動レバーの揺動によって綜絖枠7の前記上下位置の変更が行われるように構成されている。すなわち、ドビー開口装置23は、綜絖枠7を駆動する上で主軸2を駆動源としており、主軸2の回転に連動するように駆動される構成となっている。その上で、ドビー装置23は、公知の駆動伝達機構(図示略)を介し、開口駆動部23bにおける各駆動機構が、対応する綜絖枠7に連結されている。

0022

そして、そのドビー開口装置23では、(周知のドビー開口装置と同じく)ドビー制御装置23aに設定された開口パターンに基づき、その開口パターンにおける製織サイクル毎の選択パターンに従って製織サイクル毎にソレノイドの選択指令が発生し、その選択指令によって開口駆動部23b内の各駆動機構におけるソレノイドの励磁状態が設定されることで、各綜絖枠7は、各製織サイクルにおいて、開口パターンに設定された開口位置(前記上下位置)に位置する状態とされる。但し、ドビー開口装置23においては、その機構との関係で、前記選択指令の発生は、開口パターンに設定された製織サイクルよりも1サイクル程度先行して行われる(図3)。

0023

また、織機1は、一般的な織機の構成要素として、前記のように緯入れされた緯糸Yを検知する緯糸検知フィーラ8、及び経糸Tの切断(経糸切れ)を検知するための経糸切れセンサ10を含んでおり、その緯糸検知フィーラ8及び経糸切れセンサ10は、それぞれ主制御装置21に接続されている。そして、主制御装置21は、各製織サイクルにおける緯入れ毎に入力される緯糸検知フィーラ8からの緯糸検知信号Syに基づき、緯入れの成否を判定し、緯入れが正しく行われていない緯入れ不良を検知した場合には、主軸制御部25に対し停止指令信号Ssを出力する。同様に、主制御装置21は、経糸切れを検知したときに経糸切れセンサ10が発生する経糸切れ検知信号Stの入力に伴い、主軸制御部25に対し停止指令信号Ssを出力する。

0024

そして、主軸制御部25は、その停止指令信号Ssの入力に伴い、主軸2の回転を停止させるべく、主軸2に制動掛け制動装置(図示略)を作動させると共に、主モータMMを停止させる停止制御を実行する。それにより、織機1は、前記した停止指令信号Ssの発生に伴う主軸駆動部25による織機1の停止操作の開始後、主軸2が約1回転分ほど惰性回転する制動期間を経て停止状態とされる。また、その制動期間中においては、クランク角度が緯入れ開始角度となっても緯入れが実行されないように、織機1は緯入れ禁止状態とされる。

0025

さらに、織機1は、停止状態にある織機1を起動させる際に操作される運転釦連続運転中の織機1を停止させる際に操作される停止釦に加え、停止状態にある織機1の主軸2を寸動正転させる際に操作される寸動釦15a、及び停止状態にある織機1の主軸2を低速逆転させる際に操作される逆転釦15bを備えている。なお、織機1は、表示画面(例えば、タッチパネル式の表示画面)を備えた入力設定器17を備えており、前記した運転釦、停止釦、並びに寸動釦15a、逆転釦17bは、例えば表示画面上に表示される等のかたちで、その入力設定器17上に設けられている。因みに、その入力設定器17は、前記した製織条件等を設定するために用いられると共に、稼働情報や停台情報等の織機1の情報を表示可能なものである。

0026

また、前記のような緯入れ不良、経糸切れ等の停止原因の発生に伴う織機1の停止時には、その停止原因が作業者に把握できるように、前記した入力設定器17の表示画面上にその停止原因が表示される。従って、経糸切れと共に緯入れ不良が発生して織機1が停止した場合には、経糸切れセンサ10から主制御装置21に対し経糸切れ検知信号Stが出力されて主制御装置21が経糸切れの発生を検知すると共に、緯糸検知フィーラ8からの緯糸検知信号Syに基づいて主制御装置21が緯入れ不良の発生を検知し、それに伴い、主制御装置21は、入力設定器17にその両停止原因を表示させる。それにより、作業者は、その停止原因を把握することができる。

0027

以上のような織機1において製織中に緯入れ不良が発生した場合、図3に示すように、その緯入れ不良が発生した製織サイクルにおける設定された緯入れ期間終了後の所定のタイミング(例えば、クランク角度290°)において、前記した停止指令信号Ssが主制御装置21から出力される。それに伴い、主軸制御部25による前記停止制御が行われ、織機1は、その停止指令信号Ssが発生した時点から主軸2の1回転分程度の制動期間を経たクランク角度(例えば、300°)で、一時的な最初の停止(一次停止)の状態となる。

0028

そして、その一次停止の状態から織機1の逆転動作等を伴って緯入れ不良の原因となった不良緯糸の除去が行われる。但し、本発明は、織機が、自動的に不良緯糸を除去する(抜き取る)緯糸除去装置を備えていない、すなわち、緯入れ不良の発生時における不良緯糸の抜き取りが作業者によって行われる形式のものであることを前提としており、本実施例における織機1も、その緯糸除去装置を備えていない。そのため、織機1は、不良緯糸を抜き取る作業者が到着するまでの間、待機状態とされる。

0029

そこで、織機1は、前記一次停止の状態から主軸2の1回転分程度だけ逆転する逆転動作を自動的に実行し、前記一次停止した製織サイクルの1つ前の製織サイクル(緯入れ不良(停止原因)が発生した製織サイクル)における例えばクランク角度300°付近で停止し(二次停止)、作業者の到着を待つ待機状態となる。なお、経糸ビーム3(送出モータM2)及び服巻ロール11(巻取モータM1)は、製織中においては主軸2(主モータMM)と同期して駆動され、その停止中における織機1の逆転動作時(又は、正転動作時)においても、主軸2(主モータMM)と同期して、その主軸2(主モータMM)の逆転量(又は、正転量)に応じた分だけ逆転(又は、正転)駆動される。

0030

また、織機1において製織中に経糸切れが発生した場合にも、その経糸切れの補修は一般的には作業者によって行われるため、織機1は、前記一次停止の状態からの逆転動作を自動的に実行し、前記二次停止のクランク角度での前記待機状態とされる。

0031

ところで、その前記一次停止から前記二次停止のクランク角度までの織機1の逆転動作(以下、「一次逆転」とも言う。)時において、その一次逆転時におけるドビー開口装置23による綜絖枠7の駆動が製織時の前記選択パターンに従って行われる場合には、前記したドビー開口装置23のドビー制御装置23aにおいて発生する前記選択指令は、図3において中段に示すようなかたちとなる。

0032

また、一般的なドビー開口装置は、織機の停止状態からの、その駆動源である主軸の逆転に伴って経糸をレベリング状態とするレベリング機能を備えている。詳しくは、一般的なドビー開口装置は、停止している状態からその駆動源である主軸が逆転するに際し、図3下段に示すように、ドビー制御装置において発生する選択指令を、その織機が停止した製織サイクルに対する前記選択パターンを反転させた所謂反転パターンとする機能を有している。そして、そのように選択指令を前記反転パターンに拠るものとした状態で主軸が逆転されることにより、経糸のレベリング状態が実現される。従って、そのドビー開口装置における選択指令を前記反転パターンとする機能が、そのドビー開口装置におけるレベリング機能となる。なお、そのレベリング機能は、ドビー制御装置に対しレベリング指令が出力されることで有効(選択指令を反転パターンに拠るものとする状態)となる。

0033

その上で、織機1では、前記一次逆転時におけるそのようなドビー開口装置23のレベリング機能について、それを有効とするか無効とするかが、停止原因(緯入れ不良、経糸切れ、その他等)別に、入力設定器17によって設定可能となっている。そして、主制御装置21は、その設定に従い、前記一次停止の時点でのレベリング指令Lcの出力を行う。

0034

因みに、経糸切れの発生時においては、その経糸切れの補修作業は一般的には作業者によって行われる。そのため、前記二次停止のクランク角度での待機状態において、経糸はレベリング状態とされる。そこで、その入力設定器17における設定は、停止原因が経糸切れの場合については有効と設定される。それにより、織機において製織中に経糸切れが発生した場合には、経糸切れセンサ10からの経糸切れ検知信号Stの入力に伴い、主制御装置21aは、前記一次停止時においてドビー制御装置23aに対しレベリング指令Lcを出力する。それ伴い、前記一次逆転時にドビー制御装置23aにおいて発生する選択指令は前記反転パターンに拠るものとなり、その結果として、経糸Tは、前記二次停止のクランク角度での前記待機状態においてレベリングされた状態となる。

0035

また、従来における前記のように緯糸除去装置を備えていない織機では、緯入れ不良の発生時においても、前記待機状態において経糸がレベリングされた状態となるように、前記一次逆転時において、ドビー開口装置は、経糸切れ時と同様に制御されている。すなわち、従来の織機では、緯入れ不良の発生時における前記一次逆転時において、ドビー開口装置におけるレベリング機能を有効とした状態で、主軸2の逆転による織機1の逆転動作が行われている。

0036

それに対し、本発明では、停止原因に緯入れ不良が含まれる場合において、前記一次停止からの前記二次停止のクランク角度(前記待機状態)へ向けた織機の逆転動作(前記一次逆転)がドビー開口装置におけるレベリング機能を無効とした状態で行われ、不良緯糸の除去を伴う補修作業(不良緯糸除去作業)が行われた後に、経糸がレベリング状態とされる。そのような本発明について、以下では、織機1において、停止原因に緯入れ不良が含まれる場合として経糸切れと緯入れ不良とが共に発生した場合を例に説明する(図4参照)。

0037

織機1において、製織中(織機の運転中)に経糸切れが発生した場合、その経糸切れが経糸切れセンサ10によって検知され、経糸切れ検知信号Stが経糸切れセンサ10から主制御装置21に対し出力される。それにより、主制御装置21は、経糸切れが発生したことを検知する。また、その経糸切れに伴って緯入れ不良が発生した場合には、緯入れ毎に緯糸検知フィーラ8から主制御装置21に対し出力される緯糸検知信号Syに基づき、主制御装置21において緯入れ不良の発生が検知される。そして、主制御装置21は、そのような経糸切れ及び緯入れ不良の発生の検知に基づき、その経糸切れ及び緯入れ不良が発生した製織サイクルにおける所定のタイミング(例えば、クランク角度290°)において、停止指令信号Ssを主軸制御部25に対し出力する。また、主制御装置21は、その経糸切れ及び緯入れ不良の発生の検知に伴い、入力設定器17に対しその停台原因を表示させるための表示指令を出力する。それにより、入力設定器17における表示外面上には、その停台原因が表示される。

0038

主軸制御部25は、主制御装置21からの停止指令信号Ssの入力に伴い、前述した織機1(主軸2)の停止操作を実行する。それにより、織機1は、前記制動期間を経て、停止原因が発生した製織サイクル(以下、「発生サイクル」とも言う。)の次の製織サイクルにおける目標停止角度(例えば、クランク角度300°)で前記一次停止した状態となる。

0039

そして、主軸2が完全停止して前記一次停止の状態となった時点で、主制御装置21は、前記待機状態とされる前記二次停止のクランク角度(例えば、前記発生サイクルにおけるクランク角300°)へ向けて主軸2を逆転させるための逆転指令を主軸制御部25に対し出力する。それにより、主軸2の逆転による織機1の逆転動作が実行され、織機1は、作業者の到着を待つ前記待機状態となる。

0040

但し、その前記二次停止のクランク角度へ向けた前記一次逆転は、前記のように、ドビー開口装置23においてレベリング機能が無効とされた状態で行われる。すなわち、本実施例では、その前記一次逆転時における前記した停止原因別のレベリング機能を有効とするか無効とするかの設定について、経糸切れと緯糸切れとが共に発生した場合に対しては、レベリング機能を無効とする設定が為されている。そして、それに伴い、前記発生サイクルへ向けた織機1の逆転動作は、その前記発生サイクルにおける各綜絖枠7の前記上下位置が製織時の選択パターンに従った位置となるような態様で行われる。

0041

その後、織機1に作業者が到着すると、作業者は、不良緯糸を織布Wから抜き取る不良緯糸除去作業を行う。そのために、作業者は、織機1に逆転動作を行わせて不良緯糸が織前CFに露出された(口出された)状態とすべく、逆転釦15bを操作する。それにより、織機1は、主軸2が逆転される逆転動作(二次逆転)を実行する。

0042

また、本実施例の織機1は、その前記待機状態における逆転釦15bの操作に伴い、主制御装置21がドビー開口装置23におけるドビー制御装置23aに対しレベリング指令Lcを出力するように構成されている。言い換えれば、主制御装置21は、経糸切れと緯入れ不良とが共に検知された場合において、前記二次停止後の最初に行われた逆転釦15bの操作に伴い、ドビー制御装置23aに対しレベリング指令を出力するように構成されている。従って、前記のように前記待機状態にある織機1において逆転釦15bが操作されると、主制御装置21からドビー制御装置23aに対しレベリング指令Lcが出力される。そして、それに伴い、ドビー制御装置23aは、レベリング機能が有効とされた状態になり、その時点で発生する選択指令を前記反転パターンに拠るものとした状態となる。それにより、前記二次逆転は、ドビー開口装置23おけるレベリング機能が有効とされた状態で行われる。

0043

なお、前述のように、ドビー開口装置23は、製織サイクル毎に、前記選択パターンに応じた前記上下位置へ各綜絖枠7がもたらされるように開口駆動部23bにおける綜絖枠7を駆動するための状態(駆動状態)が変更される構成となっている。そして、その開口駆動部23bの駆動状態を変更するための制御は、開口パターンに設定された製織サイクルに対し1サイクル程度先行した時点でドビー制御装置23aにおいて発生する選択指令に基づいており、織機1の逆転動作(主軸2の逆転)時においても同じである。

0044

従って、前記のように逆転釦15bが操作された時点(前記発生サイクルにおける前記二次停止のクランク角度)で発生する選択指令が前記反転パターンに拠るものとされることにより、主軸2の逆転に伴い、前記発生サイクルの1つ前の製織サイクルにおいて各綜絖枠7の前記上下位置が前記反転パターンに従った位置となるような態様で、ドビー開口装置23が逆転駆動される。すなわち、例えば前記待機状態から前記発生サイクルの1つ前の製織サイクルにおける経糸Tが最大開口となるクランク角度(180°)まで連続的に主軸2が逆転されるとすると、前記発生サイクルにおけるクランク角度180°で各綜絖枠7が製織時におけるその製織サイクルの前記選択パターンに応じた前記上下位置となり、さらに、前記発生サイクルの1つ前の製織サイクルにおけるクランク角度180°で各綜絖枠7が前記反転パターンに応じた前記上下位置となるような態様で、ドビー開口装置23が駆動される。

0045

但し、前記のように先ず不良緯糸除去作業が行われるため、前記二次逆転は、不良緯糸が口出しされた時点、すなわち、前記発生サイクルにおいてクランク角度が180°となった時点で一旦停止され、織機1は、そのクランク角度で停止された状態(三次停止)となる。その上で、その前記三次停止の状態(不良緯糸が口出しされた口出し状態)で、織機1においては、作業者による前記した不良緯糸除去作業が行われる。

0046

そして、その作業の完了後、作業者によって再び逆転釦15bが操作されることにより、前記したドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態での前記二次逆転が再開される。その後、その前記二次逆転が前記発生サイクルの1つ前の製織サイクルにおける終期に設定されたクランク角度(例えば、クランク角度300°)まで継続されると共に、そのクランク角度で前記二次逆転が停止される。それにより、その織機1が停止(四次停止)された状態において、経糸Tがレベリングされた状態(レベリング状態)となる。

0047

そして、織機1においては、そのように経糸Tがレベリング状態とされた前記四次停止の状態で、作業者による経糸切れの補修作業が行われる。その上で、その経糸切れの補修作業が完了した後、作業者によって運転釦が操作されることに伴い、織機1においては、予め設定された起動動作(詳細略)が行われた後、再起動されて製織運転が再開される。

0048

そのように、以上で説明した再起動準備方法によれば、織機1において、前記待機状態となる前記二次停止のクランク角度までの逆転が、ドビー開口装置23におけるレベリング機能を無効とした状態で行われるため、その後に行われる不良緯糸を口出しするための織機の逆転操作が、レベリング状態の解除を伴うことなく行われることとなる。それにより、停止段の発生が可及的に軽減される。さらに、前記のように、緯入れ不良だけでなく経糸切れも発生している場合にはその経糸切れの補修作業も行う必要があるのに対し、織機1においては、前記二次停止からの前記二次逆転がドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態で行われるため、不良緯糸除去作業(前記三次停止)後の前記四次停止の状態で、経糸Tが補修作業を行い易いレベリングされた状態となる。それにより、その経糸切れの補修作業が容易に行える。

0049

以上では、本発明の一実施形態(実施例)について説明したが、本発明は前記実施例において説明したものに限定されるものではなく、以下のような実施形態(変形例)での実施も可能である。

0050

(1)前記実施例では、織機1が前記待機状態とされる前記二次停止から不良緯糸が口出しされる前記三次停止までの逆転が、ドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態で行われている。すなわち、その逆転のために逆転釦15bが操作されることに伴い、ドビー開口装置23をレベリング機能が有効とされた状態とするためのレベリング指令Lcが主制御装置21からドビー開口装置23(ドビー制御装置23a)へ向けて出力されるように主制御装置21が構成されている。しかし、本発明においては、その前記待機状態からの不良緯糸を口出しするまでの織機1の逆転動作は、ドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態で行われるのに代えて、図5に示すように、ドビー開口装置23におけるレベリング機能を無効とした状態で行われても良い。

0051

より詳しくは、図5に示す例では、前記待機状態において作業者により逆転釦15bが操作されても、主制御装置21からレベリング指令Lcが出力されず、織機1の前記三次停止のクランク角度へ向けた逆転動作は、ドビー開口装置23におけるレベリング機能が無効とされた状態で行われる。従って、その織機1の逆転動作時において、ドビー開口装置23は、製織時の選択パターンに従って上下位置へ綜絖枠7をもたらすように逆転駆動される。

0052

そして、前記三次停止の状態で不良緯糸除去作業が行われた後、本発明においては、経糸Tをレベリング状態とするための操作が行われることとなるが、その操作にあたっては、先ずは、ドビー開口装置23における選択指令が有効となるクランク角度であってその前記三次停止の製織サイクル(前記発生サイクル)におけるクランク角度360°よりも小さいクランク角度まで織機1が正転駆動される。因みに、その織機1の正転駆動は、例えば寸動釦15aが操作されることによって行われる。

0053

その上で、その正転駆動の完了後、前記実施例で言う前記四次停止のクランク角度へ向けた逆転動作を織機1に行わせるために、作業者による逆転釦15bの操作が行われる。そして、この例では、その時点での逆転釦15bの操作に伴い、主制御装置21がドビー開口装置23へ向けたレベリング指令Lcを出力するように主制御装置21が構成されている。従って、その前記四次停止のクランク角度へ向けた織機1の逆転動作は、ドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態で行われる。それにより、前記四次停止のクランク角度まで織機1が逆転動作を行った結果として、前記実施例と同様に、そのクランク角度において経糸Tはレベリングされた状態となる。

0054

なお、この例において、前記三次停止からの正転駆動については、前記三次停止の状態で逆転釦15bが操作されることに伴って織機1が前記したクランク角度まで自動的に正転駆動されるようにしても良い。その場合は、その時点における逆転釦15bの操作に伴い、主制御装置21が主軸駆動部25に対し正転指令を出力するように主軸駆動装置21が構成されたものとすれば良い。また、その場合は、その正転駆動に連続して織機1の逆転駆動が行われると共に、その逆転釦15bの操作に伴って主軸制御装置21からドビー開口装置23へ向けたレベリング指令Lcが出力される。

0055

(2)前記実施例では、経糸切れと緯入れ不良とが共に発生して織機1が停止した場合を例として説明したが、本発明が適用される場合は、そのような経糸切れと緯入れ不良とが共に発生した場合に限らない。例えば、停止原因として緯入れ不良のみが発生した場合であっても、その不良緯糸除去作業の後、経糸Tをレベリングされた状態として織機を待機状態とすることが要求される場合がある。そして、そのような場合が想定されるときにも本発明を適用すれば良い。

0056

なお、その場合は、織機1自身はそのような不良緯糸除去作業後の待機状態の要求を把握できないため、前記した前記一次逆転時における停止原因別のレベリング機能を有効とするか無効とするかの設定については、停止原因が緯入れ不良である場合に対し、レベリング機能を無効とする設定が為されることとなる。そして、その場合には、例えば、図5に示す例のように前記二次停止の状態で逆転釦15bが操作されても主制御装置21からレベリング指令Lcは出力されないものとした上で、前記三次停止の状態での不良緯糸除去作業後に、運転釦が操作された場合には、予め設定された起動動作が行われた後に織機1が再起動され、逆転釦15bが操作された場合には、その後の織機1の逆転動作がドビー開口装置23におけるレベリング機能を有効とした状態で行われるようにすれば良い。
(3)綜絖枠(綜絖)に開口運動を与える経糸開口装置について、前記実施例では、その経糸開口装置として電子ドビー開口装置23が織機1に採用されている例について本発明を説明したが、本発明が適用される織機は、そのように電子ドビー開口装置が経糸開口装置として採用されているものに限らず、主軸を駆動源とすると共に設定された織柄のパターン(選択パターン)に従って各綜絖を駆動する電子ジャカード開口装置が経糸開口装置として採用されたものであっても良い。

0057

なお、本発明は上記のいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。

0058

1織機
2主軸
5綜絖
6 筬
7綜絖枠
8緯糸検知フィーラ
10経糸切れセンサ
15a寸動釦
15b逆転釦
17入力設定器
21主制御装置
23電子ドビー開口装置
23aドビー制御装置
23b開口駆動部
25 主軸駆動部
CF 織前
MM主モータ
Lcレベリング指令
Rc逆転指令
Ss停止信号
Sy 緯糸検知信号
St 経糸切れ検知信号
T経糸
Y 緯糸
W 織物

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