図面 (/)

技術 プロジェクター

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 三枝貴志角谷雅人西敏蔵
出願日 2016年2月4日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2016-020193
公開日 2017年8月10日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2017-138517
状態 特許登録済
技術分野 液晶1(応用、原理) レンズ鏡筒 投影装置
主要キーワード 横方向一方 調整器具 部材本 各調整機構 挟持壁 回転中心軸周り 固定ネジ孔 調整設備
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

調整機構が複雑化することを抑制しつつ、光学部材光軸の位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクターを提供する。

解決手段

本発明のプロジェクターの一つの態様は、光学部材の光軸を調整する調整機構を備え、調整機構は、第1部材と、第1部材に対して光学部材の光軸に直交する第1方向に移動可能に取り付けられた第2部材と、光学部材を保持し、かつ、第2部材に対して光軸と平行な回転中心軸周りに回転可能に取り付けられた第3部材と、第1部材に対して第2部材を第1方向に移動させる第1調整部と、第2部材に対して第3部材を回転中心軸周りに回転させる第2調整部と、を有し、第1調整部の操作部と第2調整部の操作部とは、同じ側に臨んでいることを特徴とする。

概要

背景

例えば、特許文献1には、コンデンサーレンズ画面縦方向および画面横方向に移動可能な調整機構が記載されている。

概要

調整機構が複雑化することを抑制しつつ、光学部材光軸の位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクターを提供する。本発明のプロジェクターの一つの態様は、光学部材の光軸を調整する調整機構を備え、調整機構は、第1部材と、第1部材に対して光学部材の光軸に直交する第1方向に移動可能に取り付けられた第2部材と、光学部材を保持し、かつ、第2部材に対して光軸と平行な回転中心軸周りに回転可能に取り付けられた第3部材と、第1部材に対して第2部材を第1方向に移動させる第1調整部と、第2部材に対して第3部材を回転中心軸周りに回転させる第2調整部と、を有し、第1調整部の操作部と第2調整部の操作部とは、同じ側に臨んでいることを特徴とする。

目的

本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、調整機構が複雑化することを抑制しつつ、光学部材の光軸の位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクターを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

光を射出する光源と、前記光源から射出された光が入射される光学部材と、前記光学部材を通過した光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、前記光学部材の光軸を調整する調整機構と、を備え、前記調整機構は、第1部材と、前記第1部材に対して前記光学部材の光軸に直交する第1方向に移動可能に取り付けられた第2部材と、前記光学部材を保持し、かつ、前記第2部材に対して前記光軸と平行な回転中心軸周りに回転可能に取り付けられた第3部材と、前記第1部材に対して前記第2部材を前記第1方向に移動させる第1調整部と、前記第2部材に対して前記第3部材を前記回転中心軸周りに回転させる第2調整部と、を有し、前記第1調整部の操作部と前記第2調整部の操作部とは、同じ側に臨んでいることを特徴とするプロジェクター

請求項2

前記光学部材は、レンズである、請求項1に記載のプロジェクター。

請求項3

前記第1調整部は、頭部が前記第1調整部の操作部である第1ネジ部材を有し、前記第1部材と前記第2部材とのいずれか一方には、第1ネジ孔が形成され、前記第1部材と前記第2部材とのいずれか他方には、前記第1ネジ孔よりも前記第1ネジ部材の頭部側に第1貫通孔が形成され、前記第1ネジ部材は、前記第1方向に延びており、かつ、前記第1貫通孔に通されて前記第1ネジ孔に螺合されている、請求項1または2に記載のプロジェクター。

請求項4

前記第1貫通孔は、前記第1部材に形成され、前記第1ネジ孔は、前記第2部材に形成され、前記第2部材は、第2部材本体と、前記第2部材本体に対して揺動可能に保持された揺動部材と、を有し、前記第1ネジ孔は、前記揺動部材に形成されている、請求項3に記載のプロジェクター。

請求項5

前記第2調整部は、頭部が前記第2調整部の操作部である第2ネジ部材を有し、前記第2部材と前記第3部材とのいずれか一方には、第2ネジ孔が形成され、前記第2部材と前記第3部材とのいずれか他方には、前記第2ネジ孔よりも前記第2ネジ部材の頭部側に第2貫通孔が形成され、前記第2ネジ孔および前記第2貫通孔は、前記光軸および前記第1方向の両方に直交する第2方向において、前記回転中心軸と異なる位置にあり、前記第2ネジ部材は、前記第1方向に延びており、かつ、前記第2貫通孔に通されて前記第2ネジ孔に螺合されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクター。

請求項6

前記第2ネジ孔は、前記第2部材に形成され、前記第2貫通孔は、前記第3部材に形成されている、請求項5に記載のプロジェクター。

請求項7

前記光学部材および前記調整機構を収容する筐体をさらに備え、前記筐体は、前記調整機構を介して前記光学部材が設置された設置部を有する筐体本体部を有し、前記筐体本体部は、底部と、前記底部の外縁から立ち上がった壁部と、を有し、前記第1調整部の操作部と前記第2調整部の操作部とは、前記底部と反対側に臨んでいる、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロジェクター。

請求項8

前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とは、前記光軸に平行な第3方向に沿って視て、重なり合って配置され、前記設置部は、前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とを前記第3方向に挟んで保持する挟持部を有する、請求項7に記載のプロジェクター。

請求項9

前記筐体は、前記壁部の前記底部と反対側の端部に取り付けられ前記底部を覆う蓋部をさらに有し、前記蓋部には、前記蓋部を貫通する調整孔が形成され、前記第1調整部の操作部および前記第2調整部の操作部は、前記調整孔を介して、前記筐体の外部から視認可能である、請求項7または8に記載のプロジェクター。

請求項10

前記筐体は、前記壁部の前記底部と反対側の端部に取り付けられ前記底部を覆う蓋部をさらに有し、前記蓋部は、前記調整機構と接触していない、請求項7から9のいずれか一項に記載のプロジェクター。

技術分野

0001

本発明は、プロジェクターに関する。

背景技術

0002

例えば、特許文献1には、コンデンサーレンズ画面縦方向および画面横方向に移動可能な調整機構が記載されている。

先行技術

0003

特開2005−43653号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記のような調整機構においては、コンデンサーレンズ(光学部材)を画面縦方向に移動させる場合とコンデンサーレンズを画面横方向に移動させる場合とで、調整工具を使用する向きが異なる場合があり、コンデンサーレンズの光軸の位置を調整する手間が掛かる問題があった。

0005

これに対して、例えば、コンデンサーレンズを画面縦方向に移動させるための調整部とコンデンサーレンズを画面横方向に移動させるための調整部とが同じ側に臨む構成とすれば、調整工具を同じ向きで使用することができ、調整の手間を低減できる。しかし、この場合には、調整機構が複雑化しやすい問題があった。

0006

本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、調整機構が複雑化することを抑制しつつ、光学部材の光軸の位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクターを提供することを目的の一つとする。

課題を解決するための手段

0007

本発明のプロジェクターの一つの態様は、光を射出する光源と、前記光源から射出された光が入射される光学部材と、前記光学部材を通過した光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、前記光学部材の光軸を調整する調整機構と、を備え、前記調整機構は、第1部材と、前記第1部材に対して前記光学部材の光軸に直交する第1方向に移動可能に取り付けられた第2部材と、前記光学部材を保持し、かつ、前記第2部材に対して前記光軸と平行な回転中心軸周りに回転可能に取り付けられた第3部材と、前記第1部材に対して前記第2部材を前記第1方向に移動させる第1調整部と、前記第2部材に対して前記第3部材を前記回転中心軸周りに回転させる第2調整部と、を有し、前記第1調整部の操作部と前記第2調整部の操作部とは、同じ側に臨んでいることを特徴とする。

0008

本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、第1調整部の操作部と第2調整部の操作部とが同じ側に臨んでいる。そのため、第1調整部の操作と第2調整部の操作とを、共に同じ側から行うことができる。これにより、光学部材の光軸の位置を調整することが容易である。

0009

また、第3部材を回転中心軸周りに回転させることで、光学部材の光軸を第1方向と直交する第2方向に移動させることができる。そのため、例えば、第1方向に進退するネジ等によって、第1調整部と同じ側からの操作で、光学部材の光軸を容易に第2方向に移動させることができる。したがって、調整機構が複雑化することを抑制できる。

0010

以上のように、本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、光学部材の光軸の第1方向および第2方向の位置調整を同じ側から行うことが可能で、かつ、調整機構が複雑化することを抑制できる。したがって、調整機構が複雑化することを抑制しつつ、光学部材の光軸の位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクターが得られる。

0011

前記光学部材は、レンズである構成としてもよい。
この構成によれば、調整機構によってレンズの位置を調整でき、レンズによって導かれる光の方向を調整できる。これにより、プロジェクターの光学系において精度よく光を導くことができ、光の利用効率を向上できる。

0012

前記第1調整部は、頭部が前記第1調整部の操作部である第1ネジ部材を有し、前記第1部材と前記第2部材とのいずれか一方には、第1ネジ孔が形成され、前記第1部材と前記第2部材とのいずれか他方には、前記第1ネジ孔よりも前記第1ネジ部材の頭部側に第1貫通孔が形成され、前記第1ネジ部材は、前記第1方向に延びており、かつ、前記第1貫通孔に通されて前記第1ネジ孔に螺合されている構成としてもよい。
この構成によれば、簡易な構成によって、光学部材の光軸の位置を精度よく調整できる。

0013

前記第1貫通孔は、前記第1部材に形成され、前記第1ネジ孔は、前記第2部材に形成され、前記第2部材は、第2部材本体と、前記第2部材本体に対して揺動可能に保持された揺動部材と、を有し、前記第1ネジ孔は、前記揺動部材に形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、第1貫通孔の形成される位置と第1ネジ孔の形成される位置とにずれが生じた場合であっても、揺動部材によってずれを吸収することができ、第1ネジ部材が傾くことを抑制できる。特に、第1貫通孔の形成される位置と第1ネジ孔の形成される位置とが、第1方向に大きく離間している場合、第1貫通孔の形成される位置と第1ネジ孔の形成される位置とにずれが生じて第1ネジ部材が傾いた場合に、第1ネジ部材に加えられるモーメントが大きくなりやすい。そのため、揺動部材を用いる効果が大きい。

0014

前記第2調整部は、頭部が前記第2調整部の操作部である第2ネジ部材を有し、前記第2部材と前記第3部材とのいずれか一方には、第2ネジ孔が形成され、前記第2部材と前記第3部材とのいずれか他方には、前記第2ネジ孔よりも前記第2ネジ部材の頭部側に第2貫通孔が形成され、前記第2ネジ孔および前記第2貫通孔は、前記光軸および前記第1方向の両方に直交する第2方向において、前記回転中心軸と異なる位置にあり、前記第2ネジ部材は、前記第1方向に延びており、かつ、前記第2貫通孔に通されて前記第2ネジ孔に螺合されている構成としてもよい。
この構成によれば、簡易な構成によって、光学部材の光軸の位置を精度よく調整できる。

0015

前記第2ネジ孔は、前記第2部材に形成され、前記第2貫通孔は、前記第3部材に形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、第2調整部を操作した場合に、第2ネジ孔が回転することがなく、第2調整部の操作をしやすい。

0016

前記光学部材および前記調整機構を収容する筐体をさらに備え、前記筐体は、前記調整機構を介して前記光学部材が設置された設置部を有する筐体本体部を有し、前記筐体本体部は、底部と、前記底部の外縁から立ち上がった壁部と、を有し、前記第1調整部の操作部と前記第2調整部の操作部とは、前記底部と反対側に臨んでいる構成としてもよい。
この構成によれば、調整機構が筐体本体部の設置部に設置された状態において、第1調整部の操作および第2調整部の操作を行いやすい。

0017

前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とは、前記光軸に平行な第3方向に沿って視て、重なり合って配置され、前記設置部は、前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とを前記第3方向に挟んで保持する挟持部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、各部材同士相対移動を可能としつつ、各部材同士の連結が外れることを抑制できる。

0018

前記筐体は、前記壁部の前記底部と反対側の端部に取り付けられ前記底部を覆う蓋部をさらに有し、前記蓋部には、前記蓋部を貫通する調整孔が形成され、前記第1調整部の操作部および前記第2調整部の操作部は、前記調整孔を介して、前記筐体の外部から視認可能である構成としてもよい。
この構成によれば、蓋部を取り外すことなく、調整孔を介して、光学部材の光軸の位置を調整することができる。これにより、光学部材の光軸の位置を再調整する場合の手間をより低減できる。

0019

前記筐体は、前記壁部の前記底部と反対側の端部に取り付けられ前記底部を覆う蓋部をさらに有し、前記蓋部は、前記調整機構と接触していない構成としてもよい。
この構成によれば、蓋部が筐体本体部に取り付けられた状態において、調整機構による光学部材の光軸調整をより行いやすい。

図面の簡単な説明

0020

本実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
本実施形態の色分離導光光学系を示す斜視図である。
本実施形態の色分離導光光学系の部分を示す斜視図である。
本実施形態の色分離導光光学系の部分を示す斜視図である。
本実施形態の調整機構を示す斜視図である。
本実施形態の調整機構を示す斜視図である。
本実施形態の調整機構を示す正面図である。
本実施形態の調整機構を示す分解斜視図である。
本実施形態の第2部材を示す斜視図である。
本実施形態の第2部材を示す斜視図である。
本実施形態の調整機構によるフィールドレンズの縦方向の位置調整について説明するための図である。
本実施形態の調整機構によるフィールドレンズの横方向の位置調整について説明するための図である。

実施例

0021

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。

0022

図1は、本実施形態に係るプロジェクター1を示す概略構成図である。図1に示すプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、図1に示すように、光源装置(光源)100と、色分離導光光学系2と、赤色光緑色光青色光の各色光に対応した液晶光変調装置(光変調装置)400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投射光学装置600と、を備える。

0023

光源装置100は、色分離導光光学系2に向けて白色光Wを射出する。光源装置100の構成は、光を射出できるならば、特に限定されない。

0024

色分離導光光学系2は、ダイクロイックミラー91,92と、反射ミラー93,94,95と、フィールドレンズ(光学部材)90R,90G,90Bと、リレーレンズ96と、を有する。色分離導光光学系2は、光源装置100からの白色光Wを赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに分離し、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bをそれぞれが対応する液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系2と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、フィールドレンズ300R,300G,300Bが配置されている。

0025

ダイクロイックミラー91は、緑色光成分および赤色光成分を通過させ、青色光成分反射させるダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー92は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分を反射させるダイクロイックミラーである。

0026

反射ミラー93は、青色光成分を反射させる反射ミラーである。
反射ミラー94,95は、赤色光成分を反射させる反射ミラーである。

0027

ダイクロイックミラー91で反射された青色光Bは、フィールドレンズ90Bを通過して反射ミラー93で反射され、フィールドレンズ300Bを通過して青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー91を透過した緑色光Gおよび赤色光Rは、フィールドレンズ90Gを通過してダイクロイックミラー92に入射する。

0028

ダイクロイックミラー92で反射された緑色光Gは、フィールドレンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー92を通過した赤色光Rは、リレーレンズ96、入射側の反射ミラー94、フィールドレンズ90R、射出側の反射ミラー95、フィールドレンズ300Rを経て赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。

0029

各フィールドレンズには光源装置100から射出された光が入射され、各フィールドレンズは、入射された光の方向を調整する。具体的には、フィールドレンズ90R,300Rは、液晶光変調装置400Rに入射する赤色光Rの方向を調整する。フィールドレンズ90G,300Gは、液晶光変調装置400Gに入射する緑色光Gの方向を調整する。フィールドレンズ90B,300Bは、液晶光変調装置400Bに入射する青色光Bの方向を調整する。

0030

液晶光変調装置400R,400G,400Bは、色分離導光光学系2を介して入射された光源装置100からの白色光Wを画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する。すなわち、液晶光変調装置400R,400G,400Bは、フィールドレンズ90R,90G,90Bを通過した光を変調する。液晶光変調装置400R,400G,400Bは、それぞれ入射された各色光に対応する画像光を形成する。なお、図示を省略したが、各フィールドレンズ300R,300G,300Bと各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。

0031

クロスダイクロイックプリズム500は、各液晶光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。

0032

クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学装置600に入射される。投射光学装置600は、入射されたカラー画像(画像光)、すなわち液晶光変調装置400R,400G,400Bによって変調された光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上に画像が形成される。

0033

図2から図4は、色分離導光光学系2を示す斜視図である。図3においては、蓋部3bの図示を省略している。図4においては、筐体本体部3aのみを示している。
図2および図3に示すように、色分離導光光学系2は、筐体3を有する。筐体3は、ダイクロイックミラー91,92、反射ミラー93,94,95、フィールドレンズ90R,90G,90B、リレーレンズ96、および後述する調整機構20等を収容している。

0034

図2に示すように、筐体3は、筐体本体部3aと、蓋部3bと、を有する。図4に示すように、筐体本体部3aは、底部4aと、底部4aの外縁から立ち上がった壁部4bと、を有する。

0035

以下の説明においては、壁部4bが立ち上がる方向を鉛直方向とし、壁部4bに対して底部4a側を下側、底部4aと反対側を上側として説明する。なお、壁部4bの立ち上がる方向は、鉛直方向に限定されるものではなく、「上側」、「下側」は、単に各部の位置関係を説明するための名称であって、実際の実施態様を限定しない。

0036

筐体本体部3aは、フィールドレンズ設置部(設置部)72R,72G,72Bを有する。フィールドレンズ設置部72Rは、フィールドレンズ90Rが設置されている部分である。フィールドレンズ設置部72Gは、フィールドレンズ90Gが設置されている部分である。フィールドレンズ設置部72Bは、フィールドレンズ90Bが設置されている部分である。

0037

本実施形態においてフィールドレンズ設置部72R,72G,72Bの構成は、同様の構成であるため、以下の説明においては、代表してフィールドレンズ設置部72Bについてのみ説明する場合がある。

0038

図3に示すように、フィールドレンズ設置部72Bには、調整機構20を介してフィールドレンズ90Bが設置されている。調整機構20については、後段において詳述する。図4に示すように、フィールドレンズ設置部72Bは、調整機構20を挟んで保持する挟持部73を有する。

0039

挟持部73は、底部4aの近傍に設けられている。挟持部73は、調整機構20における後述する第1部材30と第2部材40と第3部材50とをフィールドレンズ90Bの光軸AXと平行な方向(第3方向)に挟んで保持する。図4に示すように、挟持部73は、例えば、筐体本体部3a内の光路を挟んで両側に設けられている。挟持部73は、第1挟持壁部73aと、第2挟持壁部73bと、を有する。

0040

第1挟持壁部73aは、例えば、壁部4bの一部である。
第2挟持壁部73bは、フィールドレンズ設置部72Bに設置されるフィールドレンズ90Bの光軸AXの方向において、第1挟持壁部73aと隙間を介して対向している。第2挟持壁部73bは、壁部4bから筐体3内の光路側に延びている。第2挟持壁部73bの下端は、底部4aと接続されている。

0041

蓋部3bは、図2に示すように、壁部4bの底部4aと反対側(上側)の端部に取り付けられている。蓋部3bは、底部4aの上側を覆っている。蓋部3bは、調整機構20の上部を覆う調整機構カバー部70R,70G,70Bを有する。

0042

調整機構カバー部70Rは、フィールドレンズ90Rを保持する調整機構20の上部を覆っている。調整機構カバー部70Gは、フィールドレンズ90Gを保持する調整機構20の上部を覆っている。調整機構カバー部70Bは、フィールドレンズ90Bを保持する調整機構20の上部を覆っている。

0043

本実施形態において調整機構カバー部70R,70G,70Bの構成は、同様の構成であるため、以下の説明においては、代表して調整機構カバー部70Bについてのみ説明する場合がある。

0044

調整機構カバー部70Bには、第1調整孔(調整孔)71aと、第2調整孔(調整孔)71bと、レンズ位置固定孔71cと、が形成されている。
第1調整孔71aと第2調整孔71bとは、蓋部3bを鉛直方向に貫通している。第1調整孔71aの平面視形状および第2調整孔71bの平面視形状は、例えば、円形状である。
レンズ位置固定孔71cは、蓋部3bをフィールドレンズ90Bの光軸AXと平行な方向に貫通している。

0045

次に、調整機構20について説明する。調整機構20は、フィールドレンズ90R,90G,90Bごとに設けられている。各調整機構20は、フィールドレンズ90R,90G,90Bをそれぞれ保持し、筐体本体部3aのフィールドレンズ設置部72R,72G,72Bにそれぞれ設置されている。調整機構20は、フィールドレンズ90R,90G,90Bの光軸を調整する機構である。本実施形態において調整機構20に保持されるフィールドレンズ90R,90G,90Bの光軸に沿って視た形状は、正方形四隅角面取りした形状とほぼ同じ形状である。

0046

なお、フィールドレンズ90R,90G,90Bごとに設けられる調整機構20の構成は、互いにほぼ同様の構成であるため、以下の説明においては、代表してフィールドレンズ90Bを保持する調整機構20についてのみ説明する場合がある。

0047

図5は、調整機構20を、フィールドレンズ90Bに光が入射する側から斜めに視た斜視図である。図6は、調整機構20を、フィールドレンズ90Bから光が射出される側から斜めに視た斜視図である。図7は、調整機構20を、フィールドレンズ90Bに光が入射する側から射出される側に向かって視た図(以下、正面図と呼ぶ)である。図8は、調整機構20を示す分解斜視図である。

0048

以下における調整機構20の各部の位置関係の説明においては、各図に適宜3次元直交座標系(XYZ座標系)を示して説明する。Z軸方向は、壁部4bが立ちあがる方向(本実施形態においては、例えば、鉛直方向)と平行な方向とする。X軸方向は、Z軸方向と直交し、フィールドレンズ90Bの光軸AXと平行な方向とする。Y軸方向は、Z軸方向およびX軸方向の両方と直交する方向とする。

0049

また、以下の説明においては、Z軸方向を単に「縦方向(第1方向)」と呼ぶ場合があり、X軸方向を単に「光軸方向(第3方向)」と呼ぶ場合があり、Y軸方向を単に「横方向(第2方向)」と呼ぶ場合がある。縦方向の正の側(+Z側)を「上側」と呼ぶ場合があり、縦方向の負の側(−Z側)を「下側」と呼ぶ場合がある。光軸方向の正の側(+X側)を「前側」と呼ぶ場合があり、光軸方向の負の側(−X側)を「後側」と呼ぶ場合がある。光軸方向の「前側」とは、フィールドレンズ90Bに光が入射する側である。光軸方向の「後側」とは、フィールドレンズ90Bから光が射出する側である。横方向の正の側(+Y側)を「右側」と呼ぶ場合があり、横方向の負の側(−Y側)を「左側」と呼ぶ場合がある。「前側」、「後側」、「右側」、「左側」は、単に各部の位置関係を説明するための名称であって、実際の実施態様を限定しない。

0050

調整機構20は、図5から図8に示すように、第1部材30と、第2部材40と、第3部材50と、第1調整部60aと、第2調整部60bと、固定ネジ67と、を有する。

0051

第1部材30は、筐体本体部3aに固定される部材である。第1部材30は、光軸AXと直交する平面(YZ平面)に沿って拡がる板状である。本実施形態において第1部材30は、例えば、板金加工によって製造される単一の部材である。図6および図8に示すように、第1部材30は、第1枠状部31と、第1延出部32と、固定部33,34と、押え部35と、を有する。

0052

第1枠状部31は、光軸AXと直交する平面(YZ平面)に沿って拡がる板状である。第1枠状部31は、中央に第1枠状部31を光軸方向(X軸方向)に貫通する第1光通過孔31aが形成された枠状である。第1光通過孔31aの前側(+X側)から後側(−X側)に向かって視た(以下、正面視と呼ぶ)形状は、多角形状である。第1光通過孔31aは、フィールドレンズ90Bよりもやや大きい。第1枠状部31の正面視における外形は、略矩形状である。

0053

第1枠状部31には、第1枠状部31を光軸方向(X軸方向)に貫通するガイド孔31b,31cが形成されている。ガイド孔31b,31cは、縦方向(Z軸方向)に延びた長孔である。ガイド孔31bは第1枠状部31の下部における左側(−Y側)の端部近傍に形成されている。ガイド孔31cは、第1枠状部31の上部における左側中央寄りの位置に形成されている。

0054

第1枠状部31には、第1枠状部31を光軸方向(X軸方向)に貫通する固定ネジ孔31dが形成されている。固定ネジ孔31dの内側面には雌ネジが形成されている。固定ネジ孔31dの正面視形状は、円形状である。固定ネジ孔31dは、第1枠状部31の上部における右側(+Y側)寄りの位置に形成されている。

0055

第1延出部32は、第1枠状部31の上側の端部における横方向(Y軸方向)のほぼ中央から前側(+X側)に延びている。第1延出部32は、縦方向(Z軸方向)と直交する平面(XY平面)に沿って拡がる板状である。図5に示すように、第1延出部32の前側の端部は、後述する第2枠状部41および第3枠状部51よりも前側に位置している。第1延出部32の平面視形状は、例えば、横方向に長い長方形状である。

0056

図8に示すように、第1延出部32には、第1延出部32を縦方向(Z軸方向)に貫通する第1貫通孔32aが形成されている。第1貫通孔32aは、第1延出部32の前側(+X側)の端部近傍に形成されている。第1貫通孔32aの平面視形状は、例えば、円形状である。第1貫通孔32aは、後述する第1ネジ孔47cよりも上側に形成されている。図7に示すように、第1貫通孔32aの中心の横方向位置は、例えば、フィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向位置と同じである。

0057

固定部33,34は、図6に示すように、第1枠状部31から後側(−X側)に突出している。固定部33,34には、それぞれネジ66が通される孔が形成されている。ネジ66は、固定部33,34に形成された孔を介して、筐体本体部3aに形成された図示しないネジ孔に螺合されている。これにより、第1部材30は、筐体本体部3aに固定されている。

0058

第1部材30には、第1枠状部31および第1延出部32に跨って、孔30aが形成されている。孔30aは、第1枠状部31の上側の端部における横方向(Y軸方向)の中央を光軸方向(X軸方向)に貫通し、上側に開口している。孔30aは、第1延出部32の後側(−X側)の端部における横方向のほぼ中央を縦方向(Z軸方向)に貫通し、後側に開口している。

0059

押え部35は、孔30aの内縁のうち前側(+X側)の内縁から下側に延びている。図5および図7に示すように、押え部35は、縦方向(Z軸方向)に長い長方形の板状である。押え部35は、後述する第2枠状部41および第3枠状部51よりも前側に位置しており、正面視において第2枠状部41の一部および第3枠状部51の一部と光軸方向(X軸方向)に重なっている。

0060

第2部材40は、第1部材30に対して光軸AXに直交する縦方向(Z軸方向)に移動可能に取り付けられた部材である。第2部材40は、第1部材30における第1枠状部31の前側(+X側)に配置されている。

0061

図9は、第2部材40を前側(+X側)から斜めに視た斜視図である。図10は、第2部材40を後側(−X側)から斜めに視た斜視図である。図9においては、板ナット47を下側に離して示している。

0062

図9および図10に示すように、第2部材40は、第2枠状部41と、回転軸部42aと、係合部42b,42cと、第2延出部43と、板ナット(揺動部材)47と、を有する。

0063

第2枠状部41は、光軸AXと直交する平面(YZ平面)に沿って拡がる板状である。第2枠状部41は、中央に第2枠状部41を光軸方向(X軸方向)に貫通する第2光通過孔41aが形成された枠状である。第2光通過孔41aの正面視形状は、多角形状である。第2光通過孔41aは、フィールドレンズ90Bよりもやや大きい。第2枠状部41の正面視における外形は、略矩形状である。

0064

第2枠状部41には、第2枠状部41を光軸方向(X軸方向)に貫通する固定孔41bが形成されている。固定孔41bは、縦方向(Z軸方向)に延びた長孔である。固定孔41bは、第2枠状部41の上部における右側(+Y側)寄りに形成されている。固定孔41bは、正面視において、第1部材30の固定ネジ孔31dと重なっている。

0065

回転軸部42aは、図9に示すように、第2枠状部41の前側(+X側)の面から前側に突出する円柱状の部分である。回転軸部42aは、第2枠状部41の上部に位置している。回転軸部42aの横方向(Y軸方向)の位置は、第2枠状部41の横方向の中央である。回転軸部42aの中心を通る回転中心軸J1は、フィールドレンズ90Bの光軸AXと平行である。図7に示すように、回転中心軸J1の横方向位置は、光軸AXの横方向位置と同じである。回転中心軸J1は、光軸AXよりも上側に位置している。

0066

本実施形態において回転軸部42aは、例えば、第2枠状部41と別部材である。例えば、回転軸部42aは外径が小さくなる小径部を後側(−X側)に有しており、この小径部が第2枠状部41に形成された孔に前側(+X側)から圧入等されて固定されることで、回転軸部42aが第2枠状部41に固定されている。

0067

係合部42b,42cは、図10に示すように、第2枠状部41の後側(−X側)の面から後側に突出する円柱状の部分である。係合部42bは、第2枠状部41の下部における左側(−Y側)の端部近傍に設けられている。係合部42cは、第2枠状部41の上部における左側中央寄りの位置に設けられている。

0068

図6に示すように、係合部42bは、第1部材30のガイド孔31b内に挿入され、ガイド孔31bの内側面に係合されている。係合部42bは、ガイド孔31bに沿って縦方向(Z軸方向)に移動可能である。係合部42bの横方向(Y軸方向)両端は、ガイド孔31bの内側面と摺接しており、係合部42bのガイド孔31bに対する横方向の移動は、規制されている。

0069

係合部42cは、第1部材30のガイド孔31c内に挿入され、ガイド孔31cの内側面に係合されている。係合部42cは、ガイド孔31cに沿って縦方向(Z軸方向)に移動可能である。係合部42cの横方向(Y軸方向)両端は、ガイド孔31cの内側面と摺接しており、係合部42cのガイド孔31cに対する横方向の移動は、規制されている。

0070

係合部42b,42cが、上述したようにガイド孔31b,31cの内側面に係合していることで、第2部材40が第1部材30に対して縦方向に移動可能に取り付けられている。また、上下の2箇所で、係合部42b,42cのガイド孔31b,31cに対する横方向(Y軸方向)の移動が規制されているため、第2部材40の第1部材30に対する回転および横方向の移動が規制されている。

0071

本実施形態において係合部42b,42cは、例えば、第2枠状部41と別部材である。例えば、係合部42b,42cは外径が小さくなる小径部を前側(+X側)に有しており、この小径部が第2枠状部41に形成された孔に後側(−X側)から圧入等されて固定されることで、係合部42b,42cが第2枠状部41に固定されている。

0072

第2延出部43は、図9に示すように、第2枠状部41よりも前側(+X側)に突出して設けられている。第2延出部43は、接続部44と、第2延出部本体45と、板ナット保持部46と、を有する。

0073

接続部44は、第2枠状部41から前側(+X側)に延びた第1接続部44aと、第1接続部44aの前側の端部から下側に延びた第2接続部44bと、を有する。第1接続部44aは、第2光通過孔41aの内縁のうち上側の内縁に接続されている。接続部44は、回転軸部42aの横方向(Y軸方向)両側にそれぞれ設けられている。

0074

第2延出部本体45は、2つの第2接続部44bの下側の端部に接続されている。第2延出部本体45は、縦方向と直交する平面(XY平面)に沿って拡がる板状である。第2延出部本体45の平面視形状は、横方向(Y軸方向)に長い略長方形状である。

0075

図5に示すように、第2延出部本体45は、第3部材50の後述する第3枠状部51よりも前側(+X側)に位置している。第2延出部本体45は、第1延出部32よりも下側に位置している。第2延出部本体45のうち第2部材40の横方向(Y軸方向)の中央に位置する部分の上面は、第1延出部32の下面と隙間を介して縦方向(Z軸方向)に対向している。

0076

図9に示すように、第2延出部本体45には、第2延出部本体45を縦方向(Z軸方向)に貫通する第2ネジ孔45aが形成されている。第2ネジ孔45aの内側面には、雌ネジが形成されている。第2ネジ孔45aは、第2延出部本体45の左側(−Y側)の端部に形成されている。第2ネジ孔45aは、光軸AXおよび縦方向の両方に直交する横方向(Y軸方向)において、回転中心軸J1と異なる位置にある。

0077

第2延出部本体45には、第2延出部本体45を縦方向(Z軸方向)に貫通する挿通孔45bが形成されている。挿通孔45bの平面視形状は、例えば、円形状である。本実施形態において挿通孔45bの中心の横方向(Y軸方向)位置は、例えば、回転中心軸J1の横方向位置と同じである。

0078

第2延出部本体45の上面には、凹部45c,45dが形成されている。凹部45c,45dは、第2延出部本体45の上面から下側に窪んでいる。凹部45cは、第2ネジ孔45aの内縁から、第2ネジ孔45aの径方向外側に拡がる円環状である。凹部45dは、挿通孔45bの内縁から、挿通孔45bの径方向外側に拡がる円環状である。

0079

板ナット保持部46は、第2延出部本体45の前側(+X側)の端部から下側に延びている。板ナット保持部46は、光軸AXと直交する平面(YZ平面)に沿って拡がる板状である。図7に示すように、板ナット保持部46の正面視形状は、例えば、横方向(Y軸方向)に長い長方形状である。板ナット保持部46は、第2部材40の横方向の中央に位置している。板ナット保持部46の横方向の中心は、横方向において、回転中心軸J1と同じ位置にある。板ナット保持部46の下側の端部は、フィールドレンズ90Bよりも上側に位置している。

0080

図9に示すように、板ナット保持部46には、板ナット保持部46を光軸方向(X軸方向)に貫通する保持孔46aが2つ形成されている。2つの保持孔46aは、板ナット保持部46の横方向(Y軸方向)の中心を挟んで両側に形成されている。保持孔46aは、板ナット保持部46の上部に形成され、上側に開口している。

0081

本実施形態において、第2枠状部41と第2延出部43とは、単一の部材として一体に製造されており、例えば、板金加工で製造される。本実施形態においては、第2枠状部41と第2延出部43とを含む単一の部材が、第2部材本体に相当する。

0082

板ナット47は、単一の板状部材であり、上記第2部材本体と別部材である。板ナット47は、縦方向に対して弾性変形可能である。板ナット47は、板ナット本体部47aと、係合突起47bと、を有する。

0083

板ナット本体部47aは、縦方向と直交する平面(XY平面)に沿って拡がる矩形の板状である。板ナット本体部47aには、板ナット本体部47aを縦方向(Z軸方向)に貫通する第1ネジ孔47cが形成されている。第1ネジ孔47cの内側面には雌ネジが形成されている。第1ネジ孔47cは、板ナット本体部47aのほぼ中央に形成されている。第1貫通孔32aと挿通孔45bと第1ネジ孔47cとは、平面視において重なっている。

0084

係合突起47bは、板ナット本体部47aの前側(+X側)の端部から前側に突出している。係合突起47bは、板ナット本体部47aの前側の端部の横方向(Y軸方向)両端にそれぞれ設けられている。図5に示すように、2つの係合突起47bは、板ナット保持部46の保持孔46a内に後側(−X側)からそれぞれ挿入され、保持孔46aの内側面に係合されている。これにより、第2延出部43に対して板ナット47が係合されている。

0085

板ナット47は、第2部材本体の一部である第2延出部43(板ナット保持部46)に対して揺動可能に保持されている。具体的には、係合突起47bと保持孔46aの内側面との横方向(Y軸方向)の間には隙間が設けられており、板ナット47は、その隙間の分だけ横方向に移動可能となっている。また、光軸方向(X軸方向)については、係合突起47bの少なくとも一部が保持孔46a内に挿入されている範囲内で移動可能となっている。このように、板ナット47は、縦方向に直交する平面(XY平面)内において、第2延出部43に対して揺動可能である。

0086

第3部材50は、第2部材40に対して光軸AXと平行な回転中心軸J1周り(±θx方向)に回転可能に取り付けられた部材である。第3部材50は、第2部材40における第2枠状部41の前側(+X側)に配置されている。図5および図8に示すように、第3部材50は、第3枠状部51と、第3延出部52と、リブ54a,54b,54c,54dと、レンズ係合部55と、押圧部材53と、を有する。

0087

第3枠状部51は、光軸AXと直交する平面(YZ平面)に沿って拡がる板状である。第3枠状部51は、中央に第3枠状部51を光軸方向(X軸方向)に貫通する第3光通過孔51aが形成された枠状である。第3光通過孔51aの正面視形状は、正方形の四隅を角面取りした形状とほぼ同じ形状である。すなわち、第3光通過孔51aの正面視形状は、フィールドレンズ90Bの正面視形状とほぼ同じである。第3光通過孔51aは、フィールドレンズ90Bよりもやや大きい。第3枠状部51の正面視における外形は、略矩形状である。

0088

第3枠状部51には、第3枠状部51を光軸方向(X軸方向)に貫通する固定孔51bが形成されている。固定孔51bは、縦方向(Z軸方向)に延びた長孔である。固定孔51bは、第3枠状部51の上部における右側(+Y側)寄りに形成されている。

0089

図5に示すように、第1枠状部31と第2枠状部41と第3枠状部51とは、正面視において、後側(−X側)から前側(+X側)に向かってこの順に重なり合って配置されている。すなわち、第1部材30と第2部材40と第3部材50とは、光軸AXに平行な光軸方向(X軸方向)に沿って視て、重なり合って配置されている。

0090

図7および図8に示すように、第3枠状部51には、第3枠状部51の上側の端縁から下側に窪む挿通凹部51cが形成されている。挿通凹部51cは、第3枠状部51の横方向(Y軸方向)の中心を挟んで、横方向両側に形成されている。挿通凹部51cの正面視形状は、例えば、略矩形状である。

0091

挿通凹部51cには、第2部材40における第2延出部43の接続部44が後側(−X側)から前側(+X側)に通されている。これにより、第2延出部43の第2延出部本体45が、第3部材50の第3枠状部51よりも前側に位置している。

0092

第3枠状部51における挿通凹部51c同士の横方向(Y軸方向)の間には、突出板部57が設けられている。突出板部57は、上側に向かって突出している。突出板部57の正面視形状は、例えば、略矩形状である。

0093

図8に示すように、突出板部57には、突出板部57を光軸方向(X軸方向)に貫通する嵌合孔57aが形成されている。嵌合孔57aの正面視形状は、円形状である。図5に示すように、嵌合孔57aの内側には、第2部材40の回転軸部42aが嵌められている。これにより、第3部材50は、第2部材40に対して、回転軸部42aの回転中心軸J1周り(θx方向)に回転可能に取り付けられている。

0094

第3延出部52は、第3枠状部51の上側の端部における左側(−Y側)の端部から前側(+X側)に延びている。第3延出部52は、縦方向と直交する平面(XY平面)に沿って拡がる板状である。第3延出部52の平面視形状は、例えば、略矩形状である。

0095

第3延出部52は、第2延出部本体45よりも上側に位置している。第3延出部52の下面は、第2延出部本体45の左側(−Y側)の端部における上面と隙間を介して縦方向(Z軸方向)に対向している。図7に示すように、第3延出部52は、第1延出部32よりも下側に位置しており、第1延出部32よりも左側に位置している。

0096

図8に示すように、第3延出部52には、第3延出部52を縦方向(Z軸方向)に貫通する第2貫通孔52aが形成されている。第2貫通孔52aは、第3延出部52の前側(+X側)の端部近傍に形成されている。第2貫通孔52aの平面視形状は、例えば、円形状である。図7に示すように、第2貫通孔52aは、第2ネジ孔45aよりも上側に形成されている。第2貫通孔52aは、横方向(Y軸方向)において、回転中心軸J1と異なる位置にある。第2貫通孔52aと第2ネジ孔45aとは、平面視において重なっている。

0097

リブ54a,54b,54c,54dは、第3枠状部51の第3光通過孔51aの内縁から前側(+X側)に突出している。リブ54aは、第3光通過孔51aの下側の内縁に設けられている。リブ54bは、第3光通過孔51aの左側(−Y側)の内縁に設けられている。リブ54cは、第3光通過孔51aの右側(+Y側)の内縁に設けられている。リブ54dは、第3光通過孔51aの上側の内縁に設けられている。

0098

リブ54aおよびリブ54dは、横方向(Y軸方向)に延びている。リブ54bおよびリブ54cは、縦方向(Z軸方向)に延びている。リブ54aおよびリブ54bは、フィールドレンズ90Bの外縁と接触している。リブ54cおよびリブ54dは、フィールドレンズ90Bと隙間を空けて配置されている。

0099

レンズ係合部55は、図5に示すように、フィールドレンズ90Bに係合している部分である。レンズ係合部55は、第3光通過孔51aの下側の内縁の左側(−Y側)の角部に設けられている。レンズ係合部55は、突出部55aと、係合部本体55bと、を有する。

0100

突出部55aは、第3光通過孔51aの内縁から前側(+X側)に突出している。係合部本体55bは、突出部55aの前側の端部に接続されている。係合部本体55bは、突出部55aから上方斜め右側(+Y側)に延びている。係合部本体55bは、前側からフィールドレンズ90Bの前側の面と接触している。これにより、レンズ係合部55は、フィールドレンズ90Bに係合している。

0101

第3枠状部51と第3延出部52とリブ54a,54b,54c,54dとレンズ係合部55とは、単一の部材として一体に製造されている。第3枠状部51と第3延出部52とリブ54a,54b,54c,54dとレンズ係合部55とを含む単一の部材は、例えば、板金加工によって製造される。

0102

押圧部材53は、図5および図8に示すように、ネジ56によって第3枠状部51の前側(+X側)の面に固定されている。押圧部材53は、第3枠状部51の上部における右側(+Y側)の角部に固定されている。すなわち、押圧部材53とレンズ係合部55とは、レンズ係合部55を通る第3枠状部51の対角線上に、第3光通過孔51aを挟んで互いに反対側に配置されている。

0103

図5に示すように、押圧部材53は、固定板部53aと、抜け止め部53bと、板バネ部53cと、を有する。固定板部53aは、ネジ56によって第3枠状部51の前側の面に固定されている。抜け止め部53bは、固定板部53aから下方斜め左側(−Y側)に延びている。抜け止め部53bは、正面視において抜け止め部53bが延びる方向と直交する方向に間隔を空けて一対設けられている。図7に示すように、抜け止め部53bの先端は、フィールドレンズ90Bの前側(+X側)に位置している。抜け止め部53bの先端は、正面視において、フィールドレンズ90Bと重なっている。抜け止め部53bは、フィールドレンズ90Bの前側の面と隙間を介して対向している。

0104

板バネ部53cは、弾性変形可能な部分である。図5に示すように、板バネ部53cは、固定板部53aのフィールドレンズ90B側の端部に接続されている。板バネ部53cは、固定板部53aから後側(−X側)に延び、先端が前側(+X側)に折り返されている。板バネ部53cの先端は、後側からフィールドレンズ90Bの後側の面と接触している。板バネ部53cは、後側から前側に向かってフィールドレンズ90Bに力を加えており、かつ、下方斜め左側(−Y側)に向かって、すなわち押圧部材53からレンズ係合部55に向かって、フィールドレンズ90Bに力を加えている。

0105

フィールドレンズ90Bは、押圧部材53の板バネ部53cによって後側(−X側)から前側(+X側)に押されており、フィールドレンズ90Bの前側(+X側)の面には、レンズ係合部55の係合部本体55bが係合されている。これにより、フィールドレンズ90Bは、第3部材50に対して光軸方向(X軸方向)に位置決めされて保持されている。

0106

フィールドレンズ90Bは、押圧部材53の板バネ部53cによってレンズ係合部55に向けて押されている。これにより、フィールドレンズ90Bの外縁は、レンズ係合部55の突出部55a、リブ54aおよびリブ54bに押し当てられている。したがって、フィールドレンズ90Bは、第3部材50に対して横方向(Y軸方向)および縦方向(Z軸方向)に位置決めされて保持されている。

0107

このようにして、第3部材50は、光軸方向(X軸方向)、横方向(Y軸方向)および縦方向(Z軸方向)において、第3部材50に対して位置決めされた状態で、フィールドレンズ90Bを保持している。フィールドレンズ90Bが第3部材50に保持された状態において、フィールドレンズ90Bの光軸AXは、第1枠状部31の第1光通過孔31aと、第2枠状部41の第2光通過孔41aと、第3枠状部51の第3光通過孔51aと、を通る。これにより、調整機構20に保持されたフィールドレンズ90Bを、光が光軸方向(X軸方向)に通過可能である。

0108

第1調整部60aは、図8に示すように、第1ネジ部材61と、第1バネ63と、を有する。
第1ネジ部材61は、縦方向(Z軸方向)に延びている。第1ネジ部材61の頭部である第1頭部61aは、第1ネジ部材61の上側の端部である。第1頭部61aは、第1調整部60aの操作部である。第1頭部61aは、上側に臨んでいる。より詳細には、第1頭部61aの頭部穴は、上側に臨んでいる。第1頭部61aの頭部穴は、例えば、六角穴である。

0109

第1ネジ部材61は、図5および図7に示すように、第1部材30における第1延出部32の第1貫通孔32aに上側から通され、第2部材40における第2延出部本体45の挿通孔45bを介して、板ナット47の第1ネジ孔47cに螺合されている。第1頭部61aは、第1貫通孔32aよりも上側に位置している。第1頭部61aの下面は、第1延出部32の上面と接触している。このように、第1貫通孔32aは、第1ネジ孔47cよりも第1頭部61a側に形成されている。

0110

第1ネジ部材61の外径は、第1貫通孔32aの内径および挿通孔45bの内径よりも小さい。第1ネジ部材61の外側面と第1貫通孔32aの内側面との間には、隙間が設けられている。第1ネジ部材61の外側面と挿通孔45bの内側面との間には、隙間が設けられている。

0111

第1バネ63は、縦方向(Z軸方向)に延びた圧縮コイルバネである。第1バネ63の内側には、第1ネジ部材61が通されている。第1バネ63は、第1部材30の第1延出部32と第2部材40の第2延出部本体45との縦方向の間に配置されている。第1バネ63の上側の端部は、第1延出部32の下面と接触している。第1バネ63の下側の端部は、第2延出部本体45の上面と接触している。より詳細には、図5に示すように、第1バネ63の下側の端部は、第2延出部本体45に形成された凹部45d内に配置され、凹部45dの底面と接触している。

0112

第1バネ63は、第1延出部32を介して第1部材30に上向きの力を加えている。第1バネ63は、第2延出部本体45を介して第2部材40に下向きの力を加えている。これにより、第1バネ63は、第1部材30と第2部材40とに対して、第1部材30と第2部材40とを縦方向(Z軸方向)に互いに離す向きに力を加えている。結果として、第1バネ63によって、第1延出部32の上面が第1頭部61aの下面に押し当てられている。

0113

第2調整部60bは、図8に示すように、第2ネジ部材62と、第2バネ64と、ワッシャー65と、を有する。
第2ネジ部材62は、縦方向(Z軸方向)に延びている。第2ネジ部材62の頭部である第2頭部62aは、第2ネジ部材62の上側の端部である。第2頭部62aは、第2調整部60bの操作部である。第2頭部62aは、上側に臨んでいる。より詳細には、第2頭部62aの頭部穴は、上側に臨んでいる。第2頭部62aの頭部穴は、例えば、六角穴である。

0114

このように、第1調整部60aの操作部である第1頭部61aと第2調整部60bの操作部である第2頭部62aとは、同じ側に臨んでいる。図3に示すように、本実施形態においては、第1頭部61aと第2頭部62aとは、底部4aと反対側(上側)に臨んでいる。

0115

なお、本明細書において「第1調整部の操作部と第2調整部の操作部とが同じ側に臨んでいる」とは、第1調整部の操作部と第2調整部の操作部とを調整機構に対する同じ側から操作できることを含む。すなわち、各操作部を調整機構に対する同じ側から操作できるならば、第1調整部の操作部の向く向きと第2調整部の操作部との向く向きが厳密に同じでなくてもよい。具体的には、例えば、第1頭部61aの向く向きと、第2頭部62aの向く向きとは、略同じであればよく、例えば、第1頭部61aの向く向きに対して、第2頭部62aの向く向きがわずかに傾いていてもよい。

0116

図2に示すように、第1調整部60aの操作部である第1頭部61a(第1頭部61aの頭部穴)は、第1調整孔71aを介して、筐体3の外部から視認可能である。第1頭部61aは、平面視において、第1調整孔71aの内側に位置している。
第2調整部60bの操作部である第2頭部62a(第2頭部62aの頭部穴)は、第2調整孔71bを介して、筐体3の外部から視認可能である。第2頭部62aは、平面視において、第2調整孔71bの内側に位置している。

0117

第2ネジ部材62は、図5および図7に示すように、第3部材50における第3延出部52の第2貫通孔52aに上側から通され、第2部材40における第2延出部本体45の第2ネジ孔45aに螺合されている。第2頭部62aは、第2貫通孔52aよりも上側に位置している。第2頭部62aの下面は、第3延出部52の上面と接触している。このように、第2貫通孔52aは、第2ネジ孔45aよりも第2頭部62a側に形成されている。

0118

第2ネジ部材62の外径は、第2貫通孔52aの内径よりも小さい。第2ネジ部材62の外側面と第2貫通孔52aの内側面との間には、隙間が設けられている。

0119

第2バネ64は、縦方向(Z軸方向)に延びた圧縮コイルバネである。第2バネ64の内側には、第2ネジ部材62が通されている。第2バネ64は、第3部材50の第3延出部52と第2部材40の第2延出部本体45との縦方向の間に配置されている。図7に示すように、第2バネ64の上側の端部は、ワッシャー65を介して第3延出部52の下面と接触している。第2バネ64の下側の端部は、第2延出部本体45の上面と接触している。より詳細には、図5に示すように、第2バネ64の下側の端部は、第2延出部本体45に形成された凹部45c内に配置され、凹部45cの底面と接触している。

0120

第2バネ64は、第3延出部52を介して第3部材50に上向きの力を加えている。第2バネ64は、第2延出部本体45を介して第2部材40に下向きの力を加えている。これにより、第2バネ64は、第3部材50と第2部材40とに対して、第3部材50と第2部材40とを縦方向(Z軸方向)に互いに離す向きに力を加えている。結果として、第2バネ64によって、第3延出部52の上面が第2頭部62aの下面に押し当てられている。

0121

ワッシャー65には、図7に示すように、第2ネジ部材62が通されている。ワッシャー65の上面は、第3延出部52の下面と接触している。ワッシャー65は、第2バネ64によって第3延出部52の下面に下側から押し付けられている。

0122

固定ネジ67は、図5および図8に示すように、前側(+X側)から、第3部材50の固定孔51bおよび第2部材40の固定孔41bに通され、第1部材30の固定ネジ孔31dに螺合されている。固定ネジ67の頭部穴は、例えば、六角穴である。固定ネジ67が固定ネジ孔31dに締め込まれることで、第1部材30と第2部材40と第3部材50とが互いに固定され、各部材同士の相対移動が規制されている。

0123

固定ネジ67が緩んだ状態において、第2部材40は、第1部材30に対して縦方向(Z軸方向)に移動可能であり、第3部材50は、第2部材40に対して回転中心軸J1周りに回転可能である。すなわち、本明細書において、第2部材40が第1部材30に対して縦方向に移動可能である、とは、固定ネジ67が緩んだ状態において移動可能なことを含む。また、本明細書において、第3部材50が第2部材40に対して回転中心軸J1周りに回転可能である、とは、固定ネジ67が緩んだ状態において回転可能なことを含む。

0124

図2に示すように、固定ネジ67は、レンズ位置固定孔71cを介して、筐体3の外部から視認可能である。光軸方向(X軸方向)に沿って視た際に、固定ネジ67は、レンズ位置固定孔71cの内側に位置している。

0125

図3に示すように、調整機構20は、下部がフィールドレンズ設置部72Bに固定されることで、筐体本体部3aに固定されている。調整機構20の下部は、図4に示す挟持部73の第1挟持壁部73aと第2挟持壁部73bとの間に挟まれている。これにより、第1部材30と第2部材40と第3部材50とが、挟持部73によって挟まれて保持されている。

0126

調整機構20は、筐体3に収容されている状態において、蓋部3bの内側面から離れた位置に設けられている。すなわち、筐体3に調整機構20が収容された状態において、蓋部3bは、調整機構20と接触していない。

0127

本実施形態の第1調整部60aおよび第2調整部60bを操作することで、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整することができる。以下、調整機構20を用いたフィールドレンズ90Bの光軸AXの調整方法について説明する。

0128

図11は、第1調整部60aを調整して、第2部材40を図7に示す状態よりも上側に移動させた場合を示す正面図である。図12は、第2調整部60bを調整して、図7に示す状態に対して、第3部材50を回転中心軸J1周りに回転させた場合を示す正面図である。図11および図12における二点鎖線は、図7に示す状態における各部材の位置を示している。二点鎖線の引き出し線で示した光軸AXは、図7に示す状態におけるフィールドレンズ90Bの光軸AXを示している。

0129

まず、第1調整部60aを用いた光軸AXの調整方法について説明する。固定ネジ67が緩んだ状態において、図2に示す第1調整孔71aから筐体3内に調整器具を挿入して、第1調整部60aの第1ネジ部材61を回す。本実施形態において調整器具は、例えば、六角レンチである。六角レンチを第1頭部61aの頭部穴に差し込んで第1ネジ部材61を回す。これにより、第1ネジ部材61が第1ネジ孔47cに対して縦方向(Z軸方向)に進退し、第1部材30と第2部材40との縦方向の相対位置を変化させることができる。

0130

例えば、図11を参照しつつ、第1ネジ部材61が第1ネジ孔47cに対して相対的に下側に移動する場合について考える。第1ネジ部材61の第1頭部61aは、筐体3に固定された第1部材30の第1延出部32に上側から接触しているため、第1ネジ部材61の下側への移動は規制されている。したがって、第1ネジ部材61の縦方向(Z軸方向)の位置は変わらず、第2部材40の縦方向の位置が変化する。これにより、第1ネジ部材61を回して第1ネジ孔47cに対して相対的に下側に移動させることで、図11に示すように、第2部材40を上側に移動させることができる。

0131

第3部材50は、回転軸部42aを介して、第2部材40に取り付けられているため、第2部材40が上側に移動することで、第3部材50も上側に移動する。したがって、第3部材50に保持されたフィールドレンズ90Bが上側に移動する。これにより、第1ネジ部材61を所定の向きに回すことで、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を上側に移動させることができる。

0132

一方、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を下側に移動させる場合には、第1ネジ部材61を回す向きを、光軸AXの位置を上側に移動させる場合と逆向きにすればよい。この場合、第1ネジ部材61は第1ネジ孔47cに対して相対的に上側に移動するが、縦方向(Z軸方向)が鉛直方向であるため、第2部材40が自重によって下側に移動する。これにより、第1ネジ部材61の縦方向の位置は変化せずに、第2部材40が下側に移動し、結果として、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を下側に移動させることができる。

0133

なお、本実施形態においては、第1バネ63によって第1部材30の第1延出部32と第2部材40の第2延出部43とには、縦方向に互いに離れる向きに力が加えられている。そのため、縦方向(Z軸方向)が鉛直方向以外の方向である場合であっても、第1ネジ部材61の縦方向の位置は変化せずに、第1部材30に対して第2部材40が移動する。したがって、調整機構20の姿勢がどのような姿勢であっても、光軸AXの縦方向の位置をいずれの向きにも調整できる。

0134

以上のように、第1調整部60aによって、第1部材30に対して第2部材40を縦方向(Z軸方向)に移動させることができ、結果として、フィールドレンズ90Bの光軸AXの縦方向の位置を調整することができる。

0135

次に、第2調整部60bを用いた光軸AXの調整方法について説明する。固定ネジ67が緩んだ状態において、図2に示す第2調整孔71bから筐体3内に調整器具を挿入して、第2調整部60bの第2ネジ部材62を回す。本実施形態において調整器具は、例えば、六角レンチである。六角レンチを第2頭部62aの頭部穴に差し込んで第2ネジ部材62を回す。これにより、第2ネジ部材62が第2ネジ孔45aに対して縦方向(Z軸方向)に進退する。

0136

例えば、図12を参照しつつ、第2ネジ部材62が第2ネジ孔45aに対して相対的に下側に移動する場合について考える。この場合、第2頭部62aによって第3部材50の第3延出部52が下向きに押される。ここで、第2ネジ孔45aおよび第2貫通孔52aは横方向(Y軸方向)において回転中心軸J1と異なる位置にあるため、第2頭部62aによって第3延出部52が下向きに押されると、第3部材50に回転中心軸J1を中心とした回転モーメントが加えられる。この場合においては、第3部材50には、回転中心軸J1を中心として、正面視で反時計回りの回転モーメントが加えられる。したがって、図12に示すように、第3部材50を第2部材40に対して、回転中心軸J1を中心として、正面視で反時計回りに回転させることができる。これにより、第3部材50に保持されたフィールドレンズ90Bを第2部材40に対して回転させることができる。

0137

ここで、回転中心軸J1は光軸AXと縦方向にずれているため、フィールドレンズ90Bが回転中心軸J1周りに回転すると、フィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向(Y軸方向)の位置および縦方向(Z軸方向)の位置の両方が変化する。図12に示す場合には、フィールドレンズ90Bが回転中心軸J1を中心として、正面視で反時計回りに回転することで、光軸AXは、上側に移動し、かつ、右側(+Y側)に移動する。これにより、第2ネジ部材62を所定の向きに回すことで、フィールドレンズ90Bの光軸AXを右側に移動させることができる。図7に示す状態から図12に示す状態に変化した場合において、光軸AXの上側への移動量は、光軸AXの右側への移動量に比べて十分に小さい。すなわち、回転中心軸J1周りの回転が十分に小さければ、回転による光軸AXの上側への移動量も十分に小さく、回転中心軸J1周りの回転により、フィールドレンズ90Bを光軸AXの横方向(Y軸方向)に移動させることができる。

0138

このとき、第2部材40には、反作用として第3部材50に加えられる回転モーメントと逆向きの回転モーメントが回転中心軸J1周りに加えられる。しかし、本実施形態において、第2部材40は、第1部材30に対して、係合部42b,42cおよびガイド孔31b,31cを介して係合されており、第1部材30に対する横方向(Y軸方向)の移動が規制されている。そのため、第2ネジ部材62を回しても、第2部材40は第1部材30に対して回転せず、第2部材40の位置は変化しない。

0139

一方、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を左側(−Y側)に移動させる場合には、第1ネジ部材61を回す向きを、光軸AXの位置を右側(+Y側)に移動させる場合と逆向きにすればよい。この場合、第2ネジ部材62は第2ネジ孔45aに対して相対的に上側に移動する。このとき、図12のように回転した状態において、第3部材50には、自重によって、回転中心軸J1を中心として正面視で時計回りに回転モーメントが加えられている。そのため、第2ネジ部材62の第2頭部62aが上側に移動するのに伴って、第3部材50は、回転中心軸J1を中心として正面視で時計回りに回転する。これにより、フィールドレンズ90Bの光軸AXを左側に移動させることができる。なお、図12の状態から図7の状態に変化する場合の例では、フィールドレンズ90Bの光軸AXは、左側に移動すると共に、下側にも移動する。このとき、光軸AXの下側への移動量は、光軸AXの左側への移動量に比べて十分に小さい。

0140

なお、本実施形態においては、第2バネ64によって第3部材50の第3延出部52と第2部材40の第2延出部43とには、縦方向に互いに離れる向きに力が加えられている。そのため、調整機構20の姿勢によって第3部材50が自重によって回転しない場合であっても、第2ネジ部材62の第2頭部62aが上側に移動すると、第2バネ64によって第3延出部52が上側に押され、第3部材50が回転中心軸J1を中心として正面視で時計回りに回転する。したがって、調整機構20の姿勢がどのような姿勢であっても、光軸AXの横方向(Y軸方向)の位置をいずれの向きにも調整できる。

0141

以上のように、第2調整部60bによって、第2部材40に対して第3部材50を回転中心軸J1周りに回転させることができ、結果として、フィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向(Y軸方向)の位置を調整することができる。

0142

上記説明した第1調整部60aによる調整と第2調整部60bによる調整とを組み合わせることで、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整することができる。フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置調整は、第2調整部60bによって光軸AXの横方向(Y軸方向)の位置を調整した後に、第1調整部60aによって光軸AXの縦方向(Z軸方向)の位置を調整することが好ましい。第2調整部60bによって光軸AXを移動させる際には、光軸AXは、横方向に移動すると共に、縦方向にも移動する場合があるためである。

0143

上記のようにしてフィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整した後、図2に示すレンズ位置固定孔71cから筐体3内に調整器具を挿入して、固定ネジ67を締める向きに回す。本実施形態において調整器具は、例えば、六角レンチである。固定ネジ67を締め込むことで、第1部材30と第2部材40と第3部材50とを互いに固定し、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を固定する。

0144

このような調整作業を、各フィールドレンズ90R,90G,90Bに対して行うことで、各液晶光変調装置400R,400G,400Bに各色光を精度よく入射させることができる。

0145

本実施形態によれば、第1調整部60aの操作部である第1頭部61aと第2調整部60bの操作部である第2頭部62aとが同じ側に臨んでいる。そのため、第1調整部60aの操作と第2調整部60bの操作とを、共に同じ側から行うことができる。これにより、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整することが容易である。

0146

また、例えば、第2ネジ部材62の縦方向の進退運動を、第3部材50(フィールドレンズ90B)の単純な横方向の進退運動に変換する場合、第2ネジ部材62と第3部材50との間に運動方向を変換するための機構または部材を設ける必要がある。そのため、調整機構20の部品点数が増加する等により、調整機構20が複雑化しやすい問題があった。

0147

これに対して、本実施形態によれば、フィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向への移動は、第3部材50(フィールドレンズ90B)を回転中心軸J1周りに回転させることで行う。そのため、例えば、第2ネジ部材62を回転中心軸J1に対して横方向にずれた位置に配置することで、第2ネジ部材62の縦方向の進退運動を第3部材50の回転運動に容易に変換でき、結果として第2ネジ部材62の縦方向の進退運動の一部を第3部材50の横方向の進退運動に変換することができる。したがって、調整機構20が複雑化することを抑制できる。

0148

以上のように、本実施形態によれば、フィールドレンズ90Bの光軸AXの縦方向および横方向の位置調整を同じ側から行うことが可能で、かつ、調整機構20が複雑化することを抑制できる。したがって、調整機構20が複雑化することを抑制しつつ、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整する手間を低減できる構造を有するプロジェクター1が得られる。

0149

また、本実施形態によれば、固定ネジ67を緩めることで、第1調整部60aおよび第2調整部60bを調整してフィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を調整できる。そのため、フィールドレンズ90Bの光軸AXを一度調整した後に光軸AXのずれが生じた場合であっても、フィールドレンズ90Bの光軸AXの位置を再度調整することができる。また、調整機構20がプロジェクター1に内蔵されているため、専用の調整設備等が不要である。そのため、光軸AXの再調整に掛かる手間を低減でき、かつ、光軸AXの再調整を迅速に行うことができる。

0150

また、例えば、第2ネジ部材を横方向に沿って配置し、第1調整部60aによって第2部材40を縦方向に移動させるのと同様にして、第3部材50を横方向に移動させる場合について考える。この場合、第1ネジ部材61の第1頭部61aがフィールドレンズ90Bに対して上側に設けられるのに対して、第2ネジ部材の第2頭部がフィールドレンズ90Bに対して横方向の一方側に設けられる。そのため、調整機構20が横方向および縦方向のいずれにも大型化する場合がある。

0151

これに対して、本実施形態によれば、第2ネジ部材62の第2頭部62aと第1ネジ部材61の第1頭部61aとが、フィールドレンズ90Bに対して同じ側(本実施形態では上側)に設けられている。そのため、横方向および縦方向の少なくとも一方において、調整機構20が大型化することを抑制できる。これにより、調整機構20全体を小型化しやすい。

0152

また、本実施形態によれば、図7の状態において、回転中心軸J1の横方向位置は、フィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向位置と同じである。そのため、図7の状態から回転中心軸J1周りにフィールドレンズ90Bを回転させる際、回転角度が十分小さい範囲内においては、光軸AXの縦方向の移動量を十分に小さくしやすい。これにより、第2調整部60bによって光軸AXを調整する際に、光軸AXが縦方向にずれることを抑制しつつ、光軸AXを横方向に移動させることができる。

0153

また、本実施形態によれば、調整機構20によって光軸が調整される光学部材は、フィールドレンズ90Bである。そのため、調整機構20によって光軸AXを調整することで、フィールドレンズ90Bから射出される光の方向を調整することができる。これにより、プロジェクター1の光学系において精度よく光を導くことができ、光の利用効率を向上できる。

0154

また、本実施形態によれば、第1調整部60aは、縦方向に延びた第1ネジ部材61を有しており、第1ネジ部材61を回すことによって、第2部材40を第1部材30に対して縦方向に移動させることができる。そのため、簡易な構成によって、第2部材40および第3部材50を介してフィールドレンズ90Bを移動させることができる。また、第1ネジ部材61を回す量で、第2部材40の移動量を調整できるため、第2部材40の縦方向の位置、すなわちフィールドレンズ90Bの光軸AXの縦方向の位置を精度よく調整しやすい。

0155

また、例えば、第1貫通孔と第1ネジ孔とが平面視においてずれて形成されている場合、第1貫通孔を介して第1ネジ孔に螺合される第1ネジ部材が縦方向に対して傾いて配置される場合がある。この場合、第1ネジ部材には、第1貫通孔の内縁および第1ネジ孔の内縁から、縦方向と直交する方向に力が加えられ、第1ネジ部材の第1ネジ孔に対する相対的な進退運動が阻害される場合がある。特に、フィールドレンズ90Bを縦方向に移動させる第1ネジ部材は、縦方向の寸法が大きくなりやすいため、第1貫通孔と第1ネジ孔との縦方向の距離が大きくなりやすく、第1ネジ部材の傾きがわずかであっても、各孔の内縁から受ける力によって第1ネジ部材に加えられるモーメントが大きくなりやすい。そのため、第1ネジ部材の第1ネジ孔に対する相対的な進退運動がより阻害されやすい。

0156

これに対して、本実施形態によれば、第1ネジ孔47cは、第2部材本体に対して揺動可能に保持された板ナット47に形成されている。そのため、例えば、第1貫通孔32aがずれた位置に形成された場合であっても、板ナット47が揺動可能な範囲内で第1貫通孔32aのずれに応じて移動することで、第1貫通孔32aの位置と第1ネジ孔47cの位置とを合わせることができる。したがって、第1ネジ部材61が傾いて配置されることを抑制でき、第1ネジ部材61の縦方向の進退運動が阻害されることを抑制できる。この効果は、第1貫通孔32aの形成される位置と第1ネジ孔47cの形成される位置とが縦方向に離れているほど、特に大きく得られる。上述したように、第1貫通孔32aの形成される位置と第1ネジ孔47cの形成される位置とが縦方向に離れているほど、第1貫通孔32aと第1ネジ孔47cとがずれて第1ネジ部材61が傾いた場合に、第1ネジ部材61に加えられるモーメントが大きくなりやすいためである。

0157

また、本実施形態によれば、第2調整部60bは、縦方向に延びた第2ネジ部材62を有しており、第2ネジ部材62を回すことによって、第3部材50を第2部材40に対して回転中心軸J1周りに回転させることができる。そのため、簡易な構成によって、第3部材50を介してフィールドレンズ90Bを移動させることができる。また、第2ネジ部材62を回す量で、第3部材50の回転移動量を調整できるため、第3部材50の回転位置、すなわちフィールドレンズ90Bの光軸AXの横方向の位置を精度よく調整しやすい。

0158

また、例えば、第2ネジ孔が第3部材に形成されている場合、第3部材が回転中心軸J1周りに回転すると、第2ネジ孔も回転中心軸J1周りに回転する。そのため、第2ネジ孔に螺合された第2ネジ部材も回転中心軸J1周りに回転し、第2調整部の操作部である第2頭部の臨む向きが変化する。これにより、第2調整部によってフィールドレンズ90Bの横方向の位置を調整する間に、第2頭部の臨む向きが変化し、第2調整部による調整がしにくくなる問題があった。

0159

これに対して、本実施形態によれば、第2ネジ孔45aは、第2部材40に形成されている。そのため、第3部材50が第2部材40に対して回転した場合であっても、第2ネジ孔45aが回転せず、第2頭部62aの臨む向きが変化しない。これにより、第2調整部60bによる調整がしにくくなることを抑制できる。

0160

また、本実施形態によれば、第1調整部60aの操作部である第1頭部61aと第2調整部60bの操作部である第2頭部62aとは、筐体3の底部4aと反対側に臨んでいる。そのため、調整機構20が筐体本体部3aのフィールドレンズ設置部72Bに設置された状態において、第1調整部60aの操作および第2調整部60bの操作を行いやすい。

0161

また、本実施形態によれば、フィールドレンズ設置部72Bは、第1部材30と第2部材40と第3部材50とを光軸方向に挟んで保持する挟持部73を有している。そのため、調整機構20がフィールドレンズ設置部72Bに設置された状態において、筐体本体部3aに固定された第1部材30に対して、第2部材40および第3部材50が光軸方向に移動することを抑制できる。これにより、第1部材30のガイド孔31b,31cから第2部材40の係合部42b,42cが外れること、および第2部材40の回転軸部42aから第3部材50の嵌合孔57aが外れること、が抑制される。したがって、各部材同士の相対移動を可能としつつ、各部材同士の連結が外れることを抑制できる。

0162

また、本実施形態によれば、第1部材30の押え部35は、第1部材30の第1枠状部31の前側に配置された第2部材40の第2枠状部41および第3部材50の第3枠状部51よりも前側に位置し、正面視において重なっている。そのため、第2部材40および第3部材50が第1部材30に対して前側に移動することを、押え部35によって規制することができる。これにより、第1部材30のガイド孔31b,31cから第2部材40の係合部42b,42cが外れること、および第2部材40の回転軸部42aから第3部材50の嵌合孔57aが外れること、がより抑制される。したがって、各部材同士の相対移動を可能としつつ、各部材同士の連結が外れることをより抑制できる。

0163

このように、本実施形態によれば、調整機構20の上部では押え部35によって、調整機構20の下部では挟持部73によって、それぞれ調整機構20の各部材の連結が外れることを抑制できる。したがって、調整機構20の上下両方の部分において、各部材同士の連結を安定して維持することができ、調整機構20によるフィールドレンズ90Bの光軸AXの調整作業をより安定して行いやすい。

0164

また、本実施形態によれば、筐体3の蓋部3bには第1調整孔71aおよび第2調整孔71bが形成されており、各調整孔を介して各調整部の操作部、すなわち第1頭部61aおよび第2頭部62aが視認可能である。そのため、蓋部3bを取り外すことなく、調整機構20が筐体3に収容された状態でフィールドレンズ90Bの光軸AXを調整することができる。これにより、光軸AXの位置を再調整する場合の手間をより低減できる。

0165

また、本実施形態によれば、蓋部3bは、調整機構20と接触していない。そのため、調整機構20の各部材の移動が、蓋部3bによって阻害されることがない。これにより、蓋部3bが筐体本体部3aに取り付けられた状態において、調整機構20による光軸AX調整をより行いやすい。

0166

また、例えば、調整機構20を組み立てる際においては、第1バネ63を第1延出部32と第2延出部本体45との間に設置した後に、第1ネジ部材61を第1貫通孔32aに上側から挿入させ、第1バネ63および挿通孔45bを通して、第1ネジ孔47cに螺入させる。ここで、本実施形態によれば、第1バネ63の下側の端部は、凹部45dに収容されている。そのため、第1バネ63の下側の端部の位置がずれることを抑制できる。これにより、第1ネジ部材61を挿入する際に、第1バネ63の位置がずれることを抑制できる。同様に、第2バネ64の下側の端部は凹部45dに収容されているため、第2ネジ部材62を挿入する際に、第2バネ64の位置がずれることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、調整機構20を組み立てやすい。

0167

また、本実施形態によれば、リブ54c,54dが設けられている。そのため、プロジェクター1に衝撃が加えられる等によって、フィールドレンズ90Bが第3部材50に対して、横方向あるいは縦方向に移動した場合であっても、フィールドレンズ90Bがリブ54c,54dと接触して、フィールドレンズ90Bの第3部材50に対する位置が大きくずれることが抑制される。これにより、フィールドレンズ90Bに接触して力を加えている押圧部材53の板バネ部53cが、フィールドレンズ90Bの移動によって、大きく変形することを抑制できる。したがって、板バネ部53cが塑性変形して破損することを抑制できる。

0168

また、本実施形態によれば、押圧部材53が抜け止め部53bを有する。そのため、プロジェクター1に衝撃が加えられる等によってフィールドレンズ90Bの押圧部材53側の角部が前側に移動した場合に、抜け止め部53bがフィールドレンズ90Bと接触して、フィールドレンズ90Bの移動を規制する。これにより、フィールドレンズ90Bが第3部材50から外れることを抑制できる。

0169

なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。

0170

上記説明においては、光学部材をフィールドレンズ90R,90G,90Bとしたが、これに限られず、光学部材は、例えば、リレーレンズ等のフィールドレンズ以外のレンズであってもよい。また、光学部材は、レンズに限られず、他の光学部材であってもよい。

0171

また、上記説明においては、第1貫通孔32aは、第1部材30に形成され、第1ネジ孔47cは、第2部材40に形成された構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、第1部材30と第2部材40とのいずれか一方に第1ネジ孔47cが形成され、第1部材30と第2部材40とのいずれか他方に第1貫通孔32aが形成されていればよい。すなわち、第1貫通孔32aが第2部材40に形成され、第1ネジ孔47cが第1部材30に形成されていてもよい。また、第1ネジ孔47cは、第2延出部本体45に直接形成されていてもよい。

0172

また、上記説明においては、第2貫通孔52aは、第3部材50に形成され、第2ネジ孔45aは、第2部材40に形成された構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、第2部材40と第3部材50とのいずれか一方に第2ネジ孔45aが形成され、第2部材40と第3部材50とのいずれか他方に第2貫通孔52aが形成されていればよい。すなわち、第2貫通孔52aが第2部材40に形成され、第2ネジ孔45aが第3部材50に形成されていてもよい。

0173

また、第1調整部60aの操作部(第1頭部61a)と第2調整部60bの操作部(第2頭部62a)とが臨む向きは、互いに同じ側であれば、特に限定されない。例えば、各操作部は、縦方向に対して斜めに傾いた方向の一方側に臨んでいてもよいし、横方向一方側に臨んでいてもよい。

0174

また、第1調整部60aの構成はおよび第2調整部60bの構成は、ネジ部材を用いた構成に限られない。また、第1調整部60aは、第1バネ63を有していなくてもよい。第2調整部60bは、第2バネ64を有していなくてもよい。

0175

また、筐体3の蓋部3bに形成された調整孔は、1つのみであってもよい。この場合、1つの調整孔から、第1頭部61aと第2頭部62aとの両方が視認可能な構成とできる。また、筐体3の蓋部3bには、調整孔が形成されていなくてもよい。この場合、蓋部3bを外した状態で、調整機構20の操作を行う。

0176

なお、上記の各実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶光変調装置が光を透過するタイプであることを意味する。「反射型」とは、液晶光変調装置が光を反射するタイプであることを意味する。

0177

また、上記の各実施形態では、3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクター、および4つ以上の液晶光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスDMD)を用いてもよい。

0178

また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。

0179

1…プロジェクター、3…筐体、3a…筐体本体部、3b…蓋部、4a…底部、4b…壁部、20…調整機構、30…第1部材、32a…第1貫通孔、40…第2部材、45a…第2ネジ孔、47…板ナット(揺動部材)、47c…第1ネジ孔、50…第3部材、52a…第2貫通孔、60a…第1調整部、60b…第2調整部、61…第1ネジ部材、61a…第1頭部(操作部)、62…第2ネジ部材、62a…第2頭部(操作部)、71a…第1調整孔(調整孔)、71b…第2調整孔(調整孔)、72R,72G,72B…フィールドレンズ設置部(設置部)、73…挟持部、90R,90G,90B…フィールドレンズ(光学部材)、100…光源装置(光源)、400R,400G,400B…液晶光変調装置(光変調装置)、600…投射光学装置、AX…光軸、J1…回転中心軸

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ