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課題
解決手段
概要
背景
概要
作物回収部の回収容器排出装置により、収穫物の収容容器を作業走行に支障の無い位置に、機体移動を要することなく降ろすことができる根菜類収穫機を提供する。根菜類収穫機は、作物を引抜搬送する引抜搬送装置(2)および作物を回収容器に回収する作物回収部(4)を機体フレーム(1a)の両側部に分けて構成し、両者間を引き継ぐ引継搬送装置(3)を間に配置して圃場走行可能に構成され、前記引継搬送装置(3)の搬送終端に臨んで回収容器を支持するとともに、機外に排出移動させる回収容器排出装置(11)を備え、この回収容器排出装置(11)を前記引継搬送装置(3)及び前記作物回収部(4)よりも機体後側に着脱自在に設けることにより、収容容器を機体後方に移動排出可能とするものである。
目的
本発明の目的は、作物回収部の回収容器排出装置により、収穫物の収容容器を作業走行に支障の無い位置に、機体移動を要することなく降ろすことができる根菜類収穫機を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
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- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
作物を引抜搬送する引抜搬送装置(2)および作物を回収容器に回収する作物回収部(4)を機体フレーム(1a)の両側部に分けて構成し、両者間を引き継ぐ引継搬送装置(3)を間に配置して圃場走行可能に構成した根菜類収穫機において、前記引継搬送装置(3)の搬送終端に臨んで回収容器を支持するとともに、機外に排出移動させる回収容器排出装置(11)を備え、この回収容器排出装置(11)を前記引継搬送装置(3)及び前記作物回収部(4)よりも機体後側に着脱自在に設けることを特徴とする根菜類収穫機。
請求項2
前記回収容器排出装置(11)は、前記機体フレーム(1a)に起立装着する取付マスト(12)と、この取付マスト(12)の上部にスラスト支持した回転支柱(14)と、この回転支柱(14)から傾斜可能に張出す回動アーム(15)と、この回動アーム(15)の先端に昇降ワイヤ(11c)によって支持した吊部材(11e)とによって回収容器を高さ調節可能に吊下げ支持することを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
請求項3
前記取付マスト(12)は、機体フレーム(1a)に連結する連結アーム(12a)と、この連結アーム(12a)から起立する起立アーム(12b)とで構成し、この起立アーム(12b)は、前記連結アーム(12a)に回動自在に装着する下部起立アーム(12c)と、この下部起立アーム(12c)に回動自在に装着する上部起立アーム(12d)とで構成し、これら下部起立アーム(12c)と上部起立アーム(12d)とを前記作物回収部(4)の左右幅内に折畳み可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の根菜類収穫機。
請求項4
前記吊部材(11e)によって前記引継搬送装置(3)の搬送終端側で回収容器の上部を支持する回収容器支持機構(16)と、前記作物回収部(4)に収納可能に設けられて回収容器の下部を支持する回収容器載置台(4a)と、この回収容器載置台(4a)が収納状態か否かを検知する収納検知部材(4b)と、前記下部起立アーム(12c)を起立位置と折畳み位置に切替える切替アクチュエータ(12e)と、前記起立アーム(12b)が折畳み状態か否かを検知にする折畳検知部材(12f)とを設け、前記収納検知部材(4b)が収納状態を検知すると共に、前記折畳検知部材(12f)が検知状態になると前記切替アクチュエータ(12e)を作動させて前記下部起立アーム(12c)を収納方向に回動させることを特徴とする請求項3に記載の根菜類収穫機。
請求項5
前記取付マスト(12)の下部に圃場に接地する複数の接地部材(21…)を設け、これら接地部材(21…)は、圃場面から高く支持した収納状態と圃場面に合わせて支持する接地状態に切替える伸縮機構(22)を備えることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
請求項6
前記接地部材(21…)の接地を検知するそれぞれの接地センサ(21a)と、前記引抜搬送装置(2)および前記引継搬送装置(3)の駆動を入切する作業クラッチ機構(5)と、この作業クラッチ機構(5)の入切を検知する作業クラッチセンサ(5a)と、いずれかの接地センサ(21a…)の接地検知および前記作業クラッチセンサ(5a)の入検知を条件に、前記回収容器排出装置(11)の動作を停止制御する制御装置(6)とを備えることを特徴とする請求項5に記載の根菜類収穫機。
請求項7
機体走行を操作する走行操作レバー(7)と、この走行操作レバー(7)の操作から走行状態を検知する走行センサ(7a)と、いずれかの接地センサ(21a)が接地検知中に前記走行センサ(7a)が走行を検知すると異常を報知する異常走行報知装置(8)を設けたことを特徴とする請求項6に記載の根菜類収穫機。
請求項8
技術分野
背景技術
0002
先行特許文献1に示す根菜類収穫機は、引抜いた作物の回収容器であるフレコンバッグの支持装置を搬送コンベアの終端部に設けるとともに、フレコンバッグの底部を受ける支持台を回動自在に設けている。フレコンバッグが満杯になったときは、支持装置の吊下ハンガからフレコンバッグを外し、支持台を回動させ手前方または下方の傾斜姿勢とした上で機体を前進または後進させることで、フレコンバッグを圃場に降ろすことができる。
これにより、大量の作物を収容したフレコンバッグを安全かつ労力を大きくかけることなく、機外に降ろすことができる。
先行技術
0003
特開2011−182694号公報
発明が解決しようとする課題
0004
しかしながら、フレコンバッグを降ろすときに機体を前進または後進させる必要があるので、その間は作物の引抜き収穫作業を中断する必要があり、作業能率が低下する問題がある。
また、前側にフレコンバッグを降ろしたときは、フレコンバッグが支持台の前方に位置するので、機体を移動してフレコンバッグを回避する必要があり、さらに作業能率が低下する問題がある。
さらに、フレコンバッグが満杯になったときに、フレコンバッグを降ろすことができる空間が周囲にないときは、十分な空間がある場所まで移動する必要があり、さらに作業能率が低下する問題がある。
課題を解決するための手段
0006
請求項1に係る発明は、作物を引抜搬送する引抜搬送装置(2)および作物を回収容器に回収する作物回収部(4)を機体フレーム(1a)の両側部に分けて構成し、両者間を引き継ぐ引継搬送装置(3)を間に配置して圃場走行可能に構成した根菜類収穫機において、前記引継搬送装置(3)の搬送終端に臨んで回収容器を支持するとともに、機外に排出移動させる回収容器排出装置(11)を備え、この回収容器排出装置(11)を前記引継搬送装置(3)及び前記作物回収部(4)よりも機体後側に着脱自在に設けることを特徴とする。
0007
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記回収容器排出装置(11)は、前記機体フレーム(1a)に起立装着する取付マスト(12)と、この取付マスト(12)の上部にスラスト支持した回転支柱(14)と、この回転支柱(14)から傾斜可能に張出す回動アーム(15)と、この回動アーム(15)の先端に昇降ワイヤ(11c)によって支持した吊部材(11e)とによって回収容器を高さ調節可能に吊下げ支持することを特徴とする。
0008
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記取付マスト(12)は、機体フレーム(1a)に連結する連結アーム(12a)と、この連結アーム(12a)から起立する起立アーム(12b)とで構成し、この起立アーム(12b)は、前記連結アーム(12a)に回動自在に装着する下部起立アーム(12c)と、この下部起立アーム(12c)に回動自在に装着する上部起立アーム(12d)とで構成し、これら下部起立アーム(12c)と上部起立アーム(12d)とを前記作物回収部(4)の左右幅内に折畳み可能に構成したことを特徴とする。
0009
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記吊部材(11e)によって前記引継搬送装置(3)の搬送終端側で回収容器の上部を支持する回収容器支持機構(16)と、前記作物回収部(4)に収納可能に設けられて回収容器の下部を支持する回収容器載置台(4a)と、この回収容器載置台(4a)が収納状態か否かを検知する収納検知部材(4b)と、前記下部起立アーム(12c)を起立位置と折畳み位置に切替える切替アクチュエータ(12e)と、前記起立アーム(12b)が折畳み状態か否かを検知にする折畳検知部材(12f)とを設け、前記収納検知部材(4b)が収納状態を検知すると共に、前記折畳検知部材(12f)が検知状態になると前記切替アクチュエータ(12e)を作動させて前記下部起立アーム(12c)を収納方向に回動させることを特徴とする。
0010
請求項5に係る発明は、請求項2から4のいずれかに係る発明において、前記取付マスト(12)の下部に圃場に接地する複数の接地部材(21…)を設け、これら接地部材(21…)は、圃場面から高く支持した収納状態と圃場面に合わせて支持する接地状態に切替える伸縮機構(22)を備えることを特徴とする。
0011
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記接地部材(21…)の接地を検知するそれぞれの接地センサ(21a)と、前記引抜搬送装置(2)および前記引継搬送装置(3)の駆動を入切する作業クラッチ機構(5)と、この作業クラッチ機構(5)の入切を検知する作業クラッチセンサ(5a)と、いずれかの接地センサ(21a…)の接地検知および前記作業クラッチセンサ(5a)の入検知を条件に、前記回収容器排出装置(11)の動作を停止制御する制御装置(6)とを備えることを特徴とする。
0012
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、機体走行を操作する走行操作レバー(7)と、この走行操作レバー(7)の操作から走行状態を検知する走行センサ(7a)と、いずれかの接地センサ(21a)が接地検知中に前記走行センサ(7a)が走行を検知すると異常を報知する異常走行報知装置(8)を設けたことを特徴とする。
0013
請求項8に係る発明は、請求項6または7に係る発明において、機体傾斜を検知する傾斜センサ(9a)を設け、この傾斜センサ(9a)が機体の左右方向の所定角度以上の傾斜を検知した状態で、いずれかの接地センサ(21a)が接地を検知すると異常を報知する異常傾斜報知装置(9)を設けたことを特徴とする。
発明の効果
0014
請求項1に係る発明により、回収容器排出装置(11)を設けたことにより、作物を回収した回収容器を機外の降ろしやすい位置に移動させることができるので、回収容器を降しやすい位置に走行機体を移動させる必要がなく、収穫作業が中断される時間が短くなるので、作業能率が向上する。
また、回収容器排出装置(11)を引継搬送装置(3)及び作物回収部(4)よりも機体後側に着脱自在に設けたことにより、非作業時等に回収容器排出装置(11)を容易に取り外すことができるので、作業能率が向上すると共に、非作業時の重量が軽減され、走行性が向上する。
0015
請求項2に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、回収容器排出装置(11)は、回転支柱(14)により回動アーム(15)の張出し位置を旋回移動させることができることから、吊部材(11e)に回収容器を吊って排出位置に自在に移動させることができるので、回収容器を圃場の降ろしやすいところに降ろすことができ、作業能率が向上する。
また、昇降ワイヤ(11c)の調節により吊部材(11e)を上下動させることができることから、作物を回収した回収容器を圃場に略垂直方向に降ろすことができるので、回収容器が倒れて作物が圃場に散らばることが防止され、回収作業が不要になり、作業者の労力が軽減される。
また、引継搬送装置(3)の終端から落下した作物が傷付くことが防止され、作物の商品価値の低下が防止される。
0016
請求項3に係る発明により、請求項2に係る発明の効果に加え、上部と下部の起立アーム(12d,12c)を折畳むことにより、作物の回収途中等、回収容器排出装置(11)が不要であるときに重心位置を低くすることができるので、走行姿勢が乱れることが防止され、引抜搬送装置が作物を引き抜き損なうことが防止されると共に、走行機体の走行が安定し、作業能率が向上する。
また、上下の起立アーム(12d,12c)が作物回収部の左右幅内に収まることにより、回収容器排出装置(11)を折畳んでも左右幅が広がることを防止できるので、はみ出した回収容器排出装置(11)が畝や圃場に降ろした回収容器等に接触することが防止され、作業能率が向上すると共に、回収容器が倒れて作物が散らばることが防止される。
0017
請求項4に係る発明により、請求項3に係る発明の効果に加え、回収容器載置台(4a)を折畳むと、折畳み状態の上下の起立アーム(12d,12c)を自動的に収納することができるので、作物の収穫を行わずに移動する際に、回収容器排出装置(11)が機体側方に突出することが防止され、回収容器排出装置(11)が畝や圃場に降ろした回収容器等に接触することがなく、作業能率が向上すると共に、回収容器が倒れて作物が散らばることが防止される。
0018
請求項5に係る発明により、請求項2から4のいずれかに係る発明の効果に加え、回収容器排出装置(11)に接地部材(21…)を設けたことにより、回収容器の排出作業時に収容容器を移動させる重量を支持することができるので、排出作業時に機体姿勢が乱れることが防止され、回収容器が倒れて作物が周囲に散らばることが防止される。
また、伸縮機構(22…)により圃場面に合わせて複数の接地部材(21…)が支持することにより、圃場面の凹凸に合わせた接地が可能になるので、接地部材(21…)が浮き上がり作用しない状態になることが防止され、排出作業時の走行機体の姿勢の乱れが防止される。
0019
請求項6に係る発明により、請求項5に係る発明の効果に加え、いずれかの接地センサ(21a)が接地を検知した状態で作業クラッチセンサ(5a)が入状態を検出すると、回収容器排出装置(11)の動作が停止することにより、回収容器を取り外した状態で引継搬送装置(3)から作物が排出されて落下することを防止できるので、作物を拾い集める作業が不要になると共に、落下により作物が傷付いて商品価値が低下することが防止される。
0020
請求項7に係る発明により、請求項6に係る発明の効果に加え、接地部材(21…)を接地状態にしたまま走行を開始すると異常走行報知装置(8)が作動して作業者に知らせることにより、接地部材(21…)を引き摺りながら走行することを防止できるので、走行速度が制限されて作業能率が低下することが防止されると共に、接地部材の破損が防止される。
0021
請求項8に係る発明により、請求項6または7に係る発明の効果に加え、走行機体が所定角度以上傾斜した状態で接地部材(21…)を接地させると異常傾斜報知装置(9)が作動することにより、複数の接地部材(21…)のうち一部が接地しない可能性のある場所で回収容器排出装置(11)を作動させることを防止できるので、排出作業時に走行機体の姿勢が乱れることが防止され、回収容器が倒れて作物が周囲に散らばることが防止される。
図面の簡単な説明
0022
作物収穫機の平面図
作物収穫機の背面図
折畳み過程を一括表示した背面図
折畳みの過程別表示(a〜c)
コンテナボックスの構成例の側面図
コンテナボックスの構成例の平面図
根菜類収穫機の左側面図
根菜類収穫機の平面図
選別搬送部の背面図
選別搬送部の平面図
選別搬送コンベアの要部背面図
選別搬送部の背面図
茎葉切断部の側面図
茎葉切断部の平面図
茎葉切断部の肩揃え装置の要部平面図
肩揃え装置の搬送体の平面図(a)、側面図(b)、正面図(c)
肩揃え装置の側面断面図
実施例
0023
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。なお、説明においては、根菜類収穫機の前進方向を基準に、前後、左右という。
0024
本発明に係る作物収穫機1は、その平面図および背面図を順に図1、図2に示すように、作物を引抜搬送する引抜搬送装置2および作物を回収容器に回収する作物回収部4を走行部Aによって圃場走行可能に支持した機体フレーム1aの両側部に分けて配置し、両者間を引き継ぐ引継搬送装置3と補助者席31を操縦部Bの後側に配置し、引継搬送装置3の搬送終端に臨んで回収容器を機外に排出移動可能に支持する回収容器排出装置11を備え、この回収容器排出装置11を引継搬送装置3及び作物回収部4よりも機体後側に着脱自在なクレーンユニットとして構成する。
0025
このように、回収容器排出装置11は、機体後部に設けることにより、作物を回収した回収容器を機外の降ろしやすい位置に移動させることができるので、回収容器を降しやすい位置に走行機体を移動させる必要がなく、収穫作業が中断される時間が短くなるので、作業能率が向上する。
0026
また、回収容器排出装置11を引継搬送装置3及び作物回収部4よりも機体後側に着脱自在に設けたことにより、非作業時等に回収容器排出装置11を容易に取り外すことができるので、作業能率が向上すると共に、非作業時の重量が軽減され、走行性が向上する。
0027
(排出構成)
回収容器排出装置11は、機体フレーム1aに起立装着する取付マスト12と、この取付マスト12の上部にスラスト支持した回転支柱14と、この回転支柱14から傾斜可能に張出す回動アーム15と、この回動アーム15の先端に昇降ワイヤ11cによって支持した吊部材11eとによって回収容器を高さ調節可能に吊下げ支持可能に構成する。
0028
上記構成の回収容器排出装置11は、回転支柱14により回動アーム15の張出し位置を旋回移動させることができることから、吊部材11eに回収容器を吊って排出位置に自在に移動させることができるので、回収容器を圃場の降ろしやすいところに降ろすことができ、作業能率が向上する。
0029
また、昇降ワイヤ11cの調節により吊部材11eを上下動させることができることから、作物を回収した回収容器を圃場に略垂直方向に降ろすことができるので、回収容器が倒れて作物が圃場に散らばることが防止され、回収作業が不要になり、作業者の労力が軽減されるとともに、引継搬送装置3の終端から落下した作物が傷付くことが防止され、作物の商品価値の低下が防止される。
0030
(接地部材)
また、取付マスト12の下部に圃場に接地する幅広タイヤ等による複数の接地部材21…を設け、これら接地部材21…は、圃場面から高く支持した収納状態と圃場面に合わせて支持する接地状態に切替える伸縮機構22を設け、左右の接地部材21,21の上部に補助者用の延長ステップ23を設けて両者を連結することにより、アウトリガ付きのクレーンをオプション仕様として選択対応が可能に構成する。また、接地部材21…は、それぞれ接地によって作動する駐車ブレーキを設ける。
0031
このように、回収容器排出装置11に幅広タイヤ等による複数の接地部材21…を設けることにより、不整地でも接地可能となり、回収容器の排出作業時に収容容器を移動させる重量を支持することができるので、特に、接地部材21…を左右に配置することにより、排出作業時に機体姿勢が乱れることが防止され、回収容器が倒れて作物が周囲に散らばることが防止される。
0032
また、伸縮機構22…により、圃場面までの距離に合わせて複数の接地部材21…が支持することにより、圃場面の凹凸に合わせた接地が可能になるので、接地部材21…が浮き上がり作用しない状態になることが防止され、排出作業時の走行機体の姿勢の乱れが防止される。
0033
(排出規制)
接地部材21…は、それぞれの接地を検知する接地センサ21aと、引抜搬送装置2および引継搬送装置3の駆動を入切する作業クラッチ機構5と、この作業クラッチ機構5の入切を検知する作業クラッチセンサ5aと、いずれかの接地センサ21a…の接地検知および作業クラッチセンサ5aの入検知を条件に、回収容器排出装置11の動作を規制する制御装置6とを設け、また、駐車ブレーキが作動していないときは、回収容器排出装置11の作動を規制可能に構成し、さらに、回収容器排出装置11の作動中に駐車ブレーキの解除、または、作業クラッチ機構5の「入」を検知すると緊急停止する制御を設ける。
0034
このように、いずれかの接地センサ21aが接地を検知した状態で作業クラッチセンサ5aが入状態を検出すると、回収容器排出装置11の動作が停止することにより、回収容器を外した状態で引継搬送装置3から作物が排出されて落下することを防止できるので、作物を拾い集める作業が不要になると共に、落下により作物が傷付いて商品価値が低下することが防止される。
0035
(傾斜警報)
機体フレーム1a等に機体傾斜を検知する傾斜センサ9aを設け、この傾斜センサ9aが機体の左右方向の所定角度(例えば、5〜10度)以上の傾斜を検知した状態で、いずれかの接地センサ21aが接地を検知すると異常を報知する異常傾斜報知装置9を操縦部Bに設ける。
0036
走行機体が所定角度以上傾斜した状態で接地部材21…を接地させた場合は、異常傾斜報知装置9が作動することにより、複数の接地部材21…のうち一部が接地しない可能性のある場所で回収容器排出装置11を作動させることを防止できるので、排出作業時に走行機体の姿勢が乱れることが防止され、回収容器が倒れて作物が周囲に散らばることが防止される。
0037
また、回収容器排出装置11を操作した時に、接地部材21…が伸長動作し、接地するとそれぞれ接地センサ21aにより停止する制御を設けるとともに、回収容器排出装置11を元の位置に戻すと、接地部材21…が収納位置まで短縮動作する制御を設ける。さらに、作業の邪魔にならないように、接地部材21…を収納位置から折畳み可能に構成する。
0038
(幅内折畳み)
次に、回収容器排出装置11の折畳み構成について説明する。
取付マスト12は、機体フレーム1aに連結する連結アーム12aと、この連結アーム12aから起立する折畳式起立アーム12bとで構成し、この折畳式起立アーム12bは、連結アーム12aに回動自在に装着する下部起立アーム12cと、この下部起立アーム12cに回動自在に装着する上部起立アーム12dとで構成し、これら下部起立アーム12cと上部起立アーム12dとを作物回収部4の左右幅内に、操縦部Bのスイッチ操作で電動、油圧によって展開可能に折畳んでバケット後方でバケットフレームに重なるように、収納可能に構成し、また、吊部材11eを固定するとともに、上面をステップとして利用できるように後述の滑り止め付きプレート15aを設ける。
0039
取付マスト12の折畳み手順は、折畳み過程を一括表示した背面図を図3に示すように、第一工程から第七工程までを経ることにより、作物回収部4の幅内に収納してステップを構成することができる。
0040
詳細には、折畳みの過程を分けて表示した図4(a)の下部起立アーム折畳み状態に示すように、先ず、回転支柱14によって回動アーム15を旋回して作物回収部4側に張出し(第一工程)た上で、下部起立アーム12cを外側方に倒し(第二工程)て作物回収部4側に折畳む。
0041
次いで、図4(b)の上部起立アーム折畳み状態に示すように、上部起立アーム12dを内側方に倒し(第三工程)て作物回収部4に折畳み、さらに傾斜アクチュエータ15cを回動アーム15から外して上部起立アーム12dまで折畳む(第四工程)。
0042
さらに、図4(c)の回動アーム折畳み状態に示すように、短縮した回動アーム15を外側方に倒し(第五工程)た上で、吊部材11eを回動アーム15に固定し(第六工程)、この状態から作物回収部4の後方に倒すことにより、折畳まれた回収容器排出装置11が滑り止め付きプレート15a(図3参照)によるステップを上にして作物回収部4の後端部に作業スペースを確保することができる。
0043
上記構成の回収容器排出装置11は、上部と下部の起立アーム12d,12cを折畳むことにより、作物の回収途中等、回収容器排出装置11が不要であるときに重心位置を低くすることができるので、走行姿勢が乱れることが防止され、引抜搬送装置が作物を引き抜き損なうことが防止されると共に、走行機体の走行が安定し、作業能率が向上する。
0044
また、上下の起立アーム12d,12cが作物回収部の左右幅内に収まることにより、回収容器排出装置11を折畳んでも左右幅が広がることを防止できるので、はみ出した回収容器排出装置11が畝や圃場に降ろした回収容器等に接触することが防止され、作業能率が向上すると共に、回収容器が倒れて作物が散らばることが防止される。
0045
(接地走行警報)
機体走行を操作する走行操作レバー7と、この走行操作レバー7の操作から走行状態を検知する走行センサ7aと、いずれかの接地センサ21aが接地検知中に走行センサ7aが走行を検知すると異常を報知する異常走行報知装置8を操縦部Bに設ける。
0046
上記構成により、接地部材21…を接地状態にしたまま走行を開始すると異常走行報知装置8が作動して作業者に知らせることにより、接地部材21…を引き摺りながら走行することを防止できるので、走行速度が制限されて作業能率が低下することが防止されると共に、接地部材の破損が防止される。
0047
(連動収納)
次に、回収容器排出装置11の収納制御について説明する。
回収容器の上部に装着した回収容器支持機構16を回収容器排出装置11の吊部材11eによって支持するとともに、回収容器の下部を支持する回収容器載置台4aを作物回収部4に収納可能に設け、回収容器載置台4aが収納状態か否かを検知する収納検知部材4bと、下部起立アーム12cを起立位置と折畳み位置に切替える切替アクチュエータ12eと、起立アーム12bが折畳み状態か否かを検知にする折畳検知部材12fとを設け、収納検知部材4bが収納状態を検知すると共に、折畳検知部材12fが検知状態になると切替アクチュエータ12eを作動させて下部起立アーム12cを収納方向に回動制御可能に構成する。
0048
上記構成の回収容器排出装置11は、回収容器載置台4aを折畳むと、折畳み状態の上下の起立アーム12d,12cを自動的に収納することができるので、作物の収穫を行わずに移動する際に、回収容器排出装置11が機体側方に突出することが防止され、回収容器排出装置11が畝や圃場に降ろした回収容器等に接触することがなく、作業能率が向上すると共に、回収容器が倒れて作物が散らばることが防止される。
0049
回収容器排出装置11の作動中はパトライト(登録商標)等を点灯して注意喚起可能に構成し、また、回収容器排出装置11を収納する時は、ホーンとパトライト(登録商標)によって注意喚起可能に構成する。
0050
(コンテナボックス)
コンテナボックスは、その構成例の側面図および平面図を順に図5、図6に示すように、補助者席フレーム31aにコンテナボックス搭載部32を設け、コンテナボックスの落下防止のために、後ろ上がりに約2〜5°の傾斜を設け、また、作物に対して引っ掛かりが無いように、下面高さHを走行部Aの走行フレーム以上(約200〜300mm)で、予備フレコンバッグを収容可能に構成する。
0051
コンテナボックス搭載部32は、左右に向きを変更可能に構成することで、フレコンバッグを容易に取出すことができ、また、コンテナボックスを載せない時は、収納することができる。
0053
図7〜図17に示すように、実施例の一つとして示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで機体後方に搬送しながら茎葉部を切断する茎葉切断部Dと、茎葉切断部Dから落下する人参を受けて人参に残った茎葉部を処理する残葉処理部Eと、残葉処理部Eから人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Fと、該選別搬送部Fから排出される人参を収容する収容部Gとから構成される。
0054
なお、本件においては、平面図において、機体の進行方向に対して左側を機体左右一側、機体の進行方向に対して右側を機体左右他側と称する。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
0055
まず、走行部Aの構成について説明する。
図7、図8で示すように、機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4・・・の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン7の動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
0056
次に、操縦部Bの構成について説明する。
図7、図8で示すように、前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー13を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を取り付ける。
0057
上記構成により、変速操作レバー13や昇降操作レバー14のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
0058
次に、収穫部Cの構成について説明する。
図7、図8で示すように、左右引抜フレーム15,15の機体前側に左右従動プーリ16,16を回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリ17,17を装着し、該左右従動プーリ16,16と左右駆動プーリ17,17との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト18,18を巻き掛けると共に、複数のテンションローラ19…によって該左右挟持搬送ベルト18,18を張圧し、左右挟持搬送ベルト18,18の機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム20を取り付け、該回動フレーム20の後端部に前記左右駆動プーリ17,17に駆動力を伝動する伝動ケース22を、回動支点Xを中心として上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレーム20とを昇降シリンダ23で連結し、該昇降シリンダ23を操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置24を構成する。
0059
また、該引抜搬送装置24の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置25と、該縦引起し装置25が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置26と、該横引起し装置26の前部に設ける分草杆27と、ハンドル29を回すと上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部に引抜搬送装置24の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪31と、前記エンジン7の駆動力で回転するシャフト32の回転によって振動する振動フレーム33に取り付けた人参の左右の土を振動によって解す左右振動ソイラ34,34とを設ける。
そして、前記引抜搬送通路Rの下方に引抜搬送装置24で搬送中の人参のひげ根を切断する尻尾切装置35を取り付けて、収穫部Cを構成する。
0060
上記構成により、機体前側に分草杆27を備える横引起し装置26と、縦引起し装置25を設けることによって、圃場に倒伏した人参の茎葉を掻き上げながら収穫作業ができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業能率が向上する。
0061
また、人参に左右振動ソイラ34,34等が接触して傷つくことを防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、ハンドル29を回すと上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部にゲージ輪31を設けたことによって、ゲージ輪31を圃場面に接地させるとそれ以上引抜搬送装置24が下降しなくなるので、操縦者の操縦ミスや予期せぬ地面の凹凸によって引抜搬送装置24の下端部が圃場面に接触して破損することが防止される。
0062
そして、機体フレーム9と左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム20とを昇降シリンダ23で連結し、昇降シリンダ23を操縦部Bの昇降操作レバー14を操作することによって伸縮させる構成としたことによって、昇降操作レバー14の操作により収穫部C全体の上下高さを調節することができるので、収穫部Cの引抜搬送始端部の位置を上下方向に調節しするとともに圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて引抜搬送始端部の位置調節を行え、人参の抜き残しが防止されるので作業能率が向上する。
0063
また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため、旋回動作がスムーズに行われて作業能率が向上する。
0064
次に、茎葉切断部Dについて説明する。
図7及び図13〜図17で示すように、前記伝動ケース22に駆動力を伝道する左右の伝動軸36,36を取り付け、該左右の伝動軸36,36の上部に左右伝動ケース37,37を取り付けると共に、該左右の伝動ケース37,37内に複数のギアを噛み合わせて構成する左右の第1ギアユニット38,38を機体前側に向かって取り付ける。また、前記伝動ケース22内部の左右の伝動軸36,36に左右の第2ギアユニット39,39を機体後側に向かって取り付け、該左右の第2ギアユニット39,39の後端部に左右の第1出力軸40,40を機体上方に向けて軸着する。
0065
そして、前記の左右第1ギアユニット38,38の前端部に左右の第2出力軸41,41を機体下方に向けて軸着し、該左右の第2出力軸41,41に左右の位置揃え駆動スプロケット42,42を軸着する。さらに、前記左右伝動ケース37,37の前下部に側面視L字型の左右の位置揃えフレーム43,43を取り付け、該位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成し、該孔部44,44に左右の位置揃え従動スプロケット45,45を軸着した左右回転軸46,46を取り付ける。また、該位置揃え従動スプロケット45,45と位置揃え駆動スプロケット42,42との前後間で且つ位置揃え駆動スプロケット42,42よりも機体内側位置に左右の位置揃えテンションスプロケット47,47を回転自在に取り付ける。さらに、該位置揃えテンションスプロケット47,47と位置揃え駆動スプロケット42,42と位置揃え従動スプロケット45,45とに左右の位置揃えチェーン48,48を無端状に巻回する。
0066
なお、前記位置揃え駆動スプロケット42,42は、位置揃え従動スプロケット45,45及び位置揃えテンションスプロケット47,47よりも小径のものを用いてもよい。
そして、前記伝動ケース37,37に左右の受け板49,49を前後方向に位置調節可能に取り付け、該受け板49,49と位置揃えフレーム43,43との間に、前記位置揃え従動スプロケット45,45を張圧して位置揃えチェーン48,48に生じる弛みを吸収させる左右の張圧バネ50,50を取り付ける。該張圧バネ50,50は、受け板49,49を前後に移動させることにより、位置揃え従動スプロケット47,47にかかる張圧力を変更することができ、人参の種類や生育状態、茎葉部の平均的な太さに応じて変更することで、様々な作業条件に対応することができる。
0067
また、前記左右の位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成、該孔部44,44に位置揃え従動スプロケット45,45の回転軸46,46を貫通させて設けたことにより、位置揃え従動スプロケット45,45を左右方向に移動させて位置調節することができるので、非作業時及び茎葉部が通過中でない、あるいは径の小さい茎葉部が通過する際は、位置揃え従動スプロケット47,47は張圧バネ50,50に押圧されて前側で且つ機体内側方向に向かって押圧され、大径の茎葉部が通過する際には位置揃え従動スプロケット47,47は機体外側方向に向かって押圧される構成となり、大径の茎葉部が噛み込まれることを防止でき、噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く作業能率が向上する。
0068
加えて、位置揃え装置54L,54Rの搬送始端側から搬送終端側までの左右間隔が、大径の茎葉部が通過して負荷がかかったときのみ略直線状となるので、それ以外の場合には位置揃え装置の左右間隔を搬送始端側から搬送終端側に向かって広がる構成となり、位置揃え装置54L,54Rの左右間隔を通過する人参が左右方向にふらつくことを防止でき、人参の茎葉部の切断位置揃えが適正に行なわれる。
0069
さらに、大径の茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間を通過できず、人参の茎葉部の切断位置が上がり過ぎ、根部に茎葉部が残ることを防止でき、後処理でこの茎葉部を取り除く作業が不要となり、作業能率が向上すると共に、人参が持ち上げられ過ぎ、根部を後述する茎葉切断装置61に切断されてしまうことを防止できるので、人参が傷付くことが無く、商品価値が向上する。
0070
そして、前記位置揃えチェーン48,48を構成する複数のリンク48a…に、位置揃えチェーン48,48の上部と下部と茎葉部の接触面を覆う正面視コの字型のガイドカバー51…を取り付け、位置揃えガイド体52を構成する。
0071
なお、図16(a)〜(c)で示すように、該ガイドカバー51…は、平面視において前後一側方を凸状のR部51a、前後他側方を凹状のR部51bを形成し、茎葉部との接触面に前後他側方に、後続のガイドカバー51の前後一側方の凸状のR部51a上に向かって突出する突出部51cを形成する。直線部では前方のガイドカバー51の凹状のR部51bに後続のガイドカバー51の凸状のR部51aが入り込み、この後続の凸状のR部を前方の突出部51cが覆うことによって、ガイドカバー51同士の間隔部を覆うことができるので、ガイドカバー51同士の間隔部に人参の茎葉部が噛み込まれることが防止され、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
0072
また、ガイドカバー51は凸状のR部51aと凹状のR部51bを有し、リンク48aに1つずつ取り付けられていることにより、ガイドカバー51同士は干渉し合うことが無く位置揃えチェーン48,48の移動に追従することができるので、位置揃え装置54L,54Rの移動がスムーズになり、作業能率が向上する。
0073
加えて、位置揃えチェーン48,48が円弧軌跡で移動する際、突出部51cを有することにより、ガイドカバー51同士の間に大きな間隔部が生じないため、この間隔部に人参の茎葉部が噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
0074
なお、位置揃えガイド体52は、複数のガイドカバー51…ではなく、位置揃えチェーン48の上面と下面と茎葉部との接触面を覆う、断面形状コの字型としてもよい。
そして、前記位置揃えチェーン48,48の巻回域内で且つ位置揃え従動スプロケット45,45と位置揃えテンションスプロケット47,47との間に、位置揃えチェーン48,48を巻回域内から茎葉部接触面に向かって押圧する左右のテンションプレート53L,53Rを機体左右方向に位置調節自在に取り付けることにより、左右の位置揃え装置54L,54Rが引抜搬送装置24の搬送方向後側の下方位置に構成される。
0075
該テンションプレート53L,53Rは、前記伝動ケース37,37に長穴を形成して取付軸53a,53aをボルト等着脱可能な部材で位置調節に取り付け、該取付軸53a,53aの端部に板体53b,53bを溶着して構成する。
0076
なお、テンションプレート53L,53Rは、左右の位置揃え装置54L,54Rに略平行位置に設けてもよいが、機体外側の位置揃え装置53Rの前側にテンションプレート52Rを設ける場合、機体内側の位置揃え装置53Lのテンションプレート52Lは位置揃え装置53Rのテンションプレート52Rよりも機体後側に設けると、大径の茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間を通過する際、テンションプレート52Lまたはテンションプレート52Rの無い側に位置揃えチェーン48及び位置揃えガイド体52が移動するので、人参の茎葉部の径が大きくても位置揃え装置54L,54Rに噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要がなく、作業能率が向上する。
0077
加えて、テンションプレート53L,53Rの張力は、前記張圧バネ50,50の張力よりも弱く設定すると、大径の茎葉部が通過して負荷がかかると位置揃えチェーン48,48が適正な位置まで撓んで退避することができ、54L,54Rに噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要がなく、作業能率が向上する。
0078
そして、前記位置揃え駆動スプロケット42,42の近傍で且つ位置揃えガイド体52,52の外側位置で伝動ケース37,37に長穴を形成し、この長穴に位置揃えガイド体52,52の表面に付着した茎葉部の切れ端や泥等を落とす左右のスクレーパ55,55を位置揃えガイド体52,52の軌跡に沿って位置調節時際に取り付ける。
0079
なお、スクレーパ55,55は、後下り傾斜姿勢で配置することにより、茎葉部の切れ端や泥を下方に落下させやすくなる。
そして、前記左右第1ギアユニット38,38の位置揃え装置54L,54Rの後方位置に左右の切断刃回転軸56,56を軸着し、該切断刃回転軸56,56に左右のベアリング57,57を回転自在に取り付ける。そして、前記左右のベアリング57,57に左右の支持プレート59,59を取り付け、該支持プレート59,59に左右の茎葉切断刃60,60を取り付けて、茎葉切断装置61が構成される。
0080
また、前記左右第1出力軸40,40に左右茎葉搬送駆動プーリ62,62を軸着し、前記左右第1ギアユニット38,38よりも機体前側で且つ位置揃え装置54L,54Rの上方に左右茎葉搬送従動プーリ63,63を回転自在に取り付ける。そして、該左右茎葉搬送駆動プーリ62,62と左右茎葉搬送従動プーリ63,63とに左右排葉搬送ベルト64,64を無端状に巻回することによって、前記引抜搬送装置24から人参の茎葉部を引き継いで機体後方に排出する排葉搬送装置65が、前記左右の伝動ケース37,37の上部外周で且つ引抜搬送装置24の搬送終端側の下方に構成される。
0081
さらに、前記左右第1出力軸40,40の上端部に左右残葉搬送駆動プーリ66,66を軸着し、前記伝動ケース37,37の上方に左右残葉搬送従動プーリ67,67を回転自在に取り付けるとともに、該左右残葉搬送駆動プーリ66,66と左右残葉搬送従動プーリ67,67との前後間に複数の左右の残葉搬送テンションプーリ68,68…を取り付ける。そして、前記左右残葉搬送駆動プーリ66,66と左右残葉搬送従動プーリ67,67と左右残葉搬送テンションプーリ68,68…とに左右残葉搬送ベルト69,69を無端状に巻回することによって、茎葉の上部を挟持して機体後方に搬送する残葉搬送装置70が、前記排葉搬送装置65の上方に構成される。
0082
上記排葉搬送装置65と残葉搬送装置70の終端部から茎葉切断装置61によって切断された茎葉を圃場に排出する排葉シュータ71を設けて、茎葉切断部Dを構成する。
上記構成により、左右の位置揃え駆動スプロケット42,42が、茎葉部が通過する位置揃え装置54L,54Rの左右間隔部から離間する位置に配置されることにより、位置揃え駆動スプロケット42,42や第2出力軸41,41に茎葉部が絡み付いて位置揃え装置54L,54Rを停止させてしまうことを防止できるので、収穫作業が中断されず、作業能率が向上する。
0083
また、位置揃え駆動スプロケット42,42を位置揃え従動スプロケット45,45及び位置揃えテンションスプロケット47,47よりも小径としたことにより、位置揃え駆動スプロケット42,42がいっそう位置揃え装置54L,54Rの左右間隔部から離間するので、位置揃え駆動スプロケット42,42や第2出力軸41,41に茎葉部が絡み付くことをいっそう防止でき、作業能率がさらに向上する。
0084
そして、位置揃え従動スプロケット45,45を張圧する左右の張圧バネ50,50を設けたことにより、位置揃え装置54L,54Rに茎葉部が接触する際に左右の位置揃えチェーン48,48に生じる弛みを吸収させることができ、位置揃えチェーン48,48がすぐに張り状態に戻るため、径の異なる茎葉部が連続して通過するときでも位置揃え装置54L,54Rが確実に人参の茎葉部を受けることができ、人参の茎葉部の切断位置が適正に揃えられて茎葉部が適正に切断され、後工程で茎葉部を除去する必要が無く、作業能率が向上する。
0085
また、左右の受け板49,49を前後方向に移動させることで張圧バネ50,50の張力が調節されることにより、人参の生育状況や品種による茎葉部の径の差異、あるいは天候や土質等、作業場所の作業条件に合わせて張力を適正に変更できるので、人参の茎葉切断位置の位置揃えを適正に行い茎葉部を確実に切断することにより、後工程で人参に残る茎葉部を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
0086
さらに、左右の位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成し、この孔部44,44に位置揃え従動スプロケット45,45を軸着した回転軸46,46を移動自在に設けたことにより、負荷がかからない状態では、張圧バネ50,50に張圧された位置揃え従動スプロケット45,45は茎葉部の搬送経路寄りに移動するので、小径の茎葉部が通過する際に位置揃え装置54L,54Rが茎葉部を受けて人参の茎葉部の切断位置を適正に揃えることができ、後工程で人参に残る茎葉部を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
0087
また、大径の茎葉部が通過する際、左右の位置揃え装置54L,54Rに大きな負荷がかかると、位置揃え従動スプロケット45,45は孔部44,44に沿って茎葉部の移動経路から離間する方向に移動するので、位置揃え装置54L,54Rの前側の左右間隔が広くなり、茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの間隔部に噛み込まれることを防止でき、機体を止めて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
0088
なお、人参の茎葉部が須らく大径であることが収穫作業前にわかっている場合には、位置揃え従動スプロケット45,45を左右の位置揃え装置54L,54Rの左右間から離間する方向に移動させ、位置揃え装置54L,54Rの搬送方向上手側の左右間隔を広くしておくと、位置揃え装置54L,54Rが茎葉部を噛み込むことを防止でき、噛み込んだ茎葉部を取り除く作業が必要なく、作業能率が向上する。
0089
そして、位置揃えチェーン48,48を構成する複数のリンク48a…毎にガイドカバー51…を取り付けて位置揃えガイド体52を構成したことにより、任意の箇所のガイドカバー51を自在に着脱できるので、一部のガイドカバー51が損傷しても、新しいガイドカバー51に取り替えるだけで適正な位置揃え性能が維持され、茎葉部が適正に切断されるので、作業能率が向上する。
0090
また、位置揃えガイド体52全体を取り替える必要がないので、コストダウンを図ることができる。
さらに、ガイドカバー51の着脱は、工具を必要とせず手作業で行なえるので、交換作業を容易に行なうことができる。
0091
そして、ガイドカバー51が位置揃えチェーン48の上面と下面と茎葉部との接触面を覆う正面視コの字形状としたことにより、ガイドカバー51と位置揃えチェーン48との間に空間部が生じないので、ガイドカバー51と位置揃えチェーン48との間で茎葉部を挟み込んでしまい、人参が適正な切断位置に揃えられず茎葉部が切り残されることを防止でき、後工程で茎葉部を除去する作業が必要なく、作業能率が向上するとともに、人参の根部が切断されることを防止でき、人参の商品価値が向上する。
0092
また、ガイドカバー51に凸上のR部51aと凹状のR部51bとを形成し、後続のガイドカバー51の凸状のR部51aを前側のガイドカバー51の凹状のR部51bに近接させて位置揃えチェーン48に取り付けることにより、位置揃えチェーン48が位置揃え従動スプロケット45などの周囲を円弧軌道で移動する際、ガイドカバー51…は追従して移動できるので、位置揃え装置54L,54Rは一定の周速で動作するため、茎葉部を受けて人参の茎葉部の切断位置を適正に揃えることができ、後工程で人参に残る茎葉部を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
0093
さらに、凸状のR部51a上に向かって突出する突出部51cを設けたことにより、位置揃えチェーン48が位置揃え従動スプロケット45などの周囲を円弧軌道で移動する際、ガイドカバー51…同士の前後間に生じる空間部をこの突出部51cが覆うため、ガイドカバー51…同士の前後間の空間部で茎葉部を挟み込んでしまい、人参が適正な切断位置に揃えられず茎葉部が切り残されることを防止でき、後工程で茎葉部を除去する作業が必要なく、作業能率が向上するとともに、人参の根部が切断されることを防止でき、人参の商品価値が向上する。
0094
そして、位置揃えチェーン48,48の巻回域内に左右のテンションプレート53L,53Rを設けたことにより、位置揃えチェーン48,48を巻回域内から押圧するため、大径の茎葉部が通過する際、テンションプレート53Lまたはテンションプレート53Rが押圧していない部分の位置揃えチェーン48,48は位置揃え駆動スプロケット42,42の方向へ退避できるので、茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間に噛み込まれることが無く、機体を止めて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
0095
また、位置揃え駆動スプロケット42,42の外周を移動する位置揃えガイド体52,52に付着した茎葉部の破片や泥等の夾雑物を擦り落とす左右のスクレーパ55,55を設けたことによって、茎葉部の移動経路から離れて位置で位置揃えガイド体52,52に付着した夾雑物を除去することができるので、茎葉部の破片が位置揃え装置54L,54Rの各部に絡み付くことが防止され、機体を止めて絡み付いた茎葉部の破片を取り除く必要が無く作業能率が向上すると共に、泥の塊が人参の根部を傷つけることが防止され、人参の商品価値が向上する。
0096
さらに、スクレーパ55,55は長穴に沿って取り付け位置を変更することができるので、収穫作業を行う圃場の人参の茎葉部の径の平均に合わせて最適な位置にスクレーパ55,55を設定し、確実に茎葉部の破片や泥等の夾雑物を位置揃えガイド体52,52から除去することにより、上記の効果がさらに向上する。
0097
そして、茎葉切断装置61で人参から切断された排葉(切断された茎葉部)を圃場に排出する排葉シュータ71が、既掘り側(人参を収穫し終えた側)に茎葉を排出するように下方傾斜姿勢に設けられていることによって、排出された茎葉が未掘り側(人参を収穫していない側)の人参の上に落下し、排葉が左右挟持搬送ベルト19,19や左右従動プーリ17,17等に絡み付いて収穫部Cを停止させて収穫作業を妨げることが防止できるので、作業能率が向上すると共に、人参の上に落下した排葉が収穫する人参の視認性を妨げることを防止できる。
0098
次に、残葉処理部Eについて説明する。
図7、図13で示すように、前記茎葉切断装置61の下方に前後残葉処理フレーム72,72を設け、該残葉処理フレーム72,72の機体左右一側の前後間に第1残葉処理ローラ73aを回転自在に取り付ける。また、前記残葉処理フレーム72,72の機体左右他側の前後間で且つ第1残葉処理ローラ73aよりも下方位置に第2残葉処理ローラ73bを回転自在に取り付ける。そして、該第1残葉処理ローラ73aと第2残葉処理ローラ73bとにゴムやウレタン等の弾性体で構成する残葉処理ベルト74を無端状に巻回する。さらに、該残葉処理ベルト74の上部に人参の根部に残った残葉を残葉処理ベルト74と共に挟み込んで回転して切除する残葉処理ローラ75を取り付けて、茎葉切断部Dから引き継いだ人参の残葉を処理しながら機体外側方向から左右内側方向に搬送する残葉処理コンベア76を構成することにより、残葉処理部Eが構成される。
0099
なお、該残葉処理コンベア76は、機体左右一側から左右他側に向けて2〜5度程度傾斜している。
これにより、落下した人参は残葉処理ベルト74の駆動と傾斜による移動により移動するので、残葉処理コンベア76上で人参の移動が停止することがなく、手作業で停止した人参を動かす必要がなく、作業能率が向上する。また、残葉処理コンベア76が若干(約2〜5度)傾斜していることにより、機体が圃場の状態等により機体左右一側方向に傾斜しても残葉処理コンベア76は地面に対して略水平状態となるに留まるので、人参が残葉処理コンベア76上に停滞したり、残葉処理コンベア76の搬送方向とは逆方向に移動することがなく、こうした人参を手作業で搬送経路に戻す必要がなく、作業能率が向上する。
0100
上記構成により、残葉処理コンベア76を構成する残葉処理ローラ75が、茎葉切断装置61で切り残された人参の残葉を千切り取るため、収穫作業後に人手で残葉を切除する作業を省略することができ、作業能率が向上する。
0101
また、残葉処理コンベア76を構成する残葉処理ベルト74をゴムやウレタン等の弾性体で構成したことによって、茎葉切断装置61で茎葉部を切除されて人参が落下しても残葉処理ベルト74が落下の衝撃を軽減するので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の品質が向上する。
0102
次に、選別搬送部Fについて説明する。
図8〜図12で示すように、前記残葉処理コンベア76よりも機体前側で且つ下方位置に前後の第1搬送フレーム77,77を前後方向に所定間隔を開けて配置し、該第1搬送フレーム77,77の機体内側端部(機体左右他側端部)で且つ外側に前後の第2搬送フレーム78,78を前後方向に所定間隔を空けて且つ搬送終端部側が上下回動自在に配置する。そして、該第1搬送フレーム77,77の機体左右一側端部に前後の駆動スプロケット79,79を夫々回転自在に取り付け、第1搬送フレーム77,77の機体左右他側端部に前後の中継スプロケット80,80を夫々回転自在に且つ駆動スプロケット79,79よりも下方位置に取り付けると共に、第2搬送フレーム78,78の機体左右他側端部に前後の従動スプロケット81,81を夫々回転自在に取り付ける。
0103
また、該駆動スプロケット79,79と中継スプロケット80,80と従動スプロケット81,81とに前後の伝動チェーン82,82を夫々無端状に巻回し、前記中継スプロケット80,80の上部に伝動チェーン82,82を張圧する前後のテンションスプロケット(図示省略)を前記第1搬送フレーム77,77で且つ伝動チェーン82,82に接触する位置に回転自在に取り付ける。
0104
さらに、該伝動チェーン82,82に人参を載せて搬送するプラスチック等合成樹脂またはゴムで構成する複数の搬送バー84…を回転自在に取り付ける。
そして、前記第2搬送フレーム78,78の左右間に支持プレート86を取り付け、該支持プレート86と機体フレーム1との間に選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上下動させる昇降シリンダ88を伸縮自在に取り付けて、機体左右一側から左右他側に亘って人参を搬送する選別搬送コンベア87を構成する。さらに、該選別搬送コンベア87の搬送終端部の下部に、選別搬送コンベア87の搬送終端部から排出される人参を滑らせて移動させる、ゴム板や塩ビ板等の軟質部材で構成する排出シュータ89を端部が下方に垂れ下がる姿勢で取り付ける。
0105
なお、昇降シリンダ88は電動式でも油圧式でも空圧式でもよく、手動で伸縮操作するものでもよい。
そして、前記機体フレーム1の機体左右他側の後部で且つ選別搬送コンベア87よりも機体後側に、前記選別搬送コンベア87で搬送中の人参の選別作業や選別搬送コンベア87の操作を行なう補助作業者が搭乗する搭乗ステップ90を配置し、該搭乗ステップ90上で且つ選別搬送コンベア88の中継スプロケット80,80を配置した近傍位置に補助作業座席91を取り付ける。
0106
さらに、前記昇降シリンダ88を伸縮操作して選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上下動させる上昇踏みペダル92aと下降踏みペダル92bとを選別搬送コンベア87の搬送経路の下方に配置する。
そして、該搭乗ステップ90上で且つ補助作業座席91に着座した補助作業者が足で踏んで操作できる位置に配置することによって、選別搬送部Fが構成される。
0107
上記構成によれば、駆動スプロケット79,79よりも中継スプロケット80,80を下方に配置したことにより、選別搬送コンベア87のうち駆動スプロケット79,79から中継スプロケット80,80を配置した区間は、機体内側方向(機体左右他側方向)に約2〜5度傾斜して、残葉処理コンベア76と略平行姿勢とすることにより、人参が残葉処理コンベア76の何処から落下しても残葉処理コンベア76と選別搬送コンベア87の搬送始端部との落差が略同じなので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止でき、商品価値が向上する。
0108
また、昇降シリンダ88を操作する上昇踏みペダル92aと下降踏みペダル92bを補助作業座席91に着座した補助作業者の足が届く位置に設けたことにより、補助作業者は補助作業座席91に着座したまま選別搬送コンベア87の搬送終端部側を上下動させることができ、作業能率が向上するとともに作業者の労力が軽減される。
0109
さらに、上昇踏みペダル92aと下降踏みペダル92bを設けたことにより、補助作業者は選別搬送コンベア87の上下動を足だけで操作することができ、手を搬送中の人参の選別作業に集中させられるので選別精度が向上すると共に、手を選別搬送コンベア87の構成部材で挟んだり切ったりすることが防止でき、作業の安全性が向上する。
0110
1根菜類収穫機
1a機体フレーム
2引抜搬送装置
3引継搬送装置
4作物回収部
4a回収容器載置台
4b収納検知部材
5作業クラッチ機構
5a作業クラッチセンサ
6制御装置
7走行操作レバー
7a走行センサ
8 異常走行報知装置
9 異常傾斜報知装置
9a傾斜センサ
11 回収容器排出装置
11c昇降ワイヤ
11e 吊部材
12取付マスト
12a連結アーム
12b起立アーム
12c 下部起立アーム
12d 上部起立アーム
12e切替アクチュエータ
12f折畳検知部材
14回転支柱
15回動アーム
16 回収容器支持機構
21接地部材
21a接地センサ
22 伸縮機構