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技術 破断構造を有する包装容器

出願人 ヤマザキビスケット株式会社
発明者 飯島茂彰
出願日 2016年1月20日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2016-008833
公開日 2017年7月27日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-128364
状態 特許登録済
技術分野 紙製の円筒・円錐容器
主要キーワード 底面部中央 長尺筒状体 帯状シート部材 麦わら帽子 破断構造 非直線形状 ワインダー装置 有底容器
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年7月27日)のものです。
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図面 (15)

課題

不要となった包装容器廃棄する際に、少量化・減容化を図るために潰し易くする加工が施された破断構造を有する包装容器を提供する。

解決手段

包装容器の底面部を開裂可能とする脆弱部として、底面部の中心領域を避けて設けられた非直線形状を呈する破断用ミシン目を形成する。破断用ミシン目としては、たとえば、少なくとも一つの弧から形成された曲線状域と、この曲線状域の一端側及び他端側より底面部の周縁方向へ夫々延びる二つの直線状域とが連続する山型形状を呈するものとすることができる。また、破断用ミシン目は、曲線状域を構成する弧の頂部につなぎ部が位置するように形成されたものとすると望ましい。以上のような構成の包装容器は、破断用ミシン目に沿って底面部を開裂することで、側面部方向より容易に平面的に押し潰すことができ、包装容器の少量化・減容化を図ることができる。

概要

背景

商品を収容して搬送等する包装容器は、商品が汚染しないようにすると共に、その表面に購買意欲刺激する(掻き立てる)ようなデザインを施したりするため、必要不可欠なものとなっている。また、収容した商品が外部からの衝撃等を受けて破損し易いものである場合、包装容器は夫で耐久性に優れた機械的強度の高いものが望ましい。

一方で、包装容器は不要となったときに、嵩張らないで廃棄し易いように出来るだけ少量化・減容化することが望まれている。ところが、収容された商品を保護するために丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い包装容器の場合、容易に押し潰すことができず十分な減容化を図ることができない。特に、底面部の強度が高い包装容器の場合、側面部を押し潰しても底部が破壊されずに残ってしまうため廃棄し辛いものである。

そこで、容器の底部を破壊する手段として、紙コップの底部に折線を施すことにより、この折線に沿って底部を折り曲げ易くして、不要となって廃棄される紙コップを平面的に押し潰して少量化・減容化を図るようにした技術が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。

しかしながら、特許文献1において示された折線の場合、外部からの衝撃等を受けて破損し易い商品を収容して搬送、保管及び展示する包装容器には適用し難いものである。すなわち、包装容器の底部に折線を施して折り曲げ易くすると、包装容器の側面方向から受ける応力に対する機械的強度が落ち、外部からの衝撃等によって包装容器が容易に潰れ、収容された商品が損傷してしまうおそれがある。

一方、外部からの衝撃によっても包装容器が容易に潰れないように、底面となる部材の強度を高めたものとすると、底部が折線に沿って折り曲げ難いものとなり、包装容器の底部に折線を設けた意味をなさないものとなってしまう。
ゆえに、特許文献1において示された折線は、紙コップのように、商品を収容して搬送、保管及び展示することを意図しない機械的強度の低い部材で形成された容器であれば適用する意味は充分にあるが、丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い部材で形成された準剛性の包装容器には適さないものと言える。

また、特許文献1において示された技術を参考にして、包装容器の底面部中央に直線状を呈するミシン目を施し、このミシン目に応力を加えて破断させることで、ミシン目に沿って底部を中央付近から破壊し、包装容器を平面的に押し潰し易くすることが容易に想到される。

しかしながら、ミシン目が直線状を呈するものである場合、ミシン目を開裂させるために指でミシン目部分押圧して応力を加えると、開裂したミシン目より指が底部を突き抜けて挿入され、破断した底部におけるミシン目の縁部と縁部の間に指が挟まれ、創傷を負ってしまうおそれがあり望ましくない。

そこで、段ボール箱包装用箱底板に、直線状を呈するミシン目を組み合わせて面全体を開口させるミシン目を施すことにより、破断した底板におけるミシン目の間に指が挟まれることなく、包装容器を平面的に押し潰し易くして、廃棄される有底容器の少量化・減容化を図るようにした技術が幾つか提案されている(たとえば、特許文献2,3を参照)。

しかしながら、特許文献2及び3において示されたミシン目の場合、何れも底板の中心領域を通ってミシン目が形成されているものであることから、包装容器の製造過程や、商品の収容、搬送、保管及び展示等の過程においてミシン目に応力が加わり、意図せずミシン目が開裂してしまうおそれがある。このようなミシン目の意図しない開裂は、包装容器の側面部方向より底板(の縁部)に衝撃を受けることで生じるほか、装置を用いて包装容器を効率良く機械的に製造する場合に生じることがある。

たとえば、ボトマー(底貼装置)を用いて有底円筒状をした包装容器を機械的に製造する場合、予め製造した筒状体をボトマーのマンドレルに被せるように挿入して支持した後、この筒状体のボトム側開口に、予め打抜いて製造した底板となるボトム部材を配し、筒状体のボトム側開口縁部を折り込むことによって筒状体とボトム部材とを接合するものとしている。この際、ミシン目は、底面部の中心領域に位置するように予めボトム部材に形成されたものとなっているか、筒状体とボトム部材とを接合した後、底板の中心領域に形成するものとなる。そして、出来上がった包装容器はマンドレルから引き抜かれるが、筒状体のボトム側開口がボトム部材によって閉塞されることに伴ってマンドレルに支持された包装容器の内部が密閉された状態に近いものとなり、包装容器をマンドレルから引き抜くことで、包装容器の内部に陰圧が生じてしまう。そのため、これを緩和することを意図してマンドレルの内部より包装容器の底板の中心領域へ向かってエアー噴射することしている。ところが、包装容器の内部に生じる陰圧と、マンドレルの内部より噴出されるエアーによる加圧の影響によって、底板に施したミシン目の一部が開裂してしまうことがある。

すなわち、ミシン目は外部から応力が加わることで容易に開裂できるように形成されているため、何らかの衝撃でミシン目の一部が開裂すると、この部分がトリガーとなって底面部の破壊が開始されてしまう。そうすると、包装容器に収容されている商品自体に何の損傷がないにも関わらず、商品として販売できないものとなってしまうことがある。

概要

不要となった包装容器を廃棄する際に、少量化・減容化をるために潰し易くする加工が施された破断構造を有する包装容器を提供する。包装容器の底面部を開裂可能とする脆弱部として、底面部の中心領域を避けて設けられた非直線形状を呈する破断用ミシン目を形成する。破断用ミシン目としては、たとえば、少なくとも一つの弧から形成された曲線状域と、この曲線状域の一端側及び他端側より底面部の周縁方向へ夫々延びる二つの直線状域とが連続する山型形状を呈するものとすることができる。また、破断用ミシン目は、曲線状域を構成する弧の頂部につなぎ部が位置するように形成されたものとすると望ましい。以上のような構成の包装容器は、破断用ミシン目に沿って底面部を開裂することで、側面部方向より容易に平面的に押し潰すことができ、包装容器の少量化・減容化をることができる。

目的

一方で、包装容器は不要となったときに、嵩張らないで廃棄し易いように出来るだけ少量化・減容化することが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

底面部を開裂可能とする脆弱部を備える準剛性包装容器であって、前記脆弱部は、底面部の中心領域を避けて設けられた非直線形状を呈するものであることを特徴とする破断構造を有する包装容器

請求項2

前記脆弱部は、少なくとも一つの弧から形成された曲線状域を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項3

前記脆弱部は、前記曲線状域の一端側及び他端側より連続して底面部の周縁方向へ夫々延びる二つの直線状域を含む山型形状を呈するものであることを特徴とする請求項2に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項4

前記脆弱部は、前記曲線状域を構成する弧の頂部につなぎ部が位置するように形成された破断用ミシン目であることを特徴とする請求項3に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項5

前記破断用ミシン目は、少なくとも前記曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部の長さが、他のつなぎ部の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項6

前記破断用ミシン目は、前記曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部と、このつなぎ部に隣接する二つのつなぎ部を含めた三つのつなぎ部の長さが、他のつなぎ部の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項7

前記破断用ミシン目は、前記曲線状域を構成する全てのつなぎ部の長さが、前記直線状域におけるつなぎ部の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項8

前記破断用ミシン目は、前記直線状域における端部側の切断部が底面部の周縁まで達していないことを特徴とする請求項4から請求項7の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項9

前記端部側の切断部は、周縁から遠ざかるように曲折する弧状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項10

前記底面部は、前記頂部に位置するつなぎ部の近傍に視覚的もしくは触覚的に認識することができる目印が施されていることを特徴とする請求項4から請求項9の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項11

前記底面部は、円形又は楕円形状であることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項12

前記底面部は、多角形状であることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項13

前記脆弱部は、少なくとも二ヶ所に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項12の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項14

前記脆弱部は、対称位置に設けられていることを特徴とする請求項13に記載の破断構造を有する包装容器。

請求項15

前記脆弱部は、底面部の角部に前記曲線状域を構成する弧の頂部が位置するように設けられていることを特徴とする請求項12から請求項14の何れか1項に記載の破断構造を有する包装容器。

技術分野

0001

本願発明は、商品を収容して搬送、保管及び展示することができる包装容器係り、詳しくは、収容された商品を消費等することによって不要となった包装容器を廃棄する際に、少量化・減容化を図るために平面的に押し潰し易くする加工が施された破断構造を有する包装容器に関する。

背景技術

0002

商品を収容して搬送等する包装容器は、商品が汚染しないようにすると共に、その表面に購買意欲刺激する(掻き立てる)ようなデザインを施したりするため、必要不可欠なものとなっている。また、収容した商品が外部からの衝撃等を受けて破損し易いものである場合、包装容器は夫で耐久性に優れた機械的強度の高いものが望ましい。

0003

一方で、包装容器は不要となったときに、嵩張らないで廃棄し易いように出来るだけ少量化・減容化することが望まれている。ところが、収容された商品を保護するために丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い包装容器の場合、容易に押し潰すことができず十分な減容化を図ることができない。特に、底面部の強度が高い包装容器の場合、側面部を押し潰しても底部が破壊されずに残ってしまうため廃棄し辛いものである。

0004

そこで、容器の底部を破壊する手段として、紙コップの底部に折線を施すことにより、この折線に沿って底部を折り曲げ易くして、不要となって廃棄される紙コップを平面的に押し潰して少量化・減容化を図るようにした技術が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。

0005

しかしながら、特許文献1において示された折線の場合、外部からの衝撃等を受けて破損し易い商品を収容して搬送、保管及び展示する包装容器には適用し難いものである。すなわち、包装容器の底部に折線を施して折り曲げ易くすると、包装容器の側面方向から受ける応力に対する機械的強度が落ち、外部からの衝撃等によって包装容器が容易に潰れ、収容された商品が損傷してしまうおそれがある。

0006

一方、外部からの衝撃によっても包装容器が容易に潰れないように、底面となる部材の強度を高めたものとすると、底部が折線に沿って折り曲げ難いものとなり、包装容器の底部に折線を設けた意味をなさないものとなってしまう。
ゆえに、特許文献1において示された折線は、紙コップのように、商品を収容して搬送、保管及び展示することを意図しない機械的強度の低い部材で形成された容器であれば適用する意味は充分にあるが、丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い部材で形成された準剛性の包装容器には適さないものと言える。

0007

また、特許文献1において示された技術を参考にして、包装容器の底面部中央に直線状を呈するミシン目を施し、このミシン目に応力を加えて破断させることで、ミシン目に沿って底部を中央付近から破壊し、包装容器を平面的に押し潰し易くすることが容易に想到される。

0008

しかしながら、ミシン目が直線状を呈するものである場合、ミシン目を開裂させるために指でミシン目部分押圧して応力を加えると、開裂したミシン目より指が底部を突き抜けて挿入され、破断した底部におけるミシン目の縁部と縁部の間に指が挟まれ、創傷を負ってしまうおそれがあり望ましくない。

0009

そこで、段ボール箱包装用箱底板に、直線状を呈するミシン目を組み合わせて面全体を開口させるミシン目を施すことにより、破断した底板におけるミシン目の間に指が挟まれることなく、包装容器を平面的に押し潰し易くして、廃棄される有底容器の少量化・減容化を図るようにした技術が幾つか提案されている(たとえば、特許文献2,3を参照)。

0010

しかしながら、特許文献2及び3において示されたミシン目の場合、何れも底板の中心領域を通ってミシン目が形成されているものであることから、包装容器の製造過程や、商品の収容、搬送、保管及び展示等の過程においてミシン目に応力が加わり、意図せずミシン目が開裂してしまうおそれがある。このようなミシン目の意図しない開裂は、包装容器の側面部方向より底板(の縁部)に衝撃を受けることで生じるほか、装置を用いて包装容器を効率良く機械的に製造する場合に生じることがある。

0011

たとえば、ボトマー(底貼装置)を用いて有底円筒状をした包装容器を機械的に製造する場合、予め製造した筒状体をボトマーのマンドレルに被せるように挿入して支持した後、この筒状体のボトム側開口に、予め打抜いて製造した底板となるボトム部材を配し、筒状体のボトム側開口縁部を折り込むことによって筒状体とボトム部材とを接合するものとしている。この際、ミシン目は、底面部の中心領域に位置するように予めボトム部材に形成されたものとなっているか、筒状体とボトム部材とを接合した後、底板の中心領域に形成するものとなる。そして、出来上がった包装容器はマンドレルから引き抜かれるが、筒状体のボトム側開口がボトム部材によって閉塞されることに伴ってマンドレルに支持された包装容器の内部が密閉された状態に近いものとなり、包装容器をマンドレルから引き抜くことで、包装容器の内部に陰圧が生じてしまう。そのため、これを緩和することを意図してマンドレルの内部より包装容器の底板の中心領域へ向かってエアー噴射することしている。ところが、包装容器の内部に生じる陰圧と、マンドレルの内部より噴出されるエアーによる加圧の影響によって、底板に施したミシン目の一部が開裂してしまうことがある。

0012

すなわち、ミシン目は外部から応力が加わることで容易に開裂できるように形成されているため、何らかの衝撃でミシン目の一部が開裂すると、この部分がトリガーとなって底面部の破壊が開始されてしまう。そうすると、包装容器に収容されている商品自体に何の損傷がないにも関わらず、商品として販売できないものとなってしまうことがある。

先行技術

0013

特開2002−193239号公報
特開平10−297626号公報
特許第5372424号公報

発明が解決しようとする課題

0014

本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、外部からの衝撃等によっても容易に潰れない丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い準剛性の包装容器の少量化・減容化を図るために、包装容器の底面部に施されたミシン目を改良した技術を提供することを目的とする。具体的には、包装容器の底面部を破壊して容易に平面的に押し潰すことができるようにすることは勿論のこと、底面部の破壊の際に創傷を負ってしまうおそれが無く、かつ、意図せず底面部の破壊が開始されてしまうことのない破断構造を有する包装容器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

本発明に係る破断構造を有する包装容器は、底面部を開裂可能とする脆弱部を備える準剛性包装容器であって、この脆弱部は、底面部の中心領域を避けて設けられた非直線形状を呈するものであることを特徴とする。

0016

また、脆弱部は、少なくとも一つの弧から形成された曲線状域を含むものであると良く、たとえば、曲線状域の一端側及び他端側より連続して底面部の周縁方向へ夫々延びる二つの直線状域を含む山型形状を呈するものとすることができる。
また、脆弱部としては、具体的に、曲線状域を構成する弧の頂部につなぎ部が位置するように形成された破断用ミシン目とすることが出来る。

0017

また、脆弱部が、上述のような山型形状を呈する破断用ミシン目である場合、破断用ミシン目は、開裂し易さを考慮して、少なくとも曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部の長さが、他のつなぎ部の長さより短く設定されているものとすることができる。また、破断用ミシン目は、更なる開裂し易さを考慮して、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部と、このつなぎ部に隣接する二つのつなぎ部を含めた三つのつなぎ部の長さが、他のつなぎ部の長さより短く設定されているものとしても良い。さらに、破断用ミシン目は、曲線状域の大きさ(長さ)によっては、曲線状域を構成する全てのつなぎ部の長さが、直線状域におけるつなぎ部の長さより短く設定されているものとしても良い。

0018

また、上述のように山型形状を呈する破断用ミシン目を脆弱部とした場合、直線状域における端部側の切断部が底面部の周縁まで達していないものとすると良く、その場合、端部側の切断部は、周縁から遠ざかるように曲折する弧状に形成されているとさらに望ましい。

0019

また、本発明において底面部は、上述のように山型形状を呈する破断用ミシン目を備える場合、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部の近傍に視覚的もしくは触覚的に認識することができる目印が施されているものとすると望ましい。

0020

また、本発明に係る破断構造を有する包装容器は、底面部が、円形又は楕円形状、もしくは多角形状であるものとすることができる。
上述のような形状をした底面部を有する包装容器において、本発明の破断用ミシン目は、少なくとも二ヶ所に設けられているものとしても良く、その場合、脆弱部は、対称位置に設けられているものとすると望ましい。

0021

さらに、底面部の形状が多角形状である包装容器とした場合、脆弱部は、底面部の角部に曲線状域を構成する弧の頂部が位置するように設けられているものとすると望ましい。

発明の効果

0022

本発明における包装容器は、底面部の中心領域を避けて設けられた非直線形状を呈する脆弱部を備える。ゆえに、非直線形状をした脆弱部の近傍を押圧して応力を加えることで、脆弱部を開裂して容易に底面部を破壊することが出来る。しかも、脆弱部は非直線形状をしたものであるため、脆弱部が開裂することによって底面部は平面的に広がりながら破壊されるものとなり、底面部を突き抜けた指が、破断した底部における脆弱部の縁部と縁部の間に挟まれて創傷を負ってしまうおそれもない。

0023

また、本発明における包装容器は、底面部の中心領域を通らないで脆弱部が設けられている。ゆえに、包装容器を機械的に製造する場合、包装容器の底面部の中心領域へ向かってエアーを噴射したとしても、脆弱部にエアーによる衝撃等は直接加わらないため脆弱部の一部が開裂してしまうこともない。

0024

以上のように本発明によれば、外部からの衝撃等によっても容易に潰れない丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い準剛性の包装容器の少量化・減容化を図るため、包装容器の底面部を破壊して容易に平面的に押し潰すことができるようにすることは勿論のこと、底面部の破壊の際に創傷を負ってしまうおそれが無く、かつ、意図せず底面部の破壊が開始されてしまうことのない破断構造を有する包装容器を提供することができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明に係る包装容器の底面部に、脆弱部の一例として破断用ミシン目が設けられた状態を示す図である。
図1]に示された破断用ミシン目における切断部とつなぎ部を説明する図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けられた破断用ミシン目におけるつなぎ部の長さを説明する図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けられた他の破断用ミシン目におけるつなぎ部の長さを説明する図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けられた他の破断用ミシン目を示す図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けられた他の破断用ミシン目を示す図である。
本発明に係る包装容器の製造に用いる筒状体を製造する方法の一例を説明する模式図である。
本発明に係る包装容器を製造する装置を説明する平面概略図である。
本発明に係る包装容器の製造に用いる筒状体と、底面部となるボトム部材を示す図である。
図9]に示された筒状体とボトム部材とを接合した状態を示す、(A)側面透過図、(B)接合部分の部分拡大断面図である。
本発明に係る包装容器を平面的に押し潰す作業を説明する、(A)底面部に設けられた破断用ミシン目を破断した状態を示す斜視図、(B)破断した破断用ミシン目をきっかけに底面図を略全体的に破壊した状態を示す斜視図、(C)底面部が破壊された包装容器を平面的に押し潰した状態を示す斜視図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けられた破断用ミシン目の効果を確認するために行った試験に用いた包装容器を示す底面図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けることができる他の破断用ミシン目を示す図である。
本発明に係る包装容器の底面部に設けることができる他の破断用ミシン目を示す図である。

0026

以下、本発明に係る破断構造を有する包装容器(以下、単に「包装容器」という。) の実施の形態について、図面に基づき説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。

0027

本発明の包装容器は、たとえば、成形ポテトチップスコーンチップスなどのスナック菓子を収容して搬送、保管及び展示することができ、外部からの衝撃によって収容されたスナック菓子が破損してしまうことなく保護することができる程度の機械的強度を有する準剛性包装容器である。

0028

本発明に係る包装容器は、準剛性のものとして製造することが出来れば、紙材合成樹脂材、もしくは両者を組み合わせて用いたものであっても良く、材料は特に限定されるものではない。ゆえに、たとえば、木材パルプから抄紙される一般の紙のほかに、古紙パルプもしくは木材パルプ以外のケナフバンブーから抄紙された紙、又はこれらの紙の表面に熱可塑性樹脂をコートした合成紙、合成樹脂シートなどを自由に選択して製造することができる。

0029

また、本発明に係る包装容器は、周胴(側面)部となる筒状体と、底面部となるボトム部材とを接合して製造することができ、筒状体とボトム部材とで適宜材料を変えて製造するものであっても良い。
また、本発明に係る包装容器において周胴部(筒状体)は、一枚の肉厚シート材を用いて製造するものであっても良いし、坪量の異なる複数種類の原紙を重ね合わせて(重層して)製造するものであっても良い。

0030

本実施の形態では、円筒状をした周胴部を有する包装容器の底面部に、開裂可能とする脆弱部が設けられた場合を例として説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る包装容器10は、円形をした底面部12に非直線形状を呈する脆弱部15を備えると共に、この脆弱部15が底面部12の中心領域を避けて設けられていることを特徴とする。

0031

脆弱部15は、底面部12を容易に開裂可能とする破断構造である。この脆弱部15としては、たとえば、底面部12を構成する部材の肉厚方向に貫通する切り込みとしての切断部16と、切り込みが設けられていないつなぎ部17とが交互に形成された破断用ミシン目としても良い。また、脆弱部15は、底面部12を構成する部材を貫通しないように形成された筋状の薄肉部としても良い。

0032

このように底面部12の中心領域を避けて非直線形状を呈する脆弱部15を設けることで、脆弱部15を起点として始まる底面部12の破壊は、底面部12の周縁付近から中央へ向かって平面的に効率良く拡がってなされるものとなる。

0033

図1において、本実施の形態における破断部15は、一つの弧から形成された曲線状域αと、この曲線状域αの一端側及び他端側より底面部12の縁部12a方向へ夫々斜めに延びる二つの直線状域β、βとが連続する山型形状を呈するものであって、切断部16とつなぎ部17が交互に形成された破断用ミシン目として示されている。

0034

この破断用ミシン目15は、図2に示すように、曲線状域αを構成する弧の頂部につなぎ部17αが位置するように形成された破断用ミシン目とすると望ましい。すなわち、底面部12に形成された破断用ミシン目15は容易に開裂されることが重要であるが、包装容器10の取り扱いの際における外部からの衝撃や応力によって意図せず開裂してしまわないことも重要である。

0035

ところが図5に示すように、山型形状を呈する破断用ミシン目において曲線状域αを構成する弧の頂部に切断部16αがあると、この切断部16αを起点として破断用ミシン目15の開裂が開始され易いものなる。そうすると、包装容器10の取り扱いの際における外部からの衝撃や応力により、この切断部16αを起点として意図せず破断用ミシン目が開裂してしまうおそれがある。

0036

そこで、本実施の形態では、底面部12に形成された破断用ミシン目15において開裂される起点位置を検討し、曲線状域αを構成する弧の外向き頂部につなぎ部17αが位置するように破断用ミシン目15を設けるものとした。

0037

このように破断用ミシン目15において曲線状域αを構成する弧の頂部につなぎ部17αが位置すると、破断用ミシン目15の開裂が開始される起点部分の強度が高まり、意図しない破断用ミシン目15の開裂が生じないように制御することができるものとなる。

0038

図2において破断用ミシン目15は、曲線状域αを構成する切断部が符号16α、同つなぎ部が符号17α、直線状域βを構成する切断部が符号16β、同つなぎ部が符号17β、及び曲線状域αと直線状域βの間に位置するつなぎ部が符号17として示されさている。したがって、図2において破断用ミシン目15は、曲線状域αを構成する弧の頂部につなぎ部17αが位置し、その両側に切断部16αが形成され、各切断部16αにそれぞれ連続するようにつなぎ部17を介して、直線状域βにおける切断部16βとつなぎ部17βとが交互に位置するように形成されたものとして示されている。

0039

なお、図2に示す破断用ミシン目15はあくまでも一例であり、破断用ミシン目15において曲線状域αや直線状域βに存するつなぎ部16α,16βや切断部17α,17βの数は図示されたものに限定されない。したがって、たとえば、破断用ミシン目15において曲線状域αを構成する弧を大きくすれば、曲線状域αに存する切断部16αやつなぎ部17αの数は、図2に示す数より多いものとなる。また、破断用ミシン目15における切断部やつなぎ部の長さを小さくすれば、曲線状域αや直線状域βに存するつなぎ部16α,16βや切断部17α,17βの数は、図2に示す数より多いものとなる。

0040

また、本実施の形態において破断用ミシン目15は、図3に示すように、開裂し易さを考慮して、少なくとも曲線状域αを構成する弧の頂部に位置するつなぎ部17αの長さが、他のつなぎ部の長さより短く設定されているものとすると良い。すなわち、山型形状を呈する破断用ミシン目15において曲線状域αを構成する弧の頂部は、破断用ミシン目15の開裂が開始される起点部分になり得る位置といえる。ゆえに、起点位置に存するつなぎ部17αの長さを短くすることでこの部分の強度を弱めることができる。

0041

したがって、破断用ミシン目15の開裂が開始される部分が曲線状域αを構成する弧の頂部となる場合、この頂部につなぎ部17αを設けると共に、このつなぎ部17αの長さを他のつなぎ部の長さより短くすることで、上述したように意図しない破断用ミシン目15の開裂が生じないように制御しつつ、つなぎ部17αの強度を弱めて小さい応力(押圧力)によって破断用ミシン目15の開裂を可能とすることができる。

0042

図3において破断用ミシン目15は、曲線状域αを構成する弧の頂部に位置するつなぎ部17αの長さL1が、直線状域βを構成するつなぎ部17βの長さL2より短く設定されたもの(L1<L2)として示されている。

0043

また、曲線状域αと直線状域βの間に位置するつなぎ部17の長さは、求める破断用ミシン目15の開裂し易さに応じて適宜設計変更することができる。たとえば、曲線状域αを構成する切断部16αが長く開裂し易いものとなっている場合、つなぎ部17の長さは、直線状域βにおけるつなぎ部17βと同様に曲線状域αを構成するつなぎ部17αより長いものとすることができる。一方、曲線状域αを構成する切断部16αが短く開裂し辛いものとなっている場合、つなぎ部17の長さは、曲線状域αを構成するつなぎ部17αと同様に直線状域βにおけるつなぎ部17βより短いものとすることができる。

0044

ゆえに、本発明において破断用ミシン目15は、図4に示すように、曲線状域αを構成する弧の頂部に位置するつなぎ部17αと、このつなぎ部17αに隣接する二つのつなぎ部17,17を含めた三つのつなぎ部の長さが、他のつなぎ部17βの長さより短く設定されたものとしても良い。
これにより、破断用ミシン目15の開裂し易さを高めるものとすることができ、意図しない破断用ミシン目15の開裂の制御と、破断用ミシン目15の開裂し易さとの調整を図るものとすることができる。

0045

図4において破断用ミシン目15は、曲線状域αを構成する弧の頂部に位置するつなぎ部17αと、これに隣接する二つのつなぎ部17,17の長さL1が、直線状域βを構成するつなぎ部17βの長さL2より短く設定されたもの(L1<L2)として示されている。

0046

さらに、本発明において破断用ミシン目15は、図示しないが、曲線状域αを構成する弧の大きさによっては、曲線状域αと直線状域βの間に位置するつなぎ部17に関係なく、曲線状域αを構成する全てのつなぎ部の長さが、直線状域βにおけるつなぎ部の長さより短く設定されたものとしても良い。
これによっても破断用ミシン目15の開裂し易さを高めるものとすることができ、意図しない破断用ミシン目15の開裂の制御と、破断用ミシン目15の開裂し易さとの調整を図ることができる。

0047

また、本発明に係る包装容器10の底面部12は、図1及び図2に示すように、曲線状域αを構成する弧の頂部に位置するつなぎ部17αの近傍に、文字や図形といった視覚的に認識したり、もしくは凹凸など触覚的に認識したりすることができる目印18が施されているものとすると望ましい。

0048

この目印18は、破断用ミシン目15を小さい力で容易に開裂するための押圧位置が分かるように設けられたものであり、図1及び図2において目印18は、黒塗り星印として示されている。ゆえに、この部分を押圧することで効率良く破断用ミシン目15の開裂が行われるものとなる。

0049

また、本発明において破断用ミシン目15は、直線状域βにおける端部側の切断部が底面部の周縁まで達していないものとすると望ましい。すなわち、図6に示すように、直線状域における端部側の切断部16eが底面部12の周縁12aまで達していると、包装容器10の周縁12a部分に衝撃等の応力が加わった場合、その力が破断用ミシン目へ伝わって意図せずに開裂してしまうことがある。

0050

そこで、本発明では、破断用ミシン目15と包装容器10の周縁12aとの間に切断部が存しない、いわば緩衝領域を設けることで、包装容器10の周縁12a部分に加わった応力が破断用ミシン目へ伝わらないように制御して、意図しない破断用ミシン目15の開裂が抑制されるようにすることができる。

0051

さらに、本発明において破断用ミシン目15は、直線状域βにおける端部側の切断部が底面部の周縁まで達せず、かつ、底面部の周縁から遠ざかるように曲折する弧状に形成されているものとすると望ましい。すなわち、図5に示すように、直線状域βにおける端部側の切断部16eが底面部12の周縁12a側に向かって直線状に形成されていると、破断用ミシン目15を開裂した際、直線状域βの延長線上に沿って底面部12が破壊されるものとなる。そうすると、破断用ミシン目15による開裂による底面部12の破壊が最短で周縁12aに達し、底面部12が十分に破壊されないことがある。

0052

そこで、本発明では、直線状域βにおける端部側の切断部16eを、底面部12の周縁12aから遠ざかるように曲折する弧状に形成することで、破断用ミシン目15を開裂した際、底面部12が弧状に曲折する端部側の切断部16eの延長線上に沿ってすぐには周縁12aに達しないように破壊され、底面部12が平面的に効率良く破壊されるものとすることができる。

0053

次に、上述した本発明の包装容器の製造方法について説明する。
本発明の包装容器10は、廃棄する際に手で押し潰すことを可能とするものであって、たとえば、以下に述べる方法によって機械的に製造することができる。

0054

まず、包装容器10において周胴部12となる筒状体を予め製造する。
具体的には、たとえば、図7において模式的に示すワインダー装置を用いて筒状体の製造を行うことができる。ワインダー装置では、固定されたマンドレル(金属のロール)WMの周囲に複数の帯状シート部材スパイラル状に重ねて巻き付けることで、一端側と他端側とが共に開口する長尺筒状体1Aを製造する。そして、この長尺筒状体1AをマンドレルWMから引き抜き、所定の長さにカットすることで、図9に示すような個別の筒状体1とするものである。

0055

図7において、4つの帯状シート部材1a,1b,1c,1dをマンドレルWMの周囲にスパイラル状に重ねて巻き付けることで長尺筒状体1Aを製造する状態が模式的に示されている。

0056

一方、包装容器10におけるボトム部材2を予め別途製造する。
このボトム部材2は、図9に示すように、筒状体1のボトム側開口1bと同じ形状であり、ボトム側開口1bに接合可能とする折り込み幅2w分だけ少し大きく形成されたものとなっている。

0057

このボトム部材2は、シート部材を打抜いて成形するものであって、たとえば、図8に示すようなボトマー装置を用いて筒状体1とボトム部材2とを接合する直前に、シート部材を打抜いて成形することができる。このボトマー装置は、マンドレルBMが図中の矢印が示す方向に回転するものとなっており、回転移動しながら各工程を経ることで筒状体1とボトム部材2との接合が連続的に行われるものとなっている。ゆえに、ボトマー装置を用いて、ボトム部材2の打抜き成形と、筒状体1とボトム部材2との接合を一連に行うものとすることができる。

0058

図8に示すボトマー装置での各工程を具体的に説明すると、まず、ボトマー装置における第1ステーションにおいて、マンドレルBMに筒状体1を挿入して支持する。
次いで、移動した第2ステーションにおいて、別途供給されたシート部材を打抜いてボトム部材2を成形すると同時に、打抜いたボトム部材2をマンドレルBMの先端(すなわち、筒状体1のボトム側開口1b縁部)に配置する。

0059

ここで、シート部材には破断用ミシン目が予め形成されたものとなっており、シート部材の打抜きにおいては、筒状体1のボトム側開口1bと同じ形状であり、ボトム側開口1bより折り込み幅2w分だけ少し大きく、かつ、破断用ミシン目15が底面部12の中心領域に位置しないように行われるものとなっている。
なお、打抜かれたボトム部材2は、マンドレルBMの内部より吸引することで筒状体1のボトム側開口1b縁部に配置した状態を維持することができる。

0060

引き続き、一つ飛ばした第4ステーションにおいて、ボトム部材2の表面を加熱して、予め塗布されていた接着材溶融する。すなわち、ボトム部材2を打抜くシート部材の表面には、たとえば、ポリエチレン(PE)のような溶融可能な接着用合成樹脂が予め塗布されたものとなっている。

0061

さらに、次の第5ステーションにおいて、筒状体1のボトム側開口1b縁部に折り込むための折り目を付けると共に、筒状体1のボトム側開口1b縁部とボトム部材2の折り込み幅2w部分とを共に折り込む。
引き続き、第6ステーションにおいて、折り込まれた筒状体1とボトム部材2とを圧着して接合する。これにより、本発明に係る包装容器10が製造される。
なお、接合された筒状体1とボトム部材2の状態は、たとえば、図10に示すことができる。

0062

図10において、筒状体1のボトム側開口1bの縁部は、外側より内側に向かって折り込まれ、ボトム部材2の折り込み幅2w部分を巻き込むように接合されたものとして示されている。

0063

そして、一つ飛ばした最後の第8ステーションにおいて、図中の白抜き矢印が示すようにマンドレルBMの内部より底面部12の中心領域へ向かってエアーを噴射しながら、製造された包装容器10をマンドレルBMから引き抜く。

0064

なお、上述したボトマー装置では、破断用ミシン目が予め形成されたシート部材を用いて打抜くものとして説明したが、何れかのステーションにおいて破断用ミシン目を形成して、シート部材の打抜きによるボトム部材2の成形から筒状体1とボトム部材2とを接合までを一連に行うものとしても良い。

0065

次に、製造された本発明の包装容器10を廃棄する場合について説明する。
まず、不要になった包装容器10を逆さにし、底面部12に形成した破断用ミシン目15の近傍に設けられた目印18部分に指を添えて上方(外方)より下方(内方)へ向かって押し込むように荷重掛ける。そうすると、図11(A)に示すように、底面部12が破断用ミシン目15に沿って容易に破断して少し開口するものとなる。

0066

引き続き、破断用ミシン目15近傍の押し込みを続けて破断用ミシン目15を全て開裂させると共に、底面部12をさらに押し込んでいく。そうすると、図11(B)に示すように、底面部12が略全面的に破断されるものとなる。
その後、図中の白抜き矢印の方向に包装容器10の周胴部11を押圧することで、図11(C)に示すように、包装容器は容易に平たく押し潰されて少量化・減容化を図ることができる。

0067

以上のように本発明によれば、包装容器の底面部の中心領域を避けて非直線形状を呈する脆弱部(破断用ミシン目)を設けることで、外部からの衝撃等によっても収容された商品が容易に破損することのない丈夫で耐久性に優れた機械的強度の高い部材で形成された準剛性の包装容器の減容化作業を、効率良く容易に行うものとすることができる。

0068

なお、上述した本実施の形態では、底面部が円形をした円筒状の包装容器の底面部における中心領域を避けて、脆弱部として山型形状を呈する破断用ミシン目を設けたものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
したがって、本発明では非直線形状を呈する脆弱部として、たとえば、図12(B)に示すように、一つの弧から形成された曲線状域と、この曲線状域の一端側及び他端側より斜めに周縁方向へ夫々延びる二つの直線状域を含む型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けたものとしても良い。また、図12(C)に示すように、一つの弧から形成された曲線状域からなる円弧型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けたものとしても良い。

0069

また、本発明において非直線形状を呈する脆弱部は、曲線状域が連続する二つの弧から形成されるものものとしても良い。このような脆弱部は、たとえば、図13に示すことができる。
図13において、脆弱部として、連続する二つの弧から形成された曲線状域αと、この曲線状域αの一端側及び他端側より底面部12の縁部12a方向へ夫々延びる二つの直線状域β、βとが連続する、二(ふたこぶ)山型形状を呈する破断用ミシン目25が設けられた包装容器20が示されている。

0070

このように脆弱部が二瘤山型形状を呈するものであると、脆弱部の開裂を開始させる部分となる曲線状域を構成する弧の頂部が二ヶ所となり、効率良く底面部を破壊することができる。すなわち、このような二瘤山型形状を呈する脆弱部を開裂する場合は、たとえば、包装容器の底面部を正面に向け、周胴部を両方の包むようにして持つ。そして、脆弱部における一方の弧の近傍に設けられた目印18に一方の親指を添えるともに、脆弱部における他方の弧の近傍に設けられた目印18に他方の親指を添えた状態で押圧する。これにより、脆弱部を容易に開裂して、効率良く底面部を破壊することができる。

0071

また、本発明は、非直線形状を呈する脆弱部が、底面部の中心領域を避けて少なくとも二ヶ所に設けられているものや、底面部の中心領域を避けて二ヶ所設けられた脆弱部が対称位置に設けられているものとしても良い。

0072

本発明において脆弱部を少なくとも二ヶ所以上設けるものとすることで、底面部が大きい包装容器であっても効率良く底面部を破壊することができる。しかも、脆弱部が対称位置に設けられていると、包装容器を平たく押し潰す減容化作業を容易に行うものとすることができる。

0073

さらに、底面部が多角形状をした包装容器の底面部に、山型形状を呈する脆弱部が設けられているものや、脆弱部における曲線状域を構成する弧の頂部が底面部の角部に位置するものとしても良い。底面部が多角形状をし、脆弱部における曲線状域を構成する弧の頂部が底面部の角部に位置するものとしては、たとえば、図14に示すことができる。

0074

図14において、底面部32は角部が丸みを帯びた四角形状をし、脆弱部として山型形状を呈する二つの破断用ミシン目35A,35Bが設けられた包装容器30が示されている。この包装容器30では、第一の破断用ミシン目35Aが、曲線状域を構成する弧の頂部が左上の角部に位置し、第二の破断用ミシン目35Bが、曲線状域を構成する弧の頂部が右下の角部に位置することで、二ヶ所設けられた破断用ミシン目35A,35Bが対称位置に設けられたものとして示されている。

0075

このように底面部が多角形状をした包装容器においても、脆弱部を容易に開裂して、効率良く底面部を破壊することができる。しかも、脆弱部を二ヶ所対称位置に設けることで、底面部が大きい包装容器であっても効率良く底面部を破壊し、包装容器を平たく押し潰す減容化作業を容易に行うものとすることができる。

0076

次に、本発明に係る包装容器の構造についてさらに詳細に説明するために、実施例を示して具体的に説明する。
まず、底面部の中心領域を避けて非直線形状を呈する脆弱部を設けることが望ましいことを確認するため、脆弱部として包装容器の底面部に色々な形状を呈する破断用ミシン目を形成し、この破断用ミシン目を開裂するのに必要な力量を測定した。

0077

測定に用いた包装容器は、直径約70mm、長さ150mmをした円筒形状をしたものであり、筒状体1部分は、坪量の異なる4種類の帯状シートをスパイラル状に巻回して製造した。また、底面部12は、原紙の表面にポリエチレンが予め塗布された坪量210g/m2のボトム材を用いて形成した。

0078

また、測定を行った破断用ミシン目の形状は、図12に示すとおりである。
実施例1は、発明の実施の形態で色々と説明した山型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けたものである(図12(A)を参照)。また、実施例2は、傘型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けたものである(図12(B)を参照)。実施例3は、円弧型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けたものである(図12(C)を参照)。

0079

また、比較例1として、一つの弧から形成された曲線状域と、この曲線状域の一端側及び他端側より真横方向へ夫々延びる二つの直線状域を含む麦わら帽子型形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域に設けたもの(図12(D)を参照)について同様の測定を行った。さらに、比較例2として、底面部に破断用ミシン目を設けないもの(図12(E)を参照)についてブランク試験を行った。
なお、(A)から(D)に示す破断用ミシン目は、何れも切断部の長さが6.5mm、つなぎ部分の長さが2.0mmに形成されたものとなっている。

0080

また、測定方法は、適当な測定装置見当たらなかったので、デジタル台秤(大和製衡社製:DP6700)の上に製造した包装容器を逆さにして載置し、図12(A)から(E)において黒塗り円で示す部分を少しずつ押圧して、破断用ミシン目が開裂されるまでにデジタル台秤に対して加えられる負荷の値を破断用ミシン目の強度として測定する、簡易的な手段により行った。そして、この測定を10回行った平均値を結果として、その評価と共に以下の[表1]示す。

0081

なお、評価は、ブランク試験(比較例2)での値が12.0Kgであったことから、底面部を容易に開裂できるとするには、少なくともその半分(6.0kg)未満の力で開裂できなければ望ましくなく、一方、さらにその3分の1(2.0kg)未満の力で開裂されてしまうものとすると、外部からの衝撃等によって意図せず開裂するおそれがあると判断したことに基づくものである。

0082

したがって、2.0kg未満で開裂したものは、意図せず開裂するおそれがあるものとして評価は「×」、また、2.0kg以上6.0kg未満で開裂したものは、意図せず開裂するおそれが無く、かつ、開裂し易いものとして評価は「○」、そして、6.0kg以上でないと開裂できないものは、開裂し辛いものとして評価は「×」で示した。

0083

0084

[表1]の結果より、非直線形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域を避けて設けた実施例1から3は、何れも脆弱部としての強度が適当であり、外部からの衝撃等によって意図せず開裂するおそれが無く、かつ、開裂し易いものあって好ましいことが確認できた。その中でも実施例2の傘型形状を呈する破断用ミシン目が最も望ましいことが分かった。
一方、非直線形状を呈する破断用ミシン目を底面部の中心領域に設けた比較例1は、予想通り脆弱部としての強度が低く、意図せず開裂するおそれがあり望ましくないことが分かった。

0085

引き続き、脆弱部として望ましい結果が得られた実施例1から3の破断用ミシン目を開裂した包装容器を、図12に示すイ方向及びロ方向より押圧して包装容器を押し潰したときの値を測定した。そして、この測定を10回行った平均値を結果として、その評価と共に以下の[表2]示す。
また、参考のために、破断用ミシン目が無い比較例2の包装容器においても同様の測定を行った。ただし、比較例2においては押し潰す方向は関係ないので、底面部がそのままの状態で図12に示すイ方向より押圧する測定のみを行った。

0086

0087

[表2]の結果より、何れの形状をした破断用ミシン目であっても、破断用ミシン目を開裂することで包装容器を容易に押し潰すことができることが確認できた。

0088

次に、上記評価において好ましい結果を得た実施例1から3の中で、脆弱部としての強度が中間であった実施例1の山型形状を呈する破断用ミシン目を用いて、もっと開裂し易くするにはどうした良いか種々検討した。ここで山型形状を呈する破断用ミシン目を用いてさらに検討を行った理由は、脆弱部としての強度が中間であった山型形状を呈する破断用ミシン目で良い結果が得られれば、他の形状の破断用ミシン目においても同様の結果が得られることが推測され、容易に転用することができるためである。

0089

まず、破断用ミシン目において、つなぎ部の長さはどれくらいが望ましいかを検討した。すなわち、上記実施例1においてつなぎ部の長さは2.0mmであったが、もっと開裂し易くするにはどれくらいまで短くすることができるかを確認した。
そこで、上記実施例1でのつなぎ部の長さを基準とし、徐々に短くして同様の測定を行った。具体的には、実施例4は、つなぎ部の長さを1.8mmとした山型形状を呈する破断用ミシン目であり、実施例5は、つなぎ部の長さを1.5mmとした山型形状を呈する破断用ミシン目である。なお、つなぎ部の長さを1.5mm以下とした場合については、意図せず開裂するおそれがあるものと判断して実施しなかった。その測定結果を、評価と共に以下の[表3]示す。

0090

0091

[表3]の結果より、つなぎ部の長さを1.8mmとすれば同2.0mmの場合に比較して、破断用ミシン目がかなり開裂し易くなることが分かった。また、つなぎ部の長さが1.8mmの場合に測定値が2.9kgであって、同2.0mmの場合の測定値である4.1kgから著しく下がったことから考慮すると、つなぎ部の長さを1.5mmにすると意図せず開裂するおそれ著しく高まるものになってしまうことが推測される。実際につなぎ部の長さが1.5mmの場合について測定した結果、0.8kgとかなり小さい力で破断用ミシン目を開裂することができ、やはり意図せず開裂するおそれが著しく高まるものになってしまうと共に、破断用ミシン目においてつなぎ部の長さは1.8mm程度とするのが望ましいことが分かった。

0092

次に、好ましい結果が得られたつなぎ部の長さが1.8mmの破断用ミシン目(実施例4)を用いて、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するようにつなぎ部を形成した方が望ましいことを同様の測定を行って確認した。その測定結果を、評価と共に以下の[表4]示す。

0093

0094

[表4]の結果より、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するようにつなぎ部を形成した方が望ましいことが確認でき、曲線状域を構成する弧の頂部につなぎ部がないと、つなぎ部がある場合に比して破断用ミシン目の開裂強度が著しく低下し、意図せず開裂するおそれがあるものになってしまうことが分かった。また、この結果より、つなぎ部の長さが2.0mmの場合でも、同様の結果が得られるものと推測される。

0095

次に、上記実施例4より、つなぎ部の長さを1.8mmとすることで、2.0mmの場合に比較して開裂し易くできることが分かったが、つなぎ部の長さが2.0mmの場合においてもっと開裂し易くする場合について検討した。
そこで、山型形状を呈する破断用ミシン目において、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを他のつなぎ部の長さに比して短くした方が望ましくなることを、同様の測定を行って確認した。具体的には、実施例7は、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを1.5mmとし、他のつなぎ部の長さを2.0mmとした山型形状を呈する破断用ミシン目であり、実施例8は、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを1.0mmとし、他のつなぎ部の長さを2.0mmとした山型形状を呈する破断用ミシン目である。その測定結果を、評価と共に以下の[表5]示す。
なお、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを1.0mm以下とした場合については、意図せず開裂するおそれがあるものと判断して実施しなかった。

0096

0097

[表5]の結果より、破断用ミシン目におけるつなぎ部の長さが2.0mmの場合、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さは1.5mm又は1.0mmの何れでも好ましく、全てのつなぎ部の長さを2.0mmとした場合に比較して、破断用ミシン目を開裂し易くできることが分かった。特に、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを1.0mmとした場合はかなり開裂し易くできることが分かった。また、頂部つなぎ部の長さが1.0mmの場合の測定値が2.5kgであることから、頂部つなぎ部の長さを1.0mm以下にすると、意図せず開裂するおそれが高まるものになってしまうことが推測される。

0098

最後に、上記実施例8より、破断用ミシン目におけるつなぎ部の長さが2.0mmの場合、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さを1.0mmとすることで、破断用ミシン目をかなり開裂し易くできることが分かったが、弧の頂部に位置するつなぎ部の長さが1.5mmの場合においてもっと開裂し易くする場合について検討した。
そこで、山型形状を呈する破断用ミシン目において、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部と、このつなぎ部に隣接する二つのつなぎ部を含めた三つのつなぎ部の長さを、他のつなぎ部の長さに比して短くした方が望ましいことを、同様の測定を行って確認した。具体的には、実施例9は、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部と、このつなぎ部に隣接する二つのつなぎ部を含めた三つのつなぎ部の長さを1.5mmとし、他のつなぎ部の長さを2.0mmとした山型形状を呈する破断用ミシン目である。その測定結果を、評価と共に以下の[表6]示す。

0099

実施例

0100

[表6]の結果より、山型形状を呈する破断用ミシン目において、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部と、このつなぎ部に隣接する二つのつなぎ部を含めた三つのつなぎ部の長さを1.5mmとし、他のつなぎ部の長さを2.0mmとすることで、全てのつなぎ部の長さを1.8mmとした場合や、曲線状域を構成する弧の頂部に位置するつなぎ部のみの長さを1.5mmもしくは1.0mmとし、他のつなぎ部の長さを2.0mmとした場合に比較して、破断用ミシン目がもっとも開裂し易くでき望ましくなることが分かった。

0101

α曲線状域、β 直線状域、1筒状体、1bボトム側開口、2ボトム部材、2w折込み幅、10,20,30包装容器、11 収胴部、12 低面部、12a周縁、15,25,35A,35B破断用ミシン目(脆弱部)、16,16e,16α、16β 切断部、17,17α、17βつなぎ部、18目印。

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  • 日清食品ホールディングス株式会社の「 発泡紙積層体及びその製造方法、発泡紙製容器」が 公開されました。( 2021/08/05)

    【課題】水性インキを用いて形成される印刷層を有する発泡紙積層体であり、上記印刷層が、加熱加工時に熱可塑性樹脂層の発泡を妨げることなく発泡追随性に優れ、かつ印刷層の表面が、発泡外観、耐摩擦性、耐熱性、及... 詳細

  • 昭和電工パッケージング株式会社の「 コップ状容器」が 公開されました。( 2021/08/02)

    【課題】紙コップの製造設備を利用して安価に製造可能であって、内容物の長期保存性に優れており、アセプティック殺菌やレトルト殺菌も可能なコップ状容器として、内容物との接触等による腐食やデラミネーションの発... 詳細

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