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課題

哺乳動物心不全を予防、治療、又は遅延させる医薬組成物の提供。

解決手段

a)約0.3〜約2.4μg/kg/日、b)約6〜約48EU/kg/日又はc)約0.04〜約0.34nmol/kg/日の量のニューレグリン1タンパク質を含む、医薬組成物を投与する方法。ニューレグリン1タンパク質が、ニューレグリン1β2アイソフォームであり、1日当たり10分〜12時間、1日又は複数日の間、又は少なくとも10日間1日当り10時間、静脈内投与する方法。前記哺乳動物がヒトであり、前記心不全が1以上の虚血性因子先天性因子、リウマチ性因子、特発性因子、ウイルス性因子又は毒性因子により引き起こされるものである、心不全の治療に投与される医薬組成物。前記ニューレグリン1タンパク質の投与後が、C反応性タンパク質CRP)のレベルを増加させない投与方法

概要

背景

(2.発明の背景
心不全は約5,000,000人のアメリカ人が罹患し、毎年550,000人を超える新規患者がその
病状診断される。心不全のための現在の薬物療法は、主にアンギオテンシン変換酵素
ACE)阻害剤に向けられているが、それらは、血管を拡張させ、血圧を低下させ、心臓
仕事量を減少させる血管拡張薬である。死亡率減少割合は顕著であるが、ACE阻害剤
よる実際の死亡率の減少は平均3%〜4%に過ぎず、いくつかの潜在的な副作用がある。さ
らなる限界は、心不全を予防又は治療するための他の選択肢と関連する。例えば、心臓移
植は薬物治療よりも明らかに高額で侵襲的であり、それはドナーの心臓の入手可能性によ
ってさらに制限される。両心室ペースメーカーなどの機械装置の使用も同様に侵襲的で高
額である。したがって、現在の療法の欠点を考慮した新しい療法が必要とされている。

1つの有望な新しい療法は、心不全に罹患しているか又はそれを発症するリスクのある
患者に対するニューレグリン(以下、「NRG」と呼ぶ)の投与を伴う。EGF様成長因子のフ
ァミリーであるNRGは、NRG1、NRG2、NRG3、及びNRG4、並びにこれらのアイソフォーム
含む構造的に関連した成長及び分化因子ファミリーを含み、様々な生物学的応答乳癌
細胞分化及び乳タンパク質分泌刺激神経堤細胞シュワン細胞への分化誘導骨格
筋細胞アセチルコリン受容体合成の刺激;並びに心筋細胞生存及びDNA合成の促進に
関与する。心筋小柱形成及び後根神経節発生に重度欠陥があるニューレグリン遺伝子標
ホモ接合マウス胚インビボ研究により、ニューレグリンが心臓及び神経の発生に必須
であることが示されている。

NRGは、EGFR、ErbB2、ErbB3、及びErbB4を含むEGF受容体ファミリーに結合するが、そ
の各々は、細胞の成長、分化、及び生存を含む複数の細胞機能で重要な役割を果たす。そ
れらは、細胞外リガンド結合ドメイン膜貫通キナーゼドメイン、及び細胞質チロシン
キナーゼドメインからなるタンパク質チロシンキナーゼ受容体である。NRGがErbB3又はEr
bB4の細胞外ドメインに結合した後、それは、ErbB3、ErbB4、及びErbB2の間のヘテロ二量
体形成又はErbB4自体の間のホモ二量体形成をもたらす構造変化誘導し、それによって
細胞膜の内側にある受容体のC末端ドメインリン酸化が起こる。次に、リン酸化された
細胞内ドメインは細胞内のさらなるシグナルタンパク質と結合し、対応する下流のAKT又
ERKシグナル伝達経路活性化し、細胞増殖細胞分化細胞アポトーシス細胞移動
、又は細胞接着の刺激又は低下などの、一連細胞反応を誘導する。これらの受容体のう
ち、主にErbB2及びErbB4が心臓で発現される。

サイズが50〜64アミノ酸の範囲であるNRG-1のEGF様ドメインは、これらの受容体に結合
して、それらを活性化するのに十分であることが示されている。以前の研究により、ニュ
レグリン-1β(NRG-1β)は、高い親和性でErbB3及びErbB4に直接結合することができ
ることが示されている。オーファン受容体ErbB2は、ErbB3ホモ二量体又はErbB4ホモ二量
体よりも高い親和性で、ErbB3及びErbB4とヘテロ二量体を形成することができる。神経発
生の研究により、交感神経系の形成には、完全なNRG-1β、ErbB2、及びErbB3シグナル
達系が必要であることが示されている。NRG-1β又はErbB2又はErbB4の標的破壊は、心臓
発生異常による胚性致死をもたらした。最近の研究により、心血管の発生並びに成体
正常な心機能の維持におけるNRG-1β、ErbB2、及びErbB4の役割も明らかになった。NRG-1
βは、成体心筋細胞におけるサルコメア組織化強化することが示されている。組換え
NRG-1βのEGF様ドメインの投与は、心不全の異なる動物モデルにおいて心筋のパフォーマ
ンスの悪化を顕著に改善するか又はそのような悪化から顕著に保護する。より重要なこと
に、NRG-1βは、心不全の動物の生存を顕著に延長する。これらの効果により、NRG-1βは
、種々の通常疾患による心不全のための広域スペクトル治療化合物又はリード化合物
して有望なものとなっている。しかしながら、心不全の予防、治療、又は遅延のために臨
床の場で使用することができる、NRGの許容用量及び有効用量に関するより多くの情報が
依然として必要とされている。

概要

哺乳動物の心不全を予防、治療、又は遅延させる医薬組成物の提供。a)約0.3〜約2.4μg/kg/日、b)約6〜約48EU/kg/日又はc)約0.04〜約0.34nmol/kg/日の量のニューレグリン1タンパク質を含む、医薬組成物を投与する方法。ニューレグリン1タンパク質が、ニューレグリン1β2アイソフォームであり、1日当たり10分〜12時間、1日又は複数日の間、又は少なくとも10日間1日当り10時間、静脈内投与する方法。前記哺乳動物がヒトであり、前記心不全が1以上の虚血性因子先天性因子、リウマチ性因子、特発性因子、ウイルス性因子又は毒性因子により引き起こされるものである、心不全の治療に投与される医薬組成物。前記ニューレグリン1タンパク質の投与後が、C反応性タンパク質CRP)のレベルを増加させない投与方法。なし

目的

本発明は、該哺乳動物の心不全を予防、治療、又は
遅延させるためのニューレグリンタンパク質の用量範囲を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

それを必要とするヒトの心不全治療する又は遅延させるための医薬組成物であって、(a)0.3μg〜2.4μg/kg/日;(b)6EU〜48EU/kg/日;又は(c)0.04nmol〜0.34nmol/kg/日の量での前記ヒトへの投与のために調合されているニューレグリン1タンパク質を含む、前記医薬組成物。

請求項2

前記ニューレグリン1タンパク質が、ニューレグリン1β2アイソフォームである、請求項1記載の医薬組成物。

請求項3

前記ニューレグリン1タンパク質が、配列番号:1に示すアミノ酸配列を含む、請求項1記載の医薬組成物。

請求項4

前記ニューレグリン1タンパク質が、配列番号:1に示すアミノ酸配列からなる、請求項1記載の医薬組成物。

請求項5

前記ニューレグリン1タンパク質が前記ヒトに静脈内投与されるように用いられる、請求項1記載の医薬組成物。

請求項6

前記ニューレグリン1タンパク質が前記ヒトに1日又は複数日の間投与されるように用いられる、請求項1記載の医薬組成物。

請求項7

前記ニューレグリン1タンパク質が前記ヒトに少なくとも10日間投与されるように用いられる、請求項6記載の医薬組成物。

請求項8

前記ニューレグリン1タンパク質が前記ヒトに1日当たり10分〜12時間投与されるように用いられる、請求項7記載の医薬組成物。

請求項9

前記ニューレグリン1タンパク質が前記ヒトに1日当たり10時間で10日間投与されるように用いられる、請求項8記載の医薬組成物。

請求項10

前記ヒトが、心不全を有するか又は心不全を有することが疑われる、請求項1記載の医薬組成物。

請求項11

前記心不全が、1以上の虚血性因子先天性因子、リウマチ性因子、特発性因子、ウイルス性因子又は毒性因子によって引き起こされる、請求項10記載の医薬組成物。

請求項12

前記ニューレグリン1タンパク質の投与が、C反応性タンパク質(CRP)のレベルを増加させない、請求項1記載の医薬組成物。

技術分野

0001

(1.発明の分野)
本発明は、ニューレグリンタンパク質を用いて哺乳動物心不全を予防、治療、又は遅
延させるための方法に関する。特に、本発明は、該哺乳動物の心不全を予防、治療、又は
遅延させるためのニューレグリンタンパク質の用量範囲を提供する。

背景技術

0002

(2.発明の背景
心不全は約5,000,000人のアメリカ人が罹患し、毎年550,000人を超える新規患者がその
病状診断される。心不全のための現在の薬物療法は、主にアンギオテンシン変換酵素
ACE)阻害剤に向けられているが、それらは、血管を拡張させ、血圧を低下させ、心臓
仕事量を減少させる血管拡張薬である。死亡率減少割合は顕著であるが、ACE阻害剤
よる実際の死亡率の減少は平均3%〜4%に過ぎず、いくつかの潜在的な副作用がある。さ
らなる限界は、心不全を予防又は治療するための他の選択肢と関連する。例えば、心臓移
植は薬物治療よりも明らかに高額で侵襲的であり、それはドナーの心臓の入手可能性によ
ってさらに制限される。両心室ペースメーカーなどの機械装置の使用も同様に侵襲的で高
額である。したがって、現在の療法の欠点を考慮した新しい療法が必要とされている。

0003

1つの有望な新しい療法は、心不全に罹患しているか又はそれを発症するリスクのある
患者に対するニューレグリン(以下、「NRG」と呼ぶ)の投与を伴う。EGF様成長因子のフ
ァミリーであるNRGは、NRG1、NRG2、NRG3、及びNRG4、並びにこれらのアイソフォーム
含む構造的に関連した成長及び分化因子ファミリーを含み、様々な生物学的応答乳癌
細胞分化及び乳タンパク質分泌刺激神経堤細胞シュワン細胞への分化誘導骨格
筋細胞アセチルコリン受容体合成の刺激;並びに心筋細胞生存及びDNA合成の促進に
関与する。心筋小柱形成及び後根神経節発生に重度欠陥があるニューレグリン遺伝子標
ホモ接合マウス胚インビボ研究により、ニューレグリンが心臓及び神経の発生に必須
であることが示されている。

0004

NRGは、EGFR、ErbB2、ErbB3、及びErbB4を含むEGF受容体ファミリーに結合するが、そ
の各々は、細胞の成長、分化、及び生存を含む複数の細胞機能で重要な役割を果たす。そ
れらは、細胞外リガンド結合ドメイン膜貫通キナーゼドメイン、及び細胞質チロシン
キナーゼドメインからなるタンパク質チロシンキナーゼ受容体である。NRGがErbB3又はEr
bB4の細胞外ドメインに結合した後、それは、ErbB3、ErbB4、及びErbB2の間のヘテロ二量
体形成又はErbB4自体の間のホモ二量体形成をもたらす構造変化誘導し、それによって
細胞膜の内側にある受容体のC末端ドメインリン酸化が起こる。次に、リン酸化された
細胞内ドメインは細胞内のさらなるシグナルタンパク質と結合し、対応する下流のAKT又
ERKシグナル伝達経路活性化し、細胞増殖細胞分化細胞アポトーシス細胞移動
、又は細胞接着の刺激又は低下などの、一連細胞反応を誘導する。これらの受容体のう
ち、主にErbB2及びErbB4が心臓で発現される。

0005

サイズが50〜64アミノ酸の範囲であるNRG-1のEGF様ドメインは、これらの受容体に結合
して、それらを活性化するのに十分であることが示されている。以前の研究により、ニュ
レグリン-1β(NRG-1β)は、高い親和性でErbB3及びErbB4に直接結合することができ
ることが示されている。オーファン受容体ErbB2は、ErbB3ホモ二量体又はErbB4ホモ二量
体よりも高い親和性で、ErbB3及びErbB4とヘテロ二量体を形成することができる。神経発
生の研究により、交感神経系の形成には、完全なNRG-1β、ErbB2、及びErbB3シグナル
達系が必要であることが示されている。NRG-1β又はErbB2又はErbB4の標的破壊は、心臓
発生異常による胚性致死をもたらした。最近の研究により、心血管の発生並びに成体
正常な心機能の維持におけるNRG-1β、ErbB2、及びErbB4の役割も明らかになった。NRG-1
βは、成体心筋細胞におけるサルコメア組織化強化することが示されている。組換え
NRG-1βのEGF様ドメインの投与は、心不全の異なる動物モデルにおいて心筋のパフォーマ
ンスの悪化を顕著に改善するか又はそのような悪化から顕著に保護する。より重要なこと
に、NRG-1βは、心不全の動物の生存を顕著に延長する。これらの効果により、NRG-1βは
、種々の通常疾患による心不全のための広域スペクトル治療化合物又はリード化合物
して有望なものとなっている。しかしながら、心不全の予防、治療、又は遅延のために臨
床の場で使用することができる、NRGの許容用量及び有効用量に関するより多くの情報が
依然として必要とされている。

0006

(3.発明の概要
本発明は、NRGが、心筋細胞の分化並びにサルコメア構造及び細胞骨格構造の組織化、
並びに細胞接着を強化するという発見に基づいている。本発明はまた、NRGが、心不全の
異なる動物モデルにおいて心筋のパフォーマンスの悪化を顕著に改善するか又はそのよう
な悪化を顕著に防ぎ、かつ心不全動物の生存を延長するという発見に基づいている。ニュ
ーレグリン、ニューレグリンポリペプチド、ニューレグリン誘導体、又はニューレグリン
の活性を模倣する化合物は、本発明の方法の範囲内に含まれる。

0007

本発明の第1の態様では、哺乳動物(例えば、ヒト)で使用されるときのNRGタンパク質
の許容用量範囲が提供される。該許容用量範囲は、害を伴わずに該哺乳動物(例えば、ヒ
ト)に投与し得るNRGの最大量を意味する。一実施態様では、該許容用量範囲は、2.4μg
/kg/日以下、例えば、2.4μg/kg/日、1.2μg/kg/日、0.6μg/kg/日、又は0.3μg
/kg/日である。一実施態様では、該許容用量範囲は、48U/kg/日以下、例えば、48U/
kg/日、24U/kg/日、12U/kg/日、又は6U/kg/日である。別の実施態様では、該許容
用量範囲は、0.34nmol/kg/日以下、例えば、0.34nmol/kg/日、0.17nmol/kg/日、0.
08nmol/kg/日、又は0.04nmol/kg/日である。

0008

本発明の第2の態様では、哺乳動物(例えば、ヒト)の心不全を予防、治療、又は遅延
させるためのNRGタンパク質の有効用量範囲が提供される。該有効用量範囲は、該哺乳動
物(例えば、ヒト)に投与したときに1以上の有益な効果を生じるNRGの量を意味する。該
有益な効果は、心不全患者の心機能の改善、又は心不全患者の心機能の悪化の予防、又は
心不全患者の心機能の悪化の遅延であり得る。一実施態様では、該有効用量範囲は、0.3
〜2.4μg/kg/日、例えば、2.4μg/kg/日、1.2μg/kg/日、0.6μg/kg/日、又は0.
3μg/kg/日である。一実施態様では、該有効用量範囲は、6〜48U/kg/日、例えば、48
U/kg/日、24U/kg/日、12U/kg/日、又は6U/kg/日である。別の実施態様では、該
有効用量範囲は、0.04〜0.34nmol/kg/日、例えば、0.34nmol/kg/日、0.17nmol/kg/
日、0.08nmol/kg/日、又は0.04nmol/kg/日である。

0009

本発明の第3の態様では、哺乳動物(例えば、ヒト)の心不全を予防、治療、又は遅延
させるための方法であって、該許容用量範囲内のNRGタンパク質をそれを必要とする該哺
乳動物(例えば、ヒト)に投与することを含む該方法が提供される。一実施態様では、該
許容用量範囲内の該NRGタンパク質は1日に1回投与される。別の実施態様では、該許容用
量範囲内の該NRGタンパク質は1日に数回投与される。一実施態様では、該許容用量範囲内
の該NRGタンパク質は1日間投与される。別の実施態様では、該許容用量範囲内の該NRGタ
ンパク質は数日間投与される。

0010

本発明の第4の態様では、哺乳動物(例えば、ヒト)の心不全を予防、治療、又は遅延
させるための方法であって、該有効用量範囲のNRGタンパク質をそれを必要とする該哺乳
動物(例えば、ヒト)に投与することを含む該方法が提供される。一実施態様では、該有
効用量範囲内の該NRGタンパク質は1日に1回投与される。別の実施態様では、該有効用量
範囲内の該NRGタンパク質は1日に数回投与される。一実施態様では、該有効用量範囲内の
該NRGタンパク質は1日間投与される。別の実施態様では、該有効用量範囲内の該NRGタン
パク質は数日間投与される。

0011

本発明の第5の態様では、心不全を予防、治療、又は遅延させるための医薬組成物が提
供され、該組成物は、該許容用量範囲内の量のNRGタンパク質を含む。

0012

本発明の第6の態様では、心不全を予防、治療、又は遅延させるための医薬組成物が提
供され、該組成物は、該有効用量範囲内の量のNRGタンパク質を含む。

0013

本発明の第7の態様では、心不全を予防、治療、又は遅延させるためのキットが提供さ
れ、該キットは、心不全を予防、治療、又は遅延させるための1回分の投与量又は数回分
の投与量の前述の医薬組成物を含む。

0014

(4.発明の詳細な説明)
本明細書に記載されているものと同様又は同等の任意の方法を本発明の実施において使
用することができるが、好ましい方法及び材料を次に記載する。

0015

本発明は、該許容及び/又は有効用量範囲内のNRGタンパク質を用いて、それを必要と
する哺乳動物(例えば、ヒト)の心不全を予防、治療、又は遅延させるための方法を提供
する。好ましくは、該哺乳動物(例えば、ヒト)は、心不全に罹患しているか又はそれを
発症するリスクのある対象又は患者である。

0016

限定するためではなく、開示を明確にするために、以降の本発明の詳細な説明を以下の
サブセクションに分割する。本明細書で言及される全ての刊行物は、それらと関連して該
刊行物が引用される方法及び/又は材料を開示及び記載するために、参照により組み込ま
れる。

0017

(A.定義)
別途定義されない限り、本明細書で用いる全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属
する分野の当業者が共通に理解するのと同じ意味を有する。本明細書で参照される全ての
特許、出願、公表出願、及び他の刊行物は、その全体が参照により組み込まれる。このセ
クションで示す定義が、参照により本明細書中に組み込まれる特許、出願、公表出願、及
び他の刊行物で示される定義と反するか、さもなければ矛盾する場合、このセクション
示す該定義が参照により本明細書中に組み込まれる定義に優先する。

0018

本明細書で用いるように、本文で明らかに別の指示がない限り、単数形「a」、「an」
、及び「the」は、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味する。

0019

本明細書で用いるように、本発明で用いる「ニューレグリン」又は「NRG」は、ErbB2、
ErbB3、ErbB4、又はそれらの組合せと結合して、それらを活性化することができるタンパ
ク質又はペプチドを指し、これらには、限定するものではないが、全てのニューレグリン
アイソフォーム、ニューレグリンEGFドメインのみ、ニューレグリンEGF様ドメインを含む
ポリペプチド、ニューレグリン突然変異体又は誘導体、及び以下に詳述するような、上記
の受容体を同じく活性化する任意の種類のニューレグリン様遺伝子産物が含まれる。ニュ
ーレグリンには、NRG-1、NRG-2、NRG-3、及びNRG-4タンパク質、ペプチド、断片、並びに
ニューレグリンの活性を模倣する化合物も含まれる。本発明で用いるニューレグリンは、
上記のErbB受容体を活性化して、それらの生物学的反応を調節すること、例えば、骨格筋
細胞におけるアセチルコリン受容体合成を刺激すること;並びに/又は心臓細胞の分化、
生存、及びDNA合成を改善することができる。ニューレグリンには、それらの生物学的活
性を実質的に変化させない保存的アミノ酸置換を有する変異体も含まれる。アミノ酸の好
適な保存的置換は当業者に公知であり、かつ通常、得られる分子生物学的活性を変化さ
せることなく行ない得る。当業者は、ポリペプチドの非必須領域の単一アミノ酸置換が、
一般に、生物学的活性を実質的に変化させないことを認識している(例えば、Watsonらの
文献「遺伝子の分子生物学(Molecular Biology of the Gene)」、第4版, 1987, The Be
jacmin/Cummings Pub. co., p.224を参照されたい)。好ましい実施態様では、本発明で
用いるニューレグリンは、ErbB2/ErbB4又はErbB2/ErbB3ヘテロ二量体に結合して、それ
らを活性化する。これには、例えば、アミノ酸配列



を含むNRG-1β2アイソフォームの177〜237残基を含むペプチドがあるが、これに限定す
るものではない。

0020

ニューレグリンは、当業者の判断に従って任意の経路で投与することができ、そのよう
な経路には、限定するものではないが、経口、吸入非経口(例えば、静脈内、筋肉内、
皮下、又は皮内)が含まれる。ある実施態様では、ニューレグリンは経口投与される。あ
る実施態様では、ニューレグリンは静脈内投与される。ある実施態様では、ニューレグリ
ンは皮下投与される。好ましい実施態様では、ニューレグリンは、該哺乳動物に対して静
脈内又は皮下に徐放される。

0021

ニューレグリンの徐放は、ある期間にわたって、ニューレグリンの連続的な治療レベル
を提供する。いくつかの実施態様では、ニューレグリンは、1時間、2時間、4時間、8時間
、10時間、12時間、14時間、16時間、20時間、24時間、又はそれより長い期間にわたって
放出される。いくつかの実施態様では、ニューレグリンは、1日、2日、3日、4日、5日、6
日、7日、8日、9日、10日、又はそれより長い期間にわたって放出される。別の実施態様
では、ニューレグリンは、1週間、2週間、3週間、4週間、又はそれより長い期間にわたっ
て放出される。別の実施態様では、ニューレグリンは、1カ月、2カ月、4カ月、8カ月、12
カ月、又はそれより長い期間にわたって放出される。別の実施態様では、ニューレグリン
は、1年、2年、3年、4年、又はそれより長い期間にわたって放出される。別の実施態様で
は、ニューレグリンは、3日間連続で毎日4時間、5日間連続で毎日4時間、7日間連続で毎
日4時間、10日間連続で毎日4時間、3日間連続で毎日6時間、5日間連続で毎日6時間、7日
間連続で毎日6時間、10日間連続で毎日6時間、3日間連続で毎日8時間、5日間連続で毎日8
時間、7日間連続で毎日8時間、10日間連続で毎日8時間、放出される。

0022

本明細書で用いるように、「上皮成長因子様ドメイン」又は「EGF様ドメイン」は、Erb
B2、ErbB3、ErbB4、又はそれらの組合せに結合して、それらを活性化し、かつその内容が
全て参照により本明細書中に組み込まれる、WO 00/64400、Holmesらの文献(Science, 2
56:1205-1210(1992));米国特許第5,530,109号及び第5,716,930号;Hijaziらの文献
(Int. J. Oncol., 13:1061-1067(1998));Changらの文献(Nature, 387:509-512(
1997);Carrawayらの文献(Nature, 387:512-516(1997));Higashiyamaらの文献(J
. Biochem., 122:675-680(1997));並びにWO 97/09425に開示されているような、EG
F受容体結合ドメイン構造的類似性を有する、ニューレグリン遺伝子によってコードさ
れるポリペプチドモチーフを指す。ある実施態様では、EGF様ドメインは、ErbB2/ErbB4
又はErbB2/ErbB3ヘテロ二量体に結合して、それらを活性化する。ある実施態様では、EG
F様ドメインは、NRG-1の受容体結合ドメインのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様
では、EGF様ドメインは、NRG-1のアミノ酸残基177〜226、177〜237、又は177〜240に対応
するアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、EGF様ドメインは、NRG-2の受容体結合ドメ
インのアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、EGF様ドメインは、NRG-3の受容体結合ド
メインのアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、EGF様ドメインは、NRG-4の受容体結合
ドメインのアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、EGF様ドメインは、米国特許第5,834
,229号に記載されているような、



というアミノ酸を含む。

0023

本明細書で用いるように、「許容用量」は、害を伴わずに哺乳動物に投与し得るNRGの
最大量を指す。ある実施態様では、該害は、臨床的有害事象発生率及び重症度、血圧、
心拍数呼吸、及び体温を含むバイタルサインの異常、心電図の新たな変化、並びに身体
的異常又は臨床検査異常により決定することができる。ある実施態様では、許容用量は、
重篤な有害事象を伴わずにヒトに投与し得るNRGの最大量を指す。1つの具体的な実施態様
では、該重篤な有害事象は、死に至るもの又は生命脅かすものである。別の具体的な実
施態様では、該重篤な有害事象は、入院患者入院又は現在の入院の延長をもたらす。別
の具体的な実施態様では、該重篤な有害事象は、永続的又は顕著な身体障害又は無能力
もたらす。別の具体的な実施態様では、該重篤な有害事象は、心筋梗塞不安定狭心症
の進行、又は他の心筋虚血の増加をもたらす。別の具体的な実施態様では、該重篤な有害
事象は、新たな持続性不整脈、例えば、心房粗動又は心房細動心室性頻脈又は心室細動
、完全心ブロックの発生をもたらす。別の具体的な実施態様では、該重篤な有害事象は、
先天異常をもたらす。他の実施態様では、該重篤な有害事象は、直ちに生命を脅かすもの
でない場合もあるし、又は死亡もしくは入院をもたらさない場合もあるが、該対象を危険
に陥らせる場合もあるし、又は上に列挙した転帰の1つを予防するために介入を必要とす
る場合もある。

0024

本明細書で用いるように、「有効用量」は、哺乳動物に投与したときに1以上の有益な
効果を生じるNRGの量を指す。ある実施態様では、該有益な効果は、限定するものではな
いが、MRIで測定されるLVEF、LVEDV、及びLVESVを含む、心機能の変化により決定するこ
とができる。ある実施態様では、該有益な効果は、限定するものではないが、心拍出量
左心及び右心充満圧、血圧及び全身血圧、並びに全身血管抵抗及び肺血管抵抗を含む、
急性血行動態変化により決定することができる。ある実施態様では、該有益な効果は、
液中神経ホルモンマーカー及び免疫学的マーカー、例えば、ノルアドレナリンアル
ドステロン、エンドセリン-1、NT-proBNP、III型プロコラーゲン末端プロペプチド(PI
IINP)、hsCRP、TNF、及びIL6により決定することができる。ある実施態様では、該有益
な効果は、6分間歩行試験により決定することができる。ある実施態様では、該有益な効
果は、ニューヨーク心臓協会によるCHF患者分類により決定することができる。ある実施
態様では、該有益な効果は、生活の質(QOL、Minnesota、1986)により決定することがで
きる。ある実施態様では、該有益な効果は、該患者の再入院頻度により決定することが
できる。ある実施態様では、該有益な効果は、該患者の生存率又は死亡率により決定する
ことができる。

0025

本明細書で用いるように、「治療する」、「治療」、及び「治療すること」は、病気
障害、又は疾患の症状を改善するか、さもなければ有益に変化させる任意の方法を指す。
該効果は、疾患もしくはその症状の完全もしくは部分的な予防という観点では予防的であ
り得、並びに/又は疾患及び/もしくは該疾患に起因する有害効果の部分的もしくは完全
治癒という観点では治療的であり得る。治療は、本明細書中の該組成物の任意の医薬
使用も包含する。

0026

本明細書で用いるように、「左室駆出分画」又は「LVEF」は、心臓の動の結果として
充満した心室から拍出される血液の部分を意味する。それは、次式:(LVEDV−LVESV)/
LVEDVにより定義することができる。

0027

本明細書で用いるように、「LVEDV」は、左室拡張末期容積を意味する。

0028

本明細書で用いるように、「LVESV」は、左室収縮末期容積を意味する。

0029

本明細書で用いるように、「短縮率」又は「FS」は、収縮状態弛緩状態の間の左室の
直径の変化の比を意味する。それは、次式:(LV拡張末期直径−LV収縮末期直径)/LV拡
末期直径により定義することができる。

0030

本明細書で用いるように、「心不全」は、心臓が代謝組織の要求に必要とされる速度で
血液を拍出しない心機能の異常を意味する。心不全は、例えば、鬱血性心不全、心筋梗塞
頻拍性不整脈家族性肥大性心筋症虚血性心疾患特発性拡張型心筋症心筋炎など
の広範な疾患状態を含む。心不全は、限定するものではないが、虚血性先天性、リウマ
チ性、ウイルス性、毒性、又は特発性の形態を含む、いくつもの因子によって起こり得る
慢性心肥大は、鬱血性心不全及び心停止の前触れとなる重大な病的状態である。

0031

本明細書で用いるように、本文で明らかに別の指示がない限り、「タンパク質」は、「
ポリペプチド」又は「ペプチド」と同義である。

0032

本明細書で用いるように、「活性単位」又は「EU」又は「U」は、50%最大反応を誘発
することができる規格品の量を意味する。言い換えると、所与活性剤の活性単位を決定
するために、EC50を測定しなければならない。例えば、あるロット製品のEC50が仮に0.
1μgであるならば、それが1単位となる。さらに、1μgのその製品を用いている場合、10E
U(1/0.1)を用いている。EC50は、当技術分野で公知の任意の方法で決定することがで
き、これには、本発明者によって利用される方法が含まれる。こうした該活性単位の決定
は、遺伝子操作された製品及び臨床的に使用される薬物の品質管理にとって重要であり、
異なる医薬及び/又は異なるロット番号に由来する製品を統一基準定量化することを可
能にする。

0033

以下は、NRGと細胞表面ErbB3/ErbB4分子との組合せ及びErbB2リン酸化の間接的な仲介
による、例示的で、迅速で、高感度で、高流量で、かつ定量的なNRG-1の生物学的活性の
決定方法である(例えば、Michael D. Sadickらの文献、1996, Analytical Biochemistry
, 235:207-214及びWO03/099300を参照されたい)。

0034

簡潔には、該アッセイは、キナーゼ受容体活性化酵素結合免疫吸着アッセイ(KIRA-ELI
SA)と呼ばれるが、これは、2つの別々のマイクロタイタープレートからなり、一方は、
細胞培養リガンド刺激、及び細胞溶解/受容体可溶化用、もう一方のプレートは、受容
捕捉及びホスホチロシンELISA用である。該アッセイは、NRG誘導性のErbB2活性化の解
析用に開発された。該アッセイは、接着性乳癌細胞株MCF-7表面の無傷の受容体の刺激を
利用する。膜タンパク質をTriton X-100溶解によって可溶化し、該受容体をErbB3又はErb
B4と交差反応しないErbB2特異的抗体コーティングしたELISAウェル中で捕捉する。次に
、受容体リン酸化の程度を、抗ホスホチロシンELISAによって定量化する。再現性のある
標準曲線を、ヘレグリンβ1(177〜244)の約36OpMというEC50を用いて作成する。HRGβ1
(177〜244)の同一の試料を、該KIRA-ELISAと定量的抗ホスホチロシンウェスタンブロ
解析の両方で解析した場合、結果は互いに非常に密接に相関する。この報告で記載され
ているアッセイは、HRGとErbB3及び/又はErbB4との相互作用から生じるErbB2のチロシン
リン酸化を特異的に定量化することができる。

0035

遺伝子操作された医薬品の大半は、タンパク質及びポリペプチドであるので、それらの
活性は、それらのアミノ酸配列又はそれらの空間構造によって形成される活性中心によっ
て決定することができる。タンパク質及びポリペプチドの活性力価は、それらの絶対的な
質とは一致せず、それゆえ、化学薬品の活性力価のように重量単位で決定することができ
ない。しかしながら、遺伝子操作された医薬品の生物学的活性は、通常、それらの薬力学
と一致しており、また、所与の生物学的活性によって確立される力価決定系は、その力価
単位を決定することができる。それゆえ、生物学的活性の決定は、生物学的活性を有する
物質の力価を測定する過程の一部であることができ、かつ遺伝子操作された製品の品質
理の重要な構成要素である。遺伝子操作された製品及び臨床的に使用される薬物の品質管
理のための生物学的活性基準を決定することが重要である。

0036

50%最大反応を誘発することができる標準製品の量は活性単位(1EU)と定義される。
したがって、異なる医薬に由来する及び異なるロット番号の製品を統一基準で定量化する
ことができる。

0037

(B.実施例)
本発明は、以下の実施例によって例証され、これらの実施例は、いかなる点においても
限定的であることが意図されない。

0038

(実施例1)健常ボランティアにおける注射用組換えヒトニューレグリン-1の忍容性を評
価する第I相非盲検非比較単回投与試験

0039

健常対象における注射用組換えヒトニューレグリン-1の単回投与の安全性及び忍容性を
決定するために、第I相臨床試験プロトコルID:KW-70112)を中国の京大学第一病院
(Peking University First Hospital)で実施した。28名の健常ボランティアを登録し、
その登録順に従って、6つの用量群無作為化した。これらの用量群の中では、比は
約1:1であった。

0040

被験薬

0041

規格:Neucardin(商標)。ニューレグリン-1β2アイソフォームのEGF様ドメインを含み
、配列番号:1に示すアミノ酸配列を有する61アミノ酸のポリペプチド。分子量7054Dal(
1μg=0.14nmol)。250μg(5000EU)/バイアル(1μg=20EU)。

0042

製剤:注射用。

0043

投与の様式:低速ボーラス(20ml/10分、注入ポンプ制御)。

0044

保存:安全な場所に、利用を制限し、遮光して、3〜8℃で。

0045

用量群:

0046

28名のボランティアを、0.2μg、0.4μg、0.8μg、1.2μg、1.6μg、及び2.4μgに相当
する漸増投与量にした6つの群に分けた(詳細については表1を参照されたい)。前の用量
群の安全性及び忍容性を確認する前提条件の下で、0.2μg/kgから始めて、該試験を次の
用量へと段階的に増加させた。

0047

試験手順

0048

1)スクリーニング期間:
・書面によるインフォームドコンセントフォームを得る;
・包含/除外基準を確認する;
人口統計学
病歴収集する;
健康診断
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍呼吸数、体温);
血液検査尿検査
・血液生化学検査
血清心臓マーカー
ECG
・心臓超音波画像
血液凝固検査APTT、PT;
血清学的検査(HBsAg、抗HCV、抗HIVアッセイを含む);
胸部X線
・尿HCG検査(女性対象、必要な場合);
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
併用薬を記録する。

0049

2)ベースライン予定された治験薬投与の前夜から治験薬投与の開始までの時間
・健康診断;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・特異的抗体アッセイ;
・包含/除外基準を再確認する;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0050

3)治験薬が投与された日
・治験薬投与;
・ECG;
心エコー検査
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する(毎日)。

0051

4)薬物投与中止後1日目及び7日目
・健康診断;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・特異的抗体アッセイ;
・血液検査、尿検査;
・血液生化学検査;
・血清心臓マーカー;
・ECG;
・心臓超音波画像(薬物投与の中止後7日目);
・血液凝固検査:APTT、PT;
・尿HCG検査(女性対象、必要な場合);
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0052

5)薬物投与の中止後10日目

0053

薬物投与の中止後7日目の検査結果における任意の異常な項目に関して、この項目を投
与後10日目に再検査した。その後、結果が正常になるまで、それを一定の間隔で再検査し
た。

0054

結果及び解析

0055

合計28名の健常対象を0.2、0.4、0.8、1.2、1.6、2.4μg/kgの6つの用量群に登録し、
各用量群で試験を終了した対象の数は、それぞれ、4名、4名、4名、5名、6名、5名であっ
た(表1参照)。

0056

インフォームドコンセントに署名した時から治療最後の来診まで有害事象(AE)をモニ
タリングした。16名の対象(57.1%)は、該試験期間中に少なくとも1回の有害事象を経
験し、全ての有害事象は軽度であった。該試験中、中等度又は重症の有害事象を経験した
対象はいなかった。

0057

該試験中、最も頻繁に報告された有害事象を表2に記載し、重症度別の有害事象を表3に
記載した。

0058

治験薬関連の有害事象は、ECG異常(8名の対象、28.6%)及び胃腸障害(7名の対象、2
5.0%)であった。ECG異常には、わずかなST-T部の低下、T波平坦化、又は最小限のT波逆
転が含まれた。治験薬投与期間及び観察期間中、前胸部不快感窒息感胸痛呼吸困難
を経験した対象はおらず、血圧は投与後2時間及び24時間で正常であり、血液生化学検査
電解質、血清心臓マーカー、及び心エコー検査に異常は見られなかった。

0059

各用量の全ての対象は、健康診断パラメータにおいてベースラインから変化しなかった
血清抗体アッセイは全ての対象で陰性の結果を示した(表4参照)。

0060

第I相臨床試験の結果により、2.4μg/kg/日を超えない用量では、薬物関連の有害事
象は、主に、軽度のECG異常及び胃腸障害であることが示され、中等度又は重症の有害事
象は認められなかった。したがって、単回投与で投与される場合の2.4μg/kg/日を超え
ない用量は忍容性である。

0061

(実施例2)健常ボランティアにおける注射用組換えヒトニューレグリン-1の忍容性を評
価する第I相非盲検非比較複数回投与試験

0062

健常対象における連続5日間の注射用組換えヒトニューレグリン-1の複数回投与の安全
性及び忍容性を評価するために、第I相臨床試験(プロトコルID:KW-70112)を中国の北
京大学第一病院(Peking University First Hospital)で実施した。32名の健常ボラン
ィアを登録し、4つの用量群に無作為化した。

0063

被験薬:

0064

規格:Neucardin(商標)。ニューレグリン-1β2アイソフォームのEGF様ドメインを含み
、配列番号:1に示すアミノ酸配列を有する61アミノ酸のポリペプチド。分子量7054Dal(
1μg=0.14nmol)。250μg(5000EU)/バイアル(1μg=20EU)。

0065

製剤:注射用。

0066

投与の様式:低速ボーラス(20ml/10分、注入ポンプ制御)。

0067

保存:安全な場所に、利用を制限し、遮光して、3〜8℃で。

0068

用量群:

0069

32名のボランティアを、0.2μg、0.4μg、0.8μg、及び1.2μgに相当する漸増投与量に
した4つの群に分けた(詳細については表5を参照されたい)。前の用量群の安全性及び忍
容性を確認する前提条件の下で、0.2μg/kgから始めて、該試験を次の用量へと段階的に
増加させた。

0070

試験手順

0071

1)スクリーニング期間:
・書面によるインフォームドコンセントフォームを得る;
・包含/除外基準を確認する;
・人口統計学;
・病歴を収集する;
・健康診断;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・血液検査、尿検査;
・血液生化学検査;
・血清心臓マーカー;
・ECG;
・心臓超音波画像;
・血液凝固検査:APTT、PT;
・血清学的検査(HBsAg、抗HCV、抗HIVアッセイを含む);
・胸部X線;
・尿HCG検査(女性対象、必要な場合);
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0072

2)ベースライン:予定された治験薬投与の前夜から治験薬投与の開始までの時間
・健康診断;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・包含/除外基準を再確認する;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0073

3)薬物投与の1日目から5日目
・治験薬投与;
・ECG;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する(毎日);
・併用薬を記録する(毎日)。

0074

4)薬物投与の中止後1日目及び7日目
・健康診断;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・血液検査、尿検査;
・血液生化学検査;
・血清心臓マーカー;
・ECG;
・心臓超音波画像(薬物投与の中止後7日目);
・血液凝固検査:APTT、PT;
・尿HCG検査(女性対象、必要な場合);
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0075

5)薬物投与の中止後14日目

0076

薬物投与の中止後7日目の検査結果における任意の異常な項目に関して、この項目を投
与後10日目に再検査した。その後、結果が正常になるまで、それを一定の間隔で再検査し
た。

0077

結果及び解析

0078

合計32名の健常対象を登録し、0.2、0.4、0.8、及び1.2μg/kgの4つの異なる用量群に
無作為化した。各群に8名の対象とし、男女比を1:1とした。1.2μg/kg用量群の1名の対
象は有害事象のために試験を中止し、他の全ての対象は該試験を終了した。

0079

インフォームドコンセントに署名された時から治療最後の来院まで有害事象をモニタ
ングした。23名の対象(71.9%)は、該試験期間中に少なくとも1回の有害事象を経験し
、全ての有害事象は軽度であった。該試験中に、重症の又は重篤な有害事象を経験した対
象はいなかった(表6参照)。

0080

頻繁に報告された治験薬関連の有害事象には、ECG異常(14例、40.63%)及び胃腸障害
(9例、28.13%)が含まれた。ECG異常には、わずかなST-T部の低下、T波平坦化、又は最
小限のT波逆転が含まれた。治験薬投与期間及び観察期間中、ECGが異常であった対象の中
で、前胸部不快感、窒息感、胸痛、及び呼吸困難を経験したものはいなかった。試験の全
過程において、いかなる治療も施されなかった。5回目の治験薬投与後48時間以内に、ほ
とんど全てのECG異常が正常に戻った

0081

治験薬に関連する胃腸障害は、の不快感、吐き気嘔吐、及び軟便であった(表7参
照)。

0082

第I相臨床試験の結果により、1.2μg/kg/日を超えない用量では、薬物関連の有害事
象は、主に、軽度のECG異常及び胃腸障害であることが示され、中等度又は重症の有害事
象は認められなかった。この複数回投与試験で経験されるAEは、単回投与試験のAEと類似
しており、該治験薬を複数日投与した場合、AEの発生率及び強度が増加しないことを裏付
けた。

0083

(実施例3)標準療法を受けている心不全患者における注射用組換えヒトニューレグリン-
1の有効性及び安全性を評価する非盲検単一施設並行群試験

0084

慢性心不全に対する注射用組換えヒトニューレグリン-1の有効性及び安全性を評価する
ために、並びに慢性心不全を治療するための注射用組換えヒトニューレグリン-1の有効用
量範囲を検討するために、標準治療ベースとした第II相非盲検単一施設並行群試験(プ
トコルID:HREC 06/035)をオーストラリアの聖ビンセント病院(St Vincent's Hospi
tal)で実施した。15名の慢性心不全患者を登録し、3つの群に無作為化した。

0085

被験薬:
規格:Neucardin(商標)。ニューレグリン-1β2アイソフォームのEGF様ドメインを含み
、配列番号:1に示すアミノ酸配列を有する61アミノ酸のポリペプチド。分子量7054Dal(
1μg=0.14nmol)。250μg(5000EU)/バイアル(1μg=20EU)。

0086

製剤:注射用。

0087

投与の様式:静脈内に点滴する。

0088

保存:安全な場所に、利用を制限し、遮光して、3〜8℃で。

0089

用量群:

0090

15名の慢性心不全患者(LVEF≦40%、NYHAクラスII/III、ACEI/ARA及びβ遮断薬を服
用し、先立つこと3カ月間、安定投与量のこれらの薬物で安定している)を登録し、各群
に5名の患者として3つの用量群に無作為化した(表8参照)。

0091

試験手順

0092

1)スクリーニング及びベースライン:
・書面によるインフォームドコンセントフォームを得る;
・病歴を収集する;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・健康診断;
・包含/除外基準を確認する;
・ECG;
・FBC;
・神経ホルモンマーカー、免疫学的マーカー(NT-proBNP、PIIINP、NA、アルドス、エ
ンドセリン、hsCRP、TNF-a、IL-6);
・心臓超音波画像;
・MRI。

0093

2)薬物投与の1日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・治験薬投与;
・ECG;
・RHカテーテル
・NT-proBNP。
3)薬物投与の2〜11日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・治験薬投与;
・ECG。

0094

4)該試験の12日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・ECG;
・RHカテーテル;
・FBC;
・神経ホルモンマーカー、免疫学的マーカー(NT-proBNP、PIIINP、NA、アルドス、エ
ンドセリン、hsCRP、TNF-a、IL-6);
・心臓超音波画像;
・MRI。

0095

5)該試験の30日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・ECG;
・FBC;
・神経ホルモンマーカー、免疫学的マーカー(NT-proBNP、PIIINP、NA、アルドス、エ
ンドセリン、hsCRP、TNF-a、IL-6);
・心臓超音波画像;
・MRI。

0096

6)該試験の60日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・ECG;
・FBC;
・神経ホルモンマーカー、免疫学的マーカー(NT-proBNP、PIIINP、NA、アルドス、エ
ンドセリン、hsCRP、TNF-a、IL-6);

0097

7)該試験の90日目
・病歴を収集する;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・健康診断;
・ECG;
・FBC;
・RHカテーテル;
・神経ホルモンマーカー、免疫学的マーカー(NT-proBNP、PIIINP、NA、アルドス、エ
ンドセリン、hsCRP、TNF-a、IL-6);
・心臓超音波画像;
・MRI。

0098

結果及び解析

0099

有効性の主要評価項目は、(MRIで測定されるLVEF、LVEDV、及びLVESVの変化によって
決定されるような)左室機能及びリモデリングを評価することである。血行動態パラメー
タ並びに神経ホルモンマーカー及び免疫学的マーカーは、有効性の副次的評価項目の役割
を果たす。

0100

総数として、13名の対象(13/15、86.7%)に、IV注入により試験薬を連続11日間投与
し、1名の対象(1/15、6.7%)に、IV注入により試験薬を10日間投与し、1名の対象(1
/15、6.7%)に、IV注入により試験薬を7日間投与した。脱落した対象はいなかった。

0101

A群(1.2μg/kg/日* 1日+2.4μg/kg/日* 10日)では、4名の対象(4/5、80.0
%)に、IV注入により試験薬を連続11日間投与し、1名の対象(1/5、20.0%)に、IV注
入により試験薬を7日間投与した。B群(1.2μg/kg/日* 1日+1.2μg/kg/日* 10日
)では、5名の対象(5/5、100.0%)に、IV注入により試験薬を連続11日間投与した。C
群(1.2μg/kg/日* 1日+0.6μg/kg/日* 10日)では、4名の対象(4/5、80.0%)
に、IV注入により試験薬を連続11日間投与し、1名の対象(1/5、20%)に、IV注入によ
り試験薬を10日間投与した。

0102

A群では、Neucardin(商標)の投与後、12日で、該LVEF(%)は、ベースラインと比較
して5.4%改善し、増加率は16.0%であった。1カ月で、該LVEF(%)は、ベースラインと
比較して3.3%改善し、増加率は8.8%であった。3カ月で、該LVEF(%)は、ベースライ
ンと比較してなおも2.6%改善し、増加率は6.1%であった。

0103

B群では、12日で、該LVEF(%)は、ベースラインと比較して3.8%改善し、増加率は11
.8%であった。1カ月で、該LVEF(%)は、ベースラインと比較して3.4%改善し、増加率
は9.7%であった。3カ月で、該LVEF(%)の改善は、ベースラインと比較して4.8%に増
加し、増加率は15.7%であった。

0104

C群では、12日で、該LVEF(%)は、ベースラインと比較して2.2%改善し、増加率は8.
4%であった。1カ月で、該LVEF(%)は、ベースラインと比較して4.6%改善し、増加率
は15.4%であった。LVEF(%)の改善は、ベースラインと比較して4.4%差で3カ月まで維
持され、増加率は15.5%であった。

0105

そして、該試験を終了した(合せて)全15名の対象について、LVEF(%)の改善は、ベ
スラインと比較して、12日、1カ月、3カ月で、それぞれ、3.8%、3.8%、及び3.9%で
あった(表9参照)。

0106

該試験を終了した(合せて)全15名の対象について、及び各々の個々の用量群について
、どの時点においても、ベースラインと比較してLVEDV(ml)の顕著な変化はなかった。

0107

LVESV(ml)に関して、A群では、12日で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して8
.4ml減少し、減少率は4.9%であった。1カ月で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較
して14.3ml減少し、減少率は8.8%であった。3カ月で、該LVESV(ml)は、ベースライン
と比較して12.0ml減少し、減少率は8.3%であった。

0108

B群では、12日で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して1.0ml減少し、減少率は2
.5%であった。1カ月で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して3.8ml減少し、減少
率は2.5%であった。3カ月で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して12.6ml減少し
、減少率は6.3%であった。

0109

C群では、12日で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して11.4ml減少し、減少率は
8.6%であった。1カ月で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して8.0ml減少し、減少
率は5.1%であった。3カ月で、該LVESV(ml)は、ベースラインと比較して10.8ml減少し
、減少率は7.1%であった。

0110

そして、該試験を終了した(合せて)全15名の対象について、LVESV(%)の減少は、
ベースラインと比較して、12日、1カ月、3カ月で、それぞれ、6.9%、8.3%、及び11.8%
であった(表10参照)。

0111

24時間にわたってモニタリングしたとき、6時間のNeucardin(商標)の注入は、いくつ
かの血行動態パラメータに急性にかつ顕著に影響を及ぼした。表11に示すように、血行
態に対するNeucardin(商標)の急性の影響は、全く疑いようのないものであった。

0112

試験対象の血行動態における長期間の顕著な変化を次の表にまとめ、詳細を以下に記載
する(表12)。

0113

神経ホルモンマーカー及び免疫学的マーカーに関して、NT-proBNPは、1日目の6時間のN
eucardin(商標)の注入後に増加し、投与の開始から24時間でベースラインに戻らず、投
薬の終了後、それは減少し、試験の最後にベースラインに戻った。

0114

顕著な変化はhs-CRPでは認められなかった。

0115

安全性評価に関して、10名の対象(10/15、66.7%)は、少なくとも1回の有害事象(A
E)を経験した。最もよく報告される個々のAEは、吐き気(20%)、倦怠感(20%)、及
び胸痛(20%)であり、投与量との明確な因果関係はなかった。対象の約67%は、治験薬
の投与中又は投与後にECG異常を有し、これには、T波の逆転又は平坦化、ST-T部の変化、
心室性期外収縮非持続的に続く上室性もしくは心室性頻脈又は心房粗動/細動が含まれ
た。ECG異常はCHF対象によく見られるものであり、かつ比較用のプラセボ群がなかったの
で、この試験で薬物との因果関係または関係性を評価するのは難しい。

0116

A群の1名の対象(2.4μg/kg/日)及びC群の1名の対象(0.6μg/kg/日)は、重篤な
有害事象(SAE)を経験した。

0117

バイタルサイン、健康診断、実験室パラメータに関して同定された臨床的に重大な異常
はなかった。

0118

第II相試験の結果によれば、組換えヒトニューレグリン-1は、0.6〜2.4μg/kg/日(1
2〜48EU/kg/日又は0.08〜0.34nmol/kg/日)の用量範囲で慢性心不全患者を治療する
のに有効かつ安全であると考えられる。

0119

(実施例4)慢性心不全患者における組換えヒトニューレグリン1の有効性及び安全性を評
価する、標準治療をベースとした無作為化二重盲検多施設共同プラセボ比較試験

0120

慢性鬱血性心不全に対する注射用組換えヒトニューレグリン-1の有効性及び安全性を評
価するために、並びに慢性鬱血性心不全を治療するための注射用組換えヒトニューレグリ
ン-1の有効用量範囲を検討するために、標準治療をベースとした第II相二重盲検多施設共
同プラセボ対照比較試験(プロトコルID:ZS-01-206)を中国の複数の臨床施設で実施し
た。拡張型心筋症、高血圧症ウイルス性心筋炎、心筋梗塞、及びアルコール性心筋症
含む1以上の因子に起因する慢性心不全と診断された64名の患者を登録し、4つの群に無作
為化した。

0121

被験薬:

0122

規格:Neucardin(商標)。ニューレグリン-1β2アイソフォームのEGF様ドメインを含み
、配列番号:1に示すアミノ酸配列を有する61アミノ酸のポリペプチド。分子量7054Dal(
1μg=0.14nmol)。250μg(5000EU)/バイアル(1μg=20EU)。

0123

製剤:注射用。

0124

投与の様式:静脈内に点滴する。

0125

保存:安全な場所に、利用を制限し、遮光して、3〜8℃で。

0126

プラセボ:

0127

規格:Neucardin(商標)用の賦形剤。250μg/バイアル。活性のある組換えヒトニュー
レグリン-1タンパク質を含まない。

0128

用量群:

0129

64名の慢性心不全患者(LVEF≦40%、NYHAクラスII/III、ACEI/ARA、β遮断薬、利尿
薬、又はジゴキシン服用し、先立つこと1カ月の間、安定投与量のこれらの薬物で安定
している)を登録し、各群に16名の患者として4つの用量群に無作為化するようデザイン
した(表13参照)。

0130

試験手順

0131

1)スクリーニング及びベースライン:
・書面によるインフォームドコンセントフォームを得る;
・人口統計学;
・病歴を収集する;
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・健康診断;
・血液/尿検査、血液生化学検査;
・血液凝固検査:APTT、PT;
・NT-proBNP;
・ECG;
・NYHA分類;
・心臓超音波画像;
・胸部ラジオグラフィー
・MRI;
・組織ドップラー乳房肝臓胆嚢腎臓副腎膵臓脾臓卵巣子宮前立腺
);
・尿妊娠検査出産年齢女性);
安静時の呼吸困難評価;
・生活の質;
・6分間歩行試験;
・包含/除外基準を確認する;
・24時間尿量
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0132

2)薬物投与の1〜10日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・ECG;
・治験薬投与;
・24時間尿量;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0133

3)該試験の11〜13日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・健康診断;
・ECG;
・血液/尿検査、血液生化学検査;
・血液凝固検査:APTT、PT;
・NT-proBNP;
・尿妊娠検査(出産年齢の女性);
・生活の質;
・6分間歩行試験;
・MRI;
・NYHA分類;
・安静時の呼吸困難評価;
・24時間尿量;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0134

4)該試験の30及び90日目
・バイタルサイン(臥位血圧、脈拍、呼吸数、体温);
・健康診断;
・通常の血液/尿検査、血液生化学検査;
・血液凝固検査:APTT、PT;
・NT-proBNP;
・ECG;
・胸部ラジオグラフィー;
・6分間歩行試験;
・MRI;
・NYHA分類;
・安静時の呼吸困難評価;
・生活の質;
・有害事象及び重篤な有害事象を記録する;
・併用薬を記録する。

0135

結果及び解析

0136

40名の患者が該試験を終了した。有効性の主要評価項目は、30日目の心機能パラメータ
(LVEF、LVEDV、及びLVESV)である。LVEFに関して、LVEFの平均値は、プラセボ群では、
ベースライン時の21.54%から30日目の20.93%に減少する。一方、0.3μg/kg/日の群で
は、LVEFの平均値は、ベースライン時の25.08%から26.61%にやや改善し、増加率は4.88
%である。そして、0.6μg/kg/日の群では、LVEFの平均値は、ベースライン時の23.03
%から30日目の28.01%に顕著に増加し、増加率は27.11%である(表14参照)。

0137

LVEDVに関して、LVEDVの平均値は、プラセボ群では、ベースライン時の392.16mlから30
日目の413.35mlに増加し、増加率は5.93%である。一方、0.3μg/kg/日の群では、LVED
Vの平均値は、ベースライン時の333.62mlから30日目の323.22mlにやや減少し、減少率は3
.28%である。0.6μg/kg/日及び1.2μg/kg/日の群では、LVEDVの平均値は、それぞれ
、ベースライン時の408.51ml及び397.04mlから30日目の386.89ml及び374.46mlに顕著に減
少し、減少率は両方とも5%を上回る(表15参照)。

0138

LVESVの結果は、LVEDVの結果と類似している。プラセボ群では、LVESVの平均値は、ベ
ースライン時の310.54mlから30日目の335.78mlに増加し、増加率は9.45%である。一方、
各々の組換えニューレグリン治療群では、LVESVの平均値は減少した。一例として、0.6μ
g/kg/日の群では、LVESVの平均値は、ベースライン時の325.02mlから30日目の291.71ml
に減少し、減少率は11.58%であった(表16参照)。

0139

NT-proBNPは、慢性心不全患者の生存率の重要な独立予後因子である。結果から、30日
目及び90日目のプラセボ及び1.2μg/kg/日の群におけるNT-proBNPの値は、ベースライ
ンのNT-proBNPの値と比較して顕著に増加した。一方、0.3μg/kg/日及び0.6μg/kg/
日の群では、それは、減少の傾向を示し(表17参照)、より良好な予後を示唆している。

0140

各群で有害事象があり、特に、1.2μg/kg/日の群では、該群の100%の患者が少なく
とも1回の有害事象を経験した。最もよく報告される個々のAEは、吐き気、食欲不振、及
頭痛であった。重篤な有害事象は報告されなかった(表18参照)。報告されたほとんど
の有害事象は治療しなくても緩和され、残りは、治験薬投与の中止後又対症療法により
後遺症なく緩和された。

0141

バイタルサイン及び健康診断に関して同定された臨床的に重大な異常はなかった。

0142

有効性及び安全性の結果から、本発明者らは、0.3〜1.2μg/kg/日(6〜24EU/kg/日
又は0.04〜0.17nmol/kg/日)の用量で、組換えヒトニューレグリン-1は、慢性心不全の
治療に有効かつ安全であることを見出すことができる。

実施例

0143

これらの臨床試験の結果から、本発明者らは、0.3〜2.4μg/kg/日(6〜48EU/kg/日
又は0.04〜0.34nmol/kg/日)の用量で、組換えヒトニューレグリン-1は、慢性心不全の
治療に忍容性がありかつ有効であると結論することができる。

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