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技術 表示装置、及び、表示装置の制御方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 刀根武彦
出願日 2016年1月18日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-007078
公開日 2017年7月27日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-130713
状態 特許登録済
技術分野 電気信号の光信号への変換 陰極線管以外の表示装置の制御 投影装置
主要キーワード 電源オンシーケンス ロゴ画像データ 補正パラメーター インジケーターランプ 画素ずれ補正 点灯本数 電流値情報 ランプ端子
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年7月27日)のものです。
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図面 (6)

課題

起動してから映像表示可能になるまでの時間を短縮でき、シンプルな構成で実現可能な表示装置、及び、この表示装置の制御方法を提供する。

解決手段

プロジェクター1は、光源部31と、光源部31からの光を変調する光変調装置32とを備える。また、OS41を実行し、プロジェクター1の動作を制御する全体制プロセッサー10と全体制御プロセッサー10と並列に動作して、光源部31の光源及び変調装置を制御する映像出力系プロセッサー20とを備える。また、映像出力系プロセッサー20により処理される制御データを記憶する不揮発性記憶部40を備える。全体制御プロセッサー10は、OS41を起動する前に、不揮発性記憶部40に記憶された制御データを映像出力系プロセッサー20へ送信する。

概要

背景

従来、表示装置において、複数のプロセッサーを備える表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、表示装置を制御する全体制御プロセッサーと、映像に係る処理を実行する映像出力系プロセッサーとを備えるプロジェクターを開示する。特許文献1記載のプロジェクターは、電源オン操作がなされると、全体制御プロセッサーが起動し、映像処理系プロセッサーを起動させる。

概要

起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮でき、シンプルな構成で実現可能な表示装置、及び、この表示装置の制御方法を提供する。プロジェクター1は、光源部31と、光源部31からの光を変調する光変調装置32とを備える。また、OS41を実行し、プロジェクター1の動作を制御する全体制御プロセッサー10と全体制御プロセッサー10と並列に動作して、光源部31の光源及び変調装置を制御する映像出力系プロセッサー20とを備える。また、映像出力系プロセッサー20により処理される制御データを記憶する不揮発性記憶部40を備える。全体制御プロセッサー10は、OS41を起動する前に、不揮発性記憶部40に記憶された制御データを映像出力系プロセッサー20へ送信する。

目的

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮でき、シンプルな構成で実現可能な表示装置、及び、この表示装置の制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

表示装置であって、光源と、前記光源からの光を変調する変調装置と、オペレーティングシステムを実行し、前記表示装置の動作を制御する第1プロセッサーと、前記第1プロセッサーと並列に動作して、前記光源及び前記変調装置を制御する第2プロセッサーと、前記第2プロセッサーにより処理される制御データを記憶する記憶部と、を備え、前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記記憶部に記憶された前記制御データを前記第2プロセッサーへ送信する、ことを特徴とする表示装置。

請求項2

前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに基づき、前記光源及び前記変調装置を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。

請求項3

前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記光源を発光させるための光源準備を行い、前記光源準備が完了した後に前記光源を発光させる、ことを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。

請求項4

前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記光源を発光させるための光源準備の指示を前記第2プロセッサーに送信し、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが送信する指示に基づき、前記光源を発光させるための光源準備を行い、前記光源準備が完了した後に前記光源を発光させる、ことを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。

請求項5

前記光源は放電管を備えて構成され、前記第1プロセッサーには、前記第2プロセッサーが前記光源の前記放電管を点灯させる期間に一部の機能を停止する停止期間が設定され、前記停止期間と前記オペレーティングシステムを起動する処理の実行期間とが重複する、ことを特徴とする請求項3または4記載の表示装置。

請求項6

前記制御データは、画像データ、及び、前記画像データの表示設定に係る設定データを含み、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに含まれる前記画像データに基づく画像を、前記設定データの表示設定に従って表示する、ことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の表示装置。

請求項7

前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに含まれる前記画像データに基づく画像を、前記光源の発光を開始する前、または前記光源の発光を開始後に表示する、ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。

請求項8

前記変調装置により変調された光を遮るシャッターと、前記シャッターを駆動するシャッター駆動部と、を備え、前記第1プロセッサーは、前記シャッター駆動部を制御して前記シャッターを開放させ、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーの制御により前記シャッターが開放された後に前記光源を発光させる、ことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の表示装置。

請求項9

前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記シャッター駆動部に前記シャッターを開放させる制御を行う、ことを特徴とする請求項8記載の表示装置。

請求項10

光源と、前記光源からの光を変調する変調装置と、を備える表示装置の制御方法であって、オペレーティングシステムを実行し、前記表示装置の動作を制御する第1プロセッサーと、前記第1プロセッサーと並列に動作して、前記光源及び前記変調装置を制御する第2プロセッサーとを、並列して動作させ、前記第1プロセッサーにより、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記第2プロセッサーにより処理される制御データを記憶部から前記第2プロセッサーへ送信する、ことを特徴とする表示装置の制御方法。

技術分野

0001

本発明は、表示装置、及び、表示装置の制御方法に関する。

背景技術

0002

従来、表示装置において、複数のプロセッサーを備える表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、表示装置を制御する全体制御プロセッサーと、映像に係る処理を実行する映像出力系プロセッサーとを備えるプロジェクターを開示する。特許文献1記載のプロジェクターは、電源オン操作がなされると、全体制御プロセッサーが起動し、映像処理系プロセッサーを起動させる。

先行技術

0003

特開2015−158659号公報

発明が解決しようとする課題

0004

一般に、表示装置の電源オンすると、映像を表示するための発光部等を動作させるために時間がかかることが知られている。また、表示装置を含む電子機器は、通常、装置全体を制御する基本制御プログラム、例えばオペレーティングシステムを実行する。このため、表示装置の電源をオンしたときには基本制御プログラムを起動するための時間も必要である。このため、電源をオンしてから表示を開始するまでの時間がかかるという問題があった。
この問題に鑑み、特許文献1記載のプロジェクターは、映像処理系プロセッサーの処理に必要なパラメーターを、映像処理系プロセッサーが記憶部から読み出す構成としている。この構成によれば、全体制御プロセッサーが起動するまで待たずに、映像処理系プロセッサーが処理を実行できる。しかしながら、全体制御プロセッサーと映像処理系プロセッサーがそれぞれ記憶部にアクセスするため、記憶部が記憶するパラメーター等のデータの整合性管理や記憶部へのアクセス管理等を効率よく行う必要があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮でき、シンプルな構成で実現可能な表示装置、及び、この表示装置の制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成するために、本発明は、表示装置であって、光源と、前記光源からの光を変調する変調装置と、オペレーティングシステムを実行し、前記表示装置の動作を制御する第1プロセッサーと、前記第1プロセッサーと並列に動作して、前記光源及び前記変調装置を制御する第2プロセッサーと、前記第2プロセッサーにより処理される制御データを記憶する記憶部と、を備え、前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記記憶部に記憶された前記制御データを前記第2プロセッサーへ送信することを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが、表示装置の動作を制御する第1プロセッサーのオペレーティングシステムの起動完了を待たずに、制御データに基づく処理を実行できる。このため、データを記憶する記憶部等の構成の変更を必要としない、シンプルな構成により、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮できる。

0006

また、本発明は、上記表示装置において、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに基づき、前記光源及び前記変調装置を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが光源及び変調装置を制御する動作を、第1プロセッサーがオペレーティングシステムを起動する間に実行できるので、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0007

また、本発明は、上記表示装置において、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記光源を発光させるための光源準備を行い、前記光源準備が完了した後に前記光源を発光させることを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが光源を点灯させるために必要な光源準備の動作を、第1プロセッサーがオペレーティングシステムを起動する間に実行できるので、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0008

また、本発明は、上記表示装置において、前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記光源を発光させるための光源準備の指示を前記第2プロセッサーに送信し、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが送信する指示に基づき、前記光源を発光させるための光源準備を行い、前記光源準備が完了した後に前記光源を発光させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、第1プロセッサーが指示を送信することで、第2プロセッサーが光源を点灯させるために必要な光源準備の動作を、実行できる。このため、第1プロセッサーが第2プロセッサーを制御する構成において、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0009

また、本発明は、上記表示装置において、前記光源は放電管を備えて構成され、前記第1プロセッサーには、前記第2プロセッサーが前記光源の前記放電管を点灯させる期間に一部の機能を停止する停止期間が設定され、前記停止期間と前記オペレーティングシステムを起動する処理の実行期間とが重複することを特徴とする。
本発明によれば、放電管の点灯時に第1プロセッサーの動作を停止させる必要がある場合に、第1プロセッサーの一部の動作を停止させる。そして、この動作を停止する期間が、オペレーティングシステムを起動する期間に重複するので、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0010

また、本発明は、上記表示装置において、前記制御データは、画像データ、及び、前記画像データの表示設定に係る設定データを含み、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーが前記オペレーティングシステムを起動する動作と並行して、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに含まれる前記画像データに基づく画像を、前記設定データの表示設定に従って表示することを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが映像を表示するための設定を含む処理を、第1プロセッサーがオペレーティングシステムを起動する間に実行できるので、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0011

また、本発明は、上記表示装置において、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーにより送信される前記制御データに含まれる前記画像データに基づく画像を、前記光源の発光を開始する前、または前記光源の発光を開始後に表示することを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが、光源の発光を開始する前に画像を表示し、或いは、光源の発光を開始した後に画像を表示する。このため、画像を速やかに表示させることができ、或いは、光源の点灯状態が安定してから画像を表示することができる。

0012

また、本発明は、上記表示装置において、前記変調装置により変調された光を遮るシャッターと、前記シャッターを駆動するシャッター駆動部と、を備え、前記第1プロセッサーは、前記シャッター駆動部を制御して前記シャッターを開放させ、前記第2プロセッサーは、前記第1プロセッサーの制御により前記シャッターが開放された後に前記光源を発光させることを特徴とする。
本発明によれば、第1プロセッサーが、シャッターを開く動作を実行するタイミングを調整することで、待ち時間を短縮し、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮できる。

0013

また、本発明は、上記表示装置において、前記第1プロセッサーは、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記シャッター駆動部に前記シャッターを開放させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、第1プロセッサーがオペレーティングシステムを起動する間に、シャッターを動かすことができる。このため、シャッターを開く動作が完了するまでの待ち時間、或いは、オペレーティングシステムが起動するまでの待ち時間を短縮できる。従って、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0014

また、上記目的を達成するために、本発明は、光源と、前記光源からの光を変調する変調装置と、を備える表示装置の制御方法であって、オペレーティングシステムを実行し、前記表示装置の動作を制御する第1プロセッサーと、前記第1プロセッサーと並列に動作して、前記光源及び前記変調装置を制御する第2プロセッサーとを、並列して動作させ、前記第1プロセッサーにより、前記オペレーティングシステムを起動する前に、前記第2プロセッサーにより処理される制御データを記憶部から前記第2プロセッサーへ送信することを特徴とする。
本発明によれば、第2プロセッサーが、表示装置の動作を制御する第1プロセッサーのオペレーティングシステムの起動完了を待たずに、制御データに基づく処理を実行できる。このため、データを記憶する記憶部等の構成の変更を必要としない、シンプルな構成により、表示装置が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮できる。

0015

本発明は、上述した表示装置、表示装置の制御方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、上記の表示装置の制御方法を実現するために上記第1プロセッサー及び/または第2プロセッサーが実行するプログラムとして、本発明を実現してもよい。また、当該プログラムを記録した記録媒体、プログラムを配信するサーバー装置、上記プログラムを伝送する伝送媒体、上記プログラムを搬送波内に具現化したデータ信号等の形態で実現できる。

図面の簡単な説明

0016

プロジェクターの機能ブロック図。
第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャートであり、(A)は全体制御プロセッサーの動作を示し、(B)は映像出力系プロセッサーの動作を示す。
第2実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャートであり、(A)は全体制御プロセッサーの動作を示し、(B)は映像出力系プロセッサーの動作を示す。
第3実施形態に係るプロジェクターの機能ブロック図。
第3実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャートであり、(A)は全体制御プロセッサーの動作を示し、(B)は映像出力系プロセッサーの動作を示す。

実施例

0017

[第1実施形態]
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係るプロジェクター1の機能ブロック図である。
プロジェクター1(表示装置)は、外部接続される画像供給装置(図示略)から供給される画像データ、又は後述する不揮発性記憶部40(記憶部)が記憶する画像データに基づく画像をスクリーンSCに投射(表示)する。
プロジェクター1は、静止画像データに基づきスクリーンSCに画像を投射してもよく、動画像(映像)データに基づき画像を表示してもよい。また、2D(平面)画像を投射してもよいし3D(立体)画像を投射してもよい。以下の説明では、プロジェクター1が投射する画像を、元の画像データの種類によらず、映像と呼ぶ。

0018

プロジェクター1の設置状態は、スクリーンSCの前方に床置きした床置き設置としてもよいし、又は天井から吊り下げた天吊り設置としてもよい。なお、床置き設置の場合には、床に設置した台の上にプロジェクター1を置く、台置き設置としてもよい。また、投射先は、建物など、一様に平らではない物体であってもよいし、スクリーンSCや、建物の壁面等の平らな投射面を有するものであってもよい。本実施形態では平面のスクリーンSCに投射する場合を例示する。

0019

プロジェクター1は、全体制御プロセッサー10、及び、全体制御プロセッサー10の制御に従って映像出力に係る処理を実行する映像出力系プロセッサー20を備える。全体制御プロセッサー10は第1プロセッサーに相当し、映像出力系プロセッサー20は第2プロセッサーに相当する。
全体制御プロセッサー10には、フレームメモリー13、映像出力系プロセッサー20、不揮発性記憶部40、操作受付部63及び外部機器I/F(インターフェイス)65の各部が接続される。全体制御プロセッサー10は、これらの各部とデータを送受信することにより、プロジェクター1の各部を制御する。映像出力系プロセッサー20には、フレームメモリー23、光源駆動部51、光変調装置駆動部52、及び投射光学系駆動部53が接続される。映像出力系プロセッサー20は、これらの各部とデータを送受信することにより、プロジェクター1による映像出力を行う。

0020

全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20は、並列に動作することが可能である。ここで、並列に動作するとは、全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20の両方が動作することが可能なことを指す。この動作中、全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20とは、互いに関連する処理を実行してもよいし、関連しない処理をそれぞれ実行してもよく、動作の内容は制限されない。また、全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20とが動作を開始するタイミング、及び、動作を終了するタイミングが異なっていてもよく、これらのタイミングを同期させる必要はない。また、映像出力系プロセッサー20及び全体制御プロセッサー10の動作の開始と終了が同期してもよい。

0021

外部機器I/F65は、外部の画像供給装置に接続される。画像供給装置は、例えば、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置テレビチューナー装置、ビデオゲーム装置等の映像出力装置パーソナルコンピューター等である。
外部機器I/F65は、ケーブルを接続するコネクター及びI/F回路(いずれも図示略)を備え、画像供給装置からケーブルを介して供給される所定の伝送フォーマット画像信号を入力する。また、外部機器I/F65は、無線通信インターフェイスを備え、画像供給装置と無線通信を実行して画像データを受信してもよい。外部機器I/F65は、入力された画像データ、当該画像データのフォーマット情報垂直同期信号水平同期信号等を全体制御プロセッサー10に出力する。

0022

プロジェクター1は、ユーザーが使用するリモコン(図示略)から送信される赤外線信号受光するリモコン受光部61を備える。リモコン受光部61は、操作受付部63に接続される。操作受付部63は、リモコン受光部61が受光した赤外線信号をデコードして、リモコンの操作内容を示す操作データを生成し、全体制御プロセッサー10に出力する。
プロジェクター1は、各種の操作キーやスイッチを有する操作パネル62を備え、操作パネル62は操作受付部63に接続される。操作受付部63は、操作パネル62に表示された操作キーが操作されると、操作されたキーに対応した操作データを全体制御プロセッサー10に出力する。

0023

本実施形態で、リモコン(図示略)、及び、操作パネル62の少なくともいずれかは、プロジェクター1の電源のオン及びオフを指示する操作子である電源スイッチ(図示略)を備える。操作受付部63は、プロジェクター1の停止状態すなわち電源オフの状態で、電源スイッチの操作を検出した場合、電源オンの操作を受け付けたことを示す制御データを、全体制御プロセッサー10に対して割り込み入力する。
また、操作パネル62は、プロジェクター1の動作状態を示すインジケーターランプ(図示略)を備えてもよい。この場合、操作受付部63は、全体制御プロセッサー10の制御に従って、操作パネル62のインジケーターランプを点灯または点滅させる。

0024

プロジェクター1は、光学的な画像の形成を行い、スクリーンSCに画像を投射(表示)する表示部30を備える。表示部30は、光源部31(光源)、光変調装置32(変調装置)、及び、投射光学系33を備える。

0025

光源部31は、キセノンランプ超高圧水銀ランプ等の放電管光源、或いは、LED(Light Emitting Diode)又はレーザー光源等の固体光源を備える。光源部31は、光源が発した光を光変調装置32に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、光源部31は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置32に至る経路上で低減させる調光素子等(いずれも図示略)を備えていてもよい。

0026

光源部31は、光源駆動部51により駆動される。光源部31が放電管光源を備える構成である場合、光源駆動部51は、例えば、光源を点灯させるイグナイター、及び、光源の点灯後に電流を供給する制御回路を備える。
この場合、光源駆動部51が光源部31の光源を点灯させる動作は、大別して次の(1)〜(3)のステップで実行される。(1)イグナイターにより高電圧を発生して、発生する高電圧をランプ端子間に重畳して絶縁破壊を発生させ、放電路を形成する。(2)ランプ端子に突入電流を流し、アーク放電移行させる。(3)ランプへの電流供給を安定点灯状態に移行させ、アーク放電を安定して維持する。ステップ(1)〜(3)の光源駆動部51の動作、及び、光源部31が点灯した後の光源部31に対する電力供給は、映像出力系プロセッサー20により制御される。

0027

光源部31が固体光源を備えて構成される場合、光源駆動部51は、例えば、固体光源に対し駆動電流を出力する電流回路、及び、固体光源に出力するパルス電流周波数やオン/オフ期間の比(オンデューティ)を制御するPWM制御回路を有する。この場合、光源駆動部51は、映像出力系プロセッサー20の制御によりPWM制御を開始し、光源部31に出力するパルス電流の周波数及びオンデューティを設定し、パルス電流を光源部31の光源に供給する。光源駆動部51が出力するパルス電流の周波数及びオンデューティ、パルス電流の出力開始及び停止は、映像出力系プロセッサー20により制御される。

0028

光源部31は、空冷ファン(図示略)を備える。光源部31の空冷ファンは放電管光源または固体光源を冷却する。また、光源に電力を供給する回路部を冷却する空冷ファンを設けてもよい。また、光源部31は、空冷ファンで冷却される光源や回路部の温度を検出する温度センサーを備えてもよい。

0029

光変調装置32は、光源部31が発する光を変調して画像光を生成し、画像光を投射光学系33に出力する。光変調装置32は、例えばRGBの三原色に対応した3枚の透過型液晶パネル、或いは、3枚の反射型液晶パネルで構成される。この場合、光源部31が発する光はRGBの3色の色光に分離され、対応する液晶パネル入射される。3枚の液晶パネルのそれぞれには、光変調装置駆動部52によって画像が描画され、これら液晶パネルにより画像光が生成される。各液晶パネルで変調された画像光は、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系33に射出される。

0030

また、光変調装置32は、光源部31が発する光をDMD(Digital Mirror Device)により変調する構成とすることもできる。例えば、光変調装置32は、光源部31が発する光をRGBの三原色の光に変換するカラーフィルターを有するカラーホイール、カラーホイールを透過した光を変調するDMD、及び、カラーホイールとDMDに光を導く光学系を備える。光変調装置駆動部52は、カラーホイールの回転に同期して、DMDに画像を描画する。光源部31が発した光はカラーホイールを透過して原色の色光となり、DMDで変調されて投射光学系33に導かれる。

0031

投射光学系33は、光変調装置32により変調された画像光をスクリーンSC方向に投射して、スクリーンSC上に結像させるレンズ群を備える。投射光学系33は、スクリーンSCの投射画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズーム機構(図示略)、フォーカスの調整を行うフォーカス機構(図示略)、スクリーンSCに投射する画像光の絞り調整を行う絞り調整機構(図示略)を備える。ズーム機構、フォーカス機構、及び絞り調整機構はユーザーが手動で動かす構成であってもよい。本実施形態では、投射光学系33が、ズーム機構、フォーカス機構、及び絞り調整機構を駆動するモーター(図示略)を備える。この構成で、投射光学系33は、モーターの回転位置を検出するロータリーエンコーダー(図示略)を備えてもよい。投射光学系駆動部53は、全体制御プロセッサー10の制御に従って、投射光学系33が備えるモーターを動作させ、ズーム機構、フォーカス機構、及び絞り調整機構を所定の状態に調整する。

0032

不揮発性記憶部40は、フラッシュメモリー等の半導体記憶素子磁気記憶媒体等を備え、プログラムやデータを不揮発的に記憶する。不揮発性記憶部40は、全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20を動作させるプログラムや、全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20で処理される各種データを記憶する。例えば、不揮発性記憶部40は、全体制御プロセッサー10が実行する制御プログラムであるOS(Operating System:オペレーティングシステム)41を記憶する。また、不揮発性記憶部40は、OS41上で動作するプログラム42、及び、映像出力系プロセッサー20が実行する制御に関するパラメーター43(制御データ)を記憶する。また、不揮発性記憶部40は、全体制御プロセッサー10の制御により、プロジェクター1がスクリーンSCに投射する画像の画像データを記憶してもよい。また、不揮発性記憶部40は、プロジェクター1の電源がオンにされて起動したときに表示部30が表示する起動ロゴ画像の画像データを記憶する。

0033

全体制御プロセッサー10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により演算処理を実行する。全体制御プロセッサー10は、CPUが実行する制御プログラムを記憶する不揮発性のROM(Read Only Memory)11、及び、CPUが処理するデータを一時的に記憶するメモリー12を備える。

0034

全体制御プロセッサー10は、ROM11が記憶する基本制御プログラムを実行する。この基本制御プログラムは、例えば、プロジェクター1の電源オン時に全体制御プロセッサー10のCPUが読み出して実行し、全体制御プロセッサー10の初期化、及び、全体制御プロセッサー10にOS41を実行させるブートローダーである。全体制御プロセッサー10は、ROM11内の基本制御プログラムを実行し、この基本制御プログラムの機能により不揮発性記憶部40のOS41をロードし、メモリー12に展開して実行する。そして、全体制御プロセッサー10は、OS41の起動が終了した後、例えばOS41の機能を利用するプログラム42を実行して、プロジェクター1の各部を制御する。

0035

例えば、全体制御プロセッサー10は、OS41の起動後に、外部機器I/F65から入力される画像データを映像出力系プロセッサー20に出力して、この画像データに基づく画像を表示部30により表示させる。
また、例えば、全体制御プロセッサー10は、光源部31が備える温度センサーの検出値に基づき、空冷ファンの回転をオン/オフさせる制御を行い、空冷ファンの回転状態を検出する。また、全体制御プロセッサー10は、投射光学系駆動部53が備えるモーターの制御等を行い、当該モーターの動作状態を検出する。
また、全体制御プロセッサー10は、操作受付部63から入力されるデータに基づき、リモコン受光部61または操作パネル62における操作を検出する。全体制御プロセッサー10は、これらの操作に応じてメニュー画面を表示する。具体的には、全体制御プロセッサー10は、メニュー画像メッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、表示中の画像データに重畳する処理を実行する。

0036

また、例えば、全体制御プロセッサー10は、表示部30により表示する画像データに対し、光変調装置32の液晶パネルまたはDMDの各画素階調を表す画像情報、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定する画像情報に変換する処理を行う。ここで処理された画像情報はフレームメモリー13に展開される。全体制御プロセッサー10は、フレームメモリー13に展開した画像情報に対して、明るさ、コントラストシャープネス色合い等の画質を調整するための画質調整処理等を行う。画像調整処理等が行われた画像情報は、映像出力系プロセッサー20に出力される。

0037

また、全体制御プロセッサー10は、不揮発性記憶部40が記憶するパラメーター43を、映像出力系プロセッサー20に出力(転送、送信)する。パラメーター43は、映像出力系プロセッサー20が画像を表示部30により表示させる処理において、映像出力系プロセッサー20が使用する設定データである。
パラメーター43は、例えば、プロジェクター1が電源オン操作に応じて起動するときの初期画像表示(「ロゴ画像表示」ともいう)のオン・オフ設定情報を含む。またパラメーター43は、プロジェクター1の設置状態情報(背面投写上下反転左右反転等)を含んでもよい。またパラメーター43は、スクリーンSCの投射画像の台形歪み補正を行う場合の補正パラメーターを含んでもよい。またパラメーター43は、光源部31の光源の輝度値を設定するパラメーターや、光源部31が複数のレーザー光源を備える場合には、光源部31が備える複数のレーザー光源のうち点灯させるレーザー光源の本数を示すレーザー光源点灯本数情報を含んでもよい。またパラメーター43は、光源部31が備える光源のうち光源駆動部51が駆動する光源の種別を示す駆動対象光源種別情報を含んでもよい。またパラメーター43は、光源部31の光源を点灯させる際に光源駆動部51が出力する電流値を指定する電流値情報を含んでもよい。またパラメーター43は、光源部31が複数の光源を備える場合に各光源の出力バランスを調整するための光源バランス調整値情報を含んでもよい。またパラメーター43は、光変調装置32の液晶パネルまたはDMDの特性に合わせた画質調整用のパラメーターである画質調整値情報を含んでもよい。またパラメーター43は、光変調装置32の液晶パネルまたはDMDの組立時において生じるアライメント誤差補正するための画素ずれ補正値情報を含んでもよい。またパラメーター43は、液晶パネルまたはDMDの色ムラを補正するためのパラメーターである色むら補正値情報等を含んでもよい。

0038

全体制御プロセッサー10は、パラメーター43の一部または全部を映像出力系プロセッサー20に送信する。全体制御プロセッサー10がパラメーター43を送信するタイミングについては後述する。

0039

映像出力系プロセッサー20は、図示しないCPUにより演算処理を実行する。映像出力系プロセッサー20は、CPUが実行する制御プログラムを記憶する不揮発性のROM21、及び、CPUが処理するデータを一時的に記憶するメモリー22を備える。
全体制御プロセッサー10が映像出力系プロセッサー20のリセット解除すると、映像出力系プロセッサー20は、ROM21が記憶する制御プログラムを実行する。この制御プログラムは、映像出力系プロセッサー20を初期化し、光源駆動部51及び光変調装置駆動部52の制御等を実行するためのプログラムである。

0040

映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10から入力される画像情報を、フレームメモリー23に展開する。映像出力系プロセッサー20は、画像情報に対して、スケーリング処理台形歪補正処理色補正処理等を行う。さらに、映像出力系プロセッサー20は、光源駆動部51の制御、投射光学系駆動部53の制御等を行う。

0041

不揮発性記憶部40が記憶するパラメーター43を全体制御プロセッサー10が映像出力系プロセッサー20に送信した場合、映像出力系プロセッサー20は、転送されるパラメーターに従って動作する。
映像出力系プロセッサー20は、例えば、初期画像表示のオン・オフ設定情報の内容が表示オンである場合、プロジェクター1の起動時に、表示部30によりロゴを表示させる。また、映像出力系プロセッサー20は、プロジェクター1の設置状態情報(背面投写、上下反転、左右反転等)に基づき、光変調装置駆動部52によって光変調装置32に描画する画像の上下反転、左右反転の要否を設定する。
また、映像出力系プロセッサー20は、台形歪み補正の補正パラメーターに基づき、フレームメモリー23に展開した画像の台形歪み補正を行う。また、映像出力系プロセッサー20は、光源部31の光源の輝度値を設定するパラメーター、レーザー光源点灯本数情報、駆動対象光源種別情報、電流値情報、光源バランス調整値情報等のパラメーターに基づき、光源駆動部51を制御する。これにより、光源部31は、パラメーターの通りの動作条件で点灯する。

0042

また、映像出力系プロセッサー20は、画質調整値情報、画素ずれ補正値情報、色むら補正値情報等に基づいて、フレームメモリー23に展開した画像情報の補正を行い、光変調装置駆動部52を制御し、パラメーターの通りに画像を光変調装置32に描画する。

0043

全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20は、CPU、ROM11、21及びメモリー12、22が統合されたマイコンやSoC(System On Chip)で構成されてもよい。また、全体制御プロセッサー10がCPUで構成され、ROM11及びメモリー12が全体制御プロセッサー10に外部接続される構成であってもよい。また、映像出力系プロセッサー20がCPUで構成され、ROM21及びメモリー22が映像出力系プロセッサー20に外部接続される構成であってもよい。

0044

図2は、プロジェクター1の動作を示すフローチャートであり、プロジェクター1の電源オンの操作に応じて実行される、電源オンシーケンスを示す。図2(A)は全体制御プロセッサー10の動作を示し、図2(B)は映像出力系プロセッサー20の動作を示す。
操作パネル62の電源スイッチをオンする操作が行われると、全体制御プロセッサー10が起動して、ROM11に記憶されたブートプログラムを実行し、このプログラムの機能によって映像出力系プロセッサー20のリセットを解除する(ステップS101)。

0045

映像出力系プロセッサー20は、リセットが解除されると起動し(ステップS201)、ROM21に記憶された制御プログラムを実行し、全体制御プロセッサー10から入力される指示データを待機する。
全体制御プロセッサー10は、映像出力系プロセッサー20に対して、光源点灯準備の指示を送信する(ステップS102)。映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10が送信する光源点灯準備の指示を受信し(ステップS202)、光源部31の光源を点灯させるための処理である光源点灯準備(光源準備)を実行する(ステップS203)。光源点灯準備は、具体的には、光源駆動部51が備える回路を、光源点灯時の電流値および光源バランス調整値に基づいて駆動するための処理である。

0046

続いて、全体制御プロセッサー10は、不揮発性記憶部40に記憶されたパラメーター43を読み出して、映像出力系プロセッサー20に転送する(ステップS103)。すなわち、全体制御プロセッサー10は、パラメーター43をメモリー12にコピーし、このパラメーター43をメモリー12から映像出力系プロセッサー20に出力する。映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10が送信するパラメーター43を取得して、メモリー22に記憶する(ステップS204)。
また、全体制御プロセッサー10は、ステップS103において、不揮発性記憶部40から取得したパラメーター43に加えて、初期画像として表示されるロゴの画像データを全体制御プロセッサー10に送信する。映像出力系プロセッサー20は、ステップS204でパラメーターとともにロゴの画像データを取得する。

0047

映像出力系プロセッサー20は、取得したパラメーターに従って光源駆動部51、光変調装置駆動部52及び投射光学系駆動部53を制御し、映像を表示出力するための各種設定を実行する(ステップS205)。ステップS205で実行される設定は、例えば、初期画像表示がオンである場合に、初期画像データロゴ画像データ)をフレームメモリー26に書き込む処理を含む。また、映像出力系プロセッサー20は、初期画像データに基づく画像をフレームメモリー23に展開、描画する。そして、フレームメモリー23に展開した画像に対し、設置状態情報、台形歪み補正情報、画素ずれ補正値情報、色むら補正値情報等に基づいて、変換や補正を行う。また、映像出力系プロセッサー20は、取得したパラメーターに従って、フレームメモリー23に展開した画像の台形歪み補正の補正パラメーターの設定、光源駆動部51の動作に係る設定、フレームメモリー23に展開した画像情報の補正を行ってもよい。

0048

映像出力系プロセッサー20は、ステップS204で取得したロゴの画像データに基づく画像を表示部30により表示させる(ステップS206)。ステップS206で、映像出力系プロセッサー20は、ロゴの画像データをフレームメモリー23に展開し、フレームメモリー23の画像に基づき光源駆動部51及び光変調装置駆動部52を駆動する。ここで、映像出力系プロセッサー20がフレームメモリー23に展開する画像は、映像出力系プロセッサー20が取得したパラメーターに従って変換及び補正される。

0049

さらに、映像出力系プロセッサー20は、ステップS203で開始した光源点灯準備が完了し、光源部31の光源を点灯可能になったか否かを判別する(ステップS207)。映像出力系プロセッサー20は、光源の点灯が可能になっていない間は(ステップS207;No)、待機する。点灯が可能になると(ステップS207;Yes)、映像出力系プロセッサー20は、光源部31の光源を点灯させる(ステップS208)。

0050

一方、全体制御プロセッサー10は、ステップS103でパラメーターを映像出力系プロセッサー20に転送した後、不揮発性記憶部40に記憶されたOS41をロードしてメモリー12に展開し、ブートする(ステップS104)。
OS41が起動した後、全体制御プロセッサー10は、全体制御プロセッサー10の制御対象となる各部のドライバープログラムを初期化し(ステップS105)、周辺回路の電源の制御を行う(ステップS106)。
全体制御プロセッサー10は、光源部31が点灯した状態であるか否かを判定する(ステップS107)。全体制御プロセッサー10は、光源部31が点灯していない場合(ステップS107;No)、映像出力系プロセッサー20により光源部31が点灯されるまで待機する。光源部31が点灯している場合(ステップS107;Yes)、全体制御プロセッサー10は、通常投写状態遷移し(ステップS108)、起動処理を終了する。ここで、通常投写状態とは、画像信号に基づいた画像を投写する状態である。

0051

図2(B)のフローチャートでは、ステップS206でロゴの画像を表示してから、ステップS208で光源部31を点灯させる。この場合、スクリーンSCへの画像光の投射が開始される時点でロゴを表示できるので、速やかにロゴを表示できるという利点がある。
ここで、映像出力系プロセッサー20は、ステップS207及びS208の動作を実行し、光源部31を点灯させてから、ステップS206のロゴの表示を実行してもよい。この場合、ロゴの画像の表示開始時から、画像を明瞭に表示できる。

0052

また、映像出力系プロセッサー20が全体制御プロセッサー10から取得するパラメーターは、図2(B)に示す起動処理に限らず使用される。すなわち、図2(A)及び図2(B)の起動処理を実行後、プロジェクター1が通常動作状態に移行した後も、映像出力系プロセッサー20は、ステップS204で取得したパラメーターに従って表示部30により投射する。例えば、映像出力系プロセッサー20は、上述した設置状態情報、台形歪み補正情報、画素ずれ補正値情報、色むら補正値情報等に基づく処理を、通常動作状態でも実行する。

0053

以上、説明したように、本発明を適用したプロジェクター1は、光源部31と、光源部31からの光を変調する光変調装置32とを備える。プロジェクター1は、OS41を実行し、プロジェクター1の動作を制御する全体制御プロセッサー10と、全体制御プロセッサー10と並列に動作して、光源部31及び光変調装置32を制御する映像出力系プロセッサー20とを備える。また、映像出力系プロセッサー20により処理されるパラメーター43を記憶する不揮発性記憶部40を備える。全体制御プロセッサー10は、OS41を起動(ブート)する前に、不揮発性記憶部40に記憶されたパラメーター43を映像出力系プロセッサー20へ送信する。
このプロジェクター1の構成、及び、プロジェクター1の制御方法によれば、全体制御プロセッサー10のOS41の起動完了を待たずに、映像出力系プロセッサー20が、パラメーター43に基づく処理を実行できる。これにより、操作受付部63が電源オンの操作を受け付けて、プロジェクター1が起動してから、映像を表示可能になるまでの時間を短縮できる。また、本発明は、例えば映像出力系プロセッサー20が直接不揮発性記憶部40のパラメーター43を参照できるようにする等の構成の変更を必要としない、シンプルな構成によって実現できる。

0054

また、映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して、全体制御プロセッサー10により送信されるパラメーターに基づき、光源部31及び光変調装置32を制御する。従って、映像出力系プロセッサー20が光源駆動部51及び光変調装置駆動部52を制御する動作を、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する間に実行できる。このため、例えば、全体制御プロセッサー10がOS41を起動した後に、映像出力系プロセッサー20がロゴの表示のための処理を実行する場合に比べ、短い時間で、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になる。

0055

ここで、映像出力系プロセッサー20が、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して制御を行う構成では、全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20の動作を同期させることまでは限定されない。詳細には、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する処理を行う間に、映像出力系プロセッサー20が、光源部31及び光変調装置32を制御するための処理を実行することを指す。従って、全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20とが動作を開始するタイミング、及び、動作を終了するタイミングが異なっていてもよく、これらのタイミングを同期させる必要はない。また、映像出力系プロセッサー20及び全体制御プロセッサー10の動作の開始と終了が同期してもよい。
また、映像出力系プロセッサー20が、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して、光源部31を点灯させるための光源点灯準備を行う場合も同様である。この場合、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する処理を行う間に、映像出力系プロセッサー20が、光源点灯準備に関する処理を実行することを指し、動作の開始、終了のタイミングを同期させることまで限定されない。
また、映像出力系プロセッサー20が、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して、全体制御プロセッサー10により送信される制御データに含まれる画像データに基づく画像を、設定データの表示設定に従って表示する場合も同様である。この場合、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する処理を行う間に、映像出力系プロセッサー20が、画像データに基づく画像を設定データの表示設定に従って表示するための処理を実行することを指す。全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20の動作の開始、終了のタイミングを同期させることまで限定されない。

0056

映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して、光源部31を点灯させるための光源点灯準備を行い、光源点灯準備が完了した後に光源部31の光源を点灯して発光させる。従って、映像出力系プロセッサー20が光源部31を点灯させるために必要な光源点灯準備の動作を、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する間に実行できる。このため、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0057

また、全体制御プロセッサー10は、OS41を起動する前に、光源部31を点灯させるための光源点灯準備の指示を映像出力系プロセッサー20に送信する。映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10が送信する指示に基づき、光源部31を点灯させるための光源点灯準備を行い、光源点灯準備が完了した後に光源部31を点灯させる。従って、全体制御プロセッサー10の制御に従って、映像出力系プロセッサー20が光源部31を点灯させるために必要な光源点灯準備の動作を実行できる。このため、全体制御プロセッサー10が映像出力系プロセッサー20を制御する構成において、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0058

また、全体制御プロセッサー10が映像出力系プロセッサー20に転送するパラメーターは、画像データ、及び、画像データの表示設定に係る設定データを含む。映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する動作と並行して、全体制御プロセッサー10により送信される制御データに含まれる画像データに基づく画像を、設定データの表示設定に従って表示する。従って、映像出力系プロセッサー20が映像を表示するための設定を含む処理を、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する間に実行できるので、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0059

また、映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10により送信される制御データに含まれる画像データに基づく画像を、光源部31の点灯を開始する前、または光源部31の点灯を開始後に表示する。映像出力系プロセッサー20が、光源部31の点灯を開始する前に画像を表示し、或いは、光源部31の点灯を開始した後に画像を表示する。このため、画像を速やかに表示させることができ、或いは、光源部31の点灯状態が安定してから画像を表示することができる。

0060

[第2実施形態]
図3は、第2実施形態に係るプロジェクター1の動作を示すフローチャートであり、(A)は全体制御プロセッサー10の動作を示し、(B)は映像出力系プロセッサー20の動作を示す。
本第2実施形態は、上述したプロジェクター1において、光源部31がキセノンランプや超高圧水銀ランプ等の放電管光源を備える構成とした場合の動作例を示す。第2実施形態におけるプロジェクター1の構成は、上述した第1実施形態と共通であるため、プロジェクター1の構成については同符号引用することにより、図示及び説明を省略する。また、図3(A)及び図3(B)に示すフローチャートにおいて、図2(A)、図2(B)と共通する処理には、同ステップ番号を付して説明を省略する。

0061

第2実施形態では、光源部31が放電管光源を備え、光源駆動部51は、放電管光源を点灯させるイグナイター、及び、光源の点灯後に電流を供給する制御回路を備える。光源部31が消灯した状態で放電管光源を点灯させる場合、上述したように、イグナイターにより高電圧を発生してランプ端子間に高電圧を重畳して絶縁破壊を発生させるステップと、ランプ端子に突入電流を流し、アーク放電に移行させるステップとを実行する。これらのステップ(上記のステップ(1)、(2))では、光源部31の放電管光源、及び、光源駆動部51の回路からノイズが発生する可能性がある。そこで、ノイズの影響を回避するため、全体制御プロセッサー10は、映像出力系プロセッサー20が上記のステップ(1)及び(2)の動作を実行する期間に、全体制御プロセッサー10に接続される各部とのデータの入出力を停止するよう設定される。この期間を停止期間とする。停止期間において、全体制御プロセッサー10は、ROM11及びメモリー12に書き込まれたデータを処理することは可能である。一方で、停止期間において、全体制御プロセッサー10は、例えば、不揮発性記憶部40、外部機器I/F65、操作受付部63、映像出力系プロセッサー20等とのデータの送受信を停止する。

0062

すなわち、映像出力系プロセッサー20は、点灯が可能になったと判定した場合(ステップS207;Yes)、全体制御プロセッサー10の禁止期間の開始を設定する(ステップS211)。この禁止期間は全体制御プロセッサー10による外部とのデータ通信禁止する期間であり、上述した停止期間に相当する。その後、全体制御プロセッサー10は、光源駆動部51によって、ランプ端子間に高電圧を重畳して絶縁破壊を発生させるステップと、ランプ端子に突入電流を流し、アーク放電に移行させるステップとを実行させ、光源を点灯させる(ステップS208)。光源が安定点灯状態に移行した後、映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10に対する禁止期間の設定を解除し(ステップS212)、本処理を終了する。

0063

全体制御プロセッサー10は、不揮発性記憶部40に記憶されたOS41をブートした後で、禁止期間が設定されているか否かを判定する(ステップS111)。禁止期間が設定されている間(ステップS111;Yes)、全体制御プロセッサー10は待機する。そして、禁止期間が解除されると、全体制御プロセッサー10は、制御対象となる各部のドライバープログラムを初期化し(ステップS105)、周辺回路の電源の制御を行う(ステップS106)。

0064

第2実施形態では、全体制御プロセッサー10が、禁止期間が設定されている間は、外部とのデータの送受信を伴う処理を停止するため、例えば、ステップS105及びS106の動作を実行できず、待機する必要がある。しかしながら、図3(A)に示したように,全体制御プロセッサー10が禁止期間において待機するタイミングは、ステップS104でOS41のブートを開始した後である。

0065

つまり、全体制御プロセッサー10が、OS41をブートする前に、光源点灯準備を指示し(ステップS102)、映像出力系プロセッサー20に対してパラメーターを転送する(ステップS103)。映像出力系プロセッサー20は、光源点灯準備が完了した場合に、光源を点灯させることができる(ステップS208)。従って、映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10のOS41のブートが完了する前に、光源部31の放電管光源を点灯させる。このため、映像出力系プロセッサー20が禁止期間を設定した時点において、全体制御プロセッサー10は、OS41のブートを開始しているが、ブートを完了しているとは限らず、OS41をブートする処理を行う期間と禁止期間とが重複する可能性がある。プロジェクター1のOS41の規模が大きい場合には、ブートに要する時間が長いため、OS41をブートする処理を行う期間と禁止期間とが重複する可能性は特に高い。

0066

このように、第2実施形態では、光源部31が放電管を備えて構成され、全体制御プロセッサー10には、映像出力系プロセッサー20が光源部31の放電管を点灯させる期間に、少なくとも一部の機能を停止する禁止期間(停止期間)が設定される。そして、全体制御プロセッサー10は禁止期間にOS41をブートする処理を実行している可能性が高く、禁止期間であっても必要な処理を実行できる。つまり、禁止期間と、全体制御プロセッサー10がOS41を起動する処理の実行期間とが重複し、禁止期間において、外部とのデータ送受信を伴わない処理を実行するので、待機時間の無駄を生じにくい。映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10のOS41のブートの完了を待たずに、ステップS205における設定を行い、ロゴの表示を行い、光源部31の光源を点灯させることができる。従って、全体制御プロセッサー10及び映像出力系プロセッサー20は、いずれも、他方の動作の完了を待たずに、プロジェクター1の起動に必要な動作を実行できる。このため、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。

0067

[第3実施形態]
図4は、本発明を適用した第3実施形態に係るプロジェクター1A(表示装置)の機能ブロック図である。
第3実施形態のプロジェクター1Aは、プロジェクター1(図1)が備える投射光学系33を、シャッター34を有する投射光学系33Aに置き換えた構成である。その他の構成については上述した第1実施形態と共通であるため、プロジェクター1の構成については同符号を引用することにより、図示及び説明を省略する。
また、図5は、プロジェクター1Aの動作を示すフローチャートであり、(A)は全体制御プロセッサー10の動作を示し、(B)は映像出力系プロセッサー20の動作を示す。図5(A)及び図5(B)に示すフローチャートにおいて、図2(A)、図2(B)と共通する処理には、同ステップ番号を付して説明を省略する。

0068

プロジェクター1Aは表示部30Aを備える。表示部30Aは、表示部30(図1)において投射光学系33を投射光学系33Aに置き換えた構成である。投射光学系33Aは、スクリーンSCに向けて投射する画像光を遮光するシャッター34を有する。シャッター34の位置は任意であり、プロジェクター1の筐体において投射光学系33のレンズ群よりもスクリーンSC側に設けてもよい。或いは、投射光学系33のレンズ群と光変調装置32との間に設けてもよい。シャッター34は、投射光学系駆動部53が備えるモーター(図示略)により開閉可能である。投射光学系駆動部53は、全体制御プロセッサー10により制御される。この場合、投射光学系駆動部53は、シャッター駆動部に相当する。

0069

シャッター34は、画像光をほぼ遮らない開位置と、画像光をほぼ遮る閉位置とに移動できる。シャッター34が、開位置と閉位置との間の位置で停止することは、通常の使用の範囲では想定されない。ここで、投射光学系駆動部53がシャッター34を閉位置から開位置に移動させる動作を開動作と呼ぶ。

0070

プロジェクター1Aにおいて、シャッター34が閉位置にある場合に、光源部31が点灯すると、時間の経過とともに、表示部30が高温となり、通常の使用温度範囲の上限に達する可能性がある。このような場合、全体制御プロセッサー10または映像出力系プロセッサー20の制御により、光源部31を強制的に消灯させて装置の保護が図られる。光源部31が強制的に消灯された後は、通常、温度が低下するまで点灯可能にならないことから、プロジェクター1の通常動作を止めなければならず、不便である。このため、プロジェクター1Aは、電源オンの操作が行われた場合に、シャッター34が閉位置にある間は、シャッター34の開動作を実行し、開動作が完了するまで光源部31を点灯させないよう制御する。

0071

全体制御プロセッサー10は、映像出力系プロセッサー20のリセットを解除し(ステップS101)、その後、投射光学系駆動部53のモーターを駆動させて、シャッター34の開動作を開始する(ステップS121)。シャッター34の開動作には時間がかかるので、全体制御プロセッサー10は、開動作を開始した後、開動作の完了を待たずに、映像出力系プロセッサー20に対して光源点灯準備の指示を送信する(ステップS102)。
また、全体制御プロセッサー10は、第1実施形態で説明したステップS103〜S104の動作を実行する。

0072

一方、映像出力系プロセッサー20は、第1実施形態で説明したステップS201〜S207の動作を実行する。映像出力系プロセッサー20は、光源点灯準備が完了して光源部31の点灯が可能になったと判定した場合(ステップS207;Yes)、全体制御プロセッサー10から光源点灯の指示を受信するまで待機する(ステップS221)。
全体制御プロセッサー10は、ステップS102で、映像出力系プロセッサー20に対して光源点灯準備を指示するが、本第3実施形態の映像出力系プロセッサー20は、光源点灯準備が完了しても光源部31を点灯させない。この構成を実現するため、ステップS102で、全体制御プロセッサー10は、光源点灯準備の指示とともに、光源部31を点灯せず待機するように指示するコマンドを、映像出力系プロセッサー20に送信してもよい。或いは、映像出力系プロセッサー20が実行する制御プログラムにおいて、光源点灯準備が完了した後、光源点灯の指示を待機するよう設定してもよい。

0073

全体制御プロセッサー10は、OS41が起動した後、全体制御プロセッサー10は、シャッター34の位置を検出し、シャッター34の開動作が完了したか否かを判定する(ステップS123)。開動作が完了していない間(ステップS123;No)、全体制御プロセッサー10は、開動作の完了まで待機する。開動作が完了したと判定した場合(ステップS123;Yes)、全体制御プロセッサー10は、映像出力系プロセッサー20に対して光源部31を点灯するよう指示を送信し(ステップS124)、ステップS105に移行する。

0074

映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10から光源部31の点灯の指示を受信しない間は(ステップS221;No)、待機状態を継続する。光源部31の点灯の指示を受信した場合(ステップS221;Yes)、映像出力系プロセッサー20は、ステップS208に移行して光源部31を点灯させ、本処理を終了する。

0075

このように、第3実施形態のプロジェクター1Aは、光変調装置32により変調された光を遮るシャッター34と、シャッター34を駆動する投射光学系駆動部53とを備える。全体制御プロセッサー10は、投射光学系駆動部53を制御してシャッター34を開放させ、映像出力系プロセッサー20は、全体制御プロセッサー10の制御によりシャッター34が開放された後に光源部31を点灯させる。従って、全体制御プロセッサー10が、シャッターを開く動作を実行するタイミングを調整することで、待ち時間を短縮し、プロジェクター1が起動してから映像を表示可能になるまでの時間を短縮できる。

0076

また、全体制御プロセッサー10は、OS41を起動する前に、投射光学系駆動部53によりシャッター34を開放させる制御を行うので、OS41を起動する間に、シャッター34の開動作を実行できる。このため、シャッター34の開動作が完了するまでの待ち時間、或いは、OS41が起動するまでの待ち時間を短縮できる。従って、プロジェクター1Aが起動してから映像を表示可能になるまでの時間を、より効果的に短縮できる。
また、図5(A)及び(B)に示した第3実施形態の動作において、光源部31が放電管光源を備える場合、図3(A)のステップS111及び図3(B)のステップS211、S212に示した動作を実行してもよい。

0077

なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20のそれぞれがフレームメモリー13、23に接続される構成を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、全体制御プロセッサー10と映像出力系プロセッサー20との両方が書き込みおよび読み出し可能な1つのフレームメモリーを備えてもよい。

0078

また、映像出力系プロセッサー20が使用するパラメーター43の一部を、ROM21に予め書き込む構成としてもよい。この場合、ROM21は、書き換え可能なEEPROM等としてもよい。例えば、パラメーター43に含まれる各種の値のうち、プロジェクター1、1Aの仕様や特性により固定的な値を、ROM21に書き込んでもよい。また、全体制御プロセッサー10の制御により、不揮発性記憶部40が記憶するパラメーター43を適宜更新してもよい。
また、上記各実施形態において、映像出力系プロセッサー20の制御対象である光源駆動部51及び光変調装置駆動部52について、全体制御プロセッサー10が、その状態の検出等を行ってもよい。

0079

また、上記各実施形態では、電源オンを指示する操作を操作受付部63が受け付けた場合に、全体制御プロセッサー10が映像出力系プロセッサー20のリセットを解除するものとした。映像出力系プロセッサー20のリセット解除を全体制御プロセッサー10が行う構成は必須ではない。例えば、電源オン操作がなされる前に、映像出力系プロセッサー20のリセットが解除されていてもよい。

0080

また、本発明の表示装置は、透過型液晶パネル、反射型液晶パネル、或いはDMDを具備する光変調装置32を用いたプロジェクターとして説明したが、プロジェクター1、1Aにおいて画像光を生成する変調装置の構成は任意である。また、本発明の表示装置は、スクリーンSCに画像を投射するプロジェクターに限定されない。例えば、表示装置は、液晶表示パネルに画像を表示する液晶モニター又は液晶テレビ、或いは、PDPプラズマディスプレイパネル)に画像を表示するモニター装置又はテレビ受像機とすることができる。また、例えば、OLED(Organic light-emitting diode)、OEL(Organic Electro-Luminescence)等と呼ばれる有機EL表示パネルに画像を表示するモニター装置やテレビ受像機等、自発光型の表示装置に本発明を適用してもよい。

0081

また、図1図4に示すプロジェクター1、1Aの各機能部は、ハードウェアソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、表示システム1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。

0082

1、1A…プロジェクター(表示装置)、10…全体制御プロセッサー(第1プロセッサー)、11、21…ROM、12、22…メモリー、13、23…フレームメモリー、20…映像出力系プロセッサー(第2プロセッサー)、30、30A…表示部、31…光源部(光源)、32…光変調装置(変調装置)、33、33A…投射光学系、34…シャッター、40…不揮発性記憶部(記憶部)、41…OS41、42…プログラム、43…パラメーター(制御データ)、51…光源駆動部、52…光変調装置駆動部、53…投射光学系駆動部(シャッター駆動部)、61…リモコン受光部、62…操作パネル、63…操作受付部、65…外部機器I/F、SC…スクリーン。

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