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技術 開閉指輪の止着固定構造とその指輪の製造方法

出願人 望月直輝
発明者 望月孝雄中澤幸臣
出願日 2016年2月4日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-019517
公開日 2017年8月10日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2017-136223
状態 特許登録済
技術分野 装身具
主要キーワード 凹凸面状 装着端 貴金属素材 装飾的価値 フラット状態 止着固定 アール面 膨出面
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月10日)のものです。
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図面 (7)

課題

装身具としての装飾性を損なうことなく、リングサイズを合わせながら指の外方から円滑に着脱でき、開閉操作時には軽い力で開閉して指の太さに合わせて微調整も可能になり、装着後には保持力を向上して装着状態を強固に維持できる開閉指輪止着固定構造とその指輪の製造方法を提供する。

解決手段

一対の半環状のリング部材2、3の基部を軸着して指輪本体1を構成し、リング部材2の二又部11の間にリング部材2の装入基部12を装入し、二又部11と装入基部12との間に金属薄板4を介在させて軸着部5を加締めてリング部材2、3を回動自在に設け、金属薄板4に、穴あけ時にヒネリ工程が加わって軸着方向に変形膨出した変形膨出面20同士の形状記憶状態の当接部位27を介してリング部材2、3同士を止着固定し、又は変形膨出面20同士のフラット状態の当接面28を介してリング部材2、3同士を止着解除するようにした。

概要

背景

従来、環状の指輪を二つに分割し、分割した半片同士を回動可能に軸着して開閉し、指の外方よりリングサイズを調整しつつ着脱するようにした開閉指輪が知られている。この種の指輪として、例えば、本件出願人は、特許文献1の指輪を出願している。

同文献1の指輪は、一対のリング部材の基部の二又部と装入基部との間に金属薄板が介在され、軸着部で加締められて一対のリング部材が軸着部を介して回動自在に設けられている。金属薄板の一面には、膨出されて軸穴を有するアール面が形成され、この一対のアール面同士が当接されて金属薄板同士に負荷が与えられ、二又部と装入基部との圧接面に金属薄板の外縁部が圧接面から突出しない状態で圧接されている。

これによると、二又部と装入基部との間に介在させた金属薄板でリング部材同士に強い保持力を発揮させながら、金属薄板の外縁部の外部への突出を防止して装飾性を高めている。装着時には、アール面同士の当接により負荷を与えつつリング部材同士を開閉し、指の太さに合わせてサイズを調整しながらワンタッチで装着でき、装着後には、アール面同士の強い保持力によりリング部材同士の回転を防止して指からの脱落を確実に防止できるようになっている。金属薄板で所定のリングサイズを維持できるため、指が圧迫されることも防いでいる。

概要

装身具としての装飾性を損なうことなく、リングサイズを合わせながら指の外方から円滑に着脱でき、開閉操作時には軽い力で開閉して指の太さに合わせて微調整も可能になり、装着後には保持力を向上して装着状態を強固に維持できる開閉指輪の止着固定構造とその指輪の製造方法を提供する。一対の半環状のリング部材2、3の基部を軸着して指輪本体1を構成し、リング部材2の二又部11の間にリング部材2の装入基部12を装入し、二又部11と装入基部12との間に金属薄板4を介在させて軸着部5を加締めてリング部材2、3を回動自在に設け、金属薄板4に、穴あけ時にヒネリ工程が加わって軸着方向に変形膨出した変形膨出面20同士の形状記憶状態の当接部位27を介してリング部材2、3同士を止着固定し、又は変形膨出面20同士のフラット状態の当接面28を介してリング部材2、3同士を止着解除するようにした。

目的

本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一対の半環状のリング部材の基部を軸着部を介して軸着して円形楕円形又は角形指輪本体を構成し、一方のリング部材の基部に形成した二又部の間に他方のリング部材の基部に形成した装入基部を装入し、かつ前記二又部と装入基部との間に一対の金属薄板をそれぞれ介在させて軸着部を軸着ピン加締めて一対のリング部材を前記軸着部を介して回動自在に設けた開閉指輪であって、前記金属薄板に、穴あけ時にヒネリ工程が加わって軸着方向に変形膨出した状態の変形膨出面を設け、この変形膨出面同士の形状記憶状態の当接部位を介して前記リング部材同士を止着固定し、又は前記変形膨出面同士のフラット状態の当接面を介して前記リング部材同士を止着解除するようにしたことを特徴とする開閉指輪の止着固定構造。

請求項2

前記指輪本体は、閉じた状態で前記変形膨出面同士の形状記憶状態を維持した請求項1に記載の開閉指輪の止着固定構造。

請求項3

前記一対の金属薄板の変形膨出面同士を当接させて金属薄板同士に負荷を与え、前記二又部と前記装入基部との圧接面に前記金属薄板の外縁部が前記圧接面から突設しない状態で圧接させた請求項1又は2に記載の開閉指輪の止着固定構造。

請求項4

前記二又部、前記装入基部の前記各圧接面に摩擦面を設けた請求項3に記載の開閉指輪の止着固定構造。

請求項5

前記指輪本体は、開いた状態で前記変形膨出面同士のフラットな状態を維持した請求項1に記載の開閉指輪の止着固定構造。

請求項6

一対の半環状のリング部材の基部を軸着部を介して軸着して円形、楕円形又は角形の指輪本体を構成し、一方のリング部材の基部に形成した二又部の間に他方のリング部材の基部に形成した装入基部を装入すると共に、一対の金属薄板にヒネリ工程を加えつつ穴あけして軸着方向に膨出変形させた変形膨出面を設け、前記一対の金属薄板を前記二又部と装入基部との間にそれぞれ介在させた後に、前記指輪本体の閉じた状態で前記軸着部を軸着ピンで加締めて前記変形膨出面同士を形状記憶させた状態で当接させて前記リング部材同士を止着固定し、前記指輪本体の開いた状態で前記軸着部を軸着ピンで加締めて前記変形膨出部同士をフラット状態で当接させて前記リング部材同士を止着解除するようにしたことを特徴とする開閉指輪の製造方法。

請求項7

前記一対の金属薄板の変形膨出面同士を当接させて金属薄板同士に負荷を与え、前記二又部と前記装入基部との圧接面に前記金属薄板の外縁部が前記圧接面から突設しない状態で圧接させた請求項5に記載の開閉指輪の製造方法。

請求項8

前記二又部、前記装入基部の前記各圧接面に摩擦面を設けた請求項7に記載の開閉指輪の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、開閉によりリングサイズを調節しつつ指の外方より円滑かつ強固に装着でき、かつ取外しも容易な開閉指輪止着固定構造とその指輪の製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、環状の指輪を二つに分割し、分割した半片同士を回動可能に軸着して開閉し、指の外方よりリングサイズを調整しつつ着脱するようにした開閉指輪が知られている。この種の指輪として、例えば、本件出願人は、特許文献1の指輪を出願している。

0003

同文献1の指輪は、一対のリング部材の基部の二又部と装入基部との間に金属薄板が介在され、軸着部で加締められて一対のリング部材が軸着部を介して回動自在に設けられている。金属薄板の一面には、膨出されて軸穴を有するアール面が形成され、この一対のアール面同士が当接されて金属薄板同士に負荷が与えられ、二又部と装入基部との圧接面に金属薄板の外縁部が圧接面から突出しない状態で圧接されている。

0004

これによると、二又部と装入基部との間に介在させた金属薄板でリング部材同士に強い保持力を発揮させながら、金属薄板の外縁部の外部への突出を防止して装飾性を高めている。装着時には、アール面同士の当接により負荷を与えつつリング部材同士を開閉し、指の太さに合わせてサイズを調整しながらワンタッチで装着でき、装着後には、アール面同士の強い保持力によりリング部材同士の回転を防止して指からの脱落を確実に防止できるようになっている。金属薄板で所定のリングサイズを維持できるため、指が圧迫されることも防いでいる。

先行技術

0005

実用新案登録第3193724号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1の指輪においては、金属薄板の一面を膨出させたアール面同士を当接させて負荷を発生させているため、リング部材の開状態から閉状態までの装着動作の間で一定の強い力が発生し続けることになる。これにより、指への装着時には、この負荷に対してリング部材同士を大きい力で閉じる方向に回転する必要がある。そのため、装着作業が難しくなることがあり、指の太さに合わせたリング部材同士の回転の微調整も困難になる場合がある。一方、指から取外す際にも、一定の強い負荷に対して強い力でリング部材同士を広げる必要があり、片手では操作にくくなる場合もある。
この指輪では、一対の金属薄板に形成したバリ部同士の当接によって金属薄板に負荷を与えていることで、バリ部が消耗したときには、負荷の大きさが変わったり装着を維持するための負荷が不足して、リング部材が自然に緩んだり着脱作業が難しくなるおそれもある。

0007

本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、装身具としての装飾性を損なうことなく、リングサイズを合わせながら指の外方から円滑に着脱でき、開閉操作時には軽い力で開閉して指の太さに合わせて微調整も可能になり、装着後には保持力を向上して装着状態を強固に維持できる開閉指輪の止着固定構造とその指輪の製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、一対の半環状のリング部材の基部を軸着部を介して軸着して円形楕円形又は角形の指輪本体を構成し、一方のリング部材の基部に形成した二又部の間に他方のリング部材の基部に形成した装入基部を装入し、かつ二又部と装入基部との間に一対の金属薄板をそれぞれ介在させて軸着部を軸着ピンで加締めて一対のリング部材を軸着部を介して回動自在に設けた開閉指輪であって、金属薄板に、穴あけ時にヒネリ工程が加わって軸着方向に変形膨出した状態の変形膨出面を設け、この変形膨出面同士の形状記憶状態の当接部位を介してリング部材同士を止着固定し、又は変形膨出面同士のフラット状態の当接面を介してリング部材同士を止着解除するようにした開閉指輪の止着固定構造である。

0009

請求項2に係る発明は、指輪本体は、閉じた状態で変形膨出面同士の形状記憶状態を維持した開閉指輪の止着固定構造である。

0010

請求項3に係る発明は、一対の金属薄板の変形膨出面同士を当接させて金属薄板同士に負荷を与え、二又部と装入基部との圧接面に金属薄板の外縁部が圧接面から突設しない状態で圧接させた開閉指輪の止着固定構造である。

0011

請求項4に係る発明は、二又部、装入基部の各圧接面に摩擦面を設けた開閉指輪の止着固定構造である。

0012

請求項5に係る発明は、指輪本体は、開いた状態で変形膨出面同士のフラットな状態を維持した開閉指輪の止着固定構造である。

0013

請求項6に係る発明は、一対の半環状のリング部材の基部を軸着部を介して軸着して円形、楕円形又は角形の指輪本体を構成し、一方のリング部材の基部に形成した二又部の間に他方のリング部材の基部に形成した装入基部を装入すると共に、一対の金属薄板にヒネリ工程を加えつつ穴あけして軸着方向に膨出変形させた変形膨出面を設け、一対の金属薄板を二又部と装入基部との間にそれぞれ介在させた後に、指輪本体の閉じた状態で軸着部を軸着ピンで加締めて変形膨出面同士を形状記憶させた状態で当接させてリング部材同士を止着固定し、指輪本体の開いた状態で軸着部を軸着ピンで加締めて変形膨出部同士をフラット状態で当接させてリング部材同士を止着解除するようにした開閉指輪の製造方法である。

0014

請求項7に係る発明は、一対の金属薄板の変形膨出面同士を当接させて金属薄板同士に負荷を与え、二又部と装入基部との圧接面に金属薄板の外縁部が圧接面から突設しない状態で圧接させた開閉指輪の製造方法である。

0015

請求項8に係る発明は、二又部、装入基部の各圧接面に摩擦面を設けた開閉指輪の製造方法である。

発明の効果

0016

請求項1に係る発明によると、二又部と装入基部との間に一対の金属薄板を設けていることにより、金属薄板の外部への突出を防いで装身具としての装飾性を維持しつつ、この一対の金属薄板でリング部材同士の保持力を発生できることで、リングサイズを指の太さに合わせながら指の外方から円滑に着脱できる。軸着部に介在させた金属薄板に変形膨出面を設け、この変形膨出面同士の形状記憶状態の当接部位を介してリング部材同士を止着固定していることにより、装着後には、形状記憶状態の当接部位によりリング部材同士の回転方向に対する負荷が高まり、この強い負荷によって閉じた状態のリング部材による保持力を向上して、指への装着状態を強固に維持して緩んだり脱落したりすることを防止できる。一方、変形膨出面同士のフラット状態の当接面を介してリング部材同士を止着解除していることにより、開閉操作時には、リング部材同士の回転方向に対する負荷を小さくし、軟らかく軽い力でリング部材同士を開閉操作できる。このため、指への装着時には指の太さに合わせたリング部材同士の微調整も容易になって優れた装飾性を維持できる。指から取外す際にも負荷が小さくなることにより、軽い力でリング部材同士を広げることができ、片手で簡単に操作可能となる。

0017

請求項2に係る発明によると、指輪本体が閉じた状態で変形膨出面同士の形状記憶状態を維持していることにより、指への装着状態におけるリング部材同士の保持力を向上して指への装着性を高め、リング部材同士が広がって指への止着が緩んで指先から抜け出たり、指輪本体が開閉方向に広がってリング部材の端部の間から指が外れることを防止できる。

0018

請求項3に係る発明によると、金属薄板の変形膨出面同士を当接させて負荷を与え、二又部と装入基部との圧接面に金属薄板の外縁部が圧接面から突設しない状態で圧接させていることにより、一対のリング部材を円滑に開閉して容易に装着可能になり、金属薄板が外部に露出することがないため、装飾性や安全性にも優れている。

0019

請求項4に係る発明によると、二又部、装入基部の各圧接面の摩擦面にリング部材を圧接させてこれらの間の摩擦抵抗を大きくできることから、二又部、装入基部のそれぞれに対してリング部材の回転を阻止できる。このため、リング部材同士の回転を防止して、リング部材の変形膨出面同士の形状記憶状態の当接部位による止着固定機能、又は変形防止面同士のフラット状態の当接部位による止着解除機能をそれぞれ高めることができる。

0020

請求項5に係る発明によると、指輪本体が開いた状態で変形膨出面同士のフラットな状態を維持していることにより、指輪本体を閉じた状態から開くときには、負荷を軽減してリング部材同士の止着を容易に解除できる。

0021

請求項6に係る発明によると、変形膨出面を有する金属薄板をリング部材の二又部と装着基部との間にそれぞれ介在させ、指輪本体の閉じた状態で軸着部を軸着ピンで加締めて変形膨出面同士を形状記憶させた状態でリング部材同士を止着固定し、指輪本体の開いた状態で軸着部を軸着ピンで加締めて変形膨出部同士をフラットな状態でリング部材同士を止着解除していることによって組立てが簡単であり、指輪本体の開閉状態の加締めにより、金属薄板の変形膨出面を介してリング部材同士に異なる保持力を発揮させることができる。これにより、指輪本体の装着後には、形状記憶状態の当接部位によりリング部材同士の回転方向に対する負荷が高まり、この強い負荷によって閉じた状態のリング部材同士の保持力を向上して、指への装着状態を強固に維持して緩んだり脱落したりすることを防止できる。一方、開閉操作時には、リング部材同士の回転方向に対する負荷を小さくし、軟らかく軽い力でリング部材同士を開閉操作できる。
金属薄板に対して、穴あけと同時にヒネリ工程で軸着方向に膨出変形加工を施すことができ、複雑な加工を経ることなく所定の形状の変形膨出面を容易に成形できる。

0022

請求項7に係る発明によると、加工後の指輪本体の一対のリング部材の開閉操作を容易にしつつ、金属薄板の外部への露出を防ぐことで装飾性や安全性にも優れる。

0023

請求項8に係る発明によると、二又部、装入基部の各圧接面に、梨地加工ローレット加工により摩擦面を容易に形成でき、これら摩擦面を介して、二又部、装入基部とリング部材との摩擦抵抗をそれぞれ大きくしてリング部材同士の回転を防止することができる。

図面の簡単な説明

0024

開閉指輪の一実施形態を示す斜視図である。
(a)は装着端部が開いた状態を示す側面図である。(b)は装着端部が閉じた状態を示す側面図である。
(a)は金属薄板の平面図である。(b)は(a)の正面図である。(c)は(a)のA−A断面図である。(d)は(a)の右側面図である。
(a)は開閉指輪を閉じた状態の軸着部付近を示す一部拡大断面図である。(b)は開閉指輪を開いた状態の軸着部付近を示す一部拡大断面図である。
(a)は軸着部付近を示した一部拡大平面図である。(b)は金属薄板と二又部、装入基部の位置関係を示す概念図である。
圧接面付近を示した要部拡大模式図である。

実施例

0025

以下、本発明における開閉指輪の止着固定構造とその指輪の製造方法の実施形態を図面に基づいて説明する。図1においては開閉指輪の一実施形態を示しており、図2においてはこの開閉指輪の開閉状態、図3においては金属薄板の概略図を示している。
開閉指輪(以下、指輪本体1という)は、一対の半環状のリング部材2、3、金属薄板4、軸着部5を有し、一対のリング部材2、3の基部が軸着部5を介して軸着されることにより、全体が円形、楕円形又は角形などに構成される。本実施形態においては、指輪本体1は、円形に形成される。

0026

図5に示した一対のリング部材2、3は、金(18K等)、プラチナシルバー等の貴金属素材により装飾的価値の高いデザインに形成される。図2(a)、図2(b)に示すように、リング部材2、3の自由端部7、8側には装飾材9が設けられている。装飾材9は、例えば、ダイアモンド等の装飾性を有する宝石により形成され、自由端部7、8に形成された石座10に嵌め込み接着等の手段により取付けられる。

0027

図4図5において、リング部材2の基部には、二又部11又は装入基部12がそれぞれ形成される。二又部11は、一方のリング部材2の基部に二又状に設けられ、装入基部12は、他方のリング部材3の基部に、二又部11の間に装入可能な突状に形成される。

0028

二又部11に装入基部12を装入するときには、これら二又部11と装入基部12との間に、一対の金属薄板4、4がそれぞれ介在される。さらに、各リング部材2、3の基部には、貫通孔からなる軸着部5が形成され、一対のリング部材2、3は、この軸着部5が軸着ピン15により加締められていることで、軸着部5を介して回動自在に設けられている。

0029

図3に示した金属薄板4は、例えば、ステンレスや鋼を材料として形成され、弾性硬度及び耐磨耗性加工容易性耐食性などを考慮した上で、適正な材料により設けられる。図3(a)に示すように、金属薄板4は略六角形外形からなり、図3(b)、図3(c)、図3(d)において、軸着方向には変形膨出面20が設けられ、この変形膨出面20の中心には軸穴21が穴あけ加工により形成される。図3(a)において、金属薄板4の外周には六角形の辺を成す外縁部22と、この外縁部22の間に多角形頂部23が形成されている。

0030

図3の変形膨出面20は、軸穴21の穴あけ加工時にヒネリ工程を加えることにより、軸着方向に3次元的に変形膨出した状態になっている。これにより、図4図5に示すように、異なる金属薄板4の変形膨出面20、20同士を当接させて外部より加締めによる力を加えたときに、開閉状態で変形膨出面20同士の接触状態を変えることが可能になっている。

0031

このような変形膨出面20の形状により、指輪本体1を閉じた状態で二又部11をリング部材2、3の外部から強い力で叩いて加締めるようにすれば、図4(a)において、指輪本体1が閉じた状態で変形膨出面20同士の形状記憶状態を維持し、これら変形膨出面20同士の形状記憶状態の当接部位27を介してリング部材2、3同士を止着固定することが可能となる。

0032

また、指輪本体1を開いた状態で二又部11をリング部材2、3の外部から弱い力で叩いて加締めるようにすれば、図4(b)において、指輪本体1が開いた状態で変形膨出面20同士のフラットな状態の当接を維持し、これら変形膨出面20同士のフラットな状態の当接面28を介して、リング部材2、3同士を止着解除することが可能となる。

0033

このようにして、図4に示すように、一対の金属薄板4、4は、変形膨出面20、20同士が当接されて負荷が与えられた状態で、二又部11と装入基部12とに設けられた圧接面25、26に配置される。
図5(b)において、金属薄板4の外端部までの長さLは、二又部11と装入基部12の幅距離Wよりも小さく形成されている。これにより、金属薄板4を圧接面25、26に配置したときには、この金属薄板4の外縁部22が圧接面25、26よりも突出することがなく、この状態で金属薄板4の多角形頂部23を圧接面25、26に圧接させたり、食い込ませた状態に設けることが可能になる。

0034

図6に示すように、二又部11、装入基部12の圧接面25、26には、それぞれ摩擦面30、31が設けられる。図6(a)において、摩擦面30、31は、梨地処理により機械的或は化学的に表面を荒らした状態に設けられ、これにより、処理前のフラット状の面に比較して金属薄板4との摩擦抵抗を大きくできる。
図6(b)に示すように、摩擦面30、31は、ローレット状凹凸面状に加工されて設けられていてもよく、この場合にも、図6(a)の場合と同様に、金属薄板4との摩擦抵抗を大きくできる。さらに、摩擦面は、これら以外の態様であってもよく、例えばドット状に設けられていてもよい。
これらの摩擦面30、31を加工する場合、表面粗さなどを変えることにより、金属薄板4との摩擦抵抗の大きさを適宜調節できる。

0035

図3(b)に示した金属薄板4の穴あけ加工(ヒネリ工程)加工前の板厚Tは、0.08〜0.27mmの範囲の寸法であるとよく、より好ましくは、0.14〜0.26mmの範囲であるとよい。この理由として、板厚Tが0.08mm未満、及び0.27mmを超えると、それぞれ金属薄板4に十分な弾性力が得られなくなるためである。

0036

なお、金属薄板4は、六角形以外の形状であってもよく、例えば、四角形菱形又は丸形などの各種形状に設けることもできる。この場合にも、穴あけ時のヒネリ工程により、軸着方向に変形膨出面20を形成可能となる。
また、自由端部7、8側の装飾材9は、任意の大きさや数に設定したり、或は装飾材9を省略することもでき、これらにより所望の装飾性を有する指輪本体を設けることができる。

0037

次いで、上述した止着固定構造を有する開閉指輪の製造方法を述べる。
図1図2の指輪本体1を製造する際には、図4図5に示すように、一方のリング部材2の二又部11の間に他方のリング部材3の装入基部12を装入し、これら一対のリング部材2、3の基部を、軸着部5を介して軸着して指輪本体を構成する。
この場合、軸穴21のヒネリ加工により変形膨出面20を形成した一対の金属薄板4、4を、二又部11と装入基部12との間の圧接面25、26における摩擦面30、31にそれぞれ介在させた後に、指輪本体1の加締めをおこなう。

0038

この加締め時には、図4(a)において、指輪本体1の閉じた状態で適宜の工具により強い力で叩いて軸着部5を軸着ピン15で加締めることで、変形膨出面20同士を形状記憶させてその当接部位27を当接させてリング部材2、3同士を止着固定でき、その結果、指輪本体1の閉じた状態を維持可能となる。
また、図4(b)において、指輪本体1の開いた状態で適宜の工具により弱い力で叩いて軸着部5を軸着ピン15で加締めることで、変形膨出面20同士をフラット状態でその当接面28を当接させてリング部材2、3同士を止着解除でき、その結果、指輪本体1を開くときにリング部材同士を容易に回動可能となる。

0039

このように、一対の金属薄板4、4の変形膨出面20同士を当接させて金属薄板4同士に負荷を与え、二又部11と装入基部12との圧接面25、26に金属薄板4の外縁部22が、圧接面25、26から突設しない状態で圧接させている。そして、金属薄板4の外縁部22を含む全面が、摩擦面30、31に圧接した状態となる。

0040

上述した指輪本体1を手指に装着する場合には、図2(a)に示すように、一対のリング部材2、3を軸着部5を中心に相互に回転させて指輪本体1を開いた状態にし、指の外側又は先方側から所望の装着位置に配置させて、図2(b)に示すように、リング部材2、3を閉じる方向に回転させるようにする。これにより、爪にネイルアートを施している場合や、関節が太い場合にも、指の外側から容易に指輪本体1を着脱できる。

0041

その際、図4図5に示すように、一対のリング部材2、3を、軸着部5を中心に回転しながら、図1の指輪本体を拡縮してリングサイズを調節し、指の太さにフィットさせた状態で装着できる。図4の変形膨出面20同士の当接部位27の形状記憶による保持力により、リング部材2、3同士の過度な回転を防止して指への圧迫を防止する。そのため、優れた装着性を維持しつつ各種の径の指輪として使用でき、使用者の十指の何れの指への装着も可能になる。

0042

図1図2において、リング部材2、3同士を回転させることにより、自由端部7、8同士を重ね合わせた状態でリングサイズを調節できるため、指を包囲した状態を維持して装飾性を高め、指からの抜け出しも防止する。

0043

図3図4に示すように、装着後には、変形膨出面20同士の当接部位27が形状記憶状態で当接していることで、この形状記憶による復元力によりこれら変形膨出面20同士が強固に当接してリング部材2、3同士の回転方向に強い負荷が働く。これによって、強固な止着固定状態を発揮し、指輪本体1を開状態から閉状態まで回転させたときにも、変形膨出面20同士の当接部位27の形状が形状記憶に基づいて元の状態に戻ることでリング部材2、3の保持力が向上する。

0044

上記の場合、二又部11、装入基部12の各圧接面25、26に摩擦面30、31を設け、この摩擦面30、31にリング部材2、3を圧接させているため、これらの摩擦抵抗を大きくできる。これにより、圧接面25、26に対するリング部材2、3の回動を阻止でき、前述した変形膨出面20同士の形状記憶状態の当接部位27を介してリング部材2、3同士を止着固定する場合、変形膨出面20同士のフラット状態の当接面28を介してリング部材2、3同士を止着解除する場合の何れにおいても、当接部位27同士や当接面28同士の相対的な回転やずれを防止し、リング部材2、3による前記機能性を高めることができる。

0045

さらに、金属薄板4の多角形頂部23が、点接触により圧接面25、26に圧接し、加締めによってこの接触部分には大きい押圧力が生じている。このとき、金属薄板4の硬度が貴金属製のリング部材2、3よりも大きいことから、多角形頂部23が圧接面25、26を塑性変形させながら食い込む。そのため、金属薄板4と圧接面25、26との滑りを一層防止し、金属薄板4と、二又部11、装入基部12との相対的な回動を阻止する。
これらのことから、リング部材2、3同士の間の回動阻止力飛躍的に向上して所定の当接状態を強く保持できる。

0046

これによって、指輪本体1を装着したり指から取外す際、一対のリング部材2、3同士を回転させるときには、変形膨出面20同士のフラット状態の当接面28を介して、軟らかく軽い力で図2(a)や図2(b)の状態まで回転でき、簡単に指に着脱可能となる。

0047

一方、指輪本体1を指に装着した後は、前記のように変形膨出面20同士の形状記憶状態の当接部位を介してリング部材2、3同士の回転を防止し、指輪本体1の強固な装着状態を保持できる。これによって、指輪本体1が、自然の力や外部からの不用意な力でみだりに回転することがなく、指から自然に緩んだり脱落したりすることを防止できる。指輪本体1には、常時閉鎖する方向の力が働くことがないため、指を締付けることがなく、長時間装着した場合にも、指に痛みが生じたり違和感を生じることがないため、自然な装着感を維持できる。

0048

二又部11と装入基部12との圧接面25、26に、この圧接面25、26から金属薄板4の外縁部22が突出しない状態で食い込ませていることにより、金属薄板4が外部に露出することがなく、装飾的価値を低下させることがない。このように円形で外部に突起物のない形状に加えて、装飾材9を設けていることでより優れた装飾性を発揮する。また、指輪本体1を楕円形や角形に設けた場合には、円形とは異なる特有の装飾性を発揮可能になる。

0049

さらに、装飾性を高めるためにリング部材2、3を表面研磨することもでき、この場合、金属薄板4まで研磨が及ぶことがないため金属薄板4が傷付くことがなく、金属薄板4による保持力の低下を防ぎ、表面に傷が生じて手指を傷付けるおそれもない。

0050

なお、図示しないが、一対のリング部材2、3同士を回転させて自由端部7、8同士を重ね合わせて環状にし、この指輪本体1にチェーンを通すようにすれば、ペンダントとしても使用できる。

0051

1指輪本体
2、3リング部材
4金属薄板
5軸着部
11二又部
12装入基部
15 軸着ピン
20 変形膨出面
22 外縁部
25、26圧接面
27当接部位
28 当接面
30摩擦面

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