図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
概要
ワークが軽量であったり、側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすい形状であったりしても、シートを正確に折り曲げて封緘することができるラップラウンドケーサを提供する。テーブルプレート20はワークWをシート支持板19に供給する。シート搬送コンベヤはシートSをシート支持板19に供給する。ワークプッシャ22はワークWを搬送方向に押圧する。シートプッシャ24はワークプッシャ22と連動してシートSを搬送方向に押圧する。吸着保持機構32はシート支持板19の下流側に設けられ、ワークWが載置されたシートSの底部を吸着してシートSを搬送する。シートプッシャ24がワークWの載置されたシートSを搬送方向に押圧するとともに、吸着保持機構32がシートSの底部を吸着しつつ搬送方向に搬送する。
目的
本発明は、ワークが軽量であったり、側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすい形状であったりしても、シートを正確に折り曲げて封緘することができるラップラウンドケーサを提供する
効果
実績
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請求項1
ワークをワーク載置部に供給するワーク供給手段と、シートを前記ワーク載置部に供給するシート供給手段と、ワークを搬送方向に押圧するワーク押圧手段と、前記ワーク押圧手段と連動してシートを前記搬送方向に押圧するシート押圧手段と、前記ワーク載置部の下流側に設けられ、ワークが載置されたシートの底部を吸着して該シートを搬送する吸着搬送手段とを備え、シート上に載置されたワークが前記シート押圧手段によって前記搬送方向に供給されるとともに、前記シート押圧手段によって、ワークの載置されたシートが前記搬送方向に押圧されて、シートの底部が前記吸着搬送手段によって吸着されつつ搬送方向に搬送されることを特徴とするラップラウンドケーサ。
技術分野
0001
本発明は、ワークをシート上に載置した後、シートの各フラップを折り曲げて封緘するラップラウンドケーサに関し、より詳しくは、カップ麺や菓子容器等のように軽量で姿勢が不安定になりやすい形状のワークを封緘するのに好適なラップラウンドケーサに関する。
背景技術
0002
従来、ラップラウンドケーサとして特許文献1に開示された構成が知られている。このラップラウンドケーサでは、前方フラップを起立させた状態で供給されたシートの底面上に、ワークを押しながら移送させて載置した後、シートの各フラップを折り曲げてワークを包み込むように構成されている。
先行技術
0003
特開2001−48123号公報
発明が解決しようとする課題
0004
従来のラップラウンドケーサでは、ワークが軽量である場合、特にカップ麺や菓子容器のように側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすいワークである場合、ワークが載置されたシートを、フラップを折り畳むために中間コンベヤに乗り移すときに、シートの位置ずれが生じたり、ワークの姿勢が崩れたりすることがあった。また、シートの後方フラップを折り曲げる際に、折り曲げ位置がずれて成形不良が生じたり、シートが浮き上がってワークの姿勢が崩れたりするおそれがあった。
0005
本発明は、ワークが軽量であったり、側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすい形状であったりしても、シートを正確に折り曲げて封緘することができるラップラウンドケーサを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段
0006
本発明に係るラップラウンドケーサは、ワークをワーク載置部に供給するワーク供給手段と、シートをワーク載置部に供給するシート供給手段と、ワークを搬送方向に押圧するワーク押圧手段と、ワーク押圧手段と連動してシートを搬送方向に押圧するシート押圧手段と、ワーク載置部の下流側に設けられ、ワークが載置されたシートの底部を吸着してシートを搬送する吸着搬送手段とを備え、シート上に載置されたワークがワーク押圧手段によって搬送方向に供給されるとともに、シート押圧手段によって、ワークの載置されたシートが搬送方向に押圧されて、シートの底部が吸着搬送手段によって吸着されつつ搬送方向に搬送されることを特徴としている。
発明の効果
0007
本発明によれば、ワークが軽量であったり、側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすい形状であったりしても、シートを正確に折り曲げて封緘することができる。
図面の簡単な説明
0008
本発明の一実施形態であるラップラウンドケーサの全体的な配置を示す平面図である。
ラップラウンドケーサの側面図である。
ラップラウンドケーサの動作を示す側面図である。
実施例
0009
以下、図示された実施形態を参照して本発明を説明する。
図1は本発明の一実施形態であるラップラウンドケーサの全体的な配置を示し、図2はラップラウンドケーサのワーク載置部の近傍における構成を示している。図1において右側には、容器供給コンベヤ11、12が平行に設けられ、容器供給コンベヤ11、12の間にはワーク搬送コンベヤ13が配置されている。本実施形態においてワークWは12個の容器Cから成る。すなわち各容器供給コンベヤ11、12の段積み部14、15では、図において左方向に搬送されてきた3列の容器Cが2個ずつ分離されて6個の容器群が形成され、2段に重ねられて合計12個の容器Cから成るワークWが形成される。
0010
ワーク搬送コンベヤ13は容器供給コンベヤ11、12に平行に設けられ、図において左方向にワークWを搬送するように構成されたローラコンベヤである。ワーク搬送コンベヤ13には所定間隔毎に、ワークWの背面を押すアタッチメント16が設けられる。容器供給コンベヤ11の最下流端には、ワーク搬送コンベヤ13のアタッチメント16の前側にワークWを受け渡すためのワーク供給部17が設けられる。容器供給コンベヤ12の最下流端にも同様なワーク供給部18が設けられるが、このワーク供給部18は、ワーク供給部17による供給位置よりも前方(図の左側)に位置するアタッチメント16の前方にワークWを供給する。
0011
このようにして各アタッチメント16の前方にはワークWが供給され、ワークWはアタッチメント16に押されてワーク搬送コンベヤ13の下流側に設けられたテーブルプレート20の上に供給される。テーブルプレート20はワーク搬送コンベヤ13に平行に延びる一対のテーブル支持レール21、21に移動自在に支持され、駆動モータ27によって駆動される。すなわちテーブルプレート20は、ワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eと、さらに下流側に設けられた中間コンベヤ30の上流側端部Fとの間において往復動する。
0012
中間コンベヤ30の上流側端部Fの近傍であってワーク搬送コンベヤ13側に位置するワーク載置部にはシート支持板19が設けられる。シート支持板19には、後述するようにシート搬送コンベヤ41によってシートSが供給される。テーブルプレート20はワークWをワーク搬送コンベヤ13からワーク載置部に供給するワーク供給手段である。シート支持板19は昇降自在であり、図2に示す状態では、上昇位置にあり、またテーブルプレート20はシート支持板19の上に位置している。
0013
ワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eと中間コンベヤ30の上流側端部Fとの間にはワークプッシャ22が設けられる。ワークプッシャ22はテーブルプレート20の上方に位置し、ワークWの背面を搬送方向に押圧するワーク押圧手段である。ワークプッシャ22は、一対のテーブル支持レール21、21の内側に設けられた一対のワークプッシャ支持レール23、23に移動自在に支持され、ワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eからシート支持板19の下流側端部まで(すなわち中間コンベヤ30の上流端部まで)の間を往復動自在である。またワークプッシャ22は昇降自在であり、ワークWの背面を押圧するときは下降位置にあるが、シート支持板19からワーク搬送コンベヤ13へ後退するときは上昇位置に定められる。なお図1、2においてワークプッシャ22はシート支持板19の上流側端部に位置している。
0014
またテーブルプレート20の可動範囲であってテーブルプレート20よりも下側にはシートプッシャ24が設けられる。シートプッシャ24は支持枠25の上端に取付けられ、支持枠25は、一対のワークプッシャ支持レール23、23の内側に設けられた一対のシートプッシャ支持レール26、26に移動自在に支持される。シートプッシャ24は駆動モータ28によって駆動され、ワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eと中間コンベヤ30の上流側端部Fの間を往復動自在である。シートプッシャ24は後述するように、ワークプッシャ22がシート上に供給されたワークWを押圧する動作に応動して、シート支持板19に供給されたシートSの後端部に係合し、シートSを中間コンベヤ30の上へ搬送する。すなわちシートプッシャ24は、ワークプッシャ22と連動してシートを搬送方向に押圧するシート押圧手段である。
0015
中間コンベヤ30はコンベヤ31の上流端に設けられ、コンベヤ31よりもワーク搬送コンベヤ13側に、水平方向に突出する。中間コンベヤ30はワークWが載置されたシートSをコンベヤ31へ搬送するものであり、一対のベルトから構成され、これらのベルトの間には吸着保持機構(吸着搬送手段)32が設けられる。この吸着保持機構32はシート支持板19すなわちワーク載置部の下流側に設けられ、負圧源と連結されたバキュームカップなどの吸着保持手段と、この吸着保持手段を中間コンベヤ30の上流側端部Fと下流側端部Gの間において往復動自在とするとともに昇降自在とする図示しない駆動手段とを有している。そして、吸着保持手段は、後述するようにワークWが載置されたシートSの底部を負圧により吸着して、中間コンベヤ30と協働してシートSを搬送方向下流のコンベヤ31へ搬送する。
0016
シート支持板19の側方にはシート保持部40が設けられる。シート保持部40には、上方に複数枚積み重ねられた状態のシートSが保持され、その積層状態のシート群の中の最も下に位置する1枚のシートSがシート搬送コンベヤ(シート供給手段)41の上に受け渡される。シート搬送コンベヤ41はワーク搬送コンベヤ13に対して垂直方向に延び、シート保持部40からシート支持板19へ達している。
0017
シート搬送コンベヤ41の近傍において、シート保持部40とは反対側には、シート搬送コンベヤ41に平行であって垂直上方に立ち上がる案内板42が設けられる。各シートSには予め、所定本数の折り曲げ線が形成されており、シートSがシート保持部40からシート搬送コンベヤ41の上に受け渡されるとき、シートSの前方部分が案内板42に干渉することにより、シートSは、その中央付近に形成された折り曲げ線Tにおいて略直角に折り曲げられる。案内板42はシート支持板19の近傍まで延びており、したがってシートSは、案内板42に支持されつつ、シート搬送コンベヤ41によってシート支持板19の上面に供給される。
0018
図2に示すように、中間コンベヤ30の上方には上部折り曲げ板43が設けられる。上部折り曲げ板43の上流側は上方に向かって円弧状に湾曲している。したがって、ワークWが載置されたシートSがシート支持板19から中間コンベヤ30に供給される動作において、シートSの上部が上部折り曲げ板43に干渉し、ワークWの上面を覆うように折り曲げられる。図1、2に示すように、コンベヤ31の両側には側部折り曲げ板44が設けられる。側部折り曲げ板44の入口側(図において右側)は拡開している。したがって、ワークWが載置されたシートSが中間コンベヤ30からコンベヤ31に供給される動作において、シートSの両側部が側部折り曲げ板44に干渉し、ワークWの側面を覆うように折り曲げられる。
0019
図3を参照して本実施形態の作用を説明する。ステップ(1)では、ワークWがワーク搬送コンベヤ13の下流端に搬送され、テーブルプレート20の上に載置されている。またこの状態において、ワークプッシャ22は下降してワークWの背面に係合している。一方、シート支持板19は下降位置にあり、シート支持板19の上面には直角に折り曲げられたシートSが載置されている。シートプッシャ24はワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eの近傍に後退している。吸着保持機構32は中間コンベヤ30の搬送面よりも下側にあり、コンベヤ31側に位置している。
0020
ステップ(1)の状態からテーブルプレート20とワークプッシャ22が前進し、ワークWがシート支持板19の直上まで移送され、ワークWの前端部がシートSの垂直に立ち上がった壁面に当接する。これと略同時にシート支持板19が上昇し、シートSの底部がテーブルプレート20の下面に当接してステップ(2)の状態となる。このときシートプッシャ24も前進し、シート支持板19に支持されたシートSの底板の後端に対向している。また吸着保持機構32は中間コンベヤ30の上流側端部Fの近傍に移動し、下降位置にある。
0021
ステップ(2)の状態から、ワークプッシャ22とシートプッシャ24が同期して前進するとともに、テーブルプレート20が後退し、ワークWがシートS上に直接載置され、この状態で中間コンベヤ30上へ移送される。そして、シート支持板19が下降してステップ(3)の状態となる。このステップ(3)の移送動作において、シートSの上部がシートSの上部が上部折り曲げ板43に干渉し、ワークWの上面を覆うように折り曲げられる。また吸着保持機構32が上昇し、吸着保持手段の吸着面が中間コンベヤ30の搬送面と同じ高さ位置に定められるとともに、吸着面に負圧を発生させてシートSの底部を吸着し、中間コンベヤ30と同期してコンベヤ31に向かって移動する。したがってシートSは吸着保持機構32と中間コンベヤ30によって搬送され、コンベヤ31に供給される。
0022
ステップ(3)の後、ステップ(4)に移行し、ワークプッシャ22は上昇してワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eの上方まで後退する。そして、シートプッシャ24もワーク搬送コンベヤ13の下流側端部Eまで復帰する。一方、ワークWが載置されたシートSはコンベヤ31の搬送面に受け渡され、コンベヤ31に設けられたアタッチメント33がシートSの後部に係合して上方へ折り畳む。これによりワークWの背面がシートSによって覆われる。このときシートSの底部が吸着保持機構32によって吸着保持されているので、ワークWが軽量であっても中間コンベヤ30やコンベヤ31から浮き上がって姿勢が崩れたり、位置ずれしたりすることがない。またシートSの側部が側部折り曲げ板44によって折り曲げられ、ワークWの側面もシートSによって覆われる。一方、アタッチメント33によってシートSの後部フラップを折り畳んだ後、吸着保持機構32の吸着面の負圧が解放され、吸着保持機構32は下降してステップ(1)の状態になる。
0023
以上のように本実施形態は、シートS上に載置されたワークWがワークプッシャ22によって搬送方向に供給されるとともに、シートプッシャ24によって、ワークWの載置されたシートSが搬送方向に押圧されて、シートSの底部が吸着保持機構32によって吸着されつつ搬送方向に搬送されるように構成されている。したがって、ワークWのみがシートSを直接押圧するものではないので、ワークWが軽量であったり、ワークWの側面が傾斜して姿勢が不安定になりやすい形状であったりしても、シートSを正確に折り曲げて封緘することができる。
0024
吸着保持機構32は中間コンベヤ30によるワークWの搬送においてワークWの位置や姿勢がずれたり、中間コンベヤ30からシートSが浮き上がったりすることを防止するために設けられる。ここで、本実施形態で採用した吸着保持機構32の代りに中間コンベヤ30に、例えば、負圧の吸引口を設けるなどして吸着の機能を持たせることも可能である。この場合、中間コンベヤ30が吸着搬送手段として機能する。
0025
19シート支持板
20テーブルプレート(ワーク供給手段)
22 ワークプッシャ(ワーク押圧手段)
24シートプッシャ(シート押圧手段)
32吸着保持機構(吸着搬送手段)
41シート搬送コンベヤ(シート供給手段)
S シート
W ワーク
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