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技術 遠心分離機

出願人 株式会社クボタ
発明者 名越収二郎田中達也
出願日 2016年1月29日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-014965
公開日 2017年8月3日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2017-131848
状態 特許登録済
技術分野 遠心分離機 汚泥処理
主要キーワード テーパ角β 主構造部材 ダムプレート テーパ角α 回転軸心廻り 薬剤供給管 軸強度 バフ仕上げ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題

搬送性能および脱水性能を向上させることができる遠心分離機を提供する。

解決手段

回転軸心廻りに回転して処理対象汚泥遠心力で分離水脱水ケーキ固液分離するボウル106Aと、回転軸心方向でボウル106Aの一端側に設けた分離水排出口112Aと、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出口113Aと、ボウルと同回転軸廻りに回転してボウル106Aの内周面上で脱水ケーキKを脱水ケーキ排出口113Aに向けて移送するスクリューコンベア109Aを備え、スクリューコンベア109Aは、回転軸心方向に沿って延びる内胴107Aと、内胴外周に螺旋状に設けられて脱水ケーキKを掻き寄せる羽根108Aを有し、ボウル106Aおよび内胴107Aが回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部211および内胴拡径部201を有し、内胴拡径部201のテーパ角βに対してボウル拡径部211が小さいテーパ角αをなす。

概要

背景

従来、例えば下水処理過程で発生する汚泥を処理する装置として、遠心脱水機遠心濃縮機等の遠心分離機がある。
遠心脱水機は、汚泥を高速回転させることで、汚泥分と水分を比重差によって分離し、脱水するものであり、例えば特許文献1に記載するものがある。

これは図2に示すものであり、遠心脱水機100は、主構造部材101の上に配置する脱水本体部104を軸受け部105a、105bで支持している。
脱水本体部104は、円筒直胴状のボウル106とボウル106の内部に配置する内胴107とを同心状に有し、軸受け部105a、105bがボウル106の回転軸心方向の両端の回転軸部106a、106bを回転可能に支持し、ボウル106が内胴107の回転軸心方向の両端の回転軸部107a、107bを回転可能に支持しており、同心状に配置されたボウル106と内胴107は同じ回転軸心廻りに回転可能である。

内胴107は内胴外周に回転軸心周り螺旋状に設けた羽根108を有してスクリューコンベア109を構成している。
ボウル106は回転軸心方向の一端側が主として分離した水分の分離液Wが滞留する分離液領域部110を形成しており、回転軸心方向の他端側が主として分離した汚泥分の脱水ケーキKを移送する脱水ケーキ領域部111を形成している。ボウル106の回転軸心方向の一端側の端部壁110aには複数の分離液排出口112が回転軸心から等距離の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

各分離液排出口112にはダムプレート堰板)112aが各分離液排出口の開口の一部を覆って装着されている。ダムプレート112aは、ボウル106のボウル径方向における位置を調整することにより、ボウル106における分離液Wの上限水位となる分離液排出口112での堰高さを設定する。ボウル106の回転軸心方向の他端側の周壁には複数の脱水ケーキ排出口113が回転軸心を中心とする放射状の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

内胴107はボウル106の他端側に対応する部位がボウル106の他端に近づくほどに内胴外径テーパ状に拡大する拡径部をなし、内胴107とボウル106の間の脱水ケーキ領域部111がボウル106の他端に近づくほどに狭くなり、内胴107の他端外周面とボウル106の他端内周面との間の隘路106cが脱水ケーキ領域部111と脱水ケーキ排出口113を連通している。

脱水本体部104は、内胴107がボウル106に対して所定の差速で回転し、スクリューコンベア109がボウル106の内周面上で脱水ケーキKをボウル106の他端側に向けて移送し、脱水ケーキKが脱水ケーキ領域部111から隘路106cを通して脱水ケーキ排出口113に押し出される。

脱水本体部104を覆って配置するハウジング114は主構造部材101に固定してあり、分離液領域部110の分離液排出口112を囲む部位に下方に向けて開口する分離液放出口115を有し、脱水ケーキ領域部111の脱水ケーキ排出口113を囲む部位に下方に向けて開口する脱水ケーキ放出口116を有している。

軸受け部105bで支持された脱水ケーキ領域部111の側の回転軸部106bおよび回転軸部106bを貫通する内胴107の回転軸107bには差速装置として油圧モータ118を接続し、油圧モータ118に駆動源駆動モータ油圧ポンプ(図示せず)が連結されている。

汚泥供給管120は、軸受け部105aで支持された分離液領域部110の側の回転軸部106aを貫通して内胴107の内部に挿入されており、先端開口120aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。薬剤供給管122は、汚泥供給管120の内部に挿入されており、先端開口122aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。

内胴107の汚泥投入部121の周壁には分離液領域部110の内部に向けて開口する複数の汚泥投入口121aが回転軸心を中心とする放射状の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

この構成では、原汚泥Sを汚泥供給管120を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給するとともに、高分子凝集剤Cを薬剤供給管122を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給して混合し、原汚泥Sと高分子凝集剤Cの混合汚泥を汚泥投入部121の汚泥投入口121aから高速回転するボウル106の内部に投入する。

ボウル106の内部で凝集した汚泥フロックFを含む混合汚泥は、遠心力により分離液Wと脱水ケーキKとに固液分離される。ボウル106と回転数差(差速)をもつスクリューコンベア109が脱水ケーキKを脱水ケーキ領域部111に移送し、脱水ケーキKは脱水ケーキ領域部111を移動する間に含水率がさらに低下し、脱水ケーキ排出口113からハウジング114の内部に排出され、脱水ケーキ放出口116から機外へ放出される。

ボウル106の分離液排出口112からダムプレート112aを越流してハウジング114の内部に排出される分離液Wが遠心力を受けて回転軸心廻りに放散されて、分離液放出口115から機外へ放出される。

概要

搬送性能および脱水性能を向上させることができる遠心分離機を提供する。回転軸心廻りに回転して処理対象汚泥を遠心力で分離水と脱水ケーキに固液分離するボウル106Aと、回転軸心方向でボウル106Aの一端側に設けた分離水排出口112Aと、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出口113Aと、ボウルと同回転軸廻りに回転してボウル106Aの内周面上で脱水ケーキKを脱水ケーキ排出口113Aに向けて移送するスクリューコンベア109Aを備え、スクリューコンベア109Aは、回転軸心方向に沿って延びる内胴107Aと、内胴外周に螺旋状に設けられて脱水ケーキKを掻き寄せる羽根108Aを有し、ボウル106Aおよび内胴107Aが回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部211および内胴拡径部201を有し、内胴拡径部201のテーパ角βに対してボウル拡径部211が小さいテーパ角αをなす。

目的

本発明は上記した課題を解決するものであり、搬送性能および脱水性能を向上させることができる遠心分離機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

処理対象汚泥遠心力で分離水脱水ケーキ固液分離する遠心分離機であって、回転軸心廻りに回転するボウルと、回転軸心方向でボウルの一端側に設けた分離水排出口と、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出口と、ボウルと同回転軸廻りに回転してボウルの内周面上で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口に向けて移送するスクリューコンベアを備え、スクリューコンベアは、回転軸心方向に沿って延びる内胴と、内胴外周に螺旋状に設けられて脱水ケーキを掻き寄せる羽根を有し、ボウルおよび内胴が回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部および内胴拡径部を有し、内胴拡径部のテーパ角に対してボウル拡径部が小さいテーパ角をなすことを特徴とする遠心分離機。

請求項2

ボウルとスクリューコンベアが炭素繊維強化プラスチックからなり、羽根が処理対象汚泥に接する汚泥摺接面に共回りを防止する摩擦軽減手段を有することを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。

請求項3

内胴は、分離液排出口の側の内胴一側端部から内胴拡径部に向けて内胴外径が同径状の内胴直胴部をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の遠心分離機。

請求項4

ボウルは、分離液排出口の側のボウル一側端部からボウル拡径部に向けてボウル内径が同径状のボウル直胴部をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の遠心分離機。

技術分野

0001

本発明は遠心分離機に関し、搬送性および脱水性能を向上させる技術に係るものである。

背景技術

0002

従来、例えば下水処理過程で発生する汚泥を処理する装置として、遠心脱水機遠心濃縮機等の遠心分離機がある。
遠心脱水機は、汚泥を高速回転させることで、汚泥分と水分を比重差によって分離し、脱水するものであり、例えば特許文献1に記載するものがある。

0003

これは図2に示すものであり、遠心脱水機100は、主構造部材101の上に配置する脱水本体部104を軸受け部105a、105bで支持している。
脱水本体部104は、円筒直胴状のボウル106とボウル106の内部に配置する内胴107とを同心状に有し、軸受け部105a、105bがボウル106の回転軸心方向の両端の回転軸部106a、106bを回転可能に支持し、ボウル106が内胴107の回転軸心方向の両端の回転軸部107a、107bを回転可能に支持しており、同心状に配置されたボウル106と内胴107は同じ回転軸心廻りに回転可能である。

0004

内胴107は内胴外周に回転軸心周り螺旋状に設けた羽根108を有してスクリューコンベア109を構成している。
ボウル106は回転軸心方向の一端側が主として分離した水分の分離液Wが滞留する分離液領域部110を形成しており、回転軸心方向の他端側が主として分離した汚泥分の脱水ケーキKを移送する脱水ケーキ領域部111を形成している。ボウル106の回転軸心方向の一端側の端部壁110aには複数の分離液排出口112が回転軸心から等距離の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

0005

各分離液排出口112にはダムプレート堰板)112aが各分離液排出口の開口の一部を覆って装着されている。ダムプレート112aは、ボウル106のボウル径方向における位置を調整することにより、ボウル106における分離液Wの上限水位となる分離液排出口112での堰高さを設定する。ボウル106の回転軸心方向の他端側の周壁には複数の脱水ケーキ排出口113が回転軸心を中心とする放射状の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

0006

内胴107はボウル106の他端側に対応する部位がボウル106の他端に近づくほどに内胴外径テーパ状に拡大する拡径部をなし、内胴107とボウル106の間の脱水ケーキ領域部111がボウル106の他端に近づくほどに狭くなり、内胴107の他端外周面とボウル106の他端内周面との間の隘路106cが脱水ケーキ領域部111と脱水ケーキ排出口113を連通している。

0007

脱水本体部104は、内胴107がボウル106に対して所定の差速で回転し、スクリューコンベア109がボウル106の内周面上で脱水ケーキKをボウル106の他端側に向けて移送し、脱水ケーキKが脱水ケーキ領域部111から隘路106cを通して脱水ケーキ排出口113に押し出される。

0008

脱水本体部104を覆って配置するハウジング114は主構造部材101に固定してあり、分離液領域部110の分離液排出口112を囲む部位に下方に向けて開口する分離液放出口115を有し、脱水ケーキ領域部111の脱水ケーキ排出口113を囲む部位に下方に向けて開口する脱水ケーキ放出口116を有している。

0009

軸受け部105bで支持された脱水ケーキ領域部111の側の回転軸部106bおよび回転軸部106bを貫通する内胴107の回転軸107bには差速装置として油圧モータ118を接続し、油圧モータ118に駆動源駆動モータ油圧ポンプ(図示せず)が連結されている。

0010

汚泥供給管120は、軸受け部105aで支持された分離液領域部110の側の回転軸部106aを貫通して内胴107の内部に挿入されており、先端開口120aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。薬剤供給管122は、汚泥供給管120の内部に挿入されており、先端開口122aが内胴107の汚泥投入部121の壁面に対向している。

0011

内胴107の汚泥投入部121の周壁には分離液領域部110の内部に向けて開口する複数の汚泥投入口121aが回転軸心を中心とする放射状の位置に、かつ回転軸心廻りに所定間隔で配置されている。

0012

この構成では、原汚泥Sを汚泥供給管120を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給するとともに、高分子凝集剤Cを薬剤供給管122を通して高速回転する内胴107の汚泥投入部121に供給して混合し、原汚泥Sと高分子凝集剤Cの混合汚泥を汚泥投入部121の汚泥投入口121aから高速回転するボウル106の内部に投入する。

0013

ボウル106の内部で凝集した汚泥フロックFを含む混合汚泥は、遠心力により分離液Wと脱水ケーキKとに固液分離される。ボウル106と回転数差(差速)をもつスクリューコンベア109が脱水ケーキKを脱水ケーキ領域部111に移送し、脱水ケーキKは脱水ケーキ領域部111を移動する間に含水率がさらに低下し、脱水ケーキ排出口113からハウジング114の内部に排出され、脱水ケーキ放出口116から機外へ放出される。

0014

ボウル106の分離液排出口112からダムプレート112aを越流してハウジング114の内部に排出される分離液Wが遠心力を受けて回転軸心廻りに放散されて、分離液放出口115から機外へ放出される。

先行技術

0015

特開2014−155894号

発明が解決しようとする課題

0016

上記の遠心脱水機において、スクリューコンベアは、実負荷運転中に脱水ケーキと共回りする傾向が搬送性能を低下させる要因をなし、遠心分離機の処理能力の低下、分離液の水質の悪化などの問題が生じる場合がある。特に、低含水化した脱水ケーキはスクリューコンベアの羽根との摩擦力が大きくなり、脱水ケーキが羽根と共回りし易くなる。共回りの事象の下では、羽根の回転による回転軸心方向への脱水ケーキの送り速度が大きく減少して脱水ケーキがボウル内停滞し、実際の送り速度と定格送り速度との差が大きくなる。このため、脱水ケーキを排出するために、スクリューコンベアの回転速度(ボウルとの差速)を上げて実際の送り速度を増速する必要がある。しかし、スクリューコンベアの回転速度の増加は遠心分離中の下水汚泥(混合汚泥)を撹拌する要因として作用し、固液分離を阻害して脱水性能に悪影響を与える。また、スクリューコンベアの回転速度の増加は下水汚泥のボウル内滞留時間の減少を招く。このボウル内滞留時間は、脱水性能に寄与する要素であり、下水汚泥がボウル内で遠心効果を受ける時間であり、ボウル内滞留時間が長いほど脱水性能が向上する。

0017

このボウル内滞留時間はボウル内周面と内胴外周面との間の空間容積汚泥投入量との関係によっても影響を受け、汚泥投入量に対して空間容積が大きいほどにボウル内滞留時間が長くなって脱水性能が向上する。一方、スクリューコンベアは、脱水ケーキの含水率が低下するほどに負荷が大きくなるので、より大きな軸強度が要求されている。スクリューコンベアは、ボウル内径が大きくなるほどに羽根外径が大きくなり、必要な軸強度を確保するために内胴外径が大きくなる。結果として、空間容積が減少する要因となる。

0018

本発明は上記した課題を解決するものであり、搬送性能および脱水性能を向上させることができる遠心分離機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0019

上記課題を解決するために、本発明の遠心分離機は、処理対象汚泥を遠心力で分離水と脱水ケーキに固液分離する遠心分離機であって、回転軸心廻りに回転するボウルと、回転軸心方向でボウルの一端側に設けた分離水排出口と、回転軸心方向でボウルの他端側に設けた脱水ケーキ排出口と、ボウルと同回転軸廻りに回転してボウルの内周面上で脱水ケーキを脱水ケーキ排出口に向けて移送するスクリューコンベアを備え、スクリューコンベアは、回転軸心方向に沿って延びる内胴と、内胴外周に螺旋状に設けられて脱水ケーキを掻き寄せる羽根を有し、ボウルおよび内胴が回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部および内胴拡径部を有し、内胴拡径部のテーパ角に対してボウル拡径部が小さいテーパ角をなすことを特徴とする。

0020

本発明の遠心分離機において、ボウルとスクリューコンベアが炭素繊維強化プラスチックからなり、羽根が処理対象汚泥に接する汚泥摺接面に共回りを防止する摩擦軽減手段を有することを特徴とする。

0021

本発明の遠心分離機において、内胴は、分離液排出口の側の内胴一側端部から内胴拡径部に向けて内胴外径が同径状の内胴直胴部をなすことを特徴とする。
本発明の遠心分離機において、ボウルは、分離液排出口の側のボウル一側端部からボウル拡径部に向けてボウル内径が同径状のボウル直胴部をなすことを特徴とする。

発明の効果

0022

以上のように本発明によれば、ボウルおよび内胴が回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部および内胴拡径部を有し、内胴拡径部のテーパ角に対してボウル拡径部が小さいテーパ角をなすことで、ボウルの脱水ケーキ排出口側における搬送性能の低下を抑制する。すなわち、ボウル内では他端側に近づくほどに内胴拡径部の外径が漸増して、ボウル拡径部の内周面と内胴拡径部の外周面との間における空間容積が径方向に漸減することで下水汚泥を圧密化し、羽根の摺接面と脱水ケーキとの摩擦力が増加する。しかし、ボウルの他端側に近づくほどにボウル拡径部のボウル内径が径方向外側へ漸増して空間容積の減少を緩和し、圧密化を抑制して羽根の摺接面と脱水ケーキとの摩擦力を抑制し、共回りの発生を防止する。一方で他端側に近づくほどにボウル内径が径方向外側へ漸増することでボウル内周面側における遠心力作用が増加し、遠心力による脱水ケーキに対する圧搾力が高まり、必要な脱水性能を確保できる。よって、容積減少による圧密化を抑制しつつ遠心力の増加による圧搾力を強化し、搬送性能の低下の抑制と脱水性能の向上を実現できる。

0023

さらに、ボウルの他端側に近づくほどにボウル拡径部のボウル内径が径方向外側へ漸増することで、内胴拡径部の他端側におけるボウル内周面と内胴外周面との離間距離を、所定の脱水効果を確保しつつ脱水ケーキを容易に排出できる大きさに設定できる。

0024

また、ボウルと内胴と羽根が炭素繊維強化プラスチックからなることで、軽量化を図りながらも十分な強度および剛性を確保しつつ羽根形状の加工の自由度が増し、羽根の汚泥摺接面にバフ加工などの摩擦軽減手段を容易に施すことができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明の実施の形態における遠心分離機を示す断面図
従来の遠心分離機を示す断面図

実施例

0026

本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、先に図2で説明した構成部材と同作用のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の遠心分離機100Aは、ボウル106Aが、回転軸心方向の両端に設けた回転軸部106a、106bが軸受け部105a、105bに支承されて回転軸部106a、106bの回転軸心廻りに回転し、処理対象汚泥を遠心力で分離水と脱水ケーキに固液分離する
ボウル106Aは、回転軸心方向でボウル106Aの一端側に分離液排出口112Aを有し、他端側に脱水ケーキ排出口113Aを有しており、ボウル内周面の脱水ケーキ領域部111の側が回転軸心方向でボウル106Aの他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部211をなし、分離液領域部110の側が分離液排出口112Aの側のボウル一側端部からボウル拡径部211に向けてボウル内径が同径状のボウル直胴部212をなす。ボウル拡径部211はテーパ角αを有している。

0027

スクリューコンベア109Aは、回転軸心方向に沿って延びる内胴107Aと、内胴外周に螺旋状に設けられて脱水ケーキを掻き寄せる羽根108Aを有している。内胴107Aは、脱水ケーキ領域部111の側が回転軸心方向でボウル106Aの他端側に向けてテーパ状に拡径する内胴拡径部201をなし、分離液領域部110の側が分離液排出口112Aの側の内胴一側端部から内胴拡径部201に向けて内胴外径が同径状の内胴直胴部202をなす。内胴拡径部201はテーパ角βを有しており、内胴拡径部201のテーパ角βに対してボウル拡径部211のテーパ角αは小さく、ボウル内周面と内胴外周面との離間距離が内胴拡径部201の他端側において最小間隙となる。ボウル106Aは回転軸心方向の他端側にボウル拡径部211のボウル最大内径部211aを有し、ボウル最大内径部211aより他端側にボウル内径が漸減するボウル縮径部211bを有し、ボウル縮径部211bと内胴拡径部201の端部との間隙が脱水ケーキ排出口113Aに連通している。

0028

ボウル106Aとスクリューコンベア109Aの内胴107Aおよび羽根108Aは炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics)からなり、羽根108Aは処理対象汚泥に接する汚泥摺接面301に処理対象汚泥が共回りすることを防止する摩擦軽減手段が施されている。摩擦軽減手段としては、汚泥摺接面301をバフ仕上げして摩擦係数を軽減することや、汚泥摺接面301にコーティング層を形成することや、潤滑剤層、例えば水膜油膜などを形成することも可能である。

0029

この構成により、原汚泥Sを汚泥供給管120を通して高速回転する内胴107Aの汚泥投入部121に供給するとともに、高分子凝集剤Cを薬剤供給管122を通して高速回転する内胴107Aの汚泥投入部121に供給して混合し、原汚泥Sと高分子凝集剤Cの混合汚泥を汚泥投入部121の汚泥投入口121aから高速回転するボウル106の内部に投入する。

0030

ボウル106Aの内部で凝集した汚泥フロックFを含む混合汚泥は、遠心力により分離液Wと脱水ケーキKとに固液分離され、スクリューコンベア109Aの回転により脱水ケーキKが脱水ケーキ領域部に掻き寄せられ、脱水ケーキKがボウル最大内径部211aおよびボウル縮径部211bを通って脱水ケーキ排出口113Aから排出される。

0031

脱水ケーキKの搬送において、ボウル106Aおよび内胴107Aが回転軸心方向で他端側に向けてテーパ状に拡径するボウル拡径部211および内胴拡径部201を有し、内胴拡径部201のテーパ角βに対してボウル拡径部211のテーパ角αが小さいので、ボウル106Aの内部では他端側に近づくほどに内胴拡径部201の外径が漸増して、ボウル拡径部211の内周面と内胴拡径部201の外周面との間における空間容積が径方向に漸減する。この空間容積の漸減により処理対象汚泥の下水汚泥が圧密化され、羽根108Aの汚泥摺接面301と脱水ケーキKとの摩擦力が増加する。

0032

しかし、ボウル106Aの他端側に近づくほどにボウル拡径部211のボウル内径が径方向外側へ漸増して空間容積の減少を緩和し、圧密化を抑制して羽根108Aの汚泥摺接面301と脱水ケーキKとの摩擦力を抑制し、共回りの発生を防止する。

0033

一方で他端側に近づくほどにボウル内径が径方向外側へ漸増することでボウル内周面側における遠心力作用が増加し、遠心力による脱水ケーキKに対する圧搾力が高まり、必要な脱水性能を確保できる。よって、容積減少による圧密化を抑制してボウル106Aの他端側における搬送性能の低下を抑制しつつ遠心力の増加による圧搾力を強化し、搬送性能の低下の抑制と脱水性能の向上を実現できる。

0034

さらに、ボウル106Aの他端側に近づくほどにボウル拡径部211のボウル内径が径方向外側へ漸増することで、内胴拡径部201の他端側におけるボウル内周面と内胴外周面との離間距離の設定の自由度が増し、所定の脱水効果を確保しつつボウル最大内径部211aおよびボウル縮径部211bと内胴拡径部201の端部との間隙を、脱水ケーキKを容易に排出できる大きさに設定できる。

0035

100A遠心脱水機
101主構造部材
102設置床面
103防振ゴム
104脱水本体部
105a、105b軸受け部
106Aボウル
106a、106b回転軸部
106c隘路
107A内胴
107a、107b 回転軸部
108A羽根
109Aスクリューコンベア
110分離液領域部
110a端部壁
111脱水ケーキ領域部
112A分離液排出口
112aダムプレート
112b 鍔部
113A脱水ケーキ排出口
114ハウジング
114aカバー部材
115 分離液放出口
116 脱水ケーキ放出口
118油圧モータ
120汚泥供給管
120a 先端開口
121汚泥投入部
121a汚泥投入口
122薬剤供給管
122a 先端開口
201 内胴拡径部
202 内胴直胴部
211 ボウル拡径部
211a ボウル最大内径部
211b ボウル縮径部
212 ボウル直胴部
301 汚泥摺接面
C高分子凝集剤
S原汚泥
W 分離液
K 脱水ケーキ
α、β テーパ角

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