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技術 プリントシステム、画像形成装置、プリント方法およびプリントプログラム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 前川武士大島功資姉崎和也崎山大輔松原賢士増田敏原田裕典
出願日 2016年2月4日 (3年5ヶ月経過) 出願番号 2016-019684
公開日 2017年8月10日 (1年11ヶ月経過) 公開番号 2017-138825
状態 特許登録済
技術分野 タイプライター等へのデジタル出力 付属装置、全体制御
主要キーワード ペアリング設定 脈拍センサー ユーザー特定 経路状態 ユーザーテーブル 遠隔操作プログラム 軸加速度センサー マスクROM
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月10日)のものです。
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図面 (15)

課題

画像形成装置ジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させる。

解決手段

画像形成装置は、ジョブ生成装置ペアリング装置として登録する装置側ペアリング設定部51と、ジョブ生成装置からジョブを受信することに応じて、ジョブをジョブ生成装置と関連付けて記憶するプリントジョブ記憶部55と、近距離通信部がジョブ生成装置と通信可能となることに応じて、ジョブ生成装置と関連付けられたジョブを実行するプリントジョブ実行部57と、近距離通信部が通信可能となる装置がジョブ実行装置と異なる場合、通信可能となった装置とペアリング設定された装置が装置側ペアリング設定部51によりペアリング置として登録されていれば、ペアリング装置と関連付けられたジョブを実行する代理プリントジョブ実行部67と、を備える。

概要

背景

近年、画像形成装置プリントデータの画像を形成する際に、プリントを指示したユーザーとは別のユーザーが、画像が形成された用紙を手にすることができないようにするセキュリティプリント方法が知られている。セキュリティプリントは、例えば、ユーザーがスマートフォン等の携帯情報装置で画像形成装置にプリントデータの画像を形成させる際に、画像形成装置は、携帯情報装置からプリントデータを受信した時点で画像形成することなくプリントデータを一時記憶し、プリントデータを送信したユーザーをパスワード等で認証することを条件に、一時記憶されたプリントデータの画像を形成する。

パスワードの漏洩を防止するための技術として、特開2014−123177号公報には、ネットワークを介して外部のサーバー接続可能な第1の端末と、前記第1の端末と通信可能な第2の端末とで構成されるセキュリティシステムであって、前記第1の端末は、前記サーバーとの接続に必要とされる機密情報を記憶する記憶手段と、前記第2の端末を接続相手として決定する第1のペアリング手段と、前記第1のペアリング手段により決定された第2の端末に前記機密情報を送信する送信手段とを備え、前記第2の端末は、前記第1の端末を接続相手として決定する第2のペアリング手段と、前記第1及び第2のペアリング手段により、接続相手として決定された第1の端末から送信される前記機密情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記機密情報得を表示する表示手段とを備えることを特徴とするセキュリティシステムが記載されている。

しかしながら、特開2014−123177号公報に記載のセキュリティシステムにおいては、ユーザーが第1の端末および第2の端末を携帯していない場合には、ユーザーは、パスワードを知ることができないので、画像形成装置による認証のためにパスワードを入力できないといった問題がある。

また、画像形成装置が、携帯情報装置を操作するユーザーを認証するための技術としては、画像形成装置が、ユーザーに対して割り当てられた磁気カードを読み取る技術が知られている。しかしながら、ユーザーが画像形成装置に移動する場合に、磁気カードを携帯し忘れる場合に画像形成装置を直接操作することができないといった問題がある。
特開2014−123177号公報

概要

画像形成装置にジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させる。 画像形成装置は、ジョブ生成装置ペアリング装置として登録する装置側ペアリング設定部51と、ジョブ生成装置からジョブを受信することに応じて、ジョブをジョブ生成装置と関連付けて記憶するプリントジョブ記憶部55と、近距離通信部がジョブ生成装置と通信可能となることに応じて、ジョブ生成装置と関連付けられたジョブを実行するプリントジョブ実行部57と、近距離通信部が通信可能となる装置がジョブ実行装置と異なる場合、通信可能となった装置とペアリング設定された装置が装置側ペアリング設定部51によりペアリング置として登録されていれば、ペアリング装置と関連付けられたジョブを実行する代理プリントジョブ実行部67と、を備える。

目的

この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、画像形成装置にジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させることが可能なプリントシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

画像形成装置と、前記画像形成装置に実行させるジョブを生成するジョブ生成装置と、携帯情報装置と、を備えたプリントジョブ制御システムであって、前記画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、前記装置側近距離通信手段が前記ジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、前記ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、前記登録装置からジョブを受信することに応じて、前記ジョブを前記登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、前記装置側近距離通信手段が前記登録装置と通信可能となることに応じて、前記記憶されたジョブのうち前記登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、前記決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、前記ジョブ決定手段は、さらに、前記装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が前記登録装置と異なる場合、前記通信可能となった装置から受信される特定情報で特定される装置が前記装置側ペアリング設定手段により登録装置として登録されていることを条件に、前記記憶されたジョブのうち前記通信可能となった装置から受信される前記特定情報で特定される前記登録装置と関連付けられたジョブを決定し、前記携帯情報装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な携帯側近距離通信手段と、前記携帯側近距離通信手段が前記ジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、前記ジョブ生成装置をペアリング装置として登録する携帯側ペアリング設定手段と、前記携帯側近距離通信手段が前記画像形成装置と通信可能になった後、ペアリング装置として登録された前記ジョブ生成装置を特定するための特定情報を前記画像形成装置に送信する指示手段と、を備えたプリントシステム

請求項2

前記携帯情報装置は、さらに、前記携帯側近距離通信手段を介して、前記ジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報を受信することに応じて、前記ジョブ生成装置を特定するための特定情報を前記受信された出力先情報と関連付けて記憶する特定情報記憶手段と、前記携帯側近距離通信手段が前記画像形成装置と通信可能になることに応じて、前記記憶された特定情報のうちから前記画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられた特定情報を決定する特定情報決定手段と、を備え、前記指示手段は、前記決定された特定情報を前記画像形成装置に送信する、請求項1に記載のプリントシステム。

請求項3

前記携帯情報装置は、さらに、前記携帯側近距離通信手段によって前記ジョブ生成装置との間で確立された通信経路を用いて、キー情報を送信するキー情報送信手段と、前記キー情報を送信した通信経路と同じ通信経路で前記ジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報が受信されることに応じて、前記送信されたキー情報と前記出力先情報とを関連付けて記憶するキー情報憶手段と、前記携帯側近距離通信手段が前記画像形成装置と通信可能になることに応じて、前記記憶されたキー情報のうちから前記画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられたキー情報を決定するキー情報決定手段と、を備え、前記指示手段は、前記ジョブ生成装置の特定情報に加えて、前記決定されたキー情報を前記画像形成装置に送信し、前記ジョブ実行手段は、前記装置側近距離通信手段が前記ジョブ生成装置と通信可能となることに応じて前記ジョブ生成装置から受信されるキー情報が前記決定されたジョブで定められたキー情報と同じであることを条件に前記決定されたジョブで定められた処理を実行し、前記装置側近距離通信手段が前記携帯情報装置と通信可能となることに応じて前記携帯情報装置から受信される前記キー情報が前記決定されたジョブで定められたキー情報と同じであることを条件に前記決定されたジョブで定められた処理を実行する、請求項1または2に記載のプリントシステム。

請求項4

前記携帯側近距離通信手段が前記ジョブ生成装置と通信する状態が所定の状態となることに応じて前記ジョブ生成装置から前記出力先情報を受信する出力先情報受信手段を、さらに備えた、請求項2または3に記載のプリントシステム。

請求項5

前記ジョブ生成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な生成側近距離通信手段と、他の装置との間の距離に関係なく前記他の装置と通信可能な生成側通信手段と、前記生成側近距離通信手段が前記携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、前記携帯情報装置をペアリング装置として登録する生成側ペアリング設定手段と、前記生成側近距離通信手段がペアリング装置に設定された前記携帯情報装置との間で確立した通信経路を用いて、前記携帯情報装置からキー情報を取得するキー情報取得手段と、前記取得されたキー情報と同じキー情報が外部から入力されることを条件にデータの画像を形成する処理を定めたジョブを生成するジョブ生成手段と、前記生成側通信手段を制御して、前記生成されたジョブを前記画像形成装置に送信するジョブ送信手段と、前記生成側近距離通信手段が前記画像形成装置と通信可能になると、前記取得されたキー情報を前記画像形成装置に送信する生成側キー情報送信手段と、前記画像形成装置に前記ジョブを送信した後、前記生成側近距離通信手段が前記画像形成装置と通信可能になる前に、前記キー情報を受信した通信経路と同じ通信経路で、前記携帯情報装置に前記画像形成装置を識別するための出力先情報を送信する出力先情報送信手段と、を備えた請求項3または4に記載のプリントシステム。

請求項6

登録装置と通信可能な画像形成装置であって、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、前記装置側近距離通信手段がジョブを生成可能なジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、前記ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、前記登録装置からジョブを受信することに応じて、前記ジョブを前記登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、前記装置側近距離通信手段が前記登録装置と通信可能となることに応じて、前記記憶されたジョブのうち前記装置側近距離通信手段が通信可能となった前記登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、前記決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、前記ジョブ決定手段は、さらに、前記装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が前記登録装置と異なる場合、前記装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、前記受信された特定情報で特定される装置が前記装置側ペアリング設定手段により登録装置として登録されていることを条件に、前記特定情報で特定される前記登録装置と関連付けられたジョブを決定する、画像形成装置。

請求項7

登録装置と通信可能な画像形成装置であって、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、前記装置側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる登録操作に基づいて、前記携帯情報装置を前記登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、前記装置側ペアリング設定手段により前記携帯情報装置が登録装置として登録される場合、前記登録操作を行ったユーザーを前記携帯情報装置と関連付ける登録手段と、ジョブと、前記ジョブの実行を指示したユーザーとを関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、前記装置側近距離通信手段が前記登録装置と通信可能となることに応じて、前記装置側近距離通信手段が通信可能となった前記登録装置と関連付けられたユーザーを特定するユーザー特定手段と、ユーザーが特定されることに応じて、前記記憶されたジョブのうち前記特定されたユーザーと関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、前記決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、前記ユーザー特定手段は、さらに、前記装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が前記登録装置と異なる場合、前記装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、前記受信された特定情報で特定される装置が前記装置側ペアリング設定手段により登録されていることを条件に、前記受信された特定情報で特定される前記登録装置と関連付けられたユーザーを特定する、画像形成装置。

請求項8

前記特定情報は、前記装置側ペアリング設定手段により登録された登録装置を識別するための装置識別情報である、請求項6または7に記載の画像形成装置。

請求項9

登録装置と通信可能な画像形成装置で実行されるプリント方法であって、前記画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備え、前記装置側近距離通信手段がジョブを生成可能なジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、前記ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定ステップと、前記登録装置からジョブを受信することに応じて、前記ジョブを前記登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶ステップと、前記装置側近距離通信手段が前記登録装置と通信可能となることに応じて、前記記憶されたジョブのうち前記装置側近距離通信手段が通信可能となった前記登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定ステップと、前記決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行ステップと、を含み、前記ジョブ決定ステップは、さらに、前記装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が前記登録装置と異なる場合、前記装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、前記受信された特定情報で特定される装置が前記装置側ペアリング設定ステップにおいて登録装置として登録されていることを条件に、前記特定情報で特定される前記登録装置と関連付けられたジョブを決定するステップを含む、プリント方法。

請求項10

登録装置と通信可能な画像形成装置で実行されるプリント方法であって、前記画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備え、前記装置側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる登録操作に基づいて、前記携帯情報装置を前記登録装置として登録する装置側ペアリング設定ステップと、前記装置側ペアリング設定ステップにおいて前記携帯情報装置が登録装置として登録される場合、前記登録操作を行ったユーザーを前記携帯情報装置と関連付ける登録ステップと、ジョブと、前記ジョブの実行を指示したユーザーとを関連付けて記憶するジョブ記憶ステップと、前記装置側近距離通信手段が前記登録装置と通信可能となることに応じて、前記装置側近距離通信手段が通信可能となった前記登録装置と関連付けられたユーザーを特定するユーザー特定ステップと、ユーザーが特定されることに応じて、前記記憶されたジョブのうち前記特定されたユーザーと関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、前記決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行ステップと、を含み、前記ユーザー特定ステップは、さらに、前記装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が前記登録装置と異なる場合、前記通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、前記受信された特定情報で特定される装置が前記装置側ペアリング設定ステップにおいて登録されていることを条件に、前記受信される特定情報で特定される前記登録装置と関連付けられたユーザーを特定するステップを含むプリント方法。

請求項11

所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備えた画像形成装置を制御するコンピューターに、請求項9に記載の各ステップを実行させるプリントプログラム

請求項12

所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備えた画像形成装置を制御するコンピューターに請求項10に記載の各ステップを実行させるプリントプログラム。

技術分野

0001

この発明は、プリントシステム画像形成装置プリント方法およびプリントプログラムに関し、特に、画像形成装置にセキュリティプリントさせるプリントシステム、その画像形成装置、その画像形成装置で実行されるプリント方法およびプリントプログラムに関する。

背景技術

0002

近年、画像形成装置でプリントデータの画像を形成する際に、プリントを指示したユーザーとは別のユーザーが、画像が形成された用紙を手にすることができないようにするセキュリティプリント方法が知られている。セキュリティプリントは、例えば、ユーザーがスマートフォン等の携帯情報装置で画像形成装置にプリントデータの画像を形成させる際に、画像形成装置は、携帯情報装置からプリントデータを受信した時点で画像形成することなくプリントデータを一時記憶し、プリントデータを送信したユーザーをパスワード等で認証することを条件に、一時記憶されたプリントデータの画像を形成する。

0003

パスワードの漏洩を防止するための技術として、特開2014−123177号公報には、ネットワークを介して外部のサーバー接続可能な第1の端末と、前記第1の端末と通信可能な第2の端末とで構成されるセキュリティシステムであって、前記第1の端末は、前記サーバーとの接続に必要とされる機密情報を記憶する記憶手段と、前記第2の端末を接続相手として決定する第1のペアリング手段と、前記第1のペアリング手段により決定された第2の端末に前記機密情報を送信する送信手段とを備え、前記第2の端末は、前記第1の端末を接続相手として決定する第2のペアリング手段と、前記第1及び第2のペアリング手段により、接続相手として決定された第1の端末から送信される前記機密情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記機密情報得を表示する表示手段とを備えることを特徴とするセキュリティシステムが記載されている。

0004

しかしながら、特開2014−123177号公報に記載のセキュリティシステムにおいては、ユーザーが第1の端末および第2の端末を携帯していない場合には、ユーザーは、パスワードを知ることができないので、画像形成装置による認証のためにパスワードを入力できないといった問題がある。

0005

また、画像形成装置が、携帯情報装置を操作するユーザーを認証するための技術としては、画像形成装置が、ユーザーに対して割り当てられた磁気カードを読み取る技術が知られている。しかしながら、ユーザーが画像形成装置に移動する場合に、磁気カードを携帯し忘れる場合に画像形成装置を直接操作することができないといった問題がある。
特開2014−123177号公報

発明が解決しようとする課題

0006

この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、画像形成装置にジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させることが可能なプリントシステムを提供することである。

0007

この発明の他の目的は、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行することが可能な画像形成装置を提供することである。

0008

この発明のさらに他の目的は、ユーザーを特定する装置として設定された装置とは別の装置を用いてユーザーを特定することが可能な画像形成装置を提供することである。

0009

この発明のさらに他の目的は、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行することが可能なプリント方法を提供することである。

0010

この発明のさらに他の目的は、ユーザーを特定する装置として設定された装置とは別の装置を用いてユーザーを特定することが可能なプリント方法を提供することである。

0011

この発明のさらに他の目的は、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行することが可能なプリントプログラムを提供することである。

0012

この発明のさらに他の目的は、ユーザーを特定する装置として設定された装置とは別の装置を用いてユーザーを特定することが可能なプリントプログラムを提供することである。

課題を解決するための手段

0013

上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、プリントシステムは、画像形成装置と、画像形成装置に実行させるジョブを生成するジョブ生成装置と、携帯情報装置と、を備えたプリントジョブ制御システムであって、画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、装置側近距離通信手段がジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、登録装置からジョブを受信することに応じて、ジョブを登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、装置側近距離通信手段が登録装置と通信可能となることに応じて、記憶されたジョブのうち登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、ジョブ決定手段は、さらに、装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、通信可能となった装置から受信される特定情報で特定される装置が装置側ペアリング設定手段により登録装置として登録されていることを条件に、記憶されたジョブのうち通信可能となった装置から受信される特定情報で特定される登録装置と関連付けられたジョブを決定し、携帯情報装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な携帯側近距離通信手段と、携帯側近距離通信手段がジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、ジョブ生成装置をペアリング装置として登録する携帯側ペアリング設定手段と、携帯側近距離通信手段が画像形成装置と通信可能になった後、ペアリング装置として登録されたジョブ生成装置を特定するための特定情報を画像形成装置に送信する指示手段と、を備える。

0014

この局面に従えば、画像形成装置は、ジョブを送信してきたジョブ生成装置が所定の距離の範囲内に位置して通信可能になるとジョブを実行するのに加えて、ジョブ生成装置とペアリング設定された携帯情報装置が所定の距離の範囲内に位置して通信可能になるとジョブ生成装置から受信されたジョブを実行する。したがって、ユーザーは、画像形成装置にジョブを送信したジョブ生成装置とペアリング設定された携帯情報装置を携帯していれば、ジョブ生成装置によって生成されたジョブを画像形成装置に実行させることができる。その結果、画像形成装置にジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させることが可能なプリントシステムを提供することができる。

0015

好ましくは、携帯情報装置は、さらに、携帯側近距離通信手段を介して、ジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報を受信することに応じて、ジョブ生成装置を特定するための特定情報を受信された出力先情報と関連付けて記憶する特定情報記憶手段と、携帯側近距離通信手段が画像形成装置と通信可能になることに応じて、記憶された特定情報のうちから画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられた特定情報を決定する特定情報決定手段と、を備え、指示手段は、決定された特定情報を画像形成装置に送信する。

0016

この局面に従えば、携帯情報装置は、ジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報を受信すると、ジョブ生成装置を特定するための特定情報を受信された出力先情報と関連付けて記憶し、画像形成装置と通信可能になることに応じて、記憶された特定情報のうちから画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられた特定情報を決定し、決定された特定情報を画像形成装置に送信する。このため、画像形成装置が複数存在する場合であってもジョブ生成装置がジョブを送信した画像形成装置と携帯情報装置が通信可能になる場合に限ってジョブを実行させることができる。

0017

好ましくは、携帯情報装置は、さらに、携帯側近距離通信手段によってジョブ生成装置との間で確立された通信経路を用いて、キー情報を送信するキー情報送信手段と、キー情報を送信した通信経路と同じ通信経路でジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報が受信されることに応じて、送信されたキー情報と出力先情報とを関連付けて記憶するキー情報憶手段と、携帯側近距離通信手段が画像形成装置と通信可能になることに応じて、記憶されたキー情報のうちから画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられたキー情報を決定するキー情報決定手段と、を備え、指示手段は、ジョブ生成装置の特定情報に加えて、決定されたキー情報を画像形成装置に送信し、ジョブ実行手段は、装置側近距離通信手段がジョブ生成装置と通信可能となることに応じてジョブ生成装置から受信されるキー情報が決定されたジョブで定められたキー情報と同じであることを条件に決定されたジョブで定められた処理を実行し、装置側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能となることに応じて携帯情報装置から受信されるキー情報がジョブで定められたキー情報と同じであることを条件に決定されたジョブで定められた処理を実行する。

0018

この局面に従えば、携帯情報装置は、ジョブ生成装置との間で確立された通信経路を用いて、キー情報を送信し、キー情報を送信した通信経路と同じ通信経路でジョブ生成装置がジョブを送信した装置を識別するための出力先情報が受信されることに応じて、キー情報と出力先情報とを関連付けて記憶し、画像形成装置と通信可能になることに応じて、記憶されたキー情報のうちから画像形成装置の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられたキー情報を決定し、決定されたキー情報を画像形成装置に送信し、画像形成装置は、携帯情報装置と通信可能となることに応じて携帯情報装置から受信されるキー情報がジョブで定められたキー情報と同じであることを条件にジョブで定められた処理を実行する。このため、キー情報が同じであることを条件に処理を実行するジョブを実行させるために設定された装置とは別の装置でジョブを実行させることができる。

0019

好ましくは、携帯側近距離通信手段がジョブ生成装置と通信する状態が所定の状態となることに応じてジョブ生成装置から出力先情報を受信する出力先情報受信手段を、さらに備える。

0020

この局面に従えば、携帯情報装置は、ジョブ実行装置と通信する状態が所定の状態の場合に、画像形成装置に特定情報を送信するので、特定情報を画像形成装置に送信する機会を制限することができる。

0021

好ましくは、ジョブ生成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な生成側近距離通信手段と、他の装置との間の距離に関係なく他の装置と通信可能な生成側通信手段と、生成側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、携帯情報装置をペアリング装置として登録する生成側ペアリング設定手段と、生成側近距離通信手段がペアリング装置に設定された携帯情報装置との間で確立した通信経路を用いて、携帯情報装置からキー情報を取得するキー情報取得手段と、取得されたキー情報と同じキー情報が外部から入力されることを条件にデータの画像を形成する処理を定めたジョブを生成するジョブ生成手段と、生成側通信手段を制御して、生成されたジョブを画像形成装置に送信するジョブ送信手段と、生成側近距離通信手段が画像形成装置と通信可能になると、取得されたキー情報を画像形成装置に送信する生成側キー情報送信手段と、画像形成装置にジョブを送信した後、生成側近距離通信手段が画像形成装置と通信可能になる前に、キー情報を受信した通信経路と同じ通信経路で、携帯情報装置に画像形成装置を識別するための出力先情報を送信する出力先情報送信手段と、を備える。

0022

この発明の他の局面によれば、画像形成装置は、登録装置と通信可能な画像形成装置であって、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、装置側近距離通信手段がジョブを生成可能なジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、登録装置からジョブを受信することに応じて、ジョブを登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、装置側近距離通信手段が登録装置と通信可能となることに応じて、記憶されたジョブのうち装置側近距離通信手段が通信可能となった登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、前記ジョブ決定手段は、さらに、装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、受信される特定情報で特定される装置が装置側ペアリング設定手段により登録装置として登録されていることを条件に、特定情報で特定される登録装置と関連付けられたジョブを決定する。

0023

この局面に従えば、画像形成装置は、ジョブ生成装置を登録装置として登録し、登録装置からジョブを受信することに応じて、ジョブを登録装置と関連付けて記憶し、登録装置と通信可能となることに応じて、登録装置と関連付けられたジョブを実行し、通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、通信可能となった装置から受信される特定情報で特定される装置が登録装置として登録されていることを条件に、通信可能となった装置から受信される特定情報で特定される登録装置と関連付けられたジョブを実行する。このため、ユーザーは、画像形成装置にジョブを送信したジョブ生成装置とペアリング設定された携帯情報装置を携帯していれば、ジョブ生成装置によって生成されたジョブを画像形成装置に実行させることができる。その結果、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行することが可能な画像形成装置を提供することができる。

0024

この発明のさらに他の局面によれば、画像形成装置は、登録装置と通信可能な画像形成装置であって、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段と、装置側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる登録操作に基づいて、携帯情報装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定手段と、装置側ペアリング設定手段により携帯情報装置が登録装置として登録される場合、登録操作を行ったユーザーを携帯情報装置と関連付ける登録手段と、ジョブと、ジョブの実行を指示したユーザーとを関連付けて記憶するジョブ記憶手段と、装置側近距離通信手段が登録装置と通信可能となることに応じて、装置側近距離通信手段が通信可能となった登録装置と関連付けられたユーザーを特定するユーザー特定手段と、ユーザーが特定されることに応じて、記憶されたジョブのうち特定されたユーザーと関連付けられたジョブを決定するジョブ決定手段と、決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行手段と、を備え、ユーザー特定手段は、さらに、装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、受信された特定情報で特定される装置が装置側ペアリング設定手段により登録されていることを条件に、受信される特定情報で特定される登録装置と関連付けられたユーザーを特定する。

0025

この局面に従えば、ユーザーが特定された後に携帯情報装置が登録装置として登録される場合、特定されたユーザーと携帯情報装置とを関連付け、ジョブと、ジョブの実行を指示したユーザーとを関連付けて記憶し、ユーザーが特定されることに応じて、記憶されたジョブのうち特定されたユーザーと関連付けられたジョブを実行する。また、通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、特定情報で特定される装置が登録されていることを条件に、特定情報で特定される登録装置と関連付けられたユーザーを特定する。このため、ユーザーと関連付けられた装置とペアリング設定された装置によってユーザーを特定するので、ユーザーを特定する装置として設定された装置とは別の装置を用いてユーザーを特定することが可能な画像形成装置を提供することができる。

0026

好ましくは、特定情報は、装置側ペアリング設定手段により登録された登録装置を識別するための装置識別情報である。

0027

この発明のさらに他の局面によれば、プリント方法は、登録装置と通信可能な画像形成装置で実行されるプリント方法であって、画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備え、装置側近距離通信手段がジョブを生成可能なジョブ生成装置と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、ジョブ生成装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定ステップと、登録装置からジョブを受信することに応じて、ジョブを登録装置と関連付けて記憶するジョブ記憶ステップと、装置側近距離通信手段が登録装置と通信可能となることに応じて、記憶されたジョブのうち装置側近距離通信手段が通信可能となった登録装置と関連付けられたジョブを決定するジョブ決定ステップと、決定されたジョブを実行可能とするジョブ実行ステップと、を含み、ジョブ決定ステップは、さらに、装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、装置側近距離通信手段が通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、受信される特定情報で特定される装置が装置側ペアリング設定ステップにおいて登録装置として登録されていることを条件に、特定情報で特定される登録装置と関連付けられたジョブを決定するステップを含む。

0028

この局面に従えば、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行させることが可能なプリント方法を提供することができる。

0029

この発明のさらに他の局面によれば、プリント方法は、登録装置と通信可能な画像形成装置で実行されるプリント方法であって、画像形成装置は、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備え、装置側近距離通信手段が携帯情報装置と通信可能な状態で、ユーザーによる登録操作に基づいて、携帯情報装置を登録装置として登録する装置側ペアリング設定ステップと、装置側ペアリング設定ステップにおいて携帯情報装置が登録装置として登録される場合、登録操作を御行ったユーザーを携帯情報装置と関連付ける登録ステップと、ジョブと、ジョブの実行を指示したユーザーとを関連付けて記憶するジョブ記憶ステップと、装置側近距離通信手段が登録装置と通信可能となることに応じて、装置側近距離通信手段が通信可能となった登録装置と関連付けられたユーザーを特定するユーザー特定ステップと、ユーザーが特定されることに応じて、記憶されたジョブのうち特定されたユーザーと関連付けられたジョブ決定するジョブ決定手段と、決定されたジョブを実行可能とする認証時ジョブ実行ステップと、を含み、ユーザー特定ステップは、さらに、装置側近距離通信手段が通信可能となる装置が登録装置と異なる場合、通信可能となった装置から当該装置がペアリング設定された別の装置を識別するための特定情報が受信され、受信される特定情報で特定される装置が装置側ペアリング設定ステップにおいて登録されていることを条件に、受信される特定情報で特定される登録装置と関連付けられたユーザーを特定するステップを含む。

0030

この局面に従えば、ユーザーを特定する装置として設定された装置とは別の装置を用いてユーザーを特定することが可能なプリント方法を提供することができる。

0031

この発明のさらに他の局面によれば、プリントプログラムは、上記プリント方法を、所定の範囲内に位置する装置と通信可能な装置側近距離通信手段を備えた画像形成装置を制御するコンピューターに実行させる。

0032

この局面に従えば、ジョブの実行を指示する装置として設定された装置とは別の装置からの指示によりジョブを実行させることが可能なプリントプログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0033

本発明の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要の一例を示す図である。
本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。
本実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態におけるスマートフォンのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。
本実施の形態におけるスマートウォッチのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す図である。
第1の実施の形態におけるスマートフォンが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。
第1の実施の形態におけるスマートウォッチが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。
第1の実施の形態におけるプリント設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第1の実施の形態における代理プリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第1の実施の形態におけるセキュリティプリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。
第2の実施の形態におけるセキュリティプリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。
直接操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。

実施例

0034

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。

0035

図1は、本発明の実施の形態におけるプリントシステムの全体概要の一例を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、MFP(Multi Function Peripheral)100と、スマートフォン200と、スマートウォッチ300と、を含む。

0036

スマートフォン200およびスマートウォッチ300それぞれは、携帯情報装置の一例であり、ユーザーにより携帯されて使用される。特にスマートウォッチ300は、ユーザーが腕に装着して使用される。MFP100は、原稿を読み取るための原稿読取機能、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成機能およびファクシミリデータ送受信するファクシミリ送受信機能を備えている。

0037

無線局5およびMFP100それぞれは、ネットワーク3に接続される。ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態有線または無線を問わない。またネットワーク3は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク等であってもよい。さらに、ネットワーク3は、インターネットなどのワイドエリアネットワークWAN)であってもよい。

0038

スマートフォン200は、無線LAN機能を有し、無線局5と通信可能である。無線局5は、ネットワーク3の中継装置であり、無線LANを用いた通信機能を備えたスマートフォン200と通信して、スマートフォン200をネットワーク3に接続する。このため、スマートフォン200は、無線局5を介してMFP100と通信可能である。ネットワーク3は、さらに、インターネットに接続されてもよい。この場合、スマートフォン200およびMFP100それぞれは、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと互いに通信可能である。

0039

さらに、MFP100、スマートフォン200およびスマートウォッチ300それぞれは、近距離無線通信機能を有し、相手の装置が所定の範囲内となる場合に互いに1対1で通信可能である。

0040

図2は、本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図3は、本実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。

0041

後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理パンチ穴加工するパンチ処理ステープル針打ち込むステープル処理を実行する。

0042

メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、近距離通信部119と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。

0043

ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。

0044

操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro−Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、複数のキーからなるハードキー部167を備え、キーに対応するユーザーの操作による各種の指示、文字数字などのデータの入力を受け付ける。操作部163は、表示部161上に設けられたタッチパネル165をさらに含む。

0045

通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、スマートフォン200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。

0046

近距離通信部119は、Bluetooth(登録商標規格のGAP(Generic Access Profile)等に基づき、スマートフォン200またはスマートウォッチ300と無線により通信する。近距離通信部119は、例えば、スマートフォン200との間の距離が通信可能な距離以下となると、スマートフォン200と通信する。近距離通信部119が通信可能な距離は、数mである。また、近距離通信部119は、NFC(Near Field Communication)の近距離無線通信方式で通信するようにしてもよい。この場合において、近距離通信部119が通信可能な距離は、数十cmである。

0047

ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。

0048

外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact Disk ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード光カードマスクROMEPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリであってもよい。

0049

また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。

0050

図4は、本実施の形態におけるスマートフォンのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図4を参照して、本実施の形態におけるスマートフォン200は、スマートフォン200の全体を制御するためのCPU201と、カメラ202と、データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ203と、通話部205と接続された無線通信部204と、情報を表示する表示部206と、ユーザーの操作を受け付ける操作部207と、無線LANI/F208と、近距離通信部209と、加速度センサー210と、外部記憶装置211と、を含む。

0051

表示部206は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部207は、メインキー207Aと、タッチパネル207Bとを備える。また、ユーザーが、表示部206の表示面を指示する場合、操作部207は、タッチパネル207Bにより検出される表示面の位置をCPU201に出力する。CPU201は、タッチパネル207Bによる検出された位置に基づいて、表示部206に表示されている画面中でユーザーにより指示された位置を検出する。CPU201は、表示部206に表示されている画面と、タッチパネル207Bによる検出された位置とに基づいて、ユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。例えば、表示部206にテンキーの画像を含む画面を表示する場合には、タッチパネル207Bによる検出された位置に表示されたキーに対応する数字を受け付ける。

0052

カメラ202は、レンズおよび光電変換素子を備え、レンズで集光した光を光電変換素子に結像し、光電変換素子は受光した光を光電変換して画像データをCPU201に出力する。光電変換素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー、CCD(Charge Coupled Device)センサー等である。

0053

無線通信部204は、電話通信網に接続された携帯電話用基地局と無線通信する。無線通信部204は、スマートフォン200を電話通信網に接続し、通話部205を用いた通話を可能とする。無線通信部204は、携帯電話用基地局から受信した無線信号復調した音声信号復号して通話部205に出力する。また、無線通信部204は、通話部205から入力される音声を符号化し、携帯電話用基地局に送信する。通話部205は、マイクおよびスピーカーを備え、無線通信部204から入力される音声をスピーカーから出力し、マイクから入力される音声を無線通信部204に出力する。さらに、無線通信部204は、CPU201により制御され、スマートフォン200を電子メールサーバーに接続し、電子メールを送受信する。

0054

無線LANI/F208は、無線局5と通信し、スマートフォン200をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。スマートフォン200に、MFP100のIP(Internet Protocol)アドレスを登録しておくことにより、スマートフォン200は、MFP100と通信することができ、データの送受信が可能となる。

0055

近距離通信部209は、Bluetooth(登録商標)規格のGAP等に基づき、他の装置、例えば、スマートウォッチ300またはMFP100と無線により通信を行う。近距離通信部208は、例えば、スマートウォッチ300との間の距離が通信可能な距離以下となると、スマートウォッチ300と通信する。近距離通信部209が通信可能な距離は、数mである。また、近距離通信部209は、NFCの近距離無線通信方式で通信するようにしてもよい。この場合において、近距離通信部309が通信可能な距離は、数十cmである。

0056

加速度センサー210は、X軸、Y軸およびZ軸の3方向の加速度を測定する3軸加速度センサーである。加速度センサー210は、検出した加速度をCPU201に出力する。

0057

フラッシュメモリ203は、CPU201が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。CPU201は、フラッシュメモリ203に記録されたプログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行する。

0058

外部記憶装置211は、スマートフォン200に着脱自在であり、遠隔操作プログラムを記憶したCD−ROM211Aが装着可能である。CPU201は、外部記憶装置211を介してCD−ROM211Aにアクセス可能である。CPU201は、外部記憶装置211に装着されたCD−ROM211Aに記録された遠隔操作プログラムを、CPU201が備えるRAMにロードして実行することが可能である。

0059

なお、CPU201が実行するプログラムとして、フラッシュメモリ203またはCD−ROM210Aに記録されたプログラムについて説明したが、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、フラッシュメモリ203に記憶されたプログラムを書換えたプログラム、または、追加して書き込んだ新たなプログラムであってもよい。さらに、スマートフォン200が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからダウンロードしたプログラムでもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。

0060

なお、CPU201が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM211Aに限られず、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリであってもよい。

0061

図5は、本実施の形態におけるスマートウォッチのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、スマートウォッチ300は、スマートウォッチ300の全体を制御するためのCPU301と、データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ303と、情報を表示する表示部305と、ユーザーの操作の入力を受け付ける操作部307と、近距離通信部309と、を含む。

0062

表示部305は、液晶表示装置(LCD)または有機ELDであり、スマートウォッチ300の本体の表面に配置される。操作部307は、表示部305の上面または下面に表示部305に重畳して設けられるタッチパネルと、本体の側面に配置されるハードキーと、マイクロホンと、を含む。ハードキーは、例えば、接点スイッチである。タッチパネルは、表示部305の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。

0063

ユーザーが、表示部305の表示面を指示する場合、操作部307は、タッチパネルにより検出される表示面の位置をCPU201に出力する。CPU201は、タッチパネルによる検出された位置に基づいて、表示部305に表示されている画面中でユーザーにより指示された位置を検出する。CPU201は、表示部305に表示されている画面と、タッチパネルによる検出された位置とに基づいて、ユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。例えば、表示部305にテンキーの画像を含む画面を表示する場合には、タッチパネルによる検出された位置に表示されたキーに対応する数字を受け付ける。

0064

また、マイクロホンは、ユーザーが発声する音声を集音する。操作部307は、集音された音声を認識することにより、ユーザーによる指示を受け付ける。例えば、複数の操作それぞれに対応するコマンドの名称を定めておき、音声を認識して得られる文字情報と同じコマンドの名称が存在すれば、そのコマンドの名称に対応するコマンドの実行を指示する操作を受け付ける。また、音声認識により得られる文字情報を、入力された値、例えば、文字列、数列として受け付ける。

0065

近距離通信部309は、Bluetooth(登録商標)規格のGAP等に基づき、他の装置、例えば、スマートフォン200、MFP100と無線により通信を行う。近距離通信部309は、例えば、MFP100との間の距離が通信可能な距離以下となると、MFP100と通信する。近距離通信部309が通信可能な距離は、数mである。また、近距離通信部309は、NFCの近距離無線通信方式で通信するようにしてもよい。この場合において、近距離通信部309が通信可能な距離は、数十cmである。

0066

CPU301は、フラッシュメモリ303に記憶されたプログラムを、CPU301が有するRAMにロードして実行する。なお、CPU301が実行するプログラムとして、フラッシュメモリ303に記録されたプログラムについて説明したが、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、フラッシュメモリ303に記憶されたプログラムを書換えたプログラム、または、追加して書き込んだ新たなプログラムであってもよい。さらに、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからダウンロードしたプログラムでもよい。ここでいうプログラムは、CPU301が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。

0067

なお、CPU301が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリであってもよい。

0068

第1の実施の形態におけるプリントシステム1においては、ユーザーが、スマートフォン200を操作して、スマートフォン200とMFP100とを近距離無線で1対1の接続するための装置としてペアリング設定してある。次にユーザーがスマートフォン200を操作して、MFP100にセキュリティプリントさせる。この場合、スマートフォン200は、セキュリティプリントのプリント条件が設定されたプリントジョブを、MFP100に送信する。MFP100においては、スマートフォン200からプリントジョブが受信される段階では、プリントジョブをスマートフォン200と関連付けて一時記憶し、プリントジョブを実行しない。その後、ユーザーがスマートフォン200を携帯してMFP100に近づくと、MFP100がスマートフォン200と近距離無線通信で通信可能となる。MFP100は、スマートフォン200と通信可能となることに応じて、先にスマートフォン200から受信され、一時記憶されたプリントジョブを実行する。

0069

また、ユーザーがスマートフォン200の携帯を忘れた場合、MFP100は、ユーザーが装着しているスマートウォッチ300と通信可能になると、スマートフォン200と通信可能となった場合と同様に、スマートフォン200から受信され、一時記憶されたプリントジョブを実行する。以下、MFP100の動作について、スマートフォン200およびスマートウォッチ300の動作とともに説明する。

0070

図6は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す図である。図6に示す機能は、MFP100が備えるCPU111がROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプリントプログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。なお、図6に示すCPU111の各機能は、入力に対して予め定められた処理を実行し、処理結果を出力する。このため、CPU111の各機能は、リレー等を用いた電子回路で実現することができる。

0071

図6を参照して、CPU111は、装置側ペアリング設定部51と、プリントジョブ受信部53と、プリントジョブ記憶部55と、プリントジョブ実行部57と、装置側接続検出部59と、キー情報受信部61と、要求部63と、装置側特定情報受信部65と、代理プリントジョブ実行部67と、を含む。

0072

装置側ペアリング設定部51は、近距離通信部119を制御して、近距離通信部119が通信可能な装置をペアリング装置に設定する。ここでは、スマートフォン200をペアリング装置に設定する場合を例に説明する。例えば、スマートフォン200を携帯するユーザーAが、MFP100に近づき、MFP100との間の距離が所定の距離以下となると、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になる。装置側ペアリング設定部51は、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になると、予め定められたプロトコルに従って、スマートフォン200とネゴシエーションし、ユーザーAによる所定の操作に基づいてスマートフォン200をペアリング装置に設定する。

0073

例えば、装置側ペアリング設定部51は、表示部161にランダムに生成されたパスワードを表示し、スマートフォン200を操作するユーザーAにスマートフォン200へのパスワードの入力を要求する。スマートフォン200を操作するユーザーAが、ペアリングを望む場合に、表示部161に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200に入力すると、スマートフォン200は、入力されたパスワードをMFP100に返信する。装置側ペアリング設定部51は、近距離通信部119がスマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部161に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置に設定する。装置側ペアリング設定部51は、スマートフォン200をペアリング装置に設定する場合、スマートフォン200を識別するための装置識別情報をHDD115に記憶するとともに、携帯側接続検出部357に出力する。

0074

プリントジョブ受信部53は、通信I/F部112を制御して、外部の装置からプリントジョブを受信する。プリントジョブ受信部53は、通信I/F部112がプリントジョブを受信することに応じて、プリントジョブを送信してきた装置を特定し、受信されたプリントジョブと特定された装置を識別するための装置識別情報との組を、プリントジョブ記憶部55に出力する。ここでは、スマートフォン200からプリントジョブを受信する場合を例に説明する。この場合、プリントジョブ受信部53は、通信I/F部112がスマートフォン200からプリントジョブを受信することに応じて、受信されたプリントジョブとスマートフォン200の装置識別情報との組を、プリントジョブ記憶部55に出力する。

0075

プリントジョブ記憶部55は、プリントジョブ受信部53から入力されるプリントジョブとスマートフォン200の装置識別情報との組が入力されると、プリントジョブと装置識別情報とを関連付けてHDD115に記憶する。

0076

装置側接続検出部59は、近距離通信部119を制御して、近距離通信部119が通信可能な装置を検出する。装置側接続検出部59は、装置側ペアリング設定部51からペアリング装置に設定された装置の装置識別情報が入力される。装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置を検出する場合、通信可能となった装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。具体的には、装置側接続検出部59は、装置側ペアリング設定部51から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部119が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていれば、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する。以下、近距離通信部119が通信可能となった装置のうち装置側ペアリング設定部51によってペアリング装置として設定されている装置を「ペアリング通信装置」という。装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する場合、プリントジョブ実行部57およびキー情報受信部61に、近距離通信部119が通信可能となった装置であるペアリング通信装置の装置識別情報を出力する。

0077

装置側接続検出部59は、装置側ペアリング設定部51から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部119が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていなければ、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する。以下、近距離通信部119が通信可能となった装置のうち装置側ペアリング設定部51によってペアリング装置として設定されていない装置を「非ペアリング通信装置」という。装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、近距離通信部119が通信可能となった装置である非ペアリング通信装置の装置識別情報を要求部63に出力する。また、装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、装置側ペアリング設定部51に設定指示を出力する。装置側ペアリング設定部51は、装置側接続検出部59から設定指示が入力される場合、必要に応じて、近距離通信部119が通信可能な装置をペアリング装置に設定する。

0078

キー情報受信部61は、装置側接続検出部59からペアリング通信装置の装置識別情報が入力されることに応じて、近距離通信部119を制御して、ペアリング通信装置からキー情報を受信する。ペアリング通信装置はキー情報を送信する場合がある。キー情報受信部61は、装置側接続検出部59からペアリング通信装置の装置識別情報が入力された後に、近距離通信部199がキー情報を受信すると、受信されたキー情報をプリントジョブ実行部57に出力する。

0079

プリントジョブ実行部57は、装置側接続検出部59から近距離通信部119が通信可能となったペアリング通信装置の装置識別情報が入力され、キー情報受信部61からキー情報が入力される場合がある。プリントジョブ実行部57は、プリントジョブ記憶部55に記憶されたプリントジョブのうちから装置側接続検出部59から入力されるペアリング通信装置の装置識別情報と関連付けられたプリントジョブを取得する。具体的には、プリントジョブ実行部57は、プリントジョブ記憶部55によって記憶されたプリントジョブと装置識別情報との組のうちから、装置側接続検出部59から入力されるペアリング通信装置の装置識別情報と同じ装置識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれるプリントジョブを取得する。

0080

プリントジョブ実行部57が取得するプリントジョブが、暗号化されている場合、または、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合がある。プリントジョブ実行部57は、キー情報受信部61から入力されるキー情報を用いてプリントジョブを実行する。プリントジョブ実行部57は、取得されたプリントジョブが暗号化されている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報でプリントジョブに含まれるプリントデータを復号し、プリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。プリントジョブ実行部57は、取得されたプリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報と同じキー情報がプリントジョブに含まれることを条件に、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0081

ここで、スマートフォン200およびスマートウォッチ300の動作について説明する。図7は、第1の実施の形態におけるスマートフォン200が備えるCPU201の機能の一例を示すブロック図である。図7に示す機能は、スマートフォン200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203、CD−ROM211Aに記憶されたプログラムを実行することにより、CPU201に形成される機能である。図7を参照して、CPU201は、生成側ペアリング設定部251と、生成側接続検出部253と、キー情報取得部255と、プリントジョブ生成部257と、プリントジョブ送信部259と、生成側キー情報記憶部261と、キー情報抽出部263と、生成側キー情報送信部265と、出力先通知部267と、を含む。

0082

生成側ペアリング設定部251は、近距離通信部209を制御して、近距離通信部209が通信可能な装置をペアリング装置に設定する。ここでは、スマートウォッチ300をペアリング装置に設定する場合を例に説明する。例えば、スマートウォッチ300を腕に装着したユーザーAが、スマートフォン200を携帯すると、スマートウォッチ300とスマートフォン200との間の距離が所定の距離以下となる。この場合、近距離通信部209がスマートウォッチ300と通信可能になる。生成側ペアリング設定部251は、近距離通信部209がスマートウォッチ300と通信可能になると、予め定められたプロトコルに従って、スマートウォッチ300とネゴシエーションし、ユーザーAによる所定の操作に基づいてスマートウォッチ300をペアリング装置に設定する。

0083

例えば、スマートウォッチ300は、スマートフォン200と通信可能になると、パスワードを表示部305に表示するので、スマートフォン200を操作するユーザーAが、スマートフォン200とスマートウォッチ300とのペアリングを望む場合に、スマートウォッチ300に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200の操作部207に入力すると、生成側ペアリング設定部251は、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に送信する。スマートウォッチ300は、スマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部305に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置に設定を許可する信号を返信するので、生成側ペアリング設定部251は、近距離通信部209がスマートウォッチ300からペアリング装置に設定を許可する信号を受信すると、スマートウォッチ300をペアリング装置に設定する。生成側ペアリング設定部251は、スマートウォッチ300をペアリング装置に設定する場合、スマートウォッチ300を識別するための装置識別情報を、HDD115に記憶するとともに、生成側接続検出部253に出力する。また、生成側ペアリング設定部251は、スマートウォッチ300をペアリング装置に設定する場合と同様にして、MFP100をペアリング装置に設定する。

0084

生成側接続検出部253は、近距離通信部209を制御して、近距離通信部209が通信可能な装置を検出する。生成側接続検出部253は、生成側ペアリング設定部251からペアリング装置に設定された装置の装置識別情報が入力される。生成側接続検出部253は、近距離通信部209が通信可能となった装置を検出する場合、通信可能となった装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。具体的には、生成側接続検出部253は、生成側ペアリング設定部251から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部209が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていれば、近距離通信部209が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する。生成側接続検出部253は、近距離通信部209が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する場合、キー情報取得部255およびキー情報抽出部263に近距離通信部209が通信可能となった装置の装置識別情報を出力する。

0085

生成側接続検出部253は、生成側ペアリング設定部251から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部209が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていなければ、近距離通信部209が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する。生成側接続検出部253は、近距離通信部209が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、生成側ペアリング設定部251に設定指示を出力する。生成側ペアリング設定部251は、生成側接続検出部253から設定指示が入力される場合、必要に応じて、近距離通信部209が通信可能な装置をペアリング装置に設定する。

0086

ここでは、生成側ペアリング設定部251によって、スマートウォッチ300およびMFP100がペアリング装置に設定されている場合を例に説明する。この場合、生成側接続検出部253は、近距離通信部209がスマートウォッチ300と通信可能となることに応じて、スマートウォッチ300の装置識別情報をキー情報取得部255、キー情報抽出部263および出力先通知部267に出力し、また、近距離通信部209がMFP100と通信可能となることに応じて、MFP100の装置識別情報をキー情報取得部255、キー情報抽出部263および出力先通知部267に出力する。

0087

プリントジョブ生成部257は、プリントジョブを生成する。プリントジョブ生成部257は、ユーザーが操作部207に入力する操作に従って、プリントの対象となるデータの指定、プリント条件、およびプリントさせる装置の指定を受け付ける。プリントの対象となるデータは、フラッシュメモリ203に記憶されたデータ、ネットワーク3に接続されたコンピューターに記憶されたデータ、インターネットに接続されたファイルサーバーに記憶されたデータのいずれであってもよい。

0088

プリントジョブ生成部257は、プリントの対象となるデータを取得し、取得されたデータをプリント条件にしたがってプリントさせるためのプリントデータを含むプリントジョブを生成する。プリント条件は、プリントさせる装置がプリントデータの画像を形成するための条件であり、プリントさせる装置が有する機能によって定まる。プリント条件は、例えば、印刷部数、用紙のサイズ、カラーモノクロの別などを含む。また、プリント条件は、プリントデータを暗号化する条件を含む場合がある。プリントさせる装置は、スマートフォン200に予め登録された装置であってもよいし、ネットワーク3に接続された装置のうちスマートフォン200が通信可能な装置であってもよい。ここでは、MFP100がプリントさせる装置として指定される場合を例に説明する。

0089

プリントジョブ生成部257は、プリントデータとプリント条件とを含むプリントジョブを生成し、生成されたプリントジョブと、プリントさせる装置として指定されたMFP100の装置識別情報との組をプリントジョブ送信部259に出力する。また、プリントジョブ生成部257は、プリント条件に暗号化する条件を含む場合、キー情報取得部255に取得指示を出力し、キー情報取得部255により取得されたキー情報に基づいて、プリントジョブを暗号化する。例えば、プリントジョブ生成部257は、プリント条件の1つである暗号化する条件として、プリントデータを符号化する条件が設定されている場合、プリントデータをキー情報で符号化したデータに変換し、符号化されたプリントデータとプリント条件とを含むプリントジョブを生成する。また、プリントジョブ生成部257は、プリント条件の1つである暗号化する条件として、予め定められたパスワードが入力されることを条件にプリントデータの画像を形成する条件が設定されている場合、プリントデータと、キー情報と同じキー情報が入力されることを条件にプリントデータの画像形成を許可するプリント条件とを含むプリントジョブを生成する。

0090

キー情報取得部255は、生成側接続検出部253からスマートウォッチ300の装置識別情報が入力された後に、プリントジョブ生成部257から取得指示が入力されることに応じて、近距離通信部209を介して、スマートウォッチ300にキー情報の送信を要求する。キー情報の送信が要求されるスマートウォッチ300の動作については後述するが、キー情報を返信する。キー情報取得部255は、近距離通信部209がスマートウォッチ300から受信するキー情報を取得し、取得されたキー情報をプリントジョブ生成部257および生成側キー情報記憶部261に出力する。

0091

プリントジョブ送信部259は、プリントジョブとMFP100の装置識別情報との組が入力されることに応じて、無線LANI/F208を制御して、MFP100にプリントジョブを送信するとともに、プリントジョブを送信した出力先を特定するための出力先情報を生成側キー情報記憶部261および出力先通知部267に出力する。出力先情報は、プリントジョブを送信したMFP100の装置識別情報を含む。

0092

生成側キー情報記憶部261は、キー情報取得部255からキー情報が入力され、プリントジョブ送信部259から出力先情報が入力される。生成側キー情報記憶部261は、キー情報取得部255から入力されるキー情報と、プリントジョブ送信部259から入力される出力先情報との組をキー情報抽出部263に出力する。ここでは、生成側キー情報記憶部261は、キー情報取得部255から入力されるキー情報と、プリントジョブ送信部259から入力される出力先情報との組をフラッシュメモリ203に記憶する。

0093

キー情報抽出部263は、生成側接続検出部253から近距離通信部209が通信可能になった装置の装置識別情報が入力され、生成側キー情報記憶部261からキー情報と出力先情報との組が入力される。キー情報抽出部263は、生成側接続検出部253から装置識別情報が入力されることに応じて、生成側キー情報記憶部261から入力されるキー情報と出力先情報との組のうちから、生成側接続検出部253から入力される装置識別情報と同じ装置識別情報を含む出力先情報と組になるキー情報を抽出する。生成側キー情報記憶部261から入力される出力先情報は、プリントジョブ送信部259によりプリントジョブが送信された装置の装置識別情報を含む。このため、本実施の形態においては、生成側キー情報記憶部261から入力される出力先情報は、MFP100の装置識別情報を含む場合があるが、スマートウォッチ300の装置識別情報を含む場合はない。このため、キー情報抽出部263は、生成側接続検出部253からMFP100の装置識別情報が入力されることに応じて、換言すれば、近距離通信部209がMFP100と通信可能となることに応じて、MFP100の装置識別情報と組になるキー情報を抽出する。キー情報抽出部263は、抽出されたキー情報を生成側キー情報送信部265に出力する。

0094

生成側キー情報送信部265は、キー情報抽出部263からキー情報が入力されることに応じて、近距離通信部209を制御して、キー情報を送信する。この段階で、近距離通信部209は、MFP100と通信可能となっているので、キー情報はMFP100において受信される。

0095

このように、スマートフォン200は、MFP100と近距離で通信可能となると、MFP100にキー情報を送信する。MFP100は、スマートフォン200と通信可能になると、先に、スマートフォン200から受信したプリントジョブが存在すれば、そのプリントジョブを実行する。さらに、MFP100は、プリントジョブのプリント条件が暗号化の条件を定める場合には、スマートフォン200から受信されるキー情報を用いでプリントジョブを実行する。

0096

出力先通知部267は、プリントジョブ送信部259から出力先情報が入力された後に、生成側接続検出部253からスマートウォッチ300の装置識別情報が入力されることに応じて、近距離通信部209を介して、スマートウォッチ300に出力先情報を送信する。なお、出力先通知部267は、プリントジョブ送信部259から出力先情報が入力された後に、生成側接続検出部253からMFP100の装置識別情報が入力される場合、出力先情報に含まれる装置識別情報が、生成側接続検出部253から入力されるMFP100の装置識別情報と同じなので、近距離通信部209を介して、MFP100に出力先情報を送信しない。

0097

図8は、第1の実施の形態におけるスマートウォッチが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図8に示す機能は、スマートウォッチ300が備えるCPU301が、フラッシュメモリ303に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU301に形成される機能である。図8を参照して、CPU301は、携帯側ペアリング設定部351と、キー情報生成部353と、キー情報送信部355と、携帯側接続検出部357と、経路状態検出部359と、出力先情報受信部361と、携帯側キー情報記憶部363と、特定情報記憶部365と、特定情報決定部367と、キー情報決定部369と、代理指示部371と、を含む。

0098

携帯側ペアリング設定部351は、近距離通信部309を制御して、近距離通信部309が通信可能な装置をペアリング装置に設定する。ここでは、スマートフォン200をペアリング装置に設定する場合を例に説明する。例えば、スマートウォッチ300を腕に装着したユーザーAが、スマートフォン200を携帯すると、スマートウォッチ300とスマートフォン200との間の距離が所定の距離以下となる。この場合、近距離通信部309がスマートフォン200と通信可能になる。携帯側ペアリング設定部351は、近距離通信部309がスマートフォン200と通信可能になると、予め定められたプロトコルに従って、スマートフォン200とネゴシエーションし、ユーザーAによる所定の操作に基づいてスマートフォン200をペアリング装置に設定する。

0099

例えば、携帯側ペアリング設定部351は、表示部305にランダムに生成されたパスワードを表示し、スマートフォン200を操作するユーザーAにスマートフォン200へのパスワードの入力を要求する。スマートフォン200を操作するユーザーAが、ペアリングを望む場合に、表示部305に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200に入力すると、スマートフォン200は、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に返信する。携帯側ペアリング設定部351は、近距離通信部309がスマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部305に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置に設定する。携帯側ペアリング設定部351は、スマートフォン200をペアリング装置に設定する場合、スマートフォン200を識別するための装置識別情報をフラッシュメモリ303に記憶するとともに、携帯側接続検出部357に出力する。

0100

携帯側接続検出部357は、近距離通信部309を制御して、近距離通信部309が通信可能な装置を検出する。携帯側接続検出部357は、携帯側ペアリング設定部351からペアリング装置に設定された装置の装置識別情報が入力される。携帯側接続検出部357は、近距離通信部309が通信可能となった装置を検出する場合、通信可能となった装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。具体的には、携帯側接続検出部357は、携帯側ペアリング設定部351から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部309が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていれば、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する。携帯側接続検出部357は、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する場合、キー情報送信部355、および経路状態検出部359に近距離通信部309が通信可能となった装置の装置識別情報を出力する。

0101

携帯側接続検出部357は、携帯側ペアリング設定部351から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、近距離通信部309が通信可能となった装置の装置識別情報が含まれていなければ、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する。携帯側接続検出部357は、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、キー情報決定部369および特定情報決定部367に近距離通信部309が通信可能となった装置の装置識別情報を出力する。また、携帯側接続検出部357は、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、携帯側ペアリング設定部351に設定指示を出力する。携帯側ペアリング設定部351は、携帯側接続検出部357から設定指示が入力される場合、必要に応じて、近距離通信部309が通信可能な装置をユーザーによる操作に従ってペアリング装置に設定する。

0102

ここでは、携帯側ペアリング設定部351によりスマートフォン200がペアリング装置に設定されており、MFP100がペアリング装置に設定されていない。この場合、携帯側接続検出部357は、近距離通信部309がスマートフォン200と通信可能になると、スマートフォン200の装置識別情報をキー情報送信部355、および経路状態検出部359に出力するが、キー情報決定部369および特定情報決定部367には出力しない。また、携帯側接続検出部357は、近距離通信部309がMFP100と通信可能になると、MFP100の装置識別情報をキー情報決定部369および特定情報決定部367に出力するが、キー情報送信部355、および経路状態検出部359に出力しない。

0103

キー情報生成部353は、キー情報を生成し、生成したキー情報をキー情報送信部355に出力する。キー情報は、スマートフォンが生成するワンタイムパスワードである。キー情報生成部353は、ランダムに生成された文字または/および数字の列をパスワードとして生成する。また、キー情報は、ユーザーが腕を振るアクションにより測定された加速度情報であってもよい。この場合、キー情報生成部353は、加速度センサー210により検出された加速度を、キー情報として設定する。また、スマートウォッチ300が、グローバルポジショニングシステム(GPS)アンテナを有する場合には、キー情報生成部353は、GPS衛星から受信された信号により特定される位置を示す位置情報をキー情報として生成するようにしてもよい。さらに、スマートウォッチ300が、ユーザーの脈拍を検出する脈拍センサーを有する場合には、キー情報生成部353は、脈拍センサーにより検出された脈拍の情報をキー情報として生成するようにしてもよい。

0104

キー情報送信部355は、キー情報生成部353からキー情報が入力され、携帯側接続検出部357からスマートフォン200の装置識別情報が入力される場合がある。キー情報送信部355は、携帯側接続検出部357からスマートフォン200の装置識別情報が入力される場合、換言すれば、近距離通信部309がスマートフォン200と通信可能な場合、近距離通信部309がスマートフォン200からキー情報の要求を受信する場合がある。キー情報送信部355は、近距離通信部309がスマートフォン200からキー情報の要求を受信する場合、近距離通信部309を制御して、キー情報生成部353から入力されたキー情報をスマートフォン200に送信するとともに、携帯側キー情報記憶部363にスマートフォン200の装置識別情報とキー情報との組を出力する。

0105

経路状態検出部359は、携帯側接続検出部357からスマートフォン200の装置識別情報が入力される場合がある。経路状態検出部359は、携帯側接続検出部357からスマートフォン200の装置識別情報が入力される場合、換言すれば、近距離通信部309が携帯側ペアリング設定部351によってペアリング装置にと登録されたスマートフォン200と通信可能な場合、近距離通信部309がスマートフォン200と通信する状態を検出する。経路状態検出部359は、検出された通信状態が所定の状態になると、出力先情報受信部361に受信指示を出力する。具体的には、経路状態検出部359は、近距離通信部309がスマートフォン200から受信する電波の強度を、通信状態として検出し、電波強度が予め定められたしきい値以下になると、出力先情報受信部361に受信指示を出力する。スマートウォッチ300とスマートフォン200との間の距離は、近距離通信部309がスマートフォン200から受信する電波の強度と相関関係があるので、この相関関係に基づいて、経路状態検出部359は、スマートウォッチ300とスマートフォン200との間の距離が所定の距離以上長くなることに応じて、出力先情報受信部361に受信指示を出力する。

0106

出力先情報受信部361が経路状態検出部359から受信指示が入力される段階では、近距離通信部309がスマートフォン200と通信可能な状態である。出力先情報受信部361は、近距離通信部309を制御して、スマートフォン200から出力先情報を受信する。出力先情報は、スマートフォン200がプリントジョブを送信した先の装置を識別するための装置識別情報である。ここでは、出力先情報がMFP100の装置識別情報の場合を例に説明する。出力先情報受信部361は、近距離通信部309がスマートフォン200から出力先情報を受信することに応じて、出力先情報とスマートフォン200の装置識別情報との組を特定情報記憶部365および携帯側キー情報記憶部363に出力する。

0107

特定情報記憶部365は、出力先情報受信部361から出力先情報とスマートフォン200の装置識別情報との組が入力されることに応じて、スマートフォン200の装置識別情報を特定情報に決定し、出力先情報と特定情報とを関連付けてフラッシュメモリ203に記憶する。

0108

携帯側キー情報記憶部363は、キー情報送信部355からキー情報とスマートフォン200の装置識別情報の組が入力され、出力先情報受信部361から出力先情報とスマートフォン200の装置識別情報との組が入力される。携帯側キー情報記憶部363は、同じ装置識別情報と組になるキー情報と出力先情報とを関連付けて記憶する。具体的には、携帯側キー情報記憶部363は、出力先情報受信部361から出力先情報と装置識別情報との組が入力されることに応じて、キー情報送信部355から入力されるキー情報と装置識別情報の組のうちから出力先情報受信部361から入力される装置識別情報と同じ装置識別情報の組を抽出し、抽出された組に含まれるキー情報を特定する。携帯側キー情報記憶部363は、特定したキー情報を、出力先情報と関連付けてフラッシュメモリ203に記憶する。

0109

特定情報決定部367は、携帯側接続検出部357からMFP100の装置識別情報が入力される場合がある。特定情報決定部367は、携帯側接続検出部357からMFP100の装置識別情報が入力される場合、換言すれば、近距離通信部309がMFP100と通信可能な場合、特定情報を決定する。具体的には、特定情報決定部367は、特定情報記憶部365によりフラッシュメモリ303に記憶された装置識別情報と出力先情報との組のうちから出力先情報が、携帯側接続検出部357から入力されるMFP100の装置識別情報と同じ組を抽出し、抽出された組に含まれる装置識別情報を特定情報に決定する。特定情報決定部367は、決定された特定情報を、代理指示部371に出力する。

0110

キー情報決定部369は、携帯側接続検出部357からMFP100の装置識別情報が入力される場合がある。キー情報決定部369は、携帯側接続検出部357からMFP100の装置識別情報が入力される場合、換言すれば、近距離通信部309がMFP100と通信可能な場合、キー情報を決定する。具体的には、キー情報決定部369は、携帯側キー情報記憶部363によりフラッシュメモリ303に記憶されたキー情報と出力先情報との組のうちから出力先情報が、携帯側接続検出部357から入力されるMFP100の装置識別情報と同じ組を抽出し、抽出された組に含まれるキー情報を決定する。特定情報決定部367は、決定されたキー情報を代理指示部371に出力する。

0111

代理指示部371に、特定情報決定部367から特定情報が入力される段階では、近距離通信部209はMFP100と通信可能な状態である。代理指示部371は、特定情報決定部367から特定情報が入力されることに応じて、近距離通信部209を制御して、MFP100に特定情報を送信する。また、代理指示部371は、キー情報決定部369からキー情報が入力される場合には、近距離通信部309を制御してキー情報をMFP100に送信する。

0112

図6に戻って、装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置とは異なる装置と判断する場合、近距離通信部119が通信可能となった装置である非ペアリング通信装置の装置識別情報を要求部63に出力する。ここでは、近距離通信部119がスマートウォッチ300と通信可能になる場合を例に説明する。換言すれば、スマートウォッチ300を携帯するユーザーと、MFP100との間の距離が所定の距離以内となる場合を例に説明する。MFP100には、スマートウォッチ300がペアリング装置に設定されていないので、装置側接続検出部59は、近距離通信部119がスマートウォッチ300と通信可能となることを検出すると、非ペアリング通信装置であるスマートウォッチ300の装置識別情報を要求部63に出力する。

0113

要求部63は、装置側接続検出部59から非ペアリング通信装置の装置識別情報が入力されることに応じて、近距離通信部119を制御して、近距離通信部119が通信可能となった非ペアリング通信装置を特定するとともに、特定された非ペアリング通信装置に対して、その非ペアリング装置においてペアリング設定されている別の装置を識別するための特定情報を要求する。要求部63は、要求に応じて、装置側特定情報受信部65に受信指示を出力する。

0114

装置側特定情報受信部65は、要求部63から受信指示が入力されることに応じて、近距離通信部119を制御して、近距離通信部119が通信する非ペアリング装置から特定情報を受信する。装置側特定情報受信部65は、装置側ペアリング設定部51からペアリング装置に設定された装置の装置識別情報が入力される。装置側特定情報受信部65は、受信された特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。具体的には、装置側特定情報受信部65は、装置側ペアリング設定部51から入力されるペアリング装置の装置識別情報のうちに、特定情報と同じ装置識別情報が含まれていれば、受信された特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されていると判断する。装置側特定情報受信部65は、受信された特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されていると判断する場合、代理プリントジョブ実行部67に特定情報を出力するとともに、キー情報受信部61に、近距離通信部119が通信可能となった装置の装置識別情報を出力する。

0115

キー情報受信部61は、装置側特定情報受信部65から装置識別情報が入力されることに応じて、近距離通信部119を制御して、装置識別情報で特定される装置からキー情報を受信する。キー情報受信部61は、装置側特定情報受信部65から装置識別情報が入力された後に、近距離通信部199がキー情報を受信すると、受信されたキー情報を代理プリントジョブ実行部67に出力する。

0116

代理プリントジョブ実行部67は、装置側特定情報受信部65から特定情報が入力され、キー情報受信部61からキー情報が入力される場合がある。代理プリントジョブ実行部67は、プリントジョブ記憶部55に記憶されたプリントジョブのうちから装置側特定情報受信部65から入力される特定情報と同じ装置識別情報と関連付けられたプリントジョブを取得する。具体的には、代理プリントジョブ実行部67は、プリントジョブ記憶部55に記憶されたプリントジョブと装置識別情報との組のうちから、装置側特定情報受信部65から入力される特定情報と同じ装置識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれるプリントジョブを取得する。

0117

代理プリントジョブ実行部67が取得するプリントジョブは、暗号化されている場合、または、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合がある。代理プリントジョブ実行部67は、キー情報受信部61から入力されるキー情報を用いてプリントジョブを実行する。代理プリントジョブ実行部67は、取得されたプリントジョブが暗号化されている場合、キー情報中心部から入力されるキー情報でプリントジョブに含まれるプリントデータを復号し、プリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。代理プリントジョブ実行部67は、取得されたプリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報と同じキー情報がプリントジョブに含まれることを条件に、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0118

例えば、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能となると、装置側接続検出部59は、スマートフォン200の装置識別情報に基づいて、スマートフォン200がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。ここでは、装置側ペアリング設定部51によって、スマートフォン200がペアリング装置に設定されているので、装置側接続検出部59は、スマートフォン200の装置識別情報をプリントジョブ実行部57に出力する。プリントジョブ実行部57は、プリントジョブ受信部53がスマートフォン200から受信したプリントジョブがプリントジョブ記憶部55によって記憶されていれば、そのプリントジョブを実行する。また、近距離通信部119がスマートフォン200からキー情報を受信する場合には、プリントジョブ実行部57は、プリントジョブをそのキー情報を用いて実行する。プリントジョブ実行部57は、プリントジョブに含まれるプリントデータが暗号化されていれば、キー情報を用いて復号したデータの画像を画像形成部140に形成させる。プリントジョブ実行部57は、プリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報と同じキー情報がプリントジョブに含まれることを条件に、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0119

また、スマートフォン200とスマートウォッチ300とが互いにペアリング装置に設定されている場合、近距離通信部119がスマートウォッチ300と通信可能となると、装置側接続検出部59は、スマートウォッチ300の装置識別情報に基づいて、スマートフォン200がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。ここでは、装置側ペアリング設定部51によって、スマートウォッチ300はペアリング装置に設定されていないので、装置側接続検出部59は、スマートウォッチ300の装置識別情報をプリントジョブ実行部57に出力することなく、要求部63に出力する。

0120

要求部63は、スマートウォッチ300の装置識別情報が入力されることに応じて、近距離通信部119を制御して、スマートウォッチ300に、スマートウォッチ300がペアリング設定されている別の装置を識別するための特定情報を要求する。スマートウォッチ300は、スマートフォン200とペアリング設定されているので、スマートフォン200を特定するための特定情報を返信する。ここでは、特定情報を装置識別情報としている。近距離通信部119がスマートウォッチ300からスマートフォン200の特定情報を受信すると、受信された特定情報で特定される装置、ここではスマートフォン200がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。ここでは、装置側ペアリング設定部51によって、スマートフォン200がペアリング装置に設定されているので、装置側特定情報受信部65は、スマートフォン200の装置識別情報を代理プリントジョブ実行部67に出力する。

0121

また、スマートウォッチ300は、ペアリング設定されたスマートフォン200からキー情報を受信する場合があり、その場合には、スマートウォッチ300は、スマートフォン200から受信されたキー情報をMFP100に送信する。このため、キー情報受信部61は、近距離通信部119が、スマートウォッチ300が送信するキー情報を受信すると、受信されたキー情報を代理プリントジョブ実行部67に出力する。

0122

代理プリントジョブ実行部67は、スマートウォッチ300から受信される特定情報で特定されるスマートフォン200から受信したプリントジョブがプリントジョブ記憶部55によって記憶されていれば、そのプリントジョブを実行する。また、近距離通信部119がスマートウォッチ300からキー情報を受信する場合には、代理プリントジョブ実行部67は、プリントジョブをそのキー情報を用いて実行する。代理プリントジョブ実行部67は、プリントジョブに含まれるプリントデータが暗号化されていれば、キー情報を用いて復号したデータの画像を画像形成部140に形成させる。代理プリントジョブ実行部67は、プリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報と同じキー情報がプリントジョブに含まれることを条件に、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0123

図9は、第1の実施の形態におけるプリント設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。プリント設定処理は、スマートフォン200が備えるCPU201が、フラッシュメモリ203、CD−ROM211Aに記憶されたプログラムを実行することにより、CPU201により実行される処理である。図9を参照して、CPU201は、近距離通信部209が、通信可能となった装置が存在するか否かを判断する(ステップS01)。近距離通信部209が通信可能となった装置が存在するまで待機状態となり、近距離通信部209が他の装置と通信可能となると処理をステップS02に進める。CPU201は、近距離通信部209が他の装置と通信可能になる場合、通信可能となった装置を特定する。具体的には、近距離通信部209が通信可能となった装置から受信するMAC(Media Access Control address)アドレスを取得することにより、その装置を特定する。

0124

ステップS02においては、近距離通信部209が通信可能となった装置がペアリング装置として登録されているか否かを判断する。近距離通信部209が通信可能となった装置が、ペアリング装置として登録されているならば処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。ステップS03においては、近距離通信部209が通信可能となった装置を、ペアリング通信装置に決定し、処理をステップS04に進める。

0125

ステップS08においては、ペアリング設定指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが、操作部207にペアリング装置を登録する指示として予め定められた操作を入力すると、ペアリング設定指示を受け付ける。ペアリング設定指示を受け付けたならば処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。

0126

ステップS09においては、近距離通信部209が通信可能となった装置をペアリング装置として登録し、処理をステップS24に進める。近距離通信部209が通信可能となった装置との間で、予め定められたプロトコルに従ってネゴシエーションし、ユーザーによる所定の操作に基づいて近距離通信部209が通信可能となった装置をペアリング装置として登録する。例えば、近距離通信部209がスマートウォッチ300と通信可能になる場合、スマートウォッチ300は、パスワードを表示部305に表示するので、ユーザーが、スマートウォッチ300に表示されたパスワードと同じパスワードを操作部207に入力すると、CPU201は、近距離通信部209を介して、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に送信する。スマートウォッチ300は、スマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置に設定を許可する信号を返信する。CPU201は、近距離通信部209がスマートウォッチ300からペアリング装置に設定を許可する信号を受信すると、スマートウォッチ300をペアリング装置として登録する。具体的には、スマートウォッチ300のMACアドレスをHDD115に記憶する。

0127

ステップS24においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS01に戻す。なお、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまでの間、ユーザーによる操作に従ってペアリング通信装置し、他の処理を実行するようにしてもよい。

0128

ステップS04においては、ペアリング通信装置が出力先装置か否かを判断する。ペアリング通信装置が出力先装置ならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS10に進める。出力先装置については後述するが、スマートフォン200により生成されたプリントジョブをスマートフォン200から送信した装置である。

0129

以下、近距離通信部209がスマートウォッチ300と通信し、ステップS03においてスマートウォッチ300がペアリング通信装置に決定されている場合について、ステップS10〜ステップS24までの処理について説明する。

0130

ステップS10においては、データの指定を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが操作部207に入力する操作に従って、プリントの対象となるデータの指定を受け付ける。プリントの対象となるデータは、フラッシュメモリ203に記憶されたデータ、ネットワーク3に接続されたコンピューターに記憶されたデータ、インターネットに接続されたファイルサーバーに記憶されたデータのいずれであってもよい。

0131

次のステップS11においては、プリントジョブ実行装置を決定する。ユーザーが操作部207に入力する操作に従って、プリントジョブ実行装置を決定する。例えば、表示部206に、プリントジョブを実行させることが可能な装置として登録された装置を選択可能に表示する一覧画面を表示し、一覧画面のうちから1つの装置を選択するユーザーによる操作を操作部207が受け付けると、選択された装置をプリントジョブ実行装置に決定する。ここでは、MFP100がプリントジョブ実行装置に決定される場合を例に説明する。

0132

次のステップS12においては、出力先情報を生成する。出力先情報は、プリントジョブ実行装置のMACアドレスを含む。ここでは、出力先情報は、MFP100のMACアドレスを含む。次のステップS13においては、プリント条件を受け付ける。ユーザーが操作部207に入力する操作に従って、プリント条件を受け付ける。プリント条件は、プリントジョブ実行装置がプリントデータの画像を形成するための条件であり、プリントさせる装置が有する機能によって定まる。プリント条件は、例えば、印刷部数、用紙のサイズ、カラーモノクロの別などを含む。

0133

次のステップS14においては、プリントジョブを生成し、処理をステップS15に進める。ステップS10において指定されたデータを取得し、取得されたデータをステップS11において受け付けられたプリント条件に従ってプリントさせるためのプリントデータを含むプリントジョブを生成する。

0134

ステップS15においては、ステップS13において受け付けられたプリント条件において、セキュリティの設定がされているか否かを判断する。セキュリティの設定がされているならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS19に進める。

0135

ステップS16においては、ペアリング通信装置であるスマートウォッチ300にキー情報を要求する。具体的には、近距離通信部209を制御してスマートウォッチ300にキー情報を要求する信号を送信する。キー情報が要求されるスマートウォッチ300の動作については後述するが、キー情報を返信するので、次のステップS17においては、近距離通信部209を制御してキー情報を受信したか否かを判断する。キー情報を受信するまで待機状態となり(ステップS17でNO)、キー情報を受信したならば(ステップS17でYES)、処理をステップS18に進める。ステップS18においては、ステップS14において生成されたプリントジョブをステップS17において受信されたキー情報を用いて暗号化し、処理をステップS19に進める。例えば、プリント条件によって暗号化する条件として、プリントデータを符号化する条件が設定されている場合、プリントジョブに含まれるプリントデータをキー情報で符号化したデータに変換する。また、プリント条件によって暗号化する条件として、予め定められたパスワードが入力されることを条件にプリントデータの画像を形成する条件が設定されている場合、プリントジョブに、キー情報と同じキー情報が入力されることを条件にプリントデータの画像形成を許可するプリント条件を追加する。

0136

ステップS19においては、プリントジョブをステップS11において決定されたプリントジョブ実行装置に送信し、処理をステップS20に進める。具体的には、無線LANI/F208を制御し、ステップS14において生成されたプリントジョブ、ステップS18が実行される場合にはキー情報で暗号化されたプリントジョブを、プリントジョブ実行装置に決定されたMFP100に送信する。ステップS20においては、プリントジョブの送信履歴をフラッシュメモリ203に記録し、処理をステップS21に進める。送信履歴は、プリントジョブ実行装置のMACアドレスと、送信日時とを含む。

0137

ステップS21においては、ステップS17において受信されたキー情報と、ステップS11において決定されたプリントジョブ実行装置とを関連付け、処理をステップS22に進める。具体的には、キー情報とプリントジョブ実行装置に決定されているMFP100のMACアドレスとの組をフラッシュメモリ203に記憶する。

0138

ステップS22においては、ペアリング通信装置との通信状態が所定の状態になったか否かを判断する。所定の状態は、例えば、近距離通信部209がペアリング通信装置から受信する電波の強度がしきい値TH以下となる状態である。ペアリング通信装置から受信する電波の強度と、ペアリング通信装置との間の距離とは相関関係があるので、ペアリング通信装置との間の距離が所定の距離より長くなったか否かを判断することになる。ペアリング装置との通信状態が所定の状態となるまで待機状態となり(ステップS22でNO)、通信状態が所定の状態になると(ステップS22でYES)、処理をステップS23に進める。

0139

ステップS23においては、ペアリング通信装置に出力先情報を送信し、処理をステップS24に進める。具体的には、近距離通信部209を制御して、ペアリング通信装置であるスマートウォッチ300に、ステップS12において生成された出力先情報を送信する。ステップS24においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS01に戻す。

0140

処理がステップS05に進む場合には、ステップS19が実行された後であり、ステップS03において決定されるペアリング通信装置が、ステップS19においてプリントジョブを送信した装置の場合である。ここでは、ステップS19においてMFP100にプリントジョブが送信されるので、ステップS03において、MFP100がペアリング装置に決定される場合を例に説明する。ステップS04においては、ステップS03において決定されたペアリング通信装置であるMFP100のMACアドレスを含むプリントジョブの送信履歴がフラッシュメモリ203に記憶されている場合に、ペアリング通信装置がプリントジョブの出力先と判断し、処理をステップS05に進める。

0141

ステップS05においては、ペアリング通信装置と関連付けられたキー情報が存在するか否かを判断する。ステップS21においてフラッシュメモリ203に記憶されたキー情報のうちに、ステップS03において決定されたペアリング通信装置と関連付けられたキー情報が記憶されているならばペアリング通信装置と関連付けられたキー情報が存在すると判断する。ステップS21においてフラッシュメモリ203に記憶されたキー情報と出力先装置のMACアドレスとの組のうちに、ペアリング通信装置のMACアドレスを含む組が存在するならば処理をステップS06に進めるが、そうでなければステップS06をスキップして処理をステップS07に進める。

0142

ステップS06においては、フラッシュメモリ203に、ステップS03において決定されたペアリング通信装置のMACアドレスと関連付けられたキー情報をペアリング通信装置に送信し、処理をステップS07に進める。具体的には、近距離通信部209を制御して、ペアリング通信装置であるMFP100に、キー情報を送信する。ステップS07においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS01に戻す。

0143

図10は、第1の実施の形態における代理プリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。代理プリント処理は、スマートウォッチ300が備えるCPU301が、フラッシュメモリ303に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU301により実行される処理である。図10を参照して、CPU301は、近距離通信部309が、通信可能となった装置が存在するか否かを判断する(ステップS31)。近距離通信部309が通信可能となった装置が存在するまで待機状態となり、近距離通信部309が他の装置と通信可能となると処理をステップS32に進める。CPU301は、近距離通信部309が他の装置と通信可能になる場合、通信可能となった装置を特定する。具体的には、近距離通信部309が通信可能となった装置から受信するMACアドレスを取得することにより、その装置を特定する。

0144

ステップS32においては、近距離通信部309が通信可能となった装置がペアリング装置として登録されているか否かを判断する。近距離通信部309が通信可能となった装置が、ペアリング装置として登録されているならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS42に進める。ステップS33においては、近距離通信部309が通信可能となった装置を、ペアリング通信装置に決定し、処理をステップS34に進める。

0145

ステップS42においては、ペアリング設定指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが、操作部307にペアリング装置を登録する指示として予め定められた操作を入力すると、ペアリング設定指示を受け付ける。ペアリング設定指示を受け付けたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。

0146

ステップS43においては、近距離通信部309が通信可能となった装置をペアリング装置として登録し、処理をステップS44に進める。近距離通信部309が通信可能となった装置との間で、予め定められたプロトコルに従ってネゴシエーションし、ユーザーによる所定の操作に基づいて近距離通信部309が通信可能となった装置をペアリング装置として登録する。例えば、表示部305にランダムに生成されたパスワードを表示し、スマートフォン200を操作するユーザーにスマートフォン200へのパスワードの入力を要求する。スマートフォン200を操作するユーザーが、ペアリングを望む場合に、表示部305に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200に入力すると、スマートフォン200は、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に返信する。CPU301は、近距離通信部309がスマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部305に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置として登録する。具体的には、スマートフォン200のMACアドレスをフラッシュメモリ303に記憶する。

0147

ステップS44においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS31に戻す。なお、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまでの間、ユーザーによる操作に従ってペアリング通信装置し、他の処理を実行するようにしてもよい。

0148

ステップS34においては、特定情報の送信要求を受信したか否かを判断する。近距離通信部309が特定情報の送信要求を受信したならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に進める。

0149

ステップS35においては、代理フラグがONに設定されているか否かを判断する。代理フラグがONに設定されているならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。代理フラグについては後述するが、ステップS48において、スマートフォン200から出力先情報を受信する場合に、ステップS49においてONに設定される。

0150

以下、近距離通信部309がスマートフォン200と通信し、ステップS33においてスマートフォン200がペアリング通信装置に決定されている場合について、ステップS45〜ステップS53までの処理について説明する。処理がステップS45に進む場合には、代理フラグはONに設定されていない。

0151

ステップS45においては、ペアリング通信装置であるスマートフォン200からキー情報が要求されたか否かを判断する。近距離通信部309がスマートフォン200からキー情報の送信を要求する信号を受信したならば、キー情報が要求されたと判断する。キー情報が要求されたならば処理をステップS46に進めるが、そうでなければ処理をステップS48に進める。ステップS46においては、キー情報を生成し、処理をステップS47に進める。ステップS47においては、生成されたキー情報をペアリング通信装置であるスマートフォン200に送信し、処理をステップS48に進める。近距離通信部309を制御して、スマートフォン200にキー情報を送信する。

0152

ステップS48においては、ペアリング通信装置であるスマートフォン200から出力先情報を受信したか否かを判断する。近距離通信部309がスマートフォン200から出力先情報を受信したならば、処理をステップS49に進めるが、そうでなければ処理をステップS53に進める。ステップS49においては、代理フラグをONに設定し、処理をステップS50に進める。

0153

ステップS50においては、ペアリング通信装置であるスマートフォン200の装置識別情報を特定情報に設定する。スマートフォン200の装置識別情報は、MACアドレスである。次のステップS51においては、ステップS48において受信された出力先情報と、特定情報とを関連付け、処理をステップS52に進める。具体的には、出力先情報と特定情報と組をフラッシュメモリ303に記憶する。次のステップS52においては、ステップS48において受信された出力先情報と、ステップS46において生成されたキー情報とを関連付け、処理をステップS53に進める。具体的には、出力先情報とキー情を報と組をフラッシュメモリ303に記憶する。ステップS53においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS31に戻す。

0154

処理がステップS36に進む場合には、ステップS45〜ステップS53が実行された後であり、ステップS49において代理フラグがONに設定されている。ステップS36においては、ステップS33において決定されるペアリング通信装置が出力先装置か否かを判断する。ペアリング通信装置が出力先装置ならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。出力先装置は、ステップS48において受信された出力先情報で特定される装置である。ここでは、出力先情報をMFP100のMACアドレスとしている。

0155

以下、ステップS33において決定されるペアリング通信装置がMFP100の場合について、ステップS37〜ステップS41の処理を説明する。ステップS37においては、ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられた特定情報が存在するか否かを判断する。ステップS50においてフラッシュメモリ303に記憶された出力先情報と特定情報との組のうちに、MFP100のMACアドレスと同じ出力先情報の組が存在するか否かを判断する。フラッシュメモリ303に記憶された出力先情報と特定情報との組のうちに、MFP100のMACアドレスと同じ出力先情報の組が存在するならば、その組に含まれる特定情報がペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられた特定情報と判断する。ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられた特定情報が存在するならば処理をステップS38に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。ステップS38においては、ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられた特定情報を、ペアリング通信装置であるMFP100に送信し、処理をステップS39に進める。具体的には、近距離通信部309を制御して、特定情報をMFP100に送信する。

0156

ステップS39においては、ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられたキー情報が存在するか否かを判断する。ステップS51においてフラッシュメモリ303に記憶された出力先情報とキー情報との組のうちに、MFP100のMACアドレスと同じ出力先情報の組が存在するか否かを判断する。フラッシュメモリ303に記憶された出力先情報とキー情報との組のうちに、MFP100のMACアドレスと同じ出力先情報の組が存在するならば、その組に含まれるキー情報がペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられたキー情報と判断する。ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられたキー情報が存在するならば処理をステップS40に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。ステップS40においては、ペアリング通信装置であるMFP100と関連付けられたキー情報を、ペアリング通信装置であるMFP100に送信し、処理をステップS39に進める。具体的には、近距離通信部309を制御して、キー情報をMFP100に送信する。ステップS41においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS01に戻す。

0157

図11は、第1の実施の形態におけるセキュリティプリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。MFP100が備えるCPU111がROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプリントプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、プリントジョブを受信したか否かを判断する(ステップS61)。通信I/F部112がプリントジョブを受信したならば処理をステップS62に進めるが、そうでなければ処理をステップS64に進める。

0158

ステップS62においては、プリントジョブの送信元の装置を特定し、処理をステップS63に進める。ステップS63においては、プリントジョブと送信元の装置と関連付けて記憶し、処理をステップS64に進める。例えば、スマートフォン200からプリントジョブを受信する場合、プリントジョブを、スマートフォン200のMACアドレスと関連付けて、HDD115に記憶する。

0159

ステップS64においては、近距離通信部119が、通信可能となった装置が存在するか否かを判断する。近距離通信部119が通信可能となった装置が存在するならば処理をステップS65に進めるが、存在しなければ処理をステップS61に戻す。CPU111は、近距離通信部119が他の装置と通信可能になる場合、通信可能となった装置を特定する。具体的には、近距離通信部119が通信可能となった装置から受信するMACアドレスを取得することにより、その装置を特定する。

0160

ステップS65においては、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置として登録されているか否かを判断する。ペアリング装置は、後述するステップS77において設定されることにより登録される。ここで、ペアリング装置を登録する処理であるステップS76およびステップS77ついて、スマートフォン200をペアリング装置に登録する処理を例に説明する。処理がステップS76に進む場合、ステップS64において近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になっている。

0161

ステップS76においては、ペアリング設定指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが、操作部307にペアリング装置を登録する指示として予め定められた操作を入力すると、ペアリング設定指示を受け付ける。ペアリング設定指示を受け付けたならば処理をステップS77に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0162

ステップS77においては、近距離通信部119が通信可能となった装置をペアリング装置として登録し、処理をステップS71に進める。近距離通信部119が通信可能となった装置との間で、予め定められたプロトコルに従ってネゴシエーションし、ユーザーによる所定の操作に基づいて近距離通信部119が通信可能となった装置をペアリング装置として登録する。例えば、表示部161にランダムに生成されたパスワードを表示し、スマートフォン200を操作するユーザーにスマートフォン200へのパスワードの入力を要求する。スマートフォン200を操作するユーザーが、ペアリングを望む場合に、表示部161に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200に入力すると、スマートフォン200は、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に返信する。CPU111は、近距離通信部119がスマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部161に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置として登録する。具体的には、スマートフォン200のMACアドレスをHDD115に記憶する。

0163

ステップS71においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS61に戻す。なお、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまでの間、ユーザーによる操作に従ってペアリング通信装置し、他の処理を実行するようにしてもよい。

0164

次に、ステップS65〜ステップS71の処理について、スマートフォン200がペアリング装置として登録された状態で、ステップS64において近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になる場合を例に説明する。

0165

ステップS65においては、近距離通信部119が通信可能となった装置が、ペアリング装置として登録されているならば処理をステップS66に進めるが、そうでなければ処理をステップS72に進める。ここでは、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になり、スマートフォン200がペアリング装置として登録されているので、処理をステップS66に進める。ステップS66においては、近距離通信部119が通信可能となった装置を、ペアリング通信装置に決定し、処理をステップS67に進める。

0166

ステップS67においては、処理がステップS66から進む場合、ステップS66において決定されたペアリング装置に関連付けられたプリントジョブが記憶されているか否かを判断する。ステップS66においてスマートフォン200が決定されているので、スマートフォン200のMACアドレスと関連付けられたプリントジョブが、ステップS63においてHDD115に記憶されているか否かを判断する。スマートフォン200のMACアドレスと関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているならばそのプリントジョブを読み出して処理をステップS68に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0167

ステップS68においては、読み出されたプリントジョブがセキュリティ設定されているか否かを判断する。プリントジョブがセキュリティ設定されているならば処理をステップS69に進めるが、そうでなければ処理をステップS70に進める。ステップS69においては、キー情報を受信したか否かを判断する。近距離通信部119がスマートフォン200からキー情報を受信するまで待機状態となり(ステップS69でNO)、キー情報を受信したならば(ステップS69でYES)、処理をステップS70に進める。

0168

ステップS70においては、プリントジョブを実行し、処理をステップS71に進める。具体的には、画像形成部140を制御して、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像をプリントジョブにより定められたプリント条件に従って、用紙に形成させる。また、プリントジョブがセキュリティ設定されている場合には、ステップS69において受信されたキー情報を用いてプリントジョブを実行する。具体的には、プリントジョブに含まれるプリントデータが暗号化されている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報でプリントデータを復号し、復号したプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。また、プリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、ステップS69において受信されるキー情報がプリントジョブで定められたキー情報と同じならば、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。ステップS71においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS61に戻す。

0169

処理がステップS72に進む場合、近距離通信部119がペアリング設定されたペアリング装置とは異なる装置と通信可能になる場合である。ここでは、近距離通信部119が、スマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300と通信可能となる場合を例に説明する。ステップS72においては、近距離通信部119を制御して、特定情報の送信要求を送信する。これにより、スマートウォッチ300において特定情報の送信要求が受信される。特定情報の送信要求を受信するスマートウォッチ300は、スマートフォン200とペアリング設定されているので、スマートフォン200のMACアドレスを特定情報として返信する。ステップS73においては、近距離通信部119が特定情報を受信したか否かを判断する。特定情報を受信したならば処理をステップS74に進めるが、そうでなければ処理をステップS76に進める。ステップS76およびステップS77においては、上述したペアリング装置の登録処理を実行し、処理をステップS71に進める。

0170

ステップS74においては、特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されているならば処理をステップS75に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。ここでは、近距離通信部119がスマートウォッチ300から受信する特定情報は、スマートフォン200の特定情報である。また、スマートフォン200は、ステップS77において、MFP100においてペアリング装置として登録されている。この場合には、CPU111は、処理をステップS75に進める。

0171

ステップS75においては、ペアリング装置を特定し、処理をステップS67に進める。ステップS73において受信された特定情報で特定される装置をペアリング装置に特定する。ここでは、スマートフォン200を特定する。

0172

ステップS67においては、処理がステップS75から進む場合、ステップS75において特定されたペアリング装置に関連付けられたプリントジョブが記憶されているか否かを判断する。特定されたペアリング装置に関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているならば、そのプリントジョブを読み出して処理をステップS75に進めるが、そのようなプリントジョブが記憶されていなければ処理をステップS78に進める。ステップS75において、スマートフォン200が特定されているので、スマートフォン200のMACアドレスと関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているか否かを判断する。スマートフォン200のMACアドレスと関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているならばそのプリントジョブを読み出して処理をステップS68に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0173

ステップS68においては、読み出されたプリントジョブがセキュリティ設定されているか否かを判断する。プリントジョブがセキュリティ設定されているならば処理をステップS69に進めるが、そうでなければ処理をステップS70に進める。ステップS69においては、キー情報を受信したか否かを判断する。近距離通信部119がスマートウォッチ300からキー情報を受信するまで待機状態となり(ステップS69でNO)、キー情報を受信したならば(ステップS69でYES)、処理をステップS70に進める。

0174

ステップS70においては、プリントジョブを実行し、処理をステップS71に進める。ステップS71においては、ペアリング通信装置との間の通信が切断されるまで待機状態となり、通信が切断されたならば処理をステップS61に戻す。

0175

<第1の変形例>
なお、上述した第1の実施の形態においては、キー情報をスマートウォッチ300で生成するようにしたが、スマートフォン200でキー情報を生成するようにしてもよい。この場合、図7に示したキー情報取得部255は、キー情報をスマートウォッチ300から取得するのではなく、キー情報取得部255がキー情報を生成する。さらに、キー情報取得部255は、生成したキー情報を生成側キー情報記憶部261およびプリントジョブ生成部257に出力するとともに、出力先通知部267に出力する。出力先通知部267は、生成側接続検出部253からスマートウォッチ300の装置識別情報が入力された後に、プリントジョブ送信部259から出力先情報が入力されることに応じて、近距離通信部209を介して、スマートウォッチ300に出力先情報とキー情報とを送信する。

0176

また、スマートウォッチ300においては、図8に示したキー情報生成部353およびキー情報送信部355は不要である。また、出力先情報受信部361は、近距離通信部309がスマートフォン200から出力先情報とキー情報とを受信することに応じて、出力先情報とスマートフォン200の装置識別情報との組を特定情報記憶部365に出力するとともに、出力先情報とキー情報との組を携帯側キー情報記憶部363に出力する。

0177

特定情報記憶部365は、出力先情報受信部361から出力先情報とスマートフォン200の装置識別情報との組が入力されることに応じて、スマートフォン200の装置識別情報を特定情報に決定し、出力先情報と特定情報との組をフラッシュメモリ303に記憶する。また、携帯側キー情報記憶部363は、出力先情報受信部361からキー情報と出力先情報との組が入力されることに応じて、キー情報と出力先情報との組をフラッシュメモリ303に記憶する。

0178

以上説明したように、第1の実施の形態におけるプリントシステム1において、画像形成装置として機能するMFP100は、近距離通信部119がジョブ生成装置として機能するスマートフォン200と通信可能な状態で、ユーザーによるペアリング設定操作に基づいて、スマートフォン200をペアリング装置として登録する。また、MFP100は、ペアリング装置に登録されたスマートフォン200からジョブを受信することに応じて、ジョブをスマートフォン200と関連付けて記憶し、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能となることに応じて、スマートフォン200と関連付けられたジョブを実行する。また、近距離通信部119がスマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300と通信可能になる場合、スマートウォッチ300とペアリング設定されたスマートフォン200を特定するための装置識別情報である特定情報をスマートウォッチ300から受信すると、特定情報で特定されるスマートフォン200がペアリング装置として登録されていることを条件に、スマートフォン200と関連付けられたジョブを実行する。したがって、ユーザーは、MFP100にジョブを送信したスマートフォン200を携帯し忘れた場合であってもスマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300を携帯していれば、スマートフォン200によって生成されたジョブをMFP100に実行させることができる。このため、MFP100にジョブを実行させるために設定されたスマートフォン200とは別のスマートウォッチ300を携帯していればMFP100にジョブを実行させることができる。

0179

また、スマートウォッチ300は、近距離通信部309を介して、スマートフォン200がジョブを送信したMFP100を識別するための出力先情報を受信した後に、スマートフォン200を特定するための特定情報を出力先情報と関連付けて記憶しておき、近距離通信部309がMFP100と通信可能になることに応じて、記憶された特定情報のうちからMFP100の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられた特定情報を決定し、決定された特定情報をMFP100に送信する。このため、MFP100とは別の画像形成装置が存在する場合であってもスマートフォン200がジョブを送信したMFP100と近距離通信部309が通信可能になる場合に限ってMFP100にジョブを実行させることができる。

0180

また、スマートウォッチ300は、近距離通信部309によってスマートフォン200との間で確立された通信経路を用いて、キー情報を送信し、キー情報を送信した通信経路と同じ通信経路でスマートフォン200がジョブを送信したMFP100を識別するための出力先情報が受信されることに応じて、キー情報と出力先情報とを関連付けて記憶し、近距離通信部309がMFP100と通信可能になることに応じて、記憶されたキー情報のうちからMFP100の装置識別情報と同じ出力先情報と関連付けられたキー情報を決定し、決定されたキー情報をMFP100に送信する。一方、MFP100は、スマートフォン200がスマートウォッチ300から受信するキー情報で実行を制限したプリントジョブをMFP100に送信する。MFP100は、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能となる場合はスマートフォン200からキー情報を受信してプリントジョブを実行し、で定められたキー情報と同じであることを条件にジョブで定められた処理を実行し、近距離通信部119がスマートウォッチ300と通信可能となる場合はスマートウォッチ300からキー情報を受信してプリントジョブを実行する。このため、キー情報が同じであることを条件に実行可能なプリントジョブをMFP100に実行させるために、そのプリントジョブに対して設定されたスマートフォン200とは別のスマートウォッチ300を用いて、MFP100にキー情報が同じであることを条件に実行可能なプリントジョブを実行させることができる。

0181

また、スマートウォッチ300は、近距離通信部309がスマートフォン200から受信する電波強度がしきい値TH以下となることに応じてスマートフォン200から出力先情報を受信する。スマートウォッチ300は、出力先情報を受信しない場合は、近距離通信部309がMFP100と通信可能になっても特定情報を送信ないので、MFP100にスマートウォッチ300が特定情報を送信する機会を制限することができる。

0182

<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、MFP100は、スマートフォン200から受信されたプリントジョブをスマートフォン200と関連付けて記憶しておき、MFP100は、スマートフォン200またはスマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300との間の距離が所定の距離以内になると、スマートフォン200から受信されたプリントジョブを実行する。第2の実施の形態においては、MFP100は、プリントジョブの実行を指示したユーザーとプリントジョブとを関連付けて記憶しておき、MFP100でMFP100を操作するユーザーを特定することに応じて、特定したユーザーと関連付けて記憶されたプリントジョブを実行する。以下、第2の実施の形態におけるプリントシステム1について、第1の実施の形態におけるプリントシステム1と異なる点を主に説明する。

0183

第2の実施の形態におけるプリントシステム1の全体概要は、図1に示したのと同じである。また、第2の実施の形態におけるMFP100の外観およびハードウェア構成は、図2に示した概観および図3に示したハードウェア構成と同じである。第2の実施の形態におけるスマートフォン200およびスマートウォッチ300のハードウェア構成は、図4および図5に示したハードウェア構成と同じである。第2の実施の形態におけるスマートフォン200が備えるCPU201の機能、第2の実施の形態におけるスマートウォッチ300が備えるCPU301の機能は、図6および図7に示した機能とそれぞれ同じである。

0184

図12は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図12を参照して、図6に示した第1の実施の形態におけるMFP100が備えるCPU111の機能と異なる点は、登録部71およびユーザー特定部73が追加された点、代理プリントジョブ実行部67が削除された点、プリントジョブ受信部53、プリントジョブ記憶部55およびプリントジョブ実行部57が、プリントジョブ受信部53A、プリントジョブ記憶部55Aおよびプリントジョブ実行部57Aにそれぞれ変更された点である。その他の機能は、図6に示した機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。

0185

登録部71は、MFP100を操作するユーザーとして許可されたユーザーを登録する。例えば、MFP100を管理するユーザーが、操作部163にユーザーを識別するためのユーザー識別情報とパスワードとを入力することにより、ユーザーを登録する。登録部71は、登録されたユーザーのユーザー識別情報とパスワードとを含むユーザーレコードを生成し、HDD115に記憶されたユーザーテーブルに追加して記憶する。

0186

ユーザー特定部73は、MFP100を操作するユーザーを特定する。例えば、ユーザー特定部73は、操作部163にユーザー識別情報とパスワードとが入力されると、入力されたユーザー識別情報とパスワードとを含むユーザーレコードがHDD115に記憶されたユーザーテーブルに存在すれば、入力されたユーザー識別情報で特定されるユーザーを特定する。ユーザー特定部73は、ユーザーを特定することに応じて、特定したユーザーのユーザー識別情報を、プリントジョブ実行部57Aおよび登録部71に出力する。

0187

登録部71は、ユーザー特定部73からユーザー識別情報が入力された後に、装置側ペアリング設定部51によりペアリング装置が設定されると、ユーザー識別情報で特定されるユーザーに装置側ペアリング設定部51によりペアリング装置に設定された装置を関連付ける。例えば、ユーザー特定部73によってユーザーAが特定されており、装置側ペアリング設定部51によりスマートフォン200がペアリング装置に設定される場合、ユーザー特定部73からユーザーAのユーザー識別情報が入力され、装置側ペアリング設定部51からスマートフォン200の装置識別情報が入力される。登録部71は、HDD115に記憶されたユーザーテーブルからユーザー特定部73から入力されるユーザー識別情報を含むユーザーレコードを抽出し、抽出されたユーザーレコードに装置側ペアリング設定部51から入力される装置識別情報を追加する。

0188

プリントジョブ受信部53Aは、通信I/F部112が外部から受信するプリントジョブを受信する。プリントジョブ受信部53Aは、プリントジョブを受信する場合、プリントジョブの実行を指示したユーザーを特定し、特定したユーザーを識別するためのユーザー識別情報とプリントジョブとをプリントジョブ記憶部55Aに出力する。例えば、通信I/F部112がパーソナルコンピューターからプリントジョブを受信する場合、プリントジョブがパーソナルコンピューターを操作するユーザーのユーザー識別情報を含む場合がある。プリントジョブ受信部53Aは、プリントジョブがユーザー識別情報を含む場合、プリントジョブに含まれるユーザー識別情報で識別されるユーザーを特定する。

0189

また、プリントジョブ受信部53Aは、通信I/F部112が装置側ペアリング設定部51によりペアリング装置に設定された装置からプリントジョブを受信する場合がある。プリントジョブ受信部53Aは、登録部71により登録されたユーザーレコードのうちから通信I/F部112がプリントジョブを受信した装置の装置識別情報を含むユーザーレコードを抽出する場合、抽出されたユーザーレコードに含まれるユーザー識別情報で識別されるユーザーを特定する。

0190

プリントジョブ記憶部55Aは、プリントジョブ受信部53から入力されるプリントジョブとユーザー識別情報との組が入力されると、プリントジョブとユーザー識別情報とを関連付けてHDD115に記憶する。

0191

ユーザー特定部73は、MFP100を操作するユーザーを特定していない段階で、装置側接続検出部59からペアリング通信装置の装置識別情報が入力される場合がある。装置側接続検出部59は、近距離通信部119が通信可能となった装置がペアリング装置と判断する場合、ユーザー特定部73に、近距離通信部119が通信可能となった装置であるペアリング通信装置の装置識別情報を出力する。ここでは、スマートフォン200がペアリング装置に設定されているので、装置側接続検出部59は、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になると、スマートフォン200の装置識別情報をユーザー特定部73に出力する。ユーザー特定部73は、装置側接続検出部59からペアリング通信装置の装置識別情報が入力される場合、登録部71により登録されたユーザーレコードのうちから装置側接続検出部59から入力されるペアリング通信装置の装置識別情報を含むユーザーレコードを抽出し、抽出されたユーザーレコードに含まれるユーザー識別情報で識別されるユーザーを特定する。ユーザー特定部73は、MFP100を操作するユーザーを特定していない段階で、装置側接続検出部59から入力されるペアリング通信装置の装置識別情報と関連付けられたユーザーを特定する場合、特定されたユーザーのユーザー識別情報を含む実行指示をプリントジョブ実行部57Aに出力する。

0192

また、ユーザー特定部73は、MFP100を操作するユーザーを特定していない段階で、装置側特定情報受信部65から特定情報が入力される場合がある。装置側特定情報受信部65は、近距離通信部119が通信する非ペアリング装置から特定情報を受信する場合、受信された特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されていれば、特定情報を出力する。ここでは、スマートフォン200とスマートウォッチ300とがペアリングされており、近距離通信部119がスマートウォッチ300と通信可能になると、装置側特定情報受信部65は、近距離通信部119が通信するスマートウォッチ300から特定情報を受信する。スマートウォッチ300から受信される特定情報はスマートフォン200の装置識別情報なので、装置側特定情報受信部65は、スマートウォッチ300から受信される特定情報を出力する。ユーザー特定部73は、装置側特定情報受信部65から特定情報が入力される場合、登録部71により登録されたユーザーレコードのうちから装置側特定情報受信部65から入力される特定情報と同じ装置識別情報を含むユーザーレコードを抽出し、抽出されたユーザーレコードに含まれるユーザー識別情報で識別されるユーザーを特定する。ユーザー特定部73は、MFP100を操作するユーザーを特定していない段階で、装置側特定情報受信部65から入力される特定情報と関連付けられたユーザーを特定する場合、特定されたユーザーのユーザー識別情報を含む実行指示をプリントジョブ実行部57Aに出力する。

0193

プリントジョブ実行部57Aは、ユーザー特定部73から特定されたユーザーのユーザー識別情報を含む実行指示が入力され、キー情報受信部61からキー情報が入力される場合がある。プリントジョブ実行部57Aは、プリントジョブ記憶部55に記憶されたプリントジョブのうちからユーザー特定部73から入力される実行指示に含まれるユーザー識別情報と関連付けられたプリントジョブを取得する。具体的には、プリントジョブ実行部57Aは、プリントジョブ記憶部55に記憶されたプリントジョブとユーザー識別情報との組のうちから、ユーザー特定部73から入力される実行指示に含まれるユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む組を抽出し、抽出された組に含まれるプリントジョブを取得する。

0194

プリントジョブ実行部57Aが取得するプリントジョブが、暗号化されている場合、または、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合がある。プリントジョブ実行部57Aは、キー情報受信部61から入力されるキー情報を用いてプリントジョブを実行する。プリントジョブ実行部57Aは、取得されたプリントジョブに含まれるプリントデータが暗号化されている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報でプリントジョブに含まれるプリントデータを復号し、復号されたプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。プリントジョブ実行部57Aは、取得されたプリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報受信部61から入力されるキー情報と同じキー情報がプリントジョブに含まれることを条件に、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0195

図13は、第2の実施の形態におけるセキュリティプリント処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13を参照して、図11に示した第1の実施の形態におけるセキュリティプリント処理と異なる点は、ステップS62、ステップS63およびステップS67が、ステップS62A、ステップS63AおよびステップS67Aに変更された点、ステップS63AとステップS64との間にステップS81が、ステップS66とステップS67Aとの間にステップS82が、ステップS75とステップS67Aとの間にステップS83が、それぞれ追加された点である。その他の処理は、図11に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。

0196

CPU111は、ステップS61においてプリントジョブを受信すると、処理をステップS62Aに進めるが、そうでなければ処理をステップS81に進める。ステップS62Aにおいて、プリントジョブの実行を指示した指示ユーザーを特定し、処理をステップS63Aに進める。例えば、通信I/F部112がパーソナルコンピューターから受信するプリントジョブが、パーソナルコンピューターを操作するユーザーのユーザー識別情報を含む場合、プリントジョブに含まれるユーザー識別情報で識別されるユーザーを指示ユーザーに特定する。また、通信I/F部112が、ペアリング装置に設定された装置からプリントジョブを受信する場合、プリントジョブを送信してきたペアリング装置に関連付けられユーザーを指示ユーザーに特定する。

0197

ステップS63Aにおいては、ステップS61において受信されたプリントジョブを、ステップS62Aにおいて特定された指示ユーザーと関連付けて記憶し、処理をステップS81に進める。具体的には、プリントジョブを指示ユーザーのユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶する。ステップS81においては、直接操作処理を実行し、処理をステップS64に進める。

0198

図14は、直接操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14を参照して、CPU111は、ユーザーがログインしたか否かを判断する(ステップS91)。例えば、ユーザーが操作部163に入力するユーザー識別情報とパスワードとを受け付け、受け付けられたユーザー識別情報とパスワードとが予め登録されていれば、ユーザーのログインを許可する。ユーザーのログインを許可する場合に、そのユーザーがログインしたと判断する。ユーザーがログインしたならば処理をステップS92に進めるが、そうでなければ処理をセキュリティプリント処理に戻す。

0199

ステップS92においては、ログインしたユーザーを特定し、処理をステップS93に進める。そして、ログインしたユーザーと関連付けられたプリントジョブが存在するか否かを判断する(ステップS93)。ログインしたユーザーのユーザー識別情報と関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているならばそのプリントジョブを読み出して処理をステップS94に進めるが、そうでなければ処理をステップS97に進める。

0200

ステップS94においては、読み出されたプリントジョブがセキュリティ設定されているか否かを判断する。プリントジョブがセキュリティ設定されているならば処理をステップS95に進めるが、そうでなければ処理をステップS96に進める。ステップS95においては、キー情報を受け付けたか否かを判断する。操作部163が、ユーザーが入力するキー情報を受け付けるまでするまで待機状態となり(ステップS95でNO)、キー情報を受信したならば(ステップS95でYES)、処理をステップS96に進める。

0201

ステップS96においては、プリントジョブを実行し、処理をステップS97に進める。具体的には、画像形成部140を制御して、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像をプリントジョブにより定められたプリント条件に従って、用紙に形成させる。また、プリントジョブがセキュリティ設定されている場合には、ステップS95において受け付けられたキー情報を用いてプリントジョブを実行する。具体的には、プリントジョブに含まれるプリントデータが暗号化されている場合、キー情報でプリントデータを復号し、復号したプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。また、プリントジョブが、キー情報が入力されることを条件に処理を実行することが定められている場合、キー情報がプリントジョブで定められたキー情報と同じならば、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を画像形成部140に形成させる。

0202

ステップS97においては、ペアリング設定指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザーが、操作部163にペアリング装置を登録する指示として予め定められた操作を入力すると、ペアリング設定指示を受け付ける。ペアリング設定指示を受け付けたならば処理をステップS98に進めるが、そうでなければ処理をステップS100に進める。

0203

ステップS98においては、近距離通信部119が通信可能となった装置をペアリング装置として登録し、処理をステップS99に進める。近距離通信部119が通信可能となった装置との間で、予め定められたプロトコルに従ってネゴシエーションし、ユーザーによる所定の操作に基づいて近距離通信部119が通信可能となった装置をペアリング装置として登録する。例えば、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能となる場合、表示部161にランダムに生成されたパスワードを表示し、スマートフォン200を操作するユーザーにスマートフォン200へのパスワードの入力を要求する。スマートフォン200を操作するユーザーが、ペアリングを望む場合に、表示部161に表示されたパスワードと同じパスワードをスマートフォン200に入力すると、スマートフォン200は、入力されたパスワードをスマートウォッチ300に返信する。CPU111は、近距離通信部119がスマートフォン200からパスワードを受信する場合、受信されたパスワードと表示部161に表示されたパスワードとが一致する場合に、スマートフォン200をペアリング装置として登録する。具体的には、スマートフォン200のMACアドレスをHDD115に記憶する。

0204

次のステップS99においては、ログインしているユーザーと、ペアリング装置とを関連付けて、処理をステップS100に進める。例えば、ログインしているユーザーと、ペアリング装置のMACアドレスとを関連付けてHDD115に記憶する。

0205

ステップS100においては、ユーザーがログアウトしたか否かを判断する。操作部163がユーザーにより入力されるログアウトを指示する操作を受け付けたならば、ユーザーがログアウトしたと判断する。また、操作部163が操作を所定時間継続して受け付けない場合に、ユーザーがログアウトしたと判断する。ユーザーがログアウトしたと判断する場合は処理をセキュリティプリント処理に戻し、そうでなければ処理をステップS97に戻す。

0206

図13に戻って、CPU111は、ステップS64において、近距離通信部119が、通信可能となった装置が存在するか否かを判断する。ここでは、スマートフォン200がペアリング装置として登録された状態で、ステップS64において近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になる場合を例に説明する。ステップS65においては、近距離通信部119が通信可能となった装置が、ペアリング装置として登録されているならば処理をステップS66に進めるが、そうでなければ処理をステップS72に進める。ここでは、近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能になり、スマートフォン200がペアリング装置として登録されているので、処理をステップS66に進める。ステップS66においては、近距離通信部119が通信可能となった装置を、ペアリング通信装置に決定し、処理をステップS82に進める。

0207

ステップS82においては、ステップS66において決定されたペアリング装置と、直接操作処理のステップS99において関連付けられたユーザーを特定し、処理をステップS67Aに進める。

0208

ステップS67Aにおいては、処理がステップS82から進む場合、ステップS82において決定されたユーザーに関連付けられたプリントジョブが記憶されているか否かを判断する。例えば、スマートフォン200がユーザーAと関連付けられていれば、ユーザーAと関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているか否かを判断する。ユーザーAと関連付けられたプリントジョブが記憶されているならばそのプリントジョブを読み出して処理をステップS68に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0209

処理がステップS72に進む場合、近距離通信部119がペアリング設定されたペアリング装置とは異なる装置と通信可能になる場合である。ここでは、近距離通信部119が、スマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300と通信可能となる場合を例に説明する。ステップS72においては、近距離通信部119を制御して、特定情報の送信要求を送信する。そして、次のステップS73においては、近距離通信部119が特定情報を受信したか否かを判断する。特定情報を受信したならば処理をステップS74に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0210

ステップS74においては、特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されているか否かを判断する。特定情報で特定される装置がペアリング装置に設定されているならば処理をステップS75に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。ここでは、近距離通信部119がスマートウォッチ300から受信する特定情報は、スマートフォン200の特定情報である。また、スマートフォン200は、直接操作処理のステップS98において、MFP100においてペアリング装置として登録されている。この場合には、CPU111は、処理をステップS75に進める。

0211

ステップS75においては、ペアリング装置を特定し、処理をステップS83に進める。ここでは、スマートフォン200を特定する。ステップS83においては、特定されたペアリング装置と、直接操作処理のステップS99において関連付けられたユーザーを特定し、処理をステップS67Aに進める。

0212

ステップS67Aにおいては、処理がステップS83から進む場合、ステップS83において特定されたユーザーに関連付けられたプリントジョブが記憶されているか否かを判断する。例えば、スマートウォッチ300とペアリング設定されたスマートフォン200がユーザーAと関連付けられていれば、ユーザーAと関連付けられたプリントジョブがHDD115に記憶されているか否かを判断する。ユーザーAと関連付けられたプリントジョブが記憶されているならばそのプリントジョブを読み出して処理をステップS68に進めるが、そうでなければ処理をステップS71に進める。

0213

第2の実施の形態におけるプリントシステム1において、MFP100は、操作パネル160を操作するユーザーを認証した後に近距離通信部119がスマートフォン200と通信可能な状態で、ユーザーによる操作に基づいて、スマートフォン200をペアリング装置として登録する場合、認証されたユーザーとスマートフォン200とを関連付ける。さらに、MFP100は、外部から受信されるジョブを、ジョブの実行を指示したユーザーと関連付けて記憶しておき、ユーザーが特定されることに応じて、記憶されたジョブのうち特定されたユーザーと関連付けられたジョブを実行する。近距離通信部119がペアリング設定されたスマートフォン200と通信可能となることに応じて、スマートフォン200と関連付けられたユーザーを特定し、さらに、近距離通信部119が通信可能となる装置がペアリング設定された装置と異なるスマートウォッチ300の場合、スマートウォッチ300から当該スマートウォッチ300とペアリング設定されたスマートフォン200を識別するための特定情報が受信すると、スマートフォン200がMFP100とペアリング設定されていれば、スマートフォン200と関連付けられたユーザーを特定する。このため、MFP100は、ユーザーと関連付けられたスマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300によってユーザーを特定することができる。MFP100は、ユーザーを特定することに応じて、特定されたユーザーと関連付けられたプリントジョブを実行するので、ユーザーは、スマートフォン200の携帯をし忘れた場合であっても、スマートフォン200とペアリング設定されたスマートウォッチ300を携帯していれば、MFP100にプリントジョブを実行させることができる。

0214

なお、第1および第2の実施の形態においては、スマートウォッチ300からMFP100に送信する特定情報を、スマートウォッチ300がペアリング設定されたスマートフォン200のMACアドレスとする例を示したが、特定情報は、MFP100がプリントジョブを受信するスマートフォン200を特定することができる情報であればよく、例えば、MFP100においてスマートフォン200を特定することが可能な情報、例えば、スマートフォン200に対して付された名称であってもよい。また、MFP100においてスマートフォン200を操作するユーザーAが割り当てられている場合には、ユーザーAを識別するためのユーザー識別情報であってもよい。ユーザー識別情報は、MFP100においてユーザーAに割り当てられた情報であればよく、例えば、ユーザーに付された名称、電子メールアドレスであってもよい。

0215

さらに、特定情報は、スマートフォン200がMFP100にプリントジョブとともに送信する情報としてもよい。この場合には、MFP100は、スマートフォン200からプリントジョブと特定情報とを受信する場合に、プリントジョブと特定情報とスマートフォン200とを関連付けて記憶しておき、スマートフォン200は、プリントジョブとともに送信した特定情報をスマートウォッチ300に送信する。MFP100は、スマートウォッチ300から特定情報を受信することにより、特定情報と関連付けられたプリントジョブとスマートフォン200とを特定し、特定されたスマートフォン200がMFP100においてペアリング装置に設定されていれば、特定されたプリントジョブを実行する。この場合における特定情報は、スマートフォン200において任意に決定することができる。

0216

また、第1および第2の実施の形態においては、画像形成装置の一例としてMFP100を例に説明したが、画像を形成する機能を備えた装置であれば、プリンターまたはファクシミリ装置であってもよい。また、図11、または、図13および図14に示したセキュリティプリント処理をMFP100に実行させるプリント方法、またはそのプリント方法を、MFP100が備えるCPU111に実行させるプリントプログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。

0217

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0218

<付記>
(1) 前記ジョブ生成装置は、さらに、
前記画像形成装置を識別するための装置識別情報と前記受信されたキー情報とを関連付けて記憶するキー情報記憶手段と、
前記生成側近距離通信手段によって前記画像形成装置との間で通信経路が確立されることに応じて、前記画像形成装置を識別するための装置識別情報と関連付けられたキー情報を抽出するキー情報抽出手段と、を備える請求項5に記載のプリントシステム。

0219

1プリントシステム、3ネットワーク、5無線局、100MFP、200スマートフォン、300スマートウォッチ、110メイン回路、111 CPU、112通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116ファクシミリ部、117外部記憶装置、118CD−ROM、119近距離通信部、120自動原稿搬送装置、130原稿読取部、140画像形成部、150 給紙部、155 後処理部、160操作パネル、161 表示部、163 操作部、165タッチパネル、167ハードキー部、199 近距離通信部、201 CPU、202カメラ、203フラッシュメモリ、204無線通信部、205 通話部、206 表示部、207 操作部、207Aメインキー、207B タッチパネル、208 近距離通信部、209 近距離通信部、210加速度センサー、211 外部記憶装置、211A CD−ROM、301 CPU、303 フラッシュメモリ、305 表示部、307 操作部、309 近距離通信部、51 装置側ペアリング設定部、53,53Aプリントジョブ受信部、55,55Aプリントジョブ記憶部、57,57A プリントジョブ実行部、59 装置側接続検出部、61キー情報受信部、63 要求部、65 装置側特定情報受信部、67代理プリントジョブ実行部、71登録部、73ユーザー特定部、251 生成側ペアリング設定部、253 生成側接続検出部、255 キー情報取得部、257 プリントジョブ生成部、259 プリントジョブ送信部、261 生成側キー情報記憶部、263 キー情報抽出部、265 生成側キー情報送信部、267出力先通知部、351携帯側ペアリング設定部、353 キー情報生成部、355 キー情報送信部、357 携帯側接続検出部、359経路状態検出部、361出力先情報受信部、363 携帯側キー情報記憶部、365 特定情報記憶部、367 特定情報決定部、369 キー情報決定部、371 代理指示部。

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