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技術 画像処理装置

出願人 京セラドキュメントソリューションズ株式会社
発明者 柴田行雄
出願日 2016年1月20日 (3年8ヶ月経過) 出願番号 2016-009218
公開日 2017年7月27日 (2年1ヶ月経過) 公開番号 2017-130806
状態 特許登録済
技術分野 ファクシミリ一般 FAX原画の編集
主要キーワード 部分点 境界線決定 正否判断 数値識別 択一問題 得点表 境界線画像 試験実施者
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年7月27日)のものです。
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図面 (13)

課題

答案用紙を読み取らせることによりその答案用紙内の解答枠内に記入された標識を識別し、最終的に得点集計する画像処理装置であって、より簡単な機構で、適用できる問題形式の範囲をできる限り制限せずに、採点者の負担を低減することができる画像処理装置を提供する。

解決手段

答案用紙内の、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域103を事前に指定し、その解答枠領域103内の標識を識別することにより答案用紙の得点の集計を行う画像処理装置である。解答枠領域記憶部40は、解答枠領域指定用紙の原稿画像読み取り部14が読み取ることにより取得された画像データに基づき、解答枠領域103を記憶する。配点情報取得部42はその各解答枠領域の配点の情報を取得する。集計処理部50は、その解答枠領域103ごとに標識を識別し、配点情報に基づき合計得点を算出する。

概要

背景

学校や塾などの教育機関において試験を行った後、答案採点教師講師などの試験実施者手作業で行うのが一般的である。答案の採点には、答案用紙記入された解答正解か不正解かを判定する正誤判定を行うステップと、その正誤判定の内容とあらかじめ定められた問題ごとの配点から得点を算出するステップが含まれる。試験参加者の人数が多い大規模な試験の場合には、マークシートなどを利用した自動採点システムにより正誤判定と得点算出の両方を行う場合もある。

しかしながら、手作業で正誤判定と得点算出の両方を行うのは採点者の負担が大きく、時間もかかる。これに対し、マークシート方式は正誤判定と得点算出の両方が自動で行われる点で有利であるが、適用できる出題方法および解答方法が限定され、多様な問題に対応できない。例えばマークシート方式は選択肢の中から正しい解答を選ぶ択一問題に対する解答方式としては利用可能であるが、文章で解答する必要がある記述式の問題には不向きである。さらに、マークシート方式の答案用紙を採点するには専用の画像処理装置と専用の答案用紙が必要であり、主にコストの観点などから個々の教育機関がそれらを導入するのは容易ではない。このため、マークシート方式に変わり、採点作業を効率化できる代替の採点手段が求められている。

このような状況を踏まえ幅広出題形式や解答形式に適用でき、かつ導入が容易で、採点の際の人手による作業をできる限り少なくするための技術が検討されてきた。例えば特許文献1には、画像読取手段によって読み取った原稿画像情報から該原稿上の出題された問題を認識する問題認識手段、および該画像情報からその出題された問題に対する解答の文字記号またはマークを認識する解答認識手段と、前記問題認識手段によって認識した問題に対する正解および配点の情報を入力するかあらかじめ記憶して保持する正解・配点情報保持手段と、前記問題認識手段が認識した解答と前記正解・配点情報保持手段が保持する正解とを問題ごとに比較して各解答の正否を判断し、その各判断結果と前記配点の情報とから点数を算出する採点手段と、該採点手段による採点結果を前記画像出力手段によって出力する採点結果出力手段とを含んでいる画像処理装置が開示されている。

特許文献2には、文章や図形などで解答する問題を含んだ答案用紙の画像を読み取って自動的に採点する自動画像処理装置において、画像読取装置によって読み取られ、文章や図形などで解答する問題をあらかじめ人手によって正否判定した正否判定情報が記入された答案用紙の画像から正否判定情報を識別する識別手段と、前記識別手段によって識別された正否判定情報に基づき、あらかじめ登録された配点情報から得点を算出する得点算出手段とを備えたことを特徴とする自動画像処理装置が開示されている。

さらに特許文献3には、シート体の画像を色毎に読み取る読取り手段と、前記読取り手段の出力から色認識および画像認識を行い、あらかじめ規定された形状のマークの数を色毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段でのカウント結果を、前記色毎にあらかじめ規定された重みで集計する集計手段とを含むことを特徴とする集計装置が開示されている。

概要

答案用紙を読み取らせることによりその答案用紙内の解答枠内に記入された標識を識別し、最終的に得点を集計する画像処理装置であって、より簡単な機構で、適用できる問題形式の範囲をできる限り制限せずに、採点者の負担を低減することができる画像処理装置を提供する。答案用紙内の、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域103を事前に指定し、その解答枠領域103内の標識を識別することにより答案用紙の得点の集計を行う画像処理装置である。解答枠領域記憶部40は、解答枠領域指定用紙の原稿を画像読み取り部14が読み取ることにより取得された画像データに基づき、解答枠領域103を記憶する。配点情報取得部42はその各解答枠領域の配点の情報を取得する。集計処理部50は、その解答枠領域103ごとに標識を識別し、配点情報に基づき合計得点を算出する。

目的

この発明の目的は、答案用紙を読み取らせることにより、その答案用紙内の解答枠内に記入された標識を識別し、最終的に得点を集計する画像処理装置であって、より簡単な機構で、適用できる問題形式の範囲をできる限り制限せずに、採点者の負担を低減することができる画像処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

答案用紙内の、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域を事前に指定し、その解答枠領域内の前記標識を識別することにより前記答案用紙の得点の集計を行う画像処理装置であって、原稿の画像を読み取ることにより画像データを取得する画像読み取り部と、前記解答枠領域を指定するための、前記解答枠領域の境界線が描かれた解答枠領域指定用紙の画像を前記画像読み取り部が読み取ることにより取得された画像データに基づき、各解答枠領域を記憶する解答枠領域記憶部と、前記解答枠領域設定部に記憶された各解答枠領域内の、配点の情報を取得する配点情報取得部と、前記答案用紙の画像を前記画像読み取り部が読み取ることにより取得された答案用紙の画像データにおいて、前記解答枠領域記憶部に記憶された各解答枠領域内の前記標識を識別し、識別された標識の種類と、前記配点情報取得部が取得した配点の情報とに応じて合計得点を算出する集計処理部とを備えた、画像処理装置。

請求項2

前記得点集計部は、前記解答枠領域記憶部に記憶された各解答枠領域内の、前記得点を決定する標識を識別する標識識別部と、前記標識識別部が識別した前記標識と、前記配点情報取得部が取得した前記配点の情報に基づき各解答枠領域に得点を配分する得点配分部と、前記得点配分部が前記解答枠領域ごとに配分した得点を、前記答案用紙内の全解答枠領域において集計し合計得点を求める得点集計部とを備える、請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記解答枠領域指定用紙が各解答枠領域の配点の情報を含み、前記配点情報取得部は、前記画像読み取り部に読み取られた前記解答枠領域指定用紙の画像データから前記配点の情報を取得する、請求項1または2に記載の画像処理装置。

請求項4

前記標識識別部は、特定の色の標識を選択的に識別できる、請求項2または3に記載の画像処理装置。

請求項5

さらに、前記解答枠領域内の、得点を決定する標識の補足情報として記入された採点数値を識別し、得点に反映する採点用数値識別部を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項6

前記採点用数値識別部は、特定の色の数値を選択的に識別できる、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

さらに、前記標識識別部が、前記得点を決定する標識が記入されていない前記解答枠領域を1箇所以上検知した場合に警告を発する警告部を備える、請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項8

前記標識識別部が識別できる前記得点を決定する標識は別の標識に切り替え可能である、請求項2〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項9

さらに、用紙上に画像を形成する画像形成部を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項10

前記画像形成部は、前記集計処理部が算出した合計得点を示す画像を前記答案用紙の所定の箇所に付加する、請求項9に記載の画像処理装置。

請求項11

さらに、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された複数の答案用紙を前記画像読み取り部が読み取ることにより取得された画像データに基づき、前記解答枠領域の境界線の画像データを自動的に作成する解答枠領域画像データ作成部を備え、前記画像形成部は、前記解答枠領域画像データ作成部によって作成された前記境界線の画像データを前記解答枠領域画像データ作成部から受信し、その画像データに基づき前記解答枠領域の境界線の画像を用紙上に形成することにより、前記領域指定用紙を作成する、請求項9または10に記載の画像処理装置。

請求項12

前記解答枠領域画像データ作成部は、前記画像読み取り部に読み取られた複数の前記答案用紙の画像データより、前記得点を決定する標識の分布解析する分布領域解析部と、前記分布領域解析部により解析された分布から、前記得点を決定する標識が解答枠領域内に収まるように前記解答枠領域の境界線を定める境界線決定部と、前記境界線決定部により決定された前記境界線の画像データを作成する境界線画像データ作成部とを備える、請求項11に記載の画像処理装置。

技術分野

0001

この発明は、画像処理装置に関するものである。

背景技術

0002

学校や塾などの教育機関において試験を行った後、答案採点教師講師などの試験実施者手作業で行うのが一般的である。答案の採点には、答案用紙記入された解答正解か不正解かを判定する正誤判定を行うステップと、その正誤判定の内容とあらかじめ定められた問題ごとの配点から得点を算出するステップが含まれる。試験参加者の人数が多い大規模な試験の場合には、マークシートなどを利用した自動採点システムにより正誤判定と得点算出の両方を行う場合もある。

0003

しかしながら、手作業で正誤判定と得点算出の両方を行うのは採点者の負担が大きく、時間もかかる。これに対し、マークシート方式は正誤判定と得点算出の両方が自動で行われる点で有利であるが、適用できる出題方法および解答方法が限定され、多様な問題に対応できない。例えばマークシート方式は選択肢の中から正しい解答を選ぶ択一問題に対する解答方式としては利用可能であるが、文章で解答する必要がある記述式の問題には不向きである。さらに、マークシート方式の答案用紙を採点するには専用の画像処理装置と専用の答案用紙が必要であり、主にコストの観点などから個々の教育機関がそれらを導入するのは容易ではない。このため、マークシート方式に変わり、採点作業を効率化できる代替の採点手段が求められている。

0004

このような状況を踏まえ幅広出題形式や解答形式に適用でき、かつ導入が容易で、採点の際の人手による作業をできる限り少なくするための技術が検討されてきた。例えば特許文献1には、画像読取手段によって読み取った原稿画像情報から該原稿上の出題された問題を認識する問題認識手段、および該画像情報からその出題された問題に対する解答の文字記号またはマークを認識する解答認識手段と、前記問題認識手段によって認識した問題に対する正解および配点の情報を入力するかあらかじめ記憶して保持する正解・配点情報保持手段と、前記問題認識手段が認識した解答と前記正解・配点情報保持手段が保持する正解とを問題ごとに比較して各解答の正否を判断し、その各判断結果と前記配点の情報とから点数を算出する採点手段と、該採点手段による採点結果を前記画像出力手段によって出力する採点結果出力手段とを含んでいる画像処理装置が開示されている。

0005

特許文献2には、文章や図形などで解答する問題を含んだ答案用紙の画像を読み取って自動的に採点する自動画像処理装置において、画像読取装置によって読み取られ、文章や図形などで解答する問題をあらかじめ人手によって正否判定した正否判定情報が記入された答案用紙の画像から正否判定情報を識別する識別手段と、前記識別手段によって識別された正否判定情報に基づき、あらかじめ登録された配点情報から得点を算出する得点算出手段とを備えたことを特徴とする自動画像処理装置が開示されている。

0006

さらに特許文献3には、シート体の画像を色毎に読み取る読取り手段と、前記読取り手段の出力から色認識および画像認識を行い、あらかじめ規定された形状のマークの数を色毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段でのカウント結果を、前記色毎にあらかじめ規定された重みで集計する集計手段とを含むことを特徴とする集計装置が開示されている。

先行技術

0007

特開平7−320073号公報
特開2006−201936号公報
特開2006−215132号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献1の技術は、答案用紙の解答枠に記載された文字を認識し、解答に対する正否判断と点数の集計の両方を自動で行う画像処理装置に関する。しかしながら上記特許文献1の技術においては、正否の判断を行う解答認識手段が認識できる解答の文字は、基本的に一文字で表された文字、記号またはマークであり、選択肢から正答を一つ選ぶ択一問題への適用を前提とするものであった。また解答枠内の文字を解答認識手段が認識できるようにするためには、解答枠の位置や大きさにも制限があった。そのため、例えば二文字以上の文字を含む文章で解答する必要があり、問題毎に解答枠の位置や大きさが異なり得る記述式問題には適用できないなど、適用できる問題形式に制限があった。

0009

これに対し上記特許文献2の自動画像処理装置では、解答に対する正否の判断は人が行い、事前に正否の判断を示す標識が人手によって記入された答案用紙を用いる点で特許文献1の技術とは異なる。自動画像処理装置は、その標識を読み取って得点を算出するという役割を担う。この場合は択一問題のみならず、記述式問題に対しても適用できる。しかしながら、自動画像処理装置が標識を読み取るために必要な解答の位置情報はあらかじめ記憶部に記憶されているため、解答者が解答を記入するため解答用紙としては、記憶部に記憶された解答の位置情報に適合する解答枠を備えたものを用いる必要があった。この解答枠の位置の制限から、出題者は自由に出題することができなかった。例えば記述式問題のように、文章で記載される解答の分量によって必要な解答枠の広さや位置が変動する問題に対しては、解答に必要な解答枠と記憶部に記憶された解答枠とが整合しない場合が多いことから適用範囲が限られ、出題者にとっては不便であった。

0010

特許文献3の技術は、色認識、画像認識を利用して、色ごとにあらかじめ規定された形状のマークをカウントし、そのカウント結果を、色ごとにあらかじめ規定された重みで集計することを特徴とする。しかし、この技術ではマークを記入するための複数の色のペンおよびその色を認識するために多数の色認識手段が必要であり、機構が複雑となるという問題があった。また採点者が誤って適切でない色のペンでマークを記入してしまうと、誤った得点が集計されるおそれがあり、採点記号を記入する段階でヒューマンエラーが生じやすいという問題もあった。

0011

この発明の目的は、答案用紙を読み取らせることにより、その答案用紙内の解答枠内に記入された標識を識別し、最終的に得点を集計する画像処理装置であって、より簡単な機構で、適用できる問題形式の範囲をできる限り制限せずに、採点者の負担を低減することができる画像処理装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0012

この発明の画像処理装置は、答案用紙内の、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域を事前に指定し、その解答枠領域内の上記標識を識別することにより答案用紙の得点の集計を行う画像処理装置であって、画像読み取り部と、解答枠領域記憶部と、配点情報取得部と、集計処理部とを備える。画像読み取り部は原稿の画像を読み取ることにより画像データを取得する。解答枠領域記憶部は、解答枠領域を指定するための、解答枠領域の境界線が描かれた解答枠領域指定用紙の原稿を画像読み取り部が読み取ることにより取得された画像データに基づき、解答枠領域を記憶する。配点情報取得部は、解答枠領域記憶部に記憶された各解答枠領域の、配点の情報を取得する。集計処理部は、答案用紙の画像を画像読み取り部が読み取ることにより取得された答案用紙の画像データにおいて、解答枠領域記憶部に記憶された各解答枠領域内の標識を識別し、識別された標識の種類と、配点情報取得部が取得した配点の情報とに応じて合計得点を算出する。

発明の効果

0013

この発明に係る画像処理装置は、(1)あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域を事前に指定する処理、(2)指定した解答枠領域内の得点を決定する標識を識別し実際に答案用紙の得点の集計を行う処理、という2つの処理を伴う画像処理装置に関する。特に(1)の解答枠領域を設定する処理が容易に行える点に特徴がある。解答枠領域の指定にあたっては、ユーザーは解答枠領域の境界線が記入された解答枠領域指定用紙を準備し、それを画像読み取り部に読み取らせるだけでよい。この発明に係る画像処理装置は、その解答枠領域指定用紙を画像読み取り部が読み取ることにより取得された画像データに基づき解答枠領域を記憶させる。また解答枠領域を更新する場合には、新たな解答枠領域の境界線が記入された別の解答枠領域指定用紙を準備し、画像読み取り部にその解答枠領域指定用紙を読み取らせるだけで記憶された解答枠領域を更新できる。このような画像処理装置により、択一問題や記述式問題などの多様な問題が混在する場合など、さまざまな問題形式に対する答案用紙の採点作業を効率的に行うことができる。

図面の簡単な説明

0014

この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合のその複合機の外観を示す概略図である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置を複合機に適用した場合のその複合機の構成を示すブロック図である。
複合機の制御部の構成を示すブロック図である。
この発明に係る画像処理装置が処理する答案用紙の一例を示す図である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置を用いて解答枠領域を事前に指定する処理の流れを示すフローチャートである。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置を用いて、画像読み取り部から読み取らせた答案用紙の集計処理を行う場合の流れを示すフローチャートである。
解答枠領域を定める境界線が描かれた領域指定用紙の一例を示す図である。
標識識別部が得点を決定する標識を識別する状態を示す図である。
得点表の一例を示す図である。
自動的に得点が付加された答案用紙の一例を示す図である。
得点を決定する標識の分布分析の一例を示す図である。
読み取りモードを選択するための表示画面の一例を示す図である。

実施例

0015

以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置を備える複合機の外観を示す概略斜視図である。図2は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置を備える複合機の構成を示すブロック図である。

0016

図1図2を参照して、この発明の一実施形態に係る画像処理装置を備える複合機11は、制御部12と、表示操作部13と、画像読み取り部14と、画像形成部15と、排出トレイ30と、ハードディスク16と、ファクシミリ通信部17と、ネットワーク25と接続するためのネットワークインターフェース部18と、給紙部31とを備える。

0017

制御部12は、複合機11全体の制御を行う。表示操作部13は、複合機11側から発信する情報やユーザーの入力内容を表示する表示部21を含む。表示操作部13は、印刷部数階調性等の画像形成の条件や電源オンまたはオフを入力させる。画像読み取り部14は、セットされた原稿を自動的に読み取り位置へ搬送する自動原稿搬送装置(ADF(Auto Document Feeder))22を含む。画像読み取り部14は、ADF22によって搬送された原稿の画像や載置台上に載置された原稿の画像を読み取る。画像形成部15は、トナーを用いて現像を行う現像装置23を含む。画像形成部15は、読み取った画像や、ネットワーク25を介して送信された画像データを基に画像を形成する。すなわち、画像形成部15は、画像形成要求に応じ、画像データを基に記録媒体、例えば、用紙上に画像を形成する。また画像形成部15は、後述する得点集計部53が求めた合計点を示す画像を答案用紙の所定の箇所に付加する。さらに画像形成部15は、後述するように、解答枠領域の境界線の画像を用紙上に形成することにより、領域指定用紙を作成する。画像形成部15により画像を形成された記録媒体は、印刷物として排出トレイ30に排出される。ハードディスク16は、送信された画像データや入力された画像処理条件等の格納を行う。ファクシミリ通信部17は、公衆回線24に接続されており、ファクシミリ送信ファクシミリ受信を行う。給紙部31は、収容された用紙を画像形成部15に対して給紙する。

0018

なお、複合機11は、画像データの書き出しや読み出しを行うDRAM(Dynamic Random Access Memory)や現像剤によって形成された可視化像転写する用紙を搬送する用紙搬送部等を備えるが、これらについては、図示および説明を省略する。また、図2中の矢印は、制御信号や制御、画像に関するデータの流れを示している。

0019

複合機11は、画像読み取り部14により読み取られた原稿を用いて画像形成部15において画像を形成し、用紙に印刷することにより、複写機として作動する。また、複合機11は、ネットワークインターフェース部18を通じて、ネットワーク25に接続されたコンピューター26a、26b、26cから送信された画像データを用いて、画像形成部15において画像を形成し、用紙に印刷することにより、プリンターとして作動する。また、複合機11は、ファクシミリ通信部17を通じて、公衆回線24から送信された画像データを用いて、DRAMを介して画像形成部15において画像を形成することにより、また、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを、ファクシミリ通信部17を通じて公衆回線24に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。すなわち、複合機11は、画像処理に関し、複写機能プリンター機能ファクシミリ機能等、複数の機能を有する。さらに、各機能に対しても、詳細に設定可能な機能を有する。

0020

複合機11を含む画像処理システム27は、複合機11と、複数のコンピューター26a、26b、26cを備える。具体的には、画像形成システム27は、上記した構成の複合機11と、ネットワーク25を介して複合機11に接続される複数のコンピューター26a、26b、26cとを備える。この実施形態においては、3台のコンピューター26a〜26cを示している。コンピューター26a〜26cはそれぞれ、複合機11に対して、ネットワーク25を介して印刷ジョブの実行を要求して印刷物を出力することができる。複合機11とコンピューター26a〜26cとは、LAN(Local Area Network)ケーブル等を用いて有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよく、ネットワーク25内には、他の複合機や、メールサーバーなどのサーバーが接続されている構成でもよい。

0021

次に、上記した制御部12の構成について説明する。図3は、制御部12の構成を示すブロック図である。図3を参照して、制御部12は、解答枠領域記憶部40と、配点情報取得部42と、集計処理部50と、警告部60と、解答枠領域画像データ作成部70とを備える。

0022

解答枠領域記憶部40は、解答枠領域を指定するための、解答枠領域の境界線が描かれた解答枠領域指定用紙の原稿を画像読み取り部14が読み取ることにより取得された画像データに基づき、各解答枠領域を記憶する。配点情報取得部42は、解答枠領域記憶部40に記憶された各解答枠領域のデータに示された各解答枠領域内の配点の情報を取得する。また配点情報取得部42は、解答枠領域指定用紙が各解答枠領域の配点の情報を含む場合、画像読み取り部14に読み取られた解答枠領域指定用紙の画像データから配点の情報を取得する。

0023

集計処理部50は、標識識別部51と、得点配分部52と、得点集計部53と、採点用数値識別部54とを備える。標識識別部51は、解答枠領域記憶部40に記憶された各解答枠領域内の、得点を決定する標識を識別する。得点配分部52は、標識識別部51が識別した標識と、配点情報取得部42が取得した配点の情報に基づき各解答枠領域に得点を配分する。得点集計部53は、得点配分部52が各解答枠領域に配分した得点を、答案用紙内の全解答枠領域において集計し合計得点を求める。採点用数値識別部54は、解答枠領域内の、得点を決定する標識の補足情報として記入された採点用数値を識別し、得点に反映する。

0024

警告部60は、標識識別部51が、得点を決定する標識が記入されていない解答枠領域を1箇所以上検知した場合に警告を発する。

0025

解答枠領域画像データ作成部70は、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された複数の答案用紙を画像読み取り部14が読み取ることにより取得された画像データに基づき、解答枠領域の境界線の画像データを自動的に作成する。解答枠領域画像データ作成部70は、分布領域解析部71と、境界線決定部72と、境界線画像データ作成部73とを含む。分布領域解析部71は、画像読み取り部14に読み取られた複数の答案用紙の画像データより、得点を決定する標識の分布を解析する。境界線決定部72は、分布領域解析部71により解析された分布から、得点を決定する標識が解答枠領域内に収まるように解答枠領域の境界線を定める。境界線画像データ作成部73は、境界線決定部72が決定した境界線の画像データを作成する。上述の画像形成部15は、解答枠領域画像データ作成部70によって作成された境界線の画像データを解答枠領域画像データ作成部70から受信し、その画像データに基づき解答枠領域の境界線の画像を用紙上に形成することにより、領域指定用紙を作成する。

0026

図4は、この開示にかかる画像処理装置が処理する、答案用紙80の一例を示す図である。図4においては、得点を決定する標識は、問1〜問7に対する解答(85、86)と、採点者によって手書きで記入された得点を決定する標識81〜83を含んでいる。標識「○(丸印)」は正答を示す標識81であり、標識「×(バツ印)」は誤答を示す標識82であり、標識「△(三角印)」は一部正答を示す標識83である。また加算記号(+印)と数字で表された数値84は得点を決定する標識の補足情報として記入された採点用数値であり、一部正答の場合の、その問題(図4では問7)に対する加点部分点)を意味する。なお択一問題に対する解答85と、記述式問題に対する解答86は解答者により記入されたものであり、得点を決定する標識81〜83は、解答者とは別の採点者により手作業で記入されたものである。

0027

次に、この発明に係る画像処理装置としての複合機11を用いて答案用紙を処理する場合について、図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置としての複合機11を用いて解答枠領域を事前に指定する処理の流れを示すフローチャートである(図5における、ステップS11〜S13(以下、「ステップ」を省略する)。また図6は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置としての複合機11を用いて、画像読み取り部から読み取らせた答案用紙の集計処理を行う場合の流れを示すフローチャートである(図5における、S14〜S24)。

0028

まず採点者は、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された複数の答案用紙80(図4参照)と、図7に示すような、解答枠領域、すなわち解答者によって問題に対する解答が記入され、次にその解答に応じて採点者により得点を決定する標識が記入された領域を指定する領域指定用紙100を準備する。領域指定用紙100の大きさは、答案用紙80の大きさに対応している。図7の領域指定用紙100を見るとわかるように、領域指定用紙100には、複数の解答枠領域103が境界線102によって区分けされている。領域指定用紙100はあらかじめ所定の形式に規定されたものである必要はなく、答案用紙80内の、問1〜問7への解答に対し、得点を決定する標識が記入される少なくとも7つの領域が区分けされるよう、採点者が適宜作成できる。領域指定用紙100の作成方法は特に限定されず、例えば手書きで作成することができる。例えば、図4に示す答案用紙80に領域指定用紙100を重ね合わせ、得点を決定する標識が記入されている少なくとも7つの領域の境界線102を手書きで領域指定用紙100に描くことにより作成できる。このように領域指定用紙100を作成する場合には、領域指定用紙100を作成するために準備する用紙として、その用紙を答案用紙80の上に重ね合わせたときに、下の答案用紙80の画像や文字が幾分透け見える程度の厚みの用紙を用いる。また一度作成した領域指定用紙100の境界線102が不適切で、標識識別部51による得点を決定する標識の識別が正しく行われない場合には、手書きで領域指定用紙100の修正を行うことができる。具体的には、境界線102を鉛筆などの修正可能な筆記具等により記入しておき、不適切な境界線があればその境界線を消したのち、再度適切な境界線102を引くことにより容易に領域指定用紙100を修正することができる。また図7に示すように、領域指定用紙100には、各問題の配点情報101を示す数字を解答枠領域103ごとに記入してもよい。

0029

このようにしてあらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された複数の答案用紙80と、領域指定用紙100とを準備したのち、まず領域指定用紙100の原稿を画像読み取り部14から読み取る(S11)。画像読み取り部14は、領域指定用紙100の原稿を読み取ることにより境界線102の画像を取得する。このとき、解答枠領域記憶部40は、4つの境界線102、または境界線102と紙面の端部104によって囲まれた複数の各解答枠領域103をその配置とともに記憶する(S12)。図7においては、図4の答案用紙80の問1〜問7に対応する7つの領域が示されている。また図7のように、各領域に配点情報101を示す数字が記入されている場合には、配点情報取得部42は、この数字を各領域の配点と認識し、配点情報としてその認識した情報を取得する(S13)。

0030

次にあらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された複数の答案用紙80を画像読み取り部14から読み取らせる(S14)。画像読み取り部14が上記複数の答案用紙80の原稿を読み取ったのち、標識識別部51は、解答枠領域記憶部40に記憶された各解答枠領域103内の、得点を決定する標識81〜83を識別する(S15〜S17)。図8は、答案用紙80の解答枠領域93内の、得点を決定する標識81〜83を、標識識別部51が識別する状態を示す図である。答案用紙80内の境界線92は領域指定用紙100に描かれた境界線102に相当し、答案用紙80内の解答枠領域93は、領域指定用紙100の解答枠領域103に相当する。図8では、問1〜問7に対応する7つの領域93が示されている。標識識別部51は、その7つの各領域内に記入された得点を決定する標識が、正答を示す標識81(○など)、誤答を示す標識82(×など)、および一部正答を示す標識83(△など)のいずれであるかを識別する。

0031

ここで得点配分部52は、標識識別部51によって識別された得点を決定する標識の種類と、配点情報取得部42が取得した配点の情報に基づき得点を配分する(S18〜S20)。例えば、問1に対応する解答枠領域93において正答を示す標識81が識別された場合(S15)、得点配分部52は、問1に対する解答枠領域に配分された2点(図7参照)全部を合計点に加算する(S18)。また、問4に対応する解答枠領域93において誤答を示す標識82を識別した場合(S16)、問4に対する解答枠領域については点数の加算は行わない(S19)。

0032

標識識別部51が、問7に対応する解答枠領域93において一部正答を示す標識83を識別した場合(S17)、問7に対する配点20点のうち一部が加算される(S20)。一部正答を示す標識83を識別した場合には、例えばその配点の半分である10点をあらかじめ加算する旨規定していてもよい。

0033

また図4に示すように、採点者は一部正答を示す標識83と共に、得点を決定する標識の補足情報として採点用数値84を記入してもよい。採点用数値84は一部正答の場合の、その問題(図4では問7)に対する加点(部分点)を表示するための数値であり、典型的には加算記号(+印)または減算記号(−印)と数字の組み合わせにより表示されている。ある解答枠領域において標識識別部51が一部正答を示す標識83を識別すると、採点用数値識別部54は、その領域内に採点用数値84が存在するか否かを識別する。採点用数値識別部54が答案に記載された文字を誤って認識しないように、この採点用数値84は赤や青などの特定の色で記入されているのが好ましい。採点用数値識別部54は、採点用数値84を識別し、その数値に相当する得点(図8では+5点)を加算する。

0034

また図8では採点用数値84として加算記号(+印)と数字の組み合わせ(+5)が示されているが、採点用数値84は減算記号(−印)と数字の組み合わせで示されていてもよい。この場合は、その採点用数値84が記入されている領域の配点からその数値分を減算した差を得点として加算する。例えば、配点が20点の解答枠領域に、三角印(△)と「−5」という採点用数値が記入されている場合には、その解答枠領域の得点として20−5=15点を加算するように設定してもよい。

0035

ある一つの解答枠領域93において、標識識別部51による得点を決定する標識81、82、83の識別、および得点配分部52による得点の配分が終わると、次の解答枠領域へと識別対象を移動する(S21)。このようにして、標識識別部51による得点を決定する標識81、82、83の識別および得点配分部52による得点の配分を、答案用紙80内の全ての領域において行う。全ての領域における処理が終了すると(S22)、得点集計部53は全領域の得点を集計してその答案用紙80における合計得点を求める(S23)。図9は、複合機11において答案用紙80の処理を行った処理結果を示す得点表110の一例を示す。111は合計点である。この採点表は画像形成部15により用紙上に画像形成し、排出トレイ30から出力するようにしてもよい。

0036

また図10に示すように、画像形成部15は、S23において答案用紙80の合計得点111を求めた後、その答案用紙80を(答案用紙80が複数の場合は合計得点111を求めた順序を変えないように)給紙部31にセットし、画像形成要求を行い、合計得点を求めた順に給紙することにより、得点集計部53が求めた合計点111を示す画像を答案用紙80の所定の箇所120に自動的に付加するようにしてもよい。

0037

もし図8に示す7つの解答枠領域93のうち、得点を決定する標識が記入されていない解答枠領域93が存在することを標識識別部51が検知した場合には、警告部60は警告を発し、表示操作部13の表示部21に警告(エラー)メッセージを表示する(S24)。

0038

上述の実施形態においては、領域指定用紙100を手書きで作成する場合について説明したが、複合機11は、領域指定用紙100を自動で作成するための機構として解答枠領域画像データ作成部70を備えていてもよい。

0039

領域指定用紙100を自動で作成する場合、ユーザーは、まず、あらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された答案用紙80(図4参照)を複数枚準備する。この複数の答案用紙80をADF22に載置し、画像読み取り部14に読み込ませる。このとき、解答枠領域画像データ作成部70内の分布領域解析部71は、画像読み取り部14に読み取られた複数の答案用紙80の画像データより、得点を決定する標識81〜83の分布を解析する。その後、境界線決定部72は、分布領域解析部71により解析された分布から、得点を決定する標識81〜83が領域内に収まるように解答枠領域130の境界線131を定める。その状況を図11に示す。図11は、得点を決定する標識の分布の分析の一例を示す図である。図11の領域130は得点を決定する標識81〜83の分布に基づき境界線131によって区分された解答枠領域であり、解答枠領域130には○、×、△などの、答案用紙80内の得点を決定する標識の分布が示されている。分布領域解析部71は、これらの得点を決定する標識の分布状況を解析する。分布領域解析部71により解析された上記標識の分布から、境界線決定部72は、問題ごとに、得点を決定する標識81〜83が解答枠領域130内に収まるように解答枠領域の境界線131を定める。境界線決定部72によって決定された境界線131の情報に基づき、境界線画像データ作成部73は、解答枠領域130の境界線131の画像データを作成する。境界線画像データ作成部73によって作成された画像データは、画像形成部15に送信され、その画像データを受信した画像形成部15は、その画像データに基づき解答枠領域130の境界線131の画像を用紙上に形成する。境界線131の画像が形成された用紙は排出トレイ30上に排出される。このように、領域指定用紙100は、手書きで作成するだけでなく、複合機11の機能を利用して自動で作成することもできる。

0040

領域指定用紙100を読み取るモードと、採点を行うために答案用紙80を読み取るモードは、表示操作部13の表示部21を操作することにより切り替えることができる。図12にそのような、読み取りモードを選択するための表示部21の表示画面の一例を示す。ユーザーが読み取りモードの選択要求キー201を押下すると、領域指定用紙100を読み取るモードを選択するキー202と、答案用紙80を読み取って採点を行うモードを選択するキー203が表示される。ユーザーは、採点前の領域指定を行う場合には、キー202を押下することにより、画像読み取り部14から領域指定用紙100を読み取らせる。読み取られた画像に基づき、解答枠領域記憶部40が各解答枠領域を記憶する。また領域指定用紙100に配点情報101を示す数字が記入されている場合には、配点情報取得部42が配点の情報を取得する。これに対し、答案用紙80の採点を行う場合には、ADF22に答案用紙80を載置して、キー203を押下する。これにより画像読み取り部14が答案用紙80を読み取り、一連採点処理が行われる。

0041

この発明の好ましい実施形態においては、○(丸印)、×(バツ印)、△(三角印)などの上記得点を決定する標識81、82、83、および部分点を意味する採点用数値84は、解答者が記入した解答の文字と区別するために、赤や青などの、解答者が用いた色とは別の特定の色で記載されていてもよい。この場合、標識識別部51および採点用数値識別部54は特定の色の標識または数字を選択的に識別できる機能を有しているのが好ましい。

0042

領域指定用紙100に記載の配点情報101、境界線102を表すための色は特に限定されない。それぞれ境界線102および配点情報101を表す色に応じて、画像読み取り部14が読み取るべき色を適宜変更できる。

0043

解答枠領域103を更新する場合には、新たな解答枠領域103の境界線102が記入された別の解答枠領域指定用紙100を準備し、画像読み取り部14にその解答枠領域指定用紙を読み取らせるだけで解答枠領域103の更新ができる。

0044

また、上述の実施形態においては、正答を示す標識81、誤答を示す標識82、および一部正答を示す標識83をそれぞれ○、×、△で表しているが、標識はこれらに限定されない。標識としては他のマークや文字による表記を採用することもできる。また得点を決定する標識を表す表示は採点者の好みや慣習などに応じて適宜切り替えできるのが好ましい。例えば海外では正答を示す標識として○の代わりにチェックマークが用いられることがある。この場合、複合機11において、正答を示す標識を○印からチェックマークへと切り替え可能なように設定できるのが好ましい。

0045

以上が一連の流れである。ただし、上記実施形態は例示であって、上述のステップおよび構造の一部は省略することもできる。例えば、領域指定用紙100には配点情報101を記載せずに別途配点データを準備し、配点情報取得部42はその配点データから各解答枠領域内の配点の情報を取得することもできる。

0046

また採点用数値識別部54も省略可能である。一部正当を示す表示83を標識識別部51が識別した場合には、あらかじめ規定した所定の点数(例えば配点の半分の点数)を加算するように設定してもよい。

0047

上述の実施形態においては、警告部60が警告する際、表示操作部13の表示部21に警告(エラー)メッセージを表示する(S24)が、警告の方法はこれに限定されない。例えば、警告音を発するように画像処理装置が構成されていてもよいし、警告メッセージをコンピューター26a〜26cのディスプレイ上に表示してもよい。またエラーメッセージを印字した用紙を排出トレイ30から排出するようにしてもよい。

0048

この発明の画像処理装置は画像形成部15を有していなくてもよい。上述の通り、画像形成部15は、S23において答案用紙80の合計得点111を求めた後、その答案用紙80を(答案用紙80が複数の場合は合計得点111を求めた順序を変えないように)給紙部31にセットし、画像形成要求を行い、合計得点を求めた順に給紙することにより、集計処理部が求めた合計点111を示す画像を答案用紙80の所定の箇所120に自動的に付加した印刷物を出力するが、この機能については省略が可能である。またこの発明の画像処理装置においては、給紙部31についても必ずしも設けなくてもよい。また上述の実施形態においては、集計結果を図9に示すような得点表110として、例えば画像形成部15により用紙上に画像形成し出力する例を挙げたが、集計結果の出力方式はこれに限定されない。例えば、表示部21に集計結果を表示してもよい。また電子データとしてコンピューター26a〜26cに集計結果を送信してもよいし、USBポートなどの出力デバイスを有する場合にはUSBメモリーなどの記録媒体に保存できるようにしてもよい。また公衆回線24を通じてファクシミリ通信部17からファクシミリにより送信してもよい。

0049

また複合機11において、図11のように、領域指定用紙100を自動的に作成する機能についても省略が可能である。すなわち解答枠領域画像データ作成部70、ならびに解答枠領域画像データ作成部70に含まれる分布領域解析部71、境界線決定部72、および境界線画像データ作成部73は省略が可能である。上述の通り、領域指定用紙100は手書きで作成することも可能である。

0050

さらに、標識識別部51が、得点を決定する標識が記入されていない解答枠領域を1箇所以上検知した場合に警告を発する警告部60についても省略が可能である。

0051

今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0052

この発明に係る画像処理装置は、採点前にあらかじめ人手により得点を決定する標識が記入された解答枠領域を指定する処理が必要な自動画像処理装置において、標識が識別される領域の指定を容易にし、かつ一度指定した領域を容易に更新できるという利点を有する。そのため、解答枠が一定ではない記述式問題に対する解答を含む答案用紙の自動画像処理装置としても適用が可能である。

0053

11複合機、12 制御部、13表示操作部、14画像読み取り部、15画像形成部、16ハードディスク、17ファクシミリ通信部、18ネットワークインターフェース部、21 表示部、22 ADF、23現像装置、24公衆回線、25ネットワーク、26a,26b,26cコンピューター、27画像処理システム、30排出トレイ、31 給紙部、40解答枠領域記憶部、42配点情報取得部、50集計処理部、51 標識識別部、52得点配分部、53 得点集計部、54採点用数値識別部、60 警告部、70 解答枠領域画像データ作成部、71分布領域解析部、72境界線決定部、73境界線画像データ作成部、80答案用紙、81正答の場合の標識、82 誤答の場合の標識、83一部正答の場合の標識、84 採点用数値、85解答、86 解答、92境界線、93 解答枠領域、100領域指定用紙、101 配点情報、102 境界線、103 解答枠領域、104紙面の端部、110得点表、111合計点、120 合計点記載箇所、130 解答枠領域、131 境界線、201読み取りモードの選択要求キー、202選択キー、203 選択キー。

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