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技術 歯科用治療椅子

出願人 吉田精工株式会社
発明者 大河内学
出願日 2016年1月27日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2016-013345
公開日 2017年8月3日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-131373
状態 特許登録済
技術分野 看護設備、治療台 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物
主要キーワード 送風ブロア 通気機構 座面シート 歯科用椅子 湿度低下 上述実施 歯科用治療椅子 レッグレスト
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年8月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

患者爽快感快適性を与えることができ、衛生状態を保つことができ、機能に悪影響を与えるおそれを回避する歯科用椅子を提供する。

解決手段

非通気性表皮8〜11で外装された座面シート4とバックレスト5とヘッドレスト6とレッグレスト7とからなる歯科用治療椅子1において、表皮8〜11を縫い合わせて外部に臨む縫い合わせ部28〜31と内部に位置する筒状部32〜35とを有する縫い目20〜23を形成し、縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気を供給する空気供給装置36を備え、患者が着座した状態で縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気を供給して縫い合わせ部28〜31から放出させるように空気供給装置36の動作を制御する空気量制御装置54を備えることを特徴とする。

概要

背景

歯科において治療を行う際には、歯科用治療椅子患者着座させ、治療を行う。患者は、治療において椅子に長時間に亘り着座した場合、患者と患者が接する椅子の表皮との間に熱や湿気が溜まり、不快感を抱かせることがある。
そこで、従来の歯科用治療椅子には、通気性を有する表皮で外装されたシートからなる歯科用治療椅子において、シート内に空気を放出する空気流路を備え、シート内に放出された空気を通気性の外装を通して外部に放出することで、患者に爽快感を与えるものがある(特開2007−236867号公報)。
また、シートに着座した人の快適性を向上させることを目的とする装置には、シートが通気性を有する表皮で外装され、送風ブロアで生じた空気流をシート吹き出し通路によって人が着座したシートから吹き出させる車両用シート空調装置がある(特開2000−142075号公報)。

概要

患者に爽快感や快適性を与えることができ、衛生状態を保つことができ、機能に悪影響を与えるおそれを回避する歯科用椅子を提供する。非通気性の表皮8〜11で外装された座面シート4とバックレスト5とヘッドレスト6とレッグレスト7とからなる歯科用治療椅子1において、表皮8〜11を縫い合わせて外部に臨む縫い合わせ部28〜31と内部に位置する筒状部32〜35とを有する縫い目20〜23を形成し、縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気を供給する空気供給装置36を備え、患者が着座した状態で縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気を供給して縫い合わせ部28〜31から放出させるように空気供給装置36の動作を制御する空気量制御装置54を備えることを特徴とする。

目的

この発明は、患者と表皮との間の熱や湿気を逃がして患者に爽快感や快適性を与えることができ、表皮の縫い目に埃やごみたまり難くして衛生状態を保つことができ、縫い目から椅子内部に水がしみこむことを防止して椅子機能に悪影響を与えるおそれを回避することができる歯科用治療椅子を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

非通気性表皮外装された座面シートバックレストヘッドレストレッグレストとからなる歯科用治療椅子において、前記表皮を縫い合わせて外部に臨む縫い合わせ部と内部に位置する筒状部とを有する縫い目を形成し、前記縫い目の筒状部に空気を供給する空気供給装置を備え、患者着座した状態で前記縫い目の筒状部に空気を供給して前記縫い合わせ部から放出させるように前記空気供給装置の動作を制御する空気量制御装置を備えることを特徴とする歯科用治療椅子。

請求項2

前記空気供給装置は、加温された空気と冷却された空気とのいずれかを送給する通気機構と、前記通気機構が送給する空気を前記縫い目の筒状部に供給する空気通路と、前記空気通路が供給する空気の流量を制御する流量制御弁と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の歯科用治療椅子。

請求項3

前記空気量制御装置は、患者の着座を検出する圧力センサと、患者が接する前記表皮の温度を検出する温度センサと、患者が接する前記表皮の湿度を検出する湿度センサと、前記圧力センサと前記温度センサと前記湿度センサとの検出信号を入力する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記圧力センサの検出する圧力により患者の着座を検出すると前記空気量制御装置の動作を開始し、前記温度センサの検出する温度と前記湿度センサの検出する湿度とに基づいて前記通気機構が送給する空気を前記空気通路により前記縫い目の筒状部に供給して前記縫い合わせ部から放出させるように前記流量制御弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の歯科用治療椅子。

技術分野

0001

この発明は歯科用治療椅子係り、特に、着座した患者快適性を向上させることが可能な歯科用治療椅子に関する。

背景技術

0002

歯科において治療を行う際には、歯科用治療椅子に患者を着座させ、治療を行う。患者は、治療において椅子に長時間に亘り着座した場合、患者と患者が接する椅子の表皮との間に熱や湿気が溜まり、不快感を抱かせることがある。
そこで、従来の歯科用治療椅子には、通気性を有する表皮で外装されたシートからなる歯科用治療椅子において、シート内に空気を放出する空気流路を備え、シート内に放出された空気を通気性の外装を通して外部に放出することで、患者に爽快感を与えるものがある(特開2007−236867号公報)。
また、シートに着座した人の快適性を向上させることを目的とする装置には、シートが通気性を有する表皮で外装され、送風ブロアで生じた空気流をシート吹き出し通路によって人が着座したシートから吹き出させる車両用シート空調装置がある(特開2000−142075号公報)。

先行技術

0003

特開2007−236867号公報
特開2000−142075号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、従来の歯科用治療椅子には、前記特許文献1や特許文献2のように、通気性の表皮で外装されておらず、非通気性の表皮で外装されたものがある。
しかし、非通気性の表皮で外装された歯科用治療椅子は、シート内に空気を放出したとしても、空気を表皮からシートの外部に放出することができないため、患者と患者が接する表皮との間に熱や湿気が溜まり、患者に爽快感や快適性を与えることができない問題があった。

0005

また、従来の歯科用治療椅子には、非通気性の表皮で外装され、さらに、表皮を縫い糸で縫い合わせることで、外部に臨む縫い合わせ部と内部に位置する筒状部とを有する縫い目を形成したものがある。
しかし、表皮に縫い目を形成した歯科用治療椅子は、縫い目の縫い合わせ部に埃やごみたまり易く、かつ掃除し難いため、不衛生となる問題があった。また、表皮に縫い目を形成した歯科用治療椅子は、患者のこぼしたうがい用の水が縫い目の縫い合わせ部に流れこんだ場合、縫い糸の糸目から椅子内部にしみこんで椅子機能に悪影響を与える問題があった。

0006

この発明は、患者と表皮との間の熱や湿気を逃がして患者に爽快感や快適性を与えることができ、表皮の縫い目に埃やごみをたまり難くして衛生状態を保つことができ、縫い目から椅子内部に水がしみこむことを防止して椅子機能に悪影響を与えるおそれを回避することができる歯科用治療椅子を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

この発明は、非通気性の表皮で外装された座面シートバックレストヘッドレストレッグレストとからなる歯科用治療椅子において、前記表皮を縫い合わせて外部に臨む縫い合わせ部と内部に位置する筒状部とを有する縫い目を形成し、前記縫い目の筒状部に空気を供給する空気供給装置を備え、患者が着座した状態で前記縫い目の筒状部に空気を供給して前記縫い合わせ部から放出させるように前記空気供給装置の動作を制御する空気量制御装置を備えることを特徴とする。

発明の効果

0008

この発明は、患者が着座した状態で非通気性の表皮に形成した縫い目の筒状部に空気を供給して縫い合わせ部から放出させることで、着座した患者と患者が接する表皮との間の通気性を良くすることができる。このため、この発明は、熱や湿気を空気で逃がすことができ、患者に爽快感や快適性を与えることができる。
また、この発明は、縫い目の縫い合わせ部にたまった埃やごみを空気で吹き飛ばすことができるため、縫い目に埃やごみをたまり難くすることができ、衛生状態を保つことができる。さらに、この発明は、患者が水をこぼして縫い目の縫い合わせ部に流れ込んだ場合に、流れ込んだ水を空気で吹き飛ばすことができるため、水が椅子内部にしみこむことを防止でき、椅子機能に悪影響を与えるおそれを回避することができる。

図面の簡単な説明

0009

図1は歯科用治療椅子の断面図である。(実施例)
図2は歯科用治療椅子の平面図である。(実施例)
図3は縫い目の拡大平面図である。(実施例)
図4は縫い目の拡大断面図である。(実施例)
図5において、(A)は縫い合わせ部が閉じた状態の縫い目の平面図、(B)は空気により縫い合わせ部が開いた状態の縫い目の平面図である。(実施例)
図6は空気量制御装置のブロック図である。(実施例)
図7は変形例を示す縫い目の拡大断面図である。(変形例)

0010

下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。

0011

図1図6は、この発明の実施例を示すものである。図1図2において、歯科用治療椅子1は、台座2と、台座2に支持腕3で支持された座面シート4と、座面シート4に着座した患者の背部を支持するバックレスト5と、患者の頭部を支持するヘッドレスト6と、患者の脚部を支持するレッグレスト7と、からなる。歯科用治療椅子1は、治療の際に、座面シート4に対してバックレスト5及びヘッドレスト6とレッグレスト7とを傾けて、患者を治療し易い姿勢にすることができる。
歯科用治療椅子1は、座面シート4、バックレスト5、ヘッドレスト6、レッグレスト7の患者が接する表側を、非通気性の表皮8、9、10、11によりそれぞれ外装している。座面シート4、バックレスト5、ヘッドレスト6、レッグレスト7の裏側は、非通気性のカバー12、13、14、15によりそれぞれ外装されている。
座面シート4の表皮8とカバー12との間、バックレスト5の表皮9とカバー13との間、ヘッドレスト6の表皮10とカバー14との間、レッグレスト7の表皮11とカバー15との間には、それぞれクッション16、17、18、19が内装されている。
座面シート4の表皮8、バックレスト5の表皮9、ヘッドレスト6の表皮10、レッグレスト7の表皮11には、それぞれ複数の縫い目20、21、22、23を形成している。縫い目20〜23は、表皮8〜11を内側に窪ませた部分を縫い糸24〜27で縫い合わせることで、図3に示すように表皮8〜11の外部に臨む線状の縫い合わせ部28〜31と、図4に示すように表皮8〜11よりも内部に位置する筒状部32〜35と、を有する形状に形成されている。

0012

歯科用治療椅子1は、縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気を供給する空気供給装置36を備える。空気供給装置36は、通気機構37と空気通路38〜41と流量制御弁42〜45とを備える。
通気機構37は、加温された空気を発生する加温部46と、冷却された空気を発生する冷却部47と、加温部46及び冷却部47で発生された空気を送給する送風部48と、通気路49とから構成される。通気機構37は、加温部46で加温された空気と冷却部47で冷却された空気とのいずれかを送風部48で通気路49に送給する。
空気通路38〜41は、上流側をそれぞれ流量制御弁42〜45を介して通気機構37の通気路49に接続している。空気通路38〜41は、下流側を縫い目20〜23の筒状部32〜35にそれぞれ接続している。空気通路38〜41は、通気機構37が送給する空気を縫い目20〜23の筒状部32〜35に供給する。
縫い目20〜23は、図5(A)に示すように、筒状部32〜35に空気が供給されていない状態において、縫い合わせ部28〜31が閉じられている。縫い目20〜23は、図5(B)に示すように、筒状部32〜35に空気が供給されると、縫い糸24〜27の間の縫い合わせ部28〜31が空気の圧力により開かれ、空気を外部に放出する。
流量制御弁42〜45は、空気通路38〜41と通気路49との接続部分に配置されている。流量制御弁42〜45は、空気通路38〜41が縫い目20〜23の筒状部32〜35にそれぞれ供給する空気の流量を制御する。

0013

歯科用治療椅子1は、香り混合装置50を備える。香り混合装置50は、香りタンク51と香り通路52と香り混合弁53とを有している。
香りタンク51には、消臭効果や癒やし効果を奏する香り成分が貯められている。香り通路52は、上流側を香りタンク51に接続し、下流側を通気機構37の通気路49に接続している。香り混合弁53は、香り通路52に配置されている。香り混合弁53は、通気路49を流れる加温された空気または冷却された空気に混合される香り成分の供給・停止を制御する。

0014

歯科用治療椅子1は、空気供給装置36、香り混合装置50の動作を制御する空気量制御装置54を備える。
空気量制御装置54は、患者の着座を検出する圧力センサ55と、患者が接する座面シート4の表皮8の温度を検出する温度センサ56と、患者が接するバックレスト5の表皮9の温度を検出する温度センサ57と、患者が接する座面シート4の表皮8の湿度を検出する湿度センサ58と、患者が接するバックレスト5の表皮9の湿度を検出する湿度センサ59と、圧力センサ55と温度センサ56・57と湿度センサ58・59との検出信号を入力する制御手段60と、を備える。
圧力センサ55は、座面シート4の表皮8に配置している。温度センサ56・57と湿度センサ58・59とは、温度センサ56と湿度センサ58とを一組とし、温度センサ57と湿度センサ59とを他の一組として組み合わせて、これら各組を座面シート4の表皮8とバックレスト5の表皮9とにそれぞれ配置している。
図6に示すように、圧力センサ55と温度センサ56・57と湿度センサ58・59とは、制御手段60の入力側に接続される。制御手段60の出力側には、空気供給装置36の流量制御弁42〜45、加温部46、冷却部47、送風部48が接続され、香り混合装置50の香り混合弁53が接続される。また、制御手段60の入力側には、空気供給装置36の動作を設定する切替スイッチ61が接続され、香り混合装置50の動作を設定する香りスイッチ62が接続される。
切替スイッチ61は、空気供給装置36の動作を、加温された空気を供給する「暖」と、冷却された空気を供給する「冷」と、加温された空気または冷却された空気を選択的に供給する「自動」と、のいずれかに設定する。香りスイッチ62は、香り混合装置50の香り混合弁53の動作を、香り成分の供給を行う「ON」と、香り成分の供給を停止する「OFF」と、のいずれかに設定する。

0015

制御手段60は、スイッチ判断部63と圧力判断部64と温度判断部65と湿度判断部66と自動制御判断部67とを備える。
スイッチ判断部63は、切換スイッチ61と香りスイッチ62とが、どのような設定に操作されているかを判断する。圧力判断部64は、圧力センサ55の検出する圧力が、患者の着座を示す値であるかを判断する。
温度判断部65は、温度センサ56・57の検出する温度が、加温部46及び冷却部47を駆動(ON)する値であるか、停止(OFF)する値であるかを判断する。
湿度判断部66は、湿度センサ58・59の検出する湿度が、加温部46及び冷却部47を駆動(ON)する値であるか、停止(OFF)する値であるかを判断する。また、湿度判断部66は、湿度センサ58・59の検出する湿度が、送風部48の送風量を設定するためのどのような値であるかを判断する。
自動制御判断部67は、切換スイッチ61の設定が「自動」である場合に、温度センサ56・57の検出する温度、湿度センサ58・59の検出する湿度に基づいて、空気供給装置36の流量制御弁42〜45、加温部46、冷却部47、送風部48をどのように動作させるかを判断する。

0016

空気量制御装置54は、制御手段60によって、切換スイッチ61の設定に従い、圧力センサ55と温度センサ56・57と湿度センサ58・59との検出する値に基づいて、患者が歯科用治療椅子1に着座した状態で、空気供給装置36の通気機構37が送給する加温された空気または冷却された空気を、歯科用治療椅子1の縫い目20〜23の筒状部32〜35に供給して縫い合わせ部28〜31から放出させるように、流量制御弁42〜45の動作を制御する。
また、空気量制御装置54は、制御手段60によって、香りスイッチ62の設定に従い、患者が歯科用治療椅子1に着座した状態で、香り混合装置50の香りタンク51に貯められた香り成分を、通気路49を流れる加温された空気または冷却された空気に混合して縫い合わせ部28〜31から放出させるように、香り混合弁53の動作を制御する。

0017

空気量制御装置54による空気量の制御においては、以下のように空気供給装置36、香り混合装置50を制御する。
空気量制御装置54は、圧力判断部64により圧力センサ55の検出する圧力を判断し、圧力センサ55の検出する圧力の値により歯科用治療椅子1に患者が着座したことを検知すると、空気供給装置36、香り混合装置50の動作を開始する。

0018

空気量制御装置54は、スイッチ判断部63により切換スイッチ61の設定を判断し、切替スイッチ61が「暖」に設定されている場合は、流量制御弁42〜45と加温部46と送風部48とを動作させる。
空気供給装置36は、加温部46と送風部48とにより加温された空気を送給し、流量制御弁42〜45により空気の流量を制御し、空気通路38〜41により歯科用治療椅子1の縫い目20〜23の筒状部32〜35に供給する。筒状部32〜35に供給された加温された空気は、図5(B)に示すように、空気の圧力により縫い糸24〜27の間の縫い合わせ部28〜31を開いて、開いた部分から外部に放出される。
なお、空気量制御装置54は、温度センサ56・57の検出する値、及び湿度センサ58・59の検出する値に基づいて、流量制御弁42〜45と加温部36と送風部48とを動作させることで、縫い合わせ部28〜31の開いた部分から放出される加温された空気の温度・流量を制御することができる。

0019

空気量制御装置54は、スイッチ判断部63により切換スイッチ61の設定を判断し、切替スイッチ61が「冷」に設定されている場合は、空気供給装置36の流量制御弁42〜45と冷却部47と送風部48とを動作させる。
空気供給装置36は、冷却部47と送風部48とにより冷却された空気を送給し、流量制御弁42〜45により空気の流量を制御し、空気通路38〜41により歯科用治療椅子1の縫い目20〜23の筒状部32〜35に供給する。筒状部32〜35に供給された冷却された空気は、図5(B)に示すように、空気の圧力により縫い糸24〜27の間の縫い合わせ部28〜31を開いて、開いた部分から外部に放出される。
なお、空気量制御装置54は、温度センサ56・57の検出する値、及び湿度センサ58・59の検出する値に基づいて、流量制御弁42〜45と冷却部37と送風部48とを動作させることで、縫い合わせ部28〜31の開いた部分から放出される冷却された空気の温度・流量を制御することができる。

0020

空気量制御装置54は、スイッチ判断部63により切換スイッチ61の設定を判断し、切替スイッチ61が「自動」に設定されている場合は、流量制御弁42〜45と加温部46と冷却部47と送風部48とを動作させる。
空気供給装置36は、加温部46と送風部48とにより加温された空気または冷却部47と送風部48とにより冷却された空気を選択的に送給し、流量制御弁42〜45により空気の流量を制御し、空気通路38〜41により歯科用治療椅子1の縫い目20〜23の筒状部32〜35に供給する。筒状部32〜35に供給された加温された空気または冷却された空気は、図5(B)に示すように、空気の圧力により縫い糸24〜27の間の縫い合わせ部28〜31を開いて、開いた部分から外部に放出される。
このとき、空気量制御装置54は、切替スイッチ61が「自動」に設定されているので、温度センサ56・57の検出する値、及び湿度センサ58・59の検出する値に基づいて、縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31から放出される加温された空気または冷却された空気の温度・流量が目標値となるように、流量制御弁42〜45と加温部36と冷却部37と送風部38との動作をフィードバック制御する。

0021

空気量制御装置54は、切替スイッチ61が「自動」に設定されている場合、温度センサ56・57の検出する値、及び湿度センサ58・59の検出する値に基づいて、加温された空気または冷却された空気の温度・流量が目標値となるように、空気供給装置36を以下のように動作させる。

0022

1.温度センサ56・57の検出する温度
1).温度が15℃以下の場合は、空気を暖めるために加温部46を動作(ON)させ る。加温部46の動作は、空気の温度が30℃を超えないように制御する。
2).温度が25℃以上の場合は、空気を冷やすために冷却部47を動作(ON)させ る。冷却部47の動作は、空気の温度が15℃より下がらないように制御する。
3).温度が16〜24℃の範囲では、加温部46および冷却部47の動作を停止(OFF)する。

0023

2.湿度センサ58・59の検出する湿度
1).湿度が60%以上の場合は、送風量を最大にするように送風部48を動作(ON )させる。
2).湿度が60%未満の場合は、湿度低下に応じて送風量を下げるように送風部48 を動作(ON)させる。

0024

空気量制御装置54は、スイッチ判断部63により切換スイッチ61の設定を判断し、香りスイッチ61が「ON」に設定されている場合は、香り混合弁53を動作(ON)させる。
香り混合装置50は、香り混合弁53の動作(ON)によって、香りタンク51に貯められた香り成分を通気路49に供給し、加温された空気または冷却された空気に混合する。香り成分を含む加温された空気または香り成分を含む冷却された空気は、空気通路38〜41により歯科用治療椅子1の縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31から放出される。

0025

このように、歯科用治療椅子1は、患者が着座した状態で非通気性の表皮8〜11に形成した縫い目20〜23の筒状部32〜35に空気供給装置36により空気を供給し、縫い合わせ部28〜31を開いて放出させることで、着座した患者と患者が接する表皮8〜11との間の通気性を良くすることができる。このため、歯科用治療椅子1は、熱や湿気を空気で逃がすことができ、患者に爽快感や快適性を与えることができる。
また、歯科用治療椅子1は、縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31にたまった埃やごみを放出される空気で吹き飛ばすことができるため、縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31に埃やごみをたまり難くすることができ、衛生状態を保つことができる。さらに、歯科用治療椅子1は、患者が水をこぼして縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31に流れ込んだ場合に、流れ込んだ水を放出される空気で吹き飛ばすことができるため、水が糸目から椅子内部にしみこむことを防止でき、椅子機能に悪影響を与えるおそれを回避することができる。
さらに、歯科用治療椅子1は、香り混合装置50により香り成分を加温された空気または冷却された空気に混合し、香り成分を含む加温された空気または香り成分を含む冷却された空気を縫い目20〜23の縫い合わせ部28〜31から放出させることで、悪臭消去や患者の癒やしを行うことができるため、患者にさらなる爽快感や快適性を与えることができる。

実施例

0026

なお、上述実施例においては、図4にように、縫い合わせ部28〜23を表皮8〜11から内部に浅く位置させて形成した縫い目20〜23を例示したが、図7に示すように、縫い合わせ部28〜23を表皮8〜11から内部に深く位置させて形成した縫い目20〜23とすることも可能である。
図7に示す縫い目20〜23は、縫い合わせ部28〜31を表皮8〜11から内部の深く位置させたことで、縫い合わせ部28〜31の外側にテーパ状に広がる形状の空間部68〜71を有している。筒状部32〜35に供給された空気は、図5(B)に示すように、空気の圧力により縫い糸24〜27の間の縫い合わせ部28〜31を開いて、縫い合わせ部28〜31外側の空間部68〜71により広げられて外部に放出される。
これにより、図7に示す縫い目20〜23を形成した歯科用治療椅子1においては、上述実施例に示す効果に加えて、テーパ状に広がる形状の空間部68〜71によって空気を外部に広げて放出させることができるので、さらに通気性を良くして患者に爽快感や快適性を与えることができる。

0027

この発明は、歯科用治療椅子に着座した患者に爽快感や快適性を与えることができ、歯科用治療椅子の衛生状態を保つことができ、歯科用治療椅子の椅子機能に悪影響を与えるおそれを回避することができるものであり、歯科用治療椅子にかぎらず、人が着座する椅子について応用することができる。

0028

1歯科用治療椅子
4座面シート
5バックレスト
6ヘッドレスト
7レッグレスト
8〜11表皮
12〜15カバー
16〜19クッション
20〜23縫い目
28〜31 縫い合わせ部
32〜35 筒状部
36空気供給装置
37通気機構
38〜41空気通路
42〜45流量制御弁
46 加温部
47 冷却部
48送風部
49通気路
50香り混合装置
51香りタンク
52 香り通路
53 香り混合弁
54空気量制御装置
55圧力センサ
56・57温度センサ
58・59湿度センサ
60 制御手段
61切替スイッチ
62 香りスイッチ
63 スイッチ判断部
64 圧力判断部
65 温度判断部
66湿度判断部
67自動制御判断部

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    【課題】各部材のがたつきを抑えることができる車いすのフットレスト部高さ調整機構を提供する。【解決手段】車いす1に備えられたパイプ状のフットレストフレーム部30の外周面には、互いに対向する左右一対の平坦... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 補助部材の取付構造及び補助部材付き車両用シート」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】車室内で車椅子を移動又は切り返しする場合に、補助部材と車椅子との干渉が抑制可能な補助部材の取付構造及び補助部材付き車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート12の外側部20Aに手すり部材... 詳細

  • 株式会社モルテンの「 車いすの駆動補助機構」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】車いすの使用をスムーズにアシストするため、使用者が必要とするだけのアシスト力を得る駆動補助機構を提供する。【解決手段】車いす10の駆動補助機構は、車いす10のホイール17L,17Rを駆動するモ... 詳細

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