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技術 眼科検査システム及び眼科検査管理サーバ

出願人 株式会社トプコン
発明者 櫻田智弘池澤幸男
出願日 2016年2月1日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-017381
公開日 2017年8月10日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2017-136131
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード 聴覚的指示 検査フェーズ ウェアラブルデバイス ウェーブフロント 通信確立状態 黒丸マーク マスター制御 専門度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月10日)のものです。
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図面 (14)

課題

遠隔検査で発生する様々な状況に対応可能な眼科検査システムを提供する。

解決手段

実施形態において、内部検者端末は、眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される。外部検者端末は、この施設の外部にて外部検者により使用される。管理装置は、眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のそれぞれと通信回線を通じて通信が可能である。管理装置は、通信確立部と情報転送部とを備える。通信確立部は、眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立する。情報転送部は、通信確立部により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のそれぞれは、情報転送部により転送された情報を出力する出力部を備える。

概要

背景

眼科検査装置は、医療機関眼鏡店健康診断検診会場患者宅などにおいて、眼の検査(特性の測定、撮影等)に用いられる。眼科検査装置の典型的な例として以下が挙げられる。
提示された視標に対する応答に基づき視力を測定する視力検査装置
眼球屈折特性を測定する眼屈折検査装置レフラクトメータケラトメータ
眼圧を測定するための眼圧計
角膜の特性(角膜厚細胞分布等)を得るためのスペキュラマイクロスコープ
ハルマンシャクセンサを用いて眼球の収差情報を得るウェーブフロントアナライザ
視野障害を検出するための視野計マイクロペリメータ
光干渉を利用して眼底や前眼部の断面像や3次元データ、解析データを得るため光干渉断層計OCT
・眼底を写真撮影するための眼底カメラ
共焦点光学系を用いたレーザ走査により眼底の画像を得るための走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope、SLO
・2以上の機能を組み合わせた複合機

多くの眼科検査では、検者被検者に指示を出したり眼科検査装置の操作を行ったりする。近年、眼科検査装置の設置場所と異なる場所にいる検者が被検者や眼科検査装置に指示を出しつつ検査を行う遠隔検査が普及してきている(例えば特許文献1−6を参照)。遠隔検査では、検者から被検者に対して視覚的指示聴覚的指示が与えられる。

概要

遠隔検査で発生する様々な状況に対応可能な眼科検査システムを提供する。実施形態において、内部検者端末は、眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される。外部検者端末は、この施設の外部にて外部検者により使用される。管理装置は、眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のそれぞれと通信回線を通じて通信が可能である。管理装置は、通信確立部と情報転送部とを備える。通信確立部は、眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立する。情報転送部は、通信確立部により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末のそれぞれは、情報転送部により転送された情報を出力する出力部を備える。

目的

本発明に係るシステム及びサーバの目的は、様々な状況に対応可能な遠隔検査を実現することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

眼科検査装置と、前記眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される内部検者端末と、前記施設の外部にて外部検者により使用される外部検者端末と、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のそれぞれと通信回線を通じて通信が可能な管理装置とを含み、前記管理装置は、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立することが可能な通信確立部と、前記通信確立部により通信が確立された前記少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する情報転送部とを備え、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のそれぞれは、前記情報転送部により転送された情報を出力する出力部を備える眼科検査システム

請求項2

前記管理装置は、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のいずれかから通信要求を受信する通信要求受信部を備え、前記通信確立部は、前記通信要求受信部により受信された前記通信要求に基づいて、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のうち、前記通信要求を送信した装置以外の1以上の装置を選択する選択部を含み、前記通信要求を送信した装置と前記選択部により選択された前記1以上の装置との間の通信を確立することを特徴とする請求項1に記載の眼科検査システム。

請求項3

1以上の前記内部検者端末と、1以上の前記外部検者端末とを含み、前記通信確立部は、前記1以上の内部検者端末及び/又はその使用者と、前記1以上の外部検者端末及び/又はその使用者との少なくとも一部の属性を表す属性情報が予め記憶された記憶部を含み、前記通信要求は、前記属性に関する情報を含み、前記選択部は、前記通信要求受信部により受信された前記通信要求と前記属性情報とに基づいて、前記1以上の内部検者端末のいずれか及び前記1以上の外部検者端末のいずれかの少なくとも一方の装置を選択することを特徴とする請求項2に記載の眼科検査システム。

請求項4

前記眼科検査装置は、検査の状況を表す検査状況情報を生成する検査状況情報生成部と、前記検査状況情報生成部により生成された前記検査状況情報に基づいて前記通信要求を生成する通信要求生成部と、前記通信要求生成部により生成された前記通信要求を前記管理装置に送信する通信要求送信部とを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の眼科検査システム。

請求項5

前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のそれぞれは、前記管理装置に前記通信要求を送信するための指示を受け付けユーザインターフェイスを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項6

前記眼科検査装置からの通信要求を前記通信要求受信部が受信したとき、前記選択部は、前記内部検者端末及び前記外部検者端末のうち前記通信要求に対応する一方の装置の通信が現に確立されているか否か判定し、確立されていないと判定された場合には前記一方の装置を選択し、確立されていると判定された場合には他方の装置を選択することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項7

前記管理装置は、前記内部検者端末及び前記外部検者端末の一方の装置と前記眼科検査装置との間で通信された情報の少なくとも一部を他方の装置に送信する情報送信部を備え、前記他方の装置は、表示部と、前記情報送信部により送信された情報を前記表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項8

前記管理装置は、前記通信確立部による現在の通信確立状態を表す情報を前記内部検者端末及び前記外部検者端末の少なくとも一方の装置に送信する情報送信部を備え、前記少なくとも一方の装置は、表示部と、前記情報送信部により送信された情報を前記表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項9

前記眼科検査装置は、視力検査のための視標を被検眼提示する視標提示部と、前記視標提示部により提示されている前記視標を示す情報を前記管理装置に送信する情報送信部とを備え、前記管理装置の前記情報転送部は、前記情報送信部により送信された情報を前記内部検者端末及び前記外部検者端末の少なくとも一方の装置に転送し、前記少なくとも一方の装置は、表示部と、前記情報転送部により転送された情報に基づいて、前記被検眼に提示されている前記視標を前記表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項10

前記表示制御部は、視標を選択するためのグラフィカルユーザインターフェイスを前記表示部に表示させ、前記少なくとも一方の装置は、前記グラフィカルユーザインターフェイスによって選択された視標を示す情報を前記管理装置に送信する情報送信部を備え、前記管理装置の前記情報転送部は、該情報送信部により送信された情報を前記眼科検査装置に転送し、前記眼科検査装置の前記視標提示部は、前記情報転送部により転送された情報に基づいて前記被検眼に視標を提示することを特徴とする請求項9に記載の眼科検査システム。

請求項11

前記眼科検査装置は、被検眼に適用される光学素子と、前記被検眼を検査するための検査光束を前記光学素子を介して前記被検眼に投射する投射系とを含む検査光学系と、表示装置と、前記表示装置から出力された表示光束を前記光学素子を介して前記被検眼に導く導光系とを含む情報提示光学系と、前記内部検者端末又は前記外部検者端末から送信された情報を前記表示装置に表示させる制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の眼科検査システム。

請求項12

眼科検査装置、前記眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される内部検者端末、及び、前記施設の外部にて外部検者により使用される外部検者端末のそれぞれと通信回線を通じて通信するための通信部と、前記眼科検査装置、前記内部検者端末、及び前記外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立することが可能な通信確立部と、前記通信確立部により通信が確立された前記少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する情報転送部とを備える眼科検査管理サーバ

技術分野

0001

本発明は、眼科検査システム及び眼科検査管理サーバに関する。

背景技術

0002

眼科検査装置は、医療機関眼鏡店健康診断検診会場患者宅などにおいて、眼の検査(特性の測定、撮影等)に用いられる。眼科検査装置の典型的な例として以下が挙げられる。
提示された視標に対する応答に基づき視力を測定する視力検査装置
眼球屈折特性を測定する眼屈折検査装置レフラクトメータケラトメータ
眼圧を測定するための眼圧計
角膜の特性(角膜厚細胞分布等)を得るためのスペキュラマイクロスコープ
ハルマンシャクセンサを用いて眼球の収差情報を得るウェーブフロントアナライザ
視野障害を検出するための視野計マイクロペリメータ
光干渉を利用して眼底や前眼部の断面像や3次元データ、解析データを得るため光干渉断層計OCT
・眼底を写真撮影するための眼底カメラ
共焦点光学系を用いたレーザ走査により眼底の画像を得るための走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope、SLO
・2以上の機能を組み合わせた複合機

0003

多くの眼科検査では、検者被検者に指示を出したり眼科検査装置の操作を行ったりする。近年、眼科検査装置の設置場所と異なる場所にいる検者が被検者や眼科検査装置に指示を出しつつ検査を行う遠隔検査が普及してきている(例えば特許文献1−6を参照)。遠隔検査では、検者から被検者に対して視覚的指示聴覚的指示が与えられる。

先行技術

0004

特開2001−286442号公報
特開2002−10978号公報
特開2002−78679号公報
特開2002−78681号公報
特開2005−342042号公報
国際公開第2003/041572号

発明が解決しようとする課題

0005

遠隔検査を効果的に実施するためには、様々な状況を想定したシステム構築が必要である。例えば、検査内容に対する被検者の理解の程度に応じ、適切なタイミングで適切な指示を出すことが望まれる。従来のように被検者に検者が付き添っている場合には、被検者の様子や検査の進行状況等をその場で把握して被検者をアシストすることができるが、従来の遠隔検査技術でそれを実現することは極めて難しい。また、検査を正確かつ円滑に進行するには検者の専門知識の量や熟練度合いが大きく影響するが、そのような能力の高い検者を常時配置することや全ての検査施設に配置することは非常に困難といえる。

0006

本発明に係るシステム及びサーバの目的は、様々な状況に対応可能な遠隔検査を実現することにある。

課題を解決するための手段

0007

実施形態の眼科検査システムは、眼科検査装置と、内部検者端末と、外部検者端末と、管理装置とを含む。内部検者端末は、眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される。外部検者端末は、この施設の外部にて外部検者により使用される。管理装置は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のそれぞれと通信回線を通じて通信が可能である。管理装置は、通信確立部と、情報転送部とを備える。通信確立部は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立する。情報転送部は、通信確立部により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のそれぞれは、情報転送部により転送された情報を出力する出力部を備える。

発明の効果

0008

実施形態によれば、様々な状況に対応可能な遠隔検査を実現することができる。

図面の簡単な説明

0009

実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの構成の一例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの使用形態の一例を表すシーケンス図。
実施形態に係る眼科検査システムの使用形態を説明するための概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの使用形態を説明するための概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの使用形態を説明するための概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの使用形態の一例を表すシーケンス図。
実施形態に係る眼科検査システムの変形例を表す概略図。
実施形態に係る眼科検査システムの表示画面の一例を表す概略図。

実施例

0010

本発明の典型的な実施形態の幾つかの例を説明する。なお、この明細書にて引用された文献の内容や公知技術を実施形態に援用することができる。

0011

実施形態の眼科検査システムは、各種の施設に設置された眼科検査装置や、可搬型の眼科検査装置を用いた遠隔検査に用いられる。実施形態における遠隔検査では、眼科検査装置が設置された施設にて検査をアシストする検者(内部検者)と、当該施設の外部から検査をアシストする検者(外部検者)とが関与する。典型的には、内部検者は、タブレット端末ウェアラブルデバイス(例えば無線イヤフォン)を用いて、当該施設内にて検査を受けている全て又は一部の被検者の状況を把握して指示を送る。外部検者は、眼科検査装置を用いた検査を管理するための施設(管理センタ)に設置された情報処理装置を用いて、現在検査を受けている全て又は一部の被検者の状況を把握して指示を送る。被検者は、内部検者及び/又は外部検者からの指示に基づいて検査を進めることができる。

0012

なお、眼科検査装置が設置される施設の例として、医療機関、眼鏡店、健康診断会場、検診会場、患者自宅福祉施設公共施設検診車などがある。つまり、眼科検査装置が設置される施設には、医療機関等の固定型施設と、検診車等の移動型施設との少なくとも一方が含まれてよい。また、検者から被検者に送られる指示には、検査の進め方に関する支援や、眼科検査装置の操作や、被検者への助言などが含まれてよい。

0013

また、遠隔検査の態様は上記のものには限定されない。例えば、管理センタの外(例えば検者の自宅)に設置された検者端末から管理センタを介して眼科検査装置に指示を送信するように構成することができる。

0014

眼科検査装置は、被検眼の検査に用いられる任意の装置であってよく、眼科測定装置としての機能及び眼科撮影装置としての機能の少なくとも一方を備えてよい。眼科測定装置は、被検眼の特性を測定するための装置であり、その例として、視力検査装置(視標呈示装置フォロプタ等)、眼屈折検査装置(レフラクトメータ、ケラトメータ等)、眼圧計、スペキュラーマイクロスコープ、ウェーブフロントアナライザ、視野計、マイクロペリメータなどがある。また、眼科撮影装置は、被検眼を画像化するための装置であり、その例として、OCT、眼底カメラ、SLOなどがある。更に、眼科検査装置は、測定データや撮影画像解析するためのアプリケーションを備えていてもよい。

0015

〈眼科検査システムの構成〉
実施形態に係る眼科検査システムの構成の例を説明する。図1Aに例示された眼科検査システム1は、検査が行われるN個の施設(第1施設〜第N施設)のそれぞれと管理センタとを結ぶネットワーク(通信回線N)を利用して構築されている。

0016

各施設(第n施設:n=1〜N、Nは1以上の整数)には、眼科検査装置2−in(in=1〜Kn、Knは1以上の整数)が設置されている。つまり、各施設(第n施設)には、1以上の眼科検査装置2−inが設置されている。眼科検査装置2−inは、眼科検査システム1の一部を構成する。なお、眼科以外の検査を実施可能な検査装置が眼科検査システム1に含まれていてもよい。

0017

本例の眼科検査装置2−inは、被検者(被検眼)の検査を実施する「検査装置」としての機能と、各種データ処理や外部装置との通信を行う「コンピュータ」としての機能の双方を備えている。他の例において、検査装置とコンピュータとを別々に設けることが可能である。この場合、検査装置とコンピュータとは互いに通信可能に構成されてよい。更に、検査装置の数とコンピュータの数とはそれぞれ任意であり、例えば単一のコンピュータと複数の検査装置とを設けることができる。

0018

更に、各施設(第n施設)には、内部検者により使用される情報処理装置(内部検者端末3−n)が設置されている。内部検者端末3−nは、当該施設において使用されるコンピュータであり、例えば、タブレット端末やスマートフォン等のモバイル端末、当該施設に設置されたサーバ(施設内サーバ等)であってよい。更に、内部検者端末3−nは、無線型イヤフォン等のウェアラブルデバイスを含んでいてもよい。なお、内部検者端末3−nは、当該施設においてその機能を使用可能なコンピュータであれば十分であり、例えば、当該施設の外に設置されたコンピュータ(クラウドサーバ等)であってもよい。

0019

眼科検査装置2−inと内部検者端末3−nとは、第n施設内に構築されたネットワーク(施設内LAN等)や、広域ネットワークインターネット等)や、近距離通信技術を介して通信を行えるように構成されてよい。

0020

眼科検査装置2−inは、サーバとしての機能を備えていてよい。この構成が適用される場合、眼科検査装置2−inと内部検者端末3−nとが直接に通信を行うように構成することができる。この場合、内部検者端末3−nと管理サーバ4との間で通信を行う機能を設ける必要はない。つまり、管理サーバ4と内部検者端末3−nとの間の通信を眼科検査装置2−inを経由して行うように構成することが可能である。

0021

管理センタには管理サーバ4が設置されている。管理サーバ4は、外部検者により使用される外部検者端末5m(m=1〜M、Mは1以上の整数)とネットワーク(LAN、広域ネットワーク等)を介して通信が可能である。更に、管理サーバ4は、第1〜第N施設に設置された眼科検査装置2−inの少なくとも一部と広域ネットワークを介して通信が可能である。

0022

管理サーバ4は、例えば、眼科検査装置2−inと外部検者端末5mとの間の通信を中継する機能と、この通信の内容を記録する機能とを備える。また、管理サーバ4は、眼科検査装置2−inと外部検者端末5mとを対応付ける機能、つまり、眼科検査装置2−inのそれぞれに検者を割り当てる機能を備える。眼科検査装置2−inと外部検者端末5mとの間の対応付けは、一対一対応多対一対応、及び、一対多対応のいずれでもよい。また、管理サーバ4は、眼科検査装置2−inと外部検者端末5mとの間の通信の内容に既定ミスが発生したことを検知し、これを記録するとともに、外部検者端末5m等に警告を通知するよう構成されていてよい。

0023

管理サーバ4は、1以上のコンピュータを含む。管理サーバ4が複数のコンピュータを含む場合の例を図1Bに示す。図1Bに示す管理サーバ4は、マスターサーバ6とR個ローカルサーバ7−rとを含む(Rは2以上の整数)。マスターサーバ6と各ローカルサーバ7−rとは、通信回線Nを介して通信が可能である。マスターサーバ6は、第1〜第N施設のそれぞれに設置された装置(眼科検査装置2−inが含まれる。内部検者端末3−nが更に含まれてもよい。)と通信回線Nを介して通信が可能である。マスターサーバ6は、管理センタ以外の場所に設置されていてよい。また、マスターサーバ6は、2以上の情報処理装置を含んでいてよい。

0024

本例では2以上の管理センタが設けられていてよい。ローカルサーバ7−rは、例えば、いずれかの管理センタに設置され、当該管理センタ内の外部検者端末5mを管理する。マスターサーバ6は、2以上のローカルサーバ7−rを管理する。

0025

管理サーバ4の構成については後述する。管理サーバ4が複数のコンピュータを含む場合、後述の管理サーバ4の構成要素が複数のコンピュータに分散配置される。また、任意の構成要素を2以上のコンピュータに重複的に設けることができる。それにより、例えば分散処理冗長化が実現される。

0026

外部検者端末5mは、眼科検査装置2−inを用いて実施されている検査を指導・管理する検者により使用されるコンピュータを含む。

0027

〈眼科検査装置の構成〉
眼科検査装置2−inの構成について説明する。図2に例示された眼科検査装置2は、図1Aに示す複数の眼科検査装置2−inのそれぞれに相当する。同様に、内部検者端末3−nのそれぞれを内部検者端末3と記載し、外部検者端末5mのそれぞれを外部検者端末5と記載することがある。

0028

眼科検査装置2は、制御部20と、検査部21と、検査状況情報生成部22aと、通信要求生成部22bと、ユーザインターフェイス(UI)部23と、通信部24とを備える。これら構成要素は、一体的に(つまり単一の筐体内に)設けられていてもよいし、2以上の筐体内に分散配置されていてもよい。前者の例として、レフラクトメータ、ケラトメータ、眼圧計、スペキュラーマイクロスコープ、ウェーブフロントアナライザ、視野計、マイクロペリメータ、OCT、眼底カメラ、SLOなどがある。後者の例として、視標呈示装置とフォロプタとを含む視力検査装置がある。また、制御部20の一部又は全部をパーソナルコンピュータ携帯端末に設けることができる。また、ユーザインターフェイス部23の一部又は全部を、パーソナルコンピュータ、携帯端末、テレビ受像機スマートテレビなどに設けることができる。

0029

〈制御部20〉
制御部20は、各種の制御や演算を実行する。制御部20はプロセッサを含む。なお、本明細書において「プロセッサ」は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。制御部20は、例えば、記憶回路記憶装置に格納されているプログラム読み出し実行することで、実施形態に係る機能を実現する。制御部20は、更に、RAM、ROM、ハードディスクドライブソリッドステートドライブなどを含んでいてよい。

0030

出力制御部201〉
制御部20は出力制御部201を備える。出力制御部201は、内部検者端末3又は外部検者端末5から眼科検査装置2に送信された情報を出力するための制御を行う。出力される情報の例として視覚情報音声情報がある。視覚情報は、視覚系により認識される情報であり、文字列情報画像情報を含む。文字列情報は、例えば、検者の指示を表す文字メッセージを含む。画像情報は、例えば、検者の顔や手の動画像や、検者の指示を表すマークを含む。出力制御部201は、後述のLCD214や表示装置231を制御することにより視覚情報を出力させる。音声情報は、聴覚系により認識される情報であり、警告音音声メッセージを含む。出力制御部201は、後述の音声出力装置233を制御することにより聴覚情報を出力させる。出力制御部201が実行する処理の具体例は後述される。

0031

〈検査部21〉
検査部21は、制御部20による制御を受けて被検眼の検査を実行する。検査部21は、眼科検査装置2の種別に応じた構成を備える。検査部21の構成は、公知の構成の少なくとも一部であってよく、或いは公知の構成を含んでよい。検査部21は、以下のような光学系と、図示しない機構アクチュエータ動力伝達機構等)を含む。

0032

検査部21が被検眼Eの特性を測定する機能を備える場合、検査部21は、例えば、被検眼に光を投射するための光学系を少なくとも備え、被検眼に投射された光の戻り光を検出するための光学系を更に備える。更に、検査部21は、被検眼に固視標を投影するための光学系や、アライメントを行うための光学系や、フォーカシングを行うための光学系など、各種機能の光学系を備えていてよい。また、検査部21は、戻り光の検出結果(画像信号映像信号等)を処理するためのプロセッサを含んでよい。

0033

検査部21が被検眼Eを撮影する機能を備える場合、検査部21は、例えば、被検眼に光を投射するための光学系と、被検眼に投射された光の戻り光を検出するための光学系とを含む。更に、検査部21は、測定機能の場合と同様に、各種の光学系を含んでよい。また、検査部21は、戻り光の検出結果(画像信号、映像信号等)を処理するためのプロセッサを含んでよい。

0034

以上のような光学系は検査光学系211に相当する。検査光学系211は、光学素子212と投射系213とを含む。光学素子212は、投射系213から出力された光束を被検眼Eに導くために被検眼Eに適用される。光学素子212は、例えば、レンズ対物レンズ等)、プリズム対物プリズム等)、凹面鏡放物面鏡等)、ガラス板などの各種光素子のいずれかを含んでよい。

0035

投射系213は、被検眼Eを検査するための光束(検査光束)を光学素子212を介して被検眼Eに投射する。投射系213にはLCD214が設けられている。LCD214は、制御部20の制御を受けて動作する。LCD214は、検査に用いられる情報(検査情報:視標、固視標等)を表示する機能と、内部検者端末3又は外部検者端末5から送信された情報を表示する機能とを担う。後者は情報提示光学系の機能であり、LCD214は情報提示光学系の表示部に相当する。更に、投射系213は、内部検者端末3又は外部検者端末5から送信された情報に相当するLCD214からの光束(表示光束)を光学素子212を介して被検眼Eに導く導光系の機能を奏する。つまり、本実施形態の検査部21では、検査光学系と情報提示光学系とが共通の構成となっている。これに対し、検査光学系と情報提示光学系とを別々に構成することも可能であり、その例は後述される。

0036

〈検査状況情報生成部22a〉
検査状況情報生成部22aは、被検眼Eの検査の状況を表す検査状況情報を生成する。検査状況情報は、検査の進行状況(検査のフェーズ)、検査の途中結果(例えば、視力検査における視標の呈示履歴)、検査時間(例えば、検査開始時刻、経過時間)などを含む。眼科検査装置2が被検眼Eや被検者を撮影する機能を備える場合、検査状況情報は、被検眼E等の撮影画像(静止画像、動画像)を含んでよい。また、検査状況情報は、音声入力装置234を介して入力された被検者の音声情報を含んでよい。生成された検査状況情報は、例えば、内部検者端末3及び/又は外部検者端末5に送信され、検者によって参照される。また、本実施形態では、生成された検査状況情報は通信要求生成部22bに送られる。検査状況情報生成部22aは、例えば、プロセッサと、検査を実施するためのコンピュータプログラム又はこれを監視するコンピュータプログラムとを含む。

0037

なお、眼科検査装置2から内部検者端末3及び/又は外部検者端末5に向けて送信される情報の全てが検査状況情報生成部22aに処理される必要はない。例えば、被検眼Eの動画像や被検者の音声情報をそのまま内部検者端末3及び/又は外部検者端末5に向けて送信することができる。それにより、被検眼Eの状態や被検者の状態や被検者のリクエストを実質的にタイムラグなく検者に提供することができる。

0038

〈通信要求生成部22b〉
通信要求生成部22bは、内部検者及び/又は外部検者を読み出すための要求(通信要求)を生成する。通信要求生成部22bは、被検者からの指示に対応して通信要求を生成する処理と、検査状況情報生成部22aにより生成された検査状況情報に基づいて通信要求を生成する処理との少なくとも一方を実行可能に構成される。

0039

被検者からの指示はユーザインターフェイス部23を用いて入力される。指示の入力は、例えば、後述の操作装置232及び/又は音声入力装置234を介して行われる。具体例として、被検者は、操作装置232を用いて、内部検者及び/又は外部検者を呼び出すための所定の操作(ボタンの押下、レバーの傾倒など)を行う。また、被検者は、後述の表示装置231により表示されているソフトウェアキーを操作装置242を用いて操作することにより、或いは、タッチパネルディスプレイに表示されているソフトウェアキーを指で操作することにより、呼び出し要求を入力することができる。また、検査内容を把握していない旨のメッセージや、内部検者及び/又は外部検者の指示を必要とする旨のメッセージを被検者が発声すると、その音声情報を音声入力装置234により検出することができる。本例によれば、被検者の要望に応じてアシストを提供することが可能である。

0040

検査状況情報に基づき通信要求を生成する場合の例を説明する。検査状況情報生成部22aは、検査状況を監視しつつ検査状況情報を逐次に生成する。通信要求生成部22bは、生成された検査状況情報が所定の条件に該当するか否か判定する。所定の条件としては、例えば、検査が進行していないこと、検査の途中結果(例えば、視力検査における視標の呈示履歴)が不適当であること、検査開始からの経過時間が長いこと、瞼が閉じている時間が長いこと、被検眼Eの固視が不適用であることなどがある。検査が進行していないことは、例えば、検査フェーズが所定時間以上移行していないこと(例えば同じ視標が提示されていること)を検出することによって認識される。検査の途中結果が不適当であることは、例えば、視標の提示順序が不適当であること(例えば、応答内容収束していかないこと)を検出することによって認識される。瞼が閉じていることや被検眼Eの固視状態は、被検眼Eの撮影画像を解析することにより認識される。この画像解析は、例えば瞳孔の検出を含む。本例によれば、アシストが必要な状況を自動で検出することが可能である。

0041

通信要求生成部22bにより生成された通信要求は通信部24によって管理サーバ4及び/又は内部検者端末3に送信される。

0042

〈ユーザインターフェイス部23〉
ユーザインターフェイス部23は、被検者(及び内部検者)に向けた情報を出力する機能と、情報入力操作指示を行うための機能とを備える。ユーザインターフェイス部23は、前者の機能のための表示装置231及び音声出力装置233と、後者の機能のための操作装置232及び音声入力装置234とを含む。

0043

表示装置231は、フラットパネルディスプレイ等の表示デバイスを含む。操作装置232は、眼科検査装置2の筐体や外部に設けられたボタン、キージョイスティックノブ操作パネル等の操作デバイスを含む。また、操作装置232は、眼科検査装置2に接続されたパーソナルコンピュータ等の操作デバイス(マウスキーボードトラックパッド、ボタン、タッチパネル等)を含んでよい。ユーザインターフェイス部23は、表示装置231と操作装置232とが一体化されたタッチパネル等のデバイスや、グラフィカルユーザインターフェイスGUI)を含んでよい。また、ユーザインターフェイス部23は、音声入力装置234から入力された被検者の音声に基づき操作や入力を行うためのプロセッサ及びコンピュータプログラムを含んでもよい。

0044

音声出力装置233は、例えば、出力される音声情報(音声信号)を処理する回路と、処理された音声情報を出力するスピーカとを含む。また、音声入力装置234は、音声情報を電気信号に変換するマイクロフォンと、この電気信号を処理する回路とを含む。

0045

〈通信部24〉
通信部24は、管理サーバ4との間でデータ通信を行う。更に、通信部24は、内部検者端末3との間でデータ通信を実行可能であってよい。データ通信の方式は任意である。例えば、通信部24は、インターネットに準拠した通信インターフェイス、LANに準拠した通信インターフェイス、近距離通信に準拠した通信インターフェイスなどを含む。データ通信は有線通信でも無線通信でもよい。通信部24は、管理サーバ4や内部検者端末3以外の外部装置との間でデータ通信が可能であってもよい。通信部24により送受信されるデータは暗号化されてよい。その場合、例えば、制御部20は、送信データを暗号化する暗号化処理部と、受信データを復号化する復号化処理部とを含む。

0046

〈内部検者端末の構成〉
内部検者端末3の構成について説明する。図3に例示された内部検者端末3は、制御部30と、ユーザインターフェイス(UI)部31と、通信部32とを備える。

0047

〈制御部30〉
制御部30は、内部検者端末3の各部の制御と、各種の演算処理とを実行する。制御部30はプロセッサを含む。制御部30は、更に、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどを含んでいてよい。

0048

〈ユーザインターフェイス部31〉
ユーザインターフェイス部31は、ユーザに向けた情報を出力する機能と、ユーザが情報入力や操作指示を行うための機能とを備える。ユーザインターフェイス部31は、眼科検査装置2のユーザインターフェイス23と同様に、表示装置311、操作装置312、音声出力装置313、及び音声入力装置314を含む。

0049

〈通信部32〉
通信部32は、管理サーバ4及び眼科検査装置2との間でデータ通信を行う。データ通信の方式や暗号化については、眼科検査装置2の通信部24と同様であってよい。

0050

〈外部検者端末の構成〉
外部検者端末5の構成について説明する。図4に例示された外部検者端末5は、制御部50と、撮影部51と、ユーザインターフェイス(UI)部52と、送信情報生成部53と、通信部54とを備える。

0051

〈制御部50〉
制御部50は、外部検者端末5の各部の制御と、各種の演算処理とを実行する。制御部50はプロセッサを含む。制御部50は、更に、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどを含んでいてよい。

0052

〈撮影部51〉
撮影部51は、検者を動画撮影するために使用され、例えばビデオカメラを含む。撮影対象は、被検者への指示を表現するために用いられる身体部位(例えば、顔、上半身、手など)を含む。

0053

〈ユーザインターフェイス部52〉
ユーザインターフェイス部52は、検者に向けた情報を出力する機能と、検者が情報入力や操作指示を行うための機能とを備える。ユーザインターフェイス部52は、眼科検査装置2のユーザインターフェイス23と同様に、表示装置521、操作装置522、音声出力装置523、及び音声入力装置524を含む。

0054

制御部50は、例えば、眼科検査装置2から逐次に送信される検査状況情報を表示し、かつ、被検者への指示を入力するための画面(GUI等)を表示装置521に表示させる。また、制御部50は、被検者の音声情報を音声出力装置523に出力させる。検者は、表示情報や音声情報を参照して指示の内容を決定し、操作装置522を用いてそれを入力する。また、音声による指示は、音声入力装置524を介して入力される。

0055

〈送信情報生成部53〉
送信情報生成部53は、検者がユーザインターフェイス52を用いて入力した内容(指示)に基づいて、眼科検査装置2を使用している被検者に向けた情報(送信情報)を生成する。送信情報生成部53は、例えば、プロセッサと、上記画面(GUI)に連係して実行される送信情報生成プログラムとを含む。

0056

なお、外部検者端末5から眼科検査装置2に向けて送信される情報の全てが送信情報生成部53に処理される必要はない。例えば、検者の動画像や音声情報をそのまま眼科検査装置2に向けて送信することができる。それにより、検者の指示を実質的にタイムラグなく被検者に提供することができる。

0057

〈通信部54〉
通信部54は、管理サーバ4との間でデータ通信を行う。データ通信の方式や暗号化については、眼科検査装置2の通信部24と同様であってよい。

0058

〈管理サーバの構成〉
管理サーバ4の構成について説明する。図5に例示された管理サーバ4は、制御部40と、通信確立部41と、通信部42とを備える。これら構成要素の少なくとも1つは、例えば、図1Bに示すマスターサーバ6及びローカルサーバ7−rに分散配置されたハードウェア及びソフトウェア協働によって実現される。

0059

〈制御部40〉
制御部40は、管理サーバ4の各部の制御を実行する。例えば、制御部40の一部(マスター制御部)はマスターサーバ6に設けられており、このマスター制御部が各ローカルサーバ7−rの制御を行う。制御部40は、その他の演算処理を実行可能であってよい。制御部40はプロセッサを含む。制御部40は、更に、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどを含んでいてよい。

0060

制御部40は、通信制御部401と転送制御部402とを含む。

0061

通信制御部401は、眼科検査装置、内部検者端末及び外部検者端末の間の通信の確立に関する制御を実行する。例えば、通信制御部401は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のうちから後述の選択部412により選択された装置のそれぞれに向けて、通信を確立するための制御信号を送る。

0062

転送制御部402は、通信確立部41(及び通信制御部401)により通信が確立された装置の間における情報のやりとりに関する制御を行う。例えば、転送制御部402は、通信確立部41(及び通信制御部401)により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。具体例として、眼科検査装置2と外部検者端末5との間の通信が確立された場合、転送制御部402は、眼科検査装置2(又は外部検者端末5)から送信された情報を外部検者端末5(又は眼科検査装置2)に転送する。このとき、転送制御部402は、眼科検査装置2等から送信された情報を加工して得られた情報を外部検者端末5等に送信するようにしてもよい。例えば、転送制御部402は、眼科検査装置2等から送信された情報の一部を抽出して外部検者端末5等に送信することができる。また、眼科検査装置2等から送信された情報(例えば被検眼Eの画像データ)を管理サーバ4又は他の装置によって解析し、その解析結果(及び元の情報)を外部検者端末5等に送信するようにしてもよい。なお、情報の加工は、このような抽出や解析には限定されず、任意のデータ処理を含んでいてよい。

0063

〈通信確立部41〉
通信確立部41は、眼科検査装置2、内部検者端末3及び外部検者端末5のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立するための処理を実行する。本実施形態において「通信の確立」とは、例えば、(1)通信が切断された状態から一方向通信を確立すること、(2)通信が切断された状態から双方向通信を確立すること、(3)受信のみが可能な状態から送信も可能な状態に切り替えること、(4)送信のみが可能な状態から受信も可能な状態に切り替えること、のうちの少なくとも1つを含む概念である。具体例として、「通信の確立」には、外部検者端末5を用いて外部検者が検査を監視している状態(受信のみ可能な状態)から、被検者に指示を送信可能な状態に切り替えることが含まれてよい。

0064

更に、通信確立部41は、確立されている通信を切断する処理を実行可能である。本実施形態において「通信の切断」とは、例えば、(1)一方向通信が確立された状態から通信を切断すること、(2)双方向通信が確立された状態から通信を切断すること、(3)双方向通信が確立された状態から一方向通信に切り替えること、(4)送信及び受信が可能な状態から受信のみが可能な状態に切り替えること、(5)送信及び受信が可能な状態から送信のみが可能な状態に切り替えること、のうちの少なくとも1つを含む概念である。具体例として、「通信の切断」には、外部検者端末5を用いて外部検者が被検者に指示を送信可能な状態(送信及び受信が可能な状態)から、検査の監視のみが可能な状態(受信のみ可能な状態)に切り替えることが含まれてよい。

0065

眼科検査装置2、内部検者端末3、及び外部検者端末5のそれぞれは、他の装置(そのユーザ)を呼び出すための通信要求(呼び出し要求)と、他の2つの装置の間の通信に割り込むための通信要求(割り込み要求)とのうちの少なくとも一方を管理サーバ4に送信することができる。呼び出し要求及び割り込み要求は、手動又は自動で発信される。管理サーバ4(通信部42)は、眼科検査装置2、内部検者端末3、又は外部検者端末5から送信された通信要求を受信する。

0066

実施形態において、通信確立部41は選択部412を含んでいてよい。選択部412は、受信された通信要求に基づいて、眼科検査装置2、内部検者端末3、及び外部検者端末5のうち、通信要求を送信した装置以外の1以上の装置を選択する。例えば、眼科検査装置2からの通信要求を受けた場合、選択部412は、例えば、この眼科検査装置2が設置されている施設の内部検者端末3と、いずれかの管理センタ(いずれかのローカルサーバ7−r)に設置された外部検者端末5のいずれかとの一方又は双方を選択する。通信確立部41は、選択された内部検者端末3及び/又は外部検者端末5と、通信要求を発信した眼科検査装置2との間の通信を確立する。これにより、眼科検査装置2の被検者の要求に応じて検者を自動で選択して検査支援を提供することができる。

0067

通信要求に応じた装置の選択は、例えば、予め設定された属性に基づいて実行される。この属性の例として、検査の種別や、検査のアシストに要求される専門度熟練度や、言語の種別などがある。本例を実現するために、通信確立部41は、予め作成された属性情報が記憶された記憶部411を含んでいてよい。属性情報には、内部検者端末3及び/又はその使用者(内部検者)の属性と、外部検者端末5及び/又はその使用者(外部検者)の属性とを表す。ここで、内部検者及び外部検者は、例えば、事前に割り当てられた検者IDによって識別される。また、内部検者端末3及び外部検者端末5は、例えば、事前に割り当てられた装置IDやネットワークアドレスによって識別される。典型的な例において、属性情報は、各検者(内部検者及び外部検者のそれぞれ)の属性として、当該検者が支援可能な検査の種別と、当該検者の専門度・熟練度と、当該検者が使用可能な言語の種別とを含む。

0068

選択部412が属性情報を参照する場合、眼科検査装置2、内部検者端末3、又は外部検者端末5から送信される通信要求は、属性に関する情報を含んでいてよい。例えば、眼科検査装置2から送信される通信要求(例えば呼び出し要求)は、次のいずれかを含んでいてよい:(1)眼科検査装置2により実施されている検査の種別を示す情報;(2)検査支援の難易度を示す情報(検査が困難な被検者又は被検者であることを示す情報、検査の進行状況を示す情報など);(3)被検者の疾患名や年齢等を示す情報;(4)被検者の使用言語を示す情報。選択部412は、受信された通信要求と属性情報とに基づいて、いずれかの内部検者端末3及びいずれかの外部検者端末5の少なくとも一方を選択する。このとき、選択部412は、通信要求に含まれる属性に関する情報と、属性情報に含まれる情報とを照合する。それにより、選択部412は、例えば次のいずれかの検者に対応する内部検者端末3及び/又は外部検者端末5を選択する:(1)当該検査種別の支援が可能な検者;(2)当該難易度の検査の支援が可能な検者;(3)当該疾患や当該年齢の被検者の支援が可能な検者;(4)当該言語の使用が可能な検者。ここで、内部検者と内部検者端末3との対応、及び、外部検者と外部検者端末5との対応は、例えば、システムへのログイン時に検者端末(装置IDが付与されている)に入力された検者IDによってなされる。

0069

〈通信部42〉
通信部42は、眼科検査装置2、内部検者端末3及び外部検者端末5のそれぞれとの間でデータ通信を行う。データ通信の方式や暗号化については、眼科検査装置2の通信部24と同様であってよい。

0070

〈使用形態〉
本実施形態の眼科検査システム1の使用形態の典型的な例を説明する。

0071

〈使用形態の第1の例〉
眼科検査システム1の使用形態の第1の例として、被検者が検者にアシストを要求するための使用形態を図6を参照しつつ説明する。

0072

(S1:検査開始)
眼科検査装置2を用いた被検眼Eの検査が開始される。なお、眼科検査装置2と、内部検者端末3及び/又は外部検者端末5との間の通信(双方向通信)をこの段階から開始するようにしてもよい。また、検査の開始を受けて、制御部20は、検査状況情報生成部22aに検査状況情報の生成を開始させる。

0073

(S2:検者呼び出し要求)
被検者は、検者のアシストが必要なとき、ユーザインターフェイス部23を利用して検者を呼び出す。検者のアシストが必要なときの例として、検査のやり方が分からないとき、疲れたとき、検査のステップを戻したいときなどがある。また、呼び出し要求を入力するためのユーザインターフェイス部23の利用方法の例として、操作装置232による所定の操作の実施や、音声入力装置234による音声の入力がある。

0074

(S3:要求・情報の送信)
制御部20は、ステップS2で入力された検者呼び出し要求(通信要求)を所定の情報とともに管理サーバ4に送信するよう通信部24を制御する。検者呼び出し要求とともに送信される情報の例として、眼科検査装置2に予め割り当てられた識別情報(装置ID)、被検者に予め割り当てられた識別情報(被検者ID)、眼科検査装置2が設置された施設に予め割り当てられた識別情報(施設ID)、現時点までに生成された検査状況情報の少なくとも一部、検者呼び出し要求の内容などがある。

0075

(S4:検者端末の選択)
管理サーバ4は、ステップS3で眼科検査装置2から送信された検者呼び出し要求及び情報を通信部42によって受信する。選択部412は、当該被検者をアシストする検者を選択する。つまり、選択部412は、当該被検者が検査を行っている施設に存在する内部検者端末3のいずれか、及び/又は、外部検者端末5のいずれかを選択する。

0076

そのために、選択部412は、例えば、各外部検者端末5の稼動状態(通信の確立情報)を監視する機能を備え、現在稼働していない外部検者端末5(被検者のアシストを現在行っていない検者)のいずれかを選択することができる。それにより、他の被検者に対するアシストを現在行っていない外部検者を、呼び出し要求を送った被検者のアシストに割り当てることができる。このような選択処理は、例えば、各外部検者端末5の稼動状態をフラグの有無等により管理することで実現可能である。

0077

他の例として、選択部412は、内部検者端末3及び外部検者端末5のうち通信要求に対応する一方の装置の通信が現に確立されているか否か判定し、確立されていない場合には当該一方の装置と眼科検査装置2との間の通信を確立し、確立されている場合には他方の装置と眼科検査装置2との間の通信を確立することができる。具体例として、当該施設内の全ての内部検者端末3が稼働中である場合(つまり他の眼科検査装置2又は外部検者端末5との間の通信が確立されている場合)、選択部412は、稼働中でない外部検者端末5のいずれかを選択することができる。また、当該施設内のいずれかの内部検者端末3が稼働中でない場合、選択部412は、この内部検者端末3を選択することができる。このような構成によれば、内部検者端末3と外部検者端末5の稼働状態総合的に案することで、被検者へのアシストを迅速に提供することができる。なお、本例についても、例えば、各内部検者端末3の稼動状態及び各外部検者端末5の稼動状態をフラグの有無等により管理することで実現可能である。

0078

(S5:通信確立のための制御信号の送信)
通信制御部401は、ステップS4で選択された検者端末(内部検者端末3及び/又は外部検者端末5)に、当該検者端末と眼科検査装置2との間の通信を確立するための制御信号を送信する。図6の例は、外部検者端末5に制御信号が送信される場合を表す。

0079

(S6:双方向通信の開始)
ステップS5で送信された制御信号により、外部検者端末5と眼科検査装置2との間の双方向通信が確立される。このとき、更に、内部検者端末3と外部検者端末5との間の通信の確立、及び、内部検者端末3と眼科検査装置2との間の通信の確立のうち、少なくとも一方を行うこともできる。なお、前述したように、これ以前の段階で通信を確立するよう構成することも可能である。

0080

(S7:撮影開始
管理サーバ4の転送制御部402は、ステップS3で眼科検査装置2から送信された情報を外部検者端末5に送る。外部検者端末5の制御部50は、撮影部51を制御して検者の動画撮影を開始させる。このとき、検者が発する音声の入力も開始される。撮影部51により逐次に取得されるフレームは、リアルタイムで管理サーバ4を介して眼科検査装置2に転送される。この処理は転送制御部402によって実行される。

0081

(S8:情報の表示開始
眼科検査装置2は、外部検者端末5から逐次に送信されるフレーム及び音声情報を受信する。出力制御部201は、逐次に受信されるフレームをLCD214にリアルタイムで表示させる。それにより、検者の動画像がリアルタイムで表示される。また、出力制御部201は、逐次に受信される音声情報を音声出力装置233にリアルタイムで出力させる。それにより、検者の音声がリアルタイムで出力される。

0082

このような連係動作により、被検者は、検者の顔や身振り手振りや音声をリアルタイムで把握することができる。逆に、検者も、被検者の音声や操作をリアルタイムで把握することができる。このような双方向の情報のやりとりは、主として管理サーバ4の転送制御部402によって実現される。

0083

(S9:情報の表示開始)
検者によるアシスト作業を容易化するために、外部検者端末5の制御部50は、前述した画面(GUI等)を表示装置521に表示させ、眼科検査装置2から管理サーバ4を介して転送された情報(特に検査状況情報)をこの画面に表示させることができる。新たな検査状況情報を受けると、制御部50は表示内容更新する。それにより、眼科検査装置2を用いて行われている検査の状況を実質的にリアルタイムで把握することができ、視覚情報や音声情報を利用して適切なタイミングで適切なアシストを提供することができる。

0084

(S10:指示の入力開始
検者は、操作装置522(GUI)を利用して指示を入力する。指示の内容の例として、検査の変更、文字列情報の提示、画像情報の提示などがある。また、GUI以外の手段を利用した指示として、身振り手振りによる指示や、音声による指示などがある。

0085

(S11:情報の生成開始
送信情報生成部53は、ステップS10で入力された内容(指示)に基づいて、被検者に向けた送信情報を生成する。送信情報の生成は、例えば、検者が指示の入力を行う度に実行される。

0086

(S12:情報の送信開始
外部検者端末5は、ステップS11で生成された送信情報を管理サーバ4を介して眼科検査装置2に送信する。この処理は転送制御部402によって実現される。

0087

(S13:アシスト開始)
眼科検査装置2は、ステップS12で外部検者端末5から送信された送信情報を受信する。出力制御部201は、送信情報に基づいて、検者の動画像や指示をLCD214に表示させる。

0088

検査の指示の具体例を以下に説明する。検査の変更は、視力検査に用いられる視標の種類をランドルト環からイラストチャートに切り替える動作を含むとする。イラストチャートはイラストからなる視標であり、例えば、複数段階視力値に相当する文字や画像を日常見慣れた風景に含めて形成された視標である。検査の変更の指示は、例えば、GUIに設けられた所定のソフトウェアキーを操作することにより実施される。眼科検査装置2の出力制御部201は、検査の変更の指示を受けて、LCD214に表示される視力検査用の視標をランドルト環からイラストチャートに切り替える。

0089

ランドルト環を用いた視力検査のための表示の例を図7Aに示す。図7Aに示す表示内容600には、「C」形状のランドルト環と、このランドルト環に対応する視力値を表す文字列「視力値:0.5」と、ランドルト環の切り欠き部の方向を選択入力するためにランドルト環の周囲に配置された上下左右それぞれの方向の矢印画像とが含まれる。

0090

イラストチャートを用いた視力検査のための表示の例を図7Bに示す。図7Bに示す例では、LCD214にイラストチャート610が表示されている。イラストチャート610には、道路走行する普通自動車バス道路標識デジタル時計などが記載されている。道路標識が示す制限速度「30」、デジタル時計が示す時刻「8:45」、バスの行先を示す文字列「LPH」、バスのナンバープレートに記された文字列「ATG4」、普通自動車のナンバープレートに記された文字列「FZ59」は、それぞれ異なる視力値に対応する大きさで記載されている。図7Bに示す例では、検者画像表示領域620が更に表示されている。検者画像表示領域620には、外部検者端末5により取得されている検者の動画像が、出力制御部201によってリアルタイムで表示される。

0091

検者の指示の表示の例を図7Cに示す。バスの行先を示す文字列「LPH」を被検者に読ませたい場合、検者は、GUIを用いてそのための操作を行う。出力制御部201は、外部検者端末5から送られた送信情報に基づいて、指示内容を示す指示情報630を表示させる。本例の指示情報630は、文字列「バスの行先を読んで下さい」が記載され、かつ、バスの行先表示指し示す吹き出し画像である。検者は、このような指示情報630を表示させつつ、音声で指示を行うことも可能である。

0092

被検眼Eの視力に関する情報(視力値、屈折度数等)が予め取得された場合、出力制御部201は、この情報に基づいて指示の表示サイズを調整することができる。出力制御部201は、視力値及び/又は屈折度数と、文字及び/又は画像の表示サイズとが関連付けられたテーブル情報を予め記憶している。指示内容に文字列情報や画像情報が含まれているとき、出力制御部201は、被検眼Eの視力値及び/又は屈折度数に関連付けられた表示サイズを選択し、選択された表示サイズで文字列情報や画像情報をLCD214に表示させる。

0093

図7Cに示す例では、ポインタ640が更に表示されている。検者は、GUIを用いてポインタ640をリアルタイムで移動させることができる。それにより、例えば、バスの行先表示の位置を示すことが可能である。

0094

〈使用形態の第2の例〉
眼科検査システム1の使用形態の第2の例として、被検者に応じた属性の検者を選択してアシストを提供するための使用形態を図8を参照しつつ説明する。本例では被検者の使用言語に応じて検者を選択する場合について説明するが、検者の選択において参照することが可能な属性の種別は言語には限定されず、任意の属性であってもよい。例えば、被検者が高齢である等の理由により検査を円滑に行えない場合などにおいても、以下と同様の処理を実行することが可能である。なお、上記第1の例と同様のステップや処理については説明を省略することがある。

0095

(S21:検査開始)
本例では、日本語以外の言語(例えば英語)を母語とする被検者であって日本語の理解が不十分な被検者が、日本国内の施設に設置された眼科検査装置2を用いて検査を行う場合について説明する。眼科検査装置2を用いた被検眼Eの検査が開始される。

0096

(S22:言語を理解不能
眼科検査装置2は、被検者に向けた検査の説明や指示(自動ナビゲーション)を、予め設定された言語で行う。本例では日本語で説明等を行うように設定されている。本例の被検者は、日本語で行われる自動ナビゲーションを理解できない。

0097

(S23:検者を呼び出し)
検者のアシストを要求するために被検者が所定の操作や音声入力を行うと、通信要求生成部22bがこれに基づく通信要求(呼び出し要求)を生成し、通信部24がこの通信要求及び所定の情報を管理サーバ4に送信する。或いは、眼科検査装置2の検査状況情報生成部22aが検査状況情報を生成し、通信要求生成部22bがこれに基づく通信要求(呼び出し要求)を生成し、通信部24がこの呼び出し要求及び所定の情報を管理サーバ4に送信する。

0098

(S24:内部検者端末を選択)
管理サーバ4は、ステップS23で眼科検査装置2から送信された検者呼び出し要求及び情報を通信部42によって受信する。この段階では、選択部412は、当該被検者をアシストする検者として、当該被検者が検査を行っている施設に存在する内部検者端末3のいずれかを選択する。

0099

(S25:通信確立の制御)
通信制御部401は、ステップS24で選択された内部検者端末3に、この内部検者端末3と眼科検査装置2との間の通信を確立するための制御信号を送信する。

0100

(S26:アシスト開始)
ステップS25の制御によって眼科検査装置2との間の通信が確立された内部検者端末3を使用する内部検者は、当該被検者の状況を確認する。例えば、この内部検者は、当該被検者と直接に会話することにより状況を確認する。或いは、この内部検者は、ステップS25で確立された通信を利用して被検者とやり取りすることによって状況を確認する。

0101

(S27:アシストNG)
この内部検者が状況に対応できる場合、被検者のアシストを継続する。他方、状況に対応できないと判断した場合、内部検者は、外部検者にアシストを依頼するためにステップS28に進む。以下、後者の場合を説明する。

0102

(S28:外部検者の呼び出し)
内部検者は、外部検者にアシストを依頼するために、内部検者端末3を用いて所定の操作を行う。この操作は、例えば、被検者の使用言語の選択操作を含んでいてよい。なお、ステップS23において眼科検査装置2から管理サーバ4に送信された呼び出し要求又は情報に、被検者の使用言語(英語)を示す情報が含まれている場合などには、内部検者は使用言語の選択操作を行う必要はない。通信部32は、外部検者を呼び出すための通信要求(及び所定の情報)を管理サーバ4に送信する。

0103

(S29:外部検者端末を選択)
管理サーバ4は、ステップS28で内部検者端末3から送信された通信要求等を通信部42によって受信する。この段階では、選択部412は、属性情報を参照することで、英語を使用可能な外部検者(又は外部検者端末5)を選択する。このとき、英語を使用可能な外部検者それぞれの稼働状態に応じて一の外部検者を選択することができる。

0104

(S30:通信確立の制御)
通信制御部401は、ステップS29で選択された外部検者端末5に(又は、ステップS29で選択された外部検者が使用している外部検者端末5に)、この外部検者端末5と眼科検査装置2との間の通信を確立するための制御信号を送信する。

0105

(S31:双方向通信の開始)
ステップS30で送信された制御信号により、外部検者端末5と眼科検査装置2との間の双方向通信が確立される。このとき、内部検者端末3と外部検者端末5との間の通信を確立することが可能である。また、内部検者端末3と眼科検査装置2との間の通信の確立を継続することも可能である。

0106

(S32:アシスト開始)
ステップS31において眼科検査装置2との双方向通信が開始された外部検者端末5のユーザである外部検者は、英語を使用しつつ被検者のアシストを遠隔的に行う。

0107

本例によれば、検査を円滑に行えない被検者がいるときに、この被検者に対する直接のコミュニケーションを迅速に開始することができる。それにより、被検者に安心感を与えることができる。この直接のコミュニケーションによって問題が解決されない場合であっても、その解決に適した外部検者を自動で選択して遠隔アシストを提供することが可能である。したがって、様々な属性の内部検者を各施設に常時配置しなくても、様々な被検者に対応することが可能である。

0108

〈眼科検査装置の変形例〉
検査光学系と情報提示光学系とが別々に配置された例を図9に示す。眼科検査装置2Aの検査部21Aにおいて、被検眼Eの検査に用いられる検査光学系は、被検眼Eに適用される光学素子215と、被検眼Eを検査するための検査光束を光学素子215を介して被検眼Eに投射する投射系216とを含む。また、被検者に情報を提示するための情報提示光学系は、LCD217(表示部)と、LCD217から出力された表示光束を光学素子215を介して被検眼Eに導く導光系218とを含む。情報提示光学系によって提示される情報としては、眼科検査装置2Aにより自動で提示される情報や、内部検者端末3から送信された情報(内部検者からの指示等)や、外部検者端末5から送信された情報(外部検者からの指示等)などがある。

0109

検査光学系の光路と情報提示光学系の光路とは、ビームスプリッタ219によって合成される。ビームスプリッタ219は、例えば、ハーフミラーダイクロイックミラー又は偏光ビームスプリッタである。なお、検査部21以外の構成要素については図2におけるそれらと同様であってよい。

0110

図2のように検査光学系と情報提示光学系とを共通に構成するか、或いは、図9のようにこれらを個別に構成するかは、例えば眼科検査装置が備える機能に応じて決定される。

0111

〈検者端末による情報の提示〉
検者に情報を提示するための構成及び処理について説明する。上記のように、外部検者は、遠隔地から被検者をアシストする。したがって、被検者の状況を適切に把握するための情報を適切なタイミング及び適切なインターフェイスで提示できることが望ましい。なお、内部検者に対する情報の提示についても同様に行うことが可能である。この場合、外部検者端末5における情報の提示と内部検者端末3における情報の提示とを同期させるように管理サーバ4(特に転送制御部402)が制御を行うことができる。

0112

外部検者端末5の制御部50は、図10に示す画面1000を表示装置521に表示させる。画面1000には、提示情報表示領域1010L及び1010Rと、通信内容表示領域1020と、利用状況表示領域1030と、被検者情報表示領域1040と、提示情報操作領域1050とが設けられている。

0113

提示情報表示領域1010L及び1010Rには、それぞれ、被検者の左眼及び右眼に提示されている情報が表示される。本例では、眼科検査装置2は、被検者の左右両眼に同時に情報を提示可能に構成されている。この眼科検査装置2には、例えば、左眼用の検査光学系及び情報提示光学系と、右眼用の検査光学系及び情報提示光学系とが互いに独立に設けられている(例えば、左眼用光学ヘッド右眼用光ヘッドとが設けられている)。他の例として、この眼科検査装置2は、単一の検査光学系からの光束を二分割し、一方を左眼に、他方を右眼にそれぞれ導くように構成されていてもよい。更に他の例として、この眼科検査装置2は、単一の情報提示光学系からの光束を二分割し、一方を左眼に、他方を右眼にそれぞれ導くように構成されていてもよい。左右両眼に同時に情報を提示可能な構成はこれらに限定されず、任意の構成であってよい。

0114

図10に示す提示情報表示領域1010L及び1010Rには、両眼視機能検査用の視標が表示されている。これらは、眼科検査装置2により被検者に現在提示されている視標である。現在提示されている視標を示す情報は、眼科検査装置2から管理サーバ4に送信され、更に、転送制御部402により外部検者端末5に転送される。制御部50は、管理サーバ4から転送された情報に基づいて、眼科検査装置2が現在提示している視標の種別を特定し、特定された視標を表す画像を提示情報表示領域1010L及び1010Rに表示させる。視標を表す画像は、例えばサムネイルとして制御部50内の記憶装置(図示せず)に予め記憶されている。眼科検査装置2により提示される視標が変更されると、上記転送処理をリアルタイムで実行する。それにより、外部検者は、眼科検査装置2により提示されている視標を実質的にリアルタイムで認識することができる。

0115

通信内容表示領域1020には、検者と被検者との間の通信内容、特に、検者から被検者に提供された支援の内容が表示される。表示される支援の内容は、外部検者により提供された支援の内容、内部検者により提供された支援の内容、及び、被検者からの情報(質問内容、応答内容等)のうちの少なくともいずれかを含んでよい。また、ユーザ(外部検者、内部検者、被検者)毎の情報を通信内容表示領域1020に切り替え表示できるようにしてもよい。また、1以上のユーザからの情報を時系列順に表示させることも可能である。

0116

図10に示す例では、管理センタ「A」内の外部検者(画面1000を使用している本人)が発した質問の内容と、それに対する被検者の応答の内容とが、通信内容表示領域1020に表示されている。なお、検者や被検者が発した音声情報を公知の音声認識技術を用いてテキスト化して表示することも可能である。また、所定の操作に対して予め関連付けられたテキスト情報を表示するようにしてもよい。

0117

利用状況表示領域1030には、眼科検査装置2が設置されている複数の施設の名称店舗A」、「店舗B」等が表示されている。更に、これら施設のうちから外部検者又は管理サーバ4等が選択した施設(例えば店舗B)に設置された複数の眼科検査装置2の識別情報「装置1」、「装置2」等が表示されている。

0118

図10に示す例では、施設の名称の左側に提示されたマークが選択の有無を示している。例えば、店舗Aや店舗Cに付された白星マークは、その施設が選択されていないことを示し、店舗Bに付された黒星マークは、その施設が選択されていることを示す。なお、このような星マーク群をラジオボタンとして構成することができる。この場合、外部検者は、これら施設のうちから所望の1つを選択することができる。

0119

更に、選択された店舗Bに設置された装置の識別情報の左側に提示されたマークも同様に、外部検者又は管理サーバ4等による選択の有無を示している。図10に示す例では、白丸マークは選択されていないことを示し、黒丸マークは選択されていることを示している。図10に示す例では、この外部検者が支援を担当する眼科検査装置2(被検者)として、店舗Bに設置された識別情報「装置1」の眼科検査装置2が選択されている。なお、このような丸マーク群をラジオボタンとして構成することができる。この場合、外部検者は、これら眼科検査装置2のうちから所望の1つを選択することができる。

0120

眼科検査装置2の識別情報の右側には、時間情報(例えば、支援を開始した時刻、支援開始からの経過時間等)と、眼科検査装置2に関する通信確立状態(通信モード)とが提示されている。

0121

ここで通信モードについて説明する。本実施形態では、4つの通信モードを選択的に適用することができる。また、一の通信モードから他の通信モードへの移行を任意に行うことが可能である。

0122

通信モード1は、眼科検査装置2による検査を被検者が単独で行っている状態を示す。通信モード1では、内部検者からも外部検者からも被検者は支援を受けておらず、眼科検査装置2は、内部検者端末3との間の通信も、外部検者端末5との間の通信も確立されていない。なお、前述したように、通信モード1が適用されているときであっても、眼科検査装置2からの情報(検査状況情報、画面1000に表示される情報等)を内部検者端末3及び外部検者端末5の少なくとも一方に転送することができる。それにより、眼科検査装置2による検査を監視することができ、検者は、必要に応じて通信要求を発して支援を開始することができる。また、被検者が支援を要請したとき、その要請に迅速に対応することができる。

0123

通信モード2は、外部検者からの支援を受けながら検査を行っている状態を示す。通信モード2では、眼科検査装置2と外部検者端末5との間の通信が確立されている。なお、前述したように、通信モード2が適用されているときであっても、眼科検査装置2からの情報を内部検者端末3に転送することができる。それにより、内部検者は、例えば、直接アシストする必要が生じたときに迅速に対応することができる。

0124

通信モード3は、内部検者からの支援を受けながら検査を行っている状態を示す。通信モード3では、眼科検査装置2と内部検者端末3との間の通信が確立されている。なお、前述したように、通信モード3が適用されているときであっても、眼科検査装置2からの情報を外部検者端末5に転送することができる。それにより、外部検者は、例えば、内部検者が手に負えないような状況が発生したときに迅速に対応することができる。

0125

通信モード4は、内部検者及び外部検者の双方に支援を受けながら検査を行っている状態を示す。通信モード4では、眼科検査装置2、内部検者端末3、及び外部検者端末5の三者間の通信が確立されている。通信モード4は、例えば、内部検者と外部検者とが話し合う必要がある場合や、外部検者が内部検者に教育を施す場合などに適用される。なお、管理サーバ4の転送制御部402は、内部検者と外部検者との間の通信内容を眼科検査装置2に転送しないように制御を行うことが可能である。つまり、転送制御部402は次のような制御を行うことができる:内部検者から外部検者に向けた情報を外部検者端末5のみに転送する;外部検者から内部検者に向けた情報を内部検者端末3のみに転送する;内部検者から被検者に向けた情報を外部検者端末5及び眼科検査装置2に転送する;外部検者から内部検者に向けた情報を内部検者端末3及び眼科検査装置2に転送する;眼科検査装置2から出力された情報を外部検者端末5及び内部検者端末3に転送する。

0126

通信モードの切り替えは、被検者、内部検者、又は外部検者からの通信要求(呼び出し要求、割り込み要求)を受けた管理サーバ4によって実行される。例えば、通信モード1のときに被検者からの呼び出し要求が発生すると、通信モード2、3又は4に切り替えられる。どの通信モードに切り替えられるかは、例えば、被検者による指定や、検査状況情報の内容や、前述した属性などに応じて決定される。

0127

通信モード1のときに内部検者からの割り込み要求が発生すると、通信モード3又は4に切り替えられる。同様に、通信モード1のときに外部検者からの割り込み要求が発生すると、通信モード2又は4に切り替えられる。また、通信の切断(通信確立状態からの離脱)は、例えば、本人の選択や、被検者の選択や、検査の終了などに応じて行われる。

0128

被検者情報表示領域1040には、被検者に関する情報が提示される。図10に示す例では、被検者の各眼の測定値屈折度乱視度乱視軸角度加入度、視力値等)や、各眼の前眼部像や、被検者の顔画像などが表示される。更に、氏名、年齢、性別、疾患名、使用言語、検査困難度など、被検者に関する任意の情報を提示することも可能である。

0129

提示情報操作領域1050には、被検者に提示される情報を操作するためのGUI(ソフトウェアキー等)が設けられている。図10に示す例では、被検者に提示される視標を選択するためのGUI(視標の選択肢度数変更用ダイヤル等)と、各種の操作ボタン(印刷エクスポート等)とが設けられている。外部検者は、操作装置522を用いることで、提示情報操作領域1050に設けられたソフトウェアキー等を操作する。

0130

〈作用・効果〉
実施形態の作用及び効果について説明する。

0131

実施形態の眼科検査システムは、眼科検査装置(2)と内部検者端末(3)と外部検者端末(5)と管理装置(管理サーバ4)とを備える。内部検者端末は、眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される。外部検者端末は、このような施設の外部にて外部検者により使用される。管理装置は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のそれぞれと通信回線(N)を通じて通信が可能である。

0132

管理装置は、通信確立部(41)と情報転送部(転送制御部402、通信部42等)とを備える。通信確立部は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立することが可能に構成される。情報転送部は、通信確立部により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。

0133

眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のそれぞれは、情報転送部により転送された情報を出力する出力部(表示装置、音声出力装置)を備える。

0134

このような実施形態によれば、遠隔検査において発生する様々な状況に対応することが可能となる。例えば、被検者の要望や検者の判断によって迅速に被検者をアシストすることができる。また、検査内容に対する被検者の理解の程度に応じ、適切なタイミングで適切な指示を出すことが可能となる。また、被検者に検者が付き添っていない場合であっても、被検者の様子や検査の進行状況等を実質的にリアルタイムで把握して被検者をアシストすることが可能である。また、アシストを好適に行うために必要な能力を持つ検者(専門性の高い検者、熟練者外国語を使用可能な検者など)を的確に被検者に割り当てることが可能である。

0135

実施形態において、管理装置は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のいずれかから通信要求(呼び出し要求、割り込み要求等)を受信する通信要求受信部(通信部42)を備えていてよい。更に、通信確立部は、通信要求受信部により受信された通信要求に基づいて、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のうち、この通信要求を送信した装置以外の1以上の装置を選択する選択部(412)を含んでいてよい。この場合、通信確立部は、この通信要求を送信した装置と選択部により選択された1以上の装置との間の通信を確立することができる。

0136

このような構成によれば、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のいずれかからの呼び出し要求や割り込み要求に応じて、この要求元と他の装置との間の通信を確立することができる。例えば、被検者からの支援の要請に応じて内部検者や外部検者を選択し、この被検者のアシストを担当させることができる。また、内部検者や外部検者は、検査の状況や他の検者による支援状況などに基づいて、支援の提供を申し出ることができる。

0137

実施形態の眼科検査システムは、1以上の内部検者端末と、1以上の外部検者端末とを含んでいてよい。特に、複数の内部検者端末及び複数の外部検者端末が含まれていてよい。更に、管理装置の通信確立部は、属性情報が予め記憶された記憶部(411)を含んでいてよい。属性情報には、次の事項のうちの一部又は全部が含まれる:少なくともいずれかの内部検者端末の属性;少なくともいずれかの内部検者の属性;少なくともいずれかの外部検者端末の属性;少なくともいずれかの外部検者の属性。また、通信要求は、このような属性に関する情報を含む。選択部は、通信要求受信部により受信された通信要求と属性情報とに基づいて、1以上の内部検者端末のいずれか及び1以上の外部検者端末のいずれかのうちの少なくとも一方の装置を選択することができる。

0138

このような構成によれば、被検者の状況や検査の状況に合致した属性を持つ検者を選択して当該被検者のアシストを担当させることができる。なお、検者端末と検者とが常に一対一に対応付けられている場合には、検者端末の属性と検者の属性とを同一視することができる。このような一対一対応が無い場合には、検者端末の使用時に入力された検者IDによって検者端末と検者とが対応付けられるので、この対応関係を用いて上記選択を行うことができる。

0139

実施形態において、眼科検査装置は、検査状況情報生成部(22a)と通信要求生成部(22b)と通信要求送信部(通信部24)とを備えていてよい。検査状況情報生成部は、この眼科検査装置による検査の状況を表す検査状況情報を生成する。通信要求生成部は、検査状況情報生成部により生成された検査状況情報に基づいて、上記の通信要求を生成する。通信要求送信部は、通信要求生成部により生成された通信要求を管理装置に送信する。

0140

このような構成によれば、被検者や検査の状況に応じて通信要求を自動で生成して管理装置に送信することができるので、迅速にアシストを開始することができる。また、アシストが被検者を見逃す可能性が低減される。

0141

実施形態において、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のそれぞれは、管理装置に通信要求を送信するための指示を受け付けるユーザインターフェイス(ユーザインターフェイス部:例えば、操作装置、音声入力装置等)を備えていてよい。

0142

このような構成によれば、被検者や検者は所望のタイミングで通信要求を発信することができる。

0143

実施形態において、眼科検査装置からの通信要求を管理装置の通信要求受信部が受信したとき、選択部は、内部検者端末及び外部検者端末のうちこの通信要求に対応する一方の装置の通信が現に確立されているか否か判定することができる。この通信要求に対応する装置としては、この眼科検査装置が設置されている施設内で使用される内部検者端末や、或る属性の内部検者端末(内部検者)及び外部検者端末(外部検者)などがある。

0144

この一方の装置の通信が現に確立されていないと判定された場合(つまり、この一方の装置と他の眼科検査装置等との間の通信が現在確立されていないと判定された場合、換言すると、この一方の装置を用いて現在アシストが提供されていないと判定された場合)、選択部は、この一方の装置を選択する。それにより、この一方の装置とこの眼科検査装置との間の通信が確立される。

0145

逆に、この一方の装置の通信が確立されていると判定された場合(つまり、この一方の装置と他の眼科検査装置等との間の通信が現在確立されていると判定された場合、換言すると、この一方の装置を用いて現在アシストが提供されていると判定された場合)、選択部は、他方の装置を選択する。それにより、この他方の装置と眼科検査装置との間の通信が確立される。

0146

このような構成によれば、被検者からアシスト要請が発せられたとき、当該施設内の内部検者が他の被検者を支援している場合には外部検者にアシスト要請が送られ、逆に、適当な外部検者が他の被検者を支援している場合には内部検者にアシスト要請が送られる。それにより、迅速にアシストを開始することができる。

0147

なお、内部検者及び外部検者の双方が対応中である場合も考えられる。この場合、例えば、アシスト提供まで時間が掛かる旨のメッセージを被検者に提示するとともに、被検者が待っている旨のメッセージを内部検者及び/又は外部検者に提示することができる。

0148

実施形態において、管理装置は、内部検者端末及び外部検者端末の一方の装置と眼科検査装置との間で通信された情報の少なくとも一部を他方の装置に送信する情報送信部(転送制御部402、通信部42等)を備えていてよい。この場合、他方の装置の表示制御部(制御部)は、情報送信部により送信された情報を表示部(表示装置)に表示させることができる。

0149

このような構成によれば、他の検者が被検者とやり取りした内容を把握することができる。それにより、追加的なアシストや教育を好適に行うことが可能となる。

0150

実施形態において、管理装置は、通信確立部による現在の通信確立状態(通信モード)を表す情報を内部検者端末及び外部検者端末の少なくとも一方の装置に送信する情報送信部(転送制御部402、通信部42等)を備えていてよい。この場合、情報を受信した装置の表示制御部(制御部)は、この情報を表示部(表示装置)に表示させることが可能である。

0151

このような構成によれば、眼科検査装置に対してどのようなアシストが行われているかを内部検者や外部検者が把握することができる。それにより、追加的なアシストや教育を好適に行うことが可能となる。

0152

実施形態において、眼科検査装置は、視力検査のための視標を被検眼に提示する視標提示部(検査部21)と、視標提示部により提示されている視標を示す情報を管理装置に送信する情報送信部(通信部24)とを備えていてよい。この場合、管理装置の情報転送部は、情報送信部により送信された情報を内部検者端末及び外部検者端末の少なくとも一方の装置に転送することができる。情報の転送を受けた装置の表示制御部(制御部)は、この情報に基づいて、被検眼に提示されている視標を表示部(表示装置)に表示させることができる。それにより、例えば、図10の提示情報表示領域1010L及び1010Rに、現に被検眼に提示されている視標が表示される。

0153

このような構成によれば、内部検者や外部検者は、被検眼に現在提示されている視標を容易に把握できるので、視力検査のアシストを好適に行うことができる。特に、外部検者は、遠隔地からのアシストを好適に行うことができる。

0154

実施形態において、表示制御部は、視標を選択するためのグラフィカルユーザインターフェイス(提示情報操作領域1050に表示されるGUI等)を表示部(表示装置)に表示させることができる。この場合、管理装置から情報の転送を受けた装置は、このグラフィカルユーザインターフェイスを用いて選択された視標を示す情報を管理装置に送信する情報送信部(通信部)を備えていてよい。更に、管理装置の情報転送部は、当該装置の情報送信部により送信された情報を眼科検査装置に転送する。そして、眼科検査装置の視標提示部は、管理装置の情報転送部により転送された情報に基づいて被検眼に視標を提示する。

0155

このような構成によれば、内部検者端末や外部検者端末を用いて、被検眼に提示される視標を選択し変更することができる。

0156

検者(例えば内部検者)への教育のために、実際の支援の内容を記録することができる。例えば、検者と被検者との間でやり取りされた情報の履歴を記録したり、支援を行っている検者や、支援を受けている被検者を録画(例えば動画撮影)したりすることが可能である。

0157

実施形態の管理サーバ4は、本発明の眼科検査管理サーバの一例として機能する。一般に、実施形態の眼科検査管理サーバ(管理サーバ4)は、通信部(42)と通信確立部(41)と情報転送部(転送制御部402、通信部42等)とを備える。通信部は、眼科検査装置(2)、この眼科検査装置が設置された施設において内部検者により使用される内部検者端末(3)、及び、この施設の外部にて外部検者により使用される外部検者端末(5)のそれぞれと通信回線(N)を通じて通信するための構成を備える。通信確立部は、眼科検査装置、内部検者端末、及び外部検者端末のうちから選択された少なくとも2つの装置の間の通信を確立することが可能に構成される。情報転送部は、通信確立部により通信が確立された少なくとも2つの装置のうちの1つの装置から送信された情報を他の装置に転送する。

0158

このような眼科検査管理サーバによれば、実施形態の眼科検査システムと同様に、遠隔検査において発生する様々な状況に対応することが可能となる。実施形態の眼科検査管理サーバは、実施形態の眼科検査システムにて説明された任意の構成を備えていてよい。

0159

以上に説明した実施形態は本発明の典型的な例示に過ぎない。よって、本発明の要旨の範囲内における任意の変形(省略、置換、付加等)を適宜に施すことが可能である。

0160

1眼科検査システム
2眼科検査装置
3 内部検者端末
4管理サーバ
40 制御部
401通信制御部
402転送制御部
41通信確立部
411 記憶部
412 選択部
42通信部
5 外部検者端末

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