図面 (/)

技術 傾斜可能壁パネルおよび傾斜可能壁構造

出願人 大和ハウス工業株式会社ニホンフラッシュ株式会社
発明者 勝田順志田村聡一西村元吾野澤伸二
出願日 2016年1月29日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-015265
公開日 2017年8月3日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-133280
状態 特許登録済
技術分野 異常な外部の影響に耐えるための建築物
主要キーワード 破損荷重 逆凸形状 回動構造 横桟部材 横枠部材 横配置 縦配置 階住戸
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

一般的な壁体と同様の作業で簡単に取り付けることができる傾斜可能壁パネルを提供することを課題とする。

解決手段

傾斜可能壁パネル1は、パネル本体部3と、複数のパネル上部構成部材(第1横配置部材21、第2横配置部材22)の一つに上記パネル本体部3が第2蝶番25で連結され、上記複数のパネル上部構成部材(第1横配置部材21、第2横配置部材22)同士は上記第2蝶番25と反対側に回動する第1蝶番24によって連結されており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)の回動が許容される天井側固定部2と、上記パネル本体部3の下部側に設けられており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに破損する床側固定部4とを備える。

概要

背景

特許文献1には、津波を受けたときに、津波の波圧を受け流して、構造物躯体の損傷を抑制することができる壁構造が開示されている。この壁構造は、構造物の躯体に壁体を取り付けた壁構造であって、壁体の上端部は、躯体に回動自在に取り付けられている。壁体は、躯体に対して固定手段により固定されることで構造物の壁をなす起立姿勢となり、壁体に所定以上の外力が加わったときに、固定手段による固定が解除されて回動自在な状態となるように設けたものである。

概要

一般的な壁体と同様の作業で簡単に取り付けることができる傾斜可能壁パネルを提供することを課題とする。傾斜可能壁パネル1は、パネル本体部3と、複数のパネル上部構成部材(第1横配置部材21、第2横配置部材22)の一つに上記パネル本体部3が第2蝶番25で連結され、上記複数のパネル上部構成部材(第1横配置部材21、第2横配置部材22)同士は上記第2蝶番25と反対側に回動する第1蝶番24によって連結されており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)の回動が許容される天井側固定部2と、上記パネル本体部3の下部側に設けられており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに破損する床側固定部4とを備える。

目的

この発明は、上記の事情に鑑み、取り付け作業性に優れた傾斜可能壁パネルおよび傾斜可能壁構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

パネル本体部と、互いに回動方向が反対となる2以上の蝶番を有しており、上記パネル本体部の上部側を天井に固定するとともに、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記蝶番の回動が同時または別々に許容される天井側固定部と、上記パネル本体部の下部側を床に固定するとともに、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記パネル本体部の床固定を解除する床側固定部と、を備えることを特徴とする傾斜可能壁パネル

請求項2

請求項1に記載の傾斜可能壁パネルにおいて、上記天井側固定部の側面部から上記パネル本体部の側面部に渡る縦配置部材の破損によって上記蝶番の回動が同時または別々に許容されることを特徴とする傾斜可能壁パネル。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の傾斜可能壁パネルにおいて、上記床側固定部の側面部から上記パネル本体部の側面部に渡る縦配置部材の破損によって上記パネル本体部の床固定が解除されることを特徴とする傾斜可能壁パネル。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の傾斜可能壁パネルにおいて、上記パネル本体部は2以上のパネル領域からなり、これらパネル領域は上記蝶番のうちの1つの蝶番の回動方向に回動できる第3蝶番によって連結されており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記第3蝶番の回動が許容されることを特徴とする傾斜可能壁パネル。

請求項5

請求項4に記載の傾斜可能壁パネルにおいて、上記複数のパネル領域が縦枠部材一体化されているとともに、上記縦枠部材におけるパネル領域間の境界部に切込が形成されていることを特徴とする傾斜可能壁パネル。

請求項6

請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の傾斜可能壁パネルからなる間仕切り壁建物内に浸入した水の圧力を受けて傾斜するように設けられたことを特徴とする傾斜可能壁構造

請求項7

請求項6に記載の傾斜可能壁構造において、建物内に浸入すると想定される水の流れの方向に壁面が交差するように上記間仕切り壁が配置されることを特徴とする傾斜可能壁構造。

技術分野

0001

この発明は、津波等が生じたときに、水の流れを受けて傾斜することにより、この水を受け流すことができる傾斜可能壁パネルおよび傾斜可能壁構造に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、津波を受けたときに、津波の波圧を受け流して、構造物躯体の損傷を抑制することができる壁構造が開示されている。この壁構造は、構造物の躯体に壁体を取り付けた壁構造であって、壁体の上端部は、躯体に回動自在に取り付けられている。壁体は、躯体に対して固定手段により固定されることで構造物の壁をなす起立姿勢となり、壁体に所定以上の外力が加わったときに、固定手段による固定が解除されて回動自在な状態となるように設けたものである。

先行技術

0003

特開2014−173239号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記従来の技術では、壁体を建物に回動可能に設けるため、一般的な壁体の取り付けの作業と異なる作業が要求されることになり、壁体の取り付け作業を迅速に行い難いという欠点があった。

0005

この発明は、上記の事情に鑑み、取り付け作業性に優れた傾斜可能壁パネルおよび傾斜可能壁構造を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

この発明の傾斜可能壁パネルは、上記の課題を解決するために、パネル本体部と、互いに回動方向が反対となる2以上の蝶番を有しており、上記パネル本体部の上部側を天井に固定するとともに、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記蝶番の回動が同時または別々に許容される天井側固定部と、上記パネル本体部の下部側を床に固定するとともに、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記パネル本体部の床固定を解除する床側固定部と、を備えることを特徴とする。

0007

上記の構成であれば、互いに回動方向が反対となる2以上の蝶番を有するので、上記パネル本体部は押し波と引き波の両方に対して傾斜できるようになる。また、上記天井側固定部においては、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記蝶番の回動が許容されるので、上記天井側固定部を天井に回動可能に設ける必要はなく、上記天井側固定部はこれまでと同様の作業で天井に取り付ければよいことになる。

0008

上記天井側固定部の側面部から上記パネル本体部の側面部に渡る縦配置部材の破損によって上記蝶番の回動が同時または別々に許容されてもよい。これによれば、上記縦配置部材によって上記蝶番を回動させる荷重を設定することができる。

0009

上記床側固定部の側面部から上記パネル本体部の側面部に渡る縦配置部材の破損によって上記パネル本体部の床固定が解除されてもよい。これによれば、上記縦配置部材によって上記パネル本体部の床固定を解除させる荷重を設定することができる。

0010

上記パネル本体部は2以上のパネル領域からなり、これらパネル領域は上記蝶番のうちの1つの蝶番の回動方向に回動できる第3蝶番によって連結されており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記第3蝶番の回動が許容されてもよい。これによれば、押し波で傾斜可能壁パネルが傾斜する側に、家具等が存在して当該傾斜が阻止されるような場合でも、上記第3蝶番が回動することで、押し波を受け流すことが可能になる。

0011

上記複数のパネル領域が縦枠部材一体化されているとともに、上記縦枠部材におけるパネル領域間の境界部に切込が形成されていてもよい。これによれば、簡単に形成できる上記切込によって低コストでパネル折れ許容部を形成できる。

0012

また、この発明の傾斜可能壁構造は、上記の傾斜可能壁パネルからなる間仕切り壁が建物内に浸入した水の圧力を受けて傾斜するように設けられたことを特徴とする。

0013

上記の構成であれば、建物内に浸入した水の圧力が建物躯体にかかるのを極力防止することができる。

0014

建物内に浸入すると想定される水の流れの方向に壁面が交差するように上記間仕切り壁が配置されていてもよい。これによれば、建物内に浸入する水の圧力を上記間仕切り壁が的確に受けることができるので、浸水に迅速に反応して間仕切り壁を傾斜させることができる。

発明の効果

0015

本発明であれば、一般的な壁体と同様の作業で簡単に取り付けることができる等の諸効果を奏する。

図面の簡単な説明

0016

本発明の実施形態に係る傾斜可能壁パネルを示した図であり、同図(A)は正面図、同図(B)は側面図である。
図1の傾斜可能壁パネルの天井側固定部を拡大して示した説明図である。
図1の傾斜可能壁パネルのパネル折れ許容部を拡大して示した説明図である。
図1の傾斜可能壁パネルの床側固定部を拡大して示した説明図である。
本発明の実施形態に係る傾斜可能壁構造を有する建物例を示した説明図である。
図1の傾斜可能壁パネルの動作例を示した説明図である。

実施例

0017

以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(A)および図1(B)に示しているように、この実施形態の傾斜可能壁パネル1は、天井側固定部2と、パネル本体部3と、床側固定部4とを備えており、建物内の間仕切り壁として用いられる。また、上記傾斜可能壁パネル1は、工場出荷段階(現場搬送時)のものであって、プラスターボード等は未装着であり、建築現場において上記傾斜可能壁パネル1の天井や床への固定(屋内壁には固定せず)が行われるとともに、パネル面への上記プラスターボード等のビス固定等が行われる。本願においては、傾斜可能壁パネル1は、このようなプラスターボード等の未装着のものを含む他、工場出荷段階で既にプラスターボード等が装着されたものも当然に含む。

0018

上記天井側固定部2は、上部側に位置しており、第1横配置部材(パネル上部構成部材)21と第2横配置部材(パネル上部構成部材)22とを備えている。上記第1横配置部材21は、図2にも示すように、下部の両側に角凹部を有した縦断面逆凸形状を有しており、上記角凹部から打ち込まれたビス23によって当該傾斜可能壁パネル1を天井5に固定することができる。

0019

上記第2横配置部材22は、上記第1横配置部材21の下側に第1蝶番24によって回動可能に連結されている。上記第1蝶番24は横方向の例えば2箇所に設けられる。また、上記第1蝶番24における第1固定部24aと第2固定部24bとは水平に位置して互いに近接し対向した状態にある。上記第1固定部24aは、上記第1横配置部材21の下面にビス24cによって固定されており、上記第2固定部24bは上記第2横配置部材22の上面にビス24dによって固定されている。上記第1蝶番24の回動軸は、図において上記固定部24a、24bの右側に位置している。この右側は、引き波を受けるパネル面側である。上記第1蝶番24の回動が許されると、上記第2横配置部材22は、水平状態から上記第1蝶番24の回動軸を中心に反時計回り(第1方向)に回動する。なお、上記第2横配置部材22は、上部の右側と下部の左側に角凹部を有しており、上記上部の右側の角凹部に上記第1蝶番24の回動軸側が位置している。

0020

上記第2横配置部材22の下側には、横方向の例えば2箇所に第2蝶番25が設けられている。上記天井側固定部2は、後述の縦配置部材11を備えることにより、上記第1横配置部材21と上記パネル本体部3との相互固定状態を形成するとともに、所定以上の荷重を壁面に受けたときに、上記第1蝶番24および上記第2蝶番25の回動を同時に許容するようになっている。

0021

上記パネル本体部3の上部横桟31Aは、上記第2横配置部材22の下側に上記第2蝶番25によって回動可能に連結されている。また、上記第2蝶番25における第1固定部25aと第2固定部25bとは水平に位置して互いに近接し対向した状態にある。上記第1固定部25aは、上記第2横配置部材22の下面にビス25cによって固定されており、上記第2固定部25bは上記上部横桟31Aの上面にビス25dによって固定されている。上記第2蝶番25の回動軸は、図において上記固定部25a、25bの左側に位置している。この左側は、押し波を受けるパネル面側である。上記第2蝶番25の回動が許されると、上記上部横桟31Aは、水平状態から上記第2蝶番25の回動軸を中心に時計回り(第2方向)に回動する。なお、上記上部横桟31Aは、上部の左側に角凹部を有しており、この角凹部に上記第2蝶番25の回動軸側が位置している。

0022

上記パネル本体部3は、上側の第1パネル領域301と下側の第2パネル領域302とからなる。各パネル領域301、302は、それぞれ横枠部材31と縦枠部材32からなる枠内に十字状に補強桟を備えた構造を有している。なお、上記上部横桟31Aは、上記第1パネル領域301の上部の横枠部材31である。

0023

上記パネル領域301、302は、図3にも示すように、上記第1方向と反対方向(第2方向)に回動できる第3蝶番33によって連結されている。上記第3蝶番33は横方向の例えば2箇所に設けられる。また、上記第3蝶番33における第1固定部33aと第2固定部33bとは水平に位置して互いに近接し対向した状態にある。上記第1固定部33aは、上記第1パネル領域301の下側横桟301aの下面にビス33cによって固定されており、上記第2固定部33bは上記第2パネル領域302の上側横桟302aの上面にビス33dによって固定されている。上記第3蝶番33の回動軸は、図において上記固定部33a、33bの左側に位置している。この左側は、押し波を受けるパネル面側である。上記第3蝶番33の回動が許されると、上記上部横桟31Aは、水平状態から上記第3蝶番33の回動軸を中心に時計回り(第2方向)に回動する。

0024

また、上記第1パネル領域301と上記第2パネル領域302は、上記縦枠部材32で一体化されているとともに、上記縦枠部材32におけるパネル領域間の境界部に切込32aが形成されている。上記第3蝶番33および上記切込32aが位置する箇所は、所定以上の力を受けて破損するパネル折れ許容部303をなす。

0025

上記床側固定部4は、図4にも示すように、上記第2パネル領域302の下側横桟302bの下側に空間部をおいて設けられた横桟部材41と、後述の縦配置部材11とにより構成されている。上記横桟部材41がビス41aによって床6に固定されることで、上記縦配置部材11を介して上記パネル本体部3が上記床6に固定される一方、所定以上の波圧を壁面に受けることで上記パネル本体部3の固定が解除される。

0026

上記天井側固定部2と上記パネル本体部3との側面部間、上記床側固定部4と上記パネル本体部3との側面部間、および上記パネル領域301、302の側面部間には、縦配置部材11(例えば、8mm厚さのパーティクルボードなど)が設けられている。この縦配置部材11は、ビスによって、上記天井側固定部2の上記第1横配置部材21、上記パネル本体部3の上記縦枠部材32および上記床側固定部4の上記横桟部材41に留め付けられている。

0027

上記縦枠部材32と上記横桟部材41との間に渡る上記縦配置部材11の破損が上記床側固定部4の破損となり、上記床側固定部4による上記パネル本体部3の固定が解除される。一般に、間仕切り壁に要求される耐水平荷重は、約1765N(約180kgf)以上である一方、想定される津波の水平荷重は約3432N(約350kgf)以下とされるので、上記破損は、例えば、約1765N〜3432N(約180kgf〜350kgf)の荷重(水平荷重)の範囲内で生じるように設定される。

0028

また、上記縦枠部材32と上記第1横配置部材21との間に渡る上記縦配置部材11の破損によって上記第1蝶番24および第2蝶番25の回動が許容される。上記破損は、同様に、例えば、約1765N〜3432N(約180kgf〜350kgf)の荷重(水平荷重)の範囲内で生じるように設定される。

0029

上記傾斜可能壁パネル1では、上記床側固定部4側の縦配置部材11が破損した後に、上記天井側固定部2側の縦配置部材11が破損し、上記第1蝶番24および上記第2蝶番25の回動が許容される。この実施形態では、上記床側固定部4側の縦配置部材11が破損したと同時に上記天井側固定部2側の縦配置部材11が破損して上記第1蝶番24および上記第2蝶番25の回動が許容されるようにしている。

0030

さらに、上記パネル折れ許容部303での上記縦配置部材11の破損および上記縦枠部材32の上記切込32aでの破損によって、上記パネル領域301、302間の折れ(第3蝶番33の回動)が許容される。上記破損は、同様に、例えば、約1765N〜3432N(約180kgf〜350kgf)の荷重(水平荷重)の範囲内で生じるように設定される。もちろん、これら複数の破損箇所破損荷重の設定が互いに同じでもよいし、或いは相違してもよいものであるが、上記パネル折れ許容部303が折れるときには、上記床側固定部4側の縦配置部材11の破損および上記天井側固定部2側の縦配置部材11の破損も生じるようにする。なお、この実施形態では、上記パネル領域301、302間の折れには、上記縦枠部材32の破損が必要であるため、この箇所での破損には他の箇所よりも大きな荷重が必要とされる。換言すれば、上記縦枠部材32の破損も必要とされることで、間仕切り壁としての剛性感が得られるようにしている。

0031

図5は、建物100と、想定される波(押し波、引き波)の方向を示している。上記建物100の集合住宅部101間には、階段部102が設けられている。また、上記集合住宅部101の少なくとも1階住戸においては、津波により水が流れると想定する直線の水経路に水が流れ易くした間取りとしている。津波時の水を流す水経路をクロスハッチングで示している。

0032

上記住戸の上記水経路には、上記傾斜可能壁パネル1からなる間仕切り壁が配置されている。例えば、上記傾斜可能壁パネル1は、複数枚隣り合わせに配置され、上記天井側固定部2と上記床側固定部4とにおいて天井5および床6にそれぞれ固定される。そして、上記傾斜可能壁パネル1間を跨ぐように(必ずしも跨がなくてよい)、プラスターボードをビス固定する。上記傾斜可能壁パネル1の動く方向は、上記押し波(引き波)の方向と同方向としている。すなわち、上記傾斜可能壁パネル1(間仕切り壁)は、建物100内に浸入すると想定される水の流れの方向に壁面が交差するように設けられる。

0033

上記の構成であれば、上記天井側固定部2を構成する複数のパネル上部構成部材(第1横配置部材21、第2横配置部材22)同士の連結と上記パネル本体部3との連結において回動方向が互いに反対である蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)を用いるので、図6(A)および図6(C)に示すように、上記パネル本体部3が押し波と引き波の両方に対して傾斜できるようになる。なお、上記の例では、上側に位置する第1蝶番24が押し波で動作し、下側に位置する第2蝶番25が引き波で動作するようにしたが、この逆に動作させることもできる。また、上記天井側固定部2を3以上のパネル上部構成部材で構成し、相互連結に蝶番を用いるようにしてもよい。この場合、少なくとも1つの蝶番が上記第2蝶番25と反対側に回動すればよい。

0034

また、上記天井側固定部2においては、所定以上の波圧を壁面に受けたときに上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)の回動が許容されるものであり、上記天井側固定部2を天井5に回動可能に設けるのではなく、上記天井側固定部2は一般の間仕切り壁と同様の作業(ビス23の打ち込み等)で天井に取り付ければよい。すなわち、上記傾斜可能壁パネル1は一般的な壁体と同様の作業で簡単に取り付けることができる。また、上記傾斜可能壁パネル1は、既存の蝶番を用いて回動構造を実現できるので、独自の回動構造を専用設計するよりもコストの低減が図れることになる。

0035

また、上記パネル領域301、302間に上記パネル折れ許容部303が形成されており、所定以上の荷重を壁面に受けたときに上記第3蝶番33の回動が許容されると、図6(B)に示すように、押し波で上記傾斜可能壁パネル1が傾斜する側に家具7が存在して当該傾斜が阻止されるような場合でも、上記パネル折れ許容部303が折れることで上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)の回動が可能になり、押し波を受け流すことが可能になる。

0036

上記天井側固定部2と上記パネル本体部3との側面部間に設けられた縦配置部材11の破損で上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)の回動が許容されるようにすると、上記縦配置部材11の板厚等によって上記蝶番(第1蝶番24、第2蝶番25)を回動させる波圧を設定することができる。なお、上記第1横配置部材21と上記第2横配置部材22とを固定する縦配置部材11と、上記第2横配置部材22と上記上部横桟31Aとを固定する縦配置部材11とを別物とし、上記第1蝶番24と上記第2蝶番25とが別々に回動可能となるようにしてもよい。

0037

上記床側固定部4を構成する上記横桟部材41と上記パネル本体部3との側面部間に設けられた縦配置部材11の破損によって上記パネル本体部3の床固定が解除されるようにすると、上記縦配置部材11の板厚等によって上記パネル本体部3の床固定を解除させる荷重を設定することができる。

0038

上記パネル折れ許容部303に切込32aが形成されると、簡単に形成できる上記切込32aによって低コストで上記パネル折れ許容部303を形成できる。

0039

また、上記傾斜可能壁構造は、上記傾斜可能壁パネル1からなる間仕切り壁を備え、上記間仕切り壁が建物100内に浸入した水の圧力を受けて傾斜するので、建物内に浸入した水の圧力が建物躯体にかかるのを極力防止することができる。

0040

上記建物100内に浸入すると想定される水の流れの方向に壁面が交差するように上記傾斜可能壁パネル1からなる間仕切り壁が配置されていると、建物100内に浸入する水の圧力を上記間仕切り壁が的確に受けることができるので、浸水に迅速に反応して間仕切り壁を傾斜させることができる。

0041

なお、上記の実施形態では、上記縦配置部材11を破損させることによって上記パネル本体部3の床固定を解除等させたが、これに限らず、マグネット等を用いて上記パネル本体部3の床固定の解除等をさせるようにしてもよい。また、上記傾斜可能壁パネル1では、上記パネル本体部3がフレームで構成され、このフレームに蝶番を取り付けたが、上記フレームに代えて、上記パネル本体部3を面材で構成し、この面材に蝶番を取り付けるようにしてもよい。

0042

以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。

0043

1 :傾斜可能壁パネル
2 :天井側固定部
3 :パネル本体部
4 :床側固定部
5 :天井
6 :床
7 :家具
11 :縦配置部材
21 :第1横配置部材
22 :第2横配置部材
24 :第1蝶番
25 :第2蝶番
31 :横枠部材
31A :上部横桟
32 :縦枠部材
32a :切込
33 :第3蝶番
41 :横桟部材
100 :建物
101 :集合住宅部
102 :階段部
301 :第1パネル領域
302 :第2パネル領域
303 :パネル折れ許容部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 日鉄建材株式会社の「 金属管支柱」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】大きな地震や車両衝突等の水平力が発生した場合に、金属管支柱の根元部はもとより開口部からの倒壊を未然に防止できる金属管支柱を提供する。【解決手段】内部に電気機器を収容し側壁部に作業用の開口部1が... 詳細

  • センクシア株式会社の「 柱の補強構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】 既存柱にも適用が可能であり、効率よく柱を補強することが可能な柱の補強構造を提供する。【解決手段】 柱の補強構造1は、柱3とアングル材11等から構成される。柱3は、縦材5と、縦材5の間に斜... 詳細

  • センクシア株式会社の「 柱の補強構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】 既存柱にも適用が可能であり、効率よく柱を補強することが可能な柱の補強構造を提供する。【解決手段】 柱の補強構造1は、柱3と補強横部材11等から構成される。柱3は、縦材5と、縦材5の間に斜... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ