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技術 自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法

出願人 JFEスチール株式会社
発明者 尾崎芳宏石渡亮伸
出願日 2016年2月1日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2016-017407
公開日 2017年8月10日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2017-137898
状態 特許登録済
技術分野 ブレーキ装置 特定物品の製造
主要キーワード 立上り角度 耐発錆性 成形形態 部品設計 アール形状 スリット形成 プレス成形中 プレス成形加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

金属板で製造できる自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法を提供する。

解決手段

本発明に係る自動車用ブレーキディスクローター1は、ホイールに固定する取付面部3と、取付面部3よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部5と、摺動面部5から立ち上がって摺動面部5と取付面部3を繋ぐ接合部7とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローター1であって、取付面部3の中央に形成された開口部9と、一端側が開口部9に連通して他端側が接合部7と摺動面部5との境界に至る板厚方向に貫通して形成された少なくとも3本の放射状のスリット11とを備えてなるものである。

概要

背景

図8に示されるように、一般的な自動車ブレーキディスクローター27は、ハット形をしており、ホイールに固定する円盤状の取付面部29と、取付面部29よりも外周部に設けられパッドで挟圧されるドーナツ状の摺動面部31と、摺動面部31からほぼ垂直に立ち上がって摺動面部31と取付面部29を繋ぐ接合部33とを備えて構成されている。

このような自動車用ブレーキディスクローター27は、一般的に鋳造品である。これは、取付面部29と摺動面部31を繋ぐ接合部33がほぼ垂直に立ち上がる形状であり、このような形状を簡単に作ることができて形状の自由度が高いことから、鋳造によって製造される。
しかしながら、鋳造品は形状の自由度が大きいという利点はあるものの、靭性が低く割れ欠けを生じやすい。そのため強度を確保するため厚肉部品設計にならざるを得ない。

近年、自動車の軽量化が指向される状況において、ブレーキディスクローターの軽量化の要求が潜在的に存在する。

一方、オートバイ用のブレーキディスクローターは、その制動機能だけでなくブレーキディスクローター自体が外観上の意匠性に影響することから耐発錆性に優れた金属板であるステンレス鋼板が使われている。
オートバイ用のブレーキディスクローターの製造方法としては、例えば特許文献1に示されるように、ステンレス鋼板を円盤状に打ち抜いて、ブラケット部(接合部)に相当する部位に開口部を形成し、さらに絞り加工によってブラケット部に傾斜面の加工を施すというものである。

概要

金属板で製造できる自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法を提供する。本発明に係る自動車用ブレーキディスクローター1は、ホイールに固定する取付面部3と、取付面部3よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部5と、摺動面部5から立ち上がって摺動面部5と取付面部3を繋ぐ接合部7とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローター1であって、取付面部3の中央に形成された開口部9と、一端側が開口部9に連通して他端側が接合部7と摺動面部5との境界に至る板厚方向に貫通して形成された少なくとも3本の放射状のスリット11とを備えてなるものである。

目的

本発明は、金属板を成形する際の成形の自由度が低いという課題を克服して、金属板で成形できる自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

1枚の金属板からなり、ホイールに固定する取付面部と、該取付面部よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部と、該摺動面部から立ち上がって前記摺動面部と前記取付面部を繋ぐ接合部とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローターであって、前記取付面部の中央に形成された開口部と、一端側が前記開口部に連通して他端側が前記接合部と前記摺動面部との境界に至る板厚方向に貫通して形成された少なくとも3本の放射状のスリットとを備えてなることを特徴とする自動車用ブレーキディスクローター。

請求項2

前記接合部に形成された部位は、スリット幅が取付面部から前記摺動面部側に向かって徐々に幅狭になっていることを特徴とする請求項1記載の自動車用ブレーキディスクローター。

請求項3

前記スリットにおける前記接合部と前記摺動面部との境界側の端部に、アール形状が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ブレーキディスクローター。

請求項4

1枚の金属板からなり、ホイールに固定する取付面部と、該取付面部よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部と、該摺動面部から立ち上がって前記摺動面部と前記取付面部を繋ぐ接合部とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローターの製造方法であって、ブランク材となる金属板を準備する金属板準備工程と、前記金属板における前記接合部に相当する部位となる円内に、中心から前記接合部と前記摺動面部との境界に相当する部位に至るように径方向に延びる少なくとも3本の放射状のスリットを、各スリットの前記中心側の端部がスリット同士で又はスリットを延長した空間を介して繋がるように形成するスリット形成工程と、前記取付面部に相当する部分を、板厚方向に押し出すことによって前記スリットを開くと共に前記取付面部と前記摺動面部が平行になるようにプレス成形して前記接合部及び前記取付面部を形成するプレス成形工程とを備えたことを特徴とする自動車用ブレーキディスクローターの製造方法。

請求項5

前記取付面部の中央に相当する部位に開口部を形成する開口部形成工程を有し、該開口部形成工程を、前記金属板準備工程の後で前記スリット形成工程の前、又はスリット形成工程の後で前記プレス成形工程の前、又は前記プレス成形工程の後に行うことを特徴とする請求項4に記載の自動車用ブレーキディスクローターの製造方法。

請求項6

前記スリットにおける前記接合部と前記摺動面部との境界に相当する部位側の端部に、円形貫通孔を形成する貫通孔形成工程を、前記スリット形成工程の直前又は直後に行うようにしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の自動車用ブレーキディスクローターの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、金属板を用いた自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

図8に示されるように、一般的な自動車のブレーキディスクローター27は、ハット形をしており、ホイールに固定する円盤状の取付面部29と、取付面部29よりも外周部に設けられパッドで挟圧されるドーナツ状の摺動面部31と、摺動面部31からほぼ垂直に立ち上がって摺動面部31と取付面部29を繋ぐ接合部33とを備えて構成されている。

0003

このような自動車用ブレーキディスクローター27は、一般的に鋳造品である。これは、取付面部29と摺動面部31を繋ぐ接合部33がほぼ垂直に立ち上がる形状であり、このような形状を簡単に作ることができて形状の自由度が高いことから、鋳造によって製造される。
しかしながら、鋳造品は形状の自由度が大きいという利点はあるものの、靭性が低く割れ欠けを生じやすい。そのため強度を確保するため厚肉部品設計にならざるを得ない。

0004

近年、自動車の軽量化が指向される状況において、ブレーキディスクローターの軽量化の要求が潜在的に存在する。

0005

一方、オートバイ用のブレーキディスクローターは、その制動機能だけでなくブレーキディスクローター自体が外観上の意匠性に影響することから耐発錆性に優れた金属板であるステンレス鋼板が使われている。
オートバイ用のブレーキディスクローターの製造方法としては、例えば特許文献1に示されるように、ステンレス鋼板を円盤状に打ち抜いて、ブラケット部(接合部)に相当する部位に開口部を形成し、さらに絞り加工によってブラケット部に傾斜面の加工を施すというものである。

先行技術

0006

特開昭55−36674号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上記のように、鋳造品からなる自動車用ブレーキディスクローター27は、靭性が低く割れや欠けを生じやすいため、強度を確保するため厚肉の部品設計にならざるを得ないという問題がある。
他方、オートバイ用のブレーキディスクローターは、ステンレス鋼板によって製造されてため、靭性が高く薄肉化、軽量化が可能であるという利点がある。
しかし、特許文献1で示されている製造方法で自動車用ブレーキディスクローター27を製造しようとすると以下のような問題がある。

0008

オートバイ用ブレーキディスクローターのブラケット部(接合部)は傾斜面となっているが、自動車用ブレーキディスクローター27は、図8に示すように、接合部33がほぼ垂直に立ち上がっているため、厚肉の金属板(ステンレス鋼板)を絞り加工するのが困難である。
この点、特許文献1に開示されているように、ブラケット部(接合部33)に相当する部位に円周方向に複数の開口部を設けたとしても、ブラケット部(接合部33)をほぼ垂直に立ち上げるような絞り加工を施すと、ブラケット部(接合部33)が薄肉になって強度を確保できないという問題が生ずる。

0009

そのため、自動車用ブレーキディスクローター27は鋳造品、オートバイ用ブレーキディスクローターは金属板の成形品という棲み分けがされているのが現状である。

0010

本発明は、金属板を成形する際の成形の自由度が低いという課題を克服して、金属板で成形できる自動車用ブレーキディスクローター及びその製造方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0011

発明者は、金属板によって自動車用ブレーキディスクローターを成形する際の問題点が、ブラケット部をほぼ垂直に立ち上げるようなプレス成形加工を施す際に当該部位が薄肉になる点であることに着目し、このようなプレス成形加工を施しても、当該部位が薄肉になるのを抑制できる形状について鋭意検討し、本発明を完成させたものである。

0012

(1)本発明に係る自動車用ブレーキディスクローターは、1枚の金属板からなり、ホイールに固定する取付面部と、該取付面部よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部と、該摺動面部から立ち上がって前記摺動面部と前記取付面部を繋ぐ接合部とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローターであって、
前記取付面部の中央に形成された開口部と、一端側が前記開口部に連通して他端側が前記接合部と前記摺動面部との境界に至る板厚方向に貫通して形成された少なくとも3本の放射状のスリットとを備えてなることを特徴とするものである。

0013

(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記接合部に形成された部位は、スリット幅が取付面部から前記摺動面部側に向かって徐々に幅狭になっていることを特徴とするものである。

0014

(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記スリットにおける前記接合部と前記摺動面部との境界側の端部に、アール形状が形成されていることを特徴とするものである。

0015

(4)本発明に係る自動車用ブレーキディスクローターの製造方法は、1枚の金属板からなり、ホイールに固定する取付面部と、該取付面部よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部と、該摺動面部から立ち上がって前記摺動面部と前記取付面部を繋ぐ接合部とを備えて構成される自動車用ブレーキディスクローターの製造方法であって、
ブランク材となる金属板を準備する金属板準備工程と、前記金属板における前記接合部に相当する部位となる円内に、中心から前記接合部と前記摺動面部との境界に相当する部位に至るように径方向に延びる少なくとも3本の放射状のスリットを、各スリットの前記中心側の端部がスリット同士で又はスリットを延長した空間を介して繋がるように形成するスリット形成工程と、前記取付面部に相当する部分を、板厚方向に押し出すことによって前記スリットを開くと共に前記取付面部と前記摺動面部が平行になるようにプレス成形して前記接合部及び前記取付面部を形成するプレス成形工程とを備えたことを特徴とするものである。

0016

(5)また、上記(4)に記載のものにおいて、前記取付面部の中央に相当する部位に開口部を形成する開口部形成工程を有し、該開口部形成工程を、前記金属板準備工程の後で前記スリット形成工程の前、又はスリット形成工程の後で前記プレス成形工程の前、又は前記プレス成形工程の後に行うことを特徴とするものである。

0017

(6)また、上記(4)又は(5)に記載のものにおいて、前記スリットにおける前記接合部と前記摺動面部との境界に相当する部位側の端部に、円形貫通孔を形成する貫通孔形成工程を、前記スリット形成工程の直前又は直後に行うようにしたことを特徴とするものである。

発明の効果

0018

本発明に係る自動車用ブレーキディスクローターは、1枚の金属板からなり、ホイールに固定する取付面部と、該取付面部よりも外周部に設けられパッドで挟圧される摺動面部と、該摺動面部から立ち上がって前記摺動面部と前記取付面部を繋ぐ接合部とを備えて構成されるものであって、前記取付面部の中央に形成された開口部と、一端側が前記開口部に連通して他端側が前記接合部と前記摺動面部との境界に至る板厚方向に貫通して形成された少なくとも3本のスリットとを備えてなることにより、かかる形状であれば、取付面部と前記摺動面部との板厚方向の距離が長い(オフセット量が大きい)場合であっても、また接合部の立上り角度が垂直に近い場合であっても、プレス成形の際に割れや強度低下を招くことがなく、例えばステンレス鋼板を用いてプレス成形によって製造することができ、自動車用ブレーキディスクローターの軽量化が可能となる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の一実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの斜視図である。
本発明の一実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの製造方法の説明図である。
本発明の一実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの製造方法におけるスリット形成工程の説明図である。
本発明の一実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの製造方法におけるスリット形成工程の他の態様の説明図である。
本発明の一実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの製造方法におけるプレス成形工程の説明図である。
本発明の他の実施の形態に係る自動車用ブレーキディスクローターの斜視図である。
図6に示した自動車用ブレーキディスクローターの製造に使用する金属板(ブランク材)の一例であるステンレス鋼板の説明図である。
従来の自動車用ブレーキディスクローターの説明図である。

実施例

0020

本実施の形態の自動車用ブレーキディスクローター1は、図1に示すように、平面視において全体形状が円形をしており、ホイールに固定する取付面部3と、取付面部3よりも外周部に設けられた摺動面部5と、摺動面部5から立ち上がって摺動面部5と取付面部3を繋ぐ接合部7とを備えている。

0021

取付面部3の中央には開口部9が形成されている。また、取付面部3と接合部7には、一端側が開口部9に連通して他端側が接合部7と摺動面部5との境界に至る放射状のスリット11が形成されている。接合部7に形成された部位は、スリット幅が取付面部3から摺動面部5側に向かって徐々に幅狭になっている
接合部7は、摺動面部5からほぼ垂直に立ち上がっており、摺動面部5と取付面部3は、接合部7によって板厚方向にオフセットされて平行になっている。

0022

本実施の形態の自動車用ブレーキディスクローター1は、上記の形状を有していることから、接合部7の高さが高い(取付面部3と摺動面部5とのオフセット量が大きい)場合であっても、また接合部7の立上り角度が垂直に近い場合であっても、後述するようにプレス成形の際に割れや強度低下を招くことがなく、例えばステンレス鋼板を用いてプレス成形によって製造することができ、自動車用ブレーキディスクローター1の軽量化が可能となる。

0023

次に上記の自動車用ブレーキディスクローター1の製造方法を、図2図5に基づいて説明する。
自動車用ブレーキディスクローター1の製造方法は、ブランク材となる金属板を準備する金属板準備工程と、スリット形成工程と、プレス成形工程とを備えている。以下、各工程を詳細に説明する。

0024

<金属板準備工程>
金属板準備工程は、例えばステンレス鋼板材を打ち抜いて円盤状の金属板13を準備する工程である(図2(a)参照)。
金属板13の外径寸法は、製品形状と同一寸法にすることが好ましい。後述するように、本実施の形態の製造方法によれば、プレス成形工程において、摺動面部5に相当する部位をダイとブランクホルダで挟持してプレス成形中にほとんど移動しないようにするので、プレス成形工程で外径寸法の変化がほぼないためである。
もっとも、金属板13の外径を製品形状よりも大径にしておいて、プレス成形後に製品形状と同じになるように切削等の加工をしてもよい。

0025

<スリット形成工程>
スリット形成工程は、図2(b)、図3に示すように、中心から接合部7と摺動面部5との境界に相当する部位(図3点線参照)に至るように径方向に延びる3本以上の放射状のスリット11を、各スリット11の中心側の端部がスリット11同士で繋がるように形成する。

0026

各スリット11は、例えばレーザ加工等によって、板厚方向で貫通するように形成するのが好ましい。また、各スリット11が貫通していなくても、プレス成形工程によってスリット部分が割れてスリット11が開くことができればよい。なお、放射状のスリット11が1本または2本ではプレス成形工程中に割れて好ましくないため、割れにくい3本以上とした。

0027

なお、図4に示すように、スリット11の端部にアール(R)を設けるため、小孔15を形成するようにしてもよい。これによって、プレス成形の際にスリット11の端部に亀裂が生ずるのを防止することができる。

0028

<プレス成形工程>
プレス成形工程は、取付面部3に相当する部分を、板厚方向に押し出してスリット11を開くことにより(図2(c)、(d)参照)、取付面部3と摺動面部5がオフセットした状態で平行になるようにプレス成形して接合部7及び取付面部3を形成する工程である。

0029

プレス成形工程で用いる金型17は、パンチ19、ダイ21、パッド23、ブランクホルダ25で構成されている(図5の例を参照)。なお、パッドがなくて、凹形状のダイであってもよい。
プレス成形工程では、ダイ21とブランクホルダ25で摺動面部5に相当する部位を強固に挟持すると共に、パッド23とパンチ19で取付面部3と接合部7に相当する部位を緩やかに挟んだ状態でパンチ19を移動させる。このとき、摺動面部5は移動しないように固定しているので、パンチ19の移動に伴って、スリット11が開くと共に、スリット11によって分離された部位が外方向(摺動面部5の方向)に移動する。

0030

この点、図8に示した従来例の形状を1枚の金属板からプレス成形で得ようとすると、取付面部29や接合部33が周方向で連続しているので、プレス成形工程で上記のような取付面部3や接合部7に相当する部位の移動ができずに、いわゆるドロー成形となり、接合部33の板厚が薄くなり、場合によっては割れが発生する。これに対して、本実施の形態の場合は、スリット11が開くため、曲げ成形フォーム成形)に近い成形形態となっているため、板厚の変化や割れが発生しにくいのである。
プレス成形工程の完了によって、図2に示すように、取付面部3と摺動面部5との板厚方向の距離が所定の距離にオフセットされるが、この距離は20mm以上にすることも可能である。

0031

以上のように、本実施の形態の製造方法によれば、取付面部3と摺動面部5との板厚方向の距離が長い(オフセット量が大きい)場合であっても、また接合部7の立上り角度が垂直に近い場合であっても、割れや強度低下を招くことがなく、金属板13を用いた自動車用ブレーキディスクローター1を製造することができ、自動車用ブレーキディスクローター1の軽量化が可能となる。
また、本実施の形態の製造方法によれば、接合部7の高さが高い(取付面部3と摺動面部5のオフセット量が大きい)場合であっても、1ストロークでのプレス成形が可能となり、製造コストの増大を招くこともない。

0032

なお、上記の説明では、開口部9に臨む取付面部3の先端(三角形の先端)について、特に加工をする旨の説明をしていないが、例えば図6に示すように、取付面部3を形成する三角形の片部の先端を円弧状に切除してもよい。
もっとも、円弧状に切除するタイミングは、スリット形成工程の前後において、図7に示すように、円形穴26を形成するようにしてもよい。

0033

また、上記の説明では、スリット11を8本形成して取付面部3を8つの片部に分割する例について説明したが、本発明においてスリット11の数は3本以上であれば特に限定されるものではない。また、上記の説明では、取付面部3をスリット11によって当分割する例を示したが、取付面部3に形成するボルト孔の位置を考慮すると必ずしも当分割である必要はなく、中心点に対して点対称となる分割であればさらによい。

0034

1自動車用ブレーキディスクローター
3取付面部
5摺動面部
7接合部
9 開口部
11スリット
13金属板
15小孔
17金型
19パンチ
21 ダイ
23パッド
25ブランクホルダ
26円形穴
27 自動車用ブレーキディスクローター(従来例)
29 取付面部(従来例)
31 摺動面部(従来例)
33 接合部(従来例)

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