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技術 ブラケット及び防護柵

出願人 JFE建材株式会社
発明者 永石充松藤弘吉田智
出願日 2016年1月19日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2016-007632
公開日 2017年7月27日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2017-128868
状態 特許登録済
技術分野 安全地帯、通行遮断具、防護さく
主要キーワード 仮留め状態 略ハート形 中段部分 下段部分 防護柵用 ハート形状 取付部側 支持面積
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

ブラケット支柱に取り付ける締結具にかかる鉛直方向での耐荷重性を高めること。

解決手段

防護柵を構成する支柱とビームを互いに連結支持するブラケット(6)であって、ブラケット(6)を支柱に取り付ける締結具が挿入される孔(61b,62b)を有し、孔(61b,62b)はその周縁に、ブラケット(6)の内側に向かって突出するフランジ部(61c,62c)を有する。

概要

背景

歩道車道境界道路中央分離帯又は川や水路の脇等には、人や自転車路外への転落や道路の横断を防ぐための防護柵が設置されている。このような防護柵は一般的に、道路脇等に所定の間隔で設置された複数の支柱上段部同士、上段部より下側に位置する中段部同士及び下段部同士を、それぞれブラケットを介してビームで接続することにより構成されている(例えば、特許文献1)。

概要

ブラケットを支柱に取り付ける締結具にかかる鉛直方向での耐荷重性を高めること。防護柵を構成する支柱とビームを互いに連結支持するブラケット(6)であって、ブラケット(6)を支柱に取り付ける締結具が挿入される孔(61b,62b)を有し、孔(61b,62b)はその周縁に、ブラケット(6)の内側に向かって突出するフランジ部(61c,62c)を有する。

目的

しかし、そのような防護柵においては、確かに、上段部におけるビームの耐荷重性は高められ、ビーム自体の変形や破損は抑制されているが、ビームを支えるブラケットを支柱に取り付ける締結具に想定外の積雪による荷重がかかるため、対策が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

防護柵を構成する支柱ビームを互いに連結支持するブラケットであって、前記ブラケットを前記支柱に取り付ける締結具が挿入される孔を有し、前記孔はその周縁に、前記ブラケットの内側に向かって突出するフランジ部を有することを特徴とするブラケット。

請求項2

前記ブラケットは、前記支柱に択一的に取り付けられる互いに対向する一対の支柱取付部を備え、前記孔は、前記一対の支柱取付部のそれぞれに互いに同軸に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。

請求項3

少なくとも一方の支柱取付部は、前記支柱を収容する凹部を有し、前記凹部に前記孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のブラケット。

請求項4

少なくとも一方の支柱取付部は、前記支柱の軸線に沿って延在する2つの凸条部を有し、前記凸条部の間に前記孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のブラケット。

請求項5

前記一対の支柱取付部に連なり、前記ビームを支持する互いに対向する一対のビーム支持部を備え、前記一対のビーム支持部には、前記ビームを支持する締結具が挿入される孔が形成されていることを特徴とする請求項2から4までのいずれか一項に記載のブラケット。

請求項6

前記ビームの、前記締結具を中心とする回動許容する切り欠き部を有することを特徴とする請求項5に記載のブラケット。

請求項7

地表に所定の間隔で設置される複数の支柱と、隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されて固定されるビームと、前記ビームを支持しかつ前記支柱に締結具により取り付けられる請求項1から6までのいずれか一項に記載のブラケットと、前記ビームよりも下側で、隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されて固定され、前記ビームより小さな直径を有する第2のビームと、前記第2のビームを支持しかつ前記支柱に締結具により取り付けられる第2のブラケットと、を備え、前記ブラケットの前記支柱とは反対側の先端、及び前記第2のブラケットの前記支柱とは反対側の先端が、前記支柱の軸線に平行に延在する同一の線上にあることを特徴とする防護柵。

技術分野

0001

本発明は、道路中央分離帯、道路脇又は河川水路境界等に用いられる、ブラケット及びこのブラケットを使用した防護柵に関する。

背景技術

0002

歩道車道の境界、道路の中央分離帯又は川や水路の脇等には、人や自転車路外への転落や道路の横断を防ぐための防護柵が設置されている。このような防護柵は一般的に、道路脇等に所定の間隔で設置された複数の支柱上段部同士、上段部より下側に位置する中段部同士及び下段部同士を、それぞれブラケットを介してビームで接続することにより構成されている(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特開2006−241864号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1のような防護柵において、想定外の積雪に見舞われた場合に、上段部に設けられているビームに鉛直方向に大きな荷重がかかり、上段部におけるビームが変形及び破損することを防止するため、上段部のビームの断面形状を、中段部分及び下段部分のビームの断面形状よりも大きくしてビームの耐荷重性を高めるようにした防護柵が考慮されている。

0005

しかし、そのような防護柵においては、確かに、上段部におけるビームの耐荷重性は高められ、ビーム自体の変形や破損は抑制されているが、ビームを支えるブラケットを支柱に取り付ける締結具に想定外の積雪による荷重がかかるため、対策が望まれている。

0006

そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ブラケットを支柱に取り付ける締結具にかかる鉛直方向での耐荷重性が高められた、ブラケット及びそのブラケットを使用した防護柵を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、本発明は、防護柵を構成する支柱とビームを互いに連結支持するブラケットであって、前記ブラケットを前記支柱に取り付ける締結具が挿入される孔を有し、前記孔はその周縁に、前記ブラケットの内側に向かって突出するフランジ部を有することを特徴とする。

0008

また、前記ブラケットは、前記支柱に択一的に取り付けられる互いに対向する一対の支柱取付部を備え、前記孔は、前記一対の支柱取付部のそれぞれに互いに同軸に形成されていることが好ましい。

0009

また、少なくとも一方の支柱取付部は、前記支柱を収容する凹部を有し、前記凹部に前記孔が形成されていることが好ましい。

0010

また、少なくとも一方の支柱取付部は、前記支柱の軸線に沿って延在する2つの凸条部を有し、前記凸条部の間に前記孔が形成されていることが好ましい。

0011

また、前記一対の支柱取付部に連なり、前記ビームを支持する互いに対向する一対のビーム支持部を備え、前記一対のビーム支持部には、前記ビームを支持する締結具が挿入される孔が形成されていることが好ましい。

0012

また、前記ビームの、前記締結具を中心とする回動許容する切り欠き部を有することが好ましい。

0013

上記課題を解決するため、さらに本発明は、地表に所定の間隔で設置される複数の支柱と、隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されて固定されるビームと、前記ビームを支持しかつ前記支柱に締結具により取り付けられる上記のブラケットと、前記ビームよりも下側で、隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されて固定され、前記ビームより小さな直径を有する第2のビームと、前記第2のビームを支持しかつ前記支柱に締結具により取り付けられる第2のブラケットと、を備え、前記ブラケットの前記支柱とは反対側の先端、及び前記第2のブラケットの前記支柱とは反対側の先端が、前記支柱の軸線に平行に延在する同一の線上にあることを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、防護柵用のブラケットを支柱に取り付けるための締結具にかかる鉛直方向での荷重に対する耐久性を高めることができ、締結具の破損、ブラケットや防護柵の脱落を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0015

防護柵の一部を示す図である。
防護柵の横断面図である。
図3(a)は、防護柵用のブラケットを一方の取付部側から見た斜視図であり、図3(b)は、ブラケットを他方の取付部側から見た斜視図である。
図3(a)のIV−IV線上におけるブラケットの断面図である。
図5(a)は、ブラケットの正面図であり、図5(b)はブラケットの背面図である。
図1に示す防護柵において使用される、別のブラケットの異なる斜視図である。
図3(a)に示すブラケットを一方の支柱取付部側で支柱に取り付けた状態の断面図である。
図3(b)に示すブラケットを他方の支柱取付部側で支柱に取り付けた状態の断面図である。
防護柵のコーナ部におけるビームの取り付けを説明する図である。
従来の防護柵のコーナ部におけるビームの取り付けを説明する図である。

実施例

0016

本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとりうる。

0017

図1は、本発明に係る防護柵用のブラケットを使用した防護柵の一部を示す斜視図である。図2は、図1に示した防護柵を横方向に断面にして示す断面図である。図3は、ビームを支柱の上段部に取り付けるためのブラケットの斜視図であり、具体的には、図3(a)は、ブラケットを、一方の支柱取付部側から見た斜視図であり、図3(b)は、他方の支柱取付部側から見た斜視図である。図4は、図3(a)に示すブラケットをIV−IV線上において断面にして示す断面図である。図5は、図3に示すブラケットを正面及び背面から見た図であり、具体的には、図5(a)は、ブラケットの正面図であり、図5(b)は、ブラケットの背面図である。図6は、ビームを支柱の中段部及び下段部へ取り付けるための別のブラケットの斜視図であり、具体的には、図6(a)は、別のブラケットを支柱取付部側から見た斜視図であり、図6(b)は、別のブラケットを、支柱取付部とは反対側から見た斜視図である。

0018

<防護柵の構成>
防護柵10は、人や自転車の路外への転落や道路の横断を防ぐために、例えば歩道と車道の境界に設置されており、図1に示すように、所定の間隔をおいて地盤に立設されている支柱2と、隣合う支柱2間に架け渡して設けられているビーム4と、支柱2の上段部に取り付けられているブラケット6と、ブラケット6の下方において支柱2に取り付けられているブラケット8とを有している。

0019

(支柱)
支柱2は、道路に沿って所定の間隔で地盤に複数本立設されているが、道路沿いに、例えば電柱街灯等の容易に撤去できないものがある場合には、それを迂回するようにして立設されている。これにより、防護柵10に、コーナ部C1,C2が形成される。
支柱2は、円筒状に形成された鋼管である。支柱2の周面には支柱2の軸線に沿って、ブラケット6と、ブラケット8とを取り付ける位置に孔が形成されている。孔は支柱2の径方向に対向して形成されていて、図2に示すように、締結具11,12が挿入される。締結具11は、ボルト11aとナット11bとを有しており、締結具12は、ボルト12aとナット12bとを有している。

0020

(ビーム)
ビーム4は鋼管であり、図1に示すように、支柱2の上段部に架け渡されるビーム41と、支柱の上段部の下側、即ち支柱2の中・下段部に架け渡されるビーム42と、を有する。
図2に示すように、ビーム41は、ビーム42よりも大きな断面を有している。両ビーム41,42はそれぞれ、後述するブラケット6,8を介して支柱2に支持されている。
ビーム41,42の、ブラケット6,8において支持される両端部には、孔41a,42aがそれぞれに形成されている(図9参照)。孔41a,42aはビーム41,42の周面に径方向に対向して形成されていて、ビーム41,42をブラケット6,8においてそれぞれ支持するための締結具13,14が挿入される。締結具13は、ボルト13aとナット13bとを有し、締結具14は、ボルト14aとナット14bとを有する。
ビーム41は、支柱2の軸線方向に沿った方向から見て、ビーム42を覆うように支柱2の間に架け渡されている。つまり、防護柵10を上方から見た場合、ビーム42はビーム41により覆い隠されている。

0021

(上段部のブラケット)
図1に示すように、ブラケット6は、支柱2の軸線方向において上段部に取り付けられて、ビーム41を支持する。
図3(a)、(b)に示すように、ブラケット6は略筒状に形成された鋼製の部材である。ブラケット6は、支柱2への取り付けを択一的に可能にする、互いに対向する一対の支柱取付部61,62と、一対の支柱取付部61,62に連なり、ビーム41を上下から支持する互いに対向する一対のビーム支持部63,64と、を有する。具体的にブラケット6は、支柱取付部61から順にビーム支持部63、支柱取付部62、ビーム支持部64と環状に連なっている。なお、支柱取付部61とビーム支持部64とは連なっておらず、両者の間にはスリットS1が形成されている。

0022

[支柱取付部]
支柱取付部61,62は、択一的に支柱2に取り付けられる。
図3(a)及び図4に示すように、支柱取付部61は、その中央近傍に互いに離間して形成された2つの凸条部61aを有する。より具体的には、凸条部61aはそれぞれ、取り付けられる支柱2の軸線に沿って互いに平行に延在しており、ブラケット6の外側に突出している。ブラケット6が、支柱取付部61側で支柱2に取り付けられる場合、ブラケット6は、2つの凸条部61aの間で支柱2に取り付けられる。2つの凸条部61aはそれぞれ支柱2の周面に部分的に接触し、これによりブラケット6は支柱2に位置決めされる。
2つの凸条部61aの間には、ブラケット6を支柱2に取り付けるための締結具11が挿入される孔61bが形成されている。孔61bは、例えばバーリング加工により形成されており、孔61bの周縁にはブラケット6の内側に向かって突出しているフランジ部61cが形成されている。孔61bは、ブラケット6を支柱2に取り付ける際に支柱2の孔21a(図7及び図8参照)に整合させられる。
また、図5(a)に示すように、支柱取付部61は、ブラケット6の長手方向(ビーム41の延在方向)に沿った両端部に、切り欠き部61dを有する。

0023

図3(b)及び図4に示すように、支柱取付部62は、その中央部分に凹部62aを有する。ブラケット6が、支柱取付部62側で支柱2に取り付けられる場合、凹部62aに支柱2が収容されて、支柱2の周面と凹部62aの表面とが部分的に接触して、ブラケット6は凹部62aにおいて支柱2に位置決めされる。
凹部62aの間には、ブラケット6を支柱2に取り付けるための締結具12が挿入される孔62bが形成されている。孔62bは、例えばバーリング加工により形成されており、孔62bの周縁にはブラケット6の内側に向かって突出しているフランジ部62cが形成されている。孔62bは、支柱取付部61の孔61bと同心であり、つまり、ブラケット6を支柱2に取り付ける際には、支柱2の孔21a、ブラケット6の孔61b,62bは互いに整合される、即ち各孔21a,61b,62bの軸線が重なり合う。

0024

支柱取付部62は、図5(b)に示すように、ブラケット6の軸線方向に沿った両端部に、切り欠き部62dを有する。これらの切り欠き部62dにより、ブラケット6においてビーム41が支持される場合、ビーム41のブラケット6から外方への、図2に示す締結具13を中心とした回動が可能になる。
支柱取付部62側の切り欠き部62dは、支柱取付部61側の切り欠き部61dよりも大きい。つまり、支柱取付部62の両端部は、支柱取付部61の両端部よりも、ブラケット6の長手方向に沿って内側に大きく切り欠かれている。これにより、ビーム41はその回動時にブラケット6の内面に接触することなく、水平方向に相反する二つの方向に切り欠き部62dを介してブラケット6から外方に回動される。

0025

[ビーム支持部]
ビーム支持部63,64は、支柱2の軸線方向に沿ってビーム41を上側及び下側から支持する。
ビーム支持部63は、支柱2に取り付けられた状態において、ビーム41を支柱2の軸線において上側から支持する。図3(a)に示すように、ビーム支持部63は、ブラケット6の長手方向における両端部にそれぞれ、ビーム41を支持する締結具13(図2参照)が挿入される孔63aを有する。孔63aは長孔であり、孔63aはそれぞれ、その延在方向が、上記の支柱取付部61,62の孔61b,62bの軸線に対して傾くように形成されている。具体的には、孔63aは、支柱取付部61側から支柱取付部62側に向かうにつれて外方に延びている。ビーム41の支持に際し、締結具13はビーム41の回動量に応じて、孔63aの形状に沿って所望の位置に移動することができる。
ビーム支持部64は、支柱2に取り付けられた状態において、ビーム41を支柱2の軸線において下側から支持する。図3(b)及び図4に示すように、ビーム支持部64は、その両端部にビーム41を支持する締結具13(図2参照)が挿入される孔64aを有する。孔64aは長孔であり、孔64aはそれぞれ、その延在方向が、上記の支柱取付部61,62の孔61b,62bの軸線に対して傾くように形成されている。具体的には、孔64aの延在方向は、支柱取付部61側から支柱取付部62側に向かうにつれて外方に延びている。締結具13は孔64aの形状に沿って所望の位置に移動することができる。
孔63a及び孔64aは同じ形状を有し、互いに対向して形成されている。

0026

(中・下段部のブラケット)
図2に示すように、ブラケット8は、支柱2の軸線方向において上段部より下側、つまり中段部及び下段部に取り付けられて、ビーム41よりも小さい径を有するビーム42を支持する。
ブラケット8は略筒状の鋼製であり、図6(a)、(b)に示すように、支柱2に取り付けられる支柱取付部81と、支柱取付部81からビーム42を周方向に取り囲むようにして上側及び下側から支持する、互いに対向した一対のビーム支持部82と、を有する。一対のビーム支持部82の支柱取付部81とは反対側の端部は互いに離間してスリットS2を形成している。

0027

[支柱取付部]
支柱取付部81は、中央部分に凹部81aを有しており、凹部81aには、ブラケット8を支柱2に取り付けるための、図2に示す締結具12が挿入される孔81bが形成されている。
ブラケット8の長手方向(ビーム42の延在方向)において、支柱取付部81の両端部にはそれぞれ、切り欠き部83が形成されている。切り欠き部83により、ビーム42には、図2に示す締結具14を中心とする回動が許容される。つまり、ビーム42は、ブラケット8において水平方向に相反する二つの方向に切り欠き部83を介してブラケット8から外方に回動可能に支持される。

0028

[ビーム支持部]
一対のビーム支持部82の、ブラケット8の長手方向における両端部には、ビーム42を支持するための、図2に示す締結具14が挿入される孔82aが形成されている。孔82aは、図6(a)、(b)に示すように、2つの長孔が互いに交差することで形成されている。具体的には、長孔の互いの一端同士を重ね合わされてそれぞれの長孔の延在方向がほぼ直角に交差し、平面視略ハート形状に形成されている。
また、ブラケット8の長手方向において、ビーム支持部82のスリットS2側における両端部には切り欠き部84が形成されている。
ビーム42の支持に際し、締結具14はビーム42の回動量に応じて、孔82aの形状に沿って所望の位置に移動して、ビーム42を切り欠き部83からのみブラケット8の外方に回動させることができる。そのため、切り欠き部83は、切り欠き部84よりもブラケット8の長手方向内側に大きく切り欠かれている。

0029

<防護柵の施工方法
次に、防護柵10の施工方法について説明する。
まず、防護柵10の施工予定する領域に支柱2を所定の間隔で設置していく。
次いで、図2に示すように、支柱2の上段部にブラケット6をボルト11a及びナット11bを備える締結具11を用いて取り付ける。また、支柱2の中・下段部にブラケット8を、ボルト12a及びナット12bを備える締結具12を用いて取り付ける。
ブラケット6を支柱2に取り付けた状態の断面図である図7及び図8に示すように、ブラケット6は支柱2に、ボルト11aをブラケット6側の支柱取付部61,62に形成されている孔61b,62bを通して支柱2の対応する孔21aに挿入し、支柱2のブラケット6が取り付けられている側とは反対側に突出したボルト11aの部分を、ナット11bによって締め付けることで取り付けられる。

0030

ここで、ブラケット6は、防護柵10の構成を考慮して支柱2に取り付けられる。具体的には、図1に示すように、防護柵10がコーナ部C1,C2を有する場合に、コーナ部C1,C2が出隅又は入れ隅のいずれかを形成するかを考慮して、支柱取付部61,62のいずれの側でブラケット6を支柱2に取り付けるか決定する。
図7に示すように、防護柵10の出隅のコーナ部C1においては、ブラケット6は支柱取付部61側で支柱2に取り付けられる。つまり、ブラケット6は、支柱取付部61の凸条部61aを用いて支柱2に位置決めされて、ボルト11a及びナット11bにより支柱2に取り付けられる。
ブラケット6はその大きな切り欠き部62dが、出隅においては、支柱2とは反対側を臨むように支柱2に取り付けられるので、ビーム41が支持される場合には、ビーム41を、締結具13を中心として所定の回動量だけ水平方向に、特に支柱2から離れる方向に回動させられる。

0031

また、防護柵10の入れ隅のコーナ部C2においては、図8に示すように、ブラケット6は支柱取付部62側で支柱2に取り付けられる。つまり、ブラケット6は、支柱取付部62の凹部62aを用いて支柱2に位置決めされて、ボルト11a及びナット11bにより支柱2に取り付けられる。
ブラケット6はその大きな切り欠き部62dが、入れ隅においては、支柱2側を臨むように支柱2に取り付けられるので、ビーム41が支持される場合には、ビーム41を、締結具13を中心として所定の回動量だけ水平方向に、特に支柱2に向かう方向に回動させられる。

0032

図2に示すように、ブラケット8は支柱2に、ボルト12aを支柱2側から、支柱2の孔に挿入して、支柱取付部81の孔81bに挿入し、ブラケット8内部において、突出したボルト12aの部分を、ナット12bによって締め付けることで取り付けられる。

0033

図9は、防護柵10のコーナ部C2におけるビーム41,42の取り付けを説明する図であり、ブラケット6においてビーム41を、ブラケット8において、ビーム42を支持する際の初期状態を、支柱2の軸線方向上方から見た図である。
ブラケット6内にビーム41の一端部が挿入されるとともに、ブラケット8内にビーム42の一端部が挿入される。ボルト13a,14aを、ブラケット6,8のそれぞれの孔63a,64a,82a及びビーム41,42の孔41a,42aに挿入し、ブラケット6,8の挿入側とは反対側に突出したボルト13a,14aの部分をナット13b,14bで仮留めする。この状態において、ビーム41,42はまだ完全に位置固定されていない。ビーム41の孔41aとブラケット6の孔63a,64aとの位置関係は、ボルト13aが挿入されてナット13bで締め付けてビーム41を位置固定する関係ではなく、同様に、ビーム42の孔42aとブラケット8の孔82aとの位置関係も、ボルト14aが挿入されてナット14bで締め付けてビーム42を位置固定する関係ではない。
ブラケット6,8におけるビーム41,42の仮留めに際しては、ビーム41及びビーム42の軸線が互いに、支柱2の軸線方向から見て同一平面上にあるようにビーム41,42同士の位置を調整する。即ちビーム41の軸線及びビーム42の軸線は、支柱2の軸線方向から見て一致している(初期状態)。

0034

防護柵10のコーナ部C1,C2における施工時を含め、防護柵10の施工時には、上記の初期状態を起点にして、ビーム41を水平面上で、特に切り欠き部42d側に向かってボルト13aを中心に回動させる。ビーム41は、図9に示す実施の形態においては、支柱2に向かって回動させられる。
なお、ビーム41は、仮留めの状態にあるため回動させたい量に応じて、ブラケット6の孔63a,64aの形状に沿って移動する。孔63a,64aの形状に沿ってボルト13aは移動するので、その移動に伴いビーム41の回動中心も孔63a,64aの形状に沿って移動する。
次に、ビーム42を上記の初期状態を起点にして、水平面上でビーム41と同じ方向に回動させる。なお、ビーム42は、仮留め状態にあるためその回動させたい量に応じて、ブラケット8の孔82aの形状に沿って移動する。孔42aに沿ったボルト14aの移動に伴い、ビーム42の回動中心も孔42aの形状に沿って移動する。
ビーム41,42はその後、それぞれナット13b,14bを最終的に締め付けることでブラケット6,8において位置固定されて支持される。ビーム41,42の図9に示していない他端は、隣合う支柱2に取り付けられているブラケット6,8において、同様にボルト13a,14a及びナット13b,14bによって位置固定されて支持される。

0035

<作用、効果>
以上のような防護柵10用のブラケット6によれば、ブラケット6を支柱2に取り付けるためのボルト11aが挿入される孔61b,62bの周縁にフランジ部61c,62cが形成されていることにより、ブラケット6におけるボルト11aの支持面積が大きくなる(図7及び図8参照)。このブラケット6を防護柵10に用いた場合、例えば想定外の積雪によりブラケット6に鉛直方向での荷重がかかった場合であっても、ボルト11aへの荷重を分散することができ、ボルト11aへの局所的な曲げせん断力がかかることを回避することができる。これにより、ボルト11aの破断が抑制され、ブラケット6を使用した防護柵10の破損を防ぐことができる。

0036

また、ブラケット6が、互いに対向する一対の支柱取付部61,62を備えていることにより、防護柵10の構成に応じてブラケット6を支柱2に取り付けることができる。具体的には、防護柵10にコーナ部C1,C2がある場合、つまり防護柵10が出隅及び入れ隅を有する構成であっても、ブラケット6の支柱取付部62には大きな切り欠き部62dが形成されているので、ビーム41を、ボルト13aを中心として切り欠き部62dからブラケット6の外方に回動させることができ、上記の1つのブラケット6だけで防護柵10の構成に対応した適切な取り付けが可能になる。

0037

また、支柱取付部61側の切り欠き部61dは、切り欠き部32dよりも切り欠かれている量が少ないため、ビーム41が切り欠き部62d側から外方に回動した場合であっても、ビーム41の支柱取付部61側に面する端面は、ブラケット6内にあり外部に露出することはない。つまり、外部からビーム41の上記の端面へのアクセスはできない。

0038

また、支柱取付部61に2つの凸条部61a、また、支柱取付部62に凹部62aが形成されていることにより、ブラケット6の支柱2への取り付け時の位置決めが容易になり、取り付けの作業負担を軽減することができる。

0039

さらに、防護柵10においてブラケット6を支柱2の上段部に取り付け、大径のビーム41を支持し、その下側にブラケット8を支柱2に取り付け、小径のビーム42を支持した上で、ビーム41の軸線とビーム42の軸線とが、支柱2の軸線方向に沿った方向から見て同一平面上にあるので、特にブラケット8内におけるビーム42の大きな可動領域を確保することができる。つまり、ブラケット8内においてビーム42の一端と、ビーム支持部82のスリットS2側の内面との間に、ビーム42の回動に十分な空間を確保することができる。
これに対して、図10に示す従来の防護柵100においては、上段部のビーム141と、中・下段部のビーム142をコーナ部に設置する際には、図10に示すように、ビーム141とビーム142は、支柱120とは反対側の外周面が、支柱120の軸線方向に見て一致している(図示の便宜上、ビーム141,142の外周面はずらして描いた)。つまり、ビーム141及びビーム142は、支柱120とは反対側で面一をなしている。この構成において、ビーム142を回動させるためには、ビーム142の一端とブラケット800の内面との間の十分な空間を確保する必要がある。そのため、中・下段部のブラケット800の短手方向(支柱120側から離れる方向)での幅を大きくする必要があった。これにより、ブラケット800を支柱120に取り付けた状態において、防護柵100を、上方から見た場合、中・下段部のブラケット800が上段部のブラケット600よりも道路側に突出してしまい、歩行者や自転車等の通行を妨げるおそれがある。
上記の実施の形態のようにビーム41,42を取り付けることにより、ブラケット6の支柱2とは反対側の先端、及びブラケット8の支柱2とは反対側の先端は、支柱2の軸線に平行に延在する同一の線上に実質的に位置し、支柱2の中、下段側に取り付けられているブラケット8が、上段側に取り付けられているブラケット6よりも道路側に突出することがなくなり、歩行者や自転車等の通行を妨げることがなくなる。

0040

また、ブラケット8に、孔82a及び大きな切り欠き部84が形成されているので、コーナ部C1,C2を有する防護柵10において、ボルト14aを中心とした水平方向での所定の角度範囲内におけるビーム42の回動が可能になる。つまり、ブラケット8だけで入れ隅及び出隅の構成を有する防護柵10への取り付けに対応することができる。

0041

[その他]
フランジ6のビーム支持部63,64における、ビーム41を支持するためのボルト13aが挿入される孔63a,64aは、フランジ6内でのビーム41の所望の角度範囲における回動を可能にするのであれば、長孔に限定されない。また、同様にフランジ8のビーム支持部82における、ビーム42を支持するためのボルト14aが挿入される孔82aの形状は、フランジ8内でのビーム42の所望の角度範囲における回動を可能にするのであれば、ハート形状に限定されない。
また、ブラケット8における孔81bをバーリング加工等により形成することで、孔81bの周縁にもフランジ部を形成してもよい。
また、上記の実施の形態においては、支柱取付部62側に大きな切り欠き部62dが形成されているが、切り欠き部62dが支柱取付部61側に形成されていて、切り欠き部61dが支柱取付部62側に形成されていてもよい。

0042

2支柱
4ビーム
6ブラケット
8 (第2の)ブラケット
10防護柵
11,12締結具
13,14 締結具
41 ビーム
42 (第2の)ビーム
61,62 支柱取付部
61a凸条部
62a 凹部
61b,62b 孔
61c,62cフランジ部
61d切り欠き部
62d 切り欠き部
63,64 ビーム支持部
63a,64a 孔
81 支柱取付部
82 ビーム支持部

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