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図面 (5)

課題

本発明の目的は、褥瘡の予防、抑制、改善や術後回復等の体組成の改善に有用なオルニチン含有組成物を提供することにある。

解決手段

本発明により、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物を提供することができる。また本発明により、体組成を改善させるための方法であって、体組成を改善させる必要のある対象者に、対象者の体組成を改善させるのに十分な量のオルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を摂取させる、または投与する工程を含む、方法を提供することができる。

概要

背景

高齢者においては、様々な生活課題が発生するが、食事もそのうちの一つである。すなわち、一般的には、高齢者は、咀嚼が困難になること、また、淡白な食物への嗜好度が高まることから、肉等の動物性タンパク質や脂質を多く含む食物の摂取量が不足することになる。しかし、これらのタンパク質や脂質の摂取は高齢者の健康維持・向上に必須の栄養成分であることが分かっている。例えば、ある地域における70の高齢者の集団について10年間調査し、食習慣余命の関係を分析した結果、油脂類牛乳コンスタントに摂る人ほど余命が長いことが示された(非特許文献1)。また、高齢者600名の食生活について2年間調査を行った結果、肉類や牛乳等の動物性たんぱく質食品と油脂類を多く摂る人ほど、余暇活動や創作等の日常生活を楽しむのに必要な生活機能の低下が抑制されるという報告がある(非特許文献2)。

このように、食事からのタンパク質・脂質の摂取は高齢者において特に重要である。摂取したタンパク質が体内活用されているかについては、一般的には血中アルブミン濃度がその指標となる。血中アルブミン値と高齢者の運動能力が関連するという報告を一つ示す。すなわち、平均71歳の自立高齢者約300人について、体力の指標の一つである最大歩行速度の変化を8年間継続的に調査した結果、血清アルブミン値が低い人ほど速度の低下が大きいことが示された(非特許文献3)。

さらに、低栄養状態に疾患等による入院生活が加味されると、これに運動不足が加わる。運動不足はさらなる食欲の低下を引き起こすことから、栄養状態がさらに悪化し、寝たきり状態に陥ることもある。そこで、最近では、病院介護施設において、医師看護師栄養士らがNutrition Support Team(NST)を結成し、患者栄養改善に積極的に取り組む動きが広がっており、高齢者の栄養状態維持における食事の重要性が認識されている。

低栄養状態を改善するための組成物として、例えば、タンパク質と油脂を含む飲食物が開示されている(特許文献1)。しかし、タンパク質と油脂とを含む飲食物では、従来の飲食物と違いが無い。

一方で、体内のタンパク質合成を促進するものとして、成長ホルモンがある。成長ホルモンは、その名のとおり、成長期に多く分泌されるホルモンであり、骨や筋肉成長を促すが、このホルモンは、加齢とともにその分泌量が減少する。

オルニチンは、その摂取により、成長ホルモンの分泌を促進することが知られている(非特許文献4)。また、これによる体脂肪率の減少といった体組成の変化(非特許文献5)が報告されていることから、オルニチンを含む食品の摂取により、特に体内の成長ホルモン分泌量が低下している高齢者において、筋肉分解抑制・体組成改善効果が得られる可能性が示唆される。

概要

本発明の目的は、褥瘡の予防、抑制、改善や術後回復等の体組成の改善に有用なオルニチン含有組成物を提供することにある。本発明により、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物を提供することができる。また本発明により、体組成を改善させるための方法であって、体組成を改善させる必要のある対象者に、対象者の体組成を改善させるのに十分な量のオルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を摂取させる、または投与する工程を含む、方法を提供することができる。

目的

本発明の目的は、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物を提供する

効果

実績

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請求項1

有効成分としては、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類のみを含有する、1回の摂取または投与あたりの量が2.0g〜8.0gになるように包装されており、かつ1日当たりの摂取または投与の回数が1回ないし2回であって、1週間以上の摂取または投与により、摂取または投与前と比べてDESIGN−Rスコアの合計が有意に改善することを特徴とする、体タンパク合成促進組成物

請求項2

1日当たりの摂取または投与の回数が2回である、請求項1記載の体タンパク合成促進用組成物。

技術分野

0001

本発明は、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物に関する。

背景技術

0002

高齢者においては、様々な生活課題が発生するが、食事もそのうちの一つである。すなわち、一般的には、高齢者は、咀嚼が困難になること、また、淡白な食物への嗜好度が高まることから、肉等の動物性タンパク質や脂質を多く含む食物の摂取量が不足することになる。しかし、これらのタンパク質や脂質の摂取は高齢者の健康維持・向上に必須の栄養成分であることが分かっている。例えば、ある地域における70の高齢者の集団について10年間調査し、食習慣余命の関係を分析した結果、油脂類牛乳コンスタントに摂る人ほど余命が長いことが示された(非特許文献1)。また、高齢者600名の食生活について2年間調査を行った結果、肉類や牛乳等の動物性たんぱく質食品と油脂類を多く摂る人ほど、余暇活動や創作等の日常生活を楽しむのに必要な生活機能の低下が抑制されるという報告がある(非特許文献2)。

0003

このように、食事からのタンパク質・脂質の摂取は高齢者において特に重要である。摂取したタンパク質が体内活用されているかについては、一般的には血中アルブミン濃度がその指標となる。血中アルブミン値と高齢者の運動能力が関連するという報告を一つ示す。すなわち、平均71歳の自立高齢者約300人について、体力の指標の一つである最大歩行速度の変化を8年間継続的に調査した結果、血清アルブミン値が低い人ほど速度の低下が大きいことが示された(非特許文献3)。

0004

さらに、低栄養状態に疾患等による入院生活が加味されると、これに運動不足が加わる。運動不足はさらなる食欲の低下を引き起こすことから、栄養状態がさらに悪化し、寝たきり状態に陥ることもある。そこで、最近では、病院介護施設において、医師看護師栄養士らがNutrition Support Team(NST)を結成し、患者栄養改善に積極的に取り組む動きが広がっており、高齢者の栄養状態維持における食事の重要性が認識されている。

0005

低栄養状態を改善するための組成物として、例えば、タンパク質と油脂を含む飲食物が開示されている(特許文献1)。しかし、タンパク質と油脂とを含む飲食物では、従来の飲食物と違いが無い。

0006

一方で、体内のタンパク質合成を促進するものとして、成長ホルモンがある。成長ホルモンは、その名のとおり、成長期に多く分泌されるホルモンであり、骨や筋肉成長を促すが、このホルモンは、加齢とともにその分泌量が減少する。

0007

オルニチンは、その摂取により、成長ホルモンの分泌を促進することが知られている(非特許文献4)。また、これによる体脂肪率の減少といった体組成の変化(非特許文献5)が報告されていることから、オルニチンを含む食品の摂取により、特に体内の成長ホルモン分泌量が低下している高齢者において、筋肉分解抑制・体組成改善効果が得られる可能性が示唆される。

0008

国際公開第2002/094039号パンフレット

先行技術

0009

Shibata,H.et al., Nutrition for the Japanese elderly. Nutrition and Health.8,165-175,1992
熊谷 修他老年社会科学、16.1995
http://www.keep-act.jp/houhou/eiyou/eiyou04.html
Bucci L. et al. Nutrition research.10: 239-45,1990
Elam RP. Journal of Sports Medicine & Physical Fitness. 28(1):35-9,1988

発明が解決しようとする課題

0010

本発明の目的は、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、下記の(1)〜(19)に関する。
(1)オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物。
(2)オルニチンまたはその塩が、オルニチンとして、組成物に含有されるタンパク質量(アミノ酸も含む。)の10〜70質量%であることを特徴とする(1)記載の体組成改善用組成物。
(3)オルニチンまたはその塩が、オルニチンとして、組成物全量の5〜45質量%であることを特徴とする(1)または(2)記載の体組成改善用組成物。
(4)オルニチンまたはその塩とグルタミンまたはその塩との重量組成比がオルニチンおよびグルタミンとして1:4〜9:4である(1)から(3)のいずれか記載の体組成改善用組成物。
(5)オルニチンまたはその塩と亜鉛との重量組成比がオルニチンおよび亜鉛として70:3〜10:1である(1)から(4)のいずれか記載の体組成改善用組成物。
(6)1回の摂取または投与あたりの量が2.0〜8.0gになるように包装されていることを特徴とする(1)記載の体組成改善用組成物。
(7)オルニチンまたはその塩がオルニチンとして800〜1700mg含まれることを特徴とする(6)記載の体組成改善用組成物。
(8)グルタミンまたはその塩がグルタミンとして100〜2000mg含まれることを特徴とする(6)記載の体組成改善用組成物。
(9)亜鉛が0.1〜15mg含まれることを特徴とする(6)記載の体組成改善用組成物。
(10)ビタミン類がビタミンAおよびビタミンCからなる群から選ばれる1以上のビタミン類を含有する(6)記載の体組成改善用組成物。
(11)ビタミンAが10〜600μg含まれることを特徴とする(10)記載の体組成改善用組成物。
(12)ビタミンCが24〜500mg含まれることを特徴とする(10)記載の体組成改善用組成物。
(13)オルニチンまたはその塩とビタミンCとの重量組成比がオルニチンとビタミンCとして3:2〜7:2である(12)記載の体組成改善用組成物。
(14)組成物が粉末または顆粒であることを特徴とする(1)から(13)のいずれか記載の体組成改善用組成物。
(15)さらに酸味料を含むことを特徴とする(1)から(14)のいずれか記載の体組成改善用組成物。
(16)酸味料がクエン酸である(15)記載の体組成改善用組成物。
(17)(1)から(16)のいずれか記載の体組成改善用組成物を含有、混合、溶解させた飲料。
(18)pHが3.0〜4.0であることを特徴とする(17)記載の飲料。
(19)体組成を改善させるための方法であって、体組成を改善させる必要のある対象者に、対象者の体組成を改善させるのに十分な量のオルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を摂取させる、または投与する工程を含む、方法。

発明の効果

0012

本発明により、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を有効成分として含有する体組成改善用組成物を提供することができる。該組成物は、褥瘡の予防、抑制、改善、術後回復等として用いることができる。

図面の簡単な説明

0013

図1は、本発明の組成物を摂取した褥瘡患者のDESIGN-Rスコア合計平均値推移を示したものである。*は試験開始時(0W)と比較した場合の有意差(* : p<0.05,** : p<0.01、Wilcoxonの符号付き順位和検定、n=10)があることを示す。
図2は、本発明の組成物を摂取した褥瘡患者の尿中3−メチルヒスチジン排泄量の平均値の推移を示したものである。試験開始時(0W)と比較したときの摂取8週間後のp値は、0.057であった(1標本t検定、n=10)。
図3は、本発明の組成物を摂取した褥瘡患者の血中プレアルブミン値の平均値の推移を示したものである。図中に数値を示す。(n=10)。
図4は、本発明の組成物を摂取した女性褥瘡患者の血中アルブミン値の平均値の推移を示したものである。*は試験開始時(0W)と比較した場合の有意差(* : p<0.05、1標本t検定、n=10)があることを示す。

0014

本発明で用いられるオルニチンとしては、L−オルニチンまたはD−オルニチンがあげられるが、L−オルニチンが好ましい。本発明で用いられるオルニチンは、どのような製造法によって得られたものであってもよく、L−オルニチンの製造法としては、例えば化学合成法[Coll.Czechoslov.Chem.Commun.,24,1993(1959) ]、発酵法(特開昭53−24096号公報、特開昭61−119194号公報)等の方法があげられる。

0015

また、L−オルニチンおよびD−オルニチンは、シグマアルドリッチ社等より購入することもできる。オルニチンの塩としては、例えば酸付加塩金属塩アンモニウム塩有機アミン付加塩アミノ酸付加塩等があげられる。酸付加塩としては、塩酸塩硫酸塩、硝酸塩リン酸塩等の無機酸塩酢酸塩マレイン酸塩フマル酸塩クエン酸塩リンゴ酸塩乳酸塩α−ケトグルタル酸塩、グルコン酸塩カプリル酸塩等の有機酸塩があげられる。

0016

金属塩としては、ナトリウム塩カリウム塩等のアルカリ金属塩マグネシウム塩カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩アルミニウム塩亜鉛塩等があげられる。アンモニウム塩としては、アンモニウムテトラメチルアンモニウム等の塩があげられる。有機アミン付加塩としては、モルホリンピペリジン等の塩があげられる。アミノ酸付加塩としては、グリシンフェニルアラニンリジンアスパラギン酸グルタミン酸等の塩があげられる。上記のオルニチンの塩のうち、塩酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、α−ケトグルタル酸塩、アスパラギン酸塩が好ましく用いられるが、他の塩、または2以上の塩を適宜組み合わせて用いてもよい。

0017

本発明の組成物中のオルニチンまたはその塩の配合量は、適宜選択されるが、オルニチンとして、組成物に含有されるタンパク質量(アミノ酸も含む。)に対して通常は10〜70質量%、好ましくは20〜60質量%、特に好ましくは30〜50質量%である。

0018

本発明の組成物中のオルニチンまたはその塩の配合量は、適宜選択されるが、オルニチンとして、組成物全量に対して通常は5〜45質量%、好ましくは15〜35質量%、特に好ましくは20〜30質量%である。

0019

本発明で用いられるグルタミンとしては、L−グルタミンまたはD−グルタミンがあげられるが、L−グルタミンが好ましい。本発明で用いられるグルタミンは、どのような製造法によって得られたものであってもよく、L−グルタミンの製造法としては、例えばWO2007/074857等の方法があげられる。

0020

また、L−グルタミンおよびD−グルタミンは、シグマ−アルドリッチ社等より購入することもできる。グルタミンの塩としては、例えば酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等があげられる。酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩、α−ケトグルタル酸塩、グルコン酸塩、カプリル酸塩等の有機酸塩があげられる。

0021

本発明の組成物中のオルニチンまたはその塩とグルタミンまたはその塩との重量組成比がオルニチンおよびグルタミンとして、特に限定はないが、1:4〜9:4が好ましく、3:4〜7:4がさらに好ましく、5:4が特に好ましい。

0022

本発明で用いられる亜鉛としては、組成物に亜鉛イオンを供給することができる可食性のものであれば、特に限定はないが、亜鉛を含有する塩や、亜鉛を高含有する酵母等の微生物を挙げることができる。特に好ましい亜鉛イオン添加物としては、グルコン酸亜鉛を挙げることができる。

0023

本発明の組成物中のオルニチンまたはその塩と亜鉛との重量組成比がオルニチンおよび亜鉛として、特に限定はないが、70:3〜10:1が好ましく、20:1〜40:3がさらに好ましく、50:3が特に好ましい。

0024

本発明で用いられるビタミン類としては、例えばコエンザイムQ10、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE等があげられるが、特にビタミンAやビタミンCが好ましい。ビタミンAとしては、レチノールビタミンA1)、3−デヒドロレチノールビタミンA2)、レチナール、3−デヒドロレチナールレチノイン酸、3−デヒドロレチノイン酸、これらの酢酸エステルパルミチン酸エステル等の誘導体をあげることができる。ビタミンCとしては、例えば、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル等をあげることができる。

0025

本発明の組成物中のオルニチンまたはその塩とビタミンCとの重量組成比がオルニチンおよびビタミンCとして、特に限定はないが、3:2〜7:2が好ましく、2:1〜3:1がさらに好ましく、5:2が特に好ましい。

0026

本発明の組成物としては、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類をそのまま摂取または投与することも可能であるが、通常各種の製品形態または製剤として提供するのが望ましい。

0027

製品または製剤は、有効成分としてオルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を含有するが、更に任意の有効成分を含有していてもよい。また、該製品または製剤は、有効成分を薬理学的に許容される一種またはそれ以上の担体一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。

0028

該製品または製剤の摂取または投与形態は、体組成改善に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口摂取もしくは投与または、例えば静脈内、腹膜内もしくは皮下投与等の非経口投与をあげることができるが、経口摂取または投与が好ましい。

0029

摂取または投与する形態または剤形としては、例えば錠剤散剤顆粒剤丸剤懸濁剤乳剤浸剤煎剤カプセル剤ドリンク剤液剤エリキシル剤エキス剤チンキ剤流エキス剤等の経口剤注射剤点滴剤クリーム剤坐剤等の非経口剤のいずれでもよいが、経口剤として好適に用いられる。

0031

また、経口摂取または投与に適当な、例えば錠剤、散剤および顆粒剤等は、乳糖白糖ブドウ糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイショコムギトウモロコシ等の澱粉炭酸カルシウム硫酸カルシウム炭酸水素ナトリウム塩化ナトリウム等の無機物結晶セルロースカンゾウ末、ゲンチアナ末等の植物末等の賦形剤、澱粉、寒天ゼラチン末、結晶セルロース、カルメロースナトリウムカルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤ステアリン酸マグネシウムタルク水素添加植物油マクロゴールシリコーン油等の滑沢剤ポリビニールアルコールヒドロキシプロピルセルロースメチルセルロースエチルセルロースカルメロース、ゼラチン、澱粉のり液等の結合剤脂肪酸エステル等の界面活性剤グリセリン等の可塑剤などを添加して製剤化することができる。

0032

また、経口摂取または投与に適当な製品形態または製剤には、一般に飲食品に用いられる添加剤、例えば甘味料着色料保存料、増粘安定剤、酸化防止剤発色剤漂白剤、防かび剤、ガムベース苦味料酵素光沢剤、酸味料、調味料乳化剤強化剤製造用剤、香料香辛料抽出物等が添加されてもよい。

0033

また、経口摂取または投与に適当な製品形態または製剤は、例えば摂取期間摂取回数、摂取量など摂取当たりの単位包装形態の錠剤、散剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、浸剤・煎剤、カプセル剤、ドリンク剤、液剤、エリキシル剤、エキス剤、チンキ剤、流エキス剤に加工製造することができる。例えば「1回摂取当たりの単位包装形態」とは、1回あたりに摂取する量が予め定められた形態であり、「1週間〜3ヶ月間当たりの単位包装形態」とは、1週間〜3ヶ月間で摂取する量が含まれている形態である。単位包装形態としては、例えば、パック、包装、ボトル等で一定量を規定する形態が挙げられる。

0034

例えば「1回摂取当たりの単位包装形態」としては、製品形態または製剤が顆粒剤であるような場合オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を含有する組成物を顆粒化した組成物として1回摂取あたりの形態でパック等に入れられている形態が挙げられる。

0035

また、例えば顆粒化した組成物として1回摂取あたりの形態でパック等に入れられている形態の場合、適宜選択されるが、顆粒化した組成物を適当な量の飲料などに含有、混合、溶解しやすい通常は2.0g〜8.0g、好ましくは3.0〜7.0g、特に好ましくは4.0〜6.0gである形態があげられる。

0036

本発明の組成物の摂取または投与回数は、摂取または投与形態、摂取または投与を必要とする者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度により異なるが、通常、成人一日当り、必要とされる本発明の組成物量を1〜5回、好ましくは2回摂取または投与する。

0037

オルニチンまたはその塩の摂取または投与量は、適宜選択されるが、1回の摂取または投与あたりオルニチンとして、通常は800〜1700mg、好ましくは1000〜1500mg、特に好ましくは1200〜1300mgである。800mg未満の場合はオルニチンに由来する効果が生じにくくなる可能性があり、1700mgより多い場合はその他の本発明に含まれるタンパク質(アミノ酸も含む)と合計した窒素摂取量が高くなるため、、体に与える窒素負荷の観点から好ましくない可能性がある。

0038

グルタミンまたはその塩の摂取または投与量は、適宜選択されるが、1回の摂取または投与あたりグルタミンとして、通常は100〜2000mg、好ましくは500〜1600mg、特に好ましくは900〜1200mgである。100mg未満の場合はグルタミンに由来する効果が生じにくくなる可能性があり、2000mgより多い場合はその他の本発明に含まれるタンパク質(アミノ酸も含む)と合計した窒素摂取量が高くなるため、体に与える窒素負荷の観点から好ましくない可能性がある。

0039

亜鉛の摂取または投与量は、適宜選択されるが、1回の摂取または投与あたり通常は0.1〜15mg、好ましくは3.0〜12.0mg、特に好ましくは6.0〜9.0mgである。0.1mg未満の場合は亜鉛に由来する創傷治癒効果が生じにくくなる可能性があり、15mgより多い場合は栄養機能食品規格基準である1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量を超えることになる。

0040

ビタミン類の摂取または投与量は、適宜選択されるが、ビタミンAの場合1回あたり通常は10〜600μg(600μgは2000IU相当)、好ましくは100〜400μg、特に好ましくは135〜200μgである。10μg未満の場合はビタミンAに由来するコラーゲン合成上皮生成の効果が生じにくくなる可能性があり、135μg未満の場合は栄養機能食品の規格基準である1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量450IUを下回り、600μgより多い場合は栄養機能食品の規格基準である1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量2000IUを超えることになる。

0041

ビタミンCの摂取または投与量は1回のあたり通常は24〜1000mg、好ましくは100〜750mg、特に好ましくは150〜500mgである。24mg未満の場合は栄養機能食品の規格基準である1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量を下回りビタミンCに由来する効果が生じにくくなる可能性があり、100mgで厚生労働省が定める1日当たりの栄養所要量所要量を満たす。150〜500mgは褥瘡発生時の1日の必要量として適当である。1000mgより多い場合は栄養機能食品の規格基準である1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量を超えることになる。

0042

摂取または投与期間は、特に限定されないが、通常は1日間〜1年間、好ましくは1週間〜3ヶ月間である。

0043

本発明の体組成改善用組成物は、褥瘡の予防、抑制、改善、および術後回復に適用できる。

0044

また本発明は、体組成を改善させるための方法を包含する。本発明の方法は、体組成を改善させる必要のある対象者に、対象者の体組成を改善させるのに十分な量のオルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を摂取させる、または投与する工程を含む。

0045

以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。

0046

オルニチン含有粉末の製造
表1記載の処方で常法により粉末を製造した。成分の配合はA群とB群は同時に混合を行い、その後C群の成分を配合し5gとした。A群とB群を同時に混合を行うことにより、飲料などへの溶解性が良い粉末が得られることが分かった。

0047

オルニチン含有飲料の製造
実施例1で得た粉末5gを10、50、80、100、120、240、500mlの飲料水に配合し、それぞれについて溶解性および味の評価を行った。

0048

溶解性の評価は、1:溶解せず沈殿が生じる、2:ある程度溶解しているが、若干溶け残りがある、3:溶解しており、特に問題にならない、4:溶解している。5:極めて良好に溶解している、の5段階で評価した。

0049

味の評価は、1:極めて良くない、2:良くない、3:普通であり、特に問題でない、4:良好である。5:極めて良好である、の5段階で評価した。

0050

表2に示すように、10ml未満の場合は組成物を溶解させにくくなり、50ml以上は問題なく溶解した。また、味の観点からは80〜240mlにおいて良好に摂取できた。

0051

オルニチン含有清涼飲料の製造
実施例1で得た粉末5gを100mlのスポーツドリンク紅茶ストレートティー)に配合した。それぞれについて、溶解性・味は良好であり(実施例2と同様の評価で、スポーツドリンクは溶解性3、味3、紅茶は溶解性3、味3、であった。)、特に問題なく清涼飲料水に配合して摂取することができた。

0052

下記に、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類の体組成改善効果を調べた試験例を示す。

0053

試験例 Shea分類ステージII以上の褥瘡を有する被験者に、通常の食事に加えて、実施例1で得た本発明組成物の粉末5gを1包として、これを1日2包(朝夕食事、1包ずつ)、8週間にわたり摂取させた。なお、被験者の年齢や症状等は、表3のとおりである。

0054

図1に示すように、本発明組成物を8週間摂取させたところ、全被験者において試験開始前と比べて褥瘡の進行度を示す指標であるDESIGN-Rが改善した。

0055

また、図2および図3に示すように、体タンパク質異化マーカーである3-メチルヒスチジン量の減少に加え、血中プレアルブミン値は、摂取開始時と比較して、摂取4週目および8週目で高値を示した。

0056

さらに、図4に示すように、男性に比べて褥瘡の進行度が比較的軽度であった女性においては、摂取開始前と比べて、摂取終了時である8週目における血中アルブミン値が有意に改善していた。

実施例

0057

以上の結果のとおり、本発明の組成物は、栄養状態に問題があることが示唆される褥瘡患者の体タンパク合成を促進することにより、褥瘡部位治癒、また、体組成の改善を成し得ることが実証された。

0058

本発明により、褥瘡の予防、抑制、改善や術後回復等の体組成の改善に有用な、オルニチンまたはその塩、グルタミンまたはその塩、亜鉛およびビタミン類を含有する組成物を提供することができる。

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  • 公益財団法人がん研究会の「 抗ポドプラニン抗体」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】本発明は、ヒト化抗体若しくはマウス−ヒトキメラ抗体である抗ポドプラニン抗体又はその抗原結合領域を含む抗体断片の提供を課題とし、該課題を、所定のアミノ酸配列を含む、単離された、ヒト化抗... 詳細

  • アルプス薬品工業株式会社の「 ルチン組成物」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題】水溶性が改善した、ルチンの高い経口吸収を示す組成物の提供。【解決手段】ルチンとL−アルギニンとアスコルビン酸のアルカリ塩との間のモル比が1:1.6〜3.0:0.1〜2.0である、ルチン、L−ア... 詳細

  • 森永乳業株式会社の「 抗老化用組成物」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】本発明の課題は、新規な抗老化用組成物を提供することである。当該課題を解決する手段は、ロフェノール化合物及びシクロラノスタン化合物からなる群から選択される1又は複数の化合物を、抗老化用... 詳細

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