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課題

自動二輪車において、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造を提供する。

解決手段

ホルダ部材80は、ボトムブリッジ17に締結部材95で固定されるが、締結部材95はステアリング軸15のごく近傍にねじ込みなどにより締結される。外径近似する連動ブレーキケーブル43と、スピードメータケーブル49と、第1伝達部材42とは、連動ブレーキケーブル43が最もステアリング軸15に近い位置に配置される。結果、連動ブレーキケーブル43は、転蛇の影響を少なくすることができる。スピードメータケーブル49が次にステアリング軸15に近い位置に配置される。スピードメータケーブル49も、転蛇の影響を少なくすることができる。

概要

背景

1つの操作子を操作することで、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキ制動力を与えることができる連動ブレーキステムが開発され、このような連動ブレーキシステムが自動二輪車にも採用されるようになってきた。
連動ブレーキシステムでは、前綸ブレーキに向かうブレーキケーブル(又はブレーキ配管)や後輪ブレーキに向かうブレーキロッド(又はブレーキ配管)に、連動ブレーキケーブルが加わるため、ケーブル配管の本数が多くなる。

ケーブルや配管の収納スペースに限りがある自動二輪車では、ケーブルや配管の配索が重要となり、複数のケーブルや配管を束ねて配索する技術が各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図24)参照)。

ところで、液圧配管などは、動力(圧力)伝達媒体液体であるため、断面積等が変化しなければ伝達ロスは小さくて済む。

一方、連動ブレーキケーブルは、中空アウターチューブと、このアウターチューブ内を移動するインナーケーブルとから構成される。アウターチューブはインナーケーブルの保護管役割を果たす。このような構造の連動ブレーキケーブルでは、アウターチューブとインナーケーブルとの間で摩擦抵抗(以下、フリクションと記す。)が発生する。

このフリクションは連動ブレーキケーブルの曲率半径曲げ半径)が小さいほど大きくなるため、曲率半径を過小にしないことや湾曲箇所を減らすなどの工夫が必要であった。
さらに、転舵の影響が加わるとステアリング軸周りにおいては、より高度な工夫が必要となる。
そこで、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることが望まれる。

概要

自動二輪車において、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造を提供する。ホルダ部材80は、ボトムブリッジ17に締結部材95で固定されるが、締結部材95はステアリング軸15のごく近傍にねじ込みなどにより締結される。外径近似する連動ブレーキケーブル43と、スピードメータケーブル49と、第1伝達部材42とは、連動ブレーキケーブル43が最もステアリング軸15に近い位置に配置される。結果、連動ブレーキケーブル43は、転蛇の影響を少なくすることができる。スピードメータケーブル49が次にステアリング軸15に近い位置に配置される。スピードメータケーブル49も、転蛇の影響を少なくすることができる。

目的

本発明は、自動二輪車において、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

前輪ブレーキ(23)と、後輪ブレーキ(24)と、前記前輪ブレーキ(23)に第1伝達部材(42)を介して制動力を発生させる第1操作子(41)と、前記前輪ブレーキ(23)及び前記後輪ブレー(24)を制動させるための力を発生させる第2操作子(45)と、この第2操作子(45)で発生した力を分配する連動機構(60)と、この連動機構(60)で分配した力を前記前輪ブレーキ(23)へ伝達する連動ブレーキケーブル(43)と、ステアリング軸(15)を回動可能に支持するヘッドパイプ(31)とを備えている自動二輪車(10)であって、ケーブル又は配管からなる少なくとも1本の線状部材(42、49)と前記連動ブレーキケーブル(43)とを一括して保持するホルダ部材(80)を備え、このホルダ部材(80)は、前記ステアリング軸(15)の近傍に配置されると共に前記連動ブレーキケーブル(43)を支える主保持部(87)と、前記少なくとも1本の線状部材(42、49)を支える副保持部(88、89)と、を有しており、前記主保持部(87)は、前記副保持部(88、89)よりも前記ステアリング軸(15)に近い位置に配置されることを特徴とする自動二輪車。

請求項2

前記ステアリング軸(15)の下端で支持されるボトムブリッジ(17)と、このボトムブリッジ(17)で支持され前輪(18)を回転可能に支持するフロントサスペンション(19)を備え、前記ホルダ部材(80)は、前記ボトムブリッジ(17)に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。

請求項3

前記線状部材(42、49)は、スピードメータ(47)から延びるスピードメータケーブル(49)と前記第1伝達部材(42)とからなり、前記副保持部(88、89)は、前記スピードメータケーブル(49)を保持する第1副保持部(88)と、前記第1伝達部材(42)を保持する第2副保持部(89)とからなり、この第2副保持部(89)よりも前記第1副保持部(88)が前記ステアリング軸(15)に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。

請求項4

前記連動ブレーキケーブル(43)はグロメット(91)を介して前記主保持部(87)で保持され、前記スピードメータケーブル(49)はグロメットを介することなく前記第1副保持部(88)に挿通され、前記第1伝達部材(42)はグロメット(92)を介して前記第2副保持部(89)で保持されていることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。

技術分野

0001

本発明は、連動ブレーキステムを備える自動二輪車に関する。

背景技術

0002

1つの操作子を操作することで、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキ制動力を与えることができる連動ブレーキシステムが開発され、このような連動ブレーキシステムが自動二輪車にも採用されるようになってきた。
連動ブレーキシステムでは、前綸ブレーキに向かうブレーキケーブル(又はブレーキ配管)や後輪ブレーキに向かうブレーキロッド(又はブレーキ配管)に、連動ブレーキケーブルが加わるため、ケーブル配管の本数が多くなる。

0003

ケーブルや配管の収納スペースに限りがある自動二輪車では、ケーブルや配管の配索が重要となり、複数のケーブルや配管を束ねて配索する技術が各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図24)参照)。

0004

ところで、液圧配管などは、動力(圧力)伝達媒体液体であるため、断面積等が変化しなければ伝達ロスは小さくて済む。

0005

一方、連動ブレーキケーブルは、中空アウターチューブと、このアウターチューブ内を移動するインナーケーブルとから構成される。アウターチューブはインナーケーブルの保護管役割を果たす。このような構造の連動ブレーキケーブルでは、アウターチューブとインナーケーブルとの間で摩擦抵抗(以下、フリクションと記す。)が発生する。

0006

このフリクションは連動ブレーキケーブルの曲率半径曲げ半径)が小さいほど大きくなるため、曲率半径を過小にしないことや湾曲箇所を減らすなどの工夫が必要であった。
さらに、転舵の影響が加わるとステアリング軸周りにおいては、より高度な工夫が必要となる。
そこで、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることが望まれる。

先行技術

0007

特開2010−47232号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、自動二輪車において、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0009

請求項1に係る発明は、前輪ブレーキと、後輪ブレーキと、前記前輪ブレーキに第1伝達部材を介して制動力を発生させる第1操作子と、前記前輪ブレーキ及び前記後輪ブレーを制動させるための力を発生させる第2操作子と、この第2操作子で発生した力を分配する連動機構と、この連動機構で分配した力を前記前輪ブレーキへ伝達する連動ブレーキケーブルと、ステアリング軸を回動可能に支持するヘッドパイプとを備えている自動二輪車であって、
ケーブル又は配管からなる少なくとも1本の線状部材と前記連動ブレーキケーブルとを一括して保持するホルダ部材を備え、
このホルダ部材は、前記ステアリング軸の近傍に配置されると共に前記連動ブレーキケーブルを支える主保持部と、前記少なくとも1本の線状部材を支える副保持部と、を有しており、
前記主保持部は、前記副保持部よりも前記ステアリング軸に近い位置に配置されることを特徴とする。

0010

請求項2に係る発明では、ステアリング軸の下端で支持されるボトムブリッジと、このボトムブリッジで支持され前輪を回転可能に支持するフロントサスペンションを備え、ホルダ部材は、ボトムブリッジに取付けられていることを特徴とする。

0011

請求項3に係る発明では、線状部材は、スピードメータから延びるスピードメータケーブルと第1伝達部材とからなり、副保持部は、スピードメータケーブルを保持する第1副保持部と、第1伝達部材を保持する第2副保持部とからなり、
この第2副保持部よりも第1副保持部がステアリング軸に近い位置に配置されていることを特徴とする。

0012

請求項4に係る発明では、連動ブレーキケーブルはグロメットを介して主保持部で保持され、スピードメータケーブルはグロメットを介することなく第1副保持部に挿通され、第1伝達部材はグロメットを介して第2副保持部で保持されていることを特徴とする。

発明の効果

0013

請求項1に係る発明では、ステアリング軸の近傍にホルダ部材を配置し、このホルダ部材に連動ブレーキケーブルを保持する主保持部とその他の線状部材を保持する副保持部を備えた上で、主保持部を副保持部よりもステアリング軸側に設けた。すると、連動ブレーキケーブルを他のケーブル又は配管に比べて、ステアリング軸寄りに配置することができる。結果、連動ブレーキケーブルは、転蛇の影響を少なくすることができる。
よって、本発明によれば、転舵時に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造が提供される。

0014

請求項2に係る発明では、ホルダ部材は、ボトムブリッジに取付けられる。ボトムブリッジは前輪と共に転蛇される。前輪はフロントサスペンションにより上下に移動可能に支持される。
連動ブレーキケーブルは、ホルダ部材よりも上側の部位で転蛇を吸収し、ホルダ部材よりも下側の部位でフロントサスペンションの作動を吸収すればよく、それぞれ、転蛇とサスペンション動きを個別に考慮することができるため、連動ブレーキケーブルの配索を含む設計が容易になる。

0015

請求項3に係る発明によれば、第1伝達部材よりもスピードメータケーブルがステアリング軸寄りに配置され、転蛇によりスピードメータケーブルが受ける影響を小さくすることができる。

0016

請求項4に係る発明では、スピードメータケーブルはグロメットを介することなく第1副保持部に挿通される。スピードメータケーブルは、前輪のホイールハブとスピードメータとを繋いでいる。このスピードメータケーブルが、第1副保持部に挿通されるだけであるため、ホイールハブとスピードメータの間で十分にピードメタケーブルを移動する長さを確保することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係る自動二輪車の右側面図である。
連動機構の構造を説明する図である。
自動二輪車の前部の左側面図である。
連動ブレーキケーブルを保持する第1ケーブル保持部の斜視図である。
連動ブレーキケーブル等を保持するホルダ部材(第2ケーブル保持部)の構造を説明する図。
ボトムブリッジ及びホルダ部材(第2ケーブル保持部)の平面図である。
自動二輪車の前部の平面図である。

0018

本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、図中の「前・後、左・右、上・下」はシートに座った運転者を基準にして定めた方向を示す。

0019

図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム30と、この車体フレーム30で支えられるパワーユニット12と、スイングアーム13で回転自在に支持される後輪14と、車体フレーム30の前部のヘッドパイプ31で支持されるステアリング軸15と、このステアリング軸15の上端に取付けられるトップブリッジ16と、ステアリング軸15の下端に取付けられるボトムブリッジ17と、これらのトップブリッジ16及びボトムブリッジ17で支持され前輪18を回転自在に支えるフロントサスペンション19と、車体フレーム30上に配置される燃料タンク20及びシート21とを備えている。パワーユニット12は、ガソリンエンジンなどの内燃機関が好適であるが、電動モータであってもよい。

0020

車体フレーム30は、ヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31から車両後方へ延びるメインフレーム32と、このメインフレーム32の後部から斜め下へ延びるピボットフレーム33と、ヘッドパイプ31から斜め下へ延びるダウンフレーム34を有する。ダウンフレーム34とピボットフレーム33とでパワーユニット12を支持する。

0021

ピボットフレーム33でスイングアーム13が上下動自在に支持される。メインフレーム32の後端から車両後方へ延びるシートフレーム35でシート21を支える。そして、シートフレーム35とスイングアーム13とにリヤサスペンション22が渡されている。

0022

前輪18と後輪14の間(この例ではパワーユニット12の後方位置)に、運転者が足を載せるメインステップ28及び運転者が操作するキックペダル29が配置されると共に前輪ブレーキ23と後輪ブレーキ24に制動力は分配する連動機構60が設けられている。この連動機構60の詳細は図2で説明する。

0023

トップブリッジ16にハンドルホルダ25を介してステアリングハンドル26が取付けられ、このステアリングハンドル26に取付けられる右グリップ27に第1操作子41が配置され、この第1操作子41から前輪ブレーキ23まで第1線状部材としての第1伝達部材42が延びている。

0024

第1操作子41は、フロントブレーキレバーが好適であるが、ブレーキペダルであってもよく、種類形式は問わない。また、第1線状部材としての第1伝達部材42は、制動力を機械的に伝え得るブレーキケーブルが好適であるが、ブレーキロッドや制動油圧を伝えるブレーキホース(又はブレーキ配管)であってもよい。

0025

また、パワーユニット12の近傍に配置されている連動機構60から前輪ブレーキ23まで、第2伝達部材としての連動ブレーキケーブル43が延びている。この連動ブレーキケーブル43は車両前後方向において、斜め上に延びた後に前方へ湾曲し、シートフレーム35及びメインフレーム32に沿って延び、ステアリング軸15の近傍で下方へ湾曲して前輪ブレーキ23に達する。

0026

なお、連動機構60は、第2操作子45で駆動される。連動機構60から第3伝達部材46が後輪ブレーキ24まで延びている。第2操作子45は、ブレーキペダルが好適であるが、ブレーキレバーであってもよい。第3伝達部材46は、ブレーキロッドが好適であるが、ブレーキホースやブレーキワイヤであってもよい。

0027

また、トップブリッジ16の車両前方にスピードメータ47及び前照灯48が配置され、スピードメータ47から第2線状部材としてのスピードメータケーブル49が前輪ブレーキ23の近傍まで延びている。

0028

図2に示すように、シートフレーム35は、ピボットフレーム33から斜め上に延びるサブフレーム36で補強されている。このサブフレーム36とピボットフレーム33にL字状のピリオンステップブラケット37が取付けられ、このピリオンステップブラケット37に、同乗者が足を載せるピリオンステップ38が取付けられている。

0029

第2操作子45は、ピボットフレーム33に回転軸51を介して取付けられる。第2操作子45がブレーキペダルである場合は、前端踏み面52を備え、後端に且つ回転軸51から上に延びるアーム部53を備える。

0030

連動機構60は、アーム部53の上部に連結軸61を介して回転自在に取付けられる縦長板状イコライザ62と、このイコライザ62の上端とピリオンステップブラケット37の上端とに掛け渡したディレイスプリング63と、連結軸61よりも下方へ延びるイコライザ62の下部に設けられるストッパピン64とを有する。

0031

イコライザ62の上部に連動ブレーキケーブル43が連結され、イコライザ62の下部に第3伝達部材46が連結される。
第2操作子45は、ペダルスプリング54で上方へ付勢されている。車体フレーム側に設けたストッパ部39にアーム部53の後面が当たることで、図反時計回りの回転が抑制される。

0032

乗員が踏み面52を踏むと、第2操作子45は回転軸51を中心に図時計方向へ回転する。アーム部53は車両前方へ移動する。この移動により、第3伝達部材46が引かれる。

0033

なお、第2操作子45の操作初期段階では、縦長のイコライザ62は、上部がディレイスプリング63で車両前方への移動が制限されるため、連動ブレーキケーブル43は引かれない。
イコライザ62の上部とアーム部53とは、車両前方に開くV字形を呈しているが、アーム部53が車両前方へ移動することで、I字になろうとする。ストッパピン64がイコライザ62に接触すると、この後はアーム部53に連動して、イコライザ62は車両前方へ移動し始め、連動ブレーキケーブル43が引かれ始める。

0034

第3伝達部材46よりも遅れて連動ブレーキケーブル43が引かれる。
このように第2操作子(ブレーキペダル45)で発生する力は、連動機構60で連動ブレーキケーブル43と第3伝達部材46とに分配される。

0035

なお、連動ブレーキケーブル43は、アウターチューブ43aと、このアウターチューブ43a内を移動するインナーケーブル43bとからなる。アウターチューブ43aは、インナーケーブル43bを包んで保護する役割を果たす。

0036

図3に示すように、メインフレーム32に沿って車両後方からヘッドパイプ31に向かって延びる連動ブレーキケーブル43は、ステアリング軸15の近傍で下へ方向を変え、下方へ十分に延びた後に車両前方へ方向を変えて前輪ブレーキ23に連結される。

0037

また、図1の第1操作子41から延びる第1伝達部材42は、ステアリング軸15の近傍から連動ブレーキケーブル43に沿って下がり、前輪ブレーキ23に連結される。
また、図1のスピードメータ47から延びるスピードメータケーブル49は、ステアリング軸15の近傍から連動ブレーキケーブル43に沿って下がり、前輪18のホイールハブ55に連結される。

0038

連動ブレーキケーブル43は、メインフレーム32の上面部32Bに設けた第1ケーブル支持部70と、ボトムブリッジ17に設けた第2ケーブル支持部80とで保持される。
第1ケーブル支持部70の軸線71が側面視で車両前方へ斜め上に延びており、第2ケーブル支持部80の軸線81が側面視で後下がりに傾斜するように延びているため、第1ケーブル支持部70と第2ケーブル支持部80との間において、車両斜め前方へ凸となるように、連動ブレーキケーブル43は湾曲している。

0039

すなわち、図3に示すように、第2ケーブル支持部80はケーブルを支持する軸線81が側面視で後下がりに傾斜しており、連動ブレーキケーブル43の湾曲凸部43Aの少なくとも一部は、ステアリング軸15の軸線15Aよりも前方になるように支持されている。
また、図1に示すように、車両側面視で、シリンダヘッド12Aの前端よりも前側に第1ケーブル支持部70が設けられている。

0040

第1ケーブル支持部70と第2ケーブル支持部80の好適な構造を、次に説明する。
図4に示すように第1ケーブル支持部70は、鋼線曲げて形成した単純な止め金具であり、車幅方向に水平に移動する連動ブレーキケーブル43を収納する第1ポケット部72と、上へ移動する連動ブレーキケーブル43を上から抑える第2ポケット部73とを有する。
好ましくは、連動ブレーキケーブル43に、一対の鍔74、74が付いた筒75を嵌めて固定する。

0041

第1ポケット部72の外幅W1は、鍔74と鍔74の内幅W2より若干(0.5mm程度)狭くする。
筒75を第1ポケット部72に嵌めると、一対の鍔74、74により、連動ブレーキケーブル43が車両前後方向へ移動することがなくなる。加えて、第2ポケット部73で上方への移動が抑制されるため、筒75は前・後、左・右、上・下へ移動することがない。

0042

図5(a)に示すように、第2ケーブル支持部80は、帯状金属板82の両端にビス穴83、83を設け、中央にU字切り欠き84、84を設け、U字切り欠き84、84を除く部位に折り曲げ形成したフランジ部85、85を有し、折り曲げられたホルダ部材であって、U字切り欠き84とビス穴83、83との間に、主保持部87と第1副保持部88と第2副保持部89とが形成されている。

0043

図5(b)に示すグロメット91、92を準備する。グロメット91、92の各々は、上下に鍔93、93を有する。一方のグロメット91は、連動ブレーキケーブル43が挿通された状態で、主保持部87にセットされる。他方のグロメット92は、第1伝達部材42が挿通された状態で、第2副保持部89にセットされる。

0044

図5(c)に示すように、連動ブレーキケーブル43と、スピードメータケーブル49と、第1伝達部材42とが、並んだ状態で第2ケーブル支持部としてのホルダ部材80で保持され、この状態のホルダ部材80がビスボルトなどの締結部材95により、ボトムブリッジ17に固定される。

0045

連動ブレーキケーブル43のアウターチューブ43aは、グロメット91を介してホルダ部材80で挟まれる。グロメット91は鍔93がフランジ部85(断面図につき上のフランジ部は不図示)に当たるため、上下方向(図面表裏方向)に抜ける心配はない。そして、グロメット91が円形を保つため、アウターチューブ43aが偏平化する心配がない。アウターチューブ43aが円形を保つため、内部のインナーケーブル43bの移動が妨げられない。

0046

第1伝達部材42は連動ブレーキケーブル43と同様であるため、説明は省略する。
一方、スピードメータケーブル49は、ホルダ部材80の内面から十分な隙間が確保されるため、上下方向(図面表裏方向)に自由に移動する。

0047

図6に示すように、ホルダ部材80は、ボトムブリッジ17に締結部材95で固定されるが、締結部材95はステアリング軸15のごく近傍にねじ込みなどにより締結される。
そして、外径近似する連動ブレーキケーブル43と、スピードメータケーブル49と、第1伝達部材42とは、連動ブレーキケーブル43が最もステアリング軸15に近い位置に配置される。結果、連動ブレーキケーブル43は、転蛇の影響を少なくすることができる。

0048

スピードメータケーブル49が、次にステアリング軸15に近い位置に配置される。スピードメータケーブル49も、転蛇の影響を少なくすることができる。

0049

図7に示すように、車幅中心線32aの車幅方向一方(この例では左方)に前輪ブレーキ32が配置されている。そして、第1ケーブル支持部70の軸線71は、車幅中心線を兼ねるメインフレーム32の中心軸車両長手軸)32aに対して、前輪ブレーキ32側へ角度θだけ傾斜している。このような第1ケーブル支持部70で支持される連動ブレーキケーブル43は、車両平面視で、比較的短い経路を通ってホルダ部材80に至る。

0050

トップブリッジ16の車両前方に配置されるスピードメータ47から延びるスピードメータケーブル49は、比較的短い経路を通ってホルダ部材80に至る。
第1操作子41から延びる第1伝達部材42は、ステアリングハンドル26に沿って延びた後、トップブリッジ16の下を通ってホルダ部材80に至る。

0051

なお、実施例では、図5(c)に示したように、第2ケーブル支持部としてのホルダ部材80に、主保持部87と第1副保持部88と第2副保持部98を設け、主保持部87で連動ブレーキケーブル43を保持し、第1副保持部88で第2線状部材としてのスピードケーブル49を保持し、第2副保持部89で第1線状部材42を保持するようにした。
第1・第2線状部材42、49は、ケーブルと配管の何れであってもよい。
すなわち、実施例では、ホルダ部材80で、1本の連動ブレーキケーブル43と2本ケーブル(又は配管)42、49を保持するようにした。

0052

しかし、2本ケーブル(又は配管)は、1本又は3本以上であってもよい。すなわち、ホルダ部材80は、ケーブル又は配管からなる少なくとも1本の線状部材42又は49と、連動ブレーキケーブル43とを一括して支持する第2ケーブル支持部材である。

0053

また、図6にて、外径がほぼ同じ連動ブレーキケーブル43とスピードメータケーブル49と第1伝達部材42のうち、連動ブレーキケーブル43を最もステアリング軸15寄りに配置したが、連動ブレーキケーブル43より十分に小径ワイヤ又は管であれば、連動ブレーキケーブル43よりもステアリング軸15に寄った位置にてホルダ部材80で支持させることは差し支えない。

0054

図7にて、連動ブレーキケーブル43を他のケーブル又は配管42、49に比べて、ステアリング軸15寄りに配置した。ステアリング軸15から連動ブレーキケーブル43までの半径は、ステアリング軸15から他のケーブル又は配管42、49までの半径より小さくなり、旋回に係る移動距離が小さくなる。旋回に係る移動距離が小さくなれば、連動ブレーキケーブル43のフリクションを小さくすることができる。結果、他のケーブル又は配管42、49に比べて連動ブレーキケーブル43は、転蛇の影響を少なくすることができる。

0055

図6に示すように、ホルダ部材80は、ボトムブリッジ17に取付けられる。
図3に示すように、ボトムブリッジ17は前輪18と共に転蛇される。前輪18はフロントサスペンション19により上下に移動可能に支持される。連動ブレーキケーブル43は、ホルダ部材80よりも上側の部位で転蛇を吸収し、ホルダ部材80よりも下側の部位でフロントサスペンション19の作動を吸収すればよく、それぞれ、転蛇とサスペンションの動きを個別に考慮することができるため、連動ブレーキケーブル43の配索を含む設計が容易になる。

0056

図5(c)に示すように、スピードメータケーブル49はグロメットを介することなく第1副保持部88に挿通される。図3に示すように、スピードメータケーブル49は、前輪18のホイールハブ55と、上方のスピードメータ(図1、符号47)とを繋いでいる。このスピードメータケーブル49が、第1副保持部88に挿通されるだけであるため、ホイールハブ55とスピードメータ47の間で十分にピードメータケーブル49を移動する長さを確保することができる。

0057

また、図3で説明したように、連動ブレーキケーブル43は、第1ケーブル支持部70と第2ケーブル支持部80との間において、車両斜め前方へ凸となるように、連動ブレーキケーブル43は湾曲している。
連動ブレーキケーブル43がメインフレーム32の上面からボトムブリッジ17までの間で円弧を描くように湾曲して支持されているため、屈曲半径は十分な大きさに確保できる。曲率半径が大きいと、インナーケーブル(図4、符号43b)がアウターチューブ(図4、符号43a)に強く接触することがなくなり、結果、連動ブレーキケーブル43に発生するフリックションを小さくすることができる。

実施例

0058

さらには、図7で説明したように、連動ブレーキケーブル43が、前輪ブレーキ32側に傾斜して設けられるため、連動ブレーキケーブル43を車幅方向に蛇行させる必要が無くなり、ケーブル長さを短くすることができるため、フリックションを小さくすることができる。フリクションが小さいため、制動操作がより円滑に且つより軽く行える。

0059

本発明は、ステアリング軸の近傍に連動ブレーキケーブル及び他のケーブルや配管を配索する自動二輪車に好適である。

0060

10…自動二輪車、15…ステアリング軸、17…ボトムブリッジ、18…前輪、19…フロントサスペンション、23…前輪ブレーキ、24…後輪ブレーキ、31…ヘッドパイプ、41…第1操作子、42…第1線状部材(第1伝達部材)、43…連動ブレーキケーブル(第2伝達部材)、45…第2操作子(ブレーキペダル)、47…スピードメータ、49…第2線状部材(スピードメータケーブル)、60…連動機構、80…ホルダ部材、87…主保持部、88…副保持部(第1副保持部)、89…副保持部(第2副保持部)、91、92…グロメット。

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